JP5014903B2 - 引戸装置におけるレール取付材連結装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも戸袋側が壁面と面一な化粧ボードで覆われてなる引戸装置におけるレール取付材連結装置に関するものである。
意匠性の向上のため、出入口以外の表面が、建物の壁面と同じ化粧用ボードで面一に覆われてなる引戸装置が提供されている。
この種の引戸装置は、外観の意匠はよくなるが、戸袋がないので、引戸を吊り下げるレール部材が連結されたレール取付材を自閉のために傾斜角度の調節作業や、レール部材の保守点検が困難であった。
この問題を解決する為、レール部材を取付けるレール台の戸袋側に爪を設け、レール部材の戸袋側に前記爪に係止する係止孔を設け、爪に係止孔を係止した状態で、レール部材の間口側をレール台にネジ止めしていた。(例えば、特許文献1参照。)
このため、爪と係止孔も係止状態にギャップがあると、レール部材の取付けは用意であるが、引戸の開閉時にガタつきが発生することがあった。
このガタつきの発生を解消するため、爪と係止孔の係止状態を緊密なものにすると、レール部材の取付けが作業が、出入口側から戸袋内部上方にレール部材を挿入しながら、係止孔を係止爪に緊密な状態で係止しなければず、一人でこの作業を行うには優れた技術と強力な力が必要となり、現実的には非常に困難な作業となっていた。
このため、少しでも作業を容易なものとなるよう、出入口の点検側に着脱自在な大きめの点検パネルを設けたりしていた。
すると、点検パネルの存在によって、出入口上部の意匠が点検側(通常は室内側)と固定側(通常は室外側)で著しく異なることとなり、出入口以外の表面を建物の壁面と同じ化粧用ボードで面一に覆って、全体の意匠性の向上を図りながらも、出入口部分の意匠的配慮が十分でないという問題があった。
更に、レール台にレール部材を取付けた状態で、一定の傾斜角度で戸先側が下がる状態に固定されているので、自閉スピードの調節ができなかった。
一方、レールの取付け状態で、レールの傾斜角度を調節可能なものとして、レールの戸袋側の先端を、上枠に設けたレール受けに着脱可能に載置し、他端(戸先側)は、上枠に設けたレール取付板にビスにより取外し可能に取付け、ビスの挿入孔の調整するものがある。(例えば、特許文献2参照。)
しかしながら、角度調節を行えるようにする為、戸先側と戸尻側の端部のみが上枠にビス止め、あるいは載置されているだけであるから、その中間部分でのレールの撓み(レール上部の外側方向への揺れ)を防止することができなかった。
特許第3268355号公報 特許第3647275号公報
本発明は、従来の問題点に鑑みて、簡単な構造で、レール部材(本発明では、レール部材を保持するレール取付材)をレール台(本発明では引戸枠)に強固に連結することができ、しかも、レール取付材の角度調節(引戸の自閉スピードの調節)が可能で、しかも全体の美観の向上が図れる引戸装置における取付材連結装置を提供する事を課題とする。
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上枠より門形に形成されて建物側の鉄骨に固定される引戸枠に、レール部材を着脱自在に取付けたレール取付材が戸先側下がりに配設され、レール部材に引戸が吊り下げられて自閉可能となし、引戸の閉鎖状態で引戸の位置する側を出入口側とし、引戸の開放状態で引戸の位置する側を戸袋側となし、少なくとも戸袋側の表面が、壁面と略面一とした化粧ボードで覆われてなる引戸装置において、レール取付材は、少なくとも、レール部材が点検側に着脱自在に連結されるレール部材連結壁と、レール部材連結壁の上方に位置し、上枠のレール取付連結部と連結される上部連結用突壁を有し、戸尻側端部を中心とし戸先側下がりに回動調節可能にレール部材連結壁が、上枠のレール取付材連結部に連結されると共に、引戸の荷重によって、レール取付材の上部が点検側に傾斜することがなく、かつ、レール取付材の回動調節を妨げないよう上部連結用突壁が上枠のレール取付材連結部に連結され、上部連結用突壁は、開閉方向に所定間隔を有して形成された、上下方向に長い略円弧状の複数個の移動用連結孔を挿通し、上部連結用突壁の厚み寸法よりやや大きい高さ寸法を有する円筒形のスペーサーと、移動用連結孔の引戸の開閉方向の寸法よりも大径の頭部を有し、螺軸部がスペーサーを貫通して、レール取付材連結部の連結用螺孔に螺合する連結ネジにて上枠のレール取付材連結部に連結されているものである。
次に本発明が第2の手段として構成したところは、戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上枠より門形に形成されて建物側の鉄骨に固定される引戸枠に、レール部材を着脱自在に取付けたレール取付材が戸先側下がりに配設され、レール部材に引戸が吊り下げられて自閉可能となし、引戸の閉鎖状態で引戸の位置する側を出入口側とし、引戸の開放状態で引戸の位置する側を戸袋側となし、少なくとも戸袋側の表面が、壁面と略面一とした化粧ボードで覆われてなる引戸装置において、レール取付材は、少なくとも、レール部材が点検側に着脱自在に連結されるレール部材連結壁と、レール部材連結壁の上方に位置し、上枠のレール取付連結部と連結される上部連結用突壁を有し、戸尻側端部を中心とし戸先側下がりに回動調節可能にレール部材連結壁が、上枠のレール取付材連結部に連結されると共に、引戸の荷重によって、レール取付材の上部が点検側に傾斜することがなく、かつ、レール取付材の回動調節を妨げないよう上部連結用突壁が上枠のレール取付材連結部に連結され、
上部連結用突壁は、開閉方向に所定間隔を有して形成された、上下方向に長い略円弧状の複数個の移動用連結孔を挿通し、上部連結用突壁の厚み寸法よりやや大きい高さ寸法を有する段部と、移動用連結孔の引戸の開閉方向の寸法よりも大径の頭部と、螺軸部が一体に形成されてなる連結用段付きネジにて上枠のレール取付材連結部に連結されているものである。
請求項1に記載の発明によると、レール取付材の上部連結用突壁を、レール取付材の回動調整を妨げないよう、且つ、引戸の荷重によって、点検側に傾かないよう上枠のレール取付材連結部に連結しているので、レール取付材の傾斜角度の調節ができるだけでなく、引戸の荷重によってレール部材、レール取付材が撓むことなく安定した引戸の摺動状態を確保することができ、円筒形のスペーサーを移動用連結孔内に介在させ、スペーサーを上部連結突壁の厚み寸法よりやや大きい高さ寸法とし、連結ネジの頭部を移動用連結孔より大きく形成しているので、連結ネジを完全に螺合させた状態であっても、レール取付材は上下方向には移動可能で、傾斜角度の調節を容易に行う事ができる。
請求項2に記載の発明によると、レール取付材の上部連結用突壁を、レール取付材の回動調整を妨げないよう、且つ、引戸の荷重によって、点検側に傾かないよう上枠のレール取付材連結部に連結しているので、レール取付材の傾斜角度の調節ができるだけでなく、引戸の荷重によってレール部材、レール取付材が撓むことなく安定した引戸の摺動状態を確保することができ、移動用連結孔内を挿通し、上部連結突壁の厚み寸法よりやや大きい高さ寸法の段部と、移動用連結孔より引戸の開閉方向の寸法より大径の頭部と、螺軸部が一体に形成された連結用段付きネジにて上部連結突部が連結されているので、連結作業が容易で、スペーサーを使用するより安価となる。
戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上枠より門形に形成されて建物側の鉄骨に固定される引戸枠に、レール部材を着脱自在に取付けたレール取付材が戸先側下がりに配設され、レール部材に引戸が吊り下げられて自閉可能となし、引戸の閉鎖状態で引戸の位置する側を出入口側とし、引戸の開放状態で引戸の位置する側を戸袋側となし、少なくとも戸袋側の表面が、壁面と略面一とした化粧ボードで覆われてなる引戸装置において、レール取付材は、
少なくとも、レール部材が点検側に着脱自在に連結されるレール部材連結壁と、レール部材連結壁の上方に位置し、上枠のレール取付連結部と連結される上部連結用突壁を有し、戸尻側端部を中心とし戸先側下がりに回動調節可能にレール部材連結壁が、上枠のレール取付材連結部に連結されると共に、引戸の荷重によって、レール取付材の上部が点検側に傾斜することがなく、かつ、レール取付材の回動調節を妨げないよう上部連結用突壁が上枠のレール取付材連結部に連結されており、上部連結用突壁は、開閉方向に所定間隔を有して形成された、上下方向に長い略円弧状の複数個の移動用連結孔を挿通し、上部連結用突壁の厚み寸法よりやや大きい高さ寸法を有する円筒形のスペーサーと、移動用連結孔の引戸の開閉方向の寸法よりも大径の頭部を有し、螺軸部がスペーサーを貫通して、レール取付材連結部の連結用螺孔に螺合する連結ネジにて上枠のレール取付材連結部に連結されている事を特徴とする請求項1に記載の引戸装置におけるレール取付材連結装置である。
以下、第1実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1において、符号1は引戸枠を示している。
引戸枠1は、図1から図6に示すように、建物側の鉄骨11・・・にブラケット12・
・ ・、120・・・を介して固定された戸尻側縦枠13および戸先側縦枠14と、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14の上端間に、建物側の鉄骨11・・・にブラケット120・
・ ・を介して配設された上枠15より門形に形成されている。
そして、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14間で、上枠15の点検側(実施例では室内側)と固定側(実施例では室外側)の両面に上端が固定され、下端部が床面に埋め込まれた点検側中枠3と固定側中枠30が、点検側と固定側に所定間隔を有して配設されている。
以下、戸尻側縦枠13と点検側中枠3間を戸袋点検側、戸尻側縦枠13と固定側中枠30間を戸袋固定側、戸袋点検側と戸袋固定側をあわせて戸袋側、戸先側縦枠14と点検側中枠3間を出入口点検側、戸先側縦枠14と固定側中枠30間を出入口固定側、出入口点検側と出入口固定側をあわせて出入口側と云う。
図1、図2、図3において、符号2は、上枠15の固定側内面にネジ止め連結されているレール取付材を示している。
符号6は、レール部材5に吊り下げられた引戸を示し、符号16は、点検、固定両戸袋側の床面全幅にわたって固定されたベース材を示し、符号164は、ベース材16の出入口側端部に、ガイドローラー17が回転自在に設けられ、 固定側中枠30、点検側中枠3間でやや出入口側に突出して取付けられたガイドローラー取付部材を示している。
図1、図2、図5、図6において、符号4・・・は、戸袋点検側及び戸袋固定側の両面上下方向に所定間隔を有して配設された下地桟を示している。
図3、図4において符号7は、上枠15の点検出入口側に取付られる点検側ランマ下地パネルを示し、符号19は、上枠15の固定出入口側に設けられる固定側ランマ下地パネルを示している。
そして、上記引戸枠1(レール部材5が取付られたレール取付材2を含む。)、ベース材16、点検側中枠3、固定側中枠30、下地桟4・・・、固定側ランマ下地パネル19、点検側ランマ下地パネル7が、内装仕上げ(化粧ボード、クロス等の張付け)の行われるまでに施工され、内装仕上げが終了した後、点検側ランマ下地パネル7の一部を取外して、引戸6がレール部材5に吊り込まれ、引戸6の摺動確認、閉鎖スピードの調整作業、レール取付材2の連結固定等が行われる。
以下、各部材について詳述する。
戸尻側縦枠13は、図6、図15、図16に示す如く、出入口側面131と点検側面133と固定側面132と、点検側側面133及び固定側側面132の建築側鉄骨11側の端部から互いに近づく方向に所定寸法突出する室内側連結突片134、室外側連結突片139より横断面略コ字形に形成されている。
そして、連結側面134、134の上下方向に所定間隔を有して縦方向に長い連結用切り欠き135・・・が形成され、出入口側面131の上端部に横長扁平状の戸尻側上連結差込孔136と、戸尻側上連結差込孔136のやや下側で固定側に位置して縦長長方形状の戸尻側下連結差込孔137が形成されている。
戸尻側縦枠13を建物用鉄骨11に溶接固定するブラケット12は、前記連結用切り欠き135の横幅に一致する寸法の溶接用嵌入突片121と、建物用鉄骨11の出入口側面111に溶接される溶接用連結突片122より横向きL字形に形成されている。
そして建物用鉄骨11の出入口側面111から所定寸法離間した位置で立設された戸尻側縦枠13の連結用切り欠き135・・・の高さ位置で、ブラケット12・・・の溶接用嵌入突片121の先端側を、建物用鉄骨11と戸尻側縦枠13の間隙から連結用切り欠き135内に差し込んで、溶接用連結突片122が上向きとなるよう回動させ、連結用切り欠き135の上端に当接させた状態で、溶接用連結突片122と建物用鉄骨11を溶接する。
次に、戸尻側縦枠13を前後左右に動かして鉛直姿勢となるよう調節し、鉛直姿勢の状態で溶接用嵌入突片121と室内側連結突片134、室外側連結突片139を溶接し、戸尻側縦枠13は鉛直姿勢に立設固定され、床面仕上げ時に下端部が床面に埋め込まれる。
符号138は、引戸6が開放された時、引戸6の戸尻側端面が当接する、出入口側面131に取付られた緩衝部材を示している。
戸先側縦枠14は、図6、図17に示す如く、建物側鉄骨11側の上下方向に所定間隔を有して固定用部材141・・・が設けられ、出入口側方向で点検側(室内側)に突出して点検側(室内側)の化粧ボード100の出入り口側端面を隠蔽する点検側ボード閉塞部147と、出入口側方向で固定側に突出して固定側の化粧ボード100の出入口側端面を隠蔽する固定側ボード閉塞部146と、点検側ボード閉塞部147と固定側ボード閉塞部146間に位置し、上部が点検側ボード閉塞部147と固定側ボード閉塞部146より上方に突出し、引戸6の戸先側端部が位置する部分に閉鎖用凹部148が上下方向に渡って設けられた戸当たり部149より扁平な略コ字形に形成され、固定側ボード閉塞部146の出入口側上端面には下地パネル戸尻側嵌合切り欠き143が形成されている。
符号144は、戸当たり部149の上方突出部分の裏面側に取付けられた戸先側補強部材を示している。
そして、戸尻側縦枠13に形成された戸尻側上連結差込孔136と戸尻側下連結差込孔137対応して、戸先側上連結差込孔(図示せず。)と戸先側下連結差込孔(図示せず。)が戸当たり部149の上端部に形成されている。
上枠15は、図3、図4、図5、図16に示す如く、上面板151と、上面板151の点検側端部が垂下した点検側垂下突片152と、上面板151の固定側端部が垂下した固定側垂下突片153よりなる断面下向きコ字形の上枠基板154と、上枠基板154の下面に連結された断面逆L字形の上枠固定側部材155より構成されている。
上枠固定側部材155は、上面板151の下面に固着される連結固定用突部156と、連結固定用突部156の固定側端部を下方に延出したレール取付材連結部157より構成され、レール取付材連結部157の点検側にはレール取付材2が連結され、レール取付材連結部157の固定側の下半部には固定側ランマ下地パネル19が取付けられている。
そして、連結固定用突部156とレール取付材連結部157の戸尻側端部と先側側端部に、前記戸尻側縦枠13の戸尻側上連結差込孔136と戸尻側下連結差込孔137及び戸先側縦枠14の戸先側上連結差込孔(図示せず。)と戸先側下連結差込孔(図示せず。)に密に嵌入する、戸尻側上嵌入突片158と戸尻側下嵌入突片159と戸先側上嵌入突片(図示せず。)と戸先側下嵌入突片(図示せず。)が形成され、戸尻側上嵌入突片158と戸先側上嵌入突片(図示せず。)には、外れ止めネジ130・・・を取付けるためのネジ孔150・・・が形成されている。
戸先側縦枠14と上枠15は上記のように構成され、戸尻側縦枠13が前述にようにして立設された後、上枠15の戸先側上嵌入突片と戸先側下嵌入突片を戸先側縦枠14の戸先側上連結差込孔と戸先側下連結差込孔に差し込んだ後、外れ止めネジ130をネジ孔150にネジ止めして、上枠15と戸先側縦枠14を仮組みした状態で、上枠15と戸尻側縦枠13を同様にして仮組みする。
次に、上記の状態を維持しながら戸先側のブラケット120・・・及び上枠15側のブラケット120・・・を介して、戸先側縦枠14の固定用部材141・・・及び上枠15の上面基板154を建物側の鉄骨11と溶接連結する。
このとき、上枠15は、戸先側縦枠14、戸尻側縦枠13に対し上下2個所が密に嵌入しているので、溶接作業中に捩れが発生することがない。
ベース材16は、図3、図5、図6に示す如く、戸袋側の床面全幅に位置する固定面161と、固定面161の点検側(室内側)及び固定側(室外側)の端部に形成された立ち上がり面162、162と、立ち上がり面162、162から内方に突出して形成されたL字形の下地ボード受け面163、163と、固定面161の出入り口側端部に、出入り口側に突出し、扉6の下端面に形成された嵌合溝60内に嵌合するガイドローラー17を、その上面で回転自在に保持するガイドローラー取付部材164が固着されている。
そして、ガイドローラー取付部材164の出入り口側端部はアンカーボルトにて床面に固定されると共に、ベース材16の出入口側端部は点検側中枠3、固定側中枠30の内面と連結され、さらに、戸尻側端部が戸尻側縦枠13と連結され床面に固定される。
点検側中枠3は、図6に示す如く、上端部が上枠15の点検側垂下突片152の点検側にネジ止め連結され、内面側に位置する補強枠31と、補強枠31の出入り口側の端部から点検側に位置する点検側外側枠36より構成されている。
そして、点検側外側枠36は、出入り口側の端部から点検側に突出し、点検側戸袋化粧ボード100の出入口側端部を隠蔽する点検側中枠突部32と、点検側中枠突部32の内面側端部から戸尻側縦枠13方向に突出し、点検側戸袋化粧ボード100が貼り付けられる化粧ボード支持部33と、化粧ボード支持部33の戸尻側縦枠13側の端部からL字形に戸尻側縦枠13方向に突出し、下地桟4・・・の点検側中枠3側の端部が連結される下地桟連結部34より形成され、下端部がベース材16と連結され、床面仕上げ時に下端が床面に埋め込まれて立設される。
そして、点検側外側枠36の上端面と補強枠31間に形成される開口部分にはL字形の閉塞部材が溶接され、開口部は塞がれている。
固定側中枠30は、図6、図17に示す如く、上端部が上枠15の固定側垂下突片153の固定側と固定側からネジ止め連結され、その下方部で上枠固定側部材155の下端部の固定側に点検側からネジ止め連結され、内面側に位置する固定側補強枠301と、固定側補強枠301の出入り口側の端部から固定側に位置する固定側外側枠306より構成されている。
固定側外側枠306は、固定側補強枠301の出入り口側の端部から固定側に突出し、固定側戸袋化粧ボード100の出入口側端部を隠蔽する固定側中枠突部302と、固定側中枠突部302の内面側端部から戸尻側縦枠13方向に突出し、固定側戸袋化粧ボード100が貼り付けられる固定側化粧ボード支持部303と、固定側化粧ボード支持部303の戸尻側縦枠13側の端部からL字形に戸尻側縦枠13方向に突出し、下地桟4・・・の固定側中枠30側の端部が連結される固定側下地桟連結部304より形成され、下端部がベース材16と連結され、床面仕上げ時に下端が床面に埋め込まれて立設される。
すなわち、固定側中枠30は、上部が上枠15と上下2箇所で連結され、下端が床面に埋め込まれて立設されているので、引戸の揺れによる上枠15の点検側への捩れを防止する補強材の機能を兼ね備えている。
そして、固定側中枠突部302の出入口側面の上端面には戸尻側縦枠14の下地パネル戸尻側嵌合切り欠き143に対応して下地パネル戸先側嵌合切り欠き307が形成されている。
下地桟4は、図2、図5、図6に示すように、基板表面部41と、基板表面部41の上下端部をL字形に折り曲げた上下フランジ部42、43より構成され、基板表面部41の戸先側端部と戸尻側端部が戸尻側縦枠13と点検側中枠3及び固定側中枠30にネジ止め連結され上下方向に所定間隔を有して配設されている。
固定側ランマ下地パネル19は、図3、図4、図17に示す如く、固定側表面基板191の上端部に形成されたL字形の上部連結用突片192と、固定側表面基板191の下端部に固定側に突出して形成された略コ字形の固定側化粧突部193より形成され、固定側化粧突部193の上面部194と固定側表面基板192の戸先側端部と戸尻側端部を外側に突出させて戸尻側閉塞突片195と戸先側閉塞突片196を形成している。
符号197、198は、固定側中枠30の下地パネル戸先側嵌合切り欠き307及び戸先側縦枠14の下地パネル戸尻側嵌合切り欠き143に対応して形成された中枠逃がし部
と、戸先側縦枠逃がし部を示している。
すなわち、戸尻側閉塞突片195と戸先側閉塞突片196が固定側中枠突部302の上端開口内に戸尻側閉塞突片195が位置し、戸先側縦枠14の固定側ボード閉塞部146の上端開口内に戸先側閉塞突片196が位置した状態で、上枠15のレール取付材連結部157の固定側に上部連結用突片192ネジ止めされて、固定側ランマ下地パネル19は固定側中枠30と戸先側縦枠14の上部間2位置して取付けられ、固定側化粧ボード100が貼り付けられた状態で、固定側化粧突部193と固定側中枠突部302と固定側ボード閉塞部146だけが露出することとなる。
点検側ランマ下地パネル7は、図3、図4に示すように、基板72と、基板72の下端部に分離可能に設けられた点検側化粧突部73より構成されている。
そして、基板72は、上枠15の点検側垂下突片152に点検側からネジ止め連結される、上端に形成された上端連結突片71と、点検側化粧ボード100の下端縁の下面を支持隠蔽する基板側下突片721より構成されている。
点検側化粧突部73は、図8に示すように、点検側の上方から基板側下突片721の先端部分に載置され、点検側化粧ボード100に張られたクロス103の下縁を隠蔽する載置用突片76と、戸先側縦枠14と点検側中枠3の上端部出入口側内面に取付けられた突部連結座70、70に下面側が化粧ネジ700、700にて連結され、出入口上部の点検側を閉塞するL字形の点検側閉塞部78より構成されている。
突部連結座70、70は対向した同形に構成されているので一方側についてのみ説明する。
突部連結座70は、図9に示すように、点検側中枠3の上端部出入口側内面にネジ止め連結される連結孔705を有する連結用壁701と、連結用壁701の上端部に出入口側に突出して連設され、上面が点検側下地パネル7の基板側下突片721の下面に当接し、突部連結座70が回動するのを阻止するする上部突出壁702と、連結用壁701の上端部に出入口側に突出して連設され、点検側閉塞部78の下面が化粧ネジ700にてネジ止め連結される連結用螺孔703を有する下部突出壁704より構成されている。
点検側ランマ下地パネル7と、突部連結座70、70は、上記のように形成され、上端連結突片71が上枠15の点検垂下突片152にネジ止めされた状態で、基板72の上方に下地ボード101が貼り付けられ、されに基板72の点検側の表面に点検側化粧ボード100が貼り付けられ、固定側ランマ下地パネル19の下固定側表面基板191の上方に下地ボード101が貼り付けられ、さらに、下固定側表面基板191の固定側表面に固定側化粧ボード100が貼り付けられ、下地桟4・・・の上下フランジ42、43、ベース材16の下地ボード受面163、上枠15の点検側垂下突片152及び固定側垂下突片153間等に下地ボード101・・・が貼り付けられ、下地ボード101・・・の表面の戸袋側に化粧ボード100が貼り付けられた状態で、出入口以外の表面が建物の壁面と同じ化粧用ボード100で面一に覆われた後、さらに室内側にはクロス103等が貼り付けられることとなる。
すなわち、戸先側縦枠14の点検側ボード閉塞部146と、固定側ボード閉塞部147と、点検側中枠突部32と固定側中枠突部302と、点検側化粧突部73と固定側化粧突部193が化粧ボード100より外側に突出してあらわれることとなり、これに囲まれ、引戸6の全閉状態で位置する箇所が出入口となる。
そして、最終仕上げが施された(レール取付材2、引戸6等がとりつけられた)後、点検側化粧突部73の載置用突片76を基板側下突片721に外側上方から載置し、突部連結座70、70に点検側閉塞部78が下面からネジ止め連結されて出入口の上部に点検側化粧突部73が着座自在に設けられる。
この時、載置用突片76によって点検側ランマ下地パネル72に貼られた化粧ボード100の下縁、化粧ボード100の前面に貼られたクロス103の下端縁は隠蔽されるので、化粧ボード100とクロス103の下端縁を正確にそろえる必要がなくクロス張りが能率よく行える。
又、点検側化粧突部73を連結する際、載置突片76を基板側下突片721に載置することで、点検側閉塞部78の前面側裏面が下部突出壁704の点検側前面に当接するので点検側化粧突部73は、不用意に回動して落下することがなく、連結作業が容易に行える。
レール取付材2は、図18、図19、図20、図21に示すように、レール部材5が点検側に連結されるレール部材連結壁21と、レール部材連結壁21に上端から固定側に突出する上部水平壁211と、レール部材連結壁21の下端から固定側に突出する下部水平壁212と、上部水平壁211の固定側端部から上方向に突出する上部連結用突壁22と、下部水平壁212の固定側端部から下方向に突出する下部連結用突壁23より構成されている。
そして、レール取付材2の下部水平壁212の点検側端部から点検側に突出した状態で、下部水平壁212に固着された、レール取付材2のほぼ全幅に渡って下面が開口する、断面下向きコ字形の横振れ規制部材24が固着されれている。
横揺れ規制部材24は、図7に示すように、点検側端面がレール連結壁21の下面から点検側方向に突出してレール連結壁21の下面に固着され、レール部材5の載置面として作用する、レール取付用載置面241と、レール取付用載置面241の点検側端部と固定側端部に下方に突出して連設された前後横揺れ規制突片242、243より、下方が開口する断面下向きコ字型に形成され、レール取付用載置面241、前後横揺れ規制突片242、243にて揺れ止め用挿通路240が形成されている。
レール取付材2と横振れ規制部材24は、レール部材5が取付けられた状態で、出入口側と戸袋側のほぼ全幅にわたって、上枠15のレール取付材連結部157の点検側に戸先側が下がる状態(レール部材5が前下がりの状態となるよう)に傾斜調節可能に連結される。
すなわち、上枠15のレール取付材連結部157の戸先側端部と戸尻側端部には、図18及び図19に示すように、レール部材連結壁21の裏面に当接する戸先側連結座25と戸尻側連結座26が、点検側に突出して固着され、戸先側連結座25と戸尻側連結座26には、レール取付材2との連結用螺孔が形成されると共に、戸尻側連結座26が戸先側連結座25より高位置に設けられている。
そして、戸尻側連結座26の連結用螺孔に対応して、引戸6の開閉方向に長い戸尻側連結孔213がレール取付材2のレール連結壁21の戸尻側端部に形成され、戸先側連結座25の連結用螺孔に対応して、上下方向に長い略円弧状の戸先側連結孔214が、レール連結壁21の戸先側端部に形成され、戸尻側連結孔213を挿通して戸尻側連結座26に螺合する戸尻側連結ボルト200を回動中心として、戸先側端部が上下方向に移動可能となり、引戸6の自閉スピードが最適となるよう戸先側下がりの傾斜姿勢が選択され、戸先側連結孔214を挿通して戸先側固定ボルト210が戸先側連結座25にスパナ等にて下側から完全に螺合されると共に、下部連結用突壁23がレール取付材連結部157に現場にて下孔をあける等、あるいは、ドリリングタッピンねじ220、220で点検側から固定され、レール取付材2(レール部材5)の傾斜姿勢が確実に維持される。
一方、点検側化粧突部73が取外された状態で、固定ネジ220、220が位置する箇所は点検側に露出するので、レール取付材2(レール部材5)の傾斜角度の調節後、下部連結用突壁23の出入口側は、レール取付材連結部157に固定することができるが、レール部材5に引戸6が吊り下げられると、その荷重によって、上部連結用突壁22側がレール取付材連結部157から点検側に離れる方向に応力が働く、そして、上部連結突壁22は、点検側化粧突部73が取外された状態でも点検側に露出しないので、予め、傾斜調節は可能とし、レール取付材連結部157から点検側に離れる方向に働く応力に耐えうるように、上部連結用突壁22とレール取付材連結部157を連結しておく必要がある。
このため、本発明では、第1実施例として、図20、図21に示すように、上部連結用突壁22の開閉方向に所定間隔を有して形成された、上下方向に略円弧状の複数個の移動用連結孔221・・・と、移動用連結孔221を挿通し、上部連結用突壁22の厚み寸法よりやや大きい高さ寸法を有する円筒形のスペーサー222・・・と、移動用連結孔221の引戸6の開閉方向の寸法よりも大径の頭部223を有し、螺軸部224がスペーサー222を貫通して、レール取付材連結部157の連結用螺孔225に螺合する連結ネジ226・・・を有している。
すなわち、レール取付材2は、スペーサー222によって戸尻側連結ボルト200を回動中心として、戸先側端部が上下動した場合、スペーサー222に移動用連結孔221を挿通しているので、レール取付材2の上下動を妨げる事がなく、しかも、連結ネジ226の頭部223は、移動用連結孔221の引戸6の開閉方向の寸法よりも大径に形成されているので、引戸6が吊り下げられた状態でも、上部連結用突壁22側がレール取付材連結部157から点検側に離れるのが阻止される。
一方、第2実施例では、図22、図23に示すように、第1実施例のスペーサー22と、連結ネジ226のかわりに、連結用段付きネジ228を使用することも可能である。
すなわち、連結用段付きネジ228は、移動用連結孔221を挿通し、上部連結用突壁22の厚み寸法よりやや大きい高さ寸法を有する段部227と、移動用連結孔221の引戸6の開閉方向の寸法よりも大径の頭部223と、螺軸部224が一体に形成されており、段部227が、第1実施例のスペーサー222の役割を果たす。
レール部材5は、レール取付材2のほぼ全幅に渡って配設され、図7に示すように、断面略C字形で、レール取付材2よりやや短目のレール補強部材500と、レール補強部材500の点検側にネジ止め連結される断面略C字形で、レール補強部材500とほぼ同長の固定側メンバー51と、固定側メンバー51の略3分の2程度の長さのボールリテーナ52に回転自在に保持されたボール53・・・を介して、固定側メンバー51に摺動自在に保持される、固定側メンバーの略3分の1程度の長さの移動側メンバー54より構成され、移動側メンバー54の点検側には、移動側メンバー54と同程度の長さの吊り下げ用金具55が固着されている。
そして、レール補強部材500は、レール取付材2のレール部材連結壁21の引戸6の開閉方向に所定間隔を有して設けられた複数個の係止孔(図示せず。)・・・に戸先側から係合する、戸尻側が開口する複数個の係止爪(図示せず。)を有している。
レール部材5は上記のように構成され、前記横振れ規制部材24のレール取付用載置面241の点検側の上面に載置した状態で、係止孔・・・に係止爪・・・を対応させた状態で、戸尻側方向にスライドさせて、係止爪・・・を係止孔・・・に係合させ、レール部材連結壁21の戸先側下方から戻り止めネジ501を螺合して、レール部材5の戸先側端部に位置せしめ(図3、図18に示す。)、レール部材5が戸先側に移動するのを防止し、レール部材5は横振れ規制部材24に載置された状態でレール取付材2に取付けられる。
レール部材5が取付けられたレール取付材2は、引戸枠1、ベース材16、下地桟4・・
・が組み付けられた状態で、上枠15のレール取付材連結部157の点検側に取付けられ、固定側ランマ下地パネル19、点検側ランマ下地パネル7がとりつけられて、下地ボード101、化粧ボード100が貼り付けれ後、点検側ランマ下地パネル7から点検側化粧突部73を取り外した状態で吊り下げ用金具55に引戸6が吊り下げられ、更に、オプション部材が点検側から取付られる。
上記吊り下げ用金具55は、図13に示すように、下端部が横振れ規制部材24の下方に突出して、移動側メンバー54の点検側に固着される連結固着部551と、連結固着部551の下端部で、横振れ規制部材24の下方位置で固定側に突出して連設された上片554と、上片554の固定側端部に垂下して連設された垂下面553と、垂下面553の下端部で点検側に突出して形成された吊り下げ支持面552より構成されている。
そして、吊り下げ支持面552の開閉方向側両端部には、点検側が開口する吊り下げボルト挿通孔556、556が形成されている。
吊り下げ用金具55に吊り下げられる引戸6は、前記吊り下げボルト挿通孔556、556に対応する位置で、上端面に吊り下げボルト61、61が設けられたパネル形状をなし、図10、図11及び図13に示すように、戸先側と戸尻側の両端部上面に、揺れ止め規制部材24に下方から上端部が嵌入する戸先側揺れ止めボルト245、戸尻側揺れ止めボルト246が取付けられ、下端面の開閉方向に前記ガイドローラー17が嵌合する嵌合溝60が形成され(図3に示す。)、引戸6の戸先側端面には、引戸の閉鎖状態で戸先側縦枠14の閉鎖用凹部148内に位置する戸当たり部材600(図6に示す。)が、戸先側縦枠14方向に突出して設けられている。
符号300は(図1、図2に示す。)、引戸6の戸先側端部で、点検側(室内側)、固定側(室外側)に設けられた取手を示している。
吊り下げボルト61は、図13に示すように螺軸部62とボルト頭部63よりなり、ボルト保持体65が垂下面553に連結されることで、吊り下げ用金具55を介してレール部材5と連結され、引戸6は開閉方向に移動自在となる。
ボルト保持体65(図14に示す。)は、吊り下げ用金具55の垂下面553に形成された螺孔557・・・(図13に示す。)に螺合する連結ネジ650・・・で垂下面553に連結される連結孔を有する連結片651、651と、連結片651、651の内側端部側から点検側に突出して連設され、ボルト頭部63の戸先側と戸尻側に位置して吊り下げボルト61の回動を阻止する回動防止片652、652と、吊り下げボルト61の点検側に位置して、吊り下げボルト61が吊り下げボルト挿通孔556から脱落するのを防止する、回動防止片652、652間に連設された移動防止片653より構成されている。
そして、点検側化粧突部73が取外された状態の出入口の点検側より、戸先側揺れ止めボルト245、戸尻側揺れ止めボルト246の上端が最も低い位置まで下げられた状態で、
引戸6は、吊り下げボルト61、61の螺軸部62、62が、吊り下げボルト挿通孔556、556を挿通して、ボルト頭部63が吊り下げ用支持面552に載置させ、必要に応じて頭部63、63をスパナで回動して引戸6を所定の高さに位置させた後、ボルト保持体65、65が垂下面553に連結されて、レール部材5に吊り下げ用金具55を介して吊り下げられる。
この状態で、回動防止片652、652がボルト頭部63の戸先側と戸尻側に位置するので、吊下げボルト61が不用意に回動することがなく、引戸6は確実に所定の高さに維持される。
又、ボルト保持体65の移動防止片653が、吊り下げボルト61のボルト頭部63の点検側に位置するので、吊り下げボルト61が吊り下げボルト挿通孔556から脱落するのを防止することができる。
更に、ボルト頭部63が吊下げ支持面552に載置された状態で、ボルト頭部のやや上方に、上片554が位置するので、地震等で、引戸6が独立して単独で上方に浮き上がることもなく、引戸装置の損傷を回避することができる。
そして、レール部材5に対する引戸6の保持部とは、引戸6がレール部材5から脱落するのを最終的に防止する、ボルト保持体65と吊り下げ用金具55の連結に供される連結ネジ650・・・をさす。
次に、戸先側揺れ止めボルト245と戸尻側揺れ止めボルト246を回動して上昇させ、上端部に設けた合成樹脂製の滑り用キャップ247、247を前後規制突片242、243間の所定高さに位置させ、固定ナット248、248にて所定高さに固定する。
さらに、引戸6を吊り下げた状態で、レール取付材2の傾斜角度を調節し、引戸6の所望の自閉スピードを得る。
次に、全開ストッパー、ブレーキ装置、フリーストッパー装置等のオプション部材が点検側から取付けられる。
全開ストッパー8は、図12に示すように、横揺れ規制部材24の点検側中枠突部32の出入口側付近で、引戸の全閉状態で、レール取付用載置面241の戸尻側振れ止めボルト246のやや戸先側下面に位置する弾性ストッパー片82と、弾性ストッパー片82の固定側に連設された連結固定片81より形成されている。
弾性ストッパー片82は、戸尻側端部に下方に向かって略V字形に突出する弾性係止突部821が形成された板バネ材より形成されている。
そして、連結固定片81は、引戸6の開閉方向に長い連結孔811を有し、横揺れ規制部材24の後横揺規制突片243に形成された取付用切欠き部244内に上端部が位置して、弾性ストッパー片82がレール取付用載置面241の下面に位置するよう、引戸6の開閉方向に取付位置調整可能に連結孔811を介して、連結ネジ812にてレール取付部材2の下部連結用突片23に連結されている。
すなわち、全開ストッパー8は上記のように構成され、引戸6が全開される時、戸先側揺れ止めボルト245の滑り用キャップ247部分の上端が、戸先側から弾性係止突部821を下側から押し上げるように弾性変形させた後、戸尻側に移動すると、弾性係止突部821は弾性によって元の高さに復帰し、戸先側揺れ止めボルト245の戸先側に位置し、引戸6は全開姿勢となる。
一方、全開姿勢での保持力(弾性係止突部821の弾性力)が自閉力に比べて強すぎると、引戸6の全開姿勢から引戸6を閉鎖させる時の手動による初期閉鎖力(戸先側揺れ止めボルト245が弾性係止突部821を押し上げて、戸先側縦枠14方向に移動する力)が大きくなりすぎる事となる。
よって、自閉力と、保持力の微妙なバランスを取るために、戸先側揺れ止めボルト245の上端部の高さを調節したり、引戸6の開閉方向での全開ストッパー8の取付位置を調整する。
すなわち、本実施例の全開ストッパー装置は、戸先側揺れ止めボルト245を利用して全開ストッパー8に係止する構成としているので、部品点数が少なくてすみ、安価に製作できる
又、保持力の調整も戸先側揺れ止めボルト245を回動させるだけであるから、調整作業が非常に容易である。
ブレーキ装置は、図3、図11に示すように、吊り下げ用金具55の戸尻側端部の垂下面553に、連結ネジ910・・・にて連結され、上片554の下面から連結固着部551の点検側に突出して設けられたブレーキ操作突片911を有するブレーキ操作部材91と、点検側ランマ下地パネル7の上下方向略中間部下方部で、出入口の略中央部で固定側に突出する形成された調整部連結用突片92に、シリンダー取付け金具94を介して連結ネジ940・・・にて下方から連結されるエアーシリンダー(ブレーキ装置の調整部)93より構成されている。
尚、エアーシリンダー(ブレーキ装置の調整部)93とブレーキ操作突片911からなるブレーキ装置は、特開平08−177305号公報に記載されている衝撃緩衝装置のピストンシリンダーと取付けブラケットの作用効果と同じであるので、詳細な説明は省略する。
すなわち、ブレーキ装置は、引戸6がレール部材5に吊り下げ用金具55を介して吊り下げられた状態で、揺れ止め装置、全開ストッパーが取付けられたのち、ブレーキ操作部材91を垂下面553に点検側よりネジ止め連結して、吊り下げ金具55と、点検側ランマ下地パネル7の基板72間にブレーキ操作突片911を位置させ、次に、エアーシリンダー(ブレーキ装置の調整部)93を下方より、吊り下げ用金具55と点検側ランマ下地パネル7間に挿入し、シリンダー取付け金具94の上端部を調整部連結用突片92に上方から係止させ、下方より連結ネジ940・・・にて調整部連結用突片92、92に連結する。
そして、下方より、ドライバーにて閉鎖スピードの調整を行い、フリーストッパー装置を取付けた後、点検側化粧突部73の載置用突片76を基板側下突片721に外側上方から載置し、突部連結座70、70に点検側閉塞部78が下面から化粧ネジ700で連結されて、出入口上部の点検側を閉塞する。
フリーストッパー装置は、図3、図11に示すように、弾性係止部材90と、弾性係止部材90の上端部を回動自在に保持する回動支持部材901よりなり、回動支持部材901はストッパー連結金具902とネジ止め連結され、ストッパー連結金具902の下端部は、吊り下げ金具55の垂下面553にネジ止め連結された連結金具取付け座903の点検側壁に連結ネジ906・・・にて連結される。
符号905は、レール取付材2の上部水平壁211の開閉方向のほぼ全幅に渡って配設され、傾斜状態の弾性係止部材90の下端部が当接するストッパー案内部材を示している。
尚、フリーストッパー装置は、特許第2683321号公報に記載されたフリストップ機構と同じ作用効果を有するものであるから、その詳細は省略する。
すなわち、フリーストッパー装置は、引戸6がレール部材5に吊り下げ用金具55を介して吊り下げられた状態で、揺れ止め装置、全開ストッパー、ブレーキ装置が取付けられた後、弾性係止部材90、回動支持部材901が連結された状態のストッパー連結金具902を下方より、吊り下げ用金具55と点検側ランマ下地パネル7間に挿入し、弾性係止部材90の下端部が戸尻側に位置し、ストッパー案内部材905に傾斜状態で接触させた状態で、ストッパー連結金具902の下端部を、予め、吊り下げ金具55の垂下面553にネジ止め連結された連結金具取付け座903の点検側に連結ネジ906・・・にて連結される。
そして、全ての調整を行った後、点検側化粧突部73の載置用突片76を基板側下突片721に点検側上方から載置し、突部連結座70、70に点検側閉塞部78が下面からネジ止め連結されて、点検側に臨む引戸の保持部(連結ネジ650・・・)、ブレーキ操作部材81の連結ネジ910、フリーストッパー装置とその連結ネジ906は全て隠蔽される。
そして、上記各連結ネジは、ほぼ点検側に臨む同一高さに形成されているので、点検側化粧突部の高さ寸法を極力小さく設定でき、点検側と、出入口側の意匠を違和感のないものに構成するころができる。
本発明の点検側(室内側)からの正面図 化粧ボードと、点検側下地パネルを取外した状態での本発明の点検側からの正面図 図1のA―A線拡大断面図 図1のB―B線一部拡大断面図 図1のC―C線拡大断面図 図1のD―D線拡大断面図 レール部材部分の拡大断面図 点検側化粧突部部分の拡大断面図 突部連結座の斜視図 図2における戸先側縦枠の上端部付近の拡大図 図2におけるフリーストッパー装置付近の拡大図 図2における点検側中枠の上端部付近の拡大図 吊り下げ用金具と引戸の関係を示す要部斜視図 ボルト保持体の斜視図 建物側鉄骨と戸尻側縦枠の関係を示す要部斜視図 戸尻側縦枠と上枠の関係を示す要部斜視図 戸先側縦枠と固定側中枠と固定側下地パネルの関係を示す要部斜視図 レール取付材の取付状態を示す正面略図 レール取付材の取付状態を示す要部断面図 レール取付材の上部連結用突壁の連結状態を示す第1実施例の要部断面図 図20のG部拡大図 レール取付材の上部連結用突壁の連結状態を示す第2実施例の要部断面図 図22のH部拡大図
符号の説明
1 引戸枠
11 鉄骨
13 戸尻側縦枠
14 戸先側縦枠
15 上枠
157 レール取付材連結部
19 固定側ランマ下地パネル
100 化粧ボード、点検側化粧ボード、固定側化粧ボード
2 レール取付部材
21 レール部材連結壁
211 戸尻側連結孔
212 戸先側連結孔
22 上部連結用突壁
221 移動用連結孔
222 スペーサー
223 頭部
224 螺軸
225 連結用螺孔
226 連結ネジ
227 段部
228 連結用段付きネジ
23 下部連結用突壁

5 レール部材
6 引戸

Claims (2)

  1. 戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上枠より門形に形成されて建物側の鉄骨に固定される引戸枠に、レール部材を着脱自在に取付けたレール取付材が戸先側下がりに配設され、レール部材に引戸が吊り下げられて自閉可能となし、引戸の閉鎖状態で引戸の位置する側を出入口側とし、引戸の開放状態で引戸の位置する側を戸袋側となし、少なくとも戸袋側の表面が、壁面と略面一とした化粧ボードで覆われてなる引戸装置において、レール取付材は、
    少なくとも、レール部材が点検側に着脱自在に連結されるレール部材連結壁と、レール部材連結壁の上方に位置し、上枠のレール取付連結部と連結される上部連結用突壁を有し、戸尻側端部を中心とし戸先側下がりに回動調節可能にレール部材連結壁が、上枠のレール取付材連結部に連結されると共に、引戸の荷重によって、レール取付材の上部が点検側に傾斜することがなく、かつ、レール取付材の回動調節を妨げないよう上部連結用突壁が上枠のレール取付材連結部に連結され、上部連結用突壁は、開閉方向に所定間隔を有して形成された、上下方向に長い略円弧状の複数個の移動用連結孔を挿通し、上部連結用突壁の厚み寸法よりやや大きい高さ寸法を有する円筒形のスペーサーと、移動用連結孔の引戸の開閉方向の寸法よりも大径の頭部を有し、螺軸部がスペーサーを貫通して、レール取付材連結部の連結用螺孔に螺合する連結ネジにて上枠のレール取付材連結部に連結されていることを特徴とする引戸装置におけるレール取付材連結装置。
  2. 戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上枠より門形に形成されて建物側の鉄骨に固定される引戸枠に、レール部材を着脱自在に取付けたレール取付材が戸先側下がりに配設され、レール部材に引戸が吊り下げられて自閉可能となし、引戸の閉鎖状態で引戸の位置する側を出入口側とし、引戸の開放状態で引戸の位置する側を戸袋側となし、少なくとも戸袋側の表面が、壁面と略面一とした化粧ボードで覆われてなる引戸装置において、レール取付材は、
    少なくとも、レール部材が点検側に着脱自在に連結されるレール部材連結壁と、レール部材連結壁の上方に位置し、上枠のレール取付連結部と連結される上部連結用突壁を有し、戸尻側端部を中心とし戸先側下がりに回動調節可能にレール部材連結壁が、上枠のレール取付材連結部に連結されると共に、引戸の荷重によって、レール取付材の上部が点検側に傾斜することがなく、かつ、レール取付材の回動調節を妨げないよう上部連結用突壁が上枠のレール取付材連結部に連結され、上部連結用突壁は、開閉方向に所定間隔を有して形成された、上下方向に長い略円弧状の複数個の移動用連結孔を挿通し、上部連結用突壁の厚み寸法よりやや大きい高さ寸法を有する段部と、移動用連結孔の引戸の開閉方向の寸法よりも大径の頭部と、螺軸部が一体に形成されてなる連結用段付きネジにて上枠のレール取付材連結部に連結されている事を特徴とするレール取付材連結装置。
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