JP4861235B2 - 引戸装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、上記構成によると、吊支ロッドの上方には引戸を浮き上がりを防止する部材が構成されていないので、引戸に対し上下方向の力が負荷されると(例えば地震による縦揺れ等)、引戸だけが(吊支ロッド)上方に勢いよく浮き上がり、落下時には衝撃荷重となって、予期せぬ破損を引戸装置にもたらす結果となっていた。
又、引戸の吊下げ状態で、ボルト頭部を回動させるだけで、引戸の吊下げ高さの調節を行う事ができるので作業が浮上に容易である。
更に、ボルト保持体が垂下面に連結された状態で、回動防止片がボルト頭部の戸先側と戸尻側に位置するので、吊下げボルトが不用意に回動することがなく、引戸は確実に所定の高さに維持される。
又、ボルト保持対の移動防止片が、吊り下げボルトのボルト頭部の点検側に位置するので、吊り下げボルトが吊り下げボルト挿通孔から脱落するのを防止することができる。
更に、ボルト頭部が吊下げ支持面に載置された状態で、ボルト頭部のやや上方に、上片が位置するので、地震等で、引戸が独立して単独で上方に浮き上がることもなく、引戸装置の損傷を回避することができる。
図1において、符号1は引戸枠を示している。
引戸枠1は、図1から図6に示すように、建物側の鉄骨11・・・にブラケット12・・・を介して固定された戸尻側縦枠13および戸先側縦枠14と、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14の上端間に、建物側の鉄骨11・・・にブラケット12・・・を介して配設された上枠15より門形に形成されている。
以下、戸尻側縦枠13と点検側中枠3間を戸袋点検側、戸尻側縦枠13と固定側中枠30間を戸袋固定側、戸袋点検側と戸袋固定側をあわせて戸袋側、戸先側縦枠14と点検側中枠3間を出入口点検側、戸先側縦枠14と固定側中枠30間を出入口固定側、出入口点検側と出入口固定側をあわせて出入口側と云う。
符号2は、点検側にレール部材5を保持し、レール取付材50に係脱自在に取付けられるレール保持材を示している。
符号6は、レール部材5に吊り下げられた引戸を示し、符号16は、点検、固定両戸袋側の床面全幅にわたって固定されたベース材を示し、符号164は、ベース材16の出入口側端部に、ガイドローラー17を回転自在に設け、 固定側中枠30、点検側中枠3間でやや出入口側に突出して取付けられたガイドローラー取付部材を示している。
図1、図5、図6において、符号4・・・は、戸袋点検側及び戸袋固定側の両面上下方向に所定間隔を有して配設された下地桟を示している。
図2、図3、図4において符号7は、上枠15の点検出入口側に取付られる点検側ランマ下地パネルを示し、符号19は、上枠15の固定出入口側に設けられる固定側ランマ下地パネルを示している。
戸尻側縦枠13は、図7に示す如く、出入口側面131と点検側面133と固定側面132より横断面略コ字形に形成され、建物側鉄骨11側の上下方向に所定間隔を有して設けられた固定用部材134・・・が、建物用鉄骨11の出入口側面に突出して固着されたブラッケット12・・・に溶接され、下端部は床面仕上げ時に床面に埋め込まれて立設されている。
そして、引戸6が開放された時、引戸6の戸尻側端面が当接する緩衝部材135が出入口側面131に取付られている。
そして、ガイドローラー取付部材164の戸尻側縦枠13側の端部側は、アンカーボルトにてベース材16と共に床面に固定され、立ち上がり面162、162の出入口側端部は、点検側中枠3、固定側中枠30の内面と連結されている。
桟4・・・の点検側中枠3側の端部が連結される下地桟連結部34より形成され、上端部が上枠15の点検側壁152に連結され、下端部がベース材16と連結され、床面仕上げ時に下端が床面に埋め込まれて立設される。
そして、引戸枠1に固定側中枠30が取付けられた後、固定側中枠30と戸先側縦枠14の固定出入口側の上端部と上枠15の固定出入口側下端部で、固定側中枠30側と戸先側縦枠14側の端部とねじ止めされた連結座194、194に、化粧ボード100の下端縁が当接する固定側化粧突部155が上方からねじ止め連結され、固定側下地パネル19の下端部で外方に突出して設けられている。
そして、基板72は、上端に形成された上端連結突片71と、点検側化粧ボード100の下端縁の下面を隠蔽する基板側下突片721を有する、基板72の下端部に溶接されたL字形の化粧突部支持座722(図8に示す。)より構成されている。
突部連結座70は、図10に示すように、点検側中枠3の上端部出入口側内面にネジ止め連結される連結用壁701と、連結用壁701の外側端部に出入口側に突出して連設された上部隙間閉塞壁702と、上部隙間閉塞壁702の下端部に内側に突出して連設され、上部化粧突部77が下面にネジ止め連結される連結用螺孔703を有する化粧突部連結用壁704と、化粧突部連結用壁704の内側端部に下方に突出して連設された下部隙間閉塞壁705より構成されている。
そして、最終仕上げが施された(レール保持材2、引戸6等がとりつけられた)後、点検側化粧突部73の載置用突片76を基板側下突片721に外側上方から載置し、突部連結座70、70に上部化粧突部77が下面からネジ止め連結されて出入口の上部に点検側化粧突部73が着座自在に設けられる。
又、突部連結座70、70の上部隙間閉塞壁702、702と下部隙間閉塞壁705、705によって、点検側中枠3及び戸先側縦枠14の出入口側内面と、点検側化粧突部73(上部化粧突部77と点検側閉塞部78)の両端部側間に形成される隙間が裏面側から
閉塞されるので美観が向上する。
さらに、点検側化粧突部73を連結する際、載置突片76を基板側下突片721に載置することで、点検側閉塞部78が、下部隙間閉塞壁705の前面に当接するので、点検側化粧突部73は、不用意に落下することがなく、連結作業が容易に行える。
すなわち、レール取付材50は、図14に示すように、レール取付材連結突部150の上方の固定側壁153の内面と連結される略L字形の上向き連結用突片501と、上向き連結用突片501の点検側端部に連設され、下端部に点検側に突出するレール支持突片503を有する略L字形の下向き連結用壁502と、下向き連結用壁502の戸先側端部で点検側に突出して設けられた移動用ボルト支持突片504より構成され、連結ボルト505・・・(図2に示す。)にて上枠15の固定側壁153及びレール取付材連結突部150の点検側に連結されている。
そして、下向き連結用壁502には、引戸6の開閉方向に所定間隔を有して、引戸6の開閉方向に長めの係止孔506・・・が複数個形成され、移動用ボルト支持突片504には、点検側端部が開口し、固定側に向かって形成された移動用ボルト支持孔507が設けられている。
尚、上枠15のレール取付材連結突部150には、前記係止孔506・・・に対応する位置に係止孔506・・・より大きい取付用逃がし孔(図示せず。)が設けられている。
そして、ボルト螺合用突片23には引戸6の開閉方向に移動用ボルト24が螺合して戸先側に突出し、ボルト頭部26とボルト螺合用突片23間側で固定用ナット25が移動用ボルト24の螺軸27に螺合している。
又、図15に示すように、連結用垂下片21には前記係止孔506・・・に係合する係止爪211・・・が戸尻側方向に突出して設けられている。
そして、移動用ボルト24を螺合方向に回動して、ボルト頭部26を移動用ボルト支持突片504の戸先側に当接させ、さらに固定用ナット25を回動して移動用ボルト支持突片504の戸尻側に当接させ、レール保持材2の引戸6開閉方向への移動を完全に防止した状態で、上枠15(レール取付材50)に連結される。
以上のように、レール保持材2をレール取付材50に取付けるとき、あるいは、取外す時は、移動用ボルト24を回動させるだけの簡単な操作であるから、レール保持材2の取付け、取外し作業が非常に容易である。
そして、吊り下げ支持面552の開閉方向側両端部には、点検側が開口する吊り下げボルト挿通孔556、556が形成されている。
符号300は、引戸6の戸先側端部で、点検側(室内側)、固定側(室外側)に設けられた取手を示している。
この状態で、
回動防止片652、652がボルト頭部63の戸先側と戸尻側に位置するので、吊下げボルト61が不用意に回動することがなく、引戸6は確実に所定の高さに維持される。
又、ボルト保持体65の移動防止片653が、吊り下げボルト61のボルト頭部63の点検側に位置するので、吊り下げボルト61が吊り下げボルト挿通孔556から脱落するのを防止することができる。
更に、ボルト頭部63が吊下げ支持面552に載置された状態で、ボルト頭部のやや上方に、上片554が位置するので、地震等で、引戸6が独立して単独で上方に浮き上がることもなく、引戸装置の損傷を回避することができる。
そして、レール部材5に対する引戸6の保持部とは、引戸6がレール部材5から脱落するのを最終的に防止する、ボルト保持体65と吊り下げ用金具55の連結に供される連結ネジ650・・・をさす。
自閉装置は、図2、図5、図13に示すように、引戸6の開閉動作に伴って引戸6の戸尻側内部を昇降する自閉用錘801と、一端が自閉用錘801と連結され、引戸6の戸尻側端部上端で回転自在に保持された自閉用滑車803に掛け渡され、他端が、引戸6の閉鎖状態で、自閉用滑車803のやや戸先側に位置して、上枠15の固定側壁153の内面に連結ネジ800にて連結されるワイヤー802より構成されている。
すなわち、引戸6の開放方向の移動に伴って、ワイヤー802の一端は上枠15に固定されているので、開放方向に移動する自閉用滑車803によって、ワイヤー802を介して自閉用錘801は上方に引き上げられ、引き上げられた自閉用錘801の自重によって
引戸6に自閉力が付与されることとなる。
尚、実施例の自閉用滑車803は、引戸6の吊り下げ後に、前記戸尻側のオプション部材取付座201に取付けられる振れ止め装置の戸尻側振れ止め部材203と共に連結される。
戸尻側振れ止め部材203は、図5に示すように、固定側端部に上方に突出し、振れ止め用嵌入部材204に形成された下方が開口する振れ止め嵌入溝206に、下方から嵌入する戸尻側上向き嵌入突片207と、オプション部材取付け座201の固定側面に連結される固定用連結片208と、固定用連結片208の下端部に逆L字形に下方に突出し、下端部が引戸6の上端内部に位置し、固定側面に自閉用滑車803が回転自在に取付けられる滑車取付け片209より構成されている。
そして、連結ネジ700にて点検側からオプション部材取付座201の固定側に連結される。
符号400(図8に示す。)は、戸尻側上向き嵌入突片207(戸先側上向き嵌入突片200)に取付けられた合成樹脂製の緩衝用滑り部材を示している。
そして、弾性ストッパー82は、戸先側端部に上方に向かって山形に突出するローラー係止突部821が形成された板バネ材よりなり、引戸6の開放と共に戸袋側に移動する全開用ローラー84が、前記弾性ストッパー82の弾性に抗してローラー係止突部821を乗り越して、戸袋側に位置した状態で引戸7が全開状態となり、自閉装置の自閉力を、弾性ストッパー82(ローラー係止突部821)の弾性による全開用ローラー84の保持力が上まわることにより引戸7の全開姿勢が維持される。
よって、自閉力と、保持力の微妙なバランスを取るためと、戸尻側振れ止め部材203、戸先側振れ止め部材202の取付け高さを調節する為、オプション部材取付座201には上下方向に長い取付用長孔220、220が形成され、全開用ローラー保持部材83を上下方向に取付け位置調整可能とすることにより、全開用ローラー84の取付け高さを調整可能とし、弾性ストッパー82を上方から押さえつける力、いわゆるローラー係止突部821による全開用ローラー84の保持力を調整可能としている。
尚、エアーシリンダー(ブレーキ装置の調整部)93とブレーキ操作突片911からなるブレーキ装置は、特開平08−177305号公報に記載されている衝撃緩衝装置のピストンシリンダーと取付けブラケットの作用効果と同じであるので、詳細な説明は省略する。
そして、下方より、ドライバーにて閉鎖スピードの調整を行い、フリーストッパー装置を取付けた後、点検側化粧突部73の載置用突片76を基板側下突片721に外側上方から載置し、突部連結座70、70に上部化粧突部77が下面からネジ止め連結されて、出入口上部の点検側を閉塞する。
尚、フリーストッパー装置は、特許第2683321号公報に記載されたフリストップ機構と同じ作用効果を有するものであるから、その詳細は省略する。
そして、上記各連結ネジは、ほぼ点検側に臨む同一高さに形成されているので、点検側化粧突部の高さ寸法を極力小さく設定でき、点検側と、出入口側の意匠を違和感のないものに構成するころができる。
11 鉄骨
13 戸尻側縦枠
14 戸先側縦枠
15 上枠
19 固定側ランマ下地パネル
100 化粧ボード、点検側化粧ボード、固定側化粧ボード
2 レール保持材
23 ボルト螺合用突片
24 移動用ボルト
25 固定用ナット
26 ボルト頭部
211 係止爪
3 点検側(室内側)中枠
30 固定側(室外側)中枠
4 下地桟
5 レール部材
50 レール取付材
504 移動用ボルト支持突片
506 係止孔
507 移動用ボルト支持孔
55 吊り下げ用金具
552 吊り下げ支持面
553 垂下面
554 上片
556 吊り下げボルト挿通孔
6 引戸
61 吊り下げボルト
62 螺軸部
63 ボルト頭部
65 ボルト保持体
650 引戸の保持部(連結ネジ)
651 連結片
652 回動防止片
653 移動防止片
7 点検側ランマ下地パネル
70 突部連結座
701 連結用壁
702 上部隙間閉塞壁
704 化粧突部連結用壁
705 下部隙間閉塞壁
72 基板
721 基板側下突片
73 点検側化粧突部
76 載置用突片
77 上部化粧突部
78 点検側閉塞部
92 調整部連結用突片
93 ブレーキ装置の調整側(エアーシリンダー)
902 フリーストッパー連結金具
Claims (2)
- 戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上枠より門形に形成されて建物側の鉄骨に固定される引戸枠にレール部材が配設され、レール部材に自閉可能に引戸が吊り下げられて、引戸の閉鎖状態で引戸の位置する側を出入口側とし、引戸の開放状態で引戸の位置する側を戸袋側となし、少なくとも出入口側の上部に点検側ランマ下地パネルと固定側ランマ下地パネルが所定間隔を有して対向して配設され、戸袋側と、点検側ランマ下地パネルと、固定側ランマ下地パネルの表面が、壁面と略面一とした、化粧ボードと点検側化粧ボードと固定側化粧ボードで覆われてなる引戸装置において、レール部材に連結された吊り下げ用金具は、下端部がレール部材の下方で固定側に突出し、レール保持材の下方に位置して連設された上片と、上片の固定側端部に垂下して連設された垂下面と、垂下面の下端部で点検側に突出して形成された吊り下げ支持面を有し、吊り下げ支持面の開閉方向側両端部には、点検側が開口する吊り下げボルト挿通孔が形成される一方、吊り下げ用金具に吊り下げられる引戸は、前記吊り下げボルト挿通孔に対応する位置の上端面に吊り下げボルトを有し、吊り下げボルトは、螺軸部とボルト頭部よりなり、吊り下げボルトの螺軸部が、吊り下げボルト挿通孔を挿通して、ボルト頭部が吊下げ支持面に載置され、ボルト頭部の戸先側と戸尻側に位置して吊り下げボルトの回動を阻止する回動防止片と、ボルト頭部の点検側に位置して、吊り下げボルトが吊り下げボルト挿通孔から脱落するのを防止する移動防止片と、連結ネジにて垂下面と連結される連結片からなるボルト保持体が垂下面に連結されることで、引戸が吊り下げ用金具を介してレール部材と連結されている事を特徴とする引戸装置。
- 戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上枠より門形に形成されて建物側の鉄骨に固定される引戸枠にレール部材が配設され、レール部材に自閉可能に引戸が吊り下げられて、引戸の閉鎖状態で引戸の位置する側を出入口側とし、引戸の開放状態で引戸の位置する側を戸袋側となし、少なくとも出入口側の上部に点検側ランマ下地パネルと固定側ランマ下地パネルが所定間隔を有して対向して配設され、戸袋側と、点検側ランマ下地パネルと、固定側ランマ下地パネルの表面が、壁面と略面一とした、化粧ボードと点検側化粧ボードと固定側化粧ボードで覆われてなる引戸装置において、点検側ランマ下地パネルと固定側ランマ下地パネルの下端部には、点検側化粧ボードと固定側化粧ボードの下端縁の外側に突出して点検側化粧ボードと固定側化粧ボードの下端縁を隠蔽する点検側化粧突部と固定側化粧突部が設けられ、レール部材に連結された吊り下げ用金具は、下端部がレール部材の下方で固定側に突出し、レール保持材の下方に位置して連設された上片と、上片の固定側端部に垂下して連設された垂下面と、垂下面の下端部で点検側に突出して形成された吊り下げ支持面を有し、吊り下げ支持面の開閉方向側両端部には、点検側が開口する吊り下げボルト挿通孔が形成される一方、吊り下げ用金具に吊り下げられる引戸は、前記吊り下げボルト挿通孔に対応する位置の上端面に吊り下げボルトを有し、吊り下げボルトは、螺軸部とボルト頭部よりなり、吊り下げボルトの螺軸部が、吊り下げボルト挿通孔を挿通して、ボルト頭部が吊下げ支持面に載置され、ボルト頭部の戸先側と戸尻側に位置して吊り下げボルトの回動を阻止する回動防止片と、ボルト頭部の点検側に位置して、吊り下げボルトが吊り下げボルト挿通孔から脱落するのを防止する移動防止片と、連結ネジにて垂下面と連結される連結片からなるボルト保持体が垂下面に連結されることで、引戸が吊り下げ用金具を介してレール部材と連結され、前記点検側化粧突部は、点検側ランマ下地パネルの基板と分離可能で、点検側ランマ下地パネルに取付けられた状態で、前記連結ネジを隠蔽し、固定側化粧突部と下端面がほぼ同一高さとなる事を特徴とする引戸装置
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