JP2000234481A - 引き戸装置 - Google Patents

引き戸装置

Info

Publication number
JP2000234481A
JP2000234481A JP11034628A JP3462899A JP2000234481A JP 2000234481 A JP2000234481 A JP 2000234481A JP 11034628 A JP11034628 A JP 11034628A JP 3462899 A JP3462899 A JP 3462899A JP 2000234481 A JP2000234481 A JP 2000234481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
vertical frame
fixed
engaging
engagement member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11034628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3538562B2 (ja
Inventor
Koichi Morigami
耕一 森上
Masahiko Nakamuta
昌彦 中牟田
Yuichi Okamoto
裕一 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Crebio Corp
Original Assignee
Itoki Crebio Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Crebio Corp filed Critical Itoki Crebio Corp
Priority to JP03462899A priority Critical patent/JP3538562B2/ja
Publication of JP2000234481A publication Critical patent/JP2000234481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3538562B2 publication Critical patent/JP3538562B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】戸袋を備えた引き戸装置において、戸袋を構成
するボードが簡単に取り外しできない状態に固定されて
いても、扉を全開状態に保持するための部材のメンテナ
ンスや交換を簡単に行えるようにする。 【手段】扉2の前部上端に、板ばねを折り曲げて形成し
た第1係合部材54をねじ55で固定する。戸袋4の開
口縁を構成する縦枠(補強枠)に、扉2の開閉動によっ
て第1係合部材54が係脱するローラ式等の第2係合部
材61を設ける。点検パネル3を取り外すと両係合部材
54,61が露出するため、それらの部材54,61の
メンテナンスや交換を簡単に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸袋を備えた自閉
式等の引き戸装置において、扉を全開状態に保持する装
置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吊懸け式の自閉式引き戸装置は、例えば
本願出願人の先願に係る特開平9─235938号公報
に記載されているように、出入口の上方に、戸袋の上方
まで延びる吊支部材を配置して、この吊支部材に、固定
レールを、戸袋の奥部に行くに従って高さが高くなるよ
うに若干の傾斜をもって固定し、この固定レールにスラ
イド自在に装着したハンガーレールに扉を吊懸け、更
に、レールや吊支部材を覆う点検パネル(欄間パネル)
を着脱自在に取付けた構造になっている。
【0003】そして、前記公報には記載されていない
が、人の出入りや荷物の出し入れ等のために、引き戸装
置には、扉を全開状態に保持する装置を設けることが一
般に行われている。
【0004】この全開状態保持装置は、一般に、板ばね
を折り曲げて形成した第1係合部材と、扉の開閉動によ
って前記第1係合部材が係脱する剛体製の第2係合部材
とからなっており、従来は、扉の後端部(全開状態で出
入口と反対側に位置した部位)に第1係合部材を設ける
一方、戸袋の奥部に第2係合部材を設けており、扉を全
開させると第1係合部材が弾性変形して第2係合部材に
係合して扉の全開状態が保持され、全開状態からある程
度の力をかけて扉を閉じ方向に引くと第1係合部材が弾
性変形して第2係合部材から離脱するようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記公報で
は、戸袋の表面は簡単に着脱できるパネルで覆われてい
るが、例えば建物の基礎壁に設けた出入口の箇所に引き
戸装置を設けた場合など、壁全体の調和等の点から、戸
袋を、ねじで固定される石膏ボードのようなボードで覆
うことがある(一般に、その表面に壁紙を貼ってい
る)。この場合、ボードはいったん取付けると殆ど着脱
不能な状態になってしまう。
【0006】他方、前記したように、従来における扉の
全開状態保持装置は、扉の後端部と戸袋の奥部とに設け
た係合部材からなっており、戸袋のボードが取り外しで
きな状態ではこれらの係合部材に人の手が届かないた
め、これらの係合部材を点検・調節するメンテナンス
や、変形・破損した場合の交換がきわめて厄介であると
いう問題があった。
【0007】本発明は、戸袋を構成するパネルやボード
の取付け構造に関係なく、メンテナンスや交換等を簡単
に行える扉全開状態保持装置を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の引き戸装置は、
建物の基礎壁や間仕切等に設けた出入口を塞ぐスライド
式の扉と、開いた状態での扉を収納する戸袋とを備えて
おり、前記扉の前部(閉じた状態で戸袋と反対側に位置
した部位)と、戸袋の開口部に位置した部材とに、扉を
全開させると弾性に抗して係合することによって扉を全
開状態に保持し、扉を全開状態から閉じ移動させると互
いに離脱する係合手段を設けている点に特徴を有する。
【0009】請求項2の発明では、前記扉は、前記出入
口の上方に配置したレールに移動自在に吊懸けられてお
り、前記戸袋は、その開口縁を構成する上下長手の縦枠
と、ねじ等によって容易に取り外しできない状態に固定
されたボードとを備えている一方、前記係合手段は、扉
における前部の上面に設けた第1部材と、前記戸袋の縦
枠に設けた第2係合部材とから成っており、これら両係
合部材のうちいずれか一方又は両方を弾性体製とするこ
とにより、両係合部材が扉の開閉動によって係脱するこ
とを許容せしめ、更に、前記出入口の上方には、前記レ
ールや係合手段を覆うパネルを着脱自在に装着してい
る。
【0010】
【作用・効果】本発明によると、扉を全開状態に保持す
るための係合手段は、扉の前端部と戸袋の開口部近傍と
に設けているから、これら係合手段を構成する部材は人
の手が届く箇所にあり、したがって、戸袋の表面を構成
するパネルやボードの取付け構造に関係なく、それらの
部材の点検や調節等のメンテナンス、或いは、部材の交
換を簡単に行うことができる。特に、請求項2のように
構成すると、係合手段を構成する係合部材は着脱自在な
パネルで覆われているため、係合部材が露出することに
よる外観を悪化を防止することができる。
【0011】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0012】≪第1実施形態≫図1〜図13では、本発
明を吊懸け式の自閉式引き戸装置に適用した第1実施形
態(主たる実施形態)を示している。図1は引き戸装置
の正面図であり、引き戸装置は、出入口1を塞ぐ右開き
式の扉2と、出入口1の上方に配置した点検パネル(欄
間パネル)3と、開いた状態の扉2を覆う戸袋4とを備
えている。扉2の前部には、把手5と、キーで操作され
る錠6を設けている。扉2の前部には、錠6の操作で上
下動するロッド7が内蔵されている。また、扉2にはガ
ラス窓8を設けている。
【0013】出入口1を挟んで戸袋4と反対側の部位に
は第1縦枠9が立設されており、戸袋4は、開口部の箇
所に立設した第2縦枠10と、奥部に立設した第3縦枠
11と、戸袋4の表面を構成する石膏ボード等の戸袋ボ
ード12と、床にアンカービス等で固定された地レール
(下固定枠)13とを備えている。
【0014】引き戸装置を挟んだ左右両側は、石膏ボー
ド等のボードで構成された建築壁14になっている。建
築壁14は組み立て式の間仕切壁ではないという意味
で、例えば、コンクリート等の基礎壁の表裏両側(又は
片側)に桟木を介して石膏製等のボード15を張った
り、或いは、天井スラブと床スラブとの間に井桁状の枠
体を配置して、その表裏両面にボード15を張るなどの
構造になっている。建築壁14の表面と戸袋4の表面と
は同一平面状になっている。なお、一般に、建築壁14
と戸袋4とのボード15の表面には一連に壁紙が貼られ
ることが多い。
【0015】図2は点検パネル3を取り外した状態での
概略部分正面図であり、この図に示すように、第1縦枠
9の上部と第3縦枠11の上部との相互間に左右長手の
吊支部材16を取付け、この吊支部材16に、間口方向
に延びる固定レール17を固定し、固定レール17にス
ライド自在に装着したハンガーブラケット18に戸袋4
を吊懸けている。固定レール17は第3縦枠11の馳駆
まで延びており、扉2を自閉させるため、第3縦枠11
に近づくに従って高さが高くなるように緩く傾斜させて
いる。吊支部材16のうち第1縦枠9の近くの部位に
は、閉じ移動した扉2の衝撃を緩和するためめのアブソ
ーバ(エアシリンダ)19を配置している。図面では表
示していないが、ハンガーブラケット19には、前記ア
ブソーバ19のピストンロッドに当たるストッパーを設
けている。
【0016】次に、主として図3以下の図面に基づいて
各部位の詳細を説明する。図3は図1の III-III視平断
面図、図4(A)は図1の IVA-IVA視側断面図、図4
(B)は図1の IVB-IVB視側断面図、図5は図4(A)
の部分拡大図、図6は図1のVI−VI視断面図、図7は図
3のVII-VII 視断面図、図8は図1のVIII-VIII 視断面
図、図9〜図11は本発明の要部を示す図で、図9
(A)は一部破断正面図、図9(B)は図9(A)の B
-B視図、図10及び図11はそれぞれ方向を変えて見た
斜視図、図12は扉2を開いた状態での全体正面図、図
13は部分拡大図である。
【0017】図3に示すように、第1縦枠9は断面略C
字状に形成されており、建築壁14を構成する支柱21
に適宜個数のブラケット22を介して固定されている。
図3では明瞭に示していないが、建築壁14のボード1
5は図示しない桟木等に固定されている。
【0018】第2縦枠10は請求項2に記載した縦枠に
該当するもので、戸袋4の開口部を挟んだ両側に一対ず
つ配置されており、ボード15の表面から突出した中空
状に形成されている。第2縦枠10の内面には補助枠2
3が溶接によって固着されており、この補助枠23に、
戸袋4における戸袋ボード12の一側部をタッピンねじ
等のねじ24で固定している。また、戸袋4における戸
袋ボード12の内面にはハニカム材等の不燃性心材25
を貼着している。
【0019】第3縦枠11は断面略コ字状に形成されて
おり、建築壁14を構成する支柱21にブラケット22
を介して固定されている。また、第3縦枠11の前後両
側板に、戸袋4における戸袋ボード12の他側部をねじ
24で固定している。第3縦枠11の内面には、扉2を
開き切ったときに当たるゴム等のストッパー26を取付
けている(図7も参照)。ストッパー26は1個だけで
もも良いし、上下に適当な間隔を隔てて複数個設けても
良い。
【0020】図4に示すように、引き戸装置は、下向き
に開口した樋状の天レール(天枠体)27を備えてい
る。天レール27は、建築壁14を構成する上向き開口
コ字状の水平枠27aに固定されており、水平枠27a
は梁材27bにロッド27cを介して取付けられてい
る。なお、天レール27の取付け構造は、建物の構造等
に応じて適宜変更できる。
【0021】本実施形態では、吊支部材16の表面側
(図4で左側)のみに点検パネル3を着脱自在に装着
し、吊支部材16の裏側には、石膏製等の欄間ボード2
8を配置している。欄間ボード28の裏面にもハニカム
材等の心材25を貼着しており、欄間ボード28の上端
部は天レール27の背面にねじ24で固定されている。
欄間ボード28の下端部は後部水平枠29にねじ24で
固定されており、この後部水平枠29は、第1縦枠9と
第2縦枠10とに固定されている。
【0022】図4に示すように、吊支部材16は金属板
製であり、上部は中空角形に形成されている。そして、
図8や図10に示すように、第1縦枠9と第3縦枠11
とに突設した支持ブラケット30に、ボルト31及びナ
ット32で固定されている(なお、吊支部材16の取付
け構造は、本願出願人の先願に係る特願平10−373
615号に詳述している)。
【0023】点検パネル3は金属板製であり、図4及び
図8に示すように、その四周は内側に折り曲げられてい
る。そして、天レール27の前端縁に階段状の折り曲げ
部27aを形成し、この折り曲部27aに取付けた合成
樹脂製の吊り具33に点検パネル3の上部を吊り下げて
いる。他方、点検パネル3の下端部は、その左右両側の
部位を、第1縦枠9に固着した第1パネル受け34と、
手前側の第2縦枠10に固定した第2パねる受け35と
にねじ36で固定している。
【0024】第1パネル受け34は扉2の上方において
上下に長く延びており、図8に示すように、その後部に
は欄間ボード28をねじ24で固定している。また、例
えば図11に示すように、第2パネル受け35も上下に
長く延びている。
【0025】図4ではレールの具体的な構造は省略して
おり、図5で扉2の具体的な吊支構造を表示している。
すなわち、吊支部材16の上下中途部に、断面コ字状の
固定スペーサ38を介して固定レール17を固着する一
方、ハンガーブラケット18に、断面コ字状の可動スペ
ーサ39を介してハンガーレール40をねじ41で固着
し、固定レール17の上下内面とハンガーレール40の
上下外面との間に、リテーナ42で保持されたボール4
3を配置している。可動スペーサ39は固定スペーサ3
8の内側に嵌り込んでいる。ハンガーブラケット18
は、扉2の上面に固着した複数個のボルト44に固定さ
れている。
【0026】図6に示すように、地レール13は上向き
開口の樋状に形成されており、これに戸袋ボード12の
下端部をねじ24で固定している。図7に一点鎖線で示
すように、戸袋ボード12の下端部には合成樹脂製等の
化粧巾木45を取付けても良い。扉2の下端には下向き
に開口したガイド溝46が形成されている一方、地レー
ル13のうち出入口1に近い端部には、扉2を開閉する
に際しての振れ止めのため、扉2のガイド溝46に転動
自在に嵌まるガイドローラ47が、上向き凸形のブラケ
ット48を介して水平回転自在に取付けられている。
【0027】図面では明示していないが、第2縦枠10
の下端は地レール13の端部にねじ止め等によって固定
されている(第2縦枠10は、前記特開平10−373
615号の例えば図7に示したアジャスター装置を使用
して立設しても良い)。
【0028】図3に示すように、扉2の前端部は断面コ
字状(中空角形でも良い)の側枠50によって中空に形
成されており(中空部を符号51で示す)、この中空部
51に前記ロック用のロッド7が挿入されている。ま
た、扉2の前端縁にはゴム製や合成樹脂製等のエッジ
(シール材)52を装着している。他方、扉2の上端は
断面コ字状(中空角形や中実でも良い)の天枠53で構
成されている。そして、図10に明瞭に示すように、扉
2の前端部の上端に第1係合部材54をねじ55で固定
している。
【0029】第1係合部材54は板ばね等の弾性板から
成っており、扉2の表裏両面を覆う足片54aを一体に
設けることにより、1本のねじ55で回動不能に固定さ
れている。また、第1係合部材54は、扉2の後端部に
向けて斜め上向きにゆる傾斜するように形成されてお
り、その先端部に、断面山形の突起54aを折り曲げ形
成している。突起54bは、扉2の前後厚さと略同じ程
度の幅寸方であり、したがって、突起54bは吊り下げ
用ボルト44の前後外側にはみ出した状態になってい
る。
【0030】図9に示すように、錠6はキーで回動操作
されるデッドボルト56を備えており、このデッドボル
ト56の回動に連動してロッド(閂杆)7が上下動す
る。そして、図9,10,11に示すように、吊支部材
16の端部下端に、ロッド7が上昇すると嵌合するロッ
ク穴57を形成したロック部材58をねじ止め等によっ
て固着することにより、扉2を閉じた状態にロックでき
る。
【0031】この場合、第1係合部材54に空けたガイ
ド穴59にロッド7を貫通させることにより、ロッド7
の昇降動をガイドと振れ止めとを行っている。すなわ
ち、扉2をロックするためそのロッド7の昇降ガイドと
振れ止めとに、扉2を開き状態に保持するための第1係
合部材54を兼用している。ロック部材58は第1縦枠
9に固着しても良いし、吊支部材16に一体に折り曲げ
形成(又は切り起こし形成)してもよい。また、ロック
部材58にロック穴57を空けることには限らず、ロッ
ド7をロック部材58の端面に当てても良い。
【0032】図9や図10に示すように、手前側に位置
した第2縦枠10に取付けた第2パネル受け35の下端
部に、ローラから成る第2係合部材61を、ブラケット
61を介して取付けている。図9から容易に理解できる
ように、第2係合部材(ローラ)60は、その下部が第
1係合部材54における突起54bの上面よりもやや下
方に位置するように設定されている。ブラケット61は
タッピンねじ等のねじ63で第2縦枠10に固定されて
いる。
【0033】この場合、ブラケット61のねじ挿入穴6
4は上下に長い長穴になっており、このため、第2係合
部材61の高さを調節することができ、また、第1係合
部材54と係合しない状態にもすることができる(すな
わち、扉2を全開状態に保持しない状態にもすることが
できる)。なお、各縦枠9,10,11は吊支部材16
にねじで固定されている(各縦枠9,10,11を天レ
ール27に固定しても良い)。
【0034】図12は扉2を全開した状態を示してい
る。この状態では、扉2の前部が僅から戸袋4から露出
している。そして、扉2を全開させると、図13に示す
ように、第1係合部材54の突起54bが、当該第1係
合部材54の弾性変形によって第2係合部材61の下方
を通過することにより、第1係合部材54の突起54b
と第2係合部材61とが係合し、これにより、扉2は全
開状態に保持される。この状態からある程度の力を欠け
て扉2を閉じ方向に引くと、第1係合部材54が弾性変
形して突起54bが第2係合部材61から離脱して、扉
2の閉じ移動が許容される。
【0035】実施形態のように第2係合部材61として
ローラを使用すると、両係合部材54,61の係脱がス
ムースに行われる利点がある。また、実施形態のように
第1係合部材54にロック用ロッド7を挿入すると、構
造を複雑化することなく、ロック用ロッド7のガイド及
び振れ止めを行える利点がある。
【0036】また、実施形態のように、第2係合部材6
1を上下方向に大きく移動可能な構成とすると、扉2を
全開状態に保持する機能を必要な状態と不要な状態と
に、一々係合部材54,61を取り外すことなく簡単に
切り換えできる利点がある。更に、実施形態のように第
1係合部材54を平面視で前後対称形に形成すると、右
開きの引き戸装置と左開きの引き戸装置に兼用できる利
点である。
【0037】≪他の実施形態≫図14〜図16では他の
実施形態を示している。このうち図14に示す第2実施
形態では、扉2の前部上端に突起状の第1係合部材54
を設ける一方、第2縦枠10に設けた第2係合部材61
を板ばね製としている。また、図15に示す第3実施形
態では、第2実施形態と同様に扉2の前部上端に突起状
の第1係合部材54を設ける一方、吊支部材16の左右
中途部に、板ばね製等の第2係合部材61を設けてい
る。このように、第2係合部材61を設ける箇所は第2
縦枠(補強枠)10に限らず、吊支部材16等の他の部
材でも良い。
【0038】図16(A)に示す第4実施形態では、扉
2の前端部前面に板ばね製等の弾性体からなる第1係合
部材54を設ける一方、第2縦枠10に、係合穴からな
る第2係合部材61を設けている。また、図16(B)
に示す第5実施形態では、第2縦枠10の前端面に前後
回動自在な弾性板製のブラケット62を取付け、このブ
ラケット62に、水平回転自在なローラから成る第2係
合部材61を設け、第2係合部材61を扉2の前端面に
当てるようにしている。
【0039】第5実施形態から容易に理解できるよう
に、特別に係合手段として部材を取付けたり加工したり
しなくとも、扉2や縦枠等の一部を係合部として利用し
ても良いのである。
【0040】≪その他≫敢えて言うまでもないが、本発
明は上記の実施形態以外の形態にも具体化することがで
きる。例えば係合手段としては実施形態のような板ばね
を使用したものには限らず、コイルスプリングやゴム等
の他の弾性体を使用しても良い。また、係合部材は扉及
び戸袋の下端部に設けても良い。更に、本発明は自閉式
でない引き戸装置にも適用できる。更に、係合手段とし
ては、実施形態のような弾性体を使用したものには限ら
ず、カムやリンクを利用したり、ストッパーの自重を利
用するなどしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】扉を閉じた状態での引き戸装置の正面図であ
る。
【図2】点検パネルを省略した状態での部分正面図であ
る。
【図3】図1の III-III視平断面図である。
【図4】(A)は図1の IVA-IVA視側断面図、(B)は
図1の IVB-IVB視側断面図である。
【図5】図4(A)の部分拡大図である。
【図6】図1のVI−VI視断面図である。
【図7】図3のVII-VII 視断面図である。
【図8】図1のVIII-VIII 視断面図である。
【図9】(A)は一部破断正面図、(B)は(A)の B
-B視図である。
【図10】要部を示す斜視図である。
【図11】要部を示す斜視図である。
【図12】扉を開いた状態での全体正面図である。
【図13】扉を全開状態に保持した状態の要部正面図であ
る。
【図14】第2実施形態の正面図である。
【図15】第3実施形態の正面図である。
【図16】 (A)は第4実施形態の平断面図、 (B)は第5実
施形態の平面図である。
【符号の説明】
1 出入口 2 扉 3 点検パネル 4 戸袋 6 錠 7 ロック用のロッド 10 第2縦枠(補強枠) 12 ボード 14 建築壁 16 吊支部材 17 固定レール 18 ハンガーブラケット 40 ハンガーレール 54 第1係合部材 59 ガイド穴 61 第2係合部材 62 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 裕一 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 株式 会社イトーキクレビオ内 Fターム(参考) 2E014 AA02 FA00 FB05 FC02 FC03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の基礎壁や間仕切等に設けた出入口を
    塞ぐスライド式の扉と、開いた状態での扉を収納する戸
    袋とを備えており、前記扉の前部(閉じた状態で戸袋と
    反対側に位置した部位)と、戸袋の開口部に位置した部
    材とに、扉を全開させると弾性に抗して係合することに
    よって扉を全開状態に保持し、扉を全開状態から閉じ移
    動させると互いに離脱する係合手段を設けている引き戸
    装置。
  2. 【請求項2】前記扉は、前記出入口の上方に配置したレ
    ールに移動自在に吊懸けられており、前記戸袋は、その
    開口縁を構成する上下長手の縦枠と、ねじ等によって容
    易に取り外しできない状態に固定されたボードとを備え
    ている一方、前記係合手段は、扉における前部の上面に
    設けた第1部材と、前記戸袋の縦枠に設けた第2係合部
    材とから成っており、これら両係合部材のうちいずれか
    一方又は両方を弾性体製とすることにより、両係合部材
    が扉の開閉動によって係脱することを許容せしめ、更
    に、前記出入口の上方には、前記レールや係合手段を覆
    うパネルを着脱自在に装着している請求項1に記載した
    引き戸装置。
JP03462899A 1999-02-12 1999-02-12 引き戸装置 Expired - Fee Related JP3538562B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03462899A JP3538562B2 (ja) 1999-02-12 1999-02-12 引き戸装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03462899A JP3538562B2 (ja) 1999-02-12 1999-02-12 引き戸装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000234481A true JP2000234481A (ja) 2000-08-29
JP3538562B2 JP3538562B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=12419675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03462899A Expired - Fee Related JP3538562B2 (ja) 1999-02-12 1999-02-12 引き戸装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3538562B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186981A (ja) * 2005-12-13 2007-07-26 Bunka Shutter Co Ltd 上吊り式引戸装置
JP2009019445A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Kurogane Kosakusho Ltd 引戸装置
JP2014020160A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Nippon Door Check Mfg Co Ltd 引戸装置及び引戸構造
JP2014051787A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置
JP2020190107A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 株式会社くろがね工作所 引き戸のストッパー装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4943097B2 (ja) * 2006-01-17 2012-05-30 文化シヤッター株式会社 戸袋付き引戸装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186981A (ja) * 2005-12-13 2007-07-26 Bunka Shutter Co Ltd 上吊り式引戸装置
JP2009019445A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Kurogane Kosakusho Ltd 引戸装置
JP2014020160A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Nippon Door Check Mfg Co Ltd 引戸装置及び引戸構造
JP2014051787A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置
JP2020190107A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 株式会社くろがね工作所 引き戸のストッパー装置
JP7385893B2 (ja) 2019-05-21 2023-11-24 株式会社くろがね工作所 引き戸のストッパー装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3538562B2 (ja) 2004-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000234481A (ja) 引き戸装置
JP5214180B2 (ja) 引戸装置
JP2000291180A (ja) 引き戸式扉の戸袋装置
JP2015031099A (ja) 建物の開口部の改装構造と改装工法
JP5841806B2 (ja) 吊り戸装置
EP1873342A1 (en) Counterframe for a concealed sliding door with self-closing device
JP3640058B2 (ja) 戸袋パネル付きの引き戸装置
JP5271542B2 (ja) 吊戸の施錠装置
JP4252517B2 (ja) 引き戸装置
JPH09235938A (ja) 吊り懸け式引き戸装置
JP3789865B2 (ja) 引き戸式扉装置
JP4885609B2 (ja) 引き戸装置
JP4198609B2 (ja) 引き戸装置
JP4912795B2 (ja) 引戸装置
JP6076637B2 (ja) 吊り戸装置
JP5148160B2 (ja) 引戸装置
JP4407988B2 (ja) 引戸装置
JP3239210B2 (ja) 折り畳み回転ドアにおける扉の吊り込み方法および扉の吊り込み構造
JP4022986B2 (ja) 上吊り式引戸の上吊り構造
JP2018159228A (ja) アウトセット引戸装置
JP4477462B2 (ja) 扉の密閉装置
JP6713876B2 (ja) 引戸装置
JP3865232B2 (ja) 引き戸式扉に対する戸当り部の構造
JP3789907B2 (ja) 引き戸装置
JP4971897B2 (ja) 引戸装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080326

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees