JP3865232B2 - 引き戸式扉に対する戸当り部の構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引き戸式扉装置により締め切る戸当り部の構成に係り、より詳しくは、該戸当り部の施行を容易にし、且つ美観を向上できる構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、特開平10−46923号公報及び特開2000−291180号公報等に開示されているように、建物内を仕切る間仕切壁等に設けた出入り口を塞ぐための吊支式で開閉自在な引き戸式の扉の上部と、当該引き戸式扉を大きく開いた状態のときの表裏両面の部分を覆うための戸袋の上部とにわたって、前記引き戸式扉を移動自在に案内する吊支レールやサスペンションレール等の上部案内装置(レール装置)を設けている。
【0003】
そして、これらの先行技術では、出入り口における戸当り側の縦枠部材には、前記引き戸式扉の閉止側(以下、戸当り側という)の縦端面に設けた戸当りクッション体が当接するときの戸当り凹所やクッションを設けている。この戸当り側の縦枠部材の背面は、間仕切壁との境界となるため、間仕切パネルの縦縁が前記縦枠部材の背面部に当接するように配置される結果、当該戸当り側の縦枠部材が間口方向から縦長の枠として見えるようにしてるのが通常であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、前記戸当り側の縦枠部材の背面に隣接する間仕切パネルの端部を固定する方法としては、戸当り側の縦枠部材の背面側に、間仕切壁の厚さの中心部を支持する支柱を設け、この支柱に、間仕切パネルの端部をビスで固定すると、そのビス頭が間口方向に露出して見えることになり、デザイン的に不都合である。従って、この支柱に、前記間仕切パネルを接着したり、間仕切パネルの縦方向の端部を嵌め入れる縦長の嵌合縦溝を、前記戸当り側の縦枠部材の背面側に形成する等のことが考えられた。
【0005】
前記間仕切パネルを支柱の外面に接着すると、その間仕切パネルの交換時には、接着部が簡単に剥がせないから、間仕切パネルを壊すことになり、作業が非常に困難で手間が係る。また、支柱にもダメージを与えるという問題があった。
【0006】
前記戸当り側の縦枠部材の背面側に形成された嵌合縦溝に前記間仕切パネルの縦方向の端部を嵌め入れる構成であっても、その間仕切パネルの取り付けや交換に際して前記戸当り側の縦枠部材を一々支柱に対して着脱・固定するという作業を行う必要があり、手間が掛かるという問題は解消できなかった。
【0007】
さらに、前記戸当り側の縦枠部材の背面側にその壁厚さ方向に突出する縦リブ部を設け、その縦リブ部の内方に形成された嵌合縦溝に前記間仕切パネルの縦方向の端部を嵌め入れる構成では、間仕切パネルの表面よりも戸当り側の縦枠部材の縦リブ部の表面が壁の厚さ方向に突出してしまい、前記出入り口を通過する人が前記縦リブ部に当たる等して障害となる。さらに、前記縦リブ部のために、間仕切壁全体として面一状に形成できず、引き戸式扉を含む間仕切装置としての美観(デザイン)を損なうという問題があった。なお、引き戸式扉が吊支式のものでなくとも前記問題は発生する。
【0008】
本発明は、これらの従来の問題点を解決するためになされたものであって、引き戸式扉に対する戸当り部の施行を容易にし、且つ美観を向上できる構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の引き戸式扉に対する戸当り部の構造は、適宜間隔にて立設した支柱の表裏を覆うように壁パネルで構成された仕切り壁に設けた出入り口における戸当り側の縦支柱に、引き戸式扉の閉止側縦面が対向する縦凹溝部を有する断面略コ字状の戸当り縦枠を固定し、該戸当り縦枠における前記縦凹溝部を挟む表裏両側の縦リブ部の外面に、前記表裏両壁パネルにおける外層板を当接し、前記縦凹溝部に、前記各外層板における一方の断面コ字状の縦側縁片を被嵌係止する一方、前記縦凹溝部の内部には、前記一方の一対の縦側縁片の間に、前記引き戸式扉の閉止側縦面または前記戸当りクッション体に当接する戸当りクッション部材を配置して固定したものである。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の引き戸式扉に対する戸当り部の構造において、前記引き戸式扉の閉止側縦面に設けられた戸当りクッション体が、前記戸当り縦枠における前記縦凹溝部に嵌まるよう構成されていることを特徴とするものである。
【0011】
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の引き戸式扉に対する戸当り部の構造において、前記各外層板における一方の縦側縁片には、その遊端を前記縦凹溝部の巾の内方向に断面L字状に屈曲させた取付け部を設け、この一対の取付け部に前記戸当りクッション部材の基部を係合させたものである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の引き戸式扉に対する戸当り部の構造において、前記引き戸式扉は、前記出入り口の上方に開口方向に延びるように配置されたレール装置により吊支されて移動可能に構成されているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、建物の間仕切壁1に設けた出入り口2を引き戸式扉3にて開閉する引き戸装置とそれに隣接する戸袋部5の概略正面図、図2は壁パネルの下部の支持構造を示す斜視図、図3は図1の III−III 線矢視断面図、図4は図1のIV−IV線矢視断面図、図5図1のV−V線矢視拡大断面図、図6は戸袋パネルと欄間パネル(点検パネル)と上下連結部の一部切欠き斜視図、図7は図1のVII −VII 線矢視一部切欠き断面図、図8は戸袋パネルの縦断面図、図9は戸袋パネルの横断面図、図10(a)及び図10(b)は欄間パネル及び点検パネルの断面図、図11は第2実施形態の拡大断面図、図12は第2実施形態の拡大断面図である。
【0014】
図1に示すように、建物の間仕切壁1は、室内の床面に固定した巾木レール(地レール)2と、天井面に固定された笠木レール(天レール)3との間を壁パネルとしての間仕切パネル4と欄間パネル5とで仕切られている。間仕切壁1に設けられた出入り口には、右開きの引き戸式扉6が配置されている。この出入り口のうち左端には、右開きの引き戸式扉6の閉止側端(戸当り側)が当接し得る戸当り縦枠7が後述する形態で配置され(図5参照)、前記出入り口の右側には、開いた状態の引き戸式扉6の大部分を収納できる戸袋部8を構成する表裏一対の壁パネルである戸袋パネル9,9が立設されている。前記出入り口から戸袋部8にわたる上部の欄間部の空間には、引き戸式扉6を吊支して横移動可能に支持するサスペンション式レール等のレール装置10が配置されている。
【0015】
間仕切パネル4、欄間パネル5及び戸袋パネル9は、金属薄板等にて構成された表面板(外層板)11の裏面側に石膏ボード12を張設してある。縦長の間仕切パネル4における表面板(外層板)11の左右両縦縁部には、図2、図3、図4及び図5に示すように、断面U字状の係止縁片13が外向き湾曲形成されている。そして、各係止縁片13の下部寄り部位は、上下に寸法H1だけ切欠き個所15が形成されている(図2参照)。また、前記間仕切パネル4における表面板11の左右両縦縁部の下端には、前記巾木レール2の上向き側片2aが嵌まる係止溝16が下向き開放状に形成され、係止溝16に嵌まった上向き側片2aは下向きの補強部材(図示せず)の内面に摺接し得るものである。
【0016】
間仕切パネル4の側部(係止縁片13)と隣接する側の戸袋パネル9における表面板11の一方の縦縁部には、間仕切パネル4と同様に形成された断面U字状の係止縁片13が外向き湾曲形成され、係止縁片13の下部寄り部位は、上下に寸法H1だけ切欠き個所15が形成されている(図2参照)。また、戸袋パネル9の裏面の上下部位は断面コ字状等の補強部材14a,14bがそれぞれ開口側を上向き及び下向きにして固定されている(図6、図8等参照)。戸袋パネル9における表面板11の左右両縦縁部の下端には、前記巾木レール2の上向き側片2aが嵌まる係止溝16が下向き開放状に形成され、係止溝16に嵌まった上向き側片2aは前記下向きの補強部材14bの内面に摺接し得るものである(図8参照)。なお、戸袋パネル9における戸袋入り口側には筒枠状の縦補強部材17が表面板11の裏面で囲まれるように配置されている(図9参照)。さらに、図6に示すように、戸袋パネル9における表面板11の上端を水平内向きに屈曲させ、前記断面上向きコ字状等の補強部材14a内に嵌まる横長の係止溝18が形成され、後述するように出入り口の上部の欄間パネル20及び点検パネル21の下端の係止片22を差し込み係止できるように構成されている(図6参照)。
【0017】
前記欄間パネル20及び点検パネル21の形状・構成は、図10(a)及び図10(b)に示すように、同じものである。即ち、薄い金属板等の表面板(外層板)23の裏面の下部寄り部位には、補強部材24が点溶接等により固定されている。該補強部材24の一部は前記表面板23から離れるような膨出部24aが形成されている。前記表面板23の上下端部は内向き水平状に屈曲させた縁片23a,23bとなし、前記補強部材24の一部が下向きに延出して前記下縁片23bより下方に突出させた係止片22が構成されている(図6及び図10(a)参照)。なお、欄間パネル20及び点検パネル21の表面板23のうち上部寄りには石膏ボード25が貼り付け(張設)られている。欄間パネル20及び点検パネル21における表面板23のうち、左右方向の一方には、前記間仕切パネル4や戸袋パネル9におけると同じように断面U字状の係止縁片13が外向き湾曲形成され、他側は内向きに直角に屈曲されている(図10(b)参照)。
【0018】
次に、前記間仕切パネル4及び戸袋パネル9を立設する構成について図2等を参照しながら説明する。前記間仕切パネル4及び戸袋パネル9の縦方向の端部を固定するための断面略コ字状の金属製等の支柱30を巾木レール2と笠木レール3との間に所定の間隔にて立設するため、まず、床面に埋め込みボルト(アンカーボルト)33等にて固定した上向きコ字状断面の巾木レール2内に、下端にボルト型のアジャスタ32を螺合させた横断面矩形状のアジャスタ受け杆31を挿入配置する。このアジャスタ受け杆31の四周外面の上下中途位置には、ダボ34が突出形成されており、前記アジャスタ受け杆32を前記支柱30の下端から挿入たとき、当該支柱30を脱落しないようにダボ34にて支持できるものである。そして、前記アジャスタ受け杆30の表裏外面(巾木レール2の上向き側片2a、2aと対面する側)には、一対の上向き爪部35a,35aを備えた取付け金具35がネジ36にて固定されている。
【0019】
なお、前記支柱30の上端を笠木レール3に取り付ける構成は、図示しないが、実開平6−44828号公報に開示の構成等を利用する。即ち、支柱30の上端部に嵌挿固定させた上向き付勢手段付きの押圧体を断面下向きコ字状の笠木レール3の溝内に挿入する。その他の公知の構成を採用しても良い。
【0020】
上記の構成により、間仕切パネル4及び戸袋パネル9の下端のそれぞれの係合溝16を、巾木レール2の上向き側片2aに上方から差し込み、略同時に縦側縁における係止縁片13の下部寄り部位の切欠き個所15を前記取付け金具35に接近させ、当該切欠き個所15の上側の係止縁片13の下端縁を、取付け金具35の上向き爪部35aに係止すると、各間仕切パネル4及び戸袋パネル9は下方向にずれないように、支柱30に支持される。この状態で、上下に短い長さの断面コ字状の取付け金具37(図5及び図6参照)を、前記支柱30の外面にて隣接した係止縁片13、13をその上下複数個所で挟むように被嵌し、タッピングネジ38を介して支柱30に固定する。前記隣接する間仕切パネル4同士及び戸袋パネル9の縦側縁に沿って適宜間隔にて複数個所に前記取付け金具37を取り付けするものとする。その後、隣接する間仕切パネル4同士及び戸袋パネル9の縦側縁の隙間を塞ぎ、且つ前記取付け金具37が外から見えないように、前記隙間に断面コ字状等の長い目地材39を挿入して塞ぐのである。
【0021】
次に、戸当り側の構成について、図5を参照しながら説明すると、間仕切り壁の出入り口における戸当り側の縦支柱29は、前記支柱30と同じく略コ字状の横断面形状であり、巾木レール2に対して前記図2に示すアジャスタ受け部材31を介して立設されている。この縦支柱29における戸当り側には、横断面略コ字状の金属製の戸当り縦枠7がタッピンネジ60にて固定されている。第1実施形態の戸当り縦枠7は、前記縦支柱29の表裏両外面に対して被嵌する第1の縦凹溝部61と、前記壁パネルとしての間仕切パネル40の厚さ寸法T1に略等しい厚さ寸法を有する表裏一対の断面略矩形状の縦リブ部62、62と、該一対の断面略矩形状の縦リブ部62、62の他端間に形成される第2の縦凹溝部63とから構成されている。
【0022】
その場合、この第2の縦凹溝部63は、引き戸式扉6における縦長の閉止側縦面6aもしくは当該閉止側縦面6aに設けた縦長の戸当りクッション体64と対向しており、さらに、第2の縦凹溝部63の巾寸法T2(前記厚さ寸法T1と同方向の寸法)は、前記閉止側縦面6aまたは軟質合成樹脂(ゴム)製の縦長の戸当りクッション体64の巾寸法T3より若干大きく設定されている。そして、この第2の縦凹溝部63の内部には、図5に示すように、中空状の軟質合成樹脂(ゴム)製の縦長の戸当りクッション部材65が前記閉止側縦面6aまたは戸当りクッション体64に当接するように配置され、且つ戸当りクッション部材65の基部が前記第2の縦凹溝部63の内面に接着剤等にて固定されている。
【0023】
引き戸式扉6の戸当り側の間仕切パネル40は、その金属薄板製等の外層板として表面板11′の裏面に石膏ボード12が張設され、該表面板11′の一方の縦側縁は、前記他の間仕切パネル4と同様の係止縁片13に形成されている。前記表面板11′の他方の縦側縁片を断面コ字状に屈曲させた上下長手の係合縁部11a′に形成する。
【0024】
そして、この戸当り側の表裏一対の間仕切パネル40は、それぞれの前記係合縁部11a′を前記第2の縦凹溝部63に外面側から被嵌係合し、この係合縁部11a′に隣接する表面板11′を各縦リブ部62の外面に当接させる。他方、前記間仕切パネル40における係止縁片13と、それに隣接する間仕切パネル4の係止縁片13とをその上下複数個所で前記取付け金具37にて挟み込み、タッピンネジ38にて支柱30に固定する。そして、隣接する間仕切パネル4、40の縦側縁の隙間を塞ぎ、且つ前記取付け金具37が外から見えないように、前記隙間に断面コ字状等の長い目地材39を挿入して塞ぐのである。
【0025】
上記の構成によれば、戸当り縦枠7の表裏両縦リブ部62、62の間の第2の縦凹溝部63に対して間仕切パネル40の表面板11′の端部の縦側縁片としての係合縁部11a′を外面側から被嵌係合するから、戸当り縦枠7を先に立設した状態で、間仕切パネル40を後に取り付けでき、間仕切パネル40の交換等の施工作業が容易になる。そして、当該表裏両縦リブ部62、62が、前記間仕切パネル40の表面板11′にて一体的に覆われるから、当該戸当り縦枠7及び縦支柱29を間仕切パネル40にて覆い隠すことになり、出入り口を構成する枠体が外部から見えず、出入り口及び引き戸式扉装置の外観(デザイン)をすっきりと向上させることができるという効果を奏する。
【0026】
また、隣接する間仕切パネル40、4とが面一状に配置できて、従来のように出入り口の戸当り側の縦枠が間仕切パネル40の表面より表裏両側に突出することがなく、出入りする人の邪魔にならない。
【0027】
図11は、戸当り部の構成の第2実施形態を示し、戸当り縦枠7は前記第1実施形態と同じ横断面であり、縦支柱29に対する固定も同じである。前記一対の間仕切パネル40における外層板としての各表面板11′の一端の前記第2の縦凹溝部63に対する係合縁部11a′の遊端をさらに第2の縦凹溝部63の巾の内方向に断面L字状に屈曲させた取り付け部66を設け、この一対の取り付け部66に、戸当りクッション部材67を係合させる。この場合、戸当りクッション部材67のうち引き戸式扉6の戸当りクッション体64に当接する部分67aは中空状の軟質合成樹脂(ゴム)にて形成し、前記一対の取り付け部66に係合する基部67bは硬質の合成樹脂にて形成するものであり、射出成形機械にて部分67aと基部67bとを同時に成形する2色成形とすることが好ましい。
【0028】
図12は戸当り部の構成の第2実施形態を示し、戸当り縦枠7における表裏両縦リブ部62、62の一端(自由端)の屈曲部62a、62aを縦支柱29の表裏外面に当接して、その部分でタッピンネジ60にて固定する。従って、前記一対の屈曲部62a、62aの間が第1の縦凹溝部に相当する。そして、前記一対の縦リブ部62、62の他端(戸当り側)は、断面略コ字状の片62bにて連設することにより、第2の縦凹溝部が形成される。この第2の縦凹溝部に引き戸式扉6の戸当りクッション体64が嵌まり込んで直接当接するように構成しても良いし、前記第1実施形態のような戸当りクッション部材を固定しても良い。これら第2及び第3実施形態においても、間仕切パネル40の表面板11′の係合縁部11a′が第2の縦凹溝部に被嵌係合するし、それに隣接する表面板11′が縦リブ部62、62の表面を覆い、且つ間仕切パネル40の全体で縦支柱29の表裏両面を覆うことができるから、第1実施形態のものと略同じ作用・効果を奏することができる。
【0029】
次に、前記出入り口の上部の構成について説明すると、前記レール装置10が配置される出入り口及び戸袋部8を挟む一対の支柱30、30に対して間口方向に横長の支持枠体41の名手両端をボルト42、42にて連結固定する(図3及び図7参照)。この支持枠体41の片面に、レール装置10の1実施形態のサスペンションレール43を装着する。このサスペンション式レール43は、従来から公知の固定レール44と、これに対して横往復移動可能な中間レール45と、さらに中間レール45に対して横往復移動可能な移動レール46と、各レールの案内溝に沿って配置したリテーナ付きボールからなる。この移動レール46に、移動方向に適宜隔てて2本のハンガーブラケット47を固定し、該各ハンガーブラケット47の下端に、引き戸式扉6の上端から上向き突出する吊棒48を固定連結する(図7参照)。なお、前記固定レール44を、戸袋部8側で高い位置に、閉じ側(戸当り側)で低い位置にセットすることにより、引き戸式扉6は閉じ方向に自動的に移動する自閉式扉となるように構成されている。また前記戸当り側の支持枠体41にショックアブゾーバー(図示せず)を設けて引き戸式扉6が戸当り側に接近したときの速度を緩和し、衝撃音を出さないようにしている。
【0030】
そして、前記レール装置10が配置された欄間部分の表面または裏面のいずれか片面(実施形態では裏面)は欄間パネル20に覆い、この欄間パネル20は通常は取り外せないよう固定する一方、他の片面(実施形態では表面)は点検パネル2にて覆い、レール装置10のメインテナンス時に取外し可能に構成されている。
【0031】
その構成を詳述すると、前述した欄間パネル20の上端縁片23aの部分を断面下向きコ字状の笠木レール3の溝内に上向きに挿入し、次いで、欄間パネル20の下端の係止片22を戸袋パネル9の上端に形成された係止溝18に嵌め入れる。そして、前記欄間パネル20の裏面の補強部材24における膨出部24aを前記支持枠体41に当接した状態で、欄間部の開放側空間から、ビス50にて固定する。他方の点検パネル21も同様にしてその上端縁片23aの部分を断面下向きコ字状の笠木レール3の溝内に上向きに挿入し、次いで、点検パネル21の下端の係止片22を戸袋パネル9の上端に形成された係止溝18に嵌め入れる。当該点検パネル21の裏面の補強部材24における膨出部24aは、前記支持枠体41の上端等に被嵌する等してビス52にて固定した受けブラケット51(図7参照)の剛性の高い表面板51aに当接した状態で保持するので欄間空間への倒れ込みは防止できる。いずれにしても、欄間パネル20及び点検パネル21の表面板23の広い面積部分は、前記支持枠体41や受けブラケット51にて受け支持されるから、表面板23がベコベコしない。
【0032】
床面から天井面までの高さ寸法が定尺でない場合、前記笠木レール3の溝内に欄間パネル5、20及び点検パネル21の上端側を納めることで、欄間パネル5、20及び点検パネル21の上端側を切り取って、高さ寸法を低くする手間を省くことができる。また、間仕切壁及び本発明の引き戸式扉装置を間口方向から観察するとき、前記笠木レール2の高さ寸法だけの2本の水平線(ライン)が天井付近に見えるだけであるから、間仕切壁及び引き戸式扉装置のデザインがすっきりとシンプルになる。これに比べて、従来では、欄間パネル5、20及び点検パネル21の上端と笠木レール2の下端縁との間に水平に長い隙間(従って、天井面から合計3本の水平線(ライン))が見えてデザインがシンプルでない。
【0033】
なお、欄間パネル20及び点検パネル21の表面板23の一方の縦縁に形成された断面U字状の係止縁片13と、隣接する欄間パネル5の係止縁片13とを前記取付け金具37にて固定しておけば、この部分の取り付け強度は一層向上する。また、長手の目地部材39にて、前記両パネル20(21)と5の隙間を塞ぐことはいうまでもない。このようにして、レール装置10のメインテナンス作業を実行するときには、前記一方の点検パネル21のみを取り外せば良く、メインテナンス作業が容易となる。
【0034】
なお、前記いずれの実施形態でも、引き戸式扉6の厚さは、それに取り付ける錠前の厚さ寸法等から薄くするには限度がある。それに対して、本発明では、巾木レール2の上向き片2aに対して、間仕切パネル4、40及び戸袋パネル9の下端の係止溝16を差し込む構成であり、さらに、これら間仕切パネル4、40及び戸袋パネル9の上端の係止溝18に対して欄間パネル5、20及び点検パネル21の係止片22を差し込み係止する構成であり、前記係止溝16、18及び係止片22が共にパネル4、9、5、20、21の厚さ内に設けられているから、支柱30、縦支柱29の厚さ寸法も可及的に小さくして、引き戸式扉装置、ひいては間仕切壁全体の厚さ寸法を可及的に薄く形成でき、また、間仕切パネル4及び戸袋パネル9、欄間パネル5、20及び点検パネル21の表面を面一状に形成でき、特に前記戸当り縦枠7の表裏の縦リブ部62、62も、戸当り側の間仕切パネル40にて覆うことができて、出入り口の縁や戸袋部の開口端に間仕切壁の厚さ方向の凹凸を無くすることができる。
【0035】
実施形態では、前記パネル4、9、5、20、21の厚さ寸法は各々13mmであり、引き戸式扉の厚さ寸法が34mmで引き戸式扉装置、ひいては間仕切壁全体の厚さ寸法を60mmに抑えることができた。
【0036】
また、本発明は、引き戸式扉6の上部の吊懸式のレール装置10は、図12に示すような下向き開口状のレールに回転コロ付き吊り棒を介して引き戸式扉6を吊支するタイプであってもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上に詳述したように、請求項1に記載の発明の引き戸式扉に対する戸当り部の構造は、適宜間隔にて立設した支柱の表裏を覆うように壁パネルで構成された仕切り壁に設けた出入り口における戸当り側の縦支柱に、引き戸式扉の閉止側縦面が対向する縦凹溝部を有する断面略コ字状の戸当り縦枠を固定し、該戸当り縦枠における前記縦凹溝部を挟む表裏両側の縦リブ部の外面に、前記表裏両壁パネルにおける外層板を当接し、前記縦凹溝部に、前記各外層板における一方の断面コ字状の縦側縁片を被嵌係止する一方、前記縦凹溝部の内部には、前記一方の一対の縦側縁片の間に、前記引き戸式扉の閉止側縦面または前記戸当りクッション体に当接する戸当りクッション部材を配置して固定したものである。
【0038】
従って、戸当り縦枠の表裏両縦リブ部の間のの縦凹溝部に対して壁パネルの外層板の端部の縦側縁片を外面側から被嵌係合するから、戸当り縦枠を先に立設した状態で、壁パネルを後に取り付けでき、当該壁パネルの交換等の施工作業が容易になる。そして、前記表裏両縦リブ部が、前記壁パネルの外層板にて一体的に覆われるから、当該戸当り縦枠及び縦支柱等を壁パネルにて覆い隠すことになり、出入り口を構成する枠体が外部から見えず、出入り口及び引き戸式扉装置の外観(デザイン)をすっきりと向上させることができるという効果を奏する。
しかも、前記縦凹溝部の内部には、前記一方の一対の縦側縁片の間に、前記引き戸式扉の閉止側縦面または前記戸当りクッション体に当接する戸当りクッション部材を配置して固定したものであるから、図5に示すように、戸当りクッション部材の大部分を前記縦凹溝部の内部に位置させることで、出入り口及び引き戸式扉装置の外観(デザイン)をすっきりと向上させることができるという効果を奏する。
【0039】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の引き戸式扉に対する戸当り部の構造において、前記引き戸式扉の閉止側縦面に設けられた戸当りクッション体が、前記戸当り縦枠における前記縦凹溝部に嵌まるよう構成されていることを特徴とするものであるから、請求項1に記載の発明による作用・効果に加えて、引き戸式扉の閉止時に、戸当り縦枠における前記縦凹溝部にきっちり嵌まり、ガタつくことがなく、また、閉止時の衝撃も無くなるという効果を奏する。
【0040】
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の引き戸式扉に対する戸当り部の構造において、前記各外層板における一方の縦側縁片には、その遊端を前記縦凹溝部の巾の内方向に断面L字状に屈曲させた取付け部を設け、この一対の取付け部に前記戸当りクッション部材の基部を係合させたものであるから、間仕切パネルの外層板の係合縁部が第2の縦凹溝部に被嵌係合するし、それに隣接する外層板が縦リブ部の表面を覆い、且つ間仕切パネルの全体で縦支柱の表裏両面を覆うことができるから、請求項1の発明と略同じ作用・効果を奏することができる。
【0041】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の引き戸式扉に対する戸当り部の構造において、前記引き戸式扉は、前記出入り口の上方に開口方向に延びるように配置されたレール装置により吊支されて移動可能に構成されているものである。従って、出入り口の床面側に引き戸式扉の下端を案内するレールのような下枠が存在せず、出入り口のデザインが一層すっきりとするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 間仕切壁及び引き戸式扉装置の概略正面図である。
【図2】 戸袋部及び間仕切パネルの下部の斜視図である。
【図3】 図1の III−III 線矢視拡大断面図である。
【図4】 図1のIV−IV線矢視拡大断面図である。
【図5】 図1のV−V線で示す戸当り部の位置部切欠き拡大断面図である。
【図6】 戸袋パネルの上端と欄間パネル又は点検パネル下端との連結部を示す斜視図である。
【図7】 図1のVII −VII 線矢視一部切欠き断面図である。
【図8】 戸袋パネルの縦断面図である。
【図9】 戸袋パネルの横断面図である。
【図10】 (a)は欄間パネル及び点検パネルの縦断面図、(b)は欄間パネル及び点検パネルの横断面図である。
【図11】 戸当り部の第2実施形態の拡大断面図である。
【図12】 戸当り部の第3実施形態の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 間仕切壁
2 巾木レール
3 笠木レール
4、40 間仕切パネル
5、20 欄間パネル
6 引き戸式扉
7 戸当り縦枠
9 戸袋パネル
10 レール装置
11、11′ 外層板としての表面板
11a′ 縦側縁片としての係合縁部
12 石膏ボード
13 係止縁片
16、18 係止溝
21 点検パネル
22 係止片
62、62 縦リブ部
63 第2の縦凹溝部
64 戸当りクッション体
65、67 戸当りクッション部材

Claims (4)

  1. 適宜間隔にて立設した支柱の表裏を覆うように壁パネルで構成された仕切り壁に設けた出入り口における戸当り側の縦支柱に、引き戸式扉の閉止側縦面が対向する縦凹溝部を有する断面略コ字状の戸当り縦枠を固定し、
    該戸当り縦枠における前記縦凹溝部を挟む表裏両側の縦リブ部の外面に、前記表裏両壁パネルにおける外層板を当接し、
    前記縦凹溝部に、前記各外層板における一方の断面コ字状の縦側縁片を被嵌係止する一方、
    前記縦凹溝部の内部には、前記一方の一対の縦側縁片の間に、前記引き戸式扉の閉止側縦面または前記戸当りクッション体に当接する戸当りクッション部材を配置して固定したことを特徴とする引き戸式扉に対する戸当り部の構造。
  2. 前記引き戸式扉の閉止側縦面に設けられた戸当りクッション体が、前記戸当り縦枠における前記縦凹溝部に嵌まるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の引き戸式扉に対する戸当り部の構造。
  3. 前記各外層板における一方の縦側縁片には、その遊端を前記縦凹溝部の巾の内方向に断面L字状に屈曲させた取付け部を設け、この一対の取付け部に前記戸当りクッション部材の基部を係合させたことを特徴とする請求項1に記載の引き戸式扉に対する戸当り部の構造。
  4. 前記引き戸式扉は、前記出入り口の上方に開口方向に延びるように配置されたレール装置により吊支されて移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の引き戸式扉に対する戸当り部の構造。
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