JP2001207750A - 戸袋付き引戸ユニット - Google Patents

戸袋付き引戸ユニット

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JP2001207750A
JP2001207750A JP2000015885A JP2000015885A JP2001207750A JP 2001207750 A JP2001207750 A JP 2001207750A JP 2000015885 A JP2000015885 A JP 2000015885A JP 2000015885 A JP2000015885 A JP 2000015885A JP 2001207750 A JP2001207750 A JP 2001207750A
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frame
door pocket
panel
pair
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JP2000015885A
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Masaru Ubasawa
大 姥沢
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Abe Kogyo Co Ltd
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Abe Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単にしかも熟練を必要とせずに、室の内装壁
面を戸枠周囲から戸枠の戸袋領域にわたって面一になる
ように仕上げることができる戸袋付き引戸ユニットを提
供する。 【解決手段】左右一対の縦枠11,12と上枠13およ
び下枠14とを互いに連結するとともに戸袋口を形成す
る前後一対の方立枠15をその上下端を前記上枠13と
下枠14とにそれぞれ連結して組立てられ、隣合う室間
の壁構造の開口内に据付けられる戸枠10と、この戸枠
10の戸袋領域の前後面にそれぞれ設けられる前後一対
の戸袋パネル20と、前記戸枠10内に設けられる引戸
35とを備え、前記一対の戸袋パネル20をそれぞれ、
複数本のボルト21により、前記戸枠10に対して接離
可能に取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、戸袋付き引戸ユ
ニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば住宅の隣合う室間の出入口などに
設けられる戸袋付き引戸の設置施工は、従来、施工現場
において、左右一対の柱材と鴨居材と敷居材とを組合わ
せて戸枠を組み立て、この戸枠を隣合う室間の壁構造の
開口内に据付けた後、前記戸枠の前後面の所定位置に、
前後一対の戸袋口用縦材をその上下端を前記鴨居材と敷
居材とにそれぞれ固定して取付け、さらに前記戸枠の戸
袋領域の前後面に、室の内装壁材を取付けるための複数
本の胴縁材をその両端を前記戸袋口用縦材と前記戸枠の
戸袋領域側の縦枠とにそれぞれ固定して取付けるととも
に、前記戸枠内に引戸を設け、前記戸枠の戸袋領域の前
後面にそれぞれプラスターボード等の内装壁材を、前記
胴縁材に取付けて戸袋を構成することにより行なわれて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の戸
袋付き引戸の設置施工では、室の内装壁面を戸枠周囲か
ら戸枠の戸袋領域にわたって面一になるように仕上げる
ために、壁構造の開口内に据付けた戸枠の戸袋領域の前
後面にそれぞれ取付ける胴縁材の厚さを壁厚に応じて選
び、この胴縁材を、前記戸枠の戸袋領域の前後面に、胴
縁材の外面、つまり内装壁材の取付け面が所定の位置
(室の内装壁面から内装壁材の厚さ分だけ開口部内に入
り込んだ位置)にくるように精度良く取付けなければな
らない。
【0004】そのため、従来は、戸袋付き引戸の設置施
工が面倒であり、また熟練した作業者をに頼らなければ
ならず、それが施工コストを高騰させる大きな要因とな
っている。
【0005】この発明は、簡単にしかも熟練を必要とせ
ずに、室の内装壁面を戸枠周囲から戸枠の戸袋領域にわ
たって面一になるように仕上げることができる戸袋付き
引戸ユニットを提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の戸袋付き引戸
ユニットは、左右一対の縦枠と上枠および下枠とを互い
に連結するとともに戸袋口を形成する前後一対の方立枠
をその上下端を前記上枠と下枠とにそれぞれ連結して組
立てられ、隣合う室間の壁構造の開口内に据付けられる
戸枠と、この戸枠の戸袋領域の前後面にそれぞれ設けら
れる前後一対の戸袋パネルと、前記戸枠内に設けられる
引戸とを備え、前記一対の戸袋パネルのうち、少なくと
も一方の戸袋パネルが、前記戸枠に対して接離可能に取
付けられることを特徴とするものである。
【0007】この戸袋付き引戸ユニットによれば、戸枠
の戸袋領域の前後面にそれぞれ設けられる前後一対の戸
袋パネルのうち、少なくとも一方の戸袋パネルを、前記
戸枠に対して接離可能に取付けているため、隣合う室間
の壁構造の開口内に前記戸枠を据付けた状態で前記戸袋
パネルを戸枠に対して接離させることにより、この戸袋
パネルを、その外面が室の内装壁面に対して所定の位置
にくるように調整することができ、したがって、簡単に
しかも熟練を必要とせずに、室の内装壁面を戸枠周囲か
ら戸枠の戸袋領域にわたって面一になるように仕上げる
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の戸袋付き引戸ユニット
は、上記のように、戸枠の戸袋領域の前後面にそれぞれ
設けられる前後一対の戸袋パネルのうち、少なくとも一
方の戸袋パネルを前記戸枠に対して接離可能に取付ける
ことにより、簡単にしかも熟練を必要とせずに、室の内
装壁面を戸枠周囲から戸枠の戸袋領域にわたって面一に
なるように仕上げることができるようにしたものであ
る。
【0009】この発明の戸袋付き引戸ユニットにおい
て、前記一対の戸袋パネルのいずれかは、前記戸枠に固
定してもよく、その場合は、壁構造の開口内に、前記戸
枠を、この戸枠に固定された戸袋パネルが対向する室の
内装壁面に対して所定の位置にくるように位置合わせし
て据付け、前記戸枠に対して接離可能に取付けられた戸
袋パネルを、この戸袋パネルが対向する室の内装壁面に
対して所定の位置にくるように調整すればよい。
【0010】ただし、前記一対の戸袋パネルは、その両
方をそれぞれ前記戸枠に対して接離可能に取付けるのが
好ましく、このような構成であれば、前記両方の戸袋パ
ネルをそれぞれ、その戸袋パネルが対向する室の内装壁
面に対して所定の位置にくるように調整することができ
るため、壁構造の開口内に戸枠を据付ける際の戸枠の位
置合わせは大まかでよいから、戸枠の据付けを簡単に行
なうことができる。
【0011】さらに、この戸袋付き引戸ユニットにおい
ては、前記戸袋パネルの周縁部にその周方向に間隔をお
いて複数のパネル位置調整ボルトを挿通するとともに、
前記戸枠の戸袋領域側の縦枠と上枠および下枠と方立枠
とに前記複数のパネル位置調整ボルトにそれぞれ対応す
る複数のナットを設け、前記戸袋パネルを、前記複数の
パネル位置調整ボルトを前記複数のナットに螺合させる
ことにより、前記戸枠に対して接離可能に取付けるのが
好ましく、このような構成とすることにより、前記壁構
造の開口内への戸枠の据付け姿勢に傾きが生じた場合で
も、前記戸袋パネルを、室の内装壁面と平行になるよう
に調整することができる。
【0012】また、この戸袋付き引戸ユニットにおいて
は、前記戸袋パネルに、室の内装壁材を取付けるための
壁材支持部材を兼ねさせても、あるいは室の内装壁板を
兼ねさせてもよく、前記戸袋パネルに壁材支持部材を兼
ねさせる場合は、室の内装壁材を前記戸枠の戸袋領域を
覆って設ければよい。
【0013】また、前記戸袋パネルに室の内装壁板を兼
ねさせる場合は、室の内装壁材を前記戸枠を囲んで設け
るとともに、前記戸袋パネルの周縁部をカバー部材によ
り覆い隠せばよい。
【0014】このように、前記戸袋パネルに室の内装壁
板を兼ねさせ、室の内装壁材を前記戸枠を囲んで設ける
とともに、前記戸袋パネルの周縁部をカバー部材により
覆い隠す場合は、前記戸袋パネルの周縁部のパネル位置
調整ボルト挿通個所の外面にそれぞれ、前記パネル位置
調整ボルトの頭部と前記戸袋パネルの周縁部との間に挟
持されるカバー受けを設け、これらのカバー受けと前記
カバー部材とに互いに嵌合する掛止部を設けることによ
り、前記カバー部材を、前記掛止部の嵌合により前記カ
バー受けに取付けるのが好ましく、このようにすること
により、前記カバー受けを容易に着脱することができ
る。
【0015】また、この戸袋付き引戸ユニットにおいて
は、前記戸枠の戸袋領域を除く開口領域に、この開口領
域側の縦枠の露出面を覆う化粧材と、前記一対の方立枠
の露出面を覆う化粧材と、上枠の露出面を覆う化粧材
と、下枠の露出面を覆う化粧材とを設けるのが好まし
く、このようにすることにより、前記戸枠の戸袋領域を
除く開口領域を外観良く仕上げることができる。
【0016】
【実施例】図1〜図12はこの発明の第1の実施例を示
しており、図1は戸袋付き引戸ユニットの組立て状態の
斜視図、図2は前記引戸ユニットの横断面図、図3は前
記引戸ユニットの戸袋領域の縦断面図、図4は前記引戸
ユニットの開口領域の縦断面図である。
【0017】この戸袋付き引戸ユニットは、鉄またはア
ルミニウム等からなる金属製戸枠10と、この戸枠10
の戸袋領域の前後面にそれぞれ設けられる前後一対の戸
袋パネル20と、前記戸枠10内に設けられる引戸35
とを備えている。
【0018】なお、この実施例の戸袋付き引戸ユニット
は、1枚の引戸35を備えたものであり、戸枠10の中
間部から一端側(図1において右側)の領域が戸袋領域
となっている。
【0019】図6は前記戸枠10の分解斜視図であり、
この戸枠10は、左右一対の縦枠11,12と上枠13
および下枠14とを互いにビス止めにより連結するとと
もに、戸袋口を形成する前後一対の方立枠15をその上
下端を前記上枠13と下枠14とにそれぞれビス止めに
より連結して組立てられる。
【0020】前記一対の縦枠11,12と上枠13は、
いずれもリップ溝形チャンネル材からなっており、一対
の縦枠11,12は、そのチャンネル材の開放側面を互
いに向き合わせて配置され、前記上枠13は、そのチャ
ンネル材の開放側面を上向きにして一対の縦枠11,1
2の上端部の間に配置される。なお、前記上枠13の両
端には、縦枠11,12にビス止めするための端板13
aが溶接されている。
【0021】また、前記上枠13の下面には、その全長
にわたって、戸吊りレール16がビス止めにより取付け
られる。この戸吊りレール16には、その長さ方向に走
行移動する一対の戸吊り具17が支持されている。
【0022】前記下枠14は、図3および図4に示した
ように、下チャンネル材(溝形チャンネル材)14a
と、この下チャンネル材14aの外側にフランジ部を嵌
合して前記下チャンネル材14aに固定された上チャン
ネル材(溝形チャンネル材)14bと、前記上チャンネ
ル材14bの上に前記戸袋領域のほぼ全長にわたって固
定された戸袋パネル取付け用チャンネル材(溝形チャン
ネル材)14cとからなっており、前記一対の縦枠1
1,12の下端部の間に配置される。なお、この下枠1
4の下チャンネル材14aまたは上チャンネル材14b
の両端には、縦枠11,12にビス止めするための端板
14dが溶接されている。
【0023】また、前記一対の方立枠15はそれぞれ、
図2に示したように、上下端を前記上枠13および下枠
14の外側面にそれぞれビス止めされる外チャンネル材
(溝形チャンネル材)15aと、前記上枠13と下枠1
4との間に入りこむ長さを有し、前記外チャンネル材1
5aの内側に溶接等により固定された補強チャンネル材
(溝形チャンネル材)15bとからなっている。
【0024】そして、前記一対の縦枠11,12のうち
の戸袋領域側の縦枠12の両側のフランジ部と、前記上
枠13の両側のフランジ部の戸袋領域に対応する部分
と、前記下枠14の戸袋パネル取付け用チャンネル材1
4cの両側のフランジ部と、前記一対の方立枠15の外
チャンネル材15aと補強チャンネル材15bとの接合
面には、それぞれ、前記戸袋パネル20の周縁部にその
周方向に間隔をおいて挿通される複数のパネル位置調整
ボルト21(図1参照)にそれぞれ対応する複数のボル
ト通し孔18が間隔をおいて設けられており、これらの
縦枠12と上枠13と下枠14の戸袋パネル取付け用チ
ャンネル材14cの両側のフランジ部の内面と前記方立
枠15の補強チャンネル材15bの内面とに、前記複数
のボルト通し孔18にそれぞれ対応させて、前記パネル
位置調整ボルト21と螺合するナット19が溶接等の手
段により固定されている。
【0025】一方、前記一対の戸袋パネル20はそれぞ
れ、鉄またはアルミニウム等からなる金属板のプレス成
形品であり、その周縁部に、裏面側に折曲げ形成された
フランジ部が設けられている。
【0026】この一対の戸袋パネル20はいずれも、室
の内装壁材を取付けるための壁材支持部材を兼ねてお
り、これらの戸袋パネル20はそれぞれ、その周縁のフ
ランジ部に周方向に間隔をおいて挿通される複数のパネ
ル位置調整ボルト21により、前記戸枠10の戸袋領域
の前後面に取付けられる。
【0027】図5は図3のV部の拡大図であり、前記パ
ネル位置調整ボルト21は、前記戸袋パネル20の周縁
のフランジ部に設けられたボルト挿通孔に戸袋パネル2
0の外面側から挿通され、前記フランジ部の背面側に突
出するボルト部の基端に設けられた溝21aに抜け止め
リング(EリングまたはCリング)22を嵌め込むこと
により、前記戸袋パネル20の周縁のフランジ部に、ボ
ルト軸方向の移動を拘束されて取付けられる。
【0028】そして、前記一対の戸袋パネル20は、前
記複数のパネル位置調整ボルト21を戸枠10の戸袋領
域側の縦枠12と上枠13および下枠14の戸袋パネル
取付け用チャンネル材14cと方立枠15とに設けられ
た前記複数のナット19に螺合することにより、前記戸
枠10の戸袋領域の前後面にそれぞれ、前記戸枠10に
対して接離可能に取付けられる。
【0029】すなわち、前記パネル位置調整ボルト21
は、その軸方向の移動を拘束されて戸袋パネル20の周
縁のフランジ部に取付けられるため、このパネル位置調
整ボルト21を前記ナット19に対してさらにねじ込む
方向に回すことにより、戸袋パネル20を戸枠10に接
近させ、前記パネル位置調整ボルト21を逆方向に回す
ことにより、戸袋パネル20を戸枠10から離間させる
ことができる。
【0030】なお、図1では便宜上、戸枠10の長さお
よび高さと戸袋パネル20の大きさを、縦枠11,12
と上枠13および下枠14と方立枠15の断面寸法に比
べて小さく縮小するとともに、前記パネル位置調整ボル
ト21と前記ボルト通し孔17およびナット19の数を
実際よりも少なく示しているが、前記戸枠10の全長は
約2000〜2400mm、その戸袋領域および前記戸
袋領域を除く開口領域の長さはそれぞれ約1000〜1
200mm、戸枠10の高さは約1800〜2200m
mであり、前記パネル位置調整ボルト21と前記ボルト
通し孔17およびナット19は、約150〜300mm
の間隔で設けられている。
【0031】また、この戸袋付き引戸ユニットは、前記
一対の戸袋パネル20の周縁のフランジ部を覆う前後4
枚ずつのカバー部材23を備えている。このカバー部材
23は、前記戸袋パネル20のフランジ部とほぼ同じ幅
を有する帯板状の樹脂成形品であり、図4に示したよう
に、その両側縁の背面にそれぞれその全長にわたって、
先端に断面形状がほぼ円形の膨らみ部を有するカバー受
け掛止部24が一体に突設されている。
【0032】一方、前記戸袋パネル20のフランジ部の
複数のパネル位置調整ボルト挿通個所の外面にはそれぞ
れ、前記パネル位置調整ボルト21の頭部と前記戸袋パ
ネル20のフランジ部との間に挟持されるカバー受け2
5が設けられており、前記カバー部材23は、これらの
カバー受け25に着脱可能に取付けられる。
【0033】前記カバー受け25は、前記戸袋パネル2
0のフランジ部とほぼ同じ幅を有する矩形板状の樹脂成
形品であり、図4に示したように、その中央部に前記パ
ネル位置調整ボルト21の挿通孔が設けられ、前記ベー
ス部の両側縁の外面にそれぞれその全長にわたって、前
記カバー部材23のカバー受け掛止部24の先端の膨ら
み部が押し込み嵌合される断面ほぼC形状のカバー掛止
部26が一体に突設されている。
【0034】このカバー受け25は、前記パネル位置調
整ボルト21を、カバー受け25のボルト挿通孔および
戸袋パネル20のフランジ部のボルト挿通孔に挿通して
前記抜け止めリング22により抜け止めすることによ
り、前記戸袋パネル20のフランジ部の外面に取付けら
れる。
【0035】さらに、この戸袋付き引戸ユニットは、図
1〜図4に示したように、前記戸枠10の戸袋領域を除
く開口領域に、この開口領域側の縦材11の露出面(前
後面および戸枠10の開口領域内に対向する側面)を覆
う前後一対の縦化粧材27と、前記一対の方立枠15の
露出面(戸枠10の開口領域内に対向する側面)をそれ
ぞれ覆う前後一対の戸袋口化粧材28と、上枠13の露
出面(戸枠10の開口領域内に対向する下面)を覆う前
後一対の上化粧材29と、下枠14の露出面(戸枠10
の開口領域内に対向する上面)を覆う下化粧材31とを
備えている。
【0036】これらの化粧材27,28,29,31の
うち、縦化粧材27と戸袋口化粧材28と上化粧材29
はそれぞれ木材からなっており、前記縦枠11と方立枠
15と上枠13とにそれぞれビス止めにより取付けられ
る。
【0037】なお、前記縦化粧材27と戸袋口化粧材2
8と上化粧材29の外側面にはそれぞれ、後述する化粧
縁を取付けるための化粧縁嵌め込み溝27a,28a,
29aが化粧材全長にわたって設けられており、また、
前記一対の戸袋口化粧材28の互いに向き合う面には、
引戸35の両面にそれぞれ接する除塵ブラシ30が取付
けられている。
【0038】また、前記一対の縦化粧材27は、図2の
ように、間隔をおいて開口領域側の縦材11に取付けら
れ、開口領域側の縦材11の前記一対の縦化粧材27の
間に対応する面と、戸袋領域側の縦材12の戸袋領域内
に対向する面にそれぞれ、軟質樹脂からなるクッション
材34を備えた戸受け部材33が、リップ溝形チャンネ
ル材からなる前記縦枠11,12に嵌着して取付けられ
る。
【0039】一方、前記下化粧材31は、図4のよう
に、前記下枠14よりも幅広な板状部の下面に、前記下
枠14の上チャンネル材14bの両側のフランジ部の端
縁に掛止する爪部を先端に有する一対の足板部32が化
粧材全長にわたって一体に突設された樹脂成形品であ
り、この下化粧材31は、前記下枠14にその上面側か
ら嵌合され、その一対の足板部32の先端の爪部を下枠
14の上チャンネル材14bの両側のフランジ部の端縁
にそれぞれ掛止させることにより、前記下枠14に取付
けられる。
【0040】上記戸袋付き引戸ユニットは、例えば住宅
の隣合う室間の出入口などに設置されるものであり、こ
の戸袋付き引戸ユニットを用いる戸袋付き引戸の設置施
工は、次のようにして行なわれる。なお、前記戸袋付き
引戸ユニットを構成する各部材は工場において製造さ
れ、分解状態で梱包されて出荷される。
【0041】まず、戸袋付き引戸の施工現場において、
上枠13の下面に戸吊りレール16をビス止めし、その
後、左右一対の縦枠11,12と上枠13および下枠1
4とを互いにビス止めにより連結するとともに、戸袋口
を形成する前後一対の方立枠15をその上下端を前記上
枠13と下枠14とにそれぞれビス止めにより連結して
戸枠10を組立てる。図7は、組立てられた戸枠10の
斜視図である。
【0042】なお、図では省略しているが、前記一対の
縦枠11,12の上下端部、上枠13および下枠14の
方立枠連結部と、前記上枠13および下枠14の両端の
端板13a,14dと、方立枠15の上下端部にはそれ
ぞれ、ビス止め連結用のビス押し孔またはビスねじ込み
孔が設けられており、したがって、前記戸枠10の組み
立ては、容易に作業性良く行なうことができる。
【0043】次に、組立てた戸枠10を、隣合う室間の
壁構造の開口内に搬入して壁厚のほぼ中央に対応する位
置に戸枠10を置き、その下枠14を図11および図1
2に示すように室の床構造40の上に置くとともに、図
9および図10に示すように、一対の縦枠11,12と
前記壁構造の開口の両側の柱材41との隙間にスペーサ
用木材41aを挟み込み、前記一対の縦枠11,12を
前記両側の柱材36にそれぞれビスまたは釘(図示せ
ず)により固定することにより、前記開口内に戸枠10
を据付ける。
【0044】次に、図11および図12に示すように、
前記隣合う両方の室の床構造40の上にそれぞれフロー
リング床材等の床材43を張り、両方の室の床を仕上げ
る。なお、前記床材43は、前記戸枠10の下枠14の
前後面との間に前記下枠14の露出面を覆う下化粧材3
1の一対の足板部32を挿入できる間隔を確保し、前記
下枠14にできるだけ近接させて張る。
【0045】次に、図8に示すように、前記戸枠10の
開口領域側の縦材11と戸袋領域側の縦材12とにそれ
ぞれ、軟質樹脂からなるクッション材34を備えた戸受
け部材33を取付け、その後、前後一対の戸袋パネル2
0を、前記戸枠10の戸袋領域の前後面にそれぞれ次の
ような手順で取付ける。
【0046】まず、戸袋パネル20のフランジ部の複数
のパネル位置調整ボルト挿通個所の外面にそれぞれカバ
ー受け25を配置し、複数のパネル位置調整ボルト21
を、前記カバー受け25のボルト挿通孔および前記戸袋
パネル20のフランジ部のボルト挿通孔に挿通して抜け
止めリング22により抜け止めすることにより、前記複
数のパネル位置調整ボルト21を、前記カバー受け25
とともに、戸袋パネル20の周縁のフランジ部にボルト
軸方向の移動を拘束して取付ける。
【0047】次に、前記戸袋パネル20を戸枠10の戸
袋領域に当てがい、複数のパネル位置調整ボルト21を
戸枠10の戸袋領域側の縦枠12と上枠13および下枠
14の戸袋パネル取付け用チャンネル材14cと方立枠
15とに設けられた複数のナット19に螺合し、前記戸
枠10に戸袋パネル20取付ける。
【0048】このようにして、戸枠10の戸袋領域の前
後面にそれぞれ戸袋パネル20を取付けた後は、前記複
数のパネル位置調整ボルト21を前記ナット19に対し
てさらにねじ込む方向または逆方向に回し、この戸袋パ
ネル20を、その外面が室の内装壁面に対して所定の位
置にくるように調整する。
【0049】この場合、前記戸袋パネル20は、その周
縁のフランジ部に周方向に間隔をおいて挿通した複数の
パネル位置調整ボルト21を戸枠10の戸袋領域側の縦
枠12と上枠13および下枠14と方立枠15とに設け
られた複数のナット19に螺合させることにより前記戸
枠10に対して取付けられているため、前記壁構造の開
口内への戸枠10の据付け姿勢に傾きが生じた場合で
も、前記戸袋パネル21を、室の内装壁面と平行になる
ように調整することができる。
【0050】また、この実施例の戸袋付き引戸ユニット
では、前記一対の戸袋パネル20の両方をそれぞれ複数
のパネル位置調整ボルト21により戸枠10に対して接
離可能に取付けているため、前記両方の戸袋パネル20
をそれぞれ、その戸袋パネル20が対向する室の内装壁
面に対して所定の位置にくるように調整することがで
き、したがって、前記壁構造の開口内に戸枠10を据付
ける際の戸枠10の位置合わせは大まかでよいから、上
述した戸枠10の据付けを簡単に行なうことができる。
【0051】なお、この実施例は、前記一対の戸袋パネ
ル20に室の内装壁材を取付けるための壁材支持部材を
兼ねさせ、隣合う両方の室の内装壁材をそれぞれ前記戸
枠10の戸袋領域を覆って設ける例であり、したがって
前記一対の戸袋パネル20はそれぞれ、その外面、つま
り内装壁材の取付け面が、前記室の内装壁面から前記内
装壁材の厚さ分だけ開口部内に入り込んだ位置にくるよ
うに位置調整すればよい。
【0052】次に、図8のように、戸枠10内に引戸3
5を搬入し、この引戸35の上端を戸吊りレール16に
支持された一対の戸吊り具17に取付ける。なお、この
引戸35の幅は、前記戸枠の開口領域の長さよりも若干
大きいが、まず引戸35の一端側を戸枠10の前面また
後面に対して斜め方向から戸袋領域に差し込み、その後
に引戸35の他端側を戸枠10内に入れることにより、
戸枠10内に引戸35を無理なく設けることができる。
【0053】次に、一対の戸袋パネル20のフランジ部
を覆う4枚ずつのカバー部材23を、前記戸袋パネル2
0のフランジ部の複数のパネル位置調整ボルト挿通個所
の外面にそれぞれパネル位置調整ボルト20により固定
された複数のカバー受け25に取付けて装着するととも
に、前記戸枠10の開口領域に、この開口領域側の縦枠
11の露出面を覆う前後一対の縦化粧材27と、一対の
方立枠15の露出面をそれぞれ覆う前後一対の戸袋口化
粧材28と、上枠13の露出面を覆う前後一対の上化粧
材29と、下枠14の露出面を覆う下化粧材31とを図
1〜図4に示したように取付け、引戸ユニットの組立て
を終了する。
【0054】なお、上述したように、前記隣合う両方の
室の床構造40の上の床材43は、戸枠10の下枠14
の前後面に近接させて張られているため、前記下化粧材
31をその一対の足板部32を前記下枠14の上チャン
ネル材14bの両側のフランジ部の端縁にそれぞれ掛止
させて取付けることにより、前記両方の室の床材43の
下枠14に対向する縁部をそれぞれ前記下化粧材31の
両側縁により覆い隠すことができる。
【0055】そして、前記引戸ユニットの組立てを終了
した後は、前記壁構造の前後面にそれぞれ前記戸枠10
の戸袋領域を覆ってプラスターボード等の内装壁材を取
付け、前記内装壁材44の外面に床面(床材43の上
面)に沿わせて幅木を取付けるとともに、前記戸枠10
の開口領域の両側縁および上縁に化粧縁を取付けて、戸
袋付き引戸の設置施工および室の内装施工を終了する。
【0056】図9および図10は施工終了状態における
引戸ユニットの戸袋領域および開口領域の横断面図、図
11および図12は施工終了状態における引戸ユニット
の戸袋領域および開口領域の縦断面図であり、前記内装
壁材44は、前記壁構造を構成する図示しない複数の柱
材および前記戸枠10を据付けるための開口の両側の柱
材41と、これらの柱材の間に複数段に設けられた図示
しない胴縁材と、前記開口の上側の梁材41(図11参
照)と、前記戸枠10の戸袋領域の前後面の戸袋パネル
20とに釘またはビスにより取付けられ、幅木45は、
前記内装壁材44に釘またはビスにより取付けられ、化
粧縁46は、その裏面に一体に形成された凸条部を各化
粧材27,28,29に設けられた化粧縁嵌め込み溝2
7a,28a,29aに嵌め込んで前記化粧材27,2
8,29に取付けられている。
【0057】上述したように、この実施例の戸袋付き引
戸ユニットは、左右一対の縦枠11,12と上枠13お
よび下枠14とを互いに連結するとともに戸袋口を形成
する前後一対の方立枠15をその上下端を前記上枠13
と下枠14とにそれぞれ連結して組立てられ、隣合う室
間の壁構造の開口内に据付けられる戸枠10と、この戸
枠10の戸袋領域の前後面にそれぞれ設けられる前後一
対の戸袋パネル20と、前記戸枠10内に設けられる引
戸35とを備え、前記一対の戸袋パネル20をそれぞれ
前記戸枠10に対して接離可能に取付けたものであるた
め、隣合う室間の壁構造の開口内に前記戸枠10を据付
けた状態で前記戸袋パネル20を戸枠に対して接離させ
ることにより、この戸袋パネル20を、その外面が室の
内装壁面に対して所定の位置(戸袋パネル20の外面が
室の内装壁面から内装壁材44の厚さ分だけ開口部内に
入り込んだ位置)にくるように調整することができ、し
たがって、簡単にしかも熟練を必要とせずに、室の内装
壁面を戸枠周囲から戸枠の戸袋領域にわたって面一にな
るように仕上げることができる。
【0058】この実施例では、前記一対の戸袋パネル2
0の両方をそれぞれ前記戸枠10に対して接離可能に取
付けているため、両方の戸袋パネル20をそれぞれ、そ
の戸袋パネル20が対向する室の内装壁面に対して所定
の位置にくるように調整することができ、したがって、
壁構造の開口内に戸枠10を据付ける際の戸枠の位置合
わせは大まかでよいから、戸枠10の据付けを簡単に行
なうことができる。
【0059】また、この戸袋付き引戸ユニットにおいて
は、前記戸袋パネル20の周縁のフランジ部にその周方
向に間隔をおいて複数のパネル位置調整ボルト21を挿
通するとともに、前記戸枠10の戸袋領域側の縦枠12
と上枠13および下枠14と方立枠15とに前記複数の
パネル位置調整ボルト21にそれぞれ対応する複数のナ
ット19を設け、前記戸袋パネル20を、前記複数のパ
ネル位置調整ボルト21を前記複数のナット19に螺合
させることにより、前記戸枠10に対して接離可能に取
付けているため、前記壁構造の開口内への戸枠10の据
付け姿勢に傾きが生じた場合でも、前記戸袋パネル20
を、室の内装壁面と平行になるように調整することがで
きる。
【0060】さらに、この戸袋付き引戸ユニットにおい
ては、前記戸袋パネルの周縁部(フランジ部)のパネル
位置調整ボルト挿通個所の外面にそれぞれ、前記パネル
位置調整ボルト21の頭部と前記戸袋パネル20のフラ
ンジ部との間に挟持されるカバー受け25を設け、この
カバー受け25に、前記戸袋パネル20の周縁部を覆う
カバー部材23を着脱可能に取付けているため、前記戸
袋パネル20の周縁部の外面に露出する前記パネル位置
調整ボルト21の頭部を前記カバー部材23で覆い隠す
ことができ、したがって、前記壁構造の前後面に内装壁
材44を取付ける前の戸枠10の戸袋領域の外観を良く
することができる。
【0061】しかも、上記実施例では、前記カバー受け
25と前記カバー部材23とに互いに嵌合する掛止部2
4,26を設け、前記カバー部材23を、前記掛止部2
4,26の嵌合により前記カバー受け25に取付けてい
るため、前記カバー部材23を容易に着脱することがで
きる。
【0062】また、この戸袋付き引戸ユニットにおいて
は、前記戸枠10の戸袋領域を除く開口領域に、この開
口領域側の縦枠11の露出面を覆う化粧材27と、前記
一対の方立枠15の露出面を覆う化粧材28と、上枠1
3の露出面を覆う化粧材29と、下枠14の露出面を覆
う化粧材31とを設けているため、前記戸枠10の戸袋
領域を除く開口領域を外観良く仕上げることができる。
【0063】なお、上記実施例の戸袋付き引戸ユニット
は、戸袋パネル20に壁材支持部材を兼ねさせ、室の内
装壁材44を戸枠10の戸袋領域を覆って設けるもので
あるため、例えば戸吊りレール16の補修や交換などに
際して壁構造の開口から戸枠10を取外すには、室の内
装壁材44を取外して戸枠10を露出させる必要がある
が、前記戸袋パネル20に室の内装壁板を兼ねさせ、前
記内装壁材44を前記戸枠10を囲んで設ければ、室の
内装壁材44を取外すことなく、簡単に戸枠10を取外
すことができる。
【0064】図13および図14はこの発明の第2の実
施例を示しており、図13は施工終了状態における引戸
ユニットの戸袋領域の横断面図、図14は施工終了状態
における引戸ユニットの戸袋領域の縦断面図である。
【0065】この実施例の戸袋付き引戸ユニットは、戸
枠10の戸袋領域の前後面に設ける前後一対の金属板か
らなる戸袋パネル20′をそれぞれ、その周縁のフラン
ジ部を除くパネル部分と前記フランジ部との段差を上述
した第1の実施例よりも大きくした形状に形成し、これ
らの戸袋パネル20′にそれぞれ室の内装壁板を兼ねさ
せたものであり、前記戸袋パネル20′のパネル部分の
裏面には、防音断熱材20aが設けられている。
【0066】そして、この実施例では、隣り合う両方の
室の内装壁材44を前記戸枠10を囲んで設け、前記戸
袋パネル20′の周縁部(フランジ部)のうち、縦枠1
2側および戸袋口側の縁部と上縁部とをそれぞれカバー
部材47a,47b,47cにより覆い隠し、前記戸袋
パネル20′の下縁部を、室の内装壁材44および前記
戸袋パネル20のパネル部分に釘またはビスにより取付
ける幅木45により覆い隠すようにしている。
【0067】前記カバー部材47a,47b,47cは
いずれも、室内に露出する化粧板部48の背面に、前記
戸袋パネル20′のパネル部分と前記内装壁材44との
隙間に挿入され、前記戸袋パネル20′の周縁部(フラ
ンジ部)の複数のパネル位置調整ボルト挿通個所の外面
にそれぞれ設けられた複数のカバー受け25のカバー掛
止部26に嵌合するカバー受け掛止部49が一体に形成
された樹脂成形品であり、そのカバー受け掛止部49を
前記複数のカバー受け25のカバー掛止部26に押し込
み嵌合することにより、前記カバー受け25に着脱可能
に取付けられる。
【0068】また、戸袋パネル20′の縦枠12側の縁
部に取付けられるカバー部材47aと、前記戸袋パネル
20′の上縁部に取付けられるカバー部材47cの化粧
板部48はそれぞれ、その両側縁部が前記戸袋パネル2
0′のパネル部分の外面と前記内装壁材44の外面とに
それぞれ重なる幅に形成されており、したがって、前記
戸袋パネル20′のパネル部分と前記内装壁材44との
隙間のうち、戸枠10の縦枠12側の隙間と上縁側の隙
間は、これらのカバー部材47a,47cの化粧板部4
8により覆い隠される。
【0069】一方、戸袋パネル20′の戸袋口側に取付
けられるカバー部材47bの化粧板部48は、その一側
縁部が前記戸袋パネル20′のパネル部分の外面に重な
る幅に形成されており、前記戸袋パネル20のパネル部
分の戸袋口側の縁部は前記カバー部材47bの化粧板部
48により覆い隠され、このカバー部材47bの化粧板
部48と前記内装壁材44との隙間は、図13のよう
に、戸袋口化粧材28に取付けられる化粧縁46により
覆い隠される。
【0070】なお、この実施例の戸袋付き引戸ユニット
は、戸枠10の戸袋領域の前後面に取付けられる前後一
対の戸袋パネル20′およびこの戸袋パネル20′の周
縁部を覆うカバー部材47a,47b,47cが上述し
た第1の実施例のものと異なるが、他の構成は第1の実
施例と同じであるから、重複する説明は図に同符合を付
して省略する。
【0071】この実施例によれば、戸袋パネル20′に
室の内装壁板を兼ねさせ、室の内装壁材44を前記戸枠
10を囲んで設けているため、前記戸袋パネル20′の
周縁部のうち、縦枠12側および戸袋口側の縁部と上縁
部とを覆っているカバー部材47a,47b,47c
と、前記戸袋パネル20′の下縁部を覆っている幅木4
5とを取り外すだけで戸枠10を露出させることがで
き、したがって、例えば戸吊りレール16の補修や交換
などに際して壁構造の開口から戸枠10を簡単に取外す
ことができる。
【0072】なお、この第2の実施例では、金属板から
なる戸袋パネル20′のパネル部分の外面をそのまま室
内に露出する壁面としているが、前記戸袋パネル20′
は、そのパネル部分の外面にプラスターボード等の内装
壁材を貼り付けたものでもよい。
【0073】また、上記第2の実施例では、戸枠10の
戸袋領域の前後面に設ける前後一対の戸袋パネル20′
にそれぞれ室の内装壁板を兼ねさせているが、前記戸枠
10の戸袋領域の前後面のうち、いずれか一方の面に設
ける戸袋パネルは、上述した第1の実施例の戸袋パネル
20と同じ壁材支持部材を兼ねるものでもよく、その場
合は、室の内装壁板を兼ねる戸袋パネル20′が対向す
る室の壁を上記第2の実施例のように仕上げ、壁材支持
部材を兼ねる戸袋パネル20が対向する室の壁を上記第
1の実施例のように仕上げればよい。
【0074】さらに、上記第1および第2の実施例で
は、戸枠10の戸袋領域の前後面に設ける前後一対の戸
袋パネル20または20′の両方を前記戸枠10に対し
て接離可能に取付けているが、前記一対の戸袋パネル2
0または20′のいずれかは、前記戸枠10に固定して
もよく、その場合は、壁構造の開口内に、前記戸枠10
を、この戸枠10に固定された戸袋パネル20または2
0′が対向する室の内装壁面に対して所定の位置にくる
ように位置合わせして据付け、前記戸枠10に対して接
離可能に取付けられた戸袋パネル20または20′を、
この戸袋パネルが対向する室の内装壁面に対して所定の
位置にくるように調整すればよい。
【0075】また、上記第1および第2の実施例では、
戸枠10の下枠14を、下チャンネル材14aと、この
下チャンネル材14aの外側にフランジ部を嵌合して前
記下チャンネル材14aに固定された上チャンネル材1
4bと、前記上チャンネル材14bの上に前記戸袋領域
のほぼ全長にわたって固定された戸袋パネル取付け用チ
ャンネル材14cとにより構成し、この下枠14の上チ
ャンネル材14bの両側のフランジ部の端縁に下化粧材
31を掛止するようにしているが、前記戸枠10の下枠
14に対する下化粧材31の取付け構造は、他の構成で
もよい。
【0076】図15および図16はそれぞれ、戸枠10
の下枠14に対する下化粧材31の他の取付け例を示す
下枠14と下化粧材31の斜視図であり、これらの例で
は、戸枠10の下枠14を、開放側面を下に向けて図示
しない床構造の上に置かれる1本のリップ溝形チャンネ
ル材からなる下枠本体14dまたは14eと、この下枠
本体14dまたは14eの上に戸袋領域のほぼ全長にわ
たって固定された図示しない戸袋パネル取付け用チャン
ネル材(上記第1および第2の実施例の下枠14の戸袋
パネル取付け用チャンネル材14cと同様なチャンネル
材)とにより構成している。
【0077】そして、図15に示した例では、前記下枠
本体14dの両側面に下枠長さ方向に沿う複数の凸条5
0を形成し、下化粧材31の下面の一対の足板部32の
内側面に、前記下枠本体14dの両側面の複数の凸条5
0にそれぞれ嵌合する複数の複数の溝51を形成するこ
とにより、前記下化粧材31を、その一対の足板部32
の複数の溝51を前記下枠本体14dの両側面の複数の
凸条50に嵌合させて下枠14に取付けるようにしてい
る。
【0078】また、図16に示した例では、前記下枠本
体14eの両側面に下枠長さ方向に間隔をおいて複数の
突起52を形成し、下化粧材31の下面の一対の足板部
32の内側面に、前記下枠本体14eの両側面の複数の
突起52に嵌合する溝53を形成することにより、前記
下化粧材31を、その一対の足板部32の溝53を前記
下枠本体14dの両側面の複数の突起52に嵌合させて
下枠14に取付けるようにしている。
【0079】なお、上記実施例の戸袋付き引戸ユニット
は、戸枠10の上枠13の下面に戸吊りレール16を設
け、この戸吊りレール16に戸吊り具17を介して引戸
35を吊り下げたものであるが、引戸は、その下端に車
輪またはローラを備えたものでもよく、その場合は、戸
枠10の下枠14上に引戸走行レールを設け、前記上枠
13の下面に引戸案内手段を設ければよい。
【0080】さらに、上記実施例の戸袋付き引戸ユニッ
トは、1枚の引戸35を備え、その引戸35を戸枠10
の一端側の戸袋領域に収容するようにしたものである
が、この発明の戸袋付き引戸ユニットは、1本のレール
で案内されて左右に開き移動される2枚の引戸を備え、
戸枠の両端側をそれぞれ戸袋領域とした構成のものや、
互いに平行に設けられた複数本のレールでそれぞれ案内
されて一方向に開き移動される複数枚の引戸を備え、戸
枠の一端側を前記複数枚の引戸を収容する戸袋領域とし
た構成ものなどでもよい。
【0081】
【発明の効果】この発明の戸袋付き引戸ユニットは、左
右一対の縦枠と上枠および下枠とを互いに連結するとと
もに戸袋口を形成する前後一対の方立枠をその上下端を
前記上枠と下枠とにそれぞれ連結して組立てられ、隣合
う室間の壁構造の開口内に据付けられる戸枠と、この戸
枠の戸袋領域の前後面にそれぞれ設けられる前後一対の
戸袋パネルと、前記戸枠内に設けられる引戸とを備え、
前記一対の戸袋パネルのうち、少なくとも一方の戸袋パ
ネルが、前記戸枠に対して接離可能に取付けられること
を特徴とするものであるから、隣合う室間の壁構造の開
口内に前記戸枠を据付けた状態で前記戸袋パネルを戸枠
に対して接離させることにより、この戸袋パネルを、そ
の外面が室の内装壁面に対して所定の位置にくるように
調整することができ、したがって、簡単にしかも熟練を
必要とせずに、室の内装壁面を戸枠周囲から戸枠の戸袋
領域にわたって面一になるように仕上げることができ
る。
【0082】この発明の戸袋付き引戸ユニットにおい
て、前記一対の戸袋パネルのいずれかは、前記戸枠に固
定してもよく、その場合は、壁構造の開口内に、前記戸
枠を、この戸枠に固定された戸袋パネルが対向する室の
内装壁面に対して所定の位置にくるように位置合わせし
て据付け、前記戸枠に対して接離可能に取付けられた戸
袋パネルを、この戸袋パネルが対向する室の内装壁面に
対して所定の位置にくるように調整すればよい。
【0083】ただし、前記一対の戸袋パネルは、その両
方をそれぞれ前記戸枠に対して接離可能に取付けるのが
好ましく、このような構成であれば、前記両方の戸袋パ
ネルをそれぞれ、その戸袋パネルが対向する室の内装壁
面に対して所定の位置にくるように調整することができ
るため、壁構造の開口内に戸枠を据付ける際の戸枠の位
置合わせは大まかでよいから、戸枠の据付けを簡単に行
なうことができる。
【0084】さらに、この戸袋付き引戸ユニットにおい
ては、前記戸袋パネルの周縁部にその周方向に間隔をお
いて複数のパネル位置調整ボルトを挿通するとともに、
前記戸枠の戸袋領域側の縦枠と上枠および下枠と方立枠
とに前記複数のパネル位置調整ボルトにそれぞれ対応す
る複数のナットを設け、前記戸袋パネルを、前記複数の
パネル位置調整ボルトを前記複数のナットに螺合させる
ことにより、前記戸枠に対して接離可能に取付けるのが
好ましく、このような構成とすることにより、前記壁構
造の開口内への戸枠の据付け姿勢に傾きが生じた場合で
も、前記戸袋パネルを、室の内装壁面と平行になるよう
に調整することができる。
【0085】また、この戸袋付き引戸ユニットにおいて
は、前記戸袋パネルに、室の内装壁材を取付けるための
壁材支持部材を兼ねさせても、あるいは室の内装壁板を
兼ねさせてもよく、前記戸袋パネルに壁材支持部材を兼
ねさせる場合は、室の内装壁材を前記戸枠の戸袋領域を
覆って設ければよい。
【0086】また、前記戸袋パネルに室の内装壁板を兼
ねさせる場合は、室の内装壁材を前記戸枠を囲んで設け
るとともに、前記戸袋パネルの周縁部をカバー部材によ
り覆い隠せばよい。
【0087】このように、前記戸袋パネルに室の内装壁
板を兼ねさせ、室の内装壁材を前記戸枠を囲んで設ける
とともに、前記戸袋パネルの周縁部をカバー部材により
覆い隠す場合は、前記戸袋パネルの周縁部のパネル位置
調整ボルト挿通個所の外面にそれぞれ、前記パネル位置
調整ボルトの頭部と前記戸袋パネルの周縁部との間に挟
持されるカバー受けを設け、これらのカバー受けと前記
カバー部材とに互いに嵌合する掛止部を設けることによ
り、前記カバー部材を、前記掛止部の嵌合により前記カ
バー受けに取付けるのが好ましく、このようにすること
により、前記カバー受けを容易に着脱することができ
る。
【0088】また、この戸袋付き引戸ユニットにおいて
は、前記戸枠の戸袋領域を除く開口領域に、この開口領
域側の縦枠の露出面を覆う化粧材と、前記一対の方立枠
の露出面を覆う化粧材と、上枠の露出面を覆う化粧材
と、下枠の露出面を覆う化粧材とを設けるのが好まし
く、このようにすることにより、前記戸枠の戸袋領域を
除く開口領域を外観良く仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す、戸袋付き引戸
ユニットの組立て状態の斜視図。
【図2】前記引戸ユニットの横断面図。
【図3】前記引戸ユニットの戸袋領域の縦断面図。
【図4】前記引戸ユニットの開口領域の縦断面図。
【図5】図3のV部の拡大図。
【図6】前記引戸ユニットの戸枠の分解斜視図。
【図7】組立てられた戸枠の斜視図。
【図8】前記戸枠に戸受け部材と戸袋パネルを取付け状
態の斜視図。
【図9】施工終了状態における引戸ユニットの戸袋領域
の横断面図。
【図10】施工終了状態における引戸ユニットの開口領
域の横断面図。
【図11】施工終了状態における引戸ユニットの戸袋領
域の縦断面図。
【図12】施工終了状態における引戸ユニットの開口領
域の縦断面図。
【図13】この発明の第2の実施例を示す、施工終了状
態における引戸ユニットの戸袋領域の横断面図。
【図14】同じく、施工終了状態における引戸ユニット
の戸袋領域の縦断面図。
【図15】戸枠の下枠に対する下化粧材の他の取付け例
を示す下枠と下化粧材の斜視図。
【図16】戸枠の下枠に対する下化粧材の他の取付け例
を示す下枠と下化粧材の斜視図。
【符号の説明】
10…戸枠 11,12…縦枠 13…上枠 14…下枠 15…方立枠 16…戸吊りレール 18…ボルト通し孔 19…ナット 20,20′…引戸 21…パネル位置調整ボルト 22…抜け止めリング 23…カバー部材 24…カバー受け掛止部 25…カバー受け 26…カバー掛止部 27,28,29,31…化粧材 35…引戸 44…内装壁材 46…化粧縁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の縦枠と上枠および下枠とを互い
    に連結するとともに戸袋口を形成する前後一対の方立枠
    をその上下端を前記上枠と下枠とにそれぞれ連結して組
    立てられ、隣合う室間の壁構造の開口内に据付けられる
    戸枠と、この戸枠の戸袋領域の前後面にそれぞれ設けら
    れる前後一対の戸袋パネルと、前記戸枠内に設けられる
    引戸とを備え、前記一対の戸袋パネルのうち、少なくと
    も一方の戸袋パネルが、前記戸枠に対して接離可能に取
    付けられることを特徴とする戸袋付き引戸ユニット。
  2. 【請求項2】前後一対の戸袋パネルがそれぞれ戸枠に対
    して接離可能に取付けられることを特徴とする請求項1
    に記載の戸袋付き引戸ユニット。
  3. 【請求項3】戸袋パネルの周縁部にその周方向に間隔を
    おいて複数のパネル位置調整ボルトが挿通されるととも
    に、戸枠の戸袋領域側の縦枠と上枠および下枠と方立枠
    とに前記複数のパネル位置調整ボルトにそれぞれ対応す
    る複数のナットが設けられており、前記戸袋パネルが、
    前記複数のパネル位置調整ボルトを前記複数のナットに
    螺合させることにより、前記戸枠に対して接離可能に取
    付けられることを特徴とする請求項1に記載の戸袋付き
    引戸ユニット。
  4. 【請求項4】戸袋パネルが室の内装壁材を取付けるため
    の壁材支持部材を兼ねており、室の内装壁材が戸枠の戸
    袋領域を覆って設けられることをことを特徴とする請求
    項1に記載の戸袋付き引戸ユニット。
  5. 【請求項5】戸袋パネルが室の内装壁板を兼ねており、
    室の内装壁材が戸枠を囲んで設けられるとともに、前記
    戸袋パネルの周縁部がカバー部材により覆い隠されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の戸袋付き引戸ユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】戸袋パネルの周縁部のパネル位置調整ボル
    ト挿通個所の外面にそれぞれ、前記パネル位置調整ボル
    トの頭部と前記戸袋パネルの周縁部との間に挟持される
    カバー受けが設けられるとともに、このカバー受けとカ
    バー部材とに互いに嵌合する掛止部が設けられ、前記カ
    バー部材が、前記掛止部の嵌合により前記カバー受けに
    取付けられることを特徴とする請求項5に記載の戸袋付
    き引戸ユニット。
  7. 【請求項7】戸枠の戸袋領域を除く開口領域に、この開
    口領域側の縦枠の露出面を覆う化粧材と、前記一対の方
    立枠の露出面を覆う化粧材と、上枠の露出面を覆う化粧
    材と、下枠の露出面を覆う化粧材とが設けられることを
    特徴とする請求項1に記載の戸袋付き引戸ユニット。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100444891B1 (ko) * 2002-07-09 2004-08-21 (주)미리텍 미닫이문
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