JPS6113667Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来の出窓は第７図に示すように、床板ａ、同
床板ａ上に立設された本体フレームｂ、天板ｃ及
び屋根ｄより構成され、主として新築用に作られ
ていて、建造物の開口部に配設された相対する柱
ｅにおける窓台ｆの上面に接する面に床板ａの挿
入用溝ｇを穿設し、同溝ｇに床板ａを嵌合すると
ともに窓台ｆ及びこれに取付けた取付金具ｈによ
つて床板ａを支持し、且つ前記フレームｂを柱ｅ
に取付けたのち屋根ｄをフレームｂに取付け、壁
部の仕上げを行なうようになつている。

従つて既存の窓部に出窓を取付けようとする場
合は、窓回りの壁の取壊しから始まり、出窓取付
後に再度壁仕上げを行なう必要があり、非常に手
間が掛り、取付作業も困難であつた。

本案はこのような欠点を除去し、既存の窓にお
いてもそのまま手を附けることなく簡単に取付け
られる改良された出窓を提供することを目的とし
て提案されたものであつて、左右両側端に配設さ
れた前面に突出する係合部間に前面に開口する係
合凹条溝を介在せしめてなる取付部材を、建造物
の開口部の下端縁に沿つて固着し、出窓における
左右一双の底部側枠を夫々前記係合部に係合固着
するとともに、同各底部側枠間に挾まれた出窓床
板を前記係合凹条溝に嵌着してなることを特徴と
する外付出窓に係るものである。

本案は前記したように構成されているので、前
記取付部材を建造物の開口部の下端縁に沿つて固
着し、同取付部材における左右両側端に配設され
た前面に突出する一双の係合部、及び同各係合部
間に介在する前面に開口する係合凹条溝を利用し
て、出窓における左右一双の底部側枠及び同各底
部側枠間に挾まれた床板とを夫々前記各係合部並
に係合凹条溝に嵌合するとともに、前記底部枠を
取付部材の係合部に固着することによつて、出窓
を開口部に取付けることができるものである。

このように本案によれば開口部に対する出窓の
取付が簡単に行なわれ、既存の建造物の開口部に
対してもその手を加えることなく誰にも簡単に出
窓を取付けることができるものである。

なお本案の出窓を既存のサツシをそのまま利用
してその外部に取付けられるので、２重窓が構成
され、断熱防音効果が挙げられるものであり、ま
た出窓の底部枠上に立設されたフレームの周面
に、透明の硝子板、合成樹脂板等を配設すること
によつて、出窓内を小型温室として利用すること
ができ、更に前記フレーム内中段に棚板を配設
し、同棚板に種々の物品を載架することによつて
本案の出窓を多目的に利用しうるものである。

以下本案を図示の実施例について説明する。

Ａは取付部材で垂直基板１の左右両側端に前方
に突出するコ字状の係合部２，２が固着され、同
各係合部２，２間に前面に開口するコ字状断面の
係合凹条溝３が介装されている。

Ｂは出窓の底部枠で左右一双の底部側枠４，４
間に底板５及びその前面に位置する下枠６が配設
されている。

前記底部側枠４は中空角筒状に形成され、その
中空部に水平隔板４ａが配設されている。

而して前記取付部材Ａを建造物の開口部Ｃの下
端縁に沿つて取付螺子等によつて固着し、同取付
部材Ａにおける前記係合部２，２及び係合凹条溝
３に夫々出窓底枠Ｂの両底部側枠４，４及び底板
５の前端を係合し、同各側枠４の水平隔板４ａ及
び底部片と前記係合部２の上下各片とを螺子７で
固着し、かくして出窓底部枠Ｂを開口部Ｃの下端
縁に沿つて取付部材Ａを介して固着する。

しかるのち前記底部側枠４，４上に左右一双の
側枠８，８を立設し、同各側枠８間に上部連結材
９及び無目１０を連結し、各側枠８を開口部Ｃの
側縁に押縁８′及び取付螺子８″を介して固着し、
前記無目１０と下枠６との間には正面嵌殺し枠１
１及び左右の横引き障子枠１２を配設するととも
に、嵌殺し枠１１に棚受具１３を介して棚板１４
を取付ける。

更に前記側枠８，８間には屋根材１５を押縁１
６，１７を介して取付け、しかるのち前記各枠１
１，１２及び側枠８並に側枠８，８間上部に夫々
ガラス板１８，１９，１９，２０，２０，２１を
取付け、最後に出窓周囲と開口部Ｃの周縁との間
にシール材２２を充填して出窓の取付を完了する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案に係る外付出窓の一実施例を示す
分解斜面図、第２図乃至第６図はその組立取付工
程を示す斜面図、第７図は従来の出窓の分解斜面
図である。 Ａ……取付部材、Ｂ……出窓底枠、Ｃ……開口
部、２……係合部、３……係合凹条溝、４……底
部側枠、５……底板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 左右両側端に配設された前面に突出する係合
   部間に前面に開口する係合凹条溝を介在せしめ
   てなる取付部材を、建造物の開口部の下端縁に
   沿つて固着し、出窓における左右一双の底部側
   枠を夫々前記係合部に係合固着するとともに、
   同各底部側枠間に挾まれた出窓底板を前記係合
   凹条溝に嵌着してなることを特徴とする外付出
   窓。 (2) 前記出窓の底部枠上に立設された出窓フレー
   ムの透明板を配設してなることを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項に所載の外付出
   窓。 (3) 前記出窓の底部枠上に立設された出窓フレー
   ム内に、棚板を配設してなることを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項に所載の外付出
   窓。