JP2018159228A - アウトセット引戸装置 - Google Patents

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峰 田上
伸 安井
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Abstract

【課題】本発明は、アウトセット引戸装置であっても、メンテナンスパネルの表面板を、引戸の表面板とほぼ面一とすることが可能な引戸装置を提供する。【解決手段】出入開口部を開閉するアウトセット引戸装置において、扉の表面部により形成された凹部に、メンテナンスの下端部を収容し、メンテナンスパネルの表面板と、引戸の表面板がほぼ面一となるように形成し、メンテナンスパネルを、長尺方向の両端付近で、レール部材部分側に設けられた固定部材に上下方向に高さ調整可能に固定するとともに、メンテナンスパネルの長尺方向の中央部付近で、調整部材で、上下、前後方向に調整可能とする。【選択図】図10

Description

本発明は、特に事務所の出入口等に使用されるデザイン性に優れた引戸装置に関するものである。
デザイン性を考慮して、メンテナンスパネル(点検パネル、ランマパネル)の表面板を、閉鎖状態の引戸の前後面板とほぼ面一とした引戸装置がある。
このような引戸装置の場合、明かり漏れ防止のため、引戸上部に凸部を設け、凸部と引戸表面材との間に生まれる凹部にメンテナンスパネルの下端部を収容している(例えば特許文献1)。
一方、建物内の壁面に設置し、出入り口開口部を開閉自在に閉塞するアウトセット引戸装置がある(例えば特許文献2)。アウトセット引戸装置の場合、メンテナンスパネルは、特許文献2の符号27に示されるカバー材のように出入り口開口部の上部から、引戸扉が開放された時の引戸扉の引き込み部の上部まで引戸扉の開閉方向に長尺に形成される。
このように、メンテナンスパネルが長尺に形成されるアウトセット引戸装置に、デザイン性を考慮したメンテナンスパネルの表面板を引戸の前後面板とほぼ面一とした構成を採用すると、メンテナンスパネルが長尺であるため、メンテナンスパネルが自重で長尺方向の中央部付近で下方に撓んだり、出入り口開口部の出入り方向である前方向に撓んだり、メンテナンスパネルが前後方向に傾いたりと、メンテナンスパネルの表面板を引戸の前後面板とほぼ面一とすることが難しかった。
特開2015−203211公報 特開2014−156721公報
本発明は、アウトセット引戸装置であっても、メンテナンスパネルの表面板を、引戸の表面板とほぼ面一とすることが可能な引戸装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、出入開口部を開閉するアウトセット引戸装置において、アウトセット引戸装置は、少なくとも、レール部材、扉、レール部材部分を隠蔽するメンテナンスパネルを備え、メンテナンスパネルは、扉の開閉方向に長尺に形成され、メンテナンスパネルの表面板と、引戸のメンテナンスパネル側の表面板がほぼ面一となるように形成されるものであって、メンテナンスパネルは、長尺方向の両端付近で、レール部材部分側に設けられた固定部材に上下方向に高さ調整可能に固定されるとともに、メンテナンスパネルの長尺方向の中央部付近で、調整部材によって、上下方向に調整可能とされるものである。
上記課題を解決する為、本発明が第2の手段として構成したところは、第1の手段として構成したところに加え、メンテナンスパネルの長尺方向の中央部付近で、調整部材によって、メンテナンスパネルを前後方向に調整可能とされるものである。
第1手段として構成したところによると、メンテナンスパネルは、長尺方向の両端付近で上下調整可能に固定されているから、扉の設置時に、扉の高さ方向の位置調整により扉が上下に移動したとしても、扉に合わせてメンテナンスパネルも上下方向に調整できるためメンテナンスパネルの表面板と、引戸のメンテナンスパネル側の表面板がほぼ面一にすることができる。 また、メンテナンスパネルの長尺方向の中央部付近で、上下方向に調整可能であるから、メンテナンスパネルが中央部付近で下方に撓んだとしても、調整部材でメンテナンスパネルの下方に撓んだ部分を押し上げることが可能であるため、メンテナンスパネルの表面板と、引戸のメンテナンスパネル側の表面板がほぼ面一にすることが可能である。
第2手段として構成したところによると、前記の効果に加え、メンテナンスパネルの長尺方向の中央部付近で、出入り口開口部の出入り方向である前後方向に調整可能であるから、メンテナンスパネルが中央部付近で前後に撓んだ場合や、メンテナンスパネルが前後方向に傾いた場合でも、調整部材でメンテナンスパネルの前後方向の撓みの矯正が可能であるため、メンテナンスパネルの表面板と、引戸のメンテナンスパネル側の表面板をほぼ面一にさせることが可能である。
本発明の引戸装置の閉鎖状態の正面略図。 本発明の引戸装置の閉鎖状態の背面略図。 図1のA―A線断面拡大図。 図1のB―B線断面拡大図。 図1のC―C線断面拡大図。 図3の要部拡大断面。 本発明の引戸装置の分解斜視図。 図7のA部拡大図。 図7のB部拡大図。 調整部材の分解斜視図。 メンテナンスパネルの調整方法を示す概略図。
出入開口部を開閉するアウトセット引戸装置において、引戸装置は、少なくとも、レール部材、扉、レール部材部分を隠蔽するメンテナンスパネルを備え、メンテナンスパネルを、扉の開閉方向に長尺に形成し、扉の前面側の上端部に開閉方向に長尺で、扉巾全部に凹部を形成し、該凹部にメンテナンスの下端部を収容し、メンテナンスパネルの表面板と、引戸の表面板がほぼ面一となるように形成し、メンテナンスパネルを、長尺方向の両端付近で、レール部材部分側に設けられた固定部材に上下方向に高さ調整可能に固定するとともに、メンテナンスパネルの長尺方向の中央部付近で、調整部材で、メンテナンスパネルを上下、前後方向に調整可能とする。
以下、第1実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図2において、符号1は出入開口部の開口枠を示しており、図1において、符号100は、出入開口部に設置される引戸装置を示している。
開口枠1は、図3、図4に示すように、建物用鉄骨101・・・にブラケット102・・・を介して固定された戸尻側縦枠103および戸先側縦枠104と、戸尻側縦枠103と戸先側縦枠104の上端間に配設され、建物用鉄骨101・・・に連結された上枠105等より構成されている。そして、建物用鉄骨101・・・の前後側には、建物用鉄骨101・・・を挟んで、せっこうボードなどの化粧ボード200、200が貼り付けられ、建物の内装の壁体が形成される。
図3、図5において、符号2aは、化粧ボード200を貼り付ける前に、開口枠1の上方部と該上方部から引戸扉6が開放される側に掛けて設置される補強板を示す。
以下、戸尻側縦枠103と戸先側縦枠104間を出入口側、戸尻側縦枠103を挟んで、戸先側縦枠104の対向側を引込側、開口枠1の人の出入り方向を前後方向、戸尻側縦枠103と戸先側縦枠104の方向を開閉方向と云う。
引戸扉6の開閉方向での両端部のうち、閉止方向の端部を戸先側、開放方向の端部を戸尻側と云う。また、前後方向に内、メンテナンスパネル9が設置される側(図1で示す側)を前側、反対側(図2で示す側)を後側と云う。
引戸装置100は、主に、補強板2aが設置された側の壁面に取り付けられるレール補強部材2、レール補強部材2に取り付けられるレール保持材5、レール保持材5に取り付けられるレール部材50、レール部材50にブラケットを介して吊り下げられる引戸扉6、引戸扉6の下部の前後の揺れを抑制するガイド装置4、レール保持材5を覆い隠すメンテナンスパネル9で構成されている。
以下、本件発明に関係する部材と設置方法について詳述する。
開口枠1の戸尻側縦枠103と戸先側縦枠104は、対称形であって開閉方向で対称に設置されるものであるから、戸尻側縦枠103についてのみ説明する。
戸尻側縦枠103は、横断面略コ字形に形成され、建物用鉄骨101の出入口側面から所定寸法離間した位置に立設され、L字形のブラケット102・・・と建物用鉄骨101が溶接されたあと、鉛直姿勢の状態でブラケット102と溶接される。
上枠105は、図3に示す如く、断面上向き略コ字形に構成されている。L字形のブラケット102・・・と建物用鉄骨101が溶接されたあと、水平姿勢の状態でブラケット102と溶接される。
尚、戸尻側縦枠103と戸先側縦枠104と上枠105は、前記の溶接を行う前に、まず、戸尻側縦枠103と戸先側縦枠104を立設し、上枠105の戸先側と戸尻側のそれぞれを戸先側縦枠104と戸尻側縦枠103にネジ止めして、上枠105と戸尻側縦枠103と戸先側縦枠104を門型に仮組みした状態で、前記のように溶接し、建物用鉄骨101に連結する。
ガイド装置4は、図3に示すように線直断面視コ字状のガイドローラー取付部材40と、ガイドローラー取付部材40の上面に回転可能に取り付けられるガイドローラー41と、図4に示すように、ガイドローラー取付部材40の戸先側に取り付けられるゴム製の戸当り42で構成される。
ガイドローラー取付部材40をアンカーボルトにて所定の位置で床面に固定し、ガイド装置4は設置される。
レール補強部材2は、図3に示すように、開口枠1の上方の壁面に設置されるものであって、主に、鉛直断面視で逆L字状に形成され出入口側から引込側までの長さの基材21と、基材21の左右端部と中央部付近の上部前面に取り付けられるレール吊金具22・・・で構成される。
このように構成されたレール補強部材2は、開口枠1の上方の壁面にネジにて固定される。この時、ねじは、化粧ボード200を貫通して、化粧ボード200貼り付ける前に設置された補強板2aに対して締結力が効くように固定される。したがって、補強板2aは、鋼板や合板などのネジ締め付け強度が確保できる材料が適宜採用される。
レール保持材5は、レール補強部材2に対して開閉方向長さが若干短く形成され、図3に示すように、レール部材50が前側に連結されるレール部材連結壁5aを有し、左右両端部と中央部付近の、前記レール補強部材2のレール吊金具22に対応した上部に、上方に突出する吊り下げボルト5bが設置されている。
このように構成されたレール保持材5は、吊り下げボルト5bを使い、レール補強部材2のレール吊金具22に対して、高さ調節可能で、水平状態にナットにて螺合固定される。
また、レール保持材5の中央部付近の下部で、L字状のアングル材5cを使い、レール補強部材2に対して固定され、レール保持材5の前後の振れを防止している。
レール部材50は、レール保持材5のより短い長さでレール部材50の長尺方向に渡って配設され、図3に示すように、断面略C字形で、レール保持材5よりやや短目のレール補強部材と、レール補強部材の室内側にネジ止め連結される断面略C字形で、レール補強部材とほぼ同長の外側メンバーと、外側メンバーの略3分の2程度の長さのボールリテーナに回転自在に保持されたボールを介して、外側メンバーに摺動自在に保持される、外側メンバーの略3分の1程度の長さの移動側メンバーより構成され、移動側メンバーの前面側には、移動側メンバーと同程度の長さの吊り下げ用金具51が固着されている。
吊り下げ用金具51は、図3に示すように、移動側メンバーの前面側に固着される連結固着部52と、連結固着部52の下端部に連設された前面側が開口するコ字形の吊り下げ支持部53より構成されている。
そして、吊り下げ支持部53の開閉方向側両端部には、前面側が開口する吊り下げボルト挿通孔が形成されている。
吊り下げ用金具51に吊り下げられる引戸扉6は、戸先側に設けられる引戸縦枠65と引戸扉6の上部に設けられる引戸上枠64と、引戸上枠64の上面に取り付けられる凸部材7と、引戸扉6の下部に設けられる引戸下枠66と、引戸縦枠65と引戸上枠64と引戸下枠66に囲まれた空間に配設されるペーパーハニカムコア67で内部構造材が形成され、該内部構造材の前面と後面を、前面板62、後面板63で覆うことによってパネル形状とされ、凸部材7の上面から上部カバー8が被せられる。
図3に示すように、引戸扉6の上部には前側凹部700、後側凹部701が形成され、引戸下枠66の下端面の開閉方向に前記ガイドローラー41が嵌合する嵌合溝60が形成され、戸先部には、緩衝部材である上下方向に長い戸当りゴム600が設けられている。
図1、2の符号300は、引戸扉6の戸先側端部(引き残し部)で、前後面板62、63に設けられた取手を示している。符号301は、引戸扉6の施錠装置である。
前側凹部700、後側凹部701は、凸部材7によって形成される。
凸部材7は、引戸上部に立設し、開閉方向に長尺で、引戸扉6の前面板62と後面板63間で形成される引戸扉6の全体の厚みより薄く設定される断面下向きコ字状の凸部72と、凸部72の下端から前後にそれぞれに突出する前支持突片721と後支持突片722を有し、凸部72は、引戸扉6の開閉方向(巾方向)と略同一寸法の長さに形成されている。
凸部材7の前支持突片721上面に、前面板62の上部で折り曲げられた折曲部が被せられ、後支持突片722上面に、後面板63の上部で折り曲げられた折曲部が被せられる。このようにすることで、引戸扉6上部では、表面板の折り曲げ部が見えるだけであるから、前後支持突片の端面などが見えることなく見栄えが良い。
このように、凸部材7は、引戸扉6の全体の厚みより薄いので、引戸扉6の表面板と凸部材7間に段差状の凹部(前側凹部700、後側凹部701)が形成される。
該凹部は、メンテナンスパネル9の下部が収容される部分である。
凸部材7によってメンテナンスパネルの下端下に生まれるわずかな隙間から引戸装置の構造体が見えることを防止でき、引戸扉を挟んだ対面側の光が、他方側に漏れてくることを防止できる。
上部カバー8は、本実施例における壁面に設置されるアウトセット型の引戸装置の時に使用されるものであって、アウトセット型の引戸装置の場合は、メンテナンスパネルが前面部のみであるため、後側凹部701が不要であるから、後面板63と、凸部材7との段差、すなわち後側凹部701を埋めるものである。
したがって、上部カバー8は、後側凹部701で引戸扉6の後面板63と面一となる面を8a有し、引戸扉6の開閉方向(巾方向)と略同一寸法の長さに設定されている。
上部カバー8が無くとも、後面板63の上端を上部まで引き上げることによって、後側凹部701を埋めてもよい。
このように構成された引戸扉6の上面の戸先側端部と戸尻側端部のそれぞれに、鉛直する軸を回転軸として回転する回転ローラー10、10が取り付けられる。
回転ローラー10は、引戸扉6の前後(出入り)方向の中心に回転軸が設定され、ローラー径は、引戸扉6の前面板62、後面板63から飛び出さなく、引戸扉6の厚み寸法よりやや小さく、凸部材7厚みより大きい直径に設定される。
そして、吊り下げ六角ボルト61、61が、引戸扉6の引戸上枠64に設けられた螺孔に螺合される。
引戸扉6は、引戸扉6の下端部の嵌合溝60に、床面に固定されたガイド装置4のガイドローラー41を差し込むようにガイド装置4の上部から降ろされ、そして、出入口の前側より、吊り下げ六角ボルト61、61の螺軸部が、吊り下げ支持部53の吊り下げボルト挿通孔を挿通して、ボルト頭部が吊り下げ用支持部53に保持され、必要に応じて頭部をスパナで回動して引戸扉6を所定の高さに位置させた後、ボルト保持体65、65が吊り下げ用支持部53に前側より連結されて、レール部材50に吊り下げ用金具51を介して吊り下げられる。
さらに、引戸扉6を吊り下げた状態で、吊り下げ用金具51の戸先側端部とレール保持材5の戸先側端部間にゼンマイ式の自閉装置(図示せず。)を配設し、レール保持材5と吊り下げ用金具51間にブレーキ装置(図示せず。)を配設し、引戸扉6の所望の自閉スピードを得る。尚、実施例のゼンマイ式の自閉装置、ブレーキ装置は公知(市販)のものを使用しているので説明は省略する。また、ゼンマイ式の自閉装置、ブレーキ装置の代わりに公知(市販)の引戸の引き込み装置が使用されることもある。
メンテナンスパネル9は、レール補強部材2を覆う大きさ、すなわち、出入口側から引込側までの長さに形成されたものであって、メンテナンスパネル9を取り付けた状態で引戸扉6の前面板62と面一になる前表面板91と、前表面板91の上端から後方に延伸する上板92と、上板92の延伸端から垂下する補強片92aと、前表面板91の左右の両端からそれぞれ後方に延伸する側板93、93と、引戸上部に形成された前側凹部700に収容されるメンテナンスパネル下部突部94からなる。
前表面板91の内面(後面)側の下端から上部にかけて、板状のガイド板95が取り付けられている。
このように形成されたメンテナンスパネル9は、引戸扉6が吊り下げられた状態で、レール保持材5の中央部上面に調整部材12にメンテナンスパネル9の補強片92aを引っ掛けてから、レール保持材5の左右両端に上下調整可能にネジ止めされたメンテナンスパネル固定部材11、11に化粧ネジ13、13にて固定される。
次に、メンテナンスパネル固定部材11について詳述する。尚、メンテナンスパネル固定部材11は、戸先側を戸尻側に取り付けられるものと対称形であるため、戸先側に取り付けられるメンテナンスパネル固定部材11について説明する。
メンテナンスパネル固定部材11は、図8に示すように、前面(正面)視、縦長長方形であって板状に形成され上下方向に長尺な長孔11bを有した基板11aと、基板11aの戸先側端部より後側に延伸する補助板11cと、補助板11bの上端から戸尻側に延伸する取り付け部11dで形成されるもので、取り付け部11dにはメンテナンスパネル9を固定する化粧ネジ13が螺合する螺合孔11eが設けられている。
このように形成されたメンテナンスパネル固定部材11は、前述のとおり、レール保持材5の端部所定の位置に、正面側から長孔11bを貫通しながら固定ネジ111で固定される。メンテナンスパネル固定部材11は、長孔11bの分だけ上下方向に調整可能であり、前後方向、開閉方向にはほとんど移動しない。
尚、補助板11cは、上下に長尺な板状であって、補助板11cの下方部11fが前側に突出しており、該下方部11fの前側端面が、メンテナンスパネル9の前面板62下方の内面に近接する。メンテナンスパネル固定部材11は取り付けられた状態で、上下方向のみに移動可能なので、このように補助板11cの下方部11fの前側端面とメンテナンスパネル9の前面板62の内面が近接ことにより、メンテナンスパネル9が取り付けられた状態で、メンテナンスパネル9の両端部の下部が、後側に押し込まれると、メンテナンスパネル9の前面板62下方の内面が下方部11fの前側端面に当り、メンテナンスパネル9が変形することを防止することができる。すなわち、補助板11cは、メンテナンスパネル9の変形防止の補助部材とされている。
次に調整部材12について詳述する。調整部材12は図10に示すように、前後調整部材121と上下調整部材122で構成される。
前後調整部材121は、平面視で横長長方形の板状の基部121aと、基部121aの後端部より上方に延伸する立ち上がり部121bで形成され、基部121aには前後方向に長尺な長孔121c、121cが設けられ、立ち上がり部121bには、上下方向に長尺な長孔121d、121dが設けられている。
上下調整部材122は、正面視で横長長方形の板状の掛かり部122aと、掛かり部122aの上端部より前方に延伸する受け部122bで形成され、掛かり部122aには前記、前後調整部材121の長孔121d、121dに対応した螺孔122c、122cが設けられ、受け部122bにも前記、前後調整部材121の長孔121c、121cに対応した螺孔122d、122dが設けられている。
調整部材12は次のように取り付けられる。
まず、前後調整部材121の基部121aの下面を、レール保持材5の中央部上面に載せ、レール保持材5の所定の位置に設けられた螺孔を使い、長孔121c、121cをそれぞれに貫通しながら上方よりネジにてレール保持材5の中央部付近上面に固定する。次に、上下調整部材122の掛かり部122aの前面と前後調整部材121の立ち上がり部121bの後(背)面を当接させ、長孔121d、121dをそれぞれに貫通しながら前方よりネジにて固定する。
前述のとおり、メンテナンスパネル9は、メンテナンスパネル9の補強片92aを上下調整部材122に引っ掛け、メンテナンスパネル固定部材11、11の取り付け部11dの上面に、メンテナンスパネル9の上板92の下面を載置し、上方より化粧ネジ12で固定され取り付けられる。この時、上下調整部材122の受け部122bの上面に、メンテナンスパネル9の上板92の下面は載置しているため、上下調整部材122を上方に移動するとメンテナンスパネル9も上方に移動させることができる。また、上下調整部材122はメンテナンスパネル9の下方への撓みを防止している。
そして、引戸扉6の前側凹部700の底部と、メンテナンスパネル9の下端部の隙間を前側より確認し、所定の隙間ではないときは、一旦、メンテナンスパネル9を取り外し、メンテナンスパネル固定部材11、11と上下調整部材122のネジを緩め上下調整を行う。
次に、メンテナンスパネル9の前表面板91と引戸扉6の前面板62の面一具合を確認する。メンテナンスパネル9の両端は、メンテナンスパネル固定部材11、11で位置決めされているので、特段の調整は不要である。
しかしながら、メンテナンスパネル9の中央部は、前後方向に撓んだり、前後方向に傾いたりすることがあり、その場合、メンテナンスパネル9の中央部の前後方向の調整が必要である。
メンテナンスパネル9の中央部の前後方向の調整は次のように行う。
図11の(イ)に示されるように、メンテナンスパネル9の中央部が前方に撓んでいる時、メンテナンスパネル9は引戸扉6の前面板62より前方に飛び出しているが、調整部材122を後方に移動させることにより、撓みを矯正でき、メンテナンスパネル9の表面と引戸扉6の表面をほぼ面一にできる。
図11の(ロ)に示されるように、メンテナンスパネル9の中央部の上部が前方に傾いている時、メンテナンスパネル9の上部表面は、引戸扉6の前面板62より前方に飛び出しているが、調整部材122を後方に移動させることにより、傾きを矯正でき、メンテナンスパネル9の表面と引戸扉6の表面をほぼ面一にできる。
図11の(ハ)に示されるように、メンテナンスパネル9の中央部の上部が後方に傾いている時、メンテナンスパネル9の下部表面は引戸扉6の前面板62より前方に飛び出しているが、調整部材122を前方に移動させることにより、傾きを矯正でき、メンテナンスパネル9の表面と引戸扉6の表面をほぼ面一にできる。
尚、調整部材122の前後方向の調整は、前後調整部材121の基部121aを固定しているネジを緩めることにより、長孔121c、121cの長さ分だけ移動させることが可能である。
このように、メンテナンスパネル9の撓み方、傾き方は一定の法則で表れるものではないので、調整部材122は、上下方向に加え、前後方向の調整も行えた方が、様々なケースに対応することが可能となる。
また、調整部材122の上下調整部材122でメンテナンスパネル9の補強片92aを前後方向から挟むことができる形状にすれば、メンテナンスパネル9が中央部付近で後方に撓む場合でも、調整部材122を前方に移動すれば、メンテナンスパネル9の補強片92aを上下調整部材122で前方に押すことができる。
メンテナンスパネル9は、前面側が重いことから、メンテナンスパネル9は前方に撓む傾向にある。この場合、メンテナンスパネル9を前方に押す方法は省略することができる。
上下調整部材122にも、受け部122bにも前記、前後調整部材121の長孔121c、121cに対応した螺孔122cが設けられているのは、上下調整部材122を回転させて、受け部122bを掛かり部として使用し、掛かり部122aを受け部として使用できるようにしているためである。
これは、受け部122bの螺孔位置と、掛かり部122aの螺孔位置の設定を変えることによって、上下調整部材122の取り付け初期の高さを変えることができる。
例えば、掛かり部122aの螺孔122cを下方に設定すると、上下調整部材122の取り付け初期の高さが高くなる。そして、受け部122bの螺孔122cを上方に設定すると受け部122bを掛かり部として使用し時、上下調整部材122の取り付け初期の高さが低くなる。
このようにすると、上下調整部材122を上方に移動させる量を大きく、下方に移動される量を小さくして、他方をその反対となるように設定することができるので、上下調整部材122の上下方向の調整をより大きくすることが可能である。
以上のように各部材が取り付けられ組み立てられた引戸装置100は、引戸扉6の前側凹部700にメンテナンスパネル下部突部94が収容できる。そして、メンテナンスパネル9の前表面板91と引戸扉6の前面板62がほぼ面一に形成することが可能である。
また、本件アウトセット引戸装置は、メンテナンスパネル9の前表面板91と引戸扉6の前面板62がほぼ面一状態とすることが可能なメンテナンスパネル9の上下、前後の調整による方法に加え、引戸扉6の上面の回転ローラー10によって、メンテナンスパネル9の前表面板91と引戸扉6の前面板62をほぼ面一状態とすることが容易となる方法も備えている。
引戸扉6の上面に設けられる回転ローラー10は、回転ローラー10の側面が、メンテナンスパネル9の内面のガイド板95に近接し、回転ローラー10は、鉛直する軸を回転軸としているため、引戸扉6の開閉方向に回転可能とされている。
そして、近接する回転ローラー10の側面とガイド板95間の隙間が、凸部材7とメンテナンスパネル下部突部94間の前後隙間より小さく設定されている。
そのため、凸部材7(上部カバー8)とメンテナンスパネル下部突部が直接干渉する前に、回転ローラー10の側面とガイド板95が接触する。
回転ローラー10は、引戸扉6の開閉方向に回転可能であるから、回転ローラー10の側面とガイド板95が接触しても、擦り音の発生や、接触抵抗の発生が皆無である。
尚、ガイド板95は、回転ローラー10とガイド板95間の隙間を調整するのに加え、メンテナンスパネルの補強を兼ねている。
このように、凸部材7とメンテナンスパネル下部突部94間の隙間が、メンテナンスネル9の歪みや、引戸扉6の開閉軌道のズレなどによって小さくなっている部分を引戸扉6が通過する際、回転ローラー10が、メンテナンスネル9を前側に押し広げながら通過するので、凸部材7(上部カバー8)とメンテナンスパネル下部突部が直接干渉しない。
そのため、調整部材12によって、メンテナンスパネル9の前後方向を調整する際に、メンテナンスパネル9を後方寄りになるよう調整することが可能となるので、メンテナンスパネル9の前表面板91と引戸扉6の前面板62がほぼ面一状態することが容易である。
尚、回転ローラー10は、小径のものをメンテナンスパネル9に取り付ける方法でも構わない。
1 開口枠
100 引戸装置
101 建物用鉄骨
103 戸尻側縦枠
104 戸先側縦枠
105 上枠
2 レール補強部材
5 レール保持材
6 引戸扉
62 前面板
63 後面板
7 凸部材
700 前側凹部
701 後側凹部
72 凸部
8 上部カバー
9 メンテナンスパネル
91 前表面板
94 メンテナンスパネル下部突部
10 回転ローラー
11 メンテナンスパネル固定部材
12 調整部材
121 前後調整部材
122 上下調整部材

Claims (2)

  1. 出入開口部を開閉するアウトセット引戸装置において、アウトセット引戸装置は、少なくとも、レール部材、扉、レール部材部分を隠蔽するメンテナンスパネルを備え、メンテナンスパネルは、扉の開閉方向に長尺に形成され、メンテナンスパネルの表面板と、引戸のメンテナンスパネル側の表面板がほぼ面一となるように形成されるものであって、メンテナンスパネルは、長尺方向の両端付近で、レール部材部分側に設けられた固定部材に上下方向に高さ調整可能に固定されるとともに、メンテナンスパネルの長尺方向の中央部付近で、調整部材によって、上下方向に調整可能とされることを特徴とするアウトセット引戸装置。
  2. メンテナンスパネルの長尺方向の中央部付近で、調整部材によって、メンテナンスパネルを前後方向に調整可能とされることを特徴とする請求項1に記載のアウトセット引戸装置。
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