JP2022056535A - 引戸、及び引戸の設置方法 - Google Patents

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JP2022056535A JP2020164337A JP2020164337A JP2022056535A JP 2022056535 A JP2022056535 A JP 2022056535A JP 2020164337 A JP2020164337 A JP 2020164337A JP 2020164337 A JP2020164337 A JP 2020164337A JP 2022056535 A JP2022056535 A JP 2022056535A
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Yuji Yamamoto
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Abstract

【課題】戸先側開閉体に損傷が生じることを回避することが可能となる、引戸、及び引戸の設置方法を提供すること。【解決手段】引戸1は、戸先側開閉体20に設けられた第1接触防止部80であり、戸先側開閉体20に対して第1の外力が作用した際に、上方側枠材13の2つの見付面のうち一方の見付面と当該第1接触防止部80とが接触することによって戸先側開閉体20と上方側枠材13とが接触することを防止するための第1接触防止部80と、戸先側開閉体20に設けられた第2接触防止部90であり、戸先側開閉体20に対して第2の外力が作用した際に、上方側枠材13の2つの見付面のうち他方の見付面と当該第2接触防止部90とが接触することによって戸先側開閉体20と上方側枠材13とが接触することを防止するための第2接触防止部90と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、引戸、及び引戸の設置方法に関する。
従来から、建物の開口部に設けられる引戸を構成する主ドア及び従動ドアの振れを防止するための技術が提案されている。このような技術としては、例えば、上方側枠材に設けられたレールに吊り下げられた主ドア及び従動ドアの各々の下面にガイドレールをそれぞれ設け、従動ドアの床面上に設けられた固定ガイドを従動ドア側のガイドレールと係合させ、従動ドアの側板において主ドア側のガイドレールの直下に位置するガイド支持部材を設け、ガイド支持部材の先端部に設けられた移動ガイドを主ドア側のガイドレールに係合させる(例えば、特許文献1参照)。
特開平06-235275号公報
ここで、上記従来の技術においては、上述したように、主ドアが上方側枠材に設けられたレールに吊り下げられており、且つ移動ガイドを主ドア側のガイドレールに係合させているに過ぎないので、例えば、主ドアに対して見込方向からの外力が作用すると、主ドアの上側部分が当該見込方向側に移動することで、主ドアの上側部分と上方側枠材とが接触してしまうおそれがあることから、主ドアの如き戸先側開閉体に損傷が生じることを回避する観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、戸先側開閉体に損傷が生じることを回避することが可能となる、引戸、及び引戸の設置方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の引戸は、建物の開口部に設けられた枠体であり、前記開口部の上方側に位置し、且つ下端が開放された中空状の上方側枠材を備える枠体と、前記枠体内をスライド移動して前記開口部の開閉を行う複数の開閉体と、前記上方側枠材内において各開閉体に対応する位置にそれぞれ設けられた移動補助手段であり、当該各開閉体を吊り下げながら当該各開閉体のスライド移動を補助する移動補助手段と、を備えた引戸であって、前記複数の開閉体のうち戸先側に位置する戸先側開閉体に設けられた第1接触防止手段であり、前記戸先側開閉体に対して第1の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち一方の見付面と当該第1接触防止手段とが接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第1接触防止手段と、前記戸先側開閉体に設けられた第2接触防止手段であり、前記戸先側開閉体に対して前記第1の外力とは異なる第2の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち他方の見付面と当該第2接触防止手段とが接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第2接触防止手段と、を備える。
請求項2に記載の引戸は、請求項1に記載の引戸において、前記第1接触防止手段及び前記第2接触防止手段を、前記上方側枠材内において前記戸先側開閉体の上端部の近傍位置に設けた。
請求項3に記載の引戸は、請求項1又は2に記載の引戸において、前記第1接触防止手段と前記第2接触防止手段とを、それぞれ別体に形成し、前記第1接触防止手段若しくは前記第2接触防止手段と前記戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第1調整手段、又は/及び、前記第1接触防止手段と前記第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第2調整手段を備える。
請求項4に記載の引戸は、請求項3に記載の引戸において、前記第1接触防止手段は、第1接触防止本体と、前記第1接触防止本体を前記戸先側開閉体に対して取り付けるための第1取付手段と、を備え、前記第2接触防止手段は、第2接触防止本体と、前記第2接触防止本体を前記戸先側開閉体又は前記第1取付手段に対して取り付けるための第2取付手段と、を備え、前記第1取付手段若しくは前記第2取付手段と前記戸先側開閉体とを着脱自在に接続するための第1接続手段、又は/及び、前記第1取付手段と前記第2取付手段とを着脱自在に接続するための第2接続手段を備える。
請求項5に記載の引戸は、請求項4に記載の引戸において、前記第1取付手段及び前記第2取付手段を、略平坦な板状体にてそれぞれ形成し、前記第1取付手段を前記一方の見付面に対して略直交するように配置すると共に、前記第2取付手段を前記他方の見付面に対して略直交するように配置した。
請求項6に記載の引戸は、請求項4又は5に記載の引戸において、前記上方側枠材は、前記他方の見付面に形成された点検口であって、前記移動補助手段の点検を行うための点検口と、前記点検口を覆うためのカバー手段と、を備え、前記第1取付手段と前記戸先側開閉体とを前記第1接続手段を介して接続すると共に、前記第2取付手段が前記第1取付手段よりも上方に位置するように、前記第1取付手段と前記第2取付手段とを前記第2接続手段を介して接続した。
請求項7に記載の引戸は、請求項1から6のいずれか一項に記載の引戸において、前記上方側枠材は、前記一方の見付面に設けられた第1接触回避手段であって、前記戸先側開閉体に対して前記第1の外力が作用した際に、当該第1接触回避手段と前記第1接触防止手段とが直接接触することにより、前記第1接触防止手段と前記一方の見付面とが直接接触することを回避するための第1接触回避手段、又は/及び前記他方の見付面に設けられた第2接触回避手段であって、前記戸先側開閉体に対して前記第2の外力が作用した際に、当該第2接触回避手段と前記第2接触防止手段とが直接接触することにより、前記第2接触防止手段と前記他方の見付面とが直接接触することを回避するための第2接触回避手段を備える。
請求項8に記載の引戸の設置方法は、建物の開口部に設けられた枠体であり、前記開口部の上方側に位置し、且つ下端が開放された中空状の上方側枠材を備える枠体と、前記枠体内をスライド移動して前記開口部の開閉を行う複数の開閉体と、前記上方側枠材内において各開閉体に対応する位置にそれぞれ設けられた移動補助手段であり、当該各開閉体を吊り下げながら当該各開閉体のスライド移動を補助する移動補助手段と、を備えた引戸を設置するための設置方法であって、前記枠体を前記開口部に設ける第1設置工程と、前記複数の開閉体のうち戸先側に位置する戸先側開閉体に対して第1の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち一方の見付面と接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第1接触防止手段と、前記第1接触防止手段とは別体に形成された第2接触防止手段であり、前記戸先側開閉体に対して前記第1の外力とは異なる第2の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち他方の見付面と接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第2接触防止手段とを、前記戸先側開閉体に設ける第2設置工程と、前記第1設置工程の後又は途中において、前記上方側枠材と各開閉体との相互間に前記移動補助手段をそれぞれ設けて、各開閉体を対応する前記移動補助手段に吊り下げる吊下工程と、前記第2設置工程及び前記吊下工程の後に、前記第1接触防止手段に設けられた第1調整手段を介して前記第1接触防止手段と前記戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第1調整工程と、前記第2設置工程及び前記吊下工程の後に、前記第2接触防止手段に設けられた第2調整手段を介して前記第1接触防止手段と前記第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第2調整工程と、を含む。
請求項1に記載の引戸によれば、戸先側開閉体に設けられた第1接触防止手段であり、戸先側開閉体に対して第1の外力が作用した際に、上方側枠材の2つの見付面のうち一方の見付面と当該第1接触防止手段とが接触することによって戸先側開閉体と上方側枠材とが接触することを防止するための第1接触防止手段と、戸先側開閉体に設けられた第2接触防止手段であり、戸先側開閉体に対して第2の外力が作用した際に、上方側枠材の2つの見付面のうち他方の見付面と当該第2接触防止手段とが接触することによって戸先側開閉体と上方側枠材とが接触することを防止するための第2接触防止手段と、を備えるので、戸先側開閉体に対して第1の外力又は第2の外力のいずれが作用した際でも、戸先側開閉体と上方側枠材とが接触することを防止でき、戸先側開閉体に損傷が生じることを回避できる。
請求項2に記載の引戸によれば、第1接触防止手段及び第2接触防止手段を、上方側枠材内において戸先側開閉体の上端部の近傍位置に設けたので、第1接触防止手段及び第2接触防止手段が外部に露出することを抑制し、且つ第1接触防止手段及び第2接触防止手段によって戸先側開閉体の見込方向の揺れを効果的に抑制でき、引戸の使用性を高めることができる。
請求項3に記載の引戸によれば、第1接触防止手段と第2接触防止手段とを、それぞれ別体に形成し、第1接触防止手段若しくは第2接触防止手段と戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第1調整手段、又は/及び、第1接触防止手段と第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第2調整手段を備えるので、第1接触防止手段若しくは第2接触防止手段と戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置、又は/及び第1接触防止手段と第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整でき、第1接触防止手段及び第2接触防止手段の設置性を高めることができる。
請求項4に記載の引戸によれば、第1取付手段若しくは第2取付手段と戸先側開閉体とを着脱自在に接続するための第1接続手段、又は/及び、第1取付手段と第2取付手段とを着脱自在に接続するための第2接続手段を備えるので、第1取付手段若しくは第2取付手段と戸先側開閉体とを着脱自在に接続でき、又は/及び第1取付手段と第2取付手段とを着脱自在に接続でき、状況に応じて第1取付手段若しくは第2取付手段を戸先側開閉体から着脱でき、又は/及び第1取付手段と第2取付手段のいずれか一方をいずれか他方から着脱することができる。
請求項5に記載の引戸によれば、第1取付手段及び第2取付手段を、略平坦な板状体にてそれぞれ形成し、第1取付手段を一方の見付面に対して略直交するように配置すると共に、第2取付手段を他方の見付面に対して略直交するように配置したので、第1接触防止本体及び第2接触防止本体の各々の接触面と上方側枠材の見付面とを面接触させやすくなることから、当該面接触時において第1取付手段又は第2取付手段が曲げ変形することを抑制できる。
請求項6に記載の引戸によれば、上方側枠材が、他方の見付面に形成された点検口と、点検口を覆うためのカバー手段と、を備え、第1取付手段と戸先側開閉体とを第1接続手段を介して接続すると共に、第2取付手段が第1取付手段よりも上方に位置するように、第1取付手段と第2取付手段とを第2接続手段を介して接続したので、第1取付手段が第2取付手段よりも上方に位置する場合に比べて、点検口を介して第2取付手段の着脱を容易に行うことができ、第2取付手段の設置性を高めることができる。
請求項7に記載の引戸によれば、上方側枠材が、一方の見付面に設けられた第1接触回避手段、又は/及び他方の見付面に設けられた第2接触回避手段を備えるので、第1接触防止手段及び第2接触防止手段の各々と上方側枠材の見付面との直接接触を回避でき、上方側枠材の見付面に損傷が生じることを回避できる。
請求項8に記載の引戸の設置方法によれば、枠体を開口部に設ける第1設置工程と、第1接触防止手段と第2接触防止手段とを、戸先側開閉体に設ける第2設置工程と、第1設置工程の後又は途中において、上方側枠材と各開閉体との相互間に移動補助手段をそれぞれ設けて、各開閉体を対応する移動補助手段に吊り下げる吊下工程と、第2設置工程及び吊下工程の後に、第1接触防止手段に設けられた第1調整手段を介して第1接触防止手段と戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第1調整工程と、第2設置工程及び吊下工程の後に、第2接触防止手段に設けられた第2調整手段を介して第1接触防止手段と第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第2調整工程と、を含むので、第2設置工程及び吊下工程の後に、第1調整手段を介して第1接触防止手段と戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整できると共に、第2調整手段を介して第1接触防止手段と第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整できる。よって、第1接触防止手段、第2接触防止手段、及び戸先側開閉体を正確に設置でき、戸先側開閉体に損傷が生じることを回避できる。
本発明の実施の形態に係る引戸の正面図である。 図1のA-A矢視断面図である(一部図示省略)。 図2のB-B矢視断面図であり(一部図示省略)、(a)は全閉状態を示す図、(b)は全開状態を示す図である。 第1接触防止部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。 第2接触防止部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る引戸、及び引戸の設置方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられた枠体であり、開口部の上方側に位置し、且つ下端が開放された中空状の上方側枠材を備える枠体と、枠体内をスライド移動して開口部の開閉を行う複数の開閉体と、上方側枠材内において各開閉体に対応する位置にそれぞれ設けられた移動補助手段であり、当該各開閉体を吊り下げながら当該各開閉体のスライド移動を補助する移動補助手段と、を備えた引戸、及び引戸の設置方法に関するものである。
ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、公共施設、商業施設、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁等)において出入口を設置するために形成された開口部である。
また、「引戸」とは、開口部に設置される構造体であって、開口部の出入りを抑制又は制限するための構造体を意味する。また、引戸の開閉構造は任意であり、例えば、連動して開閉移動する複数の開閉体を有する片開式の引戸、連動せずに開閉移動する複数の開閉体を有する片開式の引戸等が該当する。
以下、実施の形態では、引戸が、公共施設の如き建物内の所定の部屋における通路側の壁に設けられた引戸であって、連動して開閉移動する複数の開閉体を有する片開式の引戸である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る引戸の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を引戸の左右方向(-X方向を引戸の左方向、+X方向を引戸の右方向)、図2のY方向を引戸の前後方向(+Y方向を引戸の前方向(部屋の室外側の方向)、-Y方向を引戸の後方向(部屋の室内側の方向))、図1のZ方向を引戸の上下方向(+Z方向を引戸の上方向、-Z方向を引戸の下方向)と称する。
図1に示すように、引戸1は、部屋(建物)の躯体2(具体的には、壁)の開口部3に設けられており、概略的に、枠体10、戸袋パネル14、戸先側開閉体20、戸尻側開閉体30、戸先側移動補助部40、戸尻側移動補助部50、戸先側振止部60、及び戸尻側振止部70を備えており、枠体10の内部において戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30を左右方向(水平方向)に連動してスライド移動させることで、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30によって開口部3を開閉することができる。ただし、引戸1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。また、上述した「戸先側開閉体20」及び「戸尻側開閉体30」は、特許請求の範囲における「複数の開閉体」に対応する。
ここで、「戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30の開閉状態」とは、例えば、「全閉状態」、「全開状態」、及び「半開状態」を含む概念である。
このうち、「全閉状態」とは、図3(a)に示すように、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30によって開口部3を全閉した状態であり、実施の形態では、全閉状態における戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30の位置を「全閉位置」と称する。また、「全開状態」とは、図3(b)に示すように、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30によって開口部3を全開した状態であり、実施の形態では、全開状態における開閉体の位置を「全開位置」と称する。また、「半開状態」とは、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30が全閉位置と全開位置との間に位置している状態であり、半開状態における開閉体の位置を「半開位置」と称する。
なお、引戸1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
(構成-枠体)
図1に戻り、まず、枠体10の構成について説明する。
この枠体10は、開口部3の周縁に設けられるものであり、図1に示すように、戸先側枠材11、戸尻側枠材12、及び上方側枠材13を備えている。
(構成-枠体-戸先側枠材)
戸先側枠材11は、枠体10を構成する枠材のうち、戸先側(図1では、左側)に設けられる枠材である。この戸先側枠材11は、例えば公知の引戸用の長尺な枠材(一例として、中空状の鋼製(例えば、スチール製、ステンレス製等)の枠材)を用いて構成されており、図1に示すように、戸先側枠材11の長手方向が上下方向に沿って配置され、躯体2(例えば壁又は柱等)に対して固定具等によって固定されている。
また、図3に示すように、戸先側枠材11には、全閉状態において戸先側開閉体20の一部を収容する(いわゆる飲み込む)ための凹部11aが設けられている。
(構成-枠体-戸尻側枠材)
図1に戻り、戸尻側枠材12は、枠体10を構成する枠材のうち、戸尻側(図1では、右側)に設けられる枠材である。この戸尻側枠材12は、例えば公知の引戸用の長尺な枠材(一例として、中空状の鋼製の枠材)を用いて構成されており、図1に示すように、戸尻側枠材12の長手方向が上下方向に沿って配置され、躯体2に対して固定具等によって固定されている。
また、図3に示すように、戸尻側枠材12には、全閉状態(又は半開状態)から全開状態に切り替えられる際に、戸先側開閉体20との接触による衝撃を緩和するための第1衝撃緩和部材12aと、全閉状態(又は半開状態)から全開状態に切り替えられる際に、戸尻側開閉体30と接触による衝撃を緩和するための第2衝撃緩和部材12bとが設けられている。
(構成-枠体-上方側枠材)
図1に戻り、上方側枠材13は、枠体10を構成する枠材のうち、上側に設けられる枠材である。この上方側枠材13は、例えば公知の引戸用の長尺な枠材(一例として、下端が開放された中空状の鋼製の枠材)を用いて構成されており、図1に示すように、開口部3の上方側に位置するように設けられている。具体的には、戸先側枠材11と戸尻側枠材12との相互間において上方側枠材13の長手方向が左右方向に沿って配置され、躯体2(例えば壁又は天井)に対して固定具等によって固定されている。
また、上方側枠材13の具体的な構成については、実施の形態では以下の通りに構成されている。
すなわち、まず、上方側枠材13のY-Z平面に沿った断面形状が、略矩形環状に設定されている。具体的には、図2に示すように、部屋の室外側に位置する室外側見付面片13aと、部屋の室内側に位置する室内側見付面片13bと、室外側見付面片13a及び室内側見付面片13bよりも上方に位置する上側面片13cと、室外側見付面片13a及び室内側見付面片13bよりも下方において、部屋の室外側に位置する第1下側面片13dと、室外側見付面片13a及び室内側見付面片13bよりも下方において、部屋の室内側に位置する第2下側面片13eと、を備えている。なお、上述した「室内側見付面片13b」は、特許請求の範囲における「一方の見付面」に対応し、「室外側見付面片13a」は、特許請求の範囲における「他方の見付面」に対応する。
また、図1、図2に示すように、室外側見付面片13aには、点検口13f及び点検カバー13gが設けられている。
このうち、点検口13fは、戸先側移動補助部40及び戸尻側移動補助部50の点検を行うための開口であり、図1に示すように、室外側見付面片13aの略全体(又は室外側見付面片13aの一部のみ)にわたって形成されている。
また、点検カバー13gは、点検口13fを覆うためのカバー手段である。この点検カバー13gは、例えばカバー材(例えば、略平坦状の鋼製のカバー材)を用いて構成されており、図1に示すように、点検口13fの略全体を覆うように設けられ、上方側枠材13に対して固定具等によって着脱自在に固定されている。なお、この「点検カバー13g」は、特許請求の範囲における「他方の見付面」の構成要素の一部に対応する。
また、図2、図3に示すように、室内側見付面片13bには、上方側枠材13の下端の一部を覆うための塞ぎ部13jが設けられている。この塞ぎ部13jは、略鋼製の板状体にて形成されており、図3に示すように、上方側枠材13の下端の戸先側部分(具体的には、当該戸先側部分のうち部屋の室内側の部分)を覆うように設けられており、室内側見付面片13bに対して固定具等によって接続されている。
(構成-戸袋パネル)
次に、戸袋パネル14の構成について説明する。
戸袋パネル14は、戸袋を構成するためのパネルである。この戸袋パネル14は、例えば公知の戸袋用のパネルを用いて構成され、図1に示すように、部屋の室内側であり、且つ開口部3の戸尻側に設けられている。具体的には、全閉状態において戸尻側開閉体30の一部のみを覆い、且つ全開状態において戸尻側開閉体30全体と戸先側開閉体20の一部のみとを覆うように配置されており、戸尻側枠材12又は/及び上方側枠材13に対して固定具等によって固定されている。
(構成-戸先側開閉体)
次に、戸先側開閉体20の構成について説明する。
戸先側開閉体20は、枠体10内をスライド移動(具体的には、左右方向にスライド移動)して開口部3の開閉を行う開閉体である。この戸先側開閉体20は、図1から図3に示すように、開口部3内において戸袋パネル14よりも部屋の室外側に設けられており、戸先側開閉体フレーム21、戸先室外側表面材22、戸先室内側表面材23、戸先側芯材24、把持部25、戸先側第1戸当たり部26、及び戸先側第2戸当たり部27を備えている。
(構成-戸先側開閉体-戸先側開閉体フレーム)
図2に戻り、戸先側開閉体フレーム21は、戸先側開閉体20の剛性を主として担うものである。この戸先側開閉体フレーム21は、複数の鋼製の長尺な力骨を組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されており、具体的には、図2に示すように、左右一対の縦力骨(図示省略)及び上下一対の横力骨21aから構成されている。このうち、左右一対の縦力骨は、上下方向に略沿うように配置されており、上下一対の横力骨21aは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように配置されている。
(構成-戸先側開閉体-戸先室外側表面材、戸先室内側表面材)
戸先室外側表面材22及び戸先室内側表面材23は、戸先側開閉体フレーム21及び戸先側芯材24を覆うためのものである。これら戸先室外側表面材22及び戸先室内側表面材23は、例えば公知の表面材(一例として、鋼製の化粧板)等を用いて構成され(なお、他の表面材の構成についても、略同様とする)、戸先側開閉体フレーム21及び戸先側芯材24を覆うように設けられている。具体的には、図2に示すように、戸先側開閉体フレーム21及び戸先側芯材24を部屋の室内側及び部屋の室外側から挟むように配置され、戸先側開閉体フレーム21及び戸先側芯材24に対して接着剤等によって固定されている。
(構成-戸先側開閉体-戸先側芯材)
戸先側芯材24は、戸先側開閉体20の内部に充填されるものである。この戸先側芯材24は、例えば公知の芯材等を用いて構成され(なお、他の芯材の構成についても略同様とする)、図2に示すように、戸先側開閉体フレーム21、戸先室外側表面材22、及び戸先室内側表面材23にて囲繞された空間内に充填されている。
(構成-戸先側開閉体-把持部)
図1に戻り、把持部25は、通行対象(具体的には、人)が戸先側開閉体20の開閉操作を行うためのものであり、例えば公知の引戸用の取手(一例として、突出状の取手)を用いて構成されており、図1に示すように、戸先側開閉体20の戸先側部分において部屋の室外側及び室内側にそれぞれ設けられ、戸先側開閉体フレーム21に対して固定具等によって固定されている。
(構成-戸先側開閉体-戸先側第1戸当たり部)
戸先側第1戸当たり部26は、戸先側開閉体20の戸先側の端部と戸先側枠材11との間に通行対象が挟まれた時の衝撃を緩和するためのものである。この戸先側第1戸当たり部26は、例えば公知の緩衝材(一例として、緩衝ゴム等)を用いて構成され(なお、他の戸当たり部の構成についても同様とする)、図1、図3に示すように、戸先側開閉体20の戸先側の端部の略全体にわたって設けられている。
(構成-戸先側開閉体-戸先側第2戸当たり部)
図1に戻り、戸先側第2戸当たり部27は、戸先側開閉体20の戸尻側の端部と戸尻側枠材12との間に通行対象が挟まれた時の衝撃を緩和するためのものであり、図1、図3に示すように、戸先側開閉体20の戸尻側の端部の略全体にわたって設けられている。
(構成-戸尻側開閉体)
図1に戻り、次に、戸尻側開閉体30の構成について説明する。
戸尻側開閉体30は、枠体10内をスライド移動(具体的には、左右方向にスライド移動)して開口部3の開閉を行う開閉体である。この戸尻側開閉体30は、図1から図3に示すように、開口部3内において戸先側開閉体20と戸袋パネル14との相互間に設けられており、戸尻側開閉体フレーム31、戸尻室外側表面材32、戸尻室内側表面材33、戸尻側芯材34、及び戸尻側戸当たり部35を備えている。
(構成-戸尻側開閉体-戸尻側開閉体フレーム)
図2に戻り、戸尻側開閉体フレーム31は、戸尻側開閉体30の剛性を主として担うものである。この戸尻側開閉体フレーム31は、戸先側開閉体フレーム21と略同様に構成されており、図2に示すように、左右一対の縦力骨(図示省略)及び上下一対の横力骨31aから構成されている。
(構成-戸尻側開閉体-戸尻室外側表面材、戸尻室内側表面材)
戸尻室外側表面材32及び戸尻室内側表面材33は、戸尻側開閉体フレーム31及び戸尻側芯材34を覆うためのものであり、図2に示すように、戸尻側開閉体フレーム31及び戸尻側芯材34を覆うように設けられている。
(構成-戸尻側開閉体-戸尻側芯材)
戸尻側芯材34は、戸尻側開閉体30の内部に充填されるものであり、図2に示すように、戸尻側開閉体フレーム31、戸尻室外側表面材32、及び戸尻室内側表面材33にて囲繞された空間内に充填されている。
(構成-戸尻側開閉体-戸尻側戸当たり部)
図1に戻り、戸尻側戸当たり部35は、戸尻側開閉体30の戸尻側の端部と戸尻側枠材12との間に通行対象が挟まれた時の衝撃を緩和するためのものであり、図1、図3に示すように、戸尻側開閉体30の戸尻側の端部の略全体にわたって設けられている。
(構成-戸先側移動補助部)
図1に戻り、次に、戸先側移動補助部40の構成について説明する。
戸先側移動補助部40は、戸先側開閉体20を吊り下げながら当該戸先側開閉体20のスライド移動を補助する移動補助手段である。この戸先側移動補助部40は、図1、図2に示すように、上方側枠材13内において戸先側開閉体20に対応する位置(図2では、上方側枠材13と戸先側開閉体20との相互間の位置であり、且つ上方側枠材13内の部屋の室外側の位置)に設けられており、戸先側レール部41、戸先側戸車部42、戸先側接続部43、自動閉鎖部44、全開状態維持部(図示省略)、第1制動部45、及び第2制動部46を備えている。
(構成-戸先側移動補助部-戸先側レール部)
図1に戻り、戸先側レール部41は、戸先側戸車部42を左右方向に沿ってスライド移動させるためのレール手段である。この戸先側レール部41は、例えば公知の引戸用の長尺なレール部材(一例として、アルミニウム製のレール部材)等を用いて構成され、当該戸先側レール部41の左右方向の長さが戸先側戸車部42の移動範囲の長さよりも長くなるように形成されている。
また、この戸先側レール部41は、図1、図2に示すように、上方側枠材13内において戸先側レール部41の長手方向が左右方向に沿って設けられており、室内側見付面片13bに取り付けられた第1連結部材13hに対して固定具等によって固定されている。
(構成-戸先側移動補助部-戸先側戸車部)
図1に戻り、戸先側戸車部42は、戸先側開閉体20をスライド移動可能とするための移動手段である。この戸先側戸車部42は、例えば公知の引戸用の戸車等を用いて構成され(なお、他の戸車についても同様とする)、図1、図2に示すように、上方側枠材13内において、相互に間隔を隔てて戸先側レール部41のレール面上に複数設けられている(図1では、2つ設けられている)。
なお、以下では、必要に応じて、戸先側戸車部42のうち、戸先側に位置する戸先側戸車部42aを「第1戸先側戸車部42a」と称し、戸尻側に位置する戸先側戸車部42bを「第2戸先側戸車部42b」と称する。
(構成-戸先側移動補助部-戸先側接続部)
図1に戻り、戸先側接続部43は、戸先側戸車部42と戸先側開閉体20とを接続するための戸先側接続手段である。この戸先側接続部43は、例えば公知の引戸用の接続部材(一例として、側面形状がL字状である鋼製の接続部材等)を用いて構成され、具体的には、図1、図2に示すように、戸先側戸車部42に接続される第1戸先側片43aと、戸先側開閉体20に接続される第2戸先側片43bと、第1戸先側片43aと第2戸先側片43bとを接続する第3戸先側片43cとを備える。
また、この戸先側接続部43は、図1、図2に示すように、上方側枠材13内において、各戸先側戸車部42に対応する位置にそれぞれ設けられており、対応する戸先側戸車部42に対して回転軸材(図示省略)を介して接続されていると共に、戸先側開閉体20に対して固定具等によって接続されている。
このような戸先側接続部43により、戸先側レール部41に対して戸先側戸車部42を介して戸先側開閉体20を吊り下げながら戸先側開閉体20をスライド移動させることができる。
なお、以下では、必要に応じて、戸先側接続部43のうち、戸先側に位置する戸先側接続部43dを「第1戸先側接続部43d」と称し、戸尻側に位置する戸先側接続部43eを「第2戸先側接続部43e」と称する。
(構成-戸先側移動補助部-自動閉鎖部)
図1に戻り、自動閉鎖部44は、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30を自動的に閉鎖させる自動閉鎖手段である。この自動閉鎖部44は、例えば公知の引戸用の自動閉鎖装置(一例として、ワイヤ43hの巻き出し及び巻取りを行う巻装部(図示省略)を備える自動閉鎖装置等)を用いて構成されており、図1、図2に示すように、上方側枠材13内において第1戸先側接続部43dの近傍位置に設けられている。
具体的には、第1戸先側接続部43dに対して固定具等によって固定されていると共に、室内側見付面片13bに取り付けられた第2連結部材13iに設けられたワイヤ接続部43g(例えば、公知の接続金具等)に対してワイヤ43hを介して接続されている。なお、この「第2連結部材13i」は、特許請求の範囲における「一方の見付面」の構成要素の一部に対応する。
また、自動閉鎖部44の具体的な動作については任意であるが、例えば、操作者によって把持部25を介して戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30の開閉状態を全閉状態から全開状態(又は半開状態)に切り替える開放操作が行われると、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30の開放移動が行われる。そして、この開放移動に伴って、自動閉鎖部44の巻装部からワイヤ43hが巻き出されると共に、上記開放操作によって巻装部に蓄勢力が蓄勢される。その後、操作者によって把持部25が放されると、巻装部において上記蓄勢力によってワイヤ43hが巻き取られることで、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30が自動的に連動して閉鎖移動される。
(構成-戸先側移動補助部-全開状態維持部)
図1に戻り、全開状態維持部は、全開状態を維持するための全開状態維持手段である。この全開状態維持部は、図1、図2に示すように、上方側枠材13内に設けられており、例えば公知の引戸用の全開停止装置を用いて構成されている。
具体的には、第1戸先側接続部43d又は第2戸先側接続部43eに設けられた被係止部と、室内側見付面片13b又は第2連結部材13iに設けられた係止部であって、被係止部と係止可能な係止部と、を備えている(いずれも図示省略)。
また、全開状態維持部の具体的な動作については任意であるが、例えば、操作者によって把持部25を介して戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30の開閉状態が全閉状態(又は半開状態)から全開状態に切り替えられると、各係止部によって対応する被係止部が係止される。この場合において、自動閉鎖部44によって戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30が連動して閉鎖移動しようとするものの、被係止部と係止部との係止力が巻装部の蓄勢力よりも大きいので、被係止部と係止部との係止が維持されることから、全開状態が維持される。なお、全開状態において、操作者によって把持部25を介して戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30の開閉状態を全開状態から全開状態(又は半開状態)に切り替える閉鎖操作が行われると、被係止部と係止部との係止が解除されて、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30が連動して閉鎖移動される。
(構成-戸先側移動補助部-第1制動部、第2制動部)
図1に戻り、第1制動部45及び第2制動部46は、戸先側開閉体20の開閉移動を制動するための制動手段である。これら第1制動部45及び第2制動部46は、例えば公知の引戸用の制動装置を用いて構成されており、図1に示すように、上方側枠材13内において相互に間隔を隔てて設けられている。
また、第1制動部45及び第2制動部46の具体的な動作については任意であるが、例えば、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30の開閉状態が全開状態(又は半開状態)から全閉状態に切り替わる際に、第1制動部45によって戸先側開閉体20の閉鎖移動の速度が当該切り替わる前の当該閉鎖移動の速度に比べて低下するため、戸先側開閉体20における戸先側枠材11との接触時の衝撃が緩和される。また、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30の開閉状態が全閉状態(又は半開状態)から全開状態に切り替わる際に、第2制動部46によって戸先側開閉体20の開放移動の速度が当該切り替わる前の当該開放移動の速度に比べて低下させることができる。
(構成-戸尻側移動補助部)
次に、戸尻側移動補助部50の構成について説明する。
戸尻側移動補助部50は、戸尻側開閉体30を吊り下げながら当該戸尻側開閉体30のスライド移動を補助する移動補助手段である。この戸尻側移動補助部50は、図1、図2に示すように、上方側枠材13内において戸尻側開閉体30に対応する位置(図2では、上方側枠材13と戸尻側開閉体30との相互間の位置であり、且つ上方側枠材13内の部屋の室内側の位置)に設けられており、戸尻側レール部51、戸尻側戸車部52、戸尻側接続部53、及び連動部54を備えている。
(構成-戸尻側移動補助部-戸尻側レール部)
図1に戻り、戸尻側レール部51は、戸尻側戸車部52を左右方向に沿ってスライド移動させるためのレール手段である。この戸尻側レール部51は、例えば公知の引戸用の長尺なレール部材(一例として、アルミニウム製のレール部材)等を用いて構成され、当該戸尻側レール部51の左右方向の長さが戸尻側戸車部52の移動範囲の長さよりも長くなるように形成されている。
また、この戸尻側レール部51は、図1、図2に示すように、上方側枠材13内において戸先側レール部41よりも下方に設けられている。具体的には、上方側枠材13内の戸尻側において、戸尻側レール部51の長手方向が左右方向に沿って設けられており、室内側見付面片13bに取り付けられた第2連結部材13iに対して固定具等によって固定されている。
(構成-戸尻側移動補助部-戸尻側戸車部)
図1に戻り、戸尻側戸車部52は、戸尻側開閉体30をスライド移動可能とするための移動手段である。この戸尻側戸車部52は、図1、図2に示すように、上方側枠材13内において、相互に間隔を隔てて戸尻側レール部51のレール面上に複数設けられている(図1では、2つ設けられている)。
(構成-戸尻側移動補助部-戸尻側接続部)
図1に戻り、戸尻側接続部53は、戸尻側戸車部52と戸尻側開閉体30とを接続するための戸尻側接続手段である。この戸尻側接続部53は、例えば公知の引戸用の接続部材(一例として、側面形状がL字状である鋼製の接続部材等)を用いて構成され、具体的には、図1、図2に示すように、戸尻側戸車部52に接続される第1戸尻側片53aと、戸尻側開閉体30に接続される第2戸尻側片53bとを備える。
また、この戸尻側接続部53は、図1、図2に示すように、上方側枠材13内において、各戸尻側戸車部52に対応する位置にそれぞれ設けられており、対応する戸尻側戸車部52に対して回転軸材(図示省略)を介して接続されていると共に、戸尻側開閉体30に対して固定具等によって接続されている。
このような戸尻側接続部53により、戸尻側レール部51に対して戸尻側戸車部52を介して戸尻側開閉体30を吊り下げながら戸尻側開閉体30をスライド移動させることができる。
(構成-戸尻側移動補助部-連動部)
図1に戻り、連動部54は、戸先側開閉体20と戸尻側開閉体30とを連動して開閉移動させるための連動手段である。この連動部54は、例えば公知の引戸用の連動ユニット(一例として、プーリ54aを有する連動ユニット)を用いて構成されており、図1、図2に示すように、上方側枠材13内において、各戸尻側戸車部52の近傍位置にそれぞれ設けられている。
(構成-戸先側振止部)
図1に戻り、戸先側振止部60は、戸先側開閉体20の見込方向の振れを抑制するための戸先側振止手段である。この戸先側振止部60は、図1、図2に示すように、戸先側開閉体20の下方に設けられており、戸先側開閉体20の下端部の略全長にわたって設けられた戸先側振止レール部61(例えば、公知のレール部材)と、戸先側振止レール部61内に設けられた戸先側振止ローラ部62(例えば、公知のローラ部材)であって、戸先側振止レール部61の見付面と当接可能に配置された戸先側振止ローラ部62と、戸先側振止ローラ部62及び戸尻側開閉体30に接続された戸先側振止支持部63であって、戸先側振止ローラ部62を支持する戸先側振止支持部63を備えている。
(構成-戸尻側振止部)
図1に戻り、戸尻側振止部70は、戸尻側開閉体30の見込方向の振れを抑制するための戸尻側振止手段である。この戸尻側振止部70は、図1、図2に示すように、戸尻側開閉体30の下方に設けられており、戸尻側開閉体30の下端部の略全長にわたって設けられた戸尻側振止レール部71(例えば、公知のレール部材)と、戸尻側振止レール部71内に設けられ、且つ床面4に対して固定具等によって固定された戸尻側振止ローラ部72であって、戸尻側振止レール部71の見付面と当接可能に配置された戸尻側振止ローラ部72と、を備えている。
(構成-損傷回避構造)
図1に戻り、次に、戸先側開閉体20の損傷回避構造について説明する。
引戸1は、戸先側開閉体20に対して見込方向から外力が作用した際に、戸先側開閉体20と上方側枠材13とが接触することで、戸先側開閉体20に損傷が生じることを回避するための損傷回避構造を備えており、この損傷回避構造の特徴については、実施の形態では以下に示す通りとなる。なお、「外力」とは、例えば、風等の自然力や人や物等の非自然力等が該当する。
(構成-損傷回避構造-第1の特徴)
最初に、損傷回避構造の第1の特徴については、図1から図3に示すように、損傷回避構造は、第1接触防止部80及び第2接触防止部90を備えている。
(構成-損傷回避構造-第1の特徴-第1接触防止部)
図1に戻り、第1接触防止部80は、戸先側開閉体20に対して第1の外力が作用した際に、上方側枠材13の2つの見付面のうち一方の見付面(具体的には、塞ぎ部13j)と当該第1接触防止部80とが接触することによって戸先側開閉体20と上方側枠材13とが接触することを防止するための第1接触防止手段である。この第1接触防止部80は、図1から図4に示すように、上方側枠材13内に設けられており、第1接触防止本体81及び第1取付部82を備えている。
ここで、「第1の外力」とは、例えば、戸先側開閉体20に対して見込方向の一方側(具体的には、部屋の室内側)から作用する引く力、見込方向の他方側(具体的には、部屋の室外側)から作用する押す力等が該当する。
(構成-損傷回避構造-第1の特徴-第1接触防止部-第1接触防止本体)
図2に戻り、第1接触防止本体81は、第1接触防止部80の基本構造体である。この第1接触防止本体81は、例えば公知の接触防止部材(一例として、ゴム製(又はゴム製以外の他の樹脂製)のガイドローラ部材等)を用いて構成されており、図2、図3に示すように、室内側見付面片13bに設けられた第2連結部材13iと接触可能な位置に設けられており、第1取付部82に対して固定具等によって回転自在に接続されている。
(構成-損傷回避構造-第1の特徴-第1接触防止部-第1取付部)
図2に戻り、第1取付部82は、第1接触防止本体81を戸先側開閉体20に対して取り付けるための第1取付手段である。この第1取付部82は、略平坦な鋼製の板状体にて形成されており、図2、図3に示すように、第1接触防止本体81よりも下方に設けられている。
また、第1取付部82の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。
すなわち、図3、図4(a)に示すように、第1取付部82の平面形状については、略L字状に設定しており、具体的には、第1接触防止本体81側に位置する第1本体側取付片82aと、戸先側開閉体20側に位置する第1開閉体側取付片82bとを備えている。
また、第1本体側取付片82aの左右方向の長さについては、第1接触防止本体81の左右方向の長さと略同一に設定している。また、第1本体側取付片82aの前後方向の長さについては、戸先側開閉体20の前後方向の長さよりも長く、且つ上方側枠材13の前後方向の長さよりも短く設定している。
また、第1開閉体側取付片82bの左右方向の長さについては、第1本体側取付片82aの左右方向の長さよりも長く、且つ戸先側開閉体20の左右方向の長さよりも短く設定している。また、第1開閉体側取付片82bの前後方向の長さについては、戸先側開閉体20の前後方向の長さよりも短く(又は略同一)に設定している。
また、第1取付部82の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1取付部82を室内側見付面片13bに対して略直交するように配置している。具体的には、図2、図3に示すように、側面視及び平面視の各々において第1本体側取付片82aの長手方向(具体的には、前後方向)が室内側見付面片13bに対して略直交するように、第1取付部82を略水平に配置している。
このような設置により、第1接触防止本体81の接触面と第2連結部材13iとを面接触させやすくなることから、当該面接触時において第1取付部82が曲げ変形することを抑制できる。
(構成-損傷回避構造-第1の特徴-第2接触防止部)
図2に戻り、第2接触防止部90は、戸先側開閉体20に対して第1の外力とは異なる第2の外力が作用した際に、上方側枠材13の2つの見付面のうち他方の見付面(具体的には、点検カバー13g)と当該第2接触防止部90とが接触することによって戸先側開閉体20と上方側枠材13とが接触することを防止するための第2接触防止手段である。この第2接触防止部90は、第1接触防止部80とは別体に形成されており、図2、図3、図5に示すように、上方側枠材13内に設けられており、第2接触防止本体91及び第2取付部92を備えている。
ここで、「第2の外力」とは、例えば、戸先側開閉体20に対して見込方向の一方側(具体的には、部屋の室内側)から作用する押す力、見込方向の他方側(具体的には、部屋の室外側)から作用する引く力等が該当する。
(構成-損傷回避構造-第1の特徴-第2接触防止部-第2接触防止本体)
図2に戻り、第2接触防止本体91は、第2接触防止部90の基本構造体である。この第2接触防止本体91は、例えば公知の接触防止部材(一例として、ゴム製(又はゴム製以外の他の樹脂製)のガイドローラ部材等)を用いて構成されており、図2、図3に示すように、点検カバー13gと接触可能な位置に設けられており、第2取付部92に対して固定具等によって回転自在に接続されている。
(構成-損傷回避構造-第1の特徴-第2接触防止部-第2取付部)
図2に戻り、第2取付部92は、第2接触防止本体91を戸先側開閉体20又は第1取付部82に対して取り付けるための第2取付手段である。この第2取付部92は、略平坦な鋼製の板状体にて形成されており、図2、図3に示すように、第2接触防止本体91よりも下方に設けられている。
また、第2取付部92の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。
すなわち、図3、図5(a)に示すように、第2取付部92の平面形状については、略直線状に設定しており、具体的には、第2接触防止本体91側に位置する第2本体側取付片92aと、戸先側開閉体20側に位置する第2開閉体側取付片92bとを備えている。
また、第2本体側取付片92aの左右方向の長さについては、第2接触防止本体91の左右方向の長さと略同一に設定している。また、第2本体側取付片92aの前後方向の長さについては、第2接触防止本体91の前後方向の長さと略同一(又は、それよりも長く)に設定している。
また、第2開閉体側取付片92bの左右方向の長さについては、第2接触防止本体91の左右方向の長さと略同一に設定している。また、第2開閉体側取付片92bの前後方向の長さについては、戸先側開閉体20の前後方向の長さよりも短く(又は略同一)に設定している。
また、第2取付部92の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第2取付部92を室外側見付面片13aに対して略直交するように配置している。具体的には、図2、図3に示すように、側面視及び平面視の各々において第2開閉体側取付片92bの長手方向(具体的には、前後方向)が点検カバー13gに対して略直交するように、第2取付部92を略水平に配置している。
このような設置により、第2接触防止本体91の接触面と点検カバー13gとを面接触させやすくなることから、当該面接触時において第2取付部92が曲げ変形することを抑制できる。
(構成-損傷回避構造-第1の特徴-その他の構成)
図2に戻り、また、第1接触防止部80及び第2接触防止部90の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、第1接触防止部80及び第2接触防止部90は、上方側枠材13内において戸先側開閉体20の上端部の近傍位置に設けられている。
具体的には、図2、図3に示すように、第1接触防止部80は、戸先側開閉体20よりも上方に設けられており、より具体的には、戸先側接続部43の第2戸先側片43bの上面と当接するように配置されている。また、第2接触防止部90は、第2取付部92が第1取付部82よりも上方に位置するように設けられており、より具体的には、第1取付部82の上面と当接するように配置されている。
これにより、第1接触防止部80及び第2接触防止部90が外部に露出することを抑制し、且つ第1接触防止部80及び第2接触防止部90によって戸先側開閉体20の見込方向の揺れを効果的に抑制でき、引戸1の使用性を高めることができる。
このような第1の特徴により、戸先側開閉体20に対して第1の外力又は第2の外力のいずれが作用した際でも、戸先側開閉体20と上方側枠材13とが接触することを防止でき、戸先側開閉体20に損傷が生じることを回避できる。
(構成-損傷回避構造-第2の特徴)
また、損傷回避構造の第2の特徴については、図3、図4に示すように、第1取付部82には、第1接続部83、第1調整部84、及び切欠部85が設けられている。
(構成-損傷回避構造-第2の特徴-第1接続部)
第1接続部83は、第1取付部82又は第2取付部92と戸先側開閉体20とを着脱自在に接続するための第1接続手段である。この第1接続部83は、例えば着脱自在に接続可能な公知の接続部材(一例として、ボルト等)を用いて構成されており、図3に示すように、第1調整部84及び戸先側接続部43の第2戸先側片43bに形成された挿通孔(図示省略)と戸先側開閉体20に設けられた接続部材(例えば、ナット等)を介して第1開閉体側取付片82bと戸先側開閉体20とを接続している。
このような第1接続部83により、第1取付部82と戸先側開閉体20とを着脱自在に接続でき、状況に応じて第1取付部82を戸先側開閉体20から着脱することができる。
(構成-損傷回避構造-第2の特徴-第1調整部)
第1調整部84は、第1接触防止部80又は第2接触防止部90と戸先側開閉体20との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第1調整手段である。この第1調整部84は、長尺な切欠きであり、具体的には、第1調整部84の短手方向の長さが第1接続部83の直径と略同一に設定され、第1調整部84の長手方向の長さが第1接続部83の直径よりも長く(例えば、第1接続部83の直径の2倍~3倍程度の長さ)設定されている。
また、この第1調整部84は、図3、図4(a)に示すように、第1開閉体側取付片82bに複数形成されている(図3では、2つ形成されている)。具体的には、各第1調整部84の長手方向が前後方向に略沿うようにそれぞれ配置されている。
このような第1調整部84により、第1接触防止部80と戸先側開閉体20との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整でき、第1接触防止部80及び戸先側開閉体20の設置性を高めることができる。
(構成-損傷回避構造-第2の特徴-切欠部)
図3に戻り、切欠部85は、第1取付部82を戸先側開閉体20に設置する際に、第1取付部82と戸先側接続部43の第3戸先側片43cが接触することを回避するためのものである。この切欠部85は、長尺な切欠きであり、具体的には、切欠部85の短手方向の長さが第3戸先側片43cの厚さよりも厚く設定され、切欠部85の長手方向の長さが第3戸先側片43cの幅よりも長く設定されている。
また、この切欠部85は、図3、図4(a)に示すように、第1開閉体側取付片82bに形成されている。具体的には、切欠部85の長手方向が左右方向に略沿うように配置されている。
このような第2の特徴により、第1接触防止部80の使用性を高めることができる。
(構成-損傷回避構造-第3の特徴)
図3に戻り、また、損傷回避構造の第3の特徴については、図3、図5に示すように、第2取付部92には、第2接続部93及び第2調整部94が設けられている。
(構成-損傷回避構造-第3の特徴-第2接続部)
図3に戻り、第2接続部93は、第1取付部82と第2取付部92とを着脱自在に接続するための第2接続手段である。この第2接続部93は、例えば着脱自在に接続可能な公知の接続部材(一例として、ボルト等)を用いて構成されており、図3に示すように、第1取付部82と第2取付部92とを接続している。
具体的には、第2調整部94及び第1開閉体側取付片82bに形成された取付孔86(例えば、ネジ孔等)を介して第1取付部82(具体的には、第1開閉体側取付片82b)と第2取付部92(具体的には、第2開閉体側取付片92b)とを接続している。
このような第2接続部93により、第1取付部82と第2取付部92とを着脱自在に接続でき、状況に応じて第1取付部82と第2取付部92のいずれか一方をいずれか他方から着脱することができる。また、第2取付部92が第1取付部82よりも上方に位置するように、第1取付部82と第2取付部92とが第2接続部93を介して接続されているので、第1取付部82が第2取付部92よりも上方に位置する場合に比べて、点検口13fを介して第2取付部92の着脱を容易に行うことができ、第2取付部92の設置性を高めることができる。
(構成-損傷回避構造-第3の特徴-第2調整部)
第2調整部94は、第1接触防止部80と第2接触防止部90との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための調整手段及び第2調整手段である。この第2調整部94は、長尺な貫通孔であり、具体的には、第2調整部94の短手方向の長さが第2接続部93の直径と略同一に設定され、第2調整部94の長手方向の長さが第2接続部93の直径よりも長く(例えば、第2接続部93の直径の2倍~3倍程度の長さ)設定されている。
また、この第2調整部94は、図5(a)に示すように、第2開閉体側取付片92bに複数形成されている(図5(a)では、2つ形成されている)。具体的には、各第2調整部94の長手方向が左右方向に略沿うようにそれぞれ配置されていると共に、各第2調整部94の一部が取付孔86と重なるように配置されている。
このような第2調整部94により、第1接触防止部80と第2接触防止部90との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整でき、第1接触防止部80及び第2接触防止部90の設置性を高めることができる。
このような第3の特徴により、第2接触防止部90の使用性を高めることができる。
(構成-損傷回避構造-第4の特徴)
図2に戻り、また、損傷回避構造の第4の特徴については、図2、図3に示すように、上方側枠材13には、第1接触回避部101及び第2接触回避部102が設けられている。
(構成-損傷回避構造-第4の特徴-第1接触回避部)
図2に戻り、第1接触回避部101は、戸先側開閉体20に対して第1の外力が作用した際に、当該第1接触回避部101と第1接触防止部80とが直接接触することにより、第1接触防止部80と室内側見付面片13bとが直接接触することを回避するための第1接触回避手段である。この第1接触回避部101は、例えば鋼製の板状体(一例として、ステンレス製の板状体)にて形成されており、図2に示すように、上方側枠材13の2つの見付面のうち一方の見付面(具体的には、第2連結部材13i)に設けられており、第2連結部材13iに対して固定具又は接着剤等によって接続されている。
また、第1接触回避部101の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。
すなわち、図2に示すように、第1接触回避部101の側面形状については、第1接触防止本体81と接触可能となるように折り曲げられた折曲状に設定している。
また、第1接触回避部101の左右方向の長さについては、戸先側開閉体20の開閉移動距離よりも長く設定している。また、第1接触回避部101の上下方向の長さについては、第1接触防止本体81の上下方向の長さよりも長く(又はそれよりも短く又は略同一に)設定している。
また、第1接触回避部101の設置方法については任意であるが、実施の形態では、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30の開閉状態に関わらず、第1接触防止本体81と接触可能な位置に配置している。具体的には、図2に示すように、第2連結部材13iの部分のうち、戸先側レール部41と戸先側開閉体20の上端部との相互間に対応する部分に配置している。
(構成-損傷回避構造-第4の特徴-第2接触回避部)
図2に戻り、第2接触回避部102は、戸先側開閉体20に対して第2の外力が作用した際に、当該第2接触回避部102と第2接触防止部90とが直接接触することにより、第2接触防止部90と点検カバー13gとが直接接触することを回避するための第2接触回避手段を備える。この第2接触回避部102は、例えば鋼製の板状体(一例として、ステンレス製の板状体)にて形成されており、図2、図3に示すように、上方側枠材13の2つの見付面のうち他方の見付面(具体的には、点検カバー13g)に設けられており、点検カバー13gに対して固定具又は接着剤等によって接続されている。
また、第2接触回避部102の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。
すなわち、図2に示すように、第2接触回避部102の側面形状については、略直線状に設定している。
また、第2接触回避部102の左右方向の長さについては、戸先側開閉体20の開閉移動距離よりも長く設定している。また、第2接触回避部102の上下方向の長さについては、第2接触防止本体91の上下方向の長さよりも長く(又はそれよりも短く又は略同一に)設定している。
また、第2接触回避部102の設置方法については任意であるが、実施の形態では、戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30の開閉状態に関わらず、第2接触防止本体91と接触可能な位置に配置している。具体的には、図2に示すように、点検カバー13gの部分のうち、戸尻側レール部51と戸先側開閉体20の上端部との相互間に対応する部分に配置している。
このような第4の特徴により、第1接触防止部80及び第2接触防止部90の各々と上方側枠材13の見付面との直接接触を回避でき、上方側枠材13の見付面に損傷が生じることを回避できる。
(引戸の作用)
次に、上述したように構成された引戸1の作用について説明する。
すなわち、例えば、全閉状態(あるいは、全開状態又は半開状態)において戸先側開閉体20に対して第1の外力が作用すると、第1接触防止本体81と第1接触回避部101とが直接接触するので、戸先側開閉体20と上方側枠材13(具体的には、塞ぎ部13j)とが接触することが回避されると共に、戸先側開閉体20の見込方向の揺れが比較的抑制される。
また、例えば、全閉状態(あるいは、全開状態又は半開状態)において戸先側開閉体20に対して第2の外力が作用すると、第2接触防止本体91と第2接触回避部102とが直接接触するので、戸先側開閉体20と上方側枠材13(具体的には、第1下側面片13d)とが接触することが回避されると共に、戸先側開閉体20の見込方向の揺れが比較的抑制される。
(引戸の設置方法)
続いて、上述したように構成された引戸1の設置方法について説明する。
この引戸1の設置方法は、引戸1を開口部3に設置する方法であり、第1設置工程、第2設置工程、吊下工程、第1調整工程、及び第2調整工程を含んでいる。
(引戸の設置方法-第1設置工程)
最初に、第1設置工程について説明する。
第1設置工程は、枠体10を開口部3に設ける工程である。
具体的には、まず、戸先側枠材11、戸尻側枠材12、及び上方側枠材13を躯体2に対して固定具等によって固定する。なお、第1接触回避部101及び第2接触回避部102については、工場(又は現場)であらかじめ上方側枠材13に対して固定具等によって固定してもよい。
(引戸の設置方法-第2設置工程)
次に、第2設置工程について説明する。
第2設置工程は、第1設置工程の後(又は、第1設置工程の前)に、第1接触防止部80及び第2接触防止部90を、戸先側開閉体20に設ける工程である。
具体的には、第1接続部83を介して第1取付部82と戸先側開閉体20とを接続(具体的には、仮接続又は本接続)することにより、第1接触防止部80を戸先側開閉体20に設ける。また、第2接続部93を介して第1取付部82と第2取付部92とを接続(具体的には、仮接続又は本接続)することにより、第2接触防止部90を戸先側開閉体20に設ける。
(引戸の設置方法-吊下工程)
次に、吊下工程について説明する。
吊下工程は、第1設置工程の後又は途中において、上方側枠材13と各開閉体(具体的には、戸先側開閉体20、戸尻側開閉体30との相互間に戸先側移動補助部40及び戸尻側移動補助部50をそれぞれ設けて、各開閉体を対応する移動補助部に吊り下げる工程である。
具体的には、まず、第2設置工程の前(又は第2設置工程の後)に、戸先側レール部41及び戸尻側レール部51を上方側枠材13に設ける。また、第2設置工程中に、戸先側接続部43を介して戸先側戸車部42と戸先側開閉体20とを接続する。また、第2設置工程の前(又は第2設置工程の後)に、戸尻側接続部53を介して戸尻側戸車部52と戸尻側開閉体30とを接続する。
次に、戸先側レール部41のレール面上に戸先側戸車部42を設けることにより、戸先側開閉体20を戸先側戸車部42及び戸先側接続部43を介して戸先側レール部41に吊り下げる。また、戸尻側レール部51のレール面上に戸尻側戸車部52を設けることにより、戸尻側開閉体30を戸尻側戸車部52及び戸尻側接続部53を介して戸尻側レール部51に吊り下げる。その後、自動閉鎖部44、全開状態維持部、第1制動部45、第2制動部46、及び連動部54を上方側枠材13等に設ける。
(引戸の設置方法-第1調整工程)
次に、第1調整工程について説明する。
第1調整工程は、第2設置工程及び吊下工程の後に、第1接触防止部80に設けられた第1調整部84を介して第1接触防止部80と戸先側開閉体20との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する工程である。
具体的には、第2設置工程及び吊下工程の直後(又は第2調整工程の後)に、点検口13fを介して第1接触防止部80を前後方向に移動させて上記見込方向の相対的な位置を調整することにより、第1接触防止本体81と第2連結部材13iとの相互間の距離を調整する。あるいは、点検口13fを介して戸先側開閉体20を前後方向に移動させて上記見込方向の相対的な位置を調整することにより、戸先側開閉体20と第2連結部材13i(あるいは、塞ぎ部13j又は第1下側面片13d))との相互間の距離を調整する。
(引戸の設置方法-第2調整工程)
続いて、第2調整工程について説明する。
第2調整工程は、第2設置工程及び吊下工程の後に、第2接触防止部90に設けられた第2調整部94を介して第1接触防止部80と第2接触防止部90との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する工程である。
具体的には、第2設置工程及び吊下工程の直後(又は第1調整工程の後)に、点検口13fを介して第1接触防止部80を前後方向に移動させて上記見込方向の相対的な位置を調整することにより、第1接触防止本体81と第2連結部材13iとの相互間の距離を調整する。あるいは、点検口13fを介して第2接触防止部90を前後方向に移動させて上記見込方向の相対的な位置を調整することにより、第2接触防止本体91と点検カバー13g(又は第1下側面片13d)との相互間の距離を調整する。これにて、引戸1の設置が終了する。
このような設置方法により、第2設置工程及び吊下工程の後に、第1接触防止部80又は第2接触防止部90のいずれか一方と戸先側開閉体20との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整できると共に、第1接触防止部80と第2接触防止部90との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整できる。特に、第1調整工程後に第2調整工程を行うことにより、当該工程の作業を効率的に行うことができる。よって、第1接触防止部80、第2接触防止部90、及び戸先側開閉体20を正確に設置でき、戸先側開閉体20に損傷が生じることを回避できる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、戸先側開閉体20に設けられた第1接触防止部80であり、戸先側開閉体20に対して第1の外力が作用した際に、上方側枠材13の2つの見付面のうち一方の見付面と当該第1接触防止部80とが接触することによって戸先側開閉体20と上方側枠材13とが接触することを防止するための第1接触防止部80と、戸先側開閉体20に設けられた第2接触防止部90であり、戸先側開閉体20に対して第2の外力が作用した際に、上方側枠材13の2つの見付面のうち他方の見付面と当該第2接触防止部90とが接触することによって戸先側開閉体20と上方側枠材13とが接触することを防止するための第2接触防止部90と、を備えるので、戸先側開閉体20に対して第1の外力又は第2の外力のいずれが作用した際でも、戸先側開閉体20と上方側枠材13とが接触することを防止でき、戸先側開閉体20に損傷が生じることを回避できる。
また、第1接触防止部80及び第2接触防止部90を、上方側枠材13内において戸先側開閉体20の上端部の近傍位置に設けたので、第1接触防止部80及び第2接触防止部90が外部に露出することを抑制し、且つ第1接触防止部80及び第2接触防止部90によって戸先側開閉体20の見込方向の揺れを効果的に抑制でき、引戸1の使用性を高めることができる。
また、第1接触防止部80と第2接触防止部90とを、それぞれ別体に形成し、第1接触防止部80と戸先側開閉体20との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第1調整部84、及び第1接触防止部80と第2接触防止部90との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第2調整部94を備えるので、第1接触防止部80と戸先側開閉体20との少なくとも見込方向の相対的な位置、及び第1接触防止部80と第2接触防止部90との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整でき、第1接触防止部80及び第2接触防止部90の設置性を高めることができる。
また、第1取付部82と戸先側開閉体20とを着脱自在に接続するための第1接続部83、及び第1取付部82と第2取付部92とを着脱自在に接続するための第2接続部93を備えるので、第1取付部82と戸先側開閉体20とを着脱自在に接続でき、及び第1取付部82と第2取付部92とを着脱自在に接続でき、状況に応じて第1取付部82を戸先側開閉体20から着脱でき、及び第1取付部82と第2取付部92のいずれか一方をいずれか他方から着脱することができる。
また、第1取付部82及び第2取付部92を、略平坦な板状体にてそれぞれ形成し、第1取付部82を一方の見付面に対して略直交するように配置すると共に、第2取付部92を他方の見付面に対して略直交するように配置したので、第1接触防止本体81及び第2接触防止本体91の各々の接触面と上方側枠材13の見付面とを面接触させやすくなることから、当該面接触時において第1取付部82又は第2取付部92が曲げ変形することを抑制できる。
また、上方側枠材13が、他方の見付面に形成された点検口13fと、点検口13fを覆うための点検カバー13gと、を備え、第1取付部82と戸先側開閉体とを第1接続部83を介して接続すると共に、第2取付部9が第1取付部82よりも上方に位置するように、第1取付部82と第2取付部9とを第2接続部93を介して接続したので、第1取付部82が第2取付部92よりも上方に位置する場合に比べて、点検口13fを介して第2取付部92の着脱を容易に行うことができ、第2取付部92の設置性を高めることができる。
また、上方側枠材13が、一方の見付面に設けられた第1接触回避部101、及び他方の見付面に設けられた第2接触回避部102を備えるので、第1接触防止部80及び第2接触防止部90の各々と上方側枠材13の見付面との直接接触を回避でき、上方側枠材13の見付面に損傷が生じることを回避できる。
また、枠体10を開口部3に設ける第1設置工程と、第1接触防止部80と第2接触防止部90とを、戸先側開閉体20に設ける第2設置工程と、第1設置工程の後又は途中において、上方側枠材13と各開閉体との相互間に移動補助手段をそれぞれ設けて、各開閉体を対応する移動補助手段に吊り下げる吊下工程と、第2設置工程及び吊下工程の後に、第1接触防止部80に設けられた第1調整部84を介して第1接触防止部80と戸先側開閉体20との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第1調整工程と、第2設置工程及び吊下工程の後に、第2接触防止部90に設けられた第2調整部94を介して第1接触防止部80と第2接触防止部90との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第2調整工程と、を含むので、第2設置工程及び吊下工程の後に、第1接触防止部80と戸先側開閉体20との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整できると共に、第1接触防止部80と第2接触防止部90との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整できる。よって、第1接触防止部80、第2接触防止部90、及び戸先側開閉体20を正確に設置でき、戸先側開閉体20に損傷が生じることを回避できる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(引戸について)
上記実施の形態では、引戸1が、戸先側振止部60及び戸尻側振止部70を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、戸先側振止部60又は戸尻側振止部70の少なくともいずれか一方を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、引戸1の開閉体の設置数が2つであると説明したが、これに限らず、例えば、3つ以上であってもよい。
また、上記実施の形態では、引戸1が、片開式の引戸であると説明したが、これに限らない。例えば、連動して開閉移動する戸先側開閉体20及び戸尻側開閉体30からなる組を2つ有する両開式の引戸であってもよい。
(上方側枠材について)
上記実施の形態では、上方側枠材13が、第1接触回避部101及び第2接触回避部102を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1接触回避部101又は第2接触回避部102の少なくともいずれか一方を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、点検口13f及び点検カバー13gが、室外側見付面片13aに設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、室内側見付面片13bに設けられてもよい。
(第1接触防止部、第2接触防止部について)
上記実施の形態では、第1接触防止部80と第2接触防止部90とが、別体に形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、一体に形成されてもよい。この場合には、第1接続部83、第1調整部84、第2接続部93、及び第2調整部94を省略して、第1接触防止部80又は/及び第2接触防止部90が、戸先側開閉体20に対して固定具等によって固定されてもよい。
また、上記実施の形態では、第1接触防止本体81が室内側見付面片13bに設けられた第2連結部材13iと接触可能となるように、第1接触防止部80が構成され、第2接触防止本体91が点検カバー13gと接触可能となるように、第2接触防止部90が構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1接触防止本体81が点検カバー13gと接触可能となるように、第1接触防止部80が構成され、第2接触防止本体91が第2連結部材13iと接触可能となるように、第2接触防止部90が構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、第1接触防止部80及び第2接触防止部90が、上方側枠材13内において戸先側開閉体20の上端部の近傍位置に設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、上方側枠材13内において戸先側開閉体20の上端部の近傍位置以外の位置(一例として、上方側枠材13の上端部の近傍位置)に設けられてもよい。あるいは、第1接触防止部80又は第2接触防止部90の一部が外部に露出するように設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、第1接触防止本体81及び第2接触防止本体91が、ガイドローラ部材であると説明したが、これに限らず、例えば、滑り部材であってもよい。
また、上記実施の形態では、第2接触防止部90が、第1接触防止部80の上面と当接するように設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、第2接触防止部90が、戸先側開閉体20の上面又は戸先側接続部43の第2戸先側片43bの上面と当接するように配置されてもよい。この場合には、第2調整部94を省略してもよい。あるいは、第2接触防止部90には、第2調整部94及び第2接続部93に代えて、第2接触防止部90と戸先側開閉体20との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第1調整部84と、第2取付部92と戸先側開閉体20とを着脱自在に接続するための第1接続部83とが設けられてもよい。
(第2調整部について)
上記実施の形態では、第2取付部92に第2調整部94が設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、第2調整部94に代えて、第1接触防止部80と第2接触防止部90との見込方向の相対的な位置を調整できない貫通孔が設けられてもよい(なお、第1調整部84についても略同様とする)。この場合には、設置方法において、第2調整工程(又は第1調整工程)を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、第2調整部94が、第1接触防止部80と戸先側開閉体20との見込方向の相対的な位置を調整できると説明したが、これに限らない。例えば、上記見込方向の相対的な位置の調整に加えて、上記見込方向の相対的な位置以外の他の相対的な位置を調整できるように構成されてもよい(なお、第1調整部84についても略同様とする)。一例として、第2調整部94が、第2接続部93の直径よりも大きな直径を有する略円形状又は略楕円形状の貫通孔に形成することで、第1接触防止部80と戸先側開閉体20との全水平方向の相対的な位置を調整できるようにしてもよい。
(付記)
付記1の引戸は、建物の開口部に設けられた枠体であり、前記開口部の上方側に位置し、且つ下端が開放された中空状の上方側枠材を備える枠体と、前記枠体内をスライド移動して前記開口部の開閉を行う複数の開閉体と、前記上方側枠材内において各開閉体に対応する位置にそれぞれ設けられた移動補助手段であり、当該各開閉体を吊り下げながら当該各開閉体のスライド移動を補助する移動補助手段と、を備えた引戸であって、前記複数の開閉体のうち戸先側に位置する戸先側開閉体に設けられた第1接触防止手段であり、前記戸先側開閉体に対して第1の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち一方の見付面と当該第1接触防止手段とが接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第1接触防止手段と、前記戸先側開閉体に設けられた第2接触防止手段であり、前記戸先側開閉体に対して前記第1の外力とは異なる第2の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち他方の見付面と当該第2接触防止手段とが接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第2接触防止手段と、を備える。
付記2の引戸は、付記1に記載の引戸において、前記第1接触防止手段及び前記第2接触防止手段を、前記上方側枠材内において前記戸先側開閉体の上端部の近傍位置に設けた。
付記3の引戸は、付記1又は2に記載の引戸において、前記第1接触防止手段と前記第2接触防止手段とを、それぞれ別体に形成し、前記第1接触防止手段若しくは前記第2接触防止手段と前記戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第1調整手段、又は/及び、前記第1接触防止手段と前記第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第2調整手段を備える。
付記4の引戸は、付記3に記載の引戸において、前記第1接触防止手段は、第1接触防止本体と、前記第1接触防止本体を前記戸先側開閉体に対して取り付けるための第1取付手段と、を備え、前記第2接触防止手段は、第2接触防止本体と、前記第2接触防止本体を前記戸先側開閉体又は前記第1取付手段に対して取り付けるための第2取付手段と、を備え、前記第1取付手段若しくは前記第2取付手段と前記戸先側開閉体とを着脱自在に接続するための第1接続手段、又は/及び、前記第1取付手段と前記第2取付手段とを着脱自在に接続するための第2接続手段を備える。
付記5の引戸は、付記4に記載の引戸において、前記第1取付手段及び前記第2取付手段を、略平坦な板状体にてそれぞれ形成し、前記第1取付手段を前記一方の見付面に対して略直交するように配置すると共に、前記第2取付手段を前記他方の見付面に対して略直交するように配置した。
付記6の引戸は、付記4又は5に記載の引戸において、前記上方側枠材は、前記他方の見付面に形成された点検口であって、前記移動補助手段の点検を行うための点検口と、前記点検口を覆うためのカバー手段と、を備え、前記第1取付手段と前記戸先側開閉体とを前記第1接続手段を介して接続すると共に、前記第2取付手段が前記第1取付手段よりも上方に位置するように、前記第1取付手段と前記第2取付手段とを前記第2接続手段を介して接続した。
付記7の引戸は、付記1から6のいずれか一項に記載の引戸において、前記上方側枠材は、前記一方の見付面に設けられた第1接触回避手段であって、前記戸先側開閉体に対して前記第1の外力が作用した際に、当該第1接触回避手段と前記第1接触防止手段とが直接接触することにより、前記第1接触防止手段と前記一方の見付面とが直接接触することを回避するための第1接触回避手段、又は/及び前記他方の見付面に設けられた第2接触回避手段であって、前記戸先側開閉体に対して前記第2の外力が作用した際に、当該第2接触回避手段と前記第2接触防止手段とが直接接触することにより、前記第2接触防止手段と前記他方の見付面とが直接接触することを回避するための第2接触回避手段を備える。
付記8の引戸の設置方法は、建物の開口部に設けられた枠体であり、前記開口部の上方側に位置し、且つ下端が開放された中空状の上方側枠材を備える枠体と、前記枠体内をスライド移動して前記開口部の開閉を行う複数の開閉体と、前記上方側枠材内において各開閉体に対応する位置にそれぞれ設けられた移動補助手段であり、当該各開閉体を吊り下げながら当該各開閉体のスライド移動を補助する移動補助手段と、を備えた引戸を設置するための設置方法であって、前記枠体を前記開口部に設ける第1設置工程と、前記複数の開閉体のうち戸先側に位置する戸先側開閉体に対して第1の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち一方の見付面と接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第1接触防止手段と、前記第1接触防止手段とは別体に形成された第2接触防止手段であり、前記戸先側開閉体に対して前記第1の外力とは異なる第2の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち他方の見付面と接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第2接触防止手段とを、前記戸先側開閉体に設ける第2設置工程と、前記第1設置工程の後又は途中において、前記上方側枠材と各開閉体との相互間に前記移動補助手段をそれぞれ設けて、各開閉体を対応する前記移動補助手段に吊り下げる吊下工程と、前記第2設置工程及び前記吊下工程の後に、前記第1接触防止手段に設けられた第1調整手段を介して前記第1接触防止手段と前記戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第1調整工程と、前記第2設置工程及び前記吊下工程の後に、前記第2接触防止手段に設けられた第2調整手段を介して前記第1接触防止手段と前記第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第2調整工程と、を含む。
(付記の効果)
付記1に記載の引戸によれば、戸先側開閉体に設けられた第1接触防止手段であり、戸先側開閉体に対して第1の外力が作用した際に、上方側枠材の2つの見付面のうち一方の見付面と当該第1接触防止手段とが接触することによって戸先側開閉体と上方側枠材とが接触することを防止するための第1接触防止手段と、戸先側開閉体に設けられた第2接触防止手段であり、戸先側開閉体に対して第2の外力が作用した際に、上方側枠材の2つの見付面のうち他方の見付面と当該第2接触防止手段とが接触することによって戸先側開閉体と上方側枠材とが接触することを防止するための第2接触防止手段と、を備えるので、戸先側開閉体に対して第1の外力又は第2の外力のいずれが作用した際でも、戸先側開閉体と上方側枠材とが接触することを防止でき、戸先側開閉体に損傷が生じることを回避できる。
付記2に記載の引戸によれば、第1接触防止手段及び第2接触防止手段を、上方側枠材内において戸先側開閉体の上端部の近傍位置に設けたので、第1接触防止手段及び第2接触防止手段が外部に露出することを抑制し、且つ第1接触防止手段及び第2接触防止手段によって戸先側開閉体の見込方向の揺れを効果的に抑制でき、引戸の使用性を高めることができる。
付記3に記載の引戸によれば、第1接触防止手段と第2接触防止手段とを、それぞれ別体に形成し、第1接触防止手段若しくは第2接触防止手段と戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第1調整手段、又は/及び、第1接触防止手段と第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第2調整手段を備えるので、第1接触防止手段若しくは第2接触防止手段と戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置、又は/及び第1接触防止手段と第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整でき、第1接触防止手段及び第2接触防止手段の設置性を高めることができる。
付記4に記載の引戸によれば、第1取付手段若しくは第2取付手段と戸先側開閉体とを着脱自在に接続するための第1接続手段、又は/及び、第1取付手段と第2取付手段とを着脱自在に接続するための第2接続手段を備えるので、第1取付手段若しくは第2取付手段と戸先側開閉体とを着脱自在に接続でき、又は/及び第1取付手段と第2取付手段とを着脱自在に接続でき、状況に応じて第1取付手段若しくは第2取付手段を戸先側開閉体から着脱でき、又は/及び第1取付手段と第2取付手段のいずれか一方をいずれか他方から着脱することができる。
付記5に記載の引戸によれば、第1取付手段及び第2取付手段を、略平坦な板状体にてそれぞれ形成し、第1取付手段を一方の見付面に対して略直交するように配置すると共に、第2取付手段を他方の見付面に対して略直交するように配置したので、第1接触防止本体及び第2接触防止本体の各々の接触面と上方側枠材の見付面とを面接触させやすくなることから、当該面接触時において第1取付手段又は第2取付手段が曲げ変形することを抑制できる。
付記6に記載の引戸によれば、上方側枠材が、他方の見付面に形成された点検口と、点検口を覆うためのカバー手段と、を備え、第1取付手段と戸先側開閉体とを第1接続手段を介して接続すると共に、第2取付手段が第1取付手段よりも上方に位置するように、第1取付手段と第2取付手段とを第2接続手段を介して接続したので、第1取付手段が第2取付手段よりも上方に位置する場合に比べて、点検口を介して第2取付手段の着脱を容易に行うことができ、第2取付手段の設置性を高めることができる。
付記7に記載の引戸によれば、上方側枠材が、一方の見付面に設けられた第1接触回避手段、又は/及び他方の見付面に設けられた第2接触回避手段を備えるので、第1接触防止手段及び第2接触防止手段の各々と上方側枠材の見付面との直接接触を回避でき、上方側枠材の見付面に損傷が生じることを回避できる。
付記8に記載の引戸の設置方法によれば、枠体を開口部に設ける第1設置工程と、第1接触防止手段と第2接触防止手段とを、戸先側開閉体に設ける第2設置工程と、第1設置工程の後又は途中において、上方側枠材と各開閉体との相互間に移動補助手段をそれぞれ設けて、各開閉体を対応する移動補助手段に吊り下げる吊下工程と、第2設置工程及び吊下工程の後に、第1接触防止手段に設けられた第1調整手段を介して第1接触防止手段と戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第1調整工程と、第2設置工程及び吊下工程の後に、第2接触防止手段に設けられた第2調整手段を介して第1接触防止手段と第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第2調整工程と、を含むので、第2設置工程及び吊下工程の後に、第1調整手段を介して第1接触防止手段と戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整できると共に、第2調整手段を介して第1接触防止手段と第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整できる。よって、第1接触防止手段、第2接触防止手段、及び戸先側開閉体を正確に設置でき、戸先側開閉体に損傷が生じることを回避できる。
1 引戸
2 躯体
3 開口部
4 床面
10 枠体
11 戸先側枠材
11a 凹部
12 戸尻側枠材
12a 第1衝撃緩和部材
12b 第2衝撃緩和部材
13 上方側枠材
13a 室外側見付面片
13b 室内側見付面片
13c 上側面片
13d 第1下側面片
13e 第2下側面片
13f 点検口
13g 点検カバー
13h 第1連結部材
13i 第2連結部材
13j 塞ぎ部
14 戸袋パネル
20 戸先側開閉体
21 戸先側開閉体フレーム
21a 横力骨
22 戸先室外側表面材
23 戸先室内側表面材
24 戸先側芯材
25 把持部
26 戸先側第1戸当たり部
27 戸先側第2戸当たり部
30 戸尻側開閉体
31 戸尻側開閉体フレーム
31a 横力骨
32 戸尻室外側表面材
33 戸尻室内側表面材
34 戸尻側芯材
35 戸尻側戸当たり部
40 戸先側移動補助部
41 戸先側レール部
42 戸先側戸車部
42a 第1戸先側戸車部
42b 第2戸先側戸車部
43 戸先側接続部
43a 第1戸先側片
43b 第2戸先側片
43c 第3戸先側片
43d 第1戸先側接続部
43e 第2戸先側接続部
43g ワイヤ接続部
43h ワイヤ
44 自動閉鎖部
45 第1制動部
46 第2制動部
50 戸尻側移動補助部
51 戸尻側レール部
52 戸尻側戸車部
53 戸尻側接続部
53a 第1戸尻側片
53b 第2戸尻側片
54 連動部
54a プーリ
60 戸先側振止部
61 戸先側振止レール部
62 戸先側振止ローラ部
63 戸先側振止支持部
70 戸尻側振止部
71 戸尻側振止レール部
72 戸尻側振止ローラ部
80 第1接触防止部
81 第1接触防止本体
82 第1取付部
82a 第1本体側取付片
82b 第1開閉体側取付片
83 第1接続部
84 第1調整部
85 切欠部
86 取付孔
90 第2接触防止部
91 第2接触防止本体
92 第2取付部
92a 第2本体側取付片
92b 第2開閉体側取付片
93 第2接続部
94 第2調整部
101 第1接触回避部
102 第2接触回避部

Claims (8)

  1. 建物の開口部に設けられた枠体であり、前記開口部の上方側に位置し、且つ下端が開放された中空状の上方側枠材を備える枠体と、
    前記枠体内をスライド移動して前記開口部の開閉を行う複数の開閉体と、
    前記上方側枠材内において各開閉体に対応する位置にそれぞれ設けられた移動補助手段であり、当該各開閉体を吊り下げながら当該各開閉体のスライド移動を補助する移動補助手段と、を備えた引戸であって、
    前記複数の開閉体のうち戸先側に位置する戸先側開閉体に設けられた第1接触防止手段であり、前記戸先側開閉体に対して第1の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち一方の見付面と当該第1接触防止手段とが接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第1接触防止手段と、
    前記戸先側開閉体に設けられた第2接触防止手段であり、前記戸先側開閉体に対して前記第1の外力とは異なる第2の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち他方の見付面と当該第2接触防止手段とが接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第2接触防止手段と、
    を備える引戸。
  2. 前記第1接触防止手段及び前記第2接触防止手段を、前記上方側枠材内において前記戸先側開閉体の上端部の近傍位置に設けた、
    請求項1に記載の引戸。
  3. 前記第1接触防止手段と前記第2接触防止手段とを、それぞれ別体に形成し、
    前記第1接触防止手段若しくは前記第2接触防止手段と前記戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第1調整手段、又は/及び、前記第1接触防止手段と前記第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整するための第2調整手段を備える、
    請求項1又は2に記載の引戸。
  4. 前記第1接触防止手段は、
    第1接触防止本体と、
    前記第1接触防止本体を前記戸先側開閉体に対して取り付けるための第1取付手段と、を備え、
    前記第2接触防止手段は、
    第2接触防止本体と、
    前記第2接触防止本体を前記戸先側開閉体又は前記第1取付手段に対して取り付けるための第2取付手段と、を備え、
    前記第1取付手段若しくは前記第2取付手段と前記戸先側開閉体とを着脱自在に接続するための第1接続手段、又は/及び、前記第1取付手段と前記第2取付手段とを着脱自在に接続するための第2接続手段を備える、
    請求項3に記載の引戸。
  5. 前記第1取付手段及び前記第2取付手段を、略平坦な板状体にてそれぞれ形成し、
    前記第1取付手段を前記一方の見付面に対して略直交するように配置すると共に、前記第2取付手段を前記他方の見付面に対して略直交するように配置した、
    請求項4に記載の引戸。
  6. 前記上方側枠材は、
    前記他方の見付面に形成された点検口であって、前記移動補助手段の点検を行うための点検口と、
    前記点検口を覆うためのカバー手段と、を備え、
    前記第1取付手段と前記戸先側開閉体とを前記第1接続手段を介して接続すると共に、前記第2取付手段が前記第1取付手段よりも上方に位置するように、前記第1取付手段と前記第2取付手段とを前記第2接続手段を介して接続した、
    請求項4又は5に記載の引戸。
  7. 前記上方側枠材は、
    前記一方の見付面に設けられた第1接触回避手段であって、前記戸先側開閉体に対して前記第1の外力が作用した際に、当該第1接触回避手段と前記第1接触防止手段とが直接接触することにより、前記第1接触防止手段と前記一方の見付面とが直接接触することを回避するための第1接触回避手段、又は/及び
    前記他方の見付面に設けられた第2接触回避手段であって、前記戸先側開閉体に対して前記第2の外力が作用した際に、当該第2接触回避手段と前記第2接触防止手段とが直接接触することにより、前記第2接触防止手段と前記他方の見付面とが直接接触することを回避するための第2接触回避手段を備える、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の引戸。
  8. 建物の開口部に設けられた枠体であり、前記開口部の上方側に位置し、且つ下端が開放された中空状の上方側枠材を備える枠体と、
    前記枠体内をスライド移動して前記開口部の開閉を行う複数の開閉体と、
    前記上方側枠材内において各開閉体に対応する位置にそれぞれ設けられた移動補助手段であり、当該各開閉体を吊り下げながら当該各開閉体のスライド移動を補助する移動補助手段と、を備えた引戸を設置するための設置方法であって、
    前記枠体を前記開口部に設ける第1設置工程と、
    前記複数の開閉体のうち戸先側に位置する戸先側開閉体に対して第1の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち一方の見付面と接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第1接触防止手段と、前記第1接触防止手段とは別体に形成された第2接触防止手段であり、前記戸先側開閉体に対して前記第1の外力とは異なる第2の外力が作用した際に、前記上方側枠材の2つの見付面のうち他方の見付面と接触することによって前記戸先側開閉体と前記上方側枠材とが接触することを防止するための第2接触防止手段とを、前記戸先側開閉体に設ける第2設置工程と、
    前記第1設置工程の後又は途中において、前記上方側枠材と各開閉体との相互間に前記移動補助手段をそれぞれ設けて、各開閉体を対応する前記移動補助手段に吊り下げる吊下工程と、
    前記第2設置工程及び前記吊下工程の後に、前記第1接触防止手段に設けられた第1調整手段を介して前記第1接触防止手段と前記戸先側開閉体との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第1調整工程と、
    前記第2設置工程及び前記吊下工程の後に、前記第2接触防止手段に設けられた第2調整手段を介して前記第1接触防止手段と前記第2接触防止手段との少なくとも見込方向の相対的な位置を調整する第2調整工程と、
    を含む引戸の設置方法。
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