JP3312021B2 - 折戸用金具及び折戸装置 - Google Patents

折戸用金具及び折戸装置

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JP3312021B2
JP3312021B2 JP2000070440A JP2000070440A JP3312021B2 JP 3312021 B2 JP3312021 B2 JP 3312021B2 JP 2000070440 A JP2000070440 A JP 2000070440A JP 2000070440 A JP2000070440 A JP 2000070440A JP 3312021 B2 JP3312021 B2 JP 3312021B2
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幸夫 木野村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枠に折戸の端部を
移動可能に且つ回動可能に取付けるための折戸用金具、
及びこれを使用した折戸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】折戸装置は、戸が開放時に折り畳まれる
もので、例えばクロゼットの戸や部屋の間仕切り戸とし
て多く用いられている。この折戸装置には、インセット
形とアウトセット形とがあり、このうち、インセット形
は、図11に示すように、折戸1が枠2の中に収まって
いる形式のものであり、アウトセット形は、図12に示
すように、折戸11が枠12の外側前方(図中、下側)
に取付いている形式のものである。
【0003】しかして、図13は、そのうちのアウトセ
ット形の折戸装置に従来用いられている金具13を示し
ている。この金具13は、枠12に折戸11の左右上下
の端部11aを移動可能に且つ回動可能に取付けるため
のものであって、それぞれ、戸側金具14と、これとは
別体の枠側金具15、及びこれらの両金具14,15を
回動可能に連結した連結機構16から成っている。な
お、折戸11は、2枚の戸板11bを複数個の蝶番11
cで折り畳み及び展開可能に連結して成る。
【0004】金具13の戸側金具14は、詳細には図1
4に示すように、折戸11の端部11aの裏側に形成し
た穴17に筒部18を挿入して、その上下部でフランジ
部19を折戸11の端部11aにねじ20によって取付
けるようになっている。これに対して、枠側金具15
は、枠12の下辺部(敷居部分)に対するものが縦軸回
転するローラ21を有し、一方、枠12の上辺部(鴨居
部分)に対するものが横軸回転する吊り車22(図13
参照)を有していて、そのうちのローラ21が枠12の
下辺部に設けられたレール23に転動可能に収納され、
吊り車22が枠12の上辺部に設けられたレール24に
同じく転動可能に収納されるようになっている。
【0005】そして、連結機構16は、図15に示すよ
うに、基体25に2枚の連結板26,27の基端部を軸
ピン28,29により回動可能に連結して、これら2枚
の連結板26,27の先端部を軸ピン30,31により
上記戸側金具14の筒部18の周側部に回動可能に連結
したもので、基体25には更に切欠溝32を有し、この
切欠溝32を、図14に示すように、枠側金具15に仮
螺挿したねじ33に嵌合して、最適のスライド調整位置
でねじ33を締めることにより、枠側金具15に取付け
られるようになっている。
【0006】ここで、実際の取付けに際しては、折戸1
1の端部11aに戸側金具14を取付けて置き、一方、
レール23,24に枠側金具15のローラ21、吊り車
22を収納して置いて、この枠側金具15にそれぞれ上
記切欠溝32とねじ33とで戸側金具14を取付けるよ
うになっている。しかして、取付け後、折戸11を、こ
れの前記蝶番11cによる連結部分近くの前面部に設け
た取手11d(図12参照)を持って手前に引けば、枠
側金具15がローラ21と吊り車22とによりそれぞれ
レール23,24に沿って移動し、同時に、戸側金具1
4が連結機構16により基体25から、ひいては枠側金
具15から回動して折戸11を回動させることにより、
該折戸11を折り畳むようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものの場
合、折戸11には、金具13の筒部18を挿入する穴1
7を形成するに際して、強度上の必要から、その穴17
と折戸11の端面との間に、図14に示す寸法Aの余裕
を持たせなければならない。このため、金具13の戸側
金具14は、折戸11の端面から寸法Aだけ離して取付
けられることになり、このままでは、折戸11を開放さ
せたときに、折戸11の端面部分11eが枠12側に変
位して該枠12に衝接してしまい、折戸11の開放がで
きなくなってしまう。
【0008】そこで、金具13の戸側金具14は枠側金
具15に連結機構16によって連結されているのであ
り、連結機構16は、上述の、基体25に2枚の連結板
26,27の基端部を軸ピン28,29により回動可能
に連結し、この連結板26,27の先端部を軸ピン3
0,31により戸側金具14の筒部18の側部に回動可
能に連結した構成にて、折戸11の開放時には、図15
に二点鎖線で示すように、戸側金具14を単に回動させ
るだけなく、前方(図15中、左側)に押し出しもし、
これによって、折戸11の端面部分11eが枠12に衝
接するのを避け、折戸11の開放が存分にできるように
なっている。
【0009】ところで、アウトセット形の折戸装置にお
いては、折戸11の上部に吊り車22が設けられ、下部
にローラ21が設けられている。このうち、吊り車22
は、折戸11をレール24に吊って転動するものであ
り、従って、折戸11の重量を受けるものである。一
方、ローラ21は、吊り車22の転動に伴ってレール2
3を転動するだけのものであり、折戸11の移動を案内
するガイド部材として機能するだけのものである。この
関係上、ローラ21は、レール23内をこれの底面から
離間して(宙に浮いて)転動するようになっている。
【0010】このものの場合、レール24に吊り車22
で吊り下げられた折戸11の重量が枠12の上辺部(鴨
居の部分)にかかって、該部が下がり気味となることか
ら、レール24が下方にたわみ、該レール24に沿った
吊り車22の動きが悪くなって、折戸11の開閉がスム
ーズにできなくなりやすい。
【0011】これに対して、折戸11の下部に戸車を設
けて、これをレール23の底面に載せて転動させ、上部
にはガイド部材を設けるだけにすれば、枠12の上辺部
に折戸11の重量がかからず、該枠12の上辺部が下が
り気味となることがなくなるから、折戸11の開閉がス
ムーズにできるようになると考えられる。
【0012】しかし、従来の折戸用金具13によれば、
必要とはいえ、前述のごとく、戸側金具14を単に回動
させるだけなく、前方に押し出しもするため、それによ
って折戸11も全部が前方に押し出され、これの重心が
前寄りとなる。このため、金具13には折戸11の重量
相当の前下方への大きなこじり力が働き、それによっ
て、枠側金具15がレール23に対して傾けられ、この
枠側金具15に取付けた戸車もレール23に対して傾け
られるようになる。このようになれば、戸車はレール2
3に沿ってスムーズに転動しなくなり、結局、折戸11
の開閉がスムーズにできなくなってしまう。
【0013】加えて、従来の折戸装置においては、レー
ル23,24に、図16に示すような、開放面の両側に
それぞれ内方への張出部23a,24aを有する半閉溝
状のものを使用しており、これに、折戸11に取付けた
状態のローラ21、吊り車22を収納することは不可能
である。このため、前述のように、レール23,24に
枠側金具15のローラ21、吊り車22をあらかじめ収
納して置き、又、折戸11の端部11aに戸側金具14
をあらかじめ取付けて置いて、その後に枠側金具15に
戸側金具14を取付けるようになっている。
【0014】しかしながら、このときには、折戸11を
作業者の1人又は複数人が浮かし持って、他の作業者が
枠側金具15に対する戸側金具14の取付けを行う必要
があり、作業が困難であった。
【0015】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、折戸の下部に戸車を設け、
上部にガイド部材を設けた状態での、折戸の開閉がスム
ーズにできる折戸用金具を提供し、併せて、そのものの
折戸の取付作業が容易にできる折戸装置を提供し、更
に、折戸の開閉がよりスムーズにできる折戸装置を提供
するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の折戸用金具は、枠に折戸の端部を移動可能
に且つ回動可能に取付けるためのものにあって、折戸の
端部に取付ける取付部と、枠の下辺部に対しては折戸の
端部の下面に重なり、枠の上辺部に対しては折戸の端部
の上面に重なる連結部とを有する戸側金具と、枠の下辺
部に対しては折戸の重量を受ける戸車を取付け、枠の上
辺部に対しては折戸の移動を案内するガイド部材を取付
ける取付部と、前記戸側金具の連結部と重なる連結部と
を有する枠側金具と、これら枠側及び戸側の両金具を双
方の連結部で回動可能に連結した連結部材とを具備する
ことを特徴とする。
【0017】このものによれば、戸側金具の取付部は折
戸の端部に単純に取付ければ良く、従来のもののような
穴に挿入して取付けるという必要がない。よって、戸側
金具の取付部を折戸の端面から所定の寸法離して取付け
るという必要もなく、折戸を開放させたときに、回動す
る折戸を前方に押し出させるようにする必要もない。こ
のため、折戸を開放させたときに、重心が前寄りとなる
度合が少なく、折戸の下部に戸車を設け、上部にガイド
部材を設けた構成で、金具に前下方への大きなこじり力
が働くことがなくなる。
【0018】本発明の折戸装置は、上記構成の折戸用金
具に対して、枠の下辺部に、戸車が転動する軌条部を上
面全開の溝状に形成したことを特徴とする。このものに
よれば、戸車を取付けた折戸用金具を折戸の下部に取付
け、この状態の戸車を枠下辺部の軌条部に組み付けるこ
とが可能である。
【0019】又、本発明の折戸装置は、上記構成の折戸
用金具に取付けた戸車が、折戸の裏側に位置することを
も特徴とする。このものによれば、戸車の径を、枠によ
る制約を受けることなく自由に設定することが可能であ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につ
き、図1ないし図8を参照して説明する。まず図1に
は、アウトセット形の折戸装置41を示しており、折戸
42が枠43の外側前方(図中、左側)に取付いてい
る。この枠43に対する折戸42の取付けには、上部で
金具44が供し、下部で金具45が供しており、そのう
ちの上部の折戸用金具44は、戸側金具46と、これと
は別体の枠側金具47、及びそれらを回動可能に連結し
た連結部材48から成っている。又、下部の折戸用金具
45も、戸側金具49と、これとは別体の枠側金具5
0、及びそれらを回動可能に連結した連結部材51から
成っている。
【0021】このうち、上部の折戸用金具44の戸側金
具46は、図2に示すように、金属板を逆L字状に折曲
して成るものであり、連結部であるこれの横板部46a
の隅部に連結孔としてねじ孔52を形成している。又、
この戸側金具46の取付部である縦板部46bには、複
数の取付孔53を形成している。
【0022】これに対して、枠側金具47は、金属板を
逆L字状に折曲して、更にその下部をL字状に折曲した
ものであり、連結部であるこれの上横板部47aの隅部
に連結孔54を形成している。又、この枠側金具47の
取付部である下横板部47bには、前後に長い、2つの
切欠溝55,56と、1つの長孔57とを形成してい
る。
【0023】そして、連結部材48は段付ねじから成っ
ており、戸側金具46の横板部46aの上に枠側金具4
7の上横板部47aを重ねた上で、この連結部材48を
連結孔54からねじ孔52に螺挿して締付けることによ
り、戸側金具46と枠側金具47とを、連結部材48を
中心としての回動可能に連結している。
【0024】一方、下部の折戸用金具45の戸側金具4
9は、図3に示すように、金属板をL字状に折曲して成
るものであり、連結部であるこれの横板部49aの隅部
に連結孔としてねじ孔58を形成している。又、この戸
側金具49の取付部である縦板部49bには、複数の取
付孔59を形成している。
【0025】これに対して、枠側金具50は、金属板を
L字状に折曲して、更にその上部を逆L字状に折曲し、
そして又、その先端部を逆L字状に折曲すると共に、こ
れらの折曲部と直角の一面部に壁部50eを設けたもの
であり、連結部である下横板部50aの隅部に連結孔6
0を形成している。又、この枠側金具50の取付部であ
る内外の両縦板部50b,50cには、隅部に孔61,
62を形成している。
【0026】このほか、枠側金具50の上横板部50d
には、上記孔61,62側とは反対側の端部にねじ孔6
3を形成して、これにねじ64を螺挿し、更に、そのね
じ孔63側の壁部50eに前後に長い長孔65を形成し
ている。そして、連結部材51は段付ねじから成ってお
り、戸側金具49の横板部49aの下に枠側金具50の
下横板部50aを重ねた上で、この連結部材51を連結
孔60からねじ孔58に螺挿して締付けることにより、
戸側金具49と枠側金具50とを、連結部材51を中心
としての回動可能に連結している。
【0027】しかして、上部の折戸用金具44に対して
は、ガイド部材66が存している。このガイド部材66
は、図4に示すように、基体67の両側に複数のローラ
68を横軸回転するように取付けて成るもので、基体6
7の下側には、3つのねじ穴69,70,71を形成し
ており、そのうちのねじ穴69にはねじ72を仮螺挿
し、ねじ穴70には鍔73aを有するねじ73を仮螺挿
している。なお、残りのねじ穴71に対しては、ねじ7
4が存している。又、ねじ穴70の部分には、ねじ73
の鍔73aを収容することが可能な凹部70aを形成し
ている。
【0028】一方、下部の折戸用金具45には、両縦板
部50b,50cに戸車75を取付けている。この戸車
75は、図5、図6、及び図7に示すように、戸車ケー
ス76に収容して軸77によ横軸回転するように支持
したもので、その戸車ケース76には、隅部に孔78を
有し、この孔78と前記枠側金具50の孔61,62と
に1本の軸79を通して適宜抜止めし、もって、戸車ケ
ース76ごと戸車75を、軸79を中心として上下に回
動可能に枢支している。又、この場合、戸車ケース76
と枠側金具50の両縦板部50b,50cとの間には、
ある程度の隙間を確保しており、これによって、戸車ケ
ース76がその両縦板部50b,50c間を軸79に沿
って変位できるようにしている。
【0029】戸車ケース76には又、枠側金具50の壁
部50e側の面に凹欠部80を形成して、これに伝動ピ
ース81を収納しており、この伝動ピース81には、前
記長孔65を通したねじ82を螺挿している。
【0030】そして、これらに対し、前記枠43の上辺
部(鴨居部分)43aの下面には、図1に示すように、
軌条部としてのレール83を取付けており、このレール
83は、下面が開放し、該開放面の両側に内方への張出
部83aを有する半閉溝状を成している。一方、枠43
の下辺部(敷居部分)43bの上面には、同じく軌条部
としてのレール84を取付けており、このレール84
は、上面が全面的に開放する全開の溝状、この場合、断
面V字形のいわゆるV溝状を成している。
【0031】次に、上記構成のものの折戸42の取付手
順について述べる。まず、折戸42に折戸用金具44,
45を取付ける。詳細には、図8に示すように、折戸4
2の上部の左右の両端部に折戸用金具44を取付け、下
部の左右の両端部に折戸用金具45を取付けるのである
が、これらはそれぞれその左右で対称形となっている。
なお、折戸42は、2枚の戸板42aを複数個の蝶番4
2cで折り畳み及び展開可能に連結して成る。
【0032】折戸42に対する上記折戸用金具44,4
5の取付けは、戸側金具46,49のそれぞれ縦板部4
6b、縦板部49bを折戸42の端部の背面に当てて、
取付孔53,59を通した皿ねじ85,86を折戸42
に螺挿して締付けることによって行う。更に、このと
き、戸側金具46の横板部46aの隅部を折戸42の隅
部に合わせるようにして、該横板部46aを折戸42の
上面に重ね、一方、戸側金具49の横板部49aの隅部
を折戸42の隅部に合わせるようにして、該横板部49
aを折戸42の下面に重ねる。
【0033】ここで、戸車75を有した折戸用金具45
を上述のように折戸42に取付けたことにより、戸車7
5は折戸42の裏側に位置する。この後、戸車75の上
下、前後の位置調整を行う。そのうち、戸車75の上下
の位置調整は、ねじ64を螺進退させて行う。すなわ
ち、ねじ64を螺進退させれば、それによって、戸車ケ
ース76が軸79を中心に上下に回動するものであり、
この戸車ケース76の上下の回動によって、戸車75の
上下の位置調整がなされる。
【0034】戸車75の前後の位置調整は、ねじ82を
つまんで、これを長孔65に沿い前後(図6中、上下)
に移動させることによって行う。すなわち、ねじ82を
前後に移動させれば、それと一体に伝動ピース81が移
動することにより、この伝動ピース81を凹欠部80に
収納した戸車ケース76も軸79に沿って前後に移動
し、戸車75の位置調整がなされる。この場合、最適の
調整位置でねじ82を締めることにより、伝動ピース8
1がねじ82の頭部側に寄せられて該ねじ82の頭部と
の間で枠側金具50の壁部50eを挟圧するから、これ
によって戸車ケース76が調整後の位置に固定され、ひ
いては戸車75が調整後の位置に固定される。
【0035】そして、一方、図1に示すように、レール
83にはガイド部材66を、ねじ穴69,70,71を
下にした状態で収納して置き、この状態で、戸車75を
レール84に載せ、上部の折戸用金具44をガイド部材
66に近づけて、切欠溝55をガイド部材66のねじ7
2の頭部より上方の部分に嵌合すると共に、切欠溝56
をねじ73の鍔73aより下方の部分に嵌合する。
【0036】この後、長孔57からねじ穴71にねじ7
4を螺挿した上で、折戸用金具44を切欠溝55,56
及び長孔57によって前後(図1中、左右)に位置調整
する。又、ねじ73を螺進退させて、これの鍔73aに
下横板部47bを追従させることにより、折戸用金具4
4を上下に位置調整する。そして、それらの調整後、ね
じ72,74を締めることにより、折戸用金具44を調
整後の位置に固定し、同時に折戸用金具44の下横板部
47bにガイド部材66を取付ける。
【0037】なお、このとき、折戸用金具44の戸側金
具46と枠側金具47との連結部材48による連結を解
いて置いて、先に枠側金具47をガイド部材66に取付
け、その後に枠側金具47に戸側金具46を連結部材4
8によって連結するようにしても良い。
【0038】以上により、折戸42を取付けるものであ
り、この取付け後、折戸42を、これの前記蝶番42c
による連結部分近くの前面部に設けた取手(図示せず)
を持って手前に引けば、上部の折戸用金具44の枠側金
具47がローラ68によってレール83に沿い、下部の
折戸用金具45の枠側金具50が戸車75によってレー
ル84に沿い、それぞれ転動して移動する。そして又、
同時に、上部の折戸用金具44の戸側金具46が連結部
材48により枠側金具47から回動し、下部の折戸用金
具45の戸側金具49が連結部材51により枠側金具5
0から回動して折戸42を回動させることにより、該折
戸42を折り畳みあるいは展開させる。
【0039】このように本構成のものは、折戸42の下
部に戸車75を設け、上部にガイド部材66を設けた構
成にて、折戸42をレール83,84に沿い移動させな
がら回動させて折り畳みあるいは展開させるもので、こ
れにより、枠43の上辺部43aに折戸42の重量がか
からず、該枠43の上辺部43aが下がり気味となるこ
とがない。
【0040】この構成で、折戸用金具44,45のそれ
ぞれ戸側金具46,49の取付部である縦板部46b,
49bは、折戸42の端部の背面に単純に当てて取付け
れば良く、従来のもののような穴17に挿入して取付け
るという必要がない。よって、戸側金具の46,49の
縦板部46b,49bを、折戸42の端面から所定の寸
法Aだけ離して取付けるという必要もなく、その関係
で、折戸42を開放させたときに、回動する折戸42を
前方に押し出させるようにするという必要もない。この
ため、折戸42を開放させたときに、重心が前寄りとな
る度合が少なく、折戸42の下部に戸車75を設け、上
部にガイド部材66を設けた構成で、折戸用金具44,
45に前下方への大きなこじり力が働くことがないの
で、折戸42の開閉がスムーズにできる。
【0041】加えて、本構成のものの場合、折戸装置4
1としては、上記構成の折戸用金具44,45に対し
て、枠43の下辺部43bに、戸車75が転動する軌条
部であるレール84を上面全開の溝状に形成しており、
これによって、戸車75を取付けた折戸用金具45を折
戸42の下部に取付け、この状態の戸車75を枠43下
辺部のレール84に組み付けることが可能である。従っ
て、その折り、戸車75をレール84にあらかじめ収納
して置いて、その後に戸車75に折戸用金具45を取付
けるというような作業が必要なく、折戸42を作業者の
1人又は複数人が浮かし持って、他の作業者が枠側金具
50に対する戸側金具49の取付けを行うというような
必要もなくて、折戸42の取付作業を容易にできる。
【0042】又、本構成のものにおいては、折戸用金具
45に取付けた戸車75が、折戸42の裏側に位置して
おり、これによって、戸車75が折戸42の下面側に位
置するものと違って、戸車75の径を、枠43(下辺部
43b)による制約を受けることなく自由に設定するこ
とが可能であり、例えば折戸42の重量にあった径大な
ものを使用できるから、その径大な戸車75により折戸
42の開閉を、よりスムーズにすることができる。
【0043】以上に対して、図9及び図10は本発明の
第2及び第3実施例を示すもので、それぞれ、第1実施
例と同一もしくは同様の部分には同一の符号を付して説
明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0044】[第2実施例]図9に示す第2実施例にお
いては、ガイド部材91を、前述のガイド部材66に代
え、プラスチック製又は金属製のガイドピース92のみ
で構成している。このガイドピース92は、上面に凸部
92aを有しており、ねじ93によって上部の折戸用金
具44の枠側金具47の下横板部47bにあらかじめ取
付けている。これに対して、枠43の上辺部43aの下
面には、前述のレール83に代わる軌条部として、下面
が全面的に開放する全開の溝状を成すレール94を取付
けている。
【0045】このものでは、折戸42を取付ける折り、
通常の建具を取付けるのと同様に、ガイドピース92の
凸部92aをレール94に嵌め、次いで、折戸42を持
ち上げながら、戸車75をレール84に載せる作業を行
うものであり、折戸42の取付作業が第1実施例のもの
より更に容易にできる。なお、この場合、ガイド部材9
1は、従来のローラ21と同様の縦軸回転するローラを
有するものに変えても良い。
【0046】[第3実施例]図10に示す第3実施例に
おいては、枠101の中に折戸42が収まるようにして
おり、すなわち、この場合、折戸装置全体の形態とし
て、前述のアウトセット形に代え、インセット形として
おり、このものでも、第1実施例同様の作用効果を得る
ことができる。
【0047】なお、この場合、折戸用金具45の枠側金
具50の縦板部50f及び壁部50gや、戸車102、
戸車ケース103、並びにレール104は、前述の縦板
部50c及び壁部50eや、戸車75、戸車ケース7
6、並びにレール83よりそれぞれ上下方向に寸法の大
きなものを使用している。このほか、本発明は上記し且
つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、
要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0048】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明の
折戸用金具によれば、折戸の下部に戸車を設け、上部に
ガイド部材を設けた構成で、金具に前下方への大きなこ
じり力が働くことがなく、折戸の開閉がスムーズにでき
る。又、本発明の折戸装置によれば、戸車を取付けた折
戸用金具を折戸の下部に取付け、この状態の戸車を枠下
辺部の軌条部に組み付けることが可能で、折戸の付作業
を容易にできる。
【0049】更に、本発明の折戸装置によれば、折戸用
金具に取付けた戸車が、折戸の裏側に位置することによ
り、戸車の径を、枠による制約を受けることなく自由に
設定することが可能で、径大なものを使用できるから、
それにより折戸の開閉を、よりスムーズにすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す折戸装置全体の上部
及び下部の縦断側面図
【図2】上部の折戸用金具の分解斜視図
【図3】下部の折戸用金具の分解斜視図
【図4】ガイド部材部分の分解斜視図
【図5】戸車部分の分解斜視図
【図6】戸車部分の横断面図
【図7】戸車部分の縦断面図
【図8】折戸装置の全体的斜視説明図
【図9】本発明の第2実施例を示す図1部分相当図
【図10】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図11】インセット形折戸装置の概略横断面図
【図12】アウトセット形折戸装置の概略横断面図
【図13】従来例を示す図8相当図
【図14】主要部分の分解斜視図
【図15】連結機構部分の拡大横断面図
【図16】図1相当図
【符号の説明】
41は折戸装置、42は折戸、43は枠、43aは枠の
上辺部、43bは枠の下辺部、44,45は折戸用金
具、46,49は戸側金具、47,50は枠側金具、4
8,51は連結部材、46a,49aは戸側金具の横板
部(連結部)、46b,49bは戸側金具の縦板部(取
付部)、47aは枠側金具の上横板部(連結部)、47
bは枠側金具の下横板部(取付部)、50aは枠側金具
の下横板部(連結部)、50b,50cは枠側金具の内
外の両縦板部(取付部)、66はガイド部材、75は戸
車、83,84はレール(軌条部)、91はガイド部
材、101は枠、102は戸車、104はレールを示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 15/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠に折戸の端部を移動可能に且つ回動可
    能に取付けるためのものであって、 折戸の端部に取付ける取付部と、枠の下辺部に対しては
    折戸の端部の下面に重なり、枠の上辺部に対しては折戸
    の端部の上面に重なる連結部とを有する戸側金具と、 枠の下辺部に対しては折戸の重量を受ける戸車を取付
    け、枠の上辺部に対しては折戸の移動を案内するガイド
    部材を取付ける取付部と、前記戸側金具の連結部と重な
    る連結部とを有する枠側金具と、 これら枠側及び戸側の両金具を双方の連結部で回動可能
    に連結した連結部材とを具備することを特徴とする折戸
    用金具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の折戸用金具に対して、枠
    の下辺部に、戸車が転動する軌条部を上面全開の溝状に
    形成したことを特徴とする折戸装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の折戸用金具に取付けた戸
    車が、折戸の裏側に位置することを特徴とする折戸装
    置。
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