JP6860631B2 - 網戸付きサッシ - Google Patents

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Description

本願が開示する発明は、引違い窓や片引き窓等の横引き方式で開閉される網戸付きサッシに関し、より詳細には、網戸の開閉を簡易的にロックする手段を備えた網戸付きサッシに関する。
建物の開口部を開閉するための建具として、引違い窓や片引き窓等のサッシが広く利用されている。その種のサッシにおいては、障子の室外側に網戸を重ねて建て込むことで、昆虫の侵入を防ぐことが多い。一般的な網戸は軽量のため、ガラスを嵌め込んだ障子に比べると、はるかに小さな力で横移動させることができる。強風を受けて網戸が勝手に移動(自走)することもあるので、かかる事態を防ぐため、例えば特許文献1、2等に、網戸の自走を規制するロック手段が提案されている。
これらの網戸ロック手段は、網戸の戸先框に受け部材を取り付ける一方、それに相対するサッシ枠の縦枠(竪枠)に可動式のロック部材(ストッパ)を取り付け、網戸を閉じた位置でロック部材を動かして受け部材に係合させることにより網戸を固定する、という構成を採用している。ロック部材は、縦枠に沿って上下方向にスライドするように構成され、障子を開いた状態で室内側から操作できるように取り付けられる。
特開2012−102503号公報 特開2015−232218号公報
前記特許文献に開示された網戸ロック手段は、いずれも構成部品の点数が多く、全体的に複雑で嵩張る構造を有している。したがって、部品の製造コストが嵩み、網戸やサッシ枠への組み付けやメンテナンスに手間がかかる。受け部材とロック部材との係合形態が複雑なので、それらの部材同士の位置合わせにも高い精度が求められる。障子と網戸とが室内外方向に接近して建て込まれるタイプのサッシには、スペース的に取り付けられない場合もある。
また、サッシ枠に取り付けられるロック部材が、障子の戸先框に呑み込まれるため、そのロック部材が障子の戸先框に取り付けられるタイト材等に干渉して、戸先框の水密性や気密性を損なうおそれがある。さらに、ロック部材がサッシ枠の枠内側に突出する形態で取り付けられるので、出入りの際に衣服等を引っ掛けるおそれもある。
そもそも、この種の網戸付きサッシにおいて、強度の小さい網戸自体は、防犯性能や防災性能に特段、寄与するものではない。したがって、網戸ロック手段を複雑で嵩張るものにするのは実用面でのメリットに乏しい。むしろ、網戸ロック手段は、例えば小さい子供がいたずらで開けて室外に出てしまうのを防ぐチャイルドロック程度の強度を想定するのが合理的であり、それに合わせて部品構成を簡素化、コンパクト化するのが好ましいと言える。
本願が開示する発明は、かかる着想に基づいてなされたものであり、従来よりもコンパクトな構造で、部品点数も少なくて済み、サッシ各部への組み付けも簡単になる網戸ロック手段を備えた網戸付きサッシを提供することを目的としている。
本願が開示する発明の網戸付きサッシは、サッシ枠の枠内に、障子および網戸が横引き可能に建て込まれて、前記網戸に取り付けられたロック部材と、前記サッシ枠に取り付けられた受け部材との係合によって前記網戸の移動が規制される網戸ロック手段を備えた網戸付きサッシであって、前記サッシ枠の縦枠の見込面には、前記網戸を閉じたときに前記網戸の戸先框に呑み込まれる網戸閉合フィンと、前記障子を閉じたときに前記障子の戸先框に呑み込まれる障子閉合フィンと、が前記サッシ枠の全高にわたって枠内側に張り出すようにそれぞれ設けられ、前記網戸閉合フィンと前記障子閉合フィンとによって挟まれた前記縦枠の見込面には、前記受け部材が取り付けられる一方、前記網戸の戸先框の凹部には、上下動によって前記受け部材に係脱し得るロック部材が取り付けられ、前記受け部材と前記ロック部材との係合部位が、前記網戸閉合フィンと前記障子閉合フィンの間に納まるとともに、前記網戸を閉じたときに前記縦枠の見込面と前記網戸の戸先框との隙間に納まるように形成されている、ものとして特徴づけられる。
すなわち、この発明は、サッシ枠側に配置される受け部材を、網戸閉合フィンと障子閉合フィンとによって挟まれた縦枠の見込面に取り付けて、網戸の戸先框に取り付けられるロック部材と、縦枠に取り付けられる受け部材との係合部位が、網戸閉合フィンと障子閉合フィンとの間に納まり、さらに網戸を閉じたときには縦枠の見込面と網戸の戸先框との隙間に納まるように構成したものである。これにより、受け部材とロック部材との係合によって構成される網戸ロック手段が、従来よりもはるかにコンパクトな構造になって、サッシ枠および網戸への組み付けが容易になり、その組み付けに要する部品点数も少なくなる。
前記ロック部材には、前記ロック部材を操作する指掛り部が前記網戸の戸先框の室内側の縁端を回り込むようにして室内側に延び出し、前記戸先框の見付面に重なるように形成されていると、より好ましい。この指掛り突起は、網戸を閉めた状態でも室内側から見えるので、ロック部材の係脱状態を判別しやすくなる。さらに、その指掛り突起を利用することでロック部材を操作しやすくなる。
さらに、本願が開示する発明の網戸付きサッシは、前記網戸ロック手段の具体的構成として、前記ロック部材が、前記ロック部材に設置されるスライダの上下動により、前記受け部材に対して係脱するように取り付けられている、との構成を採用する。より具体的には、前記受け部材には、前記縦枠の見込面との間に所定の間隔を保持して室外側に延び出すロック受け片が形成され、前記ロック部材は、前記網戸の戸先框の見込面に開口した凹部内に装着されるガイドピースと、前記ガイドピースに取り付けられて上下方向に摺動するスライダと、を具備し、前記スライダには、前記網戸を閉じたときに前記縦枠の見込面と前記受け部材のロック受け片との隙間に挿脱されるロック係合片が形成されている、との構成を採用する。これにより、受け部材とロック部材とを、簡素かつ合理的な形態で係脱させることができる。
また、前記網戸付きサッシにおけるガイドピースの構成としては、前記網戸の戸先框の凹部の奥に形成されたリップ付きの溝部内に装着される取着基部と、前記取着基部の見込面に形成されたガイド部と、を具備し、前記取着基部の両側面に嵌装用爪部が形成されるとともに、前記取着基部の上下両端近傍に止めネジの螺合孔が形成され、前記嵌装用爪部を前記溝部の前記リップに係合させて、前記止めねじの先端を前記溝部の奥壁に押圧することにより、前記網戸の戸先框に高さ調整可能に取り付けられる、ものとすると、より好ましい。これによれば、ロック部材を網戸の戸先框に対して納まりよく取り付けることができ、取付位置の高さ調整も容易になる。
なお、この発明の網戸付きサッシが左右2枚の障子を具備する引違い方式のサッシである場合、「障子」とは、外障子または内障子の少なくともいずれか一方を意味し、「障子閉合フィン」とは、前記障子に対応する外障子閉合フィンまたは内障子閉合フィンの少なくともいずれか一方を意味する。そして、引違い方式のサッシにおいては、前記網戸の左右両側の戸先框に前記ロック部材がそれぞれ取り付けられるとともに、前記サッシ枠の左右両側の縦枠に前記受け部材がそれぞれ取り付けられているように構成することもできる。
前述のように構成される網戸付きサッシは、網戸の戸先框に取り付けられるロック部材と、サッシ枠の縦枠の見込面に取り付けられる受け部材とによって構成される網戸ロック手段を具備しており、そのロック手段が、コンパクトな構造で、部品点数も少なく、サッシに対して簡単に組み付けることができるように構成されている。かかる網戸ロック手段を採用することにより、縦枠と障子との隙間が小さい網戸付きサッシにおいても、サッシとしての気密性や障子を開閉する際の操作性等を低下させることなく、網戸のロック・アンロックを容易に切り替えることができる。これにより、小さい子供が不用意に網戸を開けて室外に出るのも防ぎやすくなる。
本願が開示する発明が適用される網戸付きサッシの概略的構成を例示する横断面図である。 図1中の丸囲み部分(L)に設けられる網戸ロック手段の要部を拡大して示す横断面図である。 前記網戸ロック手段を構成する部材を室内側から見た分解斜視図である。 前記網戸ロック手段を構成する部材を室外側から見た分解斜視図である。 前記網戸ロック手段の組付け状態示す斜視図である。 前記網戸ロック手段の使用態様を図2中のA視点から見て示した説明図であり、(a)はアンロック状態、(b)はロック状態を示す図である。 前記網戸ロック手段の使用態様を室内側の正面から見て示した説明図であり、(a)はアンロック状態、(b)はロック状態を示す図である。
以下、本願が開示する発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本願が開示する発明が適用される網戸付きサッシ1の概略的構成を示す。この網戸付きサッシ1は、住宅の掃出し窓や腰窓等に設置される引違い方式のアルミサッシである。建物の外壁開口部に取り付けられたサッシ枠2は、上枠(図示せず)と、下枠(図示せず)と、左右の縦枠21、21とを枠組みして形成されている。サッシ枠2の枠内には、2枚の障子(外障子3、内障子4)と、網戸5とが、それぞれ横引き可能に取り付けられている。外障子3は、上框(図示せず)と、下框(図示せず)と、左側の戸先框31と、右側の召合せ框32とからなる框体の内側にガラス面材30を嵌め込んで形成されている。内障子4は、上框(図示せず)と、下框(図示せず)と、右側の戸先框41と、左側の召合せ框42とからなる框体の内側にガラス面材40を嵌め込んで形成されている。網戸5は、上框(図示せず)と、下框(図示せず)と、左右の戸先框51、51と、からなる網戸框体の内側に網50を張設して形成されている。この網戸5は、室外側の見付面をサッシ枠2の室外側の見付面と略同面に揃えて建て込まれる、いわゆる面付け網戸である。
図1は、外障子3および内障子4を室内から見て右側に動かし、開放された左半部に網戸5を配置した態様を示している。また、図示は省くが、外障子3および内障子4を室内から見て左側に動かし、開放された右半部に網戸5を配置することもできる。符号26、27は、外障子3および内障子4を開いたときに、それらの召合せ框32、42と縦枠21、21との衝突を防ぐために下枠および上枠に取り付けられる樹脂製のストッパ(戸当り)である。
この網戸付きサッシ1は、前記左右いずれの側にも網戸5を固定することができるように、網戸5の左側の戸先框51と左側の縦枠21との取り合い部分、および網戸の右側の戸先框51と右側の縦枠21との取り合い部分に、網戸ロック手段がそれぞれ設けられる。左右の網戸ロック手段の構成は、平面視において左右対称(サッシ中央の召合せ部を挟んで鏡像形態)になる。以下、図2〜図7を参照しつつ、図1中の左側の丸囲み部分(L)に設けられる網戸ロック手段の詳細な構成を説明する。
室内から見て左側の縦枠21の見込面には、網戸閉合フィン25と、外障子閉合フィン23とが、それぞれ縦枠21の略全高にわたって枠内側へ張り出すように設けられている。網戸閉合フィン25は、その横断面が略直線状をなし、網戸5を閉じたときに、網戸5の戸先框51の見込面に形成された凹部に呑み込まれて、網戸5と縦枠21との隙間を塞ぐとともに、網戸5の戸先框51の凹部に取り付けられた引寄せブロック52(図1参照)に接触して網戸5のガタツキを防ぐ。
外障子閉合フィン23は、網戸閉合フィン25よりも枠内側にやや大きく張り出している。外障子閉合フィン23の縁端は室内側へ横断面J字状に折り返されており、その縁端に、縦枠21の室内側部分を構成する別枠材の外障子閉合フィンが接続され、全体として略U字状の断面形状をなしている。この外障子閉合フィン23は、外障子3を閉じたときに、外障子3の戸先框31の見込面に形成された凹部に呑み込まれ、その戸先框31に取り付けられた軟質樹脂製のタイト材33(図1参照)に密着して外障子3と縦枠21との隙間を塞ぐとともに、外障子3の戸先框31の凹部に取り付けられた引寄せブロック(図示せず)に接触して外障子3のガタツキを防ぐ。
網戸ロック手段は、網戸5の戸先框51に取り付けられたロック部材6と、サッシ枠2の縦枠21に取り付けられた受け部材9と、を組み合わせて構成される。ロック部材6は、網戸5の戸先框51の見込面に開口した凹部内に装着されるガイドピース7と、ガイドピース7に取り付けられて上下方向に摺動するスライダ8と、によって構成されている。
ガイドピース7は、上下方向に細長い取着基部71と、取着基部71の見込面に設けられたガイド部72と、を具備する。取着基部71は、縦枠21側から見た正面形状が略等幅の長矩形をなす略角柱状の部位である。取着基部71の両側面には、嵌装用爪部73が複数個ずつ突設されている。嵌装用爪部73は、縦枠21側に向かってテーパ状に拡幅しており、その内側(取着基部71の中心線側)には適宜形状の肉抜き部74が設けられて、縮幅方向に弾性変形し得るように形成されている。また、取着基部71の上下両端には縦枠21側に向けて突出する縁端突部75が形成されるとともに、その近傍には止めネジ76の螺合孔77が形成され、この螺合孔77に皿頭付きの止めネジ76が螺合される。
この取着基部71が、嵌装用爪部73の左右幅を圧縮させながら、網戸5の戸先框51の凹部の奥に形成されたリップ付きの溝部53に押し込まれる。この状態で止めネジ76を締めて、その先端を溝部53の奥壁に押圧させると、嵌装用爪部73が溝部53のリップに係合して、取着基部71が戸先框51の凹部内に固定される。止めネジ76を緩めると、溝部53内における取付高さを容易に調整することができる。
ガイド部72は、取着基部71の上下方向における中央部分の見込面を縦枠21側に増厚して形成されている。ガイド部72の見込面には、縦枠21側に向けて等幅で開口するガイド溝78が、上下方向に延びるように形成されている。ガイド溝78は、横断面形状が略T字形で、上端が閉じており、下端はスライダ8の係合凸部82(後述)を挿脱し得るように下向きに開口している。このガイド溝78にスライダ8の係合凸部82が係合されて、スライダ8が上下方向に摺動する。ガイド溝78の内側面には、スライダ8を所定の上昇位置および下降位置にそれぞれ仮止めするための掛止突起79が形成されている。
スライダ8は、ガイドピース7の見込面に重ねられるスライド基部81と、スライド基部81を縦枠21側から見たときの背面側に突設された係合凸部82と、スライド基部81の室内側の側縁から縦枠21側に向けて迫り出した迫出部83と、迫出部83の縁端から室内側に向けて突設されたロック係合片84と、迫出部83の上部および下部から戸先框51の室内側へ延設された上下一対の指掛り部85と、を具備している。
スライド基部81は、縦枠21側から見た正面形状が略等幅の長矩形をなす板状の部位で、その上下寸法はガイドピース7の上下寸法よりもやや小さく形成されている。このスライド基部81の背面の下方寄りに係合凸部82が突設されている。係合凸部82は横断面略T字形をなし、ガイドピース7のガイド溝78内に挿入されて、上下方向への摺動を案内する。係合凸部82の左右の張出縁の下部近傍には掛止爪部86が形成され、この掛止爪部86がガイド溝78に形成された掛止突起79に掛止することで、スライダ8が上昇位置および下降位置に仮止めされる。迫出部83は、スライド基部81と略同一の上下寸法を有する板状の部位で、スライド基部81の室内側の側縁から戸先框51の室内側の見付面に沿うようにして縦枠21側に迫り出している。
ロック係合片84は、迫出部83の縁端から縦枠21の見込面と平行になるように室内側へと突設された薄板状の部位である。例示形態では迫出部83の下部寄りに設けられて、その上縁は水平にカットされている。ロック係合片84の見込面は迫出部83の縁端と揃えられており、その背面(網戸5側の面)には上向きに薄くなる挿込テーパ87が形成されている。
指掛り部85は、迫出部83の上部および下部から戸先框51の室内側の縁端を回り込むようにして上面視略L字形に延び出した部位であり、その延出端は戸先框51の室内側の見付面に重ねられている。下側の指掛り部85は、ロック係合片84と一体的に形成されている。
受け部材9は、縦枠21の見込面に添設される添着基部91と、添着基部91の室外側の側縁から枠内側に迫り出す段部92と、段部92の縁端からさらに室外側に向けて延に出すロック受け片93と、を有する横断面クランク状の部材である。添着基部91は、枠内側から見た正面形状が長矩形をなす板状の部位で、その背面(縦枠21側に臨む面)が平坦に形成されている。この添着基部91が、外障子閉合フィン23に接するようにして、両面テープ94等により縦枠21の見込面に添着される。
ロック受け片93は、添着基部91と略同一の上下寸法を有する薄板状の部位である。ロック受け片93は、縦枠21の見込面との間に所定の間隔を保持して、段部92の縁端から室外側へ、縦枠21の見込面と略平行に延び出している。ロック受け片93を枠内側から見た背面(縦枠21に臨む面)には、ロック係合片84との係合を円滑にするため、上下両端に向けて薄くなる迎えテーパ95が形成されている。
このようなロック部材6および受け部材9が取り付けられた網戸付きサッシ1にあっては、網戸5を閉じると、網戸5の戸先框51に取り付けられたスライダ8の迫出部83の縁端と、ロック係合片84および指掛り部85の見込面とが、網戸閉合フィン25と外障子閉合フィン23とによって挟まれた縦枠21の見込面に当接する。同時に、縦枠21に取り付けられた受け部材9のロック受け片93が、スライダ8の上下の指掛り部85の間で、網戸5の戸先框51の室内側の縁端に当接する。この状態で、室内側からスライダ8の指掛り部85を持ち上げてスライダ8を上昇させると、スライダ8のロック係合片84が受け部材9のロック受け片93と縦枠21との隙間に挿し込まれて、網戸5が縦枠21側に引き寄せられた状態にロックされる。上昇したスライダ8は、その係合凸部82に形成された掛止爪部86がガイド溝78の掛止突起79に掛止することで、上昇位置に仮止めされる。網戸5がロックされた状態で、さらに外障子3を閉じても、外障子3の戸先框31がロック部材6や受け部材9に干渉することはない。ロック部材6の指掛り部85は、網戸5を閉めた状態でも室内側から見えるので、ロック部材6の係脱状態を判別しやすくなる。外障子3も閉めると、指掛り部85は網戸5の戸先框51と外障子3の戸先框31との隙間に隠れる。
ロック状態にあるスライダ8の指掛り部85を押し下げてスライダ8を下降させると、簡単にロック状態が解除される。スライダ8を上昇させたときに網戸5がロックされるようにしているのは、例えば居住者が網戸付きサッシ1の室外側に設けられたバルコニーにいるとき、係合部位の摩耗や衝撃等によってスライダ8が下降し、網戸5がロックされて居住者が室外に閉め出される、といった不測の事態を防ぐための安全設計である。なお、例示形態ではスライダ8の上下二箇所に指掛り部85を設けているが、指掛り部85はスライダ8の上下いずれか、またはその他適宜の一箇所に設けるだけでもよい。指掛り部85の形状についても、網戸5の戸先框51と外障子3の戸先框31との隙間に納まる範囲内で適宜変形可能である。
このように、本願が開示する発明の要部をなす網戸ロック手段は、ロック部材6のロック係合片84と受け部材9のロック受け片93とをいずれも薄板状に形成して縦枠21の見込面と平行になるように配置し、それらの重なり厚さを網戸5の戸先框51と縦枠21の見込面との隙間に納めて、網戸閉合フィン25と外障子閉合フィン23との間で互いに係合させる、という構成を採用したものである。これによれば、ロック係合片84とロック受け片93との係合部位の厚みが薄くなるので、外障子3の戸先框31と縦枠21とのクリアランスが小さい網戸付きサッシ1に対しても、受け部材9およびロック部材6を無理なく納めることができる。受け部材9は、外障子3を閉じたときに縦枠21の見込面と外障子3の戸先框31との隙間に納まる厚さにしているので、外障子3の開閉の妨げにならず、外障子3を閉めたときの水密性や気密性にも影響を及ぼさない。
このような構成により、従来よりもはるかにコンパクトな網戸ロック手段を実現することができる。構成部品の点数も最小化されるので、製造コストが安価になり、サッシ枠2や網戸5への組み付けも容易になる。網戸5やサッシ枠2への組み付けは、孔あけ等の特殊な加工を要しないので、取付位置に特段の制約を受けない。受け部材9を縦枠21に取り付けるのは両面テープ94でも可能なので、既設サッシへの後付けや設置後の付替えも容易である。
また、受け部材9とロック部材6との係合形態が簡素になるので、受け部材9およびロック部材6の上下方向の位置合わせに高い精度が求められない。網戸5の戸先框51に対するロック部材6の取付高さは、止めネジ76の締緩によって容易に調整することができる。小さい子供が網戸5を不用意に開けるのを防ぐ目的で取り付けるのであれば、子供の手が届きにくい位置に取り付けることも、もちろん可能である。さらに、子供が成長するなどして網戸ロック手段が不要になれば、サッシに跡を残さずに受け部材9やロック部材6を取り外すこともできる。かくして、経済性および実用性に優れる網戸ロック手段が実現する。
なお、本願が開示する発明の技術的範囲は、例示した実施の形態によって限定的に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて概念的に解釈されるべきものである。本願が開示する発明の実施に際しては、特許請求の範囲において具体的に特定していない部材・部品の詳細な形状、構造、位置関係、係合形態等を、サッシの断面形状等に合わせ、例示形態と実質的に同様の作用効果が得られる範囲内で適宜、改変して実施することができる。
本願が開示する発明は、住宅その他の居住用建物の居室に設けられる様々な網戸付きサッシに利用することができる。
1 網戸付きサッシ
2 サッシ枠
21 縦枠
23 外障子閉合フィン
24 内障子閉合フィン
25 網戸閉合フィン
26 ストッパ(戸当り)
27 ストッパ(戸当り)
3 外障子
30 ガラス面材
31 戸先框
32 召合せ框
33 タイト材
4 内障子
40 ガラス面材
41 戸先框
42 召合せ框
5 網戸
50 網
51 戸先框
52 引寄せブロック
53 溝部
54 止めネジ
6 ロック部材
7 ガイドピース
71 取着基部
72 ガイド部
73 嵌装用爪部
74 肉抜き部
75 縁端突部
76 止めネジ
77 螺合孔
78 ガイド溝
79 掛止突起
8 スライダ
81 スライド基部
82 係合凸部
83 迫出部
84 ロック係合片
85 指掛り部
86 掛止爪部
87 挿込テーパ
9 受け部材
91 添着基部
92 段部
93 ロック受け片
94 両面テープ
95 迎えテーパ

Claims (5)

  1. サッシ枠の枠内に、障子および網戸が横引き可能に建て込まれて、前記網戸に取り付けられたロック部材と、前記サッシ枠に取り付けられた受け部材との係合によって前記網戸の移動が規制される網戸ロック手段を備えた網戸付きサッシであって、
    前記サッシ枠の縦枠の見込面には、前記網戸を閉じたときに前記網戸の戸先框に呑み込まれる網戸閉合フィンと、前記障子を閉じたときに前記障子の戸先框に呑み込まれる障子閉合フィンと、が前記サッシ枠の全高にわたって枠内側に張り出すようにそれぞれ設けられ、
    前記網戸閉合フィンと前記障子閉合フィンとによって挟まれた前記縦枠の見込面には、前記受け部材が取り付けられる一方、
    前記網戸の戸先框の凹部には、上下動によって前記受け部材に係脱し得るロック部材が取り付けられ、
    前記受け部材と前記ロック部材との係合部位が、前記網戸閉合フィンと前記障子閉合フィンの間に納まるとともに、前記網戸を閉じたときに前記縦枠の見込面と前記網戸の戸先框との隙間に納まるように形成されている
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
  2. 請求項1に記載された網戸付きサッシにおいて、
    前記ロック部材には、前記ロック部材を操作する指掛り部が前記網戸の戸先框の室内側の縁端を回り込むようにして室内側に延び出し、前記戸先框の見付面に重なるように形成されている
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
  3. 請求項1または2に記載された網戸付きサッシにおいて、
    前記受け部材には、前記縦枠の見込面との間に所定の間隔を保持して室外側に延び出すロック受け片が形成され、
    前記ロック部材は、前記網戸の戸先框の見込面に開口した凹部内に装着されるガイドピースと、前記ガイドピースに取り付けられて上下方向に摺動するスライダと、を具備し、
    前記スライダには、前記網戸を閉じたときに前記縦枠の見込面と前記受け部材のロック受け片との隙間に挿脱されるロック係合片が形成されている
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
  4. 請求項1、2または3に記載された網戸付きサッシにおいて、
    前記ロック部材のガイドピースは、前記網戸の戸先框の凹部の奥に形成されたリップ付きの溝部内に装着される取着基部と、前記取着基部の見込面に形成されたガイド部と、を具備し、
    前記取着基部の両側面に嵌装用爪部が形成されるとともに、
    前記取着基部の上下両端近傍に止めネジの螺合孔が形成され、
    前記嵌装用爪部を前記溝部の前記リップに係合させて、前記止めねじの先端を前記溝部の奥壁に押圧することにより、前記網戸の戸先框に高さ調整可能に取り付けられる
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載された網戸付きサッシにおいて、
    前記網戸付きサッシが引違い方式のサッシであり、
    前記網戸の左右両側の戸先框に前記ロック部材がそれぞれ取り付けられるとともに、
    前記サッシ枠の左右両側の縦枠に前記受け部材がそれぞれ取り付けられている
    ことを特徴とする網戸付きサッシ。
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