JP5814586B2 - 引戸用のデッドボルト型鎌錠 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸に用いるデッドボルト型鎌錠に関する。
引戸用の鎌錠として、湾曲状部を備えたガイド用長溝部にガイド用ピンを係合させ摺動させることにより、先端に鉤形状部をもつ鎌部材を回動状態で前方に移動させて戸枠側の掛止部材に係止し、逆に、この鎌部材を回動状態で後方に移動させてこの係止を解除するように構成した鎌錠が知られている(例えば、特許文献1)。
また、鎌部材の途中に設けた長穴に挿通した連結ピンを一方の端部に有し、他方の端部が回動自在に錠ケースに連結されたリンクによって、先端に鉤形状部をもつ鎌部材を回動状態で前方に移動させて戸枠側の掛止部材に係止し、逆に、この鎌部材を回動状態で後方に移動させてこの係止を解除するように構成した鎌錠が知られている(例えば、特許文献2及び3)。
一方、引戸用のデッドボルト型鎌錠として、デッドボルトを水平方向に往復動することにより、このデッドボルトと連動する鎌部材を支軸を支点にして回動させて戸枠側の掛止部材に係止し、逆にこの係止を解除するように構成した鎌錠が知られている(例えば、特許文献4)。
特許第3492928号公報 特開2004−107981号公報 特許第4641989号公報 特開2009−091723号公報
特許文献4に記載されているごときデッドボルト型鎌錠によれば、特許文献1〜3に記載されているようなデッドボルトを備えていない鎌錠に比して、より確実で堅固な施錠が期待でき、こじ開けや切断などの破壊に対抗できる強度を得ることが可能となる。しかも、このデッドボルトに沿ってスライド自在に設けられているトリガー部材によって、引戸の閉鎖時以外はデッドボルトが駆動されて鎌が突出しないように作用するインターロック機能を備えることができる。
しかしながら、この特許文献4に記載されているような従来の引戸用のデッドボルト型鎌錠によると、引戸が開いている状態であっても、故意にトリガー部材を押し込めばインターロック機能を解除でき、この状態でデッドボルトが駆動されると、引戸が開いているのにデッドボルト及び鎌部材が突出されたままの状態となる。
この状態で引戸が閉成されると、鎌部材の先端が戸枠、柱若しくはその他の固定部材、又はこれらに設けられた掛止部材に衝突し、それらの表面に損傷が発生するのみならず、鎌錠自体が衝撃で壊れてしまうおそれが多分にある。
従って本発明の目的は、引戸が開いている状態でデッドボルト及び鎌部材が突出した状態となっていても、引戸を閉成した際にこれら突出したデッドボルト及び鎌部材による、戸枠、柱若しくはその他の固定部材、又はこれらに設けられた掛止部材の損傷発生を防止でき、さらに、デッドボルト及び鎌部材の破損も防止できる引戸用のデッドボルト型鎌錠を提供することにある。
本発明によれば、引戸用のデッドボルト型鎌錠は、前端部が錠ケースの面座から突出可能であり、前方向及び後方向に移動可能に錠ケース内に設けられたデッドボルトと、このデッドボルトに連結されて錠ケース内に設けられており、デッドボルトの前端部の突出に連動して面座から突出するように構成された鎌部材と、デッドボルトを前方向及び後方向に移動させるために回動駆動される駆動部材とを備えている。駆動部材は、回動可能に支持された基部と、基部から放射方向に伸長しており先端部にデッドボルトに設けられた凹部と係合する、望ましくは円弧状の、係合先端面を有する駆動アームとを備えており、デッドボルトのこの凹部は、駆動アームの係合先端面が当接可能な(望ましくはデッドボルトの移動方向と略垂直な)第1の壁面と、第1の壁面に滑らかに連続して傾斜する第2の壁面と有する前方壁を備えている。駆動アームの係合先端面は、デッドボルトが後方向に押し込まれた際に、デッドボルトの第1の壁面に当接かつ押圧されてこの第1の壁面上を摺動し、さらに第1の壁面から第2の壁面に移ってこの第2の壁面上を摺動するように構成されている。
デッドボルト及び鎌部材が面座から前方向に突出した状態で引戸を閉成した場合、デッドボルト及び鎌部材の先端が戸枠、柱若しくはその他の固定部材、又はこれらに設けられた掛止部材に当接して押圧されることから、デッドボルトには後方向へ押し戻す力が印加される。これにより、デッドボルトの凹部における第1の壁面が駆動アームの係合先端面に当接かつ押圧されてこの第1の壁面上を摺動するため、駆動アームは反時計方向に回動し始め、デッドボルトは後方向に移動し始める。第2の壁面が第1の壁面に滑らかに連続して傾斜しているため、しかも、望ましくは駆動アームの係合先端面が円弧状の周端面を構成しているため、この係合先端面は第1の壁面から第2の壁面に移ってこの第2の壁面上を摺動する。即ち、駆動アーム、従って回動部材はさらに反時計回りに回動する。これにより、デッドボルトはさらに後方向に移動して錠ケース内に収納され、鎌部材もそれに連動して回動し錠ケース内に収納される。
なお、本明細書において、「前」及び「前方」とはデッドボルト型鎌錠の面座(フロント)により近い位置(図1において左側の位置)を意味しており、「前方向」とは「前」に向かう方向、「後」及び「後方」とはデッドボルト型鎌錠の面座からより遠い位置(図1において右側の位置)を意味しており、「後方向」とは「後」に向かう方向をそれぞれ意味している。また、「上方」とはデッドボルト型鎌錠を戸板に取り付けた際に上側となる位置(図1において上側の位置)を意味しており、「上端」及び「上縁」とは「上方」の端及び縁をそれぞれ意味しており、「下方」とはデッドボルト型鎌錠を戸板に取り付けた際に下側となる位置(図1において下側の位置)を意味しており、「下端」及び「下縁」とは「下方」の端及び縁をそれぞれ意味している。
駆動アームの先端部に一端部が軸支され他端部が棒状に形成されたバネガイド部材と、バネガイド部材の棒状の他端部が内部を貫通しており、圧縮による反発力をバネガイド部材に与えるように構成されたコイルバネとを備えており、駆動部材が回動して駆動アームとバネガイド部材とが直線状に並んだ際にコイルバネが最も圧縮されるように構成されていることも好ましい。コイルバネの圧縮による反発力が、駆動アームとバネガイド部材とが直線状に並んだ際に最大となり、駆動アームがさらに回動すると、反発力が徐々に低下する。この後半の反発力が回動方向と同じ方向へ付勢する力となるため、後半は回動が容易になる。即ち、前半は回動方向と逆の方向への力が印加され、駆動アームとバネガイド部材とが直線状に並ぶまでその力が増大し、直線状に並んだ後の後半は回動方向と同じ方向の大きな力が印加され、その力が徐々に低下していく。その結果、非常に快適な回動動作で施錠又は解錠動作を行うことができる。
錠ケース内に設けられており、回転運動によりデッドボルトの凸部に係合可能であって係合した際にデッドボルトの前方向の移動をロックするロック部材と、デッドボルトに沿って水平運動可能に錠ケース内に設けられており、前端部が面座から突出するように付勢されていると共にこの前端部が面座内に押し込まれた際の水平運動をロック部材の回動運動に変換してロック部材の係合を解除するトリガー部材とをさらに備えていることも好ましい。インターロック機能を、トリガー部材の水平運動をロック部材の回転運動に変換することによって達成している。この水平運動と回転運動との変換効率は、回動運動を行うロック部材のアーム長さによって自在に変更可能であるため、設計の自由度が非常に高く、極めて小さい水平運動ストロークであってもインターロックの実施及び解除を確実に行うことが可能となる。
この場合、デッドボルトの凸部がほぼ垂直か又は前方に傾斜した壁断面を有する前端壁と丸みを帯びた壁断面を有する後端壁とを備えており、ロック部材が、デッドボルトの前方向への移動においては凸部の前端壁に係止可能であり、デッドボルトの後方向への移動においては凸部の後端壁上を摺動可能である爪部を備えていることがより好ましい。さらにこの場合、爪部は、この爪部の頂点に向かって傾斜した面取り形状を有する第1の端縁と、頂点に向かってほぼ直角か又は第1の端縁と同方向に略傾斜した形状を有する第2の端縁とを備えていることがより好ましい。爪部の第1の端縁が、頂点に向かって傾斜した面取り形状を有しており、凸部の後端壁が丸みを帯びた円弧状の壁断面を有しているため、この爪部は凸部の後端壁上をスムーズに摺動してこれを容易に乗り越えてインターロック位置に戻ることができる。従って、異常状態からデッドボルトが後方に押し込まれた際にも、ロック部材はスムーズに正常な位置に戻り、インターロックを回復することができる。
鎌部材は、後端部が錠ケースに軸支されており、先端部に鉤形状部を有していると共に中間部にデッドボルトに形成されたピンが貫通して摺動する長穴を有しており、デッドボルトの前方向への移動に連動して鉤形状部が回動して面座から突出するように構成されていることも好ましい。このような構成とすることにより、鎌部材の前端が回動した施錠状態においても、デッドボルトの前端より前方向に突出しないように構成することが可能であり、これにより、鎌部材のみが戸枠、柱、若しくはその他の固定部材、又はこれらに設けられた掛止部材に押し当たってこの鎌部材が損傷するようなことはない。
本発明によれば、デッドボルト及び鎌部材が面座から前方向に突出した状態で引戸を閉成した場合にも、デッドボルト及び鎌部材が戸枠の押圧力により後方向に移動して錠ケース内に収納されるので、デッドボルト及び鎌部材による戸枠側の損傷発生を防止でき、さらに、デッドボルト及び鎌部材の破損も防止することができる。
本発明の引戸用のデッドボルト型鎌錠の一実施形態における全体の構成を概略的に示す、(A)及び(B)側面図である。 図1の実施形態における面座を掛止部材側から見た平面図である。 図1の実施形態におけるデッドボルトの構成を示す、(A)側面図、(B)正面図、及び(C)底面図である。 図1の実施形態における駆動部材の構成を示す、(A)正面図、(B)側面図、及び(C)底面図である。 図1の実施形態におけるバネガイド部材の構成を示す正面図である。 図1の実施形態におけるトリガー部材の構成を示す正面図である。 図1の実施形態におけるロック部材の構成を示す正面図である。 図1の実施形態において、デッドボルトの凹部と駆動アームの係合先端面との係合動作を説明する図である。 図1の実施形態において、デッドボルトの凸部とロック部材の第1のアーム部の爪部との係合動作を説明する図である。
図1は引戸用のデッドボルト型鎌錠の一実施形態における全体の構成を概略的に示しており、(A)はデッドボルトが錠ケース内に収容されている通常の解錠状態、(B)はデッドボルトが錠ケースから突出している通常の施錠状態をそれぞれ示している。
同図において、10は戸板内に設置される例えば鋼板又はステンレス板製の錠ケース、11は錠ケース10の前面板上に固着されている例えば鋼板又はステンレス板製の面座(フロント)をそれぞれ示している。この面座11は、戸板を施錠する相手であり図示されていない戸枠、柱、若しくはその他の固定部材、又はこれらに設けられた掛止部材(受座)に対向している。
図2にはこの面座11の構成が掛止部材側から示されている。この面座11は長方形状の鋼板からなり、デッドボルト用の開口11a、トリガー部材用の開口11b、ぶれ防止案内ピン用の開口11c、鎌錠を戸板に取り付けると共に面座11を錠ケース10に固定する取り付けネジ用の貫通穴11d及び11e、並びに錠ケース10の前面板に設けられた嵌合穴に嵌合する突起11f及び11gが設けられている。
錠ケース10内には、デッドボルト12と、このデッドボルト12の先端部にデッドボルト12の2枚の平板部間に挟まれた状態でこのデッドボルト12に連結された鎌部材13と、例えばサムターンやレバーハンドル等が同軸に連結される回動部材14と、この回動部材14を回動可能な状態で錠ケース10に取り付けるためのハブプレート15と、引戸の閉鎖時以外はデッドボルト12及び鎌部材13が突出しないようにインターロック機能を与えるためのトリガー部材16及びロック部材17と、デッドボルト12の前後方向の移動時に反発力を付与するバネガイド部材18及びそのコイルバネ19と、ぶれ防止案内ピン20及びそのコイルバネ21とが設けられている。デッドボルト12及び鎌部材13は互いに連結されて、いわゆる「デッドカマ」を構成している。
図3にはデッドボルト12の構成が(A)側面図、(B)正面図、及び(C)底面図で示されている。図1及び図3に示すように、本実施形態において、デッドボルト12は、1枚の鋼板又はステンレス板を折り曲げ加工してコ字状断面を有するように形成されている。即ち、デッドボルト12は、上端の一部に連結部を有し、間に鎌部材13が挿通されるように間隔を置いて互いに平行に配置された2枚の平板部を有する折り曲げ板部材として構成されている。このデッドボルト12の後端部の上縁には回動部材14が係合する凹部12aが2枚の平板部にそれぞれ形成されており、その下縁にはロック部材17が係合する凸部12bが2枚の平板部の一方に形成されており、中央部には案内ピン22が挿通される貫通穴12cが2枚の平板部にそれぞれ形成されており、さらに、この貫通穴12cの前方には鎌部材13の傾斜長穴13aを挿通して摺動する案内ピン12dが2枚の平板部間に渡って設けられている。
案内ピン22の両端部は錠ケース10の両側板にそれぞれ形成された水平長穴10aと係合するように構成されており、この水平長穴10aに沿って案内ピン22が案内されることにより、デッドボルト12は、錠ケース10に対して前方向及び後方向に移動可能となっており、その前端部が錠ケース10の面座11から前方に突出可能となっている。
鎌部材13は、本実施形態では2枚の鋼板又はステンレス板を例えばスポット溶接等で接合した板材であり、先端部に鉤形状部を有している。この鎌部材13は、その後端部の軸13bにおいて、錠ケース10に軸支されている。鎌部材13に形成された傾斜長穴13aには、デッドボルト12の案内ピン12dが貫通して摺動するように構成されており、これによって、デッドボルト12の前方向への移動に連動して鉤形状部13cが軸13bの回りを反時計方向に回動して面座11から突出し、下方又は上方(本実施形態では下方)に回り込んで施錠が行われ、一方、デッドボルト12の後方向への移動に連動して鉤形状部13が軸13bの回りを時計方向に回動して面座11から錠ケース10の内部に収容されて解錠が行われるように構成されている。鎌部材13を1枚又は3枚以上の鋼板又はステンレス板から構成しても良いことはもちろんである。
なお、鎌部材13の前端は、回動した施錠状態においても、デッドボルト12の前端より前方向に突出しないように構成されている。
図3(B)に示されているように、デッドボルト12の凹部12aの前側には、このデッドボルト12の移動方向と略垂直な(デッドボルト12の移動方向に対して約90度の)第1の壁面12aと、この第1の壁面12aの下端に滑らかに連続して(デッドボルト12の移動方向に対して約60度で)傾斜する第2の壁面12aと有する前方壁が形成されている。この凹部12aの後側には、さらに、(デッドボルト12の移動方向に対して約45度で)傾斜した後方壁12aが形成されている。また、デッドボルト12の凸部12bの前側には、ほぼ垂直か又は凸部先端に向かって前方に傾斜した壁断面を有する前端壁12bが形成されており、後方には丸みを帯びた円弧状の壁断面を有する後端壁12bが形成されている。
図4には駆動部材14の構成が(A)正面図、(B)側面図、及び(C)底面図で示されている。図1及び図4に示すように、本実施形態において、駆動部材14は、例えば亜鉛合金ダイカストで形成されており、図示しないサムターンやレバーハンドルと同軸に連結している角棒(図示なし)が挿入される角形穴14aと、この角形穴14aを中心に有しており回動可能に軸支された基部14bと、この基部14bから放射方向に伸長している単一の駆動アーム14cとを備えており、2枚のハブプレート15によって基部14bの中心の回りを回動可能な状態で支持されている。
駆動アーム14cの先端部には、バネガイド部材18の一端部を軸支するための連結ピン23が挿通される貫通穴14dが形成されており、さらに、デッドボルト12に設けられた2つの凹部12aの前方壁及び後方壁と係合する円弧状の周端面を構成する2つの係合先端面14eが形成されている。前述したように、デッドボルト12の凹部12aは、互いに平行に配置された2枚の平板部にそれぞれ形成されており、駆動アーム14cの係合先端面14eも、図4(B)に示すように、互いに平行に2つ配置されている。2つの凹部12aと2つの係合先端面14eとがそれぞれ係合するように構成されているため、より安定したスムーズな係合動作を得ることができる。駆動アーム14cの係合先端面14eとデッドボルト12の凹部12aの前方壁及び後方壁との係合動作については後述する。
図5にはバネガイド部材18の構成が示されている。図1及び図5に示すように、本実施形態において、バネガイド部材18は、例えば鋼板又はステンレス板で構成されており、その一端部に駆動アーム14cに軸支されるべく連結ピン23が挿通される貫通穴18aが形成されている。この貫通穴18a及び駆動アーム14cの貫通穴14dに連結ピン23を挿通させることにより、バネガイド部材18は駆動アーム14cの貫通穴14dの中心を支点として回動可能となる。バネガイド部材18の中間部にはコイルバネ19を支える鍔部18bが形成されており、その他端部側は棒状部18cとなっている。バネガイド部材18のこの棒状部18cをコイルバネ19に通し、その棒状部18cの先端を錠ケース10に固着されたバネ支持部材24の貫通穴24aに挿入することによって、コイルバネ19の両端が鍔部18bとバネ支持部材24とによって支持され、その圧縮による反発力をバネガイド部材18に、従って回動部材14に、さらにはデッドボルト12に与えることが可能となる。このコイルバネ19の反発力は、回動部材14の回動位置に応じて変化し、駆動アーム14cとバネガイド部材18とが直線状に並んだ際にコイルバネ19が最も圧縮されて反発力が最大となり、回動位置がこれよりどちらかにずれていくと、反発力が徐々に低下する。なお、バネ支持部材24は、例えば鋼板又はステンレス板で形成されている。
図6にはトリガー部材16の構成が示されている。図1及び図6にその一部が示されているが、本実施形態において、トリガー部材16は、例えばアセタール樹脂等の樹脂を成型して形成されている。このトリガー部材16の両側壁には水平長穴16aがそれぞれ形成されており、これら水平長穴16aに錠ケース10に固着された案内ピン25がそれぞれ係合している。案内ピン25が水平長穴16aに沿って案内されることにより、トリガー部材16は錠ケース内10でデッドボルト12に沿って移動可能となっており、その前端部16bが錠ケース10の面座11から前方に突出可能となっている。トリガー部材16の後端は、コイルバネ26によって前方に常時付勢されている。従って、トリガー部材16は、戸板が開いている間は、前端部16bが面座11から前方に突出するように構成されている。また、トリガー部材16には、ロック部材17の第2のアーム部17cに係合する凹部16dが設けられている。
図7にはロック部材17の構成が示されている。図1及び図7に示すように、本実施形態において、ロック部材17は例えば鋼板又はステンレス板で形成されている。ロック部材17は、貫通穴17a内に挿通され錠ケース10に固定されている支軸ピン27を支点として回動可能に構成されており、貫通穴17aから互いに異なる放射方向に伸長する第1のアーム部17bと第2のアーム部17cとを備えている。第1のアーム部17bと第2のアーム部17cとのなす角は90度より小さく、本実施形態では、例えば約70度である。第1のアーム部17bはその先端に鉤状に曲がる爪部17bが形成されており、この爪部17bがデッドボルト12の凸部12bと係合するように構成されている。爪部17bは、第1のアーム部17bの伸長方向の先端側に位置する第1の端縁と後端側に位置する第2の端縁とを備えており、これら第1の端縁及び第2の端縁が爪部17bの頂点において出合うように構成されている。第1の端縁は頂点に向かって第1のアーム部17bの伸長方向の後端側に傾斜した面取り形状に構成されており、第2の端縁は頂点に向かって第1のアーム部17bの伸長方向とほぼ直角か又はその後端側にやや傾斜した形状に構成されている。第2のアーム部17cは、その先端部がトリガー部材16の凹部16dに係合するように構成されている。トリガー部材16が水平方向に移動することにより、その凹部16dによって第2のアーム部17cの先端部が押圧されるため、このロック部材17は支軸ピン27を支点として回動するように構成されている。
第1のアーム部17bの爪部17bがデッドボルト12の凸部12bに係合することにより、引戸の閉鎖時以外はデッドボルト12及び鎌部材13の突出を阻止するインターロック機能が得られる。このように、本実施形態では、このインターロック機能を、トリガー部材16の水平方向の運動をロック部材17の回転運動に変換することによって達成している。この水平運動と回転運動との変換効率は、ロック部材17の第1のアーム部17b及び第2のアーム部17cのアーム長さによって自在に変更可能であるため、設計の自由度が非常に高く、極めて小さい水平運動ストロークであってもインターロックの実施及び解除を確実に行うことが可能である。
次に、本実施形態のデッドボルト型鎌錠の動作を説明する。
[通常の施錠動作]
引戸が開いている場合は、トリガー部材16がコイルバネ26の付勢により前方向に押し出され、これによりロック部材17の第2のアーム部17cが時計方向に押圧されているため、このロック部材17全体が時計方向に付勢された状態となっている。これにより、ロック部材17の第1のアーム部17bの爪部17bがデッドボルト12の凸部12bと係合した状態(図1(A)に示すごとき状態)に維持され、インターロックされている状態となる。即ち、この状態では、デッドボルト12が前方向には駆動できないロック状態となり、サムターンやレバーハンドルを回しても途中でロックされてしまう。
引戸が閉成され、トリガー部材16の前端が戸枠、柱、若しくはその他の固定部材、又はこれらに設けられた掛止部材に押し当たると、トリガー部材16はコイルバネ26の付勢に反して後方向へ押し戻され、第2のアーム部17cが反時計方向に押圧されるため、ロック部材17全体が反時計方向に回動する。これによってロック部材17の第1のアーム部17bの爪部17bとデッドボルト12の凸部12bとの係合が解除され、インターロックが解除される。即ち、この状態では、デッドボルト12を前方向には駆動できる状態となり、サムターンやレバーハンドルを回すことが可能となる。
この引戸が閉じている状態でサムターンやレバーハンドルを回すことにより、回動部材14が時計方向に回動すると、コイルバネ19の圧縮による反発力を受けつつ回動が進み、駆動アーム14cの係合先端面14eがデッドボルト12の凹部12aの前方壁に当接しこれを押圧することにより、デッドボルト12が前方に移動し始め、その前端部が最終的に面座11から突出する。デッドボルト12の前方向への移動に連動して、デッドボルト12の案内ピン12dが鎌部材13の傾斜長穴13a内を摺動することにより、鎌部材13が軸13bの回りを反時計方向に回動し、その鉤形状部13cが面座11から突出し、下方に回り込んで掛止部材との施錠が行われる。この状態が図1(B)に示されている。なお、コイルバネ19の圧縮による反発力は、駆動アーム14cとバネガイド部材18とが直線状に並んだ際に最大となり、駆動アーム14cがさらに時計方向に回動すると、反発力が徐々に低下する。ただし、この後半の反発力は回動方向と同じ方向へ付勢する力となるため、回動が容易になる。即ち、施錠のためにサムターンやレバーハンドルを回すと、前半は回動方向と逆の方向への力が印加され、駆動アーム14cとバネガイド部材18とが直線状に並ぶまでその力が増大し、直線状に並んだ後の後半は回動方向と同じ方向の大きな力が印加され、その力が徐々に低下していく。その結果、非常に快適な回動動作で施錠を行うことができる。
[通常の解錠動作]
引戸が閉じている場合は、トリガー部材16がコイルバネ26の付勢に反して後方向へ押し戻されており、これによってロック部材17の第1のアーム部17bの爪部17bとデッドボルト12の凸部12bとの係合が解除されているため、インターロックが解除されている。
この引戸が閉じている状態でサムターンやレバーハンドルを回すことにより、回動部材14が反時計方向に回動すると、コイルバネ19の圧縮による反発力を受けつつ回動が進み、駆動アーム14cの係合先端面14eがデッドボルト12の凹部12aの後方壁に当接しこれを押圧することにより、デッドボルト12が後方に移動し始め、その前端部が面座11から引き込まれる。デッドボルト12の後方向への移動に連動して、デッドボルト12の案内ピン12dが鎌部材13の傾斜長穴13a内を摺動することにより、鎌部材13が軸13bの回りを時計方向に回動し、その鉤形状部13cが面座11から引き込まれ、掛止部材との施錠が解除される。これにより引戸を開いた状態が図1(A)に示されている。なお、施錠動作の場合と同様に、コイルバネ19の圧縮による反発力は、駆動アーム14cとバネガイド部材18とが直線状に並んだ際に最大となり、駆動アーム14cがさらに反時計方向に回動すると、反発力が徐々に低下する。ただし、この後半の反発力は回動方向と同じ方向へ付勢する力となるため、回動が容易になる。即ち、解錠のためにサムターンやレバーハンドルを回すと、前半は回動方向と逆の方向への力が印加され、駆動アーム14cとバネガイド部材18とが直線状に並ぶまでその力が増大し、直線状に並んだ後の後半は回動方向と同じ方向の大きな力が印加され、その力が徐々に低下していく。その結果、非常に快適な回動動作で解錠を行うことができる。
[デッドボルト及び鎌部材突出状態における引戸閉成時の動作]
引戸が閉じていない状態で、何らかの理由、例えばいたずら等により、トリガー部材16の突出が押し込められると、ロック部材17が反時計方向に回動するため、第1のアーム部17bの爪部17bはデッドボルト12の凸部12bから離れ、インターロックが解除される。この状態で、サムターンやレバーハンドルを施錠方向へ回すと、施錠時の動作と同様にデッドボルト12が前方向に移動し、その前端部が面座11から突出すると共に、鎌部材13の鉤形状部13cが面座11から突出し、下方に回り込む。このようにデッドボルト12及び鎌部材13が突出した状態となった後は、トリガー部材16の押し込みが止められてその前端部が突出した状態となっても、ロック部材17の第1のアーム部17bの爪部17bがデッドボルト12の凸部12bから離れたままとなり、インターロックは解除されたままとなる。
このような引戸が開いているのにデッドボルト12及び鎌部材13が突出した異常状態時において、この引戸が閉成されると、デッドボルト12及び鎌部材13の前端が戸枠、柱、若しくはその他の固定部材、又はこれらに設けられた掛止部材に押し当たるが、本実施形態のデッドボルト型鎌錠では、鎌部材13の前端が回動した施錠状態においても、デッドボルト12の前端より前方向に突出しないように構成されているため、鎌部材13のみが戸枠、柱、若しくはその他の固定部材、又はこれらに設けられた掛止部材に押し当たってこの鎌部材が損傷するようなことはない。特に、異常状態時に突出しているデッドボルト12及び鎌部材13が、戸枠、柱、若しくはその他の固定部材、又はこれらに設けられた掛止部材に押し当たり押圧されると、これらデッドボルト12及び鎌部材13が錠ケース10内にスムーズに引き込められるように構成されていることにある。以下、この場合の動作について詳細に説明する。
図8は本実施形態において、デッドボルト12の凹部12bと駆動アーム14cの係合先端面14eとの係合動作を説明する図である。
通常状態時に、サムターンやレバーハンドルを解錠方向へ回して解錠する場合には、駆動アーム14cの係合先端面14eが、図8(A)に示すようにデッドボルト12の凹部12bにおける後方壁の下方に当接して押圧し、さらに図8(B)に示すように、この後方壁に当接した状態で上方へ摺動する。これにより、デッドボルト12が後方向に移動して解錠がなされるのである。
これに対して、前述のような異常状態時に、突出しているデッドボルト12及び鎌部材13の前端が押し込まれた場合、まず、図8(C)に示すように、デッドボルト12の凹部12bにおける前方壁の第1の壁面12aが駆動アーム14cの係合先端面14eに当接してこれを押圧する。第1の壁面12aがデッドボルト12の移動方向と略垂直となっており、また、駆動アーム14cの係合先端面14eが円弧状の周端面を有しているため、係合先端面14eは、第1の壁面12aに押されつつこの第1の壁面12a上を摺動し、これにより駆動アーム14cが反時計方向に回動し始める。デッドボルト12がさらに押し込まれると、図8(D)に示すように、駆動アーム14cの係合先端面14eは、第1の壁面12aからこの第1の壁面12aの下端に滑らかに連続して傾斜する第2の壁面12a上にスムーズに摺動して移動し、さらに、図8(E)に示すように、第2の壁面12a上を摺動していく。これにより、駆動アーム14cが反時計方向にさらに回動して、デッドボルト12及び鎌部材13が完全に錠ケース10内に収容され、図1(A)に示すような解錠と同じ状態となる。
図9は、本実施形態において、デッドボルト12の凸部12bとロック部材17の第1のアーム部17bの爪部17bとの係合動作を説明する図である。
前述したような異常状態、即ち、デッドボルト12が前方向に突出した状態でかつトリガー部材16の前端部が突出した状態となると、図9(A)に示すように、ロック部材17の第1のアーム部17bはデッドボルト12の凸部12bから離れたままとなり、インターロックは解除されたままとなる。この状態でデッドボルト12が押し込まれ、後方に移動すると、図9(B)に示すように、第1のアーム部17bの先端に設けられ鉤状に曲がる爪部17bの第1の端縁が凸部12bの後端壁12bに当接する。爪部17bの第1の端縁が爪部頂点に向かって第1のアーム部17bの伸長方向の後端側に傾斜した面取り形状を有しており、凸部12bの後端壁12bが丸みを帯びた円弧状の壁断面を有しているため、この爪部17bは凸部12bの後端壁12b上をスムーズに摺動し、その爪部頂点が、図9(C)に示すように凸部12bの頂部を摺動してこれを乗り越え、その後、図9(D)に示すように、爪部17bの第2の端縁が凸部12bの前端壁12bに当接する。爪部17bの第2の端縁が爪部頂点に向かって第1のアーム部17bの伸長方向とほぼ直角か又はその後端側にやや傾斜した形状を有しており、また、凸部12bの前端壁12bがほぼ垂直か又は前方に傾斜した壁断面となっているため、この状態で、ロック部材17の第1のアーム部17bは、デッドボルト12の前方向への移動においては凸部12bのこの前端壁12bに係止してインターロックが実施される。
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、デッドボルト12及び鎌部材13が面座11から前方向に突出した異常状態で引戸を閉成した場合、デッドボルト12の前端、又はデッドボルト12及び鎌部材13の前端が、戸枠、柱若しくはその他の固定部材、又はこれらに設けられた掛止部材に当接して押圧されることから、デッドボルト12には後方向へ押し戻す力が印加される。これにより、デッドボルト12の凹部12aにおける第1の壁面12aが駆動アーム14cの係合先端面14eに当接して押圧するため、駆動アーム14cは反時計方向に回動し始め、デッドボルト12は後方向に移動し始める。凹部12aの第2の壁面12aが第1の壁面12aに滑らかに連続して傾斜しており、しかも駆動アーム14cの係合先端面14eが円弧状の周端面を構成しているため、この係合先端面14eは第1の壁面12aから第2の壁面12aにスムーズに移ってこの第2の壁面12a上を摺動する。即ち、駆動アーム14c、従って回動部材14はさらに反時計回りに回動する。これにより、デッドボルト12はさらに後方向に移動して錠ケース10内に収納され、鎌部材13もそれに連動して回動し錠ケース10内に収納される。これにより、デッドボルト12及び鎌部材13による戸枠側の損傷発生を防止でき、さらに、デッドボルト12及び鎌部材13自体の破損も防止することができる。
ロック部材17については、デッドボルト12の前端、又はデッドボルト12及び鎌部材13の前端が、戸枠、柱若しくはその他の固定部材、又はこれらに設けられた掛止部材に当接して押圧され、デッドボルト12が後方に移動すると、第1のアーム部17bの先端に形成された鉤状に曲がる爪部17bの第1の端縁が、デッドボルト12の凸部12bの後端壁12bに当接するが、爪部17bのこの第1の端縁は頂点に向かって第1のアーム部17bの伸長方向の後端側に傾斜した面取り形状を有しており、凸部12bの後端壁12bが丸みを帯びた円弧状の壁断面を有しているため、この爪部17bは凸部12bの後端壁12b上をスムーズに摺動してその頂点が、凸部12bの頂部を摺動してこれを容易に乗り越えてインターロック位置に戻ることができる。従って、異常状態からデッドボルト12が後方に押し込まれた際にも、ロック部材17はスムーズに正常な位置に戻り、インターロックを回復することができる。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
10 錠ケース
10a、16a 水平長穴
11 面座
11a デッドボルト用の開口
11b トリガー部材用の開口
11c ぶれ防止案内ピン用の開口
11d、11e 取り付けネジ用の貫通穴
11f、11g 突起
12 デッドボルト
12a、16d 凹部
12a 第1の壁面
12a 第2の壁面
12a 後方壁
12b 凸部
12b 前端壁
12b 後端壁
12c、14d、17a、18a、24a 貫通穴
12d、22、25 案内ピン
13 鎌部材
13a 傾斜長穴
13b 軸
13c 鉤形状部
14 駆動部材
14a 角形穴
14b 基部
14c 駆動アーム
14e 係合先端面
15 ハブプレート
16 トリガー部材
16b 前端部
16c 後端
17 ロック部材
17b 第1のアーム部
17b 爪部
17c 第2のアーム部
18 バネガイド部材
18b 鍔部
18c 棒状部
19、21、25、26 コイルバネ
20 ぶれ防止案内ピン
23 連結ピン
24 バネ支持部材
27 支軸ピン

Claims (6)

  1. 前端部が錠ケースの面座から突出可能であり、前方向及び後方向に移動可能に前記錠ケース内に設けられたデッドボルトと、該デッドボルトに連結されて前記錠ケース内に設けられており、該デッドボルトの前記前端部の突出に連動して前記面座から突出するように構成された鎌部材と、前記デッドボルトを前記前方向及び後方向に移動させるために回動駆動される駆動部材とを備えており、
    前記駆動部材は、回動可能に支持された基部と、該基部から放射方向に伸長しており先端部に前記デッドボルトに設けられた凹部と係合する係合先端面を有する駆動アームとを備えており、
    前記デッドボルトの前記凹部は、前記駆動アームの前記係合先端面が当接可能な第1の壁面と、該第1の壁面に滑らかに連続して傾斜する第2の壁面と有する前方壁を備えており、
    前記駆動アームの前記係合先端面は、前記デッドボルトが後方向に押し込まれた際に、該デッドボルトの前記第1の壁面に当接かつ押圧されて該第1の壁面上を摺動し、さらに該第1の壁面から前記第2の壁面に移って該第2の壁面上を摺動するように構成されていることを特徴とする引戸用のデッドボルト型鎌錠。
  2. 前記駆動アームの前記先端部に一端部が軸支され他端部が棒状に形成されたバネガイド部材と、該バネガイド部材の前記棒状の他端部が内部を貫通しており、圧縮による反発力を該バネガイド部材に与えるように構成されたコイルバネとを備えており、前記駆動部材が回動して前記駆動アームと前記バネガイド部材とが直線状に並んだ際に前記コイルバネが最も圧縮されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のデッドボルト型鎌錠。
  3. 前記錠ケース内に設けられており、回転運動により前記デッドボルトの凸部に係合可能であって係合した際に該デッドボルトの前記前方向の移動をロックするロック部材と、前記デッドボルトに沿って水平運動可能に前記錠ケース内に設けられており、前端部が前記面座から突出するように付勢されていると共に該前端部が該面座内に押し込まれた際の水平運動を前記ロック部材の回動運動に変換して該ロック部材の前記係合を解除するトリガー部材とをさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のデッドボルト型鎌錠。
  4. 前記デッドボルトの前記凸部がほぼ垂直か又は前方に傾斜した壁断面を有する前端壁と丸みを帯びた壁断面を有する後端壁とを備えており、前記ロック部材が、前記デッドボルトの前記前方向への移動においては前記凸部の前記前端壁に係止可能であり、前記デッドボルトの前記後方向への移動においては前記凸部の前記後端壁上を摺動可能である爪部を備えていることを特徴とする請求項3に記載のデッドボルト型鎌錠。
  5. 前記爪部は、該爪部の頂点に向かって傾斜した面取り形状を有する第1の端縁と、前記頂点に向かってほぼ直角か又は前記第1の端縁と同方向に略傾斜した形状を有する第2の端縁とを備えていることを特徴とする請求項4に記載のデッドボルト型鎌錠。
  6. 前記鎌部材は、後端部が前記錠ケースに軸支されており、先端部に鉤形状部を有していると共に中間部に前記デッドボルトに形成されたピンが貫通して摺動する長穴を有しており、前記デッドボルトの前記前方向への移動に連動して前記鉤形状部が回動して前記面座から突出するように構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のデッドボルト型鎌錠。
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