JP3454809B2 - 引き戸用チューブラ型鎌錠 - Google Patents

引き戸用チューブラ型鎌錠

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JP3454809B2
JP3454809B2 JP2002195228A JP2002195228A JP3454809B2 JP 3454809 B2 JP3454809 B2 JP 3454809B2 JP 2002195228 A JP2002195228 A JP 2002195228A JP 2002195228 A JP2002195228 A JP 2002195228A JP 3454809 B2 JP3454809 B2 JP 3454809B2
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圭祐 後藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引き戸用錠に関する
ものであり、より詳しくは、引き戸用のチューブラ型の
鎌錠であって、シンプルな構成で部品点数を少なくし、
小型で取付けにスペースを取らぬと共に、スムーズに作
動し、かつ受け金具との取付け位置に多少のズレが有っ
ても、確実に掛止できるようにしたことを特徴とするも
のである。
【0002】
【従来の技術】引き戸用錠、即ち操作部材により錠ケー
ス内のハブが回動して、鎌部材を前方へ突出させて戸枠
体の受け金具に掛止させ、また後退させて掛止が外れる
ようにした錠については、従来より各種のものが存在す
る。そして、本発明と同じチューブラ型鎌錠としては、
例えば特開平10−25937号公報に記載のものがあ
る。その構成の要旨は、特許請求の範囲の請求項1に記
載の如く、「サムターンまたはドアハンドルに連係する
回動カムと、該カムに連係するリンクと、該リンクに回
動可能に連結し、かつ錠ケースに出没可能に装着した鎌
とを備えた引き戸錠において、リンクと鎌とを錠ケース
に略平行移動可能に収容し、錠ケースの前部に鎌と係合
可能な係合部を設け、該係合部と鎌との係合を介して鎌
を回動可能にした引き戸錠」である。
【0003】その実施例としては、同公報の図1乃至図
8に示されており、その1は、回動カムの回動によりこ
れと連結したリンクを前方へ押し、該リンク前端部のピ
ンに回動可能に枢着された鎌も前方へ押され、該鎌の中
央下部の斜状のガイド面が、フロント板中央の通挿穴の
開口縁部に係合して押し上げられることで、該鎌が上記
ピンを支点に上向きに回動して、先端の係止爪が開口部
の内側縁部と係合するようにしてある。またその2は、
回動カムの回動によりこれと連結したリンクを前方へ押
し、該リンク前端部のピンに回動可能に枢着された鎌も
前方へ押され、該鎌の後端上位置の凸部が錠ケース前部
寄りのストッパーピンと係合して、該鎌は上向きへの回
動が促され、かつ下端後部の凸部が錠ケースの前端部の
ストッパーに係合して、該鎌が回動し先端の係止爪が開
口部の内側縁部と係合するようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載の引き戸錠は、簡素化された構成とはいうものの、
回動カム(本願発明ではハブという)と鎌(本願発明で
は鎌部材という)との間を連結するリンクが不可欠な部
品であるし、また回動カムの構造も複雑な形状を必要と
しており、それが材料費や製造コストのアップに影響し
ている。また鎌の作動状態は、回動カムの回動でリンク
を介して鎌が前進し、錠ケースの前部で鎌中央下部の斜
状のガイド面がフロント板中央の通挿穴の開口縁部に係
合して押し上げられ、または該鎌後端上位置の凸部がス
トッパーピンに係合し、かつ下端後部の凸部がストッパ
ーに係合して押し上げられるようになっている。
【0005】そのため、鎌の前進移動が必ずしも常に滑
らかに行われるとは限らないし、またその回動も斜状の
ガイド面が通挿穴の開口縁部に係合するだけは、常にス
ムーズに回動するとは限らない。また該鎌後端上位置の
凸部がストッパーピンに、かつ下端後部の凸部がストッ
パーに各々係合しても、それだけでは鎌の回動がスムー
ズに行われるとも言いがたく、鎌の作動状態でトラブル
が生じないとは限らない。さらに、鎌は後端をリンクに
可回動に枢支されているから、錠ケース内でリンクを介
する分だけ鎌の全長が短くなっている。そのため、鎌先
端の係止爪から軸支点までの距離が短く、鎌が支点を中
心に回動した際に先端の係止爪の上下動幅は小さいもの
であり、例えばこの錠と受け金具との間で取付け位置に
誤差がある場合には、係止爪が受け金具の内側縁部と係
合できないことがある。
【0006】しかも上記のものは、鎌が受け金具に掛止
された施錠状態で、引き戸が無理やりに開けられようと
した場合に、その外力はこの錠内で鎌からピン・リンク
・回動カム等に作用するので、各部の強度が問題とな
り、信頼性にやや難があるのでは無いか、等の問題点が
あった。本発明は引き戸用のチューブラ型鎌錠におい
て、従来のものがもつ上記問題点の解決を課題としたも
のである。即ち本発明の目的は、シンプルな構成で部品
点数を一層少なくしてコストダウンを図り、小型で取付
けにスペースを取らぬと共に強度的にも優れており、ま
た作動が常に正確・スムーズに行われ、かつ受け金具の
取付け位置に誤差が有っても、十分に対応して掛止が確
実に行われて施錠されるようにした、引き戸用錠を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、操作部材によ
り錠ケース内のハブが回動して、鎌部材を前方へ突出さ
せて戸枠体の受け金具に掛止させ、また後退させて掛止
が外れるようにした引き戸用チューブラ型鎌錠におい
て、前記鎌部材は、先端の鉤形状部と後方に続く横長状
部とからなり、該横長状部の後部が、連結用ピンを介し
て前記ハブと連結しており、前記ハブは、引き戸の内・
外面に設ける操作部材としてのツマミ・レバーハンドル
等の角軸が角孔に挿入されて、回動操作可能としてある
とともに、その両側部分を軸部として前記錠ケースのハ
ブ用丸孔で可回動に軸支されており、前記鎌部材が前記
錠ケース内に没入した状態で引き戸を閉じた後に、前記
操作部材を、施錠方向へ回転させれば、前記角軸を介し
て前記錠ケース内の前記ハブが回動し、前記鎌部材後部
よりの前記連結用ピンを介して、前記鎌部材が前方へ押
されるように構成されており、かつ、前記後部の連結用
ピンが前記鎌部材の回動の支点となっていることを特徴
とするものである。
【0008】また、前記ハブには、上部にセクション用
バネで押圧される係止用外周部を形成してあり、前記セ
クション用バネは、横長の板バネとされ、その両端を前
記錠ケースの側板部内上部の係止部片で係止して、前記
ハブの係止用外周部を押圧可能としていることを特徴と
するものである。また、前記錠ケースのハブ用丸孔は、
前記鎌部材よりも上方に位置するように設けられると共
に、前記鎌部材の最前進状態時において前記鎌部材の後
部に設けられた前記連結用ピンよりも後方に位置し、前
記鎌部材の最後退状態時において前記連結用ピンよりも
前方に位置するように設けられていることを特徴とする
ものである。
【0009】また、前記鎌部材は、ステンレス板を2枚
合わせで接合してあり、先端の鉤形状部と後に続く横長
状部とからなり、該鎌部材は横長状部に対してほぼ90
度に近い角度で上方へ屈曲しており、前記横長状部は、
後部よりで前記ステンレス板を1枚にしてそこに形成し
た丸穴に、前記ハブと連結用の前記連結用ピンが通挿可
能とされていることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本願発明の引き戸用錠は、錠ケー
ス1の両側板部3に形成したガイド用長溝部7前部寄り
の湾曲状部17は、鎌部材8の横長状部10に横設した
ガイド用ピン11が係合しそれに沿って上方または下方
へ移動することで、先端の鉤形状部9が上方または下方
へ回動し、受け金具20内で掛止可能となる湾曲状に形
成してある。上記ハブ5は、従来のものと同様に引き戸
16の内・外面に設ける操作部材としてのツマミ,レバ
ーハンドル等の角軸18が角孔25に挿入されて、回動
操作可能としてある。該ハブ5は、上記本願発明の引き
戸用錠では連結用ピン12と、係合・連結させてある
が、それには例えば該ハブ5に二股状部を形成し、上記
ピン12を係合させればよい。
【0011】セクション用バネ13は、例えばコイルバ
ネや板バネを用いればよく、少なくとも一側端を錠ケー
ス2内に係止して、ハブ5の係止用外周部26を押圧す
ることで不用意な回動を阻止するものである。上記引き
戸用錠の製造は、錠ケース1についてはダイキャストに
よることが望ましく、特に前板2と一方の側板部3とは
一体成形とし、それに他方の側板部3を重ね合わせるよ
うにするのがよく、また鎌部材8は2枚の鋼板を接合し
たものとして用いることが望ましいが、それに限るもの
ではない。鎌部材8は先端の鉤形状部9と後方に続く横
長状部10とからなるが、鉤形状部9は従来のものより
長めに形成しておくことが望ましい。
【0012】本発明に係る引き戸用錠の取付けは、従来
のこの種の引き戸用錠と同様に、引き戸16の前端面か
ら形成した凹所内に錠ケース1を装入し、前板2とフロ
ント板31を引き戸16の前端面にネジ止めするととも
に、引き戸16の側面にハブ5の角孔の位置に対応して
孔を設け、該孔からツマミ,レバーハンドル等の操作部
材の軸部6をハブ5の角孔25に挿入して、操作部材の
座板をネジ止めすればよい。上記本発明の引き戸用錠の
作動状態は、次のようになる。まず、引き戸1を閉じて
施錠する場合には、鎌部材8が錠ケース1内に没入した
状態(例えば図1参照)で引き戸16を閉じた後に、ツ
マミやレバーハンドル等の操作部材を、施錠方向へ回転
させればよい。操作部材の角軸18を介して錠ケース1
内のハブ5が回動(図示例では右回りに回動)し、上記
本願発明の引き戸用錠では鎌部材8後部寄りの連結用ピ
ン12を介して、鎌部材8が前方(図示例では左方向)
へ押されることになる。
【0013】上記の場合にも、鎌部材8の横長状部10
中央寄りに横設したガイド用ピン11が、錠ケース1の
両側板部3内面に形成したガイド用長溝部7に係合して
いるので、鎌部材8は該長溝部7に沿ってまず前方へ直
進移動する。この前方への移動により、鎌部材8先端の
鉤形状部9は、前板2およびフロント板31から前方へ
突出して、戸枠体19に設けてある受け金具20内へ係
合する(例えば図2参照)。続いて上記鎌部材8がもう
少し前方へ移動することにより、ガイド用ピン11はガ
イド用長溝部7前部寄りの湾曲状部17に沿って上方ま
たは下方(図示例では上方)へ移動するとともに、連結
用ピン12もガイド用長溝部7の中央寄り位置へ移動し
てくる。そのため、本願発明の引き戸用錠の各鎌部材8
は、横長状部10が連結用ピン12を支点として上方ま
たは下方(図示例では上方)へ回動し、先端の鉤形長部
9も上方または下方(図示例では上方)へ回動するか
ら、該鉤形状部9が受け金具20内で掛止部材21に掛
止されて施錠状態となる(例えば図3参照)。
【0014】上記の場合に、本願発明の引き戸用錠の鎌
部材8は、従来の引き戸用錠と異なりハブ5と鎌部材8
間にリンクを用いておらず、横長状部10によって該鎌
部材8自体が後方へ長くなっており、かつその後部寄り
の連結用ピン12を支点に回動可能となっている。その
ため、鎌部材8は先端の鉤形状部9が上記の如く回動し
た際の上下動幅は、仮に従来のものの回動角と同じであ
っても、鎌部材8が長い分だけ大幅に拡大している。こ
れにより、この引き戸用錠と受け金具20の取付け位置
に誤差があっても、鎌部材8先端の鉤形状部9は受け金
具20の掛止部材21に余裕をもって掛止される(上記
図3参照)。
【0015】上記の掛止状態時に、鎌部材8先端の鉤形
状部9を従来のものより長めに形成してあれば、これも
受け金具20への掛止を確実に行うことに役立ってお
り、この掛止状態時のハブ5の係止用外周部をセクショ
ン用バネ13が押圧して、該ハブ5の不用意な回動を阻
止し施錠状態を維持している。引き戸16を閉める際
に、鎌部材8先端の鉤形状部9が前方へ突出したままで
は、鉤形状部9が戸枠体19の受け金具20の前面に衝
突してしまう。しかし上記本願発明の引き戸用錠では、
鉤形上部9に加わる衝突力がハブ5を押圧するセクショ
ン用バネ13のバネ力よりも大きいなら、ガイド用ピン
11はガイド用長溝部7の湾曲状部17に沿って後方へ
移動し、鎌部材8は直ちにそのまま直線状部に沿って後
方へ移動する。そのため、鎌部材8の鉤形状部9は直ち
に錠ケース1内へ没入することになるから、鉤形状部9
や受け金具20が損傷を受けることがない。
【0016】上記ガイド用長溝部7前寄りの湾曲状部1
7の先端寄り部分の形状を、ガイド用ピン11が施錠状
態から解錠方向へ移動しようとする際に当たる後内面1
7aで、後方へ膨らみ状に形成してあれば(例えば図4
参照)、湾曲状部17の先端位置に有ったガイド用ピン
11は、よりスムーズに湾曲状部17に沿って後方へ移
動し易くなる。なおこの引き戸用錠では、鎌部材8の鉤
型状部9が受け金具20内の掛止部材21に掛止された
施錠状態時に、鎌部材8のガイド用ピン11が錠ケース
1のガイド用長溝部7の先端部に有る(図3参照)。そ
のため、引き戸が無理やりに開けられようとした場合
に、その外力は、鎌部材8のガイド用ピン11が錠ケー
ス1のガイド用長溝部7の先端部に掛止されることで受
け止められ、従来のものと異なりそれ以外の部品には伝
わらない。しかも従来のものと異なり部品点数が少ない
ので、スペースやコスト的にも余裕があり、ガイド用ピ
ン11も太くて十分に強度のあるものを用いられる。こ
れによりこの引き戸用錠は、従来のものと比べて十分な
強度をもつ頑丈なものになっているから、施錠状態時に
引き戸が無理やり開けられようとした場合にも、錠とし
て十分な信頼性を有する。
【0017】次に、解錠して引き戸16を開ける場合に
は、つまみ等の操作部材を上記の施錠の場合とは逆方向
へ回動させて、角軸18を介して錠ケース1内のハブ5
を逆回り(図示例では左回り)に回動させればよい。こ
れでハブ5が、それと係合している連結用ピン12また
は第2の連結用ピン15を介して、鎌部材8を後方(図
示例では右方向)へ引く。これで、各鎌部材8の横長状
部10中央寄りのガイド用ピン11が、ガイド用長溝部
7前部寄りの湾曲状部17に沿って下方または上方(図
示例では下方)へ移動し、鎌部材8は各連結用ピン12
を支点として下方または上方(図示例では下方)へ回動
する。そのため、先端の鉤形状部9も下方または上方
(図示例では下方)へ回動して、受け部材20内の掛止
部材21との掛止が外れ、解錠状態となる。その後続い
て鎌部材8がガイド用長溝部7に沿って後退すること
で、鉤形状部9は受け金具20から出て錠ケース1内へ
没入する(例えば図1参照)。
【0018】この解錠状態時にも、セクション用バネ1
3がその状態でのハブ5の係止用外周部を押圧して、ハ
ブ5が不用意に回動するのを阻止し解錠状態が維持され
るから、後は引き戸16を引いて開ければよい。なお上
記の如く、ガイド用長溝部7前寄りの湾曲状部17の先
端寄り部分の形状を、ガイド用ピン11が施錠状態から
解錠方向へ移動しようとする際に当たる後内面17a
で、後方へ膨らみ状に形成してあれば、施錠状態時に湾
曲状部17の先端位置に有ったガイド用ピン11は、よ
りスムーズに湾曲状部17に沿って後方へ移動し易くな
っており、解錠が一層円滑に行われる。
【0019】
【実施例】図1ないし図8は、上記本願発明の引き戸用
錠の実施例に関するものであるが、ツマミ等の操作部材
(図示略)の回動により、角軸18を介して錠ケース1
内のハブ5が回動し、鎌部材8が前進して先端の鉤形状
部9がここでは上方へ回動して戸枠体19の受け金具2
0内で掛止部材21に掛止され、また該鎌部材8が後退
時に鉤形状部9が下方へ回動して掛止が外れると共にそ
のまま錠ケース1内へ没入可能としたものである。
【0020】上記錠ケース1は、前板2と横長状の両側
板部3とから形成されているが、ここではダイキャスト
成形によっており、前板2の後部に一方の側板部3が一
体形成されて横長状の錠ケース本体部になり(図4参
照)、他方の側板部3が蓋部の役割をなしている(図5
参照)。上記前板2は、中央部に鎌部材8の先部寄り部
分が入出用の縦長孔33を有すると共に,上・下部に取
付け用孔を有する。該前板2と一体の横長状の側板部3
は、ここでは縦が約25mmで横が約60mmの横長状
をしており、その後部寄りの上寄り位置に、後記ハブ5
の軸部6を可回動に軸支するハブ用丸孔4を形成してあ
る。
【0021】そして該側板部2の内側面でここではその
下部寄りに、後部から前方へ向けて後記ガイド用ピン1
1・連結用ピン12等が係合して前後移動可能に、前後
長が約50mmのガイド用長溝部7が形成してある。上
記長溝部7の深さはここでは2.5mm程度であり、溝
幅(高さ)は上記各ピン11,12の外径より0.5m
m程度大きくしてある。そして該ガイド用長溝部7の前
部寄り部分、ここでは後端部から約35mm辺りから前
部寄りを上方へ湾曲状にして、湾曲状部17を形成して
ある。
【0022】また他方の蓋側の側板部3にも、上記の側
板部3に対応して、後部寄りの上寄り位置にハブ用丸孔
4を形成すると共に、内側面の下部寄りに後部から前方
へ向けてガイド用長溝部7を形成してあり、前部寄りで
上方へ湾曲状にして湾曲状部17を形成してある。上記
各ガイド用長溝部7前寄りの湾曲状部17の内で先端部
寄り部分は、ここではガイド用ピン11の外径と同程度
の幅ではなく、ガイド用ピン11が施錠位置から解錠方
向へ移動しようとする際に当たる先端寄り部分の後内面
17aを、後方へ膨らみ状に形成してある(例えば図
1,図2参照)。これにより、施錠時に湾曲状部17の
先端位置に有ったガイド用ピン11が、スムーズに湾曲
状部17に沿って後方へ移動し易くなっている。
【0023】上記鎌部材8は、ここではステンレス板を
2枚合わせでスポット溶接で接合してあり、先端の鉤形
状部9と後に続く横長状部10とからなる(図6参
照)。該鎌部材8は横長状部10に対してほぼ90度に
近い角度でここでは上方へ屈曲しており、該鉤形状部9
の下部から後方へ約50mmの長さの横長状部10が続
いて、該横長状部10の中央部に形成した丸孔22にガ
イド用ピン11を通挿させてある。該ガイド用ピン11
は、ここではステンレス製の外径約5mmの短円柱状
で、その両側部分が上記両ガイド用長溝部7へ係合して
前後移動可能としてある。
【0024】また上記鎌部材8の横長状部10は、後部
寄りでステンレス板を1枚にして、そこに形成した丸孔
23に、ハブ5と連結用の連結用ピン12を通挿可能と
してある(上記図6参照)。該連結用ピン12は、ここ
では上記ガイド用ピン11と同じものを用いており、ハ
ブ5の二股状部24へ係合し連結されるとともに、該ピ
ン12の両側部分も上記ガイド用長溝部7へ係合して、
それに沿って前後移動可能としてある。ハブ5も、ここ
ではダイキャスト成形したものであり、その中央部に操
作部材のツマミ等の角軸18を係合可能な角孔25を有
するとともに、その両側部分を軸部6として錠ケース1
のハブ用丸孔4で可回動に軸支されている。該ハブ5に
は、ここでは下方に向けて二股状部24を形成して上記
連結用ピン12と係合・連結可能とすると共に、上部に
は後記セクション用バネ13で押圧される係止用外周部
26を形成して(図7参照)、鎌部材8の最前進状態時
と最後退状態時にセクションを与えられるようにしてあ
る(図1,図3参照)。
【0025】上記セクション用バネ13は、ここでは横
長の板バネを用いており、その両端を上記錠ケース1の
側板部3内上部の係止部片27で係止して、上記の如く
ハブ5の係止用外周部26を押圧可能としてある。また
上記実施例は、鎌部材8が上方へ回動する一般的なもの
を示したが、鎌部材8が下方へ回動して施錠状態にする
には、該引違い戸用錠や受け部材を上下逆に設ければよ
い。なお図において、29は錠ケース1の両側板部3を
接合させるネジ孔、30は操作用部材を引き戸16の室
内・外側で連結する連結用ネジ(図示略)の通挿用孔、
31はプラスチック製の消音用スリーブ、32はフロン
ト板、33は鎌部材入出用の縦長孔を示す。
【0026】
【発明の効果】以上で明らかな如く上記本発明に係る引
き戸用錠は、シンプルな構成で部品点数も少なく、一層
のコストダウンを図り、小型で取付けにスペースを取ら
ぬと共に強度的にも優れており、また作動が常にスムー
ズに行われてトラブルの発生がなく、かつ引き戸用錠と
受け金具の取付け位置に誤差が有っても、十分に対応し
て掛止が確実に行われて施錠状態になることができる。
即ち、従来の引き戸用チューブラ型鎌錠では、上記の如
く簡素化された構成とは言うものの、ハブと鎌部材間に
連結リンクを設けることが不可欠であるし、またハブも
複雑な形状を必要とし、それが材料費や製造コストを押
し上げていた。
【0027】またその作動状態は、鎌部材が前進時に錠
ケースの前部で、鎌部材の斜状のガイド面が通挿穴の開
口縁部に係合して押し上げられるか、または鎌部材の後
端上位置の凸部が錠ケースのストッパーピンに係合し、
かつ下端後部の凸部が錠ケースのストッパーに係合して
押し上げられるものであった。そのため、鎌部材の前進
後退移動にガタツキが生じる可能性があり、動きが必ず
しもスムーズに行われるとは限らないし、また前寄り位
置へ移動時の回動も常にスムーズに回動するとは限らな
かった。
【0028】さらに、鎌部材の後端にリンクを設けるこ
とが不可欠であるから、そのリンクの長さ分だけ鎌部材
が短くなっている。そのため、鎌部材は先端の鉤形状部
から回動時の支点までの間の距離が短く、回動時におけ
る鉤形状部の上下動幅は、回動角が同じでも短くなっお
り、受け金具の取付け位置との間に取付け誤差がある
と、鉤形状部が掛止部材にうまく掛止されないこともあ
った。しかも,施錠状態時に引き戸を無理やりに開けよ
うとされる場合に、その外力は鎌部材からピン・リンク
・鎌部材の各部に伝わるので、強度上でのトラブルの心
配があり信頼性にやや問題があった。
【0029】これに対して本発明に係る引き戸用錠で
は、上記本願発明の引き戸用錠の鎌部材は、該鎌部材自
体の後方への横長状部の後部が、連結用ピンを介してハ
ブと連結しており、またハブの構造も、比較的シンプル
な形状のものでよい。そのために、従来のものと異な
り、リンクが不要となって構造を一層簡素化できるし、
またハブもシンプルな形状でよいから、材料費や製造コ
ストを低減することができる。そして上記鎌部材の回動
で先端の鉤形状部が動く上下動幅は、上記本願発明の引
き戸用錠の鎌部材が、リンクを用いず鎌部材自体の横長
状部が長くなっており、その後部の連結用ピンが回動の
支点となっている。そのため、仮に鎌部材の回動角度が
従来のものと同一であったとしても、鎌部材の横長状部
が長くなっている分だけ先端の鉤形状部の上下動幅を大
きくできる。これにより、引き戸用錠と受け金具との間
で取付け位置に誤差があったとしても、鉤形状部は余裕
を持って受け金具内で掛止部材の位置に達して、確実な
施錠状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の引違い戸用錠の実施例における解錠
状態時を示す縦断側面図である。
【図2】図1で示した引違い用錠で、施錠の途中の状態
を示す縦断側面図である。
【図3】図1で示した引違い用錠で、施錠状態を示す縦
断側面図である。
【図4】図1で示した引違い用錠の錠ケースの一方の側
板部を示す斜視図である。
【図5】図1で示した引違い用錠の錠ケースの他方の側
板部を示す斜視図である。
【図6】本願発明で用いる鎌部材を示す斜視図である。
【図7】本願発明で用いるハブを示す斜視図である。
【図8】本願発明で用いるガイド用ピンを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 錠ケース 4 ハブ用丸孔 5 ハブ 6 軸部 8 鎌部材 9 鉤形状部 10 横長状部 12 連結用ピン 13 セクション用バネ 16 引き戸 18 角軸 19 戸枠体 20 受け金具 23 丸孔 25 角孔 26 係止用外周部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/08 E05C 5/00 E05C 1/06 E05C 3/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部材により錠ケース内のハブが回動
    して、鎌部材を前方へ突出させて戸枠体の受け金具に掛
    止させ、また後退させて掛止が外れるようにした引き戸
    用チューブラ型鎌錠において、 前記鎌部材は、先端の鉤形状部と後方に続く横長状部と
    からなり、該横長状部の後部が、連結用ピンを介して前
    記ハブと連結しており、 前記ハブは、引き戸の内・外面に設ける操作部材として
    のツマミ・レバーハンドル等の角軸が角孔に挿入され
    て、回動操作可能としてあるとともに、その両側部分を
    軸部として前記錠ケースのハブ用丸孔で可回動に軸支さ
    れており、 前記鎌部材が前記錠ケース内に没入した状態で引き戸を
    閉じた後に、前記操作部材を、施錠方向へ回転させれ
    ば、前記角軸を介して前記錠ケース内の前記ハブが回動
    し、前記鎌部材後部よりの前記連結用ピンを介して、前
    記鎌部材が前方へ押されるように構成されており、か
    つ、前記後部の連結用ピンが前記鎌部材の回動の支点と
    なっていることを特徴とする引き戸用チューブラ型鎌
    錠。
  2. 【請求項2】 前記ハブには、上部にセクション用バネ
    で押圧される係止用外周部を形成してあり、前記セクシ
    ョン用バネは、横長の板バネとされ、その両端を前記錠
    ケースの側板部内上部の係止部片で係止して、前記ハブ
    の係止用外周部を押圧可能としていることを特徴とする
    請求項1に記載の引き戸用チューブラ型鎌錠。
  3. 【請求項3】 前記錠ケースのハブ用丸孔は、前記鎌部
    材よりも上方に位置するように設けられると共に、前記
    鎌部材の最前進状態時において前記鎌部材の後部に設け
    られた前記連結用ピンよりも後方に位置し、前記鎌部材
    の最後退状態時において前記連結用ピンよりも前方に位
    置するように設けられていることを特徴とする請求項2
    に記載の引き戸用チューブラ型鎌錠。
  4. 【請求項4】 前記鎌部材は、ステンレス板を2枚合わ
    せで接合してあり、先端の鉤形状部と後に続く横長状部
    とからなり、該鎌部材は横長状部に対してほぼ90度に
    近い角度で上方へ屈曲しており、前記横長状部は、後部
    よりで前記ス テンレス板を1枚にしてそこに形成した丸
    穴に、前記ハブと連結用の前記連結用ピンが通挿可能と
    されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一
    つに記載の引き戸用チューブラ型鎌錠。
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