JP5563767B2 - 扉用施錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸、開き扉等の開閉体に取り付けられる扉用施錠装置に関する。
特許文献1には、「親扉の自由端部に設けられた錠箱内に、横方向に進退動する横デッドボルトと、該横デッドボルトに対して直交すると共に上下方向に進退動する縦デッドボルトとを組み込む事項」が開示されている。この特許文献1の前記横デッドボルトは、例えば錠箱の垂直面座(フロント)から突出して親扉の自由端部と対向する子扉の受具の受穴に係入し、一方、前記縦デッドボルトは、前記錠箱の水平面座(底壁)から突出して戸枠の下枠の受具の受穴に係入する。
この特許文献1の実施例は、「扉用のダブルデッド錠」と称すべきものであるが、固定部材(戸枠、受け具)に対して扉を縦方向と横方向に同時に施錠する場合には適合するが、垂直方向の固定部材の受穴(例えば縦枠や縦枠に設けた受け具の受穴)に同時に複数個(例えば2個)の横デッドボルトが同時に係入するものではないから、ダブルデッド錠の取付け箇所が限定されるという問題点がある。また、子扉側の防犯性という観点から考察した場合、施錠片は記垂直面座(フロント)から子扉側の受穴へと進入する一つのデッドボルトのみであるから、子扉側の防犯性を向上させることができないという問題点もある。
また、特許文献2には、「錠箱内にデッドボルトと該デッドボルトに連動するカマとから成る一つのカマデッドとを組み込んだ扉用施錠装置」が開示されている。付言すると、特許文献2には、例えば合鍵の操作力によって回転するシリンダ錠又はサムターンと、該シリンダ錠又はサムターンの作動により施錠・解錠方向へ作動する駆動部材と、該駆動部材の駆動力に基づき先端部が垂直方向の固定部材の受穴に係入するように錠箱の面座から進退動する一つのカマデッドとから構成され、前記一つのカマデッドは、デッドボルトと、支持軸及びガイドピンを含む案内手段を介してデッドボルトに連動(従動)するカマとから成る事項が開示されている。
この特許文献2は、特許文献1の「扉用のダブルデッド錠」に対して「カマデッド錠」と称すべきものであり、普通一般の「デッドボルトのみ」又は「カマのみ」を備えた錠前に対して防犯性に優れている。
そこで、現在、例えば特許文献2の記載のカマデッド錠を前提にして、より防犯性に優れている扉用施錠装置の出現が要望されている。
特開2006−97361号公報 特開2007−70926号公報
本願発明の所期の目的は、例えば特許文献2の記載のカマデッド錠を前提にして、容易に複数個のカマデッドが固定部材の掛合部分から離れないようにし、もって、より防犯性に優れている扉用施錠装置を提案することである。
本発明の第2の目的は、歯車機構、リンク機構等の連動手段を用いないで、ダブルカマデッドの構成をシンプル化することである。本発明の第3の目的は、施錠状態に於いて、開閉体を開く方向へ力が作用して、固定部材のストライクに対して集中的な力が加わることになっても、ストライクが容易に変形しないことである。
本発明の扉用施錠装置は、ダルマと、該ダルマの駆動腕によって錠箱の面座から進退動し、かつ戸枠の縦枠に固定された固定部材に係脱するカマデッドとを備えた扉用施錠装置に於いて、前記カマデッドは、前記錠箱内に平行に一対併設された先端面略コ字形状の上下のデッドボルトと、該デッドボルトに連動するように基端部が上下一対の固定軸でそれぞれ軸支された上下一対のカマと、前記デッドボルトの対向側端部の中央部に連設形成され、かつ後方の側部に切欠部が形成された幅広板状の固定接続部とから成る1つの摺動部材であり、施錠時、前記ダルマが回転すると、前記1つの摺動部材は水平移動して、前記デッドボルトの各先端部は前記固定部材の受穴に係入すると共に、前記カマの各先端部は前記受穴の周囲における固定部材の掛合部分の裏面に掛止し得ることを特徴とする。
また本発明の扉用施錠装置は、ダルマと、該ダルマの駆動腕によって錠箱の面座から進退動し、かつ戸枠の縦枠に固定された固定部材に係脱するカマデッドとを備えた扉用施錠装置に於いて、前記カマデッドは、前記錠箱内に平行に一対併設された先端面略コ字形状の上下のデッドボルトと、該デッドボルトに連動するように基端部が上下一対の固定軸でそれぞれ軸支された上下一対のカマと、前記デッドボルトの対向側端部の中央部を接続し、かつ後方の側部に切欠部が形成された幅広板状の固定接続部とから成る1つの摺動部材であり、施錠時、前記ダルマが回転すると、前記1つの摺動部材は水平移動して、前記デッドボルトの各先端部は前記固定部材の受穴に係入すると共に、前記カマの各先端部は前記受穴の周囲における固定部材の掛合部分の裏面に掛止し得ることを特徴とする。付言すると、前記1つの摺動部材の縦断面はリップミゾ形綱の形状であることを特徴とする。
また、固定部材は、戸枠の縦枠に固定されたトロヨケとストライクから成る受け具であり、前記ストライクは、中央部の掛合部分を基準として上下に一対の受穴を有すると共に、該受け具の中には、ストライク変形防止部材が該受け具と一体的に設けられていることを特徴とする。
また固定接続部の垂直方向の側部に、摺動部材完全後退用の切欠部が形成されていることを特徴とする。
さらに、1つの摺動部材の固定接続部は、少なくとも1枚の垂直接続板であり、上下のデッドボルトは、該垂直接続板及び固定手段を介して互いに一体的に連結されていることを特徴とする。
(a)請求項1及び請求項2に記載の発明は、錠箱に平行に併設された上下のカマデッドは、該カマデッドを構成する上下のデッドボルトの対向側端部の中央部(中央部寄りの部位も含む)の固定接続部を介して一体である1つの摺動部材であるから、施錠時、ダルマが回転すると、1つの摺動部材は水平移動して、該摺動部材の上下のデッドボルトの各先端部は固定部材の受穴に同時に係入すると共に、上下のカマの各先端部も前記受穴の周囲における固定部材の掛合部分の裏面に同時に掛止し得るので、より防犯性に優れた扉用施錠装置を得ることができる。また錠箱のフロントから後壁までの奥行きを深くする必要がない。
(b)ピニオンとラックから成る歯車機構、複数個のリンクの組み合わせから成るリンク機構等の連動手段を用いないで、ダブルカマデッドの構成をシンプルにすることができる。したがった、ダブルカマデッドを錠箱内に簡単に組み込むことができる。
(c)請求項3に記載の発明は、受け具の中にストライク変形防止部材が該受け具と一体的に設けられているので、扉用施錠装置にダブルのカマデッドの構成を採用しても、ストライクは容易に変形しない。
(d)その他、実施例如何によっては、上下のカマデッドを一体にするための固定手段が不要である。
図1乃至図10は本発明の最良の実施例(第1実施例)を示す各説明図。
図11乃至図15は本発明の第2実施例を示す各説明図。
図16及び図17は本発明の第3実施例を示す各説明図。
図18及び図19は本発明の他の受け具を示す各説明図。
第1実施例の閉戸時における施錠状態を示す概略説明図。 錠箱の外観構成を示す斜視図。 錠箱の内部構成を示す概略説明図(細部的事項は省略)。 主要部の斜視図。 主要部の正面視からの説明図。 図5の6−6線の縦断面概略説明図。 図7(a)及び図7(b)は、錠箱を面座側から見た説明図で、前記(a)はカマデッドの解錠状態、前記(b)はカマデッドの施錠状態の先端面をそれぞれ示す概略説明図。 受け具の斜視図。 受け具の正面図。 図9の10−10線断面図。 第2実施例の図1と同様の説明図。 図3と同様の説明図。 主要部の分解斜視図。 主要部の正面視からの説明図。 図14の15−15線断面図。 第3実施例の主要部の正面視からの説明図。 主要部の分解斜視図。 本発明の他の受け具7Aを示す概略断面説明図。 受け具7Aの分解斜視図。
以下、図1乃至図10に示す本発明を実施するための最良の形態(第1実施例)により説明する。
(1)錠箱1と垂直方向の固定部材7
図1は発明の実施の環境を示す各概略説明図である。図1は、閉扉時における固定部材7の受穴10にカマデッド13の先端部(デッドボルトとカマの各先端部)が係入した施錠時の概略説明図、図2は錠箱1の斜視図、図3は解錠時における錠箱1の内部構成を示す概略説明図である。本明細書に於いて、「錠箱の前後方向」とは、垂直面座(フロント)1cが前、後壁が後であることを基準としている。また、「錠箱の左右方向」とは、例えば垂直面座(フロント)1cの幅方向を基準として左右であることをいう。
さて、図1乃至図3に於いて、1は錠箱で、この錠箱1は、例えば開閉体2の具体例としての引戸又は開き扉に内設される。もちろん、錠箱1を開閉体2の内壁面に面付け状態に取付けても良い。この錠箱1はケース身1a、ケース蓋1b及び垂直面座(フロント)1cを有し、前記垂直面座1cには、後述する上方のカマデッド13用上部開口3、下方のカマデッド13用下部開口4がそれぞれ適宜に形成されている。また、垂直面座(フロント)1cの上下端部には不番の固着具用孔が形成されている。また、ケース身1a、ケース蓋1bの垂直面座1c寄りの中央部には、垂直方向に所定間隔を有して上下一対の真円状の透孔(真円軸孔)5、5が形成され、これらの透孔5、5には、上下一対の固定軸17,17が横設軸架されている(図2参照)。さらに、ケース身1aの中央部には、ダルマ12の環状部12aを挟むように前後一対の短杆状ストッパー6が設けられ、これらのストッパー6は、図示しない座板の取付け杆と螺合するメネジを有すると共に、少なくともダルマ12の駆動腕22を受け止める。
一方、7は、錠箱1の垂直面座1cと対面する垂直方向の固定部材(柱、戸枠の縦枠、受け具)である。本実施例では、固定部材7は、戸枠の縦枠に固定されたトロヨケ8とストライク9から成る受け具であり、前記ストライク9は、中央部の掛合部分9aを基準として上下に一対の受穴(係入穴)10を有すると共に、前記中央部の掛合部分9aは、ストライク変形防止部材11を介して前記トロヨケ8に連結されている。錠箱1の外観構成は、図2に示す通りで、該錠箱1に形成した複数個の突起、ガイド、取付け用固着具等の細部的事項は割愛してある。
なお、本実施例の錠箱1は、あくまでも実施の環境を説明するための一例に過ぎないので、錠箱1内に駆動モータ、歯車、クラッチ手段等を配設し、いわゆる「電気錠」にすることもできる。したがって、後述する駆動部材としてのダルマ12は、合鍵の回転操作による操作力のみならず、駆動モータの駆動力によっても回転する。
(2)本発明の特徴事項
本発明の特徴事項の一つは、錠箱1内に組み込まれたダルマ12と、錠箱に平行に併設された上下のカマデッド(当業者用語)13,13である。しかして、前記上下のカマデッド13,13は、それぞれのデッドボルト16,16の対向側端部の中央部或いは中央部寄りの部位が固定接続部14を介して一体の1つの摺動部材15である。
したがって、固定接続部14を介して一体に設けられた上下のカマデッド13、13は、一方のカマデッド13(例えば下方のカマデッド)のデッドボルト16がダルマ12の駆動腕22によって押圧されると水平移動可能である。付言すると、施錠時、ダルマ12が回転すると、1つの摺動部材15は水平移動して、該摺動部材15の上下のデッドボルト16、16の各先端部は固定部材7の受穴10に同時に係入すると共に、上下のカマ19の各先端部も前記受穴10の周囲における固定部材の掛合部分9aの裏面に同時に掛止する。
ところで、カマデッド13は施錠片の一例であり、水平方向に往復動するデッドボルト16と、該デッドボルト16と連動し、かつ固定軸(支軸)17及び案内手段(例えば長孔とガイドピン)18を介して所定量回転するカマ19から構成されている。そして、上下のカマデッド13,13の各デッドボルト16,16は、所定の空間23を有して上下に1対平行に並設している。
また、本発明の特徴事項のもう一つは、例えば図8に示す受け具(垂直方向の固定部材の一例)で、該受け具7は、前述したように、戸枠の縦枠に固定された横向き凹所状のトロヨケ8と、該トロヨケ8の上下の取付け端部に図示しない固着具を介して固定される長板状のストライク9から成り、前記ストライク9は、中央部の掛合部分9aを基準として上下にカマデッド13用の受穴10、10を有すると共に、前記中央部の掛合部分9aは、ストライク変形防止部材11を介して前記トロヨケ8の垂直底壁8aに一体的に連結されている。付言すると、該受け具7の中には、ストライク変形防止部材11が該受け具と一体的に設けられている。
ところで、前記ストライク変形防止部材11の構成は、設計変更事項ではあるが、本実施例では、例えば図10で示すように一端面が中央部の掛合部分9aの裏面に当接すると共に、その他端面がトロヨケ8の垂直底壁8aの内壁面に当接する所定長の筒状支持柱11aと、この筒状支持柱11aの両端部に形成されたメネジに螺合する複数個の止めネジ11bとから成る。
(3)主な構成部材の具体的構成
まず、図2を参照にすると、錠箱1の垂直面座(フロント)1cの上部開口3と下部開口4からは、上方のカマデッド13と下方のカマデッド13の先端面が上下対称に見える。この図2から明らかなように、上方のカマデッド13のデッドボルト16の先端面は下向きU字形状であるのに対して、下方のカマデッド13のデッドボルト16の先端面は上向きU字形状である。
したがって、カマデッド13のデッドボルト16は、少なくとも先端縁部の端面或いは縦断面が略コ形状に形成され、カマデッド13の後退時(解錠時)、カマ19の鉤状先端部19aは、該略コ字形状の先端部16aに収納され(図3)、一方、カマデッド13の進出時(施錠時)、カマ19の鉤状先端部19aは、該略コ形状の先端部16aから突出可能である(図1)。
付言すると、第1実施例の上下のカマ19は、図1及び図7の(b)で示すように、錠箱1の垂直面座(フロント)1cの上部開口3並びに下部開口4から同時に飛び出すと、各鉤状先端部19aは蟹腕の如く内側に対向する。
したがって、第1実施例の上下のカマ19の鉤状の各先端部19aは、施錠時、各デッドボルト16の先端部16aが固定部材7の各受穴10に係入すると、前記受穴10の周囲におけるストライク9の中央部に相当する掛合部分9aの裏面に互いに接近した状態で掛止され得る。
次に、図3を参照にすると、下方のデッドボルト16の後端部19bには逆ハの字形状の係合部21が形成されている。本実施例では、下方のデッドボルト16の逆ハの字形状の係合部21には駆動手段としてのダルマ12の駆動腕22が選択的に係合する。これに対して、上方のデッドボルト16の後端部にはハの字形状の係合部が形成されていない。何故ならば、一方のデッドボルト16の後端部に逆ハの字又はハの字形状の係合部21を形成すれば十分だからである。
ところで、下のデッドボルト16の後端部には、クリック機能を有する付勢手段31が垂直方向に設けられ、この付勢手段31は、ダルマ12を付勢している。そして、付勢手段31は、係合部21の間隙に位置する上下動杆と、該上下動杆に巻装されたクリックバネとから成る。
ここで、図6を参照にして、1つの摺動部材15の断面形状を説明すると、該摺動部材の固定接続部14を含む縦断面はリップミゾ形綱の形状である。また、図4及び図5を参照にして、前記固定接続部14を説明すると、1つの摺動部材の固定接続部は、上下のデッドボルトの先端面逆U字及びU字形状のそれぞれの対向側端部(上下方向に延びる左右の垂直側壁)の一方の中央部或いは中央部寄りの部位から垂直方向に連設成形されたやや幅広の板状部分であり、該板状部分の後方の側部には、摺動部材完全後退用の切欠部14aが弧状に形成されている。なお、前記切欠部14aは、本実施例では弧状に形成され、しかも、弧状の中心部には、さらに短杆状ストッパー6と係合する半円弧状の小係合部が形成されているが、これらの形状は発明の本質的事項ではない。
次に、各カマデッド13のカマ19は、それぞれの固定軸17及びガイドピンを含む案内手段18を介してデッドボルト16に連動(従動)するが、前記固定軸17は、カマ19の基端部19bを軸支するように錠箱1の垂直面座1c付近の中央部に横設された支軸であり、各カマ19は、該固定固軸17を支点にそれぞれ同時に回転する。そこで、前記案内手段18は、各カマ19を回転させることができるように、カマ19側に形成された不番のガイド長孔と、該ガイド長孔に案内されるデッドボルト16側の不番のガイドピンとから構成されている。
その他の細部的事項の説明は簡単に説明するが、ダルマ12は、その環状嵌合部12aは錠箱1に設けた嵌合部或いは軸受けに回動自在に嵌合している。また、図7の(a)、(b)で示すように、錠箱1の垂直面座1cに形成された上部開口3並びに下部開口4は、それぞれ各カマ19が出入りすることができるように段差状の開口となっている。
(4)作用
閉戸時において、操作手段、例えば図示しないシリンダに差し込んだ合鍵を操作すると、ダルマ12は、図3で示す矢印A(反時計)方向へと回転する。ダルマ12が矢印A方向へと回転すると、ダルマ12の駆動腕21は下方のカマデッド13のデッドボルト16を押し出すことになる。
したがって、上下のデッドボルト16がダルマ12の駆動力に基づき同時に水平移動すると、各先端部16aが垂直方向の固定部材7の上下の受穴10に同時に係入するように前記錠箱1の面座1cから進出する。そして、図1で示すように、施錠時、前記デッドボルト16の先端部16aは前記固定部材7の受穴10に係入すると、デッドボルト16に固定軸17等を介して連動する上下のカマ19は、それぞれの鉤状先端部19aが固定部材(本実施例ではストライク9)の中央部の掛合部分9aの裏面に接近状態で掛止される。この施錠状態で、引戸1又は扉1に開く方向へ力が作用すると、前記掛合部分9aに集中的に力が加わることになる(開閉体が引戸の場合)或いは受穴10を有する固定部材7のストライク(ストライクに相当する部分)9に集中的に力が加わることになるが、本実施例では、前記中央部の掛合部分9aやストライク(ストライクに相当する部分)は、ストライク変形防止部材11が設けられているので、容易に変形しない。
第1実施例に於いて、1つの摺動部材の固定接続部を含む縦断面は、リップミゾ形鋼の形状であるが、その他、軽ミゾ形鋼、S字形状等に設計変更することもできる。
この欄では、本発明の他の実施例を説明する。なお、他の実施例の説明に当って、本発明の第1実施例と同一の部分には同一又は同様の符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図11乃至図15は本発明の第2実施例である。この第2実施例に於いて、第1実施例と異なる点は、1つの摺動部材15Aの固定接続部14Aは、少なくとも上又は下のいずれか一方のデッドボルトの対向側端部(上下方向に延びる左右の垂直側壁)の一方の中央部或いは中央部寄りの部位から垂直方向に連設成形された板状部分であり、該板状部分の端部が複数個の固定手段25を介して他方のデッドボルトの対向側端部の一方の中央部或いは中央部寄りの部位に固定されていることである。
本実施例では、例えば図13で示すように、前記固定接続部14Aは左右に一対存在し、上方に位置するデッドボルト16の固定接続部14Aは、図面上、手前の対向側端部16cから下方へと垂直状態に延び、これに対して、下方に位置するデッドボルト16の固定接続部14Aは、図面上、向こう前の対向側端部16cから上方へと垂直状態に延びている。付言すると、上下の左右一組のデッドボルト16の固定接続部14A、14Aは、互いに対向するように、又は対向しないで、それぞれ対向側端部16cの上下辺に反対位置に延設形成されている。
また、例えば図15で示すように、本実施例では、固定接続部14Aは、固着具25を介して相手方のデッドボルト16の対向側端部16cに固着されるので、これらの端部には固着具25用の貫通孔26が形成されている。したがって、それぞれ対向側端部16c(上下縁部)の反対位置には、互いに対向するように、又は対向しないで、前述した固着具25用の取り付け孔27が適宜に形成されている。なお、望ましくは、各固定接続部14Aが相手方のデッドボルト16の対向側端部16cに面一状に収まるように、前記固着具25用の取り付け孔27が形成されている対向側端部16cの一部には、凹所状の嵌合部分28を画定すべきである。なお、本実施例では、固定手段として固着具25を用いているが、もちろん、他の手段(例えばカシメ)であっても良い。
次に、図16及び図17は本発明の第3実施例である。この第3実施例に於いて、第1実施例と異なる点は、1つの摺動部材15Bの固定接続部14Bは、少なくとも1枚の垂直接続板(本実施例)であり、上下のデッドボルト16、16は、該垂直接続板14B及び固定手段を介して互いに一体的に連結されている。この第3実施例は、第2実施例の設計変更例なので、第2実施例と同一の部分には、同一の符号を付して重複する説明を割愛する。なお、本実施例の固定手段25も、他の手段(例えばカシメ)であっても良い。
最後に、図18及び図19は、本発明の受け具7Aの他の実施例である。この受け具7Aに於いて、第1実施例の受け具7と異なる点は、ダブルのカマデッド13に対応する受け具7Aのストライク変形防止部材11Aの構造で、このストライク変形防止部材11Aは柱状ではなく、複数個の係合部(係合爪片、係合突起など)を有する支持枠状に形成されている。
すなわち、35は左右一対の垂直板で、これらの垂直板35は後端面の上位と下位にそれぞれ下向きの鉤状係合爪片36を有する。また、37は左右の垂直板35に直交する幅広連結板で、この幅広連結板37は左右の垂直板35の略中央部に連結されているので、その内壁面37aはストライク9の掛合部分9aと同じ役割を発揮する。
付言すると、図18で示すように、ストライク変形防止部材11Aを受け具7Aの中に一体的に設けた場合、各垂直板35はトロヨケ8の左右の対向側壁8bの内壁面に沿って位置付けられると共に、各垂直板35の後端面の複数の係合爪片36は、トロヨケ8の垂直底壁8aの上端部と下端部にそれぞれ形成した合計4つの被係合部(係合長孔、係合突起など)38に係合し、また、幅広連結板37は、ストライク9の掛合部分9aの内壁面と面接触可能な状態に対向する。
このように、受け具(7,7A)の中にストライク変形防止部材(11、11A)を該受け具と一体的に設けることにより、ダブルのカマデッド13に対応する強固な受け具を得ることができる。
なお、特に図示しないが、各カマデッド13のカマ19の各鉤状先端部19aが、ストライク9の掛合部分の裏面の上位と下位に離れた状態で掛止されるように設計変更しても良い。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
1…錠箱、1c…垂直面座(フロント)、2…開閉体、3…カマデッド用上部開口、4…下方のカマデッド用下部開口、7、7A…垂直方向の固定部材(柱、戸枠の縦枠、受け具)、5…透孔、6…ストッパー、8…トロヨケ、8a…垂直底壁、9…ストライク、9a…掛合部分、10…受穴(係入穴)、11,11A…ストライク変形防止部材、12…ダルマ、12a…ダルマの環状嵌合部、13…上下のカマデッド、14、14A、14B…固定接続部、14a…切欠部、15、15A、15B…一つの摺接部材、16…デッドボルト、16a…先端部、16b…後端部、16c…対向側端部、17…固定軸(支軸)、18…案内手段、19…カマ、19a…先端部、21…係合部、22…ダルマの駆動腕、23…所定の空間、25…固定手段、31…付勢手段。

Claims (3)

  1. ダルマと、該ダルマの駆動腕によって錠箱の面座から進退動し、かつ戸枠の縦枠に固定された固定部材に係脱するカマデッドとを備えた扉用施錠装置に於いて、前記カマデッドは、前記錠箱内に平行に一対併設された先端面略コ字形状の上下のデッドボルトと、該デッドボルトに連動するように基端部が上下一対の固定軸でそれぞれ軸支された上下一対のカマと、前記デッドボルトの対向側端部の中央部に連設形成され、かつ後方の側部に切欠部が形成された幅広板状の固定接続部とから成る1つの摺動部材であり、施錠時、前記ダルマが回転すると、前記1つの摺動部材は水平移動して、前記デッドボルトの各先端部は前記固定部材の受穴に係入すると共に、前記カマの各先端部は前記受穴の周囲における固定部材の掛合部分の裏面に掛止し得ることを特徴とする扉用施錠装置。
  2. ダルマと、該ダルマの駆動腕によって錠箱の面座から進退動し、かつ戸枠の縦枠に固定された固定部材に係脱するカマデッドとを備えた扉用施錠装置に於いて、前記カマデッドは、前記錠箱内に平行に一対併設された先端面略コ字形状の上下のデッドボルトと、該デッドボルトに連動するように基端部が上下一対の固定軸でそれぞれ軸支された上下一対のカマと、前記デッドボルトの対向側端部の中央部を接続し、かつ後方の側部に切欠部が形成された幅広板状の固定接続部とから成る1つの摺動部材であり、施錠時、前記ダルマが回転すると、前記1つの摺動部材は水平移動して、前記デッドボルトの各先端部は前記固定部材の受穴に係入すると共に、前記カマの各先端部は前記受穴の周囲における固定部材の掛合部分の裏面に掛止し得ることを特徴とする扉用施錠装置。
  3. 請求項1に於いて、固定部材は、戸枠の縦枠に固定されたトロヨケとストライクから成る受け具であり、前記ストライクは、中央部の掛合部分を基準として上下に一対の受穴を有すると共に、該受け具の中には、ストライク変形防止部材が該受け具と一体的に設けられていることを特徴とする扉用施錠装置。
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