以下、本発明の好適な一実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。
参照として、以下で説明する本発明の構成のうち従来技術と同じ構成については、前述した従来技術を参照することとし、別途の詳細な説明を省略する。
<本発明の第1実施形態>
図1〜図39に示されるように、第1実施形態のドアラッチシステム5は、ハウジング1100と、前記ハウジング1100に回動自在に設置されるラッチ1200と、前記ハウジング1100にスライド自在に設置されて、前記ラッチ1200をロッキングさせるメインロッキング部材1300と、前記ハウジング1100にスライド自在に設置され、前記メインロッキング部材1300の一側に配置されるサブロッキング部材1400と、前記メインロッキング部材1300と前記サブロッキング部材1400のいずれか一方に回動自在に設置され、係止突起1455が形成される係止レバー部1450と、前記メインロッキング部材1300と前記サブロッキング部材1400のいずれか他方に形成されて、前記係止突起1455が係止する係止鍔1405と、前記ハウジング1100にスライド自在に設置されて、前記係止レバー部1450を回動させるロッキングプレート1500とを含み、前記ロッキングプレート1500には、レバー案内部1507が形成され、前記係止レバー部1450には、ガイドバー1457が形成されて、前記レバー案内部1507が前記ガイドバー1457を案内するに伴って前記係止レバー部1450が回動して、前記ロッキングプレート1500のスライドにより前記係止レバー部1450が前記係止鍔1405に係止すると、前記メインロッキング部材1300と前記サブロッキング部材1400が共にスライドし、前記ロッキングプレート1500のスライドにより前記係止レバー部1450が前記係止鍔1405から離脱すると、前記サブロッキング部材1400のみがスライドすることを特徴とする。
図1に示されるように、前方は、ハウジング1100において第2ハウジング1130側を意味し、後方は、第3ハウジング1150側を意味する。また、後述する左側および右側は、前方から見たとき、左側および右側を意味する。後面に形成された部材の位置を説明するときの左側および右側も、部材の前方から見たとき、左側および右側を意味する。
図2に示されるように、ハウジング1100は、第1ハウジング1110と、第1ハウジング1110の前方に配置される第2ハウジング1130と、第1ハウジング1110の後方に配置される第3ハウジング1150とを含む。
図6に示されるように、ハウジング1100の上部および前方には、車体に連結されたストライカー1101が挿入されるストライカー挿入溝1105が形成される。
したがって、ストライカー挿入溝1105は、第1ハウジング1110と第2ハウジング1130に形成される。
図6に示されるように、第1ハウジング1110は、ブロック形状で形成され、前面に後述するラッチ1200が保持されるラッチ保持溝1111と、後述するメインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400が保持されるロッキング部材保持溝1112が形成される。
第1ハウジング1110は、プラスチック素材よりなり、射出で成形され得る。第2ハウジング1130は、鉄板のような強度が高い素材よりなり得る。
ラッチ保持溝1111の前方および上部は、開放されるように形成されて、ストライカー挿入溝1105と連通する。
しかも、第1ハウジング1110の前方には、バネ挿入溝1113が形成される。
バネ挿入溝1113は、ラッチ保持溝1111の後方に配置されて、ラッチ保持溝1111に連通する。バネ挿入溝1113には、後述する第1戻しバネ1250が挿入されて、第1戻しバネ1250の他端がラッチ1200と共に回転し得る。
第1ハウジング1110には、ラッチ保持溝1111に連通するように、後述する第6センサー1910が挿入される第6センサー挿入孔1129が前後方向に貫通して形成される。第6センサー挿入孔1129は、ストライカー挿入溝1105の下部に配置される。
第1ハウジング1110には、バネ挿入溝1113およびラッチ保持溝1111に連通するように、左側に係止部ガイド溝1115が前後方向に貫通して形成される。
係止部ガイド溝1115は、円弧形状で形成される。
ロッキング部材保持溝1112は、ラッチ保持溝1111に連通するように、左右方向に形成される。
ロッキング部材保持溝1112は、ラッチ保持溝1111より後方に深く形成される。
ロッキング部材保持溝1112は、メインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400が左右にスライドし得るように形成される。
第1ハウジング1110は、ロッキング部材保持溝1112においてサブロッキング部材1400が保持される部分の後方は、開放されるように形成されて、後述するレバー案内部1507が挿入される。
第1ハウジング1110の前方には、ロッキング部材保持溝1112に連通するように左右方向にロッドガイド溝1116が形成される。
ロッドガイド溝1116は、ラッチ保持溝1111の下部に配置される。
第1ハウジング1110の前方には、ロッキング部材保持溝1112およびロッドガイド溝1116に連通するように、左右方向に第1感知部材挿入溝1128が形成される。
第1感知部材挿入溝1128は、ロッキング部材保持溝1112の左下部に配置される。
第1感知部材挿入溝1128は、上部および前後方が開放されるように形成される。
第1ハウジング1110の前方の右側には、第1バネ保持溝1117、第2バネ保持溝1119が形成される。第1バネ保持溝1117、第2バネ保持溝1119は、ロッキング部材保持溝1112の右側に配置され、ロッキング部材保持溝1112に連通する。第1バネ保持溝1117、第2バネ保持溝1119の右側には、ドアインレバーまたはドアアウトレバーに連結されるワイヤーが引き出される引出孔がそれぞれ連通する。
図24に示されるように、第1バネ保持溝1117と第2バネ保持溝1119との間にマニュアルロッキング部材1560が挿入されるマニュアルロッキング部材挿入孔1118が前後方向に貫通して形成される。マニュアルロッキング部材挿入孔1118は、ロッキング部材保持溝1112に連通する。
第1ハウジング1110の前方には、後述するチャイルドロッキング部材1700が保持されるチャイルドロッキング部材保持溝1122がロッキング部材保持溝1112に連通するように形成される。
チャイルドロッキング部材保持溝1122は、ロッキング部材保持溝1112の上部に配置される。チャイルドロッキング部材保持溝1122は、ロッキング部材保持溝1112に連通する。
第1ハウジング1110下部および上部には、ラッチ保持溝1111に連通するように、バンパー部材1360がそれぞれ挿入されるバンパー部材挿入溝1123が形成される。
下部に配置されるバンパー部材挿入溝1123は、バンパー部材1360の高さより低く形成される。
上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123は、上部および前方が開放され、右側部は、ラッチ保持溝1111に連通する。
上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123は、後方の直径が前方の直径よりもっと大きく形成される。上部に配置されるバンパー部材1360は、上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123の形状に対応するように形成される。したがって、バンパー部材1360を上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123に上方から挿入すると、挿入後には前後方向に離脱しない。また、組立てが完成した後には、上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123の上部が後述する第2ハウジング1130により閉鎖される。このように上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123が形成されて、組立てが容易になる。
下部に配置されるバンパー部材1360は、ラッチ1200がメインロッキング部材1300によりロッキング状態にあるとき、ラッチ1200を支持して遊隔が発生しないようにし、上部に配置されるバンパー部材1360は、ラッチ1200がメインロッキング部材1300との係合が解除されて、第1戻しバネ1250の弾性力によって反時計回りに回転するとき、ラッチ1200を支持してラッチ1200が一定の角度以内だけで回転するようにする役目をし、遊隔と騒音および振動を防止する。
第1ハウジング1110の前面には、第2ハウジング1130の下部の水平部分または垂直部分を支持する複数の支持突出部1103が長く形成される。このような支持突出部1103によって、第1ハウジング1110と第2ハウジング1130の仮組立てが容易になり得る。したがって、組立て工程が容易になる。
第1ハウジング1110の表面には、凹部1124が形成される。
第1ハウジング1110の後面の右下部には、マニュアルロッキング部材保持溝1125が形成される。マニュアルロッキング部材保持溝1125は、マニュアルロッキング部材挿入孔1118に連通する。
マニュアルロッキング部材保持溝1125には、後述するマニュアルロッキング部材軸1561が挿入される。
第1ハウジング1110の上面および側面の後方に第3ハウジング1150との締結のためのロックフック係止部1126が形成される。
第1ハウジング1110の後面の下部の中間には、第1キーコネクト取付部1127が上下部および後方が開放されるように形成される。
第1ハウジング1110の後面の左側には、後述するメインギヤ1630の挿入孔1636に挿着されるメインギヤ軸1114が後方に突出するように形成される。
第1ハウジング1110の後面の下部には、後述するロッキングプレート1500が保持されるロッキングプレート保持溝が左右方向に長く形成される。前記ロッキングプレート保持溝は、係止部ガイド溝1115に連通するように形成される。第1ハウジング1110の後面には、右側に後述するサブギヤ1620が保持されるサブギヤ保持溝が形成される。第1ハウジング1110の後面には、前記サブギヤ保持溝の右側にモーター1610の前方が保持される第1モーター保持溝が形成される。前記第1モーター保持溝は、前記サブギヤ保持溝に連通するように形成される。第1ハウジング1110の後面には、前記ロッキングプレート保持溝の下部に後述するPCB1900の前方が挿着される第1PCB嵌入溝が形成される。前記第1PCB嵌入溝は、第1感知部材挿入溝1128に連通するように形成される。
一方、第1ハウジング1110後面には、第5センサー1911が保持される第5センサー保持溝1106が形成される。したがって、組立て時に第5センサー1911が破損することが防止される。
第5センサー保持溝1106は、係止部ガイド溝1115の外側に配置される。
さらに、第1ハウジング1110には、PCB1900とセンサー(第5センサー1911および第6センサー1910)または前記駆動部(モーター1610)を連結する電線がインサートされて設置される。これにより、電線の長さが縮小され得る。
前記電線は、センサーまたは前記駆動部と連結される部分およびPCB1900と連結される部分が第1ハウジング1110の外部に突出するように形成される。したがって、センサーまたは前記駆動部を第1ハウジング1110に形成された保持溝に嵌着すると、センサーまたは前記駆動部またはPCB1900が前記電線と連結され得る。したがって組立てがより一層容易になる。
図8に示されるように、第2ハウジング1130は、垂直板形状の垂直部材1131と、垂直部材1131の上端から後方側に折り曲げられた水平部材1132とを含む。
図1に示されるように、垂直部材1131には、リベットよりなる回動軸1230が挿入される軸挿入孔が前後方向に貫通して形成される。
垂直部材1131には、前記軸挿入孔の周りに前方から後方に凹設されて第1突出部1135と第2突出部1136が形成される。第1突出部1135と第2突出部1136は、垂直部材1131の後面の他の部分より後方に突出する。
第1突出部1135は、後述するラッチ1200の前面および回動部材1370の前面に接触する。したがって、組立て時にラッチ1200および回動部材1370は、前後方向に遊動しないと同時に、ラッチ1200および回動部材1370と第2ハウジング1130との間の摩擦は最小化し得る。すなわち、第2ハウジング1130の後面には、後方に突出した部分が形成されて、第2ハウジング1130に対して回転する部材との摩擦を最小化させることができる。第1突出部1135は、「人」字形状に形成される。第1突出部1135は、ラッチ1200および回動部材1370の回転方向に沿って屈曲するように形成される。
第2突出部1136は、前記軸挿入孔の周りに円弧形状で形成されて、ラッチ1200の前面に接触する。
また、後述する第3ハウジング1150の前面にも、前方に突出した部分が形成されて、第3ハウジング1150に対して回転する部材(メインギヤ)との摩擦を最小化させることができる。
また、垂直部材1131には、右側に後述するチャイルドロッキング作動突起1710が挿入される作動突起長孔1134が前後方向に貫通して形成される。作動突起長孔1134は、チャイルドロッキング作動突起1710の左右幅より左右方向に長く形成される。
第1ハウジング1110および第2ハウジング1130には、ドア1に締付けボルトで結合できるように取付孔が複数個形成されている。前記取付孔は、第1ハウジング1110および第2ハウジング1130の左側の上下部とストライカー挿入溝1105の右側にそれぞれ配置される。このような前記取付孔により、本実施形態のドアラッチシステム5をドア1に容易に且つ堅固に設置することができる。
しかも、図1に示されるように、第2ハウジング1130には、リベットよりなる第1戻しバネ係止軸1251、回動軸1380、回動バネ係止軸1391が挿入されるリベット挿入孔が前後方向に貫通して形成される。第1戻しバネ係止軸1251には、第1戻しバネ1250の一端が係止する。
第2ハウジング1130の右側には、ドアレバー連結部1800が引き出される第1ハウジング1110の右側面を取り囲んで支持する垂直支持部材1138が後方に突出するように形成される。このような垂直支持部材1138により、ハウジング1100においてドアレバー連結部1800を支持する部分の強度が補強される。垂直支持部材1138には、ドアレバー連結部1800が引き出される引出孔がそれぞれ形成される。このような垂直支持部材1138により、衝撃時にも第1ハウジング1110が破損するのが防止される。
図1に示されるように、垂直部材1131は、第1ハウジング1110の前面に複数のボルト1133等を介して設置され、水平部材1132は、第1ハウジング1110の上面に形成された凹部1124上に配置される。複数のボルト1133は、ストライカー挿入溝1105の両側と第2ハウジング1130と第1ハウジング1110の下部の両側にそれぞれ配置される。
垂直部材1131と水平部材1132にわたってストライカー挿入溝1105が形成される。
図7に示されるように、第3ハウジング1150は、内部に空間が形成された四角筒の形状を有する。第3ハウジング1150は、前方が開放されるように形成される。
第3ハウジング1150の内部には、PCB1900の後方が挿着される第2PCB嵌入溝1154が形成される。第3ハウジング1150の内部には、モーター1610の後方が保持される第2モーター保持溝1151が形成される。
第3ハウジング1150の上部と両側には、ロックフック1153が形成される。
それぞれのロックフック1153は、第1ハウジング1110に形成されたロックフック係止部1126のうちそれぞれの位置に対応するロックフック係止部1126と締結される。これにより、第1ハウジング1110と第3ハウジング1150が結合される。追加として、ボルト等を介して第1ハウジング1110と第3ハウジング1150が結合される。
第3ハウジング1150の下部には、第2キーコネクト取付部1152が形成される。
第1ハウジング1110の第1キーコネクト取付部1127と第2キーコネクト取付部1152には、後述するキーコネクト1550が取り付けられる。
第3ハウジング1150の後面には、左側に左右方向に凹設されたリセス部1155が形成される。
PCB1900は、第1PCB嵌入溝と第2PCB嵌入溝1154に挟まれてハウジング1100に設置される。PCB1900は、ハウジング1100内部の下部に水平に配置される。
PCB1900には、第1センサー1901、第2センサー1903、第3センサー1905、第4センサー1907が設置される。第1センサー1901、第2センサー1903、第3センサー1905、第4センサー1907は、磁石を感知するセンサーよりなる。
第1センサー1901と第2センサー1903は、左右方向に同一線上に配置され、第3センサー1905と第4センサー1907は、左右方向に同一線上に配置される。前方から見たとき、第1センサー1901は、第2センサー1903の左側に配置される。前方から見たとき、第3センサー1905は、第4センサー1907の左側に配置される。
第1センサー1901と第2センサー1903は、メインロッキング部材1300に形成された第1感知部1351の動きを感知して、ドア1の開鎖に関与するセンサーである。
第3センサー1905と第4センサー1907は、ロッキングプレート1500に形成された第2感知部1521の動きを感知して、ドア1のロックとロック解除に関与するセンサーである。
また、PCB1900には、第5センサー1911と第6センサー1910が連結される。第5センサー1911と第6センサー1910は、リミットスイッチよりなり得る。
第5センサー1911は、第1ハウジング1110と第3ハウジング1150との間に配置される。詳細には、第5センサー1911は、係止部ガイド溝1115に近接して配置される。
第5センサー1911は、メインギヤ1630がさらに元の位置(基本位置)に復帰したか否かを確認する役目をする。
第6センサー1910は、ラッチ1200がストライカー1101により押圧されて回転しているか否かを感知する。
図9に示されるように、ラッチ1200は、ラッチ保持溝1111の内部に配置されるように第1ハウジング1110に設置される。
ラッチ1200は、第2ハウジング1130に設置されるラッチ回動軸1230を介して第1ハウジング1110に回動自在に設置される。
ラッチ1200は、板形状で形成される。
ラッチ1200の外周面には、ロッキング溝1201が形成される。
ロッキング溝1201は、内側から外側に行くほど幅が広くなる。
ロッキング溝1201は、扁平に形成される第1面1203と、第1面1203の左端から延びて傾斜して形成される第2面1205と、第2面1205の左端から延びて円弧形状で形成されて、ストライカー1101を取り囲むように形成される第3面1207と、第3面1207の上部の右端から延びる第4面1209と、第4面1209の右端から延びて傾斜して形成される第5面1211により取り囲まれる。
ロッキング溝1201は、前後に貫通し、外側端部が開放されるように形成される。
ラッチ1200には、ロッキング溝1201の下部に補助ロッキング溝1202が形成される。補助ロッキング溝1202は、ロッキング溝1201と類似した形状で形成され、且つ、ロッキング溝1201より深さが浅く形成される。
ラッチ1200の外周面には、バネ嵌着部1213が形成される。
バネ嵌着部1213は、溝形状や孔形状で形成され得る。
ラッチ1200には、左側の外周面に突起1215が外側に突出して形成される。
突起1215は、係止部ガイド溝1115の前方に配置される。
ラッチ1200のドア閉鎖時に回転する方向(時計回り方向)に沿ってロッキング溝1201、補助ロッキング溝1202、バネ嵌着部1213、突起1215が順次に配置される。
ロッキング解除時にラッチ1200が自動で復帰するように第1戻しバネ1250が具備される。
第1戻しバネ1250の一端は、第2ハウジング1130の第1戻しバネ係止する軸1251に係止し、中間は、ラッチ回動軸1230に巻回され、他端は、バネ嵌着部1213に挿着される。
したがって、ラッチ1200が回転するとき、第1戻しバネ1250の他端は、ラッチ1200と共に回転し得る。
図10に示されるように、メインロッキング部材1300は、第1ハウジング1110に形成されたロッキング部材保持溝1112内にスライド自在に設置される。
メインロッキング部材1300は、胴体1310と、水平バー1340と、係止部押圧部1330と、第1感知部材1350とを含む。メインロッキング部材1300は、胴体1310と、水平バー1340と、係止部押圧部1330と第1感知部材1350が一体に形成される。
さらに、メインロッキング部材1300は、ラッチ1200により回動してメインロッキング部材1300をスライドさせる回動部材1370をさらに含む。
胴体1310は、第1部分1311と、前面が第1部分1311の前面より前方に配置されるように第1部分1311に段差がつくように形成される第2部分1313とを含む。
第1部分1311は、胴体1310の左側の上部を構成し、第2部分1313は、胴体1310の残りを構成する。
第2部分1313の上部には、後述する回動部材1370の一部分が挿着される回動部材挿入溝1317が形成される。
回動部材挿入溝1317は、上部および前方が開放されるように形成される。
回動部材挿入溝1317の前方は、第2ハウジング1130を設置することにより閉鎖される。
回動部材挿入溝1317を形成する左側面と右側面は、左側からで右側に行くほど高くなるように傾斜して形成される。
回動部材挿入溝1317を形成する左側面は、回動部材挿入溝1317を形成する右側面より傾斜の長さが短い。
回動部材挿入溝1317を形成する下面は、左側から右側に行くほど低くなるように傾斜して形成される。
胴体1310の左側は、回転するラッチ1200と干渉しないように、屈曲または傾斜して形成される。
回動部材1370の下部は、メインロッキング部材1300の第1部分1311の前方に配置される。したがって、回動部材1370の少なくとも一部がメインロッキング部材1300の前方に配置される。
回動部材1370は、第1ハウジング1110の前方側に配置され、前後方向に配置される回動軸1380により第2ハウジング1130に回動自在に設置される。
回動軸1380は、回動部材1370の上部を貫通して設置される。
回動軸1380は、リベットよりなり、第2ハウジング1130にリベット結合される。
回動部材1370は、回動軸1380を中心として時計回り方向または反時計回り方向に回動可能である。
また、回動部材1370を復帰させる回動バネ1390が具備され得る。
回動バネ1390の一端は、第2ハウジング1130にリベット結合された回動バネ係止軸1391により支持されて固定され、他端は、回動部材1370の右側に係止して連結される。回動バネ1390の中間部分は、回動軸1380に挿着される。
回動バネ1390は、回動部材1370に力を加えて反時計回りに押圧してから放つ場合、回動部材1370を時計回りに回動させる弾性力を付与して元の位置に復帰するようにする役目をする。
回動部材1370は、ロッキング部1371と挿入突起1373とを含む。
ロッキング部1371は、左下部が左側に突出している。
ロッキング部1371の下部には、ドア閉鎖時にラッチ1200の終端の一部が挿入されるラッチ挿入溝が形成される。前記ラッチ挿入溝は、下部が開放されるように形成される。
ロッキング部1371は、ラッチ1200の位置を拘束(ロッキング)する役目をする。
ロッキング部1371の下部には、ドア閉鎖時にラッチ1200の終端の一部(第1面1203)が挿入されるラッチ挿入溝が形成される。前記ラッチ挿入溝は、下部が開放されるように形成される。
ロッキング部1371の下面の右側には、下側に突出した挿入突起1373が形成される。
挿入突起1373は、回動部材挿入溝1317内に位置する。
このような理由は、ラッチ1200の回動によって回動部材1370がメインロッキング部材1300をスライドさせる場合、回動部材1370の挿入突起1373が回動部材挿入溝1317内から離脱しないようにするためである。
挿入突起1373は、回動部材1370の回動によってメインロッキング部材1300を左右方向にスライドさせる役目をする。
挿入突起1373の左右幅は、回動部材挿入溝1317の左右幅より狭く形成されることが好ましい。
メインロッキング部材1300は、第1ハウジング1110に設置されて、回動部材1370を介してラッチ1200をロッキングさせる。
胴体1310の後面の左側には、後述する係止レバー部1450が保持される係止レバー保持溝1314が形成される。係止レバー保持溝1314は、後方が開放されるように形成される。係止レバー保持溝1314は、上部および下部にそれぞれ形成される。
また、胴体1310の左側の後方には、上下方向に係止レバー軸1470が挿着される係止レバー軸挿入孔1316が上下方向に形成される。係止レバー軸挿入孔1316は、上部が開放されるように形成され、下部が閉鎖されるように形成され、組立て時に係止レバー軸1470が係止レバー軸挿入孔1316に上部で挿着される。係止レバー軸挿入孔1316は、上下部に配置される係止レバー保持溝1314に連通するように形成される。
胴体1310の後面の左側には、第2戻しバネ1460が保持される第2戻しバネ保持溝1318が形成される。第2戻しバネ保持溝1318は、後方が開放されるように形成される。第2戻しバネ保持溝1318は、上下部に配置された係止レバー保持溝1314の間に配置される。
胴体1310の左側の後面の中間には、離隔突起1312が形成される。
離隔突起1312は、第2戻しバネ保持溝1318の中間に配置されて、第2戻しバネ1460の第1、第2バネ部1460a、1460bを離隔させる。
胴体1310の右側の後面には、サブロッキング部材1400が挿入されるサブロッキング部材挿入溝1315が形成される。サブロッキング部材挿入溝1315は、左右方向に形成され、右側が開放されるように形成される。このようなサブロッキング部材挿入溝1315により、サブロッキング部材1400が左右方向に移動するときにガイドされ得る。
また、胴体1310の右側の後面には、係止突起1455が挿入される係止突起挿入孔1319が形成される。係止突起挿入孔1319は、サブロッキング部材挿入溝1315に連通する。
このように胴体1310が形成されて、サブロッキング部材1400は、メインロッキング部材1300の後方に配置される。したがって、ドアラッチシステム5は、強度が向上すると同時に、コンパクトになり得るので、多様なデザインのドア1に共用で使用され得る。
胴体1310の後面には、係止レバー部1450が回動自在に設置される。前述した説明とは異なって、係止レバー部がサブロッキング部材に形成されてもよい
図11に示されるように、係止レバー部1450は、第1係止レバー部1450aと、第1係止レバー部1450aの下部に配置される第2係止レバー部1450bとを含む。
このような第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、選択的にメインロッキング部材1300と後述するサブロッキング部材1400を共にスライドさせるか、または、サブロッキング部材1400のみをスライドさせるために設置される連結手段である。
第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、バー形状に形成され、右側の終端に前方に突出した係止突起1455が形成される。
第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、左側の終端に係止レバー軸1470が貫通する穴1451が上下方向に形成される。
第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、胴体1310に上下方向に設置される係止レバー軸1470を介して胴体1310に回動自在に設置される。
第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、右側にガイドバー1457が形成される。
第1係止レバー部1450aに形成された第1ガイドバー1457aは、下部に突出するように形成され、第2係止レバー部1450bに形成された第2ガイドバー1457bは、上部に突出するように形成される。
第1ガイドバー1457aと第2ガイドバー1457bは、後述するロッキングプレート1500に形成された傾斜面1511に案内されて、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bがそれぞれ回動するようにする。
第1係止レバー部1450aの右上部には、チャイルドロック突起1453が上部に突出するように形成される。チャイルドロック突起1453は、円筒形状に形成される。チャイルドロック突起1453は、ガイドバー1457と一直線上に配置される。
チャイルドロック突起1453は、後述するチャイルドロッキング部材1700と第1係止レバー部1450aとの連動のために形成される。
第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bには、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bを元の位置に復帰させる第2戻しバネ1460が設置される。
第2戻しバネ1460は、第1、第2バネ部1460a、1460bと、第1、第2バネ部1460a、1460bを連結するバネ連結部1465とを含む。
第1バネ部1460aは、第2バネ部1460bの上部に配置される。
第1、第2バネ部1460a、1460bは、コイル形状のコイル部1461と、直線形状の自由端部とをそれぞれ含む。
コイル部1461は、係止レバー軸1470に挟まれて位置が固定される。コイル部1461は、第1係止レバー部1450aの下部と第2係止レバー部1450bの上部にそれぞれ配置される。
コイル部1461およびバネ連結部1465は、第2戻しバネ保持溝1318に保持される。
第1、第2バネ部1460a、1460bの自由端部は、後方に折り曲げられた第1折り曲げ部1462と、左右方向に配置される第2折り曲げ部1463と、前方に折り曲げられた第3折り曲げ部1464とを含む。
第3折り曲げ部1464は、第1、第2ガイドバー1457a、1457bにそれぞれ係止して、第1、第2バネ部1460a、1460bは、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bにそれぞれ連結される。
バネ連結部1465は、韓国語の文字(片面のない四角形)の形状に折り曲げられて形成される。
バネ連結部1465は、それぞれのコイル部1461で前記自由端部の反対側の終端に連結される。
バネ連結部1465は、第2戻しバネ保持溝1318に保持されて、メインロッキング部材1300に支持される。
このように、第1、第2バネ部1460a、1460bは、一端が第1、第2係止レバー部1450a、1450bに係止し、他端がメインロッキング部材1300に支持される。
これにより、第1係止レバー部1450aおよび第2係止レバー部1450bに力を加えて回動させて係止突起1455が後方に移動するようにした後、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bに加える力を除去すると、第2戻しバネ1460の弾性復元力によって第1係止レバー部1450aおよび第2係止レバー部1450bは反対方向に回動して、係止突起1455は、元の状態に復帰(前方に移動)する。
すなわち、第2戻しバネ1460の弾性復元力は、前方に作用しているのである。
水平バー1340は、胴体1310の左下部で左側に長く形成される。
水平バー1340は、ロッドガイド溝1116内でスライドして、メインロッキング部材1300のスライドをより安定的に行うことができるようにする。
係止部押圧部1330は、水平バー1340に一体に形成され、水平バー1340の左側の終端から上方に折り曲げられて形成される。
係止部押圧部1330は、円弧形状で屈曲したバー形状に形成される。
係止部押圧部1330は、ラッチ1200の外側に配置されて、ラッチ1200が回動するとき、互いに干渉しない。
水平バー1340の右端の下部には、第1感知部材1350が下方に突出して形成される。
第1感知部材1350の下面には、磁石のような第1感知部1351が設置される。
第1感知部1351は、PCB1900上の第1感知部1351と対応する位置に配置される第1センサー1901または第2センサー1903により感知される。このような感知信号を制御部(図示せず)が伝達されて、後述するモーター1610を制御する。
メインロッキング部材1300の右側の後方には、サブロッキング部材1400が配置される。
図12に示されるように、サブロッキング部材1400は、メインロッキング部材1300のサブロッキング部材挿入溝1315に挿入される。したがって、サブロッキング部材1400は、メインロッキング部材1300に左右方向にスライド自在に設置される。
サブロッキング部材1400は、メインロッキング部材1300と同様に、第1ハウジング1110に形成されたロッキング部材保持溝1112内にスライド自在に設置される。
サブロッキング部材1400には、ドアレバー連結部1800が連結される。
サブロッキング部材1400は、ブロック形状よりなる第1サブロッキング部材1400aと、第2サブロッキング部材1400bとを含む。第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bは、左側の上下部のエッジがラウンド処理されていて、メインロッキング部材1300に対して円滑に左右スライドし得る。
ドアレバー連結部1800は、ドアインレバー(図示せず)と連結されるドアインレバー連結部1800aと、ドアアウトレバー(図示せず)と連結されるドアアウトレバー連結部1800bとを含む。ドアインレバー連結部1800aおよびドアアウトレバー連結部1800bは、ワイヤーよりなる。
第1サブロッキング部材1400aは、第2サブロッキング部材1400bの上部に配置される。
第1サブロッキング部材1400aには、ドアインレバー連結部1800aが連結される。
第1サブロッキング部材1400aは、第1係止部材保持溝1401aと、第1バネ嵌着突起1402aと、第1係止鍔1405aと、マニュアルロッキング部材押圧部1407とを含む。
第2サブロッキング部材1400bは、第2係止部材保持溝1401bと、第2バネ嵌着突起1402bと、第2係止鍔1405bとを含む。
第1係止部材保持溝1401aと第2係止部材保持溝1401bは、前方が開放されている。
第1係止部材保持溝1401aと第2係止部材保持溝1401bは、上下に長い円筒形状の第1、第2係止部材1801a、1801bの形状に対応するように形成される。したがって、前記ドアインレバーまたはドアアウトレバーを引っ張っても、第1、第2係止部材1801a、1801bがサブロッキング部材1400から離脱することが防止される。
第1係止部材保持溝1401aには、ドアインレバー連結部1800aの終端に形成された第1係止部材1801aが保持される。
第1係止部材保持溝1401aに位置するドアインレバー連結部1800aの第1係止部材1801aは、メインロッキング部材1300の胴体1310により前方側に離脱しない。
第2係止部材保持溝1401bには、ドアアウトレバー連結部1800bの終端に形成された第2係止部材1801bが保持される。
第2係止部材保持溝1401bに位置するドアアウトレバー連結部1800bの第2係止部材1801bは、メインロッキング部材1300の胴体1310により前方側に離脱しない。
第1係止部材保持溝1401aの右端には、ドアインレバー連結部1800aが引き出される第1引出孔1403aが連通するように形成され、第1引出孔1403aは、第1係止部材1801aの直径より小さく形成されるので、ドアインレバー連結部1800aを右側に引っ張っても、第1係止部材1801aが第1引出孔1403aから抜け出さない。
したがって、第1サブロッキング部材1400aは、ドアインレバー連結部1800aを右側に引っ張るに伴って、右側にスライドする。
第2係止部材保持溝1401bの右端には、ドアアウトレバー連結部1800bが引き出される第2引出孔1403bが連通するように形成され、第2引出孔1403bは、第2係止部材1801bの直径より小さく形成されるので、ドアアウトレバー連結部1800bを右側に引っ張っても、第2係止部材1801bが第2引出孔1403bから抜け出さない。
したがって、第2サブロッキング部材1400bは、ドアアウトレバー連結部1800bを右側に引っ張るに伴って、右側にスライドする。
ドアインレバー連結部1800aには、第1係止部材1801aに近接して第1バネ1803aが挿着される。
第1、第2サブロッキング部材1400a、1400bの右端に第1、第2引出孔1403a、1403bの上下部に第1、第2バネ嵌着突起1402a、1402bが右側に突出するように形成される。第1、第2バネ嵌着突起1402a、1402bには、第1、第2バネ1803a、1803bの左端が挿着される。
第1バネ1803aは、第1サブロッキング部材1400aの右端と第1ハウジング1110の第1バネ保持溝1117との間に配置される。第1バネ1803aは、外力により右側にスライドした第1サブロッキング部材1400aを、外力が除去されたとき、第1バネ1803aの弾性復元力によって左側にスライドさせて元の位置に復帰させる役目をする。
ドアアウトレバー連結部1800bには、第2バネ1803bが挿着される。
第2バネ1803bは、第2サブロッキング部材1400bの右端と第1ハウジング1110の第2バネ保持溝1119との間に配置される。第2バネ1803bは、外力により右側にスライドした第2サブロッキング部材1400bを、外力が除去されたとき、第2バネ1803bの弾性復元力によって左側にスライドさせて元の位置に復帰させる役目をする。
サブロッキング部材1400には、係止レバー部1450の係止突起1455が係止する係止鍔1405が形成される。係止鍔1405は、第1係止鍔1405aと第2係止鍔1405bとを含む。
第1サブロッキング部材1400aの後方側には、第1係止鍔1405aが形成され、第2サブロッキング部材1400bの後方側には、第2係止鍔1405bが形成される。
第1係止鍔1405aと第2係止鍔1405bは、第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bの左側の後方が右側より後方に突出して形成される。
第1、第2係止鍔1405a、1405bは、右側面が傾斜して形成されて、係止突起1455が係止した後に、容易に離脱しない。
第1係止鍔1405aには、第1係止レバー部1450aの係止突起1455が係止したり、離脱したりすることができ、第2係止鍔1405bには、第2係止レバー部1450bの係止突起1455が係止したり、離脱したりことができる。
第1係止レバー部1450a、第2係止レバー部1450b、第1係止鍔1405aおよび第2係止鍔1405bは、メインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400が共にスライドするようにしたり、サブロッキング部材1400のみがスライドするようにする連結手段である。
第1係止鍔1405aに第1係止レバー部1450aが係止しており、第2係止鍔1405bに第2係止レバー部1450bが係止している状態であるとき、ドアインレバー(図示せず)またはドアアウトレバー(図示せず)を引くと、メインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400は、左側に共にスライドする。
すなわち、このような状態は、ドア1のロック解除状態である。
反対に、第1係止鍔1405aから第1係止レバー部1450aが離脱しており、第2係止鍔1405bから第2係止レバー部1450bが離脱している状態であるとき、ドアインレバー(図示せず)またはドアアウトレバー(図示せず)を引くと、メインロッキング部材1300は、所定の位置にあり、サブロッキング部材1400のみが左側にスライドする。
すなわち、このような状態は、ドア1のロック状態である。
第1サブロッキング部材1400aは、右側面の下部から外側である右側に延びるマニュアルロッキング部材押圧部1407を具備する。
マニュアルロッキング部材押圧部1407は、水平板よりなり、前面が第1サブロッキング部材1400aの前面より突出する。
マニュアルロッキング部材押圧部1407は、第1ハウジング1110の第1バネ保持溝1117と第2バネ保持溝1119との間に位置して、第1サブロッキング部材1400aと同時に左右にスライドする。
マニュアルロッキング部材押圧部1407は、後述するマニュアルロッキング部材1560の第1係止部1563と互いに接触する。
図13に示されるように、ロッキングプレート1500は、左右に長く形成される。
ロッキングプレート1500は、第1ハウジング1110の後面の下部にスライド自在に設置される。ロッキングプレート1500は、係止レバー部1450を回動させる。
ロッキングプレート1500は、ロック解除ケーブル連結部1501、レバー案内部1507、マニュアルロッキングガイド長孔1515および第2感知部材1519を含む。
ロック解除ケーブル連結部1501は、ロッキングプレート1500の最も左側に位置する。
ロック解除ケーブル連結部1501の左端には、ロック解除ケーブル1810が連結されて、ノブ(図示せず)等を作動させると、ロック解除ケーブル1810が左側または右側に引っ張られて、ロッキングプレート1500が左側または右側に移動する。
ロック解除ケーブル連結部1501の後面には、ロック解除ケーブル1810の終端が保持される係止部材保持溝が後面に形成される。したがって、ロッキングプレート1500にロック解除ケーブル1810を組立てすることがより一層容易になる。
ロック解除ケーブル1810の係止部材も、上下に長い円筒形状で形成される。
ロッキングプレート1500は、ロック解除ケーブル連結部1501の右下部に後方に突出するように形成される折り曲げ部材1503が形成される。
折り曲げ部材1503は、水平板の形状を有する。
折り曲げ部材1503の下部には、係止突起1506が下部に突出するように形成される。
係止突起1506は、円形突起であり、キーコネクト1550により手動でロッキングプレート1500をスライドさせるためのものである。
キーコネクト1550は、十字状溝が形成されたヘッド1551と、前記ヘッド1551の直径より大きい直径の円板から一部分が切られたキーコネクト切欠部1555を有する羽根部1553と、羽根部1553の中心から上側に突出した上部突起1557とを含む。
キーコネクト1550は、ハウジング1100の下部に回動自在に設置され、キーコネクト1550のキーコネクト切欠部1555内には、係止突起1506が位置する。
この際、キーコネクト1550のヘッド1551をキーやドライバーなどのツールを利用して手動で回転させると、駆動部1600を作動させなくても、ロッキングプレート1500を左右にスライドさせることができる。
より具体的に、キーコネクト1550のヘッド1551を回転させると、キーコネクト切欠部1555内に位置する係止突起1506をキーコネクト切欠部1555内の両側面が押圧して、ロッキングプレート1500は、左右に移動する。
すなわち、キーコネクト1550の回転運動に応じてロッキングプレート1500が直線運動する
したがって、キーコネクト1550を利用すると、手動でドア1をロック状態としたり、ロック解除状態とすることができる。
また、ロッキングプレート1500の上部には、ロック解除ケーブル連結部1501と係止突起1506との間にメインギヤ係止部1502が上部に突出するように形成される。
さらに、ロッキングプレート1500は、メインギヤ係止部1502の右側に板形状の補強リブが形成されて、作動時ロッキングプレート1500が破損するのを防止できる。
後述するモーター1610の作動によりメインギヤ1630が回転するとき、メインギヤ1630に形成された第1係止部1633と第2係止部1635にメインギヤ係止部1502は押圧される。したがって、ロッキングプレート1500は、左側または右側に移動する。
メインギヤ1630が回転するとき、ロッキングプレート1500の他の部分は、係止せずに、メインギヤ係止部1502のみが係止するように、メインギヤ1630は、メインギヤ係止部1502の上部に配置される。
ロッキングプレート1500は、折り曲げ部材1503の右側にレバー案内部1507が形成される。
レバー案内部1507は、ロッキングプレート1500の右側の前面に前方(係止レバー部1450側)に突出するように形成される。
レバー案内部1507は、帯形状に形成され、前方に突出した後に右側に折り曲げられて形成される。したがって、レバー案内部1507とロッキングプレート1500の前面との間には、ガイドバー1457が挿入される挿入空間1509が形成される。挿入空間1509は、上下部および右側が開放されるように形成される。
レバー案内部1507の内側面(ガイドバー1457と接触する面)には、傾斜面1511が形成されて、構造がより一層単純になり、耐久性も向上する。このような傾斜面1511により、レバー案内部1507の右側の前後方向の厚さは、左側に向かうほど厚くなる。
レバー案内部1507の上部は、第1係止レバー部1450aの第1ガイドバー1457aを案内し、レバー案内部1507の下部は、第2係止レバー部1450bの第2ガイドバー1457bを案内する。
レバー案内部1507がガイドバー1457を前方または後方に案内するに伴って係止レバー部1450が回動して、ロッキングプレート1500のスライドにより係止レバー部1450が係止鍔1405に係止すると、メインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400が共にスライド(ドアロック解除)し、ロッキングプレート1500のスライドにより係止レバー部1450が係止鍔1405から離脱すると、サブロッキング部材1400のみがスライド(ドアロック)する。
詳細には、第1ガイドバー1457aと第2ガイドバー1457bがレバー案内部1507により挿入空間1509に配置される場合には、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bがそれぞれ第1サブロッキング部材1400aの第1係止鍔1405aと第2サブロッキング部材1400bの第2係止鍔1405bから離脱した状態であって、ドア1がロック状態である。
第1ガイドバー1457aと第2ガイドバー1457bが挿入空間1509から離脱する場合には、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bがそれぞれ第1サブロッキング部材1400aの第1係止鍔1405aと第2サブロッキング部材1400bの第2係止鍔1405bに係止した状態であって、ドア1がロック解除された状態である。
このようにレバー案内部1507は、ロッキングプレート1500の左右スライドにより第1係止レバー部1450aおよび第2係止レバー部1450bを回動させてドア1をロック状態としたり、ドア1をロック解除状態とする役目をする。
ロッキングプレート1500は、右端上部にマニュアルロッキングガイド長孔1515が左右方向に形成される。マニュアルロッキングガイド長孔1515は、前後および右側が開放されるように形成される。
ロッキングプレート1500の前面には、マニュアルロッキングガイド長孔1515に近接して補強材が形成され、ロッキングプレート1500の強度が向上し得る。
マニュアルロッキングガイド長孔1515には、後述されるマニュアルロッキング部材1560の第2係止部1562が挿入される。
マニュアルロッキング部材1560は、中心部にマニュアルロッキング部材軸1561が貫通する軸貫通孔が上下方向に貫通して形成される。
マニュアルロッキング部材軸1561は、マニュアルロッキング部材保持溝1125に保持される。
マニュアルロッキング部材軸1561の後方に配置されるマニュアルロッキング部材カバー1564によりマニュアルロッキング部材保持溝1125の後方が閉鎖され、マニュアルロッキング部材軸1561は、マニュアルロッキング部材保持溝1125から離脱しない。マニュアルロッキング部材カバー1564には、第2係止部1562が引き出される第2係止部引出孔が形成される。
マニュアルロッキング部材1560は、マニュアルロッキング部材挿入孔1118に挿入される。したがって、マニュアルロッキング部材1560は、第1ハウジング1110に回動自在に設置される。
マニュアルロッキング部材1560の前方には、第1サブロッキング部材1400aのマニュアルロッキング部材押圧部1407に係止する第1係止部1563が形成され、後方には、ロッキングプレート1500に係止する第2係止部1562が形成される。
このように、第1係止部1563と前記第2係止部1562は、円周方向に離隔するように配置される。第1係止部1563と前記第2係止部1562の終端のエッジは、ラウンド処理される。
このようなマニュアルロッキング部材1560により、構造が単純であると同時に、ドアロック状態でユーザがドアインレバーを一度引っ張ると、ドアロックが解除され、ドアインレバーをもう一度引っ張ると、ドア1が開かれる。
ロッキングプレート1500は、係止突起1506とレバー案内部1507との間の下部に第2感知部材1519が下方に突出するように形成される。より一層詳細には、第2感知部材1519は、下部が後方に折り曲げられるように形成される。
第2感知部材1519には、後方に折り曲げられた部分の下面に磁石のような第2感知部1521が設置されている。
第2感知部1521は、PCB1900上の第2感知部1521と対応する位置に設置された第3センサー1905および第4センサー1907により感知される。このような第3センサー1905および第4センサー1907により感知された信号は、車両の情報機器に伝達されて、運転者は、ドア1のロックおよびロック解除状態を把握することができる。
ロッキングプレート1500と前記ハウジング1100の一方には、第1ストッパー突起1107が突出するように形成され、他方には、第1ストッパー突起1107により弾性変形する第1ストップバネ1570が設置される。
本実施形態では、第1ストッパー突起1107は、第1ハウジング1110の後面に後方に突出するように形成され、第1ストップバネ1570は、ロッキングプレート1500の右側後面に設置される。
ロッキングプレート1500の右下部には、第1ストッパー突起1107が貫通するストッパー長孔1571が左右方向に形成される。
ロッキングプレート1500の後面には、ストッパー長孔1571の左側に第1ストップバネ1570の一側が挿着される第1リンク部材1573が後方に突出するように形成される。
ロッキングプレート1500の後面には、ストッパー長孔1571の右側に第1ストップバネ1570の他側(終端)が挿着される第2リンク部材1572が後方に突出するように形成される。
第1ストップバネ1570は、金属素材のワイヤーの中間部分を折り曲げて形成される。したがって、第1ストップバネ1570は、略ピン形状(韓国語の文字(片面のない四角形)の形状)で形成される。このように、第1ストップバネ1570は、ワイヤーフォームバネよりなる。
第1ストップバネ1570一側には、第1リンク部材1573に挿着される第1嵌入部1578が形成される。第1嵌入部1578は、円形状で形成される。
第1ストップバネ1570は、第1嵌入部1578の右側に上下部が第1ストッパー突起1107の形状に対応するように円弧形状で形成された第1停止部1577が形成される。第1ストッパー突起1107は、ロッキングプレート1500がドアロック位置にあるとき、第1停止部1577に保持される。
第1ストップバネ1570は、第1停止部1577の右側に上部および下部が第1ストッパー突起1107の形状に対応するようにそれぞれ円弧形状で形成された第2停止部1575が形成される。第1ストッパー突起1107は、ロッキングプレート1500がドアロック解除位置にあるとき、第2停止部1575に保持される。
第1ストップバネ1570は、第1停止部1577と第2停止部1575との間に上下幅が第1停止部1577および第2停止部1575より小さい弾性変形部1576が形成される。すなわち、弾性変形部1576の上下幅は、第1ストッパー突起1107の上下幅より小さく形成される。弾性変形部1576は、上部は、下向きに凹設され、下部は、上向きに凸設されるように屈曲形成される。
第1ストップバネ1570の右側の終端には、バネ終端部1574が形成される。バネ終端部1574は、上下幅が第2停止部1575より狭く形成される。バネ終端部1574は、左右方向に水平に配置され、直線形状に形成される。
第1ストッパー突起1107は、断面形状が円筒形状に形成される。
したがって、ロッキングプレート1500が連結位置から連結解除位置に移動(またはその反対方向に移動)するためには、弾性変形部1576の上下間の間隔が広がるように弾性変形した後に移動する。すなわち、ロッキングプレート1500をドアロック解除位置からドアロック位置に移動させたり、ロッキングプレート1500をドアロック位置からドアロック解除位置に移動させるためには、第1ストップバネ1570の弾性変形部1576を弾性変形させることができるほどの力でロッキングプレート1500をスライドさせなければならない。
また、ロッキングプレート1500をスライドさせるときには、第1ストップバネ1570の弾性変形部1576が第1ストッパー突起1107に接触して摩擦力も発生する。
したがって、ロッキングプレート1500が連結位置または連結解除位置にあるとき、外部から衝撃が加えられても、ロッキングプレート1500が連結位置または連結解除位置から離脱することが防止される。すなわち、外部の衝撃によりロッキングプレート1500が誤作動することが防止される。
本実施形態は、ラッチ1200を回動させたり、ロッキングプレート1500をスライドさせるための駆動部1600をさらに含む。
図14に示されるように、駆動部1600は、モーター1610と、モーター1610により回転するサブギヤ1620と、サブギヤ1620と噛合して回転するメインギヤ1630とを含む。
駆動部1600は、第1ハウジング1110の後面と第3ハウジング1150の前面に設置される。
駆動部1600は、第1ハウジング1110の後面と第3ハウジング1150の前面との間に配置される。
モーター1610は、PCB1900の信号を受けて駆動力を発生させたり、駆動力の発生を停止させることができるように、PCB1900と連結される。
モーター1610の軸1611とハウジング1100の前面との間の角度が0度(水平)であるか、または所望の角度(傾斜)となるようにモーター1610が配置される。
モーター1610の軸1611には、ウォーム1613が設置されている。
サブギヤ1620は、小径のギヤと大径のギヤが同軸に連結されている。サブギヤ1620は、小径のギヤと大径のギヤが一体に形成される。
サブギヤ1620における大径のウォームギヤには、ウォーム1613が噛合する。
サブギヤ1620における小径の中間スパーギヤには、メインギヤ1630が噛合する。
メインギヤ1630は、スパーギヤよりなり、モーター1610の駆動力をサブギヤ1620を経て伝達される。
図15および図16に示されるように、メインギヤ1630は、外周面の一部にギヤティース1638が形成されたギヤ部1632と、前記外周面の残りの一部にギヤティース1638が形成されていない非ギヤ部1643が形成される。
ギヤ部1632は、メインギヤ1630の右側の一部にのみ形成される。
非ギヤ部1643は、ギヤ部1632でなくメインギヤ1630の残りの部分に形成される。非ギヤ部1643は、平坦に、または、屈曲して形成される。
すなわち、メインギヤ1630は、ギヤティース1638がすべての周りに形成されず、一部にのみ形成される。したがって、メインギヤ1630の耐久性は維持しつつ、前後方向の厚さを減らすことができる。
ギヤ部1632は、非ギヤ部1643より前後方向の厚さが厚く形成される。したがって、ギヤ部1632の耐久性を向上させることができる。
メインギヤ1630は、プラスチック部1634と、プラスチック部1634にインサートされる金属部1642とを含む。メインギヤ1630は、金属部1642がプラスチック部1634にインサートされて形成される。
プラスチック部1634は、板形状よりなるプラスチック板部1645と、プラスチック板部1645の外週面の一部に後方に突出するように形成されるギヤ部1632とを含む。
プラスチック板部1645は、円板形状で形成され、後面にインサート突起1637が後方に突出するように形成される。インサート突起1637は、メインギヤ軸1114が挿入される挿入孔1636の周囲に4個形成される。
プラスチック板部1645の前面の左下部には、ラッチ1200を回転させる係止部1631が形成される。係止部1631は、バー形状で形成され、前方に突出するように形成される。
係止部1631は、プラスチック板部1645の前面に前方に突出した外筒1649に前後方向にスライド自在に設置される。
外筒1649は、内部が中空であり、前方が開放されるように形成される。外筒1649の左右側には、スライドガイド長孔1649aが形成される。ガイド長孔1649aは、前後方向に長く形成される。ガイド長孔1649aは、左右方向に貫通して形成される。
係止部1631は、ヘッド部1631aと、ヘッド部1631aの後方に形成される内筒部1631bとを含む。
ヘッド部1631aは、前面の左側に傾斜面が形成される。このような前記傾斜面により、係止部押圧部1330がヘッド部1631aを円滑に押圧することができる。
ヘッド部1631aの外端部は、ラッチ1200より外側に突出するように形成される。したがって、係止部押圧部1330でヘッド部1631aを押圧しても、回転するラッチ1200と係止部押圧部1330が干渉することが防止される。
内筒部1631bは、外筒1649の内部に挿入される。
内筒部1631bの後方の外周面の両側には、外筒係止突起1631cが外側に突出するように形成される。外筒係止突起1631cは、ガイド長孔1649aに挿入される。
内筒部1631bは、内部が中空であり、後方が開放されるように形成される。
内筒部1631bと外筒1649との間には、係止部1631を元の位置にリターンさせる係止部リターンスプリング1648が配置される。
リターンスプリング1648は、コイルバネよりなる。リターンスプリング1648の前端部は、内筒部1631bに挿入される。
このような係止部1631により、駆動部1600を介してドア1を閉めている途中で、または、閉めた後に、駆動部1600が故障しても、ドアインレバーまたはドアアウトレバーを引っ張ると、手動でドア1を開くことができる。
係止部1631は、平常時には、ユーザがドア1を閉めるとき、ドア1を完全に閉めなくても、ドア1がある程度閉じると、モーター1610の駆動力によってラッチ1200を自動で回転させて、ラッチ1200をメインロッキング部材1300に拘束させる役目をする。
また、プラスチック板部1645の外周面には、係止部1631の後方に配置されるように第5センサー感知部1641が形成される。第5センサー感知部1641は、メインギヤ1630が基本位置に復帰すると、リミットスイッチよりなる第5センサー1911を押圧するように形成されている。したがって、メインギヤ1630がロッキングプレート1500を移動させたり、ラッチ1200を移動させるために回転した後、さらに元の位置(基本位置)に復帰することができる。
プラスチック部1634の下部の一部は、切欠される。プラスチック部1634の切欠された空間には、メインギヤ係止部1502が挿入される。これにより、プラスチック部1634の下部には、ロッキングプレート1500をスライドさせる第1係止部1633および第2係止部1635が形成される。第1係止部1633は、ギヤ部1632の下端に連続するように形成される。
第1係止部1633および第2係止部1635は、互いに離隔している。
第1係止部1633および第2係止部1635は、メインギヤ1630の回転に応じてメインギヤ係止部1502を押圧してロッキングプレート1500を左側または右側にスライドさせる役目をする。
また、メインギヤ係止部1502は、金属部1642の前方に配置される。
金属部1642は、板形状よりなる板部1644と、前記板部1644の周りに前方に突出するように形成される複数の突出部1639とを含む。
板部1644は、円板形状で形成される。板部1644の中央部分には、ラッチ回動軸1230が挿入される挿入孔1636の周囲にインサート突起溝1646が形成される。インサート突起溝1646には、インサート突起1637が挿入される。
突出部1639は、プラスチック部1634のギヤ部1632および係止部1631内部に挿入される。したがって、ギヤ部1632および係止部1631の耐久性をより一層向上させることができる。
ギヤ部1632に挿入される突出部1639は、複数個に分けられて形成され、係止部1631の内部に配置される突出部1639は、ギヤ部1632の内部の突出部1639より長さが長く形成される。
ラッチ1200を利用したドア1の開放および閉鎖とロッキングプレート1500を利用したドア1のロックおよびロック解除は、一つの駆動部1600により可能であるので、構造が単純且つコンパクトに構成され得、製造コストを節減できる。
図17に示されるように、チャイルドロッキング部材1700は、サブロッキング部材1400の上部に配置されるようにハウジング1100に左右方向にスライド自在に設置される。
より具体的に、チャイルドロッキング部材1700は、第1サブロッキング部材1400aの上部に配置される。
チャイルドロッキング部材1700は、板形状で形成され、第1ハウジング1110のチャイルドロッキング部材保持溝1122内に保持される。したがって、チャイルドロッキング部材1700は、ハウジング1100に対して左右方向にスライド可能である。
チャイルドロッキング部材1700は、後方に突出してロッキング突出部1722が形成される。ロッキング突出部1722の左側面が傾斜して形成される。
チャイルドロッキング部材1700の前面の右側には、チャイルドロッキング作動突起1710が前方に突出するように形成される。チャイルドロッキング作動突起1710は、第2ハウジング1130に形成された作動突起長孔1134に挿入される。
チャイルドロッキング部材1700を左側に移動させると、第1係止レバー部1450aのチャイルドロック突起1453がロッキング突出部1722により後方に押される。このように、第1係止レバー部1450aの右側が後方に移動すると、第1係止レバー部1450aは、第1係止鍔1405aから離脱する。また、チャイルドロッキング部材1700を右側に移動させると、第1係止レバー部1450aは、元の状態に復帰する。したがって、第1係止レバー部1450aは、第1係止鍔1405aに係止する。
このように、第1係止レバー部1450aは、チャイルドロッキング部材1700の移動によって第1係止鍔1405aに係止したり、離脱することができる。
しかも、チャイルドロッキング部材1700と第1ハウジング1110の一方には、第2ストッパー突起1721が突出するように形成され、他方には、第2ストッパー突起1721に弾性力を加える第2ストップバネ1730が設置される。
本実施形態では、第2ストッパー突起1721は、チャイルドロッキング部材1700の右上部の後面に後方に突出するように形成され、第2ストップバネ1730は、第1ハウジング1110の前面に設置される。第2ストップバネ1730は、チャイルドロッキング部材1700の後方に配置される。
図18に示されるように、第1ハウジング1110の前面には、チャイルドロッキング部材保持溝1122に連通してチャイルドロッキング部材保持溝1122の後方に配置されるようにストップバネ保持溝1104が左右方向に長く形成される。ストップバネ保持溝1104は、第2ストップバネ1730の形状に対応するように形成され、且つ、後述する弾性変形部1732が保持される部分は、弾性変形部1732の上下幅より上下幅が長く形成されて、弾性変形部1732が弾性変形し得るように形成される。
第2ストップバネ1730は、金属素材のワイヤーの中間部分を折り曲げて形成される。したがって、第2ストップバネ1730は、略ピン形状(韓国語の文字(片面のない四角形)の形状)に形成される。このように、第2ストップバネ1730は、ワイヤーフォームバネよりなる。
第2ストップバネ1730は、右端に第2ストッパー突起1721の形状に対応するように円弧形状に形成された第1停止部1731が形成される。第2ストッパー突起1721は、チャイルドロッキング部材1700がチャイルドロック解除位置にあるとき、第1停止部1731に保持される。
第2ストップバネ1730は、左側に上部および下部がそれぞれ円弧形状に形成された第2停止部1733が形成される。第2ストッパー突起1721は、チャイルドロッキング部材1700がチャイルドロック位置にあるとき、第2停止部1733に保持される。
第2ストップバネ1730は、第1停止部1731と第2停止部1733との間に上下幅が第1停止部1731および第2停止部1733より小さい弾性変形部1732が形成される。すなわち、弾性変形部1732の上下幅は、第2ストッパー突起1721の上下幅より小さく形成される。弾性変形部1732は、左右方向に水平に配置され、直線形状に形成される。
第2ストッパー突起1721は、断面形状が円筒形状に形成される。
したがって、チャイルドロッキング部材1700がドアロック解除位置とドアロック位置との間の少なくとも一部分にあるとき、第2ストップバネ1730は、第2ストッパー突起1721により弾性変形する。すなわち、チャイルドロッキング部材1700をドアロック解除位置からドアロック位置に移動させたり、チャイルドロッキング部材1700をドアロック位置からドアロック解除位置に移動させるためには、第2ストップバネ1730を弾性変形させることができるほどの力でチャイルドロッキング部材1700をスライドさせなければならない。
また、チャイルドロッキング部材1700をスライドさせるときには、第2ストップバネ1730の弾性変形部1732が第2ストッパー突起1721に接触して摩擦力も発生する。
したがって、チャイルドロッキング部材1700が連結位置または連結解除位置にあるとき、外部から衝撃が加えられても、チャイルドロッキング部材1700が連結位置または連結解除位置から離脱することが防止される。すなわち、外部衝撃によりチャイルドロッキング部材1700が誤作動することが防止される。
第2ストップバネ1730の左側の終端には、バネ終端部1734が形成される。バネ終端部1734は、上下幅が弾性変形部1732より狭く形成される。バネ終端部1734は、左右方向に水平に配置され、直線形状に形成される。
本発明のドアラッチシステム5は、ドア1のロック状態でドアレバー(図示せず)を引っ張っている途中でドアロック解除を実行しても、機能の混乱(ジャム/JAM)なしにロック解除を実行できる。
これを順に説明すると、次のとおりである。
ロック状態にあるドア1のドアレバー(図示せず)を引っ張る。
この際、係止レバー部1450は、サブロッキング部材1400に係止していない状態であるので、引っ張ったドアレバー(図示せず)に沿ってサブロッキング部材1400がメインロッキング部材1300に影響を及ぼさずにメインロッキング部材1300の反対側にスライドする。
このような動作を実行している途中でキーやリモコンなどを利用してロック解除動作を実行すると、係止レバー部1450がサブロッキング部材1400に連結されるために前方に回動する。
しかしながら、ドアレバー(図示せず)を引っ張っている状態で係止レバー部1450が回動するので、メインロッキング部材1300から離隔していたサブロッキング部材1400には、係止レバー部1450が連結されずに、メインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400との間の離隔した空間に係止レバー部1450が入る。
この際、引っ張っていたドアレバー(図示せず)を解除すると、サブロッキング部材1400がバネの弾性復元力によってメインロッキング部材1300側に移動する。
係止レバー部1450の内側にサブロッキング部材1400が入って、係止レバー部1450がサブロッキング部材1400に締結完了される。
本発明のドアラッチシステム5のPCB1900に設置されたセンサーは、ルームランプ(図示せず)、計器盤(図示せず)等と連結されて、ユーザは、ドア1の開放および閉鎖状態を容易に把握することができる。
以下、前述した構成を有する本発明の第1実施形態によるドアラッチシステム5の作動過程について説明する。
<ドア閉鎖>
図19に示されるように、開いた状態のドア1をユーザが閉めると、車体に設置されたストライカー1101がラッチ1200を押圧してラッチ1200が時計回りに回転する。
ラッチ1200は、時計回りに回転しつつ第6センサー1910を押圧し、前記制御部は、ドア1が閉じられていると認知するが、モーター1610は、まだ作動しない。この際、図20に示されるように、ラッチ1200の外周面がメインロッキング部材1300のロッキング部1371を押圧して、メインロッキング部材1300は、右側に押される。したがって、第1感知部1351が第1センサー1901により感知されない。
次に、図21に示されるように、ユーザがドア1を閉める力により、ラッチ1200は、時計回り方向にさらに回転して、ロッキング部1371が補助ロッキング溝に挿入されつつ、第1感知部1351が第1センサー1901により感知される。
このように、第6センサー1910と第1センサー1901がいずれも感知されると、前記制御部は、モーター1610を作動させる。
すなわち、ストライカー1101がラッチ1200を押圧してラッチ1200が所定の角度で時計回りに回転した後にモーター1610が作動する。
そのため、ドア1が開いている場合、モーター1610が作動するエラーを防止することができる。
モーター1610の作動により、メインギヤ1630の前面に設置された係止部1631が時計回りに回転してラッチ1200の突起1215を時計回り方向側に押圧し、これにより、ラッチ1200のロッキング溝1201に回動部材1370のロッキング部1371が挿入されてドア1が閉じる。
この際、回動部材1370のロッキング部1371が回動バネ1390の弾性力によって時計回りに回転してロッキング溝1201内に位置することによって、ロッキング部1371のラッチ挿入溝にラッチ1200の第1面が挿入される。
モーター1610により係止部1631が回転しつつ前記ドア閉鎖位置まで行くと、ロッキング部1371がロッキング溝1201に挿入されて、第1感知部1351が第1センサー1901により感知される。このようにモーター1610がドア閉鎖のために作動している途中で、第1感知部1351が第1センサー1901により感知されると、前記制御部は、係止部1631がドア閉鎖位置まで回転したと判断して、モーター1610を介して係止部1631を反時計回りに回転させる。この際、図22に示されるように、前記制御部は、第5センサー感知部1641が第5センサー1911を押圧するまでモーター1610を作動させる。したがって、メインギヤ1630は、基本位置に復帰する。このようにメインギヤ1630がドア閉鎖またはドアロック作動後には、基本位置に復帰して、運転者が手動でもドアロックおよびドア閉鎖を解除できる。
もしモーター1610を作動させてドア1を閉めている途中でドア1と車体との間に乳児の指や服が挟まれるなどのような非常事態が発生した場合、ドアレバー(図示せず)を引くと、右側に移動した第1感知部1351を第2センサー1903が感知するに伴ってモーター1610を逆回転させて係止部1631をロッキング解除位置(基本位置)に移動させてドアが開けるようにする。
<ドアロック>
図23および図27に示されるように、ロック解除状態のドア1がキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサー/車両の臨界速度による設定などに応じてロック状態となる作動を説明する。
モーター1610を介したドアロックが入力されると、図25に示されるように、モーター1610が作動してメインギヤ1630を反時計回りに回転させる。
メインギヤ1630が反時計回りに回転すると、メインギヤ1630の後面にある第2係止部1635がロッキングプレート1500のメインギヤ係止部1502を押圧してロッキングプレート1500をスライドさせる。
この際、ロッキングプレート1500は、右側に移動し、図26に示されるように、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、レバー案内部1507の傾斜面1511に沿って挿入空間1509に挿入されて係止突起1455が後方に移動し、係止突起1455は、第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bからそれぞれ離脱する。これにより、ドア1がロック状態となってドアレバー(図示せず)を引っ張ると、メインロッキング部材1300に力が伝達されない。
図27に示されるように、第2係止部1635は、ロッキングプレート1500の第2感知部1521を第4センサー1907で感知するまでロッキングプレート1500を押圧し、元の位置に復帰する。
<ドアロックの解除>
ロック状態のドア1がキー/レバーロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサー/車両の臨界速度による設定などに応じてロック解除状態となる作動を説明する。
モーター1610を介したドアロック解除が入力されると、図28に示されるように、モーター1610が作動してメインギヤ1630を時計回りに回転させる。
メインギヤ1630が時計回りに回転すると、メインギヤ1630の後面にある第1係止部1633がメインギヤ係止部1502を押圧してロッキングプレート1500をスライドさせる。
この際、ロッキングプレート1500は、左側に移動し、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、レバー案内部1507の挿入空間1509から抜け出し、第2戻しバネ1460により係止突起1455が前方に移動し、係止突起1455は、第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bにそれぞれ係止する。これにより、ドア1がロック解除状態となって、ドアレバー(図示せず)を引っ張ると、メインロッキング部材1300に力が伝達される。
第1係止部1633は、ロッキングプレート1500の第2感知部1521を第3センサー1905で感知するまでロッキングプレート1500を押圧し、元の位置に復帰する。
<ドアインレバーを利用した内側ドアロックの解除>
図29に示されるように、ドア1がロック状態であるとき、図30に示されるように、ドアインレバー(図示せず)を一度引っ張ると、第1サブロッキング部材1400aが右側にスライドする。
この際、第1サブロッキング部材1400aのマニュアルロッキング部材押圧部1407は、右側にスライドすると同時に、マニュアルロッキング部材1560の第1係止部1563を右側に押圧する。これにより、マニュアルロッキング部材1560の第2係止部1562は、てこの原理によって左側に移動する。また、第2係止部1562は、ロッキングプレート1500を左側に移動させる。
図31に示されるように、ロッキングプレート1500が左側に移動するに伴って第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、レバー案内部1507の挿入空間1509から抜け出し、第2戻しバネ1460により係止突起1455が前方に移動して、係止突起1455は、第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bにそれぞれ係止する。これにより、ドア1がロック解除状態となる。
この際、ドアインレバー(図示せず)をもう一度引っ張ると、メインロッキング部材1300のロッキング部1371からラッチ1200が離脱してドア1が開かれる。
<チャイルドロッキング部材を利用した内側ドアのロック>
図32に示されるように、第1係止レバー部1450aは、第1係止鍔1405aに係止しており、第2係止レバー部1450bは、第2係止鍔1405bに係止しているドア1ロック解除状態であるとき、第1係止レバー部1450aのチャイルドロック突起1453は、チャイルドロッキング部材1700の左側に離隔配置される。
この状態で、チャイルドロッキング部材1700に形成されたチャイルドロッキング作動突起1710を左側に押圧すると、図33に示されるように、ロッキング突出部1722がチャイルドロック突起1453を後方に押圧する。
このような作動によって第1係止レバー部1450aは、第1係止鍔1405aから離脱するようになって、第1サブロッキング部材1400aがメインロッキング部材1300と共にスライドしなくなる。
すなわち、ドアインレバー(図示せず)を引っ張る場合、第1サブロッキング部材1400aのみがスライド可能であるので、内側でロック状態になるのである。
このようなロック状態は、チャイルドロッキング部材1700を右側にスライドさせる場合にのみ解除され、チャイルドロッキング状態であるときは、車両の内部では、ドア1を開くことができず、車両の外部だけでドア1を開くことができる。予想しないドア1の開閉による子供および老弱者に対する事故を防止することができる。
また、チャイルドロッキング部材を利用した内側ドア1ロック機能は、車両の後方座席にのみ設けることが好ましい。
<モーター故障時のドアの開放>
図34に示されるように、モーター1610を介してドア1を自動で閉めるために係止部1631が前記ドア閉鎖位置まで移動した状態、あるいは移動中にまたは基本位置に復帰中にモーター1610の故障が生じ得る。
このような場合にドアレバーを引っ張ると、図35に示されるように、メインロッキング部材1300が右側に移動して係止部押圧部1330も右側に移動する。
これにより、係止部押圧部1330は、係止部1631のヘッド部1631aを押圧する。ヘッド部1631aが押されると、ヘッド部1631aは、ラッチ1200の突起1215より後方に移動して係止部1631とラッチ1200の係止が解除される。
その後、図36に示されるように、ユーザがドア1を引っ張ると、ストライカー1101がラッチ1200を反時計回りに回転させて、ドア1は開かれる。
このように駆動部1600を介してドア1を閉める途中で、または閉めた後に駆動部1600が故障しても、ドアレバーを引っ張ると、手動でドア1を開くことができる。
ユーザがドアレバーを解除すると、係止部1631は、リターンスプリング1648により前方にスライドして元の位置に復帰される。
<ドアラッチシステムの設置状態>
ドアラッチシステム5は、ドア1においてドアが車体に回動自在に連結される部分3の反対側4の中間部分に設置される。ドアラッチシステム5は、上面が車両の内部に向き、前面が車体側に向き、後面がドア1側に向くように配置される。すなわち、ドアラッチシステム5の後面の中間部分は、ドア窓2が下がってくるとき、ドア窓2と対向するように配置される。ドア窓2は、下がってくるとき、垂直に下がって来ずにく、傾斜して下方に下がってくる。これにより、ドア窓2が下がってくるとき、ドアラッチシステム5の後面の左側の中間部分がドア窓2と近接する。したがって、ドアラッチシステム5の後面の左側の中間部分が後方に突出すると、下がってくるドア窓2に係止する。しかしながら、ドアラッチシステム5の後方の左側に配置されるメインギヤ1630は、ギヤティース1638が右側の外周面の一部にのみ形成されて、ギヤティース1638を厚くして耐久性は維持すると共に、メインギヤ1630の左側の中間部分の厚さは減少させることができる。したがって、ドアラッチシステム5をドア1に装着するとき、ドア窓2とドアラッチシステム5が干渉するのが防止される。
<ドアラッチシステムの組立て方法>
前述した第1実施形態によるドアラッチシステムの組立て方法は、次のとおりである。
第1ハウジング1110の後面に設置される部材(ロッキングプレート駆動部など)を設置する。次に、第3ハウジング1150を第1ハウジング1110の後面にボルトまたはリベットを介して結合および締結する。
また、第1ハウジング1110の前面にメインロッキング部材1300と、サブロッキング部材1400とチャイルドロッキング部材1700等を設置する。第2ハウジング1130の後面にラッチ1200と第1戻しバネ1250と回動部材1370および回動バネ1390が、ラッチ回動軸1230と第1戻しバネ係止軸1251と回動軸1380および回動バネ係止軸1391により設置される。次に、第1ハウジング1110と第2ハウジング1130をボルトやリベットを介して結合および締結させて組立てを完了することができる。
このような組立て工程を介してドアラッチシステムの組立て工程がより一層容易になり得る。
<本発明の第2実施形態>
本発明の第2実施形態によるドアラッチシステムを説明するに際して、第1実施形態によるドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図40および図41に示されるように、第2実施形態によるドアラッチシステムは、ロッキングプレート2500をスライドさせるためのロッキング駆動部2650をさらに含み、前記ロッキング駆動部2650と前記ロッキングプレート2500は、ラック2653とピニオン2652を介して連結されることを特徴とする。
ロッキング駆動部2650は、モーター2651と、モーター2651の軸に連結されるピニオン2652と、ピニオン2652と噛合するラック2653とを含む。
モーター2651は、ロッキングプレート2500の下部に配置される。
モーター2651の軸は、前後方向に配置されて、ドアの他の部材との干渉を最小化できる。
ロッキング駆動部2650のモーター2651は、駆動部2600のモーター2610より小型で備えられる。
モーター2651は、第1ハウジング2110の左側の後方の下部に形成されたロッキングモーター保持溝に保持されて設置される。前記ロッキングモーター保持溝は、後方が開放されるように前後方向に形成される。
ラック2653は、左右方向に配置される。
ラック2653は、ロッキングプレート2500の左側の後方に設置される。
ラック2653には、ギヤティースの上部に2個の取付孔が形成され、ロッキングプレート2500には、前記取付孔に挿入される取付突起2654が後方に突出するように形成される。このような前記取付孔と取付突起2654により、ラック2653は、ロッキングプレート2500に設置される。
しかも、ラック2653の後方には、前記取付孔の上部および下部に左右方向に補強材がさらに形成されている。
駆動部2600のメインギヤ2630は、ロッキングプレート2500と係止しないように形成される。すなわち、メインギヤ2630は、回転時にラッチのみを回動させ、ロッキングプレート2500は移動させない。このような本実施形態は、前記ラッチを回動させるための駆動部2600とロッキングプレート2500を移動させるためのロッキング駆動部2650が別途に具備される。
ロッキング駆動部2650とロッキングプレート2500は、ラック2653とピニオン2652を介して連結されて、ロッキング駆動部2650のモーター2651が故障しても、ピニオン2652の逆回転が可能になる。したがって、モーター2651の故障時や車両に電源が入らない場合、ユーザがロック解除ケーブル2810等を介してロッキングプレート2500を手動で移動させることができ、安全性が向上する。また、本実施形態のラック2653とピニオン2652は、ウォームと直線形状のウォームギヤに代替してもよい。
以下、前述した構成を有する本発明の第2実施形態によるドアラッチシステムの作動過程について説明する。
<ドアロック>
図41に示されるように、ロック解除状態のドアがキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサー/車両の臨界速度による設定などに応じてロック状態となる作動を説明する。
モーター2561を介したドアロックが入力されると、図40に示されるように、モーター2561が作動してピニオン2652を回転させる。
ピニオン2652が回転すると、ピニオン2652と噛合されたラック2653が右側に移動する。ラック2653が移動するに伴ってロッキングプレート2500も右側に移動し、係止突起は、第1サブロッキング部材と第2サブロッキング部材からそれぞれ離脱する。これにより、ドアがロック状態となって、ドアレバー(図示せず)を引っ張ると、メインロッキング部材に力が伝達されない。
<ドアロックの解除>
図40に示されるように、ロック状態のドアがキー/レバーロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサー/車両の臨界速度による設定などに応じてロック解除状態となる作動を説明する。
モーター2561を介したドアロック解除が入力されると、図41に示されるように、モーター2561が作動してピニオン2652を反対方向に回転させる。
ピニオン2652が反対方向に回転すると、ピニオン2652と噛合されたラック2653が左側に移動する。ラック2653が移動するに伴ってロッキングプレート2500も左側に移動し、係止突起は、第1サブロッキング部材と第2サブロッキング部材にそれぞれ係止する。これにより、ドアがロック解除状態となって、ドアレバー(図示せず)を引っ張ると、メインロッキング部材に力が伝達される。
<ロッキング駆動部のモーターが作動しないときのドアロックの解除>
事故などによりロッキング駆動部2650のモーター2651に電源が供給されなかったり、ロッキング駆動部のモーターが故障した場合、ロック解除ケーブル2810またはドアインレバーを利用したロック解除状態となる作動を説明する。
ロック解除ケーブル2810またはドアインレバーをユーザが引っ張ると、モーター2651に電源が供給されなくても、逆回転が可能になって、ロッキングプレート2500は左側に移動する。したがって、ドアロックが解除され得る。
その他の作動は、前述した第1実施形態と同一であるので、これに関する詳細な説明は省略することとする。
<本発明の第3実施形態>
本発明の第3実施形態によるドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2実施形態によるドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することにする。
図42および図43に示されるように、本実施形態によるドアラッチシステムは、ラッチを回動させるための駆動部3600をさらに含み、駆動部3600は、モーター3610と、前記モーター3610により回転するメインギヤ3630とを含み、前記モーター3610と前記メインギヤ3630は、第1ウォーム3613と、前記第1ウォーム3613と噛合する第1ウォームギヤ3621と、前記第1ウォームギヤ3621に設置される第2ウォーム3622と、前記第2ウォーム3622と噛合する第2ウォームギヤ3638を介して連結されることを特徴とする。
図42に示されるように、メインロッキング部材3300の係止部押圧部3330には、金属素材の押圧部補強部材3331がインサートされる。押圧部補強部材3331は、メインロッキング部材3300の前面に配置され得る。このような押圧部補強部材3331により、メインロッキング部材3300の剛性がより一層向上し得る。
押圧部補強部材3331は、帯形状の鉄板よりなり、射出物が通過し得る複数の射出物貫通孔が長さ方向に離隔配置される。押圧部補強部材3331は、係止部押圧部3330の形状に対応するように屈曲形成される。
押圧部補強部材3331は、係止部押圧部3330の上端から第1感知部材3350の上部まで配置される。
図43に示されるように、モーター3610は、軸が左右方向に配置される。
メインギヤ3630は、モーター3610により回転し、前方にラッチを回転させる係止部が前方に突出するように形成される。前記係止部は、第1実施形態と同一であるので、これに関する詳細な説明は省略することとする。本実施形態のメインギヤ3630も、第2実施形態と同様に、ロッキングプレートと係止しないようになって、ラッチのみを回転させる。
メインギヤ3630は、外周面の一部に第2ウォームギヤ3638が形成される。
メインギヤ3630は、前後方向に配置されるメインギヤ軸3114を中心として回転する。
モーター3610とメインギヤ3630は、モーター3610の軸に設置される第1ウォーム3613と、前記第1ウォーム3613と噛合する第1ウォームギヤ3621と、前記第1ウォームギヤ3621に設置される第2ウォーム3622と、前記第2ウォーム3622と噛合され、メインギヤ3630に形成される第2ウォームギヤ3638を介して連結される。
すなわち、モーター3610とメインギヤ3630との間には、減速ギヤが配置される。前記減速ギヤは、第1ウォームギヤ3621と、第1ウォームギヤ3621に設置される第2ウォーム3622とを含む。前記減速ギヤは、軸が上下方向に配置される。第1ウォームギヤ3621は、第2ウォーム3622の上部に配置され、一体に形成される。
したがって、モーター3610が作動すると、第1ウォーム3613が回転し、第1ウォーム3613が回転するに伴って第1ウォームギヤ3621が回転し、第1ウォームギヤ3621が回転すると、第1ウォームギヤ3621に一体に形成された第2ウォーム3622も回転し、第2ウォーム3622が回転するに伴ってメインギヤ3630が回転する。
前記減速ギヤの軸は、減速ギヤ軸支持板3623に回動自在に設置される。減速ギヤ軸支持板3623は、前記減速ギヤの上部および下部にそれぞれ配置される。第1ハウジング3110の後面および第3ハウジングの前面には、減速ギヤ軸支持板3623が挿入される支持板挿入溝が形成されて、前記減速ギヤがハウジングに容易に設置され得る。
このような減速ギヤを具備する場合、モーター3610の速度が大幅に減速して、モーター3610を介したドアの閉鎖時に円滑に駆動し、駆動トルクも確保される。また、ドアの閉鎖時に速度が減少して、身体や服がドアに挟まれる安全事故の発生時に緊急にドアを開くことができる。
<本発明の第4実施形態>
本発明の第4実施形態によるドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2、第3実施形態によるドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することにする。
図44〜図51に示されるように、本実施形態によるドアラッチシステムは、ラッチを回動させるための駆動部4600と、前記ハウジングに移動自在に設置されるチャイルドロッキング部材4700とをさらに含み、前記駆動部4600は、チャイルドロッキング部材4700を移動させることを特徴とする。
駆動部4600は、モーター4610と、モーター4610により回転するメインギヤ4630とを含む。
モーター4610は、軸が左右方向に配置される。
メインギヤ4630は、一方の前方にラッチを回転させる係止部4631が前方に突出するように形成される。したがって、メインギヤ4630を介して前記ラッチが回転し得る。
メインギヤ4630は、第1実施形態と同一であるので、これに関する詳細な説明は省略することとする。
第1係止部4633および第2係止部4635には、後述するチャイルドロッキング部材4700が係止する。すなわち、メインギヤ4630によりチャイルドロッキング部材4700は、左側または右側にスライド(移動)する。
モーター4610とメインギヤ4630との間には、第3実施形態と同じ減速ギヤが配置される。したがって、前記減速ギヤに関する詳細な説明および作動に関する説明は省略することとする。
チャイルドロッキング部材4700は、前記ハウジングの第1ハウジング4110の後面に左右方向に移動自在に設置される。
第1ハウジング4110の後面には、チャイルドロッキング部材保持溝が形成され、且つ、前記チャイルドロッキング部材保持溝は、ロッキング部材保持溝に連通するように形成される。前記チャイルドロッキング部材保持溝は、後方が開放されるように形成される。
チャイルドロッキング部材4700は、駆動部4600の下部に配置され、ロッキングプレート4500の後方に配置される。
チャイルドロッキング部材4700は、ロッキングプレート4500のようにプレート形状で形成される。
チャイルドロッキング部材4700は、左側の後方の上部に第1係止部4633または第2係止部4635に係止するメインギヤ係止突起4710が形成される。メインギヤ係止突起4710は、後方に突出するように形成される。
チャイルドロッキング部材4700は、中間部分の後方に第3感知部設置部4740が形成される。
第3感知部設置部4740は、上下方向に垂直に配置されるバー形状で備えられ、下端に第3感知部4741が設置される。第3感知部4741は、磁石よりなり得る。
PCB4900には、第3感知部4741を感知する第7センサー4904と、第8センサー4902が左右方向に離隔するように設けられる。このような第7センサー4904と第8センサー4902は、チャイルドロッキング解除状態であるか、チャイルドロッキング状態であるかを感知する。このような信号は、車両ECUなどに伝達されて、運転者にチャイルドロッキングされているか否かを点灯等を通じて知らせる。
係止レバー部の上部に配置される第1係止レバー部4450aの上部には、チャイルドロック突起4453が上部に突出するように形成される。
チャイルドロッキング部材4700は、第3感知部設置部4740の右側の前面に突起案内部4720が形成される。
突起案内部4720は、前方(第1係止レバー部4450a側)に突出するように形成される。
突起案内部4720は、帯形状に形成され、前方に突出した後に右側に折り曲げられて形成される。したがって、突起案内部4720とチャイルドロッキング部材4700の前面との間には、チャイルドロック突起4453が挿入される挿入空間が形成される。前記挿入空間は、上下部および右側が開放されるように形成される。
突起案内部4720の内側面(チャイルドロック突起4453と接触する面)には、傾斜面が形成されて、構造がより一層単純になり、耐久性も向上する。このような傾斜面により、突起案内部4720の右側の前後方向の厚さは、左側に向かうほど厚くなる。
突起案内部4720がチャイルドロック突起4453を案内するに伴って前記係止レバー部の第1係止レバー部4450aが回動する。
さらに、前記ハウジングの第1ハウジング4110の後面には、第2ストッパー突起4108が突出するように形成され、チャイルドロッキング部材4700の後方には、第2ストッパー突起4108により弾性変形する第2ストップバネ4730が設置される。
第2ストッパー突起4108は、第1ハウジング4110の後面に後方に突出するように形成され、第2ストップバネ4730は、チャイルドロッキング部材4700の右側の後面に設置される。
チャイルドロッキング部材4700の右側には、第2ストッパー突起4108が貫通するストッパー長孔4701が左右方向に形成される。
チャイルドロッキング部材4700の後面には、ストッパー長孔4701の左側に第2ストップバネ4730の一側が挿着される第1リンク部材4703が後方に突出するように形成される。
チャイルドロッキング部材4700の後面には、ストッパー長孔4701の右側に第2ストップバネ4730の他側(終端)が挿着される第2リンク部材4702が後方に突出するように形成される。
第2ストップバネ4730は、金属素材のワイヤーの中間部分を折り曲げて形成される。したがって、第2ストップバネ4730は、略ピン形状(韓国語の文字(片面のない四角形)の形状)で形成される。このように、第2ストップバネ4730は、ワイヤーフォームバネよりなる。
第2ストップバネ4730の一側には、第1リンク部材4703に挿着される第1嵌入部が形成される。
第2ストップバネ4730は、第1嵌入部の右側に上下部が第2ストッパー突起4108の形状に対応するように円弧形状に形成された第1停止部が形成される。第2ストッパー突起4108は、チャイルドロッキング部材4700がチャイルドロック位置にあるとき、第1停止部に保持される。
第2ストップバネ4730は、第1停止部の右側に上部および下部が第2ストッパー突起4108の形状に対応するようにそれぞれ円弧形状に形成された第2停止部が形成される。第2ストッパー突起4108は、チャイルドロッキング部材4700がチャイルドロック解除位置にあるとき、第2停止部に保持される。
第2ストップバネ4730は、第1停止部と第2停止部との間に上下幅が第1停止部および第2停止部より小さい弾性変形部が形成される。
第2ストップバネ4730の右側の終端には、バネ終端部が形成される。
このように本実施形態の第2ストップバネ4730は、第1実施形態の第1ストップバネと同一または類似の形状で形成される。
第2ストッパー突起4108は、断面形状が円筒形状に形成される。
したがって、チャイルドロッキング部材4700がチャイルドロック解除位置からチャイルドロック位置に移動(またはその反対方向に移動)するためには、弾性変形部の上下間の間隔が広がるように弾性変形した後に移動する。すなわち、チャイルドロッキング部材4700をチャイルドロック解除位置からチャイルドロック位置に移動させたり、チャイルドロッキング部材4700をチャイルドロック位置からチャイルドロック解除位置に移動させるためには、第2ストップバネ4730の弾性変形部を弾性変形させることができるほどの力でチャイルドロッキング部材4700をスライドさせなければならない。
<チャイルドロッキング部材を利用した内側ドアのロック>
運転者がチャイルドロッキング部材4700を利用した内側ドアロックをボタン等を介して入力すると、駆動部4600のモーター4610が作動する。図48の(b)に示されるように、モーター4610が作動すると、メインギヤ4630も回転する。メインギヤ4630が回転すると、第2係止部4635にメインギヤ係止突起4710が係止して、チャイルドロッキング部材4700も右側にスライドする。
このようにチャイルドロッキング部材4700がスライドすると、図49に示されるように、第1係止レバー部4450aのチャイルドロック突起4453が突起案内部4720に係止して後方に案内される。これにより、第1係止レバー部4450aは、第1サブロッキング部材の第1係止鍔から離脱する。したがって、第1サブロッキング部材とメインロッキング部材4300は分離されていて、第1サブロッキング部材とメインロッキング部材4300は、共にスライドすることはない。
なお、モーター4610は、第3感知部4741を第8センサー4902で感知するまで作動する。
このように駆動部4600を介して自動でチャイルドロッキングした後には、図48の(c)に示されるように、モーター4610は、反対に回転して基本位置に移動する。
<チャイルドロッキング部材を利用した内側ドアロックの解除>
運転者がチャイルドロッキング部材4700を利用した内側ドアロック解除をボタン等を介して入力すると、駆動部4600のモーター4610が作動する。図50の(b)に示されるように、モーター4610が作動すると、メインギヤ4630も回転する。メインギヤ4630が回転すると、第1係止部4633にメインギヤ係止突起4710が係止して、チャイルドロッキング部材4700も左側にスライドする。
このようにチャイルドロッキング部材4700がスライドすると、図51に示されるように、突起案内部4720から第1係止レバー部4450aのチャイルドロック突起4453が抜け出て、第1係止レバー部4450aの右側は、第2戻しバネの弾性力によって前方に移動する。これにより、第1係止レバー部4450aは、第1サブロッキング部材の第1係止鍔に係止する。したがって、第1サブロッキング部材とメインロッキング部材4300は連結されて、第1サブロッキング部材とメインロッキング部材4300は、共にスライドする。
なお、モーター4610は、第3感知部4741を第7センサー4904で感知するまで作動する。
このように駆動部4600を介して自動でチャイルドロッキング解除した後には、図50の(c)に示されるように、モーター4610は、反対に回転して基本位置に移動する。
駆動部4600を介してドアを閉鎖するときに前記ラッチを回転させる作動は、第1実施形態と同一であるので、これに関する詳細な説明は省略することとする。
<本発明の第5実施形態>
本発明の第5実施形態によるドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2、第3、第4実施形態によるドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図52〜図54に示されるように、本実施形態によるドアラッチシステムは、ラッチ5200を回動させるための駆動部をさらに含み、前記駆動部は、モーター5610を含み、前記ラッチ5200は、前記モーター5610により回動し、前記モーター5610と前記ラッチ5200は、スパーギヤを介して連結される。
メインロッキング部材5300は、胴体の左側に水平バー5340のみが形成される。すなわち、第1実施形態の係止部押圧部は形成されていない。
前記駆動部は、モーター5610と、前記モーター5610により回転するメインギヤ5630とを含む。
前記駆動部は、ロッキングプレート5500の上部に配置される。
前記モーター5610は、軸が前後方向に配置される。
前記モーター5610の軸には、スパーギヤ5613が設置される。スパーギヤ5613の軸も前後方向に配置される。
前記モーター5610は、第1ハウジング5110の後面に後方に突出するように形成されるモーター支持突出部5102を介して第1ハウジング5110に設置される。
モーター支持突出部5102は、内側に前記モーター5610の形状に対応するように形成されたモーター支持面が形成される。前記モーター支持面は、前記モーター5610に接触する。また、第3ハウジングには、前記モーター支持突出部5102および前記モーター5610が挿入されるモーター挿入溝が形成される。
メインギヤ5630の左下部の前方には、ラッチ5200を回転させる係止部5631が前方に突出するように形成される。
メインギヤ5630は、前後方向に配置されるメインギヤ軸を中心として回転する。
メインギヤ5630は、スパーギヤよりなり、ギヤティース5638が外周面の一部にのみ形成される。
前記モーター5610とメインギヤ5630との間には、複数のサブギヤ5620が配置される。
サブギヤ5620は、小径のスパーギヤと大径のスパーギヤが同軸に連結されている。サブギヤ5620は、小径のギヤと大径のギヤが一体に形成される。
サブギヤ5620の大径のギヤには、スパーギヤ5613が噛合する。
サブギヤ5620の小径のギヤには、メインギヤ5630が噛合する。
小径のギヤと大径のギヤが一体に形成されたサブギヤ5620は、複数個よりなり、互いに連動し得る。
一つのサブギヤ5620の小ギヤに他のサブギヤ5620の大ギヤが連動し、他のサブギヤ5620の小ギヤと他のサブギヤ5620の大ギヤとが噛合して、複数のサブギヤ5620は減速させる。
このように連動する複数のスパーギヤを介してギヤの減速比率を調節することができる。
このようにスパーギヤ5613を介して前記モーター5610とメインギヤ5630が連結されて、前記モーター5610の故障時にもメインギヤ5630の逆回転が可能になる。したがって、前記モーター5610がドア閉鎖位置まで移動した状態で故障しても、次のような過程を通じてドアを開くことができる。
ユーザがドアレバーを引っ張ると、回動部材5370が回転して、ラッチ5200の拘束は解除される。この状態で、ユーザがドアを開く方向に引っ張ると、持ち上げられるストライカー1101によりラッチ5200がドア開放方向に回転してドアが開く。このように本実施形態のドアラッチシステムは、前記モーター5610の故障時にも手動でドアを開けて安全性が向上する。
しかも、メインギヤ5630には、第1実施形態と同様に、ロッキングプレート5500が係止する第1係止部と第2係止部が形成される。したがって、前記モーター5610の作動によりメインギヤ5630が回転するとき、ロッキングプレート5500は、左側または右側に移動できる。
したがって、前記駆動部は、ラッチ5200を回動させると共に、ロッキングプレート5500を移動させる役目をすることができるので、第1実施形態と同様にドア閉鎖およびドアロックおよびドアロック解除を自動で行うことができる。
<本発明の第6実施形態>
本発明の第6実施形態によるドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2、第3、第4、第5実施形態によるドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図55〜図59に示されるように、本発明の第6実施形態によるドアラッチシステムは、ハウジングと、前記ハウジングに回動自在に設置されるラッチ6200と、前記ハウジングにスライド自在に設置されて、前記ラッチ6200をロッキングさせるメインロッキング部材6300と、前記ハウジングにスライド自在に設置され、前記メインロッキング部材6300の一側に配置されるサブロッキング部材と、前記メインロッキング部材6300と前記サブロッキング部材のいずれか一方に回動自在に設置され、係止突起が形成される係止レバー部6450と、前記メインロッキング部材6300と前記サブロッキング部材のいずれか他方に形成されて、前記係止突起が係止する係止鍔と、前記ハウジングにスライド自在に設置されて、前記係止レバー部6450を回動させるロッキングプレート6500とを含み、前記ロッキングプレート6500には、レバー案内部が形成され、前記係止レバー部6450には、ガイドバーが形成されて、前記レバー案内部が前記ガイドバーを案内するに伴って前記係止レバー部6450が回動して、ドアロックまたはドアロック解除され、ロッキングプレート6500を移動させて前記メインロッキング部材6300と前記サブロッキング部材の連結を解除したり、前記メインロッキング部材6300と前記サブロッキング部材を連結するロッキング駆動部を含むことを特徴とする。
図55に示されるように、メインロッキング部材6300は、第1実施形態と同一であるが、胴体の左側に水平バー6340のみが形成される。すなわち、本実施形態のメインロッキング部材6300は、第1実施形態の係止部押圧部が形成されていない。
図56に示されるように、前記ロッキング駆動部は、モーター6610と、モーター6610により回転するメインギヤ6630とを含む。前記ロッキング駆動部は、車両に設置された制御部ECUに連結されて、車両に設置された制御部により制御される。
モーター6610は、前記ハウジングの第1ハウジング6110の後面に設置される。モーター6610は、第1ハウジング6110の右上部に配置される。モーター6610は、軸が左右方向に水平に配置される。モーター6610は、ドアのロックまたはロック解除のみを行う役目をするので、小さいモーターよりなる。したがって、ドアラッチシステムは、コンパクトに維持され得、製造費用を低減することができる。
モーター6610の軸には、ウォーム6613が設置されている。したがって、ウォーム6613は、軸が左右方向に配置される。
メインギヤ6630は、ウォーム6613と噛合するウォームギヤである。したがって、モーター6610とメインギヤ6630は、ウォーム6613と、ウォーム6613と噛合するウォームギヤを介して連結される。これにより、ドアラッチシステムがコンパクトに維持されると同時に、構造も単純化され得る。
メインギヤ6630は、第1ハウジング6110の後面に回動自在に設置される。メインギヤ6630は、第1ハウジング6110の中間に配置されて、ロッキングプレート6500の上部に配置される。メインギヤ6630は、モーター6610より下部に配置される。
メインギヤ6630は、外周面の一部にギヤティースが形成されたギヤ部6632と、前記外周面の残りの一部に非ギヤ部が形成される。
ギヤ部6632は、メインギヤ6630の上部および下部の一部に形成され、前記非ギヤ部は、メインギヤ6630の下部の一部に形成される。
メインギヤ6630の下部には、切欠部が形成される。前記切欠部は、前後方および下部が開放されるように形成される。このような前記切欠部により、メインギヤ6630には、後述するロッキングプレート6500をスライドさせる第1係止部6633および第2係止部6635が形成される。第1係止部6633は、前記切欠部の右側に配置され、第2係止部6635は、前記切欠部の左側に配置される。
メインギヤ6630において軸が挿入される挿入孔の周りと、ギヤ部6632および第1、第2係止部6633、6635は、他の部分より厚さが厚く形成される。したがって、メインギヤ6630は、軽量に維持されると同時に、耐久性が維持される。
メインギヤ6630を基本位置に復帰させるギヤ戻しバネ6650が具備される。
ギヤ戻しバネ6650は、コイルバネよりなる。好ましくは、ギヤ戻しバネ6650は、円弧形状で屈曲するように形成され得る。
メインギヤ6630の前面には、ギヤ戻しバネ6650が保持されるギヤ戻しバネ溝6647が形成される。ギヤ戻しバネ溝6647は、円弧形状に屈曲するように形成され、前方が開放されるように形成される。すなわち、ギヤ戻しバネ溝6647は、第1ハウジング6110と対向する部分が開放される。
また、第1ハウジング6110の後面には、押圧リブ6140が後方に突出するように形成される。押圧リブ6140は、上部が開放された円弧形状に形成される。押圧リブ6140は、メインギヤ6630の軸が挿入される挿入孔とギヤ部6632および第1、第2係止部6633、6635の間に配置される。
メインギヤ6630においてギヤ戻しバネ溝6647を形成する両側面それぞれには、押圧リブ6140が挿入されるリブ挿入溝6648が前記ギヤ戻しバネ溝6647に連通するように形成される。
図56に示されるように、ロッキングプレート6500は、メインギヤ6630の下部に左右方向に配置される。
図58に示されるように、ロッキングプレート6500は、ロック解除ケーブル連結部6501と、ロック解除ケーブル連結部6501の右側に配置されるレバー案内部6507と、レバー案内部6507の右側に配置されるマニュアルロッキングガイド長孔6515と、第1ストップバネ6570とを含む。
ロッキングプレート6500の下部には、ロック解除ケーブル連結部6501の右側に配置されるように、係止突起6506が下方に突出形成される。係止突起6506は、キーコネクトのキーコネクト切欠部に挿入される。
ロッキングプレート6500の上部には、係止突起6506とレバー案内部6507との間に配置されるように、メインギヤ係止部6502が上方に突出形成される。メインギヤ係止部6502は、メインギヤ6630の切欠部に挿入される。したがって、メインギヤ6630が回転するとき、メインギヤ係止部6502は、メインギヤ6630に係止して、ロッキングプレート6500は左側または右側にスライドする。ロッキングプレート6500が右側に移動すると、係止レバー部6450がサブロッキング部材の係止鍔から抜け出て、メインロッキング部材6300とサブロッキング部材の連結が解除される。ロッキングプレート6500が左側に移動すると、係止レバー部6450がサブロッキング部材の係止鍔に係止して、メインロッキング部材6300とサブロッキング部材が連結される。
第1ハウジング6110と対向する面であるロッキングプレート6500の前面には、電気連結部材6572が設置される。電気連結部材6572は、上下方向に配置される電気が通る金属素材の板で形成され得る。
第1ハウジング6110には、ロッキングプレート6500の前面と対向する面である後面に第1、第2、第3電線921、922、923が設置される。第1、第2、第3電線921、922、923は、前記車両に設置された制御部に連結される。
第1、第2、第3電線921、922、923は、第1ハウジング6110にインサートされて設置される。
第1、第2、第3電線921、922、923の終端は、第1ハウジング6110の後面の一部が切欠された部分を介して外部に露出する。第1、第2、第3電線921、922、923の終端は、水平に配置される。
第2電線922の終端は、第1電線921および第3電線923の上部にそれぞれ配置される。
第1電線921と第3電線923の終端は、ロッキングプレート6500がスライドする方向である水平方向(左右方向)に離隔するように配置される。
ロッキングプレート6500がスライドするとき、電気連結部材6572は、第1、第2電線921、922を連結したり、第2、第3電線922、923を連結する。
以下、前述した構成を有する本発明の第6実施形態によるドアラッチシステムの作動過程について説明する。
<ドア閉鎖>
開かれた状態のドアをユーザが閉めると、車体に設置されたストライカー1101がラッチ6200を押圧してラッチ6200が時計回りに回転する。
ラッチ6200のロッキング溝に回動部材6370のロッキング部が挿入されてドアが閉じる。
<ドアロック>
ロック解除状態のドアがキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサー/車両の臨界速度などによる設定などに応じてロック状態となる作動を説明する。
モーター6610を介したドアロックが入力されると、モーター6610が作動してメインギヤ6630を反時計回りに回転させる。
メインギヤ6630が反時計回りに回転すると、第2係止部6635がロッキングプレート6500のメインギヤ係止部6502を押圧してロッキングプレート6500をスライドさせる。
この際、ロッキングプレート6500は、右側に移動し、これにより、係止レバー部6450がサブロッキング部材の係止鍔から抜け出て、メインロッキング部材6300とサブロッキング部材の連結が解除される。このようにドアがロック状態となって、ドアレバー(図示せず)を引っ張ると、メインロッキング部材6300に力が伝達されない。
モーター6610は、ロッキングプレート6500に設置された電気連結部材6572が第2電線922と第3電線923を連結するまで作動する。その後、モーター6610は、作動を中止する。
メインギヤ6630が反時計回りに回転するとき、押圧リブ6140がギヤ戻しバネ6650を押圧して、ギヤ戻しバネ6650は圧縮される。メインギヤ6630を回転させる力が除去されると(モーター6610の作動が中止すると)、圧縮されたギヤ戻しバネ6650の復元力によって、メインギヤ6630は元の位置に復帰する。
<ドアロックの解除>
ロック状態のドアがキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサー/車両の臨界速度などによる設定などに応じてロック解除状態となる作動を説明する。
モーター6610を介したドアロック解除が入力されると、モーター6610が作動してメインギヤ6630を時計回りに回転させる。
メインギヤ6630が時計回りに回転すると、第1係止部6633がメインギヤ係止部6502を押圧してロッキングプレート6500をスライドさせる。
この際、ロッキングプレート6500は、左側に移動し、係止レバー部6450がサブロッキング部材の係止鍔に係止して、メインロッキング部材6300とサブロッキング部材が連結される。このように、ドアがロック解除状態となって、ドアレバーを引っ張ると、メインロッキング部材6300に力が伝達される。
ドアロック解除時に、モーター6610は、ロッキングプレート6500に設置された電気連結部材6572が第2電線922と第1電線921を連結するまで作動する。その後、モーター6610は、作動を中止する。
メインギヤ6630が時計回りに回転するとき、押圧リブ6140がギヤ戻しバネ6650を押圧して、ギヤ戻しバネ6650は圧縮される。メインギヤ6630を回転させる力が除去されると(モーター6610の作動が中止すると)、圧縮されたギヤ戻しバネ6650の復元力によって、メインギヤ6630は元の位置に復帰する。
<ドア開放>
ドアがロック解除状態であるとき、ユーザがドアレバーを引っ張ると、ドアレバー連結部がサブロッキング部材およびメインロッキング部材6300を右側に引っ張る。これにより、ラッチ6200のロッキング溝から回動部材6370のロッキング部が抜け出る。この際、ラッチ6200は、第1戻しバネによって元の位置に復帰する。したがって、ストライカー1101は、ドアラッチシステムから抜け出すことができる。
その他、チャイルドロッキング部材を利用した内側ドアロック過程とドアインレバーを利用した内側ドアロック解除過程は、前述した第1実施形態と同一であるので、これに対する説明は省略することとする。
<本発明の第7実施形態>
本発明の第7実施形態によるドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2、第3、第4、第5、第6実施形態によるドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図60に示されるように、本実施形態のドアラッチシステムは、ロッキング駆動部のメインギヤ7630を元の位置に復帰させるためのギヤ戻しバネが排除される。
第7実施形態によるドアラッチシステムは、第6実施形態においてギヤ戻しバネを排除したことを除いて、すべての構成が同一に形成される。
以下、第7実施形態によるドアラッチシステムの作動について説明する。
<ドアロック>
ロック解除状態のドアがキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサー/車両の臨界速度などによる設定などに応じてロック状態となる作動を説明する。
モーター7610を介したドアロックが入力されると、モーター7610が作動してメインギヤ7630を反時計回りに回転させる。
メインギヤ7630が反時計回りに回転すると、第2係止部がロッキングプレートのメインギヤ係止部7502を押圧してロッキングプレートをスライドさせる。
この際、ロッキングプレートは、右側に移動し、これにより、係止レバー部がサブロッキング部材の係止鍔から抜け出て、メインロッキング部材とサブロッキング部材の連結が解除される。このようにドアがロック状態となって、ドアレバー(図示せず)を引っ張ると、メインロッキング部材に力が伝達されない。
モーター7610は、ロッキングプレートに設置された電気連結部材が第2電線と第3電線を連結するまで作動する。その後、モーター7610は、作動を中止する。
<ドアロックの解除>
ロック状態のドアがキー/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサー/車両の臨界速度などによる設定などに応じてロック解除状態となる作動を説明する。
モーター7610を介したドアロック解除が入力されると、モーター7610が作動してメインギヤ7630を時計回りに回転させる。
メインギヤ7630が時計回りに回転すると、第1係止部がメインギヤ係止部7502を押圧してロッキングプレートをスライドさせる。
この際、ロッキングプレートは、左側に移動し、係止レバー部がサブロッキング部材の係止鍔に係止して、メインロッキング部材とサブロッキング部材が連結される。このように、ドアがロック解除状態となって、ドアレバーを引っ張ると、メインロッキング部材に力が伝達される。
ドアロック解除時に、モーター7610は、ロッキングプレートに設置された電気連結部材が第2電線と第1電線を連結するまで作動する。その後、モーター7610は、作動を中止する。
<本発明の第8実施形態>
本発明の第8実施形態によるドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7実施形態によるドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図61に示されるように、本実施形態によるドアラッチシステムは、ロッキングプレート8500をスライドさせるためのロッキング駆動部8650を含み、前記ロッキング駆動部8650と前記ロッキングプレート8500は、ラック8653とピニオン8652を介して連結されることを特徴とする。また、本実施形態のラック8653とピニオン8652は、ウォームと直線形状のウォームギヤに代替することができる。
ロッキング駆動部8650は、モーター8651と、モーター8651の軸に連結されるピニオン8652と、ピニオン8652と噛合するラック8653とを含む。
モーター8651は、ロッキングプレート8500の中間の下部に配置される。
モーター8651の軸は、前後方向に配置されて、ドアの他の部材との干渉を最小化できる。
ロッキング駆動部8650のモーター8651は、小型モーターで備えられる。
モーター8651は、第1ハウジングの中間の後方の下部に形成されたロッキングモーター保持溝に保持されて設置される。前記ロッキングモーター保持溝は、後方が開放されるように前後方向に形成される。
ラック8653は、左右方向に配置される。
ラック8653は、ロッキングプレート8500の中間の後方に設置される。
ラック8653には、ギヤティースの上部に2個の取付孔が形成され、ロッキングプレート8500には、前記取付孔に挿入される取付突起8654が後方に突出するように形成される。このような前記取付孔と取付突起8654により、ラック8653は、ロッキングプレート8500に設置される。
しかも、ラック8653の後方には、前記取付孔の上部および下部に左右方向に補強材がさらに形成されている。
<本発明の第9実施形態>
本発明の第9実施形態によるドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8実施形態によるドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図62に示されるように、本実施形態によるドアラッチシステムは、ロッキングプレート9500をスライドさせるためのロッキング駆動部9650を含み、前記ロッキング駆動部9650と前記ロッキングプレート9500は、ラック9653とピニオン9652を介して連結されることを特徴とする。
ロッキング駆動部9650は、モーター9651と、モーター9651の軸に連結されるピニオン9652と、ピニオン9652と噛合するラック9653とを含む。また、本実施形態のラック9653とピニオン9652は、ウォームと直線形状のウォームギヤに代替することができる。
モーター9651は、ロッキングプレート9500の中間の上部に配置される。
モーター9651の軸は、上下方向に配置されて、ドアラッチシステムの前後幅を最小化できる。
ロッキング駆動部9650のモーター9651は、小型モーターで備えられる。
モーター9651は、第1ハウジング9110の中間の後方に形成されたロッキングモーター保持溝に保持されて設置される。前記ロッキングモーター保持溝は、後方が開放されるように前後方向に形成される。また、第1ハウジング9110の後面には、モーター9651の両側に配置されるモーター支持突出部9107が後方に突出するように形成される。
ラック9653は、左右方向に配置される。
ラック9653は、ロッキングプレート9500の中間に設置される。
ラック9653には、ギヤティースの前方に取付孔が形成され、ロッキングプレート9500には、前記取付孔に挿入される取付突起が上部に突出するように形成される。また、ロッキングプレート9500の上部には、ラック9653が保持されるラック保持溝が形成される。前記取付突起は、前記ラック保持溝内部に配置される。このような前記取付孔と取付突起により、ラック9653は、ロッキングプレート9500に設置される。また、ロッキングプレート9500にラック9653を一体に形成してもよい。
<本発明の第10実施形態>
本発明の第10実施形態によるドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9実施形態によるドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図63〜図68に示されるように、本実施形態によるドアラッチシステムは、前記ハウジングに移動自在に設置されるチャイルドロッキング部材700と、前記チャイルドロッキング部材700を移動させるチャイルドロッキング駆動部とをさらに含み、前記チャイルドロッキング部材700には、突起案内部720が形成され、前記係止レバー部には、チャイルドロック突起453が形成されて、前記突起案内部720が前記チャイルドロック突起453を案内するに伴って前記係止レバー部が回動し得る。
図63に示されるように、チャイルドロッキング部材700は、前記ハウジングの第1ハウジング110の後面に左右にスライド(移動)可能に設置される。
チャイルドロッキング部材700は、ロッキングプレート500の上部に配置される。
第1ハウジング110の後面には、チャイルドロッキング部材700が保持されるチャイルドロッキング部材保持溝が形成され、且つ、前記チャイルドロッキング部材保持溝は、前記係止レバー部が保持されるロッキング部材保持溝に連通するように形成される。前記チャイルドロッキング部材保持溝は、後方が開放されるように形成される。
前記係止レバー部の第1係止レバー部450aの右上部には、チャイルドロック突起453が上部に突出するように形成される。第1係止レバー部450aは、チャイルドロッキング部材700より前方に配置される。
図64に示されるように、チャイルドロッキング部材700の前面には、突起案内部720が前方に突出するように形成される。突起案内部720は、前方に突出した後、左側に折り曲げられる。したがって、チャイルドロック突起453が挿入される挿入空間は、上下部および左側が開放されるように形成される。
突起案内部720がチャイルドロック突起453を案内するに伴って第1係止レバー部450aが回動し得る。
チャイルドロッキング部材700と後述するチャイルドロッキング駆動部のチャイルドロックモーター750は、チャイルドラック710とチャイルドピニオン751を介して連結される。
チャイルドロッキング部材700の後方には、チャイルドラック710が形成される。
チャイルドラック710は、左右方向に配置される。したがって、チャイルドロッキング部材700は、平面から見たとき、全体的に韓国語の文字(片面のない四角形)の形状に形成される。
チャイルドラック710は、第1ハウジング110の後方に露出する。
チャイルドロッキング部材700は、右上部に電気連結部材741が上部に突出するように形成される。電気連結部材741は、電気が通る金属素材などで形成される。電気連結部材741は、前後方向に長く形成される。
チャイルドロッキング駆動部は、チャイルドロックモーター750を含み、チャイルドロッキング部材700を左右に移動させる。
チャイルドロックモーター750の軸には、チャイルドピニオン751が設置される。
チャイルドピニオン751は、チャイルドラック710と噛合する。また、本実施形態のチャイルドラック710とチャイルドピニオン751は、チャイルドウォームと直線形状のチャイルドウォームギヤに代替することができる。
さらに、第1ハウジング110には、チャイルドロッキング部材700の表面と対向する面である内面にチャイルド第1、第2、第3電線91、92、93が設置される。チャイルド第1、第2、第3電線91、92、93は、前記チャイルドロッキング部材保持溝の内部に配置される。チャイルド第1、第2、第3電線91、92、93は、電気連結部材741の上部に配置される。
チャイルド第1、第2、第3電線91、92、93は、前記車両に設置された制御部に連結される。
チャイルド第1、第2、第3電線91、92、93は、第1ハウジング110にインサートされて設置される。
チャイルド第1、第2、第3電線91、92、93の終端は、第1ハウジング110の内面の一部が切欠された部分を介して外部に露出する。チャイルド第1、第2、第3電線91、92、93の終端は、水平に配置される。
チャイルド第2電線92の終端は、チャイルド第1電線91およびチャイルド第3電線93の前方にそれぞれ配置される。
チャイルド第1電線91とチャイルド第3電線93の終端は、チャイルドロッキング部材700がスライドする方向にある水平方向(左右方向)に離隔するように配置される。
チャイルドロッキング部材700がスライドするとき、電気連結部材741は、チャイルド第1、第2電線91、92を連結したり、チャイルド第2、第3電線92、93を連結する。
<チャイルドロッキング部材を利用した内側ドアのロック>
運転者がチャイルドロッキング部材700を利用した内側ドアロックをボタン等を介して入力すると、チャイルドロッキング駆動部のチャイルドロックモーター750が作動する。チャイルドロックモーター750が作動すると、チャイルドピニオン751も回転する。チャイルドピニオン751が回転すると、チャイルドピニオン751と噛合するチャイルドラック710は、左側に移動する。チャイルドラック710が一体に形成されたチャイルドロッキング部材700も、左側にスライドする。
このようにチャイルドロッキング部材700がスライドすると、図67に示されるように、第1係止レバー部450aのチャイルドロック突起453が突起案内部720に係止して後方に案内される。これにより、第1係止レバー部450aは、第1サブロッキング部材の第1係止鍔から離脱する。したがって、第1サブロッキング部材とメインロッキング部材は分離されていて、第1サブロッキング部材とメインロッキング部材は、共にスライドすることはない。
なお、チャイルドロックモーター750は、電気連結部材741がチャイルド第2、第3電線92、93を連結するまで作動する。
<チャイルドロッキング部材を利用した内側ドアロックの解除>
運転者がチャイルドロッキング部材700を利用した内側ドアロック解除をボタン等を介して入力すると、チャイルドロッキング駆動部のチャイルドロックモーター750が作動する。チャイルドロックモーター750が作動すると、チャイルドピニオン751も回転する。チャイルドピニオン751が逆方向に回転すると、チャイルドピニオン751と噛合するチャイルドラック710は、右側に移動する。チャイルドラック710が一体に形成されたチャイルドロッキング部材700も、右側にスライドする。
このようにチャイルドロッキング部材700がスライドすると、図68に示されるように、突起案内部720から第1係止レバー部450aのチャイルドロック突起453が抜け出て、第1係止レバー部450aの右側は、第2戻しバネの弾性力によって前方に移動する。これにより、第1係止レバー部450aは、第1サブロッキング部材の第1係止鍔に係止する。したがって、第1サブロッキング部材とメインロッキング部材は連結されて、第1サブロッキング部材とメインロッキング部材は、共にスライドする。
なお、チャイルドロックモーター750は、電気連結部材741がチャイルド第1、第2電線91、92を連結するまで作動する。
<本発明の第11実施形態>
本発明の第11実施形態によるドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10実施形態によるドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図69〜図71に示されるように、本実施形態によるドアラッチシステムは、前記ロッキングプレート4500’には、ロック解除ケーブル4810’が設置され、前記ロック解除ケーブル4810’とノブ6との間には、方向転換部20が設置される。
モーター4610’を含む駆動部は、第4実施形態と同様に、チャイルドロッキング部材4700’を移動させ、ラッチを回転させてドア1を自動で閉める。
モーター4610’は、チャイルドロッキング部材4700’とロッキングプレート4500’の上部に配置される。モーター4610’は、第1ハウジング4110’の右側の後面の上部に設置される。
前記ラッチは、第1ハウジング4110’の左側の前面に設置される。
チャイルドロッキング部材4700’は、第1ハウジング4110’の後面に左右方向にスライド自在に設置される。
PCB4900’は、チャイルドロッキング部材4700’とロッキングプレート4500’の下部に配置される。PCB4900’は、第1ハウジング4110’の右側の後面の下部に設置される。
図69に示されるように、ロッキングプレート4500’は、板形状に形成され、第1ハウジング4110’の後方に左右方向にスライド自在に設置される。ロッキングプレート4500’は、チャイルドロッキング部材4700’の後方に配置される。
このようなロッキングプレート4500’の右側の後面には、ロック解除ケーブル4810’が設置されるロック解除ケーブル連結部4501’が形成される。
ロッキングプレート4500’は、後述するウォームギヤ4653’、第2感知部材、レバー案内部、ロック解除ケーブル連結部4501’、およびマニュアルロッキングガイド長孔が左側から順に配置される。これにより、ロック解除ケーブル4810’は、ドアレバー連結部4800’と共に第1ハウジング4110’の右側に引き出される。
ロック解除ケーブル連結部4501’の左端には、ロック解除ケーブル4810’が連結されて、ノブ6等を作動させると、ロック解除ケーブル4810’が左側または右側に引っ張られてロッキングプレート4500’が左側または右側に移動する。
ロック解除ケーブル連結部4501’の後面には、ロック解除ケーブル4810’の第1係止部材が保持される第1係止部材保持溝が後面に形成される。したがって、ロッキングプレート4500’にロック解除ケーブル4810’を組み立てることがより一層容易になる。
ロック解除ケーブル4810’の第1係止部材も、上下に長い円筒形状に形成される。
方向転換部20は、方向転換ハウジングと、前記方向転換ハウジングに回転自在に設置される転換レバー30とを含む。
図70に示されるように、前記方向転換ハウジングは、第1方向転換ハウジング21と、前記第1方向転換ハウジング21の後方を覆う第2方向転換ハウジング22とを含む。
第1方向転換ハウジング21は、後面にそれぞれの部品が収容され得る収容溝が形成される。前記収容溝は、後方が開放されるように形成される。
第1方向転換ハウジング21には、ノブ6をガイドする第1ガイド溝24と、前記ロック解除ケーブル4810’に連結されたケーブルブロック40をガイドする第2ガイド溝23が形成される。
ケーブルブロック40の後面には、ロック解除ケーブル4810’の第2係止部材が保持される第2係止部材保持溝41が形成される。したがって、ロック解除ケーブル4810’は、ケーブルブロック40に連結される。
第1ガイド溝24と第2ガイド溝23は、左右方向に形成される。第1ガイド溝24と第2ガイド溝23には、ノブ6またはロック解除ケーブル4810’が引き出される引出孔が右側と左側にそれぞれ連通するように形成される。
第1ガイド溝24は、第2ガイド溝23の下部に配置される。
第1ガイド溝24と第2ガイド溝23には、ノブ6とケーブルブロック40の前面にそれぞれ形成されるスライド溝に挿入されるスライド突出部が形成される。このような前記スライド溝と前記スライド突出部により、ノブ6およびケーブルブロック40が円滑にスライドすることができる。
第1方向転換ハウジング21には、第1、第2ガイド溝24、23に連通するように転換レバー30が移動し得る長孔25が形成される。長孔25は、第1ガイド溝24と第2ガイド溝23との間に配置される。長孔25は、左右方向に長く形成される。長孔25には、転換レバー30が挿入される。
第1方向転換ハウジング21には、長孔25の内部に配置されるように転換レバー30の回転軸26が形成される。回転軸26は、第1ガイド溝24と第2ガイド溝23との間に配置される。
ノブ6の後面には、第1連結突起6aが後方に突出するように形成される。
ケーブルブロック40の後面には、第2連結突起42が後方に突出するように形成される。
第1、第2連結突起6a、42は、円筒形状に形成される。
転換レバー30は、長い棒形状に形成され、上下方向に配置される。
転換レバー30は、一側に第1連結突起6aが挿入される第1連結突起挿入溝が形成され、他側に第2連結突起42が挿入される第2連結突起挿入溝が形成される。したがって、転換レバー30の一側には、ノブ6が回転自在に連結され、転換レバー30の他側には、ロック解除ケーブル4810’が回転自在に連結される。
転換レバー30の一側と他側との間には、回転軸26が挿入される軸挿入孔が形成される。
したがって、回転軸26は、転換レバー30の一側と他側に配置される。すなわち、回転軸26は、ノブ6とケーブルブロック40との間に配置される。
このように設置された転換レバー30により、ノブ6を押圧すると(左側に移動させると)、ケーブルブロック40が右側に移動する。ケーブルブロック40が右側に移動すると、ロッキングプレート4500’も右側に移動し、ドアロックとなる。また、ノブ6を引っ張ると(右側に移動させると)、ケーブルブロック40が左側に移動する。ケーブルブロック40が左側に移動すると、ロッキングプレート4500’も左側に移動して、ドアロック解除となる。
このように、転換レバー30は、てこの原理によってノブ6に加えられる力の方向を反対に変えて、ロッキングプレート4500’に伝達する。
したがって、ロック解除ケーブル4810’の引き出し方向を変更しても、ノブ6の動作を既存と同一に維持できる。
これにより、図71に示されるように、ドアラッチシステムをドア1に設置するとき、モーター4610’やPCB4900’のような電子製品が車両の上部に向くようにすることができ、モーター4610’やPCB4900’が浸水することが防止される。
ロッキングプレート4500’を左右方向にスライドさせるためのロッキング駆動部4650’をさらに含む。
ロッキング駆動部4650’は、モーター4651’と、モーター4651’の軸に連結されるウォーム4652’と、ウォーム4652’と噛合するウォームギヤ4653’とを含む。したがって、モーター4651’とロッキングプレート4500’は、ウォーム4652’と直線形状のウォームギヤ4653’を介して連結される。このようにウォーム4652’を利用して単純な構成でも減速比を低減することができる。
モーター4651’は、ロッキングプレート4500’より下部に配置され、第1ハウジング4110’の左側の後面の下部に設置される。
モーター4651’の軸は、左右方向に配置されて、ドア1の他の部材との干渉を最小化できる。
ロッキング駆動部4650’のモーター4651’は、前記駆動部のモーター4610’より小型で備えられる。したがって、モーター4651’が故障したときにも、モーター4651’の逆回転が可能になって、外力でロッキングプレート4500’を移動させることができる。
ウォームギヤ4653’は、ラックと同様に直線形状に形成され、左右方向に配置される。
ウォームギヤ4653’は、ウォーム4652’の上部に配置される。
ウォームギヤ4653’は、ロッキングプレート4500’の左側に設置される。ウォームギヤ4653’は、ロッキングプレート4500’に一体に形成されてもよい
<本発明の第12実施形態>
本発明の第12実施形態によるドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11実施形態によるドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図72および図73に示されるように、本実施形態によるドアラッチシステムは、前記ハウジング100’に移動自在に設置されるチャイルドロッキング部材700’と、前記チャイルドロッキング部材700’を移動させるチャイルドロッキング駆動部とをさらに含み、前記チャイルドロッキング部材700’と前記チャイルドロッキング駆動部は、チャイルドウォーム751’とチャイルドウォームギヤ710’を介して連結される。
チャイルドロッキング部材700’は、第10実施形態と同様に形成される。
チャイルドロッキング部材700’は、第1ハウジング110’の右側の後方に設置される。
前記チャイルドロッキング駆動部は、チャイルドロックモーター750’を含む。
チャイルドロックモーター750’は、第1ハウジング110’の後方の中間に配置される。すなわち、チャイルドロックモーター750’は、ハウジング100’の左端から離隔するように配置される。
チャイルドロックモーター750’は、チャイルドロッキング部材700’の左側に配置され、軸が左右方向に配置される。
チャイルドロッキング部材700’とチャイルドロックモーター750’は、チャイルドウォーム751’とチャイルドウォームギヤ710’を介して連結される。
チャイルドロックモーター750’の軸には、チャイルドウォーム751’が設置される。
チャイルドウォームギヤ710’は、ラックと同様に直線形状に形成され、チャイルドウォーム751’と噛合する。
チャイルドウォームギヤ710’は、左右方向に配置される。
チャイルドウォームギヤ710’は、チャイルドロッキング部材700’の後面に一体に形成される。
しかも、チャイルドロックセンサー790が第1ハウジング110’の右側の後方に設けられる。チャイルドロックセンサー790は、リミットスイッチよりなる。チャイルドロックセンサー790は、チャイルドロッキング部材700’の右側に配置されて、チャイルドロッキング部材700’がチャイルドロッキング解除位置にあるか否かを感知する。詳細には、チャイルドロッキング部材700’がチャイルドロックモーター750’により右側に移動すると、チャイルドロッキング部材700’がチャイルドロックセンサー790のスイッチを押圧して、チャイルドロックセンサー790は、チャイルドロッキングの解除を感知する。
また、ロッキングプレート500’は、チャイルドロッキング部材700’の下部に配置されるように第1ハウジング110’の後面に左右方向に移動自在に設置される。
ロック解除ケーブル810’は、第11実施形態と同様に、ロッキングプレート500’の右側に連結される。ロック解除ケーブル810’は、ハウジング100’の右側に引き出される。ロック解除ケーブル810’とノブ6との間には、方向転換部20が設置される。
ロッキングプレート500’は、ロッキング駆動部650’により左右に移動する。
ロッキング駆動部650’は、第11実施形態と同様に、モーター651’と、モーター651’の軸に連結されるウォーム652’と、ウォーム652’と噛合するウォームギヤ653’とを含む。
モーター651’の軸は、左右方向に配置される。
モーター651’は、ロッキングプレート500’の下部に配置される。モーター651’は、第1ハウジング110’の後方の中間に配置される。
ウォームギヤ653’は、ロッキングプレート500’の右下部に設置される。ウォームギヤ653’は、ロッキングプレート500’に一体に形成されてもよい
さらに、ロッキングプレート500’の左側には、センサー押圧部521’が上方に突出して形成される。
センサー押圧部521’は、ドアロック時にロッキングセンサー907を押圧する。ロッキングセンサー907は、リミットスイッチよりなり得る。したがって、ロッキングセンサー907は、ロッキングプレート500’を介したドアロックを感知する。
ロッキングセンサー907は、第1ハウジング110’の後面に設置され、且つ、第1ハウジング110’の左端から離隔するように配置される。
このように各部品が配置されて、図73に示されるように、ドアラッチシステムをドア1に設置するとき、ロッキング駆動部650’のモーター651’および前記チャイルドロッキング駆動部のチャイルドロックモーター750’は、ストライカー挿入溝より車両の上部に近接するように配置されて、浸水することが防止される。
前述したように、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域を逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正または変形して実施し得る。
1100 ハウジング
1200 ラッチ
1300 メインロッキング部材
1400 サブロッキング部材
1450 係止レバー部
1500 ロッキングプレート
1600 駆動部
1700 チャイルドロッキング部材
1800 ドアレバー連結部
1900 PCB