以下、本発明の好ましい一実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
参考として、以下で説明される本発明の構成のうち従来の技術と同じ構成については、前述した従来の技術を参照することとし、別途の詳細な説明は省略する。
<本発明の第1実施形態>
図1〜図45に示されたように、第1実施形態の車両用ドアラッチシステムは、ハウジング1100と、前記ハウジング1100に回動可能に設置されるラッチ1200と、前記ハウジングに設置されて、前記ラッチをロッキングさせるドアクローズ部材とを含む。
前記ドアクローズ部材は、前記ハウジング1100にスライド可能に設置されるスライド部材を含む。
前記スライド部材は、前記ラッチ1200をロッキングさせるメインロッキング部材1300と、前記メインロッキング部材1300の一側に配置されるサブロッキング部材1400とを含む。
図1に示されたように、前方は、ハウジング1100において第2ハウジング1130側を意味し、後方は、第3ハウジング1150側を意味する。また、後述する左側および右側は、前方から見たとき、左側および右側を意味する。後面に形成された部材の位置を説明するときの左側および右側も、部材の前方から見たとき、左側および右側を意味する。
図2に示されたように、ハウジング1100は、第1ハウジング1110と、第1ハウジング1110の前方に配置される第2ハウジング1130と、第1ハウジング1110の後方に配置される第3ハウジング1150とを含む。
図1および図4に示されたように、ハウジング1100の上部および前方には、車体に連結されたストライカー1101が挿入されるストライカー挿入溝1105が形成される。
したがって、ストライカー挿入溝1105は、第1ハウジング1110と第2ハウジング1130に形成される。
図4に示されたように、第1ハウジング1110は、ブロック形状に形成され、前面に後述するラッチ1200が保持されるラッチ保持溝1111と、後述するメインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400が保持されるロック部材保持溝1112が形成される。ロック部材保持溝1112は、メインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400が左右方向に円滑にスライドするようにガイドする役割をする。
第1ハウジング1110は、プラスチック素材で形成されて射出で成形され得る。第2ハウジング1130は、鉄板のような強度が高い素材で形成され得る。したがって、車両用ドアラッチシステムの強度は、強く維持するものの、製造は、容易になり得る。
ラッチ保持溝1111の前方は、開放されるように形成されて、部品の組立てが容易である。ラッチ保持溝1111の前方は、組立て時に第2ハウジング1130により覆われる。
ラッチ保持溝1111の上部は、ストライカー挿入溝1105と連通する。
ひいては、第1ハウジング1110の前方には、バネ挿入溝1113が形成される。
バネ挿入溝1113は、ラッチ保持溝1111の後方に配置されて、ラッチ保持溝1111に連通する。バネ挿入溝1113は、扇形の形状に形成され、バネ挿入溝1113には、後述する第1戻しバネ1250が挿入されて、第1戻しバネ1250の他端がラッチ1200とともに回転することができる。
第1ハウジング1110には、ラッチ保持溝1111に連通するように、後述する第6センサー1910が挿入される第6センサー挿入孔1129が前後方向に貫通して形成される。第6センサー挿入孔1129は、ストライカー挿入溝1105の下部に配置される。
第1ハウジング1110には、バネ挿入溝1113およびラッチ保持溝1111に連通するように左側に係止部ガイド溝1115が前後方向に貫通して形成される。
係止部ガイド溝1115は、円弧形状に形成される。
ロック部材保持溝1112は、ラッチ保持溝1111に連通するように左右方向に形成される。
ロック部材保持溝1112は、ラッチ保持溝1111より後方に深く形成される。
ロック部材保持溝1112は、メインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400が左右にスライドし得るように形成される。
第1ハウジング1110のロック部材保持溝1112においてサブロッキング部材1400が保持される部分の後方は開放されるように形成される。ロック部材保持溝1112において後方が開放された部分には、後述するロッキング突起案内部1507が挿入される。
第1ハウジング1110の前方には、ロック部材保持溝1112に連通するように左右方向にロッドガイド溝1116が形成される。
ロッドガイド溝1116はラッチ保持溝1111の下部に配置される。
第1ハウジング1110の前方には、ロック部材保持溝1112およびロッドガイド溝1116に連通するように左右方向に第1感知部材挿入溝1128が形成される。
第1感知部材挿入溝1128は、ロック部材保持溝1112の左下部に配置される。
第1感知部材挿入溝1128は、上部および前後方が開放されるように形成される。
第1ハウジング1110の前方の右側には、第1バネ保持溝1117、第2バネ保持溝1119が形成される。第1バネ保持溝1117、第2バネ保持溝1119は、ロック部材保持溝1112の右側に配置され、ロック部材保持溝1112に連通する。第1バネ保持溝1117、第2バネ保持溝1119の右側には、ドアインレバーまたはドアアウトレバーに連結されるワイヤーが引き出される引出孔がそれぞれ連通する。
第1バネ保持溝1117と第2バネ保持溝1119との間にマニュアルロック部材1560が挿入されるマニュアルロック部材挿入孔1118が前後方向に貫通して形成される。マニュアルロック部材挿入孔1118は、ロック部材保持溝1112に連通する。
第1ハウジング1110下部および上部には、ラッチ保持溝1111に連通するようにバンパー部材1360がそれぞれ挿入されるバンパー部材挿入溝1123が形成される。
下部に配置されるバンパー部材挿入溝1123は、バンパー部材1360の高さより低く形成され、ラッチ保持溝1111に連通する。
上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123は、上部および前方が開放され、右側部は、ラッチ保持溝1111に連通する。
上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123は、後方の直径が前方の直径よりさらに大きく形成される。上部に配置されるバンパー部材1360は、上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123の形状に対応するように形成される。したがって、バンパー部材1360を上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123に上方から挿入すると、挿入後には、前後方向に離脱しないようになる。また、組立てが完成された後には、上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123の上部が、後述する第2ハウジング1130により閉塞される。このように上部に配置されるバンパー部材挿入溝1123が形成されて、組立てが容易になる。
下部に配置されるバンパー部材1360は、ラッチ1200が回動部材1370およびメインロッキング部材1300によりロッキング状態にあるとき、ラッチ1200を支持して遊隔が発生しないようにし、上部に配置されるバンパー部材1360は、ラッチ1200がメインロッキング部材1300との係止が解除されて、第1戻しバネ1250の弾性力により反時計回りに回転するとき、ラッチ1200を支持して、ラッチ1200が一定の角度以内だけで回転するようにする役割をし、遊隔と騒音および振動を防止する。
第1ハウジング1110の前面には、第2ハウジング1130の下部の水平部分または垂直部分を支持する複数個の支持突出部1103が長く形成される。このような支持突出部1103により第1ハウジング1110と第2ハウジング1130の仮組立が容易になりうる。したがって、組立て工程が容易になる。
第1ハウジング1110の上面には、凹部1124が形成される。
第1ハウジング1110の後面の右下部には、マニュアルロック部材保持溝1125が形成される。マニュアルロック部材保持溝1125は、マニュアルロック部材挿入孔1118に連通する。
マニュアルロック部材保持溝1125には、後述するマニュアルロック部材軸1561が挿入される。
第1ハウジング1110の上面および側面の後方に第3ハウジング1150との締結のためのロックフック係止部1126が形成される。
第1ハウジング1110の左側の後面の下部には、第1キーコネクト設置部1127が上下部および後方が開放されるように形成される。
第1ハウジング1110の後面の左側には、後述するメインギヤ1630の挿入孔1636に嵌入されるメインギヤ軸1114が後方に突出するように形成される。
第1ハウジング1110の後面の下部には、後述するロックプレート1500が保持されるロックプレート保持溝が左右方向に長く形成される。前記ロックプレート保持溝は、ロック部材保持溝1112に連通するように形成される。前記ロックプレート保持溝は、後方が開放されるように形成される。
第1ハウジング1110の後面には、チャイルドロック部材保持溝が形成されるものの、前記チャイルドロック部材保持溝は、ロック部材保持溝1112に連通するように形成される。前記チャイルドロック部材保持溝の左側は、係止部ガイド溝1115に連通する。また、前記チャイルドロック部材保持溝は、前記ロックプレート保持溝の上部に配置される。前記チャイルドロック部材保持溝は、後方が開放されるように形成される。
第1ハウジング1110の後面には、右側に後述する減速ギヤが保持される減速ギヤ保持溝が形成される。第1ハウジング1110の後面には、前記減速ギヤ保持溝の右側にモーター1610の前方が保持される第1モーター保持溝が形成される。前記第1モーター保持溝は、前記減速ギヤ保持溝に連通するように形成される。第1ハウジング1110の右側の後面には、前記ロックプレート保持溝の下部に後述するPCB1900の前方が嵌入される第1PCB挿入溝が形成される。前記第1PCB挿入溝は、第1感知部材挿入溝1128に連通するように形成される。第1ハウジング1110の左側の後面の下部には、モーター保持溝が形成される。前記モーター保持溝は、前記ロックプレート保持溝の下部に配置される。
なお、第1ハウジング1110の後面には、第5センサー1911が保持される第5センサー保持溝1106が形成される。このような第5センサー保持溝1106により組立て時に第5センサー1911が破損するのが防止される。
第5センサー保持溝1106は、係止部ガイド溝1115の外側に配置される。
ひいては、第1ハウジング1110には、PCB1900とセンサー(第5センサー1911および第6センサー1910)および後述する駆動部(モーター1610)を連結する電線がインサートされて設置される。これにより、電線の長さが縮小され得る。
前記電線は、センサーおよび前記駆動部と連結される部分およびPCB1900と連結される部分が第1ハウジング1110の外部に突出するように形成される。したがって、センサーおよび前記駆動部を第1ハウジング1110に形成された各部材の保持溝に嵌入すると、センサーまたは前記駆動部またはPCB1900が前記電線と連結され得る。したがって、組立てがさらに容易になる。
図5に示されたように、第2ハウジング1130は、垂直板形状の垂直部材1131と、垂直部材1131の上端から後方側に折り曲げられた水平部材1132よりなる。
垂直部材1131には、リベットの形で設けられるラッチ回動軸1230が挿入される軸挿入孔が前後方向に貫通して形成される。
垂直部材1131には、前記軸挿入孔の周りに前方から後方に陥没して第1突出部1135と第2突出部1136が形成される。第1突出部1135と第2突出部1136は、垂直部材1131の後面の他の部分より後方に突出する。
第1突出部1135は、後述するラッチ1200の前面および回動部材1370の前面に接触する。したがって、組立て時にラッチ1200および回動部材1370は、前後方向に遊動しない同時に、ラッチ1200および回動部材1370と第2ハウジング1130の間の摩擦は、最小化することができる。すなわち、第2ハウジング1130の後面には、後方に突出した部分が形成されて、第2ハウジング1130に対して回転する部材との摩擦を最小化させることができる。第1突出部1135は、「人」字の形状に形成される。第1突出部1135は、ラッチ1200および回動部材1370の回転方向に沿って屈曲するように形成される。
第2突出部1136は、前記軸挿入孔の周りに円弧形状に形成されて、ラッチ1200の前面に接触する。
また、後述する第3ハウジング1150の前面にも、前方に突出した部分が形成されて、第3ハウジング1150に対して回転する部材(メインギヤ)との摩擦を最小化させることができる。
第1ハウジング1110および第2ハウジング1130には、ドア1にボルト締結し得るように設置孔が複数個形成されている。前記設置孔は、第1ハウジング1110および第2ハウジング1130の左側の上下部とストライカー挿入溝1105の右側にそれぞれ配置される。このような前記設置孔により、本実施形態の車両用ドアラッチシステム5を容易且つ堅固に設置することができる。
ひいては、第2ハウジング1130には、リベットの形で設けられる第1戻しバネ係止軸1251、回動軸1380、回動バネ係止軸1391が挿入されるリベット挿入孔が前後方向に貫通して形成される。第1戻しバネ係止軸1251には、第1戻しバネ1250の一端が係止する。
第2ハウジング1130の右側には、ドアレバー連結部1800が引き出される第1ハウジング1110の右側面を取り囲んで支持する垂直支持部材1138が後方に突出するように形成される。このような垂直支持部材1138により、ハウジング1100においてドアレバー連結部1800を支持する部分の強度が補強される。垂直支持部材1138には、ドアレバー連結部1800が引き出される引出孔がそれぞれ形成される。このような垂直支持部材1138により、衝撃時にも第1ハウジング1110が破損するのが防止される。
垂直部材1131は、第1ハウジング1110の前面に複数個のボルト1133等を用いて設置され、水平部材1132は、第1ハウジング1110の上面に形成された凹部1124上に配置される。複数個のボルト1133は、ストライカー挿入溝1105の両側と第2ハウジング1130と第1ハウジング1110の下部の両側にそれぞれ配置される。
垂直部材1131と水平部材1132にわたってストライカー挿入溝1105が形成される。
図6に示されたように、第3ハウジング1150は、内部に空間が形成された四角筒の形状である。第3ハウジング1150は、前方が開放されるように形成される。
第3ハウジング1150の内部には、PCB1900の後方が嵌入される第2PCB挿入溝1154が形成される。第3ハウジング1150の内部には、モーター1610の後方が保持される第2モーター保持溝1151が形成される。
第3ハウジング1150の上部と両側には、ロックフック1153が形成される。
それぞれのロックフック1153は、第1ハウジング1110に形成されたロックフック係止部1126のうちそれぞれの位置に対応するロックフック係止部1126と締結される。これにより、第1ハウジング1110と第3ハウジング1150が結合される。さらに、ボルト等を用いて第1ハウジング1110と第3ハウジング1150は、堅固に結合される。
第3ハウジング1150の下部には、第2キーコネクト設置部1152が形成される。
第1ハウジング1110の第1キーコネクト設置部1127と第2キーコネクト設置部1152には、後述するキーコネクト1550が設置される。
第3ハウジング1150の左側の後面には、左右方向に陥没した陥没部1155が形成される。
PCB1900は、第1PCB挿入溝と第2PCB挿入溝1154に嵌入されてハウジング1100に設置される。PCB1900は、ハウジング1100内部の下部と水平に配置される。
PCB1900には、第1センサー1901、第2センサー1903、第3センサー1905、第4センサー1907が設置される。第1センサー1901、第2センサー1903、第3センサー1905、第4センサー1907は、磁石を感知するセンサーの形で設けられる。
第1センサー1901と第2センサー1903は、左右方向に同一線上に配置され、第3センサー1905と第4センサー1907は、左右方向に同一線上に配置される。前方から見たとき、第1センサー1901は、第2センサー1903の左側に配置される。前方から見たとき、第3センサー1905は、第4センサー1907の左側に配置される。
第1センサー1901と第2センサー1903は、メインロッキング部材1300に形成された第1感知部1351の動きを感知して、ドア1の開閉に関与するセンサーである。
第3センサー1905と第4センサー1907は、ロックプレート1500に形成された第2感知部1521の動きを感知して、ドア1のロックとロック解除に関与するセンサーである。
また、PCB1900には、第5センサー1911と第6センサー1910が連結される。第5センサー1911と第6センサー1910は、リミットスイッチの形で設けられる。
第5センサー1911は、第1ハウジング1110と第3ハウジング1150との間に配置される。詳細には、第5センサー1911は、係止部ガイド溝1115に近接するように配置される。
第5センサー1911は、メインギヤ1630がさらに元の位置(基本位置)に復帰したか否かを確認する役割をする。
第6センサー1910は、ラッチ1200がストライカー1101により押圧されて回転しているか否かを感知する。第6センサー1910は、センサー押圧部材をさらに具備することができる。前記センサー押圧部材は、第6センサー挿入孔1129に挿入されて前後方向にスライドする。第6センサー1910は、第1ハウジング1110の後面に設置される。前記センサー押圧部材は、ラッチ1200により後方に押圧されて第6センサー1910を押圧する。ラッチ1200の後面に接触する前記センサー押圧部材の前面は、下部へ向くほど前方に突出するように傾斜するように形成されて、ラッチ1200が回転するとき、円滑に前記センサー押圧部材は、後方にスライドされ得る。
図7に示されたように、ラッチ1200は、ラッチ保持溝1111の内部に配置されるように第1ハウジング1110に設置される。
ラッチ1200は、第2ハウジング1130に設置されるラッチ回動軸1230を介して第1ハウジング1110に回動可能に設置される。
ラッチ1200は、板形状に形成される。
ラッチ1200の外周面には、ロッキング溝1201が形成される。
ロッキング溝1201は、内側から外側に行くほど幅が広くなる。
ロッキング溝1201は、扁平に形成される第1面1203と、第1面1203の左端部から延長して傾斜するように形成される第2面1205と、第2面1205の左端部から延長して円弧形状に形成されて、ストライカー1101を囲むように形成される第3面1207と、第3面1207の上部の右端部から延長する第4面1209と、第4面1209の右端部から延長して傾斜するように形成される第5面1211により囲まれる。
ロッキング溝1201は、前後に貫通し、外側の端部側が開放されるように形成される。
ラッチ1200には、ロッキング溝1201の下部に補助ロッキング溝1202が形成される。補助ロッキング溝1202は、ロッキング溝1201と類似した形状に形成されるものの、ロッキング溝1201より深さが浅く形成される。
ラッチ1200外周面には、バネ嵌着部1213が形成される。
バネ嵌着部1213は、溝形状や孔形状に形成され得る。本実施形態では、バネ嵌着部1213は、溝形状に形成される。
ラッチ1200には、左側の外周面に突起1215が外側に突出して形成される。
突起1215は、係止部ガイド溝1115の前方に配置される。
ラッチ1200のドア閉め時に回転する方向(時計回り方向)に沿ってロッキング溝1201、補助ロッキング溝1202、バネ嵌着部1213、突起1215が順次に配置される。
ロッキング解除時にラッチ1200が自動に復帰するように第1戻しバネ1250が設けられる。
第1戻しバネ1250の一端は、第2ハウジング1130の第1戻しバネ係止軸1251に係止し、中間は、ラッチ回動軸1230に取り巻かれ、他端は、バネ嵌着部1213に嵌入される。
したがって、ラッチ1200が回転する時、第1戻しバネ1250の他端は、ラッチ1200とともに回転することができる。
メインロッキング部材1300は、第1ハウジング1110に形成されたロック部材保持溝1112内にスライド可能に設置される。
図8に示されたように、メインロッキング部材1300は、胴体1310と、水平バー1340と、係止部押圧部1330と、第1感知部材1350よりなる。メインロッキング部材1300は、胴体1310と、水平バー1340と、係止部押圧部1330と第1感知部材1350が一体に形成される。
ひいては、メインロッキング部材1300は、ラッチ1200により回動してメインロッキング部材1300をスライドさせる回動部材1370をさらに含む。
胴体1310は、第1部分1311と、前面が第1部分1311の前面より前方に配置されるように第1部分1311に段差がつくように形成される第2部分1313からなる。
第1部分1311は、胴体1310の左側の上部を構成し、第2部分1313は、胴体1310の残りを構成する。
第2部分1313の上部には、後述する回動部材1370の一部分が嵌入される回動部材挿入溝1317が形成される。
回動部材挿入溝1317は、上部および前方が開放されるように形成される。
回動部材挿入溝1317は、前方は、第2ハウジング1130の設置で閉鎖される。
回動部材挿入溝1317を形成する左側面と右側面は、左側から右側に行くほど高くなるように傾斜して形成される。
ひいては、回動部材挿入溝1317を形成する右側面には、円弧形状の回動部材係止突起が形成される。このような回動部材係止突起により、回動部材1370とメインロッキング部材1300が容易に分離せず、回動部材1370とメインロッキング部材1300が円滑に連動し得る。
回動部材挿入溝1317を形成する左側面は、回動部材挿入溝1317を形成する右側面より傾斜した長さが短い。
回動部材挿入溝1317を形成する下面は、左側から右側に行くほど低くなるように傾斜して形成される。
胴体1310の左側は、回転するラッチ1200と干渉しないように屈曲したり傾斜するように形成される。
回動部材1370の下部は、メインロッキング部材1300の第1部分1311の前方に配置される。したがって、回動部材1370の少なくとも一部がメインロッキング部材1300の前方に配置される。
回動部材1370は、第1ハウジング1110の前方側に配置され、前後方向に配置される回動軸1380により第2ハウジング1130に回動可能に設置される。
回動軸1380は、回動部材1370の上部を貫通して設置される。
回動軸1380は、リベットで設けられ、第2ハウジング1130にリベッティングされる。
回動部材1370は、回動軸1380を中心に時計回り方向または反時計回りに回動可能である。
また、回動部材1370を復帰させる回動バネ1390が設けられる。
回動バネ1390の一端は、第2ハウジング1130にリベッティングされた回動バネ係止軸1391により支持されて固定され、他端は、回動部材1370の右側に係止して連結される。回動バネ1390の中間部分は、回動軸1380に嵌入される。
回動バネ1390は、回動部材1370に力を加えて反時計回りに押圧してから解除する場合、回動部材1370を時計回りに回動させる弾性力を付与して元の位置に復帰させる役割をする。
回動部材1370は、ロッキング部1371と挿入突起1373よりなる。
ロッキング部1371は、左下部が左側に突出している。
ロッキング部1371は、ラッチ1200の位置を拘束(ロッキング)する役割をする。
ロッキング部1371の下部には、ドア閉め時にラッチ1200の終端の一部(第1面1203)が挿入されるラッチ挿入溝が形成される。前記ラッチ挿入溝は、下部が開放されるように形成される。
ロッキング部1371の下面の右側には、下側に突出した挿入突起1373が形成される。
挿入突起1373は、回動部材挿入溝1317内に位置する。
このような理由は、ラッチ1200の回動によって回動部材1370がメインロッキング部材1300をスライドさせる場合、回動部材1370の挿入突起1373が回動部材挿入溝1317内で離脱しないようにするためである。
挿入突起1373は、回動部材1370の回動によってメインロッキング部材1300を左右方向にスライドさせる役割をする。
挿入突起1373の左右幅は、回動部材挿入溝1317の左右幅より狭く形成されることが好ましい。
メインロッキング部材1300は、第1ハウジング1110に設置されて、回動部材1370を介してラッチ1200をロッキングさせる。
胴体1310の後面の左側には、後述する係止レバー部1450が保持される係止レバー保持溝1314が形成される。係止レバー保持溝1314は、後方が開放されるように形成される。係止レバー保持溝1314は、上部および下部にそれぞれ形成される。
また、胴体1310の左側の後方には、上下方向に係止レバー軸1470が嵌入される係止レバー軸挿入孔1316が上下方向に形成される。係止レバー軸挿入孔1316は、上部が開放されるように形成され、下部は、閉塞されるように形成されて、組立て時に係止レバー軸1470が係止レバー軸挿入孔1316に上部で嵌入される。係止レバー軸挿入孔1316は、上下部に配置される係止レバー保持溝1314に連通するように形成される。
胴体1310の後面の左側には、第2戻しバネ1460が保持される第2戻しバネ保持溝1318が形成される。第2戻しバネ保持溝1318は、後方が開放されるように形成される。第2戻しバネ保持溝1318は、上下部に配置された係止レバー保持溝1314の間に配置される。
胴体1310の左側の後面の中間には、離隔突起1312が形成される。
離隔突起1312は、第2戻しバネ保持溝1318の中間に配置されて、第2戻しバネ1460の第1、第2バネ部1460a、1460bを離隔させる。
胴体1310の右側の後面には、サブロッキング部材1400が挿入されるサブロッキング部材挿入溝1315が形成される。サブロッキング部材挿入溝1315は、左右方向に形成され、右側が開放されるように形成される。このようなサブロッキング部材挿入溝1315により、サブロッキング部材1400が左右方向に移動時にガイドされ得る。
また、胴体1310の右側の後面には、係止突起1455が挿入される係止突起挿入孔1319が形成される。係止突起挿入孔1319は、サブロッキング部材挿入溝1315に連通する。
このように胴体1310が形成されて、サブロッキング部材1400は、メインロッキング部材1300の後方に配置される。したがって、車両用ドアラッチシステム5は、強度が向上すると同時に、コンパクトになり得るので、多様なデザインのドア1に共用に使用され得る。
胴体1310の後面には、係止レバー部1450が回動可能に設置される。前述したこととは異なって、係止レバー部がサブロッキング部材に形成されてもよい。
前記連結手段は、前記メインロッキング部材1300と前記サブロッキング部材1400のうちいずれか一つに回動可能に設置され、係止突起1455が形成される係止レバー部1450と、前記メインロッキング部材1300と前記サブロッキング部材1400のうち他の一つに形成されて、前記係止突起1455が係止する係止鍔1405とを含む。
ロックプレート1500やチャイルドロック部材1700のようなロック部材には、突起案内部が形成され、前記係止レバー部1450には、突起が形成されて、前記突起案内部が前記突起を案内するに伴って前記係止レバー部1450が回動し得る。
前記突起は、ロッキング突起1457とチャイルド突起1453を含み、前記突起案内部は、ロッキング突起案内部1507とチャイルド突起案内部1720を含む。
図9に示されたように、係止レバー部1450は、第1係止レバー部1450aと、第1係止レバー部1450aの下部に配置される第2係止レバー部1450bとを含む。
このような第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、選択的にメインロッキング部材1300と後述するサブロッキング部材1400を共にスライドさせたり、サブロッキング部材1400のみをスライドさせるために設置される前記連結手段である。
第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、バー形状に形成され、右側の終端に前方に突出した係止突起1455が形成される。
第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、左側の終端に係止レバー軸1470が貫通する孔1451が上下方向に形成される。
第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、胴体1310に上下方向に設置される係止レバー軸1470を介して胴体1310に回動可能に設置される。
第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、右側にロッキング突起1457が形成される。
ロッキング突起1457は、第1ロッキング突起1457aと第2ロッキング突起1457bを含む。
第1係止レバー部1450aに形成された第1ロッキング突起1457aは、下部に突出するように形成され、第2係止レバー部1450bに形成された第2ロッキング突起1457bは、上部に突出するように形成される。
第1ロッキング突起1457aと第2ロッキング突起1457bは、後述するロックプレート1500に形成された傾斜面1511に案内されて、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bがそれぞれ回動するようにする。
第1係止レバー部1450aの右側の上部には、チャイルド突起1453が上部に突出するように形成される。チャイルド突起1453は、円筒形状に形成される。チャイルド突起1453は、ロッキング突起1457と一直線上に配置される。
チャイルド突起1453は、後述するチャイルドロック部材1700と第1係止レバー部1450a間の連動のために形成される。
第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bには、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bを元の位置に復帰させる第2戻しバネ1460が設置される。
第2戻しバネ1460は、第1、第2バネ部1460a、1460bと、第1、第2バネ部1460a、1460bを連結するバネ連結部1465とを含む。
第1バネ部1460aは、第2バネ部1460bの上部に配置される。
第1、第2バネ部1460a、1460bは、コイル形状のコイル部1461と直線形状の自由端部をそれぞれ含む。
コイル部1461は、係止レバー軸1470に嵌入されて位置が固定される。コイル部1461は、第1係止レバー部1450aの下部と第2係止レバー部1450bの上部にそれぞれ配置される。
コイル部1461およびバネ連結部1465は、第2戻しバネ保持溝1318に保持される。
第1、第2バネ部1460a、1460bの自由端部は、後方に折り曲げられた第1折曲部1462と、左右方向に配置される第2折曲部1463と、前方に折り曲げられた第3折曲部1464とを含む。
第3折曲部1464は、第1、第2ロッキング突起1457a、1457bにそれぞれ係止するようになって、第1、第2バネ部1460a、1460bは、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bにそれぞれ連結される。
バネ連結部1465は、「U」字形状に折り曲げられて形成される。
バネ連結部1465は、それぞれのコイル部1461で前記自由端部の反対側の終端に連結される。
バネ連結部1465は、第2戻しバネ保持溝1318に保持されて、メインロッキング部材1300に支持される。
このように、第1、第2バネ部1460a、1460bは、一端が第1、第2係止レバー部1450a、1450bに係止し、他端がメインロッキング部材1300に支持される。
これにより、第1係止レバー部1450aおよび第2係止レバー部1450bに力を加えて回動させて係止突起1455が後方に移動するようにした後、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bに加える力を除去すると、第2戻しバネ1460の弾性復元力により第1係止レバー部1450aおよび第2係止レバー部1450bは、反対方向に回動して、係止突起1455は、元の状態に復帰(前方に移動)する。
すなわち、第2戻しバネ1460の弾性復元力は、前方に作用しているものである。
水平バー1340は、胴体1310の左下部から左側方向に長く形成される。
水平バー1340は、ロッドガイド溝1116内でスライドして、メインロッキング部材1300のスライドをより安定的に行うことができるようにする。
係止部押圧部1330は、水平バー1340に一体に形成され、水平バー1340の左側の終端に上部に折り曲げられて形成される。
係止部押圧部1330は、円弧形状に屈曲したバー形状に形成される。
係止部押圧部1330は、ラッチ1200の外側に配置されて、ラッチ1200が回動するとき、互いに干渉しない。
ひいては、メインロッキング部材1300の係止部押圧部1330には、係止部押圧部1330よりさらに大きい剛性を有する金属素材の押圧部補強部材1331がインサートされる。押圧部補強部材1331は、メインロッキング部材1300の前面に配置され得る。このような押圧部補強部材1331により、メインロッキング部材1300の剛性がさらに向上することができる。
押圧部補強部材1331は、帯形状の鉄板で設けられ、射出物が通過できる射出物貫通孔が複数個長さ方向に離隔するように配置される。押圧部補強部材1331は、係止部押圧部1330の形状に対応するように屈曲形成される。
押圧部補強部材1331は、係止部押圧部1330の上端から第1感知部材1350上部まで配置される。
また、係止部押圧部1330には、後述する係止部1631が基本位置にあるとき、係止部押圧部1330により係止部1631が押圧されないように回避屈曲部1332が形成される。
係止部1631の前記基本位置は、ドア1が開けるようにラッチ1200が回転するとき、ラッチ1200の突起1215が係止部1631により干渉しない位置である。
係止部1631の前記基本位置は、第5センサー1911の位置に対応する。
回避屈曲部1332は、非常時でなく、平常時にユーザがドア1を開くためにドアレバーを引っ張るとき、係止部押圧部1330により係止部1631が押圧されないように、他の部分より外側にさらに突出するように屈曲形成される。このように係止部押圧部1330は、係止部1631を押圧する必要がない平常時に、係止部1631が係止部押圧部1330により押圧されないので、平常時にメインロッキング部材1300を移動させる(スライドさせる)作動力が上昇するのが防止される。
水平バー1340の右端部の下部には、第1感知部材1350が下方に突出して形成される。
第1感知部材1350の下面には、磁石のような第1感知部1351が設置される。
第1感知部1351は、PCB1900上の第1感知部1351と対応する位置に配置される第1センサー1901または第2センサー1903により感知される。このような感知信号を制御部(図示せず)が伝達されて、モーター1610を制御する。
メインロッキング部材1300の右側の後方には、サブロッキング部材1400が配置される。
サブロッキング部材1400は、メインロッキング部材1300のサブロッキング部材挿入溝1315に挿入される。したがって、サブロッキング部材1400は、メインロッキング部材1300に左右方向にスライド可能に設置される。
サブロッキング部材1400は、メインロッキング部材1300と同様に、第1ハウジング1110に形成されたロック部材保持溝1112内にスライド可能に設置される。
図11に示されたように、サブロッキング部材1400には、ドアレバー連結部1800が連結される。
サブロッキング部材1400は、ブロック形状からなる第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bを含む。第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bは、左側の上下部のエッジがラウンド処理されて、メインロッキング部材1300に対して円滑に左右スライドし得る。
ドアレバー連結部1800は、ドアインレバー(図示せず)と連結されるドアインレバー連結部1800aと、ドアアウトレバー(図示せず)と連結されるドアアウトレバー連結部1800bとを含む。ドアインレバー連結部1800aおよびドアアウトレバー連結部1800bは、ワイヤーの形で設けられる。
第1サブロッキング部材1400aは、第2サブロッキング部材1400bの上部に配置される。
第1サブロッキング部材1400aには、ドアインレバー連結部1800aが連結される。
第1サブロッキング部材1400aは、第1係止部材保持溝1401aと、第1バネ嵌着突起1402aと、第1係止鍔1405aと、マニュアルロック部材押圧部1407とを含む。
第2サブロッキング部材1400bは、第2係止部材保持溝1401bと、第2バネ嵌着突起1402bと、第2係止鍔1405bとを含む。
第1係止部材保持溝1401aと第2係止部材保持溝1401bは、前方が開放されている。
第1係止部材保持溝1401aと第2係止部材保持溝1401bは、上下に長い円筒形状の第1、第2係止部材1801a、1801bの形状に対応するように形成される。したがって、前記ドアインレバーまたはドアアウトレバーを引っ張っても、第1、第2係止部材1801a、1801bがサブロッキング部材1400から離脱するのが防止される。
第1係止部材保持溝1401aには、ドアインレバー連結部1800aの終端に形成された第1係止部材1801aが保持される。
第1係止部材保持溝1401aに位置するドアインレバー連結部1800aの第1係止部材1801aは、メインロッキング部材1300の胴体1310により前方側に離脱しない。
第2係止部材保持溝1401bには、ドアアウトレバー連結部1800bの終端に形成された第2係止部材1801bが保持される。
第2係止部材保持溝1401bに位置するドアアウトレバー連結部1800bの第2係止部材1801bは、メインロッキング部材1300の胴体1310により前方側に離脱しない。
第1係止部材保持溝1401aの右端部には、ドアインレバー連結部1800aが引き出される第1引出孔1403aが連通するように形成され、第1引出孔1403aは、第1係止部材1801aの直径より小さく形成されるので、ドアインレバー連結部1800aを右側に引っ張っても、第1係止部材1801aが第1引出孔1403aに抜け出ない。
したがって、第1サブロッキング部材1400aは、ドアインレバー連結部1800aを右側に引っ張るに伴って右側にスライドする。
第2係止部材保持溝1401bの右端部には、ドアアウトレバー連結部1800bが引き出される第2引出孔1403bが連通するように形成され、第2引出孔1403bは、第2係止部材1801bの直径より小さく形成されるので、ドアアウトレバー連結部1800bを右側に引っ張っても、第2係止部材1801bが第2引出孔1403bに抜け出ない。
したがって、第2サブロッキング部材1400bは、ドアアウトレバー連結部1800bを右側に引っ張るに伴って右側にスライドする。
ドアインレバー連結部1800aには、第1係止部材1801aに近接するように第1バネ1803aが嵌入される。
第1、第2サブロッキング部材1400a、1400bの右端部に第1、第2引出孔1403a、1403bの上下部に第1、第2バネ嵌着突起1402a、1402bが右側に突出するように形成される。第1、第2バネ嵌着突起1402a、1402bには、第1、第2バネ1803a、1803bの左端部が嵌入される。
第1バネ1803aは、第1サブロッキング部材1400aの右端部と第1ハウジング1110の第1バネ保持溝1117との間に配置される。第1バネ1803aは、外部の力によって右側にスライドした第1サブロッキング部材1400aを外部の力が除去されたとき、第1バネ1803aの弾性復元力により左側にスライドさせて、本来の位置に復帰させる役割をする。
ドアアウトレバー連結部1800bには、第2バネ1803bが嵌入される。
第2バネ1803bは、第2サブロッキング部材1400bの右端部と第1ハウジング1110の第2バネ保持溝1119との間に配置される。第2バネ1803bは、外部の力によって右側にスライドした第2サブロッキング部材1400bを外部の力が除去されたとき、第2バネ1803bの弾性復元力により左側にスライドさせて本来位置に復帰させる役割をする。
サブロッキング部材1400には、係止レバー部1450の係止突起1455が係止する係止鍔1405が形成される。係止鍔1405は、第1係止鍔1405aと第2係止鍔1405bを含む。
第1サブロッキング部材1400aのフバン側には、第1係止鍔1405aが形成され、第2サブロッキング部材1400bのフバン側には、第2係止鍔1405bが形成される。
第1係止鍔1405aと第2係止鍔1405bは、第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bの左側の後方が右側より後方に突出して形成される。
第1、第2係止鍔1405a、1405bは、右側面が傾斜するように形成され、係止突起1455が係止した後、容易に離脱しない。
第1係止鍔1405aには、第1係止レバー部1450aの係止突起1455が係止したり離脱することができ、第2係止鍔1405bには、第2係止レバー部1450bの係止突起1455が係止したり離脱することができる。
第1係止レバー部1450a、第2係止レバー部1450b、第1係止鍔1405aおよび第2係止鍔1405bは、メインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400が共にスライドするようにしたりサブロッキング部材1400のみがスライドするようにする連結手段である。
第1係止鍔1405aに第1係止レバー部1450aが係止しており、第2係止鍔1405bに第2係止レバー部1450bが係止している状態であるとき、ドアインレバー(図示せず)またはドアアウトレバー(図示せず)を引っ張ると、メインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400は、右側に一緒にスライドする。
すなわち、このような状態は、ドア1のロック解除状態である。
反対に第1係止鍔1405aから第1係止レバー部1450aが離脱しており、第2係止鍔1405bから第2係止レバー部1450bが離脱している状態であるとき、ドアインレバー(図示せず)またはドアアウトレバー(図示せず)を引っ張ると、メインロッキング部材1300は、自分の位置にあり、サブロッキング部材1400のみが右側にスライドする。
すなわち、このような状態は、ドア1のロック状態である。
第1サブロッキング部材1400aは、右側面の下部から外側である右側に延長するマニュアルロック部材押圧部1407を具備する。
マニュアルロック部材押圧部1407は、水平の板で設けられ、前面が第1サブロッキング部材1400aの前面より突出する。
マニュアルロック部材押圧部1407は、第1ハウジング1110の第1バネ保持溝1117と第2バネ保持溝1119との間に位置して、第1サブロッキング部材1400aと同時に左右にスライドする。
マニュアルロック部材押圧部1407は、後述するマニュアルロック部材1560の第1係止部1563と互いに接触する。
図13に示されたように、ロックプレート1500は、板形状に形成されて、左右に長く形成される。
ロックプレート1500は、第1ハウジング1110の後面の下部にスライド可能に設置される。
ロックプレート1500は、係止レバー部1450を回動させる。
ロックプレート1500には、ロック係止部1502、第2感知部材1519、ロッキング突起案内部1507、ロック解除ケーブル連結部1501、マニュアルロッキングガイド長孔1515が左側から右側まで順に形成される。
ロックプレート1500の左下端には、ロック係止部1502が下部に突出するように形成される。ロック係止部1502は、水平の断面形状が前後方向に長い楕円で形成される。ロック係止部1502は、下部に突出した円筒形状の突起で形成される。
本実施形態は、ロックプレート1500を自動にスライドさせるためのロッキング駆動部1650をさらに含む。すなわち、本実施形態は、ラッチ1200を回動させるための駆動部1600とロックプレート1500を移動させるためのロッキング駆動部1650が別途設けられる。
ロッキング駆動部1650は、第1ハウジング1110の左側の後面の下部に設置される。
ロッキング駆動部1650は、ロックプレート1500の左下部に配置される。
ロッキング駆動部1650は、モーター1651と、モーター1651に連結される第1ギヤ1652と、第1ギヤ1652に連動する第2ギヤ1653とを含む。
モーター1651の軸は、左右方向に配置されて、ドア1の他の部材との干渉を最小化することができる。
ロッキング駆動部1650のモーター1651は、駆動部1600のモーター1610より小型で備えられる。これにより、ロッキング駆動部1650のモーター1651が故障しても、第1ギヤ1652および第2ギヤ1653の逆回転が可能になる。したがって、モーター1651の故障時や車両に電源が入らない時、ユーザがロック解除ケーブル1810等を用いてロックプレート1500を手動で移動させることができるようになって、安全性が向上する。
モーター1651は、第1ハウジング1110の左側の後方の下部に形成されたロッキングモーター保持溝に保持されて設置される。前記ロッキングモーター保持溝は、後方が開放されるように前後方向に形成される。
モーター1651は、第1ギヤ1652および第2ギヤ1653の右側に配置される。したがって、ハウジング1100の内部に水が流入しても、モーター1651が浸水することを最小化することができる。
第1ギヤ1652は、ウォームの形で設けられ、第2ギヤ1653は、ウォームギヤの形で設けられる。
したがって、ロッキング駆動部1650とロックプレート1500は、ウォームとウォームギヤを介して連結される。これにより、本実施形態の車両用ドアラッチシステムは、構成を単純に維持すると同時に、減速比を低減することができる。
第1ギヤ1652は、左右方向に配置される。
第1ギヤ1652は、モーター1651の軸に連結される。
第2ギヤ1653は、軸が上下方向に配置される。
第2ギヤ1653は、円板形状に形成され、外周面にギヤ歯1654が形成される。
第2ギヤ1653は、第1ギヤ1652に噛合する。
第2ギヤ1653は、第1キーコネクト設置部1127に設置される。
第2ギヤ1653の中心には、キーコネクト1550が貫通するコネクト貫通孔1655が上下方向に形成される。
第2ギヤ1653の上面には、ロック係止部1502が係止する二つの回転係止部が円周方向に離隔するように形成される。前記回転係止部は、第1回転係止部1656と、第2回転係止部1657とを含む。第1回転係止部1656と第2回転係止部1657は、水平の断面形状が円である円筒形状に上部に突出するように形成される。第1回転係止部1656と第2回転係止部1657との間の角度は、180度にするか、条件に応じて調整可能である。
これにより、ロッキング駆動部1650のモーター1651が作動するに伴ってロックプレート1500が左側または右側にスライドする。
本実施形態の車両用ドアラッチシステムは、ハウジング1100の第1ハウジング1110および第3ハウジング1150に回動可能に設置され、一側には、キーが挿入されるキー挿入溝が形成されるキーコネクト1550をさらに含む。
キーコネクト1550は、十字状の前記キー挿入溝が形成されたヘッド1551と、前記ヘッド1551の直径より大きい直径の円板から一部分が切られたキーコネクト切欠部1555を有する翼部1553とよりなる。
キーコネクト1550は、円筒形状に形成される。
キーコネクト1550は、コネクト貫通孔1655に挿入されて、第2ギヤ1653に回動可能に設置される。キーコネクト1550の下部の外周面には、防水リング1558が嵌入されて、キーコネクト1550と第2ギヤ1653の組立て状態が維持されるようにする。防水リング1558は、第2ギヤ1653の下部に配置されて、モーター1651への水分流入を防止する。
ヘッド1551は、キーコネクト1550の下部に形成される。
翼部1553は、キーコネクト1550の上部に形成されて、ヘッド1551に一体に形成される。
翼部1553の外径は、コネクト貫通孔1655の直径よりは大きく、第2ギヤ1653の外径よりは小さく形成される。
翼部1553は、前記回転係止部の上部に配置される。
翼部1553において切欠された面は、円弧形状に形成される。
キーコネクト切欠部1555の中心角は、180度より小さい。
キーコネクト切欠部1555は、深さが翼部1553の上下高さより深く形成される。
ロック係止部1502は、キーコネクト切欠部1555内に位置する。
したがって、翼部1553には、キーコネクト切欠部1555により両側にロック係止部1502が係止する二つのキー係止部が円周方向に離隔するように形成される。すなわち、前記キー係止部は、キーコネクト1550の上部の一部が切欠されて形成される。
前記キー係止部は、第1キー係止部1554と第2キー係止部1552を含む。
このような前記キー係止部により、キーコネクト1550を回転させるに伴ってロックプレート1500が左側または右側にスライドする。
このように、キーコネクト1550のヘッド1551を車両に装着されたキーモジュールと連動して回転させると、翼部1553も回転して、ロッキング駆動部1650を作動させなくても、ロックプレート1500を左右にスライドさせることができる。
すなわち、キーコネクト1550の回転運動によってロックプレート1500が直線運動する
したがって、キーコネクト1550を利用すると、手動でドア1をロック状態としたり、ロック解除状態とすることができる。
また、キーコネクト1550は、第2ギヤ1653の内部に配置されて、車両用ドアラッチシステムをコンパクトにすることができると同時に、キーコネクト1550やモーター1651が故障する場合、または冬季に車両部品が凍った時、それぞれ別に作動することができるので、ロックプレート1500を円滑に移動させることができる。
ロックプレート1500には、ロック係止部1502の右側の下部に水平ガイドが後方に突出するように形成される。前記水平ガイドは、板形状に形成され、モーター1651の上部に配置される。
ロックプレート1500には、前記水平ガイドの右側の下部に第2感知部材1519が下方に突出するように形成される。より詳細には、第2感知部材1519は、下部が後方に折り曲げられるように形成される。
第2感知部材1519には、後方に折り曲げられた部分の下面に磁石のような第2感知部1521が設置されている。
第2感知部1521は、PCB1900上の第2感知部1521と対応する位置に設置された第3センサー1905および第4センサー1907により感知される。このような第3センサー1905および第4センサー1907により感知された信号は、車両の通知装置に伝達されて、運転者は、ドア1のロックおよびロック解除状態を把握することができる。
ロックプレート1500には、第2感知部材1519の右側にロッキング突起案内部1507が形成される。
ロッキング突起案内部1507は、ロックプレート1500の右側の前面に前方(係止レバー部1450側)に突出するように形成される。
ロッキング突起案内部1507は、帯形状に形成され、前方に突出した後に右側に折り曲げられた後、終端がさらに前方に折り曲げられて形成される。したがって、ロッキング突起案内部1507とロックプレート1500の前面との間には、ロッキング突起1457が挿入される挿入空間1509が形成される。挿入空間1509は、上下部および右側が開放されるように形成される。
ロッキング突起案内部1507の内側面(ロッキング突起1457と接触する面)には、傾斜面1511が形成されて、挿入空間1509の前後間隔は、左側に向くほど狭くなるように形成される。これにより、ロッキング突起案内部1507がロッキング突起1457を円滑に後方に案内することができる。
ロッキング突起案内部1507の上部は、第1係止レバー部1450aの第1ロッキング突起1457aを案内し、ロッキング突起案内部1507の下部は、第2係止レバー部1450bの第2ロッキング突起1457bを案内する。
ロッキング突起案内部1507がロッキング突起1457を前方または後方に案内するに伴って係止レバー部1450が回動し得、ロックプレート1500のスライドによって係止レバー部1450が係止鍔1405に係止すると、メインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400が共にスライド(ドアロック解除)し、ロックプレート1500のスライドによって係止レバー部1450が係止鍔1405から離脱すると、サブロッキング部材1400のみがスライド(ドアロック)する。
詳細には、第1ロッキング突起1457aと第2ロッキング突起1457bがロッキング突起案内部1507により挿入空間1509に配置される場合には、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bがそれぞれ第1サブロッキング部材1400aの第1係止鍔1405aと第2サブロッキング部材1400bの第2係止鍔1405bから離脱した状態であって、ドア1がロック状態である。
第1ロッキング突起1457aと第2ロッキング突起1457bが挿入空間1509から離脱する場合には、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bがそれぞれ第1サブロッキング部材1400aの第1係止鍔1405aと第2サブロッキング部材1400bの第2係止鍔1405bに係止した状態であって、ドア1がロック解除された状態である。
このようにロッキング突起案内部1507は、ロックプレート1500の左右スライドによって第1係止レバー部1450aおよび第2係止レバー部1450bを回動させて、ドア1をロック状態としたり、ドア1をロック解除状態とする役割をする。
ロックプレート1500と前記ハウジング1100のうち一つには、第1ストッパー突起1107が突出するように形成され、残りの一つには、第1ストッパー突起1107により弾性変形される第1ストップバネ1570が設置される。
本実施形態では、第1ストッパー突起1107は、第1ハウジング1110の後面に後方に突出するように形成され、第1ストップバネ1570は、ロックプレート1500の右側の後面に設置される。
ロックプレート1500の右下部には、第1ストッパー突起1107が貫通するストッパー長孔1571が左右方向に形成される。
ストッパー長孔1571は、ロッキング突起案内部1507の右下部に配置される。
ロックプレート1500の後面には、ストッパー長孔1571の左側に第1ストップバネ1570の一側が嵌入される第1環1573が後方に突出するように形成される。
ロックプレート1500の後面には、ストッパー長孔1571の右側に第1ストップバネ1570の他側(終端)が嵌入される第2環1572が後方に突出するように形成される。
第1ストップバネ1570は、金属素材のワイヤーの中間部分を折り曲げて形成される。したがって、第1ストップバネ1570は、略ピン形状(U)で形成される。このように、第1ストップバネ1570は、離型バネの形で設けられる。
第1ストップバネ1570の一側には、第1環1573に嵌入される第1嵌着部1578が形成される。第1嵌着部1578は、円形状に形成される。
第1ストップバネ1570は、第1嵌着部1578の右側に上下部が第1ストッパー突起1107の形状に対応するように円弧形状に形成された第1ストッパー部1577が形成される。第1ストッパー突起1107は、ロックプレート1500がドアロック位置にある時、第1ストッパー部1577に保持される。
第1ストップバネ1570は、第1ストッパー部1577の右側に上部および下部が第1ストッパー突起1107の形状に対応するようにそれぞれ円弧形状に形成された第2ストッパー部1575が形成される。第1ストッパー突起1107は、ロックプレート1500がドアロック解除位置にある時、第2ストッパー部1575に保持される。
第1ストップバネ1570は、第1ストッパー部1577と第2ストッパー部1575との間に上下幅が第1ストッパー部1577および第2ストッパー部1575より小さい弾性変形部1576が形成される。すなわち、弾性変形部1576の上下幅は、第1ストッパー突起1107の上下幅より小さく形成される。弾性変形部1576は、上部が下方に凹状であり、下部が上方に凸状に屈曲形成される。
第1ストップバネ1570の右側の終端には、バネ終端部1574が形成される。バネ終端部1574は、上下幅が第2ストッパー部1575より狭く形成される。バネ終端部1574は、左右方向に水平するように配置され、直線形状に形成される。
第1ストッパー突起1107は、断面形状が円筒形状に形成される。
したがって、ロックプレート1500が連結位置から連結解除位置に移動(またはその反対方向に移動)するためには、弾性変形部1576の上下間の間隔が広がるように弾性変形した後に移動する。すなわち、ロックプレート1500をドアロック解除位置からドアロック位置に移動させたり、ロックプレート1500をドアロック位置からドアロック解除位置に移動させるためには、第1ストップバネ1570の弾性変形部1576を弾性変形させることができる程の力でロックプレート1500をスライドさせなければならない。
また、ロックプレート1500をスライドさせる時には、第1ストップバネ1570の弾性変形部1576が第1ストッパー突起1107に接触して摩擦力も発生する。
したがって、ロックプレート1500が連結位置または連結解除位置にある時、外部から衝撃が加えられても、ロックプレート1500が連結位置または連結解除位置から離脱するのが防止される。すなわち、外部衝撃によってロックプレート1500が誤作動するのが防止される。
ロック解除ケーブル連結部1501は、ロックプレート1500の右端部に近接するように配置される。ロック解除ケーブル連結部1501には、ロック解除ケーブル1810が設置されて、ノブ6を作動させると、ロック解除ケーブル1810が左側または右側に引っ張られて、ロックプレート1500が左側または右側に移動する。
これにより、ロック解除ケーブル1810は、後述するドアレバー連結部1800とともに第1ハウジング1110の右側に引き出される。
ロック解除ケーブル連結部1501は、ロックプレート1500の後面に形成される。
したがって、ロックプレート1500にロック解除ケーブル1810を組立てることがさらに容易になる。
ロック解除ケーブル1810とノブ6との間には、方向転換部20が設置される。
ロック解除ケーブル連結部1501の左端部には、ロック解除ケーブル1810が連結されて、ノブ6等を作動させると、ロック解除ケーブル1810が左側または右側に引っ張られて、ロックプレート1500が左側または右側に移動する。
ロック解除ケーブル連結部1501の後面には、ロック解除ケーブル1810の第1係止部材が保持される第1係止部材保持溝が後面に形成される。したがって、ロックプレート1500にロック解除ケーブル1810を組立てることがさらに容易になる。
ロック解除ケーブル1810の第1係止部材も、上下に長い円筒形状に形成される。
方向転換部20は、方向転換ハウジングと、前記方向転換ハウジングに回転可能に設置される転換レバー30とを含む。
図15に示されたように、前記方向転換ハウジングは、第1方向転換ハウジング21と、前記第1方向転換ハウジング21の後方を覆う第2方向転換ハウジング22とを含む。
第1方向転換ハウジング21は、後面にそれぞれの部品が収容され得る収容溝が形成される。前記収容溝は、後方が開放されるように形成される。
第1方向転換ハウジング21には、ノブ6をガイドする第1ガイド溝24と、前記ロック解除ケーブル1810に連結されたケーブルブロック40をガイドする第2ガイド溝23が形成される。
ケーブルブロック40の後面には、ロック解除ケーブル1810の第2係止部材が保持される第2係止部材保持溝41が形成される。したがって、ロック解除ケーブル1810は、ケーブルブロック40に連結される。
第1ガイド溝24と第2ガイド溝23は、左右方向に形成される。第1ガイド溝24と第2ガイド溝23には、ノブ6またはロック解除ケーブル1810が引き出される引出孔が右側と左側にそれぞれ連通するように形成される。
第1ガイド溝24は、第2ガイド溝23の下部に配置される。
第1ガイド溝24と、第2ガイド溝23には、ノブ6とケーブルブロック40の前面にそれぞれ形成されるスライド溝に挿入されるスライド突出部が形成される。このような前記スライド溝と前記スライド突出部により、ノブ6およびケーブルブロック40が前記方向転換ハウジングに対して円滑にスライドし得る。
第1方向転換ハウジング21には、第1、第2ガイド溝24、23に連通するように転換レバー30が移動することができる長孔25が形成される。長孔25は、第1ガイド溝24と第2ガイド溝23との間に配置される。
長孔25は、左右方向に長く形成される。長孔25には、転換レバー30が挿入される。
第1方向転換ハウジング21には、長孔25の内部に配置されるように転換レバー30の回転軸26が形成される。回転軸26は、第1ガイド溝24と第2ガイド溝23との間に配置される。
ノブ6の後面には、第1連結突起6aが後方に突出するように形成される。
ケーブルブロック40の後面には、第2連結突起42が後方に突出するように形成される。
第1、第2連結突起6a、42は、円筒形状に形成される。
転換レバー30は、長い棒形状に形成され、上下方向に配置される。
転換レバー30は、一側に第1連結突起6aが挿入される第1連結突起挿入溝が形成され、他側に第2連結突起42が挿入される第2連結突起挿入溝が形成される。したがって、転換レバー30の一側には、ノブ6が第1連結突起6aを介してピボット連結され、転換レバー30の他側には、ロック解除ケーブル1810が第2連結突起42を介してピボット連結される。したがって、ノブ6のスライド運動は、転換レバー30の回転運動に転換され、転換レバー30の回転運動は、ケーブルブロック40のスライド運動にさらに転換される。
転換レバー30の一側と他側の間には、回転軸26が挿入される軸挿入孔が形成される。
したがって、回転軸26は、転換レバー30の一側と他側に配置される。すなわち、回転軸26は、ノブ6とケーブルブロック40との間に配置される。
このように設置された転換レバー30により、ノブ6を押圧すると(左側に移動させると)、ケーブルブロック40が右側に移動する。ケーブルブロック40が右側に移動すると、ロックプレート1500も右側に移動するようになり、ドアロックになる。また、ノブ6を引っ張ると(右側に移動させると)、ケーブルブロック40が左側に移動する。ケーブルブロック40が左側に移動すると、ロックプレート1500も左側に移動するようになって、ドアロック解除となる。
このように、転換レバー30は、テコの原理によりノブ6に加えられる力の方向を反対に変え、ロックプレート1500に伝達する。
したがって、ロック解除ケーブル1810の引き出し方向を変更しても、ノブ6の動作を既存と同一に維持することができる。
これにより、図16に示されたように、車両用ドアラッチシステムをドア1に設置する時、モーター1610やPCB1900のような電子製品が車両の上部に向くようにすることができて、モーター1610やPCB1900が浸水するのが防止される。
ロックプレート1500は、右端部の上部にマニュアルロッキングガイド長孔1515が左右方向に形成される。マニュアルロッキングガイド長孔1515は、前後および右側が開放されるように形成される。
ロックプレート1500の前面には、マニュアルロッキングガイド長孔1515に近接するように補強材が形成されて、ロックプレート1500の強度が向上することができる。
マニュアルロッキングガイド長孔1515には、後述されるマニュアルロック部材1560の第2係止部1562が挿入される。
マニュアルロック部材1560は、中心部にマニュアルロック部材軸1561が貫通する軸貫通孔が上下方向に貫通して形成される。
マニュアルロック部材軸1561は、マニュアルロック部材保持溝1125に保持される。
マニュアルロック部材軸1561の後方に配置されるマニュアルロック部材カバー1564によりマニュアルロック部材保持溝1125の後方が閉塞されて、マニュアルロック部材軸1561は、マニュアルロック部材保持溝1125から離脱しない。マニュアルロック部材カバー1564には、第2係止部1562が引き出される第2係止部引出孔が形成される。
マニュアルロック部材1560は、マニュアルロック部材挿入孔1118に挿入される。したがって、マニュアルロック部材1560は、第1ハウジング1110に回動可能に設置される。
マニュアルロック部材1560の前方には、第1サブロッキング部材1400aのマニュアルロック部材押圧部1407に係止する第1係止部1563が形成され、後方には、ロックプレート1500に係止する第2係止部1562が形成される。
このように、第1係止部1563と前記第2係止部1562は、円周方向に離隔するように配置される。第1係止部1563と前記第2係止部1562の終端のエッジは、ラウンド処理される。
このようなマニュアルロック部材1560により、構造が単純であると同時に、ドアロック状態でユーザがドアインレバーを一度引っ張ると、ドアロックが解除され、ドアインレバーをもう一度引っ張ると、ドア1が開けるようになる。
本実施形態は、ラッチ1200を回動させたりチャイルドロック部材1700をスライドさせるための駆動部1600をさらに含む。
図18に示されたように、駆動部1600は、モーター1610と、モーター1610により回転する減速ギヤ1620と、減速ギヤ1620に噛合して回転するメインギヤ1630とを含む。
駆動部1600は、第1ハウジング1110の後面と第3ハウジング1150の前面に設置される。
駆動部1600は、ハウジング1100の上部に配置される。したがって、車両用ドアラッチシステムをドア1に設置する時、駆動部1600は、ストライカー挿入溝1105より上部に配置される。したがって、ストライカー挿入溝1105に水が流入しても、モーター1610が浸水するのが防止される。
モーター1610は、PCB1900の信号を受けて駆動力を発生させたり、駆動力の発生を停止させることができるように、PCB1900と連結される。
車両のデザインによってモーター1610の軸1611とハウジング1100の前面の間の角度が0度(水平)であるか、または所望の角度(傾斜)となるように、モーター1610は配置され得る。
モーター1610の軸1611は、左右方向に配置される。
モーター1610の軸1611には、第1ウォーム1613が設置されている。
減速ギヤ1620は、第1ウォーム1613に噛合する第1ウォームギヤ1621と、前記第1ウォームギヤ1621に設置される第2ウォーム1622とを含む。
減速ギヤ1620は、軸が上下方向に配置される。第1ウォームギヤ1621は、第2ウォーム1622の上部に配置され、一体に形成される。第1ウォームギヤ1621と第2ウォーム1622の最大外径は、同一または同様である。
したがって、モーター1610が作動すると、第1ウォーム1613が回転するようになり、第1ウォーム1613が回転するに伴って第1ウォームギヤ1621が回転し、第1ウォームギヤ1621が回転すると、第1ウォームギヤ1621に一体に形成された第2ウォーム1622も回転するようになり、第2ウォーム1622が回転するに伴ってメインギヤ1630が回転する。
減速ギヤ1620の軸は、減速ギヤ軸支持板1623に回動可能に設置される。減速ギヤ軸支持板1623は、減速ギヤ1620の上部および下部にそれぞれ配置される。第1ハウジング1110の後面および第3ハウジング1150の前面には、減速ギヤ軸支持板1623が挿入される支持板挿入溝が形成されて、減速ギヤ1620がハウジング1100に容易に設置され得る。
このような減速ギヤ1620を具備する場合、モーター1610の速度が大幅に減速して、モーター1610を用いたドア閉め時に滑らかに駆動し、駆動トルクも確保される。また、ドア閉め時に速度が減少して身体や服がドアに挟まれる安全事故の発生時に緊急にドアを開けることができる。
メインギヤ1630は、第2ウォームギヤで設けられ、モーター1610の駆動力を減速ギヤ1620を経て伝達を受ける。
メインギヤ1630は、前後方向に配置されるメインギヤ軸1114を中心に回転する。
図19および図20に示されたように、メインギヤ1630は、外周面の一部にギヤ歯1638が形成されたギヤ部1632と、前記外周面の残りの一部にギヤ歯1638が形成されない非ギヤ部1643が形成される。
ギヤ部1632は、メインギヤ1630の右側の一部にのみ形成される。
非ギヤ部1643は、ギヤ部1632でなく、メインギヤ1630の残り部分に形成される。非ギヤ部1643は、 平坦に、または屈曲して形成される。
すなわち、メインギヤ1630は、ギヤ歯1638がすべての周りに形成されず、一部にのみ形成される。したがって、メインギヤ1630の耐久性は維持しつつ、前後厚さを減らすことができる。
ギヤ部1632は、非ギヤ部1643より前後方向の厚さが厚く形成される。したがって、ギヤ部1632の耐久性を向上させることができる。
メインギヤ1630は、プラスチック部1634と、プラスチック部1634にインサートされる金属部1642とを含む。メインギヤ1630は、金属部1642がプラスチック部1634にインサートされて形成される。
プラスチック部1634は、板形状からなるプラスチック板部1645と、プラスチック板部1645の外周面の一部に後方に突出するように形成されるギヤ部1632とを含む。
なお、車両用ドアラッチシステムは、ドア1に設置される時、後面の中間部分は、ドア窓が下がってくるとき、ドア窓と対向するように配置される。ドア窓は、下がってくるとき、垂直に下方に下がって来ずに、傾斜して下方に下がってくる。これにより、ドア窓が下がってくる時、車両用ドアラッチシステムの後面の左側の中間部分がドア窓と近接する。したがって、車両用ドアラッチシステムの後面の左側の中間部分が後方に突出すると、下がってくるドア窓に係止する。しかし、本実施形態の車両用ドアラッチシステムは、後方の左側に配置されるメインギヤ1630のギヤ歯1638が右側の外周面の一部にのみ形成されて、ギヤ歯1638は厚くして、耐久性は維持しつつ、メインギヤ1630の左側の中間部分の厚さは減少させることができる。したがって、車両用ドアラッチシステム5をドア1に装着時、ドア窓2と車両用ドアラッチシステム5が干渉するのが防止される。
プラスチック板部1645は、円板形状に形成され、後面にインサート突起1637が後方に突出するように形成される。インサート突起1637は、メインギヤ軸1114が挿入される挿入孔1636の周囲に多数個形成される。
プラスチック板部1645の前面の左下部には、ラッチ1200を回転させる係止部1631が形成される。係止部1631は、バー形状に形成され、前方に突出するように形成される。
係止部1631は、プラスチック板部1645の前面に前方に突出した外筒1649に前後方向にスライド可能に設置される。
外筒1649は、内部が中空であり、前方が開放されるように形成される。外筒1649の左右側には、スライドガイド長孔1649aが形成される。スライドガイド長孔1649aは、前後方向に長く形成される。スライドガイド長孔1649aは、左右方向に貫通して形成される。
係止部1631は、ヘッド部1631aと、ヘッド部1631aの後方に形成される内筒部1631bとを含む。
ヘッド部1631aは、前面の左側に傾斜面が形成される。このような前記傾斜面により、係止部押圧部1330がヘッド部1631aを円滑に押圧することができる。
ヘッド部1631aの外端部は、ラッチ1200より外側に突出するように形成される。したがって、係止部押圧部1330でヘッド部1631aを押圧しても、回転するラッチ1200と係止部押圧部1330が干渉するのが防止される。
内筒部1631bは、外筒1649の内部に挿入される。
内筒部1631bの後方の外周面の両側には、外筒係止突起1631cが外側に突出するように形成される。外筒係止突起1631cは、スライドガイド長孔1649aに挿入される。
内筒部1631bは、内部が中空であり、後方が開放されるように形成される。
内筒部1631bと外筒1649との間には、係止部1631を元の位置にリターンさせる係止部のリターンスプリング1648が配置される。
リターンスプリング1648は、コイルバネからなる。リターンスプリング1648の前端部は、内筒部1631bに挿入される。
このような係止部1631により、駆動部1600を介してドア1を閉めている途中で、または閉めた後に、駆動部1600が故障しても、ドアインレバーまたはドアアウトレバーを引っ張ると、手動でドア1を開くことができる。
係止部1631は、平常時には、ユーザがドア1を閉めるとき、ドア1を完全に閉めなくても、ドア1がある程度閉じると、モーター1610の駆動力によってラッチ1200を自動に回転させて、ラッチ1200を回動部材1370およびメインロッキング部材1300に拘束させる役割をする。
また、プラスチック板部1645の外周面には、係止部1631の後方に配置されるように第5センサー感知部1641が形成される。第5センサー感知部1641は、メインギヤ1630の係止部1631が基本位置に復帰すると、リミットスイッチの形で設けられる第5センサー1911を押圧するように形成されている。したがって、メインギヤ1630がチャイルドロック部材1700を移動させたり、ラッチ1200を移動させるために回転した後、さらに元の位置(基本位置)に復帰することができる。
プラスチック部1634の下部の一部は、切欠される。プラスチック部1634の切欠された空間には、メインギヤ係止突起1710が挿入される。これにより、プラスチック部1634の下部には、チャイルドロック部材1700をスライドさせるチャイルドロック部材係止部1635が形成される。
チャイルドロック部材係止部1635は、メインギヤ1630の回転によってメインギヤ係止突起1710を押圧して、チャイルドロック部材1700を左側または右側にスライドさせる役割をする。
また、メインギヤ係止突起1710は、金属部1642の前方に配置される。
金属部1642は、板形状からなる板部1644と、前記板部1644の周りに前方に突出するように形成される複数個の突出部1639とを含む。
板部1644は、円板形状に形成される。板部1644の中央部分には、メインギヤ軸1114が挿入される挿入孔1636の周囲にインサート突起溝1646が形成される。インサート突起溝1646には、インサート突起1637が挿入される。
突出部1639は、プラスチック部1634のギヤ部1632および係止部1631の内部に挿入される。したがって、ギヤ部1632および係止部1631の耐久性をさらに向上させることができる。
ギヤ部1632に挿入される突出部1639は、複数個に分けられて形成され、係止部1631の内部に配置される突出部1639は、ギヤ部1632内部の突出部1639より長さが長く形成される。
ラッチ1200を利用したドア1の開閉および閉鎖とチャイルドロック部材1700を利用したドア1のロックおよびロック解除は、一つの駆動部1600により可能であるので、構造が単純であり、コンパクトに構成され得、製造コストを節減できる。
本実施形態の車両用ドアラッチシステムは、ハウジング1100に移動可能に設置されるチャイルドロック部材1700をさらに含む。
チャイルドロック部材1700は、第1ハウジング1110の後面に左右方向に移動可能に設置される。
第1ハウジング1110の後面には、チャイルドロック部材保持溝が形成されるものの、前記チャイルドロック部材保持溝は、ロック部材保持溝1112に連通するように形成される。前記チャイルドロック部材保持溝は、後方が開放されるように形成される。
チャイルドロック部材1700は、駆動部1600の下部に配置され、ロックプレート1500の後方に配置される。
チャイルドロック部材1700は、ロックプレート1500のようにプレート形状に形成される。
チャイルドロック部材1700は、左側にチャイルドロック部材係止部1635に係止するメインギヤ係止突起1710が左側に突出するように形成される。
チャイルドロック部材1700は、中間部分の後方に第3感知部設置部1740が形成される。第3感知部設置部1740は、メインギヤ係止突起1710の右側に配置される。
第3感知部設置部1740は、上下方向に垂直に配置されるバー形状からなり、下端に第3感知部1741が設置される。第3感知部1741は、磁石の形で設けられる。
PCB1900には、第3感知部1741を感知する第7センサー1904と、第8センサー1902が左右方向に離隔するように設けられる。このような第7センサー1904と、第8センサー1902は、チャイルドロッキング解除状態であるか、チャイルドロッキング状態であるかを感知する。このような信号は、車両ECUなどに伝達されて、運転者にチャイルドロッキングの有無を点灯等を用いて通知する。
チャイルドロック部材1700は、第3感知部設置部1740の右側の前面にチャイルド突起案内部1720が形成される。
チャイルド突起案内部1720は、前方(第1係止レバー部1450a)側に突出するように形成される。
チャイルド突起案内部1720は、帯形状に形成され、前方に突出した後に右側に折り曲げられて形成される。したがって、チャイルド突起案内部1720とチャイルドロック部材1700の前面との間には、チャイルド突起1453が挿入される挿入空間が形成される。前記挿入空間は、下部および右側が開放されるように形成される。
チャイルド突起案内部1720の水平の断面形状は、ロッキング突起案内部1507と同一または同様に形成されるので、これに関する詳細な説明は省略することとする。
チャイルド突起案内部1720の内側面(チャイルド突起1453と接触する面)には、傾斜面が形成されて、構造がさらに単純になって、耐久性も向上する。
チャイルド突起案内部1720がチャイルド突起1453を案内するに伴って前記係止レバー部の第1係止レバー部1450aが回動する。
本実施形態の車両用ドアラッチシステムは、外力により前記ロック部材のチャイルドロック部材1700が移動する時、チャイルドロック部材1700に前記外力と反対方向に弾性力を加えるロック部材バネ1760と、前記ハウジング1100に回転可能に設置されるロッキングガイド部材1790と、前記チャイルドロック部材1700に形成されて、前記ロッキングガイド部材1790をガイドし、係止溝1786が形成されたカム部1780とを含む。
本実施形態では、前記ロック部材をチャイルドロック部材1700としたが、これとは異なって、構造を変更して、前記ロック部材は、ロックプレート1500であってもよい。
前記外力は、駆動部1600のメインギヤ1630により形成されて、一つの駆動部1600を介して自動にドア1を閉めることができると同時に、自動にチャイルドロッキングすることができる。
メインギヤ1630は、チャイルドロック部材1700を右側にスライド(移動)させる。
ロック部材バネ1760は、コイルバネからなる。
ロック部材バネ1760の右端部は、第1ハウジング1110の後面に形成されたロック部材バネ保持溝に保持され、左端部は、チャイルドロック部材1700の右端部に右側に突出するように形成されるバネ嵌着突起1761に嵌入される。このようにロック部材バネ1760は、ハウジング1100とチャイルドロック部材1700との間に配置される。
ロッキングガイド部材1790は、第1ハウジング1110の後面に設置される本体部1792と、前記本体部1792に回動可能に設置されるロッド部1791とを含む。
本体部1792は、第1ハウジング1110の後面に形成された本体部保持溝に保持される。
本体部1792は、垂直の断面形状が円形状である円筒形状に形成される。
本体部1792は、上部本体部と、前記上部本体部の下部に配置される下部本体部とを含む。
前記上部本体部と前記下部本体部は、垂直の断面形状が半円形状に形成される。
前記上部本体部と前記下部本体部の当接する面は、扁平に形成され、当接する面には、ロッド部1791の中間部分が挿入されるロッド挿入溝が形成される。
前記ロッド挿入溝は、ロッド部1791において前後方向に配置される軸の部分が挿入される前後溝と、前記前後溝に連通してロッド部1791が引き出される引き出し溝とを含む。前記引き出し溝は、左右方向に配置される。前記引き出し溝は、ロッド部1791が前記軸の部分を中心に上部または下部に一定の角度以内で回転できるように形成される。すなわち、前記引き出し溝は、本体部1792の外側に向くほど上下幅が大きくなるように形成される。
ロッド部1791は、ワイヤー形状に形成され、左右方向に配置される。
ロッド部1791は、中間部分の両側が左側に折り曲げられて形成され、両終端が中心に向くように前方または後方に折り曲げられる。
ロッド部1791の両終端は、カム部1780にガイドされる。
ロッド部1791の一側は、チャイルドロック部材1700の前方に配置され、他側は、チャイルドロック部材1700の後方に配置される。
ロッド部1791の中間部分は、前後方向に配置されて、軸部分の役割をする。
ロッド部1791の両端の間のうちいずれか一つの部分である中間部分は、前記前後溝に挿入されて、本体部1792に回動可能に設置される。
このようにロッキングガイド部材1790が形成されて、単純な構造を維持すると同時に、チャイルドロック部材1700の左右移動がさらに円滑になり得る。
カム部1780は、チャイルドロック部材1700の前面および後面に溝形状に形成される。したがって、カム部1780を容易に形成することができる。チャイルドロック部材1700の前面および後面に形成されたカム部1780は、同一に形成される。ロッド部1791の一側の終端は、前方のカム部1780に挿入され、ロッド部1791の他側の終端は、後方のカム部1780に挿入される。
カム部1780は、チャイルド突起案内部1720とバネ嵌着突起1761との間に配置される。カム部1780は、チャイルド突起案内部1720およびバネ嵌着突起1761より下部に配置される。
カム部1780は、右側に配置される第1部分1781と、第1部分1781に連続して形成される第2部分1785と、第2部分1785の下部に配置される第5部分1782と、第2部分1785に連続する第3部分と、第3部分に連続する第2傾斜面1784と、第2傾斜面1784に連続する第1傾斜面1783と、第1傾斜面1783に連続する第4部分とを含む。したがって、カム部1780は、ゆがんだハート形状に形成される。
第1部分1781は、水平に形成され、第2部分1785および第5部分1782は、傾斜して形成される。第5部分1782は、第2部分1785より長く形成される。第5部分1782と第2部分1785が会う点を通過する水平線と第5部分1782が成す角度は、前記水平線と第2部分1785が成す角度より小さく形成される。
第2部分1785と、前記第3部分と、第2傾斜面1784は、上部経路を形成する。
第1傾斜面1783と、前記第4部分と、第5部分1782は、下部経路を形成する。前記上部経路と前記下部経路は、互いに連結されている。
係止溝1786は、カム部1780の左側に配置される。
係止溝1786は、前記上部経路と前記下部経路との間に配置される。
係止溝1786は、右側に凹設されるように左右方向に形成される。
係止溝1786は、二つの対向する第1、第2傾斜面1783、1784により形成される。
第1傾斜面1783は、第2傾斜面1784の下部に配置される。
第1傾斜面1783は、第2傾斜面1784より長く形成される。
本発明の車両用ドアラッチシステム5は、ドア1のロック状態でドアレバー(図示せず)を引っ張る途中にドアロック解除を実行しても、機能の混乱(ジャム/JAM)なしにロック解除を実行することができる。
これを順に説明すると、次のとおりである。
ロック状態にあるドア1のドアレバー(図示せず)を引っ張る。
この際、係止レバー部1450は、サブロッキング部材1400に係止していない状態であるので、引っ張ったドアレバー(図示せず)に沿ってサブロッキング部材1400がメインロッキング部材1300に影響を及ぼさずにメインロッキング部材1300の反対側にスライドする。
このような動作を実行する途中でキーやリモコンなどを利用してロック解除動作を実行すると、係止レバー部1450がサブロッキング部材1400に連結されるために前方に回動する。
しかしながら、ドアレバー(図示せず)を引っ張っている状態で係止レバー部1450が回動するので、メインロッキング部材1300から離隔していたサブロッキング部材1400には、係止レバー部1450が連結されずに、メインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400との間の離隔した空間に係止レバー部1450が入る。
この際、引っ張っていたドアレバー(図示せず)を解除すると、サブロッキング部材1400がバネの弾性復元力によりメインロッキング部材1300側に移動する。
係止レバー部1450の内側にサブロッキング部材1400が入って、係止レバー部1450がサブロッキング部材1400に締結完了される。
本発明の車両用ドアラッチシステム5のPCB1900に設置されたセンサーは、ルームランプ(図示せず)、計器盤(図示せず)等と連結されて、ユーザは、ドア1の開放および閉鎖状態を容易に把握することができる。
以下、前述した構成を有する本発明の第1実施形態による車両用ドアラッチシステム5の作動過程について説明する。
<ドア閉鎖>
図22〜図25には、車両のサイドにあるドアが閉じられる過程が示されている。
図22に示されたように、開いた状態のドア1をユーザが閉めると、車体に設置されたストライカー1101がラッチ1200を押圧してラッチ1200が時計回りに回転する。
ラッチ1200は、時計回りに回転しつつ、第6センサー1910を押圧し、前記制御部は、ドア1が閉じられていると認知するが、モーター1610は、まだ作動しない。この際、図23に示されたように、ラッチ1200の外周面が回動部材1370のロッキング部1371を押圧して、メインロッキング部材1300は、右側に押される。したがって、第1感知部1351が第1センサー1901により感知されない。
次に、図24に示されたように、ユーザがドア1を閉める力により、ラッチ1200は、時計回りにさらに回転して、回動部材1370のロッキング部1371が補助ロッキング溝1202に挿入されつつ、第1感知部1351が第1センサー1901により感知される。
このように、第6センサー1910と第1センサー1901がいずれも感知されると、前記制御部は、モーター1610を作動させる。
すなわち、ストライカー1101がラッチ1200を押圧してラッチ1200が所定の角度で時計回りに回転した後にモーター1610が作動する。
そのため、ドア1が開いている場合、モーター1610が作動するエラーを防止することができる。
モーター1610の作動によりメインギヤ1630の前面に設置された係止部1631が時計回りに回転してラッチ1200の突起1215を時計回り方向側に押圧し、これにより、ラッチ1200のロッキング溝1201に回動部材1370のロッキング部1371が挿入されてドア1が閉じられる。
この際、回動部材1370のロッキング部1371が回動バネ1390の弾性力により時計回りに回転してロッキング溝1201内に位置することによって、ロッキング部1371のラッチ挿入溝にラッチ1200の第1面が挿入される。
モーター1610により係止部1631が回転しつつ前記ドア閉鎖位置まで行くと、ロッキング部1371がロッキング溝1201に挿入されて、第1感知部1351が第1センサー1901により感知される。このようにモーター1610がドア閉鎖のために作動する途中で、第1感知部1351が第1センサー1901により感知されると、前記制御部は、係止部1631がドア閉位置まで回転したと判断して、モーター1610を介して係止部1631を反時計回りに回転させる。この際、図25に示されたように、前記制御部は、第5センサー感知部1641が第5センサー1911を押圧するまでモーター1610を作動させる。したがって、メインギヤ1630は、基本位置に復帰する。このようにメインギヤ1630がドア閉鎖やドアロック作動後には、基本位置に復帰して、運転者が手動でもドアロックおよびドア閉鎖を解除できる。
もしモーター1610を作動させてドア1を閉めている途中でドア1と車体との間に乳児の指や服が挟まれるなどのような非常事態が発生した場合、ドアレバー(図示せず)を引っ張ると、右側に移動した第1感知部1351を第2センサー1903が感知するに伴ってモーター1610を逆回転させて係止部1631をロッキング解除位置(基本位置)に移動させてドア1が開けるようにする。
<ドアロック>
図26〜図28には、車両のサイドにあるドアが閉める過程が示されている。
図26に示されたように、ロック解除状態であるドア1がキー/リモコン/ロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサー/車両速度臨界値による設定などに応じてロック状態となる作動を説明する。
ロッキング駆動部1650のモーター1651を介したドアロックが入力されると、図27に示されたように、モーター1651が作動して第2ギヤ1653を時計回りに回転させる。
第2ギヤ1653が時計回りに回転すると、第1回転係止部1656がロックプレート1500のロック係止部1502を押圧してロックプレート1500をスライドさせる。
この際、ロックプレート1500は、右側に移動し、図27に示されたように、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、ロッキング突起案内部1507の傾斜面1511に乗って挿入空間1509に挿入されて、係止突起1455が後方に移動し、係止突起1455は、第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bからそれぞれ離脱する。これにより、ドア1がロック状態となり、ドアレバー(図示せず)を引っ張ると、メインロッキング部材1300に力が伝達されない。
図29に示されたように、第1回転係止部1656は、ロックプレート1500の第2感知部1521を第4センサー1907で感知するまでロックプレート1500を押圧し、元の位置に復帰する。
ドア1をキーを介してロックするには、キーを車両のキー挿入溝に入れて、キーコネクト1550を運転者を基準として反時計回りに回転させる。
キーコネクト1550が回転すると、第1キー係止部1554がロックプレート1500のロック係止部1502を押圧してロックプレート1500をスライドさせる。
この際、ロックプレート1500は、右側に移動し、係止突起1455は、第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bからそれぞれ離脱する。これにより、ドア1がロック状態となる。
制御部が第4センサー1907で信号を伝達されれば、ロックされたことをユーザに通知する。ユーザは、キーを反対に回した後にキーを取り出す。これにより、キーコネクト1550は、元の位置に復帰する。
<ドアロックの解除>
図29および図30には、車両のサイドにあるドアがロック解除される過程が示されている。
図29に示されたように、ロック状態であるドア1がキー/リモコン/レバーロックボタン/ノブ/ドアアウトレバーセンサー/車両速度臨界値による設定などに応じてロック解除状態となる作動を説明する。
ロッキング駆動部1650のモーター1651を用いたドアロック解除が入力されると、図30に示されたように、モーター1651が作動して第2ギヤ1653を反時計回りに回転させる。
第2ギヤ1653が反時計回りに回転すると、第2回転係止部1657がロック係止部1502を押圧してロックプレート1500をスライドさせる。
この際、ロックプレート1500は、左側に移動し、第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、ロッキング突起案内部1507の挿入空間1509から抜け出して、第2戻しバネ1460により係止突起1455が前方に移動し、係止突起1455は、第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bにそれぞれ係止する。これにより、ドア1がロック解除状態になって、ドアレバー(図示せず)を引っ張ると、メインロッキング部材1300に力が伝達される。
第2回転係止部1657は、ロックプレート1500の第2感知部1521を第3センサー1905で感知するまでロックプレート1500を押圧し、元の位置に復帰する。
ドア1をキーを介してロック解除するには、キーを車両のキー挿入溝に入れて、キーコネクト1550を運転者を基準として時計回りに回転させる。
キーコネクト1550が回転すると、第2キー係止部1552がロックプレート1500のロック係止部1502を押圧してロックプレート1500をスライドさせる。
この際、ロックプレート1500は、左側に移動し、係止突起1455は、第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bにそれぞれ係止する。これにより、ドア1がロック解除状態となる。
制御部が第3センサー1905で信号を伝達されると、ロック解除されたことをユーザに通知する。ユーザは、キーを反対に回した後にキーを取り出す。これにより、キーコネクト1550は、元の位置に復帰する。
<ドアインレバーを利用した内側ドアロックの解除>
図32に示されたように、ドア1がロック状態であるとき、図33に示されたように、ドアインレバー(図示せず)を一度引っ張ると、第1サブロッキング部材1400aが右側にスライドする。
この際、第1サブロッキング部材1400aのマニュアルロック部材押圧部1407は、右側にスライドすると同時に、マニュアルロック部材1560の第1係止部1563を右側に押圧する。これにより、マニュアルロック部材1560の第2係止部1562は、テコの原理によって左側に移動する。また、第2係止部1562は、ロックプレート1500を左側に移動させる。
図34に示されたように、ロックプレート1500が左側に移動するに伴って第1係止レバー部1450aと第2係止レバー部1450bは、ロッキング突起案内部1507の挿入空間1509から抜け出して、第2戻しバネ1460により係止突起1455が前方に移動し、係止突起1455は、第1サブロッキング部材1400aと第2サブロッキング部材1400bにそれぞれ係止する。これにより、ドア1がロック解除状態となる。
この際、ドアインレバー(図示せず)をもう一度引っ張ると、メインロッキング部材1300のロッキング部1371でラッチ1200が離脱してドア1が開かれる。
<チャイルドロック部材を利用した内側ドアのロック>
運転者がチャイルドロック部材1700を利用した内側ドアロックをボタン等を用いて入力すると、駆動部1600のモーター1610が作動する。図36に示されたように、モーター1610が作動すると、メインギヤ1630も回転する。メインギヤ1630が反時計回りに回転すると、チャイルドロック部材係止部1635にメインギヤ係止突起1710が係止して、チャイルドロック部材1700も右側にスライドする。すなわち、メインギヤ1630がチャイルドロック部材1700を右側に押圧する。
このようにチャイルドロック部材1700に1次に外力が加えられれば、ロック部材バネ1760は、収縮し、カム部1780の第1部分1781にあったロッド部1791は、前記下部経路に移動して係止溝1786に挿入される。この状態でチャイルドロック部材1700は、左側方向にロック部材バネ1760の弾性力を受けるようになって、チャイルドロック部材1700の位置は、安定的に維持される。すなわち、チャイルドロック部材1700が右側に移動した状態が維持される。
チャイルドロック部材1700が右側にスライドすると、図37に示されたように、第1係止レバー部1450aのチャイルド突起1453がチャイルド突起案内部1720に係止して後方に案内される。これにより、第1係止レバー部1450aは、第1サブロッキング部材1400aの第1係止鍔1405aから離脱する。したがって、第1サブロッキング部材1400aとメインロッキング部材1300は、分離して、第1サブロッキング部材1400aとメインロッキング部材1300は、共にスライドしない。
なお、モーター1610は、第3感知部1741を第8センサー1902で感知するまで作動する。
このように駆動部1600を介して自動にチャイルドロッキングした後には、図38に示されたように、モーター1610は、反対に回転して基本位置に移動する。メインギヤ1630が時計回りに回転する時、チャイルドロック部材1700には、係止しない。
<チャイルドロック部材を利用した内側ドアロックの解除>
運転者がチャイルドロック部材1700を利用した内側ドアロック解除をボタン等を用いて入力すると、駆動部1600のモーター1610が作動する。図39に示されたように、モーター1610が作動すると、ドアロックする時と同一にメインギヤ1630も反時計回りに回転する。ロック状態からロック解除状態にするために、メインギヤ1630が反時計回りに回転する時には、メインギヤ1630を反時計回りに一定時間の間回転させた後に時計回りに回転させて基本位置に復帰するようにする。
メインギヤ1630が反時計回りに回転すると、チャイルドロック部材係止部1635にメインギヤ係止突起1710が係止して、チャイルドロック部材1700も若干右側にスライドする。すなわち、メインギヤ1630がチャイルドロック部材1700を右側に押圧する。このように、チャイルドロック部材1700に2次に外力が加えられれば、ロッド部1791は、係止溝1786から抜け出す。
その後、メインギヤ1630が時計回りに回転すると、チャイルドロック部材1700は、メインギヤ1630にも係止しないので、左側方向にロック部材バネ1760の弾性力のみを受ける。したがって、ロック部材バネ1760の弾性力によりチャイルドロック部材1700は、左側方向にスライドする。
図40に示されたように、チャイルドロック部材1700が左側方向にスライドするロッド部1791は、前記上部経路に移動して、カム部1780の第1部分1781に復帰する。
このようにチャイルドロック部材1700が左側にスライドすると、図41に示されたように、チャイルド突起案内部1720から第1係止レバー部1450aのチャイルド突起1453が抜け出て、第1係止レバー部1450aの右側は、第2戻しバネ1460の弾性力により前方に移動する。これにより、第1係止レバー部1450aは、第1サブロッキング部材1400aの第1係止鍔1405aに係止する。したがって、第1サブロッキング部材1400aとメインロッキング部材1300は、連結されて、第1サブロッキング部材1400aとメインロッキング部材1300は、共にスライドする。
なお、第3感知部1741が第7センサー1904で感知されると、制御部は、チャイルドロッキング解除されたことを通知する。
このように本実施形態のチャイルドロック部材1700は、1次外力を加えた時、前記下部経路にロッド部1791の終端が移動して係止溝1786に係止し、2次外力を加えた時、ロッド部1791の終端が係止溝1786から抜け出して前記上部経路に移動する。
これにより、チャイルドロック部材1700は、1次外力を加えれば、移動した後に移動した位置が維持され、引き続いて、2次外力を前記1次外力と同じ方向に加えれば、元の位置に復帰する。
したがって、車両用ドアラッチシステムを単純に維持すると同時に、チャイルドロック部材1700をラッチ1200と同じメインギヤ1630により移動させても、前記メインギヤ1630が前記ラッチ1200を回転させる時、チャイルドロック部材1700のロッキングが解除されるのが防止される。
<モーター故障時のドアの解放>
図42に示されたように、モーター1610を介してドア1を自動に閉めるために係止部1631が前記ドア閉位置まで移動した状態、あるいは移動中にまたは基本位置に復帰中にモーター1610の故障が生じ得る。
このような場合にドアレバーを引っ張ると、図43に示されたように、メインロッキング部材1300が右側に移動して係止部押圧部1330も右側に移動する。
これにより、係止部押圧部1330は、係止部1631のヘッド部1631aを押圧する。ヘッド部1631aが押されると、ヘッド部1631aは、ラッチ1200の突起1215より後方に移動して係止部1631とラッチ1200の係止が解除される。
その後、図44に示されたように、ユーザがドア1を引っ張ると、ストライカー1101がラッチ1200を反時計回りに回転させて、ドア1は開かれる。
このように駆動部1600を介してドア1を閉める途中で、または閉めた後に駆動部1600が故障しても、ドアレバーを引っ張ると、手動でドア1を開くことができる。
ユーザがドアレバーを解除すると、係止部1631は、リターンスプリング1648により前方にスライドして元の位置に復帰される。
なお、図45に示されたように、非常時でなく、平常時に(係止部1631が基本位置にある時)は、ユーザがドア1を開いたりドアロックを解除するためにドアレバーを引っ張っても、回避屈曲部1332に起因して係止部押圧部1330により係止部1631は押圧されない。したがって、平常時にメインロッキング部材1300を移動させる(スライドさせる)作動力が上昇するのが防止される。
<車両用ドアラッチシステムの組立て方法>
前述した第1実施形態による車両用ドアラッチシステムの組立て方法は、次のとおりである。
第1ハウジング1110の後面に設置される部材(ロックプレート駆動部のチャイルドロック部材1700等)を設置する。次に、第3ハウジング1150を第1ハウジング1110の後面にボルトまたはリベットを介して結合および締結する。
第1ハウジング1110の前面にメインロッキング部材1300とサブロッキング部材1400等を設置する。第2ハウジング1130の後面にラッチ1200と第1戻しバネ1250と回動部材1370と回動バネ1390がラッチ回動軸1230と第1戻しバネ係止軸1251と回動軸1380と回動バネ係止軸1391により設置される。次に、第1ハウジング1110と第2ハウジング1130をボルトやリベットを介して結合および締結させて、組立てを完了することができる。
このような組立て工程を通じて、車両用ドアラッチシステムの組立て工程がさらに容易になりえる。
<本発明の第2実施形態>
本発明の第2実施形態による車両用ドアラッチシステムを説明するに際して、第1実施形態による車両用ドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図46に示されたように、第2実施形態による車両用ドアラッチシステムは、ロック解除ケーブル連結部がロックプレートの左側に形成され、ドアレバー連結部2800と反対方向にあるロック解除ケーブル2810がハウジング2100の左側に引き出されることを特徴とする。
ドア1の窓に近接するように配置されるノブ6は、ロック解除ケーブル2810に直接連結される。
このような場合にも、ロック解除ケーブル2810を長く伸ばして、モーター2610がストライカー挿入溝の上部に配置されるようにドア1に設置することができる。これにより、モーター2610が浸水するのが防止される。
<本発明の第3実施形態>
本発明の第3実施形態による車両用ドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2実施形態による車両用ドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図47〜図51に示されたように、第3実施形態による車両用ドアラッチシステムは、外力により前記チャイルドロック部材3700が移動するとき、前記チャイルドロック部材3700に前記外力と反対方向に弾性力を加えるロック部材バネ3760と、前記ハウジングと前記チャイルドロック部材3700のうちいずれか一つに回転可能に設置されるロッキングガイド部材3790と、残りの一つに形成されて、前記ロッキングガイド部材3790をガイドして係止溝3786が形成されたカム部3780とを含むことを特徴とする。
本実施形態では、前記ロッキングガイド部材3790は、前記チャイルドロック部材3700に回転可能に設置され、前記カム部3780は、前記ハウジングの第1ハウジング3110の背面に形成される。
ロック部材バネ3760は、コイルバネからなり、左右方向に水平に配置される。
ロック部材バネ3760は、後述するカムカバー3730とチャイルドロック部材3700との間に配置される。
チャイルドロック部材3700の右側の後面には、ロック部材バネ3760の前方が保持される第1バネ保持溝が形成される。前記第1バネ保持溝は、後方および右側が開放されるように形成される。
カムカバー3730の内側には、左右方向にロック部材バネ3760の後方が保持される第2バネ保持溝が形成される。前記第2バネ保持溝は、前方および左側が開放されるように形成される。
ロック部材バネ3760は、右端部がカムカバー3730、すなわち第1ハウジング3110に支持され、左端部がロッキングガイド部材3790のバネ加圧部3794に支持される。ロッキングガイド部材3790のバネ加圧部3794は、チャイルドロック部材3700の第2平坦部3752とロック部材バネ3760の左端部との間に配置される。したがって、ロック部材バネ3760の弾性力は、チャイルドロック部材3700だけでなく、ロッキングガイド部材3790にも伝達される。
ロッキングガイド部材3790は、バー形状に形成されて、チャイルドロック部材3700の右側前方に回動可能に設置される。
チャイルドロック部材3700の右側の前方には、ロッキングガイド部材3790が保持および遊動され得るようにガイド部材遊動溝3751が形成される。ガイド部材遊動溝3751は、前方が開放されるように形成される。
ロッキングガイド部材3790には、前記カム部3780によりガイドされるカムガイド部3793と、前記ロック部材バネ3760の弾性力を受けるバネ加圧部3794が形成される。
カムガイド部3793は、円筒形状に形成され、ロッキングガイド部材3790の右側の終端に前方に突出するように形成される。ロッキングガイド部材3790がチャイルドロック部材3700に設置された時、カムガイド部3793は、隣接するチャイルドロック部材3700の他の面より前方に突出する。
ロッキングガイド部材3790においてカムガイド部3793に近接した部分は、カムガイド部3793に向くほど上下幅が次第に狭くなるようにテーパー形状に形成される。
ロッキングガイド部材3790の左側の後方には、ヒンジが後方に突出するように形成される。
チャイルドロック部材3700には、ロッキングガイド部材3790のヒンジが貫通するヒンジ孔が前後方向に貫通するように形成される。前記ヒンジ孔は、右側が屈曲し、左側が扁平で、半月形状に形成される。前記ヒンジ孔は、ロッキングガイド部材3790のヒンジの断面積より大きく形成される。したがって、前記ヒンジ孔が半月形状に形成されても、チャイルドロック部材3700に対してロッキングガイド部材3790が円滑に回転することができる。
これにより、ロッキングガイド部材3790は、チャイルドロック部材3700に回動可能に設置される。前記ヒンジ孔前方は、ガイド部材遊動溝3751に連通する。前記ヒンジ孔後方は、前記第1バネ保持溝に連通する。
バネ加圧部3794は、ロッキングガイド部材3790のヒンジの後端に一体に形成される。したがって、バネ加圧部3794は、ロッキングガイド部材3790の左側に後方に配置される。これにより、ロッキングガイド部材3790の部品数が減少し、構造も単純になる。
バネ加圧部3794の断面形状は、半円形状に形成されて、前記バネ加圧部3794には、前記ロック部材バネ3760の弾性力を受ける面の反対面に第1平坦部3794aが形成される。バネ加圧部3794で第1平坦部3794aと屈曲部が会う角の部分は、ラウンド形状に形成される。
前記チャイルドロック部材3700には、前記第1平坦部3794aと対向する第2平坦部3752が形成される。
前記カムガイド部3793の水平中心と前記バネ加圧部3794の水平中心は、上下方向に離隔するように配置される。本実施形態では、前記カムガイド部3793の中心は、前記バネ加圧部3794の中心より上部に配置される。
したがって、外力がなくなると、ロック部材バネ3760により第1平坦部3794aと第2平坦部3752は当接して、ロッキングガイド部材3790のカムガイド部3793は上部に向く。したがって、チャイルドロック部材3700が円滑に復帰することができる。
前記カム部3780は、前記ハウジングの第1ハウジング3110の後面に設置されるカムカバー3730の内側の前方に一体に形成される。
カムカバー3730には、前記チャイルドロック部材3700および前記ロッキングガイド部材3790がスライドするスライド溝3731が左右方向に形成される。スライド溝3731は、左側が開放され、右側が閉塞されるように形成される。スライド溝3731は、前記第2バネ保持溝に連通する。したがって、チャイルドロック部材3700の右側は、カムカバー3730に挿入される。
これにより、カムカバー3730は、ロック部材バネ3760とロッキングガイド部材3790とチャイルドロック部材3700を取り囲んで、部品を保護できると同時に、モジュール化され得るので、組立て性がさらに改善される。
チャイルドロック部材3700の右側の上部および下部には、組立てフックがそれぞれ形成されている。また、カムカバー3730の上部および下部には、前記組立てフックが挿入される組立てフック締結孔がそれぞれ形成されている。前記組立てフック締結孔は、左右方向に長く形成されて、チャイルドロック部材3700とカムカバー3730の組立て状態は維持するものの、チャイルドロック部材3700は、カムカバー3730に対して左右方向にスライドし得る。
このような前記組立てフックおよび前記組立てフック締結孔により、モジュール化がさらに容易になることができる。
カムカバー3730の前面の下部には、第1ハウジング3110の後面に形成されたカムカバー結合溝に嵌入されるカムカバー結合突起3732が前方に突出するように形成される。したがって、このようなカムカバー結合突起3732により、カムカバー3730は、第1ハウジング3110に安定的に設置され得る。
前記カム部3780は、溝形状に形成される。前記カム部3780は、スライド溝3731に連通する。
カム部3780は、右側に向くほど高さが低くなる第1傾斜面3781と、第1傾斜面3781の下端に連続するように形成され、右側に向くほど高さが高くなる第2傾斜面3782と、第2傾斜面3782に連続して形成され、左側に向くほど高さが高くなる第3傾斜面3783と、第3傾斜面3783に連続して形成され、左側に凹状に円弧形状に屈曲して係止溝3786を形成する第1屈曲部と、前記第1屈曲部に連続して形成され、右側に向くほど高さが高くなる第4傾斜面と、前記第4傾斜面に連続して形成され、左側に向くほど高さが高くなるように上方に凸状に屈曲形成される第2屈曲部3787により形成される。第2屈曲部3787は、第1傾斜面3781の上部に連結される。このようにカム部3780が形成されて、外力が加えられない時、カムガイド部3793が係止溝3786から容易に離脱しない。
第1傾斜面3781と第2傾斜面3782と第3傾斜面3783と前記第1屈曲部と前記第4傾斜面と第2屈曲部3787は、カムカバー3730の内壁から後方に突出したカム突出部により形成される。したがって、カム部3780は、ロッキングガイド部材3790とチャイルドロック部材3700の前方に配置される。
第1傾斜面3781と第2傾斜面3782と第3傾斜面3783は、下部経路を形成し、前記第4傾斜面と第2屈曲部3787は、上部経路を形成する。
カム部3780は、第3傾斜面3783と第1屈曲部と第4傾斜面と第2屈曲部3787により形成された部分の前方が開放されるように形成される。これによってカムカバー3730を射出成形で容易に製造することができる。
<チャイルドロック部材を利用した内側ドアのロック>
運転者がチャイルドロック部材3700を利用した内側ドアロックをボタン等を用いて入力すると、駆動部のモーターが作動する。モーターが作動すると、チャイルドロック部材3700も右側にスライドする。
このようにチャイルドロック部材3700に1次に外力が加えられれば、ロック部材バネ3760は、収縮し、カム部3780の左側にあったロッキングガイド部材3790は、前記下部経路に移動して係止溝3786に挿入される。この状態でチャイルドロック部材3700は、左側方向にロック部材バネ3760の弾性力を受けるようになって、チャイルドロック部材3700の位置は、安定的に維持される。これにより、第1実施形態で記述されたように、ドアインレバーを引っ張っても、ドアは開かない。
<チャイルドロック部材を利用した内側ドアロックの解除>
運転者がチャイルドロック部材3700を利用した内側ドアロック解除をボタン等を用いて入力すると、駆動部のモーターが作動する。モーターが作動すると、ドアロックする時と同一にメインギヤも反時計回りに回転する。ロック状態からロック解除状態にするためにメインギヤが反時計回りに回転する時には、メインギヤを反時計回りに一定時間の間回転させた後に時計回りに回転させて基本位置に復帰するようにする。
メインギヤが反時計回りに回転すると、チャイルドロック部材3700も若干右側にスライドする。このように、チャイルドロック部材3700に2次に外力が加えられれば、ロッキングガイド部材3790のカムガイド部3793は、ロック部材バネ3760の弾性力により上側に向くようになって、係止溝3786から抜け出す。
その後、メインギヤが時計回りに回転すると、チャイルドロック部材3700は、メインギヤにも係止しないので、左側方向にロック部材バネ3760の弾性力のみを受ける。したがって、ロック部材バネ3760の弾性力によりチャイルドロック部材3700は、左側方向にスライドする。
チャイルドロック部材3700が左側方向にスライドするロッキングガイド部材3790は、前記上部経路に移動してカム部3780の左側に復帰する。
このようにチャイルドロック部材3700が左側にスライドすると、ドアインレバーを介してドアを開くことができる。
なお、第3実施形態による車両用ドアラッチシステムは、第1ハウジング3110の前方に配置される第2ハウジング3130は、二つに分割されて設けられる。分割された第2ハウジング3130は、それぞれ異なる素材で形成され得る。第2ハウジング3130は、金属素材で形成される金属第2ハウジング3130aと、プラスチック素材で形成されるプラスチック第2ハウジング3130bとを含む。このように第2ハウジング3130は形成されて、耐久性は維持すると、同時に装置の重量を減少させることができる。
金属第2ハウジング3130aは、装置の左側に配置され、プラスチック第2ハウジング3130bは、装置の右下部に配置される。
金属第2ハウジング3130aには、装置をドアにボルト締結し得るように設置孔が複数個形成されている。また、金属第2ハウジング3130aには、ラッチおよび回動部材などが設置される。
<本発明の第4実施形態>
本発明の第4実施形態による車両用ドアラッチシステムを説明するに際して、第1、第2、3実施形態による車両用ドアラッチシステムと同一または類似の構成については、同じ符号を使用し、詳細な説明および図示を省略することとする。
図52〜図61に示されたように、第4実施形態による車両用ドアラッチシステムは、ハウジングと、前記ハウジングに回動可能に設置されるラッチ4200と、前記ハウジングに設置されて、前記ラッチ4200をロッキングさせるドアクローズ部材と、前記ラッチ4200を回動させるための駆動部とを含み、前記駆動部は、前記ラッチ4200を回動させるメインギヤ4630を含み、前記メインギヤ4630の位置を感知する第5センサー4911を含み、前記メインギヤ4630には、前記第5センサー4911により感知される第1メインギヤ感知部4641と第2メインギヤ感知部4633が設けられ、前記第1メインギヤ感知部4641と前記第2メインギヤ感知部4633は、円周方向に沿って離隔するように配置されることを特徴とする。
前記ドアクローズ部材は、前記ハウジングの第1ハウジング4110の前面にスライド可能に設置されるスライド部材と、前記ハウジングの第1ハウジング4110の前面に回動可能に設置され、前記スライド部材に連結される回動部材4370とを含む。
前記スライド部材は、前記ラッチ4200をロッキングさせるメインロッキング部材4300と、前記メインロッキング部材4300の一側に配置されるサブロッキング部材とを含む。
メインロッキング部材4300とサブロッキング部材は、前述した実施形態と同様の前記連結手段により連結される。
前記駆動部は、モーター4610と、モーター4610の軸に設置される第1ウォーム4613と、第1ウォーム4613に噛合する減速ギヤ4620と、減速ギヤ4620に噛合してラッチ4200を回動させるメインギヤ4630とを含む。
また、第1ハウジング4110には、メインギヤ4630の位置を感知する第5センサー4911が設置される。第5センサー4911は、メインギヤ4630が基本位置にある時、感知されるように配置される。第5センサー4911の詳細な設置位置および設置構造は、前述した実施形態に示されているので、これに関する説明は、省略することにする。
メインギヤ4630は、ラッチ4200の後方に配置されるように第1ハウジング4110の後面に回動可能に設置される。
メインギヤ4630には、ラッチ4200を回転させる係止部4631が前方に突出するように形成される。係止部4631は、ラッチ4200の突起4215に係止する。
係止部4631は、前述した実施形態と同様に、メインギヤ4630に前後方向にスライド可能に設置される。
また、メインギヤ4630には、第5センサー4911により感知される第1メインギヤ感知部4641と第2メインギヤ感知部4633が設けられる。
第1メインギヤ感知部4641は、係止部4631の外筒に一体に形成される。
なお、第1ハウジング4110の後面とメインギヤ4630の前面との間には、後述するチャイルドロック部材4700が配置される。
第1メインギヤ感知部4641は、チャイルドロック部材係止部と一体に形成される。前記チャイルドロック部材係止部には、チャイルドロック部材4700のメインギヤ係止突起が係止する。このようなチャイルドロック部材係止部を介して前記駆動部は、チャイルドロック部材4700をチャイルドロッキング位置またはチャイルドロッキング解除位置に移動させる役割もする。
すなわち、係止部4631が第1メインギヤ感知部およびチャイルドロック部材係止部の役割もする。
第2メインギヤ感知部4633は、チャイルドロック部材4700の後方に配置されて、メインギヤ4630が回転する時、チャイルドロック部材4700に係止しない。
第1メインギヤ感知部4641と第2メインギヤ感知部4633は、円周方向に沿って離隔するように配置される。
より詳細には、第2メインギヤ感知部4633は、第1メインギヤ感知部4641より右側に配置される。
第1メインギヤ感知部4641と第2メインギヤ感知部4633は、前記メインギヤ4630の外周面に外側に突出するように形成される。これにより、第1メインギヤ感知部4641と第2メインギヤ感知部4633を単純な構造で形成することができる。
第1メインギヤ感知部4641と第2メインギヤ感知部4633は、メインギヤ4630の非ギヤ部に形成される。
第1メインギヤ感知部4641と第2メインギヤ感知部4633は、中心部に向くほど外側に突出するように外周面が傾斜するように形成されて、リミットスイッチの形で設けられる第5センサー4911を円滑に押圧することができる。
前記スライド部材のメインロッキング部材4300には、係止部4631を押圧する係止部押圧部4330が形成される。係止部押圧部4330の具体的な形状などは、前述した実施形態に示されているので、これに関する詳細な説明は、省略することとする。
回動部材4370には、ロッキング部4371と挿入突起4373が形成される。
また、回動部材4370には、ラッチ4200から上部に突出した第1面4203が挿入されるラッチ挿入溝4372が形成される。ラッチ挿入溝4372は、下部が開放されるように形成されて、ロッキング部4371と挿入突起4373との間に配置される。このようなラッチ挿入溝4372により、ドアの閉め時にラッチ4200が回動部材4370にロッキングなった状態が安定的に維持される。
前記スライド部材のメインロッキング部材4300には、挿入突起4373が挿入される回動部材挿入溝4317が形成される。
回動部材4370が前記ラッチ4200により押圧されて右側に移動する時、メインロッキング部材4300は、右側に移動しないように回動部材挿入溝4317は、挿入突起4373より左右幅が大きく形成される。すなわち、回動部材挿入溝4317は、挿入突起4373より回動部材4370の回動方向への幅が大きく形成される。しかし、メインロッキング部材4300が右側に移動する場合には、回動部材4370も連動して、右側に回転する。
これにより、回動部材4370がラッチ4200により右側に押圧されても、メインロッキング部材4300は、移動しないので、ドアが閉められる時、係止部押圧部4330が係止部4631を押圧するのが防止される。したがって、前記駆動部を用いて車両のサイドドアを閉める時、誤作動するのが防止される。
<ドア閉鎖>
図52〜図54には、車両のサイドにあるドアが閉じられる過程が示されている。
開かれた状態のドアをユーザが閉めると、車体に設置されたストライカー1101がロッキング溝4201に挿入されてラッチ4200を押圧してラッチ4200が時計回りに回転する。
ラッチ4200は、時計回りに回転しつつ、第6センサーを押圧し、回動部材4370のロッキング部4371が補助ロッキング溝4202に挿入される。前記制御部は、前記第6センサーの信号を受けて前記駆動部のモーター4610を作動させて、係止部4631が時計回りに回転するようにする。係止部4631にラッチ4200が係止して、ラッチ4200も共に時計回りに回転する。この際、図52に示されたように、ラッチ4200の外周面(補助ロッキング溝とロッキング溝との間)が回動部材4370のロッキング部4371を押圧する。しかし、回動部材挿入溝4317には、回動部材4370の挿入突起4373が右側に逃避し得る空間が形成されて、メインロッキング部材4300は右側に押されずに元の位置を維持する。
次に、図53に示されたように、モーター4610により係止部4631が回転しつつ、前記ドア閉位置まで行くと、ロッキング部4371がロッキング溝4201に挿入され、第2メインギヤ感知部4633が前記第5センサー4911により感知される。制御部(図示せず)は、第5センサー4911から信号を伝達されて、モーター4610を逆方向に回転させる。前記制御部は、第1メインギヤ感知部4641が第5センサー4911により感知されるまで前記メインギヤ4630を逆回転させる。すなわち、図54に示されたように、前記制御部は、第1メインギヤ感知部4641が第5センサー4911を押圧すると、モーター4610の作動を停止させる。
したがって、メインギヤ4630は、基本位置に復帰する。このようにメインギヤ4630がドア閉鎖やドアロック作動後には、基本位置に復帰して、運転者が手動でもドアロックおよびドア閉鎖を解除できる。
このように本実施形態の車両用ドアラッチシステムは、1個のセンサーを用いてラッチ4200をドア閉鎖位置まで回転させることができると同時に、メインギヤ4630を基本位置に復帰させることができる。
また、図55に示されたように、ラッチ4200には、前記ドアクローズ部材の回動部材4370に形成されるロッキング部4371が1次に挿入される補助ロッキング溝4202と、前記ロッキング部4371が2次に挿入されるロッキング溝4201が形成される。
ロッキング部4371が補助ロッキング溝4202に挿入される時(図55のa)からロッキング部4371がロッキング溝4201に挿入される時(図55のb)までのストライカー1101の上下移動距離dが12mm以上になるように、ロッキング溝4201と補助ロッキング溝4202は、円周方向に沿って離隔するように配置される。
これにより、既存のストライカー1101の移動距離である7mmより移動距離が長くなって、搭乗者がさらに容易にドアがモーター4610により自動に閉じられている過程を認知することができる。また、挟まれ防止の余裕空間が増加して、安全性がさらに高くなる利点がある。
ラッチ4200には、ストライカー1101が係止するストライカー係止突起4204がさらに形成される。
ストライカー係止突起4204は、ロッキング溝4201の内部に配置されて、ストライカー1101がロッキング溝4201に挿入された後、脱離することが効果的に防止される。
ストライカー係止突起4204は、第1面4203が形成された面(ロッキング部4371が係止する面)の対向する面に形成される。
ストライカー係止突起4204においてストライカー1101がロッキング溝4201に挿入される時、対向する面およびストライカー1101がロッキング溝4201から抜け出る時、対向する面は、傾斜するように形成されて、ストライカー1101がロッキング溝4201に円滑に挿入および離脱することができる。
また、ラッチ4200を復帰させる第1戻しバネ4250は、前述した実施形態と同様にコイルバネからなる。
第1戻しバネ4250の一端および他端には、折り曲げられた角度が90度以上である第1、第2折曲部4252、4253が形成される。第1折曲部4252は、上部に向かって直角に折り曲げられ、第2折曲部4253は、前方に向かって直角に折り曲げられる。
第1戻しバネ4250第1折曲部4252は、第1戻しバネ係止軸4251に係止し、コイル部は、ラッチ回動軸に取り巻かれ、第2折曲部4253は、ラッチ4200のバネ嵌着部4213に嵌入される。このように第1戻しバネ4250に第1、第2折曲部4252、4253が形成されて、組立て性がさらに改善される。
また、回動部材4370を復帰させる回動バネも、第1戻しバネ4250のようにコイルバネからなり、両終端に折り曲げられた角度が90度以上である第1、第2折曲部が形成されてもよい。
ドアをロックしたりロック解除させるロックプレート4500は、チャイルドロック部材4700の後方に配置されるように、第1ハウジング4110の後面にスライド可能なように設置される。
ロックプレート4500は、前記ロッキング駆動部によりロッキング位置またはロッキング解除位置に移動する。
ロックプレート4500の右下部には、ストッパー長孔4571が左右方向に形成される。ストッパー長孔4571は、前後方向に貫通するように形成される。
ストッパー長孔4571の両側の上下幅は、中心部の上下幅より大きく形成される。すなわち、ストッパー長孔4571の中心部には、薄肉部4576が形成される。
ストッパー長孔4571には、第1ハウジング4110の後面に後方に突出するように形成されるストッパー突起4107が挿入される。
したがって、別途の力を加えなければ、ロックプレート4500は、ロッキング位置またはロッキング解除位置に安定的に位置する。
また、ロックプレート4500には、ストッパー長孔4571の薄肉部4576の上部および下部には、前後方向に貫通するように形成されたスリット4578が左右方向に形成される。このようなスリット4578により、ストッパー突起4107がストッパー長孔4571の薄肉部4576を通過する時、円滑にロックプレート4500が弾性変形され得る。
キーコネクト4550は、前記ロッキング駆動部の第2ギヤ4653を貫通するように設置される。
キーコネクト4550に形成された第1、第2キー係止部4554、4552は、前記第2ギヤ4653に形成された第1、第2回転係止部4656、4657の上部に配置される。
第1、第2キー係止部4554、4552の下部には、傾斜面4556が形成される。
傾斜面4556は、第1、第2キー係止部4554、4552の上下の厚さが終端に向くほど薄くなるように形成される。このように第1、第2キー係止部4554、4552が形成されて、キーコネクト4550が回転する時、他の部材に係止したりすることが防止されて、駆動性がさらに改善される。
チャイルドロック部材4700は、前記連結手段を移動させて、第1サブロッキング部材とメインロッキング部材4300を連結したり分離する。
チャイルドロック部材4700をチャイルドロッキング位置やチャイルドロッキング解除位置に停止させるカム部4780は、第1ハウジング4110の後面に設置されるカムカバー4730に形成される。
カムカバー4730の前面には、カムカバー結合突起4732が形成され、前記第1ハウジング4110の後面には、前記カムカバー結合突起4732が挿入されるカムカバー結合溝4121が形成される。
カムカバー結合突起4732は、カム部4780の左側に配置される。
カムカバー結合突起4732は、上下方向に形成される垂直部と、前記垂直部の中間部分に連結されて左右方向に形成される水平部とを含む。詳細には、カムカバー結合突起4732は、全体的に「├」形状に形成される。このようなカムカバー結合突起4732により、カムカバー4730の締結力がさらに大きくなって、カムカバー4730の組立てがさらに円滑になり得る。
なお、前記駆動部の減速ギヤ4620の軸は、減速ギヤ軸支持板4623に回動可能に設置される。すなわち、減速ギヤ軸支持板4623には、減速ギヤ4620の軸が嵌入される軸貫通孔が上下方向に形成される。
減速ギヤ軸支持板4623は、第1ハウジング4110の後面に形成された支持板挿入溝4122に挿入されて設置される。
減速ギヤ軸支持板4623は、矩形で形成され、前記軸貫通孔は、減速ギヤ軸支持板4623の後方に偏るように配置される。このように減速ギヤ軸支持板4623が形成され、減速ギヤ軸支持板4623は、支持板挿入溝4122に安定的に挿入され得る。これにより、減速ギヤ軸支持板4623を容易にハウジングに設置できると同時に、減速ギヤ軸支持板4623の締結力がさらに向上する。
第1ハウジング4110の右側の後面の下部には、PCB4900が挿入されるPCB挿入溝4102が後方が開放されるように形成される。
第1ハウジング4110の内壁には、PCB4900の両側を支持するPCB支持部4104が形成される。PCB支持部4104には、PCB4900の両側が嵌入される嵌入溝が前後方向に形成される。したがって、PCB4900の下部と第1ハウジング4110においてPCB4900の下部と対向する面との間には、PCB離隔空間が形成される。前記離隔空間に配線連結のためのはんだ等が配置され得、PCB4900をさらに容易にハウジングに設置することができる。
好ましくは、PCB4900の上部と第1ハウジング4110においてPCB4900の上部と対向する面との間には、PCB離隔空間が形成される。
前述したように、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域を逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正または変形して実施し得る。