以下、本発明の好ましい実施例を添付図面を参照して詳細に説明すると次の通りである。
以下で説明される本発明の構成のうち、従来技術と同じ構成については前述した従来技術を参照することにし、別途の詳細な説明は省略する。
ある部分が他の部分の「上に」あると言及する場合、これは直接他の部分の上にあってもよく、その間に他の部分があってもよい。対照的に、ある部分が他の部分の「真上に」あると言及する場合、その間に他の部分が介在しない。
ここで使われる専門用語は単に特定の実施例を言及するためのものであって、本発明を限定することを意図しない。ここで使われる単数の形態は文面がこれと明白に反対の意味を示さない限り、複数の形態も含む。
明細書で使われる「含む」の意味は、特定の特性、領域、定数、段階、動作、要素及び/又は成分を具体化し、他の特定の特性、領域、定数、段階、動作、要素、成分及び/又は群の存在や付加を除外させるものではない。
「下」、「上」等の相対的な空間を示す用語は、図面で図示された一部分の他の部分に対する関係をより分かりやすく説明するために使われ得る。このような用語は図面で意図した意味とともに使用中の装置の異なる意味や動作を含むように意図される。例えば、図面中の装置をひっくり返すと、他の部分の「下」にあるものとして説明されたある部分は他の部分の「上」にあるとして説明される。したがって、「下」という例示的な用語は上と下の方向をすべて含む。装置は90度回転又は異なる角度で回転することができ、相対的な空間を示す用語もこれにより解釈される。
以下では安全装置がある車両用ドアラッチの好ましい実施例について説明する。
本発明の好ましい実施例で前方と後方は車両の前後方向(長さ方向)を意味し、上下方向は車両の左右方向(幅方向)を意味し、左右方向は車両の上下方向を意味する。
===============第1実施例===============
図1~図2に図示された通り、本発明の好ましい第1実施例の電動式ラッチ2000は、車両用ドアを開けるドア開放部材と、前記ドア開放部材を作動させる駆動部と、一側は前記車両用ドアに設置されて必要に応じて外側に引き出されるヒドゥンハンドルで備えられるハンドル部1000に連結され、他側は電動式ラッチ2000に連結されてハンドル部1000の引っ張りによって前記ドア開放部材にスライド(スライディング)可能なドア外側連結部60と、ハンドル部1000の引っ張りを感知する第1センサ22を含む。
前記ドア開放部材は、前記電動式ラッチ2000に回動可能に設置されるラッチ2200と、ラッチ2200をロッキング又はアンロッキングさせる回動部材2370と、回動部材2370を回転させるオープンレバー2350と、オープンレバー2350を回転させるオープンプレート2300を含む。
ドア外側連結部60はオープンプレート2300にスライドされ、前記駆動部はオープンレバー2350を回転させることができる。
以下では、図2を参照して各構成について詳しく説明する。
<ハウジング>
以下では前記ハウジングについて説明する。
図2に図示された通り、前記ハウジングは第1ハウジング2110と、第1ハウジング2110の前方に配置される第2ハウジング2130と、第1ハウジング2110の後方に配置される第3ハウジング2150を含む。
第1ハウジング2110は図3~図4に詳細に図示されている。
第1ハウジング2110の後面の周りと第3ハウジング2150の前面の周り(縁)の間にはシーリング部材2140が配置されて、前記駆動部が水によって損傷することが防止される。
図1に図示された通り、前記ハウジングの上部及び前方には、車体に連結されたストライカー(図示せず)が挿入されるストライカー挿入溝2105が形成される。ストライカー挿入溝2105は上部及び前方が開放され、後方は塞がれるように形成される。
したがって、第1ハウジング2110に形成されたストライカー挿入溝2105は溝の形状に形成され、第2ハウジング2130に形成されたストライカー挿入溝2105は前後方向に貫通した孔の形状に形成される。
図3に図示された通り、第1ハウジング2110は板状に形成される。
第1ハウジング2110は、前面には後述するラッチ2200が設置されるラッチ設置溝2111と、回動部材2370が設置される回動部材設置溝2116が形成される。
第1ハウジング2110はプラスチック素材で形成されて射出成形され得る。これによって、装置の製造が容易となり得る。
ラッチ設置溝2111の前方は開放され後方は塞がれるように形成されて、部品の組立が容易である。ラッチ設置溝2111の前方は組立時に第2ハウジング2130により覆われる。
ラッチ設置溝2111の上部はストライカー挿入溝2105と連通する。
さらに、第1ハウジング2110の前方にはスプリング挿入溝2113が形成される。
スプリング挿入溝2113はラッチ設置溝2111の後方に配置されてラッチ設置溝2111に連通する。スプリング挿入溝2113は扇状に形成され、スプリング挿入溝2113には後述する第1復帰スプリング2250が挿入されて第1復帰スプリング2250の他端2253がラッチ2200とともに回転され得る。
スプリング挿入溝2113には前方に突出するようにラッチボス2114が形成され、ラッチボス2114には後述するラッチ回動軸2230が設置される。
第1ハウジング2110にはラッチ設置溝2111に連通するように、後述する第3センサ伝達部材2911と第4センサ伝達部材2912が挿入されるセンサ伝達部材挿入部2129が形成される。センサ伝達部材挿入部2129はストライカー挿入溝2105の下部に配置される。センサ伝達部材挿入部2129は後方が開放されるように形成され、前後方向に貫通する溝を含む。
第1ハウジング2110にはスプリング挿入溝2113及びラッチ設置溝2111に連通するように、左側に係止部ガイド溝2115が前後方向に貫通して形成される。
係止部ガイド溝2115はスプリング挿入溝2113及びラッチ設置溝2111の周りに円弧の形状で形成される。
回動部材設置溝2116はラッチ設置溝2111の右側に配置される。回動部材設置溝2116の前方は開放され後方は塞がれるように形成されて、部品の組立が容易である。回動部材設置溝2116の前方は組立時に第2ハウジング2130により覆われる。
回動部材設置溝2116の左側はラッチ設置溝2111の右側と連通する。
さらに、第1ハウジング2110の前方にはスプリング挿入溝2117が形成される。
スプリング挿入溝2117は回動部材設置溝2116の後方に配置されて回動部材設置溝2116に連通する。
スプリング挿入溝2117の上部は卵形状に、下部は左側及び下部に突出した形態で形成される。
スプリング挿入溝2117には後述する回動部材スプリング2390が挿入されて、回動部材スプリング2390の第2折り曲げ部2393が回動部材2370とともに回転され得る。
スプリング挿入溝2117には前方に突出するようにラッチ回動ボス2119が形成され、回動ボス2119には後述する回動軸2380が設置される。
第1ハウジング2110の右側には回動部材係止部貫通孔2118が形成される。回動部材係止部貫通孔2118は左右方向に垂れ下がった円弧状に形成され、前後方向に貫通するように形成される。
回動部材係止部貫通孔2118はスプリング挿入溝2117の下部に配置され、回動部材設置溝2116に連通する。
第1ハウジング2110の中間及び上部には、ストライカー挿入溝2105又はラッチ設置溝2111に連通するようにバンパー部材2360がそれぞれ挿入されるバンパー部材挿入溝2123が形成される。
中間に配置されるバンパー部材挿入溝2123は前方及び上部が開放され、バンパー部材挿入溝2123の上部はストライカー挿入溝2105に連通する。
上部に配置されるバンパー部材挿入溝2123は前方が開放され、右側部はラッチ設置溝2111に連通する。
中間に配置されるバンパー部材2360は前記ストライカーがストライカー挿入溝2105に挿入されるとき、第1ハウジング2110との接触による衝撃又は騒音を防止することができる。
上部に配置されるバンパー部材2360はラッチ2200が回転して開き状態となるとき、第1ハウジング2110との接触による衝撃又は騒音を防止することができる。
第1ハウジング2110の左側、右側及び上側には、後述される第2ハウジング2130の左面に係止される第2ハウジング係止部2109aが前方に突出するように形成される。
第1ハウジング2110の中央の下部には、第2ハウジング2130の下部が差し込まれる第2ハウジング差し込み溝2109bが後方に陥没するように形成される。
第2ハウジング係止部2109aと、第2ハウジング差し込み溝2109bにより第2ハウジング2130は上下及び左右方向に流動しないように第1ハウジング2110に設置される。
第1ハウジング2110の縁は後方に突出するように形成されて、第1ハウジング2110の後方にも空間が形成される。
第1ハウジング2110の縁の左側の上部には、後述する第3ハウジング2150と締結されるボルトが設置される第3ハウジング締結溝2102が上下方向に貫通するように形成される。
第1ハウジング2110の縁の右側には、後述するドアラッチ連結部30が設置されるドアラッチ連結部差し込み部2128が後方に突出するように形成される。
第1ハウジング2110の縁の右側の下部には、後述するドアラッチキー2630が設置されるドアラッチキー設置溝2101が上下方向に貫通するように形成される。
ドアラッチキー設置溝2101を通じて、電動式ラッチ2000の外側でドアラッチキー2630を操作することができる。
第1ハウジング2110の後面の右側の上部には、後述するモータ2610が設置されるモータ設置部2112が形成される。モータ設置部2112の右側と中間部にはモータ2610の軸が差し込まれるように溝が形成される。
モータ設置部2112の左側には、モータ2610軸の端部が差し込まれ得るようにモータ軸差し込み部2112aが形成される。
第1ハウジング2110の後面の右側には、第1ガイド部2125が後方に突出するように形成される。第1ガイド部2125はモータ設置部2112の上部に配置される。第1ガイド部2125の下面は後述する安全部材2400の上面と当接して、安全部材2400の左右方向のスライドをガイドする。
第1ハウジング2110の後面の右側には軸2106と、第1オープンレバーガイド部2107と、第2オープンレバーガイド部2108が後方に突出するように形成される。
軸2106はモータ設置部2112の左側の下部に配置される。
軸2106には後述するオープンレバー2350が差し込まれる。
第1オープンレバーガイド部2107は軸2106の左側の下部に、第2オープンレバーガイド部2108は軸2106の右側の下部に配置される。
第1、第2オープンレバーガイド部2107、2108は、オープンレバー2350が軸2106を中心に回転するときに一定の範囲内で回転できるように、オープンレバー2350の回転半径内に配置される。
第1ハウジング2110の後面の左側の上部には、後述する連結部カバー2800が設置される連結部カバー設置部2126が形成される。
連結部カバー設置部2126の上部には複数の突起が形成されて、連結部カバー2800が容易に挿入され得る。連結部カバー設置部2126の右側は後述する第2ガイド部2127の左側面に塞がれ、左側は後方に突出するように形成されて、連結部カバー2800が左右方向に流れ出ないように防止する。
第1ハウジング2110の後面の左側の下部には、後述するシンチング連結部2520が設置されるシンチング連結部設置部2120が突出するように形成される。シンチング連結部設置部2120の後方にはシンチング連結部2520の固定部2522を差し込んで固定させることができる溝が形成される。
第1ハウジング2110の後面の中央には第2ガイド部2127が突出するように形成される。第2ガイド部2127は連結部カバー設置部2126のすぐ右側に配置される。第2ガイド部2127はストライカー挿入溝2105の形状に対応するように形成される。第2ガイド部2127はモータ軸差し込み部2112aのすぐ左側に配置される。
第2ガイド部2127の上部には前後方向に貫通するように非常レバー設置溝2103が形成される。非常レバー設置溝2103はストライカー挿入溝2105と連通する。
非常レバー設置溝2103には、後述する非常レバー2780の前方が挿入され、使用者はストライカー挿入溝2105を通じて非常レバー2780を操作することができる。
第1ハウジング2110の左右面及び下面には第3ハウジング2150と結合され得る第3ハウジング差し込み部2104が突出するように形成される。
第1ハウジング2110に形成された第1締結部2121はボスの形状に形成されて後方に突出するように形成される。第1締結部2121に形成される孔にはボルトが締結され、前方が塞がれる。第1締結部2121の後端は第1ハウジング2110の縁より後方に突出するように形成される。第1締結部2121の内周面にはボルトの組立時のねじ山が形成される。第1締結部2121は第1ハウジング2110の上部の両側及び下部の両側にそれぞれ配置される。
第1ハウジング2110の右側の上部にはガイドボス2122が後方に突出するように形成される。ガイドボス2122は第1ガイド部2125と第2ガイド部2127の間に配置される。ガイドボス2122は後述されるウォームギア2614の貫通孔に挿入される。
第2ハウジング2130は図5~図6に詳細に図示されている。
第2ハウジング2130は板状に形成される。
第2ハウジング2130にはリベットで備えられるラッチ回動軸2230が挿入される軸挿入孔が前後方向に貫通して形成される。
第2ハウジング2130には、前記軸挿入孔の周りに前方から後方に陥没するように第1突出部2135と第2突出部2136と第3突出部2137が形成される。第1突出部2135と第2突出部2136と第3突出部2137は第2ハウジング2130の後面の底部分より後方に突出する。
第1突出部2135は後述する回動部材2370の前面に接触する。したがって、組立時に回動部材2370は前後方向に流動しないとともに回動部材2370と第2ハウジング2130間の摩擦を最小化することができる。第1突出部2135は弧の形状で形成される。第1突出部2135は回動部材2370の回転方向に沿って屈曲するように形成される。
第2突出部2136は前記軸挿入孔及びストライカー挿入溝2105の周りに沿って形成されてラッチ2200の前面に接触する。したがって、組立時にラッチ2200は前後方向に流動しないとともにラッチ2200と第2ハウジング2130間の摩擦を最小化することができる。
第3突出部2137は円形状に形成され、第2突出部2136の右側に配置される。第3突出部2137には回動軸2380が挿入されるリベット挿入孔が前後方向に貫通して形成される。
第2ハウジング2130の下部には、第1ハウジング2110の第2ハウジング差し込み溝2109bに設置される第4突出部2132が後方に突出するように円弧状に形成される。
第1ハウジング2110の前面及び第2ハウジング2130には、電動式ラッチ2000を車両用ドアにボルティング締結できるようにドア設置部2124、2134が複数個形成されている。ドア設置部2124、2134は第1ハウジング2110及び第2ハウジング2130の左側の上下部とストライカー挿入溝2105の右側にそれぞれ配置される。第1ハウジング2110に形成されたドア設置部2124は後方に陥没した溝の形状に形成され、第2ハウジング2130に形成されたドア設置部2134は前後方向に貫通した孔の形状に形成される。
さらに、第2ハウジング2130の後面には設置ボス2134aが後方に突出するように形成される。設置ボス2134aは第1ハウジング2110のドア設置部2124に挿入される。設置ボス2134aは第2ハウジング2130に形成されたドア設置部2134を囲むように形成される。設置ボス2134aの内壁にはねじ山が形成される。
これによって、電動式ラッチ2000を車両用ドアに容易かつ堅固に設置することができる。
第2ハウジング2130にはストライカー挿入溝2105の前方が開放されるようにストライカー挿入溝2105に対応する切開部が形成される。
第3ハウジング2150は図7~図8に詳細に図示されている。
第3ハウジング2150は縁が前方に突出して前面に空間が形成された板状に形成される。第3ハウジング2150の空間は前方が開放されるように形成される。
第3ハウジング2150はラッチ2200が設置される面の反対面である第1ハウジング2110の後面を覆う。すなわち、第1ハウジング2110の前面に第2ハウジング2130が結合され、第1ハウジング2110の後面に第3ハウジング2150が結合される。
第3ハウジング2150は第1ハウジング2110の後面にボルティング締結される。
第1ハウジング2110の後面と第3ハウジング2150にはボルティング締結のための第1、第2締結部2121、2155がそれぞれ形成される。
第3ハウジング2150に形成された第2締結部2155は前後方向に貫通した貫通孔の形状で形成される。第2締結部2155は第1締結部2121に対応するように配置され、第1締結部2121と組み立てられる。
第3ハウジング2150の中央部には前方に突出するように第5突出部2153aが形成される。
第5突出部2153aはレバー2530の回転方向に沿って屈曲するように形成される。第5突出部2153aの回転中心には前後方向に貫通するようにラッチ回動軸挿入溝2152が形成される。
ラッチ回動軸挿入溝2152にはラッチ回動軸2230の後方が挿入される。
第5突出部2153aの下にはレバーガイド部2153bが左右に配置される。レバーガイド部2153bは前方から後方に陥没するように形成される。
レバーガイド部2153bの左側には連結部設置部2153cが設置される。
レバーガイド部2153bにはレバー2530の係止部材差し込み部2531と後述するオープンプレート2300の下部が挿入され、連結部設置部2153cにはシンチング連結部2520の固定部2522が設置される。
第3ハウジング2150の上部には連結部カバー設置溝2156が形成される。連結部カバー設置溝2156は前方が開放されるように形成される。
連結部カバー設置溝2156の上下部には連結部カバー支持部2157が突出するように形成される。連結部カバー支持部2157によって連結部カバー2800を連結部カバー設置溝2156に設置するとき、又は作動するときに摩擦が最小化されて製品の性能が向上する。
下部に形成される連結部カバー支持部2157は連結部カバー2800を固定し、オープンプレート2300及び安全部材2400の離脱を防止し、左右方向のスライドをガイドする。連結部カバー設置溝2156の後方は塞がっていて、連結部カバー2800が後方に流動しないようにする。
第3ハウジング2150の中央には第1ハウジング2110の軸2106が挿入される第1ハウジング挿入溝2158が後方に陥没するように形成される。
第3ハウジング2150の左側の上下部には連結部貫通溝2159a、2159bが前方及び左右方向が開放されるように形成される。
上部の連結部貫通溝2159aにはドアレバー連結部40、ドアキー連結部50及びドア外側連結部60が設置される。上部の連結部貫通溝2159aは連結部カバー設置溝2156と連通する。
下部の連結部貫通溝2159bにはシンチング連結部2520が設置される。下部の連結部貫通溝2159bはレバーガイド部2153bと連通する。
第3ハウジング2150の後方の上部には電線連結部2154aが後方に突出するように形成される。電線連結部2154aは全体として中が空いていて角が丸い長方形の形状で形成される。電線連結部2154aの中央部には電線貫通溝2154bが前後方向に貫通するように形成される。電線貫通溝2154bを通じて前記電線が外部から第3ハウジング2150の内部に入ることになる。
第3ハウジング2150の左右面及び下面には、第1ハウジング2110の第3ハウジング差し込み部2104に差し込まれ得る第1ハウジング差し込み部2151aが形成される。第1ハウジング差し込み部2151aは環状に形成される。これによって、第1ハウジング差し込み部2151aと第3ハウジング差し込み部2104は嵌合される。第1ハウジング2110と第3ハウジング2150はボルティング締結しなくても容易に締結され得る。
第3ハウジング2150の上面の左側には、第1ハウジング2110の第3ハウジング締結溝2102と締結される第1ハウジング締結部2151bが前方に突出するように形成される。
第1ハウジング締結部2151bには上下方向に貫通するように溝が形成され、第1ハウジング締結部2151bの溝は第1ハウジング2110の第3ハウジング締結溝2102と連通する。
これによって、第1ハウジング2110と第3ハウジング2150はさらに堅固に組み立てられる。
第3ハウジング2150の後面にはリブが格子状に形成される。これによって、第3ハウジング2150の剛性及び耐久性が向上し得る。
<ラッチ>
ラッチ2200は図9に詳細に図示されている。
ラッチ2200はラッチ設置溝2111の内部に配置されるように第1ハウジング2110に設置される。
ラッチ2200は第1ハウジング2110、第2ハウジング2130及び第3ハウジング2150に設置されるラッチ回動軸2230を通じて、第1ハウジング2110に回動可能に設置される。
ラッチ2200は板状に形成される。
ラッチ2200の中央にはラッチ回動軸2230が挿入されるラッチ溝2209の前後方向に貫通するように形成される。
ラッチ2200の外周面にはロッキング溝2201が形成される。
ロッキング溝2201は前後に貫通し、右側の上部が開放されるように形成される。
ロッキング溝2201の右側には回動部材2370のロッキング部2371が係止される第2ロッキング係止部2201aが形成される。
ラッチ2200には前記ストライカーが係止されるストライカー係止突起2204が形成される。
ストライカー係止突起2204の右側面は、中央部が右側に突出して屈曲するように形成される。前記中央部の下部にはロッキング溝2201が位置する。
これによって、前記ストライカーはストライカー係止突起2204の傾斜に沿ってロッキング溝2201に円滑に挿入され得る。また、前記ストライカーがロッキング溝2201に挿入されると、ストライカー係止突起2204の突出部により上側に抜け難くなる。
ラッチ2200にはロッキング溝2201の右側には補助ロッキング溝2202が形成される。
補助ロッキング溝2202はロッキング部2371が係止される第1ロッキング係止部2202aと第2ロッキング係止部2201aの間に形成される。
補助ロッキング溝2202はロッキング溝2201と類似する形状で形成されるものの、ロッキング溝2201より深さが浅く形成される。すなわち、補助ロッキング溝2202とラッチ2200の回転中心間の距離はロッキング溝2201とラッチ2200の回転中心間の距離より長く形成される。
ロッキング溝2201と補助ロッキング溝2202は円周方向に沿って離隔するように配置される。
車両用ドアを閉めるとき、回動部材2370のロッキング部2371は補助ロッキング溝2202にまず挿入され、その後ロッキング溝2201に挿入される。
ラッチ2200の外周面の下部にはスプリング差し込み部2207が形成される。
スプリング差し込み部2207は突起状に形成され、第1復帰スプリング2250の他端2253はスプリング差し込み部2207に係止されてラッチ2200とともに回転され得る。
ラッチ2200には左側の外周面に突起2208が外側に突出して形成される。
突起2208は係止部ガイド溝2115の前方に配置される。
突起2208の下部には後述するレバー2530のラッチ係止部2532が差し込まれ、ラッチ係止部2532によりラッチ2200が回転され得る。
ラッチ2200の車両用ドアが閉まるときに回転する方向(時計回り方向)に沿って、ロッキング溝2201、補助ロッキング溝2202、スプリング差し込み部2207、突起2208が順次配置される。
ラッチ2200は弾性カバー2210により囲まれる。
弾性カバー2210はインサート射出を通じてラッチ2200の上面に被せられ得る。弾性カバー2210はゴムのように弾性を有する素材で形成され、ラッチ2200に加えられる衝撃を吸収し、騒音を防止することができる。
弾性カバー2210は第1ロッキング係止部2202a及び第2ロッキング係止部2201aの一部と第1復帰スプリング2250と接する部分を除いて、ラッチ2200の残りの部分を囲む。
弾性カバー2210の中央にはラッチ回動軸2230が挿入される弾性カバー溝2211が前後方向に貫通するように形成される。
弾性カバー2210の中央にはラッチ回動軸2230が挿入される弾性カバー溝2211が前後方向に貫通するように形成される。
弾性カバー溝2211の周りには直径方向に陥没する補助溝が複数個形成される。
これによって、弾性カバー2210が回動するとき、弾性カバー2210とラッチ回動軸2230の間に発生する摩擦力が減少する。また、潤滑剤(グリース)が弾性カバー溝2211の補助溝に長い間収容され得るため性能が向上する。
弾性カバー2210にはスリット2212が形成される。スリット2212は第1ハウジング2110の上部に配置されるバンパー部材2360と接する部分と、前記ストライカーと接する部分にそれぞれ形成される。このようなスリット2212によりラッチ2200が他部材と接するときに衝撃が緩和され得る。
ロッキング解除時、ラッチ2200が自動で復帰するように第1復帰スプリング2250が備えられる。
第1復帰スプリング2250の一端2252と他端2253は組立部の形状に対応するように形成される。一端2252は左側に延び、他端2253は前方に向かって直角に折り曲げられる。
第1復帰スプリング2250の一端2252は第1ハウジング2110のスプリング挿入溝2113の上部に係止され、コイル部はラッチ回動軸2230に挿入され、他端2253はラッチ2200のスプリング差し込み部2207の左側に係止される。
第1復帰スプリング2250の一端2252及び他端2253により組立性がさらに改善される。
ラッチ2200が回転するとき、第1復帰スプリング2250の他端2253はラッチ2200とともに回転する。
ラッチ2200及び第1復帰スプリング2250に差し込まれるラッチ回動軸2230の中間には係止板2231が形成される。
係止板2231の前方にはラッチ2200が挿入され、係止板2231の後方には第1復帰スプリング2250が挿入されて、ラッチ2200が回転するときに第1復帰スプリング2250の前面がラッチ2200の後面と摩擦しなくなる。
第1復帰スプリング2250の後方には第1ハウジング2110及びレバー2530が挿入される。
ラッチ回動軸2230の前端及び後端の直径はラッチ回動軸2230の他の部分の直径より小さく形成される。ラッチ回動軸2230の前端は第2ハウジング2130に差し込まれ、ラッチ回動軸2230の後端は後述する補強板2340に差し込まれる。
すなわち、ラッチ回動軸2230には前方から順次第2ハウジング2130、ラッチ2200、第1復帰スプリング2250、第1ハウジング2110、レバー2530及び補強板2340が設置される。
<回動部材>
回動部材2370は図10に詳細に図示されている。回動部材2370はポール(Pawl)ともいう。
回動部材2370はオープンレバー2350と連動する。
回動部材2370は第1ハウジング2110の前方に配置され、前後方向に配置される回動軸2380により第2ハウジング2130に回動可能に設置される。
回動部材2370はロッキング部2371と係止突起2373で構成される。
ロッキング部2371は回動部材2370の左側に突出するように形成される。
ロッキング部2371はラッチ2200の位置を拘束(ロッキング)する役割をして、車両用ドアの閉まり状態を維持するようにする。
ロッキング部2371の下部には車両用ドア閉鎖時ラッチ2200の終端と補助ロッキング溝2202が挿入されるラッチ挿入溝2372が形成される。ラッチ挿入溝2372は下部が開放されるように形成され、ロッキング部2371と係止突起2373の間に配置される。このようなラッチ挿入溝2372により車両用ドア閉鎖時ラッチ2200が回動部材2370にロッキングされた状態が安定的に維持される。
ロッキング部2371の下面の右側には下側に突出した係止突起2373が形成される。
係止突起2373の左側にはオープンレバー2350の回動部材係止部2351が挿入される。すなわち、係止突起2373はオープンレバー2350の回転により回動部材2370を回動させる役割をする。
回動部材2370はオープンレバー2350が回転するときに連動して回転する。
また、回動部材2370にも前述したラッチ2200のように弾性カバー2375が備えられる。弾性カバー2375はゴムのように弾性を有する素材で形成され、回動部材2370に加えられる衝撃を吸収し、騒音を防止することができる。弾性カバー2375は回動部材2370のロッキング部2371を除いた残りの部分を囲むように形成される。
回動部材2370の弾性カバー2375の上部には回動軸2380が挿入される溝が前後方向に貫通するように形成され、前記溝には半径方向に陥没するように補助溝が形成される。これによって、弾性カバー2375が回動するときに弾性カバー2375と回動軸2380の間に発生する摩擦力が減少する。また、前記補助溝により潤滑剤(グリース)が前記補助溝に長い間収容され得るため性能が向上する。
弾性カバー2375の後方には第1ハウジング2110のスプリング挿入溝2117に挿入されるカバー突起2376が形成される。
カバー突起2376によって弾性カバー2375及び回動部材2370はスプリング挿入溝2117より左側に流動しない。
回動軸2380は回動部材2370及び弾性カバー2375の上部を貫通するように設置される。
回動軸の中間には係止板2381が形成される。
係止板2381の前方には回動部材2370が挿入され、係止板2381の後方には回動部材スプリング2390が挿入されて、回動部材2370が回転するときに回動部材スプリング2390の前面と回動部材2370の後面が摩擦しなくなる。
回動部材スプリング2390の後方には第1ハウジング2110が挿入される。
回動軸2380の前端の直径は回動軸2380の他の部分の直径より小さく形成される。回動軸2380の前端は第2ハウジング2130に差し込まれ、回動軸2380の後端は補強板2340に差し込まれる。
すなわち、回動軸2380には前方から順次第2ハウジング2130、回動部材2370、回動部材スプリング2390、第1ハウジング2110、補強板2340が設置される。
回動部材2370は回動軸2380を中心に時計回り方向又は反時計回り方向に回動可能である。
また、回動部材2370を復帰させる回動部材スプリング2390が備えられ得る。
回動部材スプリング2390も第1復帰スプリング2250のようにコイルスプリングで備えられ、両終端に組立部の形状に対応するように折り曲げられた第1、第2折り曲げ部2392、2393が形成される。第1折り曲げ部2392及び第2折り曲げ部2393は前方に向かって直角に折り曲げられる。
回動部材スプリング2390の第1折り曲げ部2392は第1ハウジング2110のスプリング挿入溝2117の上部に係止され、第2折り曲げ部2393は回動部材2370の右側に形成されるスプリング差し込み部2374に係止されて連結される。回動部材スプリング2390のコイル部は回動軸2380に差し込まれる。
スプリング差し込み部2374は溝の形状や孔の形状に形成され得る。本実施例でスプリング差し込み部2374は溝の形状に形成される。
回動部材スプリング2390は回動部材2370に力を加えて反時計回り方向に押圧してから離す場合、回動部材2370を時計回り方向に回動させる弾性力を付与して元の位置に復帰するようにする役割をする。
<オープンレバー>
オープンレバー2350は図10に詳細に図示されている。
オープンレバー2350は第1ハウジング2110の後面に形成された軸2106に回転可能に設置される。すなわち、オープンレバー2350は第1ハウジング2110でラッチ2200が設置された面の反対面に設置される。
オープンレバー2350は板状に形成される。
オープンレバー2350は軸2106に差し込まれる孔が形成される部分を中心に、下側は前方に折り曲げられる階段状に形成され、上側は後方に折り曲げられる階段状に形成される。
オープンレバー2350の前面には、回動部材2370の係止突起2373の左側と触れ合う回動部材係止部2351が前方に突出するように形成される。回動部材係止部2351は第1ハウジング2110の回動部材係止部貫通孔2118を通じて第1ハウジング2110の前方に露出する。
オープンレバー2350の上部には、前記階段状の水平部と垂直部間を連結する補強部2352が形成される。これによって、オープンレバー2350の上部の剛性が向上する。
オープンレバー2350の上部には、後述するロック部材2615の第1回転係止部2617及び第2回転係止部2618に係止されるオープン係止部2353が形成される。これによって、ロック部材2615が回転すると、それによりオープンレバー2350も回転することになる。
オープン係止部2353の後面には、オープンプレート2300に挿入されるオープン係止突起2354が後方に突出するように形成される。これによって、オープンプレート2300がスライドされると、それによりオープンレバー2350が回転することになる。
<シンチングモジュール>
シンチングモジュール2500は図1~図2に図示された通り、アクチュエータ2510と、アクチュエータ2510にスライド可能に設置されるシンチング連結部2520と、シンチング連結部2520に連動するレバー2530を含む。
アクチュエータ2510はラッチ2200を回転させて回動部材2370がラッチ2200をロッキングさせるようにする駆動部を含む。前記駆動部はモータ(図示せず)と前記モータによって回転するギア部(図示せず)を含む。
アクチュエータ2510は車両に応じて仕様を変更することができ、電動式ラッチ2000の外部に設置される。これによって、アクチュエータ2510の仕様にかかわらず、電動式ラッチ2000は同じ大きさを維持することができ、顧客の要求に応じて容易にアクチュエータ2510を除去することができる。
シンチング連結部2520及びレバー2530は図11~図12に詳細に図示されている。
シンチング連結部2520はワイヤーのような線部材のケーブルで備えられる。シンチング連結部2520の外周面は保護チューブで囲まれている。シンチング連結部2520の一端はアクチュエータ2510と連結される。
前記保護チューブの他側には、周りに溝が形成される固定部2522が形成されて第1ハウジング2110のシンチング連結部設置部2120に差し込まれ、第3ハウジング2150の連結部設置部2153cにより支持されて固定される。シンチング連結部2520の他端には係止部材2521が形成され、後述するレバー2530に差し込まれる。
これによって、シンチング連結部2520が移動するとき、前記保護チューブは移動せず前記ケーブルのみ移動する。
シンチング連結部2520はアクチュエータ2510の駆動力をレバー2530に伝達する。
シンチング連結部2520により電動式ラッチ2000に対するアクチュエータ2510の相対的な位置を自由に配置することができる。
レバー2530は全体として扇状に形成され、ラッチ回動軸2230に差し込まれ、レバー2530の後方は補強板2340により塞がれる。レバー2530は第1ハウジング2110と第3ハウジング2150の間に配置される。
レバー2530にはシンチング連結部2520の係止部材2521が差し込まれる係止部材差し込み部2531と、ラッチ2200の突起2208が係止されるラッチ係止部2532と、第1ハウジング2110の後面と接するレバー突起2534が形成される。
係止部材差し込み部2531はレバー2530の右側に後方に突出するように形成される。係止部材差し込み部2531は後方、上部そして、左側が開放されるように形成される。
係止部材2521は係止部材差し込み部2531の上部を通じて挿入されて左側にシンチング連結部2520のケーブルが置かれるように設置される。
ラッチ係止部2532はレバー2530の左側に前方に突出するように形成される。ラッチ係止部2532はレバー2530の周りの形状に沿って屈曲するように形成される。
ラッチ係止部2532はアクチュエータ2510と連動して、アクチュエータ2510によりシンチングストロークが制御される。
レバー突起2534は弧の形状の板で形成されて、レバー2530と第1ハウジング2110間の摩擦を最小化することができる。
レバー2530の上部にはラッチ回動軸2230に差し込まれる挿入孔2535が形成され、レバー2530は挿入孔2535を中心に回転することになる。挿入孔2535の中心はラッチ2200のラッチ溝2209と同一線上に配置される。
レバー2530の後面の上部には図14に図示された通り、後述する補強板2340が差し込まれる補強板設置溝2533が前方に陥没するように形成される。
<補強板>
補強板2340は図13~図14に詳細に図示されている。
補強板2340は板状に形成される。
補強板2340はラッチ回動軸2230と結合されるラッチ回動軸連結部2341と回動軸2380と結合される回動軸連結部2343を含む。
回動軸連結部2343はラッチ回動軸連結部2341の前方の右側に折り曲げられるように連結される。
ラッチ回動軸連結部2341の左側には、ラッチ回動軸2230が挿入されるラッチ回動軸連結溝2342が前後方向に貫通するように形成される。
回動軸連結部2343の右側には回動軸2380が挿入される回動軸連結溝2344が前後方向に貫通するように形成される。
このような補強板2340によりラッチ回動軸2230及び回動軸2380の後方が一定の距離を維持して安定的に支持される。
<駆動部>
駆動部は図15~図19に詳細に図示されている。
前記駆動部はモータ2610と、モータ2610により回転するウォームギア2614と、ウォームギア2614とともに回転するロック部材2615と、ロック部材2615に挿入される安全部材2400を含む。
前記駆動部は第1ハウジング2110の後方の上部に配置される。前記駆動部は第1ハウジング2110と第3ハウジング2150の間に配置される。
モータ2610はモータカバー2620により囲まれる。
モータカバー2620はゴム材質で備えられ得る。
モータカバー2620によってモータ2610の騒音及び振動が減少する。
モータ2610の軸にはウォーム2613が設置されている。
ウォーム2613はウォームギア2614と噛み合わされる。ウォームギア2614はウォーム2613の上部に配置される。
ウォームギア2614とロック部材2615は一体型に形成される。ロック部材2615はウォームギア2614の後方に形成される。
ロック部材2615の上部には、後述する安全部材2400のロック差し込み部2403が挿入される安全部材差し込み溝2616が形成される。ロック部材2615の下部には両側にオープンレバー2350のオープン係止部2353が係止される二つの回転係止部が円周方向に離隔するように形成される。
前記回転係止部は第1回転係止部2617と第2回転係止部2618を含む。
このような前記回転係止部によって、ロック部材2615が回転すると、オープンレバー2350が時計回り方向又は反時計回り方向に回転される。
安全部材2400は全体として四角形の棒状に形成される。
安全部材2400の右側には安全部材感知突起2402が下方に突出するように形成される。
安全部材感知突起2402により、安全部材2400はハンドル部1000が引き出されてドアラッチ連結部30が引っ張られると、第2センサ2903に感知される。
安全部材2400の中央部にはロック部材2615に挿入されるロック差し込み部2403が下方に突出するように形成される。ロック差し込み部2403はハンドル部1000が引き込まれてドアラッチ連結部30が初期状態になると、ロック部材2615の安全部材差し込み溝2616に挿入されてロック部材2615のオープン方向への回転を阻止する。
安全部材2400の左側にはストッパー設置部2410が形成される。ストッパー設置部2410は安全部材2400の他の部位より下方に突出するように形成される。
ストッパー設置部2410はカバー差し込み部2401と、ストッパー差し込み溝2411と、ストッパー係止部2412と、スプリング差し込み部2413を含む。
カバー差し込み部2401はストッパー設置部2410の上部の前面及び後面に上側に突出するようにそれぞれ形成される。
カバー差し込み部2401は連結部カバー2800に挿入されて安全部材2400が前後方向に流動しないようにし、安全部材2400の左右方向のスライド幅を限定する。
ストッパー差し込み溝2411は上部が開放されるように形成される。
ストッパー係止部2412は上部が開放され、右側がストッパー差し込み溝2411の左側と連通するように形成される。すなわち、ストッパー係止部2412はストッパー差し込み溝2411の左側に配置される。
スプリング差し込み部2413はストッパー設置部2410の左側に左に突出するように形成される。スプリング差し込み部2413にはストッパースプリング35が設置されて、ハンドル部1000と連結されるドアラッチ連結部30を設置する場合、ストッパースプリング35を利用することができる。
スプリング差し込み部2413には上部が開放されるように溝が形成される。前記溝の前後方向の幅はストッパー係止部2412の前後方向の幅と同一又は類似しており、前記溝はストッパー係止部2412と連通する。
ストッパー設置部2410の後方には、後述する非常ブロック2790が設置される非常ブロック差し込み突起2404が後方に突出するように形成される。
非常ブロック差し込み突起2404は円柱の形状で形成される。
安全部材2400はモータ2610の後方の上部に配置される。
<オープンプレート>
オープンプレート2300は図20に詳細に図示されている。
オープンプレート2300には右側が前方に折り曲げられるように屈曲部2302が形成される。
屈曲部2302の前方には下方に突出するようにオープンレバー差し込み部2303が形成される。
オープンレバー差し込み部2303にはオープンレバー差し込み溝2304が前後方向に貫通するように形成される。オープンレバー差し込み溝2304の左右方向及び上下方向の幅はオープンレバー2350の回転半径より若干大きく形成されて、オープンレバー2350はオープンレバー差し込み溝2304内で回動することができる。
オープンレバー差し込み部2303の下部にはドアラッチキー係止部2305が右側に突出するように形成される。
ドアラッチキー係止部2305は右側に延びた後、下方に折り曲げられるように形成される。
ドアラッチキー係止部2305の右側の下部は後述するドアラッチキー2630に係止されて、オープンプレート2300はドアラッチキー2630の回転によって左側又は右側にスライドされる。
オープンプレート2300の左側には、ドアレバー連結部40、ドアキー連結部50及びドア外側連結部60が設置されるストッパー設置部2310が形成される。
ストッパー設置部2310はオープンプレート2300の他の部位より上側に突出するように形成される。
ストッパー設置部2310の左側は後方に突出するように形成される。
ストッパー設置部2310はカバー差し込み部2301a、2301bと、ストッパー差し込み溝2311a、2311bと、ストッパー係止部2312と、スプリング差し込み部2313と、ロックレバー設置溝2314を含む。
カバー差し込み部2301a、2301bはストッパー設置部2310の右側に形成される第1カバー差し込み部2301aと、ストッパー設置部2310の左側の後方に形成される第2カバー差し込み部2301bを含む。
カバー差し込み部2301a、2301bはストッパー設置部2310の前面と後面の上部は上側に突出するように形成される。カバー差し込み部2301a、2301bは連結部カバー2800に挿入されて、オープンプレート2300が前後方向に流動しないようにし、オープンプレート2300の左右方向のスライド幅を限定する。
ストッパー差し込み溝2311a、2311bは第1カバー差し込み部2301aに上部が開放されるように形成される第1ストッパー差し込み溝2311aと、第2カバー差し込み部2301bに上部が開放されるように形成される第2ストッパー差し込み溝2311bを含む。
第1ストッパー差し込み溝2311aにはドア外側連結部60が差し込まれ、第2ストッパー差し込み溝2311bにはドアレバー連結部40のストッパー44とドアキー連結部50のストッパー54がそれぞれ差し込まれる。
第1、第2ストッパー差し込み溝2311a、2311bの左右方向の長さは、ストッパー44、54、64が左右方向にスライドできるようにストッパー44、54、64の左右方向の長さより大きく形成される。これによって、ドアレバー連結部40、ドアキー連結部50及びドア外側連結部60の組立時にケーブル43、53、63が曲がってストッパー44、54、64が移動したり、ストローク誤差が発生しても能動的に対処することができる。
ストッパー係止部2312は上部が開放され、右側が第1、第2ストッパー差し込み溝2311a、2311bの左側と連通するように形成される。すなわち、ストッパー係止部2312は第1、第2ストッパー差し込み溝2311a、2311bの左側に配置される。
ストッパー係止部2312にはドアレバー連結部40のケーブル43と、ドアキー連結部50のケーブル53と、ドア外側連結部60のケーブル63がそれぞれ設置される。ストッパー係止部2312の前後方向の幅はストッパー44、54、64の前後方向の長さより狭く形成されて、ストッパー44、54、64が第1、第2ストッパー差し込み溝2311a、2311bで左側に抜け出ることを防止する。
スプリング差し込み部2313はストッパー設置部2310の左側に左に突出するように前後方向の両側にそれぞれ形成される。スプリング差し込み部2313にはドアキー連結部50のストッパースプリング55と、ドア外側連結部60のストッパースプリング65がそれぞれ設置される。
スプリング差し込み部2313には上部が開放されるように溝が形成される。前記溝の前後方向の幅はストッパー係止部2312の前後方向の幅と同一又は類似しており、前記溝はストッパー係止部2312と連通する。
ロックレバー設置溝2314はストッパー設置部2310が折り曲げられる部分に上部及び前方が開放されるように形成される。
ロックレバー設置溝2314は第1ストッパー差し込み溝2311aと連通する。
ロックレバー設置溝2314には後述するロックレバー2760が設置される。
ロックレバー設置溝2314の左側には、右側及び上部が開放されるようにスプリング一端差し込み溝2314aが形成される。
ロックレバー設置溝2314の下面には、ロックレバー2760のオープンプレート差し込み突起2762が挿入されるロックレバー差し込み溝2315が上下方向に貫通するように形成される。
ストッパー設置部2310の前面の右側には非常ブロック2790の右側が係止され得る非常ブロック係止段2306が前方に突出するように形成される。
非常ブロック係止段2306により非常ブロック2790の右側が塞がれる。
<インサートプレート>
インサートプレート2700は図21~図22に詳細に図示されている。
インサートプレート2700は全体として板状に形成される。
インサートプレート2700の左側は下部に延びた後、左側に屈曲するように形成される。
インサートプレート2700は前記駆動部の後面を覆う。すなわち、インサートプレート2700は前記駆動部と第3ハウジング2150の間に配置される。
インサートプレート2700は第1ハウジング2110の第1締結部2121と第3ハウジング2150の間に差し込まれて第1ハウジング2110及び第3ハウジング2150と共にボルティング締結される。
インサートプレート2700の左側の下部には第3センサ設置部2701と第4センサ設置部2702が形成される。
第4センサ設置部2702は第3センサ設置部2701の右側の上部に形成される。
第3センサ設置部2701及び第4センサ設置部2702は前方が開放されるように形成され、後方には電線が抜け出ることができる溝が形成されて、前記溝に前記電線が第3センサ2901及び第4センサ2902に連結される。
インサートプレート2700の上部にはオープンプレート設置溝2710が形成される。オープンプレート設置溝2710は前方が開放されるように形成される。
オープンプレート設置溝2710の上部には、オープンプレート支持部2712が下方向に突出するように形成される。オープンプレート支持部2712によって、オープンプレート2300をオープンプレート設置溝2710に設置するときに摩擦が最小化されて設置が容易となる。また、オープンプレート2300の左右方向のスライドをガイドする。
オープンプレート設置溝2710の左側には、オープンプレート貫通溝2711が前方が開放され、左右方向に貫通するように形成される。オープンプレート貫通溝2711にはオープンプレート2300が設置される。オープンプレート貫通溝2711は第3ハウジング2150の連結部カバー設置溝2156と連通する。
インサートプレート2700の上部にはオープンプレートガイド部2713が形成される。オープンプレートガイド部2713は前方及び上部が開放されるように形成される。すなわち、オープンプレートガイド部2713の左右、下部及び後方は塞がれるように形成される。
オープンプレートガイド部2713はオープンプレート設置溝2710の下部の前方に配置される。オープンプレートガイド部2713にはオープンプレート2300のオープンレバー差し込み部2303が挿入される。オープンプレート2300はオープンプレートガイド部2713の前面とオープンレバー差し込み部2303の後面が接触するように設置される。
これによって、オープンプレートガイド部2713はオープンプレート2300の左右方向のスライドをガイドする。
オープンプレートガイド部2713の左側には前方に突出するように第1ハウジング支持部2706が形成される。
第1ハウジング支持部2706は第1ハウジング支持部2706の前面が第1ハウジング2110の第2ガイド部2127の後面と触れ合うように形成される。
これによって、インサートプレート2700は第1ハウジング2110と一定の隔離距離を安定的に維持することができる。
オープンプレートガイド部2713の右側には安全部材支持部2715が前方に突出するように形成される。安全部材支持部2715は上部が右側に折り曲げられた形状で形成される。
安全部材支持部2715の左側面はオープンプレート2300が右側にスライドされるとき、オープンプレート2300の右側面と接してオープンプレート2300のスライドを阻止する。安全部材支持部2715の右側面は後述する第2センサ2903の左側面と接する。
安全部材支持部2715の上部の折り曲げられた部分の上面は、安全部材2400の下面の一部と接して安全部材2400の左右方向のスライドをガイドし、下面は第2センサ2903の上面の一部と接して第2センサ2903が上側方向に離脱することを防止する。
オープンプレート設置溝2710の右側には安全部材貫通溝2714が前方が開放され、左右方向に貫通するように形成される。安全部材貫通溝2714はオープンプレート貫通溝2711より上部に配置される。安全部材貫通溝2714には安全部材2400が設置される。
インサートプレート2700の右側の上部には第2センサ2903が設置される第2センサ設置部2703が形成される。第2センサ設置部2703はオープンプレート設置溝2710及びオープンプレートガイド部2713の右側に配置される。第2センサ設置部2703は前方及び上部が開放されるように形成される。
第2センサ設置部2703の中央には第2センサ差し込み突起2704が前方に突出するように形成されて、第2センサ2903が上下左右方向に流動しないようにする。
第2センサ設置部2703の下部には第2センサ支持部2705が前方に突出するように形成されて、第2センサ2903の下部を支持する。
インサートプレート2700の右側の上部にはモータ設置部2720が形成される。モータ設置部2720の前面はモータ2610の後面と接するように形成される。
モータ設置部2720の左側の上部にはモータ軸支持部2721が前方に突出するように形成される。モータ軸支持部2721は四角形の板状に形成される。モータ軸支持部2721の前方はモータ2610の軸がかけられるように、半円状に凹むように形成される。モータ軸支持部2721と第1ハウジング2110により、モータ2610の軸が前後及び上下方向に揺れなくなる。
インサートプレート2700のモータ設置部2720の右側と、第3センサ設置部2701の左側には第3締結部2707が形成される。
第3締結部2707は円形の帯が前方に突出した形状で形成される。前記帯の内部に形成される空間には第1ハウジング2110の第1締結部2121が挿入される。
第3締結部2707の中心には前後方向に貫通するように孔が形成され、前記孔を通じてボルトが第1ハウジング2110の第1締結部2121と締結される。
インサートプレート2700の中央部には前後方向に貫通するように軸貫通溝2708が形成される。軸貫通溝2708には第1ハウジング2110の軸2106が挿入される。すなわち、軸2106の後方は軸貫通溝2708により支持される。
インサートプレート2700の左側の上部には電線連結部2740が後方に突出するように形成される。インサートプレート2700の内部にはインサートターミナルが形成される。電線連結部2740と連結された前記電線インサート射出を通じてインサートプレート2700の内部に設置される。前記電線は前記電線が連結されるべき部分に形成された溝を通じてインサートプレート2700の外部に露出する。
インサートプレート2700の右側の後面にはリブが格子状に形成される。これによって、インサートプレート2700の剛性が向上し得る。
<連結部カバー>
連結部カバー2800は図23~図24に詳細に図示されている。
連結部カバー2800は全体として直方体の形状で形成される。
連結部カバー2800の前方部は第1ハウジング2110の連結部カバー設置部2126に挿入され、連結部カバー2800の後方部は第3ハウジング2150の連結部カバー設置溝2156に挿入される。すなわち、連結部カバー2800は第1ハウジング2110と第3ハウジング2150の間に位置することになる。
連結部カバー2800は第1ハウジングの連結部カバー設置部2126により左側及び右側の一部が塞がれて、左右方向にスライドされなくなる。
連結部カバー2800の上部には左右方向に係止溝2801が形成される。
係止溝2801は上下方向に貫通するように形成される。
係止溝2801にはオープンプレート2300のカバー差し込み部2301a、2301bと、安全部材2400のカバー差し込み部2401が挿入される。
係止溝2801によりオープンプレート2300及び安全部材2400は係止溝2801の左右方向の長さ分だけスライドされる。
連結部カバー2800の中央部にはロックレバー2760の連結部カバー挿入突起2761が挿入されるロックレバーガイド溝2802が左右方向に形成される。
ロックレバーガイド溝2802は上下方向に貫通するように形成される。
連結部カバー2800の前方の右側には、第1ハウジング1100の連結部カバー設置部2126に挿入され、右側面が第1ハウジング1100の第2ガイド部2127の左側面と接する第1ハウジング支持部2810が形成される。
第1ハウジング支持部2810の後方には左側に陥没するように非常レバー干渉防止溝2811が形成される。
非常レバー干渉防止溝2811は上下方向に貫通し、右側が開放されるように形成される。
非常レバー干渉防止溝2811により第1ハウジング2110の非常レバー設置溝2103に設置される非常レバー2780が時計回り方向に回転するとき、非常レバー2780と連結部カバー2800間の干渉が防止される。
連結部カバー2800の右側の下部にはオープンプレートガイド溝2803が右側及び下部が開放されるように形成される。
オープンプレートガイド溝2803によりオープンプレート2300の上部及び左右がガイドされる。
連結部カバー2800の左側には複数の連結部貫通溝2806が左右方向及び下部が開放されるように形成される。
連結部貫通溝2806のうち後方に形成される3個の連結部貫通溝2806には、ドアレバー連結部40と、ドアキー連結部50と、ドア外側連結部60が設置され、前記3個の連結部貫通溝2806より前方の右側に配置される1個の連結部貫通溝2806にはドアラッチ連結部30が設置される。
前記3個の連結部貫通溝2806と前記1個の連結部貫通溝2806の間にはプレートガイド板2809が左右方向に形成される。
プレートガイド板2809は下部に突出するように形成される。
プレートガイド板2809の後面は連結部カバー2800に設置されるオープンプレート2300の前面と接し、オープンプレート2300の左右方向のスライドをガイドする。
連結部貫通溝2806の前後方向の幅はドアラッチ連結部30、ドアレバー連結部40、ドアキー連結部50及びドア外側連結部60のチューブの外径と同一又は類似している。
連結部貫通溝2806の右側には第1連結部装着溝2804が下部が開放されるように形成される。第1連結部装着溝2804の左側は連結部貫通溝2806と連通する。第1連結部装着溝2804にはストッパー固定部36、46、56、66の一部が挿入される。
第1連結部装着溝2804の右側には複数の固定部設置溝2807が左右方向及び下部が開放されるように形成される。固定部設置溝2807の左側は第1連結部装着溝2804と連通する。固定部設置溝2807にはストッパー固定部36、46、56、66の溝が挿入される。固定部設置溝2807の前後方向の幅は前記溝の外径と同一又は類似しており、固定部設置溝2807の左右方向の長さは前記溝の左右方向の長さと同一又は類似しており、ストッパー固定部36、46、56、66が左右及び前後方向に流動することを防止する。
固定部設置溝2807の右側には第2連結部装着溝2805が下部が開放されるように形成される。第2連結部装着溝2805の左側は固定部設置溝2807と連通する。第2連結部装着溝2805にはストッパー固定部36、46、56、66の一部が挿入される。
第2連結部装着溝2805の右側にはケーブル貫通溝2808が左右方向及び下部が開放されるように形成される。ケーブル貫通溝2808の左側は第2連結部装着溝2805と連通し、ケーブル貫通溝2808の右側はロックレバーガイド溝2802及びオープンプレートガイド溝2803と連通する。ケーブル貫通溝2808にはオープンプレート2300に設置されたドアラッチ連結部30のケーブル33と、ドアレバー連結部40のケーブル43と、ドアキー連結部50のケーブル53と、ドア外側連結部60のケーブル63が設置される。
ケーブル貫通溝2808の前後方向の幅がストッパースプリング35、55、65の外径より狭く形成されて、ストッパースプリング35、55、65が左側方向に流動することを防止する。
<ドアラッチキー>
ドアラッチキー2630は図25a~図25bに詳細に図示されている。
ドアラッチキー2630は全体として円板状に形成される。
ドアラッチキー2630の下部にはキーを差し込んで回すことができるキー挿入部が形成される。
ドアラッチキー2630の一側にはオープンプレート係止部2631が突出するように形成される。
オープンプレート係止部2631はオープンプレート2300のドアラッチキー係止部2305に係止されるように、ドアラッチキー係止部2305の右側に配置される。
ドアラッチキー2630の前記キー挿入部にキーを差し込んで回すと、図25bに図示された通り、ドアラッチキー2630の回転方向に沿ってオープンプレート2300が左側又は右側にスライドされる。それによってオープンレバー2350が反時計回り方向に回転して車両用ドアが開く。
<ロックレバー>
ロックレバー2760は図26に詳細に図示されている。
ロックレバー2760は全体として後面と右側面が互いに直角をなす三角柱の形状に形成される。
ロックレバー2760には上部に突出して連結部カバー2800のロックレバーガイド溝2802に設置される連結部カバー挿入突起2761が形成される。
ロックレバー2760には下部に突出してオープンプレート2300のロックレバー差し込み溝2315に挿入されるオープンプレート差し込み突起2762が形成される。
連結部カバー挿入突起2761とオープンプレート差し込み突起2762は上下方向に同じ軸上に位置して、ロックレバー2760は前記軸を回転軸として回転する。
ロックレバー2760には右側の前方に突出して非常ブロック2790の左側面と触れ合うことができる非常ブロック係止部2763が形成される。
ロックレバー2760は非常ブロック2790の左右方向のスライドによって前記回転軸を中心に回転され得る。
ロックレバー2760のカバーの上面の中心は下側に陥没するように形成される。すなわち、ロックレバー2760の上面の縁2764はロックレバー2760の上面の中心部より上側に突出するように形成される。
縁2764の前方には前後方向に貫通するように第2スプリング設置溝2767が形成される。
ロックレバー2760の左側の上面と下面の間には、前後方向に貫通して左側が開放されるようにドア外側連結部貫通溝2765が形成される。
ドア外側連結部60が左右方向にスライドされる区間である第1ストッパー差し込み溝2311aに、ロックレバー2760の縁2764が位置すると、ドア外側連結部60はドア外側連結部貫通溝2765を通じて縁2764に係止されてロックレバー2760を移動させることができる。
これとは反対に、ロックレバー2760が時計反対方向に回転してロックレバー2760の縁2764が第1ストッパー差し込み溝2311aから外れると、ドア外側連結部60はロックレバー2760に係止されず第1ストッパー差し込み溝2311a内で左側方向にスライドされる。
連結部カバー挿入突起2761の周辺はロックレバースプリング2770のコイル部が挿入され得るように下部に陥没するように形成される。
ロックレバースプリング2770の一端2771は下部に折り曲げられるように形成され、オープンプレート2300のスプリングの一端の差し込み溝2314aに差し込まれる。
ロックレバースプリング2770の他端2772は前方に延びるように形成されて、非常ブロック係止部2763の内側に形成される第1スプリング設置溝2766に差し込まれる。
<非常レバー>
非常レバー2780は図34~図35に詳細に図示されている。
非常レバー2780は円板に左側の下部に突出するように形成される第1アーム2782と、右側の下部に突出するように形成される第2アーム2783が連結された形態で形成される。
前記円板の前方にはキー挿入部2781が形成される。
キー挿入部2781にキーを差し込んで回すと第1アーム2782及び第2アーム2783が時計回り方向又は反時計回り方向に回転する。
<非常ブロック>
非常ブロック2790は図34に詳細に図示されている。
非常ブロック2790は直方体の形状の安全部材差し込み部2791と、安全部材差し込み部2791の右側の下部に連結される三角板の形態の非常レバー係止部2792を含む。
安全部材差し込み部2791には上部が開放されるように離隔溝2794aが形成される。
離隔溝2794aによって安全部材差し込み部2791の前面と後面は互いに離隔することになる。
安全部材差し込み部2791の前面には前後方向に貫通するようにソフトロック溝2793と弾性溝2794bが形成される。
ソフトロック溝2793の左側及び右側の上下方向の幅は安全部材2400の非常ブロック差し込み突起2404の直径と同一又は類似するように形成され、ソフトロック溝2793の中央部の上下方向の幅は非常ブロック差し込み突起2404の直径より小さく形成される。
弾性溝2794bはソフトロック溝2793の下部に配置され、非常ブロック差し込み突起2404がソフトロック溝2793内で左右方向にスライドされるとき、ソフトロック溝2793が下部方向に延びることができるようにする。
非常レバー係止部2792は前方の左側に突出するように形成される。
非常レバー係止部2792の前方の左側には非常レバー係止突起2795が前方に突出するように形成される。
非常レバー係止突起2795は非常レバー2780の第1アーム2782と第2アーム2783の間に配置されて、第1アーム2782及び第2アーム2783の位置により左側又は右側方向に移動する。
<ハンドル部>
ハンドル部1000は図28に詳細に図示されている。
ハンドル部1000はハウジング1100と、ハウジング1100の後方を塞ぐ第1止め板1800と、ハウジング1100にガイドされて車両用ドアに車両の幅方向に引き込み及び引き出し可能な取っ手部と、前記取っ手部と傾斜長孔及びピンに連結されて車両の長さ方向にスライドされるスライダー1600を含む。
前記取っ手部は前方取っ手1200と後方取っ手1250を含む。
前方取っ手1200は前方取っ手1200及び後方取っ手1250の左側に設置されるピボットピン1327を中心に後方取っ手1250に対して回転可能である。
後方取っ手1250は第1、第2ピン1301、1302によりスライダー1600の第1、第2傾斜長孔1601、1602に連結されて、車両用ドアに対して引き込み及び引き出し可能である。
前方取っ手1200の右側と後方取っ手1250の右側は、前方取っ手1200に設置された延長部ピン1317と延長部ピン1317及び後方取っ手1250に設置された延長部1310により連結される。
延長部1310には延長部復帰スプリング1316が設置されて、使用者が前方取っ手1200を引っ張ってから外力を除去したときに前方取っ手1200が元の状態に戻るようにする。
前方取っ手1200の右側にはドア外側連結部設置溝1201が形成される。
第1止め板1800の右側にはドア外側連結部固定部1835が形成される。
ドア外側連結部60の係止突起61はドア外側連結部設置溝1201の内部に後方に抜けないように設置され、ドア外側連結部60の係止突起固定部62はドア外側連結部固定部1835に設置される。
これによって、前記取っ手部の移動によって係止突起61が移動すると、ドア外側連結部60のケーブル63の一側に連結された係止突起61も移動してケーブル63の他側に連結され、電動式ラッチ2000に設置されたストッパー64が移動する。
スライダー1600はハンドル駆動部(図示せず)によりスライドされる。
ドアラッチ連結部30は前記ハンドル駆動部の左右方向のスライドによって連動する。すなわち、ハンドル部1000及び電動式ラッチ2000に設置されたドアラッチ連結部30は前記ハンドル駆動部による前記取っ手部の引き込み及び引き出しに連動する。
ハウジング1100の右側にはキーロック部1900が設置される。
キーロック部1900はドアキー連結部50又はドアラッチキー2630と直結されるバー(図示せず)により電動式ラッチ2000と連動する。
これによって、キーロック部1900にキーを挿入して回転させると、ドアキー連結部50が引っ張られたり、ドアラッチキー2630と直結されるバーを通じてドアラッチキー2630が回転して、選択的にオープンプレート2300を移動させることによって車両用ドアをオープンすることができる。
以下、前述した構成を有する本発明の実施例に係る非常解除可能な車両用電動式ドアラッチの作動過程について説明する。
<駆動部作動過程>
前記駆動部の作動過程は図16~図19に詳細に図示されている。
図16に図示された通り、ハンドル部1000が引き込まれている状態で、安全部材2400の安全部材感知突起2402は第2センサ2903の感知部から離れて位置し、ロック差し込み部2403はロック部材2615の安全部材差し込み溝2616内に挿入されて、電動式ラッチ2000がロック状態となる。
第2センサ2903が押圧されないため、第2センサ2903と電気的に連結されているモータ2610に電源が供給されず、ロック差し込み部2403によりロック部材2615の回転が機械的に阻止される。
ハンドル部1000が引き出されると図17に図示された通り、ドアラッチ連結部30が左側に引っ張られ、安全部材感知突起2402が第2センサ2903を押圧することになる。これにより、モータ2610に電源が印加される。
また、ロック差し込み部2403がロック部材2615の安全部材差し込み溝2616から外れて電動式ラッチ2000のロックが解除される。
ハンドル部1000の一側が引っ張られると、図18に図示された通り、ハンドル部1000の第1センサ22が押圧されることになってモータ2610に回転信号が印加される。
モータ2610が作動してウォーム2613が回転すると、ウォーム2613と連動するロック部材2615が時計回り方向に回転し、ロック部材2615の第1回転係止部2617によりオープンレバー2350のオープン係止部2353が反時計回り方向に回転する。
それによって図19に図示された通り、オープンレバー2350の回動部材係止部2351により回動部材2370の係止突起2373が反時計回り方向に回転し、回動部材2370に係止されていたラッチ2200が解除されて車両用ドアがオープンされる。
ハンドル部1000に引っ張られる外力が除去されて第1センサ22が押圧されず、モータ2610の回転信号が遮断されると、回動部材スプリング2390の弾性復原力によって回動部材2370が元の状態に戻り、それによりオープンレバー2350、ロック部材2615、ウォーム2613が元の状態に戻る。
ハンドル部1000が引き込まれるとドアラッチ連結部30のストッパースプリング35の弾性復原力によって安全部材2400が元の状態に戻る。
<ハンドル部を通じてのドアのオープン>
ハンドル部1000を通じてのドアのオープン時、ハンドル部1000及び電動式ラッチ2000の作動過程は図27~図33に詳細に図示されている。
図27に図示された通り、後方取っ手1250が引き込まれているときはドアラッチ連結部30、ドア外側連結部60、オープンプレート2300、安全部材2400、ロックレバー2760が初期状態を維持する。
後方取っ手1250が引き出されると、図28に図示された通り、前方取っ手1200も引き出されるが、前方取っ手1200のドア外側連結部設置溝1201とドア外側連結部60の係止突起61の間に干渉が起きないため、ドア外側連結部60が引っ張られない。
また、図29に図示された通り、ドアラッチ連結部30が引っ張られるため、安全部材2400が左側に引っ張られて第2センサ2903を押圧することになる。
安全部材2400が左側に移動すると、安全部材2400に設置された非常ブロック2790も左側に移動し、非常ブロック2790がロックレバー2760の下部を左側に押圧してロックレバー2760が時計回り方向に回転する。
前方取っ手1200が5゜引っ張られると、図30に図示された通り、前方取っ手1200がピボットピン1327を中心に回転して第1センサ22が押圧され、係止突起61が引っ張られる。
そうすると、図31に図示された通り、ドア外側連結部60のストッパー64はロックレバー2760と突き当たる位置まで移動する。
このとき、第1センサ22と第2センサ2903がすべて押圧されたため、モータ2610に電源が印加されて電気的に車両用ドアがオープンされる。
モータ2610に電源を印加できない状況が発生する場合、前方取っ手1200が10゜まで引っ張られると、図32に図示された通り、前方取っ手1200がピボットピン1327を中心に回転して係止突起61が前方取っ手1200を5゜引っ張った時より多い量が引っ張られることになる。
そうすると、図33に図示された通り、ロックレバー2760に係止されているストッパー64がロックレバー2760を左側に引っ張る。これによって、ロックレバー2760と連結されているオープンプレート2300も左側に移動する。
オープンプレート2300が左側に移動すると図25bに図示された通り、オープンプレート2300のオープンレバー差し込み溝2304に挿入されているオープンレバー2350が反時計回り方向に回転して車両用ドアが機構的にオープンされる。
<非常時に非常レバーを利用したラッチのロック及び解除>
図27に図示されたような初期状態で、走行中に衝突事故が発生してバンパー衝撃センサで事故が感知されると、車両用エアーバックが開きながらハンドル部1000及び電動式ラッチ2000にアンロック信号が伝達される。その後、事故の軽重により車両の電源が折損し得る。
車両の電源が切れた場合、補助バッテリーを利用して後方取っ手1250が引き出されて、図29に図示されたような状態となる。
前方取っ手1200に連結されたドアラッチ連結部30が引っ張られ、安全部材2400が左側に移動して電動式ラッチ2000のロックが解除され、ロックレバー2760が時計回り方向に回転する。
車両の内部の運転者は図38に図示された通り、車両の内部と連結されたドアレバー連結部40を引っ張って、オープンプレート2300を直接移動させることによって車両用ドアを開けて脱出することができる。
車両の外部に助けを求めることができる人がいれば、引き出された前方取っ手1200を引っ張ってドア外側連結部60を利用して車両用ドアを開けてもよい。
その後、運転者が助けを求めるために席を外さなければならない場合、図36に図示された通り、手動でロックレバー2760を反時計回り方向に回して電動式ラッチ2000をロック状態に変更することができる。
非常レバー2780を反時計回り方向に回すと、非常ブロック2790の非常レバー係止突起2795が非常レバー2780の第1アーム2782に係止されて右側に移動する。
そうすると、図37に図示された通り、非常ブロック2790が安全部材2400の位置は固定されたまま右側に移動する。すなわち、非常ブロック差し込み突起2404が非常ブロック2790の左側に位置することになる。
安全部材2400は強制的に引き出されたハンドル部1000に位置が固定されているため、非常ブロック差し込み突起2404を基準に非常ブロック2790のソフトロック溝2793が移動する。
非常レバー2780を反時計回り方向に回転させるにはソフトロック溝2793の中央部の弾性復原力より強い作動力が必要である。
非常ブロック2790が右側に移動すると、ロックレバースプリング2770の弾性復原力によってロックレバー2760が反時計回り方向に回転して、ドア外側連結部60と係止されない状態となる。
これによって、外部で前方取っ手1200を引っ張っても車両用ドアは開かない。
その後、使用者が戻って車両用ドアを解除しなければならない場合には、折損した車両の電源を復旧した後電気的にドアを開け、図39に図示された通り、非常レバー2780を時計回り方向に回すと、非常ブロック2790の非常レバー係止突起2795が非常レバー2780の第2アーム2783に係止されて左側に移動する。
そうすると、図40に図示された通り、非常ブロック2790が左側に移動し、ロックレバー2760が時計回り方向に回転する。すなわち、非常ブロック差し込み突起2404が非常ブロック2790の右側に位置することになる。
このとき、非常レバー2780を時計回り方向に回転させるにはソフトロック溝2793の中央部の弾性復原力より強い作動力が必要である。
===============第2実施例===============
以下では、本発明に係る好ましい第2実施例を説明する。
第1実施例で前述した実施例と同じ構成については詳細な説明を省略することにする。
第2実施例の構成は第1実施例の構成とほぼ同じである。
第2実施例のオープンプレート3300は図41~図42に詳細に図示されている。
第2実施例のオープンプレート3300は第1実施例のオープンプレート2300に形成される非常ブロック係止段2306が形成されず、第1実施例のロックレバー設置溝2314と形状に差がある。
オープンプレート3300は右側が前方に折り曲げられるように屈曲部3302が形成される。
オープンプレート3300の左側にはストッパー設置部3310が形成される。
ストッパー設置部3310の左側は後方に突出するように形成される。
ストッパー設置部3310は、カバー差し込み部3301a、3301bと、ストッパー差し込み溝3311a、3311bと、ストッパー係止部3312と、スプリング差し込み部3313と、ロックレバー設置溝3314を含む。
カバー差し込み部3301a、3301bは、ストッパー設置部3310の右側に形成される第1カバー差し込み部3301aと、ストッパー設置部3310の左側の後方に形成される第2カバー差し込み部3301bを含む。
ストッパー差し込み溝3311a、3311bは、第1カバー差し込み部3301aに上部が開放されるように形成される第1ストッパー差し込み溝3311aと、第2カバー差し込み部3301bに上部が開放されるように形成される第2ストッパー差し込み溝3311bを含む。
ロックレバー設置溝3314はストッパー設置部3310の中央部に上部及び前方が開放されるように形成される。
ロックレバー設置溝3314の後方は第1ストッパー差し込み溝3311aと連通する。
ロックレバー設置溝3314には後述するロックレバー3760が設置される。
ロックレバー設置溝3314の下面には、ロックレバー3760のオープンプレート差し込み突起3764が挿入されるロックレバー差し込み溝3315が前後方向に形成される。
ロックレバー差し込み溝3315は2個が左右方向に並んで配置され、上下方向に貫通するように形成される。
ストッパー設置部3310の左側の前方には上部及び右側が開放されるようにスプリング設置溝3316が形成される。
スプリング設置溝3316は第2ストッパー差し込み溝3311bの前方に配置される。
スプリング設置溝3316の左側の前方にはスプリング設置突起3317が上側に突出するように形成される。
スプリング設置突起3317は円柱状に形成される。
スプリング設置突起3317の側面の上部には、上面が内側から外側に行くほど下方に傾斜するフックが形成される。
前記フックによって、ロックレバースプリング3770をスプリング設置突起3317に上から下に差し込むことは容易であるが、ロックレバースプリング3770がスプリング設置突起3317から離脱することは難しくなる。
スプリング設置突起3317に差し込まれたロックレバースプリング3770の一端はスプリング設置溝3316の左側に接して固定される。
また、ロックレバースプリング3770の他端は、スプリング設置溝3316の開放された右側を通じてロックレバー設置溝3314に突出する。
これによって、ロックレバースプリング3770の他端はロックレバー設置溝3314に設置されるロックレバー3760に差し込まれ得る。
第2実施例の連結部カバー3800は図43~図44に詳細に図示されている。
第2実施例の連結部カバー3800は第1実施例の連結部カバー3800に形成されるロックレバーガイド溝2802が形成されず、第1実施例のプレートガイド板3809と形状に差がある。
連結部カバー3800のプレートガイド板3809の右側にはロックレバーガイド部3809aが形成される。
ロックレバーガイド部3809aの後面は左側から右側に行くほど前方に傾くように形成される。
第2実施例のロックレバー3760は図45~図46に詳細に図示されている。
第2実施例のロックレバー3760は第1実施例のロックレバー2760と形状に差がある。
ロックレバー3760は全体として直方体の形状に形成される
ロックレバー3760の左側の前方は右側から左側に行くほど後方に傾くように形成される。
また、ロックレバー3760の左側の前方の傾きは連結部カバー3800のロックレバーガイド部3809aと接するように形成される。
それによって左側にスライドされたロックレバー3760が元の状態に復帰するとき、ロックレバー3760の左側の前方及びロックレバーガイド部3809aの形状によって右側の前方に滑らかに移動され得る。
ロックレバー3760の右側の前方は左側から右側に行くほど後方に傾くように形成される。
安全プレート3400が左側にスライドして、安全プレート3400に設置された非常ブロック3790がロックレバー3760を左側に押圧すると、ロックレバー3760は左側の後方に力を受けることになる。
ロックレバー3760の前方には前方及び左右方向に開放されるように第1ロックレバー溝3761が形成される。
第1ロックレバー溝3761によりロックレバー3760が軽量化され、ロックレバー3760とロックレバーガイド部3809a間の摩擦力及びロックレバー3760と非常ブロック6790間の摩擦力が減少して作動が容易となる。
ロックレバー3760の後方には後方及び左右方向に開放されるように第2ロックレバー溝3762が形成される。
第2ロックレバー溝3762の左側にはロックレバースプリング3770の他端が挿入される。これによって、ロックレバー3760が後方に移動すると、ロックレバースプリング3770の他端も後方に移動してロックレバースプリング3770が圧縮される。
ロックレバー3760の後方には右側に突出するようにストッパー係止部3763が形成される。
ストッパー係止部3763の後面は左右方向に平たく形成され、ストッパー係止部3763の前面は左側から右側に行くほど後方に傾くように形成される。これによって、ストッパー係止部3763にドア外側連結部60のストッパー64が係止されるとき、ストッパー64が安定的にストッパー係止部3763の前方に位置してロックレバー3760に力を加えることができる。
ロックレバー3760の左側及び右側の下部にはオープンプレート差し込み突起3764が下方向に突出するように形成される。
オープンプレート差し込み突起3764は前後方向に長く形成される。
オープンプレート差し込み突起3764の前後方向の長さはオープンプレート3300のロックレバー差し込み溝3315の前後方向の長さより短く形成される。これによって、オープンプレート差し込み突起3764はロックレバー差し込み溝3315内で前後方向にスライドされ得る。
オープンプレート差し込み突起3764の下部はフックの形状に形成される。
これによって、オープンプレート差し込み突起3764をオープンプレート3300のロックレバー差し込み溝3315に設置するときは前記フックの弾性変形によって容易に設置されるが、設置後にオープンプレート差し込み突起3764をロックレバー差し込み溝3315から分離させることは難しくなる。
ロックレバー3760の左右方向の幅はオープンプレート3300のロックレバー設置溝3314の左右方向の幅と同一又は類似するように形成される。
これによって、オープンプレート3300がドア外側連結部60により左右方向にスライドされると、ロックレバー3760もこれと連動して左右方向にスライドされる。
また、非常ブロック3790が左側にスライドしてロックレバー3760を押圧すると、ロックレバー3760はオープンプレート3300のロックレバー設置溝3314に沿って後方にスライドされる。
以下では、図47~図48を参照して第2実施例の作動過程を説明する。
図47に図示された通り、ハンドル部1000が引き込まれていてドアラッチ連結部30が引っ張られていない状況で、ロックレバー3760は前方はオープンプレート3300の前面より前方に突出するように配置される。また、ロックレバー3760の後方は第1ストッパー差し込み溝3311aから外れるように配置される。
これによって、安全プレート3400に設置された非常ブロック3790の左側はロックレバー3760の前方により塞がれるため、ドアロック状態であるハンドル部1000のドア外側連結部60を引っ張ってもドア外側連結部60のストッパー64がロックレバー3760に係止されなくなる。
この状態ではストッパー64とロックレバー3760が互いに係止されないため、ストッパー64のスライドによってオープンプレート3300が連動しないドアロック状態が維持される。
図48に図示された通り、ハンドル部1000の引き出しによってドアラッチ連結部30が引っ張られると、ドアラッチ連結部30のストッパー34が左側にスライドしてストッパースプリング35が圧縮される。
このとき、ストッパー34が安全プレート3400を左側に引っ張り、安全プレート3400に設置された非常ブロック3790も左側に動くため、ロックレバー3760は非常ブロック3790により後方にスライドされる。
これによって、ロックレバー3760の前方はオープンプレート3300内に配置され、ロックレバー3760の後方は第1ストッパー差し込み溝3311a内に位置することになる。
このとき、アンロック状態であるハンドル部1000のドア外側連結部60を引っ張ると、ドア外側連結部60のストッパー64がロックレバー3760に係止されることになる。
この状態でドア外側連結部60を完全に引っ張ると、ストッパー64に係止されたロックレバー3760も左側にスライドされ、ロックレバー3760によりオープンプレート3300も連動して左側にスライドされる。これによって、車両用ドアがオープンされる。
車両用ドアがオープンされた後、ドア外側連結部60が元の状態に復帰すると、ドア外側連結部60のストッパースプリング65の弾性復原力によってオープンプレート3300が右側にスライドされるとともに、ロックレバースプリング3770の弾性復原力によってロックレバー3760がロックレバーガイド部3809aに沿って右側の前方にスライドされる。
ロックレバーガイド部3809aの右側に非常ブロック3790が隣接するように配置されている状態であるため、以降ロックレバー3760は非常ブロック3790の後面に沿って右側に移動して元の状態に復帰する。
第1実施例でドアレバー連結部40を利用して車両用ドアをオープンする過程が図38に図示されている。
このように第2実施例においても、ハンドル部1000が引き出されたアンロック状態でドアレバー連結部40を引っ張ると、ストッパー44によりロックレバー3760及びオープンレバー3300が左側にスライドして車両用ドアがオープンされる。
===============第3実施例===============
以下では、本発明に係る好ましい第3実施例を説明する。
前述した実施例と同じ構成については詳細な説明を省略することにする。
第3実施例の構成は第1実施例の構成とほぼ同じである。
第3実施例の非常解除可能な車両用電動式ドアラッチは、車両用ドアに設置されて必要に応じて外側に引き出されるヒドゥンハンドルが備えられない車両に適用可能である。
第1実施例で安全プレート2400は、ハンドル部1000の引き込み及び引き出しに連動するドアラッチ連結部30により左右方向にスライドされたが、第3実施例にはハンドル部1000に対応する構成がないため、安全プレート4400を左右方向にスライドさせる安全駆動部が別途に必要である。
前記安全駆動部は安全モータ4470と、安全モータ4470の駆動力を安全プレート4400に伝達する安全レバー4430と、安全モータ4470及び安全レバー4430が設置される安全ロック部4450と、安全プレート4400のスライドを感知する第5センサ2904を含む。
第3実施例のインサートプレート4700は図49~図50に詳細に図示されている。
第3実施例のインサートプレート4700は第1実施例のインサートプレート2700で後述する第5センサ2904と安全ロック部4450が設置される部分が追加される。
第3実施例のインサートプレート4700と第1実施例のインサートプレート2700の詳細な差異点は次の通りである。
インサートプレート4700の第1ハウジング支持部4706の左側には第5センサ設置部4709が形成される。
第5センサ設置部4709は前方が開放されるように形成される。
オープンプレート設置溝4710の下部には、前後方向に貫通し、前方の一部が上側に開放されるように電線挿入溝4717が形成される。
電線挿入溝4717を通じて電線が安全ロック部4450の第1結合部4456と連結される。
電線挿入溝4717を基準にインサートプレート4700の後方には安全ロック部差し込み部4717aが形成される。
安全ロック部差し込み部4717aは直方体の形状に形成される。
電線挿入溝4717は安全ロック部差し込み部4717aを前後方向に貫通するように形成される。
第2センサ設置部4703の上部には前後方向に貫通するようにスリット4716aが形成される。
スリット4716aは左右方向に形成される。
スリット4716aが設置されるインサートプレート4700の右側の上端は後方に突出するように形成される。
スリット4716aを基準にインサートプレート4700の後方には安全ロック部差し込み突起4716が形成される。
安全ロック部差し込み突起4716は前記インサートプレート4700の右側の上端の突出した部分に形成される。
安全ロック部差し込み突起4716は後方から前方に行くほど下側に突出するように形成される。
安全ロック部差し込み突起4716の前面はスリット4716aから一定の距離離隔するように配置される。
これによって、後述する安全ロック部4450の前面がスリット4716aと安全ロック部差し込み突起4716の間に挿入され得る。
安全ロック部差し込み突起4716の形状により安全ロック部4450の前面は安全ロック部差し込み突起4716に容易に挿入され得るが、安全ロック部差し込み突起4716から離脱し難い。
スリット4716aにより安全ロック部差し込み突起4716の弾性変形がより容易に発生する。
インサートプレート4700の右側に形成される第3締結部4707は第2センサ設置部4703と類似する高さに配置される。
また、インサートプレート4700の右側に形成される第3締結部4707の上部には、前後方向に貫通し、上部及び右側が開放されるように安全プレートガイド溝4718が形成される。
インサートプレート4700の後面の右側には安全ロック部差し込み溝4719が前方に陥没するように形成される。
安全ロック部差し込み溝4719は四角状に形成される。
安全ロック部差し込み溝4719は安全プレートガイド溝4718よりは左側に、安全ロック部差し込み突起4716よりは右側の下部に配置される。
第3実施例の安全プレート4400は図51~図52に詳細に図示されている。
第3実施例の安全プレート4400は第1実施例の安全プレート2400に後述する安全レバー4430が設置される部分が追加される。
第3実施例の安全プレート4400と第1実施例の安全プレート2400の詳細な差異点は次の通りである。
安全プレート4400は安全プレート感知突起4402より右側に突出するように形成される。
安全プレート4400の右側端には安全レバー設置部4405が形成される。
安全レバー設置部4405は正方形の形態で形成される。
安全レバー設置部4405は安全プレート4400の右側端の下部に突出するように形成される。安全レバー設置部4405の下面はインサートプレート4700の安全プレートガイド溝4718の下面に当接する。
これによって、安全レバー設置部4405は後述する安全モータ4470によって安全プレートガイド溝4718に沿って安定して左右方向にスライドされ得る。
安全レバー設置部4405には安全レバー差し込み部4406が後方に突出するように形成される。
安全レバー差し込み部4406は全体として直方体の形状に形成される。
安全レバー差し込み部4406の後面の角は面取りの形状となっているため、後述する安全レバー4430を安全レバー差し込み部4406に挿入するのが容易となる。
安全レバー差し込み部4406の上側面と下側面には安全レバー挿入突起4407が突出するように形成される。
安全レバー挿入突起4407は後方から前方に行くほど外側に突出するように形成される。
安全レバー挿入突起4407は安全レバー4430に形成される安全プレート設置溝4432に差し込まれる。
これによって、安全レバー挿入突起4407に安全レバー4430を後方から前方に差し込むことは容易であるが、安全レバー4430を設置した後安全レバー挿入突起4407から取り出すことは難しくなる。
安全プレート4400の非常ブロック差し込み突起4404に設置される非常ブロック4790の下部が図54に図示されている。
第3実施例の非常ブロック4790には、第1実施例の非常ブロック2790とは異なり、下部に第5センサ2904を押圧できる第5センサ押圧部4796がさらに形成される。
第5センサ押圧部4796は非常ブロック4790の右側に下部に突出するように形成される。
第5センサ押圧部4796は安全プレート4400が左側にスライドされたとき、第5センサ2904を押圧できるように形成される。
安全レバー4430は図51~図52に詳細に図示されている。
安全レバー4430は全体として後方が丸い直方体の形状に形成される。
安全レバー4430には前方が開放されるように安全プレート差し込み溝4431が形成される。
安全プレート差し込み溝4431は安全プレート4400の安全レバー差し込み部4406が挿入されるように形成される。
安全レバー4430の上面及び下面の前方には上下方向に貫通するように安全プレート設置溝4432が形成される。
安全プレート設置溝4432は安全プレート差し込み溝4431と連通する。
安全プレート設置溝4432には安全プレート4400の安全レバー挿入突起4407が差し込まれる。これによって、安全レバー4430は安全プレート4400に安定的に設置される。
安全レバー4430の後方には前後方向に貫通するように雌ねじ部4433が形成される。
雌ねじ部4433は後述する安全モータ4470のウォームギアに噛み合わされるように形成される。
安全ロック部4450は図51~図52に詳細に図示されている。
安全ロック部4450は安全モータ4470が設置される安全モータ設置部4451と、安全モータ設置部4451の右側に形成されて安全モータ4470のウォームギア4471が設置されるウォームギア設置部4453を含む。
安全モータ設置部4451は全体として直方体の形状に形成される。
安全モータ設置部4451には上部が開放されるように安全モータ挿入溝4452が形成される。
安全モータ設置部4451の左側面及び右側面には上部が開放されるように溝が形成されて、前記溝に安全モータ4470の軸が差し込まれる。
ウォームギア設置部4453は全体として上面が平たく、下面が屈曲した半円柱状に形成される。
ウォームギア設置部4453には上部が開放されるようにウォームギア挿入溝4454が形成される。
ウォームギア挿入溝4454は安全モータ挿入溝4452の右側に連通する。
ウォームギア設置部4453には前方が開放されるように安全レバーガイド溝4455が形成される。
安全レバーガイド溝4455はウォームギア挿入溝4454に連通する。
安全レバーガイド溝4455の左右方向の幅は安全レバー4430の左右方向の幅より大きく形成され、安全レバーガイド溝4455の上下方向の幅は安全レバー4430の上下方向の幅と類似するかより大きく形成される。
これによって、安全レバー4430は安全レバーガイド溝4455を通じてウォームギア4471と連結され、ウォームギア4471の回転によって安全レバーガイド溝4455に沿って左右方向にスライドされる。
安全モータ設置部4451の左側には第1結合部4456が形成される。
第1結合部4456は安全モータ設置部4451の左側に延びた後、前方に折り曲げられる板状に形成される。
第1結合部4456の前方はインサートプレート4700の安全ロック部差し込み部4717aに挿入される。
安全モータ設置部4451の右側には第2結合部4457が形成される。
第2結合部4457の安全モータ設置部4451の前方に突出するように形成される。
第2結合部4457は全体として直方体の形状に形成される。
第2結合部4457はインサートプレート4700の安全ロック部差し込み溝4719に挿入される。
第1結合部4456と第2結合部4457によって、安全ロック部4450はインサートプレート4700に上下方向及び左右方向に流動しないように結合される。
安全モータ設置部4451の前面はインサートプレート4700の安全ロック部差し込み突起4716とスリット4716aの間に差し込まれる。これによって、安全ロック部4450はインサートプレート4700に前後方向に流動しないように結合される。
安全ロック部4450に設置される安全モータ4470の外側には安全モータバンパー4490がさらに設置され得る。
安全モータバンパー4490は安全モータ4470と安全ロック部4450の安全モータ挿入溝4452の間の間隔を減らし、安全モータ4470によって発生する振動及び騒音を最小化する。
以下では、図53~図54を参照して第3実施例の作動方法について説明する。
図53に図示された通り、安全プレート4400が右側にスライドしている状態をドアロック状態という。
前記ドアロック状態で安全プレート4400のロック差し込み部4403は、ロック部材4615に挿入されて電動式ラッチ4000の作動を機械的に阻止し、安全プレート4400の安全プレート感知突起4402は第2センサ2903から離れて位置して電動式ラッチ4000の作動を電気的に阻止する。
このとき、安全プレート4400に設置された非常ブロック4790の第5センサ押圧部4796も第5センサ2904から離れて位置して、電動式ラッチ4000の制御部は現在の状態をドアロック状態と認識する。
電動式ラッチ4000の状態をアンロック状態に変更するために、リモコン(フォブ(fob)キー)のボタン操作やスマートキーなどを利用すると、電動式ラッチ4000の制御部は安全モータ4470を駆動させる。
安全モータ4470が駆動されると図54に図示された通り、ウォームギア4471が回転し、ウォームギア4471に噛み合われた安全レバー4430が左側にスライドされる。
安全レバー4430が左側にスライドされると、安全レバー4430と結合されている安全プレート4400も左側にスライドされる。
これによって、安全プレート4400のロック差し込み部4403はロック部材4615から外れ、安全プレート感知突起4402は第2センサ2903を押圧するため、電動式ラッチ4000がアンロック状態となる。
また、非常ブロック4790の第5センサ押圧部4796が第5センサ2904を押圧することになるため、電動式ラッチ4000の制御部は現在の状態をアンロック状態と認識する。
前述した通り、本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野の当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正又は変形して実施することができる。