JP5132969B2 - 車両における中間ストッパ機構 - Google Patents

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本発明は、スライドドアの窓ガラスが所定開度を超えて開放したときに、スライドドアの開方向へのスライド動作を所定位置で規制する車両における中間ストッパ機構に関する。
車両におけるスライドドアの中間ストッパ機構の従来技術としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1の車両は、車両本体の側面にドア開口を形成し、ドア開口の底面にロアレールを設けている。このロアレールには、スライドドアの下端部を支持するロアアームのロアローラがスライド自在に係合している。
さらに、スライドドアの下端部には作動レバーの一端が枢着してあり、作動レバーはスライドドア側に格納された待機位置と、スライドドアから車内側に突出する作動位置との間を回転可能である。この作動レバーはスライドドアに設けた窓ガラスの開度が所定開度以下の場合は待機位置に位置し、窓ガラスが所定開度を超えて開放されると作動位置まで回転する。そして、スライドドアの窓ガラスが所定開度を超えた(作動レバーが作動位置まで突出した)状態でスライドドアを開方向にスライドさせると、作動レバーがドア開口の底面に設けた中間ストッパに当接するので、スライドドアの開方向へのスライドが規制される。
特開2006−35929号公報
スライドドアは重量の大きい部材なので、スライドドアの開方向スライドドアを停止させるためには、作動レバーの機械的強度を高くする必要がある。
しかし、作動レバーの機械的強度を高めるために作動レバーの板厚を厚くすると、作動レバーの重量が増えるので、結果的にスライドドアをスライドさせるために大きな力が必要になってしまう。なお、高価な材料を利用すれば作動レバーの板厚を厚くする必要はなくなるが、この場合は製造コストが高くなってしまう。
さらに、作動レバーはスライドドアに片持ち状態で枢着されているので、作動レバーとスライドドアの枢着機構にも大きな機械的強度が要求される。
しかし、この枢着機構の機械的強度を高めようとすると、枢着機構を構成する部材が大型化したり、構成する部材を高価な材料により成形しなければならない。従って枢着機構についても、作動レバーの機械的強度を高めようとする場合と同様の問題が生じてしまう。
本発明の目的は、製造コストが安価でありながらスライドドアの開方向スライドを所定位置で確実に停止させることが可能であり、しかも従来と同じ程度の力でスライドドアをスライドさせることが可能な車両における中間ストッパ機構を提供することにある。
本発明の車両における中間ストッパ機構は、車両ボディに設けたスライドレールにスライド自在に係合し、かつ上記車両ボディに設けたドア開口を開閉するスライドドアを支持するドア支持アームと、上記スライドドアまたは上記ドア支持アームに設けた、スライドドアの窓ガラスの開度が所定開度以下のときは非押圧位置に位置し、該窓ガラスの開度が所定開度を超えたときに押圧位置に位置する押圧部材と、上記車両ボディに設けた、常時は上記非押圧位置に位置する上記押圧部材とは干渉せずかつ上記押圧位置に位置する上記押圧部材と干渉可能な非作動位置に位置し、上記押圧位置に位置する上記押圧部材によって押圧されたときに作動位置に移動するストッパ作動部材と、上記車両ボディに設けた、上記ストッパ作動部材が上記非作動位置に位置するときは上記ドア支持アームの移動軌跡から外れる非干渉位置に位置し、上記ストッパ作動部材が上記作動位置に移動したときに、上記スライドドアと一緒に上記ドア開口を開放する方向にスライドする上記ドア支持アームの移動軌跡上の干渉位置に移動するストッパと、を備えることを特徴としている。
上記ドア支持アームが、上記ドア開口の底部に設けた上記スライドレールに係合し、かつ上記スライドドアの下端部を支持するロアアームであり、上記ストッパ作動部材とストッパを、上記ドア開口の底部に設けるのが好ましい。
上記ストッパ作動部材が、上記非作動位置と上記作動位置の間を上記車両ボディに対して回転可能、かつ回転付勢手段によって常に上記非作動位置側に回転付勢されており、上記ストッパが、上記干渉位置と上記非干渉位置の間を上記車両ボディに対して回転可能であり、上記ストッパ作動部材と上記ストッパの一方に形成した長孔と、他方に形成した該長孔と係合する係合ピンが、上記ストッパ作動部材とストッパの連動機構を構成するのが好ましい。
上記車両ボディの側面における上記ドア開口の後方に形成したフューエルリッド用開口を開閉するフューエルリッドが閉位置に位置するとき上記ストッパ作動部材を上記非作動位置に位置させ、該フューエルリッドが開位置に位置するとき上記ストッパ作動部材を上記作動位置に位置させるフューエルリッド連動機構を備えるのが好ましい。
請求項1の発明によると、ドア支持アームはスライドドアを車両ボディに対してスライド自在に支持する部材なので一般的に機械的強度が高い部材であり、しかもスライドレールとスライドドアに両持ちされている。本発明では、このドア支持アームをストッパに当接させているので、窓ガラスが所定開度を超えて開放されたスライドドアを確実に停止させることが可能である。
スライドドアまたはドア支持アームに設ける押圧部材は、ストッパと当接してスライドドアのスライドを停止させるものではなく、車両ボディ側のストッパ作動部材を作動させるための部材である。そのため、押圧部材に要求される機械的強度はドア支持アームに比べてかなり小さい。従って、押圧部材の板厚を大きくする必要がないので、スライドドア、ドア支持アーム及び押圧部材の合計重量が増大することはない(従来と同じ程度の力でスライドドアをスライドさせることができる)。また、押圧部材は高価な材料により成形する必要がないので安価に製造可能である。
さらに、押圧部材とスライドドアまたはドア支持アームとの間の支持構造に関しても大きな機械的強度は要求されない。従って、支持構造も安価に製造することが可能である。
請求項2のように構成すれば、ドア開口の底部はボディの剛性を高める部分なので、機械的強度が高くなるように設計される。このように機械的強度が高い箇所にストッパ作動部材及びストッパを設けると、その他の場所に設ける場合に比べてストッパと車両ボディ(ドア開口の底部)の間の支持強度が向上する。従って、スライドドアをより確実に停止させられるようになる。
請求項3のように構成すれば、ストッパ作動部材とストッパの機械的な連動機構を簡単に構成できる。
請求項4のように構成すれば、フューエルリッドが開いているときに、スライドドアがフューエルリッド側に開方向スライドしてフューエルリッドに接触するのを、中間ストッパ機構を利用することにより防止できるようになる。従って、フューエルリッド衝突防止用のストッパ機構を中間ストッパ機構とは完全に別個のものとして設ける場合に比べて、フューエルリッド衝突防止用のストッパ機構を安価かつ簡単な構造として提供できる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明の前後方向及び左右方向は図中の矢印方向を基準とする。
車両ボディ10の外壁11には側面視矩形のドア開口12が穿設してある。ドア開口12の天井部には前後方向に延びるアッパレール(図示略)が設けてあり、ドア開口12の底部には前後方向に延びるロアレール(スライドレール)14が設けてある。アッパレールにはアッパアーム15の車内側端部に設けたローラが回転可能に嵌合しており、ロアレール14にはロアアーム(ドア支持アーム)16の上面の車内側端部に突設した回転支持軸17回りに回転可能な摺動ローラ18が回転可能(ロアレール14の両側面に摺動可能)に嵌合している。アッパアーム15の車外側端部は側面形状がドア開口12と同一のスライドドア20の上端部に固定してあり、ロアアーム16の車外側端部はスライドドア20の下端部に固定してある。このようにスライドドア20の上下両端部がアッパアーム15とロアアーム16によってアッパレールとロアレール14に対してスライド自在に支持してあるので、スライドドア20はドア開口12を完全に塞ぐ全閉位置とドア開口12を完全に開放する全開位置との間をスライド可能である。
図1に示すように、ドア開口12の前端面にはロック用ストライカ22が後ろ向きに突設してあり、スライドドア20の前端面にはスライドドア20が全閉位置に位置したときにロック用ストライカ22をロックするロック装置23が設けてある。周知のように、このロック装置23はスライドドア20に設けたアウタハンドル24またはインナハンドル25を回転操作することによりロック状態からアンロック状態に移行するので、全閉位置に位置するスライドドア20のロック装置23がロック用ストライカ22をロックしているときにアウタハンドル24またはインナハンドル25を回転操作すれば、ロック用ストライカ22とロック装置23のロックが解除され、スライドドア20の開方向へのスライドが可能になる。
図1に示すようにスライドドア20の上部には側面視矩形の窓孔26が穿設してあり、スライドドア20の内部には上下方向にスライド可能な窓ガラス27が設けてある。この窓ガラス27はスライドドア20の内部に設けた公知のウィンドレギュレータ(図示略)と連係しており、このウィンドレギュレータは、スライドドア20内に設けた窓開閉用モータ(図示略)に接続している。車内に設けたガラス開閉スイッチ(図示略)を操作することにより窓開閉用モータが回転すると、窓開閉用モータの駆動力によってウィンドレギュレータが動作し、窓ガラス27は窓孔26を完全に閉塞する全閉位置と、窓ガラス27を完全に開放する全開位置の間を上下方向にスライドする。
図2及び図3に示すように、ロアアーム16の下面の車外側端部近傍には、互いに直交する水平片28と垂直片29を具備する押圧部材30の水平片28が、上下方向に延びる回転支持軸31を介して回転可能に枢着してある。図2に示すように、この押圧部材30には操作ワイヤW1の一端が固着してあり、操作ワイヤW1の他端はスライドドア20の下端部近傍に穿設した貫通孔32を通ってスライドドア20の内部に延出し、さらに上方に延びて上記ウィンドレギュレータに接続している(図示は省略してあるが、操作ワイヤW1の周面はアウタチューブにより被覆されている)。
このように窓ガラス27と押圧部材30は操作ワイヤW1を介して連係しているので、窓ガラス27の位置に応じて押圧部材30の回転位置が変化する。即ち、窓ガラス27の開度が予め設定した所定開度以下のとき(例えば全閉位置に位置するとき)押圧部材30は図示しない付勢手段により非押圧位置(図3の点線の位置、図4及び図6の位置)に位置する(回転付勢される)。一方、窓ガラス27の開度が予め設定した所定開度を超えて開放すると(例えば全開位置まで移動したとき)、上記ウィンドレギュレータの動作に連動して操作ワイヤW1が引かれ、押圧部材30は押圧位置(図2の位置、図3の二点鎖線の位置、図5の位置)まで回転する。
図2から図5に示すように、ドア開口12の底板37(ロアレール14より下方に位置する)には平面視矩形の矩形貫通孔38が穿設してある。
車両ボディ10の下端部内(底板37より下方に位置する部分)には収納空間39が形成してあり、この収納空間39内に3つの回転部材、即ち車外側から順にストッパ作動部材40、フューエルリッド連動レバー50、ストッパ60を設けている。
図3から図6に示すように、収納空間39内の左右の側壁には共に車幅方向に延びる回転支持軸41と回転支持軸51の両端部がそれぞれ固着してある。
ストッパ作動部材40は、その前端部が回転支持軸41に回転可能に枢着された部材である。ストッパ作動部材40は、その後端部の上面に形成したストッパ面42が、底板37の下面に当接する非作動位置(図4の位置、図5及び図6の仮想線の位置)と、ストッパ面42が底板37から下方に離れる作動位置(図5及び図6の実線位置)の間を回転可能であり、いずれの位置に位置する場合もロアアーム16より下方に位置する(ロアアーム16とは干渉しない)。回転支持軸41にはその両端部が底板37とストッパ作動部材40間にそれぞれ係止された捻りコイルばね(回転付勢手段。図示略)のコイル部が巻き付けられており、この捻りコイルばねの回転付勢力によってストッパ作動部材40は常に非作動位置側に回転付勢されている。ストッパ作動部材40の前半部は側面視略扇形状の被押圧部43となっており、被押圧部43の上面の後端部が被押圧平面44となっている。さらに、ストッパ作動部材40の後端部には前後方向に延びる長孔45が貫通孔として穿設してある。
フューエルリッド連動レバー50(フューエルリッド連動機構)は、回転支持軸51に回転可能に支持された部材である。フューエルリッド連動レバー50は、基部52と、基部52より狭幅の押圧部53とを具備する側面視略くの字形状の部材であり、図示しない付勢手段により、図4における反時計方向に回転付勢されている。基部52の先端部近傍には係止孔54が穿設してあり、この係止孔54に連係用ロッド70(フューエルリッド連動機構)(連係部材)の前端部が係止している。この連係用ロッド70の後端部は、車両ボディ10の外壁11のドア開口12より後方に穿設した方形のフューエルリッド用開口75を開閉するフューエルリッド76に係止してあるので、フューエルリッド76の開閉動作とフューエルリッド連動レバー50の回転動作は連動する。具体的には、フューエルリッド76がフューエルリッド用開口75を塞ぐ閉位置(図1の位置)に位置するときフューエルリッド連動レバー50は図4に示す非操作位置に位置し、フューエルリッド76がフューエルリッド用開口75を開放する開位置(図示略)に位置するときフューエルリッド連動レバー50は図6に示す操作位置(基部52が矩形貫通孔38の後端面に当接する位置)に位置する。
ストッパ60は、フューエルリッド連動レバー50が支持された回転支持軸51に回転可能に支持された部材である。ストッパ60の外周面には被押圧面61が形成してある。さらに、ストッパ60の車外側面にはストッパ作動部材40の長孔45に相対移動可能に係合し、かつ押圧部53の下面と当接する係合ピン62が突設してある。このように係合ピン62が長孔45と係合しているので、ストッパ作動部材40の回転動作とフューエルリッド連動レバー50の回転動作は連動する。具体的には、ストッパ作動部材40が非作動位置に位置するときストッパ60は底板37の上方に突出しない非干渉位置(図4の位置、図5及び図6の仮想線の位置)に位置し、ストッパ作動部材40が作動位置に位置するときストッパ60は被押圧面61が底板37の上方に突出し、かつ被押圧面61が略垂直になる干渉位置(図5及び図6の位置)に位置する。
以上説明した構成要素のうち、ロアアーム16、押圧部材30、ストッパ作動部材40、ストッパ60、及び操作ワイヤW1は中間ストッパ機構の構成要素であり、ロアアーム16、ストッパ作動部材40、フューエルリッド連動レバー50、ストッパ60、及び連係用ロッド70はフューエルリッド衝突防止用のストッパ機構の構成要素である。
次に本実施形態の動作について説明する。本実施形態の動作は、スライドドア20を開方向にスライド操作するときと、フューエルリッド76を開閉操作するときの2つの分けることができるので、以下この2つの場合に分けて説明する。
(スライドドア20を開方向にスライド操作するときの動作)
この場合は、窓ガラス27の位置によって動作が異なる。
窓ガラス27の開度が全閉位置のように上記所定開度以下の場合は、上述のように押圧部材30が非押圧位置に位置する。このように押圧部材30が非押圧位置に位置するとき、図3に示すように押圧部材30とストッパ作動部材40は車幅方向にオフセットするので、スライドドア20を後方にスライドさせても押圧部材30とストッパ作動部材40が干渉することはない。従って、スライドドア20を開方向にスライドさせても、図4に示すようにストッパ作動部材40は非作動位置に位置しストッパ60は非干渉位置に位置する。そのため、ロック装置23とロック用ストライカ22のロックを解除して全閉位置にあるスライドドア20を開方向にスライドさせても、図4に示すようにロアアーム16はストッパ60と接触せずストッパ60の上方を通過するので、スライドドア20を全開位置までスライドさせることができる。
一方、窓ガラス27の開度が全開位置のように上記所定開度を超えて押圧部材30が押圧位置に移動した場合は、図3の二点鎖線で示すように、押圧部材30の車内側端部とストッパ作動部材40の車幅方向位置及び上下方向位置が一致する(前後方向にオーバーラップする)。そのため、全閉位置に位置するスライドドア20が後方にスライドし押圧部材30がストッパ作動部材40と同じ位置まで達すると、図5に示すように押圧部材30の垂直片29がストッパ作動部材40の被押圧部43の上面に接触し、ストッパ作動部材40を上記捻りコイルばねの付勢力に抗して下方に回転させる。そして、押圧部材30の垂直片29の下面が被押圧部43の被押圧平面44に接触したときにストッパ作動部材40は作動位置に達する。このようにストッパ作動部材40が作動位置に移動すると、図4に示すように長孔45の後端部に係合していた係合ピン62が図5に示すように長孔45の前端部側にスライドし、これに伴いストッパ60が非干渉位置から干渉位置に移動する。このようにストッパ60が干渉位置に達すると、それまでロアアーム16より下方に位置していた(ロアアーム16とは干渉しない位置に位置していた)ストッパ60の被押圧面61がロアアーム16と同じ高さまで移動するので(ロアアーム16の移動軌跡上に位置するので)、ロアアーム16の後面がストッパ60の被押圧面61に当接し、スライドドア20のそれ以上の後方スライドが規制される。
(フューエルリッド76を開放操作するときの動作)
車内に設けたフューエルリッド開放スイッチ(図示略)を押すと、閉位置に位置していたフューエルリッド76が開位置まで回転しフューエルリッド用開口75を開放する。すると、このフューエルリッド76の回転動作が連係用ロッド70を介してフューエルリッド連動レバー50に伝わるので、図6に示すように非操作位置に位置していたフューエルリッド連動レバー50が操作位置まで回転移動する。すると、フューエルリッド連動レバー50の押圧部53が係合ピン62を下方に押圧するので、非干渉位置に位置していたストッパ60が前方に回転し、フューエルリッド連動レバー50が操作位置に達したときにストッパ60が干渉位置に達する。
従って、この状態で全閉位置に位置していたスライドドア20を後方にスライドさせると、ロアアーム16がストッパ60の被押圧面61に当接することにより、スライドドア20のそれ以上の後方スライドが規制される。そのため、スライドドア20の後端面が開位置に位置するフューエルリッド76に接触することが防止される。
以上説明したように本実施形態の中間ストッパ機構は、押圧部材30よりも機械的強度が高くかつその両端部がロアレール14及びスライドドア20によって両持ち支持された部材であるロアアーム16を、ストッパ60に当接させることによりスライドドア20の開方向スライドを停止させる構造である。そのため、窓ガラス27が所定開度を超えて開放されたときにスライドドア20を所定位置で確実に停止させることが可能である。
また本実施形態の押圧部材30は、従来のようにストッパに当接してスライドドア20のスライドを停止させるための部材ではなくストッパ作動部材40を回転させるための部材なので、押圧部材30に要求される機械的強度はロアアーム16に比べてかなり小さい。従って、押圧部材30の板厚を大きくしたり、高価な材料により成形する必要がない。さらに、押圧部材30とロアアーム16の枢着手段である回転支持軸31にも大きな機械的強度は要求されないので、押圧部材30とロアアーム16の枢着機構の構成要素を大型の部材で成形したり、高価な材料により成形する必要もない。従って、スライドドア20、ロアアーム16、押圧部材30、及び回転支持軸31の合計重量が重くなったりしない。さらに、押圧部材30及び回転支持軸31の製造コストを低く抑えることが可能である。
また、ドア開口12の底部(底板37や収納空間39の両側壁部等)は車両ボディ10の剛性を高める部分なので、機械的強度が高くなるように設計されている。そして、このように機械的強度が強い高い箇所にストッパ作動部材40、フューエルリッド連動レバー50及びストッパ60を設けているので、その他の場所に設ける場合に比べてこれら部材と車両ボディ10との間の支持強度が向上している。従って、ストッパ作動部材40、フューエルリッド連動レバー50及びストッパ60をその他の場所に設ける場合に比べてスライドドア20をより確実に停止させることが可能である。
さらに、フューエルリッド衝突防止用のストッパ機構(ロアアーム16、フューエルリッド連動レバー50、ストッパ60、及び連係用ロッド70)を、中間ストッパ機構の構成要素(ロアアーム16、ストッパ60)を利用して構成しているので、中間ストッパ機構とは完全に別個のものとして構成する場合に比べて、フューエルリッド衝突防止用のストッパ機構は安価かつ簡単な構造とすることが可能である。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、本実施形態では押圧部材30、ストッパ作動部材40、フューエルリッド連動レバー50及びストッパ60をドア開口12の底部に配設しているが、これらをドア開口12の天井部に配設し、ストッパ60にアッパアーム15を当接させることによりスライドドア20の開方向スライドを規制するようにしてもよい。また、車両ボディ10の側面に設けたセンターレール(図示略)の近傍に設けることも可能である。
さらに、中間ストッパ機構のストッパ60をフューエルリッド76以外の装置(ボディ側切換手段)と連係させてもよい。例えば、運転席等に設けたチャイルドプロテクトスイッチの操作に連動してストッパ60を干渉位置に移動させるようにしてもよい。また、車両内に座席が前後方向に3列に渡って設けてあり、かつスライドドア20が全開位置までスライドしたときに3列目の側方まで開放する構造の車両において、運転席等に設けたスライド範囲規制スイッチを操作したときにストッパ60が干渉位置まで回転し、ロアアーム16がストッパ60に当接することによりスライドドア20が2列目まで開放した状態で停止するように構成してもよい。
さらに、押圧部材30をロアアーム16ではなくスライドドア20に設けてもよい。
また、ストッパ作動部材40に係合ピン62を突設し、ストッパ60に長孔45を穿設して実施してもよい。
本発明の一実施形態を適用した自動車の側面を示す斜視図である。 車両ドアのドア開口の底部と横断面視して示すスライドドアの斜視図である。 車両ドアのドア開口の底部と横断面視して示すスライドドアの平面図である。 スライドドアの窓ガラスの開度が所定開度以下でフューエルリッドが閉位置にあるときのドア開口の底部の縦断側面図である。 スライドドアの窓ガラスの開度が所定開度を超えて開放しフューエルリッドが閉位置にあるときの図4と同様の縦断側面図である。 スライドドアの窓ガラスの開度が所定開度以下でフューエルリッドが開位置にあるときの図4と同様の縦断側面図である。
符号の説明
10 車両ボディ
11 外壁
12 ドア開口
14 ロアレール(スライドレール)
15 アッパアーム
16 ロアアーム(ドア支持アーム)
17 回転支持軸
18 摺動ローラ
20 スライドドア
22 ロック用ストライカ
23 ロック装置
24 アウタハンドル
25 インナハンドル
26 窓孔
27 窓ガラス
28 水平片
29 垂直片
30 押圧部材
31 回転支持軸
32 貫通孔
33 プーリ
37 底板
38 矩形貫通孔
39 収納空間
40 ストッパ作動部材
41 回転支持軸
42 ストッパ面
43 被押圧部
44 被押圧平面
45 長孔
50 フューエルリッド連動レバー(フューエルリッド連動機構)
51 回転支持軸
52 基部
53 押圧部
60 ストッパ
61 被押圧面
62 係合ピン
70 連係用ロッド(フューエルリッド連動機構)(連係部材)
75 フューエルリッド用開口
76 フューエルリッド
W1 操作ワイヤ

Claims (4)

  1. 車両ボディに設けたスライドレールにスライド自在に係合し、かつ上記車両ボディに設けたドア開口を開閉するスライドドアを支持するドア支持アームと、
    上記スライドドアまたは上記ドア支持アームに設けた、スライドドアの窓ガラスの開度が所定開度以下のときは非押圧位置に位置し、該窓ガラスの開度が所定開度を超えたときに押圧位置に位置する押圧部材と、
    上記車両ボディに設けた、常時は上記非押圧位置に位置する上記押圧部材とは干渉せずかつ上記押圧位置に位置する上記押圧部材と干渉可能な非作動位置に位置し、上記押圧位置に位置する上記押圧部材によって押圧されたときに作動位置に移動するストッパ作動部材と、
    上記車両ボディに設けた、上記ストッパ作動部材が上記非作動位置に位置するときは上記ドア支持アームの移動軌跡から外れる非干渉位置に位置し、上記ストッパ作動部材が上記作動位置に移動したときに、上記スライドドアと一緒に上記ドア開口を開放する方向にスライドする上記ドア支持アームの移動軌跡上の干渉位置に移動するストッパと、
    を備えることを特徴とする車両における中間ストッパ機構。
  2. 請求項1記載の車両における中間ストッパ機構において、
    上記ドア支持アームが、上記ドア開口の底部に設けた上記スライドレールに係合し、かつ上記スライドドアの下端部を支持するロアアームであり、
    上記ストッパ作動部材とストッパを、上記ドア開口の底部に設けた車両における中間ストッパ機構。
  3. 請求項1または2記載の車両における中間ストッパ機構において、
    上記ストッパ作動部材が、上記非作動位置と上記作動位置の間を上記車両ボディに対して回転可能、かつ回転付勢手段によって常に上記非作動位置側に回転付勢されており、
    上記ストッパが、上記干渉位置と上記非干渉位置の間を上記車両ボディに対して回転可能であり、
    上記ストッパ作動部材と上記ストッパの一方に形成した長孔と、他方に形成した該長孔と係合する係合ピンが、上記ストッパ作動部材とストッパの連動機構を構成する車両における中間ストッパ機構。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の車両における中間ストッパ機構において、
    上記車両ボディの側面における上記ドア開口の後方に形成したフューエルリッド用開口を開閉するフューエルリッドが閉位置に位置するとき上記ストッパ作動部材を上記非作動位置に位置させ、該フューエルリッドが開位置に位置するとき上記ストッパ作動部材を上記作動位置に位置させるフューエルリッド連動機構を備える車両における中間ストッパ機構。
JP2007094954A 2007-03-30 2007-03-30 車両における中間ストッパ機構 Expired - Fee Related JP5132969B2 (ja)

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