JP4376800B2 - 車両用スライドドアの半開停止装置 - Google Patents

車両用スライドドアの半開停止装置 Download PDF

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本発明は、所定の条件が成立したとき、例えば、スライドドアの窓ガラスが開放状態にあるとき、スライドドアを、開動作時に予め定めた半開位置に停止させるようにした車両用スライドドアの半開停止装置に関する。
従来、車両用スライドドアの半開停止装置において、スライドドアの窓ガラスが開放状態にある場合、スライドドアの開動作時に、窓開口部とドア開口部との間に物体が挟み込まれないように、窓ガラスの開放をセンサが検出すると、車体側に設けられたソレノイドへの通電を停止して、ストッパ部材を復帰スプリングの付勢力によりガイドレール内に突出させることによって、スライドドアを半開位置に停止させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭61−152682号公報
しかし、上述のような従来の車両用スライドドアの半開停止装置においては、窓ガラスが閉状態にある場合、ソレノイドを通電状態にして没入状態に保持する構造であるため、窓ガラスが閉状態である限り、ソレノイドに通電し続けなければならず、無駄に電力消費を招き、不経済である。また、ストッパ部材の突出状態は復帰スプリングの付勢力により保持されて、復帰スプリングの付勢力に抗してストッパ部材を乗り越えられる構造となっているため、ドア急開時の安全性に問題がある。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、無駄な電力消費を防止するとともに、所定の条件が成立したとき、スライドドアを確実に半開位置に停止させることができるようにした車両用スライドドアの半開停止装置を提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)所定の条件が成立したとき、車体に設けられた前後方向のガイドレールに沿って開閉可能に支持されたスライドドアを、開動作時に予め定めた半開位置に停止させるようにした車両用スライドドアの半開停止装置において、前記車体側に固定されるベースプレートに支持され、かつ前記スライドドア側に設けられた被当接部に当接することにより前記スライドドアを前記半開位置に停止可能な突出位置及び前記被当接部に当接不能で前記スライドドアを前記半開位置に停止させない没入位置とに移動可能なストッパ部材と、正逆回転可能なモータと、該モータの回転を減速し、かつ該減速した回転力により前記ストッパ部材を突出位置及び没入位置に移動させるとともに、それぞれの位置に保持可能な減速ギヤと、前記所定の条件が成立したとき、前記モータを、前記ストッパ部材を没入位置から突出位置に移動させる方向に駆動制御可能な制御手段とを備え、前記ストッパ部材は、突出位置にあるときには、前記ガイドレールに設けられた開口部を通って前記ガイドレール内に突入し、前記ベースプレート及び/または前記開口部の後端縁に当接する
(2)上記(1)項において、制御手段は、所定の条件が成立しなくなることにより、モータを、ストッパ部材を突出位置から没入位置に移動させる方向に駆動制御する。
(3)上記(1)または(2)項において、制御手段は、スライドドアが半開位置と全開位置との間の領域にあるとき、所定の条件が成立しても、モータを、ストッパ部材を没入位置から突出位置に移動させる方向に駆動制御しない。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、所定の条件の成立を、スライドドアに開閉可能に設けられた窓ガラスの開閉を検出可能な窓ガラス検出センサが開放を検出したときとする。
(5)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、所定の条件の成立を、車体に開閉可能に設けられたフューエルリッドの開閉を検出可能なフューエルリッド検出センサが開放を検出したときとする。
(6)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、所定の条件の成立を、スライドドアに開閉可能に設けられた窓ガラスの開閉を検出可能な窓ガラス検出センサ、または車体に開閉可能に設けられたフューエルリッドの開閉を検出可能なフューエルリッド検出センサの少なくともいずれか一方が開放を検出したときとする。
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、ストッパ部材を、車体側に固定されるベースプレートに枢軸により枢着するとともに、突出位置にあるとき、前記ストッパ部材ガイドレールに対して当接可能とし、またスライドドア側に設けられた被当接部を、前記ガイドレール内で前記ストッパ部材に当接可能とする。
(8)上記(1)〜(7)項のいずれかにおいて、減速ギヤを、モータの出力軸に設けられるウォームと、該ウォームに噛合し、かつ前記モータの回転を減速してストッパ部材に伝達可能なウォームホイールとにより形成する。
本発明によれば、次のような効果が奏せられる。
(a)請求項1記載の発明によると、所定の条件が成立した場合、ストッパ部材を、モータの回転を減速する減速ギヤにより没入位置から突出位置に移動させた後、減速ギヤの抵抗により突出位置に保持することができるため、無駄な電力消費を防止し、かつスライドドアを半開位置に確実に停止させることができる。また、復帰スプリングを使用せずに、ストッパ部材を没入位置及び突出位置に保持できるため、装置の信頼性が向上する。
(b)請求項2記載の発明によると、所定の条件が成立しなくなった場合には、ストッパ部材を突出位置から没入位置に移動させるので、スライドドアを全開位置に自在に移動させることができる。
(c)請求項3記載の発明によると、スライドドアが半開位置と全開位置との間の領域にあるとき、所定の条件が成立してもストッパ部材が突出位置に移動しないため、ストッパ部材が被当接部に衝突することなく、スライドドアを半開位置と全開位置との間の領域から閉方向へ自在に移動させることができる。
(d)請求項4記載の発明によると、窓ガラスの開放時、スライドドアを半開位置に停止させることができるため、スライドドアの開動作時における物体の挾み込みを未然に防止することができる。
(e)請求項5記載の発明によると、フューエルリッドの開放時、スライドドアを半開位置に停止させることができるため、スライドドアの開動作時においてスライドドアがフューエルリッドに衝突し、衝突箇所が損傷する等の事態を未然に防止することができる。
(f)請求項6記載の発明によると、窓ガラスまたはフューエルリッドの少なくともいずれか一方の開放時、スライドドアを半開位置に停止させることができるため、スライドドアの開動作時における物体の挾み込み、及びスライドドアがフューエルリッドに衝突し、衝突箇所が損傷する等の事態を未然に防止することができる。
(g)請求項7記載の発明によると、ストッパ部材を、車体側に固定されるベースプレートに枢軸により枢着するとともに、突出位置にあるとき、ストッパ部材ガイドレールに対して当接可能とし、またスライドドア側に設けられた被当接部を、ガイドレール内でストッパ部材に当接可能としたことにより、ストッパ部材の変形を抑え、スライドドアを確実に半開位置に停止させることができる。
(h)請求項8記載の発明によると、簡単な構成により、ストッパ部材を突出位置及び没入位置に保持することができる。
以下、本発明に係わる一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用した車両の側面図である。なお、以下の説明では、図1における左方を車両の「前方」とし、図1における右方を「後方」とする。
車両のスライドドア(1)は、車体(2)の側面に固定された上、中及び下部の前後方向を向くガイドレール(3)(4)(5)により前後方向へ移動可能に支持され、手動及び後述のドア開閉装置(6)をもって、車体(2)の側面に設けられたドア開口部(7)を閉鎖した全閉位置から、車体(2)の側面より若干外方に移動しつつ、車体(2)に沿って後方へ移動した全開位置へ、及びその逆へ移動することができる。なお、スライドドア(1)の各ガイドレール(3)(4)(5)に対応する箇所には、各ガイドレール(3)(4)(5)にそれぞれ転動可能に嵌合されるガイドローラ(8)(9)(10)が設けられている。
車体(2)の後部側面には、フューエルリッド(11)が開閉可能に枢支されている。このフューエルリッド(11)は、運転席からの遠隔操作で車体(2)側に設けられたフューエルリッドロック装置(12)を解除操作することにより、車体(2)の側面から突出するように開放し、また閉じることにより、フューエルリッドロック装置(12)に係合して、車体(2)の側面と平坦になる閉塞位置に拘束される。
フューエルリッドロック装置(12)には、フューエルリッド(11)の開閉状態を検出するフューエルリッド検出センサ(13)が設けられている。このフューエルリッド検出センサ(13)は、フューエルリッド(11)の開放時に、電気的にオンして開成信号を送出し、また同じく閉鎖時に、電気的にオフして閉成信号を送出する。
スライドドア(1)の上半分には、上下方向へ移動可能な窓ガラス(14)により開閉される窓開口部(15)が設けられている。窓ガラス(14)は、スライドドア(1)内に収容された電動式の窓開閉装置(16)により上下方向へ移動される。
窓開閉装置(16)、または窓ガラス(14)を上下方向に案内する窓開口部(15)のサッシュ(図示略)には、窓ガラス(14)の開閉状態を検出可能な窓ガラス検出センサ(17)(図4参照)が設けられている。窓ガラス検出センサ(17)は、窓ガラス(14)の開放を検出することにより電気的にオンして開成信号を送出し、また、同じく閉鎖状態を検出することにより電気的にオフして閉成信号を送出する。
フューエルリッド検出センサ(13)及び窓ガラス検出センサ(17)の開成及び閉成信号は、車体(2)の適所に装着された制御手段をなす制御回路装置(18)に入力される。
ドア開閉装置(6)は、車体(2)内に収容され、正逆回転可能なモータ(19)と、モータ(19)の回転を減速する減速機(図示略)を介して、回転可能な回転ドラム(20)と、回転ドラム(20)に巻き取り及び送り出し可能に掛け回されるとともに、中部のガイドレール(4)に沿って配索され、スライドドア(1)の後端中央部に連結されるケーブル(21)と、減速機の出力側と回転ドラム(20)との間の駆動力伝達経路に設けられ、駆動力伝達経路を断続可能な電磁クラッチ(22)(図4参照)とを備え、電磁クラッチ(22)が駆動力伝達経路を接続し、モータ(19)が正転または逆転することにより、スライドドア(1)を開方向または閉方向へ移動させることができる。なお、電磁クラッチ(22)が駆動力伝達経路を切断している場合には、手動操作により、スライドドア(1)を自在に開閉することができる。
スライドドア(1)内の後端部には、ドア開口部(7)における開口後縁(7a)の適所に固着されたストライカ(図示略)と係合することにより、スライドドア(1)を全閉位置に拘束可能な全閉ラッチ装置(23)が設けられている。
また、スライドドア(1)の下端前部(例えば、ガイドローラ(10))には、下部のガイドレール(5)の後端部に設けられたストライカ(図示略)と係合することにより、スライドドア(1)を全開位置に拘束可能な全開ラッチ装置(24)が設けられている。
全閉ラッチ装置(23)及び全開ラッチ装置(24)は、スライドドア(1)に設けられた車外側の操作ハンドル(25)及び車内側の操作ハンドル(図示略)の操作、並びに、スライドドア(1)内に設けられた電動アクチュエータ(26)により解除作動し、それぞれのストライカから離脱することによって、スライドドア(1)の開動作及び閉動作を可能にする。
車体(2)における下部のガイドレール(5)の内側方には、所定の条件が成立したとき、具体的には、フューエルリッド(11)または窓ガラス(14)の少なくともいずれか一方が開放状態にあるとき、スライドドア(1)を開動作時に予め定めた半開位置(図1に実線で示す位置)に停止可能なストッパ手段(27)が設けられている。
なお、スライドドア(1)が半開位置に停止しているときは、スライドドア(1)の後端がフューエルリッド(11)より手前の位置にあって、また窓開口部(15)の開口前縁(15a)がドア開口部(7)の開口後縁(7a)より所定距離前方に位置する。したがって、スライドドア(1)を半開位置に停止させることにより、フューエルリッド(11)が開放している場合には、スライドドア(1)がフューエルリッド(11)に衝突することはない。また、窓ガラス(14)が開放している場合には、窓開口部(15)の開口前縁(15a)とドア開口部(7)の開口後縁(7a)との間に物体が挟み込まれることはない。
図2は、ストッパ手段(27)及びその近傍の要部の平面図、図3は、図2におけるIII−III線断面図を示す。なお、図2における左方は「前方」とし、右方は「後方」とし、上下方向は「車両の左右方向」とする。
ストッパ手段(27)は、車体(2)における下部のガイドレール(5)の内方に固定されるベースプレート(28)と、ベースプレート(28)に上下方向を向く枢軸(29)によりほぼ水平方向に回動可能に枢着されるストッパ部材(30)と、ベースプレート(28)上に配置される正逆回転可能なモータ(31)と、モータ(31)の回転を減速し、この回転力を前後方向へ移動可能なリンク(34)を介してストッパ部材(30)に伝達可能なウォームホイール(32)とを有する。なお、モータ(31)及びウォームホイール(32)は、ベースプレート(28)に固定されるハウジング(33)内に収容されている。
ストッパ部材(30)は、ベースプレート(28)内に没入する没入位置(図2における想像線参照)と、ベースプレート(28)に設けられた開口部(28a)から外方へ突出する突出位置(図2における実線参照)とに移動可能であり、突出位置にあるときには、突出部(30a)が下部のガイドレール(5)の開口部(5a)を通過してガイドレール(5)内(下部のガイドローラ(10)の移動通路内)に突入するとともに、後側縁がベースブラケット(28)の開口部(28a)及びガイドレール(5)の開口部(5a)の後端縁に当接可能とすることによって、その位置から後方(図2において反時計方向)への回動が阻止される。
ウォームホイール(32)は、ハウジング(33)内に上下方向の枢軸(35)により正逆回転可能に枢着されるとともに、モータ(31)の回転軸に設けられたウォーム(31a)に非可逆的に噛合し、かつリンク(34)を介してストッパ部材(30)の端部に連結される。モータ(31)が所定の方向へ回転すると、ウォームホイール(32)は、その回転を減速して、この減速した回転力をもって、リンク(34)を介して、ストッパ部材(30)を没入位置から突出位置へ及びその逆へ移動させる。なお、本実施形態においては、ウォーム(31a)とウォームホイール(32)とにより、モータ(31)の回転を減速する減速ギヤを形成する。
ストッパ部材(30)は、各位置に移動された状態においては、リンク(34)を介して、ウォームホイール(32)からウォーム(31a)を逆転させる抵抗力をもって、各位置に確実に保持される。
ストッパ部材(30)が没入位置にあるときには、ベースプレート(28)に没入して、スライドドア(1)を全閉位置と全開位置との間を自在に移動させることができる。また、ストッパ部材(30)が突出位置にあるときには、ストッパ部材(30)の突出部(30a)が下部のガイドレール(5)内に突入しているため、スライドドア(1)が半開位置より前方の位置から開動作した際、半開位置において下部のガイドローラ(10)の後端部に設けられた被当接部(10a)が、ストッパ部材(30)の突出部(30a)の前縁に当接することにより、スライドドア(1)を半開位置に停止させる。
図4は、制御回路のブロック図を示す。フューエルリッド検出センサ(13)、窓ガラス検出センサ(17)、後述のドア位置検出センサ(36)及び運転席近傍またはその他の箇所に設けられたドア開閉操作スイッチ(37)は、マイクロコンピュータにより構成される制御回路装置(18)の入力ポートに電気的に接続され、また制御回路装置(18)の出力ポートには、ドア開閉装置(6)のモータ(19)及び電磁クラッチ(22)、電動アクチュータ(26)、ストッパ手段(27)のモータ(31)、窓開閉装置(16)が電気的に接続される。
なお、スライドドア(1)側に設けられる窓開閉装置(16)、電動アクチュエータ(26)、窓ガラス検出センサ(17)は、スライドドア(1)と車体(2)との間に伸縮可能に架設された電気的ケーブル(図示略)により、車体(2)側の電源(図示略)及び制御回路装置(18)に電気的に常時接続されている。
ドア開閉操作スイッチ(37)は、開操作により開操作信号、また閉操作により閉操作信号を制御回路装置(18)にそれぞれ送出する。制御回路装置(18)は、開操作信号の入力に基いて、ドア開閉装置(6)の電磁クラッチ(22)を接続制御するとともに、モータ(19)をドア開方向へ駆動制御し、また、閉操作信号の入力に基いて、電磁クラッチ(22)を接続制御するとともに、モータ(19)をドア閉方向へ駆動制御する。
制御回路装置(18)は、所定の条件が成立したとき、すなわちフューエルリッドセンサ(13)または窓ガラス検出センサ(17)の少なくともいずれか一方が開成信号を送出したとき、ストッパ手段(27)のモータ(31)を正転制御し、ストッパ部材(30)が没入位置から突出位置に移動すると、モータ(31)への通電を停止する。また、所定の条件が成立しなくなると、すなわち、フューエルリッド検出センサ(13)及び窓ガラス検出センサ(17)の両方が閉成信号を送出すると、モータ(31)を逆転制御し、ストッパ部材(30)が突出位置から没入位置に移動した時点でモータ(31)への通電を停止する。
ドア位置検出センサ(36)は、スライドドア(1)の開閉移動に同期して常時回転する回転ドラム(20)の回転を検出するロータリエンコーダ(図示略)により構成され、回転ドラム(20)の回転を検出することによって、検出信号であるパルス信号を制御回路装置(18)に送出する。制御回路装置(18)は、ドア位置検出センサ(36)から送出されるパルス信号を計数することにより、そのときのスライドドア(1)の位置及び移動方向を計測する。
次に、本発明の実施形態に係わる作用について説明する。
(A)(スライドドア(1)が全閉位置と半開位置との間に位置しているとき)
所定の条件が成立していないとき(フューエルリッド検出センサ(13)及び窓ガラス検出センサ(17)が閉成信号を送出しているとき)には、ストッパ手段(27)のストッパ部材(30)は、減速ギヤ(ウォーム(31a)及びウォームホイール(32))の抵抗(ウォームホイール(32)側からモータ(31)を逆転させる力)により没入位置に保持されている。したがって、ドア開閉操作スイッチ(37)の開操作によるドア開閉装置(6)の駆動及び手動により、スライドドア(1)を半開位置を通過させて全開位置に移動させることができる。
所定の条件が成立したとき(フューエルリッド検出センサ(13)または窓ガラス検出センサ(17)の少なくともいずれか一方が開成信号を送出したとき)には、制御回路装置(18)は、開成信号の入力に基いて、ストッパ手段(27)のモータ(31)を正転制御するとともに、ドア開閉操作スイッチ(37)の開操作を無効にする。これにより、ストッパ部材(30)は、モータ(31)の正転により、ウォーム(31a)、ウォームホイール(32)及びリンク(34)を介して没入位置から突出位置へ移動した後、減速ギヤの抵抗により突出位置に保持される。したがって、スライドドア(1)を手動により開動作させても、半開位置において、ガイドローラ(10)の被当接部(10a)がストッパ部材(30)の突出部(30a)に当接することにより、スライドドア(1)を半開位置に停止させることができる。また、ストッパ部材(30)が突出位置に保持されているとき、所定の条件が成立したときには、制御回路装置(18)は、ストッパ手段(27)のモータ(31)を逆転制御する。これにより、ストッパ部材(30)は突出位置から没入位置に移動して保持される。
(B)(スライドドア(1)が半開位置と全開位置との間に位置しているとき)
この状態においては、所定の条件が成立しても、制御回路装置(18)は、フューエルリッド検出センサ(13)及び窓ガラス検出センサ(17)が送出する開成信号を無効にし、ストッパ手段(27)のモータ(31)を駆動制御しない。したがって、ストッパ部材(30)は没入位置に保持されたまま、突出位置に移動することはない。これにより、スライドドア(1)の閉動作時に、下部のガイドローラ(10)がストッパ部材(30)に後方から衝突することなく、ドア開閉装置(6)の駆動及び手動により、スライドドア(1)を半開位置を通過させて、全閉位置に自在に移動させることができる。また、所定の条件が成立していないときには、ストッパ手段(27)のストッパ部材(30)は、没入位置に保持されているので、上述と同様に、スライドドア(1)を自在に閉動作させることができる。
図5は、本発明に係わる他の実施形態の要部の側面図を示す。なお、図5においては、上下方向が車両の「上下方向」を示す。
他の実施形態は、ストッパ手段(40)を下部のガイドレール(5)の底面に設けるとともに、ストッパ部材(41)は、水平方向の枢軸(42)によりベースプレート(43)に回動可能に枢着される。
ストッパ部材(41)は、前記実施形態と同様に、所定の条件が成立したとき、モータ(44)の正転により、ウォーム(44a)、ウォームホイール(45)及びリンク(46)を介して、ベースプレート(43)に格納される没入位置から下部のガイドレール(5)内に突入する図5に示す突出位置に回動するとともに、減速ギヤ(ウォーム(44a)及びウォームホイール(45))を逆転させる抵抗をもって、各位置に確実に保持される。
ストッパ部材(41)は、突出位置にあるとき、図示するように、その突出部(41a)の先端部が、ガイドレール(5)の上面に穿設した開口部(5b)に突入して、開口部(5b)の後端縁(5c)に当接することにより、後方(時計方向)への回動が規制される。これにより、スライドドア(1)側の被当接部(10a)がストッパ部材(41)に当接する荷重は、突出部(41a)の先端部と枢軸(42)との間、すなわち両持ち構造で受け止められるため、強度的に有利となり、スライドドア(1)を半開位置に確実に停止させることができる。
なお、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、各実施形態に対して、次のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
(i)減速ギヤを、ウォーム(31a)及びウォームホイール(32)に代えて、平歯車にする。
(ii)ストッパ手段(27)(40)を、スライドドア(1)側に設ける。この場合は、ストッパ部材(30)(41)は、ガイドレール(3)(4)(5)の適所に設けた当接部に当接することにより、スライドドア(1)を半開位置に停止させるようにする。
(iii)所定の条件を、フューエルリッド(11)または窓ガラス(14)のいずれか一方の開閉に対応させる。
(iv)所定の条件が成立したとき、ドア開閉操作スイッチ(37)の開操作を有効にする。この場合には、予め制御回路装置(18)にストッパ手段(27)の開閉方向に対する位置を記憶させておき、ドア位置検出センサ(36)をもって、スライドドア(1)がストッパ手段(27)またはその手前の位置に達したことを計測されたとき、ドア開閉装置(6)を停止させる。
本発明を適用した車両の側面図である。 ストッパ手段及びその近傍の要部の平面図である。 図2におけるIII−III線に沿う断面図である。 制御回路のブロック図である。 他の実施形態の要部の側面図である。
符号の説明
(1)スライドドア
(2)車体
(3)(4)(5)ガイドレール
(5a)(5b)開口部
(5c)後端縁
(6)ドア開閉装置
(7)ドア開口部
(7a)開口後縁
(8)(9)(10)ガイドローラ
(10a)被当接部
(11)フューエルリッド
(12)フューエルリッドロック装置
(13)フューエルリッド検出センサ
(14)窓ガラス
(15)窓開口部
(15a)開口前縁
(16)窓開閉装置
(17)窓ガラス検出センサ
(18)制御回路装置(制御手段)
(19)モータ
(20)回転ドラム
(21)ケーブル
(22)電磁クラッチ
(23)全閉ラッチ装置
(24)全開ラッチ装置
(25)操作ハンドル
(26)電動アクチュエータ
(27)ストッパ手段
(28)ベースプレート
(28a)開口部
(29)枢軸
(30)ストッパ部材
(30a)突出部
(31)モータ
(31a)ウォーム(減速ギヤ)
(32)ウォームホイール(減速ギヤ)
(33)ハウジング
(34)リンク
(35)枢軸
(36)ドア位置検出センサ
(37)ドア開閉操作スイッチ
(40)ストッパ手段
(41)ストッパ部材
(41a)突出部
(42)枢軸
(43)ベースプレート
(44)モータ
(44a)ウォーム
(45)ウォームホイール
(46)リンク

Claims (8)

  1. 所定の条件が成立したとき、車体に設けられた前後方向のガイドレールに沿って開閉可能に支持されたスライドドアを、開動作時に予め定めた半開位置に停止させるようにした車両用スライドドアの半開停止装置において、
    前記車体側に固定されるベースプレートに支持され、かつ前記スライドドア側に設けられた被当接部に当接することにより前記スライドドアを前記半開位置に停止可能な突出位置及び前記被当接部に当接不能で前記スライドドアを前記半開位置に停止させない没入位置とに移動可能なストッパ部材と、
    正逆回転可能なモータと、
    該モータの回転を減速し、かつ該減速した回転力により前記ストッパ部材を突出位置及び没入位置に移動させるとともに、それぞれの位置に保持可能な減速ギヤと、
    前記所定の条件が成立したとき、前記モータを、前記ストッパ部材を没入位置から突出位置に移動させる方向に駆動制御可能な制御手段とを備え
    前記ストッパ部材は、突出位置にあるときには、前記ガイドレールに設けられた開口部を通って前記ガイドレール内に突入し、前記ベースプレート及び/または前記開口部の後端縁に当接することを特徴とする車両用スライドドアの半開停止装置。
  2. 制御手段は、所定の条件が成立しなくなることにより、モータを、ストッパ部材を突出位置から没入位置に移動させる方向に駆動制御することを特徴とする請求項1記載の車両用スライドドアの半開停止装置。
  3. 制御手段は、スライドドアが半開位置と全開位置との間の領域にあるとき、所定の条件が成立しても、モータを、ストッパ部材を没入位置から突出位置に移動させる方向に駆動制御しないことを特徴とする請求項1または2記載の車両用スライドドアの半開停止装置。
  4. 所定の条件の成立を、スライドドアに開閉可能に設けられた窓ガラスの開閉を検出可能な窓ガラス検出センサが開放を検出したときとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用スライドドアの半開停止装置。
  5. 所定の条件の成立を、車体に開閉可能に設けられたフューエルリッドの開閉を検出可能なフューエルリッド検出センサが開放を検出したときとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用スライドドアの半開停止装置。
  6. 所定の条件の成立を、スライドドアに開閉可能に設けられた窓ガラスの開閉を検出可能な窓ガラス検出センサ、または車体に開閉可能に設けられたフューエルリッドの開閉を検出可能なフューエルリッド検出センサの少なくともいずれか一方が開放を検出したときとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用スライドドアの半開停止装置。
  7. ストッパ部材を、車体側に固定されるベースプレートに枢軸により枢着するとともに、突出位置にあるとき、前記ストッパ部材ガイドレールに対して当接可能とし、またスライドドア側に設けられた被当接部を、前記ガイドレール内で前記ストッパ部材に当接可能としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両用スライドドアの半開停止装置。
  8. 減速ギヤを、モータの出力軸に設けられるウォームと、該ウォームに噛合し、かつ前記モータの回転を減速してストッパ部材に伝達可能なウォームホイールとにより形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車両用スライドドアの半開停止装置。
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