JP3706100B2 - 車両用スライドドアの開位置保持装置 - Google Patents

車両用スライドドアの開位置保持装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開方向へ移動するスライドドアを中間位置で止め、かつスライドドアの上記中間位置から閉方向への移動を規制する車両用スライドドアの開位置保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のスライドドアには、窓ガラスを昇降して開閉するドア窓が設けられている。この種のスライドドアは、スライドドアを開く際、スライドドアを全開位置よりも手前の中間位置で止め、これ以上に開かないようにする中間ストッパ装置が設けられている。
【0003】
図11に示すように、スライドドアDには、ドア窓D1のウィンドウレギュレータに、ドア窓D1の開閉動作と連動する作動部材90と、スライドドアDのロアローラーRの支持ステーに設けられ、上記作動部材90と連動して作動位置と非作動位置とに切換え可能な中間ストッパ91とからなる中間ストッパ装置が設置されたものがある。該中間ストッパ装置はドア窓D1が所定の位置まで開くと作動部材90が作動し、これと連動して中間ストッパ91が車体側へ突出するようになっている。この状態でスライドドアDを開き、スライドドアDが全開位置よりも手前の中間位置に到達したときに、中間ストッパ91が車体に設けられた段状の車体側ストッパ部92に衝き当たり、これ以上にスライドドア1が開かないようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また他の従来構造として、車体側に設けられたストライカとドア側に設けられたラッチとを係脱可能に係合せしめてスライドドアを中間位置で止めるようにしたものがある。図12に示すように、車体側には、スライドレールSに沿うように中間ストライカ81と、全開ストライカ82が設けられている。スライドドア側には、ロアローラーRの支持ステーに両ストライカ81,82に係脱可能なラッチ83と、スライドドアのドア窓が所定の位置まで開くと第1のリンク84に押圧されてラッチ83と係合可能な位置へ移動し、中間ストライカ81と係合したラッチ83の一方の係合解除方向への移動を禁止してスライドドアの開方向(白矢印X)への移動を規制する中間ポール85と、スライドドアが全開位置まで移動したときに、ラッチ83と係合可能な位置へ移動し、全開ストライカ82と係合したラッチ83の他方の係合解除方向への移動を禁止してスライドドアの閉方向への移動を規制するとともに、ドアハンドルの操作で第2のリンク86に押圧されてラッチ83との係合を解除する全開ポール87が設けられている(例えば、特許文献2参照。)。これによれば、ドア窓が開いたままスライドドアを開くと、中間ストライカ81にラッチ83が係合したとき、中間ポール85がラッチ83に係合して、ドア開方向へのラッチ83と中間ストライカ81との係合解除を禁止するのでスライドドアの中間位置から全開位置への移動が規制される。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−227463号公報
【特許文献2】
特開2000−160907号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のいずれの従来構造も、スライドドアの中間位置から開方向への移動は規制されるが、中間位置から閉方向への移動は規制されない。従って、車両を下り坂等に駐車したときに、スライドドアを上記中間位置へ開いても不意にスライドドアが閉方向へ戻ってしまうおそれがあった。そこで本発明は、スライドドアの中間位置から開方向への移動を規制するとともに、中間位置から閉方向への移動も規制することができる車両用スライドドアの開位置保持装置を提供することを課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体に設けられた車体側ストッパ部材と、スライドドアに設けられ、作動位置と非作動位置とに移動可能で、上記作動位置にある状態では、スライドドアが全開位置よりも手前の中間位置まで開くと上記車体側ストッパ部材に当接して、スライドドアが中間位置を越えて開くことを規制し、上記非作動位置にある状態では、スライドドアが全開位置まで開くことを許容するドア側ストッパ部材と、上記ドア側ストッパ部材を移動させる移動手段と、スライドドアに設けられたロック機構と、車体に設けられ、作動位置と非作動位置とに移動可能で、上記作動位置にある状態では、スライドドアが上記中間位置まで開くと、上記ロック機構と噛み合ってスライドドアを上記中間位置に保持し、上記非作動位置にある状態では、スライドドアが全開位置まで開くことを許容する中間ロック部材と、上記ロック機構の上記中間ロック部材との噛み合いを解除する操作手段と、上記ドア側ストッパ部材が上記作動位置にある状態では、スライドドアが全閉位置から上記中間位置まで開く間に、上記中間ロック部材を上記作動位置へ移動せしめる作動手段とで構成する(請求項1)。ドア側ストッパ部材が作動位置のとき、この状態でスライドドアを開くと作動手段により車体側の中間ロック部材が作動位置へ移動する。そしてスライドドアが中間位置に至ると、ドア側ストッパ部材が車体側ストッパ部材に当接し、作動位置となった中間ロック部材がドアのロック機構に噛み合い、スライドドアが中間位置を越えて開くことを規制するとともに、スライドドアが中間位置で保持される。従って下り坂等でも不意にドアが閉まることがない。操作手段によりロック機構の中間ロック部材との噛み合いを解除しドアを閉めることができる。ドア側ストッパ部材が非作動位置にある状態でスライドドアを開くと、中間ロック部材が作動せず、スライドドアを全開位置まで開くことができる。スライドドアを中間位置で止めるためのドア側ストッパ部材とは別に、スライドドアを中間位置で保持するためのロック機構が設けられているため、ロック機構にスライドドアを中間位置で止めるための衝撃が伝わり破損するのを防止できる。
【0008】
上記作動手段は、車体に設けられ、上記ドア側ストッパ部材が上記作動位置にある状態でスライドドアが上記全閉位置から上記中間位置まで開く間に、上記ドア側ストッパ部材に押されて非作動位置から作動位置に移動する作動部材を具備しており、該作動部材の動きを上記中間ロック部材に伝えて上記中間ロック部材を上記作動位置へ移動させるように構成する(請求項2)。作動部材は、ドア側ストッパ部材を利用して中間ロック部材を移動させる構造であるから、構成部品を少なくすることができる。
【0009】
上記作動手段は、上記中間ロック部材を上記作動位置へ付勢するロック付勢部材と、上記中間ロック部材に係合して中間ロック部材を上記非作動位置に保持する係合状態と、中間ロック部材との係合を解除する解除状態とに切換可能なロック係合部材を具備しており、スライドドアが上記中間位置よりも手前の所定の位置まで開いたとき上記ドア側ストッパ部材に押されて上記作動部材が上記作動位置へ移動し、上記作動部材の動きを上記ロック係合部材に伝えて上記ロック係合部材を上記解除状態に切り換えるように構成する(請求項3)。
【0010】
スライドドアが中間位置まで開く途中で作動位置にある状態のドア側ストッパ部材が作動部材に当接しこれを押すことで中間ロック部材とロック係合部材との係合が解除され、中間ロック部材のロック付勢部材の付勢力により中間ロック部材が作動位置へ移動させられるとともに、スライドドアが中間位置まで開く間、中間ロック部材が作動位置に保持される。スライドドアが中間位置へ到達するよりも前に中間ロック部材を作動位置へ移動させておくことができるためロック機構を中間ロック部材に確実に噛み合わせることができる。
【0011】
上記作動手段は、上記作動部材の動きに連動して上記中間ロック部材が上記作動位置へ移動するように、上記作動部材と上記中間ロック部材を連結部材で連結する(請求項4)。
【0012】
上記作動部材は、上記非作動位置ではスライドドア開閉に伴う上記ドア側ストッパ部材の移動軌跡上に位置し、上記作動位置ではスライドドアの開閉に伴う上記ドア側ストッパ部材の移動軌跡上から退いた位置に位置しており、スライドドアが上記中間位置よりも手前の所定の位置まで開いたとき上記ドア側ストッパ部材に押されて上記作動位置まで移動させられ、更にスライドドアが上記中間位置まで開く間、上記ドア側ストッパ部材に当接することにより上記非作動位置側へ移動するのを阻止されるように構成する(請求項5)。
【0013】
スライドドアが中間位置まで開く途中で作動位置にある状態のドア側ストッパ部材が作動部材に当接しこれを押すことで連結部材を介して中間ロック部材が作動位置へ移動させられるとともに、スライドドアが中間位置まで開く間、中間ロック部材が作動位置に保持される。スライドドアが中間位置へ到達するよりも前に中間ロック部材を作動位置へ移動させておくことができるためロック機構を中間ロック部材に確実に噛み合わせることができる。
【0014】
上記作動部材は、車体に回動自在に軸支された本体部に、スライドドアが上記中間位置よりも手前の所定の位置まで開いたときに上記ドア側ストッパ部材にスライドドアの開閉方向で当接し、更にスライドドアが上記中間位置まで開く間、上記ドア側ストッパ部材に押されて上記本体部と一体に回動しつつ上記本体部に対して伸長する当接部を設ける(請求項6)。車体へのドア建付けのばらつき等によりドア側ストッパ部材の移動軌跡が車体から離れても、確実に作動部材を作動位置へ回動させることができる。
【0015】
上記作動手段は、上記作動部材が上記ドア側ストッパ部材に押されて移動したとき該作動部材が上記中間ロック部材を押して、該中間ロック部材を上記作動位置へ移動させるように構成する(請求項7)。
【0016】
上記作動部材は、スライドドアが上記中間位置よりも手前の所定の位置まで開く間、上記ドア側ストッパ部材に押されて移動するように構成されており、
上記中間ロック部材は、上記非作動位置では上記作動部材の移動軌跡上に位置し、上記作動位置では上記作動部材の移動軌跡上から退いた位置に位置しており、スライドドアが上記中間位置よりも手前の所定の位置まで開いたとき上記作動部材に押されて上記作動位置へ移動させられ、更にスライドドアが上記中間位置まで開く間、上記作動部材に当接することにより上記非作動位置側へ移動するのを阻止されるように構成する(請求項8)。
【0017】
スライドドアが中間位置まで開く途中で作動位置にある状態のドア側ストッパ部材が作動部材に当接しこれを押すことで中間ロック部材が作動位置へ移動させられるとともに、スライドドアが中間位置まで開く間、中間ロック部材が作動位置に保持される。スライドドアが中間位置へ到達するよりも前に中間ロック部材を作動位置へ移動させておくことができるためロック機構を中間ロック部材に確実に噛み合わせることができる。
【0018】
上記移動手段は、スライドドアに設けられたドア窓の開度が規定量以上となったとき上記ドア側ストッパ部材を上記作動位置に移動させるように構成する(請求項9)。ドア窓の開閉動作に連動させてドア側ストッパ部材を作動させることができ、ドア窓の開度が規定量以上となったときドア側ストッパ部材を作動位置へ移動させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3に基づいて本発明の第1の実施形態を説明する。図1に示すように、スライドドアDには、ロアローラーRを支持する支持ステーR1の前部にドア側ストッパ部材2が設置してある。ドア側ストッパ部材2は、基端が支軸21により枢支され、先端を車体側へ突出せしめた作動位置(実線位置)と、ドア側に格納せしめた非作動位置(鎖線位置)とに回動可能に設けてある。ドア側ストッパ部材2は支軸21まわりに設けられたバネ部材22により矢印E方向へ付勢されている。ドア側ストッパ部材2は、スライドドア閉鎖時に車体側に設けられた図略の当接部材に押し回されて上記非作動位置へ格納され、ストッパ係合部材20(移動手段)により非作動位置に保持される(尚、図1はスライドドアを中間位置へ開く途中を示す)。
【0020】
ストッパ係合部材20は支軸23により回動自在に支持され、かつ付勢部材(図略)により矢印F方向へ付勢されている。ストッパ係合部材20は、その一端に形成した係合爪24を、ドア側ストッパ部材2の基端側外周に突設した係合部25に係合せしめてドア側ストッパ部材2を上記非作動位置に保持する。またストッパ係合部材20は、他端にワイヤ部材W1の一端が連結してあり、ワイヤ部材W1を介して、スライドドアDの図略のウィンドレギュレータに付設され、窓ガラスを下降せしめてドア窓を所定の位置よりも開いた時(ドア窓の開度が規定量以上となったとき)に作動する作動装置と連動するようにしてある。ドア窓が所定の位置よりも開いた状態で上記作動装置が作動してワイヤ部材W1が矢印G方向へ引っ張られると、ストッパ係合部材20は反矢印F方向へ回動して係合爪24と係合部25との係合が解除される。
【0021】
これにより、ドア側ストッパ部材2は、上記バネ部材22の付勢力により上記非作動位置から矢印E方向に車体側へ回動し、硬質ゴムのストッパ26に当接してスライドドアDに対してほぼ直角に車体側へ突出する上記作動位置に保持される。なお、ドア側ストッパ部材2の先端部の後縁にはゴムまたは合成樹脂からなるクッション材が設けてある。
【0022】
支持ステーR1の後部には、ラッチ3とポール30とからなるロック機構が設けてある。該ロック機構は後述の中間ロック部材5または全開ロック部材(図略)と係合してスライドドアDを全開位置または全開位置よりも手前の中間位置に保持するものである。ラッチ3は、支軸31により回動自在に軸支され、先端に設けられた係合溝32をスライドドアDに対して斜め後方かつ車体側へ向けて開口せしめたロック解除位置(実線位置)と、係合溝32をスライドドアDに対して直角方向に車体側へ向けて開口せしめたロック位置(鎖線位置)とに回動可能としてある。ラッチ3は、支軸31まわりに設けたバネ部材33により矢印H方向へ付勢され、通常、上記ロック解除位置に保持されている。
【0023】
ポール30は支軸35により回動自在に支持され、かつ付勢部材(図略)により矢印J方向へ付勢されている。ポール30は、その一端に形成した係合爪36を、ラッチ3の外周に突設した係合部34に係合せしめてラッチ3を上記ロック位置に保持する。またポール30は、他端にワイヤ部材W2が連結してあり、該ワイヤ部材W2を介してスライドドアDの図略のドアハンドルと連動するようにしてある。ドアハンドル(操作手段)を操作するとワイヤ部材W2が矢印K方向へ引っ張られ、ポール30が反矢印J方向へ回動して係合爪36と係合部34との係合が解除される。これによりラッチ3は、上記バネ部材33の付勢力により上記ロック位置から上記ロック解除位置へ復帰する。
【0024】
車体には乗降口の開口下縁Bに沿ってスライドドアDのロアローラーRを案内するロアレールSが設置してあり、乗降口の開口下縁Bの前後方向中間部にはスライドドアD側へ突出し、上記車体側へ突出した作動位置にある状態のドア側ストッパ部材2の先端部の移動軌跡上に車体側ストッパ部材1が設けてある。車体側ストッパ部材1は、ロアレールSに固着され、スライドドアD側へ突出するブラケット11の先端部前面に硬質のゴムブロックからなるクッション材12を固着してあり、スライドドア開放時に作動位置のドア側ストッパ部材2と当接するように設置してある。
【0025】
乗降口の開口下縁Bには車体側ストッパ部材1の後方位置に、上記スライドドアDのラッチ3と係合可能な中間ロック部材5が設けてある。中間ロック部材5は、基端が支軸51により回動自在に軸支された金属レバーで、先端にロックピン52が立設してある。中間ロック部材5は、車体に対して先端を斜め前方かつドア側へ突出せしめた傾斜状の作動位置(鎖線位置)と、車体側に格納せしめた非作動位置(実線位置)とに回動可能に設置してある。中間ロック部材5は支軸51まわりに設けられたバネ部材53(ロック付勢部材)により矢印L方向へ付勢されている。中間ロック部材5は、スライドドア閉鎖時にスライドドアDに設けられた硬質ゴムのブロック体からなる当接部材4により押圧(矢印Y方向)されて上記非作動位置へ格納され、ロック係合部材50により非作動状態に保持される。
【0026】
ロック係合部材50は支軸55により回動自在に支持され、かつ付勢部材(図略)により矢印M方向へ付勢されている。ロック係合部材50は、その一端に形成した係合爪56を、上記非作動状態の中間ロック部材5の基端側外周に突設した係合部57に係合せしめて中間ロック部材5を非作動状態に保持する。
【0027】
車体の乗降口の開口下縁Bには、車体側ストッパ部材1の前方位置に、作動レバー6(作動部材)が設置してある。作動レバー6はほぼく字形に屈折しており、その屈折部が支軸61により回動可能軸支されている。作動レバー6は、支軸61まわりに設けられたバネ部材62の付勢力により矢印N方向へ付勢されている。作動レバー6は、上記付勢力により矢印N方向へ回動して一方のレバー端63をドア側へ突出せしめ、上記作動位置にあるドア側ストッパ部材2の先端部の移動軌跡上に位置する非作動位置(実線位置)から作動位置(鎖線位置)へ回動可能としてある。そして、作動レバー6の他方のレバー端はワイヤ部材W3により中間ロック部材5のロック係合部材50の先端と連結してある。作動レバー6が上記作動位置へ回動すると、ワイヤ部材W3が矢印Q方向へ引っ張られ、ロック係合部材50を反矢印M方向へ回動させてロック係合部材50の係合爪56と中間ロック部材5の係合部57との係合を解除するようにしてある。
【0028】
次にこのように構成した車両用スライドドアの開位置保持装置の作動を図2および図3に基づいて説明する。スライドドアD閉鎖時、ドア側ストッパ部材2は上記非作動位置にあり、中間ロック部材5は上記非作動位置にある。図2に示すように、スライドドアDの窓ガラスを下降してドア窓を所定の位置まで開くと、ストッパ係合部材20と非作動位置のドア側ストッパ2との係合が解除され、ドア側ストッパ2が上記作動位置へ移動する。この状態でスライドドアDを開方向(白矢印X)へ移動させると、ドア側ストッパ部材2の先端が車体側の作動レバー6のレバー端63に当接するとともにこれを押して回動させ、作動レバー6が上記作動位置へ回動する。作動レバー6が上記作動位置へ回動すると、ワイヤ部材W3を介してロック係合部材50が引っ張られ、ロック係合部材50の係合爪56と上記非作動位置の中間ロック部材5の係合部57との係合が解除され、中間ロック部材5は上記作動位置へ回動する。
【0029】
更に、スライドドアDを開くと、図3に示すように、ドア側ストッパ部材2の先端が車体側ストッパ部材1に当接し、スライドドアDの開方向(白矢印X方向)への移動を規制する。これとともに、両ストッパ部材1,2が当接する直前に、ドア側のロック機構のラッチ3の係合溝32内に車体側の中間ロック部材5のロックピン52が嵌入係合しつつ、ラッチ3が上記ロック位置へ回動する。そして、ドア側ストッパ部材2と車体側ストッパ部材1とが当接した時点で、ラッチ3がロック位置に至り、ラッチ3の係合部34とポール30の係合爪36とが係合し、ラッチ3は中間ロック部材5と係合した状態でロックされる。この場合、スライドドアDが中間位置へ到達するよりも前に中間ロック部材5を作動位置へ移動させておくことができるため、ラッチ3と中間ロック部材5を確実に係合ロックさせることができる。従って、スライドドアDが閉方向(反白矢印X方向)へ移動しようとしても、ラッチ3の係合部34とポール30の係合爪36との係合によりラッチ3が上記ロック解除位置へ回動せず、ラッチ3と中間ロック部材5との係合が解除されないので、スライドドアDの閉方向への移動が規制され、スライドドアDは中間位置に保持される。
【0030】
中間位置からスライドドアDを閉じるには、上記ドアハンドルを操作してラッチ3の係合部34とポール30の係合爪36との係合を解除することでラッチ3のロックが解錠され、スライドドアDを中間位置から閉じることができる。この場合、車体側の作動レバー6が上記非作動位置に復帰しており、閉方向へ移動するドア側ストッパ部材2の先端部が作動レバー6のレバー端63に当接することとなるが、ドア側ストッパ部材2が上記非作動位置側へ回動して作動レバー6を回避する。そして、スライドドアDが全閉位置に閉じると、ドア側ストッパ部材2は車体側の上記当接部材に押されて非作動位置側へ回動してストッパ係合部材20により非作動位置に保持される。また全閉時のスライドドアDの車体側への移動によりドア側の当接部材4(図1)が矢印Y方向へ移動し、該当接部材4が中間ロック部材5を押して非作動位置側へ回動させ、中間ロック部材5はロック係合部材50により非作動位置に保持される。
【0031】
ドア窓を全閉または上記所定の位置よりも閉じた状態でスライドドアDを開いた場合には、ドア側ストッパ部材2は作動せず上記非作動位置に保持され、車体側の中間ロック部材5も作動せず上記非作動位置に保持されているので、スライドドアDを全開位置まで開くことができる。スライドドアDが全開位置に至るとドア側のラッチ3が車体側の全開ロック部材と係合ロックしてスライドドアD全開位置に保持する。
【0032】
本実施形態によれば、ドア窓を所定の位置以上に開いた状態でスライドドアDを開いたとき、ドア側ストッパ部材2と車体側ストッパ部材1との当接により、スライドドアDの中間位置から全開位置側への移動が規制され、かつドア側のラッチ3による中間ロック部材5との係合ロックにより、スライドドアDの中間位置から閉方向への移動が規制される。従って、スライドドアDを中間位置に確実に保持することができ、下り坂等に駐車した状態でスライドドアDを中間位置まで開いても不意に閉まることがない。また、スライドドアDを中間位置で止めるためのドア側ストッパ部材5とは別に、スライドドアDを中間位置で保持するためのロック機構3が設けられているため、ロック機構3にスライドドアを中間位置で止めるための衝撃が作用せず破損を防ぐことできる。作動レバー6は、ドア側ストッパ部材1を利用して中間ロック部材5を移動させるようにしたので構成部品が少なくすむ。
【0033】
次に、図4および図5に基づいて本発明の第2の実施形態を説明する。尚、図において、第1の実施形態と同一部材は同一符号で表し、それらの説明は省略する。図4に示すように、車体の乗降口の開口下縁Bには車体側ストッパ部材1が取付けであり、車体側ストッパ部材1の後方位置には中間ロック部材5Aが設けてある。中間ロック部材5Aは、ほぼL字形をなす金属レバーで、屈曲部が支軸51により回動自在に軸支され、ロックピン52を立設した一端が車体に対して斜め前方かつドア側へ突出せしめた傾斜状の作動位置(鎖線位置)と、車体側に格納せしめた非作動位置(実線位置)とに回動可能としてある。中間ロック部材5Aは支軸51まわりに設けられたバネ部材53a(ロック付勢部材)により矢印T方向へ付勢されている。
【0034】
車体側ストッパ部材1の直前位置には、中間ロック部材5Aを上記作動位置および上記非作動位置へ回動する作動レバー6Aが設置してある。作動レバー6Aは緩やかに屈曲するほぼく字形をなし、屈曲部が支軸61により回動可能に軸支されている。作動レバー6Aは、その一方のレバー端63を斜め後方かつドア側へ突出せしめ、上記車体側へ突出したドア側ストッパ部材2の先端と対向する非作動位置(実線位置)と、レバー端63が車体側へ引っ込んだ作動位置(鎖線位置)へ回動可能としてある。
【0035】
作動レバー6Aは、上記非作動位置にある状態で中間ロック部材5Aが上記非作動位置となるように、作動レバー6Aの他方のレバー端と中間ロック部材5Aの他端とを連結ロッド64(連結部材)により連結してあり、作動レバー6が上記作動位置へ回動すると中間ロック部材5Aが上記作動位置へ回動するようにしてある。通常、中間ロック部材5Aのバネ部材53aの付勢力により中間ロック部材5Aは非作動位置となり、作動レバー6Aは非作動位置となっている。
【0036】
このように構成したスライドドアの開位置保持装置は、ドア窓が所定の位置まで開いた状態でスライドドアDを開方向(白矢印X方向)へ移動すると、車体側へ突出したドア側ストッパ部材2の先端部が車体側の作動レバー6Aの一方のレバー端63に当接するとともにこれを押して、作動レバー6Aを上記作動位置へ回動させる。作動レバー6Aが上記作動位置へ回動すると、連結ロッド64を介して中間ロック部材5Aの他端が引っ張られ、中間ロック部材5Aはバネ部材53aの付勢力に抗して上記作動位置へ回動する。
【0037】
そして図5に示すように、ドア側ストッパ部材2の先端が車体側ストッパ部材1に当接し、スライドドアDの開方向(白矢印X)への移動を規制する。このとき作動レバー6aは車体側ストッパ部材1に当接したドア側ストッパ部材2により作動位置に保持され、中間ロック部材5Aも作動位置に保持される。そして中間ロック部材5Aのロックピン52がドア側のロック機構のラッチ3の係合溝32内に嵌入係合し、ラッチ3が上記ロック位置へ回動し、ラッチ3がロック位置に至るとラッチ3の係合部34とポール30の係合爪36とが係合し、ラッチ3は中間ロック部材5と係合した状態でロックされる。スライドドアDが中間位置へ到達するよりも前に中間ロック部材5Aを作動位置へ移動させておくことができるため、ラッチ3と中間ロック部材5Aを確実に係合ロックさせることができる。これによりスライドドアDは中間位置に保持される。
【0038】
中間位置からスライドドアDを閉じるには、上記ドアハンドルを操作してラッチ3の係合部34とポール30の係合爪36との係合を解除しラッチ3のロックを解除することで閉じる。スライドドアDを閉じ、ドア側ストッパ部材2が作動レバー6Aから離れると、中間ロック部材5Aがバネ部材53aの付勢力により上記非作動位置へ回動し、これにより作動レバー6Aも上記非作動位置に復帰する。スライドドアDが全閉位置に至ると、ドア側ストッパ部材2も車体側の上記当接部材により上記非作動位置へ格納される。
【0039】
ドア窓を全閉または上記所定の位置よりも閉じた状態でスライドドアDを開いた場合には、ドア側ストッパ部材2が作動せず、車体側の中間ロック部材5Aも作動しないので、スライドドアDを全開位置まで開くことができる。スライドドアDが全開位置に至るとドア側のラッチ3が車体側の全開ロック部材を係合ロックしてスライドドアDを全開位置に保持する。
【0040】
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な作用効果が得られ、スライドドアDを中間位置に確実に保持することができる。また、中間ロック部材5Aを上記作動位置および上記非作動位置へ回動せしめる作動手段の構造の簡素化がはかれる。
【0041】
図6および図7は第2の実施形態に用いる他の作動部材を示す。他の作動部材たる作動レバー6Bはドア側ストッパ部材2と当接する伸縮自在な当接部65を備えている。作動レバー6Bには、ほぼく字形をなす本体部60に、その屈曲部付近から一方のレバー端63に向けてスライド溝66が形成してある。該スライド溝66には、先端を一方のレバー端63より突出せしめた当接部65がスライド移動可能に嵌入してあり、当接部60は上記レバー端63を延長するように伸長し、かつ収縮可能に設けてある。当接部60はスライド溝66内に設けたバネ部材67の付勢力により収縮方向(矢印U方向)に付勢されている。当接部65の先端はレバー端63に対して直角かつドア側へ屈折してある。
【0042】
作動レバー6Bは、その本体部60の中間が支軸61により回転自在に軸支され、非作動位置(図6)と作動位置(図7)とに回動可能としてある。作動レバー6Bは、上記非作動位置で他方のレバー端の一方の側縁が第1のストッパピン68に当接し、上記作動位置では他方のレバー端の他方の側縁が第2のストッパピン69に当接する。作動レバー6Bは、連結ロッド64を介して他方のレバー端と中間ロック部材5A(図4、図5)とが連結され、通常、中間ロック部材5Aの上記非作動位置への回動に連動して上記非作動位置に保持されている。
【0043】
作動レバー6Bは、スライドドアの開方向(白矢印X方向)への移動時に、上記作動位置にある状態のドア側ストッパ部材2の先端部が、当接部65の先端部に当接しこれを押すことにより、当接部65が作動レバー6Bの本体部と一体に上記作動位置側へ回動しつつ、本体部60に対して当接部65が伸長する。そして、ドア側ストッパ部材2が当接部65の先端部を介して車体側ストッパ部材1に当接し、作動レバー6Bはその他方のレバー端の側縁が第2のストッパピン69に当接して、完全に上記作動位置へ回動する。以下、第2の実施形態と同様な作用によりスライドドアが中間位置に保持される。
【0044】
このように作動レバー6Bを用いることで、例えば、車体へのスライドドアの建付けのばらつきにより、車体側へ突出したドア側ストッパ部材2の移動軌跡が車体から離れている場合、図4および図5に示した作動レバー6Aでは、ドア側ストッパ部材2に押されて回動する作動レバー6Aの回動角度が小さくなるため、作動レバー6Aの小さな回動でも確実に中間ロック部材5Aが上記作動位置に回動するように、連結ロッド64等の長さを調整しなければならないが、作動レバー6Bは、伸縮自在な当接部65の伸長により一方のレバー端63を延長するようにしたので、上記建付けのばらつきがあっても確実に作動レバー6Bを上記作動位置へ回動させることができ、連結ロッド64等の調整が不要である。
【0045】
次に、図8ないし図10に基づいて本発明の第3の実施形態を説明する。尚、図において、第1の実施形態と同一部材は同一符号で表し、それらの説明は省略する。図8に示すように、車体の乗降口の開口下縁BにはロアレールSに沿ってベースプレートB1が取付けてあり、ベースプレートB1にはスライドドアDの開閉方向である車両前後方向に沿ってスライドレール70が設置してある。スライドレール70にはこれに沿ってスライド移動自在なスライドレバー7(作動部材)が設けてある。スライドレバー7は、前端および後端に設けた前後一対のスライド部71a,71bをスライドレール70に摺動可能に嵌入してある。スライドレバー7は、スライドレール70の前端とスライド部71aとの間に架けわたしたバネ部材72の付勢力により前方(矢印V方向)へ付勢され、通常、前方に位置している。スライドレバー7の前端には、スライドドアD側へ突出し、かつ作動位置にある状態のドア側ストッパ部材2の先端部の移動軌跡上に位置する当接部73が突設してある。当接部73の前面にはゴム製のクッション材が設けてある。
【0046】
ベースプレートB1には、後部にスライドドアD側へ突出し、作動位置のドア側ストッパ部材2の先端部およびスライドレバー7の当接部73の移動軌跡上に位置する車体側ストッパ部材1Aが取付けてある。車体側ストッパ部材1AはベースプレートB1に固着したブラケット11aの前端縁にゴムのブロック体からなるクッション材12が設置してある。
【0047】
車体側ストッパ部材1Aのブラケット11aには、クッション材12の後方位置に、スライドドアDのラッチ3と係合可能な中間ロック部材5Bが設けてある。中間ロック部材5Bは、基端が支軸51により回動自在に軸支された金属レバーで、先端にロックピン52が立設してある。中間ロック部材5Bは、車体に対して先端を斜め後方かつドア側へ突出せしめた傾斜状の作動位置(鎖線位置)と、車体側に格納せしめた非作動位置(実線位置)とに回動可能に設置してある。中間ロック部材5Bは支軸51まわりに設けられたバネ部材53b(ロック付勢部材)により矢印Z方向へ付勢され、通常、上記非作動位置にある。中間ロック部材5Bには基端側にスライドレール70側へ膨出する膨出部が形成してあり、該膨出部には上記非作動位置でスライドレバー7の移動軌跡上に突出する当接ローラー58が取付けてある。
【0048】
このように構成した第3の実施形態の位置保持装置は、ドア窓が所定の位置まで開いた状態でスライドドアDを開方向(白矢印X)へ移動すると、図9に示すように、作動位置にあるドア側ストッパ部材2の先端部が車体側のスライドレバー7の当接部73に当接してこれを後方へ押し動かす。スライドレバー7が後方へスライド移動すると、スライドレバー7の後端74が中間ロック部材5Bの当接ローラー58に当接し、これをスライドレバー7の移動軌跡から押し出す。このとき当接ローラー58がスライドレバー7の後端74の端面からドア側のレバー側面へ転動移動し、中間ロック部材5Bは上記作動位置へ回動する。
【0049】
そして図10に示すように、ドア側ストッパ部材2の先端部とこれにより押し動かされて後方へ移動したスライドレバー7の当接部73が一体に車体側ストッパ部材1Aに当接し、スライドドアDの開方向(白矢印X)への移動を規制する。このとき、後方に位置するスライドレバー7により中間ロック部材5Bは作動位置に保持される。そして中間ロック部材5Bのロックピン52がドア側のロック機構のラッチ3の係合溝32内に嵌入係合し、ラッチ3が上記ロック位置へ回動し、ラッチ3がロック位置に至るとラッチ3の係合部34とポール30の係合爪36とが係合し、ラッチ3は中間ロック部材5Bと係合した状態でロックされる。スライドドアDが中間位置へ到達するよりも前に中間ロック部材5Bを作動位置へ移動させ、ラッチ3と中間ロック部材5Bを確実に係合ロックさせることができる。これによりスライドドアDは中間位置に保持される。
【0050】
中間位置からスライドドアDを閉じるには、第1および第2の実施形態と同様に上記ドアハンドルを操作してラッチ3のロックを解除することで閉じる。スライドドアDを閉方向(前方)へ移動すると、ドア側ストッパ部材2の前方への移動に伴いスライドレバー7も前方へ移動し、スライドレバー7の後端74が中間ロック部材5Bの当接ローラー58から離れると、中間ロック部材5Bはバネ部材53bの付勢力により上記非作動位置へ回動する。
【0051】
ドア窓を全閉または上記所定の位置よりも閉じた状態でスライドドアDを開いた場合には、ドア側ストッパ部材2が作動せず、車体側の中間ロック部材5Bも作動しないので、スライドドアDを全開位置までスムーズに開くことができ、ラッチ3が車体側の全開ロック部材を係合ロックしてスライドドアDを全開位置に保持する。
【0052】
本実施形態によれば、第1および第2の実施形態と同様な作用効果が得られ、スライドドアDを中間位置に確実に保持することができ、下り坂等に駐車した状態でスライドドアDを中間位置まで開いても不意に閉まることがない。また、中間ロック部材5Bを上記作動位置および上記非作動位置へ回動せしめる作動手段としてスライドレバー7を用いる構造としたで、車体へのスライドドアの建付けのばらつきが生じて車体側へ突出したドア側ストッパ部材2の移動軌跡が車体から離れても確実に中間ロック部材5Bを作動位置に回動せしめることができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明のスライドドアの開位置保持装置によれば、スライドドアの中間位置から開方向への移動を確実に規制するとともに、中間位置から閉方向への移動も確実に規制することができ、スライドドアの中間位置からの不意の閉じ移動を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の車両用スライドドアの開位置保持装置を示す平面構成図である。
【図2】第1の実施形態の作動の第1段階を示す作動説明図である。
【図3】第1の実施形態のスライドドアを中間位置に保持せしめた状態の作動説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の車両用スライドドアの開位置保持装置を示す平面構成図である。
【図5】第2の実施形態のスライドドアを中間位置に保持せしめた状態の作動説明図である。
【図6】第2の実施形態に用いる他の作動部材の平面構成図である。
【図7】上記他の作動部材の作動説明図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の車両用スライドドアの開位置保持装置を示す平面構成図である。
【図9】第3の実施形態の作動の第1段階を示す作動説明図である。
【図10】第3の実施形態のスライドドアを中間位置に保持せしめた状態の作動説明図である。
【図11】従来のスライドドアの中間ストッパ機構を示し、図11(A)は概略構成図、図11(B)はドアを中間位置に規制せしめた状態の要部作動図である。
【図12】従来の他のスライドドアの中間ストッパ機構を示し、図12(A)は平面構成図、図12(B)はスライドドアを中間位置に規制せしめた状態の要部作動図である。
【符号の説明】
B 乗降口の開口下縁(車体)
D スライドドア
1,1A 車体側ストッパ部材
2 ドア側ストッパ部材
20 ストッパ係合部材(移動手段)
3 ラッチ(ロック機構)
5,5A,5B 中間ロック部材
50 ロック係合部材
53,53a,53b バネ部材(ロック付勢部材)
6,6A,6B 作動レバー(作動部材)
64 連結ロッド(連結部材)
65 当接部
7 スライドレバー(作動部材)

Claims (9)

  1. 車体に設けられた車体側ストッパ部材と、
    スライドドアに設けられ、作動位置と非作動位置とに移動可能で、上記作動位置にある状態では、スライドドアが全開位置よりも手前の中間位置まで開くと上記車体側ストッパ部材に当接して、スライドドアが中間位置を越えて開くことを規制し、上記非作動位置にある状態では、スライドドアが全開位置まで開くことを許容するドア側ストッパ部材と、
    上記ドア側ストッパ部材を移動させる移動手段と、
    スライドドアに設けられたロック機構と、
    車体に設けられ、作動位置と非作動位置とに移動可能で、上記作動位置にある状態では、スライドドアが上記中間位置まで開くと、上記ロック機構と噛み合ってスライドドアを上記中間位置に保持し、上記非作動位置にある状態では、スライドドアが全開位置まで開くことを許容する中間ロック部材と、
    上記ロック機構の上記中間ロック部材との噛み合いを解除する操作手段と、
    上記ドア側ストッパ部材が上記作動位置にある状態では、スライドドアが全閉位置から上記中間位置まで開く間に、上記中間ロック部材を上記作動位置へ移動せしめる作動手段とを具備することを特徴とする車両用スライドドアの開位置保持装置。
  2. 上記作動手段は、車体に設けられ、上記ドア側ストッパ部材が上記作動位置にある状態でスライドドアが上記全閉位置から上記中間位置まで開く間に、上記ドア側ストッパ部材に押されて非作動位置から作動位置に移動する作動部材を具備しており、該作動部材の動きを上記中間ロック部材に伝えて上記中間ロック部材を上記作動位置へ移動させるように構成されている請求項1に記載の車両用スライドドアの開位置保持装置。
  3. 上記作動手段は、上記中間ロック部材を上記作動位置へ付勢するロック付勢部材と、
    上記中間ロック部材に係合して中間ロック部材を上記非作動位置に保持する係合状態と、中間ロック部材との係合を解除する解除状態とに切換可能なロック係合部材を具備しており、
    スライドドアが上記中間位置よりも手前の所定の位置まで開いたとき上記ドア側ストッパ部材に押されて上記作動部材が上記作動位置へ移動し、上記作動部材の動きを上記ロック係合部材に伝えて上記ロック係合部材を上記解除状態に切り換えるように構成されている請求項2に記載の車両用スライドドアの開位置保持装置。
  4. 上記作動手段は、上記作動部材の動きに連動して上記中間ロック部材が上記作動位置へ移動するように、上記作動部材と上記中間ロック部材を連結する連結部材を具備している請求項2に記載の車両用スライドドアの開位置保持装置。
  5. 上記作動部材は、上記非作動位置ではスライドドア開閉に伴う上記ドア側ストッパ部材の移動軌跡上に位置し、上記作動位置ではスライドドアの開閉に伴う上記ドア側ストッパ部材の移動軌跡上から退いた位置に位置しており、スライドドアが上記中間位置よりも手前の所定の位置まで開いたとき上記ドア側ストッパ部材に押されて上記作動位置まで移動させられ、更にスライドドアが上記中間位置まで開く間、上記ドア側ストッパ部材に当接することにより上記非作動位置側へ移動するのを阻止されるように構成されている請求項4に記載の車両用スライドドアの開位置保持装置。
  6. 上記作動部材は、車体に回動自在に軸支された本体部と、スライドドアが上記中間位置よりも手前の所定の位置まで開いたときに上記ドア側ストッパ部材にスライドドアの開閉方向で当接し、更にスライドドアが上記中間位置まで開く間、上記ドア側ストッパ部材に押されて上記本体部と一体に回動しつつ上記本体部に対して伸長する当接部とを具備する請求項4に記載の車両用スライドドアの開位置保持装置。
  7. 上記作動手段は、上記作動部材が上記ドア側ストッパ部材に押されて移動したとき該作動部材が上記中間ロック部材を押して、該中間ロック部材を上記作動位置へ移動させるように構成されている請求項2に記載の車両用スライドドアの開位置保持装置。
  8. 上記作動部材は、スライドドアが上記中間位置よりも手前の所定の位置まで開く間、上記ドア側ストッパ部材に押されて移動するように構成されており、
    上記中間ロック部材は、上記非作動位置では上記作動部材の移動軌跡上に位置し、上記作動位置では上記作動部材の移動軌跡上から退いた位置に位置しており、スライドドアが上記中間位置よりも手前の所定の位置まで開いたとき上記作動部材に押されて上記作動位置へ移動させられ、更にスライドドアが上記中間位置まで開く間、上記作動部材に当接することにより上記非作動位置側へ移動するのを阻止されるように構成されている請求項7に記載の車両用スライドドアの開位置保持装置。
  9. 上記移動手段は、スライドドアに設けられたドア窓の開度が規定量以上となったとき上記ドア側ストッパ部材を上記作動位置に移動させるように構成されている請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の車両用スライドドアの開位置保持装置。
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