JP2009155937A - 開口部装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドルの閉操作に伴って操作される補助操作手段により施錠することができて施錠忘れを防止することができる開口部装置を提供する。
【解決手段】ドアは、枠体2と、ドア本体4と、施錠可能な施錠装置6とを備えている。施錠装置6は、枠体2に設けられた受座11と、ドア本体4に設けられて受座11に挿脱自在でかつ受座11に挿入されるように付勢されたラッチボルト12を備えている。ドア本体4には、ドア本体4の一方側および他方側にそれぞれ突出する内側ハンドル13および外側ハンドル14を備え、内側ハンドル13には補助レバー25を備えている。ドア本体4を閉める内側ハンドル13および補助レバー25の操作で外側ハンドル14によるラッチボルト12の操作を不可能にするラッチボルト操作不能手段を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、建物の開口に取り付けられる勝手口ドア等の開口部装置に係り、特に施錠装置を備えた開口部装置に関する。
一般に、ドアは、建物の開口に設けられる枠体と、この枠体内にヒンジを介して回動開閉自在に設けられるドア本体とを備えている。そして、従来、ドア本体を開閉操作するハンドルとは別個に施錠装置が設けられ、ハンドルによりドア本体を閉めた後に、別に施錠操作を行っている。また、従来、ボタン操作等を行った後にドア本体を閉めると自動施錠されるものが知られている。さらに、外側ハンドルと内側ハンドルとが各々別個に回動可能とされ、内側より扉を閉じた後、内側ハンドルを定位置より反対側に回動させると施錠状態になるように構成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−200667号公報
しかしながら、ハンドルと別個に施錠装置が設けられたものでは、ハンドルによる閉操作とは別に施錠操作が必要なため、施錠忘れが発生する。
また、ボタン操作等を行ってドア本体を閉めると自動施錠されるものでは、ドア本体を閉める前にボタン操作等の別の操作をする必要があるため、施錠忘れが発生する。さらに、操作者が鍵を持ち忘れて自動施錠し、締め出される虞がある。
また、外側ハンドルと内側ハンドルとを各々別個に回動可能とし、内側より扉を閉じた後に内側ハンドルを定位置より反対側に回動させると施錠状態になるように構成したものでは、通常の扉を閉める一連の操作とは別の異なる操作が必要であるため、施錠忘れが発生するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたもので、ハンドルによる閉操作に際して、自然にハンドルの閉操作と一緒に行うことが可能な操作により施錠することができて施錠忘れを防止することができる開口部装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の開口部装置は、建物の開口に設けられる枠体と、この枠体内に開閉自在に設けられるドア本体と、施錠可能な施錠装置とを備え、前記施錠装置は、前記枠体に設けられた受座と、前記ドア本体に設けられて前記受座に挿脱自在でかつ前記受座に挿入されるように付勢されたラッチボルトと、前記ドア本体に設けられて前記ドア本体の一方側および他方側にそれぞれ突出する第1のハンドルおよび第2のハンドルと、第1のハンドルもしくは当該第1のハンドルの近傍に設けられて、第1のハンドルと一緒に前記ドア本体を閉める操作が可能な補助操作手段と、前記第1のハンドルの回動操作に基づいて前記ラッチボルトを前記受座から離脱させる離脱手段と、前記第1のハンドルに前記第2のハンドルを一体的に回動可能に連結する連結手段と、前記補助操作手段が操作されたことに基づいて前記第2のハンドルによる前記ラッチボルトの操作を不可能にするラッチボルト操作不能手段とを備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明においては、第1のハンドルを引いてドア本体を閉めると、ラッチボルトが受座に挿入され、これにより仮締りとなる。そして、第1のハンドルを引いてドア本体を閉める際に、第1のハンドルと一緒に補助操作手段を操作してドア本体を閉めると、補助操作手段の操作に基づくラッチボルト操作不能手段の作動により第2のハンドルによるラッチボルトの操作が不可能になり、これによりドア本体を第2のハンドル側から開けることができなくなり、本締り(施錠状態)となる。
請求項1に記載の発明によれば、ドア本体を閉める際に第1のハンドルと補助操作手段とを一緒に操作することにより、第2のハンドルによるラッチボルトの操作を不可能にすることができ、これによりドア本体を第2のハンドル側から開けることができなくなる施錠状態(本締り状態)にすることができる。このように、ドア本体を閉める際に第1のハンドルと一緒に補助操作手段を操作することにより、施錠することができるので、施錠忘れを防止することができる。
なお、第1のハンドルに手をかける際に、当該手に補助操作手段が触れるように第1のハンドルに対して補助操作手段が配置されていることが好ましい。
また、補第1のハンドルと一緒に前記ドア本体を閉める操作が可能とは、例えば、第1のハンドルと補助操作手段とを片手で同時に持った状態でドア本体を閉める操作が可能なことであるが、意図的に第1のハンドルを持たずに補助操作手段を操作した際に第1のハンドルに手が触っていなくとも、第1のハンドルが補助操作手段と連動して動いてドア本体を閉る操作が可能となる場合を含んでいてもよい。
また、第1のハンドルと補助操作手段とを一緒に片手で持つことで、補助操作手段が操作される場合を含んでいてもよい。
請求項2に記載の開口部装置は、請求項1に記載の発明において、前記ラッチボルト操作不能手段は、前記補助操作手段の操作により、前記連結手段による前記第1のハンドルに前記第2のハンドルを一体的に回動可能に連結した状態を解除する連結解除手段により構成されることを特徴とする。
この請求項2に記載の発明においては、第1のハンドルを引いてドア本体を閉めると、ラッチボルトが受座に挿入され、これにより仮締りとなる。この際第1のハンドルと一緒に補助操作手段を操作すると、連結手段による第1のハンドルに第2のハンドルを一体的に回動可能に連結した状態を、連結解除手段により解除されて、第2のハンドルによるラッチボルトの操作が不可能になり、これによりドア本体を第2のハンドル側から開けることができなくなり、本締り(施錠状態)となる。
請求項2に記載の発明によれば、ドア本体を閉める際に第1のハンドルとともに補助操作手段を操作することにより、連結手段による第1のハンドルに対する第2のハンドルの一体的に回動可能な連結状態を、連結解除手段により解除することができて、第2のハンドルによるラッチボルトの操作を不可能にすることができ、これによりドア本体を第2のハンドル側から開けることができなくなる施錠状態(本締り状態)にすることができる。このように、第1のハンドルと補助操作手段を一緒に操作してドア本体を閉めることにより、施錠することができるので、施錠忘れを防止することができる。
請求項3に記載の開口部装置は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記ドア本体の閉時のみに、前記ラッチボルト操作不能手段の作動を可能にする作動制限手段を備えていることを特徴とする。
この請求項3に記載の発明によれば、ドア本体の閉時のみにラッチボルト操作不能手段の作動を可能にする作動制限手段を備えているので、ドア本体の閉時のみに、ラッチボルト操作不能手段により第2のハンドルによるラッチボルトの操作を不可能にすることができて、ドア本体を第2のハンドル側から開けることができなくなる本締り状態(施錠状態)とすることができ、それ以外のときには、第2のハンドルによるラッチボルトの操作を不可能にすることができない。したがって、ドア本体を閉めた際(例えば、閉まる瞬間)に補助操作手段を操作していることにより、第1のハンドルの近傍に設けられた補助操作手段により、本締り状態(施錠状態)とすることができる。したがって、ドア本体が開いている状態で第2のハンドル側から補助操作手段を操作して、第2のハンドルによるラッチボルトの操作が不可能になるようにし、ドア本体を閉めることはできない。よって、第2のハンドル側に居る状態でドア本体を閉めて施錠状態になり、第2のハンドル側から解錠できなくなるのを防止することができる。このように、自動施錠されて締め出されるいわゆる締め出しの防止を図ることができる。
なお、この場合に、ドア本体が閉まる方向に移動している間で、かつ、作動制限手段により、ラッチボルト操作不能手段の作動が停止さていると、補助操作手段の操作により第2のハンドルによるラッチボルトの操作を不能とできず、補助操作手段が操作されても本締り状態とすることができないが、通常は、ドア本体が最後に閉まる瞬間まで、ドア本体を閉める操作が続行されるとともに、ドア本体が最後に閉まる瞬間には本締り状態とすることが可能となるので、ドア本体を閉めた瞬間の補助操作手段の操作で、本締り状態とすることが可能であり、請求項1または2の発明と同様に閉め忘れを防止できる。
請求項4に記載の開口部装置は、建物の開口に設けられる枠体と、この枠体内に開閉自在に設けられるドア本体と、施錠可能な施錠装置とを備え、前記施錠装置は、前記枠体に設けられた受座と、前記ドア本体に設けられて前記受座に挿脱されるデッドボルトと、前記ドア本体に設けられて前記受座に挿脱自在でかつ前記受座に挿入されるように付勢されたラッチボルトと、前記ドア本体に設けられて前記ドア本体の一方側および他方側にそれぞれ突出し、前記ラッチボルトを前記受座から離脱させる操作が可能な第1のハンドルおよび第2のハンドルと、第1のハンドルもしくは当該第1のハンドルの近傍に設けられて、第1のハンドルと一緒に前記ドア本体を閉める操作が可能な補助操作手段と、前記補助操作手段が操作されたことに基づいて前記デッドボルトを前記受座に挿入させるデッドボルト連動手段とを備えていることを特徴とする。
この請求項4に記載の発明においては、第1のハンドルを引いてドア本体を閉めると、ラッチボルトが受座に挿入され、これにより仮締りとなる。この際に、第1のハンドルと補助操作手段とを一緒に操作してドア本体を閉めると、デッドボルト連動手段によりデッドボルトが受座に挿入され、本締り(施錠状態)となる。
請求項4に記載の発明によれば、ドア本体を閉める際に第1のハンドルとともに補助操作手段を操作することにより、デッドボルトを受座に挿入させることができて、施錠状態(本締り状態)にすることができる。このように、第1のハンドルと一緒に操作可能な補助操作手段を操作することで、施錠することができるので、施錠忘れを防止することができる。なお、第1のハンドルと一緒に前記ドア本体を閉める操作は、請求項1に記載の操作と同様である。
請求項5に記載の開口部装置は、建物の開口に設けられる枠体と、この枠体内に開閉自在に設けられるドア本体と、施錠可能な施錠装置と、前記ドア本体に設けられて前記ドア本体の一方側および他方側にそれぞれ突出する第1のハンドルおよび第2のハンドルとを備え、前記施錠装置は、前記枠体に設けられた被係止部材と、前記ドア本体に設けられ、当該ドア本体を閉める際に前記被係止部材に係止可能な係止位置と、前記被係止部材に係止不可能な否係止位置との間で移動可能で、かつ、否係止位置側に向けて付勢されている係止部材と、第1のハンドルもしくは当該第1のハンドルの近傍に設けられて、第1のハンドルと一緒に前記ドア本体を閉める操作が可能な補助操作手段と、前記補助操作手段が操作されたことに基づいて前記係止部材を否係止位置から係止位置に移動させる係止部材移動手段とを備え、前記ドア本体を閉めた際に、前記係止部材が前記被係止部材に係止されることにより、前記ドア本体が開放できない状態に固定されることを特徴とする。
この請求項5に記載の発明においては、第1のハンドルと補助操作手段とを一緒に操作してドア本体を閉めると、係止部移動手段により係止部材が被係止部材に係止可能な係止位置に移動し、ドアを閉めた際に、被係止部材に係止部材が係止されてドア本体が開放できない状態、すなわち、施錠状態となる。
請求項5に記載の発明によれば、ドア本体を閉める際に第1のハンドルとともに補助操作手段を操作することにより、被係止部材に係止部材を係止できて、施錠状態(本締り状態)にすることができる。このように、第1のハンドルと一緒に操作可能な補助操作手段を操作することで、施錠することができるので、施錠忘れを防止することができる。
本発明の開口部装置によれば、第1のハンドルと一緒にドア本体を閉める操作を行える補助操作手段の操作により施錠することができるので、施錠忘れを防止することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図9は、本発明の第1の実施の形態に係るドアを示す図であって、図1はドアを室内側から見た図であり、図2は開状態のドアの要部を示す図であり、図3は閉状態のドアの要部を示す図であり、図4は施錠状態のドアの要部を示す図であり、図5は内側ハンドルを回動させた状態のドアの要部を示す図であり、図6は内側ハンドルを示す図であり、図7は外側ハンドルを示す図であり、図8は内側ハンドルと外側ハンドルとの連結手段を示す図であり、図9は作動制限手段を示す図である。なお、これらの図において、隠れ線で表示する部分も実線で表示している場合もある。
図1において、符号1は、室内と室外の遮蔽に用いられる建具の一つであるドア(開口部装置)で、勝手口、テラス、玄関等に設けられる。このドア1は、建物の躯体の開口に設けられる方形枠状の枠体2と、この枠体2内に丁番(ヒンジ)3を介して回動開閉可能に支持された方形の戸体(ドア本体)4とから主に構成されている。
前記枠体2は、アルミニウム合金の押出形材等から成る中空の上下左右の枠材、すなわち上枠2a、下枠2bおよび左右両側の縦枠2c,2dにより組み立てられている。なお、枠体2としては、場合によって、下枠2bを有していないものもある。
前記戸体4は、アルミニウム合金の押出形材等から成る中空の上框4a、下框4bおよび左右の縦框4c,4dにより矩形枠状に組み立てられた框組体の内側にパネル体4eが組み込まれて構成されている。
戸体4の一側である吊り元側(基部側)の縦框4cが、これと対応する吊り元側の縦枠2cに丁番3を介して取り付けられている。
戸体4の他側である戸先側(自由端側)の上下方向中央部には、施錠装置6が設けられている。
図1および図2〜図5に示すように、施錠装置6は、枠体2に設けられた受座(ストライク)11と、戸体4に設けられたラッチボルト12と、戸体4に設けられた内側ハンドル13および外側ハンドル14とを備えている。
受座11は、枠体2の戸先側の縦枠2dの上下方向ほぼ中央部に設けられている。なお、各図において、受座11を縦枠2dの先端面(見込み面)として表示しているが、この受座11はこの先端面に直接形成することもできるが、通常は別部材とし縦枠2dの前記先端面にねじ等により固定される。
ラッチボルト12は、戸体4の戸先側の縦框4d内の中空空間の上下方向中央部に配置された錠ケース15内に設けられている。錠ケース15は、縦框4dの先端面(見込み面)にフロント裏板16およびフロント17を重ねてねじ止めすることにより、縦框4dに固定されている。ラッチボルト12は、縦框4dの見付け面に平行でかつ水平方向に移動自在に構成され、かつフロント17から突出するようにばね(図示せず)により付勢されており、これによりラッチボルト12は、受座11の受穴に挿脱自在でかつこの受穴に挿入されるように付勢されている。
内側ハンドル13および外側ハンドル14はそれぞれ、戸体4の縦框4dに、この戸体4の室内側(一方側)および室外側(他方側)に突出するように設けられている。内側ハンドル13および外側ハンドル14は、平面視において、略L状に形成され、互い線対象になるように配置されている。内側ハンドル13および外側ハンドル14の基端部にはそれぞれ、小径の嵌入部18,19が形成されており、各嵌入部18,19はそれぞれ、内側台座21および外側台座22に回動自在に嵌入されている。内側台座21および外側台座22はそれぞれ、室内側および室外側から縦框4dの外表面に当接され、そしてねじを室内側から内側台座21の貫通孔23、錠ケース15を挿通されて外側台座22の雌ねじ24にねじ込まれることにより、縦框4dの室内側表面および室外側表面に固定されている(図6および図7も参照)。
なお、この例において、内側ハンドル13の嵌入部18は、内側ハンドル13の基端部に対して別体に形成されており、内側ハンドル13の戸体4に直交する状態の基端部に対して、嵌入部18はその軸方向(戸体4に直交する方向)に移動自在となっている。ただし、嵌入部18はその中心軸周りに内側ハンドル13と一体に回転可能となっている。すなわち、内側ハンドル13に対して嵌入部18は相対的に回転不可に取り付けられ、内側台座21に対して内側ハンドル13と嵌入部18とが一体に回転するように構成されている。
また、内側ハンドル13は、内側台座21に対して回転自在であるが、内側ハンドル13は内側台座21に対して戸体4に直交する方向には移動できないように嵌合した状態となっている。
また、内側ハンドル13の戸体4側には、補助操作手段としての補助レバー25が設けられている。なお、内側ハンドル13は、その基端側が戸体4から直角に突出する基端部とされ、それより先側が戸体4の側面に沿う本体部とされ、基端部と本体部との間に斜めの部分が設けられている。
補助レバー25の基端部は、上述の内側ハンドル13の斜めの部分の基端部に近い側に形成された開口部(図示略)から内側ハンドル13内部に挿入された状態となっている。そして、補助レバー25の基端部より先側は、内側ハンドル13の基端側から外側に延出し、ほぼ内側ハンドル13に沿った状態となっている。
補助レバー25の基端部は、内側ハンドル13内部で内側ハンドル13に対して当該内側ハンドル13に直交する方向(内側ハンドル13が嵌入部18の中心軸を中心に回転した状態となっていない場合(水平な場合)に鉛直方向)に沿った回転軸周りに回転自在に内側ハンドル13に取り付けられている。
そして、補助レバー25は、図4(a)に示すように内側ハンドル13に略沿って全体が内側ハンドル13に近づいた状態と、図3(a)に示すように補助レバー25が内側ハンドル13に対して、基端側から先端側に向かうにつれて離れるように、内側ハンドル13の戸体4とほぼ平行となった部分に対して補助レバー25が戸体4に近づく方向(内側ハンドル13から離れる方向)に斜めとなった状態との間で回転移動可能となっている。
なお、補助レバー25は、内側ハンドル13に設けられた状態で、かつ、内側ハンドル13と一緒に前記ドア本体を閉める操作が可能となっている。
また、補助レバー25の内側ハンドル13に対して回転自在となっている部分には、歯車26が設けられ、歯車26の回転中心軸と、補助レバー25の回転中心軸とが同軸となっている。また、内側ハンドル13内には、前記歯車26と噛み合う歯車28が回転自在に設けられている。歯車26に噛み合う歯車28は、歯車26より小径でかつ端数が歯車26より少ないものとなっている。
そして、歯車28には連結片27が歯車28と一体に回転可能に設けられている。また、連結片27は、歯車28から歯車28の半径方向に沿って一方向側に延出した状態となっている。そして、連結片27は、一方の端部(基端部)が歯車28に接続されて歯車28と一体に回転可能となっている。また連結片27は、その先端側が基本的に戸先側を向いた状態で、かつ、斜めに戸体4に近づく方向に向いた状態と、斜めに戸体4から離れる方向に向いた状態との間で回転可能となっている。また、連結片27の先端部は、嵌入部18の基端部側(外側を向く方を先端側とし、内側を向く方を基端側とする)から内側に延出する接続部18aに回転自在に接続された状態となっている。
なお、連結片27の先端部は歯車28の回転に基づいて円弧状に移動し、接続部18aは嵌入部18と一体に戸体4に直交する方向に直線状に移動するので、連結片27の先端部と接続部18aの先端部との互いに回転可能な接続においては、遊びにより連結片27の先端部の移動軌跡と接続部18aの先端部の移動軌跡とのずれを吸収するようになっている。
そして、これらの構成により、図3(a)に示す状態から図4(a)に示す状態に遷移した場合に、補助レバー25は、その先端が斜めに内側ハンドル13から離れて戸体4に近づいた状態から内側ハンドル13に近づいて戸体4から離れた状態に回転移動する。
この際に補助レバー25の回転中心を回転中心とする歯車26が補助レバー25の回転移動角度だけ、図中反時計回りに回転する。
そして、歯車26に噛み合った状態の歯車28は、歯車26の回転角度より大きな回転角度だけ回転する。これにより、歯車28と一体に回転する連結片27は、斜めに戸体4を向いた状態から、斜めに戸体4の反対側を向いた状態に回転する。すなわち、連結片27の先端部は、戸体4に近い状態から戸体4から離れる方向に移動する。これにより、連結片27の先端部に接続部18aを介して連結されている嵌入部18がその軸方向(戸体4に直交する方向)に移動することになり、戸体4に対して離れる方向、すなわち内側方向に向かって移動することになる。すなわち、嵌入部18は後退する状態となる。
すなわち、補助レバー25を図3(a)に示すように内側ハンドル13から離れた状態となっているのを、戸体4から離れる方向に押すか引っ張るかして内側ハンドル13に近づけると、嵌入部18が後退するようになっている。なお、この際の補助レバー25の操作は、ドア本体4を閉める際の操作と同じとなる。
この嵌入部18の移動により後述するように戸体4の施錠装置6の施錠が可能となっている。逆に補助レバー25を内側ハンドル13に近づいた状態から離れた状態に移動させることで、上述の各部材が逆方向に移動し、嵌入部18が前進することになり、これにより後述のように施錠状態を解除する(解錠する)ことができる。しかし、この例では、補助レバー25を操作して施錠を解除するのではなく、後述のように嵌入部18を解錠方向に付勢する付勢手段の付勢力を開放することで、施錠を解錠するようになっている。
図6〜図8に示すように、これらの内側ハンドル13と外側ハンドル14とは、連結手段30により一体的に回動可能な状態と別々に回動可能な状態とに変更可能に連結されている。この連結手段30は次のように構成されている。すなわち、内側ハンドル13の基端部側に設けられた前記嵌入部18の先端側端面の中央には、角軸(角芯)31がピン32により固定されている。ピン32は、嵌入部18の端面近くに設けられており、嵌入部18の外周面から外方に突出している。
角軸31の先端部分には、角軸本体33よりも小径の円柱状の小径軸部34が設けられている。一方、外側ハンドル14の基端部(嵌入部19)の端面の中央には、内側ハンドル13の角軸31の角軸本体33が嵌入・離脱可能な角穴36が形成されている。そして、内側ハンドル13の角軸31は、錠ケース15を挿通されて外側ハンドル14の角穴36に角軸本体33まで嵌入されており、これにより内側ハンドル13と外側ハンドル14とが一体的に回動するようになっている。また、嵌入部18が上述のように後退することで、内側ハンドル13の嵌入部18に接続された角軸31が、外側ハンドル14の角穴36から少し引き抜かれて、角穴36から角軸31の角軸本体33が離脱すると、内側ハンドル13と外側ハンドル14とが別々に回動可能となるようになっている。
また、錠ケース15内には、内側ハンドル13の回動動作に基づいてラッチボルト12を受座11の受穴から離脱させる離脱手段が設けられている。すなわち、この離脱手段は例えば内側ハンドル13の角軸31の角軸本体33とラッチボルト12との間に図示しないカム等の回転運動・直線運動変換手段を介在させて、角軸本体33の回動動作をラッチボルト12の直線的な後退動作に変換することなどにより構成される。
また、前記カム等の回転運動・直線運動変換手段には、ラッチボルト12を受座11の受穴側に付勢する図示しない上述のばね等の付勢手段を有し、この回転運動・直線運動変換手段の付勢手段により、図6において矢印方向に回動された内側ハンドル13を通常の状態に復帰させるように矢印方向と反対方向に内側ハンドル13が回動するように付勢されている。
内側ハンドル13の嵌入部18のピン32と内側台座21との間には、ねじりコイルばね(付勢部材)41が設けられており、このねじりコイルばね41により内側ハンドル13の嵌入部18が角軸31側(外側ハンドル14側)に付勢されている。
図6(b)に示すように、内側ハンドル13の嵌入部18の外周面には凹部42が形成されており、一方内側台座21には嵌入部18の外周面に向けて進退自在に係止ピン44が設けられており、この係止ピン44が圧縮コイルばね(付勢部材)43により嵌入部18の外周面に向けて付勢されている。通常は、係止ピン44の先端部が内側台座21の凹部42に嵌入され、圧縮コイルばね43により凹部42に向けて付勢されることにより、内側ハンドル13および嵌入部18の回転位置が位置決めされかつ位置固定されるとともに、嵌入部18の軸方向の位置が位置決めされ位置固定されている。そして、図6(c)に示すように、内側ハンドル13をねじりコイルばね41および圧縮コイルばね43の付勢力に抗して矢印方向に回動されると、係止ピン44が凹部42から離脱し、係止ピン44の先端が嵌入部18の外周面に突き当たるようになっている。
また、嵌入部18の外周面には、角軸31の軸方向に沿って凹部42と所定間隔をおいた角軸31側に凹部45が形成されており、内側ハンドル13がねじりコイルばね41および圧縮コイルばね43の付勢力に抗して角軸31の基端部側(角軸本体33側)に移動されると、係止ピン44が凹部42から離脱し、この際に補助レバー25を戸体4を閉める方向、すなわち、補助レバー25を内側にハンドル13に近づける方向に引いていると係止ピン44の先端が嵌入部18の外周面に突き当たりながら移動して先端部が凹部45に嵌入し、これにより嵌入部18が軸方向に位置決めされかつ位置固定されるようになっている。嵌入部18がこの位置(施錠位置)に位置するときには、角軸31の角軸本体33が外側ハンドル14の角穴36から引き出されて、離脱しており、内側ハンドル13と外側ハンドル14とが別々に回動可能となっている。
このような構成は、ドア本体4を閉める内側ハンドル13の操作および補助レバー25の操作に基づいて、前記連結手段30による内側ハンドル13に外側ハンドル14を一体的に回動可能に連結した状態を解除する連結解除手段(ラッチボルト操作不能手段)として機能する。すなわち、ドア本体4を閉める際に、施錠まで行う場合には、内側ハンドル13を引く際に補助レバー25に手をかけて補助レバー25と一緒に内側ハンドルを引いてドア本体4が閉まってからさらに補助レバー25とともに内側ハンドル13を引き続けると、上述のように嵌入部18が後退することで角軸31の角軸本体33が角穴36から引き出され、角穴36から離脱して、連結手段30による内側ハンドル13に外側ハンドル14を一体的に回動可能に連結した状態が解除されるようになっている。
そして、係止ピン44の先端部が凹部45に嵌入した状態から、内側ハンドル13を少し回動させてから手を離すと、係止ピン44が凹部45から離脱し、ねじりコイルばね41(付勢手段)の付勢力により付勢されて、嵌入部18が前記回動操作方向と反対方向に回動するとともに、角軸31の先端部側(小径軸部34側)に移動し、係止ピン44の先端が凹部42に嵌入し、これにより内側ハンドル13および補助レバー25(嵌入部18)が通常の回転位置に位置決めされるとともに補助レバー25(嵌入部18)がその軸方向の通常の位置(解錠位置)に位置決めされかつ位置固定されるようになっている。補助レバー25(嵌入部18)がこの位置に位置するときには、角軸31の角軸本体33が外側ハンドル14の角穴36に嵌入されており、これにより内側ハンドル13と外側ハンドル14とが一体的に回動するようになっている。
ここで、嵌入部18が上述のように通常位置に移動する際に、嵌入部18と一体に接続部18aが移動し、これに基づいて当該接続部18aに連結された連結片27が回転移動し、これに基づいて連結片27の回転中心軸に連結片27と一体に回転可能に設けられた歯車28が回転し、これに基づいて歯車28に噛み合う歯車26が回転し、これに基づいて歯車26と一体に回転する補助レバー25が回転して通常の解錠状態位置に戻ることになる。
なお、係止ピン44の先端部が嵌入されて内側ハンドル13および補助レバー25(嵌入部18)を通常の状態に位置固定する凹部42を設けずに、係止ピン44の先端を嵌入部18の外周面に突き当てておくようにしてもよい。
また、角軸31の角軸本体33の小径軸部34側の端部には、上下方向に延びる溝46が形成されている。
外側ハンドル14の嵌入部19の外周面には外側に突出するストッパ47が形成されており、一方外側台座22の内側面にはストッパ47を挟むようにかつ間隔をおいて係止部48,49が設けられており、ストッパ47が係止部48,49に係止されることにより、外側ハンドル14の回動範囲が規制されている。また、嵌入部19の外周面にはばね係止部51が設けられており、このばね係止部51と外側台座22の内周面に設けられたばね係止部との間には、引張りコイルばね(付勢部材)53が設けられている。この引張りコイルばね53により外側ハンドル14が図7(b)において時計方向に付勢されており、これによりストッパ47が係止部48に突き当たるまで外側ハンドル14が回動され、外側ハンドル14が通常の位置に位置決めされかつ位置固定されるようになっている。
そして、外側ハンドル14が図7(c)において反時計方向に回動すると、ストッパ47が係止部49に突き当たり、外側ハンドル14の回動が制限させる。この外側ハンドルが回動した状態で外側ハンドルから手を離すと、引張りコイルばね53の付勢力により付勢されて、外側ハンドル14が前記回動操作方向と反対方向に回動し、ストッパ47が係止部48に突き当たり、外側ハンドル14が通常の位置に戻るようになっている。
また、図9に示すように、施錠装置6には、ドア本体4の閉時のみに連結解除手段の作動を可能にする作動制限手段60が設けられている。すなわち、この作動制限手段60により、ドア本体4の閉時のみに、外側ハンドル14によるラッチボルト12の操作を不可能にすることができ、それ以外のときには、外側ハンドル14によるラッチボルト12の操作を不可能にすることができないようになっている。
作動制限手段60は次のように構成されている。
すなわち、図9に示すように、錠ケース15には、内側ハンドル13(嵌入部18)の角軸31の角軸本体33が嵌入される角穴61が形成されている。また、錠ケース15の下側には、操作部材としての操作板62が配置されており、この操作板62の先端部は三角形に形成されているとともに、ラッチボルト12が延びる方向と同じ方向に長く延びる2つの長穴63が形成されている。各長穴63にはそれぞれ、錠ケース15の下面から下方に突出するピン64が挿入され、操作板62がラッチボルト12の軸方向と同じ方向に往復移動するように案内しているとともに、操作板62の移動範囲を規制している。操作板62とフロント17との間には、引張りコイルばね(付勢部材)65が設けられており、この引張りコイルばね65により操作板62がフロント17から前方に突出するように付勢されている。
操作板62の後端部には、邪魔板66が設けられている。この邪魔板66は、錠ケース15の外側ハンドル14側の側面に沿って上方に向かって立ち上がり、錠ケース15の角穴61の外側ハンドル14側の開口部の奥側の一部を覆っている。邪魔板66のフロント17側の側端部は、角軸31の角軸本体33の小径軸部34側の端部に上下方向に延びる溝46に奥側から嵌入されており、これにより角軸31の軸方向の移動が規制されて、角軸31の角軸本体33が外側ハンドル14の36から引き出され、角穴36から離脱して、連結手段30による内側ハンドル13に外側ハンドル14を一体的に回動可能に連結した状態が解除されるのを制限されている。このように、邪魔板66は、角軸31の軸方向の移動を規制する移動規制部材として機能する。
そして、ドア本体4が閉められると、受座11の前面により操作板62が引張りコイルばね65の付勢力に抗して奥側に押されて移動し、この操作板62の移動に伴って邪魔板66が奥側に移動して、邪魔板66が角軸31の溝46から離脱するとともに、錠ケース15の角穴61の開口部から外れる。これにより、補助レバー25を引く操作に基づいて、嵌入部18とともに角軸31の角軸本体33を外側ハンドル14の角穴36から引き出し、離脱することができるようになり、その結果内側ハンドル13に外側ハンドル14を一体的に回動可能に連結した状態が解除されて、内側ハンドル13と外側ハンドル14とが別々に回動するようになり、外側ハンドル14を回動しても、角軸31が回転せず、ラッチボルト12の引き込み操作ができなくなるようになっている。また、ドア本体4が閉状態のときには、邪魔板66が錠ケース15の角穴61の開口部から外れているので、外側ハンドル14の角穴36から離脱している角軸31の角軸本体33を、角穴36に嵌入することができるようになっている。
このドア1においては、図2に示すように、ドア本体4が開状態のときには、角軸31の溝46に邪魔板66が嵌入されており、これにより角軸31の軸方向の移動が規制されて、角軸31の角軸本体33が角穴36から引き出され、角穴36から離脱して、連結手段30による内側ハンドル13に外側ハンドル14を一体的に回動可能に連結した状態が解除されるのを規制されている。
図3に示すように、補助レバー25とともに内側ハンドル13を引いてドア本体4を閉めると、ラッチボルト12が受座11に挿入され、これにより仮締りとなる。
また、受座11の前面により操作板62が引張りコイルばね65の付勢力に抗して奥側に押されて移動し、この操作板62の移動に伴って邪魔板66が奥側に移動して、邪魔板66が角軸31の溝46から離脱するとともに、錠ケース15の角穴61の開口部から外れる。これにより、角軸31の角軸本体33を外側ハンドル14の角穴36から引き出し、離脱することが可能な状態になる。
図4に示すように、ドア本体4を閉める際にドア本体4が閉まるまで補助レバー25を引き続けると、歯車26、歯車28、連結片27および接続部18aを介して嵌入部18がねじりコイルばね41および圧縮コイルばね43の付勢力に抗して後退し、係止ピン44が凹部42から離脱し、係止ピン44の先端が嵌入部18の外周面に突き当たりながら移動して先端部が凹部45に嵌入し、これにより嵌入部18が引き出された状態で位置固定される。このとき、角軸31の角軸本体33が外側ハンドル14の角穴36から引き出されて、離脱し、内側ハンドル13と外側ハンドル14とが別々に回動するようになる。このため、外側ハンドル14を回動しても、角軸31が回転せず、ラッチボルト12の引き込み操作ができなくなるので、ドア本体4を外側ハンドル14で開けることができなくなり、本締り(施錠状態)となる。
本締り状態(施錠状態)のドア本体4を開ける(解錠する)場合には、図5に示すように、内側ハンドル13を回動させる。そうすると、内側ハンドル13と一体に回転する嵌入部18が回転することにより、係止ピン44が凹部45から離脱し、ねじりコイルばね41の付勢力により付勢されて、嵌入部18が角軸31の先端部側(小径軸部34側)に移動し、この嵌入部18の移動に伴って角軸31の角軸本体33が外側ハンドル14の角穴36に嵌入し、内側ハンドル13と外側ハンドル14とが一体的に回動するようになり、外側ハンドル14に回動操作によってもラッチボルト12の引き込み操作ができるようになる。また、内側ハンドル13の前記回動操作によりラッチボルト12が引き込まれ、受座11から離脱されて解錠されるので、この状態で内側ハンドル13(ドア本体4)を押す。また、上述のように解錠された際には、上述のように補助レバー25が内側ハンドル13に接近した施錠位置から、内側ハンドル13から離れた解錠位置に移動する。
このように構成されたドア1にあっては、ドア本体4を閉める内側ハンドル13を引く際に内側ハンドル13に設けられて内側ハンドル13の手をかける部分の近傍に配置され、内側ハンドル13に手をかける際に一緒に手をかける位置にある補助レバーを引くという操作により、連結手段30による内側ハンドル13に対する外側ハンドル14の一体的に回動可能な連結状態を解除することができて、外側ハンドル14によるラッチボルト12の操作を不可能にすることができ、これによりドア本体4を外側ハンドル14側から開けることができなくなる施錠状態(本締り状態)にすることができる。このように、内側ハンドル13を引いてドア本体4を閉めるという操作の際に内側ハンドル13の近傍にあって、内側ハンドル13と一緒に操作可能な補助レバー25を引くという操作により、施錠することができるので、施錠忘れを防止することができる。
また、ドア本体4の閉時のみに、連結手段30による内側ハンドル13に外側ハンドル14を一体的に回動可能に連結した状態を解除する連結解除手段の作動を可能にする作動制限手段60を設けたので、ドア本体4の閉時のみに、外側ハンドル14によるラッチボルト12の操作を不可能にすることができて、ドア本体4を外側ハンドル側から開けることができなくなる本締り状態(施錠状態)とすることができ、それ以外のときには、外側ハンドル14によるラッチボルト12の操作を不可能にすることができない。したがって、ドア本体4を閉める際に内側ハンドル13側からのみ、本締り状態(施錠状態)とすることができるが、ドア本体4が開いている状態で外側ハンドル14側から補助レバー25を操作して、外側ハンドル14によるラッチボルト12の操作が不可能になるようにし、ドア本体を閉めることはできない。よって、外側ハンドル14側に居る状態でドア本体4を閉めて施錠状態になってしまい、外側ハンドル14側から解錠できなくなるのを防止することができる。このように、自動施錠されて締め出されるいわゆる締め出しの防止を図ることができる。
図10および図11は、本発明の第2の実施の形態に係るドアを示す図であって、図10は閉状態(解錠状態)のドアの要部を示す図であり、図11は施錠状態のドアの要部を示す図である。なお、図10および図11において、前述の図1〜図9と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略または簡略化する。なお、図10および図11において、隠れ線で表示する部分も実線で表示している場合もある。
本実施の形態のドア(開口部装置)では、第1の実施の形態のように外側ハンドル14によりラッチボルト12の操作をできなくして施錠状態にするのではなく、デッドボルト連動手段を設けて、ドア本体を閉める内側ハンドルの操作に伴う一連の操作でデッドボルトを受座に挿入させるようにして、デッドボルトによる施錠を行うようにしている。
このデッドボルト連動手段80は次にように構成されている。
すなわち、内側ハンドル13の嵌入部18は、第1の実施の形態の連結解除手段と同様の構成により角軸31の軸方向に移動可能に形成されているが、第1の実施の形態と異なり本実施の形態では、角軸31の角軸本体33が外側ハンドル14の角穴36から離脱せず、常に内側ハンドル13と外側ハンドル14とが一体的に回動するようになっている。また、本実施の形態では、ラッチボルト12の他にデッドボルト81が錠ケース15内に設けられている。
そして、このデッドボルト81を操作するサムターン82と内側ハンドル13の嵌入部18とがリンク83およびワイヤー84を介して連結されている。すなわち、サムターン82にはワイヤー84の一端が連結され、このワイヤー84の他端がく字状のリンク83の一端にピン85を介して回動自在に連結されている。このリンク83の他端には、棒状の係合軸86が固定されており、この係合軸86の先端部が嵌入部18に連結されている。リンク83は中央部に位置するピン89を中心に回動自在に設けられている。ピン89は、錠ケース15に固定されている。
ここで、嵌入部18が戸体4と直交する方向に前後動した場合に、係合軸86が嵌入部18の前後動に応じて前後動することになる。しかし、係合軸86は、ピン89を中心に回転運動するので、係合軸86と嵌入部18との連結部は、嵌入部18の前後動に対して、係合軸86が前後方向および上下方向に移動するので、係合軸86を上下に移動可能な遊びを有するものとなっている。
また、第1の実施の形態と同様に、補助レバー25を引くと、歯車26、歯車28、連結片27および接続部18aを介して嵌入部18が引き出された状態なる。
なお、このように嵌入部18が移動しても、角軸31の角軸本体33が外側ハンドル14の角穴36から離脱することはない。なお、嵌入部18の移動に対して角軸31が一体に移動しても、角軸本体33が角穴36が抜けないようにするには、例えば、角軸本体33の角穴36への挿入長さを長くし、嵌入部18の移動範囲内で角軸31が移動しても、角軸本体33が角穴36から抜けないようにすることが好ましい。また、嵌入部18の移動に対して角軸31が移動しないように構成しても良い。
そして、図11(b)に示すように、補助レバー25が内側ハンドル13とともに引かれることにより、上述のように歯車26、歯車28、連結片27および接続部18aを介して嵌入部18が後退する。すなわち、嵌入部18が手前側に移動すると、リンク83がピン89を中心に回動して、ワイヤー84が下方に引かれ、これによりサムターン82が回動して、デッドボルト81を突出させて受座11に挿入させ、施錠状態にする。
この施錠状態のとき、内側ハンドル13を操作して通常の状態の位置に戻した場合に、ワイヤー84が弛むだけで、デットボルト81は元に戻らず、施錠状態を維持する(解錠されない)。
したがって、デッドボルト81を元の位置(後退した位置)に戻すには、サムターン82を回動操作する。なお、サムターン82を解錠方向に操作すると、ワイヤー84がサムターン82側に引かれることになり、これによりワイヤー84に接続されたリンク83が補助レバー25を引いた時と逆に回転し、それに基づいて嵌入部18が前進し、それに基づき接続部18a、連結片27、歯車28、歯車26を介して補助レバー25が内側ハンドル13から離れた解錠状態、すなわち、通常の状態に戻ることになる。なお、上述のようにサムターン82を操作せずに、補助レバー25を通常の状態に戻した場合には、ワイヤー84が弛んだ状態となるが、サムターン82を解錠側に回すことで、ワイヤー84が張った状態となる。
なお、ラッチボルト12はばね91により錠ケース15から突出するように常時付勢されている。また、ラッチボルト12には操作部材92が係合しており、内側ハンドル13が回動されて角軸31の回動すると操作部材92がラッチボルト12の後端側に(図10(a)において右側に)移動し、ラッチボルト12をばね91の付勢力に抗して後退させるようになっている。
このドアにおいては、図10に示すように、内側ハンドル13を引いてドア本体4を閉めると、ラッチボルト12が受座11に挿入され、これにより仮締りとなる。
そして、図11に示すように、内側ハンドル13とともに補助レバー25を引くと、これによりリンク83がピン89を中心に回動して、ワイヤー84が下方に引かれ、その結果サムターン82が回動して、デッドボルト81が突出して受座11に挿入され、本締り(施錠状態)になる。なお、この施錠状態のとき、補助レバー25を内側ハンドル13から離れるように操作してもワイヤー84が弛むだけで、デッドボルト81が元に戻らない(解錠されない)。
本締り状態(施錠状態)から解錠する場合には、サムターン82によりデッドボルト81を受座11から離脱させる。その後、ドア本体4を開ける場合には、内側ハンドル13を回動させてラッチボルト12を受座11から離脱させ、内側ハンドル13(ドア本体4)を押す。
このように構成されたドアによれば、ドア本体4を閉める際の補助レバー25と内側ハンドル13とを引く操作に引き続いてドア本体4が閉まることにより内側ハンドル13がそれ以上引けない状態で補助レバー25だけを引くことになり、このドア本体4の閉鎖時に補助レバー25だけが引かれることにより、デッドボルト81を受座11に挿入させることができて、施錠状態(本締り状態)にすることができる。
このように、内側ハンドル13を引いてドア本体4を閉める際に一緒に補助レバー25を引くという操作により、施錠することができるので、施錠忘れを防止することができる。なお、ドア本体4を閉める際に、ドア本体4が閉まる前に補助レバー25を内側ハンドル13に近づくように操作してしまうと、ドア本体4が閉まる前にデッドボルト81が突出した状態となり、ドア本体4が閉められなくなってしまうので、この第2の実施の形態においても、第1の実施形態と同様の作動制限手段60を設けて、ドア本体4を閉めるまで、嵌入部18が後退することに基づいてデッドボルト81が突出して施錠状態となるのを防止するようにしてもよい。なお、この場合の作動制限手段60は、第1の実施例と同様に角軸31の移動を制限することにより、施錠状態となるのを制限するが、角軸31の角穴36からの離脱を制限するものではなく、デットボルト81の作動を制限するものとなる。なお、上述のように嵌入部18の移動に対して、角軸31が連動しない場合には、作動制限手段が、角軸31ではなく、嵌入部18の移動を規制するようにしてもよい。
この場合には、嵌入部18に上下方向に伸びる溝を設け、この溝に邪魔板が嵌入される構成とすればよい。
また、ドア本体4が開放している間にドア本体4の外側ハンドル14から補助レバー25を操作して、デットボルト81を突出させても、上述のようにドア本体4が閉まらなくなるだけで、ドア本体4が閉まって施錠された状態となることがないので、誤って、締め出し状態となることはない。したがって、締め出し防止対策としては、作動制限手段60を設ける必要はない。
図12〜図14は、本発明の第3の実施の形態に係るドアを示す図であって、図12は開状態のドアの要部を示す図であり、図13はドアを閉塞した際に施錠操作を行い、ドアが閉塞した直後のドアの要部を示す図であり、図14は、施錠状態のドアの要部を示す図である。なお、図12〜図14において、前述の図1〜図9と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略または簡略化する。なお、図12〜図14において、隠れ線で表示する部分も実線で表示している場合もある。
本実施の形態のドア(開口部装置)では、第1の実施の形態のように外側ハンドル14によりラッチボルト12の操作をできなくして施錠状態にするのではなく、また、第2の実施の形態のようにデットボルト81を作動させて施錠するものでもなく、枠体2の縦枠2dの受座11に設けられた被係止部材74にドア本体(戸体)4に設けられた係止部材72を係止することにより施錠するものである。
そして、係止部材72を作動させるのに補助レバー25を用いている。すなわち、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様に、施錠に際して内側ハンドル13もしくはその近傍に設けられ、内側ハンドル13と一緒に片手で持ってドア本体4の開閉操作が可能な補助レバー25により施錠操作を行えるようになっている。
そして、内側ハンドル13には、第1の実施形態と同様に補助レバー25が設けられている。
補助レバー25は、以下の点を除いて第1の実施の形態と同様に内側ハンドル13に回転自在に取り付けられている。
補助レバー25の内側ハンドル13への取り付け位置には回転中心軸が設けられて回転自在となっているが、第1の実施の形態のような歯車26は設けられていない。
すなわち、補助レバー25は、その取り付け位置となる回転中心軸から第1の実施の形態と同様に内側ハンドル13にほぼ沿った状態に延出し、第1の実施の形態と同様の回転角度範囲で回転可能となっている。
また、この例では、回転中心軸から補助レバー25が基端側(先端の反対側)に延出しており、回転中心軸を挟んで補助レバー25の先端側と、基端側とで逆方向に回転移動するようになっている。
すなわち、補助レバー25の先端側(操作される側)をドア本体4から離れる方向に移動すると、補助レバー25の基端側がドア本体4に近づく方向に移動する。
そして、内側ハンドル13の補助レバー25の回転中心軸がある部分より前には、連動部材71がドア本体4と直交する方向に移動自在に設けられている。
連動部材71は、ドア本体4に直交する方向に長い部材で、内側ハンドル13の基端部から内側台座21を超えて縦框4dに設けられた錠ケース15内に至る長さとなっている。
なお、連動部材71は、図示しないガイド部材により、ドア本体4に直交する方向に沿って移動自在となるようにガイドされている。
そして、連動部材71は、その基端部側がそれより先端側に比較して幅が狭くされ、基端部の基端が補助レバー25の回転中心軸より基端側となる基端部に当接している。
また、連動部材71の先端部は、その縦枠2d側を向く側面がテーパー面とされ、ドア本体4を閉めた状態で、先端に向かうにつれて枠体2の縦枠2dから離れる斜面となっている。
そして、この連動部材71の先端部のテーパー面に、上述の係止部材72の後端が当接した状態に配置されている。係止部材72は、ドア本体4の面方向に沿うとともにほぼ水平に配置された棒状の部材であり、また、その先端部75が鉛直方向に沿って下方に向かうように屈曲して形成されて鉤状の部材となっている。
そして、係止部材72は、その軸方向、すなわち、ドア本体4の面方向に沿うと共にほぼ水平な方向に移動自在となっている。なお、係止部材72は、図示しないガイド部材により、軸方向に移動自在に案内されるとともに支持され、後述の係止位置と否係止位置との間を移動自在となっている。
また、係止部材72は、その先端部がドア本体4の戸先側の端面(縦框4d)に僅かに突出した状態から、枠体2の縦枠2dの端面に設けられた被係止部材74に達して当該被係止部材74に係止可能に大きく突出した状態との間で移動可能となっている。すなわち、完全に没することはない(完全に没する構成としてもよい)が、係止部材72は、ドア本体4の戸先側端面から出没自在に形成されている。
また、係止部材72は、上述のように連動部材71の先端のテーパー面に後端が接触するとともに、係止部材72の隣に係止部材72に沿って形成された付勢手段としての圧縮ばね73により、係止部材72は連動部材71側に向けて付勢されている。
すなわち、係止部材72には、内側に向かって突出する掛止部72aが形成されており、この掛止部72aとドア本体4の戸先側縦框4dの錠ケース15の端面側を構成する壁部との間に上記圧縮ばね73が圧縮された状態で配置され、係止部材72が軸方向に沿って基端側に向けて付勢され、また、係止部材72が上述のように突出すると、圧縮ばね73がさらに圧縮されて、この状態でも係止部材72が基端側に付勢される。
そして、基端側に付勢される係止部材72の基端は、連動部材71の先端部のテーパー面に常時押しつけられた状態となっており、連動部材71がその軸方向に移動することで、係止部材72の後端が連動部材71のテーバー面に沿って係止部材72の軸方向に前後に移動する状態となる。すなわち、連動部材71および圧縮ばね73がこの例の係止部材移動手段となり、この係止部材移動手段が補助レバー25によって操作されるようになっている。
ドア本体4の戸先側端面に対向する枠体2の縦枠2dの端面に設けられた受座11には、前記被係止部材74が設けられている。そして、被係止部材74には、上述のように最も突出した状態の係止部材72の先端部75が係止可能となっている。そして、被係止部材74は、上述のように係止部材72の本体に対して下向きに屈曲した先端部75より少し長い上下幅を有し、受座11の端面からドア本体4の戸先側端面に向かって突出した状態となっている。なお、被係止部材74の突出位置は、その上端の高さ位置が、係止部材72の先端部より基端側となる本体の高さ位置より低く、かつ、下方に延出する先端部75の先端の高さ位置より高くなっており、係止部材72の本体に接触することなく、係止部材72の先端部75だけに接触して係合するようになっている。
また、被係止部材74のドア本体4側に突出する先端部は、断面コ字状に折られた状態となっている。すなわち、被係止部材74の先端部がドア本体4側を向いた状態から外側向いた状態に90度曲げられ、されに、外側を向いた状態から縦枠2dの端面に向かう方向に90度曲げられている。したがって、被係止部材74の先端部は、開放側を枠体2の縦枠2dに向けた状態のコ字状(チャネル状)に形成されている。
そして、被係止部材74の縦枠2dの端面側に向かう最先端部と、縦枠2dの端面との間には、最も突出した状態の係止部材72の先端部75が通過可能となっている。なお、この状態の係止部材72の位置が係止位置となり、係止部材72がこの状態より引き込んだ状態が否係止位置となり、前記被係止部材移動手段が、補助レバー25の操作により、係止部材72を否係止位置から係止位置に移動させることになる。
また、被係止部材74は、先端部が上述のようにコ字状に曲げられていることから、図14に示すように、補助レバー25を操作して、後述のように被係止部材74に係止部材72を係止した状態で、係止部材72が引き込む方向に圧縮ばね73に付勢されると、係止部材72の先端部75が被係止部材74のコ字状に形成された先端部内に収まった状態となり、ドア本体4に直交する方向に沿って内側にも外側にも動けない状態となり、ドア本体4を開放側に移動することができなくなり、施錠状態となる。
以上のことからこの例の施錠装置においては、枠体2に設けられた被係止部材74と、ドア本体4に設けられ、当該ドア本体4を閉める際に被係止部材74に係止可能な係止位置と、被係止部材74に係止不可能な否係止位置との間で移動可能で、かつ、否係止位置側に向けて付勢されている係止部材72と、内側ハンドル13もしくは当該内側ハンドル13の近傍に設けられて、内側ハンドル13と一緒にドア本体4を閉める操作が可能な補助レバー25と、補助レバー25が操作されたことに基づいて係止部材72を否係止位置から係止位置に移動させる係止部材移動手段とが備えられ、ドア本体4を閉めた際に、係止部材72が被係止部材74に係止されることにより、ドア本体4が開放できない状態に固定されることになる。
そして、以上の構成からこの例の開口部装置においては、以下のようにしてドアを施錠することができる。
ここで、補助レバー25、連動部材71、係止部材72は、解錠状態でかつ補助レバー25に外部から力が作用していない状態で、圧縮ばね73に付勢されて通常の状態に位置した状態となる。
すなわち、図12に示すように、係止部材72は、圧縮ばね73に付勢されて最も引き込んだ状態(先端が僅かに縦框4dの端面から突出した状態)となり、連動部材71は、圧縮ばね73に付勢された係止部材72に先端部の斜面が付勢されることにより、内側に向かって最も後退した状態となり、補助レバー25は、連動部材71に基端部が内側に向かって付勢されることにより、先端側(操作される側)が最も外側(内側ハンドル13から最も離れる側)に配置される。
なお、補助レバー25、連動部材71、係止部材72のうちの少なくとも一つの部材は、図示しないストッパにより、その移動範囲を規制されており、係止部材72の後端が連動部材71の斜面の範囲から外れないようになっている。また、前記ストッパにより、係止部材72が最も突出した状態でも、縦枠2d(受座11)に接触しない状態で係止部材72の移動が規制される。
そして、この状態で、かつ、ドア本体4が開放された状態からドア本体4を閉める際に、補助レバー25に内側ハンドル13とともに手を掛けた状態で補助レバー25を引くことでドア本体4を閉めると、補助レバー25が図13に示すように引かれた状態となる。この際には、補助レバー25の先端側が内側ハンドル13に最も近づいた状態となる。また、補助レバー25の基端部により連動部材71が内側から外側方向に押され、連動部材71がその軸方向に沿って前進する。
そして、連動部材71の先端部の斜面に後端が当接した係止部材72は、斜面により縦枠2d側に押し出され、係止部材72の先端部が、図13に示すように、被係止部材74の最先端部と受座11との間から二段階に屈曲する被係止部材74の中に挿入された状態となる。
そして、この状態でドア本体4が閉塞した状態となることから、補助レバー25および内側ハンドル13から手を離すと、上述のように圧縮ばね73により係止部材72が引き込む方向に移動するが、係止部材72の先端部が被係止部材74に係止された状態なので、被係止部材74の先端部のコ字状部分に係止部材72の先端部75が入りこんだ状態で、係止部材72は圧縮ばねに付勢されても引き込めない状態となる。
この状態では、上述のように係止部材72の先端部75のドア本体4の開放側への移動も被係止部材74の前記コ字状部分により阻止されるので、ドア本体4を外側ハンドル14側から開けることができず施錠状態となる。
解錠する場合は、内側ハンドル13と補助レバー25を一体に手で握るように操作して、補助レバー25を内側ハンドル13側に近づけ、この状態で内側ハンドル13を外側に押すことで、係止部材72の先端部75の位置が被係止部材74と受座11との間の開放部分となる。すなわち、補助レバー25を内側ハンドル13側に引くことで、係止部材72の位置が被係止部材74との係合を解除可能な位置となり、ドア本体4を開放側に動かすことで、係止部材72と被係止部材74との係合が解除される。
そして、この例においても、ドア本体4を閉める際に、内側ハンドル13と一緒に操作可能な位置にある補助レバー25を持って、ドア本体4を閉める方向に力をかけることで、施錠を行うことができ、施錠のし忘れを防止することができる。
なお、施錠に際しては、ドア本体4が略閉まった状態となるまで、補助レバー25を操作している必要があり、ドア本体4の外側ハンドル14側から補助レバー25を操作して施錠しようとしても、ドア本体4が閉まる直前に補助レバー25から手を離さなければならず、ドア本体4が閉まる前に補助レバー25から手を離すと圧縮ばね73の付勢力により、係止部材72が被係止部材74に係止不可能な否係止位置に移動してしまい施錠状態とならず、締め出し状態となるのを防止することができる。
また、図示されていないが、第3の実施形態においても、内側ハンドル13および外側ハンドル14により操作可能なラッチボルトが設けられている。また、第3の実施形態においては、掛止部材72および被係止部材74に施錠されるので、特にデッドボルトを設ける必要はない。
なお、本発明は、前述の実施の形態に限定されるものではなく、種々変更可能である。
例えば、前述の各実施の形態では、第1のハンドルおよび第2のハンドルとしてそれぞれ、室内の内側ハンドル13および室外の外側ハンドル14としたが、室外ハンドルおよび室内ハンドルとしたり、あるいは共に室内のハンドルなどとしてもよい。
また、第1の実施形態においては、嵌入部18の前進および後退を補助レバー25で操作する場合に、歯車26および歯車28を用いて補助レバー25の回転移動を嵌入部18に伝達するとともに、連結片27と接続部18aの取り付け部の遊びに基づいて回転運動を直線運動に変換したが、歯車26および歯車28を摩擦車に代えてもよいし、伝達ベルトを有するプーリーに代えても良い。また、ワイヤー等の紐状部材を用いて補助レバー25の基端部の回転運動を嵌入部18に伝動するとともに直線運動に変換するようにしてもよい。さらに、リンク機構を用いて、補助レバー25の基端部の回転運動を嵌入部18に伝動するとともに直線運動に変換するようにしてもよい。
また、前述の第2の実施の形態において、デッドボルト81をサムターン82により操作するようにしたが、これに代えてまたはこれに加えてキーにより操作されるシリンダ等により操作するようにしてもよい。
また、前述の第2の実施の形態において、内側ハンドル(第1のハンドル)と外側ハンドル(第2のハンドル)とは一体的に回動可能に連結されていてもよいし、あるいは外側ハンドルと内側ハンドルとが別々に回動可能とされて、ラッチボルトの解除を行うことができるようになっていてもよい。
補助操作手段は、補助レバー25のようなレバー状(棒状)の構図に限られるものではなく、例えば、内側ハンドルのドア本体側に設けられるボタン状のものであってよいし、基本的に内側ハンドルもしくはその近傍に設けられて、ドア本体4を閉める際に、内側ハンドルと一緒に操作可能となっていればよい。したがって、補助操作手段は、内側ハンドルと一体に操作可能ならば、ドア本体の内側ハンドルの近傍となる部分から内側ハンドル側に突出するような部材であってもよく、内側ハンドルに設けられる必要はない。
また、前述の第3の実施の形態では、被係止部材74と係止部材72との係合によって施錠を行うものとし、特にデッドボルトを使わないものとしたが、デッドボルトを併用してもよい。なお、デッドボルトを併用しない場合にも上述のように問題なく、ドアの施錠が可能であるが、容易に破綻されないように、係止部材72や被係止部材74に十分な強度を持たせる必要がある。例えば、係止部材72を細い部材で図示し、被係止部材74を薄い板で図示したが、これらを太い部材や厚い部材で構成するものとしても良い。
本発明の第1の実施の形態に係るドアを示す図であって、ドアを室内側から見た図である。 開状態のドアの要部を示す図であって、(a)は横断面図であり、(b)は室内側から見た図である。 同、(a)は閉状態のドアの要部を示す横断面図であり、(b)は室内側から見た図である。 同、(a)は施錠状態のドアの要部を示す横断面図であり、(b)は室内側から見た図である。 同、(a)は内側ハンドルを回動させた状態のドアの要部を示す横断面図であり、(b)は室内側から見た図である。 同、(a)は内側ハンドルを示す横断面図であり、(b)は(a)のA方向矢視図であり、(c)は内側ハンドルが回動した状態の図である。 同、(a)は外側ハンドルを示す横断面図であり、(b)は(a)のB方向矢視図であり、(c)は外側ハンドルが回動した状態の図である。 内側ハンドルと外側ハンドルとの連結手段を示す図であって、(a)は連結状態を示す図であり、(b)は連結が解除された状態を示す図である。 作動制限手段を示す図であって、(a)は室外側から見た図であり、(b)は(a)のC方向矢視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るドアを示す図であって、(a)は閉状態のドアの要部を示す側面図であり、(b)は(a)のD方向矢視図であり、(c)は(b)にE方向矢視図である。 同、(a)は施錠状態のドアの要部を示す側面図であり、(b)は(a)のF方向矢視図であり、(c)は(b)のG方向矢視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るドアを示す図であって、(a)は開状態のドアの要部を示す横断面図であり、(b)は係止部材・被係止部材の部分を室内側から見た図である。 同、(a)ドアを閉塞した際に施錠操作を行い、ドアが閉塞した直後のドアの要部を示す横断面図であり、(b)は係止部材・被係止部材の部分を室内側から見た図である。 同、(a)施錠状態のドアの要部を示す横断面図であり、(b)は係止部材・被係止部材の部分を室内側から見た図である。
符号の説明
1 ドア(開口部装置)
2 枠体
4 戸体(ドア本体)
6 施錠装置
11 受座
12 ラッチボルト
13 内側ハンドル(第1のハンドル)
14 外側ハンドル(第2のハンドル)
25 補助レバー(補助操作手段)
30 連結手段
60 作動制限手段
72 係止部材
74 被係止部材
80 デッドボルト連動手段
81 デッドボルト

Claims (5)

  1. 建物の開口に設けられる枠体と、この枠体内に開閉自在に設けられるドア本体と、施錠可能な施錠装置とを備え、前記施錠装置は、前記枠体に設けられた受座と、前記ドア本体に設けられて前記受座に挿脱自在でかつ前記受座に挿入されるように付勢されたラッチボルトと、前記ドア本体に設けられて前記ドア本体の一方側および他方側にそれぞれ突出する第1のハンドルおよび第2のハンドルと、第1のハンドルもしくは当該第1のハンドルの近傍に設けられて、第1のハンドルと一緒に前記ドア本体を閉める操作が可能な補助操作手段と、前記第1のハンドルの回動操作に基づいて前記ラッチボルトを前記受座から離脱させる離脱手段と、前記第1のハンドルに前記第2のハンドルを一体的に回動可能に連結する連結手段と、前記補助操作手段が操作されたことに基づいて前記第2のハンドルによる前記ラッチボルトの操作を不可能にするラッチボルト操作不能手段とを備えることを特徴とする開口部装置。
  2. 前記ラッチボルト操作不能手段は、前記補助操作手段の操作により、前記連結手段による前記第1のハンドルに前記第2のハンドルを一体的に回動可能に連結した状態を解除する連結解除手段により構成されることを特徴とする請求項1に記載の開口部装置。
  3. 前記ドア本体の閉時のみに、前記ラッチボルト操作不能手段の作動を可能にする作動制限手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開口部装置。
  4. 建物の開口に設けられる枠体と、この枠体内に開閉自在に設けられるドア本体と、施錠可能な施錠装置とを備え、前記施錠装置は、前記枠体に設けられた受座と、前記ドア本体に設けられて前記受座に挿脱されるデッドボルトと、前記ドア本体に設けられて前記受座に挿脱自在でかつ前記受座に挿入されるように付勢されたラッチボルトと、前記ドア本体に設けられて前記ドア本体の一方側および他方側にそれぞれ突出し、前記ラッチボルトを前記受座から離脱させる操作が可能な第1のハンドルおよび第2のハンドルと、第1のハンドルもしくは当該第1のハンドルの近傍に設けられて、第1のハンドルと一緒に前記ドア本体を閉める操作が可能な補助操作手段と、前記補助操作手段が操作されたことに基づいて前記デッドボルトを前記受座に挿入させるデッドボルト連動手段とを備えていることを特徴とする開口部装置。
  5. 建物の開口に設けられる枠体と、この枠体内に開閉自在に設けられるドア本体と、施錠可能な施錠装置と、前記ドア本体に設けられて前記ドア本体の一方側および他方側にそれぞれ突出する第1のハンドルおよび第2のハンドルとを備え、前記施錠装置は、前記枠体に設けられた被係止部材と、前記ドア本体に設けられ、当該ドア本体を閉める際に前記被係止部材に係止可能な係止位置と、前記被係止部材に係止不可能な否係止位置との間で移動可能で、かつ、否係止位置側に向けて付勢されている係止部材と、第1のハンドルもしくは当該第1のハンドルの近傍に設けられて、第1のハンドルと一緒に前記ドア本体を閉める操作が可能な補助操作手段と、前記補助操作手段が操作されたことに基づいて前記係止部材を否係止位置から係止位置に移動させる係止部材移動手段とを備え、前記ドア本体を閉めた際に、前記係止部材が前記被係止部材に係止されることにより、前記ドア本体が開放できない状態に固定されることを特徴とする開口部装置。
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