JP5390359B2 - 錠部材の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダー錠やサムターンから入力される操作力で回動される錠部材の構造に関する。
錠装置は、錠箱に種々の錠部材を内設してなる。この錠部材の一つにシリンダー錠やサムターンからの回動操作力を内部の施解錠機構へ伝達するための所謂ダルマがある(例えば特許文献1参照)。従来、ダルマ500は、図5に示すように、シリンダー錠側の連結ピース片(図示せず)が係合されるシリンダー錠側半割部材501と、サムターン側の連結ピース片(図示せず)が係合されるサムターン側半割部材503の2部材を貼り合わせて形成していた。
シリンダー錠側半割部材501及びサムターン側半割部材503は、本体部505a,507a、腕部505b,507bを有するプレート505,507をプレス加工によりそれぞれ打ち抜き、さらに、本体部505a,507aに円筒状の軸部505c,507cを絞り加工して形成される。この際、軸部505c,507cの底壁には連結ピース片の係合する係合穴505d,507dが穿設される。このようにして形成されたシリンダー錠側半割部材501及びサムターン側半割部材503は、軸部505c,507cが外側となるようにしてプレート面同士を貼り合わされる。つまり、係合穴505d,507dは、向かい合って形成される内部の空洞部分を介して同一中心の穴となる。一体となったダルマ500の腕部505b,507bには、クリックバネガイド509が不図示のピンにて回動自在に連結される。
ダルマ500は、軸部505c,507cの外周面が、錠箱の両側板から張り出された軸受部の軸受穴(図示せず)に回動自在に挿入されて支持される。錠箱の両側にはシリンダー錠とサムターンが配置され、それぞれの連結ピース片が、軸部505c,507cの係合穴505d,507dに係合される。これにより、例えばシリンダー錠が合鍵によって操作されると、シリンダー錠の連結ピース片にてダルマ500が回動され、例えば腕部505b,507bがデッドボルト(図示せず)を押圧して、錠箱からのデッドボルトの進出及び後退を可能とした。
特開2001−227215号公報
しかしながら、上記した従来のダルマ500は、絞り加工した軸部505c,507cに、係合穴505d,507dを穿設したシリンダー錠側半割部材501及びサムターン側半割部材503を貼り合わせていたため、プレス加工精度や組立精度によって、シリンダー錠側とサムターン側とで係合穴505d,507dにずれの生じる虞、すなわち両係合穴505d,507dの中心軸線が1つにならない、或いは両穴の位置が一致しない虞があった。また、貼り合わせ状況によってシリンダー錠側の係合穴505dとサムターン側の腕部507b、或いはその逆のサムターン側の係合穴507dとシリンダー錠側の腕部505bにずれの生じる虞があった。このような表裏の係合穴505d,507d同士や係合穴505d,507dと腕部505b,507bとにずれが生じると、合鍵やサムターンの姿勢が例えば水平位置より傾斜したり、合鍵やサムターンの作動開始位置に誤差が生じたりして、操作、動作が不定となる虞があった。このような姿勢の不揃い、操作の不定は、錠装置の品質を低下させる要因となった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、係合穴両側の相対位置精度を高めることができるとともに、係合穴と腕部の相対位置精度を高めることができる錠部材の構造を提供し、もって、錠装置の品質向上を図り、その操作性の向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の錠部材の構造は、錠箱11に内設され、シリンダー錠13やサムターンの連結ピース片15を介して入力される操作力で回動される錠部材17の構造であって、
内周に前記連結ピース片15の係合する係合穴19を有し外周面の中央部21に回転規制凸部23が突設され該外周面の中央部21を挟む外周面の両側が軸部27となるダルマコア29と、
内側に形成された装着穴31を前記ダルマコア29の外周面の中央部21に装着し相対回転が規制されて取り付けられるとともに、回動半径外側に向かって腕部33が突設されるダルマプレート35と、
バネ座37を有して前記腕部33に回動自在に連結されクリックバネ39の一端39aが前記バネ座37に当接して外挿されるクリックバネガイド41と、
を具備することを特徴とする。
この錠部材の構造では、一部品からなるダルマコア29に係合穴19が貫通して形成され、従来構造のように別体の2部品を合わせる構造に比べ、係合穴19の両側穴開口の相対位置精度が高まる。また、ダルマコア29の中央部21に腕部33を有したダルマプレート35が嵌着されて一体となり、係合穴19と腕部33の相対位置精度も高まる。
請求項2記載の錠部材の構造は、請求項1記載の錠部材の構造であって、
前記ダルマコア29の回転規制凸部23の厚みと前記ダルマプレート35の厚みが同一であることを特徴とする。
この錠部材の構造では、ダルマプレート35の外周面における中央部21に、回転規制凸部23が突設され、この回転規制凸部23を凹部35bに係合させた状態でダルマプレート35がダルマコア29の外周面に嵌着される。この際、回転規制凸部23の厚みとダルマプレート35の厚みとが同一となることで、ダルマコア29に対するダルマプレート35の回転固定強度が大きくなる。また、回転規制凸部23の側面とダルマプレート35の側面とが同一面となり、厚み方向に段差が生じなくなり、ガタツキの発生が抑えられる。
請求項3記載の錠部材の構造は、請求項1又は請求項2記載の錠部材の構造であって、
前記ダルマプレート35は、同一形状の単体プレート35Aを複数枚貼り合わせてなることを特徴とする。
この錠部材の構造では、回転規制凸部23と同一厚のダルマプレート35を一度のプレス加工で形成する場合に比べ、歪みの小さい高精度なプレス加工が行える。また、バリの発生も小さくなる。
請求項4記載の錠部材の構造は、請求項3記載の錠部材の構造であって、
前記ダルマプレート35の前記腕部33を貫通して加締められるかしめピン45に、前記クリックバネガイド41が回動自在に連結されることを特徴とする。
この錠部材の構造では、複数枚の単体プレート35Aが、積層方向に貫通するかしめピン45によって挟持される。この際、かしめピン45をクリックバネガイド41に貫通しておく。かしめピン45は、クリックバネガイド41が回動自在となるようクリアランスを設けて加締める。これにより、単体プレート35Aを挟持するかしめピン45が、腕部33とクリックバネガイド41の連結部材として兼用可能となる。
本発明に係る請求項1記載の構造によれば、連結ピース片の係合するダルマコアと、ダルマコアに取り付けられ腕部が突設されるダルマプレートと、腕部に回動自在に連結されクリックバネが外挿されるクリックバネガイドと、からなるので、係合穴両側の相対位置精度を高めることができるとともに、係合穴と腕部の相対位置精度を高めることができる。この結果、シリンダー錠とサムターンの操作角度や遊び量の差異をなくすことができ、錠装置の品質を向上させることができ、その操作性を向上させることができる。
請求項2記載の構造によれば、ダルマコアの回転規制凸部の厚みとダルマプレートの厚みが同一であるので、ダルマコアに対するダルマプレートの回転固定強度を大きくすることができる。また、厚み方向に段差のない形状とし、既存の錠部材と互換性を持たせることができ、ガタツキの発生が抑えられる。
請求項3記載の構造によれば、ダルマプレートが、同一形状の単体プレートを複数枚貼り合わせてなるので、歪みの小さい高精度なプレス加工が行え、バリの発生も小さくして、容易且つ安価に製造できる。
請求項4記載の構造によれば、ダルマプレート及び腕部を貫通して加締められるかしめピンに、クリックバネガイドが回動自在に連結されるので、複数枚のダルマプレートを挟持するためのかしめピンを、腕部とクリックバネガイドの連結部材に兼用でき、部品点数を少なくできる。
本発明に係る錠部材の構造が適用された錠箱の内部正面図である。 図1に示した錠箱の施錠状態を表す正面図である。 (a)はダルマプレートのみ断面A−Aで切り欠いた錠部材の側面図、(b)は錠部材の正面図である。 錠部材を錠箱両側板の軸受部と共に表した分解斜視図である。 従来の錠部材の側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る錠部材の構造が適用された錠箱の内部正面図、図2は図1に示した錠箱の施錠状態を表す正面図である。
本発明に係る錠部材の構造は、施解錠装置(錠装置)100の錠部材17である所謂ダルマに好適に用いることができる。錠部材17の構造の説明に先立ち、先ず錠部材17の内設される錠装置100の概略構成を説明する。錠装置100は、金属からなる偏平四角箱状の錠箱11にて外殻が形成される。錠箱11の一側面には、扉47の木口49と平行となって固定ビス51にて取り付けられる固定板53が上下に延出して形成される。固定板53は、その表面に木口49と面一となって、固定ビス55によって錠箱11に固定されるフロント板57によって覆われる。
図1には室内側から見た錠箱内部が表されている。図1の紙面背面側は室外側となり、錠箱11の室外側にはシリンダー錠13が取り付けられる。シリンダー錠13は、錠箱11の室外側壁59aに凹設されたシリンダー錠固定凹部61a(図4参照)に後部が嵌合される。シリンダー錠固定凹部61aに後部が嵌合したシリンダー錠13は、木口49から挿入される固定ピン63にて錠箱11と固定される。
錠箱11内にはデッドボルト65が摺動自在に内設される。デッドボルト65は、固定板53及びフロント板57の進退開口穴67を介して木口49から進退する。デッドボルト65は、長穴69を、錠箱11に固定されたガイド軸71に係合させて摺動自在に支持される。錠箱11内のデッドボルト65の上側にはカマデッドボルト75が設けられ、カマデッドボルト75は錠箱11に固定された支軸73にて回動自在となる。カマデッドボルト75には曲溝77が形成され、曲溝77はデッドボルト65に固定された連動ピン79に係合する。これにより、カマデッドボルト75は、デッドボルト65の進出に従動し、図2に示すように、進退開口穴67から円弧を描いて突出して、不図示のストライク板の背面に係止する。
錠箱11内には、デッドボルト65の下方にストッパ81が設けられる。ストッパ81は、基端81aが支軸83に回動自在に支持され、付勢バネ85によって図1の時計回りに付勢されている。ストッパ81は、図2に示すデッドボルト65が進出した状態で、先端81bがデッドボルト65の後部切欠87に係止して、デッドボルト65の後退を阻止するよう働く。
次に、錠部材17について説明する。
錠箱11内には、デッドボルト65の上方に錠部材17が回動自在に設けられる。錠部材17は、シリンダー錠13やサムターン(図示せず)の連結ピース片15を介して入力される操作力で回動される。例えば図1に示す解錠状態において、シリンダー錠13に挿入された合鍵(図示せず)が同図の時計回りに90度回転されると、シリンダー錠13の連結ピース片15にて錠部材17も90度回転して図2に示す状態となる。
図3(a)はダルマプレートのみ断面A−Aで切り欠いた錠部材の側面図、(b)は錠部材の正面図、図4は錠部材を錠箱両側板の軸受部と共に表した分解斜視図である。
錠部材17は、ダルマコア29と、ダルマプレート35と、クリックバネガイド41と、を具備してなる。ダルマコア29は、内周に連結ピース片15の係合する係合穴19を有する。係合穴19は、2つの扇形を点対称に配置した所謂ダルマ形状で形成される。扇形状の半径と平行な面19aが連結ピース片15との接触面となる。したがって、面19a,19aの間が連結ピース片15の空転する遊び空間となる。これにより、例えば施錠完了状態から合鍵のみを90度戻し回転して、鍵穴からの合鍵の抜き取りを可能としている。
ダルマコア29は、筒形状の外周面の中央部21に、半径方向外側に突出する三角凸部89と、四角形状の回転規制凸部23とが突設されている。これら三角凸部89及び回転規制凸部23を挟む外周面の両側は、円筒外周面の軸部27,27となる。ダルマコア29は、亜鉛ダイキャストで形成される。プレス加工でなくダイキャスト品なので精度が得られる。特に、1部品であるため係合穴19における表裏からの形状に誤差がなく、中心軸線が表裏を貫通して位置し、外周面についても軸部27が1つの部材であることで安定した操作性が得られる。
ダルマコア29は、軸部27,27にて錠箱11に回動自在に支持される。軸部27,27は、図4に示す錠箱11の室外側壁59aと、室内側壁59bに形成された軸受穴91a,91bに挿入支持される。軸受穴91a,91bは、シリンダー錠固定凹部61a、サムターン用凹部61bの底板である軸受部91,91に穿設されている。
ダルマコア29の外周には、ダルマプレート35が嵌着される。ダルマプレート35は、内側に形成された装着穴31を、ダルマコア29の外周面の中央部21に装着し、相対回転が規制されて取り付けられる。相対回転は、三角凸部89に三角凹部35aを嵌合するとともに、回転規制凸部23に四角凹部35bを嵌合して規制される。ダルマプレート35には、回動半径外側に向かって腕部33が突設される。この腕部33は、先端33aが、デッドボルト65の半円状に切り欠いた進退押圧凹部93(図1,図2参照)と係合する。
ダルマコア29の回転規制凸部23の厚みと、ダルマプレート35の厚みtとは同一となる。錠部材17では、ダルマプレート35の外周面における中央部21に、回転規制凸部23が突設され、この回転規制凸部23を四角凹部35bに係合させた状態でダルマプレート35がダルマコア29の外周面に嵌着される。この際、回転規制凸部23の厚みとダルマプレート35の厚みtとが同一となることで、ダルマコア29に対するダルマプレート35の回転固定強度が大きく確保される。また、図3(a)に示すように、回転規制凸部23の側面とダルマプレート35の側面とが同一面となり、厚み方向に段差が生じなくなりガタツキがない。
本実施の形態において、ダルマプレート35は、同一形状の単体プレート35A,35Aを複数枚(図例では2枚)で積層構成される。ダルマプレート35は、複数枚を積層することで、三角凸部89や回転規制凸部23と同一厚のダルマプレート35を一度のプレス加工で形成する場合に比べ、歪みの小さい高精度なプレス加工が行える。また、バリの発生も小さくなる。さらに、1枚に比べ強度を向上させることができる。単体プレート35A,35Aは、腕部33の貫通孔33bに挿通されるかしめピン45によって挟持される。
ダルマプレート35の腕部33には、クリックバネガイド41が回動自在に連結される。クリックバネガイド41は、腕部33を貫通するかしめピン45が、連結穴41aを貫通することで腕部33に回動自在に連結される。複数枚の単体プレート35A,35Aをかしめピン45によって挟持する際、かしめピン45をクリックバネガイド41の連結穴41aに貫通しておく。かしめピン45は、クリックバネガイド41が回動自在となるようクリアランスを設けて加締める。これにより、単体プレート35A,35Aを挟持するかしめピン45が、腕部33とクリックバネガイド41の連結部材として兼用可能となっている。
クリックバネガイド41は、杆状の上部に上記の連結穴41aを有し、その下方にバネ座37を有する。クリックバネガイド41の下方には図1に示すクリックバネ39が外挿され、クリックバネ39は一端39aがバネ座37に当接する。クリックバネガイド41の下端は、錠箱11の室外側壁59aに回動自在に固定された回動軸95に、直径方向で摺動自在に貫通する。クリックバネ39は、一端がバネ座37に当接し、他端が回動軸95に当接している。錠部材17が回動されると、バネ座37と回動軸95との間隔が拡縮し、クリックバネ39が伸縮される。これにより、錠部材17は、図1に示す解錠位置、又は図2に示す施錠位置の何れかに付勢配置されるようになっている。
また、バネ座37にはストッパ解除杆97が下方に延出されている。ストッパ解除杆97は、図2に示す施錠状態の錠部材17が、解錠方向(図2の反時計回り)に回転されると、下端でストッパ81を押下し、ストッパ81によるデッドボルト65の後退規制を解除するように働く。
次に、上記構成を有する錠部材の構造の作用を説明する。
錠部材の構造では、連結ピース片15が回転すると、ダルマコア29の面19aが連結ピース片15によって押圧され、ダルマコア29と共にダルマプレート35、すなわち、錠部材17が回転する。錠部材17が回転すると、腕部33に連結されたクリックバネガイド41が回動軸95を貫通する方向に摺動する。クリックバネガイド41が回動軸95に対して摺動すると、外挿されたクリックバネ39が圧縮される。
圧縮されたクリックバネ39は、錠部材17の回転位置が中立点を超えると復元力が回転方向に作用するようになる。したがって、錠部材17は、クリックバネ39からの付勢力を受けて回転終了位置へ保持される。つまり、解錠位置又は施錠位置のいずれかに付勢されて配置される。錠部材17は、この回転により腕部33がデッドボルト65の進退押圧凹部93を押圧し、施錠回転ではデッドボルト65を進出させ、解錠回転ではデッドボルト65を後退させる。
このように作動する錠部材17では、一部品からなるダルマコア29に係合穴19が貫通して形成され、従来構造のように別体の2部品を貼り合わせる構造に比べ、係合穴19の両側穴開口の相対位置精度が高まる。また、ダルマコア29の中央部21に腕部33を有したダルマプレート35が嵌着されて一体となるので、係合穴19の左右開口と腕部33との相対位置精度も高まる。
したがって、本実施の形態による錠部材17の構造によれば、連結ピース片15の係合するダルマコア29と、ダルマコア29に取り付けられ腕部33が突設されるダルマプレート35と、腕部33に回動自在に連結されクリックバネ39が外挿されるクリックバネガイド41と、からなるので、係合穴19両側の相対位置精度を高めることができるとともに、係合穴19と腕部33の相対位置精度を高めることができる。この結果、シリンダー錠とサムターンの操作角度や遊び量の差異をなくすことができ、錠装置100の品質を向上させることができ、その操作性を向上させることができる。
また、ダルマコア29の回転規制凸部23の厚みとダルマプレート35の厚みが同一であるので、ダルマコア29に対するダルマプレート35の回転固定強度を大きくすることができる。また、厚み方向に段差のない形状とし、既存の錠部材と互換性を持たせることができる。
また、ダルマプレート35が、同一形状の単体プレート35Aを複数枚貼り合わせてなるので、歪みの小さい高精度なプレス加工が行え、バリの発生も小さくして、容易且つ安価に製造できる。
さらに、ダルマプレート35及び腕部33を貫通して加締められるかしめピン45に、クリックバネガイド41が回動自在に連結されるので、複数枚のダルマプレート35を挟持するためのかしめピン45を、腕部33とクリックバネガイド41の連結部材に兼用でき、部品点数を少なくできる。
また、クリアランスなどによるガタツキが生じているとしても、表裏(シリンダー錠側とサムターン側)で同じであり、操作性が同じになる。貼り合わせ構造に比べ、位置決めピンや位置決め孔を設ける必要がなくなることから、構造が簡単となり、製造を容易にし、且つ耐久性を高めることができる。
なお、上記実施の形態では、ダルマプレート35が2枚の単体プレート35A,35Aからなる構成を例示したが、ダルマプレート35は、1枚で形成してもよく、或いは2枚以上の複数枚の単体プレート35Aで構成してもよい。
11…錠箱
13…シリンダー錠
15…連結ピース片
17…錠部材
19…係合穴
21…外周面の中央部
23…回転規制凸部
27…軸部
29…ダルマコア
31…装着穴
33…腕部
35…ダルマプレート
35A…単体プレート
37…バネ座
39…クリックバネ
39a…一端
41…クリックバネガイド
45…かしめピン
100…錠装置

Claims (4)

  1. 錠箱に内設され、シリンダー錠及びサムターンの連結ピース片を介して入力される操作力で回動される錠部材の構造であって、
    内周に前記連結ピース片の係合する係合穴を有し外周面の中央部に回転規制凸部が突設され該回転規制凸部を挟む外周面の両側が軸部となるダルマコアと、
    内側に形成された装着穴を前記ダルマコアの外周面の中央部に装着し相対回転が規制されて取り付けられるとともに、回動半径外側に向かって腕部が突設されるダルマプレートと、
    バネ座を有して前記腕部に回動自在に連結されクリックバネの一端が前記バネ座に当接して外挿されるクリックバネガイドと、
    を具備することを特徴とする錠部材の構造。
  2. 請求項1記載の錠部材の構造であって、
    前記ダルマコアの回転規制凸部の厚みと前記ダルマプレートの厚みが同一であることを特徴とする錠部材の構造。
  3. 請求項1又は請求項2記載の錠部材の構造であって、
    前記ダルマプレートは、同一形状の単体プレートを複数枚貼り合わせてなることを特徴とする錠部材の構造。
  4. 請求項3記載の錠部材の構造であって、
    前記ダルマプレートの前記腕部を貫通して加締められるかしめピンに、前記クリックバネガイドが回動自在に連結されることを特徴とする錠部材の構造。
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