JP2007023761A - ドア錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】サムターンユニットが外部から不正に解錠操作されるのを防止することができるようにしたドア錠を提供することである。
【解決手段】錠ケース1の側板に支持された固定筒18内にサムターン軸21を挿入し、そのサムターン軸21の端部をデッドボルトと連動する回転可能なシリンダカム7に連結する。サムターン軸21の外側にトルク伝達筒22を嵌合し、そのトルク伝達筒22に摘み23を連結する。摘み23によって一対の押釦24を支持する。押釦24が押し込まれずに摘み23が回転され、その摘み23と共に回転するトルク伝達筒22がサムターン軸21に対して相対回転したとき、クラッチ25によりサムターン軸21を固定筒18に結合してサムターン軸21を回り止めする。
【選択図】図3

Description

この発明は、ドアを閉鎖位置でロックするドア錠に関するものである。
この種のドア錠として、屋外側から操作されるシリンダ錠と、屋内側から操作されるサムターンユニットとを有し、前記シリンダ錠のキー溝に挿入されるキーの回転操作、または、サムターンユニットの摘みの回転操作によってデッドボルトを施錠位置と解錠位置との間で進退させるようにしたものが従来から知られている。
ところで、サムターンユニットを有するドア錠においては、サムターンユニットの摘みが扁平な板状であるため、ドリルによってドアに貫通孔を形成し、その貫通孔に針金を挿入し、針金の先端に設けられた折曲片を摘みに係合させて針金を引くことにより摘みが回転してドア錠が解錠されるおそれがあり、安全性に問題がある。
そのような問題点を解決するには、サムターンユニットの摘みを着脱可能なカバーで覆い、あるいは、摘みを円形にして針金が係合されないようにすることがきわめて有効であるが、カバーを取付ける安全装置においては、摘みの回転時に滑りが生じ、操作性が悪くなるという不都合が生じる。
この発明の課題は、サムターンユニットを有するドア錠において、外部から不正に解錠操作されるのを防止することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、ドアの内部に埋込まれる錠ケースと、その錠ケースの屋内側の側板に接続された固定筒とを有し、その固定筒によって支持されたサムターンユニットの摘みの回転操作によって錠ケース内に組込まれたシリンダカムを回転させ、そのシリンダカムと連動するデッドボルトを進退させるようにしたドア錠において、前記サムターンユニットが、前記固定筒内に挿通されてシリンダカムに一端部が連結され、他端部が固定筒より外部に位置する回転可能なサムターン軸と、そのサムターン軸を中心として回転可能なトルク伝達筒と、そのトルク伝達筒に連結された摘みと、その摘みに形成された釦挿入孔内にスライド自在に挿入され、押し込みによってサムターン軸に連結される押釦と、前記トルク伝達筒とサムターン軸の相対回転時に、固定筒にサムターン軸を結合するクラッチと、前記サムターン軸とトルク伝達筒の相対的な回転量を規制する回転角規制手段とから成る構成を採用したのである。
上記の構成からなるドア錠において、押釦を押し込まずにサムターンユニットの摘みを回転させると、トルク伝達筒がサムターン軸に対して相対回転し、その相対回転によってクラッチがサムターン軸と固定筒とを結合する。このため、サムターン軸は回り止めされ、シリンダカムを回転させることができないためにデッドボルトは施錠位置又は解錠位置に保持される。
また、サムターン軸に対してトルク伝達筒が所定角度相対回転すると、回転量規制手段が作動してトルク伝達筒が回り止めされる。
一方、押釦を押し込んで摘みを回転させると、その回転はサムターン軸に伝達される。このとき、サムターン軸とトルク伝達筒は共に回転するため、クラッチは結合解除状態を維持し、上記サムターン軸の回転によりシリンダカムが回転し、デッドボルトが進退して、ドア錠は施錠又は解錠される。
ここで、摘みを扁平とすると、その摘みがつまみ易く、操作性を高めることができる。
この発明に係るドア錠において、クラッチは、固定筒内に大径孔部を形成し、サムターン軸にはその大径孔部の端面と軸方向で対向するフランジを設け、トルク伝達筒にはサムターン軸のフランジと軸方向で対向するフランジを形成し、前記サムターン軸のフランジに形成されたポケットにフランジの厚みより大径のボールを組込み、前記大径孔部の端面及びトルク伝達筒のフランジにボールの一部が嵌合可能な係合凹部を形成し、サムターン軸とトルク伝達筒の相対回転により、ボールの一部を大径孔部の端面に形成された係合凹部に係合させるようにしたものであってもよい。
上記のようなクラッチの採用において、回転角規制手段として、サムターン軸のフランジとトルク伝達筒のフランジの一方に周方向に延びる円弧状の長孔を形成し、他方にその長孔に挿入されるピンを設けた構成から成るものを採用することができる。
また、クラッチは、サムターン軸に固定筒の内径面とトルク伝達筒の外径面間に形成される空間内で回転可能な円筒部を設け、その円筒部に形成されたポケットにボールを組込み、固定筒の内径面にはボールの一部が嵌合可能な係合凹部を形成し、トルク伝達筒の外径面にはボールの一部が嵌合可能な係合凹部を設け、サムターン軸とトルク伝達筒の相対回転により、ボールの一部を係合凹部に係合させるようにしたものであってもよい。
そのようなクラッチの採用において、回転角規制手段として、トルク伝達筒の固定筒内に位置する端面に周方向に長く延びる切欠部を形成し、サムターン軸にはその切欠部内に挿入されるピンを設けた構成から成るものを採用することができる。
この発明に係るドア錠において、サムターン軸をカム連結軸部と摘み係合軸部とに分割し、その分割面に回転方向の係合部を設け、前記摘み係合軸部の端部に扁平板部を形成し、前記摘みには、その扁平板部と対向する位置に対向一対の釦挿入孔を設け、各釦挿入孔内に押釦を挿入して抜止めすると、一対の押釦の押し込みによって、その一対の押釦で扁平板部を両側から確実に挟持することができる。
このため、一対の押釦を押し込んで摘みを回転させる際の回転力をサムターン軸に確実に伝達することができると共に、押釦と扁平板部の挟持部でのずれ動きは全くないため、挟持部でのへたりや塑性変形を防止することができ、耐久性に優れたドア錠を得ることができる。
また、サムターン軸をカム連結軸部と摘み係合軸部とに分割したことによって、各軸部を容易に製作することができ、コストの低減を図ることができる。
上記のように、この発明に係るドア錠においては、解錠に際し、押釦を押し込んでから摘みを回転させる必要があるため、外部から挿入される針金によって不正に解錠されることはなく、防犯性に優れたドア錠を得ることができる。
また、サムターンユニットが、サムターン軸にトルク伝達筒を嵌合し、そのトルク伝達筒に摘みを連結し、その摘みに支持された押釦を弾性部材によって外方向への突出性を付与する部品点数の少ない構成であるため、組立てが容易であり、コストの安いドア錠を提供することができる。
さらに、摘みが扁平であるため、その摘みが横長の状態にあるか、あるいは、縦長の状態にあるかによってドア錠が施錠状態にあるか、解錠状態にあるかを判別することができ、一般的なサムターンと同様に、施解錠状態を屋内から容易に確認することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図16はこの発明に係るドア錠の第1の実施形態を示す。図1および図2に示すように、角形の錠ケース1は、フロントプレート2を有し、そのフロントプレート2にボルト挿入孔3が設けられている。
錠ケース1内に組込まれたデッドボルト4は上記ボルト挿入孔3に対して進退自在とされている。
錠ケース1は、ドアAの木口に形成された図示省略の凹部内に嵌合され、フロントプレート2の上下部に挿通されたねじ5の締付けによってドアAに固定される。
一方、ドア枠Bのたて枠bには、ボルト挿入孔3と対応する位置に受金具Cが取付けられ、その受金具Cの開口を閉塞するストライクDにデッドボルト4が係合可能な係合孔dが設けられている。
図3に示すように、錠ケース1の内部には、デッドボルト4の後端部上に対向一対の支持板6が設けられている。一対の支持板6は錠ケース1の対向する側板1aに固定され、その対向一対の支持板6によって円形のシリンダカム7が回転自在に支持されている。
図3および図8に示すように、シリンダカム7は、軸方向の両端に一対の端板7aを有し、各端板7aに形成された係合孔8の内周対向位置に一対の突出部9が設けられている。また、シリンダカム7の外周には押圧レバー10が設けられている。押圧レバー10は支持板6に設けられた一対の突起11a、11b間において揺動自在とされている。押圧レバー10は、図9の矢印で示す方向への揺動時に、デッドボルト4の後側上部に設けられた前後一対の突片12a、12bの前側突片12aを押圧する。その押圧によってデッドボルト4が前進して、図1に示すように、先端部がストライクDの係合孔dに係合する。
また、押圧レバー10は、矢印で示す方向と反対の方向に揺動すると、後側の突片12bを押圧し、その押圧によってデッドボルト4が後退し、デッドボルト4の先端部が係合孔dから抜け出すようになっている。
ここで、デッドボルト4の先端部が係合孔dに係合する状態が施錠位置であり、その係合孔dから先端部が抜け出した状態が解錠位置である。
図8に示すように、押圧レバー10の先端部にはロッド13の一端部が連結され、ロッド13の他端部はデッドボルト4をスライド自在に支持するベース板14の挿入孔15に挿入されている。そのロッド13の外側に設けたスプリング16は押圧レバー10が一対の突起11a、11bの一方に当接する方向にその押圧レバー10を付勢している。
図3および図4に示すように、錠ケース1の一対の側板1aのそれぞれには一対の固定筒17、18が接続され、屋外側の側板1aに接続された固定筒17によってシリンダ錠19が支持されている。
シリンダ錠19は、後端部にトルク伝達片19aを有し、そのトルク伝達片19aはシリンダカム7の一方の端板7aに形成された係合孔8内に挿入されている。トルク伝達片19aはシリンダ錠19に差し込まれる図示省略したキーの回転操作により回動され、そのトルク伝達片19aの回転は突出部9を介してシリンダカム7に伝達される。
屋内側の固定筒18には、シリンダカム7を回転操作するサムターンユニット20が支持されている。
サムターンユニット20は、固定筒18内に挿入された回転可能なサムターン軸21と、そのサムターン軸21に嵌合された回転可能なトルク伝達筒22と、そのトルク伝達筒22に接続された扁平な摘み23と、その摘み23に支持された一対の押釦24と、上記サムターン軸21に対するトルク伝達筒22の相対回転時に、固定筒18とサムターン軸21とを結合するクラッチ25と、サムターン軸21とトルク伝達筒22の相対的な回転量を規制する回転角規制手段26とから成る。
サムターン軸21は、断面十字形の係合軸部21cを一端部に有し、その係合軸部21cはシリンダカム7の他方の係合孔8に挿入されて突出部9と係合している。このため、サムターン軸21が回転すると、シリンダカム7も回転するようになっている。
また、サムターン軸21には、トルク伝達筒22の嵌合部位に半径方向の貫通孔27が形成され、その貫通孔27内に一対のボール28と、そのボール28間にスプリング29とが組込まれ、上記一対のボール28はスプリング29により外方向への突出性が付与されてトルク伝達筒22の内周に形成された断面円弧状のボール溝30に係合している。
スプリング29は、図8に示す押圧レバー10の付勢用のスプリング16より弾性が弱くなっている。このため、ボール28がボール溝30に係合する状態でトルク伝達筒22からサムターン軸21に回転が伝達されるとサムターン軸21が回転し、シリンダカム7も同方向に回転する。シリンダカム7の押圧レバー10が突起11a、11bの一方に当接してシリンダカム7およびサムターン軸21が停止し、その状態からトルク伝達筒22に回転トルクがさらに負荷されると、ボール28は押し込まれてボール溝30に対する係合が解除され、サムターン軸21に対してトルク伝達筒22が相対回転する。
図10に示すように、トルク伝達筒22は、二股片22aを端部に有し、その二股片22aに摘み23が連結される。摘み23は、一対の分割摘み23a、23aから成り、各分割摘み23aの対向面には二股片22aにねじ止めされる連結片31が設けられている。また、各分割摘み23a、23aには、図5に示すように、釦挿入孔32が形成され、その釦挿入孔32に前記押釦24が挿入されている。
押釦24は、分割摘み23aの内面に対して衝合可能な一対の抜け止め片34を有し、一方の押釦24の抜け止め片34と他方の押釦24の抜け止め片34間に、各押釦24を外部に向けて付勢する弾性部材としてのスプリング35が組込まれている。
押釦24は、その押釦24の押し込み状態でサムターン軸21の外径面に接触する円筒形内面36を有し、その円筒形内面36に断面円弧状の係合溝37が設けられている。
サムターン軸21には一対の押釦24と対向する位置に半径方向に延びるピン孔38が形成され、そのピン孔38に両端が丸められた連結ピン39がスライド自在に挿入されている。連結ピン39は、一対の押釦24が押し込まれたとき、その押釦24の係合溝37に係合して押釦24とサムターン軸21とを連結するようになっている。
なお、図5における40は摘み23の外周に取付けられる化粧枠を示す。
図7に示すように、クラッチ25は、固定筒18の端部に大径孔部41を形成し、サムターン軸21にはその大径孔部41内において回転可能なフランジ42を設けると共に、トルク伝達筒22の大径孔部41内に位置する端部に上記フランジ42と軸方向で対向するフランジ43を形成し、サムターン軸21のフランジ42に設けられた複数のポケット44内にフランジ厚みより大径のボール45を組込み、上記大径孔部41の端面46およびトルク伝達筒22のフランジ43に上記ボール45の一部が嵌合可能な係合凹部47、48を形成し、サムターン軸21に対するトルク伝達筒22の相対回転により、トルク伝達筒22のフランジ43端面でボール45を押圧して、ボール45の一部を端面46の係合凹部47に係合させるようにしている。
図4および図6に示すように、回転角規制手段26は、サムターン軸21のフランジ42に円弧状の長孔49を形成し、トルク伝達筒22のフランジ43には長孔29に挿入されるピン50を設け、上記長孔49の両端に対するピン50の当接によってサムターン軸21とトルク伝達筒22の相対的な回転量を規制している。
図3に示すように、固定筒18の大径孔部41内には抜け止めリング51が嵌合されている。この抜け止めリング51は固定筒18にねじ止めされ、トルク伝達筒22のフランジ43が大径孔部41から抜け出るのを防止している。
第1の実施形態で示すドア錠は上記の構造から成り、図1は、デッドボルト4の先端部がストライクDの係合孔dに係合するドア錠の施錠状態を示し、サムターンユニット20の摘み23は、横長の姿勢とされている。
ドア錠の施錠状態において、図3に示す一対の押釦24を押さずに摘み23を解錠方向に回転すると、トルク伝達筒22が摘み23と共に回転する。このとき、一対のボール28をボール溝30に押し付けるスプリング29の弾力は図8に示すスプリング16の弾力より弱いため、一対のボール28は内方に押し込まれてボール溝30に対する係合が解除され、トルク伝達筒22がサムターン軸21に対して相対回転する。その相対回転によって、トルク伝達筒22のフランジ43の端面がボール45を押圧するため、図13に示すように、ボール45は大径孔部41の端面46に形成された係合凹部47に押し込められ、そのボール45を介して固定筒18とサムターン軸21が結合され、サムターン軸21は回り止めされる。
サムターン軸21に対してトルク伝達筒22が所定角度回転すると、図12に示すように、長孔49の一端にピン50が当接し、その当接によって摘み23は回り止めされるため、解錠位置まで回転させることができず、ドア錠を解錠することができない。
また、ドア錠の施錠状態において、一対の押釦24の一方を押し込んで摘み23を解錠方向に向けて回転させると、上記押釦24の押し込み時に、連結ピン39が図11に示すように、軸方向に逃げるため、押釦24はサムターン軸21に連結されず、押釦24からサムターン軸21に回転トルクは伝達されない。このため、サムターン軸21は停止状態に保持され、そのサムターン軸21に対して摘み23と共に回転するトルク伝達筒22が相対回転する。
トルク伝達筒22に対するサムターン軸21の相対回転により、押釦24を押し込まずに摘み23を回転させた場合と同様に、図13で示すように、クラッチ25のボール45が大径孔部41の端面46に形成された係合凹部47に押し込まれてサムターン軸21が回り止めされる。そのサムターン軸21に対してトルク伝達筒22が所定角度回転すると、図12に示すように、長孔49の一端にピン50が当接してトルク伝達筒22が回り止めされる。このため、摘み23を施錠位置まで回転させることができず、ドア錠を解錠させることができない。
ドア錠の解錠に際しては、一対の押釦24を同時に押し込んで摘み23を解錠位置に向けて回転させるようにする。
いま、一対の押釦24を押し込むと、連結ピン39の両端部が各押釦24の係合溝37に係合し、その押釦24の押し込み状態で摘み23を回転させると、摘み23の回転は連結ピン39を介してサムターン軸21に伝達される。また、摘み23はトルク伝達筒22に連結されているため、そのトルク伝達筒22とサムターン軸21は共に回転する。
このとき、クラッチ25のボール45は大径孔部41の端面46で押されて、図16に示すように、トルク伝達筒22のフランジ43に形成された係合凹部48に押し込まれ、サムターン軸21とトルク伝達筒22とはボール45を介して結合される。このため、サムターン軸21とトルク伝達筒22は一体に回転し、そのサムターン軸21の回転はシリンダカム7に伝達され、そのシリンダカム7の回転によりデッドボルト4が後退してストライクDの係合孔dから抜け出し、ドア錠は解錠状態とされる。
このように、ドア錠を解錠するには、一対の押釦24を押し込む操作と、その一対の押釦24を押し込んだ状態で摘み23を回転させる二つの操作を必要とするため、針金を用いて外部から不正に解錠操作されることはなく、防犯性に優れたドア錠を得ることができる。
ここで、ドア錠の施錠状態で、シリンダ錠に挿入されるキーの回転操作によりシリンダカム7が回転される場合、そのシリンダカム7からサムターン軸21が回転される。このとき、ボール溝30にボール28が係合しており、また、サムターン軸21の回転によりクラッチ25のボール45は大径孔部41の端面46で押されてトルク伝達筒22のフランジ43の係合凹部48に押し込まれるため、サムターン軸21と共にトルク伝達筒22が回転する。
第1の実施形態では、摘み23に一対の押釦24を設けたが、押釦24を1つとしてもよい。この場合、連結ピン39をサムターン軸21に固定して、押釦24の押し込み時に、係合溝37が連結ピン39に係合するようにしておく。摘み23を一対とする実施の形態では、その一対の摘み23を共に押し込まなければドア錠を解錠させることができないため、防犯性をより高めることができる。
また、第1の実施形態では、一対の押釦24間にスプリング35を組込んで、各押釦24に外方向への突出性を付与したが、上記スプリング35を省略してもよい。押釦24が1つの場合もスプリングを省略してもよい。
図17乃至図19は、この発明に係るドア錠の第2の実施形態を示す。この第2の実施形態で示すドア錠と先に述べた第1の実施形態で示すドア錠とは、サムターン軸21、クラッチ25および回転角規制手段26の構成が相違する。このため、先に述べたドア錠と同一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
サムターン軸21は、シリンダカム7に連結される第1軸61と、トルク伝達筒22が嵌合される第2軸62とに分割され、その第1軸61と第2軸62は連結手段63によって連結されている。
連結手段63は、第2軸62の第1軸61に対向する軸端面に角軸64を設け、その角軸64を第1軸61の第2軸62に対向する軸端面に形成された角孔65に挿入している。
なお、第2軸62に角孔を形成し、第1軸61に角軸を設けるようにしてもよい。
クラッチ25は、第1軸61に、固定筒18の内径面とトルク伝達筒22の端部に形成された小径筒部22aの外径面間に形成された空間内で回転可能な円筒部66を設け、その円筒部66に形成されたポケット67内にボール68を組込み、固定筒18の内径面にはボール68の一部が嵌合可能な断面円弧状の軸方向溝から成る係合凹部69を形成し、トルク伝達筒22の小径筒部22aの外径面にはボール68の一部が嵌合可能な係合凹部70を設け、サムターン軸21に対するトルク伝達筒22の相対回転によりボール68を図19に示すように軸方向溝69に押し込んで固定筒18とサムターン軸21とを結合するようにしている。
回転角規制手段26は、トルク伝達筒22の小径筒部22aの開口端に周方向に長く延びる切欠部71を形成し、第2軸62にはその切欠部71内に挿入されるピン72を設け、上記切欠部71の両端に対するピン72の当接によってサムターン軸21とトルク伝達筒22の相対的な回転量を規制するようにしている。
なお、図17に示す例では、サムターン軸21を第1軸61と第2軸62に分割したが、図3に示す場合と同様に、分割されない単一のものであってもよい。
図20乃至図25は、この発明に係るドア錠の第3の実施形態を示す。この第3の実施形態で示すドア錠と前記第1の実施形態で示すドア錠とは、サムターン軸21の構成が相違する。このため、第1の実施形態と同一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
図20,図21および図25に示すように、サムターン軸21は、カム連結軸部21aと、摘み係合軸部21bとに分割され、その分割面には、回転方向の係合部73が設けられている。
係合部73として、ここでは、カム連結軸部21aの端面に突片74を設け、一方、摘み係合軸部21bの一端部に径方向に延びる係合溝75を形成し、その係合溝75に突片74を嵌合させるようにしているが、カム連結軸部21aに係合溝を形成し、摘み係合軸部21bに突片を設けるようにしてもよい。また、突片74および係合溝75に代えて、カム連結軸部21aと摘み係合軸部21bの分割面一方に角孔を形成し、他方に角軸を設けるようにしてもよい。
摘み係合軸部21bには、摘み23に形成された釦挿入孔32と対向する他端部に扁平板部76が設けられ、一方、上記釦挿入孔32に挿入されて抜止めされた押釦24の上記扁平板部76と対向する面に凹部77が形成され、その凹部77の端面と扁平板部76との間に、押釦24を外方に向けて付勢するスプリング35が組込まれている。なお、スプリング35は省略してもよい。
上記の構成から成るドア錠において、ドア錠の解錠に際しては、第1の実施形態で示すドア錠と同様に、一対の押釦24を押し込んだ状態で摘み23を回転させるようにする。押釦24を押し込まず、あるいは一方の押釦24のみを押し込んで摘み23を回転させても、その回転はサムターン軸21に伝達されず、ドア錠を解錠することはできない。
上記のように、摘み係合軸部21bに扁平板部76を設けることによって、一対の押釦24を押し込むことにより、その一対の押釦24で扁平板部76を確実に挟持することができる。
このため、一対の押釦24を押し込んで摘み23を回転させることにより、その回転力をサムターン軸21に確実に伝達することができると共に、押釦24と扁平板部76の挟持部でのずれ動きは全くないため、挟持部でのへたりや塑性変形を防止することができ、耐久性に優れたドア錠を得ることができる。
なお、図23は、図22に示す一対の押釦24を押し込んで摘み23を90°回転させた状態を示す。
また、サムターン軸21をカム連結軸部21aと摘み係合軸部21bとに分割したことによって、各軸部を容易に製作することができ、コストの低減を図ることができる。
この発明に係るドア錠の第1の実施形態を示す一部切欠正面図 図1に示すドア錠の左側面図 図1に示すドア錠の一部切欠側面図 図3のIV−IV線に沿った断面図 図3のV−V線に沿った断面図 図3のVI−VI線に沿った断面図 クラッチ部を拡大して示す断面図 デッドボルトを前進させた施錠状態の断面図 デッドボルトを後退させた解錠状態の断面図 図3に示すサムターンユニットの分解斜視図 一つの押釦を押し込んで摘みを回転させた状態の断面図 回転角規制手段の作動状態を示す断面図 クラッチの結合状態を示す断面図 2つの押釦を押し込んで摘みを解錠位置まで回転させた状態の断面図 ドア錠の解錠状態でのクラッチのボール位置を示す断面図 クラッチの結合解除状態を示す断面図 この発明に係るドア錠の第2の実施形態を示す縦断正面図 図17のクラッチ部を示す断面図 クラッチの結合状態を示す断面図 この発明に係るドア錠の第3の実施形態を示す一部切欠正面図 図20のXXI−XXI線に沿った断面図 図20のXXII−XXII線に沿った断面図 図22に示す摘みを90°回転させた状態の断面図 図20のXXIV−XXIV線に沿った断面図 図20に示すサムターンユニットの分解斜視図
符号の説明
1 錠ケース
4 デッドボルト
7 シリンダカム
18 固定筒
20 サムターンユニット
21 サムターン軸
21a カム連結軸部
21b 摘み係合軸部
22 トルク伝達筒
23 摘み
24 押釦
25 クラッチ
26 回転角規制手段
32 釦挿入孔
41 大径孔部
42 フランジ
43 フランジ
44 ポケット
45 ボール
47 係合凹部
48 係合凹部
49 長孔
50 ピン
66 円筒部
67 ポケット
68 ボール
69 係合凹部
70 係合凹部
71 切欠部
72 ピン
73 係合部
76 扁平板部

Claims (7)

  1. ドアの内部に埋込まれる錠ケースと、その錠ケースの屋内側の側板に接続された固定筒とを有し、その固定筒によって支持されたサムターンユニットの摘みの回転操作によって錠ケース内に組込まれたシリンダカムを回転させ、そのシリンダカムと連動するデッドボルトを進退させるようにしたドア錠において、前記サムターンユニットが、前記固定筒内に挿通されてシリンダカムに一端部が連結され、他端部が固定筒より外部に位置する回転可能なサムターン軸と、そのサムターン軸を中心として回転可能なトルク伝達筒と、そのトルク伝達筒に連結された摘みと、その摘みに形成された釦挿入孔内にスライド自在に挿入され、押し込みによってサムターン軸に連結される押釦と、前記トルク伝達筒とサムターン軸の相対回転時に、固定筒にサムターン軸を結合するクラッチと、前記サムターン軸とトルク伝達筒の相対的な回転量を規制する回転角規制手段とから成ることを特徴とするドア錠。
  2. 前記摘みを扁平とした請求項1に記載のドア錠。
  3. 前記クラッチが、前記固定筒内に大径孔部を形成し、サムターン軸にはその大径孔部の端面と軸方向で対向するフランジを設け、トルク伝達筒にはサムターン軸のフランジと軸方向で対向するフランジを形成し、前記サムターン軸のフランジに形成されたポケットにフランジの厚みより大径のボールを組込み、前記大径孔部の端面及びトルク伝達筒のフランジにボールの一部が嵌合可能な係合凹部を形成した構成から成る請求項1又は2に記載のドア錠。
  4. 前記回転角規制手段が、サムターン軸のフランジとトルク伝達筒のフランジの一方に周方向に延びる円弧状の長孔を形成し、他方にその長孔に挿入されるピンを設けた構成から成る請求項3に記載のドア錠。
  5. 前記クラッチが、サムターン軸に固定筒の内径面とトルク伝達筒の外径面間に形成される空間内で回転可能な円筒部を設け、その円筒部に形成されたポケットにボールを組込み、固定筒の内径面にはボールの一部が嵌合可能な係合凹部を形成し、トルク伝達筒の外径面にはボールの一部が嵌合可能な係合凹部を設けた構成から成る請求項1又は2に記載のドア錠。
  6. 前記回転角規制手段が、トルク伝達筒の固定筒内に位置する端面に周方向に長く延びる切欠部を形成し、サムターン軸にはその切欠部内に挿入されるピンを設けた構成から成る請求項5に記載のドア錠。
  7. 前記サムターン軸をカム連結軸部と摘み係合軸部とに分割し、その分割面に回転方向の係合部を設け、前記摘み係合軸部の端部に扁平板部を形成し、前記摘みには、その扁平板部と対向する位置に対向一対の釦挿入孔を設け、各釦挿入孔内に押釦を挿入して抜止めした請求項1乃至6のいずれかに記載のドア錠。
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