JP4530800B2 - 施解錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、扉や引き戸等の開閉体に好適に用いられる施解錠装置に関し、さらに詳しくは、扉の屋外側に設けられたシリンダー錠と錠箱を挟んで反対側の屋内側に設けられる施解錠装置に関する。
玄関扉には、一般的にシリンダー錠が屋外面に設けられ、このシリンダー錠に屋外側から合い鍵を挿入して回動することで、扉に内蔵された錠箱の施解錠機構を作動させ、扉からロックボルトを扉枠へと進退させて扉の施解錠を可能としている。その一方で、玄関扉の屋内面には、サムターンが設けられ、屋内側よりサムターンを摘んで回転操作することで、扉内の錠箱へ施解錠操作力を入力し、扉の施解錠を簡便に行えるようにしている。
ところが、近年、優美性や採光性を高めるなどの目的で設けられた扉の小窓や、確認用の覗き孔、或いは扉等に設けられた郵便受けから針金や棒状具を挿入してサムターンを回転し、扉を不正に解錠する所謂サムターン回し等の犯罪が多発している。
このような不正行為を防止して防犯性の向上を図るものとして扉の屋内外両面にシリンダー錠をそれぞれ設けた施解錠装置が提案されている。この施解錠装置では、錠箱に両シリンダー錠が機械的に連結され、いずれか一方のシリンダー錠の操作により、錠箱による施解錠が可能となっている。
そして、この種の施解錠装置による施解錠操作は、一般の施錠装置と同様、外出時及び帰宅時に、屋外側から合い鍵が差し込まれ、施解錠が行われる。一方、屋内側のシリンダー錠には、通常、合い鍵が取り付けられた状態となり、必要時、例えば就寝時や外出時にはこの合い鍵が取り外される。これにより、外出時には屋外側から施錠を行うことで、仮にガラス窓等が破壊された場合であっても、屋内側にサムターンが存在しないため、サムターン回しによる不正解錠が不能となる。また、就寝時においても、内側の合い鍵を回動し、扉を施錠状態とした後、屋内側の合い鍵(サムターン)を抜いておくことにより、ガラス窓等が破壊された場合であってもサムターンを回すことによる不正解錠が不能となった。
ところで、シリンダー錠は、複数のタンブラーを内蔵し、合い鍵を挿入することにより全てのタンブラーのシアーラインを直線上に一致させ、合い鍵挿入筒(以下、「プラグ」とも称す。)の回転を可能としている(つまり、施解錠を可能としている)。したがって、合い鍵を挿入しない状態では、タンブラーのシアーラインが一致せずにプラグの回転は不能となる。このため、単純に、屋内外のシリンダー錠におけるプラグが錠箱の入出力軸に直結された構造とすれば、いずれか一方の合い鍵が抜かれた状態では、当該シリンダー錠の回転不能となったプラグによって、他方のシリンダー錠も回転不能となってしまう。
このため、上記した従来の施解錠装置では、錠箱とシリンダー錠との間に、クラッチ機構を介在させることで、一方のシリンダー錠に合い鍵が挿入されていない状態であっても、クラッチ機構が作動して、一方のシリンダー錠の回転不能状態には拘束されず、他方のシリンダー錠が回転自在となり、扉の屋内外両面にシリンダー錠をそれぞれ設けた施解錠装置の場合でも施解錠操作が可能となるようになっていた。
しかしながら、このようなクラッチ機構を設けた構造では、屋内外に設けられた2つのシリンダー錠同士の連動がクラッチ機構によってキャンセルされるため、屋内外の両シリンダー錠が連動回転することがなかった。このため、例えば屋内側のシリンダー錠から合い鍵が抜かれた状態で、屋外側のシリンダー錠に差し込まれた合い鍵が回転されると、クラッチ機構によって屋内側のシリンダー錠へは回転が伝達されず、その結果、錠箱の施解錠状態が屋内側のシリンダー錠から判断できなくなり、操作性が悪い問題があった。また、クラッチ機構を設けた施解錠装置では、構造が複雑になるとともに、装置全体も大きくなり、さらには部品点数も増えて装置コストが増大した。さらに、クラッチ機構をシリンダー錠と錠箱との間に単に介在させた場合には、施解錠装置の軸線方向の長さが長くなる不利があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、クラッチ機構を設けずに、合い鍵の抜かれた一方のシリンダー錠を他方のシリンダー錠の回動操作に連動させながら、錠箱の施解錠が可能となる施解錠装置を提供し、もって、コストの低減、操作性の向上、及び装置軸線方向の長さの短縮化を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の施解錠装置100は、扉の屋外側に設けられたシリンダー錠と錠箱を挟んで反対側の屋内側に設けられる施解錠装置100であって、
少なくとも扉又は錠箱の一方に固定され室内側に突出されるサムターン筒11と、
前記錠箱の入出力軸に相対回転不能に連結されるコア軸13と、
略矩形状の鍵穴45を有し前記サムターン筒11の内部で該コア軸13と一体となって回動自在に連結され付勢されたタンブラー47a〜47cを外周から突出させるプラグ15と、
円周方向90°の間隔で一対の斜辺65a,65bを有する係合穴65が形成されるとともに、前記サムターン筒11に回転自在かつ軸線方向に移動自在に内設され該プラグ15の外周から突出した前記タンブラー47a〜47cに係合するとともに軸線方向一方の移動位置で前記サムターン筒11に相対回転不能に係止する内筒17と、
前記コア軸13に内設され前記錠箱からの回転力によって該コア軸13と一体回転されるとともに開脚状態において前記内筒17の係合穴65に係合させた凸部81を介し該凸部81が前記係合穴65の斜辺65a,65bによって前記内筒17を軸線方向他方へ移動させ該内筒17と前記サムターン筒11との係止を解除する開閉脚19と、
前記プラグ15の鍵穴45に挿入されることで外周から突出させた前記タンブラー47a〜47cを非突出状態へ後退させるとともに前記開閉脚19を閉脚させて該開閉脚19と前記内筒17との係合を解除する脱着サムターンキー21と
を具備したことを特徴とする。
この施解錠装置100では、例えば屋内側のシリンダーから脱着サムターンキー21が抜かれ、屋外側のシリンダー錠に合い鍵が差し込まれた状態において、合い鍵が回転操作されると、この回転操作力が錠箱の入出力軸を介してコア軸13に伝達される。コア軸13が回転されると、開閉脚19を介して内筒17が軸線方向一方から他方へ移動され、内筒17とサムターン筒11との係止が解除される。これにより、コア軸13、プラグ15及び内筒17が一体に回転可能な状態となる。したがって、屋外側のシリンダー錠は、屋内側の施解錠装置100を従動させながら回転可能となる。なお、屋内側の施解錠装置100からは、従来のサムターン操作によってなされていた錠箱内の機構による施解錠動作と同様に、屋外側のシリンダー錠から合い鍵が抜かれている状態においても、回動操作が可能となる。
請求項2記載の施解錠装置100は、前記脱着サムターンキー21が、屋外側のシリンダー錠キーと同一であることを特徴とする。
この施解錠装置100では、通常時、屋内側の施解錠装置100に脱着サムターンキー21を装着しておき、例えば室内が不在となる外出時には、屋内側の施解錠装置100から脱着サムターンキー21を脱着して当該脱着サムターンキー21にて屋外側のシリンダー錠を施錠して外出することが可能となる。つまり、一つの脱着サムターンキー21が効率的に使用されて、施錠と同時に防犯性が確保される。
本発明に係る請求項1記載の施解錠装置によれば、脱着サムターンキーが抜かれている状態であっても、屋外側のシリンダー錠に合い鍵が差し込まれて回転操作されると、この回転操作力が錠箱の入出力軸を介してコア軸に伝達され、コア軸に一体となって開閉脚が回転することで、この開閉脚の凸部を介して内筒を軸線方向一方から他方へ移動させ内筒とサムターン筒との係止を解除する。したがって、屋内側の施解錠装置が屋外側のシリンダー錠に従動して回転可能となる。これにより、クラッチ機構を設けずに、合い鍵の抜かれた施解錠装置を屋外側のシリンダー錠の回動操作に連動させながら、錠箱の施解錠を可能にできる。この結果、施解錠装置のコスト低減と、操作性の向上、及び装置軸線方向の長さの短縮化を同時に達成することができる。
請求項2記載の施解錠装置によれば、脱着サムターンキーを、屋外側のシリンダー錠キーと同一としたので、1つの合鍵で施錠と同時に防犯性が確保されるようになり、操作性を向上させることができる。
以下、本発明に係る施解錠装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る施解錠装置のキー有り状態の縦断面視を(a)、横断面視を(b)に表した構成図、図2は本発明に係る施解錠装置のキー無し状態の縦断面視を(a)、正面視を(b)に表した構成図、図3は本発明に係る施解錠装置の分解縦断面図、図4は本発明に係る施解錠装置の分解横断面図、図5はサムターン筒、内筒、プラグ及びその近傍の分解斜視図、図6はコア軸、開閉脚及びその近傍の分解斜視図である。
本実施の形態に係る施解錠装置100は、扉の屋外側に設けられたシリンダー錠と錠箱を挟んで反対側の屋内側に設けられる。すなわち、施解錠装置100は、屋内側シリンダー錠と称することもできる。また、本発明に係る施解錠装置は、本実施の形態とは逆側、すなわち、屋外側に設けられてもよい。この場合屋内側には通常のシリンダー錠が設けられればよい。さらに、施解錠装置100と屋外側シリンダー錠とは、同一の合い鍵を共用するものでも、異なる合い鍵をそれぞれに使用するもののいずれであってもよい。本実施の形態では、施解錠装置100と屋外側シリンダー錠とは、同一の合い鍵(脱着サムターンキー21)を用いる。なお、説明の都合上、扉を挟む2つの空間を屋内外と称するが、当該2つの空間は、室内外、或いは間仕切り扉の場合の2つの居室空間であっても勿論よい。
本実施の形態による施解錠装置100が取付けられる図示しない扉には錠箱が設けられ、錠箱はラッチボルト、デッドボルト、及びこれらを扉の木口から進退させる錠箱機構部を内設している。錠箱のデッドボルトは、扉の屋外側の面に設けた屋外側シリンダー錠を合い鍵によって、又は扉の屋内側の面に設けられた施解錠装置100を脱着サムターンキーによって回動することで、扉の木口から進退可能となっている。
本実施の形態による施解錠装置100は、サムターン筒11と、コア軸13と、プラグ15と、内筒17と、開閉脚19と、脱着サムターンキー21とを主要な構成部材として有している。
サムターン筒11は、内部に軸線方向に貫通する収容空間23を有し、この収容空間23を挟んで一対の固定ビス挿通穴25,25が軸線方向に貫通されている。サムターン筒11の屋内側には、収容空間23を横断して軸線直交方向で貫通する一対の垂直穴27,27が穿設されている。それぞれの垂直穴27,27には、押し玉29、クリックバネ31、押さえ片33が順次挿入されている。押し玉29は、垂直穴27内方の小径部35によって飛び出しが防止されている。押さえ片33は、サムターン筒11の外周に被着される化粧筒37等によって飛び出しが規制される。したがって、押し玉29は、クリックバネ31の付勢力によってその一部を、収容空間23内に後退自在に突出させている。
サムターン筒11は、化粧筒37が外周に被着された状態で、屋内側から一対の固定ボルトにより図示しない錠箱へ螺着される。化粧筒37及びサムターン筒11には収容空間23を屋内側へ開口させる開口穴39a,39bがそれぞれ設けられ、この開口穴39a,39bには脱着サムターンキー21が進入する。脱着サムターンキー21の摘み基部には周溝41が形成され、脱着サムターンキー21は開口穴39a,39bに挿入されることで押し玉29が周溝41に嵌入してクリック感を生じさせながら挿抜可能となっており、すなわち挿着時には、押し玉29にて回転自在となって支持される。
サムターン筒11の内部には、軸線直交面と平行な座面が形成され、この座面には円周方向90°の間隔を有して錠箱側へ突出する4つの台形突起43,43,43,43が設けられている。
サムターン筒11にはコア軸13が回転自在に内設され、コア軸13は不図示の錠箱の入出力軸に相対回転不能に連結される。サムターン筒11の収容空間23にはコア軸13の屋内側にプラグ15が収容され、プラグ15の一端面は上記した開口穴39a,39bに表出される。この開口穴39a,39bに表出するプラグ15の一端面には上記脱着サムターンキー21が挿入される略矩形状の鍵穴45が開口されている。
プラグ15には複数、本実施の形態では3個のタンブラー47a,47b,47cが直径方向に移動自在に内蔵される。それぞれのタンブラー47a〜47cには、移動方向に直交する突起49が突設され、タンブラー47a〜47cはこの突起49がコイルバネ51によって付勢されることで、プラグ15の半径方向外側へ突出する。
プラグ15とコア軸13との間には係合リング53が介在する。係合リング53は、内径に、直径方向両側に、切り込んだ切欠55,55が形成され、この切欠55,55には脱着サムターンキー21の先端が挿入される。また、係合リング53の外周には直径方向外側に突出した一対の凸片57,57が突設され、この凸片57,57はコア軸13の後端面に形成された一対の切欠59,59に嵌入する。つまり、プラグ15の鍵穴45より挿入された脱着サムターンキー21は、キー先端が係合リング53の切欠59,59に進入し、脱着サムターンキー21の回転操作によって係合リング53を介してコア軸13を回転可能としている。
内筒17は、サムターン筒11に回転自在かつ軸線方向に移動自在に内設される。内筒17の後端側には円周方向90°の間隔で台形切欠部61が形成され、台形切欠部61は上記したサムターン筒11の台形突起43に係合して内筒17の回転を阻止するように働く。つまり、内筒17は、軸線方向一方(屋内側方向)の移動位置で、サムターン筒11に相対回転不能に係止する。内筒17には円周方向90°の間隔で上記したプラグ15の外周から突出したタンブラー47a〜47cが係合する係合穴63が穿設されている。また、内筒17には円周方向90°の間隔で一対の斜辺65a,65bを有するベース板形状(略五角形状)の係合穴65が形成されている。
コア軸13には一対の脚部材19a,19bからなる開閉脚19が開閉脚収容凹部67に内設され、開閉脚19はコア軸13と一体回転され、例えば錠箱からの回転力によって一体回転となる。コア軸13には軸線方向のピン収容穴69が形成され、ピン収容穴69には押しピン71,付勢バネ73,抜け止めピン75が順次挿入されるとともに、押しピン71と付勢バネ73との間に脚部材19a,19bの内端80,80を介設配置する。この脚部材19a,19bの内端80,80は、それぞれ略半球形状に形成されて幅方向に重ね合わされて、押しピン71と付勢バネ73との間に位置している。抜け止めピン75は、コア軸13を直径方向に嵌入される固定ピン77によって抜け止めされる。
押しピン71と開閉脚19の内端80とは、付勢バネ73の付勢力によって屋内側(図1,6中左側)へと付勢される。押しピン71とともに内端80が屋内方向に付勢された開閉脚19は、揺動軸79を介して揺動され、外端である凸部81,81が内筒17の係合穴65に進入する。この開閉脚19は、通常時、内端80,80が屋内側に付勢されていることで外端の凸部81,81が内筒17の係合穴65に進入状態となるが、脱着サムターンキー21が挿入されると、キー先端によって押しピン71が押動されて、これを介して内端80,80が付勢バネ73の付勢力に抗して錠箱側へ押圧され、その結果、凸部81,81が係合穴65と係合解除される。さらに、錠箱側からの回転によってコア軸13が回動されると、コア軸13から突出させた凸部81,81が係合穴65の斜辺65a,65bを押圧し、その結果、内筒17を軸線方向一方から軸線方向他方(錠箱側)へ移動させ、内筒17とサムターン筒11との係止を解除するようになっている。
このように、サムターン筒11には室内側からプラグ15,係合リング53,コア軸13が挿入され、これらとサムターン筒11との間には内筒17が介装されている。すなわち二重筒状に構成されている。サムターン筒11の錠箱側の開口からは、内筒ワッシャー83,押しバネ85が挿入され、押しバネ85はサムターン筒11の錠箱側開口に固定される底板87によって脱落が防止されている。内筒ワッシャー83は、内筒17の外周に設けられた複数の突起89に圧接される。つまり、内筒17は、押しバネ85によって軸線方向一方(屋内側)に付勢され、台形突起43と台形切欠部61とが係合していることで回転が規制されている。
次に、上記の構成を有する施解錠装置100の作用を説明する。
図7は本発明に係る施解錠装置のキー無し状態の縦断面視を(a)、横断面視を(b)に表した動作説明図、図8はキー無し状態のプラグ断面視を(a)、キー有り状態のプラグ断面視を(b)に表した動作説明図、図9はキー無し状態における屋外側シリンダーからの回転入力時の動作説明図、図10は図9に示した内筒のサムターン筒との係合解除過程を(a)〜(c)で表した動作説明展開図である。
施解錠装置100は、通常状態において、図1に示すように、脱着サムターンキー21がプラグ15に挿入される。この状態で、図8(b)に示すように、脱着サムターンキー21は正規のキーであることから、その鍵縁形状(山谷形状)により各タンブラー47a〜47cがプラグ15の内部に全て後退し、内筒17との係合が解除される。また、脱着サムターンキー21の先端が、押しピン71を介して開閉脚19の内端80を付勢バネ73の付勢力に抗して押圧し、図1(b)に示すように、外端の凸部81を後退させて開閉脚19と内筒17との係合を解除している。これにより、脱着サムターンキー21が従来のサムターンとして働く。
したがって、屋外側では、屋外側シリンダー錠に合い鍵を挿入することで、錠箱の施解錠が可能になる。この際、施解錠装置100に差し込まれた脱着サムターンキー21も、コア軸13,係合リング53を介して連動回転することとなる。また、屋内側からは、脱着サムターンキー21を回動することで、従来のサムターンと同様に、屋外側シリンダー錠に合い鍵が挿入されているか否かにかかわらず、錠箱による施解錠操作が可能となる。なお、脱着サムターンキー21は、周溝41に押し玉29が係合していることで、容易に脱落することなく、容易に回転可能となる。
一方、図7に示すように、外出時等に、施解錠装置100から脱着サムターンキー21が抜かれると、図8(a)に示すように、タンブラー47a〜47cがプラグ15から突出して内筒17の係合穴63に係合する。つまり、プラグ15と内筒17との相対回転が不能となる。屋外側シリンダー錠に脱着サムターンキー21が差し込まれた状態において、屋外側より脱着サムターンキー21が回転操作されると、図9に示すように、この回転操作力が錠箱の入出力軸を介してコア軸13に伝達される。
コア軸13が回転されると、図10(a)に示すように、開閉脚19の凸部81が係合穴65の斜辺65bを押圧し、その結果、内筒17が錠箱側(図10の右側)へ移動される。これにより、図10(b)に示すように、サムターン筒11の台形突起43と、内筒17の台形切欠部61との係合が解除され、さらにコア軸13が回転されることで、図10(c)に示すように、内筒17が、プラグ15,コア軸13と一体となって回転する。したがって、屋外側のシリンダー錠は、屋内側の施解錠装置100を従動させながら回転可能となる。
このように、上記の施解錠装置100によれば、脱着サムターンキー21が抜かれている状態であっても、屋外側のシリンダー錠に合い鍵が差し込まれて回転操作されると、この回転操作力が錠箱の入出力軸を介してコア軸13に伝達され、コア軸13に一体となって開閉脚19が回転することで、この開閉脚19の凸部81を介して内筒17を軸線方向一方から軸線方向他方(錠箱側)へ移動させ内筒17とサムターン筒11との係止を解除する。
施解錠装置100は、連動するプラグ15に伴って矩形状の鍵穴45が回転するので、この鍵穴45の回転姿勢を目視することで、錠箱の施解錠状態を容易に知ることができる。これにより、クラッチ機構を設けずに、脱着サムターンキー21の抜かれた施解錠装置100を屋外側のシリンダー錠の回動操作に連動させながら、錠箱の施解錠を可能にできる。この結果、施解錠装置のコスト低減と、操作性の向上を達成できるとともに、サムターン筒11と内筒17、内筒17とプラグ15との略二重筒構造として構成したので、装置軸線方向の長さの短縮化を同時に達成できる。
また、脱着サムターンキー21を、屋外側のシリンダー錠キーと同一とすることで、1つの合鍵で施錠と同時に防犯性が確保されるようになり、操作性を向上させることができる。
本発明に係る施解錠装置のキー有り状態の縦断面視を(a)、横断面視を(b)に表した構成図である。 本発明に係る施解錠装置のキー無し状態の縦断面視を(a)、正面視を(b)に表した構成図である。 本発明に係る施解錠装置の分解縦断面図である。 本発明に係る施解錠装置の分解横断面図である。 サムターン筒、内筒、プラグ及びその近傍の分解斜視図である。 コア軸、開閉脚及びその近傍の分解斜視図である。 本発明に係る施解錠装置のキー無し状態の縦断面視を(a)、横断面視を(b)に表した動作説明図である。 キー無し状態のプラグ断面視を(a)、キー有り状態のプラグ断面視を(b)に表した動作説明図である。 キー無し状態における屋外側シリンダーからの回転入力時の動作説明図である。 図9に示した内筒のサムターン筒との係合解除過程を(a)〜(c)で表した動作説明展開図である。
符号の説明
11…サムターン筒
13…コア軸
15…プラグ
17…内筒
19…開閉脚
21…脱着サムターンキー
45…鍵穴
47a〜47c…タンブラー
81…凸部
100…施解錠装置

Claims (2)

  1. 扉の屋外側に設けられたシリンダー錠と錠箱を挟んで反対側の屋内側に設けられる施解錠装置であって、
    少なくとも扉又は錠箱の一方に固定され室内側に突出されるサムターン筒と、
    前記錠箱の入出力軸に相対回転不能に連結されるコア軸と、
    略矩形状の鍵穴を有し前記サムターン筒の内部で該コア軸と一体となって回動自在に連結され付勢されたタンブラーを外周から突出させるプラグと、
    円周方向90°の間隔で一対の斜辺を有する係合穴が形成されるとともに、前記サムターン筒に回転自在かつ軸線方向に移動自在に内設され該プラグの外周から突出した前記タンブラーに係合するとともに軸線方向一方の移動位置で前記サムターン筒に相対回転不能に係止する内筒と、
    前記コア軸に内設され前記錠箱からの回転力によって該コア軸と一体回転されるとともに開脚状態において前記内筒の係合穴に係合させた凸部を介し該凸部が前記係合穴の斜辺によって前記内筒を軸線方向他方へ移動させ該内筒と前記サムターン筒との係止を解除する開閉脚と、
    前記プラグの鍵穴に挿入されることで外周から突出させた前記タンブラーを非突出状態へ後退させるとともに前記開閉脚を閉脚させて該開閉脚と前記内筒との係合を解除する脱着サムターンキーと
    を具備したことを特徴とする施解錠装置。
  2. 前記脱着サムターンキーが、屋外側のシリンダー錠キーと同一であることを特徴とする請求項1記載の施解錠装置。
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JPH11200678A (ja) * 1998-01-08 1999-07-27 Miwa Lock Co Ltd 防犯型サムターン
JP2004257073A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Ykk Ap株式会社 防犯サムターンユニットとそれを用いた開閉体

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