JP4530760B2 - サムターン - Google Patents

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本発明は、扉などの開閉体に内蔵された錠箱機構部、或いは扉面に突出して配置された錠ケース内の錠箱機構部に対し、回転による操作力を入力し、錠箱内に設けたロック部材を開閉体枠に対して進退動作させるサムターンに関する。
マンションや住宅等の玄関扉には錠箱が設けられ、錠箱は扉木口から進退させたデッドボルトを扉枠に係合・係合解除させて、扉を施解錠する施解錠機構を内蔵している。この錠箱には扉の屋外側からシリンダー錠によって施解錠操作力が入力され、扉の屋内側からはサムターンにより施解錠操作力が入力可能となっている。すなわち、屋外側からはシリンダー錠の合鍵による操作が必要になる一方、屋内側からは合鍵を用いずに摘みのみの回転操作で施解錠が行える。
この種のサムターンは、下記特許文献1にも開示されるように、扉の屋内面側に垂直に突出した翼板状の摘みを有する。この摘みは、サムターン軸を介して錠箱の施解錠機構に連結されている。従って、屋内側からは、この摘みを指で摘んで正逆回転操作することで、回転操作力がサムターン軸を介して直接錠箱へ伝達され、施解錠機構によりデッドボルトが進退されて、施解錠操作が簡便に行えるようになっている。
特公平2−15715号公報 (第1図b,第1図c)
しかしながら、近年、特に玄関扉や、その扉周りの建具には、豪華さや優美さを演出するためのガラス嵌小窓が採用される傾向にあり、このような小窓を有する扉や、近傍に小窓が設けられた扉では、小窓のガラスが割られると、外部から手を差し入れてサムターンを不正に操作したり、先端を鉤状に曲げた針金や棒等を挿入して、サムターンが不正に操作されてしまう虞れがある。
一般的に、扉に多用される回転式のサムターンは、屋内側に露出する摘みが回動中心から半径方向外側に翼部を張り出させた形状であるため、この翼板部に、針金等を曲げた鉤状先端を掛止し、回転モーメントを与えることにより不正な解錠操作が可能となる場合があった。
また、サムターンは、上記した小窓の無い扉においても、郵便ポストの投入開口など、針金を挿入する穴や隙間が扉自体或いは扉近傍の壁部等にあれば、同様に不正解錠される虞があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、挿入した針金や棒等をサムターンの摘み部分に引っ掛けて、サムターンを回転することによる不正解錠を阻止できるサムターンを提供し、防犯性の向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載のサムターンは、扉に設けられた錠箱機構部を、扉の屋内側面からはサムターンの操作により、また、扉の屋外側面からはキー操作により施解錠操作させて、扉の木口からロック部材を扉枠に対して進退操作させるサムターンの構造において、前記錠箱機構部に回動操作力を入力する連結軸3と、前記連結軸3と同軸線上に位置して、扉の屋内側面に回転自在に設けられる略コ字状の支持枠6であって、その両端の平行な突出片11,11が手前側に突出し、平行な突出片11,11間の枠部9の基端側面に軸部8を有する支持枠6と、前記軸部8と枠部9を貫通するガイド穴12に嵌合し、該ガイド穴12を通して前記連結軸3の先端中央に凹溝状に形成された連結部5に嵌合する板状の嵌合部17を基端に突出して備えた板状の摘み部16と、前記連結軸3の軸線に対して直交方向を軸線として前記支持枠6の平行な突出片11,11間に軸支される支軸14と、前記摘み部16の両側部を貫通し、前記連結軸3の軸線方向と平行な長手方向とされた長穴18とを有し、摘み部16の長穴18が支持枠6の支軸14に挿通される規制手段15と、前記開閉扉の屋内側面に突設された化粧リング7であって、前記軸部8の途中に設けられた抜止片10が化粧リング7の内面に当接状態とされた状態で、前記軸部8が化粧リング7の略中央を貫通するとともに、前記支持枠6の枠部9が化粧リング7の先端側表面に配設される化粧リング7と、を具備している。前記摘み部16の前記嵌合部17が、前記連結軸3の連結部5との嵌合位置と該連結軸3の連結部5から離脱する離脱位置との間を軸線方向に摺動自在とされるとともに、前記離脱位置にて、前記支軸14を中心に前記摘み部16が揺動位置とされることを特徴とする。
このサムターン1では、通常のサムターン1としての使用を行う状態では、摘み部16の軸線C2が、連結軸3の軸線C1と同軸線上となり、摘み部16は嵌合位置Aとなって、嵌合部17が連結軸3と嵌合している。この状態で、摘み部16を摘み、回動操作を行えば、連動連結状態となっていることで連結軸3にその回動操作力が伝わることとなり、これにより錠箱機構部にはその操作力が入力される。一方、摘み部16を摺動して、嵌合部17が連結軸3から離脱されると、摘み部16は、離脱位置Bとなり、その位置で摘み部18は規制手段15によって揺動して、これにより摘み部16の軸線方向(C2)が連結軸3の軸線C1に対して異なる向きとなる。この状態では、摘み部16を回転させても、連結軸3とは連結されていない離脱状態となっており、この摘み部16が空転することとなって、回動操作力は連結軸3に伝わることがない。すなわち、不正な回動操作などを行うことが不可能となり、防犯性が得られることとなる。
請求項2記載のサムターンは、請求項1記載のサムターンにおいて、前記長穴が前記支持枠の平行な前記突出片に形成され、前記支軸が前記摘み部の両側に設けられ、摘み部の支軸が支持枠の長穴に挿通されることを特徴とする。
請求項1又は2のサムターンでは、摘み部16の摺動と揺動とを、支軸14と長穴18との組み合わせで構成し、連結軸3と摘み部16の嵌合部17との嵌合と、これらの離脱を長穴18の長手方向の摺動で行うことができ、また、互いの離脱位置Bにて支軸14を中心に揺動されることとなる。
請求項3記載のサムターンは、請求項1又は2記載のサムターンにおいて、前記摘み部16には、前記離脱位置B方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
このサムターンでは、摘み部16の嵌合部17と連結軸3とが嵌合し連動連結状態とされる状態を、付勢手段の付勢により強制的に解除し、互いが離脱した状態となる。このことから、サムターン1として、施解錠操作を行うには、付勢手段の付勢力に抗する操作が必要となり、容易に回動操作力を連結軸3に入力できないことから、防犯性が向上することとなる。
請求項4記載のサムターンは、請求項1又は2又は3記載のサムターンにおいて、前記摘み部16には、前記離脱位置Bにおける揺動状態を保持する保持手段を備えることを特徴とする。
このサムターンでは、摘み部16が連結軸3から離脱し、揺動して互いの軸線を異なる方向とした状態で保持されており、通常の状態で、摘み部16は連結軸3との嵌合が行われていない状態となる。このことから、摘み部16は、連結軸3に対して空転してしまう状態であり、不正な操作が行われることがあっても、錠箱機構部に対しては回動操作力が入力されず、施解錠操作が行われない。
本発明に係る請求項1記載のサムターンによれば、摘み部の操作力を連結軸に伝達するのに、摘み部を、連結軸の軸線と同軸線上とし、連結軸方向に摺動させて嵌合位置とし、摘み部の嵌合部を連結軸に嵌合状態とさせる。この状態では、摘み部の回動操作力が連結軸に伝わり、錠箱機構部への施解錠操作が行えることとなる。また、摘み部を摺動し、離脱位置とすれば、摘み部は、連結軸との嵌合状態が解かれ、同時に摘み部が揺動し、連結軸の軸線から摘み部の軸線が異なる方向となって外れることとなり、互いの嵌合が行われなくなる。この状態では、摘み部は、支持枠とともに、回転自在な状態となり、すなわち、摘み部側の回転は、連結軸に伝わらず、摘み部は空転するのみである。したがって、扉等に設けた小窓を割り手を差し入れてサムターンを不正に操作しようとしても、摘み部を連結軸の軸線と同軸線として摺動させ互いを嵌合し回転操作をしなくてはならないことから、容易にそのような操作を行うことが不可能となり、操作力を錠箱機構部に入力し解錠を行うことができず、また、扉等に設けた小窓を割り、或いは扉と扉枠の隙間から針金を差し入れることによりサムターンを不正に操作しようとしても、摘み部は空転するのみで、操作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができない。すなわち、針金や棒などを摘み部に引っ掛ける等して、摘み部を回転することによる不正解錠を阻止でき、防犯性を向上させることができる。
本発明に係る請求項1又は2記載のサムターンによれば、摘み部の摺動と揺動とを、支軸と長穴との組み合わせで構成し、連結軸と摘み部の嵌合部との嵌合と、これらの離脱を長穴の長手方向の摺動で行うことができ、また、互いの離脱位置にて支軸を中心に揺動されることとなり、簡素な構成で実現が可能となる。
本発明に係る請求項3記載のサムターンによれば、摘み部の嵌合部と連結軸とが嵌合し連動連結状態とされる状態を、付勢手段の付勢により強制的に解除し、互いが離脱した状態となる。このことから、サムターンとして、施解錠操作を行うには、付勢手段の付勢力に抗する操作が必要となり、容易に回動操作力を連結軸に入力できないことから、防犯性を一層向上させることとなる。
本発明に係る請求項4記載のサムターンによれば、摘み部が連結軸から離脱し、揺動して互いの軸線を異なる方向とした状態で保持されており、通常の状態で、摘み部は連結軸との嵌合が行われていない状態となる。このことから、摘み部は、連結軸に対して空転してしまう状態であり、不正な操作が行われることがあっても、錠箱機構部に対しては回動操作力が入力されず、不正な解錠操作を阻止することが可能となる。
以下、本発明に係るサムターンの好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るサムターンの実施の形態を表す分解斜視図、図2は同サムターンの側断面図である。
図示しない扉には錠箱を設けてあり、この錠箱はラッチボルト、デッドボルト、及びこれらを扉の木口から進退させる錠箱機構部を内設している。扉は屋内側の面にサムターン1を備えている。上記した錠箱のデッドボルトは、扉の屋外側の面に設けたシリンダー錠をキーによって、又はこのサムターン1を回動することによって扉木口から進退可能となる。
サムターン1は、錠箱機構部に回動操作力を入力する連結軸3を有している。
連結軸3は、錠箱或いは扉の支持板(図示せず)を貫通し、抜脱が規制されて回動自在となっている。この連結軸3の基端4は、例えば断面十字形状となって、図示しない錠箱機構部の入力軸に相対回転不能に嵌入される。
連結軸3の先端中央には、後述する摘み部16の嵌合部17と互いに嵌合しあう、連結部5が設けられている。この連結部5は、本実施の形態では、図1に示すように、軸線方向に凹設される凹溝状に形成されている。
支持枠6は、連結軸3と同軸線上に位置して、扉、例えば扉面に突設される化粧リング7に回転自在に設けられる。支持枠6は、図1に示すように、基端側に軸部8を有し、先端側に略コ字状に形成される枠部9を備える。
軸部8は、化粧リング7の略中央を貫通し、回転自在とされるとともに、中途に設けられる抜止片10が化粧リング7内面に当接状態となる。枠部9は、化粧リング7の先端側表面に配置され、両端の平行な突出片11,11が手前側に突出する。この枠部9の背面と抜止片10とで、支持枠6は、化粧リング7に対して軸線方向への抜脱が規制される。そして、軸部8の端面が連結軸3の先端と対向する。
支持枠6には、軸部8と枠部9とを嵌合状態で貫通するガイド穴12を有する。このガイド穴12は、後述する摘み部16の嵌合部17が貫通するようになっている。
枠部9の各突出片11,11の先端には取付穴13がそれぞれ貫通形成される。これら取付穴13,13には、両突出片11,11にわたるように、規制手段15の一方を構成する支軸14が設けられる。
摘み部16は、板状に形成され、本実施の形態では先端が湾曲形成されて略半月板状に形成されている。摘み部16の基端には、板面と平行となる軸線方向へ突出する嵌合部17を有している。この嵌合部17は、支持枠6に形成されたガイド穴12に挿通可能となっている。摘み部16には、軸線方向に直交し且つ板面に平行となり、両側部を貫通するスリット状の長穴18が形成されている。この長穴18は、規制手段15の他方を構成し、上記した支軸14が貫通配置される。そして、この摘み部16は、支持枠6の両突出片11,11間に配置され、両突出片11,11に掛け渡される支軸14が長穴18を貫通し、取り付けられる。
支持枠6に取り付けられた摘み部16は、支軸14に対する長穴18の長手方向に沿って、その長手方向両端、すなわち長穴18の摘み部先端側と摘み部基端側の両端との間で、この長穴18をガイドとして支軸14に対して摺動自在となる。そして、支持枠6に対して、支持枠6の軸線と摘み部16の軸線とを同一軸線とする状態として、上記摺動自在な状態において、その摺動により摘み部16の嵌合部17が支持枠6のガイド穴12に挿通される状態と、このガイド穴12から抜脱される状態とになり、それぞれ、長穴18の摘み部先端側は、嵌合位置Aとされ、摘み部基端側は、離脱位置Bとされている。また離脱位置Bにおいては、摘み部16は、支軸14にのみ支持されているので、支持枠6に対して摘み部16が揺動することとなる。この揺動は、支軸14の位置が摘み部16の基端側(離脱位置B)となることで摘み部16の先端側に重心が移動するためであり、図4(a),(b)に示すように支持枠6に対して板面が略垂直となる。
このような構成のサムターン1では、通常時、すなわちサムターン1としての使用を行う状態では、図2に示すように、摘み部16の軸線C2が、連結軸3,支持枠6の軸線C1と同軸線上となるように位置し、摘み部16は嵌合位置Aとなり、長穴18の先端側に支軸14が位置しており、嵌合部17がガイド穴12を貫通して、その先端が連結軸3の連結部5に嵌入し、互いに嵌合した状態となっている。
この状態では、摘み部16を摘み、回動操作を行うと、摘み部16とともに支持枠6が回動し、そして、連結軸3にその回動操作力が伝わることとなる。これにより錠箱機構部にはその操作力が入力される。すなわち、施解錠の操作が可能となる。
一方、サムターン1を使用不可とするには、上記嵌合位置Aにある摘み部16を摘み、軸線方向に沿って手前に引くことで、支持枠6に対して摘み部16が支軸14に対して長穴18の長手方向に沿って摺動される。すると、図3に示すように、嵌合部17が連結軸3から後退して離脱し、且つ支持枠6のガイド穴12から抜脱されることとなる。摘み部16は、支軸14が長穴18の離脱位置Bとなるまで摺動移動し、その位置で摘み部16より手を離すことで摘み部18は規制手段15の支軸14を中心に揺動して、これにより図4(a)に示すように摘み部16の軸線方向(C2)が連結軸3,支持枠6の軸線C1に対して直交する向きとなる。この状態では、摘み部16、及び支持枠6を回転させても、連結軸3とは連結されていない離脱状態となっており、この摘み部16と支持枠6とが空転することとなり、回動操作力は連結軸3に伝わることがない。すなわち、不正な回動操作などを行うことが不可能となり、防犯性が得られることとなる。
したがって、このサムターン1では、摘み部16の操作力を連結軸3へ伝達するのに、摘み部16を、連結軸3の軸線C1と同軸線上とし、連結軸3方向に摺動させて嵌合位置Aとし、摘み部16の嵌合部17を連結軸3の連結部5に嵌合状態とさせる。この状態では、摘み部16と連結軸3とが連動連結状態となり摘み部16の回動操作力が連結軸3に伝わり、錠箱機構部への施解錠操作が行えることとなる。また、摘み部16を摺動し、離脱位置Bとすれば、摘み部16は、連結軸3との嵌合状態が解かれ、同時に摘み部16が揺動し、連結軸3の軸線C1から摘み部16の軸線C2が異なる方向となり外れることとなって、互いの嵌合が行われなくなる。この状態では、摘み部16は、支持枠6とともに、回転自在な状態となり、すなわち、摘み部16側の回転は、連結軸3に伝わらず、摘み部16は空転するのみである。したがって、扉等に設けた小窓を割り手を差し入れてサムターン1を不正に操作しようとしても、摘み部16を扉の方向に、連結軸3の軸線と同軸線として摺動させ回転操作をしなくてはならないことから、容易にそのような操作を行うことが不可能となり、操作力を錠箱機構部に入力し解錠を行うことができず、また、扉等に設けた小窓を割り、或いは扉と扉枠の隙間から針金や棒等を差し入れることによりサムターン1を不正に操作しようとしても、摘み部16は空転するのみで、操作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができない。
なお、上述した実施の形態では、規制手段15として、支持枠6に設けられる支軸14と、摘み部16に設けられる長穴18とで構成する例として述べたが、支持枠6に長穴を形成し、摘み部の両側に支軸を設けて、上記同様な摺動自在な構成とすることとしてもよい。
また、上述した実施の形態では、連結軸3と摘み部16とが嵌合している状態から、これらの嵌合状態を解く際に、摘み部16を操作する者が手動で引き、離脱位置Bに摺動させ、連結軸3との連結状態を解除する例について述べたが、摘み部から手を離すと、摘み部16が支持枠6に対して後退方向に摺動し、連結軸3に対して離脱状態に付勢されるような構成、すなわち付勢手段を備えるものとしてもよい。
例えば、支持枠6の前面と摘み部16の基端部との対向面間にコイルバネなどの付勢手段を設け、支持枠6に対して摘み部16が離反する方向に常に付勢力を有する構成とすれば、摘み部16を嵌合位置Aに摺動させて施解錠などの回動操作を終え、摘み部16から手を離すと支持枠6に対して後退し離反する方向に付勢され、連結軸3に対する嵌合部17の嵌合状態を解除することとなる。そして、摘み部16は、付勢手段によって離脱位置Bに位置されることから、摘み部16は支軸14を中心に揺動し、各軸線C1,C2が一致せず、すなわち防犯状態となる。
一方、摘み部16の嵌合部17を連結軸3と嵌合状態にする場合には、付勢手段の付勢力に抗して摘み部16を軸線方向に押圧しながら摺動操作しなければならず、施解錠の操作として、一操作増えることになるので防犯性が向上することとなる。
さらに、上記した付勢手段としては、長穴18内に付勢手段を配置することで、支軸14に対して付勢力を有する構成とすることができ、この支軸14に対する後退、すなわち離脱位置B方向への移動を行う構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、摘み部16の自重により離脱位置Bにて揺動し、軸線C1,C2を異なる方向とする構成としたが、この揺動された状態を保持する保持手段を備えることとしてもよい。
例えば、この保持手段としては、捩じりコイルバネを支軸14周りに配置し、延出する一方の端部を支持枠6に固定し、他方の端部を摘み部16に摺動可能として係止させることで、離脱位置Bにて他方の端部に付勢力が発生し、支持枠6に対して摘み部16を揺動させる構成などとすることができる。
さらに、この保持手段としては、支持枠6の突出片11内面と摘み部16の側部との間隙部分に、球面状の凹凸の組合せで構成されるような、係止構造を設けることで、クリック感を生じさせて、位置保持が行えるような構成とすることも可能である。
このような保持手段を設けることで、摘み部16は、揺動状態が維持され、すなわち、連結軸3の軸線C1と摘み部16の軸線C2とが異なった方向が維持されることとなり、摘み部16と連結軸3とが容易に嵌合され連結されることがなくなる。
本発明に係るサムターンの実施の形態を表す分解斜視図である。 同サムターンの側断面図である。 同サムターンの動作状態を示す側断面図である。 同サムターンの動作状態を示す側断面図を(a)、正面図を(b)に示した図である。
1…サムターン
3…連結軸
6…支持枠
14…支軸
15…規制手段
16…摘み部
17…嵌合部
18…長穴
A…嵌合位置
B…離脱位置

Claims (4)

  1. 扉に設けられた錠箱機構部を、扉の屋内側面からはサムターンの操作により、また、扉の屋外側面からはキー操作により施解錠操作させて、扉の木口からロック部材を扉枠に対して進退操作させるサムターンの構造において、
    前記錠箱機構部に回動操作力を入力する連結軸(3)と、
    前記連結軸(3)と同軸線上に位置して、扉の屋内側面に回転自在に設けられる略コ字状の支持枠(6)であって、その両端の平行な突出片(11,11)が手前側に突出し、平行な突出片(11,11)間の枠部(9)の基端側面に軸部(8)を有する支持枠(6)と、
    前記軸部(8)と枠部(9)を貫通するガイド穴(12)に嵌合し、該ガイド穴(12)を通して前記連結軸(3)の先端中央に凹溝状に形成された連結部(5)に嵌合する板状の嵌合部(17)を基端に突出して備えた板状の摘み部(16)と、
    前記連結軸(3)の軸線に対して直交方向を軸線として前記支持枠(6)の平行な突出片(11,11)間に軸支される支軸(14)と、前記摘み部(16)の両側部を貫通し、前記連結軸(3)の軸線方向と平行な長手方向とされた長穴(18)とを有し、摘み部(16)の長穴(18)が支持枠(6)の支軸(14)に挿通される規制手段(15)と、
    前記開閉扉の屋内側面に突設された化粧リング(7)であって、前記軸部(8)の途中に設けられた抜止片(10)が化粧リング(7)の内面に当接状態とされた状態で、前記軸部(8)が化粧リング(7)の略中央を貫通するとともに、前記支持枠(6)の枠部(9)が化粧リング(7)の先端側表面に配設される化粧リング(7)と、
    を具備し、
    前記摘み部(16)の前記嵌合部(17)が、前記連結軸(3)の連結部(5)との嵌合位置と該連結軸(3)の連結部(5)から離脱する離脱位置との間を軸線方向に摺動自在とされるとともに、前記離脱位置にて、前記支軸(14)を中心に前記摘み部(16)が揺動位置とされることを特徴とするサムターン。
  2. 前記長穴が前記支持枠の平行な前記突出片に形成され、前記支軸が前記摘み部の両側に設けられ、摘み部の支軸が支持枠の長穴に挿通されることを特徴とする請求項1に記載のサムターン。
  3. 前記摘み部には、前記離脱位置方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のサムターン。
  4. 前記摘み部には、前記離脱位置における揺動状態を保持する保持手段を備えることを特徴とする請求項1又は2又は3記載のサムターン。
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