JP4035841B2 - 解錠防止機構を持つ錠 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
室内側から操作して、室外側からの合鍵やピッキングでの解錠をできなくする技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ホテル錠で、室内側からの操作で室外側からの合鍵操作をできなくするものがある。これは合鍵が奥まで入らなくする仕組みのもので、エマージェンシーキーを使う事で室外から解錠する事ができる。
室内側から操作して、突き出したデットボルトを直接固定する事で室外側からの解錠ができなくしたものがある。
従来の方法はこのデットボルトを直接固定する仕組みのものが多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
近年は施錠した錠がピッキングやコピーした合鍵で不正解錠され、屋内に侵入されて被害にあうことが多くなった。
その為に室内側から錠を操作して、室外側からは合鍵でもピッキングでも解錠できなくする錠機構を実現する事が課題である。
デットボルトを直接固定せず、別の効果の高い方法で実現することが課題である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
施錠した錠を解錠できなくする方法として、突き出したデットボルトを引き込まないように固定するロッキングバーに対して、室内側から操作してロッキングバーを施錠位置で固定し、デットボルトの固定解錠をできなくする方法を考えた。それが請求項１記載の錠の解錠防止機構である。
【０００５】
もう一つの方法として、シリンダーやサムターンを組み付け、合鍵やサムターンの回転をデットボルトに伝え、デットボルトを出し入れするダルマの回転をできなくする方法で、ダルマの施錠位置でダルマを固定する事で、合鍵やピッキングでダルマを回せなくする請求項２記載の錠の解錠防止機構を考えた。
【０００６】
【発明実施の形態】
図１，３に基いて請求項１記載の錠の解錠防止機構を説明する。
デットボルト（３）の施解錠は、ダルマ（４０）に組み付けたシリンダーの合鍵やサムターン（６）を回し、ダルマを回す事でデットボルトを出し入れして施解錠する。
デットボルトを突き出して施錠した状態で、デットボルトの押し込み強度を強化する為にロッキングバー（４２）をデットボルトに掛け、デットボルトを引き込みできないように固定する。以上が一般的なデットボルトの施錠の仕組みである。
【０００７】
本発明はそのロッキングバー（４２）に対してロックカム（４３）を組み付け、ロックカムを室内側から操作する為にロックカムに操作レバー（７）を設けたものである。
操作レバーを操作して、ロックカムでロッキングバーが動かないように固定する事で、ロッキングバーが固定しているデットボルトの引き込みができなくなる。
よって室外側から合鍵やピッキングでのデットボルトの引き込みができなくなる。
【０００８】
図８，９に基づいて請求項２記載の解錠防止機構を説明する。
施・解錠はシリンダーやサムターン（６）を組み付けたダルマ（５４）を回す事でデットボルト（５０）の出し入れをして行う。本発明はそのダルマ（５４）に固定カム（５６）を設け、錠ケースにダルマ止め（５９）を設け、ダルマ止めを室内側から操作する為にダルマ止めに操作レバー（６３）を設けたものである。
操作レバーを操作し、ダルマ止めがダルマを施錠位置で固定する事で、ダルマに連結したシリンダーを回す事ができなくなり、合鍵やピッキングで室外側のシリンダーを回す事ができなくなる。
【０００９】
【発明の効果】
発明の目的は室内側から錠を操作して、室外側から行う合鍵やピッキングでの不正解錠をできなくする事である。
請求項１記載の機構は、施錠したデットボルトを施錠状態で固定しているロッキングバーを室内側から操作して固定するのが特徴である。
そのメリットは、ロッキングバーは非常に強力にできているものであり、そのロッキングバーの動きを固定する事で施錠強度が高まる事と、構造上ロッキングバーを固定するロックカムには大きい力が掛かる事は無く、ロックカムの構造を簡単にできる。
【００１０】
請求項２記載の機構は、施錠したダルマを室内側から操作して固定するのが特徴である。
そのメリットは、ダルマに組み付けたシリンダーとダルマの間に回転の遊びがほとんど無い為に、シリンダーに差し込んだ合鍵やピッキングでほとんどシリンダーを回す事ができず、合鍵なのか否かがわからず、ピッキングが成功したか否かがわからず、防犯上都合が良い事である。
【図面の簡単な説明】
【図１】請求項１記載の機構を持つ錠の、扉に取り付けた室内側斜視図である。
【図２】図１を戸先から見た図である。
【図３】図１のAA断面で錠の構造を示し、ロックカムが施錠状態のロッキングバーを固定した事を示す。
【図４】請求項２記載の機構の構造を示し、解錠状態を示す。
施錠状態でダルマ止めがダルマを固定した状態を示す。
【図５】図４のダルマ止めに組み付ける操作レバーを示す。
【符号の説明】
１扉
２錠フロント
３デットボルト
４ラッチボルト
５外側ハンドル
６サムターン
７操作レバー
８レバーツマミ
９内側ハンドル
１０シリンダー
４０ダルマ
４１錠ケース
４２ロッキングバー
４３ロックカム
４４操作レバー軸受け穴
４５ロックカムバー
４６クリックバネ
５０デットボルト
５１固定カム受け溝
５２錠ケース
５３ロッキングバー
５４ダルマ
５５シリンダー軸受け穴
５６固定カム
５７デットカム
５８ロッキングピン
５９ダルマ止め
６０操作レバー軸受け穴
６１クリックバネ
６２操作レバーガイドプレート
６３操作レバー
【発明の属する技術分野】
室内側から操作して、室外側からの合鍵やピッキングでの解錠をできなくする技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ホテル錠で、室内側からの操作で室外側からの合鍵操作をできなくするものがある。これは合鍵が奥まで入らなくする仕組みのもので、エマージェンシーキーを使う事で室外から解錠する事ができる。
室内側から操作して、突き出したデットボルトを直接固定する事で室外側からの解錠ができなくしたものがある。
従来の方法はこのデットボルトを直接固定する仕組みのものが多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
近年は施錠した錠がピッキングやコピーした合鍵で不正解錠され、屋内に侵入されて被害にあうことが多くなった。
その為に室内側から錠を操作して、室外側からは合鍵でもピッキングでも解錠できなくする錠機構を実現する事が課題である。
デットボルトを直接固定せず、別の効果の高い方法で実現することが課題である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
施錠した錠を解錠できなくする方法として、突き出したデットボルトを引き込まないように固定するロッキングバーに対して、室内側から操作してロッキングバーを施錠位置で固定し、デットボルトの固定解錠をできなくする方法を考えた。それが請求項１記載の錠の解錠防止機構である。
【０００５】
もう一つの方法として、シリンダーやサムターンを組み付け、合鍵やサムターンの回転をデットボルトに伝え、デットボルトを出し入れするダルマの回転をできなくする方法で、ダルマの施錠位置でダルマを固定する事で、合鍵やピッキングでダルマを回せなくする請求項２記載の錠の解錠防止機構を考えた。
【０００６】
【発明実施の形態】
図１，３に基いて請求項１記載の錠の解錠防止機構を説明する。
デットボルト（３）の施解錠は、ダルマ（４０）に組み付けたシリンダーの合鍵やサムターン（６）を回し、ダルマを回す事でデットボルトを出し入れして施解錠する。
デットボルトを突き出して施錠した状態で、デットボルトの押し込み強度を強化する為にロッキングバー（４２）をデットボルトに掛け、デットボルトを引き込みできないように固定する。以上が一般的なデットボルトの施錠の仕組みである。
【０００７】
本発明はそのロッキングバー（４２）に対してロックカム（４３）を組み付け、ロックカムを室内側から操作する為にロックカムに操作レバー（７）を設けたものである。
操作レバーを操作して、ロックカムでロッキングバーが動かないように固定する事で、ロッキングバーが固定しているデットボルトの引き込みができなくなる。
よって室外側から合鍵やピッキングでのデットボルトの引き込みができなくなる。
【０００８】
図８，９に基づいて請求項２記載の解錠防止機構を説明する。
施・解錠はシリンダーやサムターン（６）を組み付けたダルマ（５４）を回す事でデットボルト（５０）の出し入れをして行う。本発明はそのダルマ（５４）に固定カム（５６）を設け、錠ケースにダルマ止め（５９）を設け、ダルマ止めを室内側から操作する為にダルマ止めに操作レバー（６３）を設けたものである。
操作レバーを操作し、ダルマ止めがダルマを施錠位置で固定する事で、ダルマに連結したシリンダーを回す事ができなくなり、合鍵やピッキングで室外側のシリンダーを回す事ができなくなる。
【０００９】
【発明の効果】
発明の目的は室内側から錠を操作して、室外側から行う合鍵やピッキングでの不正解錠をできなくする事である。
請求項１記載の機構は、施錠したデットボルトを施錠状態で固定しているロッキングバーを室内側から操作して固定するのが特徴である。
そのメリットは、ロッキングバーは非常に強力にできているものであり、そのロッキングバーの動きを固定する事で施錠強度が高まる事と、構造上ロッキングバーを固定するロックカムには大きい力が掛かる事は無く、ロックカムの構造を簡単にできる。
【００１０】
請求項２記載の機構は、施錠したダルマを室内側から操作して固定するのが特徴である。
そのメリットは、ダルマに組み付けたシリンダーとダルマの間に回転の遊びがほとんど無い為に、シリンダーに差し込んだ合鍵やピッキングでほとんどシリンダーを回す事ができず、合鍵なのか否かがわからず、ピッキングが成功したか否かがわからず、防犯上都合が良い事である。
【図面の簡単な説明】
【図１】請求項１記載の機構を持つ錠の、扉に取り付けた室内側斜視図である。
【図２】図１を戸先から見た図である。
【図３】図１のAA断面で錠の構造を示し、ロックカムが施錠状態のロッキングバーを固定した事を示す。
【図４】請求項２記載の機構の構造を示し、解錠状態を示す。
施錠状態でダルマ止めがダルマを固定した状態を示す。
【図５】図４のダルマ止めに組み付ける操作レバーを示す。
【符号の説明】
１扉
２錠フロント
３デットボルト
４ラッチボルト
５外側ハンドル
６サムターン
７操作レバー
８レバーツマミ
９内側ハンドル
１０シリンダー
４０ダルマ
４１錠ケース
４２ロッキングバー
４３ロックカム
４４操作レバー軸受け穴
４５ロックカムバー
４６クリックバネ
５０デットボルト
５１固定カム受け溝
５２錠ケース
５３ロッキングバー
５４ダルマ
５５シリンダー軸受け穴
５６固定カム
５７デットカム
５８ロッキングピン
５９ダルマ止め
６０操作レバー軸受け穴
６１クリックバネ
６２操作レバーガイドプレート
６３操作レバー
Claims (2)
- 合鍵やサムターン（６）を回してデットボルト（３）を出し入れし、デットボルトが突き出した状態で、デットボルトが引き込まないようにデットボルトを固定するロッキングバー（４２）を持ち、突き出したデットボルトをロッキングバーで固定した状態を施錠状態とする錠に於いて、ロッキングバーに対してロッキングバーを施錠位置で固定する為のロックカム（４３）を錠ケースに組み付け、ロックカムを室内側から操作する為の操作レバー（７）を組み付け、操作レバーを操作する事でロックカムがロッキングバーを施錠位置で固定して、合鍵やピッキングによる不正解錠をできなくすることが特徴の錠の解錠防止機構。
- シリンダーやサムターンを組み付け、合鍵やサムターンを回してデットボルト（５０）を出し入れする為のダルマ（５４）に固定カム（５６）を設け、錠ケース（５２）に固定カムを受け止めてダルマの回転を止めるダルマ止め（５９）を設け、ダルマ止めを室内側から操作する操作レバー（６３）を設けた構造で、ダルマの施錠位置で操作レバーを操作して、ダルマ止めでダルマの回転をできなくする事で、合鍵やピッキングによる不正解錠をできなくする解錠防止機構を持つ錠。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002275473A JP4035841B2 (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 解錠防止機構を持つ錠 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002275473A JP4035841B2 (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 解錠防止機構を持つ錠 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004108108A JP2004108108A (ja) | 2004-04-08 |
| JP4035841B2 true JP4035841B2 (ja) | 2008-01-23 |
Family
ID=32271663
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002275473A Expired - Fee Related JP4035841B2 (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 解錠防止機構を持つ錠 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4035841B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US11719027B2 (en) | 2021-04-15 | 2023-08-08 | Byron Alexander | Mechanical object tracking system |
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2002
- 2002-09-20 JP JP2002275473A patent/JP4035841B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JP2004108108A (ja) | 2004-04-08 |
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