JP4566842B2 - 防犯サムターン - Google Patents

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Description

本発明は、扉の屋内面に突出させた摘みを覆うことにより、錠箱に対する不正な解錠操作力の入力を阻止する防犯サムターンに関する。
マンションや住宅等に設けられる玄関扉には錠箱が設けられ、錠箱は扉木口から進退させたデッドボルトを扉枠に係合・係合解除させて、扉を施解錠する施解錠機構を内蔵している。錠箱は、屋外側からのシリンダー錠による施解錠操作力、或いは屋内側からのサムターンによる施解錠操作力の入力によって施解錠動作される。すなわち、屋外側からはシリンダー錠の合鍵による操作が必要になる一方、屋内側からは合鍵を用いずに摘みのみの回転操作で施解錠が簡便に行えるようになっている。
この種のサムターンは、下記特許文献1にも開示されるように、扉の屋内面側に垂直に突出した板状の摘みを有する。この摘みは、サムターン軸を介して錠箱の施解錠機構に連結される。従って、屋内側からは、この摘みを指で摘んで正逆回転操作することで、回転操作力がサムターン軸を介して直接錠箱へ伝達され、施解錠機構によりデッドボルトが進退されて、簡便な施解錠操作が可能となる。
特公平2−15715号公報 (第1図b,第1図c)
しかしながら、近年、ポスト口や、機械工具によって開けた小さな穴から棒や針金等を挿入し、回転操作の容易なサムターンに係止して回転させ、施錠装置を解錠する不正解錠が増えている。
また、小穴から挿入された棒や針金等によって、サムターンが不正操作できないようにするため、サムターンを取外し可能とした脱着式の防犯型サムターンも提案されているが、サムターンを取外した場合、摘みの回転位置が認識し難くなり、施解錠状態が確認できなくなる問題があった。このため、施錠から解錠、或いは解錠から施錠への操作予測が困難となり、誤操作を生じさせ、操作性を低下させた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、サムターンの容易な不正操作が困難になるとともに、施解錠状態の確認が可能な防犯サムターンを提供し、もって、防犯性の向上、操作性の低下防止を図ることを目的とする
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の防犯サムターン100は、扉屋内面17から突出され錠箱11の施解錠入力部材13に連結されるとともに軸側係合部39を有する連結軸19と、該連結軸19に着脱自在な摘み部材21とを備え、
前記摘み部材21は、前記連結軸19に着脱自在に外嵌する嵌合筒45と、該嵌合筒45の外周及び前端を覆って回転自在とされる略有底筒状の摘み47とを有し、
前記摘み47には、前記連結軸19の軸側係合部39に係合して前記連結軸19との相対回転を不能にする筒側係合部41が前記嵌合筒45に周囲を覆われるように設けられ、
前記摘み47と前記嵌合筒45とには係脱手段63が設けられ互いの相対回転を不能とし回転規制するとともに、該係脱手段63には、前記摘み47の外周面に押下自在に表出するボタン69を備え、該ボタン69が押下されることで、前記嵌合筒45に対する前記摘み47の回転規制が解除され、前記摘み47による前記錠箱11への施解錠回転操作力の入力を可能とすることを特徴とする。
この防犯サムターン100では、扉屋内面17から突出する連結軸19に摘み部材21が装着された状態では、摘み部材21の嵌合筒45外周に設けた摘み47が係脱手段63により互いが係合状態となって回転不能となる。また、施解錠操作時には、ボタン69を押下操作した後に、回転操作されることで、摘み47が嵌合筒45に対して相対回転することとなり、これにより摘み47の操作を連結軸19に伝え、施解錠入力部材13が作動する。さらに、外出時、就寝時等、頻繁なサムターン操作を行わない場合には、摘み部材21が連結軸19から取り外されることにより、扉屋内面17から連結軸19のみが突出状態となる。
請求項2記載の防犯サムターン200は、扉屋内面17から突出され錠箱11の施解錠入力部材13に連結されるとともに軸側係合部39を有する連結軸19と、
前記連結軸19の外周を覆う外装筒55と、
前記連結軸19の軸側係合部39に係合して前記連結軸19との相対回転を不能にする筒側係合部41を有し、前記外装筒55に着脱自在に外嵌し、該外装筒55の外周及び前端を覆って回転自在とされる略有底筒状に形成される摘み47と、
を備え、
前記摘み47と前記外装筒55には係脱手段63が設けられ、前記外装筒55に対する着脱時の係脱を可能とするとともに、前記外装筒55との互いの相対回転を不能とし回転規制を行い、該係脱手段63には、前記摘み47の外周面に押下自在に表出するボタン69を備え、該ボタン69が押下されることで、前記外装筒55に対する前記摘み47の回転規制が解除され、前記摘み47による前記錠箱11への施解錠回転操作力の入力を可能とすることを特徴とする。
この防犯サムターン200では、扉屋内面17から突出する外装筒55に摘み47が装着された状態では、係脱手段63により摘み47が回転不能となる。また、施解錠操作時には、ボタン69を押下操作した後に、回転操作されることで、摘み47が外装筒55に対して相対回転することとなり、これにより摘み47の操作を連結軸19に伝え、施解錠入力部材13が作動する。さらに、外出時、就寝時等、頻繁なサムターン操作を行わない場合には、摘み47が外装筒55から取り外されることにより、扉屋内面17から外装筒55のみが突出状態となる。
請求項3記載の防犯サムターン100(200)は、前記連結軸19の前記軸側係合部39がシリンダ錠の鍵穴であり、
前記摘み47の筒側係合部41が前記シリンダ錠の合鍵であることを特徴とする。
この防犯サムターン100(200)では、摘み部材21(摘み47)が取り外されると、錠箱11側の連結軸19はシリンダ錠の鍵穴39のみが表出することとなり、このシリンダ錠に適合する合鍵41のみでしか回動操作が行えなくなる。
請求項4記載の防犯サムターン100(200)は、屋内側に露出する前記摘み47の端面47aに、該摘み47の回転位置を視認可能とする標示手段61が設けられていることを特徴とする。
この防犯サムターン100(200)では、摘み部材21の回転位置、すなわち、サムターンとしての施解錠位置が標示手段61の視認によって容易に把握可能となる。
本発明に係る請求項1記載の防犯サムターンによれば、扉屋内面から突出する連結軸に摘み部材が装着された状態では、摘み部材の嵌合筒外周に設けた摘みが係脱手段により互いが係合状態となって回転不能となり、小穴等から挿入された針金や棒等による摘みを介した錠箱への施解錠操作力の入力を阻止することができる。また、施解錠操作時には、ボタンを押下操作した後に、回転操作することで、摘みが嵌合筒に対して相対回転可能することとなり、摘みの回動操作によって連結軸を介して錠箱へ施解錠操作力を入力することができる。すなわち、摘む操作と略同等のボタンの押下、そして、摘みを回す、という、比較的容易な操作によって従来同様の施解錠操作が可能となる。また、外出時、就寝時等、頻繁なサムターン操作を行わない場合には、摘み部材を連結軸から取り外すことにより、扉屋内面から連結軸のみを突出させた状態とし、小穴等から挿入された針金や棒等による回転操作を不能にし、防犯性を一層高めることができる。
請求項2記載の防犯サムターンによれば、扉屋内面から突出する外装筒に摘みが装着された状態では、係脱手段により摘みが回転不能となり、小穴等から挿入された針金や棒等による摘みを介した錠箱への施解錠操作力の入力を阻止することができる。また、施解錠操作時には、ボタンを押下操作した後に、回転操作されることで、摘みが外装筒に対して相対回転することとなり、摘みの回動操作によって連結軸を介して錠箱へ施解錠操作力を入力することができる。すなわち、摘む操作と略同等のボタンの押下、そして、摘みを回す、という、比較的容易な操作によって従来同様の施解錠操作が可能となる。さらに、外出時、就寝時等、頻繁なサムターン操作を行わない場合には、摘みが外装筒から取り外されることにより、扉屋内面から外装筒のみが突出状態とされ、小穴等から挿入された針金や棒等による回転操作を不能にし、防犯性を一層高めることができる。
請求項3記載の防犯サムターンによれば、連結軸の軸側係合部がシリンダ錠であり、摘みの筒側係合部が合鍵であるので、摘み部材或いは摘みを取り外した場合には、連結軸にシリンダ錠の鍵穴のみが表出することとなり、このシリンダ錠に適合する合鍵のみでの回動が可能、すなわち、その合鍵を備えた摘み部材或いは摘みのみでの回動が可能となるので、摘み部材又は摘みを取り外した状態での防犯性を一層高めることができる。
請求項4記載の防犯サムターンによれば、屋内側へ露出する摘みの端面に、摘みの回転位置を視認可能とする標示手段を設けたので、摘み部材又は摘みの回転位置、すなわち、施解錠位置を容易に視認することができ、施錠から解錠、或いは解錠から施錠への操作予測が容易となり、操作性を向上させることができる。
以下、本発明に係る防犯サムターンの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る防犯サムターンの縦断面図を(a)に摘み部材の横断面図を(b)に示した説明図、図2は摘み部材の分解断面図、図3は摘み部材の外観斜視図、図4は摘み部材の正面断面図である。
本実施の形態による防犯サムターン100は、錠箱11の施解錠入力部材であるカム板13に連結され、扉15の屋内面17から突出される連結軸19と、この連結軸19に着脱自在となる摘み部材21とを主要な構成部材としてなる。
なお、錠箱11は、扉15に内蔵されるもの、或いは扉15の屋内面17に突出して取り付けられるもののいずれであってもよい。本実施の形態では、扉15の屋内面17に突出して取り付けられる錠箱11、所謂面付け錠を例に説明する。
錠箱11の取り付けられた扉15の屋外面23には、屋外側シリンダ錠25が取り付けられている。屋外側シリンダ錠25は、扉15を貫通し、回動出力軸25aが錠箱11内の施解錠機構27の屋外側入力部材29に連結される。
連結軸19は、錠箱11に固定される外筒31と、この外筒31に回動自在に内設される内筒33とからなる。内筒33と外筒31とには、タンブラ37が配設されている。このタンブラ37は、軸線方向に複数組内設されている。なお、これらタンブラ37は、スライド型や揺動型などで構成され、図示した形状に限定されることはない。
内筒33と外筒31とは、その境界がシアーライン35となる。内筒33は、鍵穴39に後述の合鍵41が挿入されることで、タンブラ37がシアーライン35に一致して回転自在となる。つまり、外筒31と内筒33とは、シリンダ錠を構成している。また、内筒33の鍵穴39は、軸側係合部となっている。
内筒33には、鍵穴39と反対側の端面に、連結部材43を介して上記のカム板13が固定されている。錠箱11の施解錠機構27は、屋外側シリンダ錠25又は連結軸19のいずれか一方の施錠回転操作力によって図示しないデッドボルトを突出させ、屋外側シリンダ錠25又は連結軸19のいずれか一方の解錠回転操作力によって図示しない突出させたデッドボルトを錠箱11内へと後退させる。
摘み部材21は、連結軸19に着脱自在に外嵌する嵌合筒45と、この嵌合筒45の外周に回転自在な摘み47とを備える。図2に示すように、嵌合筒45は円筒状に形成され、先端側開口部分が小径に形成されて、その内周面45aには凹溝44aが形成されている。また、嵌合筒45の先端側外周には、後述する係脱手段63を構成する係合凹部46が形成されている。本実施の形態では中心に対し180°の間隔で2カ所形成されている。また、図2に示すように、有底円筒状に形成された摘み47の内部には、軸状凸部48が形成され、この軸状凸部48に筒側係合部である合鍵41が軸線方向に固着される。軸状凸部48は、嵌合筒45の先端側の小径な開口部分に挿着され、その外周面には前記凹溝44aに対向する凹溝44bが形成されている。この外周面と嵌合筒内周面との各凹溝44a,44b間にはリング部材51が介設され、軸線方向に脱落せず互いに相対回転自在とされ連結される。なお、合鍵41は、上記シリンダ錠に対してタンブラ37をシアーライン35に一致させるキーである。
摘み47の先端側には後述する係脱手段63を構成する操作部材65を取り付けるための略溝状の取付孔49が貫通形成されている。
摘み47の端面47a略中央には、図3に示すように、標示手段61が設けられる。標示手段61は、摘み47の直径方向に長い線状マーク部材とすることができる。この標示手段61は、摘み47と異なる色、例えば蛍光色などとして視認性を高める、さらには蓄光材料等にて構成されること、及び、摘み47の表面に対して凹凸のない構成が好ましい。このように、標示手段61は、屋内側に露出する摘み47の端面に設けられることで、摘み47の回転位置、すなわち摘み47内の合鍵41の向きを視認可能としている。
摘み47と嵌合筒45とには、係脱手段63が設けられている。本実施の形態では、係脱手段63は、図1に示すように、摘み47に設けられる一対の操作部材65と、嵌合筒45の外周に形成した係合凹部46とからなる。操作部材63は、図4に示すように、長手方向が弓状に湾曲形成されて、略中間に支軸67が設けられ、摘み47の取付孔49に支軸67を中心に揺動自在となるように取り付けられている。操作部材65は、一端に湾曲外方へ突出するボタン69が形成され、他端に湾曲内方へ突出する係合凸部71が形成され、略Z字状に形成されている。操作部材63の一端には、バネ部73を有しており、本実施の形態では、支軸67を中心としてボタン69の押圧に抗する付勢力を発生するようになっている。
なお、操作部材63は、摘み47に取り付けられた状態で、湾曲内面の曲率が嵌合筒45の外周面に略沿うよう形成され、湾曲外面の曲率が摘み47の外周面に略沿うように形成されており、すなわち、摘み47の厚みに対応した形状となっているとともに、その厚みから、ボタン69と係合凸部71が摘み47の厚み方向で表裏に突出するようになっている。摘み47に取り付けられた状態では、操作部材63の湾曲内面が嵌合筒45の外周面に当接することとなる。そして、バネ部73の付勢力に抗してボタン69を押下することによって、操作部材63は、支軸67を中心に取付孔49内で揺動し、係合凸部71が嵌合筒45の係合凹部46から退出して、これにより、嵌合筒45に対して摘み47が相対回転可能となる。本実施の形態では、操作部材63は一対で構成され、摘み47の外周面に各ボタン69が表出位置し、突出するようになっている。
次に、このように構成された防犯サムターン100の作用を説明する。
通常時、防犯サムターン100は、連結軸19に、摘み部材21が装着された状態となる。すなわち、嵌合筒45に周囲を覆われた合鍵41が、連結軸19の鍵穴39へ挿入された状態で、摘み部材21が連結軸19に装着されている。なお、この装着状態では、嵌合筒45と連結軸19とは、相対回転不能な状態である。この状態で、摘み47は、各操作部材65の係合凸部71が嵌合筒45の係合凹部46に進入し係合状態とされ、すなわち、係脱手段63にて互いが係合している。したがって、摘み部材21は、回転操作しようとしても、摘み47が回転せず、連結軸19を介して錠箱11へ回転操作力を入力することができない。
一方、図5に示すように、摘み47の外周面から突出する操作部材65のボタン69を押し込むように押下すると、支軸67を中心に、操作部材65が揺動し、係合凸部71が係合凹部46から脱することとなる。これにより、ボタン69を押下した状態で、摘み47は、嵌合筒45に対して相対回転が可能となり、摘み47に加えられた回転操作力が、連結軸19へ伝達される(図6参照)。このとき、摘み47内の合鍵41がシリンダ錠に対応しており、連結軸19の内筒33が回転することとなる。なお、本実施の形態では、ボタン69が一対で構成されており、同時に押下させなければ摘み47の回転が行えないようになっている。これにより、連結軸19、連結部材43を介してカム板13が回転され、錠箱11の施解錠機構27が操作可能となる。
また、外出時、就寝時等、サムターン操作が頻繁に必要とならない場合には、摘み部材21は、連結軸19から取り外されて他の場所で保管される。これにより、防犯サムターン100は、扉15の屋内面17から連結軸19のみが露出することとなる。連結軸19は、シリンダ錠となっているため、内筒33の鍵穴39に適合する合鍵41のみでしか操作が行えず、小穴等から挿入された針金や棒等による不正な施解錠操作が不能となる。特に、操作部材65を一対で構成し、ボタン69を2つで構成したことから、一方のボタン69の操作のみでは回転操作へと移行できず、両ボタン69を同時に押し込む操作を必要とすることからも、不正操作を防ぐこととなる。
このように、防犯サムターン100は、防犯性の必要程度に応じて、摘み部材21を装着状態、或いは取り外し状態にすることが可能となる。
したがって、この防犯サムターン100によれば、扉15の屋内面17から突出する連結軸19に摘み部材21が装着された状態では、摘み部材21の嵌合筒外周に設けた摘み47が回転不能となり、小穴等から挿入された針金や棒等による摘み47を介した錠箱11への施解錠操作力の入力を阻止することができる。
また、施解錠操作時には、摘み47に設けられたボタン69を押し込むように押下することで、摘み47は係合凸部71と係合凹部46とが外れ、そして回転操作が可能となり、摘み47の回動操作によって連結軸19を介して錠箱11へ施解錠操作力を入力することができる。
すなわち、ボタン69を押す、摘み47を回す、の2つの比較的容易な操作によって従来同様の施解錠操作が可能となる。特に本実施の形態では、対となる2つのボタン69で構成したことで、摘み47を摘む操作で係脱手段63の解除が行われるので、施解錠の操作が容易なものとなる。また、外出時、就寝時等、頻繁なサムターン操作を行わない場合には、摘み部材21を連結軸19から取り外すことにより、扉屋内面17から連結軸19のみを突出させた状態とし、小穴等から挿入された針金や棒等による回転操作を不能にし、防犯性を一層高めることができる。
また、連結軸19の軸側係合部がシリンダ錠であり、摘み47の筒側係合部が合鍵41であるので、摘み部材21を取り外した場合には、連結軸19にシリンダ錠の鍵穴39のみが表出することとなり、このシリンダ錠に適合する合鍵41のみでしか回動が可能、すなわちその合鍵41を備えた摘み部材21のみでしか回動が可能とならないので、摘み部材21を取り外した状態での防犯性を一層高めることができる。
さらに、屋内側へ露出する摘み47の端面47aに、摘み47の回転位置を視認可能とする標示手段61を設けたので、摘み部材21の回転位置、すなわち、施解錠位置を容易に視認することができ、施錠から解錠、或いは解錠から施錠への操作予測が容易となり、操作性を向上させることができる。
次に、本発明に係る防犯サムターンの他の実施の形態を説明する。
図7は本発明に係る防犯サムターンの縦断面図を(a)に摘みの横断面図を(b)に示した説明図、図8は摘みの一部拡大断面図である。なお、図1〜図6に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
この実施の形態による防犯サムターン200は、連結軸19の外周に、上記実施形態における嵌合筒45と略同等の構成の外装筒55が設けられており、この外装筒55が連結軸19の外筒31に対して取り外し不能に固設され、外装筒55に対して摘み47が脱着自在な構成とされる。また、外装筒55と摘み47とは、外装筒55の先端側の小径な開口部分に対して摘み47の軸状凸部48が、リング部材51を介して取り付けられる構成とされ、このリング部材51を例えばバネ性を有したCリングとすることで、両部材の対向する凹溝44a,44bに対して着脱が容易なものとなる。なお、図7においては、リング部材51が、摘み47の軸状凸部48に取り付けられた状態を示しており、外装筒55に対して摘み47を引き抜くように取り外すことで、リング部材51のバネ性により、互いの係脱が行われるようになっている。
また、係脱手段63を構成する操作部材65の係合凸部71先端は、図8に示すように、一対の傾斜面71aが形成されている。これら傾斜面71aは、操作部材65の厚み方向の両側面、すなわち摘み47の軸線方向と同方向の面に形成されている。
次に、この防犯サムターン200の作用を説明する。
通常時、防犯サムターン200は、外装筒55に、摘み47が装着された状態となる。すなわち、摘み47内の合鍵41が、連結軸19の鍵穴39へ挿入された状態で、摘み47が外装筒55に外周と前端とを覆って装着されている。この状態で、摘み47は、各操作部材65の係合凸部71が外装筒55の係合凹部46に進入し係合状態とされ、すなわち、係脱手段63にて互いが係合している。したがって、摘み47は、回転操作しようとしても、摘み47が回転せず、連結軸19を介して錠箱11へ回転操作力を入力することができない。
一方、摘み47の外周面から突出する操作部材65のボタン69を押し込むように押下すると(図5参照)、支軸67を中心に、操作部材65が揺動し、係合凸部71が係合凹部46から脱することとなる。これにより、ボタン69を押下した状態で、摘み47は、外装筒55に対して相対回転が可能となり、外装筒55の外周を回転して摘み47に加えられた回転操作力が、連結軸19へ伝達される。このとき、摘み47内の合鍵41がシリンダ錠に対応しており、連結軸19の内筒33が回転することとなる。なお、本実施の形態では、ボタン69が一対で構成されており、同時に押下させなければ摘み47の回転が行えないようになっている。これにより、連結軸19、連結部材43を介してカム板13が回転され、錠箱11の施解錠機構27が操作可能となる。
また、外出時、就寝時等、サムターン操作が頻繁に必要とならない場合には、摘み47は、外装筒55から取り外されて他の場所で保管される。これにより、防犯サムターン200は、扉15の屋内面17から外装筒55のみが露出することとなる。この外装筒55内の連結軸19は、シリンダ錠となっているため、内筒33の鍵穴39に適合する合鍵41のみでしか操作が行えず、小穴等から挿入された針金や棒等による不正な施解錠操作が不能となる。
このように、防犯サムターン200は、防犯性の必要程度に応じて、摘み47を装着状態、或いは取り外し状態にすることが可能となる。
なお、この実施の形態の防犯サムターン200では、操作部材65の係合凸部71の先端に傾斜面71aを有していることから、摘み47の外装筒55への装着、及び外装筒55からの摘み47の取り外し時に、ボタン69を押下することなく、係合凹部46から手前側の間でその傾斜面71aによって係合凸部71が後退方向に滑り、外装筒55の係合凹部46への係合及び離脱が、容易なものとなる。
したがって、この防犯サムターン200によれば、扉15の屋内面17から突出する外装筒55に摘み47が装着された状態では、摘み47が回転不能となり、小穴等から挿入された針金や棒等による摘み47を介した錠箱11への施解錠操作力の入力を阻止することができる。
また、施解錠操作時には、摘み47に設けられたボタン69を押し込むように押下することで、摘み47は係合凸部71と係合凹部46とが外れ、そして回転操作が可能となり、摘み47の回動操作によって連結軸19を介して錠箱11へ施解錠操作力を入力することができる。
すなわち、ボタン69を押す、摘み47を回す、の2つの比較的容易な操作によって従来同様の施解錠操作が可能となる。特に本実施の形態では、対となる2つのボタン69で構成したことで、摘み47を摘む操作で係脱手段63の解除が行われるので、施解錠の操作が容易なものとなる。また、外出時、就寝時等、頻繁なサムターン操作を行わない場合には、摘み47を外装筒47から取り外すことにより、扉屋内面17から外装筒55のみを突出させた状態とし、小穴等から挿入された針金や棒等による連結軸19のシリンダ錠の回転操作を不能にし、防犯性を一層高めることができる。
また、連結軸19の軸側係合部がシリンダ錠であり、摘み47の筒側係合部が合鍵41であるので、摘み47を取り外した場合には、連結軸19にシリンダ錠の鍵穴39のみが表出することとなり、このシリンダ錠に適合する合鍵41のみでしか回動が可能、すなわちその合鍵41を備えた摘み47のみでしか回動が可能とならないので、摘み47を取り外した状態での防犯性を一層高めることができる。特にこの実施の形態では、鍵穴39の位置が、外装筒55の開口からさらに奥方に位置することとなり、不正な操作が行い難くなり防犯性が向上する。
なお、操作部材65の係合凸部71の先端形状は、上述のような傾斜面71aを備えた構成としなくとも良く、その場合は、外装筒55に対する摘み47の脱着の際に、操作部材65のボタン69を押下した状態とする。このような係合凸部71を備えた構造とすることで、摘み47は、外装筒55に対してボタン69の操作が行われることで脱着されることとなり、摘み47を外装筒55に取り付けた状態では、容易に摘み47が脱落することがなくなり、サムターン操作が頻繁な場合に、この摘み47を取り付けたままの状態で使用することが可能となる。
また、本実施の形態では、連結軸19の軸側係合部がシリンダ錠であり、摘み47の筒側係合部がシリンダ錠の合鍵41である場合を例に説明したが、この他、軸側係合部は、工具等による容易な回動が行いにくい形状の凹部、例えば十字形や星型、多角形とし、筒側係合部をこの凹部に嵌合する所定形状の突起など、互いが嵌合し合う凹凸形状として構成してもよい。このような構造を採用することにより、シリンダ錠や合鍵を用いる構成より製品コストを安価にすることができる。
さらに、上述の実施の形態では、摘み部材21を連結軸19に取り付ける際、或いは摘み47を外装筒55に取り付ける際に、その取り付けの方向について、特に示していないが、連結軸19或いは外装筒55の外表面に印を付し、また摘み部材21或いは摘み47の外表面に印を付して、双方を合せた位置を挿着位置とする目印、例えば三角印をを設けることで、摘み部材21或いは摘み47の取り付けが行い易く、取り扱いが容易なものとなる。
また、上述の実施の形態では、係脱手段63のボタン69が摘み47の外表面より突出した例を示しているが、この外周表面と同一面上に形成されることとしてもよい。例えば、摘む操作を行うことで、弾性変形を起こして凹み、ボタン押下と同様となり、これによって係脱手段63の解除が行われて回転可能となるような構成としてもよい。
本発明に係る防犯サムターンの一実施の形態の縦断面図を(a)に、摘みの横断面図を(b)に示した説明図である。 摘み部材の分解断面図である。 摘み部材の外観斜視図である。 摘み部材の正面断面図である。 摘み部材の動作状態を示す正面断面図である。 摘み部材の動作状態を示す外観斜視図である。 本発明に係る防犯サムターンの他の実施の形態の縦断面図を(a)に摘みの横断面図を(b)に示した説明図である。 摘みの一部拡大断面図である。
符号の説明
11…錠箱
13…施解錠入力部材(カム板)
15…扉
17…屋内面
19…連結軸
21…摘み部材
23…屋外面
39…軸側係合部(鍵穴)
41…筒側係合部(合鍵)
45…嵌合筒
47…摘み
47a…端面
55…外装筒
61…標示手段
63…係合手段
69…ボタン
100,200…防犯サムターン

Claims (4)

  1. 扉屋内面から突出され錠箱の施解錠入力部材に連結されるとともに軸側係合部を有する連結軸と、該連結軸に着脱自在な摘み部材とを備え、
    前記摘み部材は、前記連結軸に着脱自在に外嵌する嵌合筒と、該嵌合筒の外周及び前端を覆って回転自在とされる略有底筒状の摘みとを有し、
    前記摘みには、前記連結軸の軸側係合部に係合して前記連結軸との相対回転を不能にする筒側係合部が前記嵌合筒に周囲を覆われるように設けられ、
    前記摘みと前記嵌合筒とには係脱手段が設けられ互いの相対回転を不能とし回転規制するとともに、該係脱手段には、前記摘みの外周面に押下自在に表出するボタンを備え、該ボタンが押下されることで、前記嵌合筒に対する前記摘みの回転規制が解除され、前記摘みによる前記錠箱への施解錠回転操作力の入力を可能とすることを特徴とする防犯サムターン。
  2. 扉屋内面から突出され錠箱の施解錠入力部材に連結されるとともに軸側係合部を有する連結軸と、
    前記連結軸の外周を覆う外装筒と、
    前記連結軸の軸側係合部に係合して前記連結軸との相対回転を不能にする筒側係合部を有し、前記外装筒に着脱自在に外嵌し、該外装筒の外周及び前端を覆って回転自在とされる略有底筒状に形成される摘みと、
    を備え、
    前記摘みと前記外装筒には係脱手段が設けられ、前記外装筒に対する着脱時の係脱を可能とするとともに、前記外装筒との互いの相対回転を不能とし回転規制を行い、該係脱手段には、前記摘みの外周面に押下自在に表出するボタンを備え、該ボタンが押下されることで、前記外装筒に対する前記摘みの回転規制が解除され、前記摘みによる前記錠箱への施解錠回転操作力の入力を可能とすることを特徴とする防犯サムターン。
  3. 前記連結軸の前記軸側係合部がシリンダ錠の鍵穴であり、
    前記摘みの筒側係合部が前記シリンダ錠の合鍵であることを特徴とする請求項1又は2記載の防犯サムターン。
  4. 屋内側に露出する前記摘みの端面に、該摘みの回転位置を視認可能とする標示手段が設けられていることを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載の防犯サムターン。
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