JP4156447B2 - 防犯サムターンユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉の施解錠に用いられるサムターンを無効可能にして防犯性の向上を図る防犯サムターンユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、サムターン付きの施錠装置は、扉などの開閉体に錠箱が内蔵され、錠箱には、開閉体の屋外側に露出するシリンダー錠と、開閉体の屋内側に露出する回転式のサムターンとが設けられている。
錠箱には、ロック部材である例えばデッドボルトが開閉体の端面(木口)から進退自在に設けられている。
【0003】
この種の施錠装置では、屋外側に露出したシリンダー錠の鍵孔に、合鍵(キー)を挿入して回転操作することによって、開閉体の木口よりデッドボルトが進退され、建物躯体側の開閉体枠である開口枠体に設けたストライクに対して施解錠が行われるようになっている。
また、屋内側からは、サムターンの摘みが回転操作されるのみで、デッドボルトが進退され、開閉体の施解錠が簡便に行えるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特許第3284884号公報 (図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、マンションや住宅の玄関扉等の開閉体、或いはこれら玄関扉等の開閉体近傍における開口枠体の周囲である壁部分に、高級感や優美性を高める目的で、ガラス板を嵌め込んだ小窓が多用されるようになっている。
ところが、このような小窓を有する開閉体や、近傍に小窓が設けられた開閉体では、小窓のガラス板が割られると、外部から手を差し入れて開閉体のサムターンを不正に操作したり、先端を鉤状に曲げた針金や棒等を挿入して、サムターンが不正に操作されてしまう虞れがある。
【0006】
一般的に、扉に多用される回転式のサムターンは、上記特許文献1の図1にあるように屋内側に露出する摘みが回動中心から半径方向外側に翼部を張り出させた形状であるため、この翼板部に、針金等を曲げた鉤状先端を掛止し、回転モーメントを与えることにより不正な解錠操作が可能となる場合があった。
また、サムターンは、上記した小窓の無い開閉体においても、郵便ポストの投入開口など、針金を挿入する穴や隙間が開閉体自体或いは開閉体近傍の壁部にあれば、同様に不正解錠される虞があった。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、挿入した針金や棒等をサムターンに引っ掛けて、サムターンを回転することによる不正解錠を阻止できる防犯サムターンユニットを提供し、防犯性の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載の防犯サムターンユニットCは、屋外側からのシリンダー錠3の施解錠操作によって錠箱A内の施錠ボルトが進退する扉1に取り付けられる防犯サムターンユニットCであって、
前記扉1の屋内側に取付けられるサムターン箱11と、
キー状の挿入部19aを有する操作部材19と、
前記サムターン箱11に回動自在に内設され先端21aを前記錠箱Aに連結して操作力を入力するとともに、基端21bに前記操作部材19の挿入部19bを相対回転不能に挿入させる十字穴よりなる係合穴23を有するサムターンコア21と、
前記サムターン箱に内設され、該サムターン箱11の表面に端面が表出し、前記サムターンコア21と同軸に配設されて空転自在とされ、前記操作部材19の挿入部19bの断面形状と略同一とされるキー孔31を有し、前記挿入部19bが該キー孔31を貫通し前記係合穴23と連通させるキーガイド27と、
を具備し、
前記操作部材19が、前記キーガイド27と前記サムターンコア21とに対し、挿入・抜脱自在とされ、
該操作部材19は、前記挿入部19bを前記キー孔31を貫通して前記係合穴23に挿入することで、前記操作部材19と前記サムターンコア21とを連結し、前記操作部材19の回転操作にて、施解錠操作を可能とし、
該操作部材19が抜取られることによって、前記キーガイド27が、前記サムターン箱11に対し回動し、且つ前記サムターンコア21に対して空転となることを特徴とする。
【0009】
この防犯サムターンユニットCでは、屋内から回転操作力を錠箱Aへ入力するには、操作部材19がキーガイド27を貫通しサムターンコア21に係合するまで挿入され、キーガイド27とともにサムターンコア21が回転されて、錠箱Aへ回転力が入力されなければならない。従って、外出時や就寝時等、操作部材19が抜かれている状態では、キーガイド27が空転するのみとなって、針金や棒等を用いた回転操作が阻止される。
【0010】
請求項2記載の防犯サムターンユニットCは、請求項1記載の防犯サムターンユニットCであって、
前記サムターン箱11に内設され、前記サムターンコア21の外周に形成される歯部25と噛合する歯部43が形成されて、該サムターンコア21と連動連結され、前記サムターンコア21の回転に従動する標示ギア41を具備するとともに、
該標示ギア41には、前記サムターンコア21の回転状態を前記サムターン箱11に穿設した開口窓15から外部へ示す視認用目印45を端面41cに備え、該視認用目印45は、90度の回転角度で異なる色の領域45a,45bが設けられ、且つ該領域45a,45bが左右対称となっていることを特徴とする。
【0011】
この防犯サムターンユニットCでは、標示ギア41がサムターンコア21に連動回転することで、開口窓15に常に錠箱Aの施解錠状態が標示されることになり、操作部材19が抜かれることによって認識できなくなった施錠ボルトの施解錠状態が容易に確認可能となる。これにより、施錠状態からの解錠、或いは解錠状態からの施錠が容易となり、誤操作が生じなくなり、操作性が高められる。
【0012】
請求項3記載の防犯サムターンユニットCは、請求項1又は2記載の防犯サムターンユニットCであって、
前記キーガイド27の外周から張出して設けられ、前記係合穴23の十字に対応して、四隅を曲面とした略四角形状に形成される鍔板27bと、
前記サムターン箱11に内設され、前記キーガイド27の回転中心軸35に直交方向で移動自在となり付勢手段37からの付勢力を受けて該鍔板27bの外周面における辺部に当接する当接子33と、
を具備し、
前記当接子33が前記鍔部27bの辺部に押圧して当接されて90度毎に回転位置を定め、前記係合穴23と前記キー孔31とを対応させることを特徴とする。
【0013】
この防犯サムターンユニットCでは、キーガイド27の回転に伴って当接子33が鍔板27bの角部を通過する毎にクリック感が生じ、サムターンコア21に対する操作部材19の係合可能角度が把握し易くなる。また、鍔板27bの辺部にて当接子33が押圧し当接されて、回転位置が定まることとなる。そして、各辺部と係合穴23とが対応しており、鍔板27bによる回転位置と操作部材19の挿入位置とが対応し、係合可能角度を容易に把握できる。
【0014】
請求項4記載の防犯サムターンユニットCは、請求項1又は2又は3記載の防犯サムターンユニットCであって、
前記操作部材19が、屋外側の前記シリンダー錠3を施解錠するための合鍵であることを特徴とする。
【0015】
この防犯サムターンユニットCでは、屋外、屋内での施解錠操作が、1つの合鍵で行え、防犯性が確保されながら、操作性が高められる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る防犯サムターンユニットの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る防犯サムターンユニットの外観斜視図、図2は図1の縦断面図、図3は図1に示した防犯サムターンユニットの要部分解斜視図、図4は操作部材が挿入された防犯サムターンユニットの縦断面図である。
【0017】
図2に示す扉1の内部には、錠箱Aが内蔵される。扉1の屋外側の面には、錠箱Aに対して屋外側からの施解錠操作を可能にするシリンダーユニットBが取り付けれる。扉1の屋内側の面には、防犯サムターンユニットCが取り付けられる。
【0018】
錠箱Aは、例えば扉1の木口側端部に内蔵され、錠箱Aに固定された図示しないフロント板が扉1の木口(端面)に露出して取り付けられる。この錠箱A内には、図示しない施錠ボルトが内蔵される。この施錠ボルトは、後述のシリンダー錠及びサムターン(操作部材)の操作によって、錠箱Aに対しスライドし、扉1のフロント板から進退されるようになっている。つまり、扉枠に対しての施解錠を可能とする。ここでは、その具体的な機構の説明は省略する。
【0019】
シリンダーユニットBには、シリンダー錠3が内蔵される。シリンダー錠3は、鍵穴5をユニットケース7に表出している。シリンダー錠3は、鍵穴5に図示しない合鍵が挿入され、回転操作されることで、駆動軸9を介して錠箱Aに回転力を入力し、施錠ボルトを進退可能としている。
【0020】
防犯サムターンユニットCは、扉1の屋内側に取付けられるサムターン箱11を有している。サムターン箱11は、例えば底面の開口した図1に示す小判型の箱体で形成され、正面には後述のキーガイドを表出させるキーガイド穴13と、後述の標示手段を表出させる開口窓15とを有している。なお、17,17は、サムターン箱11を扉1に固定するためのビスである。
【0021】
防犯サムターンユニットCには、サムターン摘みとして働く操作部材19が挿入・抜脱自在に備えられる。操作部材19は、摘み部19aと、キー状の挿入部19bとからなる。防犯サムターンユニットCでは、屋内における施解錠の操作において、操作部材19を使用することとなり、これにより屋内面には従来のサムターン摘みが突出せず、扉1や扉周辺の小窓などから針金を挿入されたり、手を差し入れるなどして行われる不正な行為による解錠操作が無効となり、防犯性が向上する。
【0022】
操作部材19は、専用のキーとすることができる。本実施の形態では、操作部材19が、屋外側のシリンダー錠3を施解錠するための合鍵と共用となっている。このように、シリンダー錠3の合鍵と、操作部材19とを同一とすることにより、屋外、屋内での施解錠操作が、1つの合鍵で行えるようになり、防犯性が確保されながら、操作性が高められる。なお、操作部材19を屋外側のシリンダー錠3の合鍵と異なるものとすれば、それぞれを保管・管理することで、防犯性を向上させることができる。
【0023】
サムターン箱11には、サムターンコア21が回動自在に内設される。サムターンコア21は、先端21aを錠箱Aに連結して、操作力を入力するとともに、基端21bに操作部材19の挿入部19bを相対回転不能に挿入させる係合穴23を有する。ここで、係合穴23は、挿入部19bが水平又は垂直の向きの両方で挿入が可能となるように、例えば十字穴で形成することができる。このような十字穴とすることで、後述のキーガイドと共働させて常に係合穴23への挿入を可能にさせることができる。
【0024】
図3に示すように、サムターンコア21の外周には、円周方向の所定長に歯部25が形成される。歯部25は、中心角約180度に対応する円周長に形成され、所謂セグメントギヤを構成している。この歯部25は、後述の標示手段と噛合される。
【0025】
サムターン箱11には、キーガイド27がサムターンコア21と同軸に且つ空転自在に内設されている。キーガイド27は、円柱部27aと、その一端に連設される多角形状の鍔板27bとからなる。鍔板27bは、キーガイド27の外周から張出して設けられ、キーガイド27の抜脱防止部材としても働く。本実施の形態においては、鍔板27bは、四隅を曲面とした略四角形状で形成される。
【0026】
なお。鍔板27bは、後述の当接子と良好な摺接性を確保するため、各辺部を中央がやや凹んだ凹曲面で形成することが好ましい。
【0027】
キーガイド27は、円柱部27aを回動自在にキーガイド穴13に嵌入させている。すなわち、円柱部27aの端面がサムターン箱11の表面に表出する。この表出端面には、操作部材19の挿入部19bが貫通するキー孔31が穿設されている。本実施の形態において、キー孔31は、挿入部19bの断面形状と略同一となっている。また、好ましくは、この表出する端面は、すり鉢状に形成される。
【0028】
サムターン箱11の内部には、キーガイド27に当接する当接子33が設けられている。当接子33は、キーガイド27の回転中心軸35に直交方向で移動自在となり、付勢手段であるクリックバネ37からの付勢力を受けて、鍔板27bの外周面に当接する。
【0029】
キーガイド27の回転に伴って当接子33が鍔板27bの角部を通過する回転角90度毎にクリック感が生じる。また、キーガイド27は、当接子33に辺部が押圧されることで、回転位置が90度毎に定まるようになっている。これにより、サムターンコア21に対する操作部材19の係合可能角度が把握し易くなる。なお、本実施の形態では、係合穴23を十字形状としているので、キーガイド27のキー孔31へ挿入した挿入部19bは、常にサムターンコア21の係合穴23へ挿入させることになる。
【0030】
また、サムターン箱11の内部には、標示手段である標示ギヤ41が回転自在に設けられている。標示ギヤ41は、円柱部41aと、それに連設したフランジ部41bとからなる。フランジ部41bの円周方向一部分には、歯部43が形成される。標示ギヤ41は、この歯部43を、サムターンコア21の歯部25に噛合することで、サムターンコア21の回転に従動する。
【0031】
標示ギヤ41の端面41cには視認用目印45が設けられている。視認用目印45は、標示ギヤ41の所定の回転角度毎に、開口窓15に異なる標示を行うようにした色分け領域により構成されている。本実施の形態では、視認用目印45が、赤色の領域45aを挟んで青色の領域45b,45bが対称に設けられ、90°の回転角度で各領域45a,45bが標示されるようになる。これにより、サムターンコア21と連動する標示ギヤ41は、サムターンコア21の回転状態をサムターン箱11に穿設した開口窓15から外部へ示せるようになっている。
【0032】
従って、開口窓15に常に錠箱Aの施解錠状態が標示されることになり、操作部材19が抜かれることによって認識できなくなった施錠ボルトの施解錠状態が容易に確認可能となる。これにより、施錠状態からの解錠、或いは解錠状態からの施錠が容易となり、誤操作が生じなくなり、操作性が高められる。
【0033】
また、本実施の形態の防犯サムターンユニットCは、左右勝手のいずれにも使用可能となっている。すなわち、上述した標示ギヤ41の視認用目印45を、赤色の領域45aを挟んで青色の領域45b,45bを対称に設けることで、右回しの開動操作、及び、左回しの開動操作に対応可能としている。なお、本実施の形態において、扉1が屋内側に開くことを「内開き」、扉1が屋外側に開くことを「外開き」と言い、扉1を支える蝶番の軸が扉1の開く側から見て左側に見えることを「左勝手」、扉1を支える蝶番の軸が扉1の開く側から見て右側に見えることを「右勝手」と言う。
【0034】
次に、このように構成された防犯サムターンユニットCの作用を説明する。
外出時、或いは就寝時には、サムターン箱11から操作部材19が抜取られた状態となる(図2の状態)。操作部材19が抜かれると、キーガイド27が空転状態となり、回転操作力は錠箱Aへ伝達されなくなる。
【0035】
一方、図4に示すように、操作部材19がキーガイド27のキー孔31に挿入され、この状態で操作部材19が回転操作されると、サムターンコア21が回転され、操作部材19による回転操作力が錠箱Aに入力され、錠箱A内の施解錠機構によって施錠ボルトが進退操作される。
【0036】
なお、サムターンコア21が回転されるには、挿入部19bが係合穴23に嵌合するまで挿入される必要がある。仮にキー孔31のみに挿入部19bが挿入された状態では、キーガイド27が空転するのみでサムターンコア21が回転されることはない。
【0037】
サムターンコア21が回転されると、これと同時に標示ギヤ41が回転され、サムターンコア21の回転状態、すなわち、施錠状態或いは解錠状態が、開口窓15を介して容易に把握されることになる。
【0038】
従って、この防犯サムターンユニットCによれば、屋内から回転操作力を錠箱Aへ入力するには、操作部材19がサムターンコア21に係合するまで挿入され、サムターンコア21を回転させて、錠箱Aへ回転力を入力しなければならない。従って、外出時や就寝時等、操作部材19が抜かれている状態では、キーガイド27が空転するのみとなって、針金や棒等を用いた不正な回転操作を阻止することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1記載の防犯サムターンユニットによれば、扉の屋内側にサムターン箱を取付け、このサムターン箱に、係合穴を有し、錠箱と連結するサムターンコアを回転自在に内設し、さらにサムターン箱には、サムターンコアと同軸に配設されて空転自在となり、操作部材の挿入部が貫通するキーガイドを設けたので、屋内から回転操作力を錠箱へ入力するには、操作部材をキーガイドへ貫通させてサムターンコアに係合するまで挿入し、キーガイドとともにサムターンコアを回転させて、錠箱へ回転力を入力しなければならない。キーガイドのキー孔は、操作部材の挿入部の断面形状と略同一として構成していることから、その他の形状では貫通とともにサムターンコアへの挿入・係合が出来ず、回転操作力を伝えることができない。従って、外出時や就寝時等、操作部材が抜かれている状態では、サムターン箱の表面に端面のみが表出するキーガイドが空転するのみとなって、針金や棒等を用いた回転操作を阻止することができる。
【0040】
請求項2記載の防犯サムターンユニットによれば、歯部同士が噛合しサムターンコアの回転に従動する標示ギアによりサムターンコアの回転状態をサムターン箱の開口窓から外部へ視認用目印を示すようにサムターン箱に内設したので、開口窓に常に錠箱の施解錠状態が標示されることになり、操作部材が抜かれることによって認識できなくなった施錠ボルトの施解錠状態を容易に確認することができるようになる。これにより、施錠状態からの解錠、或いは解錠状態からの施錠が容易となり、誤操作をなくして、操作性を向上させることができる。また視認用目印を90度の角度範囲の色領域とし、且つこれら領域が左右対称な構成としたことで、90度毎の動作が開口窓より確認でき、また、左右対称なことで右回しの回動操作、及び左回しの回動操作に対応可能な構成となり、すなわち左右勝手のいずれにも使用可能となる。
【0041】
請求項3記載の防犯サムターンユニットによれば、キーガイドの外周に四隅を曲面とした略四角形状の鍔板を設け、この鍔板の外周面に当接する当接子をサムターン箱に内設したので、キーガイドの回転に伴って当接子が鍔板の角部を通過する毎にクリック感が生じ、サムターンコアに対する操作部材の係合可能角度を把握し易くすることができる。また、鍔板の辺部にて当接子が押圧し当接されて、90度毎の回転位置が定まることとなる。そして、各辺部と係合穴形状とが対応しており、鍔板による回転位置と操作部材の挿入位置とが対応し、キーガイドのキー孔と対応し係合可能角度を容易に把握できる。
【0042】
請求項4記載の防犯サムターンユニットによれば、操作部材が、屋外側のシリンダー錠を施解錠するための合鍵であるので、屋外、屋内での施解錠操作を、1つの合鍵で行うことができ、防犯性を確保しつつ、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防犯サムターンユニットの外観斜視図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図1に示した防犯サムターンユニットの要部分解斜視図である。
【図4】操作部材が挿入された防犯サムターンユニットの縦断面図である。
【符号の説明】
1…扉
3…シリンダー錠
11…サムターン箱
15…開口窓
19…操作部材
19b…キー状の挿入部
21…サムターンコア
21a…先端
21b…基端
23…係合穴
27…キーガイド
27b…鍔板
31…キー孔
33…当接子
35…キーガイドの回転中心軸
37…付勢手段(クリックバネ)
41…標示手段(標示ギヤ)
A…錠箱
C…防犯サムターンユニット

Claims (4)

  1. 屋外側からのシリンダー錠の施解錠操作によって錠箱内の施錠ボルトが進退する扉に取り付けられる防犯サムターンユニットであって、
    前記扉の屋内側に取付けられるサムターン箱と、
    キー状の挿入部を有する操作部材と、
    前記サムターン箱に回動自在に内設され先端を前記錠箱に連結して操作力を入力するとともに、基端に前記操作部材の挿入部を相対回転不能に挿入させる十字穴よりなる係合穴を有するサムターンコアと、
    前記サムターン箱に内設され、該サムターン箱の表面に端面が表出し、前記サムターンコアと同軸に配設されて空転自在とされ、前記操作部材の挿入部の断面形状と略同一とされるキー孔を有し、前記挿入部が該キー孔を貫通し前記係合穴と連通させるキーガイドと、
    を具備し
    前記操作部材が、前記キーガイドと前記サムターンコアとに対し、挿入・抜脱自在とされ、
    該操作部材は、前記挿入部を前記キー孔を貫通して前記係合穴に挿入することで、前記操作部材と前記サムターンコアとを連結し、前記操作部材の回転操作にて、施解錠操作を可能とし、
    該操作部材が抜取られることによって、前記キーガイドが、前記サムターン箱に対し回動し、且つ前記サムターンコアに対して空転となることを特徴とする防犯サムターンユニット。
  2. 請求項1記載の防犯サムターンユニットであって、
    前記サムターン箱に内設され、前記サムターンコアの外周に形成される歯部と噛合する歯部が形成されて、該サムターンコアと連動連結され、前記サムターンコアの回転に従動する標示ギアを具備するとともに、
    該標示ギアには、前記サムターンコアの回転状態を前記サムターン箱に穿設した開口窓から外部へ示す視認用目印を端面に備え、該視認用目印は、90度の回転角度で異なる色の領域が設けられ、且つ該領域が左右対称となっていることを特徴とする防犯サムターンユニット。
  3. 請求項1又は2記載の防犯サムターンユニットであって、
    前記キーガイドの外周から張出して設けられ、前記係合穴の十字に対応して、四隅を曲面とした略四角形状に形成される鍔板と、
    前記サムターン箱に内設され、前記キーガイドの回転中心軸に直交方向で移動自在となり付勢手段からの付勢力を受けて該鍔板の外周面における辺部に当接する当接子と、
    を具備し
    前記当接子が前記鍔部の辺部に押圧して当接されて90度毎に回転位置を定め、前記係合穴と前記キー孔とを対応させることを特徴とする防犯サムターンユニット。
  4. 請求項1又は2又は3記載の防犯サムターンユニットであって、
    前記操作部材が、屋外側の前記シリンダー錠を施解錠するための合鍵であることを特徴とする防犯サムターンユニット。
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