JPH0674684B2 - 着脱可能なシリンダ錠 - Google Patents

着脱可能なシリンダ錠

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JPH0674684B2
JPH0674684B2 JP63187886A JP18788688A JPH0674684B2 JP H0674684 B2 JPH0674684 B2 JP H0674684B2 JP 63187886 A JP63187886 A JP 63187886A JP 18788688 A JP18788688 A JP 18788688A JP H0674684 B2 JPH0674684 B2 JP H0674684B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、着脱可能なシリンダ錠(以下単にシリンダ錠
という)に係り、特に、いわゆる素人でも極めて容易
に、しかも短時間でシリンダを交換できるようにしたシ
リンダ錠に関する。
〔従来の技術〕
例えばホテルの宿泊室などの不特定多数の人が使用する
部屋、あるいはアパートやいわゆるマンションの部屋の
シリンダ錠の鍵は、宿泊客あるいは前入居者等がこれを
複製することは容易である。そして、後日、この複製さ
れた鍵を用いて当該部屋に侵入することは可能であり、
また、そのような悪意で複製された鍵を使用しての盗難
事件が実際に発生している。
かかる盗難事件などを防止するため、ホテル等において
は定期的に、また、アパートやマンション等においては
入居者が変わる毎に部屋のシリンダ錠を別のものに交換
することが必要であり、従来、数は少ないが一,二、着
脱可能なシリンダ錠の提案がなされている。
その一は、特公昭50-2433号公報に記載されているよう
に、内端部に掛金を設けたシリンダ錠を、装着筒に装着
するときには掛金の作用により自動的に装着筒に係止
し、シリンダ錠を装着筒から引き抜くときには鍵孔の一
部から細いピンを内筒に挿入して上記掛金の係止を解
く、というものである。
また、他の提案は本出願人がなしたものであり(実開昭
60-172965号公報参照)、その要旨とするところは、扉
に固定された筒状の保持座の内孔にシリンダ錠を摺動可
能に嵌装し、このシリンダ錠の外筒を半径方向に貫通し
内方に向かって付勢された係止ピンを、その長さ方向に
移動可能に案内し、この係止ピンの位置を内筒および鍵
の背部分を切欠いた交換用合鍵を用いて制御し、係止ピ
ンの外端を保持座の内孔面に開口した係止孔に挿入して
シリンダ錠を保持座に係止し、あるいは係止ピンを係止
孔から抜き外してシリンダ錠を自由にする、というもの
である。
一方、前記した鍵を複製されることによる不都合や、鍵
の盗難や紛失に付随する同様の不都合を解消するための
他の従来技術は、例えば特開昭56-131771号公報に記載
されているように、シリンダそのものは交換せずに紛失
した鍵を無効にする、すなわち以後のその鍵を使えなく
するようにしたものがほとんどであると言っても過言で
はない。しかしながら、このような複製や紛失等に係る
鍵の無効操作は通常1回しか行なうことができないか
ら、シリンダ全体を容易に交換できる方が技術的に数等
優れていると言わねばならない。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかして、前記したシリンダ全体を交換する2つのうち
の一のものは、特殊な工具やこれを用いての微妙な操
作、および錠前の構造に関する知識を必要とし、したが
ってこの提案によって得られる錠前はいわゆる素人が簡
単に交換できるものではない、という不都合がある。
また、本出願人の先の出願に係る他の提案は、交換用合
鍵を用いての通常の施解錠操作と同様の操作により、他
の工具を用いずとも素人でもシリンダ錠の交換が容易で
あり、しかも上記交換用合鍵は、当該シリンダ錠の合鍵
と同一の鍵溝形状を有しなければならないため防犯上の
安全性も極めて高い。しかしながら、本出願人のこの先
の提案は、シリンダ錠を保持座に係止する前記係止ピン
を、交換用合鍵により直接制御するものであるから、交
換用合鍵が内筒外側面に露出するピンシリンダ錠にしか
適用できないといううらみがある。
本発明は、本出願人の先の出願に係る着脱可能なシリン
ダ錠を改良し、ピンタンブラーシリンダ錠に限らずいわ
ゆるディスクタンブラーシリンダ錠やレバータンブラー
シリンダ錠にも適用し得る着脱可能なシリンダ錠を提供
することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、小径にした内筒
内端部と外筒との間に、外周部が外筒と、内孔が内筒小
径部とそれぞれ回動可能に嵌合する環状体で、外周部に
凹陥部を、外端面に受け溝をそれぞれ形成したカラーを
設けると共に、上記内筒の内端部に、上記受け溝と係合
し得る形状を有し、受け溝から離間する方向の外方に付
勢されたクラッチ体を、内筒の軸線回りの回動を拘束し
つつ鍵孔に沿って内筒の軸線方向に移動可能に設け、一
方、内筒の軸線方向において上記凹陥部とほぼ同じ位置
における外筒の部分を外筒の半径方向に貫通し、内方に
付勢された係止ピンを外筒の半径方向に移動可能に案内
すると共に、この係止ピンの長さを外筒の厚さより大き
く設定し、他方、扉の外面に固定された筒状体で内孔に
上記外筒を嵌合させた受け座の内孔面の、上記カラーの
凹陥部とは異なる角度位置に、上記係止ピンの外端部が
係入する係止孔を開口させ、合鍵の先端部のみを長くし
た着脱用鍵を内筒の鍵孔に挿入したとき、その先端が上
記クラッチ体をその付勢力に抗してカラーに向けて押動
し、クラッチ体をカラーの受け溝に係合させることによ
り内筒とカラーとを一体的に結合し、着脱用鍵を回して
内筒およびカラーを外筒に対して相対的に回動させるこ
とによりカラーの凹陥部と係止ピンとを角度的に整合さ
せたとき、係止ピンの付勢力によりその内端部をカラー
の凹陥部に係入させ、もって係止ピンの外端部を受け座
の係止孔から引き抜いて外筒と受け座との係合を解くよ
うにしたことを特徴とする。
〔作用〕
上記のように構成された本発明によるシリンダ錠は、扉
に装着されているときには、外筒が扉に固定された受け
座の内孔に嵌合しており、かつ、外筒を半径方向に貫通
する係止ピンは、内筒の軸線方向においてはカラーの凹
陥部とほぼ同位置にあるが、内筒の軸線回りの角度位置
は相互に異なっている。
そのため、係止ピンの内端はカラーの外周面に当接し、
その外端部は外筒外周面に突出して、受け座の内孔に開
口した係止孔を係入している。この係止ピンと係止孔と
の係合、および外筒と受け座との嵌合により、シリンダ
錠は受け座を介して扉にしっかりと装着される。
このシリンダ錠の合鍵は内筒の内端部に設けられたクラ
ッチ体と干渉しないから、内筒が施解錠操作に伴って回
動してもカラーは回動せず、したがってシリンダ錠の装
着状態は安定に保たれる。
このシリンダ錠を扉から取外すには、合鍵の先端部のみ
を長くした着脱用鍵を鍵孔に挿入する。
すると、着脱用鍵の先端がクラッチ体と干渉し、これを
その付勢力に抗して内方に押動する。したがって、クラ
ッチ体はカラーに近接する方向に移動し、その外端面に
形成された受け溝と係合するに至る。同時に、シリンダ
錠の全タンブラーはシアーライン上に揃って、内筒は外
筒に対し相対的に回動可能となる。
上記のようにして、内筒とカラーとがクラッチ体を介し
て一体的に結合された後着脱用鍵を回すと、カラーは内
筒と一体となって外筒に対し相対的に回動し、やがてカ
ラーの凹陥部および係止ピンの内筒の軸線回りの角度位
置が整合する。すると、係止ピンの内端部はその付勢力
によってカラーの凹陥部に係入し、同時に係止ピンの外
端部が受け座の係止孔から引き抜かれて、外筒と受け座
との係合が解かれる。
上記係止ピンの移動は、手応えや係止ピンの衝突音、又
は以後外筒が内筒と共に回動することにより容易に感知
できるから、係止ピンの移動を感知した後着脱用鍵を引
けば、これと共に内筒および外筒を受け座から抜き外す
ことができる。
シリンダ(内筒および外筒)を抜き外した後の受け座に
は同様にして他の受け座から抜き外した他のシリンダ、
又はロッカー等に保管してあった他のシリンダを装着す
る。シリンダの装着は、シリンダの抜き外しとは逆の操
作により行う。すなわち、係止ピンと係止孔とが整合す
る角度でシリンダを受け座の内孔に嵌挿し、外筒を一方
の手で押えて動かないようにしてから、他方の手で着脱
用鍵を前記と反対方向に回す。すると、カラーの回動に
伴って凹陥部の表面と係止ピンの内端部との間に生じる
くさび作用により、係止ピンがその付勢力に抗して外筒
外に押し出される方向に押動され、その結果係止ピンの
外端部が受け座の係止孔に係入して、シリンダが受け座
に係止される。内筒の基準待機位置においてはタンブラ
ーは可動であるから、着脱用鍵を引き抜くことができ、
着脱用鍵を鍵孔から引き抜いた後は、クラッチ体がその
付勢力によって外方に押動され、クラッチ体がカラーの
受け溝から離脱するので、カラーと内筒との係合も解け
る。以下同様の操作を繰り返してシリンダの交換を行
う。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図において符号1は内筒を示し、この
内筒1は、外端(第1図および第2図で右端)に抜け止
めフランジを形成した棒状体で、中心部には、その中心
軸線に沿って鍵孔2(第2図)が形成され、内端部は他
の部分より小径になっている。
上記内筒1は、例えば円筒状の外筒3の内孔に回動可能
に嵌装される。しかして、本発明によれば、小径にした
内筒1の内端部と外筒3との間に、環状のカラー4が嵌
装されている。図示の実施例におけるカラー4は、フラ
ンジ付短筒状に成形されており、その外周部が外筒3
と、内孔が内筒小径部とそれぞれ回動可能に嵌合してい
る。そして、カラー4の外周部には、第1図および第3
図に示すように、内筒1の中心軸線に平行な母線を有
し、断面が円弧の一部をなす凹陥部5が、またカラー4
の外端面には、第1図および第2図に示すように、後述
のクラッチ体11を受け入れるスリワリ状の受け溝6が形
成されている。なお、図示の実施例においては、カラー
4の筒部の肉厚をかせぐため、外筒3の内端部の内径も
拡径されている。また、相互に嵌合している内筒1、外
筒3およびカラー4の内筒軸線方向の動きを拘束するた
め、カラー4の内側(第2図で左側)における内筒小径
部に穴あき円板状のテールリング7が嵌装され、止め輪
8によって固定されている。このようにして内筒1およ
び外筒3は一体的に結合され、シリンダを構成してい
る。
一方、内筒1の小径部には、第1図および第2図に示す
ように、前記カラー4の受け溝6とほぼ同幅で、内筒1
の鍵孔2に沿って大径段部に至るスリワリ状の案内溝9
が形成されており、この案内溝9には、クラッチ体11が
内筒の軸線回りの回動を拘束された状態で、鍵孔2に沿
って内筒の軸線方向に移動可能に案内されている。図示
の実施例におけるクラッチ体11は、第1図および第3図
に示すように、中央部に内筒小径部の内孔と摺動可能に
嵌合する円盤部を形成した全体の形状がI字形の杆状体
であって、その両端部は案内溝9に摺動可能に係合して
いる。上記の構成により、クラッチ体11は内筒1の軸線
回りの回動を拘束されるが、鍵孔に沿って内筒1の軸線
方向に移動可能に案内されることになる。
また、第1図に示すように、内筒1の小径内端部には案
内溝9に垂直でこれより短い挟み溝12が形成されてお
り、この挟み溝12には、内筒1と図示しないデッドボル
ト操作機構とを相互に連結する板状のテールピース13
(第1図)が圧入されている。(第2図参照)。そし
て、このテールピース13とクラッチ体11との間には、圧
縮コイルばねとしてのクラッチばね14が弾装されてい
て、クラッチ体11は、このクラッチばね14の弾力によ
り、第2図で右方、すなわち前記カラー4の受け溝6よ
り離間する方向に付勢されている。
なお、クラッチ体11に外力が作用しない通常の状態にお
いては、第2図に示すように、クラッチ体11はクラッチ
ばね14によって外方に押動されて内筒1の段部および/
または外筒3の内孔段部に係止されるが、このクラッチ
体11の係止位置は、カラー4の外端面より離間し、か
つ、第2図に示すように鍵孔に合鍵15を挿入したとき、
その先端(左端)がクラッチ体11に触れない程度に設定
するのが望ましい。なお、ここで合鍵とは、いわゆるス
ペアキー(予備の鍵)のことではなく、一の錠前を解錠
するための正規の鍵溝形状を有する鍵をいうものとす
る。
上記の構成により、第2図から明らかなように、本発明
によるシリンダ錠の鍵孔2に合鍵15を挿入すると、全タ
ンブラーがシアーラインに揃い内筒1は回動可能となる
が、クラッチ体11がカラー4から離間した位置にあるた
め、内筒1とカラー4とは相互に独立に外筒3と嵌合し
ており、合鍵15を回すと、通常のシリンダ錠と同様に、
内筒1のみが回動する。
しかして、合鍵15と同じ鍵溝形状を有し、合鍵15の先端
部のみを長くした着脱用鍵10を鍵孔に挿入すると、第4
図に示すように、クラッチ体11は、着脱用鍵10の先端部
に押動されてカラー4方向に移動し、その受け溝6と係
合する。したがって、内筒1とカラー4とはクラッチ体
11を介して一体的に連結され、着脱用鍵10を回すことに
より、第5図に示すように外筒3とカラー4との相対角
度位置を変化させることができる。
他方、第3図に示すシリンダ錠の施錠状態において、前
記カラーの凹陥部5とは異なる角度位置で、内筒1の軸
線方向において凹陥部5とほぼ同位置における外筒3の
部分に、これを半径方向に貫通する段付の案内孔16が形
成されている。
この案内孔16内には、内端における頭部を例えば球の一
部をなすように成形した係止ピン17が、その軸線方向、
すなわち外筒3の半径方向に移動可能に案内されて収納
されている。この係止ピン17は、その基部に巻装された
圧縮コイルばねとしての係止ピンばね18の弾力によっ
て、内方、すなわち内筒の中心軸線に向かう方向に付勢
されている。また、この係止ピン17の長さは、外筒3の
厚さより大きく設定されている。具体的には、例えば外
筒3の厚さにカラー4の凹陥部5の深さを加えた値に設
定されている。そのため、第3図に示すようにカラー4
の凹陥部5の角度位置と外筒の案内孔16とそれとが異な
るときには、係止ピン17の外端部は外筒3外に突出する
が、着脱用鍵10を鍵孔に挿入して回すことにより、第5
図に示すように凹陥部5と案内孔16とを角度的に整合さ
せたときには、係止ピン17は係止ピンばね18の弾力によ
り凹陥部5に係入する方向に移動し、その外端面はほぼ
外筒3の外面と同一面となる。
しかして、通常のシリンダ錠は外筒3が扉に固定される
が、本発明によるシリンダ錠は、第2図乃至第5図に示
すように、扉Dに固定された筒状の受け座19の内孔に外
筒3が着脱可能に嵌装される。
上記受け座19は、例えば外形が円錐台形の厚肉の筒体で
あって、その底面を扉の外面に接合させ、第2図および
第4図に示すように、例えば扉の内側の図示しないサム
ターン支持座および錠箱を貫通する一対のボルト21,21
により、扉Dの外面に呼びつけられるようにして固定さ
れている。
そして、受け座19に嵌装された外筒3の前記案内孔16と
整合する受け座19の内孔面には、第3図および第5図に
示すように、係止ピン17の外端部が係入する係止孔22が
開口している。この係止孔22は、例えばベベルギアによ
って駆動軸と垂直に回転するドリル又はエンドミル(共
に図示せず)によって、受け座19の内孔側から加工する
ことができる。
前記したように、カラー4との相互干渉により係止ピン
17が外筒3外に突出したとき、この係止ピン17と係止孔
22との係合によりシリンダが受け座19に係止され(第3
図)、係止ピン17が係止孔22から抜去されたとき、シリ
ンダは受け座19から解放される。
なお、図示の実施例におけるシリンダ錠はいわゆるピン
シリンダ錠であるが、本発明はいわゆるディスクタンブ
ラーシリンダ錠やレバータンブラーシリンダ錠にも適用
可能である。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明は、シリンダ錠
の外筒を扉に固定された受け座の内孔に摺動可能に嵌装
し、外筒を貫通してその半径方向に移動可能に案内さ
れ、カラーの回動によってその移動を制御される係止ピ
ンの外端部を、受け座の内孔面に開口した係止孔に係入
させることによりシリンダを受け座に固定するようにす
ると共に、合鍵の先端部のみを長くした着脱用鍵を鍵孔
に挿入したとき、シリンダの内端部に設けられたクラッ
チ体を動かして内筒とカラーとを一体的に連結し、カラ
ーを着脱用鍵によって回動させて係止ピンを係止孔より
抜き外すことにより、シリンダと受け座との係合を解い
てシリンダを自由にするようにしたので、シリンダの交
換を可能にするという本発明の所期の目的を達成してい
る。
また、着脱用鍵を用いて内筒を一定角度回動させるだけ
で外筒の受け座への係脱が自動的に行われるから、素人
でもシリンダの交換を短時間でかつ容易に行うことがで
きる。このシリンダの交換には、錠前に関する知識や経
験は勿論のこと、交換用合鍵の他には特殊な工具等を必
要としない。
さらにまた、前記本出願人の先の提案との関連において
は、係止ピンの移動の制御を着脱用鍵で直接に行なうも
のではないから、着脱用鍵が内筒外面に露出するピンシ
リンダ錠に限らず、他の型式のシリンダ錠にも本発明を
適用することができる。
加えて、シリンダを交換するには、必ず合鍵と同じ鍵溝
形状を有する着脱用鍵を必要とするので、これを持たな
い第三者はシリンダを引き抜くことはできず、したがっ
てシリンダの受け座への装着の確実性、および防犯上の
安全性は極めて大きい。ちなみに、市販のスペアキーの
素材は規格により長さが定まっているので、合鍵より先
端を長くした着脱用鍵の複製は極めて困難である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるシリンダ錠の構成部材
を展開して示す斜視図、第2図は受け座に装着されたシ
リンダ錠の縦断面図で、鍵孔に合鍵が挿入された状態を
示し、第3図は第2図III-III線による横断面図、第4
図は第2図と同様のシリンダ錠の縦断面で、鍵孔に着脱
用鍵が挿入された状態を示し、第5図は内筒と共にカラ
ーが回動した状態を示す第3図と同様の横断面図であ
る。 1……内筒、2……鍵孔、3……外筒、4……カラー、
5……凹陥部、6……受け溝、9……案内溝、10……着
脱用鍵、11……クラッチ体、14……クラッチばね、15…
…合鍵、16……案内孔、17……係止ピン、18……係止ピ
ンばね、19……受け座、22……係止孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小径にした内筒内端部と外筒との間に、外
    周部が外筒と、内孔が内筒小径部とそれぞれ回動可能に
    嵌合する環状体で、外周部に凹陥部を、外端面に受け溝
    をそれぞれ形成したカラーを設けると共に、上記内筒の
    内端部に、上記受け溝と係合し得る形状を有し、受け溝
    から離間する方向の外方に付勢されたクラッチ体を、内
    筒の軸線回りの回動を拘束しつつ鍵孔に沿って内筒の軸
    線方向に移動可能に設け、一方、内筒の軸線方向におい
    て上記凹陥部とほぼ同じ位置における外筒の部分を外筒
    の半径方向に貫通し、内方に付勢された係止ピンを外筒
    の半径方向に移動可能に案内すると共に、この係止ピン
    の長さを外筒の厚さより大きく設定し、他方、扉の外面
    に固定された筒状体で内孔に上記外筒を嵌合させた受け
    座の内孔面の、上記カラーの凹陥部とは異なる角度位置
    に、上記係止ピンの外端部が係入する係止孔を開口さ
    せ、合鍵の先端部のみを長くした着脱用鍵を内筒の鍵孔
    に挿入したとき、その先端が上記クラッチ体をその付勢
    力に抗してカラーに向けて押動し、クラッチ体をカラー
    の受け溝に係合させることにより内筒とカラーとを一体
    的に結合し、着脱用鍵を回して内筒およびカラーを外筒
    に対して相対的に回動させることによりカラーの凹陥部
    と係止ピンとを角度的に整合させたとき、係止ピンの付
    勢力によりその内端部をカラーの凹陥部に係入させ、も
    って係止ピンの外端部を受け座の係止孔から引き抜いて
    外筒と受け座との係合を解くようにしたことを特徴とす
    る着脱可能なシリンダ錠。
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