JPS5938389B2 - 複式シリンダ−錠の非常時開錠機構 - Google Patents

複式シリンダ−錠の非常時開錠機構

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JPS5938389B2
JPS5938389B2 JP50117077A JP11707775A JPS5938389B2 JP S5938389 B2 JPS5938389 B2 JP S5938389B2 JP 50117077 A JP50117077 A JP 50117077A JP 11707775 A JP11707775 A JP 11707775A JP S5938389 B2 JPS5938389 B2 JP S5938389B2
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coupling
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recess
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  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Preventing Unauthorised Actuation Of Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ドアの両側から施錠及び開錠が可能な複式シ
リンダー錠の非常時開錠機構に関する。
通常、複式シリンダー錠はシリンダー軸線方向に移動可
能に備えられたロッキングカップリングと、2つの錠シ
リンダーの間でそれらに共通するステ−ターの中央に於
て回転しうるように設けられた、ロッキングボルト駆動
用カムとを備え、上記カップリングはカップリングスピ
ンドル及び該スピンドル上で回転しうるように配置され
た2つのカップリング翼片を備え、ローターの中で軸方
向に変位可能な2つのカップリング翼片の1つがカムウ
ェッブ開口部に噛合することにより、カムを2つのシリ
ンダーのローターの1つに選択的に連結するように構成
されている。
最も簡単なタイプのシリンダー錠の場合には、ドアの両
側のいずれかの側でキーを適宜使用することにより、開
時でも支障なくドアを開いたり、閉じたり、即ちドアを
ロックしたり、ドアのロックをはずしたりすることがで
きる。
従ってこの場合ホテルの部屋や住宅の内部のプライベー
トは守られない。
これに対処し得るものとして、非常時開錠機構を備えた
複式シリンダー錠がある。
該機構は、2つのQ−ターの間にロッキングカップリン
グを組み込むことにより得られる。
この場合、キーが内部、例えば住宅の内部から、ドアに
差し込まれ又回わされると、ドアは反対側即ち外側から
は開くことはできず、プライベートは守られる。
しかしこの種の施錠機能、即ち常にどちらの側からでも
施錠でき、プライベートが守られるという機能だけを有
する錠では老人ホーム、病後療養所、病院、診療所、老
人の住宅、ホテル等に於ては十分と言えない。
この場合には一方では老人ホーム又はホテルの部屋など
のようにプライベートを守る必要があり、他方では火事
、洪水、病気の場合等のような緊急時にロックされたド
アを外側から開く必要があるという要請に応えることは
できない。
複式シリンダーを有するシリンダー錠の従来公知の非常
時開錠機構では、非常用システムを変更する、例えば一
方の側だけ働く非常用機能から両側で働く機能に変更す
るときは、シリンダー錠全体が取りかえられねばならな
い。
したかつて、錠の設置に先立って予め計画を立てる必要
がある。
しかし今日のように、安全性が強く意識され、工場や事
業に於ける組織計画が流動的であるときには、錠のシス
テムを絶えずいろいろな特定条件に合わせる必要性が生
じ、工事が行なわれている最中に計画の変更もありうる
その結果、シリンダー錠の一部を変えたり、他のものと
置きかえねばならなくなるという問題が存していた。
従来の非常時開錠機構のもう一つの欠点は、非常用キー
がやすりを用いた改造等により普通のキーから比較的容
易に得られることにある。
本発明の目的は上記の欠点を解消した複式シリンダー錠
の非常時開錠機構を提供することにある。
本発明の前記目的は、 円筒状の貫通孔を有した1つのステーターと、該貫通孔
の軸線方向略中夫に配置され、該軸線まわりの回動によ
り錠のロッキングボルトを駆動するカムと、前記貫通孔
内で該カムの両側に配設された1対のローターと、該カ
ム及び1対のローターにわたって配置されたロッキング
カップリングとを有している複式シリンダー錠、及び鎮
錠のための非常用キーを備え、 前記カムは、その回動軸線に沿って貫通した扁平な開口
を有しており、 前記1対のローターは、各々軸線方向に貫通したキー挿
入孔を備え、該挿入孔に挿入されたキーにより前記カム
の回動軸線まわりに回動されうると共に、前記カムに臨
む面に前記ロッキングカップリングと係合する凹所を有
しており、 前記ロッキングカップリングは、前記カムの開口及び1
対のローターの凹所にわたって且つこれらの間での摺動
が可能となる長さを有して延びるカップリングスピンド
ルと、該カップリングスピンドル上に摺動及び回動可能
に且つ抜は止めをされて装着された1対のカップリング
翼片と、該1対の翼片間に装着されこれら翼片を相互に
離反させるように作用するカップリングスプリングとを
備えており、 前記カップリング翼片の少くとも一方は、前記スピンド
ル軸線に垂直な方向に張出して前記ローターのキー挿入
孔(こ遊嵌する非常用部材を備え、前記ロッキングカッ
プリング、カムの開口及びローターの凹所は、通常のキ
ーの挿入による前記カップリングスピンドルの摺動に伴
って、摺動方向側の前記カップリング翼片が該摺動方向
側の凹所内へ移動して前記開口から外れ、キー挿入側の
カップリング翼片が該挿入側の凹所から突出して前記開
口に係合し、該挿入側のローターとカムとの一体的な回
動を可能とするようにされており、前記非常用キーは、
前記ローターへの挿入時に、該ローター側へ偏倚した前
記カップリング翼片に接触しないように通常のキーより
短くされたキーブレードを有すると共に、キー挿入方向
に繰出し可能な作動ピンを備えており、 前記非常用部材を備えたカップリング翼片は、該翼片側
への前記スピンドルの偏倚及び固定を伴う施錠により前
記凹所内方へ移動せしめられている際に、該翼片側から
挿入され、前記作動ピンを繰出した非常用キーの該作動
ピンにより該非常用部材を押圧され、前記カップリング
スプリングに抗して前記スピンドル上を摺動し、前記凹
所から突出して前記カムの開口に係合するようにされて
いることを特徴とする複式シリンダー錠の非常時開錠機
構により達成される。
前記カップリングスピンドルの偏倚及び固定を伴う施錠
は、例えは通常のキーをローターのキー挿入孔に挿入し
て前記スピンドルを偏倚せしめ、該キーを回転して施錠
をし、該キーをその位置に置いておくというように、従
来の複式シリンダー錠におけるのと同じ操作及び機能に
基づいて得られる。
これにより、通常のキーを用いて反対側から開錠するこ
とはできず、施錠側のプライベート保護のための厳重な
施錠が可能となる。
シリンダー錠の両側に非常時開錠機能を具備させるため
、前記2つのカップリング翼片は、それぞれ前記非常用
部材を備えることができる。
次(こ本発明の実施例を添附図面に基づいて説明し、本
発明の特徴とするところを更に明らかにする。
以下のシリンダー錠及びキーの説明においては、キー挿
入方向を前、その逆方向を後と称することとする。
第1図には第4図の複式シリンダー型のシリンダー錠に
組入れられるタイプのロッキングカップリング1が示さ
れ、該カップリングは所定長さのカップリングスピンド
ル2.2つの平らなカップリング翼片3,3a、ならび
に該両翼片の間に配置されたコイルスプリングとして形
成されたカップリングスプリング4を有する。
2つのカップリング翼片3及び3aは、翼片3aが非常
用として必要な非常用部材9を備えている点に於てのみ
相違し、これ等翼片はカップリングスピンドル2にその
軸線方向へ移動可能で且つ該軸線まわりに回動し得る状
態下に装備されている。
圧縮スプリングとして働くカップリングスプリング4も
スピンドル2に遊嵌されており、該スプリングは2つの
カップリング翼片3及び3aを相互に所定の間隔Aに離
間させる。
カップリングスピンドル2はその両端に比較的長さが短
かくて、直径のや5太いヘッド5を有し、該ヘッドはそ
れと協働する翼片3又は3aのストッパーとして働く、
即ちカップリングスピンドル2上に於けるカップリング
翼片3又は3aの外方向への移動を制限する。
カップリングスプリング4は僅かな変形によるスプリン
グ力でもって2つのカップリング翼片3及び3aをAの
間隔で離間させている、即ち翼片3及び3aに対し軸の
外方向から力が加えられない限り該翼片を2つのスピン
ドルヘッド5に、押圧している。
従ってロッキングカップリング1(第1図参照) ニ於
ては、スピンドルヘッド5に接触している2つのカップ
リング翼片3及び3aの間の間隔Aは最大である。
カップリングスピンドル2は2つのスピンドルヘッド5
の間では一定の直径を有した円筒状となっている。
一方策1図の符号6で示された2つのカップリング翼片
3,3aの水平方向に伸びる貫通孔はそれぞれ2個所で
直径が変化している。
直径が大きい部分6aはカップリングスプリング4を収
容する円筒形の収容ゾーンヲ形成し、またスピンドルヘ
ッド5側の端面は環状ストップ面1を形成している。
孔部分6aに対し外側すなわちスピンドルヘッド5側に
隣接する直径が小さい孔部分6bによりカップリング翼
片3.3aはスピンドル2上をガイドされる。
一方中央の孔部分6bより内径の太きいさらに外方位置
に設けられた比較的短い孔部分6cはスピンドルヘッド
5を収容し、同時に該ヘッドのためスピンドル2軸線に
垂直方向の円形ストップ面8を形成している。
これによってスピンドルヘッド5の外端面及びカップリ
ング翼片3,3aの外端面は略同−面上の位置に置かれ
ている。
緊急操作に必要な角柱の非常用部材9が、第1図に示す
ように、カップリング翼片3aの中央において、カップ
リング翼片3a平面に対し垂直に且つカップリングスピ
ンドル2の軸線方向(こ沿って溶接、ろう接等によって
固定されている。
しかし非常用部材9は切削加工によってカップリング翼
片3a上に形成することもできる。
カップリングスプリング4並びに2つのカップリング翼
片3,3aをカップリングスピンドルに設けることがで
きるようにするために、予め一方のスピンドルヘッド5
をスピンドル2に取付け、スプリング4を装着した後に
他のスピンドルヘッドをスピンドル2に取付ける。
例えば、2つのスピンドルヘッド5の1つを円形Qこし
輪状板2aとして第1図の左側に示されている如くカッ
プリングスピンドル2に通して固定することができる。
第1図によると2つのカップリング翼片3及び3aの平
らな部分の形状は各々スピンドル2軸線に対し非対称形
で、実質的にアングル形状をなし、両翼片はどちらも、
カムウェッブと連結機能を果す係止用突出部L3を片側
に備えている。
凹所51がカップリング翼片3及び3aの外端に設けら
れていて、通常のキーより短い緊急用キーを用いてカッ
プリング翼片を回転させるとき、カップリング翼片がロ
ーター支持部52(第4図参照)に打ち当らないように
する。
第1a図ではロッキングカップリングの別の例1′が示
されている。
この場合、2つのカップリング翼片3及び3aは各々ス
ピンドル2軸線に対して対称形であり、はゾ長方形の形
をしていて、翼片の内端部分は、第3図に関し以下で説
明する如く、カップリングスピンドル2に対して垂直に
延びる部分全体でカムウェブの開口に係合する。
第2図では、シリンダー錠に於けるロックボルト用又は
錠杆用のカム20が示されている。
錠杆を作動させるための外方向(こ突出するロッキング
ノーズ22を備えた環状面21並びに幅Bの中央のウェ
ッブ23を有するカム20は、2つのロッキングシリン
ダー10に共通しているステーター11の中心部で且つ
2つのロッキングシリンダー10の間で回転可能に設け
られている。
これは第4図、第5図から理解できる。
カムウェッブ23は実質的に長方形の窓のような開口部
24を備えている。
専ら通常のキー16を用いるときは、左のカップリング
翼片3又は右のカップリング翼片3a(第4図参照)の
いずれかが開口部24と噛み合う。
カム20は継ぎ目なしにできていて、圧力鋳造又は良質
材鋳造などによって製造できる。
第3図には第2図のカム20を装着した第1図のロッキ
ングカップリング1が示され、該カップリングの左側に
通常のキー16が挿入されている状態が底面図として示
されている。
左のカップリング翼片3は非常用部材を備えていないの
で、カップリング翼片3はカムウェッブ23の開口部2
4を通過せしめることができ、ロッキングカップリング
1とカム20との組立てが容易に得られる。
第3図に示されている如く、施錠時においては、図面の
左側Cスピンドルヘッド5に当接している通常のキー1
6の圧力により、ロッキングカップリング1は全体とし
て右側に変位され、それによって左側のカップリング翼
片3の突出部L3はカムウェッブ23の中に完全に挿入
される。
一方スプリング4のスプリング力により左側のカップリ
ング翼片3からAの距離だけ離されている右側のカップ
リング翼片3aはカムウェッブ23から連結を解かれ、
該翼片3aの突出部L3はウェッブ開口部24から完全
(こはずされる。
第3図に於て、非常用部材9を備えた右側の翼片3aが
一点鎖線で示されていて、これは左側のカップリング翼
片3の突出部L3がカムウェッブ23と完全に係合され
たままであっても右側のカップリング翼片3aの突出部
L3 もカムウェッブ23に完全に係合させることがで
きることを示している。
従ってカップリング翼片3,3aの突出部L3は両方共
、同時にウェッブ幅Bに相当する距離にわたってカムウ
ェッブ23に挿入することができる。
その結果、例えば第3図の左側に挿入された通常のキー
を約90度回わしてホテルの部屋のドアが内側からロッ
クされたと仮定して、緊急の場合には、右側に導入され
た非常用キー30(第5図参照)により、右側のカップ
リング翼片3aもまた完全にカムウェッブ23に係合さ
せることができ、非常用キーを回わしてロックをはずし
、ドアを開けることができる。
第1図に示した非対称なカップリング翼片の代わりに、
対称4造をもつ2つのカップリング翼片を備えた第1a
図のカップリング1′をカム20の中に挿入することが
できる。
しかしこの場合は2つのカップリング翼片3,3aのい
ずれもウェッブ幅Bの半分だけを使ってカムウェッブ2
3の中に挿入される。
第1図と第3図に示された非対称のカップリング翼片を
有するカップリング1の場合をこは、第1a図のカップ
リング1′と比べて、作動ピン32(第5図参照)の作
動をこ必要な移動距離が2倍になる反面、生産過程で精
度誤差が生じてもカム20の拘束及び解放についての作
用安定度に殆んど影響を与えないので、作動時の安定性
が極めて高い。
第4図では、通常の長さを有する2つの同形のロッキン
グシリンダー10が共通のキャリヤ即ちステーク−11
上に配置されている。
2つのロッキングシリンダー10はそれぞれシリンダー
ケーシング12、シリンダーの中で回転はするが軸方向
には変位しないように設けられているシリンダーローク
ー13及び対になって組み込まれたタンブラ−ピンを有
していて、第4図の縦断面図ではキーの歯部と協働され
る一対のタンブラ−ピン14.15のみが示されている
キー軸線まわりに反転して使用できる形状を有する2つ
の通常のキー16が2つのローター13のキー挿入孔す
なわちキーみぞ17に挿入されていて、両方共引き抜き
可能な位置に置かれている。
左側のキー16は完全に挿入されているので、左側のロ
ーター13は、タンブラ−ピン14,15のうちの下部
のピン14が適尚なキー凹所19と噛み合う位置にあっ
て、回転可能になっている。
一方右側のキーは若干引き抜かれた位置に置かれていて
、その位置では右側のローター13は回転できない。
円筒形のスリーブ48がシリンダーケーシング12の上
に配置されていて、対になったタンブラ−ピン14,1
5のうちの上部のピン15をケーシング12の中に保持
している。
従ってスリーブ48は同時に、ピン14,15を押圧す
るピンスプリングの受は面を形成している。
第4図によるとカム20は、2つのロッキングシリンダ
ー10の間で、該2つのシリンダー10に共通するステ
ーター11の中心部に設けられている。
そして、2つのローター13の端部13aより、回転可
能であるが軸方向に変位できないように保持されている
通常のキー16のみが使われるときは、左側又は右1則
いずれかの翼片が上記の状態ではまり得るようになって
いる。
第4図に示されている施錠された状態では左側の翼片3
だけがウェッブの開口部24にはまっており、カム20
は頭ンキングカップリング1を介して左側のローター1
3に結合されている。
ローター支持部52はローター13がシリンダーケーシ
ング12に対し軸方向に変位しないように上部からシリ
ンダーローター13と噛み合っている。
もし右側のキー16が非常用キー30である場合(第5
図参照)、ローター13を回わすと、右側の翼片3aは
、凹所51が設けられていなければ、ローター支持部5
2Gこ対し衝突する。
回転するだけの従来の普通のカップリング翼片の代りに
、本発明では、スピンドル2上で回転すると同時に軸方
向に変位可能なカップリング翼片3.3aを有する。
カップリング1の2つの翼片3.3aは2つのロッキン
グシリンダ内において、キーみぞ17に対し垂直方向に
延びたスロット状凹所25(第8図参照)に挿入され、
軸線方向に移動可能となっている。
これにより、カップリング1は、従来のカップリングと
同じように、2つのローター13の1つをカム20に選
択的に結合させることができる。
第4図に於ける通常のキー16のまるい前端面26は該
キー挿入の際カップリングスピンドル2の一方の側のス
ピンドルヘッド5を押圧し、従って該一方の側から既に
施錠操作が行なわれていない限り前端面26はカップリ
ング1全体を変位させる。
通常のキー16を用いる場合は、このよ・うにカップリ
ング1は常に軸方向の右又は左に全体として動かされる
だけである。
もし通常のキー16だけが用いられるならば、いろいろ
な錠の位置又は機能は、回転する翼片だけを有する従来
のカップリングの場合と同じである。
従って、例えば、右側のキー16が若干引き抜かれた状
態となって右側のローター13がブロックされ回転不能
であっても、第4図に示された位置で完全に挿入された
状態の左側のキー16を回わすことにより、ドアをロッ
クしたり、ロックをはずしたりすることができる。
その理由は、カップリング1全体が右側に変位されると
左側の翼片3がカムウェッブ23と噛合するとともに右
側の翼片3aはカムウェッブ23と噛み合わなくなり右
側のブロックされたローター13に左右されることなく
、左側のキー16を回転することができるからである。
これとは逆に、第4図に示すように左側のキー16が引
抜き可能な位置にあるときは、右側のキー16を挿入す
ると、その前端面26がスピンドルヘッド5を押し、カ
ップリング1全体が左側のキー16を伴って左方へ移動
せしめられる。
このときカップリング翼片3,3aは相互の間隔Aを保
ったまま移動するので、右側のキー16が完全に挿入さ
れ、カップリング1が距離Cだけ移動すると、左側の翼
片3がカムウェッブ23から外れ、代わりに右側の翼片
3aが係合する。
これにより、右側のキー16による錠の開閉が可能とな
る。
右又は左に全体的に変位されたカップリングの軸方向の
変位距離Cの長さは、2つの翼片3,3aの最大相互間
の間隔Aから推測することができる。
翼片3a又は3を収容するため、左側及び右側のロータ
ー13の内側垂直端面27にはスロット状凹所25が形
成されている。
スロット状凹所25はシリンダー10軸線方向後方へ十
分な深さをもって延びて端面25aを有している。
したがって通常のキー16を一方のローター13に完全
に挿入した場合、キーグリップ上に設けられた突縁28
がローター13の外端面29〔第4図〕に接触すること
が保証される。
第4図に示すように引き抜き可能な位置にある完全に挿
入された左側のキー16はある程度口わされた場合、該
キーは引き抜き不能となる。
何故ならば左側のローター13の下部ピン14が左側の
キー16の凹所19からはずれなくなり、引き抜こうと
したときは、ローター13のシリンダーケーシング12
の孔12aの壁面に上部端面14aが打ち当ることにな
るからである。
従ってこの状態では右側のキーをそれ以上挿入したり、
回わしたすすることができない、即ち錠杆を作動させる
ことができない。
したがって、例えば部屋の内部において左側のキー16
が挿入され所定量回動された場合、該部屋のプライベー
トは、従来のカップリングに於けるシリンダーロックの
場合と同じように、安全に保たれる。
換言すれば右側即ち廊下などの外部から通常の適当なキ
ーを用いてドアのロックをはずして開けようとしても、
この状態では徒労に終る。
火事、洪水、地震、危篤、パニック等のような非常事態
又は大災害が発生したとき、即ちドアを室外からどうし
ても開ける必要が生じたとき、非常用部材9が特別な非
常用キーと共に用いられる。
以下では非常用キーと緊急事態をごついて詳細に説明す
る。
第5図に於ては、右側の通常のキー16の代りに、非常
用キー30が右側のシリンダーローター13の中に完全
に挿入され、引き抜き可能な位置Qこ置かれている。
第4図と同じように、左側のローター13の中に完全に
挿入された対向側の通常のキー16も又引き抜き可能な
位置に置かれている。
通常のキー16とは異なり、非常用キー30は軸線まわ
りに半回転しても使用できる構造は具えていない。
通常、老人ホーム、病院、ホテル等においては非常用キ
ー30は、外側、即ち廊下のような所謂緊急側、すなわ
ち緊急の開錠を要する側からだけ使用できるようにされ
ている。
非常用キー30は、分離構造のキーブレード31、該ブ
レードの内部で軸方向に変位しうる作動ピン32、ブレ
ード31上に変位可能に設けられているキーグリップ3
3、及び螺旋状で圧縮スプリングとして働くキースプリ
ングを備え(第6゜7図参照)でいる。
非常用キーのキーブレード31は通常のキー16のブレ
ードよりも若干短かい、即ち長さは少くともカップリン
グ1の移動距離Cだけ通常のキー16より短かくなって
いる。
その結果、プライバシーを保つために家又はホテルの部
屋の内部から左側のキー16が完全に挿入されていた場
合にも非常用キー30のブレード31を完全に挿入でき
る。
キーブレード31を挿入し、作動ピン32をキー挿入方
向に繰出すことにより、作動ピン32は非常用部、材9
を押圧し、スプリング4によりスピンドル2右端に保持
されていた右側の翼片3aがスピンドル2上を軸方向の
左へ移動せしめられる。
その結果翼片3aはカムウェッブ23の開口部24に係
合し、それによりカム20を右側のローター13に連結
する。
作動ピン32は、後端に屈曲部32aを有し、該屈曲部
32aがキーグリップ33の凹所36に挿入されること
により、キーグリップ33に固定されている。
キーブレード31はキーグリップ33に摺動可能に支持
され、キースプリング34の押圧力下にローター外端面
への当接面35がキーグリップ33から突出した状態で
保持されている。
非常用キー30をシリンダー錠のキー溝に挿入する際は
、第5図に示すよう0こキーブレード31が完全に挿入
されて当接面35がローター13の外端面29に当接し
た後は、キーグリップ33がスプリング34に抗して作
動ピン32と共にさらに移動する。
スプリング34のスプリング力は、キー30挿入の際に
、キーブレード31が完全に挿入されるまで最初の突出
位置を保たれ、且つキーブレード31が完全に挿入され
た後は、通常のキー挿入時の押圧力を及ぼす程度でキー
ブレード33が作動ピン32と共にさらに移動せしめら
れるような強さとするのが望ましい。
これにより、全く普通に挿入操作を行なうことにより、
キーブレード31の挿入及び作動ピン32の左方への移
動が得られる。
従って上記ブレード31が挿入される間に作動ピン32
が移動を始めてもよく、又その移動の程度が大きいか小
さいかは問題ではない。
もし左側に挿入された通常のキー16が回わされている
と、ウェッブ開口部24も又対応する回動位置に変位さ
れ、従って緊急の場合の側にある右側の翼片3aはキー
グリップ33に加えられる圧力及び同時に行なわれる回
転によりカムウェッブ23と噛み合わされる。
そのためグリップ33は翼片3aがウェッブ23の開口
部24と正対するまで回わされ、これにより完全な挿入
がなされる。
完全に挿入された非常用キーが回わされるとき左方へ延
びた作動ピン32及び該ピン32と同時に左側に変位し
た翼片3aにより右側のローターに連結されたカム20
も同時に回転され、それによりロックされたドアの錠が
はずされる。
この開錠は、たとえ左側のキー16が部屋の内部から差
し込まれて、プライバシーを保つために回わされていて
も可能である。
非常用キー30を使用するときは、その右側の翼片3a
だけがカップリングスピンドル2上で距離りだけ動かさ
れる(第5図参照)。
従って例えは第5図の位置では左側に差し込まれ引き抜
き可能な位置に置かれた通常のキー16は、非常用キー
30が挿入されカップリング1の一部が左方へ移動して
も、左へ動かされない。
もし非常用キー30に代えて通常のキー16が右側に挿
入されたとしたならば、第5図に破線で示すようにスピ
ンドルヘッド5が移動し、同じく破線で示されている位
置まで通常のキー16のまるい前端面26は達するであ
ろう。
従って左側で、即ち部屋の中で、通常のキー16が完全
に差し込まれようと、半分だけ引き抜かれようと、又は
回わされようと、問題はない。
非常用キー30のキーブレード31を完全に差し込むこ
とができるようにするため、又非常用キーを回わすこと
ができるようにするため、右側に動かされたスピンドル
2右側のスピンドルヘッド5の外端面と、完全に差し込
まれたキーブレード31の前端面31aの間に一定の安
全ギャップEが設けられており、左側に通常のキー16
が完全に挿入され、回わされた状態であっても、キーブ
レード31の前端面31aがスピンドル2の右側のスピ
ンドルヘッド5につき当ることを防いでいる。
非常用部材9は作動ピン32により移動せしめられる際
、その前端面9aがカムウェッブ23に接触することに
より、軸方向のストップが行なわれ、右側の翼片3aの
軸方向の移動距離りが限定される(第5図参照)。
第6図はキーグリップのカバー(第7図参照)を取りは
ずした非常用キー30を示している。
キーブレード31、キースプリング34及び作動ピン3
2が、非常用キー30の2つに分かれたキーグリップ3
3のキーグリップハウジング37に挿入されている。
ハウジングの平らな凹所38には移動可能にキーブレー
ド31が設けられていて、上記ブレードの変位は軸方向
で左の矢符の向き、即ちキースプリング34の力に抗し
て後方に行なわれる。
非常用キーが差し込まれないときは、キーブレード31
は、グリップハウジングのストップ面40に突縁39に
より接触している。
ストップ面40は、凹所38と該凹所38に面し該凹所
38と同じ深さで幅が広くなっている凹、所38aへの
移行点に設けられている。
グリップハウジング37の内側の表面37iから凹所3
8,38aをより深くした状態で半円筒形の凹所41が
伸びていて、該凹所の中にキースプリングが配置されて
いる。
作動ピン32はキーブレード31の軸方向の孔42の中
に軸方向に変位可能に設けられている。
作動ピン32の屈曲部32aはグリップハウジング37
の凹所36に嵌入される形で設けられているが、これは
極めて簡単な方法でその部分にロックされている。
即ち厚さ1.3ミlJ程度の熱処理されたスチールから
つくられた該作動ピン32はその端部が90度下方に曲
げられ(第5図参照)でいる。
従って作動ピン32はハウジング37に対し、従って又
2つの部分から成るキーグリップ33に対し、軸方向に
変位不可能である。
第6図にはキーブレード31が凹所38aの後面38b
に接するまで、グリップハウジング37の中で矢符の方
向に軸線上を変位可能なことが示されている。
この変位は所定の予備変形をもって設けられているキー
スプリング34の力に抗して行なわれる。
キースプリング34の予備変形により、非常用キー30
が挿入されないときは、ある圧力をもって突縁39がス
トップ面40に接触し、作動ピン32の前場所は、縦方
向の孔42の前方出口42aから突出しない。
これは該キーが差し込まれる間中、変形を来たすのを回
避する。
ノ1ウジング37が金属製の場合、めくら穴としてつく
られた2つのネジ付孔43により、ハウジング37にキ
ーグリップ33のカバー44(第7図参照)を2つの締
付けねじを用いて固定することができる。
第7図は、キーグリップ33のカバー44を示している
カバー44の内部に設けられたはゾ半円筒形の凹所45
はハウジング37の凹所41と同じように、キースプリ
ング34を収容する。
2つのさら通し孔43aは2本のさらねじを収容する。
該非常用キー30はキー軸線まわりに反転して使用でき
る構造になっていないので、挿入したときキーが正しく
差し込まれているかどうか直ぐに分かるように、キーグ
リップ33が非対称形をとっている。
即ちグリップの部分37a及び44a各々の一方の側が
下方向に伸び、キーが引き抜かれたとき常に下向きにな
っているキーみぞ17に対応して形成されている。
凹所36 、38.38a及び45はフライス削り又は
鋳込みによりキーグリップ33のハウジング37又はカ
バー44の中;こ設けられる。
グリップの半分の部分37.44の平らな表面37i、
44iもまたごみがキーグリップの内部に入り込まない
よう、きれいにフライス削り又は平面研削される。
ハウジング37の凹所38の深さはキーブレード31の
厚さに一致するので、カバーには凹所を設ける心安はな
く、またグリップハウジング37に於ける機構の組立て
が容易となっている。
第8図は第5図に示した2つのロッキングシリンダー1
0の1つの内端面を示す側面図で、シリンダーケーシン
グ12及びローター13を示している。
ローター13のみぞのような凹所25は、ロークーの垂
直端面27に設けられており、翼片3又は3aを収容す
る。
凹所25は、キーみぞ17Iこ対し直角をなす方向に延
び、該キーみぞ17と共に丁字形を形成する。
第8図は又凹所25の底を形成する垂直端面25a並び
に該端面25aの後方でキーみぞ17の左右に突出する
タンブラ−ピン14,15の下部ピン14を示している
第9図は凹所25及びキーみぞ17に対する該凹所の配
置状態を示す斜面図である。
凹所25は円筒形ローター13の周面)こ達し、円筒形
ケーシング12の孔12aに開いている状態が示されて
いる。
前述の非常用キー機構は、非常用キー30のために、普
通のシリンダーの長さLIO(例えば28ミリ)より長
くしたロッキングシリンダー10にも用いることができ
、さらに、より厚いドアの厚さに対し、例えば5,10
又は20mmだけ内側方向に伸ばされたロッキングシリ
ンダーにも用いることができる。
しかし、そのために通常のキーや非常用キーを延長する
必要はない。
これらの点については以下に第10〜14図と共に説明
する。
第10図は一方を軸線方向に長くしたロッキングシリン
ダー10vを該シリンダー前方から見た状態を示してい
る。
該シリンダー10vは長さの差は別にして、第8図と第
9図の普通の長さのシリンダー10とは構造上次の点で
異なるだけである。
即ち、長くされたローター13vはさらに又軸方向の円
筒形凹所46を備えていて、該凹所46はみぞのような
凹所25の端面25aから後方即ち図上奥方向に向けて
シリンダー10vの延長分の長さに相当する長さを有し
、その後端の底面46aはキーみぞ17に連通する開口
を有している。
ローター13における凹所25の端面25aより前方の
部分は、円筒形凹所46を切削加工する際に該凹所46
と同径に削られている。
延長部材47の長さは又シリンダー10Vの延長分の長
さに相当し、従って円筒形のローター凹、所46に挿入
され、凹所の底面46a(こ接触した延長部材47の垂
直前端面47aは、みぞのような凹所25の垂直後端面
25aとほぼ同一垂直面1・こ保持される。
延長部材47を装着したシリンダー10vに通常のキー
16が挿入されると、既に挿入された軸方向の延長部材
47の後部端面を押圧し、従って該延長部材47を介し
てスピンドル2を押圧し、カップリング1全体を距離C
(第4図参照)だけ間接的に変位させる。
したがって、結果として通常のキー16か普通のシリン
ダー10に使用された場合と同じように作用する。
ローター13における円筒形凹所46より前方の部分は
、該凹所と同じ内径に削られているので、延長部材47
は、挿入可能でありまた凹所46からさらに前方に移動
する場合にも適切に導かれる。
第11図は、普通のシリンダーの長さLIOに対し延長
部分の長さ■だけ長くしたシリンダー10vをシリンダ
ー前面を手前Qこして示す斜面図である。
第11図は、円筒形凹所46が、前方の凹所25と後方
のキーみぞ17とにわたって設けられている状態を明確
に示している。
1個の延長部材47の代りに、円筒形の凹所46に複数
個の延長部材を連続的に挿入することも可能である。
例えばもしシリンダー10vが普通のシリンダー10を
10ミリだけ長くしたものであるとすると、各5ミリの
延長部材47を2個設けれはよい。
第12図ははゾ円柱形の延長部材47を斜面図で示して
いる。
その長さは長くされたシリンダー10vの延長部分の長
さ■に従ってそれぞれ定められる。
但し57ILr/L及び/または10Tt1rLのよう
な同じ又は異なった長さの延長部材を連結して設は長さ
■としてもよい。
延長部材4γは一様に平らな面を一つ有している。
即ち下側の平らな面47bが長手方向の軸A47と平行
に設けられている。
これによって、第13図について説明される非常用部材
の延長部分のためのスペースがキーみぞ17内に与えら
れる。
第13図はシリンダー10vの前端部付近の群細を示す
縦断正面図であり、長くされた右側の翼片3■を示して
いる。
翼片3vの長くされた非常用部材9vは後方に突出する
角柱状部すなわち延長部分49を備え、該部分49は第
11図に示されたシリンダー10v又はロークー13v
の延長された長さ■に対応した長さを有している。
非常用部材の延長部分49の後部端面49aは、非常用
キー30を差し込んだ際キーブレード31から伸びる作
動ピンによって非常用部材9■を作動させるときに使用
される。
第13図には、翼片3vがカムウェッブ23と係合した
位置で示されている。
その位置で非常用部材前端面9aはカムウェッブ23に
接触し、従って左に変位された翼片3vの該変位方向の
ストッパーを形成している。
スピンドル2は左側のローター13)こ挿入された通常
のキー(第13図では示されていない)によって右側に
変位されている。
翼片3vは、右側から挿入された非常用キー30により
スピンドル2上を軸方向の距離りだけ左側へ移動せしめ
られている。
非常用部材9■及び非常用部材延長部分49のためにキ
ーみぞ17に適当なスペースを確保するために、軸方向
の円柱形延長部材47はその下側が平たくなっている、
即ち平らな而47bが設けられている(第12図参照)
延長部材47は円筒形の凹所46に緩く挿入されていて
、非常用部材の延長部分49の図における上側に配置さ
れている(図には表わされていない)。
長くされたロッキングシリンダーに必要な非常用部材の
延長部分は、第14図に示された、キーみぞに緩く挿入
可能な角柱形の延長部材50で形成することができ、そ
の長さLvは延長部分の長さVtこ相当する。
カップリングスピンドルの延長部材47と同じように角
柱形の延長部材50も、長さLvl又はLv2の2個の
(例えばそれぞれが10mmの長さの)延長部材を連結
して設けることによっても形成可能である。
非常用部材に延長部分又は延長部材を設ける代わりに、
シリンダーの延長部分の長さに応じてキーブレード上に
於けるキーグリップ及び作動ピンの軸方向の変位距離を
長くしてもよい。
この場合は、構造上の理由でキーグリップそのものの長
さも同様に長くするのが望ましい。
また、カップリングの2つの翼片の各々に非常用部材を
配置することも可能である。
即ちホテルの2′つの部屋の間のドアの場合のように非
常用の機能が両方の側で必要とされるとき、各翼片は完
全に同じ構造につくられる。
この場合1つのスピンドルヘッドは、カップリングをカ
ムの中に挿入した後にカップリングスピンドルに取付け
られる。
各翼片が非常用部材を備えているため、既述のように予
め組み立てられたカップリングはカムウェッブの開口部
に通すことができないからである。
カップリング翼片が各々幅全体でウェッブの開口部に噛
み合う対称形の翼片の場合も、前述と同様に固定された
延長部分又は挿入された延長部材を設けることができる
本発明は図面に示された非常用キーの機構の実施例にの
み限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内で種々の設計的変更が可能である。
以上から明らかなように、本発明によれば、以下の効果
を奏する複式シリンダー錠の非常時開錠機構を提供する
ことができる。
1)例えば部屋の内部からキーを挿入して回すことによ
り通常のキーを用いては部屋の外側から1開錠できない
という厳重な施錠に対し、非常用キーを用いて外側から
の開錠が可能となる。
11)ロッキングカップリングを本発明に係るものに取
替えるというような簡単な施工により、錠全体の付は替
えをしなくても、従来の複式シリンダー錠に本発明に係
る非常時開錠機能を持たせることができる。
111)錠のステーターをドアに取付けた後であっても
非常時開錠機能設定の有無及び方向法めは自由テあるの
で、施工前に全ての施錠システムの計画を立てる必要が
なく、シかも施工途中に容易にその変更をすることがで
きる。
1い ドアの厚さ等により通常より長いシリンダーとな
っても、カップリング翼片及び非常用部材に、一体的に
固定された延長部分又は別個に挿入された延長部材を設
け、或いは非常用キーの作動ピン可動長さを大きくする
ことにより、容易に且つ低床な費用で、通常長さの通常
のキー及び非常用キーが使用可能となる。
■)非常用キーはキーブレードから繰出される作動ピン
を備えた構造となっており、該作動ピンの作用によって
、通常のキーでは開錠できない施錠を解くものであるの
で、通常のキーをやすりを用いる等して非常用キーに改
造するのはきわめて困難である。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すもので、第1図はロッキング
カップリングの1例の斜面図、第1a図はロッキングカ
ップリングの他の例を示す斜面図、第2図は錠杆用カム
の斜面図、第3図はロッキングカップリング、カム及び
キーを一部断面で示す正面図、第4図は複式シリンダー
錠の両側に通常のキーが差込まれた状態を示す縦断正面
図、第5図は第4図のシリンダー錠に於て通常のキー及
び非常用キーが差込まれた状態を示す縦断正面図、第6
図は非常用キーからカバーを取除いた状態を示す正面図
、第7図は非常用キーのカバーの背面図、第8図は複式
シリンダー錠のローター、シリンダー及びステーターの
内端面を示す側面図、第9図は第8図のローター、シリ
ンダー及びステーターの斜面図、第10図は1端側を延
長された錠のローター、シリンダー及びステーク−の内
端面を示す側面図、第11図は第10図のローター、シ
リンダー及びステーターの斜面図、第12図はカップリ
ングスピンドルのための延長部材の斜面図、第13図は
延長されたカップリング翼片を周辺部分と共に示す縦断
正面図、第14図は非常用部材のための延長部材の斜面
図である。 1及び1′はロッキングカップリング、2はカップリン
グスピンドル、3及び3aはカップリング翼片、4はカ
ップリングスプリング、9は非常用部材、10はシリン
ダー、11はステーター、13はローター、16は通常
のキー、20は錠杆用カム、23はカムウェッブ、24
は開口部、30は非常用キー、31はキーブレード、3
2は作動ピン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円筒状の貫通孔を有した1つのステーターと、該貫
    通孔の軸線方向略中央に配設され、該軸線まわりの回動
    により錠のロッキングボルトを駆動するカムと、前記貫
    通孔内で該カムの両側に配設された1対のローターと、
    該カム及び1対のローターにわたって配置されたロッキ
    ングカップリングとを有している複式シリンダー錠、及
    び膣錠のための非常用キーを備え、 前記カムは、その回動軸線に沿って貫通した扁平な開口
    を有しており、 前記1対のローターは、各々軸線方向に貫通したキー挿
    入孔を備え、該挿入孔に挿入されたキーにより前記カム
    の回動軸線まわりに回動されうると共に、前記カムに臨
    む面に前記ロッキングカップリングと係合する凹所を有
    しており、 前記ロッキングカップリングは、前記カムの開口及び1
    対のローターの凹所にわたって且つこれらの間での摺動
    が可能となる長さを有して延びるカップリングスピンド
    ルと、該カップリングスピンドル上に摺動及び回動可能
    に且つ抜は止めをされて装着された1対のカップリング
    翼片と、該1対の翼片間に装着されこれら翼片を相互に
    離反させるように作用するカップリングスプリングとを
    備えており、 前記カップリング翼片の少くとも一方は、前記スピンド
    ル軸線に垂直な方向に張出して前記ローターのキー挿入
    孔に遊嵌する非常用部材を備え、前記ロッキングカップ
    リング、カムの開口及びローターの凹所は、通常のキー
    の挿入による前記カップリングスピンドルの摺動に伴っ
    て、摺動方向側の前記カップリング翼片が該摺動方向側
    の凹所内へ移動して前記開口から外れ、キー挿入側のカ
    ップリング翼片が該挿入側の凹所から突出して前記開口
    に係合し、該挿入側のローターとカムとの一体的な回動
    を可能とするようにされており、前記非常用キーは、前
    記ローターへの挿入時に、該ローター側へ偏倚した前記
    カップリング翼片に接触しないように通常のキーより短
    くされたキーブレードを有すると共に、キー挿入方向に
    繰出し可能な作動ピンを備えており、゛ 前記非常用部材を備えたカップリング翼片は、該翼片側
    への前記スピンドルの偏倚及び固定を伴う施錠により前
    記凹所内方へ移動せしめられている際に、該翼片側から
    挿入され前記作動ピンを繰出した非常用キーの該作動ピ
    ンにより該非常用部材を押圧され、前記カップリングス
    プリングに抗して前記スピンドル上を摺動し、前記凹所
    から突出して前記カムの開口に係合するようにされてい
    ることを特徴とする複式シリンダー錠の非常時開錠機構
JP50117077A 1974-09-26 1975-09-26 複式シリンダ−錠の非常時開錠機構 Expired JPS5938389B2 (ja)

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