JPS5922032B2 - 二重錠 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は二重錠、詳しくは主錠を副腕により施錠し、副
腕を解錠しないと主錠を解錠できない二重錠に関する。

従来このような二重錠としては、二つのシリンダー錠を
組合せたものが知られている。

しかしこの先行技術のものは錠の外観が一見して双シリ
ンダー錠と判るので、安全性が尚充分とは称し難い。

またシリンダー錠θ）組合せであるため、二重施錠が構
造的に複雑となることを免れない。

本発明は上記先行技術による欠点を除去し、副腕の系を
隠し錠として主錠の系中に組込むことができ、外観が普
通の単腕と異ならない、従って極めて高い安全性が得ら
れ、また主錠の施錠と副腕の施錠（以下、二重施錠とい
う）を構造的に簡潔に達成し得る二重錠を提供すること
を目的としている。

本発明の二重錠は、主合鍵により施錠、解錠されるデッ
ドホルト（主錠）と、施錠位置と解錠位置との二位置に
変位可能で且つその施錠位置で上記デッドボルトの施錠
状態を拘束し、解錠位置でデッドボルトの解錠後退を許
すデッドロックレバ−（副腕）との組合せによる凝機構
を具備する二重錠であって、上記デッドボルトを駆動す
るための第１のカムと、該第１のカムの背後に位置し上
記デッドロックレバ−を１駆動するための第２のカムと
を装備すると共に、スプリング賦勢により上記第１のカ
ムに形成された掛合手段との結合を保持され、上記主合
鍵を差込むのと同じ鍵穴への副合鍵の挿込みによりスプ
リング賦勢に抗し後方へ押しやられて、上記第２のカム
に形成された掛合手段との結合に転換され、上記副合鍵
の操作により回転されて該第２のカムを駆動するスライ
ディングドグを備えたことを特徴としている。

本発明に従えば、主合鍵により施錠、解錠されるデッド
ポルト即ら主錠は、施錠位置と解錠位置との二位置に変
位可能な副腕であるデッドロックレバ−により施錠状態
を拘束できる。

そして上記デッドロックレバ−は副合鍵を用いて解錠す
ることができる。

即ら錠の鍵穴に副合鍵を挿込むと、それにより上記スラ
イディングドグが後方へ押しやられ、該スライディング
ドグは第１のカムの掛合手段との結合が外れて、第１の
カム背後の第２のカムの掛合手段き結合するので、この
結合下で、副合鍵を操作しスライディングドグを回すと
、第２のカムが駆動されて、デッドロックレバ−が施錠
下にあるデッドボルトより外れ、その拘束を解く。

従って次いで副合鍵を抜き主合鍵を鍵穴に差入れて主合
鍵を回動するとデットホル１〜は解錠される。

この場合、上記副合鍵の抜取りに伴いスライディングド
グはスプリング賦勢により第１のカムの掛合手段と結合
する元の状態に復帰している。

このように本発明によれば、主合鍵を差込むのと同じ鍵
穴に副合鍵を差込んで操作することにより施錠、解錠で
きるようにした副腕であるデッドロックレバ−により主
錠であるデッドホルトの旋状状態を拘束するようにした
から、該デッドボルト拘束用レバー、これを５駆動する
第２のカム及びスライディングドグ等の副腕の系を外部
より兄えない隠し錠として主錠の系中に組込み、錠の外
観を普通の単腕と同じにてき、従って極めて高い安全性
が得られる。

しかも本発明に於ては主錠の施錠状態を拘束するのにデ
ッドロックレバーヲ用いる構成になっているので、二重
施錠を双腕による場合と異なり構造的に簡潔に達成し得
る。

即ら本発明によれば、簡単な錠機構で充分に安全性の高
い二重施錠の確立が保証されるのである。

本発明に於ては上記デッドロックレバ−を副合鍵による
操作とは別に電気的駆動手段、例えばソレノイドにより
施錠位置と解錠位置との二位置転換を行うようにしてお
けば、該電気的、駆動手段を主錠の系中に外部より見え
ｆＳいように組込み、上記電気的駆動手段を操作するた
めの操作系、例えは操作スイッチを正当解錠者のみが知
る或いは操作し得るところに配置することにより、安全
性を向上することができる。

そしてこの場合、上記電気的駆動手段とは別にデッドロ
ックレバ−を施錠、解錠する副合鍵は上記電気的駆動手
段を構成要素とする電気的施解錠系が万一故障した際の
非常鍵として役立つ。

以下、本発明の実施例を図面について説明する。

シリンダー錠に於けるシリンダー１３と共に主錠系を構
成するテッドホルト１を組込んだ錠ケース２に、デッド
ホルト１の後方（第１，２図に於て右方）に隣接して、
デツｌｓｏツクレバー３が組入れられる。

デッドロックレバ−３は上記錠ケース２に組込んだ電気
的、駆動手段、例えばソレノイド４のプランジャー５に
連結されている。

デッドロックレバ−３はデッドホルト１の後端肩部６に
係合する釣用ｊ７を先端に有する。

デッドホルト１は施錠位置と解錠位置とてスプリング８
により安定に保持される双安定型の第１のカム９と連結
される。

該第１のカム９は、第４図の右方へ摺動し得るスライデ
ィングドグ１０の爪部１０ａと噛合される掛合手段、例
えば、／フチ１１を有する。

スライディングドグ１０は主合鍵１２て操作されるシリ
ンダー１３の後端にスライドキー３１によるキーとめな
どの適宜手段によりシリンダー１３と共回りするよう結
合され、またスプリング１４により第４図の左方へ賦勢
されている。

第２のカム１５が上記第１のカム９の後方に近接して配
置される。

該第２のカム１５はコネクティングロッド１６によりデ
ッドロックレバ−３に連結されている。

第２のカム１５は副合鍵１７により上記スライディング
ドグ１０が第４図右方即ら第２のカム１５の方へ移動さ
れたとき、該スライディングドグ１０の爪１４ｔ３１Ｏ
ａ表掛合し得る掛合手段、例えはノツチ１８を有する。

副合鍵１７は主合鍵１２と同じ鍵刻みにｆｉっており、
スライディングドグ１０を第４図の位置（爪１（１１０
ａがノツチ１１と噛合う位置）から第６図の位置（爪Ｆ
Ｊ１０ａがノツチ１８と掛合し得る位置）に移動させる
のに即応するだけ、主合鍵１２より長い。

ストップレバー１９かデッドホルト１の下刃に近接して
錠ケース２内に配置される。

該ストップレバー１９はスプリング２０により第１，２
図の反時計回り方向へ賦勢されている。

ストップレバー１９はデッドホルト１の下側段部２１と
係合する鉤部２２を有する。

後退勤（第２図に於て右方移動）により」二自己ストツ
フ゛レバー１９をデッドホルト１より外すためのトリカ
ー２３がストップレバー１９の下方に隣接して錠ケース
２内に配置されている。

該トリカー２３はスプリング２４により第１，２図の左
方へ賦勢されている。

トリガー２３は永久磁石２５を有し、該永久磁石２５と
協働するリードスイッチ２６が錠ケース２内の定位置に
配置されている。

デッドボルト１及びデッドロックレバ−３の施錠状態が
第１図に示されている。

この施錠状態でトリカー２３は扉框２７に設けられた受
座２８に押されて後退されており、永久磁石２５がリー
ドスイッチ２６より離れた位置にある。

シリンダー１３の鍵穴２９に主合鍵１２を差込んで、こ
れを第１図の時計回り方向へ回しても、デッドホルト１
はデッドロックレバ−３により施錠状態を拘束されてい
るので、解錠されない。

それ自体公知の方法によりツレ、／イド４を励磁させる
と、プランジャー５によりデッドロックレバ−３は第１
図の時計回り方向へ回動され、釦用１ｊ７が肩部６より
外れ、デッドホルト１の拘束を解放する。

従って、この状態で主合鍵１２によりシリンダー１３を
第１図の時計回り方向へ回動すると、スライディングド
グ１０を通じ第１のカム９が第２図の位置に反転され、
デッドホルト１が解錠後退される。

錠を備えた扉３０を開けると、スプリング２４によりト
リガー２３が第１図の左方へ移動され、第２図に示す位
置をとる。

このとき、該トリガー２３につれる永久磁石２５の変位
によりリードスイッチ２６が働く。

従ってそれに基づき、扉３０が開いたことを電気的に遠
隔検知することができる。

トリガー２３の上記左方移動でストラフ−レバ−１９は
自由となり、スプリング２０により第２図に示す状態さ
なり、釣用３２２が段部２１に係合して、デッドホルト
１を解錠状態に拘束し、開扉状態のまメデツドボルト１
が誤操作で繰出される事故を防止する。

施錠は」−述したと逆の手順をとればよい。

シリンダー１３の鍵穴２９に副合鍵１７を差込むと、該
副合鍵１７に押されてスライディングドグ１０が第４図
の右方へ移動され、爪”、ＩＪ １０ ａと第１のカム
９のノツチ１１との噛合いが外れ、第２のカム１５のノ
ツチ１８との掛合可能態勢に切換わる。

従って、次いでこの状態下で、副合鍵１７を第３図の時
計回り方向へ回すと、スライディングドグ１０の爪部１
０ａ及びノツチ１８を通じて第２のカム１５が同方向へ
回動され、コネクティングロッド１６を介してデッドロ
ックレバ−３を時計回り方向へ回動させ、デッドホルト
１の拘東ヲ解く。

デッドロックレバ−３を解錠すれば、副合鍵１７を主合
鍵１２と差入れ換えて、デッドホルト１の解錠を行うこ
とができる。

本発明二重錠の使用例が第７図に示され、この例は錠を
扉３０の内側に取付けた場合のものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を二重施錠状態下に示す縦断
面図、第２図は同上の解錠、開扉下の縦断面図、第３図
は主合鍵によるデッドロックレバ−の解錠系の一具体例
を非解錠状態下に示す部分縦断正面図、第４図は第３図
■〜■線断面図、第５図は同解錠系の解錠状態を示す部
分縦断正面図、第６図は第５図■〜■線断面図、第７図
は本発明二重錠の使用例を示す斜視図である。 １はデッドボルト、２は錠ケース、３はデッドロックレ
バ−１４はソレノイド（電気的駆動手段）、９は第１の
カム、１０はスライディングドグ、１０ｂは爪部、１１
は第１のカムのノツチ（掛合手段）、１２は主合鍵、１
３はシリンダー、１４はスライディングドグのスプリン
グ、１５は第２のカム、１６はコネクティングロッド、
１７は副合鍵、１８は第２のカムの７ソチ（掛合手段）
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 主合鍵により施錠、解錠されるデッドボルトと、施
   錠位置と解錠位置との二位置に変位可能で且つその施錠
   位置で上記デッドボルトの施錠状態を拘束し、解錠位置
   でデッドボルトの解錠後退を許すデッドロックレバ−と
   の組合せによる錠機構を具備する二重錠であって、上記
   デッドボルトを、駆動するための第１のカムと、該第１
   のカムの背後に位置し上記デッドロックレバ−を、駆動
   するための第２のカムとを装備すると共に、スプリング
   賦勢により上記第１のカムに形成された掛合手段との結
   合を保持され、上記主合鍵を差込むのと同じ鍵穴への副
   合鍵の挿込みによりスプリング賦勢に抗し後方へ押しや
   られて、上記第２のカムに形成された掛合手段との結合
   に転換され、上記副合鍵の操作により回転されて該第２
   のカムを１駆動するスライディングドグを備えたことを
   特徴とする二重錠。 ２ 主合鍵により施錠、解錠されるデッドボルトと、電
   気的駆動手段により施錠位置と解錠位置との二位置に変
   位され、ぞの施錠位置で上記デッドボルトの施錠状態を
   拘束し、解錠位置でデッドホルトの解錠後退を許すデッ
   ドロックレバ−との組合せによる錠機構を具備する二重
   錠であって、上記テッドボルトを駆動するための第１の
   カムと、該第１のカムの背後に位置し上記デッドロック
   レバ−を電気的駆動手段とは別に駆動するための第２の
   カムとを装備すると共に、スプリング賦勢により上記第
   １のカムに形成された掛合手段との結合を保持され、上
   記主合鍵を差込むのと同じ鍵穴への副合鍵の挿込みによ
   りスプリング賦勢に抗し後方へ押しやられて、上記第２
   のカムに形成された掛合手段との結合に転換され、上記
   副合鍵の操作により回転されて該第２のカムを、駆動す
   るスライディングドグを備えたことを特徴とする二重錠
   。