JP4011003B2 - 施錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばサッシ窓の開閉具であるクレセントに好適で、暗証情報を入力したボタン操作によってクレセントの開閉を制御し、従来の二重ロック機構やキ−操作による使用上および安全上の問題を解消するとともに、真正な使用者だけにクレセントの開閉を許容し、クレセントの防御能力を強化するとともに使用上の安全性を確保し、しかも小形軽量化を図れるようにした施錠装置に関する。
クレセントはサッシ窓の開閉具として多用されているが、クレセント周辺のガラスを割り、屋外から手を伸ばすことで、開閉される惧れがあるため、従来から補助錠を用いて二重に施錠するようにしている。
例えば、サッシ窓の窓枠にクレセントと補助錠とを取り付け、該補助錠をキ−操作によってデッドボルトを作動するシリンダ錠で構成し、クレセントによる閉扉時にシリンダ錠をキ−操作し、デッドボルトをクレセントの回動域に突出させて、クレセントの回動を阻止し、一方、クレセントによる開扉時にシリンダ錠をキ−操作し、デッドボルトをクレセントの回動域から後退させて、クレセントを回動させるようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
しかし、この従来の装置は、補助錠の施解錠にキ−操作を要するため、操作が煩雑で手間が掛かり、またキ−の紛失やその拾得者等による悪戯、不真正なキ−による施解錠等の問題があって、使用上の利便性や安全性が損なわれる等の問題があった。
このような問題を解決するものとして、出願人はキ−レスタイプのボタン錠を種々開発し、該ボタン錠に使用者の暗証情報を入力して記憶させ、該暗証情報を基にボタン操作して解錠するようにしている(例えば、特許文献2)。
しかし、この従来のボタン錠は、操作ボタンに単一の暗証情報しか入力できないため、暗証情報の入力量に限界があり、また所望の暗証情報を入力する場合は多数の操作ボタンを要して、複雑かつ大形重量化し、設置スペ−スの確保が難しいサッシ窓の施錠装置には適用できない。
特開2003−97118号公報 特公昭62−54951号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えばサッシ窓の開閉具であるクレセントに好適で、暗証情報を入力したボタン操作によってクレセントの開閉を制御し、従来の二重ロック機構やキ−操作による使用上および安全上の問題を解消するとともに、真正な使用者だけにクレセントの開閉を許容し、クレセントの防御能力を強化するとともに使用上の安全性を確保し、しかも小形軽量化を図れるようにした施錠装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、押圧回数に応じて相異なる暗証情報を入力可能な操作ボタンと、該操作ボタンの押圧回数に応じて回動し、周面に係合溝を形成した複数の回動体と、前記係合溝に係脱可能な支持片を突設した施錠制御部と、該施錠制御部を前記回動体に近接離反動可能にしたロック摘みと、該ロック摘みの施解錠操作に連係して開閉操作可能な操作ノブとを備えた施錠装置において、前記操作ボタンと同軸に該操作ボタンと同動かつ係脱可能なボタンギヤを設け、該ボタンギヤを操作ボタンの押圧回数に応じて回動角度を増加可能に設けるとともに、前記回動体を前記ボタンギヤと噛合および噛合解除可能なカウンタ−ギヤで構成して、操作ボタンによる暗証情報の設定とその正確性を実現するとともに、暗証情報設定設定後の操作ボタンによる施解錠を確実かつ安定して行なえ、またボタンギヤを操作ボタンと同軸に設け、前記ボタンギヤにカウンタ−ギヤを噛合させて、施錠装置の小形軽量化を図るようにしている。
請求項2の発明は、前記操作ボタンの暗証情報設定時、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとの噛合を解除可能にし、かつ前記カウンタ−ギヤの回動を拘束して、操作ボタンによる暗証情報の設定を確実に行なうようにしている。
請求項3の発明は、前記操作ボタンの暗証情報設定時、前記施錠制御部をカウンタ−ギヤ側へ移動して、前記支持片を係合溝に係合し、カウンタ−ギヤの回動を拘束し、
操作ボタンによる暗証情報設定時の具体的かつ確実な機構を実現している。
請求項4の発明は、前記操作ボタンの暗証情報設定後、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとを噛合可能にして、暗証情報設定後、操作ボタンの操作による施解錠を確実かつ安定して実行するようにしている。
請求項5の発明は、錠ケ−スの内部に、前記操作ボタンとボタンギヤを同軸に配置するとともに、前記ボタンギヤに隣接して前記カウンタ−ギヤを配置し、該カウンタ−ギヤを錠ケ−スの表面方向へ付勢する一方、前記カウンタ−ギヤに臨む錠ケ−スに操作具を挿入可能な操作口を形成し、該操作口に前記操作具を挿入または引き抜いて、前記カウンタ−ギヤとボタンギヤとの噛合を解除し、または噛合可能にして、操作具の抜き差しによるカウンタ−ギヤとボタンギヤとの噛合および噛合解除を実現し、操作ボタンによる暗証情報の設定と、設定後の施解錠操作を確実に行なえるようにしている。
請求項6の発明は、前記暗証情報設定後の操作ボタンに暗証情報を入力する際、前記施錠制御部をカウンタ−ギヤから離間して、前記支持片を係合溝との係合を解除し、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとを噛合かつ回動可能にし、操作ボタンの入力情報をカウンタ−ギヤへ確実かつ正確に伝達するようにしている。
請求項7発明は、前記暗証情報設定後の操作ボタンに暗証情報を入力する際、その入力前に各操作ボタンを押圧操作し、各操作ボタンの暗証情報を一旦、暗証情報設定前の基準位置に設定し、操作ボタンによる暗証情報入力の適否を確認し得るようにしている。
請求項8の発明は、前記暗証情報設定後の操作ボタンを暗証情報設定分押圧操作し、各カウンタ−ギヤの係合溝を同方向に位置付け、これらの係合溝を前記支持片に係合可能に位置付けて解錠可能にし、暗証情報設定後の具体的な解錠機構を実現している。
請求項9の発明は、前記ボタンギヤのボス周面に暗証基準表示部を設けるとともに、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとを収容可能な錠ケ−スの所定位置に表示窓を設け、該表示窓に前記暗証基準表示部を表示可能にし、表示窓に表出した暗証基準表示部によって、施解錠時期を容易に確認できるようにしている。
請求項10の発明は、前記暗証基準表示部の隣接位置に暗証基準予告表示部を設けて、施解錠の直前時期を表示させ、操作の簡便性を得るようにしている。
請求項11の発明は、前記暗証基準表示部と暗証基準予告表示部を相異なる色彩または模様に蓄光表示し、表示部の表示を視覚的に視認し易くしている。
請求項1の発明は、操作ボタンと同軸に該操作ボタンと同動かつ係脱可能なボタンギヤを設け、該ボタンギヤを操作ボタンの押圧回数に応じて回動角度を増加可能に設けるとともに、前記回動体を前記ボタンギヤと噛合および噛合解除可能なカウンタ−ギヤで構成したから、操作ボタンによる暗証情報の設定とその確実性を実現できるとともに、暗証情報設定設定後の操作ボタンによる施解錠を確実かつ安定して行なえ、またボタンギヤを操作ボタンと同軸に設け、前記ボタンギヤにカウンタ−ギヤを噛合させて、施錠装置の小形軽量化を図ることができる。
請求項の発明は、前記操作ボタンの暗証情報設定時、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとの噛合を解除可能にし、かつ前記カウンタ−ギヤの回動を拘束したから、操作ボタンによる暗証情報の設定を確実に行なうことができる。
請求項の発明は、前記操作ボタンの暗証情報設定時、前記施錠制御部をカウンタ−ギヤ側へ移動して、前記支持片を係合溝に係合し、カウンタ−ギヤの回動を拘束し、
操作ボタンによる暗証情報設定時の具体的かつ確実な機構を実現することができる。
請求項4の発明は、前記操作ボタンの暗証情報設定後、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとを噛合可能にしたから、暗証情報設定後、操作ボタンの操作による施解錠を確実かつ安定して実行することができる。
請求項の発明は、錠ケ−スの内部に、前記操作ボタンとボタンギヤを同軸に配置するとともに、前記ボタンギヤに隣接して前記カウンタ−ギヤを配置し、該カウンタ−ギヤを錠ケ−スの表面方向へ付勢する一方、前記カウンタ−ギヤに臨む錠ケ−スに操作具を挿入可能な操作口を形成し、該操作口に前記操作具を挿入または引き抜いて、前記カウンタ−ギヤとボタンギヤとの噛合を解除し、または噛合可能にしたから、操作具の抜き差しによるカウンタ−ギヤとボタンギヤとの噛合および噛合解除を実現し、操作ボタンによる暗証情報の設定と、設定後の施解錠操作を確実に行なえうことができる。
請求項6の発明は、前記暗証情報設定後の操作ボタンに暗証情報を入力する際、前記施錠制御部をカウンタ−ギヤから離間して、前記支持片を係合溝との係合を解除し、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとを噛合かつ回動可能にしたから、操作ボタンの入力情報をカウンタ−ギヤへ確実かつ正確に伝達することができる。
請求項発明は、前記暗証情報設定後の操作ボタンに暗証情報を入力する際、その入力前に各操作ボタンを押圧操作し、各操作ボタンの暗証情報を一旦、暗証情報設定前の基準位置に設定したから、操作ボタンによる暗証情報入力の適否を確認することができる。
請求項の発明は、前記暗証情報設定後の操作ボタンを暗証情報設定分押圧操作し、各カウンタ−ギヤの係合溝を同方向に位置付け、これらの係合溝を前記支持片に係合可能に位置付けて解錠可能にしたから、暗証情報設定後の具体的な解錠機構を実現することができる。
請求項の発明は、前記ボタンギヤのボス周面に暗証基準表示部を設けるとともに、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとを収容可能な錠ケ−スの所定位置に表示窓を設け、該表示窓に前記暗証基準表示部を表示可能にしたから、表示窓に表出した暗証基準表示部によって、施解錠時期を容易に確認することができる。
請求項10の発明は、前記暗証基準表示部の隣接位置に暗証基準予告表示部を設けたから、施解錠の直前時期を表示させ、操作の簡便性を得ることができる
請求項11の発明は、前記暗証基準表示部と暗証基準予告表示部を相異なる色彩または模様に蓄光表示したから、表示部の表示を視覚的に視認し易くすることができる。
以下、本発明を引き違い戸であるサッシ窓の開閉装置である、クレセントに適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図20において1,2は互いに引き違い移動可能に内外に配置したインナ−ドアとアウタ−ドアで、それらの閉扉時にサッシ心に位置する縦枠3,4の中高位置に、施錠装置本体5とクレセント受金具6が取り付けられている。
前記施錠装置本体5は略細長柱状に形成され、その上部にボタン錠部7が内蔵され、その下部にクレセント8が、操作ノブ9を介して回動可能に取り付けられている。
前記クレセント8はクレセント受金具6に係脱可能に取り付けられ、その係脱作動を介して、インナ−ドア1とアウタ−ドア2とを開閉可能にしている。
前記施錠装置本体5は外殻を形成する錠ケ−ス10を備え、該本体10は亜鉛合金ダイカストによって略細長の箱形に成形され、その外側の下部に前記クレセント8と、操作ノブ9の下部が重合して配置され、これらが操作ノブ9の下部に突設した枢軸11を介して、同動かつ回動可能に取り付けられている。
前記枢軸11は錠ケ−ス10の下部に挿入され、その角形の軸端部に座金12を介してクリックワッシャ13が嵌合され、該ワッシャ13の外側からビス14が枢軸11のネジ部15にねじ込まれている。
前記クリックワッシャ13の外周の等角度位置、すなわち90°および180°の各位置にバネ掛16と、第1および第2ストッパ17,18が突設され、前記バネ掛16にクリックスプリング19の一端が掛け止められ、この他端が錠ケ−ス10に突設したピン20に掛け止められている。
そして、前記スプリング19の弾性を介して、クリックワッシャ13ないし操作ノブ9の回動方向を上方または下方に切り換え、かつ同方向へ復帰回動可能にしている。
前記第2ストッパ18はバネ掛16に対向して突設され、施錠時には図5(a)のように後述する連結板の係止片から避退し、解錠時のクレセント8の開操作時には前記連結板の係止片と係合し、前記連結板の下動を阻止可能にしている。
図中、9aは操作ノブ9の下部に形成した係合溝で、クレセント8の底面の隅角部と係合可能に形成され、21は前記係合溝9aに突設した位置決め用の係止片で、クレセント8の底面の開口溝22に係合可能にされている。23はクレセント8の底面に形成した通孔で、前記枢軸11を挿入可能にしている。
前記錠ケ−ス10の内側は、上下部壁24,25と左右の側壁26,27とで区画され、その一方の側壁26の中間部に切欠溝28が形成され、該溝28の近接位置に同様な二つの湾曲状の凹溝29,30が形成され、前記切欠溝28にロック摘み31が上下に摺動可能に装着されている。
前記ロック摘み31は、合成樹脂によって略きのこ形断面形状に成形され、その操作は、ボタン錠部7の施錠時にクレセント8を掛け止める際に押し下げられ、直上に設けたロック表示部32を表出させ、一方、ボタン錠部7の解錠時にクレセント8を掛け外す際に押し上げられ、前記ロック表示部32を隠蔽可能にしている。
前記ロック摘み31は一側に連結片33を突設し、該連結片33にガイドピ−ス34をロック摘み31と平行に成形している。
前記ガイドピ−ス34はロック摘み31よりも若干長尺に形成され、該ピ−ス34とロック摘み31とが側壁26の内外面に配置され、これらが側壁26に沿って摺動可能に設けられている。
前記ガイピ−ス34の外側の一端に湾曲柱状の凸部35が突設され、該凸部35が前記凹溝29,30に選択的に係合可能にされ、ロック摘み31の移動位置を保持可能にしている。
前記連結片33の端部に支持腕36が同方向に突設され、その両端部に係止部37,38が突設され、該係止部37,38の間に連結板39がロック摘み31と同動可能に装着されている。
前記連結板39は鋼板をプレス成形して縦長矩形に形成され、その上部の両側に前記係止部37,38と係合可能な切欠溝40,41が形成され、その中間部に異形の縦長の長孔42が形成されている。
前記連結板39の上下端部に大小の屈曲片43,44が形成され、このうち上側の屈曲片43が後述の係止片の間に係合可能に配置され、下側の屈曲片44の側端部が施錠時に前記第1ストッパ17と係合可能に配置されている。
図中、45は前記屈曲片43に隣接して形成した係止片で、連結板39の下端部に下向きに突設され、解錠時におけるクレセント8の開操作時、図7(a)のように前記係止片45の先端部を前記第2ストッパ18と係合可能に配置している。
図中、47は錠ケ−ス10の中間部に突設した段部で、該段部47上に連結板39が移動可能に収容され、その中央にネジ孔48が形成され、該ネジ孔48に止めネジ49がねじ込まれている。
前記上側の屈曲片43は、施錠制御部であるロックプレ−ト50の係合片51と、係止片52,52とに係合可能に掛け止められ、連結板39とロックプレ−ト50とが錠ケ−ス10の上部に上下に同動可能に配置されている。
前記ロックプレ−ト50は鋼板をプレス成形して略縦長矩形に形成され、その下端部に前記係合片51と係止片52,52とを屈曲形成し、その上端部に係合溝53を切り欠き形成し、該溝53を錠ケ−ス10の上部に突設した掛止リブ54に係合可能に配置し、ロックプレ−ト50の上方変位を規制可能にしている。
前記ロックプレ−ト50の中間部の一側に二つの切欠溝55,56が上下位置に形成され、これらの溝55,56に臨ませて、舌片状の二つの支持片57,58が上向きに突設されている。
前記支持片57,58に、回動体であるカウンタ−ギヤ59,60の軸筒部61,62が掛け止められ、該ギヤ59,60は、亜鉛合金ダイカストによって実質的に同一に構成されている。
すなわち、カウンタ−ギヤ59,60は後述する各操作ボタンの情報入力量と同数、実施形態では8個の歯を備え、該ギヤ59,60と軸筒部61,62との間に、ロックプレ−ト50を差し込み可能な頸部63,64を形成している。
図中、59a,60aはカウンタ−ギヤ59,60の上面に一体成形した薄肉のキャッププレ−トである。
前記軸筒部61,62と頸部63,64に亘って縦長の係合溝65,66が形成され、該係合溝65,66に前記支持片57,58が係脱可能に挿入されている。
すなわち、前記係合溝65,66は、ボタン錠部7の施解錠時に後述する操作ボタンの操作を介し、下向きの同相位置に移動後、ロック摘み31を押し下げ、支持片57,58を係合溝65,66から引き抜いて、図5(a),(b)に示す施錠状態を形成可能にしている。
その際、図5(b)のように支持片57,58の先端部が係合溝65,66の口縁部に位置し、また切欠溝55,56の開口縁部55a,56aが頸部63,64の外周部に位置して、頸部63,64の周縁部と係合可能に位置し、カウンタ−ギヤ59,60のボタン錠カバ−70側への移動を阻止するようにしている。
したがって、施錠時に後述の操作具を操作口に差し込んで暗証情報を変更する不正操作や悪戯を防止可能にしている。
一方、前記係合溝65,66を下向きの同相位置に移動後、ロック摘み31を押し上げ、支持片57,58を係合溝65,66に係入して、図6および図7の(a),(b)に示す解錠状態を形成可能にしている。このうち、図6はクレセント8の掛け止め時を示し、図7はクレセント8の掛け外し時を示している。
その際、クレセント8の掛け外し時には図7(a)のように、第2ストッパ18が連結板39の係止片45に係合し、連結板39の下動を阻止して解錠状態を維持するようにしている。
図中、67,67はカウンタ−ギヤ59,60の上部に突設した凸部で、これらに合成樹脂製のバネ受68,68が差し込まれ、該バネ受68,68に円錐状のリセットスプリング69,69が着座し、その他端がボタン錠カバ−70の内面に介挿されている。
そして、前記リセットスプリング69の弾性によって、カウンタ−ギヤ59,60を錠ケ−ス10側へ付勢し、軸筒部61,62の端部を凹孔71,72に押し当てている。
前記凹孔71,72は錠ケ−ス10内の上部に上下に離間して形成され、その内部に前記軸筒部61,62が回動可能に収容され、その底部に後述の操作具を差し込み可能な操作口73が形成されている。図中、74は軸筒部61,62の端部に突設した凸部である
前記凹孔71,72の近接位置に若干大径の凹孔75,76が形成され、その奥部の内周面に複数、実施形態では8個のガイドリブ77,77が等角度位置に突設されている。
前記ガイドリブ77,77の先端部はテ−パ状に形成され、該テ−パ部に後述するドグのテ−パ部が係合可能にされ、それら間に実質的には操作ボタンである、ボタンケ−ス78,79のリブスペ−ス80が係合可能に挿入されている。
前記ボタンケ−ス78,79は合成樹脂によって有底円筒状に成形され、これらは実質的に同一に構成され、その開口側外周面に係止リング81が突設され、該リング81に前記複数のリブスペ−ス80が形成されている。また、前記ボタンケ−ス78,79の開口側端面に、山形ないし鋸歯状の係合爪82が突設され、該係合爪82にドグギヤ83が係脱可能に噛合している。
前記ドグギヤ83は亜鉛合金ダイカストによって略菊花状に成形され、その端面に前記係合爪82と噛合可能な山形ないし鋸歯状の係合爪84が突設され、その周面に複数のドグ85が突設されている。
前記ドグ85の先端部はテ−パ状に形成され、このテ−パ部85aを前記ガイドリブ77のテ−パ部に係合可能に配置し、操作ボタンの押圧操作後、ボタンケ−ス78,79の復帰作動時に、前記テ−パ部85aを前記ガイドリブ77のテ−パ部に係合させ、回動体であるボタンギヤ86,87を間欠的にヘリカル回動可能にしている。
前記ドグギヤ83にギヤシャフト88が一体に成形され、該シャフト88の一部は角軸状に形成され、該角軸部にボタンギヤ86または87を一体に連結している。実施形態では、ギヤシャフト88にボタンギヤ86,87をカシメて一体に連結している。
前記ボタンギヤ86,87は実質的に同一に構成され、これらは亜鉛合金ダイカストによって前記カウンタ−ギヤ59,60と同形に成形され、その歯数はカウンタ−ギヤ59,60と同数に構成されていて、該カウンタ−ギヤ59,60と噛合可能に配置されている。
前記ボタンギヤ86または87とドグギヤ83との間にボタンスプリング89が介挿され、該スプリング89の弾性を介して、各ドグギヤ83,83を係合爪82,82に噛合可能に付勢している。
前記ボタンギヤ86,87の一側に、肉厚な円板状の回動体であるボス90が一体成形され、該ボス90の周面に凹孔状の暗証基準予告表示部91と、暗証基準表示部92とが隣接して設けられ、これらは相異なる色彩または模様に蓄光表示されていて、後述する操作ボタンによる施解錠操作時の施解錠時期および直前時期を表示可能にしている。
実施形態では、前記表示部91,92に蓄光シ−ル(図示略)を貼り付けているが、蓄光塗料を塗布しても良い。
図中、93,94は前記暗証基準表示部91,92に対応して、前記錠ケ−ス10の側壁26に開口形成した表示窓、95は暗証基準表示部91,92と表示窓93,94の周辺に形成した凹状部である。
96,97は錠ケ−ス10内の上部に成形した取付段部で、それらにガイドピン98,99とネジ孔100,101が形成され、これらにビス102をねじ込んで、ボタン錠カバ−70を取り付けている。
103は錠ケ−ス10の取付ビスで、ネジビス若しくはタッピングビスでよく、錠ケ−ス10に設けた長孔108を介して、前記縦枠3にねじ込み可能しており、104はビス103を隠蔽するビスカバ−、105は錠ケ−ス10の下半部を閉塞する裏板カバ−である。
この他、図中106は操作ボタン78,79の近接位置に形成した操作口で、ボタン錠部7の外側からピン状の操作具107を差し込み可能にされ、該操作具107を介してボタン錠部7の暗証情報を入力設定し、または設定情報を変更可能にしている。
実施形態では一つの操作ボタンで8通りの暗証情報を入力可能にされ、二つの操作ボタンによって64通りの暗証情報を入力可能にしている。この場合、二つ以上の操作ボタン78,79を用いれば、それだけ暗証情報入力量を増量でき、防御機能を増強し得る。
このように構成した施錠装置は、複数の操作ボタン78,79のそれぞれに、複数の暗証情報を設定または入力可能なボタン錠部7を備えているから、従来のボタン錠のように、操作ボタンに単一の暗証情報を設定または入力し、操作ボタンの組み替えによって複数通りの暗証情報を得るものに比べて、多数の暗証情報を得られ、かつその選択範囲も広がって防御能力の向上を図れ、その分操作ボタンの個数を低減できる。
したがって、構成の簡潔化と部品点数の低減を図れ、これを容易かつ安価に製作できるとともに、ボタン錠部7ないし施錠装置の小形軽量化を図れ、設置スペ−スのコンパクト化を実現して、サッシ窓枠への取り付けに容易に応じられる。
しかも、前記ボタン錠部7は、操作ボタンの押圧操作回数によって複数通りの暗証情報を設定または入力できるから、従来のボタン錠のように操作ボタンに単一の暗証情報を設定または入力するものに比べて、操作ボタンの表面に付着した指紋の有無や、操作ボタンの表面の磨耗状態によって、設定または入力した暗証情報を察知される惧れがなく、それだけ防御能力の向上を図れる。
次に本発明の施錠装置を製作する場合は、例えば錠ケ−ス10、ドグギヤ83、カウンタ−ギヤ59,60、ボタンギヤ86,87等を亜鉛合金ダイカストで成形し、操作ノブ9、ロック摘み31、ボタンケ−ス78,79、バネ受68、ボタン錠カバ−70、ビスカバ−104等を合成樹脂成形し、クレセント8、クリックワッシャ−13、連結板39、ロックプレ−ト50、裏板カバ−105等は鋼板をプレス成形して製作する。
こうして製作した構成部品を組み付ける場合は、例えば組み立てが複雑で多部品を要するボタン錠部7の部分と、その他の部分に分けて行なうと、合理的である。
先ず、ボタン錠部7の部分の組み付けに際しては、予めドグギヤ83とセットスプリング89とボタンギヤ86または87とを組み付けて置く。
この状況は図20のようで、ドグギヤ83と一体のギヤシャフト88にセットスプリング89を挿入し、該シャフト88をボタンギヤ86に挿入後、該シャフト88の先端部をカシメて、一体に連結する。
連結後の状況は図19のようで、ボタンギヤ86がセットスプリング89の弾性によってドグギヤ83から離反し、ギヤシャフト88の端部側に付勢されている。
ボタン錠部7の部分の組み付けは図15のようで、錠ケ−ス10の凹孔75,76にボタンケ−ス78,79を挿入し、そのリブスペ−ス80をガイドリブ77に係合する。
そして、前記ボタンケ−ス78,79上に、前記組み付けたボタンギヤ86,87のアセンブリを収容し、その係合爪84を係合爪82に係合する。
この後、ロックプレ−ト50の支持片57,58を、カウンタ−ギヤ59,60の係合溝65,66を差し込み、該ギヤ59,60を保持しながら、軸筒部61,62を凹孔71,72に挿入し、ロックプレ−ト50を錠ケ−ス10内の底部上に収容し、カウンタ−ギヤ59,60をボタンギヤ86,87に噛合する。
そして、各カウンタ−ギヤ59,60のキャッププレ−ト59a,60a上にバネ受68,68を収容し、該バネ受68,68にリセットスプリング69,69を収容したところで、これらの上方からボタン錠カバ−70を取付段部96,97上に位置付け、ビス102をネジ孔100,101にねじ込んで、ボタン錠カバ−70を取り付ける。
このようにすることで、ボタン錠部7の内部を閉塞し、内部の各構成部品を保護するとともに、それらの組み付け状態を維持して他部品の組み付けに応じられる。
すなわち、錠ケ−ス10の下部表面にクレセント8と操作リブ9を重合し、その枢軸11を通孔23を介して錠ケ−ス10の内部に挿入し、その軸端部に座金12とクリックワッシャ−13を差し込み、ビス14をネジ孔15にねじ込んで、これらを取り付ける。
次に、錠ケ−ス10のピン19と、クリックワッシャ−13のバネ掛16にクリックスプリング19の両端を掛け止め、また連結板39の上部をロック摘み31の支持腕36に位置付け、切欠溝40,41を係止部37,38に嵌合する。
そして、前記嵌合状態を維持しながら、ロック摘み31を切欠溝28に差し込み、ロック摘み31とガイピ−ス34とを切欠溝28の内外に位置付け、また連結板39の屈曲片43をロックプレ−ト50の係合片51と、係止片52,52との間に係入したところで、裏板カバ−105を錠ケ−ス10の背部に位置付け、ビス49をネジ孔48にねじ込んで、裏板カバ−105を取り付ければ、一連の組み付け作業が終了する。
こうして組み付けた施錠装置を新設のサッシ窓に取り付ける場合は、錠ケ−ス10の外側から取付ビス103,103を長孔108,108に挿入し、これをインナ−ドア1のサッシ心側の縦枠5に設けたビス孔(図示略)にねじ込めば良く、ビス孔ピッチの多少の誤差は長孔108,108で対応する。
この場合、既設のサッシ窓やクレセント8を利用することも可能であり、その際既設のビス孔(図示略)のピッチを、長孔108,108で対応できないときは、縦枠5の所定位置に二つのビス孔(図示略)を新たに明けて対応すれば良い。
このように本発明の施錠装置は、新設のサッシ窓や既設のサッシ窓にも取り付けられる
前記施錠装置の取り付け状況は図1乃至図3のようで、施錠装置本体5は細長柱状に形成され、縦枠3から食み出すことなくコンパクトに取り付けられ、サッシ窓周辺の外観を損なうことはない。
また、施錠装置本体5の上部の正面に二つの操作ボタン78,79が縦一列に若干偏心して配置され、その近接位置に二つの小孔状の操作口106,106が形成され、その側面に二つの表示窓93,94が開口され、該窓93,94に所定の蓄光剤で着色処理された暗証設定基準表示部91または92が表出し、意匠的な審美感を奏する。
このような施錠装置を使用する場合は、先ずボタン錠部7に所望の暗証情報を入力し設定する。
これを説明の便宜上、施錠装置に最初に暗証情報を入力し設定する状況で説明すると、暗証情報の初期設定前の施錠装置本体5は、ボタン錠部7が施解錠可能な状態に置かれ、二つの表示窓93,94に同一の暗証基準表示部92が表出し、視覚的には同一色または模様が表出している。
このようなボタン錠部7の施解錠可能な状況下では、二つのカウンタ−ギヤ59,60の係合溝65,66が共に垂直下向き状態に置かれ、該係合溝65,66の直下にロックプレ−ト50の支持片57,58が係合可能に位置し、かつカウンタ−ギヤ59,60とボタンギヤ86,87とが噛合している。
このような状況の下でロック摘み31を押し上げ、連結板39を介してロックプレ−ト50を押し上げ、支持片57,58を係合溝65,66に係入し、つまりカウンタ−ギヤ59,60の回動を阻止し、ボタン錠部7を解錠状態に設定する。
このようにすると、ロック摘み31がロック表示部32を隠蔽し、凸部35が凹溝30に係合して、ロック摘み31の位置を維持する。
この後、操作具107を保持して施錠装置本体5の正面に立ち、操作具107を例えば操作ボタン79に対応する一方の操作口106に挿入する。この状況は図11のようである。
そして、前記操作具107をセットスプリング69の弾性に抗して押し込み、操作口106に臨む一方のカウンタ−ギヤ60を、バネ受68と一緒に奥部、つまりサッシ窓側へ移動し、対応するボタンギヤ87との噛合を解除し、該ボタンギヤ87を回動可能にする
この状況は図12のようである。この状況の下で、前記ボタンギヤ87に対応する操作ボタン79を所望の暗証設定情報に相当する回数分押圧操作する。
例えば、操作ボタン79の暗証設定情報を「2」とし、操作ボタン78の暗証設定情報を「3」とすると、操作ボタン79を2回押圧操作し、操作ボタン78を3回押圧操作する。
なお、暗証設定情報が「0」の場合は、操作ボタン78の零回操作、つまり暗証情報の初期設定前の状況になる。
そこで、先ず操作ボタン79を1回押圧操作すると、該ボタン79と、対応するボタンギヤ87の内部に組み付けたドグギヤ83とが、ボタンスプリング89の弾性に抗して一緒に奥部、つまりサッシ窓側へ移動し、移動後、前記ボタンギヤ87のアセンブリが、スプリング89の弾性によって原位置へ押し戻される。この状況は図8および図10のようである。
この場合、ボタンギヤ87の移動変位は、ボタン錠カバ−70によって阻止されているから、ボタンギヤ87が前記カウンタ−ギヤ60と噛合することはない。
そして、前記ボタン79とドグギヤ83とが原位置へ押し戻される際、ドグ85のテ−パ部85aがガイドリブ77のテ−パ部に係合し、前記ボタンギヤ87がヘリカル回動する。
その場合の回動角度は、ガイドリブ77の1ピッチ分、つまり45°に相当する。
この後、操作ボタン79を再度押圧操作し、その原位置復帰時にボタンギヤ87を更に45°回動させる。したがって、操作ボタン79を2回押圧操作すると、ボタンギヤ87およびそのアセンブリが、初期設定時の基準位置から90°回動する。
こうして操作ボタン79に対する暗証情報設定後、操作具107を操作口106から引き抜く。このようにすると、セットスプリング69の弾性によって、カウンタ−ギヤ60とバネ受68とが一緒に原位置へ押し戻され、該カウンタ−ギヤ60が前記暗証情報設定後のボタンギヤ87に噛合する。
次に操作ボタン78の暗証情報を設定する場合は、操作ボタン79と同じ要領で行なう すなわち、操作具107をセットスプリング69の弾性に抗して押し込み、操作口106に臨む一方のカウンタ−ギヤ59を、バネ受68と一緒に奥部、つまりサッシ窓側へ移動し、対応するボタンギヤ86との噛合を解除し、該ボタンギヤ86を回動可能にする。
この状況の下で操作ボタン78を3回押圧操作し、ボタンギヤ86およびそのアセンブリを、初期設定時の基準位置から135°回動する。
操作ボタン78に対する暗証情報設定後、操作具107を操作口106から引き抜き、セットスプリング69の弾性によって、カウンタ−ギヤ59とバネ受68とを原位置へ押し戻し、該カウンタ−ギヤ59を前記暗証情報設定後のボタンギヤ86に噛合する。
こうして操作ボタン78,79に対する暗証情報を設定後、その入力設定の当否を確認する場合は、ロック摘み31を押し下げ、連結板39を介してロックプレ−ト50を押し下げ、支持片57,58をカウンタ−ギヤ59,60の係合溝65,66から引き抜く。
すなわち、ロック摘み31をロックモ−ドにし、カウンタ−ギヤ59,60を回動可能にした後、操作ボタン78,79を適宜回数押圧操作し、表示窓94,95に暗証基準表示部92,92をそれぞれ表示させたところで、ロック摘み31を押し上げることができれば、暗証情報の入力設定が適格であることが確認される。
つまり、操作ボタン78,79の暗証情報設定後は、ボタンギヤ86,87が暗証情報に応じてそれぞれ回動設定されるが、それらの回動位置を一旦初期設定前の基準位置に戻し、カウンタ−ギヤ59,60の係合溝65,66を垂直下向き状態に位置付け、該係合溝65,66にロックプレ−ト50の支持片57,58が差し込まれれば、ロックプレ−ト50と前記ギヤ59,60,86,87とが正常に機能していることが確認され、暗証情報設定が適格であることが確認されることとなる。
こうして操作ボタン78,79の暗証情報を設定後、施錠装置を使用してクレセント8を介し、インナ−ドア1とアウタ−ドア2とを開閉する場合は、操作ノブ9を垂直に位置付け、クレセント8を回動してクレセント受金具6に掛け止め、インナ−ドア1とアウタ−ドア2の閉鎖状態をロックする。
この後、ロック摘み31を押し下げ、凸部35を凹溝29に係合してロック摘み31の位置を保持し、かつロック表示部32を表出させて施錠モ−ドに設定する。
この状況は図1〜図3および図5のようで、ロック摘み31に連動して連結板39とロックプレ−ト50が引き下げられ、支持片57,58がカウンタ−ギヤ59,60の係合溝65,66から引き抜かれる。また、連結板39の下端部にクリックワッシャ−13の第1ストッパ17が位置し、該ストッパ17が屈曲片44の側端部と係合可能に位置する
したがって、クリックワッシャ−13が回動不能になり、該ワッシャ−13と一体的なクレセント8の開回動が阻止される。
このような施錠時は、図5(b)のように支持片57,58の先端部が係合溝65,66の口縁部に位置し、また切欠溝55,56の開口縁部55a,56aが頸部63,64の外周部に位置して、頸部63,64の周縁部と係合可能に位置し、カウンタ−ギヤ59,60のボタン錠カバ−70側への移動を阻止する。
したがって、施錠時に操作具107を操作口106に差し込んで暗証情報を変更する不正な操作や悪戯を防止し得る。
このような状況から施錠装置本体5を解錠し、インナ−ドア1またはアウタ−ドア2を開放する場合は、先ず操作ボタン78,79を適宜回数押圧操作し、表示窓94,95に暗証基準表示部92,92をそれぞれ表示させたところで、操作ボタン78,79を前記設定した暗証情報回数分押圧操作する。
すなわち、操作ボタン78を3回押圧操作し、ボタンギヤ86を135°回動し、該ギヤ86と噛合するカウンタ−ギヤ60を反対方向へ回動し、その係合溝66を垂直下向きに位置付ける。
また、操作ボタン79を2回押圧操作し、ボタンギヤ87を90°回動し、該ギヤ87と噛合するカウンタ−ギヤ60を反対方向へ回動し、その係合溝66を垂直下向きに位置付ける。
この後、ロック摘み31を押し上げ、凸部35を凹溝30に係合し、ロック表示部32を隠蔽して、解錠モ−ドに設定する。
このようにすると、ロック摘み31に連動して連結板39とロックプレ−ト50が上動し、第1ストッパ17と屈曲片44との係合状態が解除され、クリックワッシャ−13ないしクレセント8の回動が可能になる。
また、ロックプレ−ト50の上動に伴い、支持片57,58が係合溝65,66に挿入され、カウンタ−ギヤ59,60の回動を阻止する。つまり、カウンタ−ギヤ59,60が暗証設定情報に相当する回動角度を保持する。この状況は図6(a),(b)のようである。
そこで、操作ノブ9を保持し、これを図2上反時計方向へ180°回動して、クレセント8を同動させ、クレセント8とクレセント受金具6とを掛け外せば、インナ−ドア1またはアウタ−ドア2を開放することができる。
この状況は図7(a),(b)のようで、クレセント8の前記開回動によってクリックワッシャ−13が同動し、その第2ストッパ18が連結板39の係止片45に係合して、連結板39の下動ないしロックプレ−ト50の下動を阻止し、ロック摘み31を押し下げての操作ボタン78,79の不正な操作や悪戯を防止し得る。
一方、インナ−ドア1またはアウタ−ドア2の開放後、施錠装置を施錠する場合は、インナ−ドア1とアウタ−ドア2を閉鎖し、操作ノブ9を図7上時計方向へ180°回動し、これに同動するクレセント8をクレセント受金具6に掛け止める。
次に、ロック摘み31を押し下げ、これにロックプレ−ト50と連結板39とを同動させ、屈曲片44の側端部を第1ストッパ17と係合可能に位置付ける。
また、ロックプレ−ト50の押し下げに伴い、支持片57,58をカウンタ−ギヤ59,60の係合溝65,66から引き抜き、カウンタ−ギヤ59,60をボタンギヤ86,87に噛合させる。
このようにすることで、カウンタ−ギヤ59,60に保持された暗証設定情報に相当する回動角度の下でボタンギヤ86,87と噛合し、暗証情報設定当初の施錠状態が復旧する。
なお、ボタン錠部7の暗証情報は定期的に変更することが保安上望ましく、その場合は操作具107を操作口106に挿入し、ボタンギヤ86,87とカウンタ−ギヤ59,60との噛合を解除して行なう。
前記暗証情報の変更は、具体的には暗証情報、例えば暗証番号が増加する場合と、減少する場合とがあり、それぞれ変更操作が相違する。
例えば、前述の操作ボタン78の暗証番号は「3」であるが、これを「4」に変更する場合は、操作具107を挿入したまま操作ボタン78を増加分、つまり1回押圧操作すれば良い。
一方、操作ボタン78の暗証番号を「2」に変更する場合は、操作具107を挿入したまま操作ボタン78を押し続け、表示窓93に暗証基準表示部92を表示させ、一旦初期状態に戻した後、新たに操作ボタン78を変更相当分、つまり2回押圧操作すれば良い。
このように本発明の施錠装置は、ボタン錠部7にクレセント8を連係し、従来のこの種装置におけるキ−操作の煩雑と、キ−の紛失やその拾得者等による悪戯、不真正なキ−による施解錠等の問題を解消するとともに、構成を簡潔化し、部品点数を低減して容易かつ安価に製作できるとともに、小形軽量化を図り、サッシ窓への取り付けを実現させたものである。
前述の実施形態では二つの操作ボタンを縦一列に配置しているが、暗証情報量を増加する場合は、1または複数の操作ボタンを縦列に増加配置すれば良く、その増加分に応じてロックプレ−ト50の支持片を増設すれば良い。
また、前述の実施形態では、本発明をサッシ窓の開閉装置であるクレセントに適用しているが、引き違い門扉等の開閉装置に適用することも可能である。
このように本発明の施錠装置は、暗証情報を入力したボタン操作によって開閉装置の作動を制御し、従来の二重ロック機構やキ−操作による使用上および安全上の問題を解消するとともに、真正な使用者だけに開閉装置の開閉を許容し、その防御能力を強化するとともに使用上の安全性を確保し、しかも小形軽量化を図れ、サッシ窓の開閉装置であるクレセントに好適である。
本発明をサッシ窓のクレセントに適用した状況を示す斜視図である。 図1の正面図である。 図1の右側面図である。 本発明の要部を分解して示す斜視図である。 本発明に適用した錠ケ−スの内部を示す正面図で、同図(a)はボタン錠カバ−および裏板カバ−を開蓋して施錠状態を示し、同図(b)は施錠時におけるロックプレ−トとカウンタ−ギヤとの関係を拡大して示している。
本発明に適用した錠ケ−スの内部を示す正面図で、同図(a)はボタン錠カバ−および裏板カバ−を開蓋して解錠し、かつクレセントの掛け止め状態を示し、同図(b)は解錠時におけるロックプレ−トとカウンタ−ギヤとの関係を拡大して示している。 本発明に適用した錠ケ−スの内部を示す正面図で、同図(a)はボタン錠カバ−および裏板カバ−を開蓋して解錠し、かつクレセントの掛け外し状態を示し、同図(b)は施錠時におけるロックプレ−トとカウンタ−ギヤとの関係を拡大して示している。 図2のA−A線に沿う断面図で、本発明に適用したボタン錠の内部と、操作ボタンの通常作動時を示している。 図2のB−B線に沿う断面図で、本発明に適用したボタン錠の内部と、その施錠時の作動状態を示している。
図2のA−A線に沿う断面図で、本発明に適用したボタン錠の内部と、ボタンの作動状態を示している。 図2のB−B線に沿う断面図で、本発明に適用したボタン錠の内部と、その解錠時の作動状態を示している。 図2のB−B線に沿う断面図で、本発明に適用したボタン錠の内部と、暗証情報設定時の状況を示している。 本発明に適用した連結片と、ロック摘みとロックプレ−トとを分解して斜視図である。
本発明に適用した連結片と、ロック摘みとロックプレ−トとの組み付け状況を分解して示す斜視図である。 本発明に適用したボタン錠の主要部の組み付け状況を示す斜視図である。 本発明に適用したロックプレ−トとカウンタ−ギヤとの組み付け状況を示す斜視図である。
本発明に適用した一方のカウンタ−ギヤを示す正面図である。 図17のC−C線に沿う断面図である。 本発明に適用した一方のボタンギヤの組付け状況を示す正面図である。 本発明に適用した一方のボタンギヤのアセンブリを分解して示す斜視図である。
符号の説明
5 施錠装置本体
7 ボタン錠部
10 錠ケ−ス
13 クリックワッシャ−
17 第1ストッパ
18 第2ストッパ
31 ロック摘み
39 連結板
55a 開口縁部
56a 開口縁部
50 施錠制御部(ロックプレ−ト)
57 支持片
58 支持片
59 回動体(カウンタ−ギヤ)
60 回動体(カウンタ−ギヤ)
63 頸部
64 頸部
65 係合溝
66 係合溝
78 操作ボタン(ボタンケ−ス)
79 操作ボタン(ボタンケ−ス)
86 ボタンギヤ
87 ボタンギヤ
92 暗証基準表示部
93 表示窓
94 表示窓

Claims (11)

  1. 押圧回数に応じて相異なる暗証情報を入力可能な操作ボタンと、該操作ボタンの押圧回数に応じて回動し、周面に係合溝を形成した複数の回動体と、前記係合溝に係脱可能な支持片を突設した施錠制御部と、該施錠制御部を前記回動体に近接離反動可能にしたロック摘みと、該ロック摘みの施解錠操作に連係して開閉操作可能な操作ノブとを備えた施錠装置において、前記操作ボタンと同軸に該操作ボタンと同動かつ係脱可能なボタンギヤを設け、該ボタンギヤを操作ボタンの押圧回数に応じて回動角度を増加可能に設けるとともに、前記回動体を前記ボタンギヤと噛合および噛合解除可能なカウンタ−ギヤで構成したことを特徴とする施錠装置。
  2. 前記操作ボタンの暗証情報設定時、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとの噛合を解除可能にし、かつ前記カウンタ−ギヤの回動を拘束した請求項1記載の施錠装置。
  3. 前記操作ボタンの暗証情報設定時、前記施錠制御部をカウンタ−ギヤ側へ移動して、前記支持片を係合溝に係合し、カウンタ−ギヤの回動を拘束した請求項1または請求項2記載の施錠装置。
  4. 前記操作ボタンの暗証情報設定後、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとを噛合可能にした請求項3記載の施錠装置。
  5. 錠ケ−スの内部に、前記操作ボタンとボタンギヤを同軸に配置するとともに、前記ボタンギヤに隣接して前記カウンタ−ギヤを配置し、該カウンタ−ギヤを錠ケ−スの表面方向へ付勢する一方、前記カウンタ−ギヤに臨む錠ケ−スに操作具を挿入可能な操作口を形成し、該操作口に前記操作具を挿入または引き抜いて、前記カウンタ−ギヤとボタンギヤとの噛合を解除し、または噛合可能にした請求項1または請求項4記載の施錠装置。
  6. 前記暗証情報設定後の操作ボタンに暗証情報を入力する際、前記施錠制御部をカウンタ−ギヤから離間して、前記支持片を係合溝との係合を解除し、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとを噛合かつ回動可能にした請求項1記載の施錠装置。
  7. 前記暗証情報設定後の操作ボタンに暗証情報を入力する際、その入力前に各操作ボタンを押圧操作し、各操作ボタンの暗証情報を一旦、暗証情報設定前の基準位置に設定する請求項6記載の施錠装置。
  8. 前記暗証情報設定後の操作ボタンを暗証情報設定分押圧操作し、各カウンタ−ギヤの係合溝を同方向に位置付け、これらの係合溝を前記支持片に係合可能に位置付け、解錠可能にした請求項6記載の施錠装置。
  9. 前記ボタンギヤのボス周面に暗証基準表示部を設けるとともに、前記ボタンギヤと前記カウンタ−ギヤとを収容可能な錠ケ−スの所定位置に表示窓を設け、該表示窓に前記暗証基準表示部を表示可能にした請求項1記載の施錠装置。
  10. 前記暗証基準表示部の隣接位置に暗証基準予告表示部を設けた請求項9記載の施錠装置
  11. 前記暗証基準表示部と暗証基準予告表示部を相異なる色彩または模様に蓄光表示した請求項10記載の施錠装置。
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