JP4279597B2 - 防犯サムターン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉の施解錠操作に用いられるサムターンを有効又は無効にして防犯性の向上を図る防犯サムターンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、サムターン付きの施錠装置は、扉などの開閉体に錠箱が内蔵され、錠箱には、開閉体の屋外側に露出するシリンダー錠と、開閉体の屋内側に露出する回転式のサムターンとが設けられている。
錠箱には、ロック部材である例えばデッドボルトが開閉体の端面(木口)から進退自在に設けられている。
【0003】
この種の施錠装置では、屋外側に露出したシリンダー錠の鍵孔に、合鍵(キー)を挿入して回転操作することによって、開閉体の木口よりデッドボルトが進退され、建物躯体側の開閉体枠である開口枠体に設けたストライクに対して施解錠が行われるようになっている。
また、屋内側からは、サムターンの摘みが回転操作されるのみで、デッドボルトが進退され、開閉体の施解錠が簡便に行えるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特許第3284884号公報 (図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、マンションや住宅の玄関扉等の開閉体、或いはこれら玄関扉等の開閉体近傍における開口枠体の周囲である壁部分に、高級感や優美性を高める目的で、ガラス板を嵌め込んだ小窓が多用されるようになってきている。
ところが、このような小窓を有する開閉体や、近傍に小窓が設けられた開閉体では、小窓のガラス板が割られると、外部から手を差し入れて開閉体のサムターンを不正に操作したり、先端を鉤状に曲げた針金や棒等を挿入して、サムターンが不正に操作されてしまう虞れがある。
【0006】
一般的に、扉に多用される回転式のサムターンは、上記特許文献1の図1にあるように屋内側に露出する摘みが回動中心から半径方向外側に翼部を張り出させた形状であるため、この翼板部に、針金等を曲げた鉤状先端を掛止し、回転モーメントを与えることにより不正な解錠操作が可能となる場合があった。
また、サムターンは、上記した小窓の無い開閉体においても、郵便ポストの投入開口など、針金を挿入する穴や隙間が開閉体自体或いは開閉体近傍の壁部にあれば、同様に不正解錠される虞があった。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、挿入した針金や棒等をサムターンに引っ掛けて、サムターンを回転することによる不正解錠を阻止できる防犯サムターンを提供し、防犯性の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載の防犯サムターン21は、錠箱を備えた扉に取付けられるサムターン箱23と、
該サムターン箱23に回転自在且つ押込み自在に取付けられ該サムターン箱23からの突出端に摘み29を備えるサムターン軸37と、
前記サムターン箱23に内設され該サムターン軸37が押込まれることで該サムターン軸37と係合して一体回転するサムターンギヤ43と、
該サムターンギヤ43に基端を噛合させる一方、前記サムターン箱23から突出させた先端を介して前記錠箱へ回転操作力を伝達するサムターンコア71と、
付勢手段53によって前記サムターン軸37に係止し該サムターン軸37の前記押込みを阻止するストッパ51と、
前記サムターン箱23に挿抜自在に備えられ該サムターン箱23への挿入によって該ストッパ51の係止を解除して前記押込みを可能とする規制解除部材25と、
前記サムターン箱23に内設され前記サムターンコア71の回転状態を前記サムターン箱23に穿設した開口窓33から外部へ示す標示手段31と、
を具備し、前記ストッパは、前記サムターン軸37を挟むようにしてサムターン軸37の左右に揺動自在に設けられた一対のストッパ51,51により形成され、前記規制解除部材25を抜出位置とした時には、前記付勢手段53の付勢力によって一対のストッパ51,51がサムターン軸37に係止し該サムターン軸37の前記押込みを阻止し、前記規制解除部材25を挿入位置とした時には、一対のストッパ51,51が規制解除部材25の先端に押圧されることでサムターン軸37の外周から離反する方向に揺動し、ストッパによる係止を解除して前記サムターン軸37の押込みを可能としたことを特徴とする。
【0009】
この防犯サムターン21では、摘みの回転操作力を錠箱へ入力するには、規制解除部材25を挿入してストッパ51による押込み規制を解除した後、摘み29を押込み、その後サムターンギヤ43を回転させ、これに従動するサムターンコア71を介して錠箱へ回転力を入力しなければならない。従って、外出時や就寝時等、規制解除部材25が抜かれている状態では、摘み29がストッパ51によって押込み不能状態となり、摘み29が空転するのみとなって、針金や棒等を用いた回転操作が阻止される。また、仮に規制解除部材25が差し込まれていても、摘み29を押した後に回転しなければならないため、針金や棒等による単なる回転操作だけでは摘み29が空転するのみとなり、操作力を錠箱に入力して解錠することができない。さらに、摘み29が空転することで不明となる施錠状態、すなわち錠箱機構におけるデッドボルトの進退状態が、サムターンコア71と連動する標示手段31によって外部から視認可能となる。
【0010】
請求項1記載の防犯サムターン21は、上記の防犯サムターン21であって、
前記サムターン箱23には、前記サムターン軸37を前記押込み方向と反する側へ付勢する付勢手段49が備えられていることを特徴とする。
【0011】
この防犯サムターン21では、サムターン軸37が押込み方向と反する側へ付勢され、通常時、サムターン軸37がサムターンギヤ43と係合しない位置に片寄せられ、摘み29が空転状態となる。また、押込み力が解除されると、付勢手段49によってサムターン軸37がサムターンギヤ43から離反され、すなわち摘み29が空転状態となる。
【0012】
請求項1記載の防犯サムターン21は、上記の防犯サムターン21であって、
前記サムターン箱23には、挿入される前記規制解除部材25に節度感を発生させて当接し、且つ該規制解除部材25を抜脱可能に仮保持する当接子61が備えられていることを特徴とする。
【0013】
この防犯サムターン21では、規制解除部材25が挿入されると、当接子61が規制解除部材25に当接して節度感(クリック感)が生じ、ストッパ51による規制が解除されたことが明確に把握可能となる。また、ストッパ51,51のストッパバネ53によって規制解除部材25が押戻され、サムターン軸37が不用意に規制状態となることが防止されるようになっており、つまり、この当接子61によって規制解除部材25が係止状態を維持でき、これにより、ストッパ51が付勢手段53に抗してサムターン軸37に対する押込み阻止を解除した状態となり、サムターン軸37の押込みを容易とする状態となる。この状態において、上記請求項2の付勢手段を備える構成とすることで、サムターン軸37の操作のみで施解錠の操作が行えることとなり、その操作時以外では空転状態が保たれる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る防犯サムターンの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る防犯サムターンの外観斜視図、図2は図1に示したサムターン箱の縦断面図、図3は図1に示した防犯サムターンの分解図、図4はストッパが規制位置にある裏板の正面図、図5はストッパが規制解除位置にある裏板の正面図、図6はサムターンギヤとサムターンコアの噛合状況を表す裏板の正面図である。
【0015】
本実施の形態による防犯サムターン21は、錠箱を備えた扉に取付けられるサムターン箱23と、このサムターン箱23に対して挿入及び抜脱(挿抜)可能に備えられる規制解除部材25とからなる。サムターン箱23は、例えば底面の開口した小判型の箱体で形成され、規制解除部材25を挿入するための挿入穴27を上部に有し、正面にはサムターン摘み29と、標示手段31を表出させる開口窓33とを有している。規制解除部材25は、挿入部分となる脚部25aの上端に水平な折曲部25bを有したL字形に形成され、折曲部25bには図示しない紐等を挿通する孔25cが穿設される。なお、35は、サムターン箱23を扉に固定するためのビスである。
【0016】
図2に示すようにサムターン箱23にはサムターン軸37が回動自在に支持され、サムターン軸37はサムターン箱23からの突出端に上記の摘み29を固設している。サムターン軸37は、サムターン箱23の内部における略中央部に、フランジ部39を有している。図3に示すように、サムターン軸37は、首部37aがサムターン箱23の支持穴41に挿通されることで、サムターン箱23に回転自在且つ押込み自在に取付けられ、フランジ部39によって抜けが阻止されている。
【0017】
サムターン箱23にはサムターン軸37と同軸上にサムターンギヤ43が回動自在に内設され、サムターンギヤ43は外周が歯部43aとなっている。サムターン軸37の先端には十字型突起45が形成される。一方、サムターンギヤ43の対面部には十字型凹部47が形成されている。サムターン軸37は、サムターンギヤ43との間に配設された付勢手段であるコイルバネ49により、サムターンギヤ43から離反する方向(押込み方向と反対方向)に付勢されている。
【0018】
従って、この付勢位置では、サムターン軸37の十字型突起45は、サムターンギヤ43の十字型凹部47に係合せず、サムターン軸37及び摘み29は、空転するようになっている。一方、コイルバネ49の付勢力に抗して摘み29が押込まれると、サムターン軸37の十字型突起45がサムターンギヤ43の十字型凹部47に係合し、サムターン軸37とサムターンギヤ43とが一体回転するようになっている。また、押込み力が解除されれば、コイルバネ49によってサムターン軸37がサムターンギヤ43から離反され、摘み29が再び空転状態となる。
【0019】
図4に示すように、サムターン箱23の内部には、サムターン軸37を挟むように一対のストッパ51,51が揺動自在に設けられ、このストッパ51,51はストッパバネ53の付勢力により先端がサムターン軸37の外周に摺接されている。このストッパ51,51は、サムターン軸37のフランジ部39より押込み方向前方の外周に摺接することで、フランジ部39に当接し(サムターン軸37に係止し)、サムターン軸37の押込みを阻止するように働く。
【0020】
一方、ストッパ51,51の揺動中心の近傍には、解除突起54がそれぞれ突設されている。ストッパ51,51は、サムターン箱23の挿入穴27に挿入された規制解除部材25の先端に、解除突起54が押圧されることで、それぞれがサムターン軸37の外周から離反する方向へ揺動されるようになっている。図5に示すように、規制解除部材25が所定の深さまで挿入され、ストッパ51,51が揺動されると、サムターン軸37は、フランジ部39がストッパ51,51と干渉しなくなり、軸線方向の押込みが可能となる。つまり、規制解除部材25が挿入されることで、サムターン軸37の押込み規制が解除されるようになっている。
【0021】
サムターン箱23の底部には図3に示す裏板55が組み付けられる。裏板55の底面(扉との対面)にはクリックピン収容部57が凹設され、クリックピン収容部57はピン突出孔59を介してサムターン箱23に通じている。クリックピン収容部57には当接子であるクリックピン61が収容され、クリックピン61はピン突出孔59に挿入されて、先端がサムターン箱23内へ突出される。クリックピン収容部57の開口は、ビス62によって固定される塞ぎ板63で塞がれる。塞ぎ板63とクリックピン61との間にはクリックバネ65が配設され、クリックバネ65はクリックピン61を突出方向へ付勢している。
【0022】
規制解除部材25には球面状の凹所25dが形成され、この凹所25dにはクリックピン61の先端が進入する。クリックピン61は、規制解除部材25が挿入穴27に挿入され、所定の深さとなると、凹所25dに進入し、節度感(クリック感)を発生させて当接し、且つ規制解除部材25を抜脱可能に仮り保持するようになっている。これにより、ストッパ51,51による規制が解除されたことが明確に把握可能となる。また、ストッパ51,51のストッパバネ53によって規制解除部材25が押戻され、サムターン軸37が不用意に規制状態となることが防止されるようになっている。
【0023】
裏板55のサムターン箱23の対向面には収容空間69が形成され、収容空間69は上記のサムターンギヤ43を収容する。また、この収容空間69にはサムターンギヤ43に噛合するサムターンコア71が収容される。サムターンコア71の基部外周には歯部71aが形成され、図6に示すように、この歯部71aはサムターンギヤ43に噛合する。サムターンコア71の先端71bは裏板55を貫通し、扉内に内蔵された図示しない錠箱の機構と連結され、錠箱へ回転操作力を伝達可能にしている。サムターンギヤ43及びサムターンコア71は、収容空間69に収容されて上蓋73がビス75により固定されることで、裏板55に保持される。
【0024】
上蓋73にはサムターンコア71の基端を突出させる貫通穴76が形成され、貫通穴76から突出したサムターンコア71の基端面には上記の標示手段31が相対回転不能に固設されている。標示手段31は、サムターン箱23に穿設された上記の開口窓33を介して外部から視認可能となっている。この標示手段31の表出面には、サムターンコア71の回転状態、すなわち、施錠状態か解錠状態かが容易に把握可能となる例えば赤や青などの色彩、あるいは縦や横の線や三角形等の印が、印刷や刻印などで形成されている。
【0025】
次に、このように構成される防犯サムターン21の作用を説明する。
図7は規制解除部材が挿入された状態の防犯サムターンの縦断面図、図8は摘みが押込まれた状態の防犯サムターンの縦断面図である。
外出時、或いは就寝時には、図2に示したように、サムターン箱23から規制解除部材25が抜取られた状態となる。規制解除部材25が抜かれると、図4に示したように、ストッパ51,51がサムターン軸37の外周に摺接状態となり、摘み29は押込みが不能となり空転状態となる。これにより、摘み29の回転操作力は錠箱へ伝達されなくなる。
【0026】
一方、図7に示すように、規制解除部材25が挿入穴27に挿入されると、図5に示すように、ストッパ51,51が開脚状態となり、サムターン軸37の外周から離反する。これにより、サムターン軸37のストッパ51,51による押込み規制が解除され、押込みが可能となる。
【0027】
規制解除部材25が挿入された状態では、摘み29を押込むことで、図8に示すように、サムターン軸37の先端の十字型突起45が、サムターンギヤ43の十字型凹部47に係合する。この状態で摘み29が回転操作されると、サムターン軸37と一体に回転されるサムターンギヤ43を介してサムターンコア71が回転され、摘み29による回転操作力が図示しない錠箱に入力され、錠箱内の施解錠機構によってデッドボルトが進退操作されることとなる。
【0028】
また、規制解除部材25が所定深さに挿入されると、規制解除部材25の凹所25dにクリックピン61が当接する。これにより、クリック感によって所定位置に達したことの容易な把握が可能になるとともに、規制解除部材25の不用意な抜けが阻止される。
【0029】
さらに、サムターンコア71が回転されると、同時に標示手段31が回転され、サムターンコア71の回転状態、すなわち、施錠状態であるか解錠状態であるかが、開口窓33を介して容易に把握されることになる。
【0030】
この防犯サムターン21によれば、摘み29の回転操作力を錠箱へ入力するには、規制解除部材25を挿入してストッパ51,51による押込み規制を解除した後、摘み29を押込み、その後サムターンギヤ43を回転させ、これに従動するサムターンコア71を介して錠箱へ回転力を入力しなければならない。従って、外出時や就寝時等、規制解除部材25が抜かれている状態では、摘み29がストッパ51,51によって押込み不能状態となり、摘み29が空転するのみとなって、針金や棒等を用いた回転操作が阻止される。また、仮に規制解除部材25が差し込まれていても、摘み29を押し、そして回転しなければならないため、針金や棒等による単なる回転操作だけでは摘み29が空転するのみとなり、操作力を錠箱に入力して解錠することができない。さらに、摘み29が空転することで不明となる施錠状態、すなわち錠箱機構におけるデッドボルトの進退状態が、サムターンコア71と連動する標示手段31によって外部から視認可能となり、誤操作を無くすことができる。
【0031】
このように、上記の防犯サムターン21によれば、規制解除部材25が挿入されていても、摘み29を押込まなければ施解錠操作が行えず、さらに規制解除部材25が抜かれていれば、摘み29の押込みも不能となるので、防犯性を一層高めることができる。なお、規制解除部材25は、別途保管などすることで防犯性を高めることができるとともに、例えば、紐などを孔25cを介して取り付けてサムターン箱23近傍に掛けておくなどしても良い。
【0032】
なお、上記した実施の形態では、サムターン軸37とサムターンコア71とが同軸上でない場合を例に説明したが、本発明に係る防犯サムターンは、図9に示すように、サムターン軸37とサムターンコア71とが同軸上に配置されるものであってもよい。この場合、サムターンコア71は、先端71bを廃止して歯部71aのみで形成する。そして、廃止した先端71bと、サムターンギヤ43とを一体にした新たな部材81を形成する。
【0033】
また、上述した実施の形態では、規制解除部材25をL字形の部材で構成した例について述べたが、その他の形状の部材で構成してもよく、例えば、屋外側にて用いられるシリンダー錠に使用する合鍵(キー)を規制解除部材として用いることとしても良い。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1記載の防犯サムターンによれば、回転自在且つ押込み自在なサムターン軸と、このサムターン軸が押込まれることで一体回転するサムターンギヤと、このサムターンギヤに噛合して錠箱へ回転操作力を伝達するサムターンコアと、サムターン軸の押込みを阻止するストッパと、サムターン箱への挿入によってストッパの押込み規制を解除する規制解除部材と、サムターンコアの回転状態を外部へ示す標示手段とを備えたので、摘みの回転操作力を錠箱へ入力するには、規制解除部材を挿入してストッパによる押込み規制を解除した後、摘みを押込み、そしてサムターンギヤを回転させ、これに従動するサムターンコアを介して錠箱へ回転力を入力しなければならない。
従って、外出時や就寝時等、規制解除部材が抜かれている状態では、摘みがストッパによって押込み不能状態となり、摘みが空転するのみとなって、針金や棒等を用いた回転操作を阻止することができる。
【0035】
また、仮に規制解除部材が差し込まれていても、摘みを押した後に回転しなければならないため、針金や棒等による単なる回転操作だけでは摘みが空転するのみとなり、操作力を錠箱に入力して解錠することができない。
さらに、摘みが空転することで不明となる施解錠の各状態が、サムターンコアと連動する標示手段によって外部から視認可能となる。この結果、操作性を低下させることなく、防犯性を高めることができる。
【0036】
請求項2記載の防犯サムターンによれば、サムターン軸を押込み方向と反する側へ付勢する付勢手段をサムターン箱に備えたので、通常時、サムターン軸をサムターンギヤと係合しない位置に片寄せし、摘みを空転状態にできる。また、押込み力を解除すれば、付勢手段によってサムターン軸がサムターンギヤから離反され、摘みが空転状態となる。この結果、押込み回転のみで施解錠操作を可能とする動作が確実となる。
【0037】
請求項3記載の防犯サムターンによれば、挿入された規制解除部材に節度感を発生させて当接し、且つ規制解除部材を抜脱可能に仮り保持する当接子をサムターン箱に備えたので、規制解除部材が挿入されると、当接子が規制解除部材に当接してクリック感が生じ、ストッパによる規制が解除されたことが明確に把握可能となる。また、ストッパの付勢手段によって規制解除部材が押戻され、サムターン軸が不用意に規制状態となることが防止される。この結果、クリック感と同時に規制解除部材が確実に保持され、快適な操作性が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防犯サムターンの外観斜視図である。
【図2】図1に示したサムターン箱の縦断面図である。
【図3】図1に示した防犯サムターンの分解図である。
【図4】ストッパが規制位置にある裏板の正面図である。
【図5】ストッパが規制解除位置にある裏板の正面図である。
【図6】サムターンギヤとサムターンコアの噛合状況を表す裏板の正面図である。
【図7】規制解除部材が挿入された状態の防犯サムターンの縦断面図である。
【図8】摘みが押込まれた状態の防犯サムターンの縦断面図である。
【図9】実施の形態の変形例を表す防犯サムターンの縦断面図である。
【符号の説明】
21…防犯サムターン
23…サムターン箱
25…規制解除部材
29…摘み
31…標示手段
33…開口窓
37…サムターン軸
43…サムターンギヤ
49…サムターンバネ(付勢手段)
51…ストッパ
53…ストッパバネ(付勢手段)
61…クリックピン(当接子)
71…サムターンコア

Claims (1)

  1. 錠箱を備えた扉に取付けられるサムターン箱と、
    該サムターン箱に回転自在且つ押込み自在に取付けられ該サムターン箱からの突出端に摘みを備えるサムターン軸と、
    前記サムターン軸を前記押込み方向と反する側へ付勢する付勢手段と、
    前記サムターン箱に内設され該サムターン軸が押込まれることで該サムターン軸と係合して一体回転するサムターンギヤと、
    該サムターンギヤに基端を噛合させる一方、前記サムターン箱から突出させた先端を介して前記錠箱へ回転操作力を伝達するサムターンコアと、
    付勢手段によって前記サムターン軸に係止し該サムターン軸の前記押込みを阻止するストッパと、
    前記サムターン箱に挿抜自在に備えられ該サムターン箱への挿入によって該ストッパの係止を解除して前記押込みを可能とする規制解除部材と、
    挿入される前記規制解除部材に節度感を発生させて当接し、且つ該規制解除部材を抜脱可能に仮保持する当接子と、
    前記サムターン箱に内設され前記サムターンコアの回転状態を前記サムターン箱に穿設した開口窓から外部へ示す標示手段と、
    を具備し、
    前記ストッパは、前記サムターン軸(37)を挟むようにしてサムターン軸(37)の左右に揺動自在に設けられた一対のストッパ(51),(51)により形成され、前記規制解除部材(25)を抜出位置とした時には、前記付勢手段(53)の付勢力によって一対のストッパ(51),(51)がサムターン軸(37)に係止し該サムターン軸(37)の前記押込みを阻止し、前記規制解除部材(25)を挿入位置とした時には、一対のストッパ(51),(51)が規制解除部材(25)の先端に押圧されることでサムターン軸(37)の外周から離反する方向に揺動し、ストッパによる係止を解除して前記サムターン軸(37)の押込みを可能としたことを特徴とする防犯サムターン。
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