JP4597701B2 - 扉用錠前 - Google Patents

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Description

本発明は、錠箱の側壁や扉壁に取り付けられるサムターンユニットに対して脱着する操作部材を備えた扉用錠前に関し、特にサムターンユニットの中に施解錠状態の情報表示手段が内装された扉用錠前に関する。
特許文献1の段落0031及び図5,図6(公報中の番号をそのまま用いる)には、「室内側に位置するサムターンベース23の表面に略三角形状の窓部75を形成し、一方、サムターンベース23と錠箱Aと対面する扉内蓋板45との間に回転自在に横設された長筒状標示ギヤ37の端面37aに錠前の施解錠状態の情報を示す赤色、黄色、緑色の視認用目印81を設け、図示しないサムターン本体、合鍵等の操作部材を施錠又は解錠方向へ回転操作した場合に、常に視認用目印の何れかの色が見える旨」が記載されている。
また、段落0044には、「上記防犯サムターンによれば、窓部75に常に標示ギヤ37の回転位置、すなわち、錠箱Aの施解錠状態が標示され、摘みの回転位置によっては認識できなくなった施錠ボルトの施解錠状態を容易に確認することができるようになり、摘みの回転位置によっては施解錠状態が認識できなくなった防犯サムターンCにおいて、施錠から解錠、或いは解錠から施錠への認識が容易となって誤操作をなくし、操作性を向上させることができる。
特に、合鍵の挿脱が定位置、例えば水平位置である構成のシリンダー錠の場合に、操作性を向上させることができる旨」が記載され、また、段落0050には、発明の効果の一つとして、「サムターンコアに連動する標示ギヤと、サムターンベースに設けられた窓部と、標示ギヤに設けられ所定の回転角度毎に窓部に異なる標示を行う視認用目印とを備えたので、窓部に常に錠箱の施解錠状態が標示され、摘みの回転位置によっては認識できなくなった施錠ボルトの施解錠状態を容易に確認することができるようになる。これにより、摘みの回転位置によっては施解錠状態が認識できなくなった防犯サムターンにおいて、施錠から解錠、或いは解錠から施錠への認識が容易となり、誤操作をなくして、操作性を向上させることができる旨」がそれぞれ記載されている。
したがって、特許文献1には、既に「扉の内壁面にサムターンユニットを構成するサムターン座を取付け、該サムターン座に操作手段(サムターン本体又は内側シリンダー錠用の合鍵)を抜脱自在に差込み、該操作手段の摘みを操作すると、該操作力に基づき、前記サムターンユニットの中に設けた施解錠状態を示す情報表示手段が、サムターンコア、駆動ギヤをそれぞれ介して回転し、錠前の施解錠状態を外部に知らせる構成」が開示されている(公知事項1)。
しかしながら、特許文献1の防犯サムターンは、同文献の図3、図4で示すように、サムターンコア、駆動ギヤ、標識ギヤを縦方向に噛合するように並列した構造であることから、錠前が大型化するという問題点があると共に、発明の主たる目的が「汎用性を高めるために左右勝手の切替えを可能とすること」であったために、前記標識ギヤをサムターン軸又はサムターンコアの位置を標準にしてサムターンベース(サムターン座)内に、必ずしも合理的に組み合わせているものではなかった。
換言すれば、操作手段でダイレクトに回される表示部材に、又はサムターンコアに一体的に結合する表示部材に情報表示をするものではなかった。そのため、サムターンベースが縦方向に比較的長くなる、表示部材を回転させるための部品が多くなる、錠前の幅が扉厚方向に比較的大きくならざるを得ない等の問題点を有していた。
そこで、抜き取り自在な操作部材を備えた錠前に於いて、特に、操作部材をサムターンベース(サムターン座)から抜き取った後に「錠前が施錠状態であったか、それとも解錠状態であったのか」、いわゆる施解錠状態を知らせる情報表示手段をサムターン軸又はサムターンコアと合理的に結合することにより、特許文献1の問題点を解消することができる錠前が要望されている。
なお、特許文献2には、操作手段のストッパー用係合部と係脱する開口縁部を有する胴体部分と、該胴体部分に連設すると共に端部がケース部から突出する操作部分と、胴体部分に連設すると共に、前記操作部分の端部を指で押し下げることによりケース部の内壁面に圧接して弾性変位し得る左右一対の細幅アーム部とから成るストッパー板が開示されている(公知事項2)。
特開2002−360212号公報 特開2004−346540号公報
本発明の第1の目的は、脱着自在な操作部材を備えた扉用錠前に於いて、少なくとも施錠状態の情報を知らせる情報表示手段をサムターン軸又はサムターンコアの位置にあわせて合理的に配設し、これによりサムターン座の形状や錠前の幅を極力小さなものに設定することである。第2の目的は、各部材を簡単に組み合わせることができることである。その他、例えばキャップ状サムターン座の空間部分を有効的に活用する等の目的は、従属項によって限定し得る。
本発明の扉用錠前は、サムターン座及び少なくとも施錠状態の情報を表示する情報表示手段を備えたサムターンユニットと、このサムターンユニットに脱着自在な操作手段とを備え、情報表示手段の情報が、操作手段の回転操作に基づきサムターン座の窓状開口部から表われる扉用錠前に於いて、前記情報表示手段5の情報Mを有する識別円板5aは、サムターンユニット4を構成する筒状取付け台座14の外端部14aとキャップ状サムターン座21の垂直内壁面21aとの間の空間部分20に設けられ、しかも、前記情報表示手段5は、前記識別円板5aの裏側中心部に該識別円板と直交するように突設された円筒状嵌合部5bを有し、該円筒状嵌合部に前記操作手段と同軸上に位置するようにサムターン入力軸8の嵌入部分35が嵌入していることを特徴とする。
また本発明の扉用錠前は、サムターン座及び少なくとも施錠状態の情報を表示する情報表示手段を備えたサムターンユニットと、このサムターンユニットに脱着自在な操作手段とを備え、情報表示手段の情報が、操作手段の回転操作に基づきサムターン座の窓状開口部から表われる扉用錠前に於いて、前記情報表示手段5Aの情報Mを有する識別円板5aは、サムターンユニット4を構成する筒状取付け台座14の外端部14aとキャップ状サムターン座21の垂直内壁面21aとの間の空間部分20に設けられ、しかも、前記情報表示手段5Aはサムターン入力軸8Aに嵌合し、操作手段3Aを回転すると、サムターン入力軸8Aを介して回転することを特徴とする。
さらに、本発明の扉用錠前は、サムターン座及び少なくとも施錠状態の情報を表示する情報表示手段を備えたサムターンユニットと、このサムターンユニットに脱着自在な操作手段とを備え、情報表示手段の情報が、操作手段の回転操作に基づきサムターン座の窓状開口部から表われる扉用錠前に於いて、前記操作手段は合鍵3Bであり、一方、前記サムターンユニット4の中に内側シリンダー錠51を組込み、該内側シリンダー錠の外筒体にサムターン入力軸8Bと係合関係にある情報表示手段5Bを外嵌合し、しかも、該情報表示手段5Bは、内側シリンダー錠51の外筒体に外嵌合し、かつ、室内側周端面に情報Mが付された表示筒55と、この表示筒55に係合状態で共働する伝動体56とから構成され前記合鍵3Bの操作力により回転し、少なくとも施錠状態又は/及び解錠状態の時にキャップ状サムターン座の窓状開口部7に識別情報を表すことを特徴とする。
(1)施解錠状態を知らせる情報表示手段をサムターン軸又はサムターンコアの位置にあわせて合理的に配設した(例えばキャップ状サムターン座の空間部分に情報表示手段の識別円板5aを配設した)ので、サムターン座の形状や錠前の幅を極力小さなものに設定することができる。つまり、錠前を全体的にコンパクト化できる。
(2)各部材を簡単に組み合わせることができると共に、錠前の扉厚方向の幅を比較的小さくすることができる。
(3)キャップ状サムターン座の空間部分を有効的に活用することができる。
(4)実施例によってはストッパー板の滑動を良好にし得る。
以下、図1乃至図11に示す本発明を実施するための最良の形態により説明する。
(1)発明の実施の環境
本発明の製品化レベルでの具体的な実施例(特殊な錠前)を説明する前に、錠箱、外側のシリンダー錠、サムターンコア、取り付け台座、脱着自在な操作手段、情報表示手段を簡略的に組み合わせた図1を参照にして、本発明の実施の環境と共に、基本的な構成要件を概念的に説明する(図1では、判りやすくするために、ダルマ、ダルマ用支持座、固着具等を省略)。
背景技術で説明したように、本発明の技術的思想は、「扉1の内壁面1aにサムターンユニットを構成するサムターン座を取付け、該サムターン座に脱着自在な操作手段(サムターン本体又は内側シリンダー錠用の合鍵)を差込み、錠前Xの施錠片2を進退動させるための操作手段3の摘みを操作すると、サムターンユニット4の中に設けた施解錠状態を示唆する情報表示手段5が、操作手段3と共に直接又はサムターンコア8を介して間接的に回転し、情報表示手段5の前面及びサムターン座の開口部分7により錠前の施解錠状態を知らせる」。
特に、前記操作手段3は、取付け台座、キャップ状サムターン座等で構成されるサムターンユニット4から、ストッパー板6を押圧操作すると、簡単に抜き取ることが可能である(特許文献2の技術を応用)。
そこで、製品化レベルでの第1実施例は、情報表示手段5が抜脱自在な操作手段3に係合部、被係合部の係合関係を介して外嵌合可能であり、操作手段3を情報表示手段5に係合状態に差込嵌合した状態で操作すると、両部材は一体的に回転し、少なくとも施錠状態又は/及び解錠状態の時に前記キャップ状サムターン座の窓状開口部7に識別情報Mを表す。この識別情報Mは、情報表示手段5の室内側前面に付された印刷、識別シール、スタンプ、刻印等による文字、色彩、模様、図形、キャラクター等である。
また、製品化レベルでの第2実施例は、情報表示手5Aが操作手段3Aと同軸上に配設されたサムターンコア或いはサムターン入力軸(操作軸の一部品に相当)8Aに一体的に結合した状態で共働回転し、少なくとも施錠状態又は/及び解錠状態の時にキャップ状サムターン座の窓状開口部7に識別情報を表す。
さらに、製品化レベルでの第2実施例は、操作手段3Bの一例として「合鍵」を採用したことに基づき、サムターンユニット4の中に内側シリンダー錠51を組込み、該内側シリンダー錠51の外筒体にサムターン入力軸8Bと係合関係にある情報表示手段5Bを外嵌合し、この情報表示手段5Bは、操作手段3Bの操作力により回転し、少なくとも施錠状態又は/及び解錠状態の時にキャップ状サムターン座の窓状開口部7に識別情報Mを表す。
以下、本発明の特定要件について順次説明するが、細部的な事項や当業者に自明な事項はその説明を割愛する。
(2)錠前Xの構成の一部
図2及び図3に製品化レベルでの具体的実施例が示されている。図2及び図3に於いて、1は建具の扉、1aはその内壁面、1bは外壁面である。図2及び図3から明らかなように、扉1に内装された錠箱10は、外側シリンダー11、防犯用外筒体12等の他の部材と比較すると幅が狭い。また、外側シリンダー11が錠箱10に貫通状態に近い状態で横設されている。さらに、ダルマ18は、防犯用外筒体12に外嵌合している。
まず、錠前Xの構成の一部に関し、10は施錠片2を備えた錠箱で、周知のように、扉1に内装された錠箱10のフロントは露呈状態に設けられ、操作手段3の一例である「サムターン摘み」を室内側から操作すると、デッドボルトや鎌片と称される施錠片2はダルマ18を介して図示しないフロントから出没する。フロント等の自明事項は割愛する。
次に、11は外側のシリンダー錠で、該シリンダー錠11は、扉1乃至錠箱10内に組み込まれた防犯用外筒体12に先端部側又は略全体が内装されている。本実施例のシリンダー錠11は、防犯用外筒体12に略全体が内装されている。
13はシリンダー錠用化粧板である。防犯用外筒体12には、挿入側の内端面から化粧板13に向かって符号を付さない複数個の大小のメネジ部が形成されている。これらのメネジ部は、大小の固着具を介してサムターンユニット4を構成する取付け台座14及びサムターン入力軸8用支持板15をそれぞれ所定位置に固定するために利用されている。
シリンダー錠11の挿入端面からは駆動軸を構成するテールピース16が突出し、このテールピース16はサムターン入力軸8の一端部(図では左端部)に形成した凹所状の係合溝17に係合可能に入り込んでいる。
ところで、本実施例の錠前Xに於いて、錠箱10に貫通状態に組み込まれた防犯用外筒体12には、錠箱10内に固定的に設けられた左右一組の軸受けを介して環状のダルマ18が外嵌合している。
特に図示しないが、ダルマ18の駆動腕により、施錠片2が進退動する。また、防犯用外筒体12は、取付け台座14側から捩じ込まれた複数本の固着具19を介して取付け台座14と一体的に結合している。
(3)サムターンユニット4
錠箱10の一側面又は扉1の内壁面1aに配設されるサムターンユニット4は、本実施例では、扉1の内壁面1aから錠箱10へと組み込まれた筒状取付け台座14と、この取付け台座14の鍔状外端部14aに一体的に係合し、かつ、鍔状外端部14aと垂直内壁面21aとの間に空間部分20を設定して扉1の内壁面1aにその周端部21bの端面が当接するように設けられたキャップ状サムターン座21と、このサムターン座21の周端部の一部分に形成した窓状開口部(本実施例では切欠)7に施解錠状態を知らせる情報Mを表示することができるように前記空間部分20に配設された識別円板5aを有する情報表示手段5と、前記サムターン座21の垂直内壁面21aに該サムターン座21の中心孔22を取り囲むように突設された枠状突起部分23内に可動可能に設けられた操作手段用ストッパー板6と、このストッパー板6が前記枠状突起部分23から外れないように複数個の固定手段(例えば固着具)25を介してサムターン座21の裏側の取付け部分26に固定された押え板27と、それに加え、複数個の小さな固着具28を介して防犯用外筒体12の内端面に垂直状態に固定された前述のサムターン入力軸8用支持板15とから構成されている。
そして、前記情報表示手段5の円形状識別板5aの情報Mは、図10及び図11で示すように、少なくとも施錠状態の時と解錠状態の時に、例えば異なる色で外観上示唆され得る。
また、本実施例では、サムターン座21の中心孔22を介して挿入軸3a及び摘み3bを有するサムターン本体(サムターン摘み)3をサムターンユニット4に差し込んだ時、該サムターン本体3は、ストッパー板6に軸方向の動きが規制され、一方、サムターン本体3をサムターンユニット4から抜き取る時、ストッパー板6を指で押圧操作することにより、サムターン本体3をサムターンユニット4から引き抜くことができる。
そのために、ストッパー板6を規制する枠状突起部分23は、サムターン座21の中心孔22の一部分を取り囲むようにリブ状に形成されている反面、ストッパー板6の押圧操作する操作部分には枠状突起部分23が存在しない(図5,図6参照)。
(4)情報表示手段と他の部材との関係
図4で示すように、情報表示手段5は、鍔の大きい断面ハット形状に形成されている。しかして、この情報表示手段5は、前述した空間部分20に位置する識別円板5aと、該識別円板5aの裏側中心部に該識別円板5aと直交するように突設された円筒状嵌合部5bとから構成され、前記識別円板5aの前面には、施錠や解錠を意味する情報M(例えば異なる色彩)が円周方向に付されている。前記情報Mは、操作手段3と共に情報表示手段5が所定量回転すると、サムターン座21の周端部の窓状開口部7から選択的に現れる。
当然のことながら、施錠状態を知らせる情報Mと、解錠状態を知らせる情報Mの色は異なっている。情報Mが色彩の場合には、要は色が変われば良い。もちろん、色彩と文字情報とを組み合わせても良い。
図10及び図11はサムターン本体3を施錠状態にした場合(図10)とサムターン本体3を解錠状態にした場合(図11)とでは、窓状開口部7から見える情報Mの色がそれぞれ異なっていることを示している。
サムターン入力軸(サムターンコア)8は、前述したように、外側シリンダー錠11に対向する一端部には、テールピース用係合溝17が形成されている。また一端部には符号を付さないフランジ部が周設されている。そして、フランジ部の一側面には嵌入部分35が水平方向に延設し、該嵌入部分35は、図2及び図3で示すように情報表示手段5の円筒状嵌合部5bに嵌入していると共に、操作部材3をサムターンユニット4に差し込んだ場合には、操作部材3の筒状挿入軸部3aにも嵌入し得る。なお、嵌入部分35の外周壁には、筒状挿入軸部3aの被係合部と係合する係合突起が適宜に形成されている。
(5)サムターン本体3
サムターン本体3は、基本的には、筒状挿入軸部3aと、摘み3bとから成るが、前記挿入軸部3aの外周壁の適宜部位には、軸方向に単数又は複数個の係合部(例えば係合突起)31が形成されている。この係合部31が係合する数又は複数個の被係合部(例えば係合溝)32は情報表示手段5の円筒状嵌合部5bの内周壁に筒軸方向に形成されている。
また、挿入軸部3aは、少なくとも情報表示手段5の被係合部32と係合可能な大径部分と、ストッパー板6の係合孔の開口縁部分41aが係合可能な小径部分(ストッパー板用係合部)33とを有している。
(6)ストッパー板6
図7及び図8にストッパー板6の一例を示す。このストッパー板6は、キャップ状サムターン座21の枠状突起部分23内に組み込まれ、かつ、該突起部分23に固定された押え板27に支持されている(図9)。
しかして、ストッパー板6は、図5乃至図8に示すように、操作手段3のストッパー用係合部33と係脱する開口縁部41aを有する胴体部分41と、該胴体部分41に長板状に連設すると共に端部がサムターン座21から多少突出する操作部分42と、胴体部分41の上部側の左右に連設すると共に、前記操作部分42の端部を指で押し上げ(本実施例)ることによりサムターン座21の前記枠状突起部分23の内壁面に圧接して弾性変位し得る左右一対の細幅アーム部43とから成る。
そして、前記胴体部分41の一側面には、図8で示す薄い摺接板44が固定されている。本実施例では、サムターン座21の内壁面をスライドする金属製或いは合成樹脂製の薄い摺接板44がカシメ手段等により固定的に添設されている。この薄い摺接板44は、例えばストッパー板6の滑動の良好性、補強性等を考慮してもので、中央部には胴体部分41の係合孔と同一寸法の円形状開口部45が形成されていると共に、左右の適宜部位にカシメ用突片46が折り曲げ形成されている。
上記構成に於いては、図5及び図6を対比すると明らかなように、所望時に前記操作部分42を指で押し上げ、該ストッパー板6の開口縁部41aと操作手段3の係合部33との干渉状態を解消させながら操作手段3をそのまま引き抜くことができる。
(7)押え板27
押え板27は、図9で示すように、取付け部分26に螺合する固着具25を介してサムターン座21の枠状突起部分23から食み出るように固定される。押え板27の形状は任意に設計変更可能であるが、該押え板27は情報表示手段5の識別円板5aの前方に位置することから、窓状開口7を塞がない形状であることを要する。なお、押え板27には符号を付さない操作手段や固着具用の貫通孔がそれぞれ形成されている。
まず、図12乃至図14に示す本願発明の第2実施例を説明する。次に、図15乃至図17に示す本願発明の第3実施例を説明する。なお、第2実施例等の説明にあたって、第1実施例の構成と同一部分には同一又は同様の符号を付し、また作用効果の説明もそのまま援用する。したがって、重複する説明を省略する。
第1実施例と第2実施例の相違点は、情報表示手段5,5Aが操作手段3,3Aによってダイレクトに回される(第1実施例)のか、それとも、サムターン入力軸8Aを介して間接的に回されるのか(第2実施例)の相違に過ぎない。
第2実施例の扉用錠前X1の情報表示手段5Aは、サムターン入力軸(サムターンコア)8Aに嵌合している。すなわち、情報表示手段5Aは、サムターン入力軸(サムターンコア)8Aと同心軸上に位置し、かつ、操作手段3Aを操作すると、該操作手段3Aに係合するサムターン入力軸8Aを介して一緒に回転する。その余は同一である。また、細部的事項の説明は割愛する。このように構成しても第1実施例の主要部をそのまま含み、同一の目的を達成することができる。
第1実施例と第3実施例の主な相違点は、操作手段3Bである。すなわち、扉用錠前X2の操作手段3Bは「合鍵」であり、一方、サムターンユニット4の中に複数個の可動障害子を有する内側シリンダー錠51を組込み、該内側シリンダー錠51の外筒体にサムターン入力軸8Bと係合関係にある情報表示手段5Bを外嵌合し、この情報表示手段5Bは、操作手段3Bの操作力により回転し、少なくとも施錠状態又は/及び解錠状態の時にキャップ状サムターン座の窓状開口部7に識別情報Mを表すことである。
ところで、第3実施例の情報表示手段5Bは、図15及び図17で示すように、内側シリンダー錠51の外筒体に外嵌合し、かつ、室内側周端面(前面)に情報Mが付された表示筒55と、この表示筒55に係合状態で共働する伝動体56とから構成されている(二分割の部材)。
しかして、前記表示筒55の扉側周端面(後面)には、複数個の係合突起57が突出形成され、一方、伝動体56の円板部分56aの周縁部には、前記係合突起57と係合する複数個の被係合部(例えば切欠)58が形成されている。そして、伝動体56は合鍵3Bによって回転する部材であることから、円板部分56aの前面には、合鍵3Bの挿入先端部分が係合するキー用係合部(例えば溝)59が形成され、一方、円板部分56aの後面には、サムターン入力軸8Bに係合する突起部分60が形成されている。
この第3実施例に於いて、合鍵3Bを回転すると、情報表示手段5Bの表示筒55は、伝動体56を介して回転する。したがって、前記伝動体56を「サムターン入力軸8B」と位置付けても、技術的思想は実質的に同じである。
本発明は、主に建具や錠前の業界で利用される。
図1乃至図11は本発明の最良の実施例(第1実施例)を示す各説明図。図12乃至図14は本発明の第2実施例を示す各説明図。図15乃至図17は本発明の第3実施例を示す各説明図。
本発明の基本的な構成要件を概念的に示した説明図。 第1実施例の概略横断面説明図。 第1実施例の概略縦断面説明図。 情報表示手段と他の部材との関係を示す概略説明図。 サムターン座の枠状突起部分内にストッパー板が嵌め込まれている状態の説明図(係合時)。 図5に於いて、指でストッパー板を押圧した時の説明図(係合解消時)。 ストッパー板の説明図。 ストッパー板の摺接板の説明図。 押え板の説明図。 室内側から見える施錠状態の説明図。 室内側から見える解錠状態の説明図。 第2実施例の概略横断面説明図。 第2実施例の概略縦断面説明図。 第2実施例の主要部分の概略説明図。 第3実施例の概略横断面説明図(異なる部材の概略図も含む)。 第3実施例の概略縦断面説明図。 第3実施例の情報表示手段の説明図。
X,X1,X2…錠前、1…扉、1a…内壁面、2…施錠片、3,3A,3B…操作手段、3a…筒状挿入軸部、3b…摘み、4…サムターンユニット、5,5A,5B…情報表示手段、5a…識別円板、M…情報、5b…円筒状嵌合部、6…ストッパー板、7…窓状開口部、8,8A,8B…サムターン入力軸(サムターンコア)、10…錠箱、11…外側シリンダー、12…防犯用外筒体、21a…垂直内壁面、13…化粧板、14…取付け台座、14a…外端部、15…サムターン入力軸8用支持板、16…テールピース、17…テールピース用係合溝、18…ダルマ、20…空間部分、21…キャップ状サムターン座、22…中心孔、23…枠状突起部分、24…、25…固定手段、26…取付け部分、27…押え板、19,28…固着具、31…係合部(例えば係合突起)、32…被係合部(例えば係合溝)、33…小径部分(ストッパー板用係合部)、35…嵌入部分、41…胴体部分、41a…開口縁部分、42…操作部分、43…細幅アーム部、44…摺接板、51…内側シリンダー錠、55…表示筒、51…伝動体。

Claims (6)

  1. サムターン座及び少なくとも施錠状態の情報を表示する情報表示手段を備えたサムターンユニットと、このサムターンユニットに脱着自在な操作手段とを備え、情報表示手段の情報が、操作手段の回転操作に基づきサムターン座の窓状開口部から表われる扉用錠前に於いて、前記情報表示手段5の情報Mを有する識別円板5aは、サムターンユニット4を構成する筒状取付け台座14の外端部14aとキャップ状サムターン座21の垂直内壁面21aとの間の空間部分20に設けられ、しかも、前記情報表示手段5は、前記識別円板5aの裏側中心部に該識別円板と直交するように突設された円筒状嵌合部5bを有し、該円筒状嵌合部に前記操作手段と同軸上に位置するようにサムターン入力軸8の嵌入部分35が嵌入していることを特徴とする扉用錠前。
  2. 請求項2に於いて、サムターン入力軸8の嵌入部分35とサムターンユニット4に差し込まれた操作手段3の挿入軸3aは、情報表示手段5の円筒状嵌合部5b内で互いに係合することを特徴とする扉用錠前。
  3. 請求項1に於いて、情報表示手段5の前方に位置するサムターン座21の垂直内壁面21aの枠状突起部分23内には、操作部材3の挿入軸3aと係合可能な開口縁部41aを有する可動のストッパー板6が押え板27に支持された状態で設けられていることを特徴とする扉用錠前。
  4. 請求項3に於いて、ストッパー板の胴体部分41の一側面には、サムターン座21の内壁面と摺接する薄い摺接板44が固定されていることを特徴とする扉用錠前。
  5. サムターン座及び少なくとも施錠状態の情報を表示する情報表示手段を備えたサムターンユニットと、このサムターンユニットに脱着自在な操作手段とを備え、情報表示手段の情報が、操作手段の回転操作に基づきサムターン座の窓状開口部から表われる扉用錠前に於いて、前記情報表示手段5Aの情報Mを有する識別円板5aは、サムターンユニット4を構成する筒状取付け台座14の外端部14aとキャップ状サムターン座21の垂直内壁面21aとの間の空間部分20に設けられ、しかも、前記情報表示手段5Aはサムターン入力軸8Aに嵌合し、操作手段3Aを回転すると、サムターン入力軸8Aを介して回転することを特徴とする扉用錠前。
  6. サムターン座及び少なくとも施錠状態の情報を表示する情報表示手段を備えたサムターンユニットと、このサムターンユニットに脱着自在な操作手段とを備え、情報表示手段の情報が、操作手段の回転操作に基づきサムターン座の窓状開口部から表われる扉用錠前に於いて、前記操作手段は合鍵3Bであり、一方、前記サムターンユニット4の中に内側シリンダー錠51を組込み、該内側シリンダー錠の外筒体にサムターン入力軸8Bと係合関係にある情報表示手段5Bを外嵌合し、しかも、該情報表示手段5Bは、内側シリンダー錠51の外筒体に外嵌合し、かつ、室内側周端面に情報Mが付された表示筒55と、この表示筒55に係合状態で共働する伝動体56とから構成され前記合鍵3Bの操作力により回転し、少なくとも施錠状態又は/及び解錠状態の時にキャップ状サムターン座の窓状開口部7に識別情報を表すことを特徴とする扉用錠前。
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