JP2006241931A - 押しボタン錠 - Google Patents

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Abstract


【課題】 押しボタンの摘み部を回すように操作するだけで、簡単に新しい暗証(解錠)番号に設定することができること。
【解決手段】 本発明の押しボタン錠は、施・解錠装置が、暗証番号に基づいて押動される複数個の押しボタンと、該押しボタンにより解錠され得るロックピースを備えたボタン錠に於いて、前記押しボタン6の軸部33に軸芯方向に沿って上下に互い違いに番号変換用の係合部36を形成し、摘み部35を回すように操作して新しい暗証(解錠)番号に設定された該押しボタン6は、前記係合部36が前記ロックピース16の被係合部16aと係合可能であることを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、押しボタン錠に関し、特に扉に外壁面に取り付けられる施・解錠装置を備えた押しボタン錠に関する。
特許文献1には、解錠番号を変更できるダイアル錠の一例が提案されている。このダイアル錠は、「番号変換時、番号変換ブロックの出し入れにより、ツクを有しかつ夫々対応する二つの部材同志を切り離し可能に係合させ、切り離した状態で摘みを操作し、第1リングストッパー及び第2リングストッパーを夫々内側及び外側内筒に係合させる構成」である。
従来のダイアル錠は、新しい暗証番号を設定する際には、特許文献1に記載のように、まず、二つの部材同志を切り離し、次いで、一方を任意に回転した後に、二つの部材同志を係合させる構成である。したがって、暗証番号設定するためには、少なくとも2以上の部品が必要である。それ故に、番号変換に「手間」と「時間」がかかるという問題点を抱えていた。
ところで、本実施例の押しボタン錠の施・解錠装置と関連する構成として、特許文献2がある。この特許文献2に記載の発明の課題は、同じ押しボタンを複数回押動操作することを可能にし、解錠番号の組み合わせを増やすことである。そのために、解決手段として、予め設定しておいた幾つかの解錠用のタンブラを押しボタンで押動操作することにより、施錠位置に付勢されているスライダの解錠位置への移動が許容される押しボタン式施・解錠装置の台座(ホルダケース)内に、前記タンブラの仮固定位置を台座の表裏方向における複数位置に設定する位置決め機構を設け、押しボタンを一回押動操作するごとにその押しボタンに対応する当該タンブラの仮固定位置を一つずつ台座の裏面側へ進行させる中間機構を設けたことを特徴とする。しかしながら、この種の施・解錠装置も、新しい暗証番号の設定が容易でないという問題点がある。
特許公開2002−138720号公報 特許公開2003−138801号公報
本発明の課題は、施・解錠装置が、暗証番号に基づいて押動される複数個の押しボタンと、該押しボタンにより解錠され得るロックピースを備えたボタン錠に於いて、押しボタンの摘み部を回すように操作するだけで、簡単に新しい暗証(解錠)番号に設定することができることである。
換言すれば、暗証番号変換時、変換しようとする操作部材同士を組み変えなくても良いことである。また、暗証番号変換時、台座の裏側に設けられた押しボタン案内板を押しボタンの摘み部から離れるように操作する(回転、引き離す)だけで、直ちに暗証番号変換可能な状態となることである。また、目印に基づいて所望の暗証番号を容易に設定することができることである。さらに、変換用摘み部を有する押しボタンを簡単に製作することができることである。
加えて、室内側のサムターン部材を操作するだけで、操作部材の回転を阻止しているストッパー並びに台座内の部材と係合関係にある押しボタンとのロック状態におるロックピースを解消させることができる施・解錠装置を備えたボタン錠に適合することである。
本発明の押しボタン錠は、施・解錠装置が、暗証番号に基づいて押動される複数個の押しボタンと、該押しボタンにより解錠され得るロックピースを備えたボタン錠に於いて、前記押しボタン6の(ボタン)軸部33に軸芯方向に沿って上下に互い違いに番号変換用の係合部36を形成し、摘み部35を回すように操作して新しい暗証(解錠)番号に設定された該押しボタン6は、前記係合部36が前記ロックピース16の被係合部16aと係合可能であることを特徴とする。
上記構成に於いて、暗証番号変換時、変換しようとする押しボタンを「180度」反転させることを特徴とする。その他の特徴は従属項に記載されている。
(a)押しボタンの摘み部を回すように操作するだけで、簡単に新しい暗証(解錠)番号に設定することができることである。換言すれば、暗証番号変換時、従来は、標識を入れ替え、或いはツク(係合片)を有する操作部材同士を分離して組み変える(分離、回転、係合等の一連の行為)をする必要があったが、これらの行為が不要になった。したがって、短時間で新しい暗証番号を設定することができる。また、変換手段の製作も容易であり、かつ、コストがかからない。
(b)暗証番号変換時、台座から操作部材である押しボタンを取り外さなくても、台座の裏側に設けられた押しボタン案内板を押しボタンの摘み部から離れるように操作(回転、引き離す)だけで、直ちに暗証番号の実行行為に取りかかることができる。
(c)目印のある実施例の場合には、目印に基づいて所望の暗証番号を容易に設定することができる。
(d)実施例によっては、ボタン軸の端部に変換用摘み部を固定的に嵌合するだけで良いから、変換用摘み部を有する押しボタンを簡単に製作することができる。
(e)例えば発明の実施の形態で説明したように、室内側のサムターン部材を操作するだけで、操作部材の回転を阻止しているストッパー並びに台座内の部材と係合関係にある押しボタンとのロック状態におるロックピースを解消させることができる施・解錠装置を備えたボタン錠に適用することができる。
以下、図1乃至図16に示す本発明を実施するための最良の形態により説明する。
(1)発明の実施の環境
図1は、本発明の押しボタンを適用したボタン錠Xである。このボタン錠Xは、室内側のサムターン部材を操作するだけで、操作部材の回転を阻止しているストッパー並びに台座内の部材と係合関係にある押しボタンとのロック状態におるロックピースを解消させることができる施・解錠装置を備えている。
まず、図1を参照にしてボタン錠Xの全体の環境を説明する。図1は扉1の自由端部側から見た概略説明図である。1は扉、1aは扉の室内側2の内壁面、一方、1bは扉の室外側3の外壁面である。普通一般に、第1順位として扉に取り付けられる錠前は、図示しない錠ケースのフロントからデッドボルトが出没するもの、サムターン摘み側の錠ケースの側壁からデッドボルトが出没するもの、室内側2に位置するサムターン摘みのサムターン軸(駆動芯材)と室外側3に位置するシリンダー錠の駆動軸とが同軸に位置するものと、そうでないものなど色々な型式が存在している。
図1に於いて、上記第1順位の錠前については特に図示しないが、ボタン錠Xは、第2順位の、又は第3順位のとして第1順位の等と共に扉1の自由端部に任意に取り付けられる。その意味で、本発明の押しボタン錠Xは、「補助錠」と称することもできる。なお、扉1の自由端部の外壁面1bに押しボタン錠Xの台座5を取り付ける場合には、当然のことながら、各押しボタン6に指が届く箇所が望ましい。
さて、7はサムターンとしての外側の操作部材、一方、8は外側操作部材7とそれぞれの操作軸(外と内のサムターンバー)9,10を介して一体的に連結するサムターンとしての内側の操作部材、11はサムターン7,8をそれぞれ回転操作すると補助のフロント板12から出没する施錠片、13は連結手段14を介して台座5に連結される内側の板状台座である。図2は、室外から押しボタン錠Xを見た場合に於いて、押しボタン6用前面カバーを切欠して各押しボタン6の配列状態を示している。図2から明らかなように、押しボタン6の先端部31には算用数字が付されている。図2では、押しボタン6の後端部(変換用摘み部)は見えない。
(2)押しボタン錠Xの構成
押しボタン錠Xは、扉1の外壁面1b側に取り付けられ、かつ、暗証番号に基づいて押動される複数個の押しボタン6を介して台座5内のロックピースを移動可能な状態にする施・解錠装置を備えている。
この施・解錠装置は、図6、図7で示すように、台座5内に少なくとも複数個の押しボタン6と係脱可能なクリックピース15並びにロックピース16をそれぞれ組込み、一方、前記クリックピース15並びにロックピース16に関連付けて台座5内に操作手段7,8の操作軸,10の軸方向にクリックピース用駆動板17、台座5内に直接又は間接的に回転自在に設けられたストッパー18に係止された被ロック板19、該被ロック板が回転することができるように前記ストッパー18の係止を解除する解除板21をそれぞれ組込み、室内側の操作手段8の摘み8aを操作すると、前記解除板19及び駆動板17の各回転を介して所定の押しボタン6と係合関係にあるクリックピース15及びロックピース16を係合解消の方向へ移動させる構成である。
したがって、施・解錠装置の主な構成部材は、台座5、暗証番号を変換することができる複数個の押しボタン6、操作軸に連結された操作部材8、クリックピース15、ロックピース16、クリックピース用駆動板17、ストッパー18、被ロック板19、解除板21等である。これらの部材との関係で台座5に形成された凹所24,ストッパー18用付勢手段,クリックピースに移動に関連して移動する押しボタン用のダミーピース23等の付加的要件がそれぞれ必要に応じて加味されている。
(3)台座5
次に、押しボタン錠Xの台座5について説明する。台座5は、図4で示すように船形状に形成されている。したがって、図1で示した室内側の板状飾り体(板状台座)13とは著しく形状ないし構造が相違している。台座5は、金属製又は合成樹脂製で裏面側が開放された凹所的部材(内部に幾つかの連通凹所が存在する部材)に形成され、施・解錠装置に必要な構造部材はすべて該台座5に装着ないし組み込まれる。
しかして、台座5は裏側が長さ方向に連続する凹所24を有する船形状に形成され、一端部側の凹所を形成する空間24aには、駆動板、解除板及び被ロック板を操作部材の軸方向に併設し、一方、他端部側の前記連続凹所を形成する空間24bには、複数個のバネ部材25,26,27が組み込まれ、さらに、前記空間24bと空間24aと間に相当する前記凹所の大きな空間24cには、板状のクリックピース15並びにロックピース16が互いに併設状態に組み込まれる(図6,図7参照)。
図4で示すように、台座5の凹所24には複数の筒状支柱型の支持部28が所定間隔離間して設けられている。これらの支持部28はメネジを有し、図5で示す台座用裏板29を、複数個の固着具30を介して固定する機能や駆動板等を所定位置に止めるストッパー機能を有している。裏板29は、本発明の主要部或いは要部と間接的に関連する事項であるが、裏板29、押しボタン案内板等については後述する。
(4)押しボタン6とクリックピース15
本実施形態の押しボタン錠Xは、前側に前面カバー20を有し、該前面カバー20を、例えば上方に開くと、台座5の表面側に押しボタン6の先端部31が露出する。押しボタン6は、暗証番号設定用に、少なくとも合計9個マトリックス状に配列されている。
押しボタン6は、暗証番号に基づいて所定の押しボタンを押すと、台座5の裏面側へ移動し、台座5内の係止板との係合が解消する。本実施例では、押しボタン6と係合関係にあるロック部材は、ロックピース16なので、予め設定した暗証番号に基づいて所定の押しボタンを押すと、押しボタン6はロックピース16に対するロック(係止状態)を解くことができる。ところで、本発明には直接関係しないが、該押しボタン錠Xの特徴事項の一つとして、「押しボタン6とのクリックピース15係脱関係」が存在する。図11はその係脱関係を概略で示している。この係脱関係については、押しボタン6の具体的構成を説明してから述べる。
(5)押しボタン6の具体的構成
図8及び図9に押しボタン6の一例を示す。図9を参照にすると、押しボタン6は、望ましくはバネ部材を備え、合計「5個」の部品で構成されている。すなわち、31はキャップ状の操作部で、この操作部31は、表面に数字等の標識が付された嵌合部31aと、該嵌合部31aの開口端部に周設され、かつ、台座5に形成された押しボタン6の係合孔5aの縁部に係止され得るフランジ部31bとから成る。
嵌合部31aは、押しボタン6の先端部に相当する。嵌合部31aの外形寸法は、台座5側の係合孔5aの内径寸法を考慮して適宜に設定されている(図6では左側)。
32は長板状ボタン軸部33用の固定手段で、該固定手段32は前記嵌合部31aに固定的に嵌合し、一方、前記ボタン軸部33の先端部33aは、固定手段32の係合溝32aに固定的に係合する。34はボタン軸部33に巻装されたバネ部材(例えば圧縮コイルバネ)で、該バネ部材34は、図6で示すように、前述した嵌合部31aのフランジ部31bが係合孔5aの縁部に当たるように付勢する。
したがって、適当なリセット手段(例えばリセットボタン、内側操作部材8など)にリセットとされると、押しボタン6は、バネ部材34のバネ力により、ロックピース16に対してロック(係止)する初期位置(フランジ部31bが係合孔5aの縁部に当たる位置)へと戻る。
35はボタン軸部33の後端部33bに固定的に係合或いは嵌合する暗証番号変換用の摘み部である。この摘み部35の先端部には、裏板29の内壁面に係止され得るフランジ部35aが周設され、一方、後端面には目印M1が付されている。
しかして、前記ボタン軸部33には、図8で示すように、軸芯方向に沿って上下に互い違いに暗証番号変換用の切欠状係合部36,36が形成されている。切欠状係合部36,36は、押しボタン錠Xの施・解錠装置を構成するロックピース16との係脱関係で、少なくとも軸芯方向に「2個以上」必要である。
ここで、新しい解錠番号を設定する場合について説明すると、図12で示すように、摘み部35を回すように操作して新しい暗証(解錠)番号に設定された該押しボタン6は、前記水平方向の切欠状係合部36,36が前記ロックピース16の被係合部(例えば係合孔)16aと係合可能である。本実施例では、暗証番号変換時、変換しようとする押しボタン6を「180度」反転させる。そうすると、押しボタン6の係合部36,36の向きが反転することになるから、いわゆるひっくり返すだけで、いままで解錠用の切欠部分であった所が、非解錠用となる反面、非解錠用の切欠部分であった所が、解錠用の切欠部分となって入れ替わる。
ところで、本実施例では、台座5の裏側には、押しボタン案内板51が開閉可能に取り付けられている。そして、該押しボタン案内板51は、暗証番号変換時以外の時、押しボタンの後端部と係合する回転規制孔54を有している。そこで、押しボタン案内板51について説明する。
(6)押しボタン案内板51
図5は、押しボタン案内板51と、該押しボタン案内板51に関係する固定裏板29の分解斜視図である。押しボタン案内板51は、台座5の裏側に直接開閉自在に軸支しても良いが、本実施例では、台座の凹所24を閉鎖する固定裏板29に開閉自在に軸支されている。ここで、固定裏板29の構成について説明する(詳細は本発明の限定要件ではないので、簡単に説明する)。
固定裏板29には、適宜箇所に符号を付さない押しボタン6用貫通孔、支持部28用貫通孔や固着具30用孔がそれぞれ形成されている。押しボタン案内板51と関係する箇所は、上端部29a側に形成された端面逆U字形状の折り曲げ部分を押しボタン案内板51用の支持部37とし、該支持部37の左右端部にやや幅広の嵌め込み用切欠部38,38を一対形成した点である。
そこで、押しボタン案内板51の上端部51aには、前記嵌め込み用切欠部38,38を介して前記支持部37に支持される得る係合片52,52が左右に一対突出形成されている。
しかして、これらの係合片52,52の外壁面には小突起状の軸部53,53がそれぞれ設けられ、これらの軸部53,53は、材質自体の弾性変形力および弾性復帰力を有する係合片52,52を介して裏板29に係脱自在に取り付けられる。
また、押しボタン案内板51は、少なくとも押しボタン6の数に相当する押しボタン6用の回転規制孔54を有し、これらの回転規制孔54は、例えばトラック形状に形成され、押しボタン6を水平方向にガイドする機能や回転を阻止する回転規制機能を有する。そして、暗証番号変換時以外の時には、押しボタン案内板51の回転規制孔54は、押しボタンの変換用摘み部(後端部)35と係合する。
一方、押しボタン案内板51の下端部51bには、弾性係合摘み55が突出形成されている。この弾性係合摘み55は裏板29の被係合部39と係脱可能である。押しボタン案内板51は、弾性係合摘み55を介して所定角度(例えば90度)まで持ち上げると、裏板29の支持部37に支持され、図6で示す仮想線で示すように持ち上げた位置で停止する。
ところで、前記押しボタンの変換用摘み部35には、印M1が付されている旨を説明したが、図3で示すように、本実施例の押しボタン案内板51は、各回転規制孔54の縁部に暗証番号変換用の目印M2を有している。したがって、押しボタン案内板51を持ち上げ、次いで、変換用摘み部35側の印M1と押しボタン案内板51の目印M2を参照にしながら、所望する押しボタン6をひっくり返し、新しい解錠番号を任意に設定することができる。なお、新しい解錠番号を設定する時は、前述したように、適当なリセット手段(例えば内側操作部材8など)を利用して押しボタン6をリセットする。そこで、次に、リセットの一例について説明する。
(7)押しボタン6のリセット
図13は、内側の操作部材8を操作すると、クリックピース15に係止されている所定の押しボタン6が、駆動板17の駆動力によりスライドするクリックピース15から係止解除され、台座5内のダミーピース23に支持されている押しボタン復帰用バネ34のバネ力により自動的に初期位置に復帰することを矢印で示したものである。
すなわち、クリックピース15は、各押しボタン6の位置に対応して長さ方向に3列の案内開口60がそれぞれ適宜に形成されているが、これらの案内開口60に臨むように複数個(例えば10個)の係止爪61が所定間隔離間して設けられている。
したがって、本実施例では、暗証番号に基づいて所定の押しボタン6を押すと、当該押しボタン6は台座5の裏面側へ移動してロックピース16に対するロック(係止状態)が解かれるものの、押動された所で符号を付さない係合部がクリックピース15の係止爪61に係止されるので、初期位置へは戻らない。つまり、押動された押しボタン6は、その係合部がクリックピース15の係止爪61に引っ掛かるので、押しボタン復帰用バネ34が作用していても、元の位置へと戻ることができない。それ故に、押しボタン6のロックピース16に対するロック解除(係止状態)を保持することができる。
そこで、室内側2から内側操作部材8を操作すると、本実施例では、操作部材8に連結する外側操作部材7のサムターンバー9に該サムターンバーと共働するクリックピース15用の駆動板17が設けられていることから、図14で示すように、駆動板17の指先状突起部17aがクリックピース15の一端面(図7では下端面)を回転しながら押し上げる。その結果、クリックピース15用のバネ25のバネ力に抗してスライド(例えば上昇)したクリックピース15の係止爪61が解除設定された各押しボタン6の係合部35aから離れ、押しボタン復帰用バネ34のバネ力によりリセットされる。
(8)クリックピース17,ロックピース16等
本実施例では、クリックピース17は本発明の限定要件ではないが、図15,図16を参照にして、クリックピース17,ロックピース16等について記述する。台座5内には、少なくとも押しボタン6と係脱可能なクリックピース15並びにロックピース16が組み込まれている。また、クリックピース15に移動に関連して移動(同期移動、追動など)する押しボタン用のダミーピース23が配設されている。
特に本発明では、台座5内のスペースを有効的に活用するために、各部材15,16,23を合理的に配設或いは組み合わせている。すなわち、台座5は裏側には長さ方向に連続する凹所24が形成され、該凹所24内には、駆動板17、解除板21及び被ロック板19を操作部材9の軸方向に併設して組み込み、また、クリックピース15,ロックピース16,ダミーピース23を互いに併設状態に組み込み、さらに、これらのピース15,16,23をそれぞれ所定方向に付勢する複数個のバネ部材25,26,27を台座5の上端部側の空間部分24bに一括的に組み込んでいる。
そこで、クリックピース15,ロックピース16等の構成を説明すると、まず、肉厚板状のクリックピース15は、案内開口60、係止爪61を有している。図16を基準にすると、クリックピース15の上端部15aは台座5の上端部の曲率に沿って弧状に形成されていると共に、該弧状の上端部15aにバネ部材25,26,27収納用の単数又は複数(本実施例)の切欠凹所62が形成されている。そして、該切欠凹所62内には、その切欠の内端面から外方向に延びるバネ支持棒63が複数本(3本)設けられている。
しかして、左側に位置するバネ支持棒63には、クリックピース15用の長いバネ部材25が、右側に位置する同じ長さの二本のバネ支持棒63,63には、ロックピース16用のバネ部材26とダミーピース23用のバネ部材27がそれぞれ適宜に巻装されている。
次に、板状のロックピース16について説明する。ロックピース16複数個の係合孔16aや突起部分16bを有する。また、図16を基準にすると、ロックピース16の上端部の右側には、バネ部材26用のバネ支持部16cが適宜に突出形成され、該バネ支持部16cとクリックピース15の前述した切欠凹所62の内端面との間には一番右側のバネ支持棒63を介してバネ部材26が組み込まれる。
したがって、バネ部材26は、クリックピース15が上方に移動すると、ロックピース16をそのバネ支持部16cを介して上方に付勢するので、本実施例では、クリックピース15に連動(追動も含む)してロックピース16も同方向へ移動可能である。
一方、ロックピース16の下端部の右側には、ストッパー18の自由端部を受けるストッパー支持部16eが突出形成されている。さらに、ロックピース16の下端部には、ロックピース16の移動を制御する垂直長孔65等が適宜に形成されている。
次に、板状のダミーピース23について説明すると、該ダミーピース23もロックピース16と略同様に形成されている。すなわち、ダミーピース23も押しボタンの位置に対応して複数個の係合孔23aを有すると共に、上端部にはロックピース16のバネ支持部16cに重ならないように中央部寄りの位置に多少シフトしてバネ支持部23cが突出形成されている。なお、ロックピース16と比較すると、ダミーピース23の下端部は内側に弧状に形成されている、下端部の中央部に形成されたダミーピース移動制御用の垂直長孔66が若干短い等の差異がある。
ここで、ダミーピース23用のバネ27について説明すると、該バネ27は、前述したバネ26と同様に隣のバネ支持棒63を介してバネ支持部23cとクリックピース15の切欠凹所62の内端面の間に組み込まれる。したがって、該ダミーピース23も、クリックピース15に連動(追動も含む)してロックピース16も同方向へ移動可能である。本実施例では、本発明の特定要件に関係しない事項であるが、例えば前述した移動制御用の垂直長孔65,66を介してダミーピース23をクリックピース15に追従させている。
本発明の本質的事項は、押しボタンの(ボタン)軸部33に軸芯方向に沿って上下に互い違いに番号変換用切欠状係合部を形成したことであり、押しボタンの形状は、一例に過ぎない。したがって、押しボタンの軸部33の形状は、円柱状、棒状体などであっても良い。
また、押しボタンの切欠状係合部(オス側或いはメス側)36とロックピースの被係合部(メス側或いはオス側)16aを相互に置換しても、発明の本質的事項には変わりはない。例えば押しボタンの切欠状係合部(例えば切欠の縁部)が、前記ロックピースの被係合部(例えば係合孔)と係合可能であり、そして、押しボタンの摘み部を回すように操作して新しい暗証(解錠)番号に設定された該押しボタンは、その反転した水平方向の切欠状係合部が、ロックピースの被係合部と係合可能に成れば良い。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
図1乃至図16は本発明の最良の実施例を示す各説明図。
実施の環境を示す扉の自由端面側から見た概略説明図。 室外側から扉の外壁面に向かって見た場合における台座、押しボタン等に概略説明図。 台座の裏側から見た概略説明図(特に、押しボタン案内板と押しボタンとの関係)。 台座を裏側から見た概略的斜視図。 押しボタンと関係のある要部の分解斜視図(裏板と押しボタン案内板) 本発明の内部構造を示す概略断面説明図(押しボタン案内板を持ち上げた旨も示す)。 台座の裏側から見た各部材の説明図(押しボタン、被ロック板,ストッパー,クリックピース,バネ等)。 主要部材(押しボタン)の正面図。 主要部材(押しボタン)の分解斜視図。 主要部材(押しボタン)とロックピース等との係合関係を示す説明図。 主要部材(押しボタン)とクリックピースとの係合関係を示す説明図。 新しい暗証番号を設定する場合の概略説明図。 押しボタンとクリックピースとの係脱関係を示す説明図。 室内側から内側操作部材を矢印A方向へ回した時の説明図。 錠前の主要部材(クリックピース,ロックピース,ストッパー等)の分解斜視図。 錠前の主要部材の正面からの説明図。
符号の説明
X…押しボタン錠、1…扉、1a…内壁面、1b…外壁面、2…室内側、3…室外側、5…外側の台座、5a…係合孔、6…押しボタン、7…外側操作部材、8…内側操作部材、8a…摘み、9,10…操作軸、11…施錠片、12…補助のフロント板、13…内側の台座、14…連結手段、15…クリックピース、15a…クリックピースの上端部、16…ロックピース、16a…被係合部、16b…突起部分、16c…バネ支持部、16e…ストッパー支持部、7…クリックピース用駆動板、17a…指先状先端部、18…ストッパー、19…被ロック板、21…解除板、23…ダミーピース、23a…係合孔、23c…バネ支持部、24…凹所、24a…一端部側、25,26,27…バネ、28…支持部、29…裏板、29a…上端部、30…固着具、31…操作部、31a…嵌合部、31b…フランジ部、32…固定手段、32a…係合溝、33…ボタン軸部、33a…先端部、33b…後端部、34…押しボタン復帰用バネ部材、35…摘み部、36…番号変換用係合部、37…支持部、38…切欠部、39…被係合部、41,42,43…係合孔、41a,43a…係合受け面、44,45…間隙、47…付勢手段、51…押しボタン案内板、51a…上端部、51b…下端部、52…係合片、53…軸部、54…回転規制孔、53…弾性係合摘み、M1…押しボタン側の目印,M2…案内板側の目印。

Claims (10)

  1. 暗証番号に基づいて押動される複数個の押しボタンと、該押しボタンにより解錠され得るロックピースを備えたボタン錠に於いて、前記押しボタンの軸部に軸芯方向に沿って上下に互い違いに番号変換用の係合部を形成し、摘み部を回すように操作して新しい暗証(解錠)番号に設定された該押しボタンは、前記係合部が前記ロックピースの被係合部と係合可能であることを特徴とする押しボタン錠。
  2. 請求項1に於いて、暗証番号変換時、変換しようとする押しボタンを180度反転させることを特徴とする押しボタン錠。
  3. 請求項1又は請求項2に於いて、押しボタンは、ボタン軸部にバネ部材を備えていることを特徴とする押しボタン錠。
  4. 請求項1に於いて、台座の裏側には、押しボタン案内板が開閉可能に取り付けられており、該押しボタン案内板は、暗証番号変換時以外の時、押しボタンの摘み部と係合する回転規制孔を有することを特徴とする押しボタン錠。
  5. 請求項1又は請求項4のいずれかに於いて、台座の裏側には、押しボタンの端部又は/及び押しボタン案内板の回転規制孔の縁部には、暗証番号変換用の目印が付されていることを特徴とする押しボタン錠。
  6. 請求項1に於いて、押しボタン案内板は、台座の裏側に開閉自在に軸支されていることを特徴とする押しボタン錠。
  7. 請求項1に於いて、押しボタン案内板は、台座の凹所24を閉鎖する固定裏板に開閉自在に軸支されていることを特徴とする押しボタン錠。
  8. 請求項7に於いて、押しボタン案内板は、裏板に対して、材質自体の弾性変形力および弾性復帰力を有する係合片を介して係脱自在に取り付けられていることを特徴とする押しボタン錠。
  9. 請求項1に於いて、押しボタン錠は、複数個の押しボタン6と係脱可能なクリックピース15並びにロックピース16を備えていることを特徴とする押しボタン錠。
  10. 請求項9に於いて、加えて、押しボタン錠は、押しボタン6と係脱可能なダミーピースを備えていることを特徴とする押しボタン錠。
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