JP5280146B2 - シリンダ錠 - Google Patents
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Description
シリンダコアは内筒と外筒の2重構造になっており、外筒はシリンダボディに対して固定され、内筒はその正面側に形成された鍵穴に合鍵を挿し込むことで、開錠位置と施錠位置との間を回転可能になっている。
そして、このシリンダコアの背面側には出力軸が配置され、所定角度内で内筒と連動して回転するようになっている。
そして、戸先から突出したデッドボルトが、扉枠の扉戸先に対向する内面に取り付けられた受座に挿入されることで扉は施錠され、戸先に没入したデッドボルトが受座から抜去されることで扉は開錠されることになる。
また、この特許文献1のシリンダ錠では、非常開錠ハンドルを開錠位置に操作すると、非常開錠ハンドルは当該位置でロックされ、合鍵なしにはそこから施錠位置へと回転できないようにもなっている。
そのため、緊急避難などする際に、いったん非常開錠ハンドルで扉を開錠すると、扉に衝撃がかかるなどしても、誤って再施錠されてしまうことが防止されている。
それと同時に、このロック片は、外筒と非常開錠ハンドルの間に組み込まれた弾性部材により、シリンダ錠の背面方向に付勢されており、通常時には非常開錠ハンドルの背面側の端面からロック片の先端部が突出している。
そして、デッドボルト操作軸には、その軸径方向に延びる開錠ピンが取り付けられており、この開錠ピンは、外筒に形成された周方向に延びるガイド孔を挿通し、前記ロック片の解除片連設側に臨んでいる。
さらに、外筒の背面側の外周には正面側に爪先が向く爪が形成され、ロック片が非常開錠ハンドルの背面側の端面から突出した状態においては、爪とロック片とは接近すると係合する位置関係にある。
非常開錠ハンドルを開錠方向に回転操作すると、ロック片に開錠ピンが周方向へと押されることで、開錠ピンと一体の出力軸が回転する。
この出力軸の回転に連動して、デッドボルトが受座から抜去されるため、合鍵なしに扉が開錠されることになる。
これにより、ロック片も正面方向にスライドすることになり、非常開錠ハンドルの背面側の端面へと没入するため、ロック片と爪とは接近しても係合しない位置関係となる。
したがって非常開錠ハンドルの開錠方向への回転操作にしたがって、ロック片は爪を越えて周方向に移動可能となる。
そのため、開錠ピンによる解除片の押し下げが解除され、ロック片が付勢方向、すなわち爪へと接近する背面方向へとスライドし、非常開錠ハンドルの背面側の端面から突出する。
したがって、非常開錠ハンドルをそれ以上施錠方向に回転操作しようとすると、ロック片は爪を越えることができずに係合するため、ロックされることになる。
つまり非常開錠ハンドルは、施錠方向にそれ以上回転操作できなくなり、開錠状態が維持されることになる。
さらに、上記のように、非常開錠ハンドルを開錠方向に回した後に、施錠方向に逆転させてはじめてロックがかかるため、開錠状態で速やかにロックされない問題がある。
また、非常開錠ハンドルを開錠方向に回転させるだけでロックがかかるため、特許文献1のように施錠方向に逆転させる必要がなく、速やかにかつ確実にロックされる。
通常のシリンダ錠と同様に、シリンダコア10の鍵穴11に合鍵を差し込んでその内筒を回転させることで扉を施錠開錠する。
その一方で、通常のシリンダ錠とは異なり、火災発生などの非常時には、その非常開錠ハンドル30を回転操作することで合鍵なしに扉を開錠できるようになっている。
ここで非常開錠ハンドル30は、その開錠位置でロックがかかり、そのままでは施錠方向に回転不能となるため、緊急避難などの際に扉に衝撃がかかっても勝手に再施錠されることはない。
そして鎮火するなどして平常時に戻ると、鍵穴11に合鍵を差し込んでシリンダコア10の内筒を回転させることで非常開錠ハンドル30のロック状態を解除することができ、ふたたび扉が施錠可能に構成されている。
シリンダコア10は内筒と外筒の2重構造になっており、この内筒と外筒の間には図示省略の複数のタンブラが介在し、このタンブラが障害となって、合鍵なしには内筒は外筒に対して回転できないようになっている。
内筒の鍵穴11に合鍵を差し込むと、合鍵に押されることで各タンブラが移動するため、内筒を外筒に対して開錠位置と施錠位置との間で、約180度回転させることが可能となる。
出力軸12の背面側の端部には断面十字型をなす係合部12aが形成され、この係合部12aはシリンダボディ20の背面側よりも外方に突出している。
そして、シリンダ錠1の扉への取り付け状態において、図4のように、出力軸12の係合部12aは、扉に組み付けられる錠ケースCの側面から挿入され、内部の連動機構に係合している。
このため、出力軸12が回転すると、連動機構が作動するしくみになっている。
さらに錠ケースCの扉戸先に露出する端面側には、前記連動機構に機械的に連結されるデッドボルトBが配設されており、連動機構の作動にしたがって錠ケースの端面から出没可能に構成されている。
したがって合鍵を用いてシリンダコア10の内筒を回転させ、これに連動して出力軸12が所定角度内(約90度)で回転すると、内筒の施錠位置においてはデッドボルトBが戸先から突出し、内筒の開錠位置においてはデッドボルトBが戸先に没入するように組み付けることが可能となる。
そして、扉枠の扉戸先と対向する側の内面には、その内面から凹む受座が取り付けられているため、内筒の施錠位置においてデッドボルトBが受座に挿入されて扉が施錠され、内筒の開錠位置においてデッドボルトが受座から抜去されることで扉が開錠されることになる。
以上のように、合鍵を用いた扉の施錠開錠構造については、公知のものが採用されている。
この固定状態において、開錠ピン13の軸方向は出力軸12の径方向にほぼ一致している。
一方、シリンダボディ20の背面側には周方向に延びる貫通長孔であるガイド孔21が形成されており、開錠ピン13はこのガイド孔21を挿通し、その先端部はシリンダボディ20から外方へと突出している。
非常開錠ハンドル30は、シリンダボディ20に対して回転操作可能であり、その操作を容易とするために、外周に径方向へと張り出すつまみ部31が形成されている。
また、非常開錠ハンドル30の内周には背面側に向けて突出する爪32と、この爪32と径方向に対向し、かつ同じく背面側に向けて突出する段部33とが形成されている。
さらに非常開錠ハンドル30の背面側には、周方向に長い相似形のガイド孔34が径方向に対向して一対形成されており、各ガイド孔34は非常開錠ハンドル30の背面に向けて開放されている。
ここでガイド孔34の周方向の開度は、90度より少し大きい程度である。
このガイド体40は円環形の円環部41と、この円環部41の内周に連設され、正面側へと延びる半円筒形の半筒部42と、を有する。
円環部41の背面に形成された凸部を、シリンダボディ20の外周から張り出した錠ケースCへの固定部に形成された凹部にはめ込むことで、ガイド体40はシリンダボディ20に対して位置あわせされている。
そして、半筒部42に形成された取り付け孔42aを通じてストッパピン23をシリンダボディ20にねじ込むことで、ガイド体40はシリンダボディ20に対して固定されている。
図示のように、固定した状態において、半筒部42の筒開放側と、シリンダボディ20のガイド孔21とは連通した位置関係にある。
一方、シリンダボディ20の正面側には、化粧リング22がはめ込まれて意匠性が高められており、この化粧リング22が非常開錠ハンドル30の正面方向への抜け止めをも兼ねている。
非常開錠ハンドル30は組み付け状態において、前記一方のガイド孔34に開錠ピン13が挿通され、他方のガイド孔34にストッパピン23が挿通され、それぞれガイド孔34に案内されることでその周方向の孔縁に当接可能になっている。
このロックプレート50は、非常開錠ハンドル30とシリンダボディ20の間において正面方向および背面方向にスライド可能になっている。
またロックプレート50は、ガイド体40の円環部41から正面方向に突出するようにシリンダ錠1に組み込まれておりコイルスプリング51により、正面方向へと付勢されている。
さらにロックプレート50の正面縁部には、左右一対の窪みが形成されており、この正面縁部と、非常開錠ハンドル30の内周の爪32の爪先とは、近接した状態で対向している。
またロックプレート50は、上記したガイド体40の半筒部42との位置関係から、周方向へのスライドはほとんどできないようになっている。
ここで窓孔52の背面側の孔縁は正面方向に突出して解除部53を構成しており、この解除部53は、正面方向に向けて幅が次第に狭まる略台形をなしている。
なお、ロックプレート50の側面縁部の正面側(正面縁部との境界部分)はロック部54を構成している。
なお、このようにシリンダ錠1は比較的簡単な構造であるため、錠を組み上げる際の手間が軽減されている。
なお、非常開錠ハンドル30は、平常時はカバーが付けられるなどして触れられないようになっており、非常時にはこのカバー等を取り外して上記回転操作をおこなうことになる。
図5および図6の(a)のように施錠位置において、開錠ピン13が非常開錠ハンドル30の背面のガイド孔34の周方向の孔縁に当接状態にある。
したがって、図5および図6の(b)から(c)のように、開錠ピン13が非常開錠ハンドル30の回転にともないガイド孔34の孔縁に当接しながら押されるため、非常開錠ハンドル30と同方向に回転する。
なお、この回転時に開錠ピン13は、ロックプレート50の窓孔52の解除部53に当接しながらロックプレート50をコイルスプリング51の付勢に抗して背面方向に押し続けることになる。
ここで出力軸12の開錠方向への回転時には、図6(a)から(c)のように、シリンダコア10のテールピース10aと出力軸12との間に遊びがあるため、内筒が回転することはない。
そのため非常開錠ハンドル30の内周に形成された爪32が、ロックプレート50の側面縁部の正面側に位置するロック部54に係合することになる。
したがって、そのままでは非常開錠ハンドル30を施錠方向に回転させることが不可能となり、開錠状態が維持される。
このように、非常開錠ハンドル30を開錠方向に回転させるだけでロックがかかるため、速やかにかつ確実にロックされることになる。
なお、非常開錠ハンドル30の開錠位置および施錠位置でストッパピン23がガイド孔34の周方向孔縁にそれぞれ当接するため、回転操作の範囲が約90度に規制されている。
この回転により、図5(b)から(c)のように、ロックプレート50の解除部53が開錠ピン13に背面方向へと押される。
そしてロックプレート50が、コイルスプリング51の付勢に抗して背面方向へとスライドするため、爪32とロック部54との係合が解除され、非常開錠ハンドル30が施錠方向に回転可能になる。
さらに、開錠ピン13の回転にしたがって、開錠ピン13が当接する非常開錠ハンドル30のガイド孔34の周方向縁部が押されるため、非常開錠ハンドル30も施錠方向に回転し、施錠位置へと復帰することになる。
このとき出力軸12の回転により、連動機構を介してデッドボルトBは錠ケースCの端面から突出し扉が施錠される。
解除部53も実施形態の略台形型に限定されず、要は解除部53が開錠ピン13に押されると、ロックプレート50を背面方向にスライドさせる力が作用すればよい。
非常開錠ハンドル30がその回転にともなって開錠ピン13を押す構成も実施形態に限られず、たとえば非常開錠ハンドル30に背面方向への延出部を形成し、この延出部が開錠ピン13に当接して押す構成を採用してもよい。
要は、シリンダボディ20に対してシリンダコア10の外筒が回転不能であり、かつシリンダコア10の内筒が回転可能であればよい。
たとえばデッドボルトの出没は扉の側面に設けられたレバーハンドルにより別途行い、出力軸12はデッドボルトの施錠位置でのロックおよびロックの解除だけを行う、いわゆるグレモン錠形式の扉に本発明のシリンダ錠1を適用してもよい。
このように、発明にかかるシリンダ錠1は、様々な構造の扉の施錠開錠に適用することができ、非常に汎用性が高いものとなっている。
10 シリンダコア
10a テールピース
11 鍵穴
12 出力軸
12a 係合部
13 開錠ピン
20 シリンダボディ
21 ガイド孔
22 化粧リング
23 ストッパピン
30 非常開錠ハンドル
31 つまみ部
32 爪
33 段部
34 ガイド孔
40 ガイド体
41 円環部
42 半筒部
42a 取り付け孔
50 ロックプレート
51 コイルスプリング
52 窓孔
53 解除部
54 ロック部
C 錠ケース
B デッドボルト
Claims (2)
- 周方向に延びるガイド孔21を有するシリンダボディ20と、
内筒と外筒とを有し、外筒が前記シリンダボディ20に内嵌して固定され、内筒の正面側に形成された鍵穴11に合鍵を挿し込むことで、内筒を外筒に対して開錠位置と施錠位置との間で回転可能なシリンダコア10と、
前記シリンダコア10の背面側に配置され、シリンダコア10の内筒と連動して回転する出力軸12と、
前記出力軸12から径方向に延びて前記シリンダボディ20のガイド孔21を挿通し、出力軸12と一体に回転する開錠ピン13と、
前記シリンダボディ20に回転可能に外嵌し、その施錠位置から開錠位置への回転操作にともなって前記開錠ピン13を周方向に押すことで、前記出力軸12を回転させる非常開錠ハンドル30と、
この非常開錠ハンドル30と前記シリンダボディ20との間に、正面方向および背面方向にスライド可能にかつ周方向にスライド不能に組み込まれたロックプレート50と、
このロックプレート50を正面方向に付勢する弾性部材51と、
前記非常開錠ハンドル30の内周に形成され、背面側に向く爪先が前記ロックプレート50の正面側に対向する爪32と、
前記ロックプレート50の正面側に形成され、前記非常開錠ハンドル30の開錠方向への回転によりその開錠位置で前記爪32が係合し、非常開錠ハンドル30を施錠方向に回転不能とするロック部54と、を備えるシリンダ錠。 - 前記ロックプレート50が、前記開錠ピン13が挿通する窓孔52と、この窓孔52の背面側の孔縁から正面側へと突出する解除部53と、を有し、
この解除部53が施錠方向に回転する前記開錠ピン13に押されてロックプレート50が背面方向へとスライドし、前記爪32とロック部54との係合が解除される請求項1に記載のシリンダ錠。
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