JP2005042498A - 防犯サムターンユニット - Google Patents

防犯サムターンユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2005042498A
JP2005042498A JP2003280041A JP2003280041A JP2005042498A JP 2005042498 A JP2005042498 A JP 2005042498A JP 2003280041 A JP2003280041 A JP 2003280041A JP 2003280041 A JP2003280041 A JP 2003280041A JP 2005042498 A JP2005042498 A JP 2005042498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thumb turn
knob
cylinder
rotation
lock box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003280041A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4413550B2 (ja
Inventor
Keiji Iwata
圭司 岩田
Hideyuki Tajima
英幸 田島
Yuki Matsuoka
佑樹 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Original Assignee
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miwa Lock KK, Miwa Lock Co Ltd filed Critical Miwa Lock KK
Priority to JP2003280041A priority Critical patent/JP4413550B2/ja
Publication of JP2005042498A publication Critical patent/JP2005042498A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4413550B2 publication Critical patent/JP4413550B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 挿入した針金や棒等を摘みに引っ掛ける等するサムターン摘みの不正解錠が阻止可能になるとともに、良好な操作性が確保でき、しかも、一般的なサムターンと同様に、摘みの垂直・水平姿勢が視認可能となる防犯サムターンユニットを得る。
【解決手段】 屋外側からはシリンダー錠、屋内側からは板形状の摘み41によって施解錠される錠箱を備えた扉に設けられる防犯サムターンユニット100において、摘み41の回転を規制する一方、押圧によって規制を解除する一対のボタン63b,65bを、摘み41の表裏面に突設し、摘み41の回転を錠箱へ伝達する一方、錠箱からの回転入力に対してはボタン63b,65bによる規制を解除して摘み41を回転可能とする回転伝達機構91を摘み41と錠箱との間に設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、扉の屋内面に突出させた摘みの回転を規制することで、錠箱に対する不正な解錠操作力の入力を阻止する防犯サムターンユニットに関する。
マンションや住宅等に設けられる玄関扉には錠箱が設けられ、錠箱は扉木口から進退させたデッドボルトを扉枠に係合・係合解除させて、扉を施解錠する施解錠機構を内蔵している。錠箱は、屋外側からのシリンダー錠による施解錠操作力、或いは屋内側からのサムターンによる施解錠操作力の入力によって施解錠動作される。すなわち、屋外側からはシリンダー錠の合鍵による操作が必要になる一方、屋内側からは合鍵を用いずに摘みのみの回転操作で施解錠が行える。
この種のサムターンは、下記特許文献1にも開示されるように、扉の屋内面側に垂直に突出した板状の摘みを有する。この摘みは、サムターン軸を介して錠箱の施解錠機構に連結されている。従って、屋内側からは、この摘みを指で摘んで正逆回転操作することで、回転操作力がサムターン軸を介して直接錠箱へ伝達され、施解錠機構によりデッドボルトが進退されて、施解錠操作が簡便に行えるようになっている。
ところが、近年、ポスト口や、機械工具によって開けた小さな穴から棒や針金等を挿入し、回転操作の容易なサムターンに係止して回転させ、施錠装置を解錠する不正解錠が増えている。このようなサムターンに針金等を係止して回転させることを防止するものに例えば下記特許文献2に開示されるサムターン用防犯カバーがある。
この防犯カバーは、サムターンが嵌入する嵌入孔が形成されているとともに、回転時に円状軌跡を描くサムターンの外面を覆う部分が、円状軌跡に沿う円形状に形成されている。そして、嵌入孔内に螺入してサムターンの側面に当接し、両側から挟持するセットスクリューが設けられている。このような構成からなる防犯カバーは、嵌入孔にサムターンを挿入することで、サムターンに防犯カバーを覆うように被せる。その後セットスクリューを螺入させて締め付けることで、防犯カバーをサムターンに固定する。従って、サムターンに被せた防犯カバーによって、針金等を係止させて回転させることが難しくなる。
また、上記した防犯カバーの別態様として、防犯カバーを、取付部及び本体部から構成したものが開示されている。取付部は、上記の防犯カバーの外形を手での操作が容易となるように形成し、本体部が係止する係止突部を設けている。取付部は、サムターンに被せた状態で、サムターンを容易に回転させることができる。また、本体部は、係止突部に係止可能な係止部を有している。このようにすることで、係止作業という簡単な作業で、防犯カバーの着脱が行える。さらに係止部で本体部が空転することにより、針金等を係止させて回転させることが不可能となる。
特公平2−15715号公報(第1図b,第1図c) 実公平4−40362号公報
しかしながら、上記した従来の防犯カバーは、外形が円筒体形状であるため、従来の摘み操作が行えず、操作性が低下するとともに、サムターンに被せた場合、本来小判形状であることからその回転位置によって視認できたサムターンの施錠状態又は非施錠状態を視認不能にしてしまい、これによっても施解錠の操作性を低下させる問題があった。
また、サムターンを回転操作可能にする取付部と、この取付部に対し空転し、且つ着脱可能となる本体部とから構成されているため、脱着した本体部の保管管理が煩雑となり、本体部を紛失する虞もあった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、挿入した針金や棒等を摘みに引っ掛ける等するサムターン摘みの不正解錠が阻止可能になるとともに、良好な操作性が確保でき、しかも、一般的なサムターンと同様に、摘みの垂直・水平姿勢が視認可能となる防犯サムターンユニットを得ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載の防犯サムターンユニット100は、屋外側からはシリンダー錠、屋内側からは所定形状の摘み41によって施解錠される錠箱を備えた扉に設けられる防犯サムターンユニット100であって、
前記摘み41の回転を規制する一方、押圧によって該規制を解除する一対のボタン63b,65bを、前記摘み41の表裏面に突設し、
前記摘み41の回転を前記錠箱へ伝達する一方、前記錠箱からの回転入力に対しては前記ボタン63b,65bによる規制を解除して該摘み41を回転可能とする回転伝達機構91を、前記摘み41と前記錠箱との間に設けたことを特徴とする。
この防犯サムターンユニット100では、ボタン63b,65bを押下しながらの回転力が摘み41に加えられなければ、摘み41による操作が行えず、これにより、挿入した針金や棒等を摘みに引っ掛ける等して、サムターン摘み41を回転することによる不正解錠が阻止される。また、一般的なサムターンと同様に、摘み41を摘んで回動操作が行え、施錠時にはボタン操作に関わらず施錠が行えるとともに、屋外からのシリンダー錠による合鍵操作時にはボタン63b,65bによる規制が自動解除されて、摘み41が回転されるので、良好な操作性が確保される。さらに、従来の防犯カバーが被せられる構成と異なり、摘み41を例えば板状に形成することで垂直・水平姿勢が視認可能となるので、一般的なサムターンと同様に、室内側からの施解錠状態が容易に確認できるようになる。
請求項2記載の防犯サムターンユニット100は、扉の屋内面側に固定される固定筒21と、
該固定筒21に回転自在に内設され錠箱の入出力軸37に連結されるコア軸35と、
屋内側へ突出する板状の摘み41を有し前記固定筒21内に回転自在に内設されるサムターン筒43と、
該サムターン筒43に軸線直交方向で摺動自在に内設され該サムターン筒43の外周から突出して前記固定筒21に係合することで該サムターン筒43の回転を阻止するストッパー49,51と、
該ストッパー49,51を係合方向に付勢するストッパーバネ53と、
前記摘み41の表裏面に突出され同時に押圧されることで前記ストッパー49,51の係合を解除する一対のボタン63b,65bと、
前記サムターン筒43に固定されて一体回転するローター67と、
該ローター67に内設され前記コア軸35の突起板39を挟持して該ローター67の回転を前記コア軸35に伝達するとともに、前記コア軸35からの回転入力に対しては前記突起板39によって開脚され、該開脚動作によって前記ストッパー49,51を係合解除方向に作動させる一対の挟持板69,71と、
を具備したことを特徴とする。
この防犯サムターンユニット100では、サムターン筒43と、サムターン筒43の回転を阻止するストッパー49,51と、ストッパー49,51の係合を解除する一対のボタン63b,65bと、サムターン筒43に固定されて一体回転するローター67と、ローター67に内設されローター67の回転を錠箱に伝達するとともに、錠箱からの回転入力に対してはストッパー49,51を係合解除方向に作動させる一対の挟持板69,71とを設け、回転伝達機構91が具体的に実現される。すなわち、ボタン63b,65bが押下されてストッパー49,51による規制の解除されたサムターン筒43は、摘み41が回転されることで、その回転がローター67、コア軸35を介して錠箱へと伝達される。一方、屋外側からシリンダー錠が操作され、錠箱から回転伝達機構へ回転力が入力されると、コア軸35の突起板39によって挟持板69,71が開脚され、この開脚動作によって、ストッパー49,51が係合解除方向へ作動され、その結果、サムターン筒43及び摘み41がコア軸35と共に回転可能となる。これにより、不正解錠の阻止による防犯性の向上、良好な操作性の確保、施解錠状態の容易な視認性が達成可能となる。
本発明に係る請求項1記載の防犯サムターンユニットによれば、摘みの回転を規制する一方、押圧によって規制を解除する一対のボタンを、摘みの表裏面に突設し、摘みの回転を錠箱へ伝達する一方、錠箱からの回転入力に対してはボタンによる規制を解除して摘みを回転可能とする回転伝達機構を、摘みと錠箱との間に設けたので、ボタンを押下しながら摘みに回転力を加えなければ摘みによる操作は行えず、これにより、挿入した針金や棒等を摘みに引っ掛ける等して、サムターン摘みを回転することによる不正解錠を阻止でき、防犯性を向上させることができる。また、一般的なサムターンと同様に、摘みを摘んで回動操作が行え、施錠時にはボタンに関わらず施錠が行えるとともに、屋外からのシリンダー錠による合鍵操作時にはボタンの規制が自動解除されて摘みが回転するので、良好な操作性を確保することができる。さらに、従来の防犯カバーを被せるのと異なり、摘みの形状を板状形状とすれば垂直・水平姿勢が視認できるので、一般的なサムターンと同様に、室内側からの施解錠状態を容易に確認することができる。
請求項2記載の防犯サムターンユニットによれば、サムターン筒と、サムターン筒の回転を阻止するストッパーと、ストッパーの係合を解除する一対のボタンと、サムターン筒に固定されて一体回転するローターと、ローターに内設されローターの回転を錠箱に伝達するとともに、錠箱からの回転入力に対しては開脚動作によってストッパーを係合解除方向に作動させる一対の挟持板とを設けたので、摘みの回転を錠箱へ伝達する一方、錠箱からの回転入力に対してはボタンによる規制を解除して摘みを回転可能とする回転伝達機構を、具体的に実現させることができ、これにより、不正解錠の阻止による防犯性の向上、良好な操作性の確保、施解錠状態の容易な視認性を達成することができる。
以下、本発明に係る防犯サムターンユニットの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る防犯サムターンユニットの施錠状態の縦断面図、図2はサムターン筒の分解斜視図、図3はストッパーの分離されたサムターン筒を背面側から見た斜視図、図4はコア軸、挟持板、ストッパーの分解斜視図、図5は施錠状態におけるサムターン筒の背面図である。
本実施の形態による防犯サムターンユニット100が取付けられる図示ない扉には、錠箱が設けられる。錠箱は、ラッチボルト、デッドボルト、及びこれらを扉の木口から進退させる錠箱機構部を内設している。錠箱のデッドボルトは、扉の屋外側の面に設けたシリンダー錠を合鍵(キー)によって、又は扉の屋内側の面に設けられたサムターン摘み(以下、単に「摘み」と称す)を回動することによって扉の木口から進退可能となっている。防犯サムターンユニット100は、以下の構成によって、摘み操作を有効又は不能にするよう作動される。
扉又は錠箱には固定筒21が固定される。固定筒21の軸線方向一端側の外周には一対の固定部23,23が突設され、固定部23,23は固定穴25を有している。固定筒21は、扉内に設けられた錠箱にこの固定穴25を介して固定される。
固定筒21の先端には中央穴27を有した飾り筒29が被せられて固定される。この飾り筒29の外周側となる固定筒21の先端部には、先端が平坦な円錐形状の化粧リング31が外装される。化粧リング31は、後端の折り曲げ部31aと、飾り筒29の後端面との間に配設されたバネ33の付勢力によって後端が扉の屋内面に押付けられる。
固定筒21の内部にはコア軸35が回転自在に内設され、コア軸35は後部が錠箱からの入出力軸37に連結されている。コア軸35は、先端面に突起板39を突設している。従って、入出力軸37が回転されれば、突起板39が回転され、逆に突起板39が回転されれば、入出力軸37が回転される。
固定筒21の先端側内部には、摘み41を有したサムターン筒43が回転自在に内設される。サムターン筒43の摘み41は、略板状に形成され、飾り筒29の中央穴27から屋内側へ突出されている。
図3に示すように、サムターン筒43の後部は、筒状部45となり、筒状部45には直径方向の両端に開口する切欠47が形成されている。筒状部45の内部には、筒状部45の軸線直交方向で摺動自在となる一対のストッパー49,51が内設されている。ストッパー49にはバネフック49aと、脚端挿入孔49bが形成されている。また、ストッパー51には、バネフック51aと、フック貫通穴51bと、脚端挿入孔51cとが形成されている。
一対のストッパー49,51は、フック貫通穴51bに挿通したバネフック49aと、バネフック51aとの間にストッパーバネ53が張架され、バネフック49a、バネフック51aが互いに接近する方向に付勢される。これにより、ストッパー49,51の端部49c,51dは、切欠47から突出し、固定筒21に形成された係合溝55に係合する。
ストッパー49,51の端部49c,51dが係合溝55に係合することで、サムターン筒43の回動は不能となる。また、このストッパー49,51にはブロック部49d,51eが設けられ、これらブロック部49d,51eは後述する挟持板と係合する。
一方、サムターン筒43の摘み41は、上板57と、下板59とに分割され、上下板57,59の間には揺動軸61によって揺動自在となった一対のボタン脚63,65が挟み入れられている。上下板57,59にはボタン穴57a,59aが設けられている。ボタン脚63,65は、揺動軸61の挿入穴63a,65aを挟んで一端側にボタン63b,65bが形成され、これらボタン63b,65bは上下板57,59のボタン穴57a,59aから突出される。
また、ボタン脚63,65には、ボタン63b,65bの反対側に、脚端63c,65cが形成され、脚端63c,65cは筒状部45へ突出して、ストッパー49,51の脚端挿入孔49b,51cに挿入される。従って、ストッパー49,51は、ボタン63b,65bが押下されることにより、脚端63c,65cが略水平に並ぶ位置関係となるように移動され(図8参照)、これにより、ストッパーバネ53の付勢力に抗して、端部49c,51dを筒状部45内に後退させる方向に移動させる。つまり、ボタン63b,65bを押下することにより、ストッパー49,51と係合溝55との係合が解除されるようになっている。
固定筒21の内部には、コア軸35とサムターン筒43との間に位置する略リング状のローター67が回動自在に内設されている。このローター67は、ビスなどの固定手段(図示せず)を介してサムターン筒43の筒状部45背面に固定される。ローター67は、中央部にコア軸35の突起板39を配置させている。ローター67には一対の挟持板69,71が内設され、挟持板69,71はローター直径方向一端に設けられるローター軸線方向の揺動軸73によって、他端側が開脚自在となる。
突起板39は、この挟持板69,71の間に配置される。挟持板69,71とローター67の内壁との間には一対の挟持板バネ75が配設され、挟持板バネ75は挟持板69,71を、突起板39に当接させる方向に付勢している。それぞれの挟持板69,71にはローター軸線方向でストッパー49,51に向かって突出するピン69a,71aが形成され、ピン69aはストッパー49のブロック部49dと、ピン71aはストッパー51のブロック部51eとローター半径方向の内側から当接するようになっている。
サムターン筒43と、サムターン筒43の回転を阻止するストッパー49,51と、ストッパー49,51の係合を解除する一対のボタン63b,65bと、サムターン筒43に固定されて一体回転するローター67と、ローター67に内設されローター67の回転を錠箱に伝達するとともに錠箱からの回転入力に対してはストッパー49,51を係合解除方向に作動させる一対の挟持板69,71とは、回転伝達機構91を構成している。
次に、上記の構成を有する防犯サムターンユニットの作用を説明する。
図6は施錠状態でボタンが押下されたサムターン筒の正面図、図7は施錠状態でボタンが押下された防犯サムターンユニットの縦断面図、図8は施錠状態で防犯サムターンユニットが押下されたサムターン筒の背面図、図9は解錠状態のサムターン筒の背面図、図10は解錠状態のサムターン筒の正面図、図11は錠箱からの入力により挟持板が開脚した防犯サムターンユニットの縦断面図、図12は挟持板が開脚されたローターの正面図、図13は挟持板が開脚された際のサムターン筒の背面図である。
図5に示す施錠状態において、摘み41は水平方向に位置し、サムターン筒43に内設されたストッパー49,51がストッパーバネ53の付勢力により切欠47から突出して係合溝55(図1,図8参照)に係合している。
防犯サムターンユニット100の施錠状態を解除するには、図6に示すように、摘み41から突出している表裏面のボタン63b,65bを押下する。
ボタン63b,65bが押下されると、図7に示すように、ボタン脚63,65が揺動軸61を介して揺動し、脚端63c,65cが図8に示すように略水平に並んだ位置関係に移動される。一対のストッパー49,51は、図8に示すように、脚端挿入孔49b,51cに挿入された脚端63c,65cによって作動され、端部49c,51dが係合溝55から抜脱される方向に移動される。
その結果、ストッパー49,51と係合溝55との係合が解除され、サムターン筒43は回転が可能となって、図9に示すように摘み41が垂直方向へと回転される。この際、摘み41の垂直位置では、固定筒21の内周に係合溝55が形成されていないため、ストッパー49,51は筒状部45内に後退したままの状態となる。従って、ボタン63b,65bは、図10に示すように、押下された状態のままに保持されることになる。
一方、図10に示した解錠状態から施錠状態にするには、ボタン63b,65bの操作に関わらず、単に摘み41を水平状態となるまで回転操作すればよい。すなわち、垂直状態から水平状態へと摘み41が回転されれば、その回転力がローター67、コア軸35を介して入出力軸37へ伝達されるとともに、ストッパー49,51が係合溝55に一致し、ストッパーバネ53の付勢力により端部49c,51dが係合溝55に係合し、再び図5に示した状態となり、ボタン63b,65bが突出して施錠が完了する。
また、施錠状態において、屋外側からシリンダー錠が合鍵によって操作されると、錠箱の入出力軸37が回転し、その回転に連動して図11に示すようにコア軸35が回転される。コア軸35が回転されると、図12に示すように、突起板39が傾き、これにより挟持板69,71が、挟持板バネ75の付勢力に抗して開脚する。挟持板69,71が開脚されると、図13に示すように、挟持板69、71のピン69a,71aがストッパー49,51のブロック部49d,51eに当接する。ピン69a,71aは、端部49c,51dが係合溝55から抜脱される方向へ、ストッパー49,51を移動させる。
これにより、施錠状態においても、シリンダー錠の操作によって、ストッパー49,51の規制が解除され、摘み41が回転されることになる。
なお、解錠状態において、屋外側からシリンダー錠を介して施錠状態とする場合は、ストッパー49,51が係合状態となっていないので、通常の施錠操作となる。また、挟持板69,71は、傾斜した突起板39によって開脚された後には、ローター67の内壁に当接し、さらに突起板39が回転されることで、ローター67を介してサムターン筒43を回転させることになる。
この防犯サムターンユニット100によれば、ボタン63b,65bを押下しながらの回転力が摘み41に加えられなければ、特に、一対の各ボタン63b,65bをそれぞれ押下した状態で摘み、回転を行わなければ、摘み41による解錠操作が行えず、これにより、挿入した針金や棒等を摘みに引っ掛ける等して、摘み41を回転することによる不正解錠が阻止される。また、一般的なサムターンと同様に、摘み41を摘んで回動操作が行え、施錠時にはボタン操作に関わらず施錠が行えるとともに、屋外からのシリンダー錠による合鍵操作時にはストッパー49,51が自動解除されて摘み41が回転されるので、良好な操作性が確保される。さらに、従来の防犯カバーが被せられる構成と異なり、摘み41の垂直・水平姿勢が視認可能となるので、一般的なサムターンと同様に、室内側からの施解錠状態が容易に確認できるようになる。
また、この防犯サムターンユニット100では、サムターン筒43と、ストッパー49,51と、ボタン63b,65bと、ローター67と、挟持板69,71とで回転伝達機構91を構成したので、ボタン63b,65bが押下されてストッパー49,51による規制が解除されるとサムターン筒43の回転は、ローター67、コア軸35を介して錠箱へと伝達される。一方、屋外側からシリンダー錠が操作され、錠箱から回転伝達機構91へ回転力が入力されると、コア軸35の突起板39によって挟持板69,71が開脚され、この開脚動作によって、ストッパー49,51が係合解除方向へ作動され、その結果、サムターン筒43及び摘み41がコア軸35と共に回転可能となる。これにより、不正解錠の阻止による防犯性の向上、良好な操作性の確保、施解錠状態の容易な視認性が達成可能となる。
なお、上述した実施の形態では、摘み41の形状を略板状に形成した例について述べたが、これに限ることはなく、楕円状に中途部分が膨出形状とされている形状としてもよく、あるいは錐状や角柱状などの形状としてもよい。
本発明に係る防犯サムターンユニットの施錠状態の縦断面図である。 サムターン筒の分解斜視図である。 ストッパーの分離されたサムターン筒を背面側から見た斜視図である。 コア軸、挟持板、ストッパーの分解斜視図である。 施錠状態におけるサムターン筒の背面図である。 施錠状態でボタンが押下されたサムターン筒の正面図である。 施錠状態でボタンが押下された防犯サムターンユニットの縦断面図である。 施錠状態で防犯サムターンユニットが押下されたサムターン筒の背面図である。 解錠状態のサムターン筒の背面図である。 解錠状態のサムターン筒の正面図である。 錠箱からの入力により挟持板が開脚した防犯サムターンユニットの縦断面図である。 挟持板が開脚されたローターの正面図である。 挟持板が開脚された際のサムターン筒の背面図である。
符号の説明
21…固定筒
35…コア軸
37…入出力軸
39…突起板
41…摘み
43…サムターン筒
49,51…ストッパー
53…ストッパーバネ
63b,65b…ボタン
67…ローター
69,71…挟持板
91…回転伝達機構
100…防犯サムターンユニット

Claims (2)

  1. 屋外側からはシリンダー錠、屋内側からは所定形状の摘みによって施解錠される錠箱を備えた扉に設けられる防犯サムターンユニットであって、
    前記摘みの回転を規制する一方、押圧によって該規制を解除する一対のボタンを、前記摘みの表裏面に突設し、
    前記摘みの回転を前記錠箱へ伝達する一方、前記錠箱からの回転入力に対しては前記ボタンによる規制を解除して該摘みを回転可能とする回転伝達機構を、前記摘みと前記錠箱との間に設けたことを特徴とする防犯サムターンユニット。
  2. 扉の屋内面側に固定される固定筒と、
    該固定筒に回転自在に内設され錠箱の入出力軸に連結されるコア軸と、
    屋内側へ突出する板状の摘みを有し前記固定筒内に回転自在に内設されるサムターン筒と、
    該サムターン筒に軸線直交方向で摺動自在に内設され該サムターン筒の外周から突出して前記固定筒に係合することで該サムターン筒の回転を阻止するストッパーと、
    該ストッパーを係合方向に付勢するストッパーバネと、
    前記摘みの表裏面に突出され同時に押圧されることで前記ストッパーの係合を解除する一対のボタンと、
    前記サムターン筒に固定されて一体回転するローターと、
    該ローターに内設され前記コア軸の突起板を挟持して該ローターの回転を前記コア軸に伝達するとともに、前記コア軸からの回転入力に対しては前記突起板によって開脚され、該開脚動作によって前記ストッパーを係合解除方向に作動させる一対の挟持板と、
    を具備したことを特徴とする防犯サムターンユニット。
JP2003280041A 2003-07-25 2003-07-25 防犯サムターンユニット Expired - Lifetime JP4413550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003280041A JP4413550B2 (ja) 2003-07-25 2003-07-25 防犯サムターンユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003280041A JP4413550B2 (ja) 2003-07-25 2003-07-25 防犯サムターンユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005042498A true JP2005042498A (ja) 2005-02-17
JP4413550B2 JP4413550B2 (ja) 2010-02-10

Family

ID=34265984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003280041A Expired - Lifetime JP4413550B2 (ja) 2003-07-25 2003-07-25 防犯サムターンユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4413550B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023761A (ja) * 2005-06-15 2007-02-01 Shibutani:Kk ドア錠
JP2007291808A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Alpha Corp サムターン装置
JP2009030394A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Miwa Lock Co Ltd 防犯サムターン

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023761A (ja) * 2005-06-15 2007-02-01 Shibutani:Kk ドア錠
JP4693635B2 (ja) * 2005-06-15 2011-06-01 株式会社シブタニ ドア錠
JP2007291808A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Alpha Corp サムターン装置
JP2009030394A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Miwa Lock Co Ltd 防犯サムターン

Also Published As

Publication number Publication date
JP4413550B2 (ja) 2010-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4401605B2 (ja) サムターン
JP4413550B2 (ja) 防犯サムターンユニット
JP4323780B2 (ja) 防犯サムターン
JP4343679B2 (ja) 防犯サムターン
JP4295542B2 (ja) 防犯サムターン
JP4588464B2 (ja) 防犯サムターン
JP4295574B2 (ja) 防犯サムターン
JP4460425B2 (ja) 防犯サムターン
JP4295589B2 (ja) 防犯サムターン装置
JP4530800B2 (ja) 施解錠装置
KR200483631Y1 (ko) 래치회동식 도어락 모티스
US20080087051A1 (en) Door lock and drive tube assembly thereof
JP4460419B2 (ja) 防犯サムターン及びそれに用いる保護キャップ
JP4588426B2 (ja) 防犯サムターン
JP4181844B2 (ja) 防犯サムターンの構造
JP4460428B2 (ja) 防犯サムターン
KR20120011545A (ko) 손잡이에 가압식 버튼 록킹 장치를 구비한 튜블러 록
CN109386186B (zh) 门闩转动式门锁插芯
JP4588399B2 (ja) 防犯サムターン
JP4369296B2 (ja) 面付錠
JP2554582Y2 (ja) シリンダ錠
JP4295577B2 (ja) 防犯サムターン
KR200307237Y1 (ko) 도어 손잡이
JP4174285B2 (ja) 防犯用サムターン装置
JP4530760B2 (ja) サムターン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091118

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4413550

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131127

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term