JP3134388U - 押ボタン錠 - Google Patents

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JP3134388U
JP3134388U JP2007002912U JP2007002912U JP3134388U JP 3134388 U JP3134388 U JP 3134388U JP 2007002912 U JP2007002912 U JP 2007002912U JP 2007002912 U JP2007002912 U JP 2007002912U JP 3134388 U JP3134388 U JP 3134388U
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敏之 宮本
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敏之 宮本
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Abstract

【課題】 従来公知のキー付き錠の煩雑さやダイヤル式錠の操作性や安全性に関する各問題点をクリヤーした錠を提供する。
【解決手段】 複数の押ボタンを予め定めた回数押すことにより開錠が可能となる押ボタン錠であって、一方向へ回転附勢され対応する複数の押ボタンを押すことにより、送り機構を介して同一ピッチで同一方向へ回転させられる外周にそれぞれ溝部を設けた複数のロック解除円盤と、一方向へ摺動附勢され前記各ロック解除円盤に設けた各溝部に嵌入可能な歯部を有し、表側サムターンの回転に伴って上下動するロック解除プレートと、前記表側サムターンの回転が許容された後に該表側サムターンの回転に伴って動作し前記ロック解除円盤を元位置に戻すオートリセット手段と、リセットボタンを手動で押すことにより前記ロック解除円盤を元位置に戻す手動リセット手段とを備える。
【選択図】 図2

Description

この考案は、とくにドアの補助錠として用いて好適な押ボタン錠に関する。
近年、留守宅を狙った盗難被害が増大しており、この場合、メイン錠の他に、補助錠を付けることは有効な防犯対策として推奨されている。
従来、この補助錠を含むドアの錠としてはキーを用いて開錠を行うキー付きのものと、数字入りの複数のダイヤルを用い、該ダイヤルを回転させることによって数字合わせを行い、予め定められた数字を組み合わせることによって開錠を行うダイヤル式のものとの2種類のものが下記する特許文献1〜2によって公知である。
特開2004−116110号公開特許公報 実公平8−3623号実用新案公報
上述した特許文献1に示されるキー付きの錠は、現在でもドアの錠として主流であるが、キーを紛失したり、キーを忘れたりした場合には開錠することができないという問題があった。また、このキー付きの錠を補助錠とする場合には、キーが増えることにより煩雑になるという問題もあった。
次に、上述した特許文献2に示されるダイヤル式の錠は、キーを必要としない点で有利であるが、暗いところでは操作しにくい上に、往々にしてダイヤルの数字合わせをして開錠した後に、そのままで放置してしまい易く、秘密にしておくべき、数字の組み合わせを往々にして他人に知られてしまうという問題があった。
この考案の目的は、上述した従来公知の錠の持つ各問題点をクリヤーした錠を提供せんとするにある。
上述した目的を達成するためにこの考案は、複数の押ボタンを予め定めた回数押すことにより開錠が可能となる押ボタン錠であって、一方向へ回転附勢され対応する複数の押ボタンを押すことにより、送り機構を介して同一ピッチで同一方向へ回転させられる外周にそれぞれ溝部を設けた複数のロック解除円盤と、一方向へ摺動附勢され前記各ロック解除円盤に設けた各溝部に嵌入可能な歯部を有し、表側サムターンの回転に伴って上下動するロック解除プレートと、前記表側サムターンの回転が許容された後に該表側サムターンの回転に伴って動作し前記ロック解除円盤を元位置に戻すオートリセット手段と、リセットボタンを手動で押すことにより前記ロック解除円盤を元位置に戻す手動リセット手段とを備えたことを特徴とする。
その際にこの考案は、前記送り機構を、前記押ボタンに取り付けられて一方向へ摺動可能な送り棒と、この送り棒によって旋回させられて前記ロック解除円盤を間欠的に回転させるカム送り部材とで構成したことを特徴とする。
さらにこの考案は、前記オートリセット手段を、前記表側サムターンと共に回転する第1軸部に取り付けられた第2カム部材を介して動作させられ、前記カム送り部材を動作させるリセット部材で構成する。
さらにこの考案は、前記手動リセット手段を、前記リセットボタンを介して摺動させられ、前記カム送り部材を動作させるリセット棒で構成する。
そしてこの考案は、被施錠体と、この被施錠体の外側に取り付けられる表側ケース体と、前記被施錠体の内側に取り付けられる裏側ケース体と、前記表側ケース体より前記被施錠体を貫通して前記裏側ケース体へ回転可能に伸長させた第1軸部と、前記表側ケース体より突出して設けられ前記第1軸部に対し所定の回転トルクの範囲内においてのみ該第1軸部を回転させる表側サムターンと、前記第1軸部の自由端側に設けた第1係合部と磁力吸着しつつ係合する第2係合部を有し前記裏側ケース体に回転可能に取り付けられた第2軸部と、この第2軸部に取り付けられた裏側サムターンと、前記第2軸部に取り付けられたロック作動杆を介して摺動させられるデットボルトと、一方向に回動附勢され前記表側ケース体内に回転可能に取り付けた複数のロック解除円盤と、前記表側ケース体に取り付けられた押ボタンと連動して前記ロック解除円盤を回転させる送り機構と、一方向に摺動附勢され前記各ロック解除円盤に設けたロック解除溝に嵌入可能な歯部を有し前記第1軸部の回転に伴って前記ロック解除溝の位置と前記歯部の位置が一致した時に摺動可能となるロック解除プレートと、前記表側サムターンの回転に伴って前記送り機構のカム部材と前記ラチェットギアの係合を解離させるリセット部材と、このリセット部材を手動で動作させるリセットボタンを有することを特徴とする。
この考案によれば、押ボタンを予め定めた回数押すだけで、ロック解除円盤の溝部が同一方向に揃い、該表側サムターンの回転を阻止しているロック解除プレートの移動が可能となるので、表側サムターンの回転が可能となって開錠でき、外出時には表側サムターンを施錠側へ回すことにより施錠を行うことができるので、キーを用いることなく開錠と施錠を行うことができるものである。
以下にこの考案に係る押しボタン錠の一実施例を、補助錠とした場合について図面に基づいて詳細に説明するが、これをメイン錠として用いることは任意である。
図1と図3において、被施錠体としてのドア1を挟んで表側(外側)に表側ケース体2が、裏側(内側)に裏側ケース体3が取り付けられており、ドア1に設けた挿通孔1aと表側ケース体2の表板2aに設けた挿通孔2c、及び裏板2bに設けた挿通孔2dを貫通して表側ケース体2側より第1軸部4が裏側ケース体3側へ伸び、さらにこの裏側ケース体3の裏板3cに設けた挿通孔3dを貫通して該裏側ケース体3内へ伸びている。
第1軸部4が表側ケース体2の表板2aに設けた挿通孔2cより表側へ突出した部分には、表側サムターン5が取り付けられているが、この表側サムターン5と第1軸部4との間には、所定の力以上で回転トルクを加えると空回りする、空転機構6が設けられている。その空転機構6は、表側サムターン5に設けた取付孔5a内にボール7とコンプレッションスプリング8を収容させてボール7を一方向へ摺動附勢させ、第1軸部4にボール7の一部を嵌入させる嵌入凹部4aを設けたものである。尚、指示記号9のものは詰めビスである。また、表側サムターン5は、鍔部5bを表側ケース体2の表板2aの内側に係合させて、表側へ抜け出て来ないように抜け止め規制されると共に、第1軸部4にも止め輪10を取り付けて表側ケース体2の内側へ係合させることにより表側へ抜け出てこないように抜け止め規制がしてある。尚、この抜け止め規制の構成に限定はない。
表側ケース体2内部には、とくに図1乃至図4に示したように、各支持部材13a,13aの間に各支軸13を介して4個のラチェットギア11が回転可能に取り付けられている。このラチェットギア11と組み合わせて同じく4個のロック解除円盤12が、各支軸13に固定されて該支軸13と共に回転可能に取り付けられており、このロック解除円盤12の外周半径方向には、ロック解除溝12aが設けられている。尚、ラチェットギア11とロック解除円盤12との組み合わせの数は、図示のものに限定されない。各ラチェットギア11は、支軸13との間に弾設したゼンマイばね14によって常に一方向(図示のものでは反時計方向)へ回転を附勢されている。尚、このゼンマイばね14はロック解除円盤12の方に設けても良い。
各ラチェットギア11とロック解除円盤12とは、係合手段18によって互いに共に回転することが可能である。この係合手段18は、とくに図2と図4及び図6に示したように、各ロック解除円盤12の面部軸方向に設けられた係止孔12b内にコンプレッションスプリング15によって一方向へ摺動附勢されて挿入され、その先端を各ラチェットギア11の面部の軸方向に等間隔かつ放射状に設けた複数の係合孔11aの一つに先端を挿入させたロックピン16によって構成されている。尚、指示記号16aは、コンプレッションスプリング15を弾設するための鍔部である。そして、ロックピン16の一端を図示してない治具を用いて係止孔12bより抜くことにより、相互に独立して回転が可能となり、ロック解除溝12aの位置を変えることが可能である。
尚、この係合手段18のロックピン16の設置位置は、図示した実施例のものに限定されず、ロックピン16をコンプレッションスプリング15と共にラチェットギア11側に設置しても良い。その場合には複数の係合孔はロック解除円盤の側に設けることになる。
各ラチェットギア11は、とくに図2、図3及び図5に示したように、カム送り部材19と、送り棒20と、この送り棒20へ取り付けた押ボタン21からなる送り機構Aによって1歯毎に回転が可能である。各カム送り部材19は各ラチェットギア11に隣接しており、一端部を各ラチェットギア11の歯部11b側へ曲げることによって、該歯部11bと係合する爪部19aを有し、各支軸13に対し揺動可能に枢支されている。このカム送り部材19は側面略C字形状を呈した弾性を有するもので、爪部19aを設けた側と支軸13による枢支位置を挟んで反対側に設けた当接部19bを、軸方向へ摺動可能に表側ケース体2内部に設けた送り棒20に設けた係合部20aと当接させている。
送り棒20は、とくに図2と図3に示したように、表側ケース体2の表板2aと裏板2bの間に摺動可能に軸架されており、表側ケース体2より挿通孔2eを介して突出した部分に押ボタン21が取り付けられている。この送り棒20は、押ボタン21に設けた鍔部21aによって、表側ケース体2より抜け止め規制されているが、送り棒20自体に止め輪を設けることによって抜け止め規制させても良い。さらに、送り棒20を弾性手段によって、一方向へ摺動附勢させることは任意である。
とくに図1乃至図4に示したように、各ロック解除円盤12の上部に位置して、それぞれロック解除歯部22aを設けたロック解除プレート22が、引張スプリング22c,22cによって上下方向へ摺動附勢されて設けられており、各ロック解除歯部22aは各ロック解除円盤12に設けたロック解除溝12aが対向する位置に来ることによって該ロック解除溝12aへ嵌入可能である。このロック解除プレート22には、第1軸部4に近接して隆起部22bが設けられ、この隆起部22bは第1軸部4に取り付けた第1カム部材23と対向位置にあり、その回動軌跡内に位置している。
とくに図1乃至図5に示したように、各ラチェットギア11の奥側に位置して、オートリセット手段Bを構成するリセット部材24が、引張コイルスプリング24bを介して上下方向へ摺動附勢されて取り付けられている。このリセット部材24には、カム送り部材19の爪部19aの一つに当接する傾斜押圧部26aが設けられると共に、各爪部19aは連結杆25を介して連結され、同一方向へ共に揺動可能である。リセット部材24の上端部は傾斜受圧部26bが設けられており、この傾斜受圧部26bは第1軸部4の高さまで伸長している。この傾斜受圧部26bは第1軸部4に第1カム部材23とはその位置を変えて取り付けた第2カム部材27と対向し、その回動軌跡内に位置している。尚、リセット部材24の上下方向への摺動附勢は、爪部19aの弾力によってなされるように構成しても良い。
リセット部材24にはさらに角状のガイド長孔24aが設けられ、このガイド長孔24aに先端の傾斜部28aを嵌入させて、手動リセット手段Cを構成するリセット棒28が軸方向へ摺動可能に設けられている。このリセット棒28が表側ケース体2の表板2aに設けた軸受孔2fを貫通し、その先端部分にリセットボタン29が取り付けられている。とくに図3に示したように、リセット棒28はこれを表側ケース体2内で支える支承板30との間に、コンプレッションスプリング31を弾設することにより、一方向へ摺動附勢されている。リセットボタン29はその鍔部29aを軸受孔2fに係合させることにより、抜け止め規制されているが、この抜け止め規制はリセット棒にフランジ部や止め輪を設けることによって行っても良い。
次に、とくに図2に示したように、ドア1の内側に取り付けた裏側ケース体3の表板3aに設けた取付孔3bには、裏側サムターン32が鍔部32bを介して抜け止め規制されて回転可能に取り付けられており、この裏側サムターン32に締付ねじ32aを介して第2軸部33が同軸に取り付けられている。この第2軸部33には、とくに図8に示したように、その先端に第1軸部4の第1係合部4bと係合する第2係合部33aが設けられると共に、ロック作動杆34が共に回転可能となるように取り付けられている。とくに図8に示したように、第1係合部4bと第2係合部33aは、それぞれ対向位置に設けた45度幅を有する各一対の凸部4c,4cと凸部33b,33b及びそれぞれ対向位置に設けた135度幅を有する凹部4d,4dと凹部33c,33cとから成り、各凸部4cと凸部33bとの間には90度のクリアランスが生ずるように、その設置位置を定めて噛み合わせてある。さらに、第1軸部4の先端に設けた突部4eが第2軸部33に設けた軸穴33dに嵌入している。
裏側ケース体3内にはさらに、とくに図2と図7に示したように、デットボルト35が摺動可能に設置されてその一端側が開口部3eから出没可能となるように構成されると共に、その係合凹部35aにロック作動杆34の先端が嵌入している。
次に、動作について説明する。押ボタン錠がロック状態にある時、開錠しようとして表側サムターン5を図1に示したように「開」の方向へ回しても、ロック解除プレート22の各ロック解除歯部22aが、ロック解除円盤12の各ロック解除溝12aと対向位置にないので、第1軸部4と共に回転する第1カム部材23が、ロック解除プレート22の隆起部22bに当接し、これを下押ししても、ロック解除プレート22を押し下げることができず、該第1軸部4の回転が阻止されることから開錠することができない。この状態を摘まみ32の側から見た状態が図9の(a)である。
ここで表側サムターン5を無理に回転させようとすると、空転機構6が動作してボール7が取付孔5a内に引っ込む結果、空回りすることになる。また、表側サムターン5を「閉」の矢印方向へ回しても、図7に示したように、デットボルト35に設けたストッパー35bが、裏側ケース体3の内側へ当接していることにより、閉方向へのさらなる摺動を阻止されているので、回転することはできない。
そこで、開錠に当っては各押ボタン21を順次予め定めた回数だけ押す必要がある。しかし、各押しボタン21がすでにいたずら等によって押されて、ロック解除円盤12が元位置にないことを考慮し、念のためにリセットボタン29を押して各ロック解除円盤12の位置を確実に元位置に戻しておくことが必要である。こうした後、各押ボタン21への押圧動作に伴い、送り機構Aの送り棒20が共に軸方向へ摺動してその各係合部20aで各カム送り部材19を支軸13を支点に回転させ、その爪部19aで各ラチェットギア11の歯部11bを個別に一歯ずつ回転させる。すると、各ロック解除円盤12が対となっているラチェットギア11と共に各押ボタン21を押した回数分だけ回転するので、各押ボタン21に対し予め定められた回数を押すことにより各ロック解除円盤12の各ロック解除溝12aが、ロック解除プレート22の各ロック解除歯部22aと対向する位置に来る。
そこで、表側サムターン5を開錠方向(時計方向)へ回すと、共に回転しようとする第1軸部4に取り付けた第1カム部材23によって、隆起部22bを介して下押しされるロック解除プレート22の下降が可能となり、この第1軸部4の回転が可能となる。その結果、第1係合部4bと第2係合部33aが磁力吸着していることにより、図9の(b)に示したように、共に回転することが可能となる第2軸部33がロック作動杆34を回転させることにより、デットボルト35を摺動させて裏側ケース体3内へ引込ませてロック解除される。
表側サムターン5をさらに時計方向へ回転させると、第1カム部材23がロック解除プレート22の隆起部22bを乗り越えることにより、該ロック解除プレート22は引張コイルスプリング22c,22cの弾力により元位置に戻って、各ロック解除歯部22aをロック解除円盤12のロック解除溝12aより脱出させる。
次いで、第2カム部材27が旋回継続してカム部27aで、オートリセット手段Bのリセット部材24の傾斜受圧部26bを下押しした後、さらに旋回してリセット部材24に対する押し下げ動作を終えるので、この下押し時に該リセット部材24の傾斜押圧部26aは、送り機構Aのカム送り部材19の一つの爪部19aを押して、図5に示したように、左側へ揺動させるので、すると、連結杆25により他の各爪部19aが共に一斉に左方向へ揺動して各爪部19aが各ラチェットギア11の各歯部11bより外れることにより、ゼンマイばね14の弾力によって各ラチェットギア11とロック解除円盤12が共に回転して元位置に戻ることになってリセットされる。ここで表側サムターン5の時計方向のさらなる回転は、図1に示したように、ストッパー部36に当接することによって阻止される。
このようにして開錠動作がなされ、ドア1を開くことが可能となる。尚、このラチェットギア11とロック解除円盤12が元位置に戻る回転は、図2と図3に示したラチェットギア11に設けたストッパー11cが、支持部材13aの突出部13bへ当接することによって常に定位置で停止される。
次に、ドア1を開いて内部に入り内側にて施錠する場合には、裏側サムターン32をロック方向へ回すと、互いの第1係合部4bと第2係合部33aとは磁力吸着していることから、第1軸部4は共に回転しようとするが、この状態においては、第1軸部4はロック解除プレート22の下降が阻止されているため回転できない。しかし、裏側サムターン32をさらに力を込めて回転させることにより、第2軸部33のみが、図9の(c)に示したように、磁力吸着力に抗して分離回転し、ロック作動杆34を介してデットボルト35が裏側ケース体3の開口部3eより摺動突出して施錠されることになる。
この施錠状態をドア1の内側より解除する場合には、裏側サムターン32をロック方向とは逆のロック解除方向へ回すと、第1軸部4は回転せず、裏側サムターン32のみが第2軸部33と共に回転することになるので、共に回転するロック作動杆34を介してデットボルト35が、裏側ケース体3の内側方向へ摺動してロック状態が解除され、第1係合部4bと第2係合部33aとの位置関係は、図9(b)に示したようになる。しかる後、ドア1の内側からの施錠及び開錠は、裏側サムターン32が上述したようにして第2軸部33と共に反復回動することにより、第1軸部4は回転することなく何回でも行うことができる。
次に、外出時の施錠であるが、ドア1を閉めて表側サムターン5をロック方向(反時計方向)へ回そうとした場合、共に回転する第1軸部4の第1カム部材23が、ロック解除プレート22を下押しするが、ロック解除歯部22aはロック解除円盤12のロック解除溝12aの位置にはないので、表側サムターン5を回転させることはできない。そこで、念のためリセットボタン29を押してリセット棒28を動作させて、各ラチェットギア11を各ロック解除円盤12と共に元位置に戻した後、各押ボタン21を押して、各ロック解除円盤12を開錠の時と同じように回転させて、各ロック解除溝12aをすべて上側に位置させる。すると、表側サムターン5は開錠方向(反時計方向)へ回転が可能となり、共に回転する第1軸部4を介して表側サムターン5の回転は可能となる。そこで、さらに第2軸部33が回転してロック作動杆34を介してデットボルト35を裏側ケース体3より突出させてロックが可能となる。しかる後、手動リセット手段Cのリセットボタン29を押すと、リセット棒28の傾斜部28a を介してリセット部材24が降下して、カム送り部材19の各爪部19aと各ラチェットギア11の各歯部11bとの間の係合を外すので、ゼンマイばね14の弾力によりラチェットギア11とロック解除円盤12が回転して元位置に戻り、外側から見てもロック状態が完了することになる。尚、表側からこのサムターン5を回して施錠時に、リセットボタン29を押すのは、いたずら等により各押ボタン21が押されていることを考慮したものである。
次に、押ボタン21の押圧回数の変更は、ロック解除円盤12に取り付けた係合手段15のロックピン16を、専用治具を用いて軸方向へ移動させてその先端側が嵌入しているラチェットギア11の係合孔11aより抜き、ラチェットギア11を空転させることにより、ロックピン16が嵌入する係合孔11aの位置が変わるので、望む位置の係合孔11aがロックピン16の位置に来たところで、ロックピン16を離すと、コンプレッションスプリング15の弾力で該ロックピン16の先端側が当該係合孔11aへ嵌入することによりなされる。
尚、ロックピン16はこれをラチェットギア11側に設け、このロックピン16を挿入させる係合孔をロック解除円盤12の側へ設けても良い。
この考案は以上のように構成したので、ドア等に設置するメインの錠としての使用も可能であるが、キーを必要とすることがなく、第三者から開錠番号を知られることがないので、主として補助錠の錠として用いることにより、より防犯上の安全性を高めることができるものである。
この考案に係る押ボタン錠の正面図である。 図1に示した押ボタン錠の内部構造を示す側断面図である。 図1に示した押ボタン錠の内部構造の表側ケース体の部分を断面方向を変えて見た側面図である。 図1に示した押ボタン錠の表側ケース体の内部構造を示す正面断面図である。 図1に示した押ボタン錠の内部構造を断面方向を変えて見た正面断面図である。 押ボタンの押圧回数の変更手段を説明する説明図である。 裏側ケース体の内部構造を説明する説明図である。 第1軸部と第2軸部の接続部分を説明する斜視図である。 第1軸部と第2軸部の係合離脱関係を説明する説明図である。
符号の説明
A 送り機構
B オートリセット手段
C 手動リセット手段
1 ドア(被施錠体)
1a 挿通孔
2 表側ケース体
2a 表板
2b 裏板
2c,2d,2e 挿通孔
2f 軸受孔
3 裏側ケース体
3a 表板
3b 取付孔
3c 裏板
3d 挿通孔
3e 開口部
4 第1軸部
4a 嵌入凹部
4b 第1係合部
4c 凸部
4d 凹部
4e 突部
4f ストッパー部
5 表側サムターン
5a 取付孔
5b 鍔部
6 空転機構
7 ボール
8 コンプレッションスプリング
9 詰めビス
10 止め輪
11 ラチェットギア
11a 係合孔
11b 歯部
11c ストッパー
12 ロック解除円盤
12a ロック解除溝
12b 係止孔
13 支軸
13a 支持部材
13b 突出部
14 ゼンマイばね
15 コンプレッションスプリング
16 ロックピン
16a 鍔部
17 ロック解除ピン
18 係合手段
19 カム送り部材
19a 爪部
19b 当接部
19c フランジ部
20 送り棒
20a 係合部
21 押ボタン
21a 鍔部
22 ロック解除プレート
22a ロック解除歯部
22b 隆起部
22c 引張スプリング
23 第1カム部材
23a トーションスプリング
23b 支軸
23c 引張コイルスプリング
24 リセット部材
24a ガイド長孔
24b 引張コイルスプリング
25 連結杆
26a 傾斜押圧部
26b 傾斜受圧部
27 第2カム部材
27a カム部
28 リセット棒
28a 傾斜部
29 リセットボタン
29a 鍔部
30 支承板
31 コンプレッションスプリング
32 裏側サムターン
32a 締付ねじ
32b 鍔部
33 第2軸部
33a 第2係合部
33b 凸部
33c 凹部
33d 軸穴
34 ロック作動杆
35 デットボルト
35a 係合凹部
35b ストッパー
36 ストッパー部

Claims (5)

  1. 複数の押ボタンを予め定めた回数押すことにより開錠が可能となる押ボタン錠であって、一方向へ回転附勢され対応する複数の押ボタンを押すことにより、送り機構を介して同一ピッチで同一方向へ回転させられる外周にそれぞれ溝部を設けた複数のロック解除円盤と、一方向へ摺動附勢され前記各ロック解除円盤に設けた各溝部に嵌入可能な歯部を有し、表側サムターンの回転に伴って上下動するロック解除プレートと、前記表側サムターンの回転が許容された後に該表側サムターンの回転に伴って動作し前記ロック解除円盤を元位置に戻すオートリセット手段と、リセットボタンを手動で押すことにより前記ロック解除円盤を元位置に戻す手動リセット手段と、を備えたことを特徴とする、押ボタン錠。
  2. 前記送り機構は、前記押ボタンに取り付けられて一方向へ摺動可能な送り棒と、この送り棒によって旋回させられて前記ロック解除円盤を間欠的に回転させるカム送り部材とで構成したことを特徴とする、請求項1に記載の押ボタン錠。
  3. 前記オートリセット手段は、前記表側サムターンと共に回転する第1軸部に取り付けられた第2カム部材を介して動作させられ、前記カム送り部材を動作させるリセット部材を有することを特徴とする、請求項1に記載の押ボタン錠。
  4. 前記手動リセット手段は、前記リセットボタンを介して摺動させられ、前記カム送り部材を動作させるリセット棒を有することを特徴とする、請求項1に記載の押ボタン錠。
  5. 被施錠体と、この被施錠体の外側に取り付けられる表側ケース体と、前記被施錠体の内側に取り付けられる裏側ケース体と、前記表側ケース体より前記被施錠体を貫通して前記裏側ケース体へ回転可能に伸長させた第1軸部と、前記表側ケース体より突出して設けられ前記第1軸部に対し所定の回転トルクの範囲内においてのみ該第1軸部を回転させる表側サムターンと、前記第1軸部の自由端側に設けた第1係合部と磁力吸着しつつ係合する第2係合部を有し前記裏側ケース体に回転可能に取り付けられた第2軸部と、この第2軸部に取り付けられた裏側サムターンと、前記第2軸部に取り付けられたロック作動杆を介して摺動させられるデットボルトと、一方向に回動附勢され前記表側ケース体内に回転可能に取り付けた複数のロック解除円盤と、前記表側ケース体に取り付けられた押ボタンと連動して前記ロック解除円盤を回転させる送り機構と、一方向に摺動附勢され前記各ロック解除円盤に設けたロック解除溝に嵌入可能な歯部を有し前記第1軸部の回転に伴って前記ロック解除溝の位置と前記歯部の位置が一致した時に摺動可能となるロック解除プレートと、前記表側サムターンの回転に伴って前記送り機構のカム部材と前記ラチェットギアの係合を解離させるリセット部材と、このリセット部材を手動で動作させるリセットボタンを有することを特徴とする、押ボタン錠。
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