JP2008190215A - 符号錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別な探索器具を用いることなく解錠符号の探索が容易に行えるようにする。
【解決手段】ダイヤル毎の解錠符号を探索するための解錠符号探索機構100を備える。解錠符号探索機構100はアクチュエータの外筒の回動角度範囲を超えて内筒を回動させたときこれに応動して作動軸を設定量を超えて変位させる機構と、作動軸上の各ダイヤルの位置にそれぞれ配置される解錠符号の探索部材101とを含む。探索部材101と対向するロックギヤ5の側面に係合段部57が形成される。探索部材101は突部105を備え、突部105は作動軸が設定量を超えて変位したとき、解錠符号が揃えられていない回動角度のダイヤルに対応するロックギヤ5に対してはロックギヤ5の回動を許容する状態でロックギヤ5の側面に当接し、解錠符号が揃えられている回動角度のダイヤルに対応するロックギヤ5に対しては係合段部57に係合してロックギヤ5の回動を規制する。
【選択図】図25

Description

この発明は、各種ロッカー、キャビネット、貸金庫などの扉の部分に組み込まれる符号錠装置に関し、特にこの発明は、ロッカーなどの使用者が各ダイヤルの解錠符号を忘れるなどのトラブルが発生したときに解錠符号を探索することが可能な機能を具備した符号錠装置に関する。
ゴルフ場などの各種施設では、客が各客に貸与されるロッカーの鍵を紛失するというトラブルが頻発しており、これに対処するため、ロッカーに組み込まれる錠として、鍵を必要としない符号錠装置が導入されるようになった。
従来、符号錠装置には、各ダイヤルの解錠符号が固定的に設定されているタイプのものと、客が各ダイヤルの解錠符号を自在に設定するようにしたタイプのものとがある。ここで、「解錠符号」とは、符号錠装置を解錠するためのダイヤル毎の符号をいい、全てのダイヤルの解錠符号の並びを「解錠符号列」という。例えば、4個のダイヤルを備える符号錠装置であって各ダイヤルの符号が「0」〜「9」の数字で構成されている場合、解錠符号列は4桁で構成される数字になる。
施錠に際し、各ダイヤルについてダイヤルを回して解錠符号を揃えることにより解錠符号列を整列させた後、撮みを掴んで回動操作する。この回動操作に掛止機構が応動し、扉側の掛止片がロッカー本体側の受け金具に係合する。その後、各ダイヤルを回して解錠符号列を適当に崩すと、符号錠装置は施錠状態になる。
解錠に際しては、各ダイヤルについてダイヤルを回して解錠符号を揃えることにより解錠符号列を整列させた後、撮みを掴んで前記と反対方向へ回動操作する。この回動操作に掛止機構が応動し、扉側の掛止片がロッカー本体側の受け金具より外れて扉の開放が可能となる。その後、施錠操作を行った上で解錠符号列を崩して施錠状態に戻しておく。
各ダイヤルの解錠符号を自在に設定することが可能なタイプの符号錠装置では、施錠操作に先立ち、客はダイヤル毎に好みの解錠符号を自ら設定する。その後、施錠を行うが、客が解錠符号列を忘れてしまうことがあり、その結果、符号錠装置の解錠が困難となる。このようなトラブルが発生したとき、施設側ではロッカーをこじ開けたり、符号錠装置を分解し内部機構の動作状態からダイヤル毎に解錠符号を探索して解錠したりする必要があり、施設側の経済的負担や労力は大きなものとなる。なお、解錠符号列を忘れるという事態は解錠符号列が固定的に設定されているタイプの符号錠装置についても同様に起こり得るものであり、トラブル発生時には、施設側で解錠符号列を調べて解錠作業を行う必要がある。
上記の不都合を解消するために、先般、解錠符号をダイヤル毎に外部から探索可能となすことにより、客が解錠符号列を忘れたことに起因するトラブルの発生に迅速に対応できる解錠符号の探索方法が提案された。この探索方法は、各ダイヤル機構における回転部位の決められた角度位置に近接スイッチが感応する感応体を設けておき、近接スイッチのセンサ部をダイヤル機構に近づけた状態でダイヤル機構を操作することにより、感応体がセンサ部に接近する角度位置がきたとき、近接スイッチを感応させて解錠符号を探索するものである(例えば、特許文献1参照)。
特許第2729778号公報
しかしながら、上記の探索方法では、近接スイッチのセンサ部が組込まれた探索器具を用いる必要があり、解錠符号の探索作業が大掛かりとなって繁雑である。また、探索器具を施設に常設しておく必要があるため、その保管場所を確保しなければならず、探索器具の保守や点検が必要となる。
この発明は、上記問題に着目してなされたもので、特別な探索器具を用いることなく解錠符号の探索が容易に行える符号錠装置を提供することを目的とする。
この発明による符号錠装置は、周面に複数の符号が表された複数個のダイヤルと、各ダイヤルを決められた位置で回動可能に支持する軸方向へ往復動可能な作動軸と、解錠操作および施錠操作に一体に応動する内筒および外筒を有し前記内筒にはマスター鍵が未挿入の状態で外筒と係合しマスター鍵が挿入された状態で外筒との係合が外れて外筒内で内筒を回動可能となす錠機構が組み込まれたアクチュエータと、前記外筒と前記作動軸との間に設けられ外筒の回動に応動して作動軸を設定量だけ往復動させる往復動機構と、前記作動軸上の各ダイヤルの位置にそれぞれ設けられ前記作動軸の設定量の移動に伴って移動することにより各ダイヤルと係合して解錠符号を記憶するダイヤル毎のロックギヤと、全てのダイヤルの解錠符号が揃えられたときアクチュエータの作動を許容し全てのダイヤルの解錠符号が揃えられなかったときアクチュエータの作動を規制するロック機構と、各ダイヤルの解錠符号を探索するための解錠符号探索機構とを備えたもので、前記内筒には内筒の正逆回動に応動して係脱動作する掛止機構が設けられ、前記外筒は掛止機構の係脱動作に必要な角度範囲を回動するように支持されて成る。
前記解錠符号探索機構は、前記アクチュエータの内筒と前記作動軸との間に設けられ前記外筒の回動角度範囲を超える内筒の回動に応動して作動軸を前記設定量を超えて変位させる変位機構と、前記作動軸上の各ダイヤルの位置にそれぞれ配置される解錠符号の探索部材とを含んでいる。各ロックギヤの前記探索部材と対向する側面にはそれぞれ係合段部が形成されるとともに、各探索部材は、作動軸が設定量を超えて変位したとき、解錠符号が揃えられていない回動角度のダイヤルに対応するロックギヤに対してはロックギヤの回動を許容する状態でロックギヤの側面に当接し、解錠符号が揃えられている回動角度のダイヤルに対応するロックギヤに対しては前記係合段部に係合してロックギヤの回動を規制する突部を備えている。
上記した構成の符号錠装置において、符号錠装置の使用者が解錠符号列を忘れてしまったとき、その解錠符号列を探索するのに、アクチュエータの錠機構をマスター鍵により解錠して内筒と外筒との係合を外すと、外筒内で内筒が回動することが可能な状態となる。つぎに、マスター鍵を回して内筒を外筒の回動角度範囲を超えて回動させると、作動軸は設定量を超えて変位し、各ダイヤルについて探索部材の突部がロックギヤの側面に当接する。この場合に、解錠符号が揃えられていない回動角度のダイヤルについては、対応するロックギヤの側面に探索部材の突部がロックギヤの回動を許容する状態で当接する。また、解錠符号が揃えられている回動角度のダイヤルについては、対応するロックギヤの係合段部に探索部材の突部が係合してロックギヤの回動を規制する。解錠符号が揃えられていない回動角度のダイヤルについては、ダイヤルを回して対応するロックギヤの係合段部に突部が係合するまでロックギヤを一体に回動させる。ロックギヤの係合段部が突部の角度位置までくると、突部が係合段部と係合しロックギヤの回動を規制する。このとき、ダイヤルの解錠符号が揃った状態になっているので、そのダイヤルの回動角度、すなわち、使用者がダイヤル操作によって解錠符号を揃えるための整列位置に止まったダイヤルの符号を確認することで解錠符号が判明する。
この発明の好ましい実施態様において、前記変位機構は、内筒の外周面に突設された突起体を含み、外筒の周方向に沿って形成された貫通溝より前記突起体の先端を外筒の外周へ突出させている。
この実施態様では、内筒を外筒の回動角度範囲を超えて回動すると、内筒の外周面に突設された突起体は外筒に形成された貫通溝より突出しているので、突起体が作動軸の位置までくると、突起体の先端が作動軸の端部を押圧することにより作動軸が変位する。
この発明の上記した構成において、探索部材や探索部材に設けられる突部として種々の態様のものが考えられるが、好ましい一実施態様の探索部材は、作動軸上に板面をロックギヤの側面に対向させて固定される円板状の部材であり、円板の外周を所定の角度にわたって円弧状に切り起こして弾性変形が可能な前記突部を形成する。
この実施態様の探索部材は、突部が弾性変形する構成のものであるので、解錠符号が揃えられていない回動角度のダイヤルについては、突部が弾性変形することで、対応するロックギヤの側面にロックギヤの回動を許容する状態で当接する。ダイヤルを回して対応するロックギヤの係合段部が突部の角度位置まできたとき、突部がその弾性復元力によって係合段部と係合するもので、これによりロックギヤの回動が規制される。
この発明によれば、ロッカーなどの使用者が符号錠装置の解錠符号列を忘れても、特別な探索器具を用いることなく各ダイヤルの解錠符号を容易に探索することができる。また、探索器具を用いないから、探索器具の保管場所を確保したり、探索器具の保守や点検を行ったりする必要がない。
図1および図2は、この発明の一実施例である符号錠装置の外観を示している。
この符号錠装置は、例えばロッカーの扉に取り付けられ、施錠時や解錠時の操作によって掛止片1が所定の角度範囲α(この実施例ではαは90度)で正逆回動し、ロッカー本体に取り付けられた受け金具10に係脱する。前記掛止片1と受け金具10とで掛止機構が構成される。
なお、以下の説明において、掛止片1が受け金具10に係合した状態を「閉状態」、この閉状態がロック保持されている状態を「施錠状態」、ロック解除された状態を「解錠状態」、掛止片1が受け金具2より外れた状態を「開状態」という。また「開状態」から「施錠状態」へ至る人手による操作を「施錠操作」、「閉状態」から「解錠状態」を経て「開状態」へ至る人手による操作を「解錠操作」という。
図1において、11は箱状ケース12の上面開口を塞ぐ前面プレートであって、板面の一端部寄りに円形の開口部13が、また中央部から他端部にかけて4個の窓孔14が、それぞれ設けてある。箱状ケース12の内部には、前記開口部13の位置に対応させてアクチュエータ2の機構が、また、前記4個の窓孔14の位置に対応させて符号錠の機構が、それぞれ組み込まれている。アクチュエータ2は撮み20を有し、撮み20が開口部13より前面プレート11上へ突出している。4個の各ダイヤル4が各窓孔14より前面プレート11上へ突出し、各ダイヤル4の周面に表された符号43が窓孔14に現れる。図中、Lは解錠符号列を揃えるための整列ラインである。
図示例の符号錠装置は、解錠符号列をその都度、自在に設定する方式、すなわち、解錠操作により「開状態」になる度に解錠符号列の記憶が解除される第1の記憶方式と、解錠符号列を固定的に設定しておく方式、すなわち、解錠操作により「開状態」になったときに解錠符号列の記憶が保持される第2の記憶方式とが切換可能になっており、ロッカーの提供者において、第1、第2の記憶方式を切り換えることを可能となすために、図2に示すように、箱状ケース12の底面に形成した孔18に切換操作用の操作軸80の端面を臨ませている。操作軸80の端面には溝81が設けてあり、この溝81にドライバーのような工具を係入して正逆回動することで上記した記憶方式が切り換えられる。この操作軸80は記憶方式の切換機構80を構成するものである。
図3〜図14は、符号錠装置の内部構造を施錠および解錠の各操作時の状態とともに示している。図3〜図10は、解錠符号列をその都度、自在に設定する方式、すなわち、解錠操作により「開状態」になったときに解錠符号列の記憶が解除される第1の記憶方式に設定された場合において、「開状態」から「施錠状態」へ至る各段階での構成各部の状態をそれぞれ示している。また、図11〜図14は、ロッカー使用者が各ダイヤル4の解錠符号を忘れてしまった場合に、解錠符号を探索するときの各段階での構成各部の状態を示している。
なお、図3〜図14において、図3,5,7,9,11,13は符号錠装置の構成を示す前面プレート3の側より見た断面図であり、図4,6,8,10,12,14はそれぞれ図3,6,7,9,11,13のa方向より見た断面図である。
図示例の符号錠装置は、解錠符号の記憶、解錠および施錠などの各動作を可能となすために、アクチュエータ2,作動軸3,往復動機構7,4個のダイヤル4,解錠符号記憶機構6,ロック機構9などの主要構成を含むとともに、各ダイヤル4の解錠符号を探索するための解錠符号探索機構100を含んでいる。また、付加的な構成として、ダイヤル間欠送り機構19、記憶方式の切換機構8なども具備している。
(1)アクチュエータ2の構成
アクチュエータ2は、支持板15により区画された一方の空間Aに組み込まれており、前記撮み20による解錠操作および施錠操作に一体に応動する内筒21aおよび外筒21bを有している。前記内筒21aの内部には、外筒21bとの間に複数のディスクタンブラーより成るシリンダー錠の機構が組み込まれている。ディスクタンブラーは、外筒21bに対する内筒21aの回動を規制するためのもので、撮み20に設けられた鍵孔29より内筒21a内へ図示しないマスター鍵が挿入されていない状態では、ディスクタンブラーが内筒21aと外筒21bとの間に介在して内筒21aと外筒21bとを係合した状態となる。マスター鍵が挿入された状態では、全てのディスクタンブラーが内筒21a内に退避することで内筒21aと外筒21bとの係合が外れ、外筒21b内で内筒21aが回動可能な状態となる。なお、上記した構成のシリンダ錠は公知であり、ここでは錠機構についての詳細な説明は省略する。
前記内筒21aには取付軸22を介して掛止片1が取り付けられている。外筒21bは掛止機構の係脱動作に必要な角度範囲α(この実施例ではα=90度)だけ正逆回動するように支持されており、撮み20を回す操作によって内筒21aを外筒21bと一体に回動させると、掛止片1は90度の角度範囲αで正逆回動する。
内筒21aは、外筒21bとの係合が外れた状態では90度の角度範囲αを超えて正逆回動が可能となっている。鍵孔29より内筒21a内へマスター鍵を挿入した状態で内筒21aを回動させると、掛止片1は開状態の位置から前記90度の角度範囲αを超えて、さらに所定の角度範囲β(この実施例ではβ=25度)だけ正逆回動する(図1参照)。
外筒21bの外周面には往復動機構7を構成する凹凸カム面と、ロック機構9を構成するロック係合部25,26とが形成されているが、これらの構成については後述する。
(2)作動軸3の構成
作動軸3は、アクチュエータ2と直交する方向に水平に配置されており、その先端部には前部ブッシュ30が嵌められている。前部ブッシュ30は前記支持板15に設けられた軸受部(図示せず。)により、また、作動軸3の基端部は軸受16により、それぞれ摺動自由に支持されており、これにより作動軸3がアクチュエータ2と直交する水平方向に往復動可能となっている。
作動軸3の軸周面には、一定間隔毎に5枚のリング状の仕切板31〜35がそれぞれ一体に装着され、隣り合う仕切板間には合成樹脂製の中間ブッシュ54が嵌められている。また、作動軸3上の各ダイヤル4の位置には後述する解錠符号の探索部材101が配置されている。各探索部材101は各仕切板31〜34と中間ブッシュ54との間に挟持されて軸方向への移動が阻止されている。また、作動軸3の軸周面には軸方向に沿って断面矩形の溝37が形成され、この溝37に各探索部材101が回動不能に係止されている。
作動軸3の基端部寄りの仕切板35と前記軸受16との間には後述する往復動機構7を構成する圧縮バネ36が設けられ、その圧縮バネ36のバネ圧を作動軸13に作用させて作動軸3をアクチュエータ2の方向へ常時付勢している。
前記前部ブッシュ30は、外筒21bの外周面に形成された凹凸カム面(詳細は後述する。)に当接して摺動するもので、前記凹凸カム面と協働して作動軸3を設定量だけ往復させるための往復動機構7を構成している。
また、前部ブッシュ30は内筒21aの外周面に形成された突起体103により押圧されるもので、前記突起体103と協働して作動軸3を前記設定量を超えて変位させる変位機構102(詳細は後述する。)を構成している。
さらに、前部ブッシュ30は、切換機構8を構成する筒軸状の押圧部材87による押圧を受ける当たり面39を有している(図4参照)。前記押圧部材87は切換操作による回動力を受けて当たり面39を押圧することにより前部ブッシュ30をアクチュエータ2と反対方向へ強制的に変位させかつその変位を保持するためのもので、これにより第1の記憶方式から第2の記憶方式への切換が実現される。
この切換機構8は、解錠操作毎に解錠符号列の記憶が解除される第1の記憶方式と、解錠操作があっても解錠符号列の記憶が保持される第2の記憶方式とを切り換えるためのものであり、人手により回動操作される操作軸80と、操作軸80に連繋され前部ブッシュ30を介して作動軸3を往復変位させる駆動筒82とを含んでいる。駆動筒82の上面には筒軸状の前記押圧部材87が突設され、操作軸80と一体に駆動筒82を回動させたとき、押圧部材87が偏心回動して前部ブッシュ30の当たり面39を押圧する。
図4は、押圧部材87がアクチュエータ2の側に偏って位置し、第1の記憶方式に設定されている。同図中、点線で示すように、押圧部材87がアクチュエータ2と反対側へ偏って位置するとき、第2の記憶方式に設定される。第2の記憶方式に設定された状態のとき、前部ブッシュ30が押されて作動軸3と一体に後述する全てのロックギヤ5が押されるため、各ロックギヤ5が対応するダイヤルと噛み合い、解錠符号列が固定的に記憶される。
(3)往復動機構7の構成
往復動機構7は、後述するダイヤル毎のロックギヤ5を一斉に往復動させるために、前記アクチュエータ2の作動に応動して作動軸3を所定のタイミングで設定量だけ往復動させる機構であり、外筒21bの外周面に形成された凹面23を含む凹凸カム面と、作動軸3の先端部に装着された前記の前部ブッシュ30と、作動軸3をアクチュエータ2の方向へバネ復元力により付勢する前記圧縮バネ36とがこの往復動作に関わっている。
前記凹凸カム面は、前記凹面23に対して外筒21bの外周面を凸面24となすものであり、前部ブッシュ30が凹面23に嵌まり込んだ状態から凸面24に乗り上がるとき、作動軸3がアクチュエータ2と反対側の方向へ押されて往動する。また、前部ブッシュ30が凸面24に乗り上がった状態から凹面23に嵌まり込むとき、圧縮バネ36のバネ圧を受けて作動軸3はアクチュエータ2の方向へ押されて復動する。
図3および図4は「開状態」を示すもので、外筒21bの凹凸カム面の凹面23が前部ブッシュ30に対向位置している。作動軸3は圧縮バネ36のバネ圧を受けて押されるため、前部ブッシュ30は外筒21bの凹面23へ嵌入する。この嵌入状態のとき、作動軸3はアクチュエータ2の側へ変位している。以下、この位置を「初期位置」という。
図5および図6は「開状態」から「閉状態」へ移行を開始した直後の状態、具体的には、外筒21bが36度だけ回動したときの状態を示しており、前部ブッシュ30は外筒21bの凹面23から凸面24に乗り上がっている。この乗り上がった状態のとき、作動軸3はアクチュエータ2に対して反対方向へ設定量だけ変位している。以下、この位置を「第1変位位置」といい、図7〜図10に示す「閉状態」のときも作動軸3は第1変位位置にある。
なお、詳細は後述するが、解錠符号の探索時には解錠符号探索機構100の変位機構102によって作動軸3は設定量を超えてさらに変位するもので(図13,14)、このときの位置を「第2変位位置」という。
(4)ダイヤル4およびダイヤル間欠送り機構19の構成
4個の各ダイヤル4は、作動軸3上にそれぞれ中間ブッシュ54およびロックギヤ5を介して回動可能に支持されている。各ダイヤル4は、図15〜図17に示すように、外周面の等角度位置毎に「0」〜「9」の符号43が表されたダイヤル操作板40を有し、そのダイヤル操作板40の一側面にボス部44が一体に設けられたものである。
ボス部44の外周面には符号数に相当する数(10個)の谷部45が連続して形成されている。各谷部45は中央部が低く所定の角度をなす左右の傾斜面によって構成されている。ボス部44の外周面にバネ片17の先端部17A,17Bが弾性復元力によりそれぞれ押し付けられている。前記バネ片17は、弾性を有し、全体がU字形状をなす。バネ片17の先端部17A,17Bは谷部45の傾斜面間の角度よりやや小さな角度で尖っている。ダイヤル操作すると、バネ片17の各先端部17A,17Bが谷部45に順次嵌り込むことでダイヤル4が等角度づつ間欠送りされ、「0」から「9」の各符号43が前面プレート11に開設された窓孔14の整列ラインL上に次々に現れて停止する。ダイヤル4のボス部44に形成された谷部45と前記バネ片17とでダイヤル間欠送り機構19が構成されている。
この実施例では、各谷部45の谷底にごみを回収して溜めるためのごみ溜まり45aが凹設してある。各谷部45の谷底にごみが溜まって谷底が曲面状となると、ダイヤル4が定位せずにがたつくため、ごみ溜まり45aにごみを回収して谷底が曲面状となるのを防止している。また、バネ片17の各先端部17A,17Bは尖らせてあり、これによりバネ片17の先端部17A,17Bが谷部45,45間の山部に乗り上がった状態になるのを防止している。バネ片17は基端部が箱状ケース12の内部の適所に固定される。
(5)解錠符号記憶機構6の構成
解錠符号記憶機構6は、解錠符号列を構成するダイヤル4毎の解錠符号を自在に設定しかつ記憶させるための機構であり、4個のダイヤル4と、各ダイヤル4の位置に対応させて設けられたダイヤル毎のロックギヤ5とで構成されている。
各ロックギヤ5は、作動軸3上の各仕切板31〜35の内側に位置し、前記中間ブッシュ54を介してそれぞれが回動自由に支持されている。隣り合うロックギヤ5,5は互いに当接し、先頭のロックギヤ5は前部ブッシュ30に当接しており、前部ブッシュ30および作動軸3と一体に全てのロックギヤ5が一斉に往復動するようになっている。
この実施例では、図15および図17に示すように、各ダイヤル4の内周面に形成された溝列41と、図18〜図21に示すように、各ロックギヤ5の一端部の外周面に形成された突子列50とで解錠符号記憶機構6が構成されている。各ダイヤル4の各溝列41は、符号数に一致する数(10個)の嵌合溝46を等角度間隔で一周配置して成る。一方、各ロックギヤ5の突子列50は、いずれの嵌合溝46とも嵌合可能な嵌合突子51を等角度間隔で符号数に一致する数(10個)だけ一周配置して成る。
ロックギヤ5の突子列50がダイヤル4の溝列41に噛み合っていないとき、ダイヤル4はロックギヤ5との係わりが切れて単独で回動可能な状態、すなわち、解錠符号が記憶されていない状態、換言すれば、解錠符号を自由に設定することが可能な状態にある。一方、ロックギヤ5の突子列51がダイヤル4の溝列41に噛み合っているとき、ダイヤル4とロックギヤ5とは一体回動する状態、すなわち、解錠符号が記憶されている状態にある。
作動軸3が前記した「第1変位位置」にあるとき、各ダイヤル4と各ロックギヤ5とは係わり合った状態にあり、また、作動軸3が前記した「初期位置」にあるとき、各ダイヤル4と各ロックギヤ5とは係わりが切れた状態にある。突子列51と溝列41との噛み合い角度位置、すなわちロックギヤ5に対するダイヤル4の嵌合角度位置は符号数に一致する数だけ存在するので、両者の嵌合角度位置に応じて解錠符号を10とおり設定することが可能である。
各ロックギヤ5の一方の側面には、図21に示されるように、仕切板31〜35が嵌合するリング状の溝53が形成されている。作動軸3がアクチュエータ2の方向へ移動するとき、各仕切板31〜35は各ロックギヤ5を伴って一体に移動させる。
各ロックギヤ5の外周面の一側には、図19および図20に示されるように、ロック機構9を構成する凹部52が形成されている。なお、ロック機構9については次項において詳述する。
(6)ロック機構9の構成
ロック機構9は、各窓孔14に現れる各ダイヤル4の符号43がすべて解錠符号であるとき(解錠符号列が生成されたとき)、アクチュエータ2の作動を許容し、いずれかダイヤル4の符号43が解錠符号でないとき(解錠符号列が生成されていないとき)、アクチュエータ2の作動を規制するものである。
この実施例のロック機構9は、各ロックギヤ5の外周面に形成された前記の凹部52と、図22に示す形態の可動ロック部材90と、アクチュエータ2の外筒21bの外周面に形成されたロック係合部25,26とで構成されている。
前記可動ロック部材90は、全てのダイヤル4について窓孔14に解錠符号が出現する回動角度になっているかどうかを検出するための4個の検出アーム91と、これらの検出アーム91により全てのダイヤル4が窓孔14に解錠符号が出現する回動角度になっていることが検出されなかったとき、すなわち、解錠符号列が揃っていないとき、施錠および解錠の各操作に伴うアクチュエータ2の回動を規制する規制片92とを含んでいる。
各検出アーム91は、作動軸3と平行な回動軸93に各ロックギヤ5に対応させて一体に設けられている。各ロックギヤ5の凹部52は、ロックギヤ5がダイヤル4から離れて係わりが切れている状態においては、決められた同じ回動角度位置にそれぞれ定位する。図示していないが、ロックギヤ5がダイヤル4から離れた状態のとき、その位置でロックギヤ5が回動しないように拘束するための手段が組み込まれている。
したがって、各ロックギヤ5の凹部52は、解錠符号が窓孔14に出現している状態のとき、決められた同じ回動角度位置に位置するので、全てのダイヤル4が窓孔14に解錠符号が出現する回動角度位置にあるとき、図23に示すように、全ての検出アーム91の先端部91aが対応するロックギヤ5の凹部52にそれぞれ嵌り込み、回動軸93が矢印p方向へ回動変位した状態、すなわち、解錠符号列の出現が検出された状態となる。
一方、いずれかのダイヤル4が窓孔14に解錠符号が出現しない回動角度になっているとき、図24に示すように、そのダイヤル4と噛み合っているロックギヤ5の凹部52に検出アーム91の先端部91aが嵌り込まず、ロックギヤ5の外周面に乗り上がる。その結果、他のダイヤル4についてもロックギヤ5の凹部52に検出アーム91の先端部91aが嵌り込まず、ロックギヤ5の外周面に乗り上がるので、回動軸93が矢印q方向へ回動変位した状態、すなわち、解錠符号列の出現が検出されていない状態となる。
回動軸93は両端部が回動自由に支持され、回動軸93の一端部がアクチュエータ2の組み込まれた空間Aに突出している。この回動軸93の突出端に前記規制片92が一体に設けられている。この規制片92の先端部の係合山部94A,94Bおよび係合谷部94Cがアクチュエータ2の外筒21bの外周面に形成された2箇所のロック係合部25,26のいずれかに係合したとき、アクチュエータ2の回動が規制される。回動軸93が正逆各方向へ回動するとき、規制片92の係合山部94A,94Bおよび係合谷部94Cはいずれかのロック係合溝25,26と係合したり、その係合が外れたりする。
規制片92の先端部には上記した係合山部94A,94Bおよび係合谷部94Cがそれぞれ形成され、一方、外筒21bの各ロック係合部25,26には、前記規制片92の係合山部94A,94Bおよび係合谷部94Cに対応して、係合谷部25A,25B、26A,26Bおよび係合山部25C,26Cがそれぞれ形成してある。規制片92の係合山部94A,94Bおよび係合谷部94Cがいずれかのロック係合部25,26の係合谷部25A,25B、26A,26Bおよび係合山部25C,26Cと係合すると、アクチュエータ2の回動が規制される。
符号錠装置が「開状態」または「閉状態」にあるとき、解錠符号が4個並んだ状態(解錠符号列が揃った状態)にあれば、全てのロックギヤ5の凹部52が決められた同じ角度位置に位置するので、全ての検出アーム91の先端部91aが対応するロックギヤ5の凹部52に嵌り込む。その結果、回動軸93が一方へ回動変位した状態となり、規制片92の先端部はいずれのロック係合部25,26とも係合しない(図23参照)。これによりアクチュエータ2の作動規制が解除され、施錠操作や解錠操作が可能となる。
これに対して、解錠符号が4個並んでいない状態(解錠符号列が揃っていない状態)にあれば、全てのロックギヤ5の凹部52が決められた同じ角度位置に位置していないので、どの検出アーム91の先端部91aもロックギヤ5の凹部52に嵌り込まず、ロックギヤ5の外周面に乗り上がる。その結果、回動軸93が前記と逆方向へ回動変位した状態にあり、規制片92の先端部がロック係合部25,26と係合する(図24参照)。これによりアクチュエータ2の作動が規制され、施錠操作や解錠操作が困難となる。
(7)解錠符号探索機構100の構成
解錠符号探索機構100は、ロッカー使用者が解錠符号列を忘れたとき、ロッカー提供者においてダイヤル毎に解錠符号を探索するための機構であり、マスター鍵によってアクチュエータ2の内筒21aと外筒21bとの係わりを切った状態に設定した後、内筒21aを外筒21bの回動角度範囲α(この実施例ではαは90度)を超えてさらに所定の角度β(この実施例ではβは25度)だけ回動させることにより作動軸3を前記した「第2変位位置」まで変位させる変位機構102を含んでいる。
この実施例の変位機構102は、図11〜図14に示されるように、内筒21aの外周面に突設された突起体27により構成されている。この突起体27は外筒21bの周方向に沿って形成された貫通溝28を貫通し、曲面をなす先端部が外筒21bの外周へ突出する。この突起体27の突出長さは、突起体27の先端部が外筒21bの外周面より突き出るように設定される。すなわち、前部ブッシュ30が突起体27により押されて変位するときの変位量が、前部ブッシュ30が外筒21bの凹凸カム面の凸面24より押されて変位するときの変位量より大きくなるように、突起体27の突出長さが設定される。
この実施例の解錠符号探索機構100は、ダイヤル4が窓孔14に解錠符号が出現する回動角度になっているとき、そのダイヤル4と噛み合ったロックギヤ5は決められた回動角度になっていることを利用して解錠符号を探索するようにしたもので、解錠符号の探索を可能とするために、作動軸3上の各ダイヤル4の位置に解錠符号の探索部材101をそれぞれ配置するとともに、各ロックギヤ5の探索部材101と対向する側面に図25〜図27に示すような係合段部57を形成している。
図示例の係合段部57は、ロックギヤ5の側面の外周部にほぼ半周にわたってリング状の凸部56Aを形成することにより凸部56Aの一端と凹部56Bとの間に形成されている。
なお、図26および図27は、ダイヤル4が窓孔14に解錠符号が出現する回動角度になっているときの探索部材101とロックギヤ4との位置関係を示している。
前記探索部材101は、作動軸3上に板面をロックギヤ5の側面に対向させて固定される円板状の部材であり、円板の外周縁に沿って切溝106を所定の角度にわたり形成して円弧状に切り起こすことにより、板面に対して直交する方向に弾性変形が可能な突部105が形成されている。なお、図25において、103は作動軸3を通す孔であり、探索部材101が作動軸3上で回動しないように、孔周縁には作動軸3に形成された溝37と係合する突片104が形成されている。
作動軸3が「第2変位位置」まで変位したとき、解錠符号が揃えられていない回動角度のダイヤル4に対応するロックギヤ5に対しては、図28および図29に示すように、探索部材101の突部105がロックギヤ5の回動を許容する状態でロックギヤ5の側面に当接する。
また、解錠符号が揃えられている回動角度のダイヤル4に対応するロックギヤ5に対しては、前記突部105の係合端部105aが係合段部57に係合してロックギヤ5の一定方向(図25中、矢印で示す方向)の回動を規制する。
つぎに上記した構成の符号錠装置について施錠操作時および解錠操作時の一連の動作を詳細に説明する。
まず、施錠操作時の動作について説明すると、符号錠装置が図3、4に示された「開状態」にあるとき、作動軸3は、先端部の前部ブッシュ30が外筒21bの凹面23に嵌まってアクチュエータ2の側へ変位した状態(第1変位位置)にある。この第1変位位置では、各ダイヤル4は各ロックギヤ4と係わりが切れた回動自由な状態にあり、解錠符号を自在に設定することが可能である。
この状態においては、全てのロックギヤ5の凹部52が決められた同じ角度位置にあり、可動ロック部材90の全ての検出アーム91の先端部91aが前記凹部52と係合するので、回動軸93が所定の方向に回動した状態にあり、規制片92とロック係合部25との係合が外れ(図3参照)、符号錠装置は施錠操作が可能な状態に設定される。
各ダイヤル4を回動操作して任意の解錠符号列を設定した後、撮み20を回動操作すると、アクチュエータ2の内筒21aと外筒21bとが一体に回動し、前部ブッシュ30が外筒21bの外周面の凸面24に乗り上がり、作動軸3がアクチュエータ2に対して反対方向へ移動する。その結果、全てのロックギヤ5が対応するダイヤル4とそれぞれ噛み合い、解錠符号列が記憶される(図7および図8参照)。この段階で各ロックギヤ5と各ダイヤル4とは一体回動が可能な状態になっている。
その後、各ダイヤル4を回動操作して解錠符号列を適当に崩すと、可動ロック部材90の全ての検出アーム91の先端部91aと前記凹部52との係合が外れ、回動軸93が所定の方向に回動した状態になるので、規制片92がロック係合部26に係合し(図9参照)、解錠操作に伴うアクチュエータ2の回動が規制されて施錠状態になる。
つぎに、解錠操作時の動作について説明する。まず、各ダイヤル4を回動操作して解錠符号列を揃えると、全てのロックギヤ5の凹部52が決められた同じ角度位置にくるので、可動ロック部材90の全ての検出アーム91の先端部91aが凹部52に係合し、回動軸93の回動に伴って規制片93とロック係合部26との係合が外れる(図7参照)。その結果、解錠操作に伴うアクチュエータ2の回動が許容され、符号錠装置は解錠操作が可能な状態に設定される。
つぎに、撮み20を前記と逆方向へ回動操作すると、アクチュエータ2の内筒21aと外筒21bとが一体に回動し、前部ブッシュ30が外筒21bの凹面23に嵌って作動軸3が圧縮ばね36のバネ力によりアクチュエータ2の側へ移動する。その結果、各ロックギヤ5と対応するダイヤル4との噛み合いが外れ、解錠符号列の記憶が解除される(図3,4参照)。このとき、各ダイヤル4は単独で回動が可能な状態、すなわち、解錠符号の設定が可能な状態になっている。
上記した符号錠装置において、ロッカー使用者が解錠符号列を忘れてしまったとき、その解錠符号列を探索するのに、アクチュエータ2の錠機構をマスター鍵により解錠して内筒21aと外筒21bとの係合を外す。これにより外筒21b内で内筒21aが回動することが可能な状態となる(図11,12)。
つぎに、マスター鍵を回して内筒21aを外筒21bの回動角度範囲αを超えて回動させると、内筒21aの外周面に突設された突起体27は外筒2bに形成された貫通溝28より突出しているので、突起体27が作動軸3の位置まできたとき、突起体27の先端が作動軸3の先端部の前部ブッシュ30を押圧する。これにより、作動軸3は設定量を超えて第2変位位置まで変位し、各ダイヤル4について探索部材101の突部105がロックギヤ5の側面に当接する(図13,14)。
このとき、解錠符号が揃えられていない回動角度のダイヤル4については、探索部材101の突部105は、弾性変形することで、対応するロックギヤ5の側面にロックギヤ5の回動を許容する状態で当接する(図28,29)。
もし、解錠符号が揃えられている回動角度のダイヤル4が存在すれば、そのダイヤル4については、対応するロックギヤ5の係合段部57に探索部材101の突部105の係合端部105aが係合するので、ロックギヤ5の所定の方向への回動が規制される。このことによって、ダイヤル4の解錠符号が揃った状態になっていることが分かり、そのダイヤル4の回動角度、すなわち、整列ラインLに止まったダイヤル4の符号を確認することで解錠符号が判明する。
解錠符号が揃えられていない回動角度のダイヤル5については、ダイヤル4を所定の方向へ回し、ロックギヤ5の係合段部57に突部105の係合端部105aが係合するまでロックギヤ5を一体に回動させる。ロックギヤ5の係合段部57が突部105の係合端部105aの角度位置までくると、突部105の係合端部105aが係合段部57と係合しロックギヤ5の回動を規制する。このとき、ダイヤル4の解錠符号が揃った状態になっているので、そのダイヤル4の回動角度、すなわち、整列ラインLに止まったダイヤル4の符号を確認することで解錠符号が判明する。
この発明の実施例である符号錠装置の外観を示す平面図である。 図1の実施例の底面図である。 閉状態時の符号錠装置の内部構造を示す平面より見た断面図である。 符号錠装置の図3のa方向より見た縦断面図である。 施錠操作時の符号錠装置の内部構造を示す平面より見た断面図である。 符号錠装置の図5のa方向より見た縦断面図である。 閉状態時の符号錠装置の内部構造を示す平面より見た断面図である。 符号錠装置の図7のa方向より見た縦断面図である。 施錠状態時の符号錠装置の内部構造を示す平面より見た断面図である。 符号錠装置の図9のa方向より見た縦断面図である。 解錠符号の探索のためにマスター鍵を挿入したときの符号錠装置の内部構造を示す平面より見た断面図である。 符号錠装置の図11のa方向より見た縦断面図である。 解錠符号の探索のために撮みを回したときの符号錠装置の内部構造を示す平面より見た断面図である。 符号錠装置の図13のa方向より見た縦断面図である。 ダイヤルの一方の側面図である。 ダイヤルの他方の側面図である。 ダイヤルの正面図である。 ロックギヤの一方の側面図である。 ロックギヤの他方の側面図である。 ロックギヤの正面図である。 図18のA−A線に沿うロックギヤの断面図である。 可動ロック部材の構成を示す正面図である。 ロック機構の動作を示す説明図である。 ロック機構の動作を示す説明図である。 解錠符号探索機構の構成を示す分解斜視図である。 解錠符号探索機構の構成および動作を示す側面図である。 図26のB−B線に沿う断面図である。 解錠符号探索機構の構成および動作を示す側面図である。 図28のC−C線に沿う断面図である。
符号の説明
1 掛止片
2 アクチュエータ
3 作動軸
4 ダイヤル
5 ロックギヤ
6 記憶機構
7 往復動機構
9 ロック機構
21a 内筒
21b 外筒
27 突起体
28 貫通溝
57 係合段部
100 解錠符号探索機構
101 探索部材
102 変位機構
105 突部

Claims (3)

  1. 周面に複数の符号が表された複数個のダイヤルと、各ダイヤルを決められた位置で回動可能に支持する軸方向へ往復動可能な作動軸と、解錠操作および施錠操作に一体に応動する内筒および外筒を有し前記内筒にはマスター鍵が未挿入の状態で外筒と係合しマスター鍵が挿入された状態で外筒との係合が外れて外筒内で内筒を回動可能となす錠機構が組み込まれたアクチュエータと、前記外筒と前記作動軸との間に設けられ外筒の回動に応動して作動軸を設定量だけ往復動させる往復動機構と、前記作動軸上の各ダイヤルの位置にそれぞれ設けられ前記作動軸の設定量の移動に伴って移動することにより各ダイヤルと係合して解錠符号を記憶するダイヤル毎のロックギヤと、全てのダイヤルの解錠符号が揃えられたときアクチュエータの作動を許容し全てのダイヤルの解錠符号が揃えられなかったときアクチュエータの作動を規制するロック機構と、各ダイヤルの解錠符号を探索するための解錠符号探索機構とを備え、前記内筒には内筒の正逆回動に応動して係脱動作する掛止機構が設けられ、前記外筒は掛止機構の係脱動作に必要な角度範囲を回動するように支持されて成る符号錠装置において、
    前記解錠符号探索機構は、前記アクチュエータの内筒と前記作動軸との間に設けられ前記外筒の回動角度範囲を超える内筒の回動に応動して作動軸を前記設定量を超えて変位させる変位機構と、前記作動軸上の各ダイヤルの位置にそれぞれ配置される解錠符号の探索部材とを含み、各ロックギヤの前記探索部材と対向する側面にはそれぞれ係合段部が形成されるとともに、各探索部材は、作動軸が設定量を超えて変位したとき、解錠符号が揃えられていない回動角度のダイヤルに対応するロックギヤに対してはロックギヤの回動を許容する状態でロックギヤの側面に当接し、解錠符号が揃えられている回動角度のダイヤルに対応するロックギヤに対しては前記係合段部に係合してロックギヤの回動を規制する突部を備えて成る符号錠装置。
  2. 前記変位機構は、内筒の外周面に突設された突起体を含み、外筒の周方向に沿って形成された貫通溝より前記突起体の先端を外筒の外周へ突出させている請求項1に記載された符号錠装置。
  3. 前記探索部材は、作動軸上に板面をロックギヤの側面に対向させて固定される円板状の部材であり、円板の外周を所定の角度にわたって円弧状に切り起こして弾性変形が可能な前記突部が形成されている請求項1に記載された符号錠装置。
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RU2459060C1 (ru) * 2011-01-17 2012-08-20 Дмитрий Александрович Исаев Кодовый замок со съемным механизмом кодирования

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