JP4383420B2 - 符号錠装置 - Google Patents
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Description
前記解錠符号設定機構は、施錠操作に応動した前記アクチュエータに前記可動板を連動させて各ロックギヤと各ダイヤルとを噛み合わせることにより解錠符号列が記憶された状態を形成し、解錠操作に応動した前記アクチュエータに前記可動板を連動させて各ロックギヤと各ダイヤルとの噛み合わせを解くことにより解錠符号列の記憶が解除された状態を形成する駆動機構を有している。
また、前記ダイヤル強制復帰機構は、各ダイヤルに作用して回動させる複数の作動片と、施錠操作および解錠操作に応動した前記アクチュエータに全ての作動片を連動させてダイヤルを決められた角度位置まで強制回動させる駆動機構とを備えて成るものである。
解錠符号列を揃えた後、解錠操作を行うと、アクチュエータが応動してこれに可動板が連動し、各ロックギヤと各ダイヤルとの噛み合いが外れた状態となり、解錠符号列の記憶が解除される。また、解錠操作にアクチュエータが応動してこれにダイヤル強制復帰機構の全ての作動片が連動し、各ダイヤルが決められた角度位置まで強制回動し、これにより整列状態の解錠符号列が崩される。
前記ケース6の内部には、開口部4の位置にアクチュエータ2が、4個の窓孔5の位置に符号錠の機構が、それぞれ組み込まれている。前記アクチュエータ2の撮み8は開口部4より前面プレート3上へ突出させてある。符号錠の4桁の各ダイヤル16は各窓孔5に臨ませてあり、各窓孔5より4個の各ダイヤル16に表された符号(図示例では数字)が見えるようになっている。
図示例の符号錠装置は、解錠符号列を自在に設定することを可能であり、かつ施錠操作および解錠操作に伴い解錠符号列を崩してゼロ復帰させることが可能となっており、アクチュエータ2,固定軸13,4個のダイヤル16,4個のロックギヤ15、可動板14、解錠符号設定機構17,ロック機構18,ダイヤル強制復帰機構19、ゼロストッパー機構20などの各構成を備えている。
なお、図面の図3〜図10は、前面プレート3を取り外したときのケース6の内部機構を施錠および解錠の各動作の流れに従って示したものである。図11〜図15は、固定軸13に配備されたダイヤル16とロックギヤ15との関わりをロック機構18の動作とともに示したものである。図16〜図18はダイヤル16の構成を、図19〜図22はロックギヤ15の構成を、それぞれ示している。図23〜図35はダイヤル強制復帰機構19およびゼロストッパー機構20の構成と動作とを示している。
アクチュエータ2は、解錠操作および施錠操作に応動するもので、仕切板11で区画された一方の空間A内に筒状体10が回動可能に支持されて成る。前記筒状体10の上端には前記撮み8が取り付けられ、この撮み8を撮んで正逆いずれかの方向へ回動操作すると、筒状体10が一体に回動する。なお、このアクチュエータ2として公知のシリンダ錠の機構を用いて構成する場合は、内筒と外筒とを組み合わせて筒状体10を構成し、内筒内へ適正な鍵を挿入して回動操作したとき、内筒と外筒とが一体に回動するように構成するものである。
前記筒状体10の外周面には、後述する解錠符号設定機構17やダイヤル強制復帰機構19を構成する機構が装備されている。
固定軸13は、アクチュエータ2の筒状体10と直交する方向に水平に設けられている。固定軸13の両端部は前記仕切板11と端板12とに固定される。固定軸13の軸周面には、一定間隔毎に4個の凸子23がそれぞれ同じ角度位置に一体形成されている。この実施例では、上記した4個の凸子23から成る凸子列が2列設定されているが、これに限らず、1列であってもよい。これら凸子23は後述するロック機構18を構成する。
4個のダイヤル16は、前記固定軸13上の決められた等間隔位置にそれぞれ回動可能に支持されている。各ダイヤル16は、外周面の等角度位置毎に「0」〜「9」の符号が付された操作部24を有し、その操作部24の一側面にゼロストッパー機構20(詳細は後述)を構成する第1のカム板25と、ダイヤル強制復帰機構19(詳細は後述)を構成する第2のカム板26と、ダイヤル間欠送り機構28を構成する第3のカム板27とが一体に設けられている(図16,17)。
ロックギヤ15とダイヤル16とが噛み合う角度位置は符号数に一致する数だけ存在し、これにより解錠符号を10とおり設定することが可能となっている。
各ロックギヤ15の外周面には、次に説明する可動板14の係合片38,39が係合する係合溝35が一周形成されている。
可動板14は、ケース6の両側壁60,61の内側に、各側壁60,61に沿って往復動可能に配備された往復動板36,37と、各往復動板36,37にそれぞれ一体形成された4個の係合片38,39とから成る。各係合片38,39は、それぞれ往復動板36,37と直角をなし、固定軸13の方向へ突出している。各係合片38,39の先端部は固定軸13を挟んで互いに対向している。各係合片38,39の先端は円弧状をなし、この円弧状の先端部はロックギヤ15の係合溝35にロックギヤ15が回動することが可能なように係合させてある。可動板14を固定軸13の長さ方向へ往復動させると、各係合片38,39と係合する全てのロックギヤ15が一斉に往復動し、ダイヤル16と噛み合ったり、噛み合いが外れたりする。
解錠符号設定機構17は、各ダイヤル16と各ロックギヤ15とを前記した噛合部を介していずれかの回動角度位置で噛み合わせることにより解錠符号列を記憶させるものである。この解錠符号設定機構17は、解錠符号列の設定操作が可能な状態、すなわち、ロックギヤ15とダイヤル16との係わりが切れた状態と、解錠符号列が記憶された状態、すなわち、ロックギヤ15とダイヤル16とが係わった状態とを形成するための駆動機構21を有している。この駆動機構21は前記アクチュエータ2の作動に前記可動板14を連動させて各ロックギヤ15のダイヤル16に噛み合わせたり、噛み合わせを解いたりする。前記可動板14の各往復動板36,37は、アクチュエータ2が装備された空間A内に突出し、一方の往復動板36の先端部とアクチュエータ2の筒状体10との間に前記駆動機構21が形成されている。
他方の突起41の立ち上がり部45は、解錠操作によりアクチュエータ2が前記と逆方向へ回動したとき、他方の段部43bを所定のタイミングで引っ掛け、前記と同じ距離だけ可動板14を反対方向へ移動させることによりロックギヤ15とダイヤル16との噛み合わせを解く。
ロック機構18は、施錠状態のとき、各窓孔5に現れる各ダイヤル16の符号がすべて解錠符号であるとき(解錠符号列が揃ったとき)、解錠操作に伴うアクチュエータ2の回動を許容し、いずれかダイヤル16の符号が解錠符号でないとき(解錠符号列が揃っていないとき)、アクチュエータ2の回動を規制するものである。
図示例のロック機構18は、前記固定軸13の軸周面に突設された各列が4個の凸子23より成る2列の凸子列と、各ロックギヤ15の内周面の長さ方向に設けられた2個の凸子進入溝46とで構成されている。各凸子進入溝46と各凸子23とが同じ角度位置にあるとき、各凸子進入溝46へ各凸子23が進入することができるので、ロックギヤ15の移動が許容され、その結果、解錠操作に伴うアクチュエータ2の作動が許容される。なお、図21において、47は凸子係合穴であり、いずれかの凸子23が凸子係合穴47と係合する角度位置にあるとき、ロックギヤ15の移動が規制され、その結果、解錠操作に伴うアクチュエータ2の回動が規制される。
ダイヤル強制復帰機構19は、解錠符号列を設定した後、「開状態」から「閉状態」へ移行させるとき、整列状態の解錠符号列を崩して各ダイヤル16を決められた角度位置まで回動させ、一方、解錠符号列を揃えた後、「閉状態」から「開状態」へ移行させるとき、同様に、整列状態の解錠符号列を崩して各ダイヤル16を決められた角度位置まで回動させるためのものである。この実施例では、いずれの場合も、各ダイヤル16の窓孔5に「0」が出現するような回動角度位置に各ダイヤル16を強制回動させるように構成されているが、これに限らず、他の決められた符号が各窓孔5に出現するように構成することもできる。
前記揺動板54の先端部には前記カム機構55によってガイドされる軸部56およびガイドローラ57が設けられている。軸部56およびガイドローラ57の移動に応じて揺動板54が傾き、揺動板54の揺動に応じて回動軸49が回動する。
ゼロストッパー機構21は、施錠操作および解錠操作の開始に際して、解錠符号列の設定もしくは整列操作の後に施錠操作または解錠操作を行うことを順序付けるために、復帰させる符号列、すなわち「0」が4個並んだ状態下で施錠操作または解錠操作を行っても、アクチュエータ2を回動させないようにするためのものである。
このような動作を実現するために、この実施例では、各ダイヤル16の第1のカム板25に作用させて全てのダイヤル16が窓孔5に「0」が出現する回動角度位置にあるかどうかを検出するための複数の検出片64と、これらの検出片64によって全てのダイヤル16が窓孔5に「0」が出現する角度位置にあることが検出されたとき、すなわち、「0」が4個並んだ状態が検出されたとき、施錠および解錠の各操作に伴うアクチュエータ2の回動を規制する規制機構65とで構成されている。
まず、施錠操作時の動作について説明すると、符号錠装置が図3および図11に示された「開状態」にあるとき、固定軸13上の各ダイヤル16は各ロックギヤ15との係わりが切れた回動自由な状態にあり、解錠符号を自在に設定することが可能である。
全てのダイヤル16が窓孔5に「0」が出現する角度位置にあるとき、すなわち、「0」が4個並んだ状態にあるとき、ゼロストッパー機構20の全ての検出片64が第1のカム板25の凹部67に係合し(図23参照)、規制片68が係合孔69に係合しているので(図3、図31参照)、解錠操作ができない。
この段階では、解錠符号設定機構17における一方の突起40は駆動板42の凹溝43の一方の段部43aに係合した状態にある(図4参照)。
この状態のとき、固定軸13の各凸子23に対して各ロックギヤ15の凸子進入溝46が位置ずれして施錠状態になるので、ロックギヤ15の移動が規制され、その結果、解錠操作に伴うアクチュエータ2の回動が規制される(図13参照)。
また、ゼロストッパー機構20の全ての検出片64は第1のカム板25の凹部67に係合し(図27参照)、規制片68が係合孔69に係合している(図35参照)。
なお、この段階では、解錠符号設定機構17における他方の突起41は駆動板42の凹溝43の他方の段部43bに係合した状態にある(図8参照)。
また、ゼロストッパー機構20の全ての検出片64は第1のカム板25の凹部67に係合し(図30参照)、規制片68が係合孔69に係合する(図3参照)。
13 固定軸
14 可動板
15 ロックギヤ
16 ダイヤル
17 解錠符号設定機構
18 ロック機構
19 ダイヤル強制復帰機構
20,21 駆動機構
48 作動片
Claims (1)
- 固定軸と、固定軸上に回動可能に支持される複数個のダイヤルと、固定軸上の各ダイヤルの位置に回動可能かつ固定軸に沿って往復動可能に支持されるとともに各ダイヤルと複数の回動角度位置で噛み合う噛合部が形成されている複数個のロックギヤと、全てのロックギヤと係合して一体に往復動させる可動板と、解錠操作および施錠操作に応動するアクチュエータと、各ダイヤルと各ロックギヤとを前記噛合部を介していずれかの角度位置で噛み合わせて解錠符号列を記憶させる解錠符号設定機構と、各ダイヤルの符号が解錠符号列を構成する整列状態にあるときアクチュエータの作動を許容し不整列状態にあるときアクチュエータの作動を規制するロック機構と、解錠操作時および施錠操作時に全てのダイヤルを所定の角度位置まで強制回動させるダイヤル強制復帰機構とを備え、
前記解錠符号設定機構は、施錠操作に応動した前記アクチュエータに前記可動板を連動させて各ロックギヤと各ダイヤルとを噛み合わせることにより解錠符号列が記憶された状態を形成し、解錠操作に応動した前記アクチュエータに前記可動板を連動させて各ロックギヤと各ダイヤルとの噛み合わせを解くことにより解錠符号列の記憶が解除された状態を形成する駆動機構を有しており、
前記ダイヤル強制復帰機構は、各ダイヤルに作用して回動させる複数の作動片と、施錠操作および解錠操作に応動した前記アクチュエータに全ての作動片を連動させてダイヤルを決められた角度位置まで強制回動させる駆動機構とを備えて成る符号錠装置。
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