JP4399548B1 - シリンダ錠および施錠・解錠システム - Google Patents

シリンダ錠および施錠・解錠システム Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも解錠コードの設定変更が容易に行えるシリンダー錠を提供する。
【解決手段】シリンダ20の鍵穴21に解除鍵部材2が通されると、押圧突起210に押圧された変位部42が変位して、付勢突起44と嵌合溝32との嵌合が解除されることにより、伝達部材30との連結が解除されたシリンダ20が所定の回転位置まで回転できる。この状態では、サイドバー29の一部分がケース10内周に形成された収容溝16に嵌って拡がる結果、タンブラ片27の組み合わせが変更可能となる。そして、別の通常鍵部材3を鍵穴21に通すと、タンブラ片27の組み合わせそれぞれが解錠コードに応じて変更される。その後、通常鍵部材3にてシリンダ20を元の回転位置に戻すと、タンブラ片27の組み合わせが固定され、伝達部材30とシリンダ20とが連結し直される。こうして、シリンダ20における解錠コードの設定が変更される。
【選択図】図3

Description

本発明は、一端側が閉鎖された筒状のケースと、このケース内部に収容された状態で長さ方向に沿った軸を中心にして回転可能なシリンダと、シリンダと共に回転することで伝達対象へシリンダの回転を伝達する伝達部材と、からなるシリンダ錠に関する。
上記のようなシリンダ錠は、通常、シリンダの回転角が一定範囲に限定されているが、その限定を解除してシリンダを所定の回転位置まで回転させ、任意の解錠コードとなっている鍵部材を鍵穴に通してシリンダを元の回転位置に戻すと共に、シリンダの回転角を再度限定することにより、解錠コードの設定を変更できるものもある(特許文献1参照)。
特開2008−101392号公報
しかし、上述したようなシリンダ錠においては、シリンダの回転角の限定を解除するにあたり、伝達部材周辺に設けられた操作部(リセットレバー)を操作する構成となっているため、このシリンダ錠を設置した以降、解錠コードの設定変更が必ずしも容易とはいえない。
具体的にいえば、シリンダ錠を設置した以降は、伝達部材の周辺が設置対象の扉などで内部に収容されてしまうため、解錠コードの設定を変更するには、シリンダ錠を解錠して設置対象の扉を開けることで伝達部材の周辺を露出させなければならない。
このとき、伝達部材の周辺を露出させて操作部を操作する空間を充分に確保できればまだしも、そのような空間が充分に確保できない設置条件においては、解錠コードの設定変更が容易に行えなくなってしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、従来よりも解錠コードの設定変更が容易に行えるシリンダ錠を提供することである。
上記課題を解決する第1の構成(請求項1)は、一端側が閉鎖された筒状の部材であり、該閉鎖された領域から部材内部へ向けて棒状の鍵部材を通すための挿通孔が形成されたケースと、一端側から他端側へ向けて前記鍵部材の先端側が通される鍵穴が形成されており、前記ケースの他端側から前記ケース内部に収容された状態で、前記鍵穴の長さ方向に沿った軸を中心に回転可能なシリンダと、前記シリンダの他端側に連結された状態で前記シリンダと共に回転することにより、前記ケースの他端側に設けられる伝達対象へ前記シリンダの回転を伝達する伝達部材と、前記シリンダにおける鍵穴の他端側に配置され,かつ,該他端から突出する方向に押されて所定方向へ変位する変位部、および、前記シリンダおよび前記伝達部材のいずれか一方から他方の部材に向けて突出するように付勢された付勢突起、を有し、前記変位部が変位していない状態において、前記付勢突起が前記他方の部材に設けられた嵌合溝に嵌合することにより前記シリンダと前記伝達部材とを連結するのに対し、前記変位部が変位している状態において、前記付勢突起が付勢力を打ち消す方向に変位させられて前記嵌合溝と嵌合しなくなることにより前記シリンダと前記伝達部材との連結を解除する連結部材と、前記伝達部材の前記ケースに対する回転を一定の角度範囲に制限することにより、前記伝達部材と連結されている前記シリンダが一定の角度範囲を超えて回転することを防止する回転制限部材と、を備えている。
また、前記連結部材による連結を解除して前記シリンダを前記一定の角度範囲を超えた所定の回転位置まで回転させてから、任意の解錠コードとなっている前記鍵部材を前記鍵穴に通し、その鍵部材により前記シリンダを元の回転位置に戻すと共に、前記伝達部材と前記シリンダとを連結し直すことによって、前記シリンダにおける解錠コードの設定が変更されるように構成されている。
そして、前記シリンダの鍵穴に、その時点で前記シリンダにおいて設定された解錠コードとなっており,かつ,前記シリンダの鍵穴に通された場合に前記鍵穴の他端から突出する押圧突起を形成してなる前記鍵部材が通されると、該鍵部材の押圧突起に押圧された前記連結部材の変位部が変位し、前記付勢突起と前記嵌合溝との嵌合が解除されることにより、前記伝達部材との連結が解除された前記シリンダが一定の角度範囲を超えて回転可能となる。それに対し、前記前記シリンダの鍵穴に、その時点で前記シリンダにおいて設定された解錠コードとなっており,かつ,前記押圧突起の形成されていない前記鍵部材が通されると、前記連結部材の変位部が変位せず、前記付勢突起と前記嵌合溝との嵌合が維持されることにより、前記伝達部材と連結されている前記シリンダが一定の角度範囲でのみ回転可能となる。
このシリンダ錠では、設定済みの解錠コードとなっている通常鍵部材を鍵穴に通してシリンダを回転させたとしても、このシリンダは一定の角度範囲までしか回転せず、解錠コードを設定するための回転位置にまで到達することはない。このとき、一定の角度範囲内の回転に伴う伝達部材の動作を伝達対象へ伝達させることで施錠,解錠が実現される。
それに対し、設定済みの解錠コードとなっており,かつ,押圧突起が形成された解除鍵部材を鍵穴に通してシリンダを回転させると、このシリンダは、伝達部材との連結が解かれるため、一定の角度範囲を超えて解錠コードを設定するための回転位置にまで到達できるようになる。そのため、この回転位置において、鍵穴に通す鍵部材を別の解錠コードの通常鍵部材に入れ替えて回転位置を元に戻すことで容易に解錠コードの設定変更を行うことができる。
このように、本シリンダ錠では、通常鍵部材とは別に、同じ解錠コードとなっている解除鍵部材を用意しておくことにより、通常鍵部材を用いる場合と同様に鍵部材を通して回転させる動作を行うことで容易に解錠コードの設定変更を行うことができる。その結果、シリンダ錠を設置した以降、解錠コードの設定を変更するためだけに設置対象外部に伝達部材の周辺を露出させる必要はなくなる。
さらに、伝達部材の周辺を露出させなくてもよいため、設置対象外部に伝達部材の周辺を露出させるに足りる充分な空間を確保できない設置条件であっても、容易に解錠コードの設定変更を行うことができるようになる。
この構成における回転制御部材は、伝達部材と連結されているシリンダが一定の角度範囲を超えて回転することを防止するために伝達部材のケースに対する回転を一定の角度範囲に制限できればよく、その具体的な構成は特に限定されない。
例えば、以下に示す第2の構成(請求項2)のようにするとよい。
この構成において、前記回転制限部材は、前記ケースに対して変位不能に固定されると共に、前記伝達部材の回転に伴って変位する前記伝達部材の一部分をガイドするガイド溝が、前記シリンダを一定の角度範囲で回転させた場合における前記伝達部材の一部分が通過する領域にのみ形成され、一定の角度範囲を超えて回転しようとする前記伝達部材の一部分を前記ガイド溝以外の領域に接触させることにより、前記伝達部材の前記ケースに対する回転を一定の角度範囲に制限する。
この構成であれば、回転制限部材は、シリンダを一定の角度範囲で回転させた場合に伝達部材の一部分が通過する領域にのみガイド溝が形成されており、伝達部材の一部分がガイド溝から外れて回転するような動作を制限するように作用するため、これにより、伝達部材のケースに対する回転を一定の角度範囲に制限することができる。
また、上記課題を解決するためになされた第3の構成(請求項3)は、一端側が閉鎖された筒状の部材であり、該閉鎖された領域から部材内部へ向けて棒状の鍵部材を通すための挿通孔が形成されたケースと、一端側から他端側へ向けて前記鍵部材の先端側が通される鍵穴が形成されており、前記ケースの他端側から前記ケース内部に収容された状態で、前記鍵穴の長さ方向に沿った軸を中心に回転可能なシリンダと、前記シリンダの他端側に連結された状態で前記シリンダと共に回転することにより、前記ケースの他端側に設けられる伝達対象へ前記シリンダの回転を伝達する伝達部材と、前記シリンダにおける鍵穴の他端側に配置され,かつ,該他端から突出する方向に押されて所定方向へ変位する変位部、および、該変位部が変位していない状態で前記伝達部材から突出する方向に付勢され,かつ,前記変位部の変位に伴って前記伝達部材からの突出量が減少する付勢突起、を有する連結部材と、前記連結部材における付勢突起が前記伝達部材から一定量以上突出している状態において、前記伝達部材の回転に伴って変位する前記付勢突起をガイドするガイド溝が、前記伝達部材を一定の角度範囲で回転させた場合に前記付勢突起が通過する領域にのみ形成され、一定の角度範囲を超えて回転しようとする前記付勢突起を前記ガイド溝以外の領域に接触させることにより、前記伝達部材と連結されている前記シリンダが一定の角度範囲を超えて回転することを防止する回転制限部材と、を備えている。
また、前記連結部材における付勢突起の突出量を減少させることで前記回転制限部材による回転の制限を解除し、前記シリンダを前記一定の角度範囲を超えた所定の回転位置まで回転させてから、任意の解錠コードとなっている前記鍵部材を前記鍵穴に通し、その鍵部材により前記シリンダを元の回転位置に戻すと共に、前記連結部材における付勢突起を突出させることで前記回転制限部材による回転の制限を再開させることによって、前記シリンダにおける解錠コードの設定が変更されるように構成されている。
そして、前記シリンダの鍵穴に、その時点で前記シリンダにおいて設定された解錠コードとなっており,かつ,前記シリンダの鍵穴に通された場合に前記鍵穴の他端から突出する押圧突起を形成してなる前記鍵部材が通されると、該鍵部材の押圧突起に押圧された前記連結部材の変位部が変位して付勢突起の突出量が減少し、前記回転制限部材による回転の制限が解除されることにより、前記シリンダが一定の角度範囲を超えて回転可能となる。これに対し、前記シリンダの鍵穴に、その時点において前記鍵部材が通されていない,または,前記シリンダにおいて設定された解錠コードとなっている通常の前記鍵部材が通されると、前記連結部材の変位部が変位せず、該連結部材における付勢突起の突出量と共に前記回転制限部材による回転の制限が維持されることにより、前記シリンダが一定の角度範囲でのみ回転可能となる。
このシリンダ錠は、設定済みの解錠コードとなっている通常鍵部材を鍵穴に通してシリンダを回転させると、このシリンダは一定の角度範囲までしか回転せず、解錠コードを設定するための回転位置にまで到達することはない。このとき、一定の角度範囲内の回転に伴う伝達部材の動作を伝達対象へ伝達させることで施錠,解錠が実現される。
それに対し、設定済みの解錠コードとなっており,かつ,押圧突起が形成された解除鍵部材を鍵穴に通してシリンダを回転させると、このシリンダは、回転制限部材による回転の制限が解かれるため、一定の角度範囲を超えて解錠コードを設定するための回転位置にまで到達するようになる。そのため、この回転位置において、鍵穴に通す鍵部材を別の解錠コードの通常鍵部材に入れ替えて回転位置を元に戻すことで容易に解錠コードの設定変更を行うことができる。
このように、本シリンダ錠では、通常鍵部材とは別に、同じ解錠コードとなっている解除鍵部材を用意しておくことにより、通常鍵部材を用いる場合と同様に鍵部材を回転させる動作を行うことで容易に解錠コードの設定変更を行うことができる。その結果、シリンダ錠を設置した以降、解錠コードの設定を変更するためだけに設置対象外部に伝達部材の周辺を露出させる必要はなくなる。
さらに、伝達部材の周辺を露出させなくてもよいため、設置対象外部に伝達部材の周辺を露出させるに足りる充分な空間を確保できない設置条件であっても、容易に解錠コードの設定変更を行うことができるようになる。
また、上記各構成において、連結部材は、どのような構成としてもよいが、以下に示す第4の構成(請求項4)のようにするとよい。
この構成において、前記連結部材は、前記シリンダにおける鍵穴の他端側に取り付けられた板状の部材である変位部が、その長手方向の一端から他端へ向かう方向へと付勢されると共に、前記変位部における長手方向の他端側から前記付勢突起が突出している。さらに、前記変位部に、前記押圧突起において前記変位部の一端側に位置することとなる押圧面と接触させるべく接触面が設けられ、該接触面が、前記押圧面との間で0度より大きく90度未満の角度を形成している。
この構成であれば、連結部材は、押圧突起から突出する方向の力を受けると、変位部が、押圧突起における押圧面にて付勢力を打ち消す方向へ押されながら、この押圧面に沿ってスライドしていく。こうして、連結部材の変位が実現される。
また、上記課題を解決するため第5の構成(請求項5)は、上記第1から第4のいずれかの構成に係るシリンダ錠と、所定の解錠コードとなっており,かつ,前記押圧突起が形成されてなる鍵部材と、該鍵部材と同じ解除コードとなっており,かつ,前記押圧突起が形成されていない鍵部材と、からなることを特徴とする施錠・解錠システムである。
このシステムであれば、上記第1から第4のいずれかの構成に係るシリンダ錠と同様の作用,効果を得ることができる。
第1実施形態における施錠・解錠システムの構成を示す斜視図 第1実施形態におけるシリンダ錠の構成を示す断面図 第1実施形態においてシリンダと伝達部材との連結が解除される様子を示す図 鍵部材の押圧突起と連結部材との形状についての変形例 第1実施形態において回転制御部材の構成を示す断面図および平面図 第1実施形態において解錠コードを変更する操作の様子を示す図 別の実施形態における施錠・解錠システムの構成を示す斜視図 第2実施形態における施錠・解錠システムの構成を示す斜視図 第2実施形態におけるシリンダ錠の構成を示す断面図 第2実施形態において回転制御部材の構成を示す断面図および平面図 第2実施形態においてシリンダと伝達部材との連結が解除される様子を示す図 第2実施形態において解錠コードを変更する操作の様子を示す図
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)第1実施形態
施錠・解錠システムは、図1,図2に示すように、シリンダ錠1と、棒状の解除鍵部材2および通常鍵部材3と、からなる。
これらのうち、シリンダ錠1は、ケース10と、シリンダ20と、伝達部材30と、連結部材40と、回転制限部材50と、を備えている。
ケース10は、一端(図1における左)側が閉鎖された筒状(本実施形態では、円筒状)の部材であり、この閉鎖された領域から部材内部へ向けて鍵部材2,3の先端側を通すための挿通孔12が形成されている。
なお、本実施形態におけるケース10は、シリンダ錠1をパチンコ機などの遊技機における扉の開閉を施錠,解錠するために用いるケースとして構成されたものであり、その他端側から延出する延出部14のネジ止めによりパチンコ機に取り付けられる。
シリンダ20は、一端側から他端(図1における右)側へ向けて鍵部材2,3の先端側を通すための鍵穴21が形成された円柱の部材であり、ケース10の他端側からケース10内部に収容された状態で、鍵穴21の長さ方向に沿った軸を中心に回転可能となる。
このシリンダ20には、それぞれ円柱の長さ方向と交差する面状に形成された1以上のタンブラ収容溝25が、その長さ方向に沿って配列しており、このタンブラ収容溝25それぞれに、シリンダ錠1の解除コードを設定するためのタンブラ27が収容されている。
このタンブラ27は、鍵穴21を取り囲むように配置された2つのタンブラ片27a,27bを任意のパターンで組み合わせたものであり、それぞれのタンブラ片27a,27bが、シリンダ20の長手方向に沿って配置されたサイドバー29a,29bに挟まれて固定されている。
なお、このサイドバー29a,29bは、鍵穴21から離れる方向に付勢されているが、通常時、外周面がケース10における最も内側(内径が最小)の内周面と接触しており、サイドバー29a,29bが付勢力で拡がらないように保持されているため、その付勢力と無関係にタンブラ片27a,27bの組み合わせパターンを固定している。
伝達部材30は、シリンダ20の他端から延びる延出部23に対して回転可能に嵌め込まれ、連結部材40によってシリンダ20と連結される。そして、こうして連結された状態でシリンダ20と共に回転することにより、ケース10の他端側(本実施形態では伝達部材30の他端)に設けられる伝達対象(不図示)へシリンダ20の回転を伝達する。
連結部材40は、シリンダ20と伝達部材30との連結,および,連結の解除を行うための部材であり、図3に示すように、連結部材40本体である変位部42と、この変位部42における長手方向の他端(図3における下)側に向けて突出する付勢突起44と、で構成されている。
この変位部42は、シリンダ20における鍵穴21の他端側に取り付けられた板状の部材であり、その長手方向の一端から他端へ向かう方向(図3における上から下の方向)へと付勢されている(同図(a)参照)。
また、この変位部42は、鍵穴21から突出する部材(鍵部材2の押圧突起210)の先端形状と、この先端を嵌合させるべく変位部42に形成された変位孔46の内周形状と、により、鍵穴21から突出する方向の力を受けている間、長手方向の他端から一端へ向かう方向(図3における下から上の方向)に変位するように構成されている(同図(b)参照)。
このための構成として、本実施形態では、鍵穴21から突出する押圧突起210の先端形状における変位部42の一端側に位置する上面210aが先端(図3における右方向)へ向かう)ほど変位部42の一端(同図における下方向)に近づく傾斜面とされていることを前提に、変位孔46の内周形状における変位部42の一端側に位置する底面46aが、鍵穴21の長さ方向(図3における左右方向)に沿った平面とされている。
これにより、変位部42は、押圧突起210が鍵穴21から突出すると、変位孔46における底面46aが、その押圧突起210における上面210aで付勢力を打ち消す方向へ押されながら上面210aに沿ってスライドしていくことにより、長手方向の他端から一端へ向かう方向に変位する(図3(b)参照)。
このような連結部材40は、変位部42が変位していない状態において、付勢突起44をシリンダ20から伝達部材30に向けて突出させ、伝達部材30に設けられた嵌合溝32に嵌合させることにより、シリンダ20と伝達部材30とを連結する(図3(a)参照)。そして、押圧突起210により押されている状態では、変位部42が付勢力を打ち消す方向に変位する結果、この変位部42から突出する付勢突起44が嵌合溝32と嵌合しなくなることにより、シリンダ20と伝達部材30との連結を解除する(図3(b)参照)。
なお、鍵穴21から突出する押圧突起210の先端形状と、この先端を嵌合させるべく変位部42に形成された変位孔46の内周形状と、は、変位部42を変位させることができれば、どのような関係であってもよい。例えば、押圧突起210の上面が、その突出する方向に沿った平面210bとされていることを前提とした場合には、図4(a),(b)に示すように、変位孔46の内周形状における底面46bを、押圧突起210の先端側へ向かう(図3における右方向)ほど変位部42の一端に近づく傾斜面とすればよい。
回転制限部材50は、ケース10に対して変位不能に固定された状態で、伝達部材30のケース10に対する回転を一定の角度範囲に制限することにより、伝達部材30と連結されているシリンダ20が一定の角度範囲を超えて回転することを防止する。
本実施形態において、この回転制限部材50は、図5に示すように、伝達部材30の回転に伴って変位する伝達部材30の変位突起34をガイドするガイド溝52が、シリンダ20を一定の角度範囲で回転させた場合に変位突起34が通過する領域にのみ形成されている。そのため、伝達部材30が一定の角度範囲を超えて回転しようとすると、変位突起34がガイド溝52以外の領域に接触することになり、こうして、伝達部材30のケース10に対する回転を一定の角度範囲に制限する。
このように構成されたシリンダ錠1では、シリンダ20の鍵穴21に、シリンダ20において設定された解錠コードとなっており,かつ,押圧突起の形成されていない鍵部材(以降「通常鍵部材」という)3が通されると、連結部材40の変位部が変位しない。そのため、付勢突起44と嵌合溝32との嵌合が維持され、伝達部材30と連結されているシリンダ20が一定の角度範囲でのみ回転可能となる。
このとき、伝達部材30がシリンダ20と共に一定の角度範囲でのみ回転し、ケース10の他端側に設けられる伝達対象へとシリンダ20の回転が伝達される,つまり施錠・解錠動作が実現されることとなる。
このとき、サイドバー29a,29bそれぞれは、その外周面がケース10における最も内側の内周面と接触しており、付勢力で拡がらないように保持されたままである。そのため、サイドバー29a,29bの付勢力とは無関係にタンブラ片27a,27bの組み合わせパターンが固定されている(図6(a)参照)。
それに対し、シリンダ20の鍵穴21に、シリンダ20において設定された解錠コードとなっており,かつ,シリンダ20の鍵穴21に通された場合に鍵穴21の他端から突出する押圧突起210を形成してなる鍵部材(以降「解除鍵部材」という)2が通されると、押圧突起210に押圧された連結部材40の変位部42が変位する。これにより、付勢突起44と嵌合溝32との嵌合が解除されるため(図3(a)→(b)参照)、伝達部材30との連結が解除されたシリンダ20が一定の角度範囲を超えて回転可能となる。
こうして、シリンダ20を一定の角度範囲を超えた所定の回転位置まで回転させた状態では、サイドバー29a,29bの一方または両方における一部分がケース10の内周面に形成された収容溝16に嵌るように拡がり、サイドバー29a,29bに押さえられていたタンブラ片27a,27bの組み合わせパターンが変更可能になる(図6(b)参照)。
具体的にいえば、この状態で、任意の解錠コードとなっている通常鍵部材3を鍵穴21に通すと、この通常鍵部材3が、タンブラ片27a,27bの組み合わせそれぞれを解錠コードに応じて変更しながら鍵穴21を通っていく。
その後、その通常鍵部材3によりシリンダ20を元の回転位置に戻すと、サイドバー29a,29bそれぞれの外周面がケース10における最も内側の内周面と接触するようになる。こうして、タンブラ片27a,27bの組み合わせが固定されると共に、伝達部材30とシリンダ20とが連結し直される。
このようにして、シリンダ20における解錠コードの設定が変更されることとなる。
このように、シリンダ錠1では、通常鍵部材3とは別に、同じ解錠コードとなっている解除鍵部材2を用意しておくことにより、通常鍵部材3を用いる場合と同様に鍵部材を回転させる動作を行うことで容易に解錠コードの設定変更を行うことができる。その結果、シリンダ錠1を設置した以降、解錠コードの設定を変更するためだけに設置対象外部に伝達部材30の周辺を露出させる必要はなくなる。
そのため、設置対象外部に伝達部材30の周辺を露出させるに足りる充分な空間を確保できない設置条件であっても、容易に解錠コードの設定変更を行うことができるようになる。
また、解除鍵部材2は、通常鍵部材3と同じ解錠コードとされた鍵部材に押圧突起210が形成されたものであり、その時点における解錠コードを変更するに際しては、同じ解錠コードとなっている解除鍵部材2を用いなければならない。
つまり、解錠コードを変更する際には、その時点における解錠コードとなっていない解除鍵部材2を用いようとしても、押圧突起210が連結部材40にまで到達せず、適切に解錠コードを変更することはできない。これにより、その時点における解錠コードの解除鍵部材2を所持していない者が不正に解錠コードを変更してしまう、といった事態を効果的に防止することができる。
なお、本実施形態において、ケース10は、他端側から延出する延出部をネジ止めすることにより遊技機であるパチンコ機に取り付けられるように構成されている。
しかし、このケース10については、図7に示すように、スロットマシンなどの遊技機に取り付けるべく、延出部が形成されていない構成とすることも考えられる。
スロットマシンなどの遊技機では、施錠・解錠動作を司る伝達対象が、シリンダ錠1を取り付ける位置よりも装置内部に離れて設けられていることが多いため、通常、伝達部材30と伝達対象とが直接的に連結されることはなく、伝達部材30と伝達対象との間に回転を伝達するための別部材を介在させることが一般的である。特に、伝達部材30と伝達対象との距離は、遊技機の種類に応じて異なるため、遊技機の種類に応じた長さの別部材を用意することになる。
このような状況下では、特許文献1に示したようなシリンダ錠のように、伝達部材周辺に設けられた操作部で解錠コードの変更を行う構成としてしまうと、その操作部を装置外部に露出させることができなくなってしまうため、結果的に解錠コードの変更が困難になってしまう。
ところが、本実施形態のように、解除鍵部材2による動作で解錠コードの設定変更を行うことができる構成であれば、伝達部材30と伝達対象との距離や、遊技機の種類に応じた長さの別部材などと無関係に、解錠コードの設定変更を容易に実現できる。
(2)第2実施形態
本実施形態の施錠・解錠システムは、図8,図9に示すように、シリンダ錠1と、上記実施形態と同様の解除鍵部材2および通常鍵部材3と、からなる。
これらのうち、シリンダ錠1は、図8,図9に示すように、ケース10と、シリンダ20と、伝達部材30と、連結部材40と、回転制限部材50と、を備えている。
ケース10は、上記実施形態と同様、一端側が閉鎖された筒状の部材であり、この閉鎖された領域から部材内部へ向けて挿通孔12が形成されている。
なお、本実施形態におけるケース10は、シリンダ錠1をコイン等貸し出す用の機械などにおける扉の開閉を施錠,解錠するために用いるケースとして構成されたものであり、長さ方向における所定位置に形成されたフランジ部と、フランジ部から他端側に至る領域に形成されたネジ山と、により取り付けが実現される。具体的には、一端側からフランジ部までの領域を機械外部に露出させ、フランジ部から他端側の領域を機械内部に収容した状態で、この領域であるネジ山をボルトで固定することで取り付けが実現される。
シリンダ20は、上記実施形態と同様、一端側から他端側へ向けて鍵部材2,3の先端側を通すための鍵穴21が形成された円柱の部材であり、ケース10の他端側からケース10内部に収容された状態で、鍵穴21の長さ方向に沿った軸を中心に回転可能となる。
伝達部材30は、シリンダ20の他端側においてシリンダ20と一体に形成されており、シリンダ20と共に回転することで、ケース10の他端側に設けられる伝達対象へシリンダ20の回転を伝達する。
連結部材40は、シリンダ20における鍵穴21の他端側に配置され,かつ,この他端から突出する方向に押されて所定方向へ変位する変位部42と、この変位部42が変位していない状態で伝達部材30から突出する方向に付勢され,かつ,変位部42の変位に伴って伝達部材30からの突出量が減少する付勢突起44と、を有している。
回転制限部材50は、図10に示すように、伝達部材30の回転に伴って変位する連結部材40の付勢突起44をガイドするガイド溝52が、伝達部材30を一定の角度範囲で回転させた場合に付勢突起44が通過する領域にのみ形成され、一定の角度範囲を超えて回転しようとする付勢突起44をガイド溝52以外の領域に接触させることにより、伝達部材30と連結されているシリンダ20が一定の角度範囲を超えて回転することを防止する。
このように構成されたシリンダ錠1では、シリンダ20の鍵穴21に、鍵部材が通されていない,または,通常鍵部材3が通されると、連結部材40の変位部42が変位しない。そのため、伝達部材30からの付勢突起44の突出量と共に回転制限部材50による回転の制限が維持され(図11(a)参照)、シリンダ20が一定の角度範囲でのみ回転可能となる。このとき、伝達部材30を介して、ケース10の他端側に設けられる伝達対象へとシリンダ20の回転が伝達される,つまり施錠・解錠動作が実現されることとなる。
それに対し、シリンダ20の鍵穴21に、解除鍵部材2が通されると、この鍵部材2の押圧突起210に押圧された連結部材40の変位部42が変位すると共に伝達部材30からの付勢突起44の突出量が減少する。これにより、回転制限部材50による回転の制限が解除されて(図11(a)→(b)参照)、シリンダ20が一定の角度範囲を超えて回転可能となる。
こうして、シリンダ20を一定の角度範囲を超えた所定の回転位置まで回転させた状態で、任意の解錠コードとなっている通常鍵部材3を鍵穴21に通すと、上記実施形態と同様、この通常鍵部材3が、タンブラ片27a,27bの組み合わせパターンそれぞれを解錠コードに応じて変更しながら鍵穴21を通っていく(図12(b)参照)。
その後、その通常鍵部材3によりシリンダ20を元の回転位置に戻すと、タンブラ片27a,27bの組み合わせが固定されると共に、回転制限部材50による回転の制限が再開される。
このようにして、シリンダ20における解錠コードの設定が変更されることとなる。
このように、本シリンダ錠1では、通常鍵部材3とは別に、同じ解錠コードとなっている解除鍵部材2を用意しておくことにより、通常鍵部材3を用いる場合と同様に鍵部材を回転させる動作を行うことで容易に解錠コードの設定変更を行うことができる。その結果、シリンダ錠1を設置した以降、解錠コードの設定を変更するためだけに設置対象外部に伝達部材30の周辺を露出させる必要はなくなる。
そのため、設置対象外部に伝達部材30の周辺を露出させるに足りる充分な空間を確保できない設置条件であっても、容易に解錠コードの設定変更を行うことができるようになる。
(3)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、連結部材40における変位部42が、押圧突起210の先端形状と変位孔46の内周形状とにより、長手方向の他端から一端へ向かう方向に変位できるように構成されている。
しかし、変位部42をその長手方向の他端から一端へ向かう方向に変位させるための構成は、この構成に限られない。例えば、変位部42に、押圧突起210において変位部42の一端側に位置することとなる押圧面と接触させるべく接触面を設け、この接触面が、押圧面との間で0度より大きく90度未満の角度を形成するように構成すればよい。
1…シリンダ錠、2…解除鍵部材、3…通常鍵部材、10…ケース、12…挿通孔、14…延出部、16…収容溝、20…シリンダ、21…鍵穴、23…延出部、25…タンブラ収容溝、27…タンブラ、27a…タンブラ片、27b…タンブラ片、29a…サイドバー、29b…サイドバー、30…伝達部材、32…嵌合溝、34…変位突起、40…連結部材、42…変位部、44…付勢突起、46…変位孔、46a…底面、46b…底面、50…回転制限部材、52…ガイド溝、210…押圧突起、210a…上面、210b…平面。

Claims (5)

  1. 一端側が閉鎖された筒状の部材であり、該閉鎖された領域から部材内部へ向けて棒状の鍵部材を通すための挿通孔が形成されたケースと、
    一端側から他端側へ向けて前記鍵部材の先端側が通される鍵穴が形成されており、前記ケースの他端側から前記ケース内部に収容された状態で、前記鍵穴の長さ方向に沿った軸を中心に回転可能なシリンダと、
    前記シリンダの他端側に連結された状態で前記シリンダと共に回転することにより、前記ケースの他端側に設けられる伝達対象へ前記シリンダの回転を伝達する伝達部材と、
    前記シリンダにおける鍵穴の他端側に配置され,かつ,該他端から突出する方向に押されて所定方向へ変位する変位部、および、前記シリンダおよび前記伝達部材のいずれか一方から他方の部材に向けて突出するように付勢された付勢突起、を有し、前記変位部が変位していない状態において、前記付勢突起が前記他方の部材に設けられた嵌合溝に嵌合することにより前記シリンダと前記伝達部材とを連結するのに対し、前記変位部が変位している状態において、前記付勢突起が付勢力を打ち消す方向に変位させられて前記嵌合溝と嵌合しなくなることにより前記シリンダと前記伝達部材との連結を解除する連結部材と、
    前記伝達部材の前記ケースに対する回転を一定の角度範囲に制限することにより、前記伝達部材と連結されている前記シリンダが一定の角度範囲を超えて回転することを防止する回転制限部材と、を備え、
    前記連結部材による連結を解除して前記シリンダを前記一定の角度範囲を超えた所定の回転位置まで回転させてから、任意の解錠コードとなっている前記鍵部材を前記鍵穴に通し、その鍵部材により前記シリンダを元の回転位置に戻すと共に、前記伝達部材と前記シリンダとを連結し直すことによって、前記シリンダにおける解錠コードの設定が変更されるように構成されており、
    前記シリンダの鍵穴に、その時点で前記シリンダにおいて設定された解錠コードとなっており,かつ,前記シリンダの鍵穴に通された場合に前記鍵穴の他端から突出する押圧突起を形成してなる前記鍵部材が通されると、該鍵部材の押圧突起に押圧された前記連結部材の変位部が変位し、前記付勢突起と前記嵌合溝との嵌合が解除されることにより、前記伝達部材との連結が解除された前記シリンダが一定の角度範囲を超えて回転可能となるのに対し、
    前記前記シリンダの鍵穴に、その時点で前記シリンダにおいて設定された解錠コードとなっており,かつ,前記押圧突起の形成されていない前記鍵部材が通されると、前記連結部材の変位部が変位せず、前記付勢突起と前記嵌合溝との嵌合が維持されることにより、前記伝達部材と連結されている前記シリンダが一定の角度範囲でのみ回転可能となる
    ことを特徴とするシリンダ錠。
  2. 前記回転制限部材は、前記ケースに対して変位不能に固定されると共に、前記伝達部材の回転に伴って変位する前記伝達部材の一部分をガイドするガイド溝が、前記シリンダを一定の角度範囲で回転させた場合における前記伝達部材の一部分が通過する領域にのみ形成され、一定の角度範囲を超えて回転しようとする前記伝達部材の一部分を前記ガイド溝以外の領域に接触させることにより、前記伝達部材の前記ケースに対する回転を一定の角度範囲に制限する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ錠。
  3. 一端側が閉鎖された筒状の部材であり、該閉鎖された領域から部材内部へ向けて棒状の鍵部材を通すための挿通孔が形成されたケースと、
    一端側から他端側へ向けて前記鍵部材の先端側が通される鍵穴が形成されており、前記ケースの他端側から前記ケース内部に収容された状態で、前記鍵穴の長さ方向に沿った軸を中心に回転可能なシリンダと、
    前記シリンダの他端側に連結された状態で前記シリンダと共に回転することにより、前記ケースの他端側に設けられる伝達対象へ前記シリンダの回転を伝達する伝達部材と、
    前記シリンダにおける鍵穴の他端側に配置され,かつ,該他端から突出する方向に押されて所定方向へ変位する変位部、および、該変位部が変位していない状態で前記伝達部材から突出する方向に付勢され,かつ,前記変位部の変位に伴って前記伝達部材からの突出量が減少する付勢突起、を有する連結部材と、
    前記連結部材における付勢突起が前記伝達部材から一定量以上突出している状態において、前記伝達部材の回転に伴って変位する前記付勢突起をガイドするガイド溝が、前記伝達部材を一定の角度範囲で回転させた場合に前記付勢突起が通過する領域にのみ形成され、一定の角度範囲を超えて回転しようとする前記付勢突起を前記ガイド溝以外の領域に接触させることにより、前記伝達部材と連結されている前記シリンダが一定の角度範囲を超えて回転することを防止する回転制限部材と、を備え、
    前記連結部材における付勢突起の突出量を減少させることで前記回転制限部材による回転の制限を解除し、前記シリンダを前記一定の角度範囲を超えた所定の回転位置まで回転させてから、任意の解錠コードとなっている前記鍵部材を前記鍵穴に通し、その鍵部材により前記シリンダを元の回転位置に戻すと共に、前記連結部材における付勢突起を突出させることで前記回転制限部材による回転の制限を再開させることによって、前記シリンダにおける解錠コードの設定が変更されるように構成されており、
    前記シリンダの鍵穴に、その時点で前記シリンダにおいて設定された解錠コードとなっており,かつ,前記シリンダの鍵穴に通された場合に前記鍵穴の他端から突出する押圧突起を形成してなる前記鍵部材が通されると、該鍵部材の押圧突起に押圧された前記連結部材の変位部が変位して付勢突起の突出量が減少し、前記回転制限部材による回転の制限が解除されることにより、前記シリンダが一定の角度範囲を超えて回転可能となるのに対し、
    前記シリンダの鍵穴に、その時点において前記鍵部材が通されていない,または,前記シリンダにおいて設定された解錠コードとなっている通常の前記鍵部材が通されると、前記連結部材の変位部が変位せず、該連結部材における付勢突起の突出量と共に前記回転制限部材による回転の制限が維持されることにより、前記シリンダが一定の角度範囲でのみ回転可能となる
    ことを特徴とするシリンダ錠。
  4. 前記連結部材は、
    前記シリンダにおける鍵穴の他端側に取り付けられた板状の部材である変位部が、その長手方向の一端から他端へ向かう方向へと付勢されると共に、前記変位部における長手方向の他端側から前記付勢突起が突出しており、
    さらに、前記変位部に、前記押圧突起において前記変位部の一端側に位置することとなる押圧面と接触させるべく接触面が設けられ、該接触面が、前記押圧面との間で0度より大きく90度未満の角度を形成している
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシリンダ錠。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のシリンダ錠と、
    所定の解錠コードとなっており,かつ,前記押圧突起が形成されてなる鍵部材と、
    該鍵部材と同じ解除コードとなっており,かつ,前記押圧突起が形成されていない鍵部材と、からなる
    ことを特徴とする施錠・解錠システム。
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