JP5369343B2 - ケースロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ケースロック装置に関する。
従来のケースロック装置は、一般に、玄関などの扉の戸先に内装される錠ケースと、この錠ケースの室外側に配設されるシリンダ錠と、錠ケースの室内側に配設されるサムターンと、を有して構成されている。そして、このようなケースロック装置では、室外側から鍵を差し込んでシリンダ錠を回動したり、室内側からサムターンを回動することによって、扉の施錠および解錠が可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−353349号公報
しかしながら、このような従来のケースロック装置では、シリンダ錠を扉の室外側から錠ケースに取り付ける一方で、サムターンを扉の室内側から錠ケースに取り付ける必要があり、シリンダ錠やサムターンの取り付けが煩雑で、取り付けに時間がかかってしまうといった問題点があった。
また、シリンダ錠を扉の室外側から錠ケースに取り付ける関係上、シリンダ錠には、扉の室外側に突出する突出部分が必要となる。そのため、従来のケースロック装置は、シリンダ錠の突出により扉のデザイン性が損なわれてしまうといった問題点がある上に、シリンダ錠の突出部分がハンマーなどの道具によって叩かれてシリンダ錠が破壊されるおそれがあるなど、防犯上の問題点も有していた。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、従来よりも扉への取り付けが容易であると共に、扉のデザイン性や防犯性を高めることが可能なケースロック装置を提供することを目的とする。
本発明は、一端部に鍵穴が形成されたシリンダ錠と、前記シリンダ錠の少なくとも一部を挿入可能な貫通孔を備えた錠ケースと、を有し、前記シリンダ錠は、前記錠ケースにおける前記貫通孔の室内側開口部から前記一端部が挿入されて、前記錠ケースに取り付けられることを特徴とする、ケースロック装置である。
本発明に係るケースロック装置によれば、従来は扉の室外側から錠ケースに取り付けられていたシリンダ錠を、扉の室内側から取り付けることが可能となる。そのため、室外側からの取り付け作業が不要で(室内側からの取り付け作業だけで足り)、従来よりも扉への取り付けが容易となる。また、シリンダ錠を扉の室外側から取り付ける場合、扉の室外側の面にはシリンダ錠を挿通するための大きな貫通孔を形成しなければならないが、本発明に係るケースロック装置では、シリンダ錠を扉の室内側から取り付けることが可能であるため、扉の室外側の面に大きな貫通孔を形成する必要がない上に、扉の室外側の面からのシリンダ錠の露出を少なくすることも可能で、扉のデザイン性や防犯性を高めることができる。
なお、扉に取り付けられた状態において、前記シリンダ錠における前記一端部の端面が、前記扉の室外側の面と面一であるか、または、前記扉の室外側の面よりも室内側に位置するようにすれば、シリンダ錠の突出により扉のデザインが制約されるおそれが無く、扉のデザイン性を従来よりも高めることができる。また、シリンダ錠の突出部分がハンマーなどの道具で叩かれてシリンダ錠が破壊されるようなおそれが無く、従来よりも防犯性を高めることができる。
また、前記シリンダ錠における前記一端部の端面は、前記鍵穴を含む一部だけが前記扉から露出されていれば、施錠および解錠というシリンダ錠の機能を担保しつつ、同時に、シリンダ錠の露出部分を少なくすることができ、より一層、扉のデザイン性や防犯性を高めることができる。
また、前記錠ケースに対する前記シリンダ錠の軸方向位置が調整可能に構成されていれば、ケースロック装置が取り付けられる扉の厚みが複数種類存在する場合でも、扉の厚みに応じて、シリンダ錠の一端部の端面を、扉の室外側の面と面一にしたり、扉の室外側の面よりも室内側に位置するように調整することが可能となる。
また、前記シリンダ錠の他端部にサムターンが連結可能であれば、シリンダ錠およびサムターンを一体化した状態で、錠ケースに取り付けることができる。そのため、従来のケースロック装置のように、シリンダ錠を扉の室外側から錠ケースに取り付け、サムターンを扉の室内側から錠ケースに取り付けるような作業が不要で、ケースロック装置を容易に取り付けることができ、従来よりも、ケースロック装置の取り付け作業の工数を大幅に削減することができる。
また、前記シリンダ錠の外筒と前記サムターンの本体が連結固定されていると共に、前記シリンダ錠の内筒と前記サムターンのサムターン軸が動力伝達可能に連結されていれば、シリンダ錠をサムターンにより近い位置に配設することが可能となり、例えば、厚さの薄い扉であってもシリンダ錠の突出を回避することができる。
また、前記シリンダ錠が、前記錠ケースにおける前記貫通孔の室内側開口部に挿入可能な小径部と、前記貫通孔の室内側開口部に挿入不能な大径部と、を有して構成されていれば、大径部を用いてシリンダ錠の軸方向の位置決めを容易に行うことができ、シリンダ錠の錠ケースへの取り付けが容易になる。
本発明に係るケースロック装置は、従来よりも扉への取り付けが容易であると共に、扉などのデザイン性や防犯性を高めることが可能となるという優れた効果を有する。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係るケースロック装置10について詳細に説明する。
<全体構成>
図1は、本実施例形態に係るケースロック装置10の主要部を分解した状態を示す分解斜視図である。
図1に示されるように、このケースロック装置10は、玄関や部屋などの扉12に内装される箱状の錠ケース14と、この錠ケース14に取り付けられるシリンダ錠16と、このシリンダ錠16に連結されるサムターン18と、を有して構成されている。
図2はケースロック装置10が設置された扉12を室外側から見た様子を示す略示正面図であり、図3はケースロック装置10が設置された扉12を室内側から見た様子を示す略示正面図である。
図2および図3に示されるように、ケースロック装置10が扉12に設置された状態では、扉12の室外側化粧板12Aからはシリンダ錠16の鍵穴164が露出し、扉12の室内側化粧板12Bからはサムターン18が突出した状態となる。
図4は扉12におけるケースロック装置10の周辺部分を拡大して示した部分拡大斜視図である。
図4に示されるように、扉12の戸先側の面12Cには、ケースロック装置10のデッドボルト20が出没するように構成されている。このデッドボルト20は、室外側からはシリンダ錠16を操作することによって、また、室内側からはサムターン18を操作することによって、出入口枠22(図2または図3参照)に形成されたストライカ22Aに嵌入したり(扉12を施錠状態にしたり)、ストライカ22Aから退出したり(扉12を解錠状態にしたり)するようになっている。
<錠ケース>
次に、錠ケース14について説明する。
図5は錠ケース14を室外側から見た略示外観斜視図であり、図6は錠ケース14を室内側から見た略示外観斜視図である。
図5に示されるように、錠ケース14は、室内側に配設されるケース本体24と、室外側に配設されるケースカバー26と、を有して構成されている。
<ケース本体>
最初に、錠ケース14のケース本体24について説明する。
図7はケース本体24の略示外観斜視図であり、図8はケース本体24の略示正面図である。
図7に示されるように、ケース本体24は、扉12と略平行に配置される四角形状のベース部27を有し、このベース部27の左右および上下の各辺には、側枠28、30、32、34が同方向に屈曲形成されている。なお、左側側枠28の上下両側には、連結固定部36がそれぞれ延出成形されており、その連結固定部36には、ケース本体24を扉12の戸先側の面12Cに固定するために使用されるネジ貫通孔38が形成されている。
また、図8に示されるように、ケース本体24には、円形形状の第1貫通孔40が形成されている。この第1貫通孔40の左側には上下一対の左側ストッパ片42が、また、第1貫通孔40の右側には上下一対の右側ストッパ片44が、それぞれ第1貫通孔40の中心部に向かって延出形成されている。
さらに、ケース本体24のベース部27の内側面27Aには、四角形状の第1案内プレート46が、ベース部27に対してスポット溶接で接合されている。この第1案内プレート46には、第1ガイド孔48が貫通形成されていると共に、第1案内プレート46の下辺には第1ガイド孔48の内周面に沿うように円弧状の外周部50が形成され、この外周部50の両端部近傍にはストッパ面52が形成されている。
<ケースカバー>
次に、錠ケース14のケースカバー26について説明する。
図9はケースカバー26の略示外観斜視図であり、図10はケースカバー26の略示正面図である。
ケースカバー26は、ケース本体24のベース部27と対向して配置される四角形状のプレート部54を有し、その一辺側には、ケース本体24の左側側枠28の内側面と重なるように配設される前片56が屈折成形されている。
また、図10に示されるように、ケースカバー26には、円形形状の第2貫通孔58が形成されている。この第2貫通孔58の左側には上下一対の左側ストッパ片60が、また、第2貫通孔58の右側には上下一対の右側ストッパ片62が、それぞれ第2貫通孔58の中心部に向かって延出形成されている。
さらに、プレート部54の内側面54Aには、第1案内プレート46と同じ四角形状の第2案内プレート64が、プレート部54に対してスポット溶接で接合されている。この第2案内プレート64には、第2ガイド孔66が貫通形成されていると共に、第2案内プレート64の下辺には第2ガイド孔66の内周面に沿うように円弧状の外周部68が形成され、この外周部68の両端部近傍にはストッパ面70が形成されている。
<錠ケースの内部構造>
次に、錠ケース14の内部構造について説明する。
図11は錠ケース14の内部構造を示した外観斜視図であり、図12はロックカム機構72の分解斜視図である。
図11に示されるように、ロックカム機構72は、ケース本体24の第1案内プレート46と、ケースカバー26の第2案内プレート64によって回動可能に支持されている(図11には第1案内プレート46のみ図示)。
このロックカム装置72は、図12に拡大して示されるように、貫通孔74Aが形成された環状のプレートからなる一対のロックカムガイド74を有し、各々のロックカムガイド74は、ケース本体24の第1ガイド孔48と、ケースカバー26の第2ガイド孔66に摺動可能に嵌合される。また、ロックカムガイド74の貫通孔74Aには、ケース本体24の第1貫通孔40に形成された左側ストッパ片42および右側ストッパ片44、ケースカバー26の第2貫通孔58に形成された左側ストッパ片60および右側ストッパ片62と同じ位置関係となるように、一対の左側係合片76および右側係合片78が形成されている。
また、ケース本体24側に配置されるロックカムガイド74には、貫通孔80Aが形成された環状のプレートからなるロックカム80が固着されている。このロックカム80の外周には、作動片82が径方向外側に向けて延出形成されていると共に、その作動片82には、スタッド84がカシメ固着されている。
ロックカムガイド74がケース本体24の第1ガイド孔48の内周面に沿って回動すると、ロックカム80の作動片82が第1ガイド孔48の外周部50に沿って摺動し、外周部50の両端部近傍に形成されたストッパ面52と係合する。すなわち、ロックカム80は、2つのストッパ面52の間を回動可能である。
一方、ケースカバー26側に配置されるロックカムガイド74には、貫通孔86Aが形成された環状のプレートからなるロックカムスペーサ86が固着されている。このロックカムスペーサ86は、3つの間隔保持部材88を介してロックカム80と連結されている。
図11に戻って、ロックカム装置72の戸先側(図11の左側)には、ケース本体24およびケースカバー26によって挟持される、平面視がコの字形状のロックガイド90が配設されており、このロックガイド90には、棒状のスタッド92が貫通して配置されている。
また、ロックカム装置72の下側には、上述のデッドボルト20が配設されている。このデッドボルト20は、断面U字形状のカマ収容部94と、このカマ収容部94の後端側壁から後方に延出形成された一対の制御片96と、カマ収容部94および制御片96との下側境界部分に形成された段差面からなるストッパ面98とを有して構成されている。
一対の制御片96には、左右方向の長いガイド孔100が貫通形成され、このガイド孔100には、ケース本体24とケースカバー26との間に固定されたガイド軸102が貫通して配設されている。デッドボルト20は、ガイド孔100の右端とガイド軸102が係合する位置と、ガイド孔100の左端とガイド軸102が係合する位置との間を移動する。そして、図13に示されるように、ガイド孔100の左端とガイド軸102が係合しているときは、デッドボルト20の先端(カマ収容部94の左端)は、ケース本体24の左側側枠28の面と面一になる位置(解錠位置)に移動する。一方、図14に示されるように、ガイド孔100の右端とガイド軸102が係合しているときは、デッドボルト20の先端は、左側側枠28の面から突出し、出入り口22に設けられたストライカ22Aに嵌入された位置(施錠位置)に移動する。
一対の制御片96のうち、ケース本体24側の制御片96には、その上側に、ロックカム装置72の作動片82と当接する左右一対の左側従動片104および右側従動片106が形成されている。ロックカム装置72が解錠位置にあるときは、図13に示されるように、作動片82は右側従動片106に当接している。この状態から、ロックカム装置72を施錠位置の方向に回動させると、作動片82が左側従動片104を介してデッドボルト20を左側に移動させる。
<サムターン>
次に、サムターン18について説明する。
図15(a)はサムターン18の略示側面図であり、同図(b)はサムターン18の略示分解図である。また、図16(a)はサムターン18の略示分解斜視図であり、同図(b)はサムターン18の略示斜視図である。
サムターン18は、サムターン本体110と、サムターン軸112と、サムターンカム114と、台座116と、摘み118と、ばね120と、を有して構成されている。
サムターン本体110は、図16(a)および(b)に示されるように、大径部122と小径部124を有して構成されている。
大径部122には、大径の収容凹部126が形成され、その収容凹部126の奥面には、小径の嵌合凹部128が形成されている。
小径部124には、図16(b)に示されるように、収容凹部129が形成されていると共に、大径部122の嵌合凹部128に形成された切り欠き凹部130と対向する位置には、扇形状のカム突起132が形成されている。そして、その一対のカム突起132には、切り欠き凹部130まで貫通する貫通孔134がそれぞれ形成されている。また、収容凹部126の奥面の中央位置には、サムターン軸112の一部が嵌入する挿入孔136が嵌合凹部128まで貫通形成されている。
サムターン軸112は、大径部137と、小径部138を有し、大径部137と小径部138を連通する十字形状の操作軸孔140が貫通形成されている。また、小径部138には、サムターンカム114が配設される。
このサムターンカム114は、環状部142とその環状部142の外周部に対向するように延出形成された一対の駆動片144とを有して構成されている。
そして、サムターンカム114の環状部142は、その一対の駆動片144がサムターン軸112の大径部137側に位置するようにサムターン軸112の小径部138に挿通されると共に、サムターン本体110に回動可能に取り付けられる。さらに、サムターン本体110の小径部124は、図15(b)に示されるように、はね120を介して台座116に嵌合される。また、サムターン本体110の収容凹部126には、摘み118が回動可能に収容されると共に、この摘み118の回転軸118Aが、サムターン軸114の操作軸孔140に挿入されて固定される。
上記図13および図14に示されるように、サムターン18が錠ケース14に固定される際には、サムターン本体110に支持されているサムターンカム114の一対の駆動片144が、ロックカム装置72の一対の左側係合片76および右側係合片78の間にそれぞれ介在するように固定される。そして、摘み118を回動操作することによって、サムターン軸114を回動し、ロックカム装置72を回動させることができる。
<シリンダ錠>
次に、シリンダ錠16について説明する。
図17(a)はシリンダ錠16の外筒150の外観斜視図であり、同図(b)はシリンダ錠16の略示背面図であり、同図(c)はシリンダ錠16の略示側断面図である。また、図18は錠ケース14にシリンダ錠16およびサムターン18を取り付けた状態を扉12の上部から見た略示側断面図であり、図19は錠ケース14にシリンダ錠16およびサムターン18を取り付けた状態を扉12の側面から見た略示側断面図である。
図17(a)に示されるように、シリンダ錠16は、円筒状の外筒150を有している。この外筒150の外周面には、軸線方向の対向する位置に一対の突条152が形成されている。この一対の突条152は、外筒150がケース本体24の第1貫通孔40およびケースカバー26の第2貫通孔58に貫通されたとき、上記図13および図14の2点鎖線で示されるように、一対の左側ストッパ片42および一対の右側ストッパ片44の間にそれぞれ係合される。
また、突条152には、固定孔154が形成されている。この固定孔154は、外筒150がケース本体24の第1貫通孔40およびケースカバー26の第2貫通孔58に貫通されたとき、ロックガイド90に支持されたスタッド92の先端部が嵌入される。これにより、外筒150は、錠ケース14に位置決め支持固定される。すなわち、シリンダ錠16は、錠ケース14に対して一体的に固定されることになる。
外筒150の開口端面であって、突条152が形成された位置には、一対のネジ孔156が形成されている。外筒150の開口端面は、図19に示されるように、サムターン本体110の収容凹部129に形成されたカム突起132に当接するように配設される。そして、図18に示されるように、サムターン本体110側から、カム突起132に形成した貫通孔134にネジ158を挿通し、このネジ158を外筒150の開口端面のネジ孔156に螺着することにより、サムターン本体110に対してシリンダ錠16の外筒150が固定される。すなわち、サムターン18は、外筒150を介して錠ケース14に対して固定される。
外筒150の内部には、図17(c)に示されるように、鍵が挿入されるタンブラーを有し、鍵穴164(図4参照)に差し込んだ鍵の回動操作と共に回動する内筒160が収容される。また、外筒150の閉塞部の中央位置には鍵挿入窓162が形成され、外筒150内に収容された内筒160の鍵穴164が露出するようになっている。また、内筒160に設けた回転軸166がサムターン本体110まで延出形成されており、この回転軸166はサムターン軸112の操作軸140に嵌入されている。
従って、シリンダ錠16に鍵を差し込んで回動操作したとき、サムターン軸112(サムターンカム114)を介してロックカム装置72(デッドボルト20)を解錠位置や施錠位置に移動させることができる。
シリンダ錠16は、図18に示されるように、ケース本体24の第1貫通孔40、ロックカム装置72、および、ケースカバー26の第2貫通孔58をそれぞれ貫通して配設される。すなわち、シリンダ錠16は、錠ケース14における第1貫通孔40の室内側開口部(図18における左側の開口部)から、鍵穴側端部16Aが挿入されて、錠ケース14に取り付けられる。そして、ケースロック装置10が扉12に取り付けられた状態において、シリンダ錠16の鍵穴側端部16Aの軸方向端面P(本実施形態ではシリンダ錠16の内筒160の軸方向端面)は、扉12の室外化粧板12Aの室外側の面よりも室内側に位置するようになっている。
以上説明したように、本実施形態に係るケースロック装置10は、一端部(本実施形態では鍵穴側端部16A)に鍵穴164が形成されたシリンダ錠16と、シリンダ錠16の少なくとも一部を挿入可能な貫通孔(本実施形態では、ケース本体24の第1貫通孔40、および、ケースカバー26の第2貫通孔58)を備えた錠ケース14と、を有し、シリンダ錠16は、錠ケース14における貫通孔の室内側開口部(図1における奥側の開口部)から一端部が挿入されて、錠ケース14に取り付けられるため、従来は扉12の室外側から錠ケース14に取り付けられていたシリンダ錠16を、扉12の室内側から取り付けることが可能となる。そのため、室外側からの取り付け作業が不要で(室内側からの取り付け作業で足り)、従来よりも扉12への取り付けが容易となる。
また、シリンダ錠16を扉12の室外側から取り付ける場合、扉12にはシリンダ錠16を挿通するための大きな貫通孔を形成しなければならないが、本発明に係るケースロック装置では、シリンダ錠16を扉12の室内側から取り付けることが可能であるため、扉12の室外側の面に大きな貫通孔を形成する必要がない上に、扉12の室外側の面からのシリンダ錠16の露出を少なくすることができ、扉12のデザイン性や防犯性を高めることができる。
また、図18に示されるように、扉12に取り付けられた状態において、シリンダ錠16における一端部16Aの端面Pが、扉12の室外側の面(室外化粧板12Aの表面)よりも室内側に位置するため、シリンダ錠16の突出により扉12のデザインが制約されるおそれが無く、扉12のデザイン性を従来よりも高めることができる。また、シリンダ錠16の突出部分がハンマーなどの道具で叩かれてシリンダ錠16が破壊されるようなおそれが無く、従来よりも防犯性を高めることができる。
また、シリンダ錠16における一端部16Aの端面Pは、鍵穴164を含む一部だけ(本実施形態ではシリンダ錠16の内筒160の一部だけ)が扉12から露出されているため、施錠および解錠というシリンダ錠16の機能を担保しつつ、同時に、シリンダ錠16の露出部分を少なくすることができ、より一層、扉12のデザイン性や防犯性を高めることができる。
また、シリンダ錠16の他端部(本実施形態では開口端面側)にサムターン18が連結可能であるため、シリンダ錠16およびサムターン18を一体化した状態で、錠ケース14に取り付けることができる。そのため、従来のケースロック装置のように、シリンダ錠16を扉12の室外側から錠ケース14に取り付け、サムターン18を扉12の室内側から錠ケース14に取り付けるような作業が不要で、ケースロック装置10を容易に取り付けることができ、従来よりも、ケースロック装置10の取り付け作業の工数を大幅に削減することができる。
また、シリンダ錠16の外筒150とサムターン18の本体110が連結固定されていると共に、シリンダ錠16の内筒160とサムターン18のサムターン軸112が動力伝達可能に連結されているため、シリンダ錠16をよりサムターン18に近い位置に配設することが可能となり、厚さの薄い扉であってもシリンダ錠16の突出を回避することができる。
なお、上記実施形態では、シリンダ錠16における一端部16Aの端面Pが、扉12の室外化粧板12Aの室外側の面よりも室内側に位置するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
従って、例えば、図20に示されるように、シリンダ錠16における一端部16Aの端面Pが、扉12の室外側の面と面一になるようにしてもよい。この場合も、シリンダ錠16の突出により扉12のデザインが制約されるおそれが無く、ケースロック装置10が取り付けられる扉12のデザイン性を従来よりも高めることができる。また、シリンダ錠16の突出部分がハンマーなどの道具で叩かれてシリンダ錠16が破壊されるようなおそれが無く、従来よりも防犯性を高めることができる。
なお、シリンダ錠16の突出が扉12のデザイン上問題とならず、また、防犯上も問題ない程度のものであり、実質的に面一とみなせるものであれば、シリンダ錠16における一端部の端面が扉12の室外側の面よりも若干(例えば数ミリ程度)突出している場合であっても本発明に係る「面一」に含まれる。例えば、図20において、シリンダ錠16の外筒150の端面を扉12の室外側の面と面一とした場合、内筒160の軸方向端面は扉12の室外側の面よりも若干突出することになるが、この程度の突出であれば、扉12のデザイン上は問題とはならず、また、防犯上も問題ないため、内筒160の軸方向端面は、扉12の室外側の面と実質的に面一であると考えることができる。
さらに、図21に示されるように、シリンダ錠の外筒170に、複数の固定孔172を形成し、シリンダ錠の軸方向位置を調整可能に構成されていれば、ケースロック装置10が取り付けられる扉12の厚みが複数種類存在する場合でも、扉12の厚みに応じて、シリンダ錠16の一端部の端面を、扉12の室外側の面と面一にしたり、扉12の室外側の面よりも室内側に位置するように調整することが可能となる。
また、シリンダ錠16の形状も上記実施形態で示した形状に限定されるものではなく、例えば、図22に示されるシリンダ錠180のように、錠ケース14における貫通孔の室内側開口部に挿入可能な小径部182と、貫通孔の室内側開口部に挿入不能な大径部184と、を有して構成されていれば、大径部184を用いることによって、錠ケース14に対するシリンダ錠16の軸方向の位置決めを容易に行うことができ、シリンダ錠16の錠ケース14への取り付けが容易になる。
なお、本発明に係るケースロック装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係るケースロック装置は、玄関、部屋、トイレなどの扉に幅広く適用することができる。
本実施形態に係るケースロック装置の主要部を分解した状態を示す分解斜視図である。 同ケースロック装置が設置された扉を室外側から見た様子を示す略示正面図である。 同ケースロック装置が設置された扉を室内側から見た様子を示す略示正面図である。 扉におけるケースロック装置の周辺部分を拡大して示した部分拡大斜視図である。 錠ケースを室外側から見た略示外観斜視図である。 錠ケースを室内側から見た略示外観斜視図である。 ケース本体の略示外観斜視図である。 ケース本体の略示正面図である。 ケースカバーの略示外観斜視図である。 ケースカバーの略示正面図である。 錠ケースの内部構造を示した外観斜視図である。 ロックカム機構の分解斜視図である。 解錠状態にあるロックカム装置およびデッドボルトを示した略示側面図である。 施錠状態にあるロックカム装置およびデッドボルトを示した略示側面図である。 (a)サムターンの略示側面図である。(b)サムターンの略示分解図である (a)サムターンの略示分解斜視図である。(b)サムターンの略示斜視図である。 (a)シリンダ錠の外筒の外観斜視図である。(b)シリンダ錠の略示背面図である。(c)シリンダ錠の略示側断面図である。 錠ケースにシリンダ錠およびサムターンを取り付けた状態を扉の上部から見た略示側断面図である。 錠ケースにシリンダ錠およびサムターンを取り付けた状態を扉の側面から見た略示側断面図である。 シリンダ錠の他の取り付け位置を示した略示側断面図である。 シリンダ錠の他の外筒の例を示した略示斜視図である。 シリンダ錠のさらに他の外筒の例を示した略示斜視図である。
符号の説明
10 ケースロック装置
12 扉
14 錠ケース
16 シリンダ錠
18 サムターン

Claims (6)

  1. 一端部に鍵穴が形成されたシリンダ錠と、
    前記シリンダ錠の少なくとも一部を挿入可能な貫通孔を備えた錠ケースと、を有し、
    前記シリンダ錠は、前記錠ケースにおける前記貫通孔の室内側開口部に挿入可能な小径部と、前記貫通孔の室内側開口部に挿入不能な大径部と、を有して構成され、かつ、前記錠ケースにおける前記貫通孔の室内側開口部前記一端部から前記小径部が挿入されて、前記錠ケースに取り付けられ
    扉に取り付けられた状態において、前記シリンダ錠における前記一端部の端面が、前記扉の室外側の面と面一であること、又は、前記扉の室外側の面よりも室内側に位置することを特徴とする、
    ケースロック装置。
  2. 一端部に鍵穴が形成されたシリンダ錠と、
    前記シリンダ錠の少なくとも一部を挿入可能な貫通孔を備えた錠ケースと、を有し、
    前記シリンダ錠の他端部には、前記貫通孔の室内側開口部に挿入不能なサムターンが連結可能であり、
    前記シリンダ錠は、前記他端部にサムターンを一体化した状態で、前記錠ケースにおける前記貫通孔の室内側開口部から前記一端部が挿入されて、前記錠ケースに取り付けられ、
    扉に取り付けられた状態において、前記シリンダ錠における前記一端部の端面が、前記扉の室外側の面と面一であること、又は、前記扉の室外側の面よりも室内側に位置することを特徴とする、
    ケースロック装置。
  3. 前記シリンダ錠の外筒と前記サムターンの本体が連結固定されていると共に、前記シリンダ錠の内筒と前記サムターンのサムターン軸が動力伝達可能に連結されていることを特徴とする、
    請求項に記載のケースロック装置。
  4. 前記錠ケースは、扉に内装されることを特徴とする、
    請求項1〜のいずれか1項に記載のケースロック装置。
  5. 前記シリンダ錠における前記一端部の端面は、前記鍵穴を含む一部だけが前記扉から露出されていることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のケースロック装置。
  6. 前記錠ケースに対する前記シリンダ錠の軸方向位置が調整可能に構成されていることを特徴とする、
    請求項1〜のいずれか1項に記載のケースロック装置。
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