JP2011080291A - デッドボルト構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】デッドボルトの進退節度機構をコンパクトに構成でき、錠箱を低く且つ薄厚とするデッドボルト構造を提供する。
【解決手段】デッドボルト構造において、扉の木口と平行な断面が両側板19を底板25で連結した略U字状となり扉に内設した錠箱11にスライド自在に収容されて木口から進退するデッドボルト17と、180°より小さい角度で回動規制されるダルマ軸35の半径方向外側に突設されて揺動自在となり揺動端をデッドボルト17に係合し揺動にてデッドボルト17を進退させる駆動腕43と、両側板19の間に収容され下端が底板25に当接するとともに上端が揺動端に当接して圧縮自在となり且つ圧縮の反発力にて揺動端を押圧する付勢手段37と、を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】デッドボルト構造において、扉の木口と平行な断面が両側板19を底板25で連結した略U字状となり扉に内設した錠箱11にスライド自在に収容されて木口から進退するデッドボルト17と、180°より小さい角度で回動規制されるダルマ軸35の半径方向外側に突設されて揺動自在となり揺動端をデッドボルト17に係合し揺動にてデッドボルト17を進退させる駆動腕43と、両側板19の間に収容され下端が底板25に当接するとともに上端が揺動端に当接して圧縮自在となり且つ圧縮の反発力にて揺動端を押圧する付勢手段37と、を設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、錠箱内に設けられたデッドボルトを扉の木口から進退させるデッドボルト構造に関する。
扉の木口から進退自在となるように錠箱内に収容されるデッドボルトは、シリンダー錠に挿入される合鍵や屋内側のサムターンの回動操作によって駆動される。錠箱には、シリンダー錠やサムターンの回動力をデッドボルトに伝達するためのダルマ軸が設けられている(特許文献1等参照)。ダルマ軸には、シリンダー錠の出力軸であるテールピースや、サムターンのサムターン軸を係合する係合穴が形成されている。係合穴は、テールピース等に対し所定の遊び角を許容して相対回転を規制するため、一対の扇状穴を点対称に形状した所謂ダルマ穴となる。
ダルマ軸は、半径方向外側に突設されて揺動自在となる駆動腕を有し、その先端の揺動端をデッドボルトの凹部に係合状態として、揺動にてデッドボルトを進退させる。駆動腕は、凹部の前側内壁を揺動端にて押圧することによりデッドボルトを進出させる。また、駆動腕は、凹部の後側内壁を揺動端にて押圧することによりデッドボルトを後退させる。
デッドボルトの進退完了時、合鍵やサムターンの操作完了時には、操作感を増すための節度感(クリック感)を生じさせることが望ましい。また、デッドボルトやサムターンは、動作の確定位置である施解錠位置で保持されることが望ましい。このため、錠箱の内部には、駆動腕、或いはデッドボルトの近傍に、クリック機構が設けられていた。
しかしながら、クリック機構を錠箱内の駆動腕やデッドボルトの近傍に配設すれば、錠箱の厚みが増した。また、厚み方向に突出しないように構成部品を例えば上下方向に並べて配置すれば、錠箱の高さ寸法が大きくなった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、デッドボルトの進退節度機構をコンパクトに構成でき、錠箱を低く(高さ寸法を小さく)且つ厚みを薄くすることができるデッドボルト構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のデッドボルト構造は、扉の木口と平行な断面が両側板19を底板25で連結した略U字状となり前記扉に内設した錠箱11にスライド自在に収容されて前記木口から進退するデッドボルト17と、
180°より小さい角度で回動規制されるダルマ軸35の半径方向外側に突設されて揺動自在となり揺動端47を前記デッドボルト17に係合し前記揺動にて該デッドボルト17を前記進退させる駆動腕43と、
前記両側板19の間に収容され下端が前記底板25に当接するとともに上端が前記揺動端47に当接して圧縮自在となり且つ圧縮の反発力にて前記揺動端47を押圧する付勢手段37と、
を具備する。
本発明の請求項1記載のデッドボルト構造は、扉の木口と平行な断面が両側板19を底板25で連結した略U字状となり前記扉に内設した錠箱11にスライド自在に収容されて前記木口から進退するデッドボルト17と、
180°より小さい角度で回動規制されるダルマ軸35の半径方向外側に突設されて揺動自在となり揺動端47を前記デッドボルト17に係合し前記揺動にて該デッドボルト17を前記進退させる駆動腕43と、
前記両側板19の間に収容され下端が前記底板25に当接するとともに上端が前記揺動端47に当接して圧縮自在となり且つ圧縮の反発力にて前記揺動端47を押圧する付勢手段37と、
を具備する。
このデッドボルト構造では、ダルマ軸35が回動すると、駆動腕43が付勢手段37を押下する。押下された付勢手段37は、反発力を生じさせる。ダルマ軸35が揺動方向の一端側から他端側へ回転され、中間位置を過ぎると、上記した反発力により駆動腕43が押し上げられ、この押し上げ力により、駆動腕43は、他端側へ移動が助勢される。駆動腕43は、揺動方向の他端に到達すると、回動規制手段53により回転が停止する。この回転停止までの間、付勢手段37による助勢が働く。したがって、停止の際には、ある程度の衝撃を持って停止する。これにより、節度感(クリック感)が発生する。このクリック感は、揺動方向の両端側で発生することとなる。
請求項2記載のデッドボルト構造は、請求項1記載のデッドボルト構造であって、
前記両側板19の上縁19aには前記揺動端47の進入する凹部41が形成され、
前記付勢手段37が、
前記両側板19の前記凹部41に側部突起55aを係合して昇降ガイドされ前記揺動端47に当接する支持ブロック55と、
前記底板25に当接配置されるベース体57と、
下端を前記ベース体57に当接し上端を前記支持ブロック55に当接する圧縮コイルバネ59と、
からなることを特徴とする。
前記両側板19の上縁19aには前記揺動端47の進入する凹部41が形成され、
前記付勢手段37が、
前記両側板19の前記凹部41に側部突起55aを係合して昇降ガイドされ前記揺動端47に当接する支持ブロック55と、
前記底板25に当接配置されるベース体57と、
下端を前記ベース体57に当接し上端を前記支持ブロック55に当接する圧縮コイルバネ59と、
からなることを特徴とする。
このデッドボルト構造では、支持ブロック55が側部突起55aを介して凹部41に昇降ガイドされ、圧縮コイルバネ59の反発力が駆動腕43に確実に作用するよう付勢手段37がデッドボルト17内に位置決めできる。
請求項3記載のデッドボルト構造は、請求項2記載のデッドボルト構造であって、
前記支持ブロック55は、前記圧縮コイルバネ59の上端を挿入する位置決め穴61を有し、
前記ベース体57は、
上面に前記圧縮コイルバネ59の位置ズレ防止ピン63が立設され、
下面には前記底板25に穿設した位置決め孔65に嵌合する位置決め凸部67が垂設されることを特徴とする。
前記支持ブロック55は、前記圧縮コイルバネ59の上端を挿入する位置決め穴61を有し、
前記ベース体57は、
上面に前記圧縮コイルバネ59の位置ズレ防止ピン63が立設され、
下面には前記底板25に穿設した位置決め孔65に嵌合する位置決め凸部67が垂設されることを特徴とする。
このデッドボルト構造では、ベース体57の下面に垂設された位置決め凸部67が底板25の位置決め孔65に嵌合することで、ベース体57の位置ズレが規制される。
請求項4記載のデッドボルト構造は、請求項2記載のデッドボルト構造であって、
前記支持ブロック55は、前記圧縮コイルバネ59の上端を挿入する位置決め穴61を有し、
前記両側板19の後縁19bには前部19cに向かって切り込まれ奥部が段部69となって下がるL字状の鉤溝71が形成され、
前記ベース体57Aは、
上面に圧縮コイルバネ59の位置ズレ防止ピン63が立設され、
両側部には前記鉤溝71に係合する係合片73が突設されることを特徴とする。
前記支持ブロック55は、前記圧縮コイルバネ59の上端を挿入する位置決め穴61を有し、
前記両側板19の後縁19bには前部19cに向かって切り込まれ奥部が段部69となって下がるL字状の鉤溝71が形成され、
前記ベース体57Aは、
上面に圧縮コイルバネ59の位置ズレ防止ピン63が立設され、
両側部には前記鉤溝71に係合する係合片73が突設されることを特徴とする。
このデッドボルト構造では、付勢手段37Aをデッドボルト17内に組み込む際、ベース体57Aがデッドボルト17の後縁19bから鉤溝71に挿入される。挿入されたベース体57Aは、前部19cに位置する段部69に配置される。段部69に配置されたベース体57Aは、圧縮コイルバネ59からの反力を受け、底板25に押しつけられる。段部69において底板25に押しつけられたベース体57Aは、段部69から組み付け方向の逆方向(後縁19bへ向かう方向)へ脱落しなくなる。つまり、段部69にて位置規制される。
請求項5記載のデッドボルト構造は、請求項2記載のデッドボルト構造であって、
前記支持ブロック55Aの下面には前記圧縮コイルバネ59の内側に挿入される有底孔付きの筒体75が垂設され、
前記ベース体57Bの上面には前記圧縮コイルバネ59の内側に挿入され前記筒体75の底孔77に圧入されて抜けが規制される係止部79を有した係合柱81が立設されることを特徴とする。
前記支持ブロック55Aの下面には前記圧縮コイルバネ59の内側に挿入される有底孔付きの筒体75が垂設され、
前記ベース体57Bの上面には前記圧縮コイルバネ59の内側に挿入され前記筒体75の底孔77に圧入されて抜けが規制される係止部79を有した係合柱81が立設されることを特徴とする。
このデッドボルト構造では、支持ブロック55Aの筒体75が圧縮コイルバネ59の上端から挿入され、圧縮コイルバネ59の下端から挿入された係合柱81の係止部79が筒体75の底孔77に抜け止めされることで、支持ブロック55Aとベース体57Bが圧縮コイルバネ59を挟んだ状態に抜け止めされる。
請求項6記載のデッドボルト構造は、請求項2記載のデッドボルト構造であって、
前記支持ブロック55Bの下面には前記圧縮コイルバネ59の内側に挿入され下端に係止部79を有した係合杆83が垂設され、
前記ベース体57Cの上面には、前記圧縮コイルバネ59の内側に挿入され上端に前記係止部79を受け入れて抜け止めする係止環85を有した係合柱87が立設されることを特徴とする。
前記支持ブロック55Bの下面には前記圧縮コイルバネ59の内側に挿入され下端に係止部79を有した係合杆83が垂設され、
前記ベース体57Cの上面には、前記圧縮コイルバネ59の内側に挿入され上端に前記係止部79を受け入れて抜け止めする係止環85を有した係合柱87が立設されることを特徴とする。
このデッドボルト構造では、支持ブロック55Bの係合杆83が圧縮コイルバネ59の上端から挿入され、圧縮コイルバネ59の下端から挿入された係合柱87の係止環85が係合杆83の係止部79に抜け止めされることで、支持ブロック55Bとベース体57Cが圧縮コイルバネ59を挟んだ状態に抜け止めされる。
請求項7記載のデッドボルト構造は、請求項5又は6記載のデッドボルト構造であって、
前記係止部79が、係止外径を縮径可能とする先割れ溝89を有することを特徴とする。
前記係止部79が、係止外径を縮径可能とする先割れ溝89を有することを特徴とする。
このデッドボルト構造では、係止部79が底孔77、或いは係止環85に圧入されると、先割れ溝89を狭める方向に係止部79が弾性変形し、その結果、係止外径が縮径される。先割れ溝89が無く、係止部79が素材の弾性変形のみで変形する場合に比べ、係止部79に塑性変形が残りにくい。
請求項8記載のデッドボルト構造は、請求項2,3,4,5,6,7のいずれか1つに記載のデッドボルト構造であって、
前記デッドボルト17が金属材料からなり、
前記支持ブロック55,55A,55B及び前記ベース体57,57A,57B,57Cが、樹脂材料よりなることを特徴とする。
前記デッドボルト17が金属材料からなり、
前記支持ブロック55,55A,55B及び前記ベース体57,57A,57B,57Cが、樹脂材料よりなることを特徴とする。
このデッドボルト構造では、金属材料と樹脂材料とで組み合わされて構成されるので、金属部品同士を摺接する場合の潤滑剤(グリスなど)を不要とし、節度感(クリック感)のある動作をスムースに得られる。
本発明に係る請求項1記載のデッドボルト構造によれば、デッドボルトの両側板間に収容され上端が駆動腕の揺動端に当接して圧縮の反発力にて揺動端を押圧する付勢手段を設けたので、デッドボルトの周囲が簡素な構成となって進退節度機構をコンパクトに構成でき、錠箱の高さ寸法を小さく且つ厚みを薄くすることができる。これにより扉に構成される錠箱を収容するスペースを小さくすることが可能となる。また、構造が簡素となって構成部品点数を削減することができ、さらに、組立時間の削減にもなる。そしてこのことからデッドボルト構造としてコストダウンとなるとともに、錠箱の小型化を実現できることからもコストを削減できる。
請求項2記載のデッドボルト構造によれば、両側板の上縁に揺動端の進入する凹部を形成し、付勢手段を、揺動端に当接する支持ブロックと、底板に当接配置されるベース体と、ベース体と支持ブロックの間に挟入する圧縮コイルバネと、で構成したので、駆動腕を揺動方向の両端に付勢してダルマ軸に節度感(クリック感)を生じさせる付勢手段を、少ない部品数でデッドボルトの内側に収容配置できる。
請求項3記載のデッドボルト構造によれば、支持ブロックに圧縮コイルバネ上端を挿入する位置決め穴を設け、ベース体の上面に圧縮コイルバネの位置ズレ防止ピンを立設し、ベース体の下面に底板に穿設した位置決め孔に嵌合する位置決め凸部を垂設したので、付勢手段を、位置ズレを生じないようにデッドボルトの内側に収容し配設できる。
請求項4記載のデッドボルト構造によれば、支持ブロックに圧縮コイルバネ上端を挿入する位置決め穴を設け、両側板にL字状の鉤溝を形成し、ベース体の上面に位置ズレ防止ピンを立設し、両側部に鉤溝に係合する係合片を突設したので、付勢手段を、位置ズレを生じないようにデッドボルトの内側に収容でき、また、デッドボルトへのベース体の取り付けを容易なものとすることができる。
請求項5記載のデッドボルト構造によれば、支持ブロックに有底孔付きの筒体を垂設し、ベース体の上面に筒体の底孔に圧入されて抜けが規制される係止部を有した係合柱を立設したので、支持ブロック、圧縮コイルバネ、及びベース体を、予め一体の小組体として組み立てておくことができ、この小組体となる付勢手段を凹部へ組み入れることによる容易な組み付けを可能にでき、組立作業性を向上できる。また、この付勢手段を交換する際にも、一体な小組体であることから交換作業性が良好となる。
請求項6記載のデッドボルト構造によれば、支持ブロックの下面に係止部を有した係合杆を垂設し、ベース体の上面に係止部を受け入れて抜け止めする係止環を有した係合柱を立設したので、支持ブロック、圧縮コイルバネ、及びベース体を、予め一体の小組体として組み立てておくことができ、この小組体を凹部へ組み入れることによる容易な組み付けを可能にできき、組立作業性を向上できる。また、この付勢手段を交換する際にも、一体な小組体であることから交換作業性が良好となる。
請求項7記載のデッドボルト構造によれば、係止部に、係止外径を縮径可能とする先割れ溝を設けたので、圧入時の係止部の耐久性低下や破損を防止できる。
請求項8記載のデッドボルト構造によれば、デッドボルトが金属材料からなり、支持ブロック及びベース体が、樹脂材料よりなるので、金属部品同士を摺接する場合の潤滑剤(グリスなど)を不要にできる。また、摺動音を低減できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るデッドボルト構造を備えた錠箱の正面図である。
錠箱11は、不図示の扉の木口にフロント板13で覆われた固定板15が固定される。錠箱11は、扉の厚み方向(図1の紙面垂直方向)が薄く、上下方向(図1の上下方向)に長い偏平矩形箱として板金加工で形成される。この実施の形態では、錠箱11には上下一対のデッドボルト17,17が設けられる。デッドボルト17,17は、連結板18に連結ピン18aを介し連結され、一体に進退される。各デッドボルト17,17は、側板19に形成された進退方向(図1の左右方向)に長い長穴21に、錠箱11に植設されたガイドピン23を係合してスライド自在となり、進退がガイドされる。
図1は本発明に係るデッドボルト構造を備えた錠箱の正面図である。
錠箱11は、不図示の扉の木口にフロント板13で覆われた固定板15が固定される。錠箱11は、扉の厚み方向(図1の紙面垂直方向)が薄く、上下方向(図1の上下方向)に長い偏平矩形箱として板金加工で形成される。この実施の形態では、錠箱11には上下一対のデッドボルト17,17が設けられる。デッドボルト17,17は、連結板18に連結ピン18aを介し連結され、一体に進退される。各デッドボルト17,17は、側板19に形成された進退方向(図1の左右方向)に長い長穴21に、錠箱11に植設されたガイドピン23を係合してスライド自在となり、進退がガイドされる。
デッドボルト17,17は、後述するように、両側板19を底板25で連結した略U字状となる。両側板19の間にはカマ状デッドボルト27が配置される。それぞれのカマ状デッドボルト27は、基端が、錠箱11に植設された支軸29にて回動自在となる。カマ状デッドボルト27には曲溝31が形成され、曲溝31は連結板18に固定される連結ピン33に係合する。カマ状デッドボルト27は、デッドボルト17の進退に従動して、支軸29を中心に回動する。デッドボルト17の前進時、図1に示すようにデッドボルト17の先端から突出されたカマ状デッドボルト27は、不図示のストライク板の背面に先端が係止する。
一対のデッドボルト17,17の内、下側に配置されるデッドボルト17は、本発明に係るデッドボルト構造を有する。なお、本例では錠箱11に一対のデッドボルト17,17が設けられるが、錠箱11は一つのデッドボルト17を設けるものであっても勿論よい。また、カマ状デッドボルト27を備えないデッドボルト17としてもよい。その場合には当該デッドボルト17がデッドボルト構造を有する。デッドボルト構造は、ダルマ軸35と、デッドボルト17に収容される付勢手段37とによって主要部が構成される。
従来同様に、錠箱11の側板11aにはダルマ軸35が回動自在に支持される。ダルマ軸35には、不図示のシリンダー錠の出力軸であるテールピースや、サムターンのサムターン軸を係合する係合穴が形成されている。この係合穴は、テールピース等に対し所定の遊び角を許容して相対回転を規制するため、一対の扇状穴を点対称に形状した所謂ダルマ穴39となる。
ダルマ軸35は、半径方向外側に突設される駆動腕43を有する。駆動腕43は、後述のストッパーに当接して回動角度が規制され、揺動自在となる。駆動腕43は、その先端の揺動端47を、デッドボルト17の上縁19aに形成した凹部41に係合し、揺動にてデッドボルト17を進退させる。
すなわち、駆動腕43は、凹部41の前側内壁45を揺動端47にて押圧することによりデッドボルト17を進出させる(図1の状態参照)。また、駆動腕43は、凹部41の後側内壁49を揺動端47にて押圧することによりデッドボルト17を後退させる(図4参照)。凹部41の開口部には逆ハの字状となる一対の面取り部51,51が形成される。デッドボルト17は、前進・後退の終端位置となった際、面取り部51,51に揺動端47が当接して位置保持される。
図2は図1に示したデッドボルト構造の分解斜視図である。
デッドボルト17は、扉の木口と平行な断面が上記の両側板19,19を底板25で連結した略U字状となる。
デッドボルト17は、扉の木口と平行な断面が上記の両側板19,19を底板25で連結した略U字状となる。
ダルマ軸35は、ダルマ軸35を挟んで図1の左右で錠箱11の側板11aに植設された一対のストッパー53,53によって、180°より小さい角度で回動規制、本実施の形態では90°の範囲に設定される。付勢手段37は、両側板19,19の間に収容され、下端が底板25に当接するとともに、上端が揺動端47に当接する。付勢手段37は、以下に説明する構成にて、圧縮自在となり且つ圧縮の反発力にて揺動端47を押し上げるように押圧するようなされている。
付勢手段37は、上端の支持ブロック55と、ベース体57と、圧縮コイルバネ59と、を有する。
支持ブロック55は、両側板19,19の凹部41に、側部突起55a,55aを係合して昇降ガイドされ、揺動端47に当接する。ベース体57は、底板25に当接配置される。圧縮コイルバネ59は、下端をベース体57に当接し上端を支持ブロック55に当接する。付勢手段37は、支持ブロック55が、側部突起55a,55aを介して凹部41に昇降ガイドされることで、圧縮コイルバネ59の反発力が駆動腕43に確実に作用するようデッドボルト内に位置決めされる。
支持ブロック55は、両側板19,19の凹部41に、側部突起55a,55aを係合して昇降ガイドされ、揺動端47に当接する。ベース体57は、底板25に当接配置される。圧縮コイルバネ59は、下端をベース体57に当接し上端を支持ブロック55に当接する。付勢手段37は、支持ブロック55が、側部突起55a,55aを介して凹部41に昇降ガイドされることで、圧縮コイルバネ59の反発力が駆動腕43に確実に作用するようデッドボルト内に位置決めされる。
支持ブロック55は、圧縮コイルバネ59の上端を挿入する位置決め穴61を有する。ベース体57は、上面に圧縮コイルバネ59の位置ズレ防止ピン63が立設される。また、ベース体57の下面には底板25に穿設した位置決め孔65に嵌合する位置決め凸部67が垂設される。付勢手段37は、ベース体57の下面に垂設された位置決め凸部67が、底板25の位置決め孔65に嵌合することでデッドボルト17内での位置ズレが規制される。
このように、本デッドボルト構造では、支持ブロック55に圧縮コイルバネ59の上端を挿入する位置決め穴61を設け、ベース体57の上面に圧縮コイルバネ59の位置ズレ防止ピン63を立設し、ベース体57の下面に底板25に穿設した位置決め孔65に嵌合する位置決め凸部67を垂設したので、付勢手段37を、位置ズレや脱落などを生じないようにデッドボルト17の内側に収容配置することができる。
次に、上記構成を有するデッドボルト構造の作用を説明する。
図3(a)はデッドボルト前進時の要部断面図、(b)はデッドボルト中間位置の要部断面図、(c)はデッドボルト後退時の要部断面図、(d)はデッドボルト中間位置の背面図、図4はデッドボルト後退時の錠箱の正面図である。
デッドボルト構造では、図1,図3(a)に示したデッドボルト17の前進状態(施錠状態)からダルマ軸35が同図の反時計回りに回転されると、図3(b)(d)に示すように、駆動腕43が付勢手段37の支持ブロック55を押下する。
図3(a)はデッドボルト前進時の要部断面図、(b)はデッドボルト中間位置の要部断面図、(c)はデッドボルト後退時の要部断面図、(d)はデッドボルト中間位置の背面図、図4はデッドボルト後退時の錠箱の正面図である。
デッドボルト構造では、図1,図3(a)に示したデッドボルト17の前進状態(施錠状態)からダルマ軸35が同図の反時計回りに回転されると、図3(b)(d)に示すように、駆動腕43が付勢手段37の支持ブロック55を押下する。
支持ブロック55を押下された付勢手段37は、圧縮コイルバネ59が圧縮されて反発力を生じさせる。ダルマ軸35が揺動方向の一端側(施錠側)から他端側(解錠側)へ回転され、中間位置を過ぎると、上記した反発力により駆動腕43が押し上げられる。この押し上げ力により、駆動腕43は、他端側へ移動が助勢される。駆動腕43は、揺動方向の他端に到達すると、図3(c),図4に示すように、回動規制手段であるストッパー53により回転が停止する。この回転停止までの間、付勢手段37による助勢が働く。したがって、停止の際には、ある程度の衝撃を持って停止する。これにより、節度感(クリック感)が発生する。このクリック感は、揺動方向の両端側(施解錠側)で発生することとなる。
なお、デッドボルト構造は、部品点数の削減、部品コストの低減のために、支持ブロック55とベース体57をT字状ピン(図示せず)などの一部品で形成することも考えられる。T字状ピンは、天板に垂設される脚部が圧縮コイルバネ59に挿通される。この場合、T字状ピンは、天板が駆動腕43に押下された際に、脚部がデッドボルト17の底板25に穿設する下穴部を貫通することとなる。後述するが、支持ブロック55やベース体57は樹脂材よりなることが好ましい。すると、樹脂部品であるT字状ピンは、金属製底板25の下穴部でガイドが実施されるため、樹脂部品の摩耗が心配される。また、デッドボルト17の幅も小さいので、十分な大きさの下穴部を確保することが困難となる。さらに、下穴部を自動型で作ることを考えると、下穴部が歪になってしまう虞がある。本デッドボルト構造では、このような樹脂部品が、破断面(下穴部)を摺動することを回避できる。
また、錠箱11は、電気錠とした場合などの他部材との納まりを考慮すると、高さ寸法を小さくすることが好ましい。高さ寸法を小さくすることは、押し込みや側圧の強度を向上させ、材料費をその分安くできるなどの利点もある。ところが、上記のT字状ピンとした場合、脚部は底板25から突出した状態でデッドボルト17のスライドに伴って移動する。このため、錠箱11の高さを小さくした場合、樹脂部品が錠箱11の下から出ることになる。動作部品を錠箱11の外に出せば動作信頼性の低下など別の不具合が生じる。これに対し、付勢手段37をデッドボルト17の内側に収容する本デッドボルト構造では、金属部品と樹脂部品とを組み合わせる場合の動作の摩耗による懸念点を考えなくてもよい。また、下穴部の処理、すなわちバリの除去や表面処理である面取りやバレル研磨が不要である。デッドボルト17の下から動作部品が突出しなくなるので、他部材との干渉が生じない、錠箱11の高さを小さくできる、強度を向上できる、材料費を削減できる、などの効果が得られる。
したがって、このデッドボルト構造によれば、両側板19,19の上縁19aに、揺動端47の進入する凹部41を形成し、付勢手段37を、揺動端47に当接する支持ブロック55と、底板25に当接配置されるベース体57と、ベース体57と支持ブロック55の間に挟入する圧縮コイルバネ59と、で構成したので、駆動腕43を揺動方向の両端に付勢してダルマ軸35に節度感(クリック感)を生じさせる付勢手段37を、少ない部品数でデッドボルト17内に収容できる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るデッドボルト構造について説明する。
図5は第2の実施の形態に係るデッドボルト構造を備えた錠箱の正面図、図6は図5に示したデッドボルト構造の分解斜視図である。なお、以下の各実施の形態において、図1〜図4に示した部材と同一の部材には同一の符号を付す。
この実施の形態に係るデッドボルト構造は、上記構造に設けられた付勢手段37と異なる付勢手段37Aが設けられる。支持ブロック55、圧縮コイルバネ59は、上記構造と同様である。したがって、支持ブロック55は、圧縮コイルバネ59の上端を挿入する位置決め穴61を有する。
図5は第2の実施の形態に係るデッドボルト構造を備えた錠箱の正面図、図6は図5に示したデッドボルト構造の分解斜視図である。なお、以下の各実施の形態において、図1〜図4に示した部材と同一の部材には同一の符号を付す。
この実施の形態に係るデッドボルト構造は、上記構造に設けられた付勢手段37と異なる付勢手段37Aが設けられる。支持ブロック55、圧縮コイルバネ59は、上記構造と同様である。したがって、支持ブロック55は、圧縮コイルバネ59の上端を挿入する位置決め穴61を有する。
一方、デッドボルト17の両側板19,19の後縁19bには、前部19cに向かって切り込まれ奥部が段部69となって下がるL字状の鉤溝71が形成されている。ベース体57Aは、上面に圧縮コイルバネ59の位置ズレ防止ピン63が立設される。ベース体57Aの両側部には鉤溝71に係合する係合片73,73が突設される。
上記構成を有するデッドボルト構造では、付勢手段37Aをデッドボルト17に組み込む際、ベース体57Aがデッドボルト17の後縁19bから鉤溝71に挿入される。挿入されたベース体57Aは、前部19cに位置する段部69に配置される。段部69に配置されたベース体57Aは、圧縮コイルバネ59からの反力を受け、底板25に押しつけられる。段部69において底板25に押しつけられたベース体57Aは、段部69から組み付け方向の逆方向となる後縁19bへ向かう方向へ脱落しなくなる。つまり、段部69にて位置規制される。
このデッドボルト構造によれば、支持ブロック55に圧縮コイルバネ59の上端を挿入する位置決め穴61を設け、両側板19,19にL字状の鉤溝71を形成し、ベース体57Aの上面に位置ズレ防止ピン63を立設し、両側板19,19に鉤溝71に係合する係合片73,73を突設したので、付勢手段37Aを、脱落や位置ズレを生じないようにデッドボルト17の内側に収容配置できる。また、デッドボルト17に対しての付勢手段37Aの組み付け作業性が容易なものとなる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係るデッドボルト構造について説明する。
図7(a)は第3の実施の形態に係るデッドボルト構造の分解斜視図、(b)はその組立斜視図、図8は図7に示したデッドボルト構造を備えたデッドボルトの背面図である。
この実施の形態に係るデッドボルト構造は、上記構造に設けられた付勢手段37と異なる付勢手段37Bが設けられる。付勢手段37Bは、支持ブロック55Aの下面に、圧縮コイルバネ59の内側に挿入される有底孔付きの筒体75が垂設される。ベース体57Bの上面には、圧縮コイルバネ59の内側に挿入され筒体75の底孔77(図8参照)に圧入されて抜けが規制される係止部79を有した係合柱81が立設される。
図7(a)は第3の実施の形態に係るデッドボルト構造の分解斜視図、(b)はその組立斜視図、図8は図7に示したデッドボルト構造を備えたデッドボルトの背面図である。
この実施の形態に係るデッドボルト構造は、上記構造に設けられた付勢手段37と異なる付勢手段37Bが設けられる。付勢手段37Bは、支持ブロック55Aの下面に、圧縮コイルバネ59の内側に挿入される有底孔付きの筒体75が垂設される。ベース体57Bの上面には、圧縮コイルバネ59の内側に挿入され筒体75の底孔77(図8参照)に圧入されて抜けが規制される係止部79を有した係合柱81が立設される。
上記構成を有するデッドボルト構造では、支持ブロック55Aの筒体75が圧縮コイルバネ59の上端から挿入され、圧縮コイルバネ59の下端から挿入された係合柱81の係止部79が筒体75の底孔77に抜け止めされることで、図7(b)に示すように、支持ブロック55Aとベース体57Bが圧縮コイルバネ59を挟んだ状態に抜け止めされる。
このデッドボルト構造によれば、支持ブロック55Aに有底孔付きの筒体75を垂設し、ベース体57Bの上面に筒体75の底孔77に圧入されて抜けが規制される係止部79を有した係合柱81を立設したので、支持ブロック55A、圧縮コイルバネ59、及びベース体57Bを、予め一体の小組体として組み立てておくことができ、この小組体を凹部41へ組み入れることによる容易な組み付けを可能にできる。また、一体構造であることから、付勢手段37Bの交換などを行う際に、その作業性が容易なものとなる。
次に、本発明の第4の実施の形態に係るデッドボルト構造について説明する。
図9(a)は第4の実施の形態に係るデッドボルト構造の分解斜視図、(b)はその組立斜視図、図10は図9に示したデッドボルト構造を備えたデッドボルトの背面図である。
この実施の形態に係るデッドボルト構造は、上記構造に設けられた付勢手段37と異なる付勢手段37Cが設けられる。支持ブロック55Bの下面には圧縮コイルバネ59の内側に挿入され下端に係止部79を有した係合杆83が垂設される。ベース体57Cの上面には、圧縮コイルバネ59の内側に挿入され上端に係止部79を受け入れて抜け止めする係止環85を有した係合柱87が立設される。
図9(a)は第4の実施の形態に係るデッドボルト構造の分解斜視図、(b)はその組立斜視図、図10は図9に示したデッドボルト構造を備えたデッドボルトの背面図である。
この実施の形態に係るデッドボルト構造は、上記構造に設けられた付勢手段37と異なる付勢手段37Cが設けられる。支持ブロック55Bの下面には圧縮コイルバネ59の内側に挿入され下端に係止部79を有した係合杆83が垂設される。ベース体57Cの上面には、圧縮コイルバネ59の内側に挿入され上端に係止部79を受け入れて抜け止めする係止環85を有した係合柱87が立設される。
上記構成を有するデッドボルト構造では、支持ブロック55Bの係合杆83が圧縮コイルバネ59の上端から挿入され、圧縮コイルバネ59の下端から挿入された係合柱87の係止環85が係止部79に抜け止めされることで、図9(b)に示すように、支持ブロック55Bとベース体57Cが圧縮コイルバネ59を挟んだ状態に抜け止めされる。
このデッドボルト構造によれば、支持ブロック55Bの下面に係止部79を有した係合杆83を垂設し、ベース体57Cの上面に係止部79を受け入れて抜け止めする係止環85を有した係合柱87を立設したので、支持ブロック55B、圧縮コイルバネ59、及びベース体57Cを、予め一体の小組体として組み立てておくことができ、この小組体を凹部41へ組み入れることによる容易な組み付けを可能にできる。また、一体構造であることから、付勢手段37Cの交換などを行う際に、その作業性が容易なものとなる。
なお、付勢手段37B、付勢手段37Cにおいて、係止部79は、係止外径を縮径可能とする先割れ溝89(図9,図10参照)を有することが好ましい。係止部79が底孔77、或いは係止環85に圧入される際に、先割れ溝89を狭める方向に係止部79が弾性変形し、その結果、係止外径が縮径される。先割れ溝89が無く、係止部79が素材の弾性変形のみで変形する場合に比べ、係止部79に塑性変形が残りにくい。これにより、圧入時の係止部79の耐久性低下や破損を防止することができる。
また、上記各デッドボルト構造において、デッドボルト17は金属材料からなり、支持ブロック55,55A,55B及びベース体57,57A,57B,57Cは樹脂材料よりなることが好ましい。これにより、金属部品同士を摺接する場合の摩擦摩耗が低減する。また、金属部品同士を摺接する場合の潤滑剤(グリスなど)を不要にできる。さらに、摺動音を低減させることができる。
したがって、上記各実施の形態に係るデッドボルト構造によれば、デッドボルト17の両側板19,19間に収容され上端が駆動腕43の揺動端47に当接して圧縮の反発力にて揺動端47を押圧する付勢手段37を設けたので、デッドボルト17の進退節度機構をコンパクトに構成でき、錠箱11の高さ寸法を小さく、すなわち低く、且つ厚みを小さく薄く、すなわち薄厚とすることができる。
11…錠箱
17…デッドボルト
19…両側板
19a…両側板の上縁
19b…両側板の後縁
19c…デッドボルトの前部
25…底板
35…ダルマ軸
37,37A,37B,37C…付勢手段
41…凹部
43…駆動腕
47…揺動端
55,55A,55B…支持ブロック
55a…側部突起
57,57A,57B,57C…ベース体
59…圧縮コイルバネ
61…位置決め穴
63…位置ズレ防止ピン
65…位置決め孔
67…位置決め凸部
69…段部
71…鉤溝
73…係合片
75…筒体
77…底孔
79…係止部
81,87…係合柱
83…係合杆
85…係止環
89…先割れ溝
17…デッドボルト
19…両側板
19a…両側板の上縁
19b…両側板の後縁
19c…デッドボルトの前部
25…底板
35…ダルマ軸
37,37A,37B,37C…付勢手段
41…凹部
43…駆動腕
47…揺動端
55,55A,55B…支持ブロック
55a…側部突起
57,57A,57B,57C…ベース体
59…圧縮コイルバネ
61…位置決め穴
63…位置ズレ防止ピン
65…位置決め孔
67…位置決め凸部
69…段部
71…鉤溝
73…係合片
75…筒体
77…底孔
79…係止部
81,87…係合柱
83…係合杆
85…係止環
89…先割れ溝
Claims (8)
- 扉の木口と平行な断面が両側板を底板で連結した略U字状となり前記扉に内設した錠箱にスライド自在に収容されて前記木口から進退するデッドボルトと、
180°より小さい角度で回動規制されるダルマ軸の半径方向外側に突設されて揺動自在となり揺動端を前記デッドボルトに係合し前記揺動にて該デッドボルトを前記進退させる駆動腕と、
前記両側板の間に収容され下端が前記底板に当接するとともに上端が前記揺動端に当接して圧縮自在となり且つ圧縮の反発力にて前記揺動端を押圧する付勢手段と、
を具備することを特徴とするデッドボルト構造。 - 請求項1記載のデッドボルト構造であって、
前記両側板の上縁には前記揺動端の進入する凹部が形成され、
前記付勢手段が、
前記両側板の前記凹部に側部突起を係合して昇降ガイドされ前記揺動端に当接する支持ブロックと、
前記底板に当接配置されるベース体と、
下端を前記ベース体に当接し上端を前記支持ブロックに当接する圧縮コイルバネと、
からなることを特徴とするデッドボルト構造。 - 請求項2記載のデッドボルト構造であって、
前記支持ブロックは、前記圧縮コイルバネの上端を挿入する位置決め穴を有し、
前記ベース体は、
上面に前記圧縮コイルバネの位置ズレ防止ピンが立設され、
下面には前記底板に穿設した位置決め孔に嵌合する位置決め凸部が垂設されることを特徴とするデッドボルト構造。 - 請求項2記載のデッドボルト構造であって、
前記支持ブロックは、前記圧縮コイルバネの上端を挿入する位置決め穴を有し、
前記両側板の後縁には前部に向かって切り込まれ奥部が段部となって下がるL字状の鉤溝が形成され、
前記ベース体は、
上面に圧縮コイルバネの位置ズレ防止ピンが立設され、
両側部には前記鉤溝に係合する係合片が突設されることを特徴とするデッドボルト構造。 - 請求項2記載のデッドボルト構造であって、
前記支持ブロックの下面には前記圧縮コイルバネの内側に挿入される有底孔付きの筒体が垂設され、
前記ベース体の上面には前記圧縮コイルバネの内側に挿入され前記筒体の底孔に圧入されて抜けが規制される係止部を有した係合柱が立設されることを特徴とするデッドボルト構造。 - 請求項2記載のデッドボルト構造であって、
前記支持ブロックの下面には前記圧縮コイルバネの内側に挿入され下端に係止部を有した係合杆が垂設され、
前記ベース体の上面には、前記圧縮コイルバネの内側に挿入され上端に前記係止部を受け入れて抜け止めする係止環を有した係合柱が立設されることを特徴とするデッドボルト構造。 - 請求項5又は6記載のデッドボルト構造であって、
前記係止部が、係止外径を縮径可能とする先割れ溝を有することを特徴とするデッドボルト構造。 - 請求項2,3,4,5,6,7のいずれか1つに記載のデッドボルト構造であって、
前記デッドボルトが金属材料からなり、
前記支持ブロック及び前記ベース体が、樹脂材料よりなることを特徴とするデッドボルト構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2009-10-08 JP JP2009234333A patent/JP2011080291A/ja active Pending
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