JP2006316588A - ドア用錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラッチ勝手交換が可能なドア用錠装置を提供する。
【解決手段】ラッチボルト70は、前部本体71、後部本体72、前部本体の前面部に旋回可能に支持されるラッチヘッド73、両本体を結合しあるいは結合解除するラッチ勝手交換機構80からなり、ラッチボルト駆動体が空錠ケース内に枢支され、両本体の側面の一部は、相互に接触または接近した状態で、ラッチ進退方向に沿い所定範囲内を相互に移動可能な結合部を形成し、前部本体を突出方向に付勢するラッチボルト戻しバネが設けられ、ラッチボルト駆動体は後部本体に係合して同本体を後方へ駆動し、両本体が相互に一体に結合された状態にて前部本体の前端面がフロント部材の前面から後退した位置でラッチボルト駆動体を係止するストッパーが設けられ、ラッチ勝手交換機構は、両本体の組合わせ全長最短時に両本体を結合し、または結合解除する。
【選択図】図17

Description

本発明はラッチボルトを備えたドア用錠装置に関するものであり、特にラッチヘッドの傾斜面の向く方向の変更、いわゆるラッチ勝手交換、を容易に行いうる機構を備えたドア用錠装置に関するものである。
室の出入り口に取り付けられる蝶番を備えたドアには、外開きドアと内開きドアがあり、それぞれのドアに装着される錠装置のラッチヘッドの傾斜面は、外開きドアの場合は室内方向に、内開きドアの場合は室外方向に設定される。従来の錠装置においては、ラッチヘッドの方向変更、いわゆるラッチ勝手交換を行うためには、錠ケースを組み立てている複数のネジを外して分解し、さらに内部の装置を分解し、ラッチヘッドの方向を変更して取り付け直し、装置および錠ケースを再度組み立てるという手順で行われていた。
建築工事の資材調達段階、または建築工事現場において、ラッチ勝手交換を必要とすることがある。この場合、錠装置を分解することなくラッチ勝手交換を行うことが出来れば便利であり、かつ作業能率を向上させることが出来る。このため、錠ケースを分解することなく、錠ケースの外側から操作してラッチ勝手交換を行うことが考えられた(例えば、特許文献1参照)。
特願昭50−12360号公報(図1、図2)。
本発明は、上記従来の技術とは異なる原理・構造によって、錠ケースを分解することなくラッチ勝手交換が可能な、信頼性の高いドア用錠装置を提供しようとするものである。
本発明は上記課題を解決したものであって、請求項1に記載の発明は、ラッチボルトを有する空錠を備えたドア用錠装置において、ラッチボルトは、前部本体と、後部本体と、前部本体の前面部にラッチボルトの進退方向を中心として旋回可能に支持されるラッチヘッドと、前部本体と後部本体とを結合しあるいは結合解除する結合・結合解除切換機構とから構成され、ドア外面に装着された係合解除用操作部材の動作に連動して回動するラッチボルト駆動体が空錠ケース内に枢支され、前部本体と後部本体の少なくとも側面の一部は、相互に接触または接近した状態で、ラッチ進退方向に沿い所定範囲内を相互に移動可能な結合部を形成し、上記前部本体を常時突出方向に付勢するラッチボルト戻しバネが設けられ、上記ラッチボルト駆動体は上記後部本体に係合して後部本体を後方へ駆動し、該両本体が相互に一体に結合された状態において前部本体の前端面がフロント部材の前面から後退した位置となるよう上記ラッチボルト駆動体を係止するストッパー部材が設けられ、上記両本体に亘って付設された結合・結合解除切換機構は、上記両本体の組み合わせ状態の全長が最短となった時に、該両本体を一体に結合し、または結合を解除することが可能であることを特徴とするドア用錠装置に関するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のドア用錠装置において、上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、上記前部本体の後部本体側に突設された係止突出部と、上記後部本体に上記係止突出部と係合しうるよう設けられた勝手交換軸挿通孔と、上記勝手交換軸挿通孔と係止突出部を貫通し先端が前部本体に一体に結合された勝手交換軸と、上記後部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、上記後部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり前方へ向けて形成されたガイド孔とからなることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のドア用錠装置において、上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、上記後部本体の前部本体側に突設された係止突出部と、上記前部本体に上記係止突出部と係合しうるよう設けられた勝手交換軸挿通孔と、上記勝手交換軸挿通孔と係止突出部を貫通し先端が後部本体に一体に結合された勝手交換軸と、上記前部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、上記前部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり後方へ向けて形成されたガイド孔とからなることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のドア用錠装置において、上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、上記前部本体と後部本体とに設けられた同径の勝手交換軸挿通孔と、上記前部本体側から上記両本体の勝手交換軸挿通孔に挿入係合される勝手交換軸保持部材と、上記後部本体側から後部本体の勝手交換軸挿通孔に挿入され先端が上記勝手交換軸保持部材に一体に結合された勝手交換軸と、上記後部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、上記後部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり前方へ向けて形成されたガイド孔とからなることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のドア用錠装置において、上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、上記前部本体と後部本体とに設けられた同径の勝手交換軸挿通孔と、上記後部本体側から上記両本体の勝手交換軸挿通孔に挿入係合される勝手交換軸保持部材と、上記前部本体側から前部本体の勝手交換軸挿通孔に挿入され先端が上記勝手交換軸保持部材に一体に結合された勝手交換軸と、上記前部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、上記前部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり後方へ向けて形成されたガイド孔とからなることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のドア用錠装置において、上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、上記前部本体と後部本体とに設けられた同径の勝手交換軸挿通孔と、上記後部本体側から上記両本体の勝手交換軸挿通孔に挿入され先端が上記前部本体に一体に結合された勝手交換軸と、上記後部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、上記後部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり前方へ向けて形成されたガイド孔と、上記一方の本体に立設され上記他方の本体の係合孔に係合される係合突起とからなることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のドア用錠装置において、上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、上記前部本体と後部本体とに設けられた同径の勝手交換軸挿通孔と、上記前部本体側から上記両本体の勝手交換軸挿通孔に挿入され先端が上記後部本体に一体に結合された勝手交換軸と、上記前部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、上記前部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり後方へ向けて形成されたガイド孔と、上記一方の本体に立設され上記他方の本体の係合孔に係合される係合突起とからなることを特徴とするものである。
請求項1の発明において、信頼性の高いラッチ勝手交換が可能となる。
請求項2の発明において、両本体の対向当接面を、小工具等を用いて離間させることによって、両本体の係合を解除することができ、ラッチ勝手交換が容易に行われる。
請求項3の発明は、請求項2の発明における両本体の位置を逆にした構成であり、前項と同様の効果がある。
請求項4の発明において、両本体の対向当接面を、小工具等を用いて離間させることによって、両本体の係合を解除することができ、ラッチ勝手交換が容易に行われる。
請求項5の発明は、請求項4の発明における両本体の位置を逆にした構成であり、前項と同様の効果がある。
請求項6の発明において、両本体の対向当接面を、小工具等を用いて離間させることによって、両本体の係合を解除することができ、ラッチ勝手交換が容易に行われる。
請求項7の発明は、請求項4の発明における両本体の位置を逆にした構成であり、前項と同様の効果がある。
図1は本発明に第1実施形態に係る錠装置1の、保護ケースを仮想線で示した側面図である。図に示されるように、錠装置1は、本締り錠30と、空錠60と、これらを収容する保護ケース11と、これらのものが取付けられるフロント部材20とからなっている。
以下の説明において、錠装置の前後方向は、フロント部材20の外面を前側(図の矢印Fの方向)とし、フロント部材20とは反対の側を後側(図の矢印Rの方向)としている。左右方向は、フロント部材20の前側に立つ人の、錠に向かって左側が錠の左側、錠に向かって右側が錠の右側であるとしている。
図2は錠装置1の、部分的に断面を示した三面図である。上記保護ケース11は左右に2分割され、左側保護ケース部材11Lと右側保護ケース部材11Rとに分かれている。本締り錠30および空錠60は、それぞれの装置部材を収容する本締り錠ケース31と空錠ケース61を備えている。上記本締り錠ケース31および空錠ケース61もそれぞれ左右に2分割され、左側本締り錠ケース部材31L、右側本締り錠ケース部材31R、左側空錠ケース部材61L、右側空錠ケース部材61Rに分かれている(後に図示)。上記各錠ケース部材31L、31R、61L、61Rは、それぞれ上記フロント部材20にネジによって結合される。上記保護ケース部材11L、11Rは、上記各錠ケース部材31L、31R、61L、61Rを貫通するネジによって各錠ケースに結合される。フロント部材20の中央部には、デッドボルト50およびラッチボルト70が挿通可能な開口20a,20bが設けられている。フロント部材20は、図2に示される孔20eに挿通されるネジにより扉2に取り付けられる。
図3は図2のIII−III断面拡大図である。フロント部材20は、引き抜き加工により形成され、中央部の左右の側縁に沿って上下方向に延びると共に後方に向かって折れ曲がる左右一対の取付部20c、20dを有する。上記取付部20c,20dに、本締り錠30、空錠60および保護ケース11が取り付けられる。
図4は保護ケース11を構成する左側保護ケース部材11Lの5面図、図5は右側保護ケース部材11Rの5面図である。図4の左側保護ケース部材11Lには、本締り錠30を施錠・解錠するためのサムターン6の挿入用開口11Laと、空錠60を係合・解除するためのレバーハンドル7の挿入用開口11Lbが設けられている。図5の右側保護ケース部材11Rには、本締り錠30を施錠・解錠するための錠シリンダ5の挿入用開口11Raと、空錠60を係合・解除するためのレバーハンドル7の挿入用開口11Rbが設けられている。両保護ケース部材11L、11Rにはそれぞれ本締り錠ケース31、空錠ケース61と結合するための結合ネジ挿通孔11Lc、11Rcが設けてある。右側保護ケース部材11Rには、後述のラッチ勝手交換用切欠きの覗き窓11Rnが設けてある。
次に、本締り錠30の構成について述べる。図2、図3において、本締り錠30は、本締り錠ケース31と、サムターン6または錠シリンダ5による施錠・解錠操作に応じて回動するデッドボルト駆動体35と、駆動体35を回動自在に支持する支持部40と、駆動体35により駆動されてフロント部材20の前面から突出・後退するデッドボルト50と、デッドボルト50の施錠位置と解錠位置の維持を確実にするための保持部材55とを備えて構成されている。
図6は本締り錠ケース31を構成する左側本締り錠ケース部材31Lの5面図、図7は右側本締り錠ケース部材31Rの5面図である。左側本締り錠ケース部材31Lには、サムターン6の外筒6a(図3)が挿入される開口31Laが設けられ、右側錠ケース部材31Rには、錠シリンダ5の外筒5a(図3)が挿入される開口31Raが設けられている。両錠ケース部材31L、31Rは、嵌合孔31Lb、31Rbに嵌合する板状のスペーサ32(図2)と、左側錠ケース部材31Lの孔31Lc(図6)にかしめによって立設された複数の円柱状のスペーサ兼用ネジ台N1〜N3(図2)とにより左右方向の間隔が規定された状態で右側錠ケース部材31Rのネジ挿通孔31Rc(図7)に挿通されたネジによって一体に結合される。各錠ケース部材31L,31Rには、デッドボルト本体51に固定されたロックピン52(図2)の両端部がそれぞれ摺動自在に嵌合する案内孔31Ld,31Rd(図6、図7)が設けられている。
図8はデッドボルト駆動体35の3面図である。図(c)は図(a)のX−X断面図である。駆動体35は、円筒状のハブ35Hと、ハブ35Hと一体に回動するアーム状のカム35Aとを有する。ハブ35Hの左右中央の凹部35Ha、35Hbには、それぞれサムターン6の軸部6bの先端と、錠シリンダ5の内筒5bの先端とが係合する(図3)。サムターン6の軸部6bは摘み部6c(図3)と一体となって回動する部材である。錠シリンダ5の内筒5bは鍵が挿入され回動する部材である。
カム35Aは、デッドボルト50と当接する先端部35Aaと、先端部35Aaに隣接する中厚部35Abと、中厚部35Abとハブ35Hとの間に設けられる薄肉部35Acとを有する。このため、カム35Aの厚み(=左右方向幅)は径方向で段階的に変化している。
ハブ35Hの外周には、薄肉部35Acと同じ厚みのフランジ35Hcが薄肉部35Acに連なって回動方向に連続して設けられている。この部分は後述の駆動体支持部材41L、41Rによって回動可能に挟まれる。カムの先端部35Aaは、カム35Aが施錠方向(図2において時計方向)に回動するとき、ロックピン52に当接して、デッドボルト50を解錠位置から施錠位置(図2に示される位置)まで駆動し、カム35Aが解錠方向(図2において反時計方向)に回動するとき、デッドボルト本体51の後端部51a(図2)に当接してデッドボルト50を施錠位置から解錠位置まで駆動する。
図9はデッドボルト駆動体35の支持部40を構成する左側支持部材41Lの5面図、図10は右側支持部材41Rの5面図、図11は左右一対同形のスペーサ42の2面図である。これらの部材の集合体からなる支持部40は、軸受として駆動体35を回動自在に支持し、かつ左右方向の移動を規制する。左側支持部材41L、右側支持部材41R、および左右一対同形のスペーサ42は、それぞれ左右の本締り錠ケース部材31L,31Rに一体に取り付けられる。
支持部材41L,41Rには、ハブ35Hを回動可能に支持する挿通孔41La,41Raが設けられている。左右1対のスペーサ42にはハブ35Hを回動可能に支持する挿通部42aが設けてある。左右1対のスペーサ42は、左右の支持部材41L,41Rの間に装着され、支持部材41L,41Rの左右方向の間隔を規定している。左右の支持部材41L,41Rと、一対のスペーサ42の配置は、図3に示されている。
図3において、両支持部材41L,41Rおよび両スペーサ42を挟む左右の両側には、ケースの開口11La、31Laから挿入されたサムターン6と、ケースの開口11Ra、31Raから挿入された錠シリンダ5とが配置される。そして、サムターン6と錠シリンダ5とが、1対の連結ネジ43により締結された時、両支持部材41L,41Rおよび両スペーサ42は、錠シリンダの外筒5aとサムターンの外筒6aにより挟持される。両支持部材41L,41Rおよび両スペーサ42には、それぞれ連結ネジ挿通部41Lb、41Rb、42b(図9〜図11)が設けてある。
図11において、板状のスペーサ42には、施錠位置および解錠位置との間で前後方向に移動するデッドボルト50に対応して、カム35Aの施錠位置を規定する施錠側ストッパ部42cと、カム35Aの解錠位置を規定する解錠側ストッパ部42dとがハブ挿通部42aに隣接して設けられている。
図2において、デッドボルト50は、コ字状の断面を有する棒状の本体51と、施錠位置でカム35Aの先端部35Aaと当接する施錠側当接部であるロックピン52と、本体51と共にフロント部材20の前面から出没する鎌部53とを備えている。
本体51の後端部51aは、カム35Aが解錠方向に回動するときにカムの先端部35Aaが当接する解錠側当接部を構成する。本体51に保持されて本体51と一体に前後方向に移動するロックピン52の両端部が、左右の本締り錠ケース部材の案内孔31Ld、31Rd(図6、図7)に案内されて前後方向に移動することによって、デッドボルト50が錠ケース部材31L、31R内で移動する。鎌部53は3枚の板状部材で構成され、本体51に取り付けられた支持軸54に回動自在に支持されている。鎌部53は、前端部の鉤部53aと、支持軸54の近傍の嘴部53bとを備えている。鎌部53は、本体51の前後移動に応じて、支持軸54の回りに回動し、姿勢を変えながら本体51と共に移動する。
図2において、デッドボルト保持部材55は、デッドボルト50の本体51に上下方向に摺動自在に支持されるとともに駆動体35のカムの先端部35Aaに当接する押圧体55aと、押圧体55aと本体51との間に配置されて押圧体55aをカム35Aに当接するように付勢するバネ55bとから構成される。押圧体55aは、デッドボルト50が施錠位置および解錠位置にあるとき、バネ55bの弾発力でカム35Aを、それぞれストッパ部42c,42d(図11)に押付け、上記それぞれの位置における駆動体35の姿勢を安定化させる。本締り錠30は以上の構成となっており、錠シリンダ5またはサムターン6による施錠・解錠操作に応じてデッドボルト50は施錠位置または解錠位置へ移動し、本締り錠の機能を果たす。
次に、空錠60の構成について述べる。図1、図2を参照すると、空錠60は、フロント部材20にネジにより取り付けられる左右1対の空錠ケース部材61L,61Rからなる空錠ケース61と、左右のレバーハンドル7と、レバーハンドル7の操作に応じて回動するラッチボルト駆動体65と、駆動体65により駆動されてフロント部材20の前面から突出し、あるいは後退するラッチボルト70と、ラッチボルト70を突出位置にむけて付勢するラッチボルト戻し部材90とを備えている。ラッチボルト70はラッチ勝手交換機構80を備えている。
図12は左側空錠ケース部材61Lの5面図、図13は右側空錠ケース部材61Rの5面図である。左右の錠ケース部材61L,61Rには、ラッチボルト駆動体65のハブ65Hを回動自在に支持する駆動体支持孔61La,61Raが設けられている。両錠ケース部材61L,61Rは、スペーサを兼ねるバネ受け91(図2)と、固定バネ受け部61Lc(図2、図12)と、円柱状のスペーサ兼用ネジ台N4(図2)とにより左右方向での間隔が規定された状態でネジにより一体に結合される。
バネ受け部材91(図2)は、空錠ケース部材61L,61Rの嵌合孔61Lb,61Rbに保持される。固定バネ受け部61Lc(図12)は、左側空錠ケース部材61Lに一体成形されて設けられ、側部の突起は右側空錠ケース部材61Rの固定バネ受け嵌合孔61Rcに保持される。円柱状のスペーサ兼用ネジ台N4は、端部に雌ネジ孔を備え、左側空錠ケース部材61Lの孔61Ldにかしめによって立設され、右側空錠ケース部材61Rのネジ挿通孔61Rdに挿通されたネジによって、右側空錠ケース部材61Rを結合する。
図14はラッチボルト駆動体65の2面図である。駆動体65は、レバーハンドル7の軸部が係合する円筒状のハブ65Hと、ハブ65Hの径方向外方に互いに反対方向へ伸びる第1レバー65Aと第2レバー65Bとからなり、これらが一体成形され、一体となって回動する。ハブ65Hの中心部にレバーハンドル7の軸部の心棒が係合する貫通孔65Haが設けてある。
図15はラッチボルト70の拡大2面図である。ラッチボルト70は、前部本体71と、後部本体72と、前部本体71の前面部71aにラッチボルトの進退方向を中心として旋回可能に支持されるラッチヘッド73と、前部本体71と後部本体72とをつなぐラッチ勝手交換機構80とから構成される。空錠は、ラッチ勝手交換の操作を行う時以外の、通常の使用状態においては、ラッチ勝手交換機構80の作用によって、前部本体71と後部本体72とは一体化しており、一体的に移動する。
図16はラッチヘッド73の拡大3面図である。図(b)は図(a)のY−Y断面図である。ラッチヘッド73は、ラッチヘッド本体74と、その前部に装着されるラッチリップ75と、ラッチ芯76とからなっている。ラッチヘッド本体74の後端に突出部74aが形成され、これが前部本体前面部71aの貫通孔71bに回動可能に挿通され、上記突出部74aの端部からラッチヘッド本体74の中心部のネジ孔に上記ラッチ芯76が螺入されてラッチヘッド73の抜けが防止されている。ラッチ芯76の先端の小径部はラッチリップ75の中に達しており、ラッチリップの保持が図られている。上記の構造によって、ラッチヘッド73は前部本体前面部71aの貫通孔71bの中心線C−Cの回りに回動可能となっている。
図15および図2において、後部本体72の後端部は下方に折れ曲がり、ラッチボルト駆動体65の第1レバー65Aが当接する当接部72aとなっている。当接部72aの左右両端突出部72bは各錠ケース部材61L,61Rに設けられた案内孔61Le,61Re(図12、図13)に嵌合して前後方向に摺動する。これによって、ラッチボルト70が錠ケース部材61L,61Rの中で案内されて前後に移動する。
図2において、ラッチボルト70を係合方向に付勢するラッチボルト戻し部材90は、前部本体前面部71aの内側とバネ受け部材91との間に配置されるラッチボルト第1戻しバネ92と、左錠ケース部材61Lに一体成形されて設けられる固定バネ受け部61Lcと、左錠ケース部材61Lに前後方向に移動可能に支持される可動バネ受け部材93との間に配置されるラッチボルト第2戻しバネ94とからなっている。スペーサ兼用ネジ台N4は駆動体65の係合時の姿勢を設定するストッパとして機能する。ネジ台N4は、両本体が相互に一体に結合された状態において前部本体の前端面がフロント部材の前面から後退した位置となるよう上記ラッチボルト駆動体を係止する位置に設けられている。
ラッチボルト70の先端部がフロント部材20の前面から突出している状態(図2)が、空錠の定常状態である。ラッチボルト70の先端部に後方に向かう力が作用した時には、ラッチボルト70はラッチボルト第1戻しバネ92を押し縮めて後退する。閉まっているドアを開く時には、レバーハンドル7を操作し、駆動体65を回動させると、駆動体第1レバー65Aが後部本体72の後端の第1レバー当接部72aを押し、ラッチボルト70を後退させ、係合解除状態となる。レバーハンドル7から手を離すと、ラッチボルト第2戻しバネ94は、可動バネ受け部材93と当接する第2レバー65Bを介して、駆動体65が定常位置に回動するよう駆動体65を押し、ラッチボルト第1戻しバネ92は前部本体の前端部71aの内側を押し、ラッチボルト70を突出状態へ戻す。
図17はラッチ勝手交換機構80の拡大断面図であり、図(a)の一部にラッチ勝手交換機構80の断面が示してある。図(b)は図(a)のW−W断面図である。図18はラッチ勝手交換機構80の分解斜視図である。ラッチ勝手交換機構80は、前部本体71と後部本体72とを結合する機能と、後述のラッチ勝手交換に際して、前部本体71と後部本体72との結合を解除する機能とを持っている。即ち、ラッチ勝手交換機構80は、前部本体71と後部本体72との結合・結合解除切換機構である。ラッチ勝手交換機構80は、勝手交換軸81と、勝手交換バネ82と、勝手交換ワッシャ83とからなっている。勝手交換軸81は、扁平大径端部81aと大径部81bと小径部81cとを備えている。勝手交換バネ82は上部が小径、下部が大径の円錐台に似た形状のものである。ワッシャ83の内径は勝手交換軸大径部81bが挿通可能、ワッシャ83の外径は勝手交換バネ82の下部の大径部より大である。前部本体71には勝手交換軸挿通孔71cが穿設され、その周囲に環状の係止突出部71dが形成されている。後部本体72には勝手交換軸挿通孔72cと、これより小径の連結孔72dが設けてある。勝手交換軸挿通孔72cは前部本体71の係止突出部71dが嵌入可能の大きさである。連結孔72dは、勝手交換軸81の大径部81bが挿通可能の大きさである。これらの両孔は、連結孔72dの直径と同じ幅の直線的連通部72eを介して連結されている。上記連結孔72dと直線的連通部72eとからなる部分が、ガイド孔72fである。
勝手交換軸81は、勝手交換バネ82の中心部と、勝手交換ワッシャ83の中心孔と、後部本体72の勝手交換軸挿通孔72cと、前部本体71の勝手交換軸挿通孔71cに挿通される。勝手交換軸81の下端は、前部本体の下面の凹部71eの中でかしめて固定される。この空錠60の通常の使用状況においては、前部本体71の勝手交換軸挿通孔71cの周囲部に形成されている係止突出部71dが後部本体72の勝手交換軸挿通孔72cに嵌り、バネ82の付勢力によって、後部本体72は前部本体71に押し付けられているので、相互当接面に沿った両本体71、72の相対移動は規制され、前部本体71と後部本体72とは密接に重なった状態で、前部本体71と後部本体72との結合状態が安定的に維持されている。
図18および図15において、前部本体71と後部本体72の右側縁にはそれぞれ切欠き71n、72nが設けてある。両切欠き71n、72nは、一部に連通空間を備え、前後にずらして配置されている。図13において、右側空錠ケース部材61Rの上記切欠きの右方対応位置に、矩形の両端を円弧とした切欠き覗き窓61Rnが設けてある。図5において、右側保護ケース部材11Rの上記切欠きの右方対応位置に、上記切欠き覗き窓61Rnより若干大きめの円形の切欠き覗き窓11Rnが設けてある。ドア用錠装置1が組み立てられた状態において、上記の覗き窓11Rn、61Rnによって、保護ケース11の外側から上記ラッチボルトの切欠き71n、72nを見ることが出来る。上記の各部分によって、ラッチ勝手交換の操作が行われる。
図19は上記覗き窓11Rn、61Rnから、切欠き71n,72nを見る状況の斜視図である。図20および図15(b)は、切欠き71n、72nを錠ケースの側面から見た図である。ラッチの勝手交換を行う場合は、覗き窓11Rn、61Rnからマイナスドライバ84を切欠き71n、72nに挿入し、前部本体71と後部本体72の切欠き端部に係合させ、図20の矢印の方向に捻じる。すると、密接していた前部本体71と後部本体72との間に隙間85が生じる。
図21は、密接していた前部本体71と後部本体72との間に隙間85が出来た状態を示す断面図である。隙間85が出来ると、前部本体71の係止突出部71dが、後部本体の勝手交換軸挿通孔72cから抜けるので、前部本体71と後部本体72とは前後方向の相対移動規制が解除される。この時、ラッチボルト第1戻しバネ92(図2)の付勢力によって、前部本体71はラッチヘッド73およびラッチ勝手交換機構80と共に前方へ押される。後部本体72は駆動体65の第1レバー65Aに係止されている(図2)ので、前部本体71が前方へ移動しても、後部本体72は動かない。勝手交換軸81の移動に伴って、勝手交換軸81の大径部81bは後部本体72の連結孔72dの方へ移動して最終的にはそこに嵌る。この時、ラッチヘッド73はフロント部材20の前方に全体が露出した状態となり、前部本体前面部71aの貫通孔71bの中心線C−Cの回りに回動可能となる。この状態になれば、マイナスドライバ84は抜き去ってもよい。
図22は、フロント部材20の前方へ完全に露出したラッチヘッド73を、前部本体前面部71aの貫通孔71bの中心線C−Cの回りに、180度回動させた状態を示す図である。ラッチヘッド73は図16に示されるように、前部本体71の前面部の貫通孔71bに、ラッチヘッド73の後端突出部74aが回動可能に挿入され、上記突出部74aの中央に螺入されているラッチ芯76によって抜け止めがなされているので、ラッチヘッド73の全体が、フロント部材の前面より前へ露出した状態では、回動可能であり、ラッチ勝手交換が可能である。ラッチヘッド73の方向が180度変えられた後に、ラッチヘッド73をフロント部材20の中へ押し込むと、前部本体71は再び元の位置へ戻り、係止突出部71dは勝手交換軸挿通孔72cに嵌まり、ラッチボルトは図17に示した通常の使用状態に戻る。以上の手順によって、ラッチ勝手交換が完了する。
本発明の請求項2は、上記実施形態の構成、即ち前部本体の上に後部本体を重ねた構成に沿って記述してある。他の実施形態として、後部本体の上に前部本体を重ねた構成も可能である。請求項3はそのような構成にに沿って記述したものである。
図23、図24はラッチ勝手交換前後のラッチヘッド73の傾斜面の方向の違いを示す図である。錠シリンダ5が設けてある側がドア2の室外側である。図23は外開きドアに適するラッチヘッド73の傾斜面の向き、図24は内開きドアに適するラッチヘッド73の傾斜面の向きを示している。
上記実施形態においては、ラッチ勝手交換時に、ラッチボルト駆動体65によって拘束される後部本体72を上にし、ラッチボルト戻しバネによって前方へ動く前部本体71を下にして重ねた。この場合は、連結孔72dと直線的連通部72eとからなるガイド孔72fは、拘束される後部本体において、勝手交換軸挿通孔72cの前方へ向けて形成されている(請求項2)。上記両本体の上下位置を逆にした同様の構成も可能である。この場合は、連結孔と直線的連通部とからなるガイド孔は、前方へ動く前部本体71において、勝手交換軸挿通孔の後方へ向けて形成される(請求項3)。
図25は本発明の第2実施形態に関する空錠のラッチボルト100の拡大図であり、図(a)は部分断面図、図(b)は側面図、(c)は図(a)のZ−Z断面図である。ラッチ勝手交換機構以外の部分の構成は第1実施形態と同じ構造である。
ラッチ勝手交換機構110は、勝手交換軸111と、勝手交換バネ112と、勝手交換ワッシャ113と、勝手交換軸保持部114とからなっている。勝手交換軸111は、扁平大径端部111aと軸部111bとを備えている。勝手交換バネ112は上部が小径、下部が大径の円錐台に似た形状のものである。ワッシャ113の内径は勝手交換軸の軸部111bが挿通可能、ワッシャ113の外径は勝手交換バネ112の下部の大径部より大である。勝手交換軸保持部材114は、管状部114aと、前部本体101の幅と同径のフランジ部114bとからなる。
前部本体101には上記勝手交換軸保持部材114の管状部114aが挿通可能な勝手交換軸挿通孔101aが穿設され、後部本体102にも同径の勝手交換軸挿通孔102aが設けてある。後部本体102の勝手交換軸挿通孔102aには、これより小径の、勝手交換軸111の軸部111bが挿通可能な連結孔102bが設けてあり、連結孔102bの直径と同じ幅の直線的連通部102cを介して勝手交換軸挿通孔102aに連結されている。
前部本体101の下面から、勝手交換軸保持部材114が、前部本体101の勝手交換軸挿通孔101aを経て後部本体102の勝手交換軸挿通孔102aに挿入されている。後部本体102の上面側から、勝手交換軸111の軸部111bが、勝手交換バネ112の中心部と、勝手交換ワッシャ113の中心孔と、後部本体102の勝手交換軸挿通孔102aとを経て、勝手交換軸保持部材114の中心孔に挿通され、下端側でかしめて、勝手交換軸111と勝手交換軸保持部材114とが一体化されている。
上記連結孔102bの直径と直線的連通部102cの幅は、勝手交換軸111の軸部が挿通可能な大きさである。連結孔102bと直線的連通部102cとからなる部分が、ガイド孔102dである。
この空錠の通常の使用状況においては、勝手交換軸保持部材114の管状部114aは、両本体の勝手交換軸挿通孔101a、102aに共に嵌挿され、バネ112の付勢力によって、両本体は互いに押し付けられているので、両本体101、102の相互当接面に沿った相対移動は規制され、両本体101、102は密接に重なって、結合状態が安定的に維持されている。
図25(b)、(c)に示されるように、勝手交換軸保持部材114のフランジ部114bにはスリット状切欠き114nが設けてある。スリット状切欠き114nは前部本体101側に設けても良い。右側空錠ケース部材および右側保護ケース部材の上記切欠きの右方対応位置にそれぞれ第1実施形態の場合と同様な切欠き切欠き覗き窓が設けてある。ドア用錠装置が組み立てられた状態において、保護ケースの外側から上記切欠き覗き窓を介してラッチ勝手交換の操作が行われる。図(b)には、右側空錠ケース部材の切欠き覗き窓105の位置が二点鎖線で示してある。
ラッチの勝手交換を行う場合は、切欠き覗き窓からマイナスドライバを切欠き114nに挿入して捩じり、勝手交換軸保持部材114を前部本体101に対して、下方へ押し下げる。すると勝手交換軸保持部材114の管状部114aが後部本体102の勝手交換軸挿通孔102aから抜け、両本体101、102の相互当接面に沿った相対移動の規制が解除される。この時、ラッチボルト第1戻しバネ92(図2)の付勢力によって、前部本体101はラッチヘッド103およびラッチ勝手交換機構110と共に前方へ押される。勝手交換軸111の移動に伴って、勝手交換軸111の軸部111bは後部本体102の連結孔102bの方へ移動して最終的にはそこに嵌る。この時、ラッチヘッド103はフロント部材104の前方に全体が露出し、ラッチ勝手交換が可能になる。
ラッチヘッド103の方向が180度変えられた後に、ラッチヘッド103をフロント部材104の中へ押し込むと、前部本体101は再び元の位置へ戻り、勝手交換軸保持部材114の管状部114aが後部本体102の勝手交換軸挿通孔102aに再び嵌まり、勝手交換バネ112の付勢力によって、前部本体101と後部本体102とは互いに押し付けられ、ラッチボルト100は図25に示す通常の使用状態に戻る。以上の手順によって、ラッチ勝手交換が完了する。
上記実施形態においては、ラッチ勝手交換時に、ラッチボルト駆動体によって拘束される後部本体102を上にし、ラッチボルト戻しバネによって前方へ動く前部本体101を下にして重ねた。この場合は、連結孔102bと直線的連通部102cとからなるガイド孔102dは、拘束される後部本体において、勝手交換軸挿通孔102aの前方へ向けて形成されている(請求項4)。上記両本体の上下位置を逆にした同様の構成も可能である。この場合は、連結孔と直線的連通部とからなるガイド孔は、前方へ動く前部本体101において、勝手交換軸挿通孔の後方へ向けて形成される(請求項5)。
図26は本発明の第3実施形態に関する空錠のラッチボルト120の拡大図であり、図(a)は部分断面図、図(b)は側面図、(c)は図(a)のU−U断面図である。ラッチ勝手交換機構以外の部分の構成は第1実施形態と同じ構造である。
ラッチ勝手交換機構130は、勝手交換軸131と、勝手交換バネ132と、勝手交換ワッシャ133と、係合ピン134とからなっている。勝手交換軸131は、扁平大径端部131aと軸部131bとを備えている。勝手交換バネ132は上部が小径、下部が大径の円錐台に似た形状のものである。ワッシャ133の内径は勝手交換軸の軸部131bが挿通可能、ワッシャ133の外径は勝手交換バネ132の下部の大径部より大である。係合ピン134は大径部134aと小径部134bとからなっている。
前部本体121には勝手交換軸131の軸部131bが挿通可能の勝手交換軸挿通孔121aが穿設され、後部本体122にも同径の勝手交換軸挿通孔122aが設けてある。後部本体122の勝手交換軸挿通孔122aには、勝手交換軸挿通孔122aと同径の連結孔122bが、連結孔122bと同じ幅の直線的連通部122cを介して勝手交換軸挿通孔122aに連結され、全体として長孔となっている。
後部本体122の上面側から、勝手交換軸131の軸部131bが、勝手交換バネ132の中心部と、勝手交換ワッシャ133の中心孔と、後部本体122の勝手交換軸挿通孔122aとを経て、前部本体121の勝手交換軸挿通孔121aに挿通され、下端側でかしめて、前部本体121に固定されている。
上記連結孔122bの直径と直線的連通部122cの幅は、勝手交換軸131の軸部が挿通可能な大きさである。連結孔122bと直線的連通部122cとからなる部分が、ガイド孔122dである。
前部本体121において、勝手交換軸挿通孔121aの前側に穿設された孔に係合ピン134の小径部134bが嵌挿され、かしめて固定されている。係合ピン134の大径部134aは後部本体122の側に突出した突起であり、後部本体122に穿設された係合孔135に嵌入される。
この空錠の通常の使用状況においては、係合ピン134の大径部134aは後部本体122の係合孔135に嵌り、バネ132の付勢力によって、後部本体122は前部本体121に押し付けられているので、両本体121、122の相互当接面に沿った相対移動は規制され、両本体121、122は密接に重なって、結合状態が安定的に維持されている。
図26(b)、(c)に示されるように、上記係合ピン134の右方の、前部本体121と後部本体122の右側縁にはそれぞれ切欠き121n、122nが設けてある。両切欠き121n、122nは、一部に連通空間を備え、前後にずらして配置されている。右側空錠ケース部材および右側保護ケース部材の上記切欠きの右方対応位置にそれぞれ第1実施形態の場合と同様な切欠き覗き窓が設けてある。ドア用錠装置が組み立てられた状態において、保護ケースの外側から上記切欠き覗き窓を介してラッチ勝手交換の操作が行われる。図(b)には、右側空錠ケース部材の切欠き覗き窓135の位置が二点鎖線で示してある。
ラッチの勝手交換を行う場合は、ケースの切欠き覗き窓からマイナスドライバ126を切欠き121n、122nに係合させて捩じり、前部本体121と後部本体122との間に隙間を開け、係合ピン134の大径部134aを後部本体122の係合孔135から抜いて係合を解除する。これによって前部本体121と後部本体122との前後方向の相対移動規制が解除され、ラッチボルト第1戻しバネ92(図2)の付勢力によって、前部本体121がラッチヘッド123およびラッチ勝手交換機構130と共に前方へ押される。勝手交換軸131の移動に伴って、勝手交換軸131の軸部131bは後部本体122の連結孔122bの方へ移動して最終的にはそこに嵌る。この時、ラッチヘッド123の全体がフロント部材124の前方に露出し、ラッチ勝手交換が可能になる。
ラッチヘッド123の方向が180度変えられた後に、ラッチヘッド123をフロント部材124の中へ押し込むと、前部本体121は再び元の位置へ戻り、係合ピンの大径部は係合孔に嵌り、勝手交換バネ132の付勢力によって、前部本体121と後部本体122とは互いに押し付けられ、ラッチボルト120は図26に示す通常の使用状態に戻る。以上の手順によって、ラッチ勝手交換が完了する。
上記実施形態においては、ラッチ勝手交換時に、ラッチボルト駆動体によって拘束される後部本体122を上にし、ラッチボルト戻しバネによって前方へ動く前部本体121を下にして重ねた。この場合は、連結孔122bと直線的連通部122cとからなるガイド孔122dは、拘束される後部本体122において、勝手交換軸挿通孔122aの前方へ向けて形成されている(請求項6)。上記両本体の上下位置を逆にした同様の構成も可能である。この場合は、連結孔と直線的連通部とからなるガイド孔は、前方へ動く前部本体121において、勝手交換軸挿通孔の後方へ向けて形成される(請求項7)。
本発明に係る錠装置1の、保護ケースを仮想線で示した側面図である。 錠装置1の、部分的に断面を示した三面図である。 図2のIII−III断面拡大図である。 左側保護ケース部材11Lの5面図である。 右側保護ケース部材11Rの5面図である。 左側本締り錠ケース部材31Lの5面図である。 右側本締り錠ケース部材31Rの5面図である。 デッドボルト駆動体35の3面図である。 左側支持部材41Lの5面図である。 右側支持部材41Rの5面図 左右一対同形のスペーサ42の2面図である。 左側空錠ケース部材61Lの5面図である。 右側空錠ケース部材61Rの5面図である。 ラッチボルト駆動体65の2面図である。 ラッチボルト70の拡大2面図である。 ラッチヘッド73の拡大3面図である。 ラッチ勝手交換機構80の拡大断面図である。 ラッチ勝手交換機構80の分解斜視図である。 切欠き覗き窓11Rn、61Rnから、切欠き71n,72nを見る状況の斜視図である。 切欠き71n、72nを錠ケースの側面から見た図である。 前部本体71と後部本体72との間に隙間85が出来た状態を示す断面図である。 完全に引き出されたラッチヘッド73を、180度回動させた状態を示す図である。 外開きドアに適するラッチヘッド73の傾斜面の向きを示す図である。 内開きドアに適するラッチヘッド73の傾斜面の向きを示す図である。 本発明の第2実施形態に関する空錠のラッチボルト100の拡大図である。 本発明の第3実施形態に関する空錠のラッチボルト120の拡大図である。
符号の説明
1…錠装置、7…レバーハンドル、11…保護ケース、11R…右側保護ケース部材、11Rn…切欠き覗き窓、20…フロント部材、60…空錠、61…空錠ケース、61R…右側空錠ケース部材、61Rn…切欠き覗き窓、65…ラッチボルト駆動体、70…ラッチボルト、71…前部本体、71a…前部本体前面部、71b…前面部貫通孔、71c…勝手交換軸挿通孔、71d…係止突出部、71e…下面の凹部、71n…切欠き、72…後部本体、72c…勝手交換軸挿通孔、72d…連結孔、72e…直線的連通部、72f…ガイド孔、72n…切欠き、73…ラッチヘッド、80…ラッチ勝手交換機構、81…勝手交換軸、81a…扁平大径端部、82…勝手交換バネ、83…勝手交換ワッシャ、84…マイナスドライバ、85…隙間、91…バネ受け部材、92…ラッチボルト第1戻しバネ、93…可動バネ受け部材、94…ラッチボルト第2戻しバネ、C…前部本体前面部貫通孔の中心線、N4…ネジ台(兼ストッパ)、101…前部本体、102…後部本体、102a…勝手交換軸挿通孔、102b…連結孔、102c…直線的連通部、102d…ガイド孔、105…切欠き覗き窓(空錠ケースに開口)、111…勝手交換軸、114…勝手交換軸保持部材、121…前部本体、121n…切欠き、122…後部本体、122a…勝手交換軸挿通孔、122b…連結孔、122c…直線的連通部、122d…ガイド孔、122n…切欠き、125…切欠き覗き窓(空錠ケースに開口)、131…勝手交換軸、131a…扁平大径端部、131b…軸部、134…係合ピン、135…係合孔。

Claims (7)

  1. ラッチボルトを有する空錠を備えたドア用錠装置において、
    ラッチボルトは、前部本体と、後部本体と、前部本体の前面部にラッチボルトの進退方向を中心として旋回可能に支持されるラッチヘッドと、前部本体と後部本体とを結合しあるいは結合解除する結合・結合解除切換機構とから構成され、
    ドア外面に装着された係合解除用操作部材の動作に連動して回動するラッチボルト駆動体が空錠ケース内に枢支され、
    前部本体と後部本体の少なくとも側面の一部は、相互に接触または接近した状態で、ラッチ進退方向に沿い所定範囲内を相互に移動可能な結合部を形成し、
    上記前部本体を常時突出方向に付勢するラッチボルト戻しバネが設けられ、
    上記ラッチボルト駆動体は上記後部本体に係合して後部本体を後方へ駆動し、
    該両本体が相互に一体に結合された状態において前部本体の前端面がフロント部材の前面から後退した位置となるよう上記ラッチボルト駆動体を係止するストッパー部材が設けられ、
    上記両本体に亘って付設された結合・結合解除切換機構は、上記両本体の組み合わせ状態の全長が最短となった時に、該両本体を一体に結合し、または結合を解除することが可能であることを特徴とするドア用錠装置。
  2. 上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、
    上記前部本体の後部本体側に突設された係止突出部と、
    上記後部本体に上記係止突出部と係合しうるよう設けられた勝手交換軸挿通孔と、
    上記勝手交換軸挿通孔と係止突出部を貫通し先端が前部本体に一体に結合された勝手交換軸と、
    上記後部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、
    上記後部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり前方へ向けて形成されたガイド孔とからなることを特徴とする請求項1に記載のドア用錠装置。
  3. 上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、
    上記後部本体の前部本体側に突設された係止突出部と、
    上記前部本体に上記係止突出部と係合しうるよう設けられた勝手交換軸挿通孔と、
    上記勝手交換軸挿通孔と係止突出部を貫通し先端が後部本体に一体に結合された勝手交換軸と、
    上記前部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、
    上記前部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり後方へ向けて形成されたガイド孔とからなることを特徴とする請求項1に記載のドア用錠装置。
  4. 上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、
    上記前部本体と後部本体とに設けられた同径の勝手交換軸挿通孔と、
    上記前部本体側から上記両本体の勝手交換軸挿通孔に挿入係合される勝手交換軸保持部材と、
    上記後部本体側から後部本体の勝手交換軸挿通孔に挿入され先端が上記勝手交換軸保持部材に一体に結合された勝手交換軸と、
    上記後部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、
    上記後部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり前方へ向けて形成されたガイド孔とからなることを特徴とする請求項1に記載のドア用錠装置。
  5. 上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、
    上記前部本体と後部本体とに設けられた同径の勝手交換軸挿通孔と、
    上記後部本体側から上記両本体の勝手交換軸挿通孔に挿入係合される勝手交換軸保持部材と、
    上記前部本体側から前部本体の勝手交換軸挿通孔に挿入され先端が上記勝手交換軸保持部材に一体に結合された勝手交換軸と、
    上記前部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、
    上記前部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり後方へ向けて形成されたガイド孔とからなることを特徴とする請求項1に記載のドア用錠装置。
  6. 上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、
    上記前部本体と後部本体とに設けられた同径の勝手交換軸挿通孔と、
    上記後部本体側から上記両本体の勝手交換軸挿通孔に挿入され先端が上記前部本体に一体に結合された勝手交換軸と、
    上記後部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、
    上記後部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり前方へ向けて形成されたガイド孔と、
    上記一方の本体に立設され上記他方の本体の係合孔に係合される係合突起と
    からなることを特徴とする請求項1に記載のドア用錠装置。
  7. 上記前部本体と後部本体との結合・結合解除切換機構は、
    上記前部本体と後部本体とに設けられた同径の勝手交換軸挿通孔と、
    上記前部本体側から上記両本体の勝手交換軸挿通孔に挿入され先端が上記後部本体に一体に結合された勝手交換軸と、
    上記前部本体と上記勝手交換軸の端部との間に介装され、上記両本体を互いに当接させる方向に付勢する勝手交換バネと、
    上記前部本体において上記勝手交換軸挿通孔につながり後方へ向けて形成されたガイド孔と、
    上記一方の本体に立設され上記他方の本体の係合孔に係合される係合突起と
    からなることを特徴とする請求項1に記載のドア用錠装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011080291A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Miwa Lock Co Ltd デッドボルト構造
CN104832013A (zh) * 2015-04-16 2015-08-12 建科机械(天津)股份有限公司 一种门锁

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JP2011080291A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Miwa Lock Co Ltd デッドボルト構造
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