WO2005042903A1

WO2005042903A1 - シャッター装置におけるシャッターカーテンの持上げ防止構造

Info

Publication number: WO2005042903A1
Application number: PCT/JP2004/014191
Authority: WO
Inventors: Shinya Iwasaki; Naoki Yokoi; Takanobu Kuribayashi; Mitsuhiro Yoshida; Hiroshi Iwasaki; Hitoshi Takei
Original assignee: Sanwa Shutter Corporation
Priority date: 2003-10-30
Filing date: 2004-09-28
Publication date: 2005-05-12
Also published as: US20070131358A1; EP1688583A4; EP1688583B1; EP1688583A1; KR20070010111A; KR101076822B1

Abstract

全閉状態を保持するシャッターカーテンに対し、バールなどの用具を用いて座板の下面から強引にシャッターカーテンを持上げようとしても、持ち上がらないようにして防犯効果を確保することを課題とする。ガイドレール５の案内溝８に、床面１０上方の近傍に位置する前面７の屋内側面部７ｂを水平方向に切り欠いて切欠き凹部９を一体形成し、全閉状態を維持するシャッターカーテン４の座板６が持上げられた際、当該座板６の直上に位置して屈曲するインターロック部３ｂ´を切欠き凹部９に係止するように構成した。

Description

明細書

シャッター装置におけるシャッターカーテンの持上げ防止構造

技術分野

[0001] 本発明は、シャッターカーテンの持上げ防止構造に係り、詳しくは、閉鎖状態のシャッターに対し、外部から工具を利用して強引に床面と座板との隙間からシャッター力一テンを持上げようとしても、シャッターカーテンの開放を阻止し、もってシャッターの防犯効果を確保することができるシャッターの持上げ防止構造に関するものである。背景技術

[0002] この種シャッターには、重量シャッターと軽量シャッターの区別があり、また駆動装置の有無によって電動式シャッターと手動式シャッターとに区別される。し力し、シャツタ一の最大使命は、閉鎖状態を保持して防犯効果を確保する点にある。

[0003] そこで、通常のシャッター開閉時には、シャッターカーテンの自重により、昇降動作に支障を来すことがないと共に、シャッターの閉鎖状態では、シャッターカーテンを下から持上げようとしても、持ち上がらないようにして防犯効果を確保するシャッターが提案されている。

特許文献 1 :実用新案登録第 2525921号

[0004] 特許文献 1のものは、シャッターカーテンを構成するカーテン片間に屈折可能なロック部材で連結し、該ロック部材の屈折箇所にロック爪を設け、閉鎖時のシャッターを持上げようとすると、このロック爪がガイドレールに設けたフック部に係止されて、シャッターの開放を阻止するようにしたものが開示されている。しかし、このものはロック爪がガイド溝に突出しているので、シャッターカーテンが強風にあおられて面圧を受けると、シャッターの開閉中にロック爪がフック部に係止して開閉不能になる不具合があつたうえ、シャッターカーテンに加工を施さなければ、閉鎖時におけるシャッターの持上げを阻止して防犯効果を確保することができな!/ヽ、 t ヽぅ不具合があった。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] 本発明は、複数のカーテン片を上下方向に連結してなるシャッターカーテンがガイドレールに沿って昇降案内されて開口部を開閉するシャッターに適用されると共に、構造が極めて簡単で故障の惧れがなぐ閉鎖時におけるシャッターカーテンの持上げに対する防犯性を著しく向上させることができるシャッター装置におけるシャッター力一テンの持上げ防止構造を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明が採用した第 1の技術手段は、複数のカーテン片を屈曲自在に連結してシャッターカーテンを構成し、該シャッターカーテンの端部をガイドレールに沿って昇降案内することにより、開口部を開閉するようにしたシャッターにおいて、ガイドレール側には通常時のシャッターカーテンの開閉を妨げないように係止部が設けてあり、シャッターの閉鎖時にシャッターカーテンが座板の下面力持ち上げられた際、垂直姿勢にあるシャッターカーテンの少なくとも一部のカーテン片が屈曲することで、屈曲したカーテン片の部分が該係止部に係止するように構成したシャッターの持ち上げ防止構造である。一つの態様では、前記カーテン片はスラットであり、複数のスラットをィンターロック部を介して連結してシャッターカーテンを構成し、該係止部に係止する力一テン片の部分はインターロック部である。さらに、一つの好ましい態様では、前記係止部に係止するインターロック部は、座板とスラットとを連結するインターロック部であり、前記係止部はガイドレールの床面近傍の屋内側部位に形成した切り欠き凹部である。他の好ましい態様では、前記ガイドレール側に設けた係止部は、ガイドレールの内側または外側に設けた金具の少なくとも屋内側側板にガイド溝に突出させない状態で形成した係止爪であり、屈曲したカーテン片の押圧でガイドレールの屋内側又は屋外側側板を拡開して、カーテン片を係止爪に係止させるように構成したものである。

[0007] 本発明が採用した第 2の技術手段は、複数のスラットをインターロック部を介して上下方向に連接してなるシャッターカーテンの両端部を、建物開口部の両側に立設した各ガイドレールの案内溝に昇降案内させて建物開口部を開閉するように構成したシャッター装置において、上記各ガイドレールの案内溝には、床面上方の近傍に位置する前面の屋内側面部を水平方向に切り欠いた切欠き凹部が一体形成され、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が持上げられた際、該切欠き凹部に対向する座板とスラットとの連結部を、上記切欠き凹部によって形成される係止部に係止してシャッターカーテンの持ち上げを防止するように構成したことを特徴とするものである。

[0008] 本発明が採用した第 3の技術手段は、複数のスラットをインターロック部を介して上下方向に連接してなるシャッターカーテンの両端部を、建物開口部の両側に立設した各ガイドレールの案内溝に昇降案内させて建物開口部を開閉するように構成したシャッター装置にぉ、て、上記ガイドレールの案内溝は各ガイドレールの屋内側面部及び屋外側面部との間に形成され、屋内側面部には、全閉状態のシャッターカーテンの座板とスラットとの連結部よりも高い位置に係止部を有する屋内側切欠き凹部を形成し、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該座板が傾動して、該連結部が、該屋内側切欠き凹部の係止部に係止することでシャッターカーテンの持ち上げを防止するように構成したことを特徴とするものである。

[0009] 前記第 3の技術手段において、一つの好ましい態様では、屋外側面部には、全閉状態のシャッターカーテンの座板に対向して屋外側切欠き凹部が形成されており、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該座板は、その下端側が該屋外側切欠き凹部を介して屋外側へ移動することで傾動して、該連結部が、該屋内側切欠き凹部の係止部に係止することでシャッターカーテンの持ち上げを防止するように構成されて、る。

[0010] 本発明が採用した第 4の技術手段は、複数のスラットをインターロック部を介して上下方向に連接してなるシャッターカーテンの両端部を、建物開口部の両側に立設した各ガイドレールの案内溝に昇降案内させて建物開口部を開閉するように構成したシャッター装置にぉ、て、上記ガイドレールの案内溝は各ガイドレールの屋内側面部及び屋外側面部との間に形成され、ガイドレール内部空間は、シャッターカーテン端部を受け入れる該案内溝と、該案内溝の屋内側の空間と、該案内溝の屋外側の空間とから形成され、該ガイドレール内部空間の屋内側空間には、全閉状態のシャツタ一カーテンの座板とスラットとの連結部よりも高い位置に係止部を有するレール内引掛部材が設けてあり、ガイドレールの屋内側面部には、該レール内引掛部材の係止部に対向する部位を含む屋内側切欠き凹部を形成し、

全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該座板が傾動して、該連結部が、該レール内引掛部材の該係止部に係止することでシャッターカーテンの持ち上げを防止するように構成されて、る。

[0011] 前記第 4の技術手段にぉ、て、一つの好ま、態様では、ガイドレール屋外側面部には、全閉状態のシャッターカーテンの座板に対向する部位を含む屋外側切欠き凹部が形成されており、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側から持ち上げられた際、該座板は、その下端側が該屋外側切欠き凹部を介して屋外側へ移動することで傾動して、該連結部が該係止部に係止することでシャッターカーテンの持ち上げを防止するように構成されて、る。

[0012] 前記第 4の技術手段において、該レール内引掛部材は、一つの好ましい態様では、ガイドレール (後述の実施例では、内ガイドレールと区別するために通常のガイドレールを外ガイドレールと言う）内に設けた内ガイドレールである。内ガイドレールの案内溝は該内ガイドレールの屋内側面部及び屋外側面部によって形成され、内ガイドレールの屋内側面部には、全閉状態のシャッターカーテンの座板の直上に位置するスラットのインターロック部よりも高い位置に上端縁を有する屋内側切欠き凹部が形成され、該上端縁が係止部を構成する。かつ、一つの好ましい態様では、ガイドレール屋外側面部には、全閉状態のシャッターカーテンの座板に対向する部位を含む屋外側切欠き凹部が形成されており、さらに、内ガイドレールの屋外側面部には、全閉状態のシャッターカーテンの座板に対向して屋外側切欠き凹部が形成される。また、レール内引掛部材が後述する実施例のように断面視コ字状の部材力構成される場合には、ガイドレール下方部位の壁面が二重構造となることで、ガイドレールのこじ開けに対してもより効果的である。

[0013] 前記技術手段において、好ましくは、ガイドレールに形成された切欠き凹部には、該切欠き凹部を塞ぐカバー体が配設される。ガイドレールに屋内側切欠き凹部のみが形成されている場合には、カバー体は、該屋内側切欠き凹部を塞ぐように配設される。ガイドレールに屋内側切欠き凹部のみならず、屋外側切欠き凹部が形成されている場合には、好ましくは、屋内側カバー体、屋外側カバー体が、屋内側切欠き凹部、屋外側切欠き凹部をそれぞれ塞ぐように配設される。屋内側カバー体は、通常のシャッターカーテンの昇降時には、該座板が傾動して座板とスラットとの連結部が切欠き凹部に入り込むことを規制し、全閉状態を維持するシャッターカーテンの屋外側からの座板持上げ時には、該座板が該カバー体を押圧して変形あるいは回動させながら傾動することで、該連結部を切欠き凹部に係止させる。屋外側カバー体、屋内側力バー体の両方を設けたものでは、外ガイドレールの下方部位の案内溝は各カバー体によって形成され、通常のシャッターカーテンの昇降時には、屋内側カバー体が、該座板が傾動して座板とスラットとの連結部が屋内側切欠き凹部に入り込むことを規制し、屋外側カバー体が、該座板の下端側が屋外側切欠き凹部内に入り込むことを規制する。全閉状態を維持するシャッターカーテンの屋外側力の座板持上げ時には、該座板が該カバー体を押圧して変形させながら傾動あるいは回動することで、該連結部を切欠き凹部に係止する。

[0014] 一つの好ましい態様では、切欠き凹部を塞ぐカバー体は、変形可能であり、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該連結部力屋内側カバー体を押圧して変形させて該連結部を該係止部に係止するように構成されている。変形可能な屋内側カバー体、屋外側カバー体がそれぞれ配設されたものでは、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力も持ち上げられた際、該座板の下端側が該屋外側カバー体を押圧して変形させながら屋外側へ移動することで傾動して、該連結部が、上記屋内側切欠き凹部のカバー体を押圧して変形させて該連結部を該係止部に係止するように構成される。

[0015] 変形可能なカバー体のさらに具体的な態様としては、塑性変形可能なカバー体と弾性変形可能なカバー体とが例示される。ガイドレールの切欠き凹部に、当該切欠き凹部を塞ぐ塑性変形可能なカバー体が配設されて!/、るものでは、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板持上げで、該連結部（当該座板の直上に位置して切欠き凹部に対向するインターロック部）が、上記切欠き凹部のカバー体を押圧した際に、これを没入方向に塑性変形させて該連結部（上記インターロック部）を切欠き凹部に係止するものである。上記ガイドレールの切欠き凹部に、当該切欠き凹部を塞ぐ弹性変形可能なカバー体が配設されて、るものでは、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板持上げで、該連結部（当該座板の直上に位置して切欠き凹部に対向するインターロック部）が、上記切欠き凹部のカバー体を押圧した際に、これを没入方向に弾性変形させて該連結部（上記インターロック部）を切欠き凹部に係止させ、かつ座板の持上げ解除で、没入方向に弾性変形したカバー体を元の所定形状位置に復帰させるように構成される。

[0016] カバー体の他の好ましい態様では、切欠き凹部を塞ぐカバー体は、回動可能であり、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該連結部が、上記切欠き凹部のカバー体を押圧して回動させて該連結部を該係止部に係止するように構成されている。回動可能な屋内側カバー体、屋外側カバー体がそれぞれ配設されたものでは、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側から持ち上げられた際、該座板の下端側が該屋外側カバー体を押圧して回動させながら屋外側へ移動することで傾動して、該連結部が、上記屋内側切欠き凹部のカバー体を押圧して変形させて該連結部を該係止部に係止するように構成されてヽる。

[0017] 一つの態様では、カバー体を設けた技術手段において、上記切欠き凹部には、その近傍に位置して前記カバー体の変形あるいは回動を検出する検知部が併設されている。

[0018] また、本明細書にぉ、て、ガイドレールの「屋外側面部」、「屋内側面部」には、見込方向に延出する面部（後述する実施例における 7a, 7b)のみならず、該見込面の先端力もガイドレール内部に向って延出してシャッターカーテン端部の呑み込み口を形成する部位 (後述する実施例における 7 7 ）が含まれる。また、係止部に係止する「座板とスラットとの連結部」には、連結部に位置して座板上部に形成された突起のようなものも含まれる。

[0019] 本発明が採用したさらに他の技術手段は、複数のカーテン片を屈曲自在に連結してシャッターカーテンを構成し、該シャッターカーテンの端部をガイドレールに沿って昇降案内することにより、開口部を開閉するようにしたシャッターにおいて、上記ガイドレールの内側または外側に金具を添設し、該金具の少なくとも屋内側側板にはガイド溝に突出させない状態で係止爪を形成すると共に、上記シャッターの閉鎖時にシャッターカーテンが座板の下面力持ち上げられた際、これに連動して屈曲したカーテン片の押圧でガイドレールの屋内側又は屋外側側板を拡開して、カーテン片が係止爪に係止させるように構成したシャッターの持ち上げ防止構造である。一つの好ましい態様では、金具の係止爪に係止されるカーテン片は、スラットを連結するインターロック咅である。

発明の効果

[0020] したがって本発明によれば、シャッター装置の閉鎖状態で工具を用いて屋外側からシャッターカーテンを座板の下面から持上げた際、これに連動して屈曲する座板とスラットとの連結部力ガイドレール側の切欠き凹部の係止部に強固に係止されて、シャッターカーテンの持上げを防止することができる。し力も従来のシャッターカーテンを構成するスラットのインターロック部を、そのまま持ち上げ防止の構成部材として利用するので、シャッターカーテンの基本構成を変更することなぐガイドレール側における簡単かつ僅かな変更加工のみで、上述の効果を有する持上げ防止構造を安価に構築することができる。また、全閉状態を維持するシャッターカーテンが外力により開口幅方向に移動するような状態が生じても、ガイドレール内に呑み込まれた当該力一テン両端部の連結部 (インターロック部）が確実にガイドレールの切欠き凹部に係止されて安定した防犯機能の保持を図ることができる。

[0021] ガイドレールの屋外側面部に、全閉状態のシャッターカーテンの座板に対向して屋外側切欠き凹部を形成したものでは、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が持ち上げられた際、該座板は、その下端側が該屋外側切欠き凹部を介して屋外側へ移動することで座板が的確に傾動して、該座板とスラットとの連結部力該屋内側切欠き凹部の上端縁に良好に係止することでシャッターカーテンの持ち上げを防止することができる。ガイドレールの屋外側面部において、座板の下端側が屋外側へ移動できる空間を設けることで、屋内側のみに切欠き凹部を設けるもの (傾動する座板の下端側がガイドレールの屋外側面部に当接してしまい、それ以上の傾動が規制されてしまう）に比べて、座板の下端側の屋外側への移動距離を大きく取ることができ、座板をより大きく傾動させることができ、屋内側切欠き凹部への強固な係止が行われる。特に、屋内側切欠き凹部の幅を大きく取れないような場合 (例えば、軽量シャツターのガイドレール）には、屋外側切欠き凹部を設けることで、座板をより傾斜させた状態で、座板とスラットとの連結部を係止部に強固に係止させることができて有利である。

[0022] また、上記切欠き凹部を塞ぐカバー体を配設する構成とした場合には、シャッター力一テンの通常の開閉時に、上記カバー体が化粧カバーとして機能するので、切欠き凹部への異物、埃の混入を防止できると共に、シャッターカーテンの下端部が開口部の前後方向に多少動いたとしても、カバー体が切欠き凹部を塞いでいるので、インターロック部が切欠き凹部に不必要に引っ掛力つてしまうようなことがない。

[0023] 上記カバー体を塑性変形可能なカバー体として構成した場合は、シャッターカーテンを座板部の下面力持上げがあった際に、建物内部への侵入が結果として行われなかったとしても、その痕跡がカバー体の塑性変形として残るので、建物の管理者、あるいは関係者に防犯上の注意を喚起することができる。

[0024] 一方、上記カバー体を弾性変形可能に構成した場合は、シャッターカーテンを座板部の下面力持上げがあつたとしても、座板部が通常の着床状態に復帰すれば、同時にカバー体も元の所定形状位置に復帰するので、外観上の変化を生じさせずに通常のシャッターカーテンによる開閉を行うことができる。

[0025] 切欠き凹部を塞ぐために回動可能なカバー体を設けたものは、変形可能なカバー体に比べ、カバ一体全体が屋内側へ拡開するので、全閉状態を維持するシャッター力一テンの座板持上げで、当該座板とスラットとの連結部が、上記切欠き凹部のカバー体を押圧した際に、これを屋内側へ回動させて該連結部を切欠き凹部により確実に係止することができる。回動可能なカバー体は、好ましくは、ばね材によって、通常時は切欠き凹部を塞、た姿勢となって、る。

[0026] 更に、上記切欠き凹部の近傍に前述のカバー体の変形を検出する検知部を併設したことにより、当該検知部の検出が行われた時点で、直ちに警報音の発生、防犯管理システム等へ検出信号を送出し得て、悪意ある部外者に対して建物内部への侵入をあきらめさせることができると共に、シャッターカーテンの全閉状態で、卷取りドラムの制動規制あるいは開閉機の回転制動がなされて、シャッターカーテンの自重降下を規制するように構成したシャッター装置にぉ、て、上記検知信号を受けてシャツタ一カーテンの自重降下の規制を解除するように制御すれば、自重降下しょうとするシャッターカーテンの重量が当該カーテン最下部に掛かり、人手ある!/ヽはジャッキアツプ装置によるシャッターカーテンの持上げを困難にして、防犯機能の向上をより一層図ることが可能になる。

[0027] 係止爪を備えた金具を用いたものでは、シャッターの閉鎖状態でバールなどの用具でシャッターカーテンを座板部の下面から持ち上げた際、これに連動して屈曲した力一テン片の押圧でガイドレールの屋内側または屋内側側板が拡開され、カーテン片が係止爪に係止されて、シャッターカーテンの持ち上げを防止することができる。その際、シャッターカーテンがスラットで構成されている場合は、インターロック部が係止爪に係止して持ち上げが防止できる。

発明を実施するための最良の形態

[0028] 実施例 1乃至 7では、ガイドレールの案内溝に切欠き凹部を一体形成して、この切欠き凹部に座板の持ち上げで屈曲したインターロック部を係止させることにより、全閉状態におけるシャッターカーテンの持上げを防止できるようにした。これらの実施例は主として重量シャッターに適用されるが、これらの実施例の適用は重量シャッターに限定されない。

実施例 1

[0029] 本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。図 1において、 1は建物開口部に設置されたシャッター装置であって、該シャッター装置 1は、開口部の上部に設置したシャッターケース 2内の卷取りドラム（図示せず）に、複数のスラット 3a、 3a- - - および 3b、 3b…を上下方向に屈曲自在に連結してなるシャッターカーテン 4を卷装し、建物開口部の左右両側に立設したガイドレール 5、 5の離間対向する前面 7、 7に形成した案内溝 8に、シャッターカーテン 4の両端部を呑み込ませて建物開口部を開閉し、全閉位置でシャッターカーテン 4の最下部に設けた座板 6が着床した際には、図示しない下限リミットスィッチがオフ動作に切り替わり、これにより卷取りドラムの繰り出し回転作動が停止されると共に、図示しない制動機構により当該卷取りドラムの自由回転が制動され、吊下したシャッターカーテン 4がその自重降下を規制された状態で建物開口部を全閉するように構成されている。 [0030] ここで上記案内溝 8を形成する前面 7、 7の屋外側 Aの面部 7aと屋内側 Bの面部 7b のうち、当該屋内側 Bの面部 7bには、図 2および図 3に示すように、図視でコ字状をなして水平に切り欠いた切欠き凹部 9が、床面 10から上方の所定高さの間で案内溝 8に連通して一体形成されており、上記切欠き凹部 9には、図 4 (a)に示すように、切欠き部位でガイドレール 5の内方力切欠き部位を塞ぐカバー体 11が配設されている。

[0031] すなわち、上記カバー体 11は弾性変形可能な金属板で形成され、同図の図視で、ガイドレール 5の底片 5a側に基端部 1 laを固定した本体部 1 lbの先端側余長部 1 lc を、案内溝 8の形成面域に沿って屋内側面部 7b方向に折曲し、更に上記先端側余長部 11cの先端面 l idをガイドレール 5の内方に折曲して構成されると共に、上記ガイドレール 5の屋内側片 5bの内面には、検知部としての検知スィッチ 12が併設されて、同図（b)に示すように、カバー体 11が座板 6の直上に位置するスラット 3bのインタ一ロック部 3b こ押圧された際に、当該カバー体 11の屋内側 Bへの変形で上記先端側余長部 11cの先端面 l idを検知スィッチ 12に当接し、全閉状態を保持するシャツターカーテン 4に対して座板 6の持ち上げがあったことを検出するようになっている。

[0032] なお、上記シャッターカーテン 4は、床面 10から人の背丈程度の高さ位置までは、中空部を有して二重構造に形成されるフォロー型スラットのスラット 3a、 3a…で構成され、それ以上のシャッターケース 2までの高さおよび図示しない卷取りドラムに卷装されたスラットは、単一の金属板で形成された通常のスラット 3b、 3b…で構成されており、上記フォロー型スラットのスラット 3a、 3a…を採用することにより、スラットをバールや金ノコギリで切り裂いて建物内部に侵入を図るような悪意ある部外者に対して、より一層の防犯機能をシャッターカーテン 4に付与するように構成されている。また、単一の金属板で形成された通常のスラット 3bを座板 6の直上に位置するスラットとして採用した理由は、上記切欠き凹部 9に対して屈曲したインターロック部を係止させる上での取り合、を考慮したものである。

[0033] 叙上の如き構成において、建物開口部の通常の閉鎖を行う場合に、図示しない閉鎖釦を操作すると、卷取りドラムに卷装されているシャッターカーテン 4がシャッターケース 2内から繰り出されて、その両端部が左右両側のガイドレール 5、 5に設けた案内溝 8、 8に案内されて下降を開始すると共に、上記シャッターカーテン 4の最下部に位置する座板 6が着床した時点で、図示しない下限リミットスィッチにより、卷取りドラムの繰り出し回転作動が停止されると同時に、当該卷取りドラムの自由回転が制動されて、建物開口部に吊下されたシャッターカーテン 4は、その自重降下が規制された状態、すなわち座板 6にシャッターカーテン 4の重量が掛カもない吊り下げ状態を維持して建物開口部が全閉されることになる。

[0034] このようなシャッターカーテン 4による建物開口部の全閉状態で、図 5に示すように、悪意ある部外者がバール 13等の工具を用、て屋外側 Aから建物内部に侵入しようとして、座板 6の下面と床面 10との僅かな隙間にバール 13の先端を進入させると、座板 6が図示の斜め上向き矢印のように傾動して、この傾動変化が当該座板 6の直上に連結されたスラット 3bの上動変化を誘発し、切欠き凹部 9に対向するインターロック部 3 を介して当該スラット 3bが屈曲すると共に、上記座板 6の屋内側 Bに位置する端部がカバー体 11に当接し、該カバー体 11が屋内側 Bに向けて水平矢印方向に押圧されて弾性変形し、上記カバー体 11の先端側余長部 11cに形成した先端面 l id 力ガイドレール 5の屋内側面 5b内面に設けた検知スィッチ 12に当接した時点で、全閉状態を保持するシャッターカーテン 4に対して座板 6の持ち上げがあったことが当該スィッチ 12により検出され、当該検出信号が図示しない制御部に送出されると、シャッターカーテン 1の自重降下規制が解除されて、それに伴って自重降下しようとするシャッターカーテン 1の重量が当該カーテン 1の最下部に掛かり、人手によるシャッターカーテン 1の持上げが困難な状態となる。

[0035] そして、さらに悪意ある部外者が座板 6をバール 13で持ち上げた状態で、図示しないジャッキアップ装置の昇降腕部 14を座板 6の下面に進入させてジャッキアップ操作を行うと、図 6に示すように、座板 6は上方にー且微動するものの、スラット 3bのインタ一ロック部 3 が切欠き凹部 9の上縁 9aに当接して係止された時点で、それ以上のシャッターカーテン 4の持上げは実質的に不可能となり、悪意ある部外者は建物内部への侵入をあきらめざるを得ない状態に陥り、シャッター装置 1の防犯効果を大幅に高めることができる。なお、本実施例 1では、切欠き凹部 9を塞ぐカバー体 11を弾性変形可能な金属板で形成した場合を示したが、これに限定されるものではなぐパネ鋼板で弾性変形可能に構成する、あるいは弾性ゴムを切欠き凹部 9に適合するように適宜成形してその弾力を利用するようにカバー体を構成してもよい。

[0036] 図 15はさらにカバー体 11の他の実施例を示す図であり、本体部 l ibの基端部側が基端部 11aにスプリング丁番 121を介して回動自在に連結されている。通常時には、図 15 (a)に示すように、スプリング丁番 121によって、先端側余長部 11cが切り欠き凹部 9を塞いでおり、開口部全閉時において、座板 6が上方に持ち上げられて傾動すると、図 15 (b)に示すように、座板 6の上端側のスラット 3bのインターロック部 3 が本体部 l ibに当接してそれを回動させ、スラット 3bのインターロック部 3 が切り欠き凹部 9の上縁 9aに当接して係止することで、シャッターカーテン 4の上動を規制する。実施例 2

[0037] 次に上記実施例 1では、カバー体 11を弾性変形可能な金属板で形成し、その先端側余長部 1 lcの先端面 1 Idが、ガイドレール 5の屋内側片 5b内面に設けた検知スィツチ 12に当接して座板 6の持ち上げを検出するように構成したが、図 7 (a)に示すように、塑性変形する金属板を前記実施例 1と同形状に曲成してカバー体 1 Γを構成し、その内方に位置して検知部 12'を配置することにより、同図（b)に示すように、上記カバー体 1 Γが座板 6の直上に位置するスラット 3bのインターロック部 3b こ押圧された際に、当該カバー体 1 の屋内側 Bへの塑性変形で検知部 12'を押圧変形させて、全閉状態を保持するシャッターカーテン 4に対して座板 6の持ち上げがあったことを検出するように構成してもよ、。

[0038] 実施例 1, 2では、複数のスラットをインターロック部を介して上下方向に連接してなるシャッターカーテンの両端部を、建物開口部の両側に立設した各ガイドレールの案内溝に昇降案内させて建物開口部を開閉するように構成したシャッター装置において、各ガイドレール 5の案内溝 8には、床面 10上方の近傍に位置する前面 7の屋内側面部 7bを水平方向に切り欠いた切欠き凹部 9がー体形成され、全閉状態を維持するシャッターカーテン 4の座板 6が持上げられた際、当該座板 6の直上に位置して切欠き凹部 9に対向するスラット 3bのインターロック部 3' (座板 6とスラット 3bとの連結部）を、切欠き凹部 9に係止してシャッターカーテン 4の持ち上げを防止するように構成したシャッターカーテンの持上げ防止構造を開示した。図示のインターロック部 3b ' (連結部）では、インターロック部 3 （連結部）を構成する座板 6の上端部位が切欠き凹部 9の上縁 9aに係止するものである力インターロック部 3 （連結部）を構成するスラット 3bの下端部位が座板 6の上端部位が切欠き凹部 9の上縁 9aに係止するものでもよい。

実施例 3

[0039] 図 8に基づいて実施例 3を説明する。図 8左図は図 3に、図 8右図は図 6にそれぞれ対応しており、同一の構成要素には同一の参照符号が付してあり、同じ参照符号が付された構成要素については既述の説明を援用することができる。図 8左図は、開口部全閉状態を保持するシャッターカーテン下端部を示す図である。ガイドレール 5の前面を構成する屋外側面部 7aと屋内側面部 7bとの間にガイドレール 5の案内溝 8が形成されている。

[0040] 屋内側面部 7bにお、て、開口部全閉状態を維持するシャッターカーテン 4の座板 6 の上端側に位置する部位から上方に向って屋内側切欠き凹部 90が形成されており、屋内側切欠き凹部 90の水平状の上端縁 900が係止部を構成する。全閉状態において、屋内側切欠き凹部 90の下端縁 901は、座板 6とスラット 3との連結部 (インターロック部） 3Ίこ対向しており、屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900は、座板 6とスラット 3との連結部 3Ίこ対向する位置よりも所定寸法上方に形成されている。全閉状態のシャッターカーテンの座板とスラットとの連結部と、屋内側切欠き凹部の上端縁とは、座板 6を屋内側から持上げた場合、座板と床面との隙間が相当程度空カゝないような位置関係である。屋内側切欠き凹部 90の下端縁 901の位置は、図示のものには限定されず、下端縁 901は連結部 3Ίこ対向する部位の下方に位置していてもよい。すなわち、屋内側切欠き凹部 90は、全閉状態から座板 6を持ち上げた際に、座板 6が傾動でき、座板 6とスラットとの連結部^が屋内側切欠き凹部 90内に侵入して、連結部^が屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900に係止できるような空間を形成するものであれば、その下端縁 901の位置は限定されな!、。

[0041] 屋外側面部 7aにおいて、全閉状態を維持するシャッターカーテン 4の座板 6に対向する部位には屋外側切欠き凹部 91が形成されている。屋外側切欠き凹部 91は、屋内側切欠き凹部 90よりも下方に形成されている。図 8に示すものでは、屋外側切欠き凹部 91の上端縁 910は、座板 6とスラット 3との連結部 3Ίこ対向しており（屋内側切欠き凹部 90の下端縁 901と同じ高さ）、屋外側切欠き凹部 91の下端縁 911は床面となっており、屋外側切欠き凹部 91は、座板 6の略全高寸法を有しているが、全閉状態から座板 6を持ち上げた際に、座板 6の下端側が侵入できる空間を形成して座板 6 を傾動させるものであれば、その上端縁 910、下端縁 911の位置は限定されない。

[0042] 図 8左図の状態において、全閉状態を維持するシャッターカーテン 4の座板 6が屋外側から座板 6と床面との隙間に冶具等を差し込むことで持ち上げられた際には、座板 6は、上方に移動しながら下端側が屋外側切欠き凹部 91を介して屋外側へ移動することで傾動し、座板 6とスラット 3との連結部 3 が屋内側へ移動して、屋内側切欠き凹部 90に侵入し、座板 6が傾動した姿勢で、座板 6とスラット 3との連結部が屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900に係止することでシャッターカーテン 4の持ち上げを防止する。また、屋内側切欠き凹部 90、屋外側切欠き凹部 91に第 1実施例及び第 2実施例で記載した変形可能なカバー体を設けてもよい。あるいは、屋内側切欠き凹部 90 、屋外側切欠き凹部 91に対して後述する変形可能のカバー体、または、回動可能のカバー体を設けても良い。

実施例 4

[0043] 図 9乃至図 12に基づいて実施例 4について説明する。実施例 4では、シャッター装置のガイドレールが外ガイドレール 5と外ガイドレール 5の内部に設けた内ガイドレール 50とから構成されており、内ガイドレール 50がレール内引掛部材を構成している。外ガイドレールは実質的に通常のガイドレールに相当し、既述のガイドレールと同じ参照符号 5によって説明する。外ガイドレール 5は開口部の高さ寸法に対応する長さ寸法を有しており、内ガイドレール 50は外ガイドレール 5に比べて短尺であり、外ガイドレール 5の下方部位に設けられる。外ガイドレール 5は、底片 5aと屋内側片 5bと屋外側片 5cとから断面視略コ字状を有している。側片 5b、 5cの開口部側の先端部位 5 、 5c こはガイドレール溝 8を形成する屋外側面部 7a, 7a '、屋内側面部 7b、 7 が一体形成されている。

[0044] 図 11は、内ガイドレール 50を示す図であり、内ガイドレール 50は、底片 50a、屋内側片 50b、屋外側片 50cから構成され、断面視略コ字形状を有している。内ガイドレール 50はさら〖こ、屋外側片 50cと一体的に形成された屋外側前面 70a、屋内側片 50b と一体的に形成された屋内側前面 70bを有しており、屋外側前面 70aと屋内側前面 70bの間がガイド溝 80としてシャッターカーテン 4の幅方向端部を受け入れるようになっている。内ガイドレール 50は、底片 50a、室内側片 50b、室外側片 50cをそれぞれ、外ガイドレール 5の底片 5a、室内側片 5b、室外側片 5cの内壁面に当接させて、ガイド溝 80とガイド溝 8とがシャッターカーテン幅方向端部を受け入れる案内溝を形成するように、外ガイドレール 5に対して設けてある。内ガイドレール 50の案内溝 80 において、屋内側面部 70bの上方部位には、屋内側切欠き凹部 90が形成されており、屋外側面部 70aの下方部位には、屋外側切欠き凹部 91が形成されている。屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900は水平状であり、下端縁 901は傾斜状である。屋外側切欠き凹部 91の上端縁 910は水平状であり、下端縁 911は傾斜状である。屋内側切欠き凹部 90の下端縁 901と屋外側切欠き凹部 91の上端縁 910は対向しており、屋外側切欠き凹部 91は屋内側切欠き凹部 90より下方に位置している。

[0045] 図 9は図 8に対応する図であり、左図が通常時、右側が座板持ち上げ時を示している。全閉状態において、屋内側切欠き凹部 90の傾斜状の下端縁 901は、座板 6とスラット 3との連結部 3Ίこ対向しており、屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900は、座板 6とスラット 3との連結部 3Ίこ対向する位置よりも所定寸法上方に形成されている。屋内側切欠き凹部 90の下端縁 901の位置は、図示のものには限定されず、下端縁 901 は連結部 3Ίこ対向する部位の下方に位置していてもよい。すなわち、屋内側切欠き凹部 90は、全閉状態力ゝら座板 6を持ち上げた際に、座板 6が傾動でき、座板 6とスラット 3との連結部^が屋内側切欠き凹部 90内に侵入して、連結部^が屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900に係止できるような空間を形成するものであれば、その下端縁 901の位置は限定されな!、。

[0046] 屋外側面部 70aにおいて、全閉状態を維持するシャッターカーテン 4の座板 6に対向する部位には屋外側切欠き凹部 91が形成されている。屋外側切欠き凹部 91は、屋内側切欠き凹部 90よりも下方に形成されている。図 9に示すものでは、屋外側切欠き凹部 91の上端縁 910は、座板 6とスラット 3との連結部 3Ίこ対向しており（屋内側切欠き凹部 90の下端縁 901と同じ高さ）、屋外側切欠き凹部 91の傾斜状の下端縁 91 1は座板 6の下端部よりも若干上方に位置している。第 2切欠き部 91の上下端の位置は、全閉状態力も座板 6を持ち上げた際に、座板 6の下端側が侵入できる空間を形成して座板 6を傾動させるものであれば、その上端縁 910、下端縁 911の位置は限定されない。

[0047] 外ガイドレール 5の屋外側面部 7a, 7a\屋内側面部 7b, 7b ま側片 5b、 5cの開口部側の先端部位 5 、 5 と共に、内ガイドレール 50の全高を含む下方部位において切り欠かれており、屋外側切欠き凹部 91A、屋内側切欠き凹部 90Aが形成されている。屋内側切欠き凹部 90Aは、内ガイドレール 50の屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900を含む部位に対向しており、屋外側切欠き凹部 91Aは、全閉状態のシャツタ一カーテン 4の座板 6を含む部位に対向している。

[0048] 外ガイドレール 5には、屋外側切欠き凹部 91A、屋内側切欠き凹部 90Aをそれぞれ塞ぐように変形可能なカバー体 110が配設される。ガイドレール 5の屋内側面部 7bに形成した屋内側切欠き凹部 90Aおよび内ガイドレール 50の屋内側面部 70bに形成した屋内側切欠き凹部 90は、屋内側カバー体 110によって隠蔽される。ガイドレール 5の屋外側面部 7aに形成した屋外側切欠き凹部 91Aおよび内ガイドレール 50の屋外側面部 70aに形成した屋外側切欠き凹部 91は、屋外側カバー体 110によって隠蔽される。実施例のものでは、カバー体 110はばね鋼力も形成された弾性変形可能なカバー体であり、外ガイドレール 5の前面 7a, 7bに対応する前片 110a、外ガイドレール 5の側片に対応する側片 110b及び案内溝 8に臨む折曲片 110cを有する。図 10下図に示すように、通常時は、カバー体 110の前片 110a、折曲片 110cは内ガイドレール 50の屋内側面部 70b、屋外側面部 70aよりも案内溝側に延出している。前片 110aの上方部位及び下方部位には螺子孔 110dが形成されており、図示しなヽ螺子を用いて外ガイドレール 5の前面 7a, 7bに取り付けられる。図 9において、カバ一体 110の上端 110Aは、 B-B線の上に位置しており、カバー体 110の下端は床面 10近傍まで延出している。カバー体 11は、高さ方向の略中間部位が、座板 6とスラット 3との連結部^が係止する係止部に位置するようにして上下端部においてガイドレール 5に取り付けられる（カバー体 110にお!/、て、螺子を用いてカバー体 110をガイドレール 5に止着した部位でカバー体 110の変形は拘束されており、この止着部位を拘束部位という。尚、実施例では止着手段として螺子を用いるが、止着手段は他の手段、例えば、カシメであってもよい。 ) oこうすることで、座板 6とスラット 3との連結部 3 'が係止する係止部をカバー体 110の拘束部位力もより離隔した部位に位置させることができ、カバー体 110において、連結部^が当接して押圧するであろう部位の変形量をより大きくすることができる。図 9の実施例に基づいて説明すると、カバー体 11 0は、その上下端部を介してガイドレール 5に取り付けられた際に、その高さ方向の略中間部位力座板 6とスラット 3との連結部^が係止する係止部を構成する屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900に対応し、かつ上下端部力も上端縁 900までの十分な距離が取れるような高さ寸法を有している。そして、カバー体 110は、高さ方向の略中間部位が、座板 6とスラット 3との連結部 3'が係止する屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900に位置するようにして、上下端部にお、て図示しな!、螺子を用いてガイドレール 5の屋外側面部 7a、屋内側面部 7bにそれぞれ取り付けられる。こうすることで、係止部を構成する屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900からカバー体 110の拘束部位（上下端部)までの寸法を大きく取ることができる。

[0049] カバー体 110は、シャッターカーテン 4の通常の上昇時に、シャッターカーテン 4の座板 6がカバー体 110を押圧して変形させながら屋内側切欠き凹部 90、屋外側切欠き凹部 91を介して傾動し、座板 6とスラット 3の連結部^が上端縁 900に係止してしまうことを防止するガイド体の役割を有する。カバー体 110はシャッターカーテン 4の通常の上下動時に座板 6ゃスラット 3 (連結部を構成するインターロック部を含む）が接触する程度の力で変形することがなぐ開口部全閉時において、屋外側力冶具によつて屋外側から座板を強制的に持上げた時に、より強い力が作用することで変形するような強度を有している。図 10の C-C断面図から明らかなように、カバー体 110の前片 110a及び折曲片 110cは、屋外側切欠き凹部 91A、屋内側切欠き凹部 90A、内ガイドレール 50の前面 70a, 70bを塞ぐように外ガイドレール 5に取り付けられて！/ヽる。尚、ガイドレール 5の案内溝 8の呑み込み口に位置して長尺状の榭脂製の消音材 1 5が取り付けてある。

[0050] 通常のシャッターカーテン 4の昇降時には、シャッターカーテン 4の下端部位 (スラット 3及び座板 6)はカバー体 110によって案内され、座板 6が屋内側切欠き凹部 90及び Zあるいは屋外側切欠き凹部 91に侵入して傾動し、座板 6とスラット 3との連結部^ が屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900に係止するようなことがない。開口部全閉時において、屋外側から冶具等を用いて座板 6を持ち上げようとすると、座板 6は、座板 6 とスラット 3との連結部が屋内側カバー体 110を屋内側に拡開するように変形させると同時に、座板 6の下端側が屋外側カバー体 110を屋外側に拡開するように変形させて座板 6の下端側が内ガイドレール 50の屋外側切欠き凹部 91を介して屋外側へ移動することで傾動し、座板 6とスラット 3との連結部 3'が屋内側面部 70bに形成した屋内側切欠き凹部 90に侵入し、屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900に係止する。

[0051] 実施例 4では、開口部全閉時における屋外側からの座板の持上げの際に、座板 6とスラット 3との連結部^が係止する係止部を、ガイドレール 5の内部空間に設けるものの実施例として、断面視コ字状の内ガイドレール 50から構成されたレール内引掛部材について説明した。レール内引掛部材の構成は、内ガイドレールを用いたものに限定されるものではない。シャッターカーテン端部を受け入れる案内溝 8と、案内溝 8 の屋内側の空間 8Aと、案内溝 8の屋外側の空間 8Bとから形成されるガイドレール内部空間において、該ガイドレール内部空間の屋内側空間 8Aに、全閉状態のシャツタ一カーテンの座板 6とスラット 3との連結部よりも高い位置に係止部を有するレール内引掛部材であって、座板が屋外側力も持上げられて傾動し、座板とスラットとの連結部が屋内側に移動した時に、該連結部を係止できる係止部を提供できるものであればよぐ他の係止部を有する他のレール内引掛部材でもよい。他の構成のレール内引掛部材については、後述する。

実施例 5

[0052] 図 13、図 14は、実施例 5を示す図であり、実施例 4に示す屋内側面部 7bに設けた変形可能なカバー体 110に代えて、回動可能なカバー体 120を設けたものであり、力バー体以外の構成については、実施例 4に記載された内容を援用することができる。カバー体 120は、前片 120a、側片 120b、及び案内溝に臨む折曲片 120cを有している。カバー体 120は、側片 120bの基端側を外ガイドレール 5の室内側片 5bに対してスプリング丁番 121を介して回動可能に取り付けられている。図 13下図に示すように、通常時は、カバー体 120の前片 120a、折曲片 120cは内ガイドレール 50の屋内側面部 70bよりも案内溝側に延出している。

[0053] 外ガイドレール 5は、内ガイドレール 50の屋内側面部 70b、屋外側面部 70aにそれぞれ対向する屋内側面部 7b、 7b \屋外側面部 7a、 7a'を有し、外ガイドレール 5の屋内側面部 7b、 7 の、内ガイドレール 50の屋内側面部 70bに形成された屋内側切欠き凹部 90に対向する部位を含んで、屋内側切欠き凹部 90Aが形成され、屋内側切欠き凹部 90Aを塞ぐように、回動可能なカバー体 120が配設される。

[0054] カバー体 120は、通常のシャッターカーテンの昇降時には、スプリング丁番 121のバネ力で、座板 6が傾動して座板 6とスラット 3の連結部^が屋内側切欠き凹部 90内に入り込むことを規制するような姿勢を維持している（図 13下図)。カバー体 120は、屋外側から屋内側へ向う力が作用するとスプリング丁番 121のパネ力に抗して拡開するように屋内側へ回動する（図 13上図）。

[0055] 図 14は、カバー体 120の構成をさらに詳細に示す図である。外ガイドレール 5は、底片 5aを構成する片と屋内側片 5bを構成する片とを有し、屋内側片 5bを構成する片の先端にスプリング丁番 121を介してカバー体 120が回動自在に取り付けられて!/ヽる。カバー体 120の高さ寸法は、少なくとも、内ガイドレール 50の屋内側面部 70bに形成された屋内側切欠き凹部 90に対応する部位を含んでいればよい。尚、図 13、 1 4では屋内側面部 7bに設けたカバー体 120を示した力屋外側側面部 7a、 7a'にも屋外側切欠き凹部を形成したような場合には、カバー体 120を該屋外側切欠き凹部に対応するようにして、ガイドレールに設けても良い。また、回動可能なカバー体を、前述の変形可能なカバー体に代えて設けても良い。

実施例 6

[0056] 図 16は、実施例 6を示す図であり、図 9乃至図 12に示す実施例 4と類似するものである。実施例 6と実施例 4の異なる点は、実施例 6では、屋外側に位置する切欠き凹部を有しない点、屋外側に位置する切欠き凹部を塞ぐカバー体を有しない点である。図 16において、実施例 6と実施例 4とで共通部材には共通の参照符号が付してあり、これらの点を除き、実施例 4に係る記述の説明は、原則として、実施例 6の説明として援用することができる。実施例 6では、シャッター装置のガイドレールが外ガイドレール 5と外ガイドレールの内部に設けた内ガイドレール 50と力も構成されており、内ガイドレール 50がレール内弓 I掛部材を構成して、る。

[0057] 外ガイドレールは実質的に通常のガイドレールに相当する。外ガイドレール 5は開口部の高さ寸法に対応する長さ寸法を有しており、内ガイドレール 50は外ガイドレール 5に比べて短尺であり、外ガイドレール 5の下方部位に設けられる。外ガイドレール 5 は、底片と室内側片と室外側片とから断面視略コ字状を有している。側片の開口部側の先端部位にはガイドレール溝を形成する室外側面部 7a、室内側面部 7bがー体形成されている。内ガイドレール 50は、底片、屋内側片、屋外側片から構成され、断面視略コ字形状を有している。内ガイドレールはさらに、屋外側片と一体的に形成された屋外側前面 70a、屋内側片と一体的に形成された屋内側前面 70bを有しており、屋外側前面 70aと屋内側前面 70bの間が案内溝としてシャッターカーテン 4の幅方向端部を受け入れるようになつている。内ガイドレールの案内溝において、屋内側面部 70bの上方部位には、切欠き凹部 90が形成されている。切欠き凹部 90の上端縁 900は水平状であり、下端縁 901は傾斜状である。図 16は図 9に対応する図であり、左図が通常時、右側が座板持ち上げ時を示している。全閉状態において、切欠き凹部 90の傾斜状の下端縁 901は、座板 6とスラット 3との連結部 3Ίこ対向しており、切欠き凹部 90の上端縁 900は、座板 6とスラット 3の連結部^に対向する位置よりも所定寸法上方に形成されている。

[0058] 外ガイドレール 5の屋内側面部 7b、 7b Ίま屋内側片 5bの開口部側の先端部位 5 と共に、内ガイドレール 50の全高を含む下方部位にぉ、て切り欠かくことで屋内側切欠き凹部 90Aが形成されており、屋内側切欠き凹部 90A、内ガイドレールの屋内側面部 70bに形成した切欠き凹部 90を塞ぐように変形可能なカバー体 110が設けてある。カバー体 110は、シャッターカーテンの通常の上昇時に、シャッターカーテンの座板 6が傾動し、座板 6とスラット 3との連結部^が上端縁 900に係止してしまうことを防止するガイド体の役割を有すると共に、内ガイドレール 50を隠蔽する役割を有する。通常のシャッターカーテンの昇降時には、シャッターカーテン 4はカバー体 110によつて案内され、座板 6が切欠き凹部 90に侵入して傾動し、座板 6とスラット 3の連結部 3'が屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900に係止するようなことがない。開口部全閉時において、座板 6が持ち上げられると、座板 6はカバー体 110を屋内側に拡開するように変形させながら傾動して、座板 6とスラット 3の連結部^が屋内側面部 70bに形成した切欠き凹部 90に侵入し、切欠き凹部 90の上端縁 900に係止する。図 17は図 16 における C C断面図、 B— B断面図である。 A— A断面図については、図 10に示す A -A断面図と同様である。

実施例 7

[0059] 図 18、図 19は、さらに、レール内引掛部材の他の実施例を示す図である。図 19に示すように、引掛部材 50Ίま、図 11に示す内ガイドレール 50と類似の形状を有しており、同様の構成要素には同じ参照符号が付してある。引掛部材 50Ίま外ガイドレール 5 に比べて短尺であり、外ガイドレール 5の下方部位に設けられる。外ガイドレール 5は、底片と室内側片と室外側片とから断面視略コ字状を有している。側片の開口部側の先端部位にはガイドレール溝を形成する室外側面部 7a、室内側面部 7bがー体形成されている。引掛部材 50Ίま、底片 50a、屋内側片 50b、屋外側片 50cから構成され、断面視略コ字形状を有している。引掛部材 50Ίまさらに、屋外側片 50cと一体的に形成された屋外側前面 70a、屋内側片 50bと一体的に形成された屋内側前面を切り欠いて形成した複数の係止片 70 とを有しており、屋外側面部 70aと複数の係止突片 70 の間が案内溝 80としてシャッターカーテン 4の幅方向端部を受け入れるようになっている。

[0060] 上下方向に連設された各係止突片 70 間に、屋内側切欠き凹部 90が形成される。

係止突片 70b ま、水平縁 900と、下縁 900の先端から上方に延出する垂直縁 902 と、垂直縁 902の上端力も屋内側片 50b側へ傾斜状に延出する傾斜縁 901とを有する。上下隣位の係止突片 7(ΛΊこおいて、上側の係止突片 70 の下縁 900と下側の係止突片 70 の傾斜縁 901との間の空間が屋内側切欠き凹部 90を形成し、上側の係止突片 70 の下縁が係止部を構成する切欠き凹部 90の上端縁 900を形成する

[0061] 図 18は図 9に対応する図であり、左図が通常時、右側が座板持ち上げ時を示している。全閉状態において、下方の切欠き凹部 90の傾斜状の下端縁 901は、座板 6とスラット 3との連結部^より若干上方に位置しており、切欠き凹部 90の上端縁 900は、座板 6とスラット 3の連結部 3Ίこ対向する位置よりも所定寸法上方に形成されている。外ガイドレール 5の屋内側面部 7bは屋内側片 5bの開口部側の先端部位と共に、引掛部材 5(Τの全高を含む下方部位において切り欠力べことで屋内側切欠き凹部 90A が形成されており、屋内側切欠き凹部 90Α、及び引掛部材 50Ίこ形成した複数の切欠き凹部 90を塞ぐように変形可能なカバー体 110が設けてある。カバー体 110は、シャッターカーテンの通常の上昇時に、シャッターカーテンの座板 6が傾動し、座板 6 とスラット 3との連結部^が上端縁 900に係止してしまうことを防止するガイド体の役割を有すると共に、引掛部材 5(Τを隠蔽する役割を有する。通常のシャッターカーテンの昇降時には、シャッターカーテン 4はカバー体 110によって案内され、座板 6が切欠き凹部 90に侵入して傾動し、座板 6とスラット 3の連結部^が屋内側切欠き凹部 90の上端縁 900に係止するようなことがない。開口部全閉時において、座板 6が持ち上げられると、座板 6はカバー体 110を屋内側に拡開するように変形させながら傾動して、座板 6とスラット 3の連結部^が引掛部材 50Ίこ形成した切欠き凹部 90に侵入し、切欠き凹部 90の上端縁 900に係止する。図 18では、最下位の切欠き凹部 90 に座板 6とスラット 3との連結部^が係止した状態を示した力連結部^が最下位の切欠き凹部 90に係止しな力つた場合であっても、さらに上方側のいずれかの切欠き凹部 90に連結部^を係止させることで、より確実に座板 6の持上げを防止することができる。図 18における、 Α-Α断面図、 Β-Β断面 C-C断面図は、図 16に示す各断面図と同様である。図 18、図 19では、屋外側切欠き凹部を設けないものを示したが、例えば図 9に示すもののように、屋外側切欠き凹部を設けてもよい。

実施例 8

[0062] 実施例⁸では、ガイドレールの内側に、ガイド溝に突出しない状態で係止爪を形成した金具を添設したという簡単な構造で、閉鎖時におけるシャッターの持ち上げが防止できるようにした。

[0063] 図 20ないし図 25において、 40はスラット 30を上下方向にインターロック部 3(Γを介して連結されたスラットカーテンであって、該スラットカーテン 40は卷取ドラムに卷装された状態で、ガイドレール 5に昇降案内されて開口部を開閉するように構成されており、開閉動作は電動式であると手動式であるとを問わない。この場合、従来の電動シャッターについては、シャッターカーテンを卷上げるモータに対して制動機構が設けられて！、ると共に、ケース内でカーテンをを卷取ドラムに固定する手段が採られて、るが、固定手段を施した下方のシャッターカーテンには持ち上げに対する阻止手段が無いので閉鎖状態で卷取ドラムに制動が働いていても、シャッターカーテンの下部に手をかけて持ち上げると、上方への移動に伴って生じた「たるみ」が生じて開放を許容する不具合があった。

[0064] また、手動式シャッターについては、開口部の中間部位にガイドレールを利用して施錠機構が設けられているが、施錠機構の下方のシャッターカーテンには持ち上げに対する阻止手段が無いので、電動式シャッターの場合と同様に開放を許容する不具合があった。

[0065] 本発明は従来の実状を踏まえて、ガイドレール 5の内側または外側に、ガイド溝に突出させない状態で係止爪が形成された金具を添設した点に特徴を有するものであつて、実施例ではガイドレール 5と同形のコ字状のものを示したがこれに限定されるものではなく L字状であってもよい。そして底板 500a方向の奥行きはガイドレール 5の底板 5aの奥行きより浅く設定されている。したがって、ガイドレール 5の屋内側側板 5b、屋外側側板 5cの開口端縁は、金具 500の屋内側側板 500b、屋外側側板 500cの開口端縁よりガイド溝 8の長手方向に突出している。

[0066] 金具 500の屋内側側板 500b、屋外側側板 500cにはガイドレール 5のガイド溝 8に突出させない状態で水平状に臨ませた係止爪 501、 501…が所要間隔を存して切欠形成されているが、該係止爪 501、 501…はその先端部分を下方に折曲して、側面視逆 L字状に形成してもよい。また、係止爪 501の個数には格別の制限は無ぐ屋内側側板 500bにのみ設けてもょ、。

[0067] 上記ガイドレール 5の外側に添設される金具 500は、図 25 (A)に示すように、躯体側に位置する屋外側側板 500cがガイドレール 5の屋外側側板 5cに固定され、屋内側側板 500bは空隙部 700を介してガイドレール 5の屋内側側板 5bに臨んでおり、屋内側側板 5bには係止爪 501に対応する部位に貫通孔 800が切欠形成されて、る。ガイドレール 5の内側に添設された金具 500は、図 22 (A) (B)に示すように、躯体側に位置する屋外側側板 500cがガイドレール 5の屋外側側板 5cに固定されて、る。また、金具 500は屋外側側板 500cとガイドレール 5の屋外側側板 5cとを連結することにカロえてあるいは代えて、底板 5a,500a同士を連結してもよい。金具 500とガイドレール 5の固定手段は限定されず、一つの態様ではピンを介して固定される。金具 500を L 字状に形成した場合には、ガイドレール 5の底板 5a、金具 500の底板 500aどうしを固定すればよい。尚、 Sはガイドレール 5の屋内側側板 5bの開口端部に装着した気密材である。

[0068] 図 26 (A)ないし（C)において、 41はホロー型スラット 31を上下方向にインターロック 3(Τを介して連結されたホロー型スラットカーテンであって、該ホロー型スラットカーテン 41は卷取ドラムに卷装された状態で、ガイドレール 5に昇降案内されて開口部を開閉するように構成されている。この場合の開閉動作は電動式であると手動式であるとを問わない。そして、ホロー型スラット 31の屋内側 (裏面側）には座板を持ち上げた際に、金具 500の係止爪 501に係止される係合孔 311が穿設されてヽる。

[0069] 図 27 (A)ないし (C)において、 42はリンクプレート 33を介して複数のパイプ 32を上下方向に所要間隔を存して連結してなるパイプカーテンであって、該パイプカーテン 42は卷取ドラムに卷装された状態で、ガイドレール 5に昇降案内されて開口部を開閉するように構成されている。この場合の開閉動作は電動式であると手動式であるとを問わない。

[0070] 本発明は、叙上のように構成されているので、いま、シャッターの閉鎖状態で、バールなどの用具で座板 6の下面力シャッターカーテンを持ち上げると、図 20 (B)及び図 22 (B)に示すように、これに連動してスラットカーテン 40やホロ一型カーテン 41の場合はインターロック 3が屈曲し、また、パイプカーテン 42の場合はリンクプレート 9が屈曲して、ガイドレール 5の屋内側側板 5bを押圧して拡開する。この拡開によって、スラットカーテン 40ではインターロック 3(Τ力ホロー型スラットカーテン 41ではホロ一型スラット 31に形成した係合孔 311が、ノ《イプカーテン 42ではパイプ 32がそれぞれ金具 500の屋内側側板 500b側に形成した係止爪 501に係止されて、シャッター力一テンの開放を阻止することができる。また、図 21 (B)及び図 23 (B)に示された実施対応の場合には、金具 500とガイドレール 5がー体となっているので、シャッターカーテンを持ち上げると金具 500とガイドレール 5が固定部分を支点として屋外側に傾動変姿し、金具 500の屋外側側板 500cに形成した係止爪 501に係止される事になる。尚、スラットシャッターにおいて、図 20 (B)に示すようにスラットの端部に棒状の係止片 301を設けた場合には、インターロック 30Ίこ替えてこれを係止されてもよい。本発明によれば、防犯性を著しく向上させた状態で防犯効果を確保することができる。そのうえ、構造が極めて簡単で故障の惧れがなぐ既存のシャッターにも後付けができる。

[0071] 次に、スラット 30の端部のガイドレール 5からの抜け出しを防止する構造について説明する。シャッター装置の基本的な構成については既述の記載を参照することができる。一つの態様は、ガイド溝 8の対向側壁 5b、 5cのうち屋内側 Bに位置する側壁 5b に、係止突条部 180を形成する一方、ガイド溝 8内に位置する各スラット 30端部の屋内側面 30bに、係止突条部 180に係止片 190を対向させた係止フック 100を固着して、屋外側 Aからガイド溝 8内に外力が作用した際、スラット端部の変形にともなって係止フック 100の係止片 190が変姿して係止突条部 180に係合するものである。

[0072] 図 28乃至図 30において、屋内側 Bに位置する側壁 5bには、係止突条部 180が開口高さ全域に亘つて一体に形成されおり、屋外側 Aに位置する側壁 5cにも同様の係止突条部 181が形成されている。係止突条部 180は開口高さ全域に亘つていなくてもよぐ最低限の高さとして人間の背の高さ程度でもよい。

[0073] ガイド溝 8内に位置する各スラット 30の左右両端部の屋内側面 30bには、係止フック 100力設けて有り、係止フックの係止片 190はガイドレール 5の係止突条部 180に対向している。係止フック 100は、スラット 30の幅 D内に略収まった状態でかつスラット 3 0端部から突出しない状態でスラット 30に設けられている。このようにすることで、シャッターカーテン 4の通常時の開閉動作ゃ卷取ドラムに卷装されている場合に係止フック 100が巻きや開閉に悪影響を及ぼすことがない。本発明の係止部は上記係止フック 100のように別体で設けたものに限らず、スラット 30の端部を折り曲げて一体形成したようなちのでもよい。

[0074] 係止フック 100は、本体面部 101と本体面部の一端部を折曲して形成された係止片 190とから平面視 L形状を有しており、本体面部 101を介して螺子を用いてスラット 30 の両端部の屋内側面 30bに固定される。本体面部 101には方形状の切り欠き 131が形成されており、該取付位置を含む面内から係止片 190に至る間で、他の部位より剛性を低下させた低剛性面部 130が形成されている。係止フック 100は、図 29 (a)に点線で示すスラット 30の幅内に、フック 100全体が収まるように構成されている。係止片 190には、低剛性面部 130と隣接して平面視 U形状に一体形成された補強リブ部 140が形成されている。

[0075] 全閉状態のシャッターカーテン 1に対し、図 29 (b)に示すように、ガイドレール 5のガイド溝 8とスラット 30の端部との間に形成された僅かな隙間からバール 13などを差し込んで、ガイド溝 8内のスラット端部を搔き出そうとすると、図 28 (b)に示すように、スラット 30の屋外側面 30aの端縁からバール 13による変形 (交差斜線部分)が生じ始め、その変形力が屋内側面 30b、すなわち係止フック 100の取付部位にも作用する。これと同時に、バール 13による変形力は、屋外側 Aに位置する側壁 5cの係止突条部 1 81を支点として係止フック 100の係止片 190に作用し、屋内側 Bに位置する側壁 5b の拡開変形と共に、係止フック 100の低剛性面部 130を介して係止片 190が図 29 (b )に示すように、スラット幅 D力大きく突出してその先端が屋内側の係止突条部 180 に近づくように変姿して、更にバール 13で矢印方向に外力をかけると、係止片 190 の先端が係止突条部 180に係合することになつて、ガイド溝 8内からスラット 30端部の抜け出しが防止される。

[0076] 図 29に示したシャッター装置では、建物開口部を形成した躯体の屋内側 Bに位置する側壁に、ガイドレール 5を設置した場合を示した力図 30に示すように、建物開口部を形成した躯体の屋外側 Aに位置する側壁に、ガイドレール 5を設置した場合にも、同様にスラット 30端部の抜け出しを防止することができる。

[0077] 図 31および図 32は、防犯構造の他の態様を示すものであって、ガイドレール 5の屋内側の側壁内面からスラット面に向けて立ち上がる係止突条部 181を一体形成してなる補強ガイド部 160を、ガイドレール 5に内嵌すると共に、ガイド溝 8内に位置するスラットの端部の屋内側面に、係止突条部 181に対向する係止部 190を形成し、全閉状態のシャッターカーテンに対して屋外側から、スラット端部の面内方向に外力が作用した際、係止部 190が変姿して、補強ガイド部 160の係止突条部 181に係合するものである。

[0078] 図 31 (a)に示すように、ガイドレール 5内に、ガイド溝 8の対向側壁 5b、 5cのうち屋内側 Bに位置する側壁 5bの内面に沿って、係止突条部 181を一体形成した断面視略 U形状の補強ガイド部 160が開口高さ全域もしくはガイドレール 5の下端から lm— 1 . 5mの高さで配設され、ガイドレール 5の屋外側の側壁 5cに固定される。係止突条部 181は、補強ガイド部 160の内嵌状態でガイド溝 8のスラット 30の案内に支障を来さない高さで略面一に形成されており、また、係止フック 100の係止片 190は、係止突条部 181の位置よりガイドレール 5の底面側に位置するように設けられている。ここで、図 31 (b)に示すように、全閉状態のシャッターカーテン 4に対して屋外側 Aからガイド溝 8内に進入したバール 13の外力がスラット 30端部の面内方向に作用すると、補強ガイド部 160がガイドレール 5の屋外側 Aに位置する側壁 5cの拡開変形とともにガイドレール 5内で水平方向に回動し、低剛性面部 130を介して変姿した係止フック 100の係止片 190が、スラット幅 D力も大きく突出してその先端が上記補強ガイド部 1 60の係止突条部 181に係合する。

[0079] 上記のように構成することにより、バール 13による外力が常に補強ガイド部 160と係止フック 100の双方に作用するため、その相対位置関係が略一定となって、係止突条部 181に係止フック 100の係合動作がより確実に行えるようになる。補強ガイド部 1 60は、断面視 L字型に形成してもよい。

[0080] 図 31では、建物開口部を形成した躯体の屋内側 Bに位置する側壁にガイドレール 5 を設置している。図 32は、建物開口部を形成する躯体の屋外側 Aに位置する側壁にガイドレール 5を設置したものを示す力図 31のものと同様に、ガイド溝 8内からのスラット 30端部の抜け出しが防止される。また、左右のガイドレール 5に補強ガイド部 16 0を設けることで、補強ガイド部 160がガイドレール 5の変形を抑制することができ、ガイドレール 5の変形に伴いガイドレール 5からスラット 30が抜け出し易くなることを防止する。

[0081] 上述の防犯構造では、バール等をガイド溝に進入させて、ガイド溝内に呑み込まれているシャッターカーテンの左右両端部を折り曲げ変形させると、この変形に伴ってスラット端部に設けた係止フックの係止片が、外力による変形を許容する低剛性面部を介して容易に変姿し、この外力が増大すればするほど、上記係止片の変姿量が増大してガイドレール側の係止突条部との係合が強固になるため、シャッターカーテンの左右両端部の抜け出しが更に困難となり、より高い防犯機能を維持することができる。

[0082] 次に、防犯機能に優れたスィッチボックスの構造について説明する。シャッター操作用スィッチボックス 300は、箱体 310と、箱体 310内に収容されたプレート Pに設けた押ボタンスィッチと、箱体 310の開口部を開閉する蓋体 320とを有している。蓋体 32 0には鍵孔 321が形成されており、鍵孔 321に図示しない鍵を入れて蓋体 320の係止片 322を回動させて、蓋体 320の開放を可能としている。蓋体 320を開放することで、押ボタンスィッチの操作が可能となる。押ボタンスィッチは、開ボタン BU、停止ボタン BS、閉ボタン BDの三つのボタンを有しており、停止ボタン BSは、スィッチボックス 300の高さの略中央部位に位置している。これらのボタンはシャッター開閉機と電気的に接続されている。最近、蓋体 320の上から直接ドリルで孔を開け、その孔を利用して開ボタン BUを押してシャッターカーテンを上昇させて、室内に侵入するという犯罪が発生している。ここでは、スィッチボックスの蓋体を開放せずに、該蓋体がドリリングされた場合であっても、シャッターを開放させな、ような構造を有するスィッチボックスについて説明する。

[0083] ここで採用した防犯構造は、蓋体 320と内部に設けた押ボタンスィッチを有するスイツチボックスにおいて、蓋体 320の裏面と押ボタンスィッチとの間に板状パネ部材を設け、パネ部材は、蓋体側力力が作用すると押ボタンスィッチ側に膨出して該押ボタンスィッチの停止ボタンを押すものである。シャッター装置では、停止ボタンが押されている間は、開ボタンが押されても信号が開閉機のモータに送信されず、シャッターを開放することができない。

[0084] 蓋体 320の裏面側には、平板状のバネ材 340が、上下両端を支持された状態で装着されている。バネ材 340の上下の支持部の間の距離は、板バネ材 340の高さ寸法よりも小さい寸法を有しており、バネ材 340は、上下の支持部を支点として弓形状に湾曲されて上下支持部間に支持されている。バネ材 340は、バネ材 340の上下の支持部（上下端部）が、蓋体 320の裏面から後方側 (押ボタンスィッチ側）に離間した部位に位置するようにして蓋体 320に装着されており、バネ材 340と蓋体 320の裏面との間には空間が形成されている。バネ材 340は、常時は、上下の支持部（上下端部）を支点として、該空間を利用して、蓋体 320に向って膨出状に湾曲された状態で蓋体 320に装着されている。

[0085] 一方、バネ材 340と押ボタンスィッチとの間にも空間が形成されており、バネ材 340 は、押ボタンスィッチ側に膨出することが可能である。バネ材 340は上下端部が固定されており、バネ材 340が蓋体 320の本体 30の裏面に向って弓状に膨出した状態において、バネ材 340に、蓋体から押ボタンスィッチに向う力が作用すると、バネ材 340 は、その力によって、上下の支持部を支点として反り返って、逆に、押ボタンスィッチに向って膨出する。バネ材 340は、高さ方向（上下方向）の中央部位が最も押ボタンスィッチ側に膨出することになり、最も膨出する部位は、押ボタンスィッチの停止ボタン BSに対向している。バネ材 340の高さ方向の中央部位 (すなわち、もっとも膨出する部位）には、押ボタンスィッチ (停止ボタン BS)側に突出する押圧突部 341が設けてある。バネ材 340が押ボタンスィッチ側に膨出すると、押圧突部 341が停止ボタン BS を押圧して、開閉駆動回路を遮断する。この状態で、仮に開ボタン BUを押したとしても、シャッターカーテンを上昇させることはできない。押圧突部 341は、バネ材 340が蓋体本体裏面側に膨出した通常状態では停止ボタン BSに当たらないような高さに設定されている。

[0086] バネ材 340は略縦長方形状の板材であり、蓋体 320に設けた鍵部を避けるように高さ方向中央部位には切り欠き部が形成してあるものの、蓋体 320の略全面を覆うように設けてある。したがって、蓋体 320の外側からどの部位にドリリングをしても、ドリルの先端がバネ材 340に当接することになり、バネ材 340に押ボタンスィッチに向う力が作用して、バネ材 340が上下端部を支点として反り返って押ボタンスィッチ側に膨出する。バネ材 340は好適には板パネ鋼等の金属製板パネであるが、所定の強度と弾性を有して、れば榭脂等の金属以外の部材カもなるバネ材でもよ、。

[0087] バネ材 340と蓋体 320との装着の構成について図 36に基づいて説明する。板パネ材 340は、好ましい態様では、弓形状に変形可能なバネ材本体 342と本体 342の上下両端に一体的に形成された装着片 343とを有する。板バネ材 340は、装着片 343 が蓋体 320の上端片 324、下端片 325に形成した係止片 326に係止することで蓋体 320に装着される。板バネ材 340は、本体 342の上下両端部位を支点として、蓋体 3 20側、押ボタンスィッチ側にそれぞれ湾曲可能となっており、蓋体側に膨出した姿態の板バネ材 340に押ボタンスィッチに向う力が加わると、本体 342の上下両端を支点として本体 342が反り返って、押ボタンスィッチ側に膨出した姿態となる。板バネ材 34 0と蓋体 320との装着には様々な構成が採用され得ることは当業者にとって容易に理解できることであり、板バネ材の装着の構成は図示のものに限定されるものではない

[0088] スィッチボックス 300の蓋体 320表面から直接ドリリングを行なった場合に、蓋体 320 の穿孔が完了すると、蓋体 320の裏側に位置して設けられた弓形状に湾曲したパネ材 340にドリルの先端が当接し、バネ材 340に対して押ボタンスィッチ側に向う力が作用する。力かる力によってバネ材 340が反り返って、停止スィッチ BSに向って膨出し、バネ材 340に設けた押圧突部 341が停止スィッチ BSを押圧してシャッター開閉駆動回路を遮断する。さら〖こ、ドリリングを行なって開ボタンを押したとしても、停止スイツチ BSが押されている間は、シャッターカーテンを上昇させることができない。また、ノネ材 340は、ドリリングの際にドリルの先端を逃がす役割をも有する。すなわち、ドリル先端がバネ材に対して傾斜状に当たることとなるので、先端が逃げて孔を開け難くする。また、バネ材としてパネ鋼を用いた場合には、材質が硬いので孔を空けるためにドリルの先をパネ鋼に押しつけるようにする力この場合その押圧力でパネ鋼が押しボタン側に膨出して停止ボタンを押すこととなる。蓋体 320をドリルで穴あけされたスイッチボックス 300であっても、鍵を用いて蓋体 320を開放すれば、蓋体側に装着されたバネ材 340は蓋体 320と共に回動し、バネ材 340の押圧突部 341による停止ボタン BSの押圧が解除され、通常の開閉操作が可能となる。バネ材 340の元の状態への復帰も、蓋体を開放してバネ材 340を押圧して蓋側へ膨出させるだけでよい。また、既設のスィッチボックスに対しても、箱体 310及び蓋体 320を交換することによって、本発明のスィッチボックス 300を構成することができる。該バネ部材は、スィッチボッタスの箱体側に設けることも可能であるが、好ましい態様では、該バネ部材は該蓋体に装着される。

[0089] 図 37、図 38は、スぺーサを設けることで、押しボタンスィッチ側に膨出して停止ボタン BSを押圧したバネ材 340が蓋体側の元の位置に復帰して、停止ボタン BSの押圧が解除されるのを防止する機構に係るものである。図 37は、通常時を示しており、バネ材 340は上下端部位を支点として、上下方向中央部位が蓋体側へ膨出することで、弓形状の姿勢となっている。バネ材 340の上下端部位は蓋体裏面より離間しており、蓋体裏面とバネ材 340の上方部位の間には空間 SPが形成されている。空間 SPは、蓋体本体の裏面と蓋体の上側片 324と押しボタンスィッチ側から蓋体側に向力つて斜め下方に延出するバネ材 340の上方部位の面部とによって画定されている。傾斜状のバネ材 340の面部によって、空間 SPは上方から下方に向かって幅狭になっている。通常時において、空間 SPには、スぺーサ 350が設けてある。スぺーサ 350の下端は傾斜状のバネ材 340の面部に当接支承されている。具体的には、スぺーサ 350は、正面視方形状でかつ断面視略 L形状の部材であり、蓋体の回動軸 323に対して上下方向に移動自在に設けてある。上述のように、スぺーサ 350の下端が傾斜状のバネ材 340に当接することで、落下しないようになっている。

図 37の状態から、バネ材 340が押ボタンスィッチ側に膨出すると、バネ材 340傾斜状の上方部位は押ボタンスィッチ側に移動するので、空間 SPが大きくなる。空間 SPが拡大することで、スぺーサ 350はバネ材 340の傾斜状の面部による支えがなくなるので、自重によって、回動軸 323に沿って下方に移動する。回動軸 323の上下方向の中央部位 (パネ部材 10の上下方向の中央部位）にはストッパ 351が設けてあり、スぺーサ 350がストッパ 351に当接することで、スぺーサ 350のそれ以上の下方への移動が規制される。したがって、バネ材 340が押ボタンスィッチ側に膨出して停止ボタン BSを押圧している間は、スぺーサ 350は、膨出するバネ材 340の上下方向の中央部位あるいはその近傍（図では、中央部位の上方側）の背面側（蓋体側）〖こ位置して!/、る。この状態で、仮に、バネ材 340を元の位置に復帰させようとしても、バネ材 340の面部がスぺーサ 350に当接するので、バネ材 340が蓋体側に膨出することはできず、自動的にバネ材 340は再度押ボタン側に膨出して押圧突部 341が停止ボタン BSを押圧することなる。スぺーサによって、パネ部材 10の上下方向中央部位の最も膨出する部位が、パネ部材の上下端部を結ぶ線より蓋体裏面側に移動することを防止する。スぺーサ 350の形状や構成は図示のものに限定されない。

産業上の利用可能性 [0091] 本発明に力かる防犯手段は、重量シャッター、軽量シャッターの区別なぐ電動式シャッター、手動式シャッターの区別もなぐ複数のカーテン片を上下方向に連結してなるシャッターカーテンがガイドレールに沿って昇降案内されて開口部を開閉するシャッターに適用される。

図面の簡単な説明

[0092] [図 1]スラットで構成されたシャッターカーテンの閉鎖状態を示す全体正面図

[図 2]シャッターカーテンの一部省略縦断面図

[図 3]全閉状態を保持するシャッターカーテン下端部を要部拡大縦断面図

[図 4] (a)は通常の全閉状態におけるシャッターカーテンの要部横断面図（b)は座板の持ち上げにより屈曲したインターロック部により弾性変形したカバー体を示す要部横断面図

[図 5]スラットで構成されたシャッターカーテンに対して座板の持ち上げがあった場合の閉鎖状態を示す一部省略縦断面図

[図 6]座板直上のスラットのインターロック部が切欠き凹部に係止された状態を示す一部省略縦断面図

[図 7] (a)は通常の全閉状態におけるシャッターカーテンの他の構成を示す要部横断面図（b)は座板の持ち上げにより屈曲したインターロック部により塑性変形したカバ一体を示す要部横断面図

[図 8]さらに他の実施例を示す図であり、左図は、全閉状態を保持するシャッターカーテン下端部を示し、右図は、左図の状態から座板が持ち上げられた状態を示す図である。

[図 9]さらに他の実施例を示す図であり、左図は、全閉状態を保持するシャッターカーテン下端部を示し、右図は、左図の状態から座板が持ち上げられた状態を示す図である。

[図 10]図 9における各線に沿った断面図である。

[図 11]図 9に示す実施例における内ガイドレールの構成を示す図である。

[図 12]図 9に示す実施例におけるカバー体の構成を示す図である。

[図 13]さらに他の実施例を示す図であり、上図は、カバー体が回動した状態を示し、下図は、通常時のカバー体の姿態を示す図である。

[図 14]図 13に示すカバー体の詳細を示す図である。

[図 15]さらに他の実施例を示す図であり、 (a)は通常の全閉状態におけるシャッターカーテンの要部横断面図（b)は座板の持ち上げにより屈曲したインターロック部により回動したカバー体を示す要部横断面図

圆 16]さらに他の実施例を示す図であり、左図は、全閉状態を保持するシャッター力一テン下端部を示し、右図は、左図の状態から座板が持ち上げられた状態を示す図である。

[図 17]図 16における各線に沿った断面図であり、 A— A断面図においては、図 10のものと同様である。

圆 18]さらに他の実施例を示す図であり、左図は、全閉状態を保持するシャッター力一テン下端部を示し、右図は、左図の状態から座板が持ち上げられた状態を示す図である。

[図 19]図 16に示す実施例におけるレール内弓 I掛部材の構成を示す図である。

[図 20] (A)はスラットカーテンで構成されたシャッターの閉鎖状態を示す側端面図および要部平面図；（B)はスラットカーテンの座板が持ち上げられてた状態を示す側端面図および要部平面図；（C)は係止爪を形成した金具の側端面図である。

[図 21]他の実施例を示すものであって、（A)はスラットカーテンで構成されたシャツタ一の閉鎖状態を示す側端面図および要部平面図；（B)はスラットカーテンの座板が持ち上げられた状態を示す側端面図及び要部平面図；（C)は係止爪を形成した金具の側端面図である。

[図 22] (A)は図 20 (A)の要部拡大平面図；（B)は図 20 (B)の要部拡大平面図である。

[図 23] (A)は図 21 (A)の要部拡大平面図；（B)は図 21 (B)の要部拡大平面図である。

[図 24] (A)は側板に係止爪を形成した金具の側端面図および平面図；（B)は同上側面図；（C)は両側板に係止爪を形成した状態を示す正面図および平面図；（D)は同上側面図である。 [図 25] (A)は側板に係止爪を形成してガイドレールの外側に設けた金具の平面図；（

B)はシャッターカーテンの座板が持ち上げられた状態を示す平面図である。

[図 26] (A)はホロ一型スラットがインターロックを介して上下方向に連結された状態を示す側面図；（B)はホロ一型スラットで構成されたシャッターカーテンの閉鎖状態を示す側端面図；（C)はホロー型スラットカーテンの座板が持ち上げられてホロー型スラットの係合孔が金具の係止爪に係止された状態を示す側端面図である。

[図 27] (A)はパイプがリンクプレートを介して上下方向に連結されたパイプカーテンの閉鎖状態を示す側端面図；（B)はパイプカーテンの閉鎖状態示す側端面図；（C) はパイプカーテンの座板が持ち上げられてパイプが金具の係止爪に係止された状態を示す側端面図である。

[図 28] (a)は係止フックの取付状態を示す要部斜視図；（b)は同上変姿状態の係止フックを示す要部斜視図である。

[図 29] (a)は平常時のガイドレールおよびスラットの位置関係を示す平面図；（b)は屋外側から外力が作用した状態での係止フックと係止突条部の状態を示す平面図である。

[図 30] (a)は平常時のガイドレールおよびスラットの位置関係を示す平面図；（b)は屋外側から外力が作用した状態での係止フックと係止突条部の状態を示す平面図である。

[図 31] (a)は平常時のガイドレールおよびスラットの位置関係を示す他の実施例の平面図；（b)は屋外側力外力が作用した状態での係止フックと係止突条部の状態を示す他の実施例の平面図である。

[図 32] (a)は平常時のガイドレールおよびスラットの位置関係を示す他の実施例の平面図；（b)は屋外側力外力が作用した状態での係止フックと係止突条部の状態を示す他の実施例の平面図である。

[図 33]スラットの正面図である。

圆 34]本発明に係るスィッチボックスを示す図であり、説明の都合上、蓋体を開放した状態で示す。左図は、通常時の板バネ材の形態を示し、板バネ材は蓋体側に向つて膨出して弓形状となって!/、る。右図は停止ボタン押圧時の板バネ材の形態を示し、板バネ材は押ボタンスィッチ側に向って膨出して弓形状となって、る。

[図 35]本発明に係るスィッチボックスを示し、左図は縦断面図、右図は一部を切り欠いて示す正面図である。

圆 36]板バネ材と蓋体の装着の構成を示す図である。

圆 37]停止ボタンの押圧が解除されるのを防止する機構の説明図である。

圆 38]停止ボタンの押圧が解除されるのを防止する機構の説明図である符号の説明

5 ガイドレール

7 前面

4 シャッターカーテン

8 案内溝

1 シャッター装置

10 床面

7b 屋内側面部

9 切欠き凹部

6 座板

3b スラット

3b' インターロック言

11 カバー体

12 検知部

90 屋内側切欠き凹部

900 上端縁 (係止部）

90A 屋内側切欠き凹部

91 .屋外側切欠き凹部

91A . 屋外側切欠き凹部

50 内ガイドレール

110 カバー体

120 カバー体 50' 引掛部材 500 金具 500a 底板 500b 屋内側側板 500c 屋外側側板 501 係止爪

Claims

請求の範囲

[1] 複数のカーテン片を屈曲自在に連結してシャッターカーテンを構成し、該シャッターカーテンの端部をガイドレールに沿って昇降案内することにより、開口部を開閉するようにしたシャッターにおいて、ガイドレーノレ側には通常時のシャッターカーテンの開閉を妨げないように係止部が設けてあり、シャッターの閉鎖時にシャッターカーテンが座板の下面から持ち上げられた際、垂直姿勢にあるシャッターカーテンの少なくとも一部のカーテン片が屈曲することで、屈曲したカーテン片の部分が該係止部に係止するように構成したことを特徴とするシャッターの持ち上げ防止構造。

[2] 前記カーテン片はスラットであり、複数のスラットをインターロック部を介して連結してシャッターカーテンを構成し、該係止部に係止するカーテン片の部分はインターロック部であることを特徴とする請求項 1に記載のシャッターの持ち上げ防止構造。

[3] 前記係止部に係止するインターロック部は、座板とスラットとを連結するインターロック部であり、前記係止部はガイドレールの床面近傍の屋内側部位に形成した切り欠き凹部であることを特徴とする請求項 2に記載のシャッターの持ち上げ防止構造

[4] 前記ガイドレール側に設けた係止部は、ガイドレールの内側または外側に設けた金具の少なくとも屋内側側板にガイド溝に突出させない状態で形成した係止爪であり、屈曲したカーテン片の押圧でガイドレールの屋内側又は屋外側側板を拡開して、力一テン片を係止爪に係止させるように構成したことを特徴とする請求項 1に記載のシャッターの持ち上げ防止構造。

[5] 複数のスラットをインターロック部を介して上下方向に連接してなるシャッターカーテンの両端部を、建物開口部の両側に立設した各ガイドレールの案内溝に昇降案内させて建物開口部を開閉するように構成したシャッター装置にぉ、て、

上記各ガイドレールの案内溝には、床面上方の近傍に位置する前面の屋内側面部を水平方向に切り欠いた切欠き凹部が一体形成され、全閉状態を維持するシャツターカーテンの座板が持上げられた際、該切欠き凹部に対向する座板とスラットとの連結部を、上記切欠き凹部によって形成される係止部に係止してシャッターカーテンの持ち上げを防止するように構成したことを特徴とするシャッター装置におけるシャツターカーテンの持上げ防止構造。

[6] 複数のスラットをインターロック部を介して上下方向に連接してなるシャッターカーテンの両端部を、建物開口部の両側に立設した各ガイドレールの案内溝に昇降案内させて建物開口部を開閉するように構成したシャッター装置にぉ、て、

上記ガイドレールの案内溝は各ガイドレールの屋内側面部及び屋外側面部との間に形成され、

屋内側面部には、全閉状態のシャッターカーテンの座板とスラットとの連結部よりも高い位置に係止部を有する屋内側切欠き凹部を形成し、

全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該座板が傾動して、該連結部が、該屋内側切欠き凹部の係止部に係止することでシャッターカーテンの持ち上げを防止するように構成したことを特徴とするシャッター装置におけるシャッターカーテンの持上げ防止構造。

[7] 請求項 6において、

屋外側面部には、全閉状態のシャッターカーテンの座板に対向して屋外側切欠き凹部が形成されており、

全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該座板は、その下端側が該屋外側切欠き凹部を介して屋外側へ移動することで傾動して、該連結部が、該屋内側切欠き凹部の係止部に係止することでシャッターカーテンの持ち上げを防止するように構成したことを特徴とするシャッター装置におけるシャッターカーテンの持上げ防止構造。

[8] 複数のスラットをインターロック部を介して上下方向に連接してなるシャッターカーテンの両端部を、建物開口部の両側に立設した各ガイドレールの案内溝に昇降案内させて建物開口部を開閉するように構成したシャッター装置にぉ、て、

ガイドレール内部空間は、シャッターカーテン端部を受け入れる該案内溝と、該案内溝の屋内側の空間と、該案内溝の屋外側の空間とから形成され、

該ガイドレール内部空間の屋内側空間には、全閉状態のシャッターカーテンの座板とスラットとの連結部よりも高い位置に係止部を有するレール内引掛部材が設けてあり、

ガイドレールの屋内側面部には、該レール内弓 I掛部材の係止部に対向する部位を含む屋内側切欠き凹部を形成し、

全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該座板が傾動して、該連結部が、該レール内引掛部材の該係止部に係止することでシャッターカーテンの持ち上げを防止するように構成したことを特徴とするシャッター装置におけるシャッターカーテンの持上げ防止構造。

[9] 請求項 8において、

ガイドレール屋外側面部には、全閉状態のシャッターカーテンの座板に対向する部位を含む屋外側切欠き凹部が形成されており、

全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該座板は、その下端側が該屋外側切欠き凹部を介して屋外側へ移動することで傾動して、該連結部が該係止部に係止することでシャッターカーテンの持ち上げを防止するように構成したことを特徴とするシャッター装置におけるシャッターカーテンの持上げ防止構造。

[10] 上記ガイドレールの切欠き凹部には、当該切欠き凹部を塞ぐ変形可能なカバー体が配設されており、

全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該連結部が、上記切欠き凹部のカバー体を押圧して変形させて該連結部を該係止部に係止するように構成したことを特徴とする請求項 5, 6, 8いずれかに記載のシャッター装置におけるシャッターカーテンの持上げ防止構造。

[11] 上記ガイドレールの切欠き凹部には、該切欠き凹部を塞ぐ回動可能なカバー体が配設されており、

全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該連結部が、上記切欠き凹部のカバー体を押圧して回動させて該連結部を該係止部に係止するように構成したことを特徴とする請求項 5, 6, 8いずれかに記載のシャッター装置におけるシャッターカーテンの持上げ防止構造。

[12] 上記ガイドレールの屋内側切欠き凹部、屋外側切欠き凹部には、各切欠き凹部を塞ぐ変形可能な屋内側カバー体、屋外側カバー体がそれぞれ配設されており、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該座板の下端側が該屋外側カバー体を押圧して変形させながら屋外側へ移動することで傾動して、該連結部が、上記屋内側切欠き凹部のカバー体を押圧して変形させて該連結部を該係止部に係止するように構成したことを特徴とする請求項 7, 9 、ずれかに記載のシャッター装置におけるシャッターカーテンの持上げ防止構造。

[13] 上記ガイドレールの屋内側切欠き凹部、屋外側切欠き凹部には、各切欠き凹部を塞ぐ回動可能な屋内側カバー体、屋外側カバー体がそれぞれ配設されており、全閉状態を維持するシャッターカーテンの座板が屋外側力持ち上げられた際、該座板の下端側が該屋外側カバー体を押圧して回動させながら屋外側へ移動することで傾動して、該連結部が、上記屋内側切欠き凹部のカバー体を押圧して回動させて該連結部を該係止部に係止するように構成したことを特徴とする請求項 7, 9 、ずれかに記載のシャッター装置におけるシャッターカーテンの持上げ防止構造。

[14] 上記切欠き凹部には、その近傍に位置して前記カバー体の変形あるいは回動を検出する検知部が併設されていることを特徴とする請求項 10乃至 13いずれかに記載のシャッター装置におけるシャッターカーテンの持上げ防止構造。

[15] 複数のカーテン片を屈曲自在に連結してシャッターカーテンを構成し、該シャッターカーテンの端部をガイドレールに沿って昇降案内することにより、開口部を開閉するようにしたシャッターにお、て、上記ガイドレールの内側または外側に金具を添設し、該金具の少なくとも屋内側側板にはガイド溝に突出させない状態で係止爪を形成すると共に、上記シャッターの閉鎖時にシャッターカーテンが座板の下面力持ち上げられた際、これに連動して屈曲したカーテン片の押圧でガイドレールの屋内側又は屋外側側板を拡開して、カーテン片が係止爪に係止させるように構成したことを特徴とするシャッターの持ち上げ防止構造。

[16] 金具の係止爪に係止されるカーテン片は、スラットを連結するインターロック部であることを特徴とする請求項 15記載のシャッターの持ち上げ防止構造。