JP3238848B2 - 窓用シャッタの支持構造 - Google Patents

窓用シャッタの支持構造

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JP3238848B2 JP15510995A JP15510995A JP3238848B2 JP 3238848 B2 JP3238848 B2 JP 3238848B2 JP 15510995 A JP15510995 A JP 15510995A JP 15510995 A JP15510995 A JP 15510995A JP 3238848 B2 JP3238848 B2 JP 3238848B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、外壁に面し
て窓の上側に取り付ける窓用シャッタの支持構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の窓用シャッタの支持構造
として、例えば、実開平6−65597号公報に記載の
ものが知られている。この窓用シャッタの支持構造で
は、窓用シャッタが、その背面の左右両端部で、外壁に
固定した左右の掛止金具に掛け止めされている。各掛止
金具は、2本のボルトで外壁に固定されており、その表
面には上下2個の上向きの掛止フックが切り起こすよう
にして形成されている。一方、窓用シャッタには、シャ
ッタカーテンを支持する左右のブラケットにそれぞれ2
個の掛止孔が形成されており、この各掛止孔を掛止金具
の各掛止フックに掛け止めすることにより、窓用シャッ
タが外壁に支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の支持
構造では、窓用シャッタの重量が、掛止金具およびボル
トを介して外壁に加わるため、外壁の一部に荷重が集中
する問題があった。また、窓用シャッタは背面側でのみ
支持されているため、窓用シャッタ自体、補強用のアン
グルなどを用いて剛性を高める必要があった。しかも、
上側のボルトにはその引抜き方向にモーメント荷重が作
用するため、風圧やシャッタ開閉時の振動により、外壁
にクラックが発生するなどの問題があった。
【0004】本発明は、外壁に加わる窓用シャッタの荷
重を分散することができると共に、窓用シャッタ自体の
剛性を高めることができる窓用シャッタの支持構造を提
供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の支持構造は、外壁の開口部に突出して設けた枠
体の上側に窓用シャッタを取り付ける窓用シャッタの支
持構造において、窓用シャッタは、巻取ドラムを両持ち
で回転自在に支持する左右一対のブラケットを備え、各
ブラケットは、その後部で外壁に固定した掛止部材に掛
止めされ、その下端前部で支持部材を介して枠体の上端
前部に固定され、各掛止部材は、鉛直部と水平部とを有
し、鉛直部は外壁に固定され、水平部には枠体の上端部
が固定されると共に、水平部の先端部に支持部材がねじ
止め固定されていることを特徴とする。
【0006】請求項1の支持構造において、各支持部材
には、ブラケットと共に前記窓用シャッタの前面カバー
が固定されていること、が好ましい。
【0007】請求項2の支持構造において、前面カバー
は、各支持部材に対しねじ止めされており、ねじは、シ
ャッタカーテンの屋内側に配設されていること、が好ま
しい。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】請求項1の窓用シャッタの支持構造によれば、
巻取ドラムを支持する左右の各ブラケットが、後部で外
壁に固定した掛止部材に掛止めされ、前部下端で支持部
材を介して枠体の上端部に固定されていることにより、
窓用シャッタは外壁および枠体の両方に支持される。
なわち、窓用シャッタは前後で支持されるため、外壁に
加わるモーメント荷重を極力軽減することができる。し
たがって、窓用シャッタと枠体とが一体化され、窓用シ
ャッタの荷重は、外壁に広く分散するようにして加わ
る。また、窓用シャッタが、前部および後部においてそ
れぞれ左右支持固定されることにより、左右方向に長
い窓用シャッタ自体の剛性を高めることができる。
た、窓用シャッタを取り付ける場合に、ブラケットを、
掛止部材を介して外壁に掛止めしておいてから、支持部
材を介して枠体に固定することができる。これにより、
重量のある窓用シャッタを掛止めにより外壁に仮固定す
ることができると共に、窓用シャッタの前側からの作業
で、これを本固定することができる。また、窓用シャッ
タの取付けに際し、ブラケットを支持部材を介して枠体
に取り付けるようにしているため、ブラケットと枠体と
の間の取合いや納まりの自由度を高めることができる。
さらに、掛止部材の鉛直部が外壁に固定され、水平部に
は枠体の上端部が固定されると共に支持部材が固定され
ていることにより、窓用シャッタと枠体との一体性をよ
り高めることができると共に、窓用シャッタの枠体に加
わる荷重を、枠体全体に分散することができる。なお、
枠体には、窓枠はもとより窓用シャッタのガイドレール
を組み込んだ四方枠などが含まれる。また、支持部材
は、ブラケットと一体に形成してもよい。
【0011】請求項2の窓用シャッタの支持構造によれ
ば、各支持部材には、ブラケットと共に窓用シャッタの
前面カバーが固定されていることにより、装着した状態
における前面カバーの剛性を高めることができ、前面カ
バーを風圧力などに十分に耐え得るものとすることがで
きる。
【0012】請求項3の窓用シャッタの支持構造によれ
ば、前面カバーを支持枠体に固定するねじが、シャッタ
カーテンの屋内側に配設されていることにより、シャッ
タカーテンを閉塞した状態では、このねじは屋外側から
操作不可能となり、前面カバーの着脱容易性を損なうこ
となく防犯性を向上させることができる。
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本発明の一実
施例に係る窓用シャッタの支持構造が適用されたシャッ
タ付きの窓枠について説明する。図1はシャッタ付きの
窓枠の分解斜視図であり、図2はその縦断面図であり、
図3はその横断面図である。これらの図に示すように、
このシャッタ付きの窓枠は、建物の開口部Wa(外壁
W)に取り付けた外付けタイプの窓枠1と、窓枠1の上
側に外壁Wに添わせて設けた窓用シャッタ2とで構成さ
れている。窓枠1と窓用シャッタ2とは、両側面がそれ
ぞれほぼ面一になるように形成され、統一したデザイン
に仕上げられている。
【0016】窓枠1は、上枠3、下枠4および縦枠5を
方形に枠組みして構成され、屋外側に大きく突出した状
態で外壁Wの開口部Waに固定されている。一方、窓用
シャッタ2は、窓枠1の上側に配設したシャッタ本体6
と、シャッタ本体6から垂下した左右一対のガイドレー
ル7とで構成されている。各ガイドレール7は、縦枠5
の前端部にねじ止めされ、またシャッタ本体6は、窓枠
1に載せるように配設された状態で、その後部で外壁W
に支持固定されると共に、前部で窓枠1に支持固定され
ている。
【0017】図1および図2に示すように、シャッタ本
体6は、ルーフ板8と、左右一対のサイドキャップ9
と、前面の点検板10とで外殻が構成されており、その
内部には、左右一対のサイドブラケット11と、両サイ
ドブラケット11に回転自在に支持した巻取ドラム12
と、巻取ドラム12に巻回したシャッタカーテン13と
が収容されている。この場合、シャッタ本体6は、両サ
イドブラケット11の部分で、後部を外壁Wに固定され
た掛止金具(掛止部材)14に掛け止めされ、前部を縦
枠5との間に渡した支持金具(支持部材)15にねじ止
めされている。なお、シャッタ本体6の下面には、底板
が省略されており、この底板を窓枠1の上枠3が兼ねて
いる。
【0018】ルーフ板8は、所定の雨勾配を有して前下
がりに配設され、後端部に形成した折曲げ部分で外壁に
ねじ止めされている。また、ルーフ板8の前端部には、
上片16aと下片16bとから成る係止溝16が形成さ
れている。一方、これに対応して、前面カバーである点
検板10の上端部には、延設片17aと下向き片17b
とから成る係止部17が形成されている。この場合、点
検板10をその下部をはね上げるようにして傾けてお
き、その係止部17を係止溝16に挿入し、係止部17
を中心に点検板10を先方に回動させることにより、係
止部17が係止溝16に抜止め状態で係止される。この
ようにして、点検板10の上端がルーフ板8に取り付け
られる。またこの係止状態で、係止部17の延設片17
aが係止溝16の上片16aの下側に潜り込み、これに
密着する。これにより、ルーフ板8上を流れる雨は、ル
ーフ板8から点検板10に円滑に流下し、係止部17と
係止溝16との間から侵入することがない。
【0019】点検板10は、取り外した状態で内部のシ
ャッタカーテン13が露出するように、シャッタ本体6
の前部を広く覆っており、下部の両側部に設けた一対の
取付プレート18により、上記の支持金具15にねじ止
めされている。
【0020】シャッタカーテン13は、左右の側端部で
両ガイドレール7に案内され、そのボトムスラット19
が下枠4の上面に当接する閉塞位置と、ボトムスラット
19に取り付けた突当てブロック20が上枠3のストッ
パ片3aに当接する開放位置との間で、手動により上げ
下げされる。ボトムスラット19の屋内側には、ロック
解除レバー21が横長に設けられ、またロック解除レバ
ー21の両側に上記の突当てブロック20が左右一対設
けられている。ロック解除レバー21に手を掛けてこれ
を持ち上げると、ロック解除レバー21がわずかに上側
に回動してシャッタカーテン13のロックが解除され、
そのまま力を持続するとシャッタカーテン13が上昇す
る。そして、シャッタカーテン13が開放位置に達する
と、突当てブロック20が上枠3のストッパ片3aに当
接し、シャッタカーテン13が停止する。
【0021】外壁Wに固定した各掛止金具14は、鉛直
方向に配設した金具本体(鉛直部)31と、金具本体3
1の下端から前方に延びる取付部(水平部)32と、金
具本体31の上部に切り起こすように形成した掛止フッ
ク33とで構成されている。金具本体31は、3本のコ
ーチねじ34により外壁Wに固定され、取付部32には
縦枠5の上端部がねじ止めされ、さらに掛止フック33
には、サイドブラケット11の後端部が掛け止めされて
いる。なお、図中の符号22は、剛性を保持すべく、両
サイドブラケット11間に掛け渡したブラケットアング
ルである。
【0022】一方、各支持金具15は、縦枠5の前端部
にねじ止めされた垂直片41と、垂直片41の上端から
水平に延びる水平片42とで「L」字状に形成されてい
る。水平片42には、サイドブラケット11の折曲部1
1aが下側から押し当てられた状態で、ねじ止めされて
いる。また、水平片42には、点検板10の取付プレー
ト18が上側から押し当てられた状態で、ねじ止めされ
ている。
【0023】図3に示すように、各縦枠5の前端にはガ
イドレール7が添設されている。ガイドレール7は、縦
枠5と同様に形材で構成されており、シャッタカーテン
13を案内するガイド溝部52を形成した本体51と、
本体51から屈曲して延びる外側片53および内側片5
4とで構成されている。外側片53の端部はフック形状
に形成されており、この外側片53を縦枠5の前端部に
掛け止めすると共に、内側片54を縦枠5にビス止めす
ることにより、ガイドレール7が縦枠5に取り付けられ
ている。
【0024】以上のように本実施例によれば、シャッタ
本体6が、その後部で掛止金具14を介して外壁Wに支
持固定され、前部で支持金具15を介して窓枠1に支持
固定されているので、シャッタ本体6は窓枠1と一体化
されると共に、外壁Wと窓枠1とで安定に支持される。
すなわち、窓用シャッタ2を外壁Wに窓枠1を介して、
その荷重を分散支持させることができる。また、シャッ
タ本体6自体、窓枠1との一体化により、剛性を高める
ことができる。さらに、シャッタ本体6は、掛止金具1
4に対する掛け止めと、支持金具15に対する前側から
のねじ止めにより固定することができるため、組付け作
業を簡単に行うことができる。
【0025】次に、図4を参照して、本発明の第2実施
例について説明する。この実施例では、掛止金具14の
取付部32の部分が更に前方まで延設されており、縦枠
5の小口に嵌合固定されるようになっている。また、取
付部32の前端が折り曲げられ、この部分35が支持金
具15を縦枠5にねじ止めする裏板として機能してい
る。このように、掛止金具14の取付部32が縦枠5に
嵌合固定され、かつ支持金具15の裏板を兼ねるため、
シャッタ本体6と窓枠1との一体性が高まり、シャッタ
本体6の荷重を、窓枠1に分散して支持させることがで
きる。したがって、シャッタ本体6が受ける風圧力など
により、縦枠5が変形するなどの支障を生ずることがな
い。
【0026】図5は、第2実施例の変形例である。この
変形例では、掛止金具14の取付部32に、上側に折り
曲げた取付片36が一体に形成されており、この取付片
36を縦枠5の小口に嵌合した取付部32から上側に突
出させ、これにサイドブラケット11をねじ止めするよ
うになっている。これにより、より一層、シャッタ本体
6と窓枠1との一体性を高めることができる。
【0027】次に、図6を参照して、本発明の第3実施
例について説明する。この実施例では、上記の支持金具
15に相当する支持部位43が、サイドブラケット11
に一体に作り込まれている。これにより、シャッタ本体
6を窓枠1に固定するサイドブラケット11側のねじ止
め箇所が省略でき、組付け作業をより容易にすることが
できる。
【0028】またこの実施例では、点検板10を取り付
けるためのねじ23が、シャッタカーテン13の内側
(屋内側)に配設されている。これにより、シャッタカ
ーテン13が降りている(閉塞)状態では、外部からこ
のねじ23を操作することができず、防犯上有利な構造
になっている。
【0029】なお、上記実施例では、窓用シャッタを支
持する枠体が窓枠である場合について説明したが、窓枠
とは別にガイドレール用の四方枠を設けるものでは、こ
の枠体が四方枠であってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の窓用シャッタの支
持構造によれば、外壁に加わる窓用シャッタの荷重を分
散することができると共に、窓用シャッタ自体の剛性を
高めることができ、窓用シャッタを外壁に、強固にかつ
安定に支持させることができる。また、突当てブロック
がボトムスラットの屋外側に取り付けられる場合におい
ても、シャッタ開放時のシャッタカバーへの衝撃に伴う
カバー自体の振動発生を最小限に押さえることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る窓用シャッタの支持構
造が適用されたシャッタ付き窓枠の分解斜視図である。
【図2】中間部分を省略して表したシャッタ付き窓枠の
縦断面図である。
【図3】中間部分を省略して表したシャッタ付き窓枠の
横断面図である。
【図4】第2実施例の掛止金具廻りの拡大分解斜視図で
ある。
【図5】第2実施例の変形例の掛止金具廻りの拡大分解
斜視図である。
【図6】第3実施例のシャッタ付き窓枠の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 窓枠、2 窓用シャッタ、6 シャッタ本体、7
ガイドレール、10点検板、11 サイドブラケット、
13 シャッタカーテン、14 掛止金具、15 支持
金具、23 ねじ、32 取付部、W 外壁、Wa 開
口部
フロントページの続き (72)発明者 森 敦司 東京都新宿区西新宿2丁目1番1号 三 和シヤッター工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平6−35589(JP,U) 実開 昭50−120237(JP,U) 実開 平6−65597(JP,U) 実開 昭61−144196(JP,U) 実開 昭49−54939(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 9/17

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁の開口部に突出して設けた枠体の上
    側に窓用シャッタを取り付ける窓用シャッタの支持構造
    において、 前記窓用シャッタは、巻取ドラムを両持ちで回転自在に
    支持する左右一対のブラケットを備え、前記各ブラケッ
    トは、その後部で前記外壁に固定した掛止部材に掛止め
    され、その下端前部で支持部材を介して前記枠体の上端
    前部に固定され、 前記各掛止部材は、鉛直部と水平部とを有し、前記鉛直
    部は前記外壁に固定され、前記水平部には前記枠体の上
    端部が固定されると共に、当該水平部の先端部に前記支
    持部材がねじ止め固定されている ことを特徴とする窓用
    シャッタの支持構造。
  2. 【請求項2】 前記各支持部材には、前記ブラケットと
    共に前記窓用シャッタの前面カバーが固定されているこ
    とを特徴とする請求項に記載の窓用シャッタの支持構
    造。
  3. 【請求項3】 前記前面カバーは、前記各支持部材に対
    しねじ止めされており、当該ねじは、シャッタカーテン
    の屋内側に配設されていることを特徴とする請求項
    記載の窓用シャッタの支持構造。
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