JP6356028B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関するものである。
従来、防犯等の観点からシャッタ本体を備えた建具が知られている。このような建具は、開口枠と、収容枠と、シャッタ本体とを備えて構成されている。
開口枠は、左右一対の縦枠と、縦枠の下端部同士を連結する下枠と、下枠と上下一対となるよう縦枠同士を連結する上枠とにより構成され、かつ躯体に形成された開口部に連通する矩形状開口を有している。収容枠は、開口枠の上方に形成されるものである。この収容枠は、縦枠の上端部同士を連結する天枠と、上記上枠と、この上枠よりも上方側の縦枠とにより構成されている。シャッタ本体は、開口枠の矩形状開口を閉塞可能なシャッタ部材を有しており、かかるシャッタ部材を繰り出し可能な状態で巻取軸にて巻取収納するものである。このようなシャッタ本体は、収容枠に収容されている。
ところで、このような建具においては、開口枠及び収容枠を構成する縦枠等の枠部材がアルミニウム若しくはアルミニウム合金の押し出し形材により形成されているのが一般的であるため、火災等により加熱されると枠部材が溶融・軟化してしまい、シャッタ本体が早期に脱落等してしまう虞れがあった。
そこで、上記枠部材よりも耐火性に優れた例えばスチール等からなる補強部材を収容枠を構成する縦枠の内側見込み面に取り付けるとともに躯体にも固定させて収容枠に配設し、かかる補強部材によりシャッタ本体を支持させるようにした建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−68039号公報
ところが、上述した特許文献1に提案されているような建具では、補強部材を躯体に固定させるために該躯体に補強部材を支持するための補助柱等を別途設置する必要があり、躯体構造を変更させる必要があった。
本発明は、上記実情に鑑みて、躯体構造を変更させることなく、火災等により加熱された場合でもシャッタ本体が脱落することを抑制することができる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る建具は、左右一対の縦枠と、前記縦枠の下端部同士を連結する下枠と、前記下枠と上下一対となるよう前記縦枠同士を連結する上枠とにより構成され、かつ躯体に形成された開口部に連通する矩形状開口を有する開口枠と、前記縦枠の上端部同士を連結する天枠、前記上枠及び前記縦枠により前記開口枠の上方に形成された収容枠と、前記矩形状開口を閉塞可能なシャッタ部材を繰り出し可能となるよう巻取軸にて巻取収納するシャッタ本体とを備えた建具であって、前記縦枠は、前記開口枠を構成する部分において長手方向に沿って延在する中空部を有しており、前記縦枠よりも耐火性に優れた材料により形成され、かつ前記縦枠の中空部の上端面に一部が載置されるとともに前記中空部の内部に進入する複数の取付片が取付部材を介して前記縦枠の内側見込み面に取り付けられることで前記収容枠に配設され、更に前記シャッタ本体を支持することで該シャッタ本体を該収容枠に収容させるブラケットを備え、前記ブラケットは、複数の取付片のうち少なくとも1つが前記巻取軸よりも前記躯体に近接する個所に取り付けられており、かつ下方に向けて延在するヒレ部が前記中空部に進入して前記縦枠の躯体側の見付け面に対向することを特徴とする。
この発明によれば、火災等により加熱される場合、縦枠が溶融・軟化してもシャッタ本体を支持するブラケットは耐火性に優れた材料により形成されているので、その形態を維持することができる。そして、少なくとも1つの取付片が巻取軸よりも躯体に近接する個所に位置しており、かつヒレ部が縦枠の躯体側の見付け面に対向しているので、重量物であるシャッタ本体が自身の自重により回転しようとしても、ヒレ部が対向する見付け面に接触することで、該回転を阻止することができる。しかも、従来のように躯体に補助柱等を設置する必要がなく、躯体構造を変更する必要がない。
また本発明は、上記建具において、前記ブラケットは、前記取付片が、前記縦枠よりも耐火性に優れた材料により形成された補強金具と前記縦枠の内側見込み面を挟み込むようにして前記取付部材を介して取り付けられることを特徴とする。
この発明によれば、ブラケットを構成する取付片と、該ブラケットと同様に耐火性に優れた材料により形成された補強金具とで縦枠の見込み面を挟み込むようにしてブラケットを支持するので、縦枠が火災の加熱等により変形してもブラケットが傾くことを抑制できる。
また本発明は、上記建具において、前記補強金具は、前記縦枠の見付け方向に沿って延在し、かつ前記上枠に固定部材を介して固定される補強部を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、補強金具は、補強部が固定部材を介して上枠に固定されているので、躯体構造を変更することなく、火災等で加熱された場合にもブラケットが傾くことを防止して、シャッタ本体が脱落することを抑制できる。
本発明によれば、躯体構造を変更させることなく、火災等により加熱された場合でもシャッタ本体が脱落することを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である建具を模式的に示す分解斜視図である。 図2は、ブラケットを示す斜視図である。 図3は、縦枠にブラケットを取り付ける状態を説明するための分解斜視図である。 図4は、シャッタ本体を収容枠に収容する状態を説明するための分解斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態である建具の縦断面図である。 図6は、本発明の実施の形態である建具の変形例の要部を示す分解斜視図である。 図7は、図6に示した要部の斜視図である。 図8は、本発明の実施の形態である建具の参考例の要部を示す斜視図である。 図9は、図8に示した参考例の一部の構成要素を分解して示す分解斜視図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である建具を模式的に示す分解斜視図である。ここで例示する建具は、開口枠10と、収容枠20と、シャッタ本体30とを備えて構成されている。
開口枠10は、左右一対の縦枠11と、下枠12と、上枠13とを備えて構成されている。左右一対の縦枠11は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金の押し出し型材によって一様な横断面形状を有するように構成されている。これら縦枠11においては、長手方向である上下方向の中間部分よりもやや上方側の部位より下端部において、横断面形状が矩形状を成す中空部111が形成されている。また、これら縦枠11は、それぞれ躯体1の開口部2の左右一対の側縁部に沿って配設されている。
下枠12は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金の押し出し型材によって一様な横断面形状を有するように構成されている。この下枠12は、一端部が一方の縦枠11の下端部の内側見込み面に当接し、他端部が他方の縦枠11の下端部の内側見込み面に当接することで、左右一対の縦枠11の下端部同士を連結するものであり、躯体1の開口部2の下縁部に沿って配設されている。
上枠13は、下枠12と上下一対となるものであり、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金の押し出し型材によって一様な横断面形状を有するように構成されている。この上枠13は、一端部が一方の縦枠11の中空部111の上端より僅かに下方の内側見込み面、すなわち中空部111を形成する部位の見込み面に当接し、他端部が他方の縦枠11の中空部111の上端より僅かに下方の内側見込み面、すなわち中空部111を形成する部位の見込み面に当接することで、左右一対の縦枠11同士を連結するものであり、躯体1の開口部2を構成するまぐさに取り付けられている。かかるまぐさは、従来公知のものであり、図には明示しないが窓台や柱とともに躯体1の開口部2を構成するものである。
このような開口枠10には、上記縦枠11、下枠12及び上枠13により、これらに囲繞された矩形状開口14が形成されており、かかる矩形状開口14は、躯体1の開口部2に連通している。また、図には明示していないが、上記開口枠10には、障子が開閉移動可能に配設され、かかる障子が開閉移動することで矩形状開口14が開放若しくは閉塞される。
収容枠20は、上記縦枠11及び上枠13の他、天枠21を備えて構成されている。天枠21は、上枠13と上下一対となるものであり、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金の押し出し型材によって一様な横断面形状を有するように構成されている。この天枠21は、一端部が一方の縦枠11の上端部の内側見込み面、すなわち中空部111よりも上方側の見込み面に当接し、他端部が他方の縦枠11の上端部の内側見込み面、すなわち中空部111よりも上方側の見込み面に当接することで、左右一対の縦枠11の上端部同士を連結するものである。これにより収容枠20は、開口枠10の上方に形成されている。
このような構成を有する収容枠20には、左右一対のブラケット40が配設されている。図2はブラケットを示す斜視図である。この図2においては、左右一対のブラケット40のうち収容枠20の右方側に配設されるブラケット40を例示している。収容枠20の左方側に配設されるブラケット40は、図2に示したブラケット40と左右方向の構造が異なるだけであるので、右方側に配設されるブラケット40について説明し、左方側に配設されるブラケット40の説明は割愛する。
図2に示すブラケット40は、例えばスチールや鉄等の縦枠11の材料(アルミニウム又はアルミニウム合金)よりも耐火性に優れた材料により形成されるもので、平板状の板状体を屈曲加工等して構成されている。このブラケット40は、基部41、第1折曲部42、第2折曲部43及び第3折曲部44を備えて構成されている。
基部41は、上下方向に沿って延在する平板状部位である。この基部41は、収容枠20を構成する縦枠11の内側見込み面、すなわち縦枠11における中空部111よりも上方側の見込み面の大部分を覆うことが可能な大きさを有している。
第1折曲部42は、基部41の上端縁部より左方に向けて延在する平板状部位である。この第1折曲部42の室外側端部には上方に向けて延在する第1支持片421が設けられている。この第1支持片421は、平板状部位であり、その中央領域に第1支持孔421aが形成されている。第2折曲部43は、基部41の室内側端部より左方に向けて延在する平板状部位である。
第3折曲部44は、基部41の下端縁部より左方に向けて延在する平板状部位である。この第3折曲部44には、第2支持片441、第1取付片442、第2取付片443及びヒレ部444が設けられている。第2支持片441は、第3折曲部44の室外側端部より下方に向けて延在している。この第2支持片441は、第1支持片421と同一平面を形成しており、その中央領域に第2支持孔441aが形成されている。
第1取付片442は、第3折曲部44における中央領域の左方端部の一部を切り欠くことにより形成された舌片状部位を下方に屈曲させて形成されている。この第1取付片442の中央領域には第1取付孔442aが形成されている。
第2取付片443は、第1取付片442よりも室内側において、第3折曲部44の左方端部の一部を切り欠くことにより形成された舌片状部位を下方に屈曲させて形成されている。この第2取付片443の中央領域には第2取付孔443aが形成されている。また、第2取付片443の下方への延在長さは、第1取付片442の下方への延在長さと略同じ大きさとされている。
ヒレ部444は、第3折曲部44の室内側端部に形成された舌片状部位を下方に屈曲させて形成されたもので、その下方への延在長さは、第1取付片442及び第2取付片443の延在長さよりも大きいものである。
ところで、このような第3折曲部44においては、ヒレ部444の左右方向の長さは、縦枠11に形成される中空部111の左右方向の長さよりも小さいものとされている。また、第1取付片442及び第2取付片443の形成部分を除く第3折曲部44の左右方向の長さは、縦枠11の中空部111の左右方向の長さよりも大きいものとされている。
このようなブラケット40は次のようにして収容枠20に配設される。図3に示すように、第1取付片442、第2取付片443及びヒレ部444を縦枠11の中空部111に進入させて第3折曲部44を該中空部111の上端面に載置させる。この場合、第2支持片441が縦枠11の室外側見付け面(中空部111を形成する部位の見付け面)よりも室外側に位置しており、第1取付片442の第1取付孔442a及び第2取付片443の第2取付孔443aは、それぞれ縦枠11の内側見込み面に形成された貫通孔111a,111bに一致している。また、ヒレ部444は、縦枠11の室内側(躯体1側)の見付け面、すなわち中空部111を形成する部位の室内側見付け面に対向している。
そして、第1取付片442及び第2取付片443と、補強金具50とで縦枠11の内側見込み面を挟み込むようにする。この補強金具50は、ブラケット40と同様に、例えばスチールや鉄等の縦枠11の材料(アルミニウム又はアルミニウム合金)よりも耐火性に優れた材料により形成されており、縦枠11の見込み方向が長手方向となる長尺平板状部材である。かかる補強金具50には、第1取付支持孔51a及び第2取付支持孔51bが形成されており、第1取付支持孔51aを縦枠11の室外側の貫通孔111aに一致させ、第2取付支持孔51bを縦枠11の室内側の貫通孔111bに一致させる。そして、取付部材である取付ネジ55を第1取付支持孔51a、貫通孔111a及び第1取付孔442a、並びに第2取付支持孔51b、貫通孔111b及び第2取付孔443aを挿通させて螺合させることで、ブラケット40は、第1取付片442及び第2取付片443が補強金具50と縦枠11の内側見込み面を挟み込むようにして取り付けられる。
このようにしてブラケット40を取付ネジ55で取り付ける前、若しくは後に、ブラケット40の基部41を図示せぬビス等を用いて縦枠11の内側見込み面に固着させることで、ブラケット40は、収容枠20に左右一対となるよう配設される。
その後、左右一対のブラケット40の第2折曲部43を跨るように、各第2折曲部43の室外側の面に長尺矩形状の収容背板48(図1参照)を固定支持させる。この収容背板48も、ブラケット40や補強金具50と同様に、例えばスチールや鉄等の縦枠11の材料(アルミニウム又はアルミニウム合金)よりも耐火性に優れた材料により形成されている。
シャッタ本体30は、前面が開放された箱状の形態を成し、左右一対の側板31間に回転自在に架設された巻取軸32(図5参照)に、複数のスラットが連結されたシャッタ部材33を繰り出し可能な状態で巻取収納するものである。このシャッタ本体30は、従来公知のものであるから詳細な説明は省略するが、前方域を覆う前面カバー34が取り付けられている。
そして、図4に示すように、かかるシャッタ本体30を収容枠20に室外側から挿入し、シャッタ本体30に設けられた固定支持片30aをブラケット40の第1支持片421及び第2支持片441に一致させて支持ネジ30bを挿通させて螺合させることで、シャッタ本体30が収容枠20に収容される。つまり、ブラケット40がシャッタ本体30を支持して該シャッタ本体30を収容枠20に収容させている。
ここで図1中の符号35は、収容枠20に収容されたシャッタ本体30のうち、収容枠20から室外側に突出する両側部を覆うサイドカバーであり、符号17は、縦枠11の室外側端部に配設され、かつシャッタ部材33の左右両端部を進入させてシャッタ本体30の繰り出し、あるいは引き込みの際に該左右両端部をガイドするガイドレールである。
このように収容枠20に収容されたシャッタ本体30のシャッタ部材33は、図5に示すように、下方に向けて繰り出された場合、先端部が下枠12に設けられた係止部121に係止されることで、開口枠10の矩形状開口14を閉塞することができる。
以上のような構成を有する本実施の形態である建具においては、ブラケット40の第1取付片442及び第2取付片443がシャッタ本体30における巻取軸32よりも躯体1側(室内側)に位置している。つまり、第1取付片442及び第2取付片443が巻取軸32よりも躯体1に近接する個所に位置している。そして、上述したようにブラケット40のヒレ部444が、縦枠11の室内側(躯体1側)の見付け面、すなわち中空部111を形成する部位の室内側見付け面に対向している。
このような建具が火災等により加熱される場合、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成される縦枠11等が溶融・軟化することとなるが、シャッタ本体30を支持するブラケット40は耐火性に優れた材料により形成されているので、その形態を維持することができる。そして、第1取付片442及び第2取付片443が巻取軸32よりも躯体1に近接する個所に位置しており、かつヒレ部444が縦枠11の室内側の見付け面に対向しているので、重量物であるシャッタ本体30が自身の自重により室外側に回転しようとしても、ヒレ部444が対向する見付け面に接触することで、該回転を阻止することができる。しかも、従来のように躯体に補助柱等を設置する必要がなく、躯体構造を変更する必要がない。
従って、上記建具によれば、躯体構造を変更させることなく、火災等により加熱された場合でもシャッタ本体30が脱落することを抑制することができる。
また、上記建具によれば、ブラケット40を構成する第1取付片442及び第2取付片443と、該ブラケット40と同様に耐火性に優れた材料により形成された補強金具50とで縦枠11の見込み面を挟み込むようにしてブラケット40を取り付けているので、縦枠11等が火災の加熱等により変形してもブラケット40が傾くことを抑制できる。これにより、左右一対のブラケット40間を跨るように固定支持された収容背板48も傾くことが抑制され、シャッタ本体30が傾くことを抑制できる。よって、シャッタ本体30が脱落することを抑制できる。
更に、上記建具によれば、ブラケット40は、縦枠11の中空部111の上端面に一部が載置された状態で収容枠20に配設されているので、縦枠11の中空部111の全長に亘って例えばスチール製の補強部材を通過させる必要がなく、建具の重量増や部品点数の増大による製造コストの増大化を防止することができる。
図6は、本発明の実施の形態である建具の変形例の要部を示す分解斜視図である。この図6に示すように、上述した実施の形態である補強金具50に代えて、L字状を成す補強金具(以下、L字状補強金具ともいう)60を用いても良い。
このL字状補強金具60は、ブラケット40と同様に、例えばスチールや鉄等の縦枠11の材料(アルミニウム又はアルミニウム合金)よりも耐火性に優れた材料により形成されており、第1補強部61と第2補強部(補強部)62とを備えて構成されている。
第1補強部61は、縦枠11の見込み方向が長手方向となる長尺平板状部材である。かかる第1補強部61には、第1取付支持孔61a及び第2取付支持孔61bが形成されている。第2補強部62は、第1補強部61の室内側端部より左方に向けて延在するもので、左右方向、すなわち縦枠11の見付け方向が長手方向となる長尺平板状部材である。かかる第2補強部62には、固定孔62aが形成されている。
尚、図6には収容枠20の右方側に配設されるブラケット40のみ例示しているので、かかるブラケット40の取り付けに適用されるL字状補強金具60の第2補強部62は、第1補強部61の室内側端部より左方に向けて延在するものである。収容枠20の左方側に配設されるブラケット40の取り付けに適用されるL字状補強金具60は、図6に示したものと左右方向の構造が異なり、第2補強部62は、第1補強部61の室内側端部より右方に向けて延在する。
このようなL字状補強金具60における第1補強部61の第1取付支持孔61aを縦枠11の室外側の貫通孔111aに一致させ、第2取付支持孔61bを縦枠11の室内側の貫通孔111bに一致させる。そして、取付部材である取付ネジ65を第1取付支持孔61a、貫通孔111a及び第1取付孔442a、並びに第2取付支持孔61b、貫通孔111b及び第2取付孔443aを挿通させて螺合させることで、ブラケット40は、第1取付片442及び第2取付片443がL字状補強金具60と縦枠11の内側見込み面を挟み込むようにして取り付けられる。
そして、図7に示すように、L字状補強金具60の第2補強部62の固定孔62aに固定部材である固定ネジ66を挿通させて、上枠13に固定される。ここで上枠13は、上述したように、躯体1の開口部2を構成するまぐさに取り付けられている。
このようなL字状補強金具60を用いた建具においては、第2補強部62を上枠13に固定させることで、上枠13を介してL字状補強金具60自体を躯体1のまぐさに固定させることができ、補助柱等を必要としない。つまり、躯体1の構造を変更させることなく、火災等で加熱された場合にもブラケット40が傾くことを防止して、シャッタ本体30が脱落することを抑制できる。
図8は、本発明の実施の形態である建具の参考例の要部を示す斜視図であり、図9は、図8に示した参考例の一部の構成要素を分解して示す分解斜視図である。尚、上述した本発明の実施の形態の建具と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を適宜省略する。また、以下においては、建具の参考例における右方側の要部について説明し、左方側の要部については右方側の要部と左右方向の構造が異なるだけであるので、その説明を割愛する。
図8及び図9に示す建具においては、開口枠10及び収容枠20を構成する縦枠11′は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金の押し出し型材によって一様な横断面形状を有するように構成されている。この縦枠11′においては、その長手方向の全域に亘って横断面形状が矩形状を成す中空部111′が形成されている。つまり、図8及び図9に示す建具の縦枠11′においては、開口枠10を構成する部分だけでなく収容枠20を構成する部分にも中空部111′が形成されている。
このような縦枠11′には、ブラケット70が配設されている。ブラケット70は、例えばスチールや鉄等の縦枠11′の材料(アルミニウム又はアルミニウム合金)よりも耐火性に優れた材料により形成されるもので、ブラケット本体部70aとブラケット支持部70bとを備えて構成されている。
ブラケット本体部70aは、平板状の板状体を屈曲加工等して構成されている。このブラケット本体部70aは、本体基部71、第1本体折曲部72、第2本体折曲部73及び第3本体折曲部74を備えて構成されている。
本体基部71は、上下方向に沿って延在する平板状部位である。この本体基部71は、収容枠20を構成する縦枠11′の内側見込み面の大部分を覆うことが可能な大きさを有している。
第1本体折曲部72は、本体基部71の上端縁部より左方に向けて延在する平板状部位である。この第1本体折曲部72の室外側端部には上方に向けて延在する第1支持片721が設けられている。この第1支持片721は、平板状部位であり、その中央領域に第1支持孔721aが形成されている。また、第1本体折曲部72における室内外方向(縦枠11′の見込み方向)の中間部分には切欠部722が形成されており、かかる切欠部722よりも室外側には複数(図示の例では2つ)の本体連結孔723が形成されている。
第2本体折曲部73は、本体基部71の室内側端部より左方に向けて延在する平板状部位である。第3本体折曲部74は、本体基部71の下端縁部より左方に向けて延在する平板状部位である。この第3本体折曲部74には、第2支持片741が設けられている。第2支持片741は、第3本体折曲部74の室外側端部より下方に向けて延在している。この第2支持片741は、第1支持片721と同一平面を形成しており、その中央領域に第2支持孔741aが形成されている。このような第2支持片741は、第1支持片721と同様に、収容枠20に室外側から挿入されるシャッタ本体30(図1等参照)の固定支持片30a(図1等参照)に支持ネジ30b(図4参照)を介して螺合されるものである。つまり、ブラケット70は、シャッタ本体30を支持して該シャッタ本体30を収容枠20に収容させるものである。
ブラケット支持部70bは、平板状の板状体を屈曲加工等して構成されている。このブラケット支持部70bは、支持基部75、支持折曲部76及びヒレ部77を備えて構成されている。
支持基部75は、室内外方向が長手方向となる平板状部位である。支持折曲部76は、支持基部75の左端縁部より下方に向けて延在する連結部78に連続するものであり、連結部78の下端縁部より左方に向けて延在する平板状部位である。この支持折曲部76は、上記第1本体折曲部72に載置可能な大きさを有している。尚、支持折曲部76の室内外方向の長さは、連結部78の室内外方向よりも大きく、支持折曲部76の室外側端部は、連結部78の室外側端部よりも室外側に突出しており、かつ支持折曲部76の室内側端部は、連結部78の室内側端部よりも室内側に突出している。かかる支持折曲部76には、複数(図示の例では4つ)の支持連結孔761が形成されている。
ヒレ部77は、支持折曲部76の室外側端部に形成された舌片状部位を下方に屈曲させて形成されたもので、その下方への延在長さは、連結部78の延在長さよりも大きいものである。つまり、ヒレ部77の延在端部である下端部は、支持折曲部76よりも下方に突出している。このヒレ部77の左右方向の長さは、縦枠11′に形成される中空部111′の左右方向の長さよりも小さいものとされている。
このようなブラケット70を次のようにして収容枠20に配設させる。まず、収容枠20を構成する縦枠11′の内側見込み面にブラケット本体部70aを次のように取り付ける。ブラケット本体部70aの第3本体折曲部74を上枠13に載置させた状態で、本体基部71に形成された取付孔711を縦枠11′の図示せぬ貫通孔に一致させる。そして、図示せぬ取付ネジを、取付孔711及び貫通孔を挿通させて螺合させることで、ブラケット本体部70aを縦枠11′に取り付けることができる。
次に、ブラケット支持部70bを次のように取り付ける。ヒレ部77を縦枠11′の中空部111′に進入させて支持折曲部76を第3本体折曲部74の上面に載置させる。この場合、連結部78における支持基部75と連続する部分781が中空部111′の上端面に載置される。そして、支持折曲部76に形成された支持連結孔761のうち、室外側の2つの支持連結孔761を第3本体折曲部74に形成された本体連結孔723に一致させてこれら連結孔にリベット80を挿通させることで、ブラケット支持部70bをブラケット本体部70aに連結させることができる。この場合、ブラケット支持部70bのヒレ部77は、縦枠11′の室外側の見付け面、すなわち中空部111′を形成する部位の室外側見付け面に対向している。
このようにしてブラケット70を収容枠20に左右一対となるよう配設することができる。その後、左右一対のブラケット本体部70aの第2本体折曲部73を跨るように、各第2本体折曲部73の室外側の面に長尺矩形状の収容背板48(図1参照)を固定支持させる。この収容背板48も、ブラケット70と同様に、例えばスチールや鉄等の縦枠11′の材料(アルミニウム又はアルミニウム合金)よりも耐火性に優れた材料により形成されている。
このような図8及び図9に示す建具においては、縦枠11′の中空部111′が該縦枠11′の長手方向の全域に亘って形成されている。またブラケット70は、その一部が該中空部111′の上端面に載置されるとともにヒレ部77が縦枠11′の室外側の見付け面、すなわち中空部111′を形成する部位の室外側見付け面に対向して縦枠11′に配設されている。これにより、ブラケット70のヒレ部77は、収容枠20に配設されるシャッタ本体30の巻取軸32(図5参照)よりも上方側であって、かつ室外側に配置されている。
このような建具が火災等により加熱される場合、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成される縦枠11′等が溶融・軟化することとなるが、シャッタ本体30を支持するブラケット70(ブラケット本体部70a及びブラケット支持部70b)は耐火性に優れた材料により形成されているので、その形態を維持することができる。そして、ヒレ部77が巻取軸32よりも上方側であって縦枠11′の室外側に配置されているので、重量物であるシャッタ本体30が自身の自重により室外側に回転しようとしても、ヒレ部77が対向する見付け面に接触することで、該回転を阻止することができる。しかも、従来のように躯体に補助柱等を設置する必要がなく、躯体構造を変更する必要がない。
従って、上記建具によれば、躯体構造を変更させることなく、火災等により加熱された場合でもシャッタ本体30が脱落することを抑制することができる。
また、上記建具によれば、ブラケット70は、縦枠11′の中空部111′の上端面に一部が載置された状態で収容枠20に配設されているので、縦枠11′の中空部111′の全長に亘って例えばスチール製の補強部材を通過させる必要がなく、建具の重量増や部品点数の増大による製造コストの増大化を防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態、その変形例並びに参考例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく種々の変更行うことができる。
上述した実施の形態及びその変形例では、補強金具50,60を用いてブラケット40を縦枠11に取り付けていたが、本発明においては、補強金具を用いずにブラケットの取付片を縦枠の内側見込み面に取り付けても良い。一般的に、中空部を形成する部位の見込み面である縦枠の内側見込み面は、中空部の存在により火災等の加熱によっても高温になりにくく縦枠の他の部位よりも溶融・軟化しづらい。そのため、補強金具を用いなくてもブラケットを良好に取り付けることができる。
上述した実施の形態では、第1取付片442及び第2取付片443がシャッタ本体30の巻取軸32よりも躯体1側に近接する個所に位置していたが、本発明においては、複数の取付片のうち少なくとも1つが巻取軸よりも躯体に近接する個所に取り付けられていればよいので、第2取付片443だけが巻取軸32よりも躯体1に近接する個所に取り付けられていても良い。
1 躯体、2 開口部、10 開口枠、11 縦枠、111 中空部、12 下枠、13 上枠、14 矩形状開口、20 収容枠、21 天枠、30 シャッタ本体、31 側板、32 巻取軸、33 シャッタ部材、40 ブラケット、41 基部、42 第1折曲部、43 第2折曲部、44 第3折曲部、442 第1取付片、443 第2取付片、444 ヒレ部、50 補強金具

Claims (3)

  1. 左右一対の縦枠と、前記縦枠の下端部同士を連結する下枠と、前記下枠と上下一対となるよう前記縦枠同士を連結する上枠とにより構成され、かつ躯体に形成された開口部に連通する矩形状開口を有する開口枠と、
    前記縦枠の上端部同士を連結する天枠、前記上枠及び前記縦枠により前記開口枠の上方に形成された収容枠と、
    前記矩形状開口を閉塞可能なシャッタ部材を繰り出し可能となるよう巻取軸にて巻取収納するシャッタ本体と
    を備えた建具であって、
    前記縦枠は、前記開口枠を構成する部分において長手方向に沿って延在する中空部を有しており、
    前記縦枠よりも耐火性に優れた材料により形成され、かつ前記縦枠の中空部の上端面に一部が載置されるとともに前記中空部の内部に進入する複数の取付片が取付部材を介して前記縦枠の内側見込み面に取り付けられることで前記収容枠に配設され、更に前記シャッタ本体を支持することで該シャッタ本体を該収容枠に収容させるブラケットを備え、
    前記ブラケットは、複数の取付片のうち少なくとも1つが前記巻取軸よりも前記躯体に近接する個所に取り付けられており、かつ下方に向けて延在するヒレ部が前記中空部に進入して前記縦枠の躯体側の見付け面に対向することを特徴とする建具。
  2. 前記ブラケットは、前記取付片が、前記縦枠よりも耐火性に優れた材料により形成された補強金具と前記縦枠の内側見込み面を挟み込むようにして前記取付部材を介して取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記補強金具は、前記縦枠の見付け方向に沿って延在し、かつ前記上枠に固定部材を介して固定される補強部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の建具。
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