JP6195756B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、開口を形成する枠体と、枠体に回動自在に支持されて前記開口を閉塞可能な開き障子とを有する建具に関する。
開口を形成する枠体としての窓枠と、窓枠に回動自在に支持されて前記開口を閉塞可能な開き障子とを有する建具の中には、何等かの外力の負荷により、開き障子の回動支持されている側と反対の戸先側が垂れ下がる、所謂垂れが生じることを防止する、垂れ止め金具を備えた建具がある(例えば、特許文献1参照)。このような建具は、例えば、開き障子の下框にローラーを備えた垂れ止め金具が備えられ、この垂れ止め金具のローラーが載って転動する垂れ止め受が窓枠の下枠に設けられている。
特許第4486281号公報
近年、断熱性能の向上と意匠性の向上との要求が高まり、従来多かったアルミニウム製枠体や框体を有する建具と異なる合成樹脂製の枠体や框体でなる建具の需要が高まっている。合成樹脂製の枠体や框体は、アルミニウム製の枠体や框体と比べて強度が低いので、枠体や框体が備える中空部に補強部材が設けられているものがあるが、重量やコストが嵩むため、補強部材は少ない方が望ましい。
また、上記のように、開き障子の戸先側が垂れ下がることを防止する垂れ止め金具を支持する垂れ止め受が下枠に設けられている場合には、下枠にて開き障子を支持しなければならないため、強度を補う必要性から補強部材を下枠に備えなければならず、重量やコストを抑えることができないという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、重量やコストを抑えつつも開き障子が垂れ下がることを防止可能な建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、中空部を備えた一対の縦枠及び一対の横枠が枠組みされて開口を形成する合成樹脂製の枠体と、中空部を備えた一対の縦框及び一対の横框が框組みされ、前記開口を閉塞可能に、見付け方向における一方側にて前記枠体に回動自在に支持された合成樹脂製の框体を有する開き障子と、を有し、前記縦枠は、前記中空部内に枠補強部材を備えており、前記枠補強部材は、躯体に固定されており、 前記縦框は、前記中空部内に框補強部材を備え、前記框補強部材に固定されて前記縦框から下方に突出するように設けられ、前記開き障子が前記開口を閉塞した状態にて、見付け方向における他方側が垂れ下がることを防止する垂れ下がり防止部材を備え、前記縦枠は、前記枠補強部材に固定され、前記開き障子が前記開口を閉塞した状態にて前記垂れ下がり防止部材の下方に位置し、前記開き障子の見付け方向における他方側が垂れ下がった際に前記垂れ下がり防止部材が当接されて前記開き障子を支持する受け部材を備えていることを特徴とする建具である。
このような建具よれば、開き障子の縦框に設けられ、開き障子が開口を閉塞した状態にて、見付け方向における他方側、すなわち、枠体に回動自在に支持されている側と反対側が垂れ下がることを防止する垂れ下がり防止部材は、開き障子の見付け方向における他方側が垂れ下がった際には、枠体に備えられた受け部材に当接して開き障子を支持する。このため、たとえ開き障子が垂れ下がったとしても、開き障子が開口を閉塞しているときには、受け部材に及び垂れ下がり防止部材に支持されて開き障子が押し上げられるので、開口を閉塞している状態にて開き障子が垂れ下がることを防止することが可能である。
また、垂れ下がり防止部材が固定されている框補強部材は縦框に備えられており、受け部材が固定されている枠補強部材は、躯体に固定されている縦枠に備えられているので、下枠及び下框には、垂れ下がり防止部材及び受け部材は設けられていない。このため、下枠及び下框には、開き障子を支持するための強度が求められず、框補強部材及び枠補強部材を設ける必要はないので、建具の重量及びコストを低減することが可能である。よって、重量やコストを抑えつつも開き障子が垂れ下がることを防止可能な建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記垂れ下がり防止部材は、前記開き障子が垂れ下がらない状態にて前記受け部材と上下方向に間隔を隔てて対向しており、前記垂れ下がり防止部材の下縁が前記受け部材より下に位置するように垂れ下がった前記開き障子を、前記開口が開放された状態から閉じるときに、前記垂れ下がり防止部材が前記受け部材と接触することを防止するガイド部材が設けられていることが望ましい。
このような建具によれば、垂れ下がり防止部材は、開き障子が垂れ下がらない状態にて受け部材と上下方向に間隔を隔てて対向しているので、開き障子が垂れ下がらない状態、すなわち、開き障子が正常に取り付けられている状態では、枠体に接触することなく滑らかに開閉することが可能である。また、垂れ下がり防止部材の下縁が受け部材より下に位置するように垂れ下がった開き障子を、開口が開放された状態から閉じるときには、ガイド部材により垂れ下がり防止部材が受け部材と接触することが妨げられるので、たとえ開き障子が垂れ下がったとしても、開き障子を閉めるときに垂れ下がり防止部材は受け部材と接触しない。このため、たとえ開き障子が垂れ下がったとしても、開き障子を滑らかに開閉することが可能である。
かかる建具であって、前記ガイド部材は、合成樹脂製のローラーであり、前記垂れ下がり防止部材に設けられ、当該ローラーの下端が、前記垂れ下がり防止部材の下縁より下に位置していることが望ましい。
このような建具によれば、ガイド部材が合成樹脂のローラーなので、ガイド部材と受け部材とが接触する際には、ローラーが転動して受け部材上に乗り上げるので、より滑らかに開き障子を閉じることが可能である。また、ガイド部材の下端は、ガイド部材が設けられている垂れ下がり防止部材の下縁より下に位置しているので、垂れ下がり防止部材が受け部材に近づく際には、必ず合成樹脂製のローラーが先に受け部材と接触する。このため、開き障子を閉めるときに垂れ下がり防止部材が、受け部材に衝突することを防止するとともに、枠体と開き障子との間にて衝撃や音の発生を抑えることが可能である。
かかる建具であって、前記框体の内周側にはガラスが設けられており、前記開き障子を回動支持する支持部と、前記垂れ下がり防止部材とは、見込み方向において、前記ガラスを挟んで互いに反対側に設けられていることが望ましい。
このような建具によれば、框体の内周側にガラスが設けられた開き障子は、全体の重量に対するガラスの重量の割合が大きいので、開き障子が枠体に回動自在に支持された支持部と垂れ下がり防止部材とが見込み方向において、ガラスを挟んで互いに反対側に設けられていることにより、開き障子をより安定した状態にて支持することが可能である。
かかる建具であって、前記枠補強部材、前記框補強部材、前記垂れ下がり防止部材、及び、前記受け部材は、いずれも難燃性または不燃性の部材であることが望ましい。
このような建具によれば、縦枠及び縦框の中空部に備えられた枠補強部材及び框補強部材、垂れ下がり防止部材、受け部材は、いずれも難燃性または不燃性であり、垂れ下がり防止部材は框補強部材に、受け部材は枠補強部材にそれぞれ固定されているので、たとえ建具が火炎等に晒されて加熱されることにより開き障子の支持部分が溶融されて垂れ下がる場合であっても、開き障子を閉じている状態では、難燃性または不燃性の部材により開き障子が支持されるので、開き障子により開口を閉塞した状態を維持することが可能である。
かかる建具であって、前記縦枠と前記横枠とは、各端部が斜めに切断され、前記中空部内に前記枠補強部材が収容された前記縦枠と、前記横枠とが互いの前記端部同士が突き合わされて溶着されており、前記枠補強部材には、当該枠補強部材より下方に突出して、前記枠補強部材の下方への移動を規制する規制部材が固定されていることが望ましい。
このような建具によれば、縦枠と横枠とは、斜めに切断された端部同士が突き合わされて溶着されているので、縦枠の中空部に収容されている枠補強部材を枠体の端部まで配置することはできない。すなわち、縦枠内に設けられた枠補強部材は、枠体が載置されている躯体から上方に離れた状態に位置している。このため、枠補強部材に、当該枠補強部材より下方に突出して、枠補強部材の下方への移動を規制する規制部材が固定されている構成とすることにより、枠補強部材の下方への移動を規制し、枠補強部材に固定された受け部材に垂れ下がり防止部材が当接して開き障子を支持した状態を維持することが可能である。
かかる建具であって、前記規制部材は、前記躯体に当接されることにより前記枠補強部材の下方への移動を規制することが望ましい。
このような建具によれば、規制部材が当接された躯体により、枠補強部材の下方への移動をより確実に規制することが可能である。
かかる建具であって、 前記枠補強部材は、前記枠体とともに固定される枠固定部材により前記躯体と連結されていることが望ましい。
このような建具によれば、枠補強部材は、枠体とともに固定された枠固定部材により躯体と連結されているので、より確実に枠補強部材の下方への移動を規制することが可能である。
かかる建具であって、前記枠体は、前記縦枠に設けられ前記枠体の外周側に開放され長手方向に沿う縦溝部と、前記横枠に設けられ前記枠体の外周側に開放され長手方向に沿う横溝部とが、繋がるように接合されており、前記規制部材は、前記縦溝内にて前記枠補強部材に固定され、当該縦溝部内から前記横溝部内に跨るように配置されることが望ましい。
このような建具によれば、枠体に、繋がって設けられている縦枠の縦溝部内から横枠の横溝部内に跨るように規制部材が配置されているので、規制部材は縦溝部及び横溝部にガイドされる。このため、たとえ開き障子が垂れ下がって枠補強部材にて支持する場合であっても、規制部材が枠補強部材に連結されているため、枠補強部材は捻れることなく確実に開き障子を支持することが可能である。
かかる建具であって、前記横溝部内に配置される前記規制部材の端部は前記横溝部の内方側に折り曲げられていることが望ましい。
このような建具によれば、規制部材は、溝部内に配置される端部が横溝部の内方側に折り曲げられているので、横溝部内にて更にガイドされ、より確実に枠補強部材を支持することが可能である。
本発明によれば、重量やコストを抑えつつも開き障子が垂れ下がることを防止可能な建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る建具を室内側から見た外観姿図である。 建具の縦断面図である。 建具の横断面図である。 図4(a)は、ロック機構の平面図と側面図とを対応させて示した図であり、図4(b)は、図4(a)におけるA方向から見てロック機構の動作を示す図である。 垂れ下がり防止部材と受け部材とを平面図と側面図とを対応させて示した図である。 扉に取り付けられた垂れ下がり防止部材を示す斜視図である。 図7(a)は、垂れ下がり防止部材の平面図であり、図7(b)は、垂れ下がり防止部材の正面図であり、図7(c)は、垂れ下がり防止部材の側面図である。垂れ下がり防止部材を示す斜視図である。 受け部材を平面図と側面図とを対応させて示した図である。 縦枠に取り付けられた受け部材を示す斜視図である。 垂れ下がりが生じた際のローラーの効果を示す縦断面図である。 垂れ下がり防止部材及びガイド部材の第1変形例を示す図である。 垂れ下がり防止部材及びガイド部材の第2変形例を示す図である。 垂れ下がり防止部材及びガイド部材の第3変形例を示す図である。 枠体に設けられた規制部材を示す正面図である。 規制部材を平面図と側面図とを対応させて示した図である。 枠体に取り付けられた支持部材を示す斜視図である。 図17(a)は、規制部材の正面図であり、図17(b)は、規制部材の側面図である。 図18(a)は、規制部材の第1変形例を示す正面図であり、図18(b)は、規制部材の第2変形例を示す正面図であり、図18(c)は、規制部材の第3変形例を示す正面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態では、例えば、室内とテラスなどの室外との境界に設けられ、図1に示すような、開口を形成する枠体10と、当該枠体10に回動自在に支持された開き障子としての扉20を備えた建具1を例に挙げて説明する。
本実施形態の建具1が有する枠体10は、図2、図3に示すように、長手方向に貫通する中空部11a、12aを有する一対の縦枠11、12と長手方向に貫通する中空部13a、14aを有する一対の横枠13、14とが四周枠組みされて形成されている。
扉20は、長手方向に貫通する中空部22a、23a、23bを有する一対の縦框22、23と長手方向に貫通する中空部24a、25aを有する一対の横框24、25が四周框組みされた框体21と、框体21に周縁部が収容されたガラスとしての複層ガラス26と、を有している。
枠体10は建物等の躯体2に固定されており、扉20は、枠体10にて形成され室内外を連通する開口を開閉可能に枠体10に支持されている。
以下の説明においては、建具1を室内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、建具1を構成する各部材については、枠体10及び框体21の面内方向における中央側を内周側、枠体10及び框体21の外側を外周側として示す。
枠体10を構成する、左右の縦枠11、12と上枠13とは、同一の断面形状をなす合成樹脂製の押出成形部材であり、下枠14は、室内側にて躯体との取付部分の形状が、左右の縦枠11、12と上枠13と異なる合成樹脂製の押出成形部材である。左右の縦枠11、12と上下の横枠13、14とは、各々所定の長さにて端部11h、12h、13h、14hが45度に切断され、互いに突き合わされるとともに断面形状が同一の部位同士が溶着されて枠体10を形成している。
左右の縦枠11、12と上枠13が有する各中空部11a、12a、13a内には、各々の長手方向に沿って、長さ方向のほぼ全域に渡るように鉄製の枠補強部材15が設けられている。左右の縦枠11、12と上枠13とに設けられた枠補強部材15は、縦枠11、12、上枠13、及び、下枠14の互いの端部11h、12h、13h、14h同士が突き合わされて溶着される際に溶着用のヒーターと接触しないように、各端部15cが左右の縦枠11、12と上枠13の端11h、12h、13hより内方に奥まって位置するように設けられている。
枠補強部材15は、断面形状がほぼ矩形状をなす各中空部11a、12a、13aを形成する内周側壁部11b、12b、13bと外周側壁部11c、12c、13cの内面にほぼ沿うように、互いに間隔を隔てて設けられる対向板部15aと対向板部15aの一方の端部を連結するように設けられている連結板部15bとを有し、断面形状がコ字状をなしている。
そして、図14、図15に示すように、枠補強部材15は、鉄製の枠固定部材としての枠固定金具16を介して枠体10とともに躯体2に固定されている。より具体的には、枠体10が下方に位置する躯体2の載置面2aに当接、すなわち載置され、左右の縦枠11、12及び上枠13とともに枠補強部材15にビス止めされた枠固定金具16が躯体2に固定されることにより、躯体2と枠補強部材15とが連結されている。
図2、図3に示すように、左右の縦枠11、12、上枠13及び下枠14は各々、枠体10の外周側に突出するヒレ状の固定片11e、12e、13e、14eと、固定片11e、12e、13e、14eが設けられた外周面11f、12f、13f、14fと、外周面11f、12f、13f、14fに設けられた溝部11g、12g、13g、14gと、を有している。固定片11e、12e、13e、14e及び溝部11g、12g、13g、14gは、左右の縦枠11、12、上枠13及び下枠14の長手方向に沿って全長にわたって設けられている。
固定片11e、12e、13e、14eの室内に臨む面と、固定片11e、12e、13e、14eより室内側の外周面11f、12f、13f、14fに躯体2の外周面が当接されて固定される。躯体2の外周面が当接される左右の縦枠11、12、上枠13及び下枠14の外周部には、外周面11f、12f、13f、14fより枠体10の内周側に窪み外周側に開放された縦溝部11g、12gまたは横溝部13g、14gが設けられている。縦溝部11g、12g及び横溝部13g、14gの底をなす部位は、枠補強部材15が収容される中空部11a、12a、13a、14aを形成する外周側壁部11c、12c、13c、14cである。左右の縦枠11、12、上枠13及び下枠14が枠組みされた状態では、固定片11e、12e、13e、14e同士、外周面11f、12f、13f、14f同士、溝部11g、12g、13g、14g同士が、全周にわたって繋がるように構成されている。
枠固定金具16は、固定片11e、12e、13eの室内側と対向して躯体2に固定される躯体固定部16aと、躯体固定部16aから延出されて固定片11e、12e、13eより室内側の外周面11f、12f、13fと対向する外周対向部16bと、外周当接部16bから延出されて縦溝部11g、12gまたは横溝部13gの側壁と対向する側壁対向部16cと、側壁対向部16cから延出されて縦溝部11g、12gまたは横溝部13gの底部と対向する底対向部16dとを有している。すなわち、枠固定金具16は、躯体固定部16aと外周対向部16bとが、枠体10と躯体2との間に介装され、側壁対向部16cと底対向部16dとが縦溝部11g、12gまたは横溝部13gに挿入される。そして、躯体固定部16aが、固定片11e、12e、13とともに躯体2にビスにより固定され、底対向部16dが、外周側壁部11c、12c、13cを介して配置される枠補強部材15にビス40により固定される。このとき、右側の縦枠11には、後述する規制部材50が、枠固定金具16とともに単一の固定具としてのビス40にて枠補強部材15に固定される。躯体2に固定された枠体10の縦枠11、12に設けられた枠補強部材15の下端15cは、下枠14が載置されている躯体2の載置面2aより上方に離れている。
見付け方向における左側の縦枠11には、ヒンジ17を介して扉20が取り付けられている。すなわち、左側に位置する縦框22が吊り元框であり、右側に位置する縦框23が戸先框である。ヒンジ17は、扉20の回動中心となるヒンジ17の軸が、扉20が有する複層ガラス26より室外側に位置するように配置されている。
框体21は、断面形状が同一の合成樹脂製の押出成形部材でなる一対の縦框22、23と一対の横框24、25とが、各々所定の長さにて端部が45度に切断され、互いに突き合わされて溶着されている。縦框22、23及び横框24、25は、断面形状が同じなので、框の形状については、戸先框23を例に挙げて説明し、吊り元框22及び上下の横框24、25については、図中において、同一部位に同一のアルファベットを付して示し説明を省略する。
戸先框23は、室外側に位置する外中空部23aと室内側に位置する内中空部23bとが見付け方向に並ぶように形成されている框本体部23cと、框本体部23cの室外側にて框体21の外周側に延出された外周延出部23dと、框本体部23cの室内側にて框体21の内周側に延出された内周延出部23eと、を有している。
框本体部23cの内周側には室外側に、内周延出部23eと見込み方向に対向するように設けられる押縁30が嵌合される押縁嵌合部23fが設けられている。
図5に示すように、框本体部23cの外中空部23aと内中空部23bとは、框本体部23cの見込み方向におけるほぼ中央に設けられた中央壁部23gにて分けられている。内中空部23bの見付け方向の幅は、外中空部23aの見付け方向の幅より狭く形成されている。内中空部23bの外周側には、外周側に向かって開放された溝部23iが形成されており、溝部23iの外周側の先端には、溝部23iの内側に向かって延出された縁部23jが設けられている。
複層ガラス26は、図3に示すように、内中空部23bの内周側に設けられている内周延出部23eの室内側の部位に、室外側の面の周縁部が当接され、外中空部23aに窪むように設けられた押縁嵌合部23fに嵌合された押縁30と、内周延出部23eとの間に挟持されている。
外中空部23a及び内中空部23b内には各々、鉄製の框補強部材27が設けられている。框補強部材27は、中央壁部23gの室外側の面に沿うように配置される中央補強板部27aと、中央補強板部27aの見付け方向における両端部から見込み方向に沿って延出された延出板部27bとを有し、断面形状がコ字状をなしている。
戸先框23の内中空部23bには、断面形状がコ字状をなす框補強部材27が、中央壁部23gの室内側の面に沿うように中央補強板部27aが配置されて設けられている。
また、戸先框23には、図4に示すように、扉20を閉止したときに戸先框23と対向する右の縦枠12との間にて、扉20が閉止した状態を維持するためのロック機構32が設けられている。ロック機構32は、戸先框23の溝部23iに収容されて、ハンドル31と連結されて下方に延び、当該ハンドル31の操作により上下方向に移動するロッド32aと、ロッド32aの下端側に設けられ溝部23iの先端に設けられた対向する縁部23j間から突出されたロックピン32bと、右の縦枠12の、閉じられた扉20の戸先框23と対向する面12dに設けられ、ロックピン32bと係合可能なピン受け金具32cとを有している。
ピン受け金具32cは、右の縦枠12に取り付けられて、右の縦枠12の、閉じられた扉20の戸先框23と対向する面12dと内周側に間隔を隔てて、閉じられた扉20の戸先框23との間に配置される係合板部32dを有しており、係合板部32dには、係合板部32dの室外側の縁の下部側から室内側に切り欠かれ、見付け方向の中央にて上方に切り欠かれた切り欠き部32eを有している。
このロック機構32は、扉20が開かれた状態でロッド32a及びロックピン32bが、上下方向の移動範囲内において下側に位置している。そして、扉20を閉めることにより、ロックピン32bが、係合板部32dに設けられた切り欠き部32eの室外側に開放された部分から見込み方向の中央側に入り込む。この状態にて、ハンドル31を操作することにより、ロッド32a及びロックピン32b上昇して、切り欠き部32eの室外側が開放されていない部分に移動することにより、ロックピン32bが設けられている扉20の戸先側が、室外側への移動することが規制され扉20がロックされるように構成されている。
また、戸先框23の溝部23iの下端側、すなわち、ロック機構32のロッドより下側には、図1に示すように、扉20の戸先側が垂れ下がることを防止する垂れ下がり防止部材33が設けられている。
垂れ下がり防止部材33は、図5〜図7に示すように、上部側が戸先框23の外中空部23aを形成する内周側の壁部23kに当接されるとともに溝部23iの室内側の縁部23jに架け渡されて固定される固定板部33aと、固定板部33aの上縁から溝部23iの内側に向かって延出された上延出片33bと、固定板部33aの下縁から溝部23iの内側かつ下方に向かって斜めに延出された下延出部33cと、下延出部33cの下端から溝部23iの底をなす面に沿わされて下方に延出された垂設板部33dと、を有する鉄製の部材であり、垂設板部33dは戸先框23から下方に突出するように設けられている。垂れ下がり防止部材33は、壁部23kと見付け方向に隣合う外中空部23aに設けられた框補強部材27に壁部23kを介してビス止めされている。垂れ下がり防止部材33の下端側には、垂れ下がり防止部材33の下縁33eより下方に突出するように設けられたガイド部材としての、合成樹脂製のローラー34が回動自在に設けられている。
そして、垂れ下がり防止部材33の下縁33eを有する垂設板部33d及びローラー34は、見込み方向において複層ガラス26より室内側に設けられている。すなわち、図3に示すように、扉20を回動支持するヒンジ17と、垂れ下がり防止部材33の垂設板部33d及びローラー34は、見込み方向において、複層ガラス26を挟んで互いに反対側に設けられている。
扉20が閉じられた状態にて、垂れ下がり防止部材33と対向する下枠14の戸先側の部位には、図8、図9に示すように、戸先側の縦枠12に設けられた枠補強部材15に固定された鉄製の受け部材35が配置されている。受け部材35は、戸先側の縦枠12の内周側の面に沿って設けられ、縦枠を介して枠補強部材15にビス止めされる止め板部35aと、止め板部35aの下端から延出されて下枠14に載置される受け板部35bと、受け板部35bの室外側に向かって高さが低くなるような傾斜をなすように延出された傾斜部35cとを有している。
枠体10に正常に取り付けられた扉20が閉じられた状態では、受け板部35bの上面35dとローラー34の下端とは、図5に示すように、上下方向に僅かに間隔x1が隔てられており、受け板部35bの上面35dと垂れ下がり防止部材33の下縁33eとの間隔x2は、受け板部35bの上面35dとローラー34の下端との間隔x1より大きく隔てられている。このため、扉20が枠体10に正常に取り付けられた状態にて、扉20を開閉操作しても、垂れ下がり防止部材33及びローラー34が受け板部35bと接触することとはない。
このような建具1が火災などにより火炎に晒され、例えば、扉20を支持しているヒンジ17と枠補強部材15との間に位置する合成樹脂製の枠体10が軟化したり溶融したりすると、ヒンジ17と枠補強部材15との間に隙間が生じ、扉20の戸先側が垂れ下がるおそれがある。このとき扉20が閉じられた状態であれば、戸先側の下端に設けられたローラー34が当接されて戸先側の垂れ下がりを防止することができる。また、火炎の熱により合成樹脂製のローラー34が溶融してしまっても、垂れ下がり防止部材33の下縁33eが受け部材35の上面35dに当接して扉20を支持するので、扉20の戸先側が垂れ下がることを防止することが可能である。このため、建具1が火炎に晒されたとしても、室内外を貫通するような隙間は生じない。
一方、扉20が開いた状態にて、何らかの外力が作用して、扉20の戸先側が垂れ下がり、図10に示すように、垂れ下がり防止部材33の下縁33eが受け部材35の上面35dより下に下がってしまった場合でも、扉20を閉めるときには、ローラー34が受け部材の傾斜部35cに当接された後、その表面を転動して扉20を下枠14と対向する位置に滑らかに移動させ扉20が閉じられるように構成されている。このとき、ローラー34は合成樹脂製なので、鉄製の受け部材35と接触しても金属音の発生を抑えられる。
戸先側の縦枠12には、枠体10が躯体2に固定された状態で、縦枠12に設けられた枠補強部材15の下方への移動を規制する、前述した規制部材50が設けられている。
規制部材50は、図16に示すように、枠体10の右の縦枠12、すなわち戸先側の縦枠12及び下枠14に繋がって設けられた縦溝部12g及び横溝部14g内に配置されている。尚、図16においては、規制部材50の状態を見やすくするために、枠体10を一部破断している。
規制部材50は、縦溝部12g及び横溝部14gの幅より僅かに狭い幅をなす金属製、例えば鉄製の部材である。規制部材50は、図14、図17に示すように、戸先側の縦枠12に設けられた枠補強部材15の下端15c側に外周側壁部12cを介してビス40により固定される枠側固定部51と、枠側固定部51から下方に延出された下方延出部52と、下方延出部52の下縁から見付け方向に延出されて下側の躯体2と対向する躯体対向部53とを有している。
縦溝部12gの底部に当接されている枠側固定部51と繋がっている下方延出部52は上端側にて、縦溝部12gの開放端12i側に向かって延出されおり、縦溝部12gの開放端12iに至った部位から開放端12iに沿うように、縦溝部12g内から横溝部14g内に繋がって設けられている。すなわち、下側の躯体2と対向する躯体対向部53は、下枠14において、躯体2上に載置される外周面14fに凹設された横溝部14gの開放端14i側に位置しているので、枠体10が躯体2の載置面2a上に載置されると、躯体対向部53が下側の躯体2の載置面2aに当接されるか、または、近接した状態にて対向するように配置される。
すなわち、上端側の枠側固定部51が枠補強部材15に固定された規制部材50は、下端側の躯体対向部53が下側の躯体2の載置面2aに当接、または、近接した状態で対向しているので、枠補強部材15が下方に移動する場合であっても、規制部材50が下側の躯体2の載置面2aに当接されて下方への移動が規制される。ここで、枠補強部材15に固定された規制部材50の躯体対向部53が下側の躯体2の載置面2aと当接していない場合には、躯体対向部53と載置面2aとの間隔は、上枠13と上框24とが見込み方向において、重なっている上下方向の幅より小さく設定されている。
本実施形態の建具1によれば、扉20の戸先框23に設けられた垂れ下がり防止部材33は、扉20が枠体10にて形成された開口を閉塞した状態で、扉20の戸先側が垂れ下がっているときには、枠体10に備えられた受け部材35に垂れ下がり防止部材33が当接されるので、扉20が垂れ下がることを防止することが可能である。このとき、垂れ下がり防止部材33が固定されている框補強部材27は戸先框23に備えられており、受け部材35が固定されている枠補強部材15は右の縦枠12に備えられているので、下枠14及び下框25には、垂れ下がり防止部材33及び受け部材35は設けられていない。このため、下枠14及び下框25には、扉20を支持するための強度が要求されず、框補強部材27及び枠補強部材15等を設ける必要はないので、建具1の重量及びコストを低減することが可能である。よって、重量やコストを抑えつつも扉20が垂れ下がることを防止可能な建具1を提供することが可能である。
また、右の縦枠12及び戸先框23の中空部12a、23a、23bに備えられた枠補強部材15、框補強部材27、垂れ下がり防止部材33、及び、受け部材35は、いずれも不燃性の鉄製であり、垂れ下がり防止部材33は框補強部材27に、受け部材35は枠補強部材15にそれぞれ固定されているので、たとえ建具1が火炎等に晒されて加熱されたとしても、扉20が垂れ下がらず、扉20により開口を閉塞した状態を維持することが可能である。
また、垂れ下がり防止部材33は、扉20が垂れ下がらない状態にて受け部材35と上下方向に間隔を隔てて対向しているので、扉20が垂れ下がらない状態、すなわち、扉20が正常に取り付けられている状態では、枠体10等に接触することなく滑らかに開閉することが可能である。
また、開口が開放されて、垂れ下がり防止部材33の下縁33eが受け部材35より下に位置するように垂れ下がった状態にて、扉20を閉じるときには、垂れ下がり防止部材33の下縁33eより下に位置しているローラー34の下端が先に受け部材35と接触する。このため、ローラー34により垂れ下がり防止部材33が受け部材35と接触することが妨げられるので、たとえ扉20が垂れ下がったとしても、扉20を閉めるときに垂れ下がり防止部材33を受け部材35に接触させることなく、扉20を滑らかに閉止することが可能である。
また、ローラー34は合成樹脂製なので、ローラー34と受け部材35とが接触する際には、ローラー34が転動して受け部材35上に乗り上げるので、より滑らかに扉20を閉じることが可能である。
また、框体21の内周側に複層ガラス26が設けられた扉20は、全体の重量に対する複層ガラス26の重量の割合が大きいので、扉20が枠体10に回動自在に支持されたヒンジ17と垂れ下がり防止部材33とが見込み方向において、複層ガラス26を挟んで互いに反対側に設けられていることにより、扉20をより安定した状態にて支持することが可能である。
上記実施形態においては、ガイド部材としてローラー34を垂れ下がり防止部材33に備えた例を示したが、これに限るものではない。例えば、図11に示すように垂れ下がり防止部材の先端を覆う合成樹脂製のキャップ36を設けてもよい。また、図12に示すように、垂れ下がり防止部材33の下端部を曲げた折曲ガイド部33fを設け、下延出部33cの縁33gが受け部材35に接触しないような構成としても構わない。また、火災による垂れ下がりを防止するだけであり、垂れ下がった後に開閉する必要が無ければ、ガイド部材は必ずしも設けられていなくともよい。
また、上記実施形態においては、垂れ下がり防止部材33を戸先框23の溝部23iに設けた例について説明したが、溝部の外側に設けても構わない。このとき、垂れ下がり防止部材は、図13に示すように、外中空部23aを形成する内周側の壁部23kに当接されている固定部33hをそのまま下方に延出した形状としても良い。
本実施形態の建具1が備える枠体10は、縦枠11、12と横枠13、14とは、切り口が45度をなすように切断された端部11h、12h、13h、14h同士が突き合わされて溶着されているので、縦枠11、12の中空部11a、12aに収容されている枠補強部材15を枠体10の端部まで配置することはできない。このため、縦枠13内に設けられた枠補強部材15は、枠体10が載置されている躯体2の載置面2aから上方に離れた状態に位置している。そして、枠補強部材15には、当該枠補強部材15より下方に突出して、枠補強部材15の下方への移動を規制する規制部材50が固定されているので、枠補強部材15の下方への移動が規制され、枠補強部材15に固定された受け部材35に垂れ下がり防止部材33が当接して扉20を支持した状態を維持することが可能である。
建具1は、戸先框23に垂れ下がり防止部材33を備え、下がり防止部材33の受け部材35が枠補強部材15に固定されて、火炎等に晒されて加熱されたとしても、扉20が垂れ下がらず、扉20により枠体10がなす開口を閉塞した状態を維持するように構成されているが、枠補強部材15が下方に移動してしまうと、扉20の戸先框23側が下がって、扉20の上に貫通口が形成されてしまうおそれがある。例えば、建具1が火炎に晒された際に、枠補強部材15が加熱され、枠補強部材15の下端15cが下方に移動するように伸長される熱伸びが発生してしまうおそれがある。このように枠補強部材15に熱伸びが発生したとしても、本実施形態の建具1は、枠補強部材15に固定された規制部材50が躯体2の載置面2aに当接されて、枠補強部材15の下方への移動が規制されることにより、扉20は垂れ下がらない。このため、扉20により開口を閉塞した状態を維持することが可能である。特に、規制部材50は、躯体2の、枠体10が載置される載置面2aに当接されることにより枠補強部材15の下方への移動を規制するので、より確実に枠補強部材15の下方への移動を規制することが可能である。
また、枠補強部材15は、枠固定金具16により躯体2の、戸先側の縦枠12と隣接する部位にも固定されているので、より確実に枠補強部材15の下方への移動を規制することが可能である。また、規制部材50と枠固定金具16とは枠補強部材15に単一のビス40により固定されているので、ビス40の数及び取り付け工数等を削減し安価で施工性に優れた建具1を提供することが可能である。
また、規制部材50の幅より僅かに広い幅をなし、繋がって設けられている、縦枠12の縦溝部12g内と下枠14の横溝部14g内に、規制部材50が設けられているので、規制部材50は縦溝部12g及び横溝部14gにガイドされる。このため、たとえ扉20が垂れ下がって枠補強部材15にて支持する場合であっても、規制部材50が枠補強部材15に連結されているため、枠補強部材15は捻れることなく確実に扉20を支持することが可能である。
上記実施形態においては、規制部材50の躯体対向部53を水平方向に延出された平板状をなしている構成としたが、図18(a)に示すように、躯体対向部53の先端を横溝部14gの内方側、すなわち底部側に折り曲げた折曲部54を有する構成としても良い。この場合には、横溝部14g内にて更にガイドされ、より確実に枠補強部材15を支持することが可能である。
また、上記実施形態においては、枠側固定部51と繋がっている下方延出部52は上端側にて、縦溝部12gの開放端12i側に向かって延出された傾斜部52aを有している。これは、縦溝部12gと横溝部14gとの溶着部は、内部に溶着によるバリが発生するので、バリを切除して規制部材50を設けることになる。このとき、バリは、縦溝部12g及び横溝部14gの、開放端12i、14iより内方側の方がバリが切除しにくく、バリが残ってしまうおそれがある。縦溝部12g及び横溝部14gに残ったバリは規制部材50と干渉するおそれがある。このため、規制部材50を縦溝部12gと横溝部14gの開放端12i、14i側に配置するべく、傾斜部52aを設けているが、バリを縦溝部12g及び横溝部14gの底部側まで切除できれば、図18(b)、図18(c)に示すように、枠側固定部51を鉛直に延出して、枠側固定部51と躯体対向部53とでなる規制部材50や、枠側固定部51と躯体対向部53と折曲部54とでなる規制部材50であっても構わない。また、規制部材50は、図18(d)に示すように、枠側固定部51が下方に延出された板状をなす形態でも構わない。
上記実施形態においては、枠補強部材15、框補強部材27、垂れ下がり防止部材33、及び、受け部材35、規制部材50を、いずれも不燃性の鉄製としたが、これに限らず、難燃性または不燃性の部材であれば構わない。また、耐火性が要求されない場合には、枠体及び框体を構成する合成樹脂より剛性及び強度が高い部材であれば構わない。
上記実施形態においては、ガラス材を2枚の板ガラスを互いに間隔を隔てて対面させて一体に形成した複層ガラス26とした例について説明したが、ガラスは、単板や3枚以上の板ガラスを互いに間隔を隔てて対面させて一体に形成したものであっても構わない。また、ガラス材を構成する板ガラスの組み合わせは、図2に示すような低反射ガラスと網入りガラスに限らず、フロートガラスを含む構成であっても構わない。
上記実施形態においては、枠補強部材15が、金属製の枠固定金具16を介して躯体2に固定されている例について説明したが、枠補強部材15は、金属製の部材を介することなく、難燃性または不燃性の躯体に固定されていてもよい。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、2 躯体、10 枠体、11 縦枠(左の縦枠)、11a 中空部、
12 縦枠(右の縦枠)、12a 中空部、13 上枠、14下枠、15 枠補強部材、
17 ヒンジ、20 扉、21 框体、22 吊り元框(左の縦框)、22a 中空部、
23 戸先框(右の縦框)、23a 外中空部、24 上框(横框)、
25下框(横框)、26 複層ガラス、27 框補強部材、33 垂れ下がり防止部材、
33d 下縁、34 ローラー、35 受け部材、
35d 受け部材の上面

Claims (10)

  1. 中空部を備えた一対の縦枠及び一対の横枠が枠組みされて開口を形成する合成樹脂製の枠体と、
    中空部を備えた一対の縦框及び一対の横框が框組みされ、前記開口を閉塞可能に、見付け方向における一方側にて前記枠体に回動自在に支持された合成樹脂製の框体を有する開き障子と、
    を有し、
    前記縦枠は、前記中空部内に枠補強部材を備えており、
    前記枠補強部材は、躯体に固定されており、
    前記縦框は、前記中空部内に框補強部材を備え、前記框補強部材に固定されて前記縦框から下方に突出するように設けられ、前記開き障子が前記開口を閉塞した状態にて、見付け方向における他方側が垂れ下がることを防止する垂れ下がり防止部材を備え、
    前記縦枠は、前記枠補強部材に固定され、前記開き障子が前記開口を閉塞した状態にて前記垂れ下がり防止部材の下方に位置し、前記開き障子の見付け方向における他方側が垂れ下がった際に前記垂れ下がり防止部材が当接されて前記開き障子を支持する受け部材を備えていることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記垂れ下がり防止部材は、前記開き障子が垂れ下がらない状態にて前記受け部材と上下方向に間隔を隔てて対向しており、
    前記垂れ下がり防止部材の下縁が前記受け部材より下に位置するように垂れ下がった前記開き障子を、前記開口が開放された状態から閉じるときに、前記垂れ下がり防止部材が前記受け部材と接触することを防止するガイド部材が設けられていることを特徴とする建具。
  3. 請求項2に記載の建具であって、
    前記ガイド部材は、合成樹脂製のローラーであり、
    前記垂れ下がり防止部材に設けられ、当該ローラーの下端が、前記垂れ下がり防止部材の下縁より下に位置していることを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって、
    前記框体の内周側にはガラスが設けられており、
    前記開き障子を回動支持する支持部と、前記垂れ下がり防止部材とは、見込み方向において、前記ガラスを挟んで互いに反対側に設けられていることを特徴とする建具。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の建具であって、
    前記枠補強部材、前記框補強部材、前記垂れ下がり防止部材、及び、前記受け部材は、いずれも難燃性または不燃性の部材であることを特徴する建具。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の建具であって、
    前記縦枠と前記横枠とは、各端部が斜めに切断され、
    前記中空部内に前記枠補強部材が収容された前記縦枠と、前記横枠とが互いの前記端部同士が突き合わされて溶着されており、
    前記枠補強部材には、当該枠補強部材より下方に突出して、前記枠補強部材の下方への移動を規制する規制部材が固定されていることを特徴とする建具。
  7. 請求項6に記載の建具であって、
    前記規制部材は、前記躯体に当接されることにより前記枠補強部材の下方への移動を規制することを特徴とする建具。
  8. 請求項6または請求項7に記載の建具であって、
    前記枠補強部材は、前記枠体とともに固定される枠固定部材により前記躯体と連結されていることを特徴とする建具。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の建具であって、
    前記枠体は、前記縦枠に設けられ前記枠体の外周側に開放され長手方向に沿う縦溝部と、前記横枠に設けられ前記枠体の外周側に開放され長手方向に沿う横溝部とが、繋がるように接合されており、
    前記規制部材は、前記縦溝内にて前記枠補強部材に固定され、当該縦溝部内から前記横溝部内に跨るように配置されることを特徴とする建具。
  10. 請求項9に記載の建具であって、
    前記横溝部内に配置される前記規制部材の端部は前記横溝部の内方側に折り曲げられていることを特徴とする建具。
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