JP6236285B2 - 防火引戸 - Google Patents

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Description

本発明は、建物開口部に設ける上吊り式の防火引戸に関する。
従来、防火引戸としては、例えば下記特許文献1に見られるように、戸体または枠体の間に四周に亘って熱膨張耐火材を設け、火災時に熱膨張耐火材を膨張させて戸体と枠体との間を閉塞して、戸体と枠体との間から炎や煙が入り込むことを防止し得るようにしたものが知られている。
特開平11−36740号公報
最近は、防火引戸においてもその意匠性が求められており、防火引戸の中央に採光窓を設けたり、その窓部を額部により装飾することが必要となっている。
しかしながら、防火引戸の中央に採光窓を設け、その縁を額部で覆って装飾すると、引戸のパネルよりも装飾のための額部が見込み方向に大きく突出してしまい、引戸の開閉のためには、召合せ部に開閉時に額部が通過するのに十分な間隔を設ける必要があり、召合せ部を熱膨張材で閉塞することが難しかった。
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、引戸において、召合せ部に間隔が存在しても、火災時に、熱膨張材により召合せ部の間隔を塞ぐことを可能にするとともに、召合せ部の間隔を塞ぐ熱膨張材と戸体の下部を塞ぐ熱膨張材とを連続して防火ラインを構成することのできる防火引き戸を提供することを目的とする。
本発明の防火引戸は、戸体と、枠体と、戸体の召合せ部に、閉鎖時に室内外方向に対向する面に向かって突出するように設けられる召合せ凸部と、戸体の下端若しくは枠体の枠の戸体の下端に対向する箇所に設けられる下部熱膨張耐火材と、召合せ凸部もしくは召合せ凸部に対向する面に設けられる召合せ部熱膨張耐火材と、下枠の上面に設けられる召合せ下部熱膨張耐火材と、を備え、召合せ下部熱膨張耐火材は、平面視で少なくとも下部熱膨張耐火材と召合せ部熱膨張耐火材とを連続して含む範囲に亘って設けられることを特徴とする。

本発明によれば、額縁が設けられていること等によって、召合せ部に間隔が必要となる場合であっても、火災時に、召合せ部を熱膨張材により閉鎖できるとともに、召合せ部を閉鎖する熱膨張材と戸体の下部を閉塞する熱膨張材とを連続して防火ラインとすることできる。
本発明の実施形態に係る防火引戸の外観図である。 本発明の実施形態に係る防火引戸の外観図(図1)におけるA−A縦断面図である。 本発明の実施形態に係る防火引戸の外観図(図1)におけるB−B横断面図である。 本発明の実施形態に係る防火引戸の上枠と片引戸の上部との間の防火構造を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る防火引戸の下枠と片引戸の下部との間の防火構造を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る防火引戸の右縦枠と片引戸の戸先部との間の防火構造を示す横断面図である。 本発明の実施形態に係る防火引戸の左縦枠と片引戸の戸尻部との間の防火構造を示す横断面図である。 本発明の実施形態に係る防火引戸の召合せ部下方の下枠に配置された熱膨張耐火材を示す図である。
(全体の構成)
本発明の防火引戸を、図1に示す、壁等に設けられた開口の左半分をパネル等により壁体2として構成し、右半分を上吊り式の片引戸3により開閉する引戸の例を挙げて説明する。
なお、本発明の防火引戸は、壁等に設けられた開口を2枚の引体により開閉する引き違い戸にも適用できる。
枠体1は、アルミニウム合金の押出形材からなり、片引戸3を開閉可能に吊持するために開口の上側に配置された上枠11と、片引戸3の下端を案内するために開口の下側に配置された下枠12と、開口の右側に配置され片引戸3の戸先部に対向する右縦枠13と、開口の左半分を覆う壁体2の右側に設けられ片引戸3の戸尻部に対向する左縦枠14(方立)とから構成され、枠体1により開口部が形成されている。
片引戸3の略中央には、室外の光を室内に採り込むための採光窓部35が設けられており,採光窓部35を構成するガラス351の四周は、額部352が設けられている。
図2〜8により、本発明の防火引戸について、以下に詳細に説明する。
(枠体の構成)
図2に示されるように、上枠11は、壁等に固定するための固定片部111a及び固定片部111aから室外側に水平に延びる水平片部111bとからなる上端枠部材111と、上端枠部材111の室内側下面に固定され、その下方室外側に片引戸3の吊車37が走行するレール112aが形成された上主枠部材112と、上端枠部材111の室外側端部から垂下するように支持され、その下端に片引戸3の上部室外側面に当接する上気密材113aを有する上前枠部材113と、上主枠部材112の下方に支持される中空矩形状の上開口枠支持部材114と、上開口枠支持部材114に支持され、片引戸3により開閉される開口部の上辺を構成する上開口枠部材115と、上主枠部材112と上前枠部材113とを連結する上枠連結部材116とからなり、それらを組み合わせてボックス状に構成されている。
そして、ボックス状の上枠11の内部には、片引戸3を開閉駆動するための開閉手段5が、上枠補強部材117を介して上主枠部材112に取り付けられた開閉手段支持部材118により支持固定されている。
図4に示されるように、開口部の上辺を構成する上開口枠部材115の室外側は延設されて高さの異なる外立上片115a及び内立上片115bが室内外方向に位置をずらせて形成されており、外立上片115a及び内立上片115bとそれらを結ぶ底辺部115cとにより、片引戸3の上框枠331と協働して屈曲路からなる折返し81を構成する折返し溝部115dが形成されている。そして、外立上片115a及び内立上片115bの上端部室外側には、それぞれ室外側に向けて片引戸3の上部室内側面に当接する上気密材115e、115fが設けられている。
図2に示されるように、下枠12は、中空部を有する下主枠部材121からなり、下主枠部材121の下面には下枠12を固定するためのアングル材122がネジ等により固定されている。下主枠部材121の室外側上面には、ステンレス製の靴ずり123aが固定されている。また、下主枠部材121の室内外方向中央付近には下気密材取付部材124が固定され、下気密材取付部材124の室外側には片引戸3の下部室内側面に当設する下気密材126が装着されている。下主枠部材121の室内側上面には、開口部の下辺を構成する下開口枠部材127が固定され、その上面にはステンレス製の靴ずり123bが固定されている。
図3に示されるように、右縦枠13は、断面中空矩形の右主枠部材131と、右主枠部材131の室内側内方に固定された右開口枠支持部材132と、右開口枠支持部材132に支持されて開口部の右辺を構成する右開口枠部材133とから構成されている。
右主枠部材131の中空矩形の内部にはスチール補強材131a、131bが固定されており、片引戸3の戸先部に対向する面には閉鎖時に片引戸3の戸先側端部に当接して片引戸3との間を気密する右気密材131c、131dが室内側及び室外側の縦方向に2条設けられている。
左縦枠14は、壁体2の右側端部に固定される左主枠部材141と、左主枠部材141の内方に固定された左開口枠支持部材142と、左開口枠支持部材142に支持されて開口部の左辺を構成する左開口枠部材143とから構成されている。
図7に示すように、開口部の左辺を構成する左開口枠部材143の室外側は延設されて延設片143aが形成されており、その室外側端部に片引戸3の戸尻部室内面に当接する左気密材143cが装着されるとともに、延設片143aの室外側端部から戸尻方向に屈曲されて屈曲片143bが形成されている。延設片143a及び屈曲片143bを含む左開口枠部材143と左主枠部材141とにより、片引戸3の召合せ框枠334と協働して屈曲路からなる煙返し82を構成する煙返し凹部143dが形成されている。
(片引戸の構成)
図2、3に示されるように、片引戸3は、断面U字状の上樹脂フレーム31a、下樹脂フレーム31b、右樹脂フレーム31c、及び、左樹脂フレーム31dを上下左右の四周に組んでなるフレーム枠の表裏面を鋼板32a、32bにより覆ってなるパネルにより構成されている。
パネルの略中央には、採光窓部35が設けられ、採光窓部35のガラス351の四周に配置された額部352は、パネルに対して、室内外方向に寸法L分だけ突出しており、そのため窓の開閉時に額部352が左縦枠14に干渉しないようパネルの室内側面と左縦枠14の室外側端には間隔Mが設けられている。
パネルを構成する樹脂フレームのうち上樹脂フレーム31a,右樹脂フレーム31c、及び,左樹脂フレーム31dは、U字状の開口を片引戸3の内方に向けてあり、鋼板32a、32bの上端及び左右端は上樹脂フレーム31a,右樹脂フレーム31c、及び,左樹脂フレーム31dの外周に沿うように屈曲され、パネルの各端面において、鋼板32a、32bと各樹脂フレーム31a,31c、31dと各樹脂フレーム31a,31c、31d内方に配置される各スチール補強材34a、34c、34dがネジ等により結合固定されている。
下樹脂フレーム31bは、U字状の開口を下方に向けてあり、鋼板32a、32bの下端は下樹脂フレーム31bの下端を覆うように屈曲されている。
そして、パネルの上下左右端面に、上框枠331、下框枠332、右框枠333、及び、召合せ框枠334が固定されて片引戸3が形成されている。
図4に示されるように、上框枠331は、上樹脂フレーム31a及び上スチール補強材34aにネジ等により固定される本体部331aと本体部331aより室内側に延設する水平片331bと水平片331bの室内側端から下方に垂下してなる垂下片331cとから形成され、垂下片331cの下端は上枠11に形成された折返し溝部115d内に位置して屈曲路から成る折返し81を構成している。また、垂下片331cの室内側面には上開口枠部材115の内立上片115bに設けられた上気密材115fが当接している。
片引戸3の上部室内側面には上補助材335が固定されており、上補助材335の室内側面には上開口枠部材115の外立上片115aに設けられた上気密材115eが当接している。
図2に示されるように、上框枠331の上面にはボルト等でハンガー36が固定され、ハンガー36の上端には、ボックス状の上枠11内に設けられたレール112a上を走行する吊車37が設けられている。吊車37は、開閉手段5によってレール112a上を左右方向に走行する。
図5に示されるように、下框枠332は下向きに開口するU字状をしており、下樹脂フレーム31bの下向きに開口したU字状の内に下框ステンレス補強材39を挟んで配置されて、ネジ等により下樹脂フレーム31b及び下スチール補強材34bと連結固定されており、下框枠332の下向きに開口したU字状の部分により、下枠12に立設されたガイドローラ125に案内される案内溝38が構成されている。
また、下框枠332の室外側下端及び室内側下端には、左右方向に沿って上方へ向かう外係止部332a及び内係止部332bが形成されており、外係止部332a及び内係止部332bには、気密断熱材332c,332dを介して鋼板32a、32bに覆われた下樹脂フレーム31bの室外側及び室内側の下端がそれぞれ係止されている。
図6に示されるように、右框枠333は右樹脂フレーム31c及び右スチール補強材34cに対して、熱膨張耐火材70a,70bを挟んでネジ等により連結固定されている。
図7に示されるように、召合せ框枠334は、ネジ等により左樹脂フレーム31d及び左スチール補強材34dに連結固定される本体部334aと、本体部334aから左縦枠14に向かって延設するカギ状片334bと、カギ状片334bの室内側端部を戸先側に屈曲してなる屈曲片334cを備えてなり、屈曲片334cは左開口枠部材143に形成された煙返し凹部143d内に位置して屈曲路から成る煙返し82を構成している。召合せ框枠334のカギ状片334bの室内側面には、左縦枠14に当接する左気密材334hが配置されている。
また、片引戸3の戸尻部の室内側面には、召合せ補助材336が固定されている。召合せ補助材336は中空矩形の本体部336aと本体部336aの一辺より延びる取付部336bとから構成されており、取付部336bが片引戸3の戸尻部端面に固定され、中空矩形の本体部336aが左縦枠14に向かって突出している。召合せ補助材336の本体部336aの室内側面には、左開口枠部材143の延設片143aに設けられた左気密材143cが当接している。
このように、召合せ框枠334の室内側に左縦枠14に向かって延設するカギ状片334bを設けることや片引戸3の戸尻部の室内側面に左縦枠14に向かって突出するように召合せ補助材336を固定することにより、片引戸3の戸尻部に、閉鎖時に室内外方向に対向する左縦枠14の室外側面に向かって突出する召合せ凸部を形成して、片引戸3の開閉に際して左縦枠14に採光窓部35の額部352が干渉することを防ぎながら片引戸3の召合せ部の気密を可能にしている。
なお、本発明の実施の形態においては、片引戸3の戸尻部の召合せ補助材336は別体として構成されているが、これを召合せ框枠334に一体的に形成してもよい。さらに言えば、召合せ凸部は、召合せ框枠334の室内側に延設するカギ状片334bと片引戸3の戸尻部の室内側面に設けられる召合せ補助材336のいずれか一方でも両方でも良い。
また、本発明の実施の形態においては、片引戸3により開閉される引戸の例を挙げて片引戸3の戸尻部に召合せ凸部を形成しているが、引戸として引き違い戸を採用する際には、引戸に設けられる額部の構成等に応じて左右いずれの引戸の戸尻部にも召合せ凸部を設けることができ、又、両方の引戸の戸尻部に設けることもできる。
(片引戸上部の防火構造)
図4に示されるように、片引戸3の上框枠331の本体部331aと水平片331bの下面及び垂下片331cの室外側面に沿って、水平部61a及び垂下部61bよりなるステンレス補強材61が配置されている。
ステンレス補強材61は、その垂下部61bの下端が上框枠331の垂下片331cの下端に形成された係止溝331dに係止され、水平部61aの中央部付近がリベットにより上框枠331の水平片331bに固定されている。ステンレス補強材61の水平部61aの室外側は上框枠331の本体部331aと上樹脂フレーム31aに沿って屈曲された鋼板32bの上端面との間に挟まれて、上框枠331とともに上樹脂フレーム31a及び上スチール補強材34aにネジ等により連結固定されている。
なお、ステンレス補強材61の水平部61aと鋼板32b上面との間には、防水テープ331eが配置されている。
上枠11の上開口枠部材115の室外側端部に形成された折返し溝部115dの底辺部115cには、上部熱膨張耐火材71が設置されると共に、上主枠部材112の折返し溝部115dの上方付近に上部熱膨張耐火材72が設置されている。
片引戸3上部の上記構成により、火災時に室外側より火炎が接近して片引戸3のアルミニウム合金製の上框枠331が熔解しても、その下面にはステンレス補強材61が配置されているので、開口部の上部において室外側と室内側が直接連通することを防止できる。そして、ステンレス補強材61は、片引戸3の鋼板32b及び上スチール補強材34aに連結固定されているので、上框枠331の溶解により落下することなく、引戸の上部における連通の防止を維持することができる。
また、折返し溝部115dの底辺部115cに設置された上部熱膨張耐火材71と上主枠部材112の下面に設置された上部熱膨張耐火材72が火炎の熱により膨張して、片引戸3の上框枠331と上枠11との間に形成された屈曲路から構成される折返し81においてステンレス補強材61を包み込むように充満することによって、室内側と室内側の連通を確実に防止し、火炎や煙の侵入を防ぐことができる。
さらに、火炎により、片引戸3の樹脂製の吊車37等が溶解して片引戸3がレール112aから脱落しても、ステンレス補強材61の室内側端部の垂下部61bが室外側からの火炎を直接受けることのない上開口枠部材115の折返し溝部115dに係止されるので、片引戸3が室外側に倒れることを防止することができる。
(片引戸下部の防火構造)
図5に示されるように、片引戸3の下框枠332は下方に開口するU字状をしており、その下方端部には下方に開口する耐火材取付溝332e、332fが左右方向に沿って室内側及び室外側の2条に形成されており、少なくとも室内側の耐火材取付溝332fには、長尺の下部熱膨張耐火材73bが挿入されている。
片引戸3下部の上記構成により、火災時に室外側より火炎が接近した場合には、片引戸3の下框枠332の耐火材取付溝332e、332fに設けられた下部熱膨張耐火材73a、73bが膨張して片引戸3の下部と下枠12との間を塞ぐことができ連通を確実に防止して、炎や煙の侵入を防止することができる。
(片引戸戸先部の防火構造)
図6に示されるように、片引戸3の右框枠333の戸先側端面には、外方に開口する耐火材取付溝333a、333bが上下方向に沿って室内側及び室外側の2条に形成されており、少なくとも室内側の耐火材取付溝333bには、長尺の戸先部熱膨張耐火材74bが挿入されている。
片引戸3の戸先部の上記構成により、火災時に室外側より火炎が接近した場合には、片引戸3の右框枠333の耐火材取付溝333a、333bに設けられた戸先部熱膨張耐火材74a、74bが膨張して片引戸3の戸先部と右縦枠13との間を塞ぐことができ、連通を確実に防止して、炎や煙の侵入を防止することができる。
さらに、戸先部熱膨張耐火材74a、74bと下部熱膨張耐火材73a、73bとを連続させることにより、片引戸3の下部と戸先部との連続した防火ラインを形成することができる。
(片引戸戸尻部の防火構造)
図7に示されるように、片引戸3の召合せ框枠334の本体部334aの内方面及び屈曲片334cの室外側面には、本体部62a及び屈曲部62bよりなるステンレス補強材62が配置されている。屈曲部62bの先端は、召合せ框枠334の屈曲片334cに設けられた係止溝334dに係止されており、ステンレス補強材62の本体部62aは召合せ補助材336の取付部336bと召合せ框枠334の本体部334aとの間に配置され、召合せ框枠334と召合せ補助材336と共に左樹脂フレーム31d及び左スチール補強材34dにねじ等により連結固定されている。
なお、ステンレス補強材62と召合せ補助材336の本体部336aとの間には、気密断熱材334e、334f、334gが配置されている。
一方、左縦枠14の煙返し凹部143dを構成する左主枠部材141から左開口枠部材143の延設片143aに沿って断面L字状のステンレス補強材63が配置されており、左主枠部材141にネジ等で固定されている。
召合せ補助材336の室内側面には左縦枠14の左開口枠部材143の屈曲片143bに向けて召合せ部熱膨張耐火材75が配置され、左縦枠14の左主枠部材141の室外側面には召合せ框枠334の屈曲片334cに向けて召合せ部熱膨張耐火材76が配置され、さらに、召合せ框枠334のカギ状片334bの底部には召合せ部熱膨張耐火材77が配置され、3つの召合せ部熱膨張耐火材75、76、77が煙返し82を囲むように配置されている。
片引戸3の戸尻部の上記構成により、火災時に室外側より火炎が接近して片引戸3のアルミニウム合金製の召合せ框枠334が熔解しても、その内面にステンレス補強材62が配置されているので、引戸の戸尻部において室外側と室内側が直接連通することを防止できる。
そして、ステンレス補強材62は、片引戸3の鋼板32b及び左スチール補強材34dに連結固定されているので、召合せ框枠334の溶解により脱落することなく、開口部の召合せ辺における連通の防止を維持することができる。
さらに、左縦枠14の煙返し凹部143dを構成する左主枠部材141から左開口枠部材143の延設片143aにステンレス補強材63を設けたので、室内側からの火炎に対しても室内側と室内側の連通を防止して延焼を防ぐことができる。
また、召合せ補助材336の室内側面に配置された召合せ部熱膨張耐火材75及び左縦枠14の左主枠部材141の室外側面に配置された召合せ部熱膨張耐火材76が火炎の熱により膨張して、召合せ部における室内外の連通を防止するとともに、片引戸3の召合せ框枠334と左縦枠14との間に形成された屈曲路から構成される煙返しにおいてステンレス補強材62及びステンレス補強材63を包み込むように3つの召合せ部熱膨張耐火材75,76、77が充満することによって、室内側と室内側の連通を確実に防止し、火炎や煙の侵入を防ぐことができる。
火炎により、片引戸3の樹脂製の吊車37等が溶解して片引戸3がレール112aから脱落しても、ステンレス補強材62の室内側端部の屈曲部62bが、室外側からの火炎を直接受けることのない左開口枠部材143の煙返し凹部143dに係止されるので、片引戸3が室外側に倒れることを防止することができる。
(片引戸召合せ部下面の防火構造)
図8に示されるように、下枠12上に、平面視で少なくとも片引戸3の下框枠332に設けた下部熱膨張耐火材73bの位置と召合せ補助材336の室内側面に設けた召合せ部熱膨張耐火材75の位置とを連続して含む形状の召合せ下部熱膨張耐火材78がねじ等により固定されている。なお、下部熱膨張耐火材73bと連続させる召合せ部の熱膨張耐火材は左縦枠14の左主枠部材141の室外側面に設けた召合せ部熱膨張耐火材76でもよい。
片引戸3の召合せ部下面の上記構成により、防火引戸に採光窓部35や額部352を設けることによって召合せ部に間隔が生じても、熱膨張耐火材による召合せ部の閉塞を可能にするとともに、召合せ下部熱膨張耐火材により、片引戸3の召合せ下部と下枠12上面との隙間を閉塞しながら下部熱膨張耐火材73bと召合せ部熱膨張耐火材75とを連続させることができるので、片引戸3と枠体1との間に炎や煙の入り込む隙間を生じるのを防止できる。
また、召合せ下部熱膨張耐火材78を下枠12の上面に取付けることにより、防火引戸に設けられる採光窓部35の額部352の大きさ、すなわち下部熱膨張耐火材73bと召合せ部熱膨張耐火材75の間隔が変化しても、召合せ下部熱膨張耐火材78大きさや形状を変更するだけで両者を連続することができる。さらに、召合せ下部熱膨張耐火材78の取付や片引戸3の召合せ部下面とのクリアランスの確保が容易である。
以上のように、本発明の防火引戸は、戸体の召合せ部に、閉鎖時に室内外方向に対向する面に向かって突出するように召合せ凸部を設けるとともに、召合せ凸部もしくは召合せ凸部に対向する面に設けられる召合せ部熱膨張耐火材を設けたので、採光窓部の額部を設けること等によって召合せ部の間隔があっても、召合せ部の熱膨張耐火材の配置を可能にすることができる。
また、召合せ部熱膨張耐火材と戸体の下端若しくは下枠上の戸枠の下端に対向する箇所に設けられる下部熱膨張耐火材とを平面視で少なくとも連続して含む範囲に亘って召合せ下部熱膨張耐火材が設けられているので、召合せ部熱膨張耐火材と片引戸の下部の下部熱膨張耐火材とを連続した防火ラインを形成することができる。
1 枠体
11 上枠
111 上端枠部材
111a 固定片部
111b 水平片部
112 上主枠部材
112a レール
113 上前枠部材
113a 上気密材
114 上開口枠支持部材
115 上開口枠部材
115a 外立上片
115b 内立上片
115c 底辺部
115d 折返し溝部
115e、115f 上気密材
116 上枠連結部材
117 上枠補強部材
118 開閉手段支持部材
12 下枠
121 下主枠部材
122 アングル材
123a、123b 靴ずり
124 下気密材取付部材
125 ガイドローラ
126 下気密材
127 下開口枠部材
13 右縦枠
131 右主枠部材
131a、131b スチール補強材
131c、131d 右気密材
132 右開口枠支持部材
133 右開口枠部材
14 左縦枠
141 左主枠部材
142 左開口枠支持部材
143 左開口枠部材
143a 延設片
143b 屈曲片
143c 左気密材
143d 煙返し凹部
2 壁体
3 片引戸
31a 上樹脂フレーム
31b 下樹脂フレーム
31c 右樹脂フレーム
31d 左樹脂フレーム
32a、32b 鋼板
331 上框枠
331a 本体片
331b 水平片
331c 垂下部
331d 係止溝
331e 防水テープ
332 下框枠
332a 外係止部
332b 内係止部
332c,332d 気密断熱材
332e、332f 耐火材取付溝
333 右框枠
333a、333b 耐火材取付溝
334 召合せ框枠
334a 本体部
334b カギ状片
334c 屈曲片
334d 係止溝
334e、334f、334g 気密断熱材
334h 左気密材
335 上補助材
336 召合せ補助材
336a 本体部
336b 取付部
34a 上スチール補強材
34b 下スチール補強材
34c 右スチール補強材
34d 左スチール補強材
35 採光窓部
351 ガラス
352 額部
36 ハンガー
37 吊車
38 案内溝
39 下框ステンレス補強材
5 開閉手段
61 ステンレス補強材
61a 水平部
61b 垂下部
62 ステンレス補強材
62a 本体部
62b 屈曲部
63 ステンレス補強材
70a、70b 熱膨張耐火材
71、72 上部熱膨張耐火材
73a、73b 下部熱膨張耐火材
74a、74b 戸先部熱膨張耐火材
75〜77 召合せ部熱膨張耐火材
78 召合せ下部熱膨張耐火材
81 折返し
82 煙返し

Claims (1)

  1. 戸体と、枠体と、
    戸体の召合せ部に、閉鎖時に室内外方向に対向する面に向かって突出するように設けられる召合せ凸部と、
    戸体の下端若しくは枠体の枠の戸体の下端に対向する箇所に設けられる下部熱膨張耐火材と
    召合せ凸部もしくは召合せ凸部に対向する面に設けられる召合せ部熱膨張耐火材と、
    下枠の上面に設けられる召合せ下部熱膨張耐火材と、を備え、
    召合せ下部熱膨張耐火材は、平面視で少なくとも下部熱膨張耐火材と召合せ部熱膨張耐火材とを連続して含む範囲に亘って設けられ
    とを特徴とする防火引戸。
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