JP6664295B2 - 防火サッシ - Google Patents

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Description

本発明は、建物開口部に配置される防火サッシに関する。
従来、建物開口部に配置される上げ下げ式の建具として、枠体の上方位置に外障子を固定して、枠体の下方位置に形成される開口を内障子によって開閉自在にする上げ下げ式の建具が公知となっている。
特開2001−65256号公報
前記特許文献1の建具は、例えば外障子の框体は、断熱性向上のために、アルミ形材等の金属材料により形成された室外側部材と樹脂材料により形成された室内側部材から構成され、縦框の内周面に横框の端面を突き合わせて四周に組んで形成されている。
このような建具は、縦框の上下端部に樹脂製のキャップが装着されて保護されることがあるが、火災時には、樹脂製のキャップは早期に溶融して形状を保つことが困難になり、キャップが存在していた縦框の端部や縦框と横框との当接部分に室内外に貫通する隙間が生じてしまい、該隙間を通って炎や煙が侵入する可能性があった。
また、キャップが溶融することにより縦框が煙突状になり、縦框の内部を通って煙が室内に侵入する可能性があった。
本発明は、上記の事情を鑑み、縦框の端部に樹脂製のキャップを装着してなる建具において、火災時にキャップの溶融によって生じる隙間の発生を防止して、室内外の炎や煙の連通を抑制することを目的とする。
本発明は、建物開口部に配置される枠体と、枠体内に配置される障子を備え、障子は、室外側のアルミ形材と室内側の樹脂形材とで形成された縦框の内周面に、中空部を有するアルミ形材を備える横框の端部を当接させて框組してあり、縦框の端面は樹脂製の端部キャップにより覆われているとともに、横框のアルミ形材の端部の少なくとも一部は、縦框の端面を覆う樹脂製の端部キャップに対向しており、横框のアルミ形材の中空部内には、樹脂製の端部キャップに向けて発泡する加熱発泡材が配置されていることを特徴とする。
本発明により、火災時に、キャップが溶融することによる隙間の発生を抑制することができ、火災の延焼を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る防火サッシを室内側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る防火サッシの縦断面図であり、内障子により開閉される下方位置を左縦枠部分に示し、外障子が固定される上方位置を右縦枠部分に示している。 本発明の実施形態に係る防火サッシの横断面図である。 本発明の実施形態に係る防火サッシの外障子を下方から見た斜視図であり、(a)は室内側下方からみた斜視図であり、(b)は室外側下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る防火サッシの外障子の縦框下端に固定される下端キャップの図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は正面図である。 本発明の実施形態に係る防火サッシの端部の図であり、(a)は横断面図であり、(b)は縦断面図である。 本発明の実施形態に係る防火サッシの端部の図であり、(a)は縦面図であり、(b)はつぶれ防止部材の端部の斜視図である。
本発明の実施形態に係る防火サッシを、図面を参照して説明する。
(全体の構成)
本発明の実施形態に係る防火サッシは、図1に示すように、建物開口部に設置される枠体1と、枠体1の室外側に配置される外障子3と、枠体1の室内側を上下方向に上げ下げ開閉自在に配置される内障子2とからなる上げ下げ窓として構成されている。
枠体1は、図2,3に示すように、上枠11、下枠12及び左、右縦枠13,14を四周に組んでなり、内、外障子2,3は、上框21,31、下框22,32、左縦框23,33(図示はない。)及び右縦框24,34を四周に組んでその内周にパネル体が嵌め込まれてなり、外障子3は、枠体1の室外側上方部位に固定されているとともに、内障子2は、枠体1の室内側において上下動自在に配置されている。
本実施形態の防火サッシにおいては、外障子3のさらに室外側であって、枠体1の下方部位を覆うように、網戸4が配置されている。
なお、本発明の防火サッシは、枠体に対して外障子が固定される上げ下げ窓に限るものではなく、内障子が固定されるものでも良いし、内障子と外障子が共に上げ下げ自在に配置されているものなど、どのようなサッシであってもよい。
(枠体の構成)
−上枠−
枠体1を構成する上枠11は、図2に示すように、アルミニウム等の金属材料により形成された上枠本体111及び上枠本体111の室内側内周面を覆う室内側樹脂部材112を備えている。
上枠本体111は、開口部の内周面を構成する上壁部111aと、上壁部111aの室外側端より垂下する室外側壁111bと、上壁部111aの室外寄りの下面より垂下する垂下壁111cと、上壁部111aの室内寄りの下面に形成され室内側樹脂部材112を係止する2つの係止片111d,111dとを有しており、上壁部111aの見込み方向略中央位置には、ドラム式バランサーを係止するバランサー固定金具113が固定されている。
一方、室内側樹脂部材112は、中空部を上下方向に重ねてなる中空本体部112aの室内側下端より室内側に向けて顎部112bが延設されて形成され、中空本体部112aの上方部位であって室内側と室外側には、上枠本体111に形成された係止片111d,111dに係止される係止爪112c,112cが形成されている。
そして、上枠本体111の係止片111d,111dに室内側樹脂部材112の係止爪112c,112cを係止することにより一体化され、上枠本体111の室外側壁111bと室内側樹脂部材112の中空本体部112aの室外側面とによって、外障子3の上端が挿入される上溝部11aが形成されている。
−下枠−
枠体1を構成する下枠12は、図2に示すように、アルミニウム等の金属材料からなり、室外側に中空部121aを備え、中空部121aの室内側に上方に開口する下溝部12aを備える下枠本体121により形成されている。
下枠本体121の中空部121aの上方面には、樹脂製のカバー部材122が配置されており、中空部121aの室外側面には、網戸4の閉鎖時に網戸4の下端に設けた弾性部材c1に当接する当接片121bが室外側に水平に延設されている。
下溝部12aは、室外側壁部121cと底壁部121dと底壁部121dの室内側より上方に延設される第1室内側壁部121eと第1室内側壁部121eの上端に連続して室内側に延びる中間底壁部121fと中間底壁部121fの室内側端より上方に延設される第2室内側壁部121gとにより構成されており、室外側壁部121cの上部には、内障子2が閉鎖位置に降下した際に、下框22の下面に当接する弾性部材c2が配置されているとともに、室外側壁部121cの室内側面及び第1室内側壁部121eの室外側面には、加熱により膨張して下溝部12a内に充満する加熱膨張材912a,912bが配置されている。
第2室内側壁部121gの室外側面を覆うように、下枠樹脂部材123が取り付けられており、下枠樹脂部材123の上端には、顎部123aが室内方向に延設されている。
−縦枠−
枠体1を構成する左右の縦枠13,14は、基本的にその構成を同じくするものであって、図3においては、枠体1の外障子3が固定される上方位置の構成を右縦枠14に示し、内障子2が開閉する下方位置の構成を左縦枠13に示している。以下に、左右の縦枠13,14の構成について、上方位置の構成については右縦枠14(図3右側)を参照して、下方位置の構成については左縦枠13(図3左側)を参照してを説明する。
枠体1を構成する左、右縦枠13,14は、図3に示すように、アルミニウム等の金属材料からなり室外側に中空部131a,141aを有する左、右縦枠本体131,141と、樹脂材料からなり左、右縦枠本体131,141の中空部131a,141aよりも室内側の内周面に取り付けられ複数の中空部132a,142aを有する左、右縦枠樹脂部材132,142と、樹脂材料からなり左、右縦枠樹脂部材132,142の室内側に配置され中空部を有する室内側壁部材133,143とを備えている。
左、右縦枠本体131,141の中空部131a,141aの室外側は内周方向に延設する室外側壁131b,141bにより構成されており、室外側壁131b,141bには、網戸4を案内する左、右網戸レール131c,141cが突設されている。また、中空部131a,141aの室内側面には、左、右縦枠樹脂部材132,142を係止するための係止片131d,141dが形成されている。
左、右縦枠樹脂部材132,142は、左、右縦枠本体131,141の中空部131a,141aに隣接して配置される複数の中空部132a,142aを有しており、中空部132a,142aの室外側面には左、右縦枠本体131、141の係止片131d,141dに係止する係止爪132c,142cが形成されているとともに、中空部132a,142aの室内側には内周方向に開口する室内側凹部132b,142bを有している。
そして、左、右縦枠13,14の下方位置においては、図3の左縦枠13に見られるように、左縦枠本体131の中空部131aと左縦枠樹脂部材132の中空部132aの内周側に、アルミニウム等の金属材料からなる左縦枠カバー部材134が配置されている。
左縦枠カバー部材134は、左縦枠本体131の中空部131aの室外側端部付近から左縦枠樹脂部材132の室内側凹部132bの室外側部分に亘って左縦枠本体131と左縦枠樹脂部材132の内周面を覆うカバー部材本体134aと、カバー部材本体134aの室内側の内周面に突出する中空部134bを有しており、中空部134bの室内側面に左、右縦枠13,14の下方位置を開閉する内障子2の縦框23に設けられたモヘア等の気密部材s1が当接して、縦枠の下方位置における枠体と障子との室外側気密ラインを形成している。そして、中空部134bのさらに室内側には、加熱により膨張する加熱膨張材913bを中空部134bの室内側面と内障子2の縦框23の室外側面間に向けて保持する保持部134cが延設されている。
また、左縦枠樹脂部材132の室内側凹部132bと室内側壁部材133とによって、内障子2の下框22より側方に突出する案内部材22bを案内する左案内溝13aが形成されており、左案内溝13aを形成する室内側凹部132bの室外側面には、加熱膨張材913aが配置されている。
一方、左、右縦枠13,14の上方位置においては、図3の右縦枠14に見られるように、右縦枠カバー部材144は配置されておらず、右縦枠カバー部材144の上方位置に外障子3の右縦框34が配置されることになる。
そして、右縦枠14の上方位置に固定された外障子3の右縦框34の外周面が、右縦枠本体141の中空部141aと右縦枠樹脂部材142の中空部142aの内周側を覆っており、右縦框34の室外側面に配置された気密材s2が、右縦枠本体141の室外側壁141bの室内側面に当接することで、縦枠の上方位置における枠体と障子との室外側気密ラインを形成している。
右縦枠樹脂部材142の室内側凹部142bの内周方向の開口は、樹脂カバー部材145により塞がれており、室内側凹部142bの室外側面には、加熱膨張材914aが配置されている。
−外障子の上框−
外障子3を構成する上框31は、図2に示すように、アルミニウム等の金属材料からなり中空部を備える室外側部材311と樹脂材料からなり中空部を備える室内側部材312とにより複合框として構成されており、室外側部材311と室内側部材312とにより内周にパネル間口31aが形成されている。
室外側部材311の室内側上端には、長手方向に沿って当接片311aが上方に向かって延設されていて、外障子3が固定されている状態において上枠11の垂下壁111cに当接している。また、室外側部材311の室外側面には、上枠11の室外側壁111bに向かって気密材が配置されるとともに、気密材の下方位置には、上枠11の室外側壁111bに向かって加熱膨張材931aが配置されている。
−外障子の下框−
外障子3を構成する下框32は、上げ下げ窓における外障子3の召合框であって、図2に示すように、アルミニウム等の金属材料からなり中空部321aを備える下框本体321と、樹脂材料からなり下框本体321の室内側面に取り付けられてパネル間口32aを形成する室内側壁部材322とにより構成されており、下框本体321の室内側壁面にはネジ等の固定手段によりクレセント受け82が固定されている。
下框本体321の室内側下端には、室内側に向けて煙り返しを形成する煙返し片321bが突設されており、煙返し片321bには、内障子2の上框21に当接する気密材を室内側に向けて保持する気密材保持部321cが形成されている。
そして、外障子3を構成する下框32の下面が枠体1の左、右縦枠13,14に固定された金属材料からなる支持手段の上面に載置されることにより、外障子3が枠体1の室外側上方位置に固定して配置されている。
−外障子の縦框−
外障子3を構成する左右の縦框33,34は、ほぼ同じ構成を有しているので、ここでは、右縦框34を用いて外障子3の縦框について説明する。
外障子3を構成する右縦框34は、図3に示すように、アルミニウム等の金属材料からなり中空部341aを有する室外側部材341と、樹脂材料からなり中空部342aを有する室内側部材342とにより複合框として構成されており、内周側には、室外側部材341と室内側部材342とによってパネル間口34aが形成されている。
室外側部材341の室外側面には、右縦枠14の室外側壁141bに当接する気密材s2が配置されている。
−内障子の上框−
内障子2を構成する上框21は、上げ下げ窓における内障子2の召合框であって、図2に示すように、アルミニウム等の金属材料からなり中空部を備える室外側部材211と樹脂材料からなり中空部を備える室内側部材212とにより複合框として構成されており、室外側部材211と室内側部材212とにより内周にパネル間口21aが形成されている。
室外側部材211の室外側面には、外障子3の下框32とともの煙返しを形成する煙返し片211aが形成されており、煙返し片211aの上方位置には、外障子3の下框32の室内側面に向かって加熱膨張材921aが配置されている。
室内側部材212は、室外側部材211の中空部の上面から室内側にかけて覆うように取り付けられており、室外側部材211の中空部の室内側に複数の中空部が並ぶように配置され、室内側部材212の上面には、クレセント錠81が取り付けられている。
−内障子の下框−
内障子2を構成する下框22は、図2に示すように、アルミニウム等の金属材料からなり中空部221aを有する室外側部材221と、樹脂材料からなり中空部222aを有する室内側部材222とにより複合框として構成されており、室外側部材221と室内側部材222とにより内周にパネル間口22aが形成されている。
下框22の室外側部材221の下方部位には、案内部材22bが左方向に突出しており、左縦枠13の左案内溝13aに沿って上下方向に案内されている。
−内障子の縦框−
内障子2を構成する左右の縦框23,24は、ほぼ同じ構成を有しているので、ここでは、左縦框23を用いて内障子2の縦框について説明する。
内障子2を構成する左縦框23は、図3に示すように、アルミニウム等の金属材料からなり中空部231aを有する室外側部材231と、樹脂材料からなり中空部232aを有する室内側部材232とにより複合框として構成されており、内周側には、室外側部材231と室内側部材232とによってパネル間口23aが形成されている。
室外側部材231の室外側面は、左縦枠カバー部材134の中空部134bの室内側面に近接しており、室外側部材231の室外側面に配置したモヘア等の気密部材s1を左縦枠カバー部材134の中空部134bの室内側面に当接させることで、縦枠13と内障子2の縦框23との間の気密ラインを形成している。
火災時には、左縦枠カバー部材134の保持部134cに保持された加熱膨張材913bが、金属材料からなる左縦枠カバー部材134の中空部134bと内障子2の縦框23の金属材料からなる室外側部材231の間のモヘア等の気密部材s1に向けて膨張することとなり、室内外の連通を防止することができる。
(コーナー部の構成)
以上、本実施形態の上げ下げ窓においては、断熱性を向上させるために、枠体及び障子の框体に樹脂部材が多く用いられており、例えば図4(a),(b)に示すように、外障子3の左、右縦框33,34の下端には、金属材料からなる室外側部材331,341と樹脂材料からなる室内側部材332,342との二部材からなる左、右縦框33,34の下端面を覆うように樹脂製の端部キャップ5が装着され、室外側部材331,341と室内側部材332,342を下端部において一体化するとともに、室外側部材等の金属部材の端面が露出することを防止している。
このように外障子3の左、右縦框33,34の下端に樹脂材料からなる端部キャップ5を装着した場合に、室外側で火災が発生すると、外障子3の左、右縦框33,34の下端を覆っている端部キャップ5が室外の炎に直接さらされることになり、火災の早期の段階において溶け落ちてしまう可能性がある。
そして、左、右縦框33,34の見込み方向室内側には樹脂材料からなる室内側部材332,342が存在することから、端部キャップ5が落下することによって室内側部材332,342が火炎に直接晒されて溶融し、連通孔が生じて火災の延焼につながる可能性があった。
そこで、本実施形態の上げ下げ窓においては、外障子3の下框32の中空部内に左、右縦框33,34の下端に装着される端部キャップ5に向かって発泡する加熱膨張材9を設けることで、端部キャップ5の溶融によって生じる隙間を埋めて、火災の延焼を抑制するように構成している。以下に、詳細に説明する。
なお、以下の端部キャップの説明においては、右縦框34の下端に装着される端部キャップ5を用いて説明する。
端部キャップ5は、図5に示すように、右縦框34の下端部を覆う底壁部51と、底壁部51の室内側上面にブロック状に形成された隆起部52と、底壁部51の室外側上面に突設された第1係合凸部53と、隆起部52の上面に突設された第2係合凸部54及び第3係合凸部55を備えており、隆起部52の室外側の内周部分が室外方向に延設されて内周壁部57が形成されている。また、底壁部51の室内側端部には、内障子2の縦框24の室外側面に当接するヒレ状の気密部材56が取り付けられている。
そして、図6に示すように、右縦框34の金属材料からなる室外側部材341の下端を底壁部51の室外側上面に載置して中空部341aに第1係合凸部53を挿入して係合するとともに、樹脂材料からなる室内側部材342の下端を隆起部52の上面に載置して中空部342a,342aに第2係合凸部54及び第3係合凸部55を挿入して係合することによって、右縦框34の下端部を一体化している。
このように室外側部材341の端面は底壁部51の上面に載置され、室内側部材342の端面は端部キャップ5の隆起部52の上面に載置されているとともに、室外側部材341の連結部341bの内周が端部キャップ5の内周壁部57によって覆われているので、室外側部材341の端面と室内側部材342の端面とが揃うことがなく、室外側部材341と室内側部材342の隅部同士の隣接による隙間の発生を抑えることができる。
そして、端部キャップ5が装着された右縦框34の下端内周面には、室外側部材341の内周面、室内側部材342の内周面及び端部キャップ5の隆起部52の内周側面によって下框32の端面が当接される面一の当接面が形成されており、下框32の端面は右縦框34の下端内周面に形成される当接面に突き当てられて、その一部が端部キャップ5に対向した状態で、外周面からネジ等の固定手段によってタッピングホール32bを介して連結固定され、框組がなされている。
ここで、図7(a)に示すように、外障子3の下框32の下框本体321の中空部321a内には、潰れ防止部材6が配置されている。潰れ防止部材6は、図7(b)に示すように、下框32の長手方向に延びる長尺部材であり、室外側が下方に開口する溝状部61と溝状部61の室内側下端から室内側に水平に延びる室内側水平壁62とにより断面が鉤状の部材として形成されており、室内側水平壁62の外周端部には、上方に立ち上がる側壁部63が立設されている。
そして、下框32の中空部321a内に配置された潰れ防止部材6は、外障子3が載置される支持手段の上方に位置し、パネル間口32aに配置されたパネル外れ止め部材732に対してビス等の連結手段により連結されている。
これによって、下框32の中空部321aの潰れを防止してパネルが下がって脱落することや、パネル上方に貫通孔が生じることを防止し、また、火災発生時に下框が溶融した際にパネル体35が落下することを防止している。
そして、溝状部61の底面には、下方に向かって発泡する加熱発泡材971が接着剤等によって取り付けられ、室内側水平壁62の上面には、上方に向かって発泡する加熱発泡材972が取り付けられている。さらに、側壁部63の外周側面には、外周に向かって発泡する加熱発泡材973が接着剤等によって取り付けられている。
したがって、火災時には、潰れ防止部材6の溝状部61の底面に取り付けられた下に向かって発泡する加熱発泡材971と潰れ防止部材6の室内側水平壁62の上面に取り付けられ上方に向かって発泡する加熱発泡材とにより少なくとも潰れ防止部材6とパネル外れ止め部材732との連結部分を覆うことができるので、潰れ防止部材6とパネル外れ止め部材732との連結を損なうことを抑制できる。また、潰れ防止部材6の側壁部63の外周側面に取り付けた加熱発泡材973が下框32の端面を覆う端部キャップ5に向かって直接膨張するので、縦框の下端に配置された端部キャップ5が熔融して落下しても、縦框の端面を覆うことができ、室内外の流通を抑制することができる。
以上のように、本実施形態の防火サッシは、外障子3の下框(召合框)32の中空部321a内に配置される潰れ防止部材6の少なくとも中空部321aの縦框との連結部分近傍に加熱膨張材9が配置されているので、火災時には膨張した加熱膨張材9は縦框と横框との連結部分に至り、隙間の発生を抑止することができる。
特に、縦框の下端部には樹脂材料からなる端部キャップ5が装着され、下框の端面の一部が対向するように構成されているが、下框32の中空部内に配置された潰れ防止部材6の外周端部には、外周側に向かって膨張する加熱膨張材9が配置されているので、火災時に直接端部キャップに向かって膨張して端部キャップが溶融して落下するなどして生じる隙間を塞ぐことができる。
また、潰れ防止部材6の外周端部に配置される加熱膨張材は、潰れ防止部材6の端部室内側に立設された側壁部63の外周面に配置され、見込み方向室内側に配置されているので、火炎に弱い樹脂材料からなる端部キャップ5の隆起部52や室内側部材342の欠落により発生する空間に向かって確実に膨張するので、火災の延焼を効率よく抑制することができる。
なお、潰れ防止部材6の形状は、断面略鉤状に限定されるものではなく、外周に向かって膨張する加熱膨張材9を配置することができれば、断面略L字状等どのような形状であってもよく、また、潰れ防止部材6は、下框32の長手方向全長に配置することが好ましいが、下框32の両端部近傍にのみ配置してもよい。
また、本発明のコーナー部の構成が採用される建具は、上げ下げ窓に限定されるものではなく、室外側のアルミ形材と室内側の樹脂形材とで形成された縦框の内周面に中空部を有するアルミ形材を備える横框の端部を当接させて框組してなる障子を備える建具であれば、特に、限定されるものではない。
1 :枠体
11 :上枠
11a :上溝部
111 :上枠本体
111a :上壁部
111b :室外側壁
111c :垂下壁
111d :係止片
112 :室内側樹脂部材
112a :中空本体部
112b :顎部
112c :係止爪
12 :下枠
12a :下溝部
121 :下枠本体
121a :中空部
121b :当接片
121c :室外側壁部
121d :底壁部
121e :第1室内側壁部
121f :中間底壁部
121g :第2室内側壁部
122 :カバー部材
123 :下枠樹脂部材
123a :顎部
13 :左縦枠
13a :左案内溝
131 :左縦枠本体
131a :中空部
131b :左網戸レール
131c :係止片
132 :左縦枠樹脂部材
132a :中空部
132b :室内側凹部
132c :係止爪
133 :室内側壁部材
134 :左縦枠カバー部材
134a :中空部
134b :保持部
14 :右縦枠
141 :右縦枠本体
141a :中空部
141b :室外側壁
141c :右網戸レール
141d :係止片
142 :右縦枠樹脂部材
142a :中空部
142b :室内側凹部
142c :係止爪
143 :室内側壁部材
2 :内障子
21 :上框
21a :パネル間口
211 :室外側部材
211a :煙返し片
212 :室内側部材
22 :下框
22a :パネル間口
22b :案内部材
221 :室外側部材
221a :中空部
222 :室内側部材
222a :中空部
23 :左縦框
23a :パネル間口
231 :室外側部材
231a :中空部
232 :室内側部材
232a :中空部
24 :右縦框
3 :外障子
31 :上框
31a :パネル間口
311 :室外側部材
311a :当接片
312 :室内側部材
32 :下框
32a :パネル間口
32b :タッピングホール
321 :下框本体
321a :中空部
321b :煙返し片
321c :気密材保持部
322 :室内側壁部材
33 :左縦框
34 :右縦框
34a :パネル間口
341 :室外側部材
341a :中空部
341b :連結部
342 :室内側部材
342a :中空部
35 :パネル体
4 :網戸
5 :端部キャップ
51 :底壁部
52 :隆起部
53 :第1係合凸部
54 :第2係合凸部
55 :第3係合凸部
56 :気密部材
57 :内周壁部
6 :潰れ防止部材
61 :溝状部
62 :室内側水平壁
63 :側壁部
732 :パネル外れ止め部材
81 :クレセント錠
82 :クレセント受け
971 :加熱発泡材
972 :加熱発泡材
973 :加熱発泡材

Claims (1)

  1. 建物開口部に配置される枠体と、枠体内に配置される障子を備え、
    障子は、室外側のアルミ形材と室内側の樹脂形材とで形成された縦框の内周面に、中空部を有するアルミ形材を備える横框の端部を当接させて框組してあり、
    縦框の端面は樹脂製の端部キャップにより覆われているとともに、横框のアルミ形材の端部の少なくとも一部は、縦框の端面を覆う樹脂製の端部キャップに対向しており、
    横框のアルミ形材の中空部内には、樹脂製の端部キャップに向けて発泡する加熱発泡材が配置されている
    ことを特徴とする建具。
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