JP3245318B2 - 上げ下げ窓及び上げ下げ窓付ドア - Google Patents

上げ下げ窓及び上げ下げ窓付ドア

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JP3245318B2
JP3245318B2 JP04649595A JP4649595A JP3245318B2 JP 3245318 B2 JP3245318 B2 JP 3245318B2 JP 04649595 A JP04649595 A JP 04649595A JP 4649595 A JP4649595 A JP 4649595A JP 3245318 B2 JP3245318 B2 JP 3245318B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上げ下げ窓及び上げ下
げ窓付ドアに係り、特に弛んだ吊りロープが調節部に絡
み付く不具合を解消した上げ下げ窓及び上げ下げ窓付ド
アに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内外の障子を滑車に巻き掛けた吊りロー
プにより連動させて上下に開閉するようにした上げ下げ
窓は、例えば実開昭56−121863号公報、実開昭
56−121873号公報等により知られている。これ
らの公報に記載されている上げ下げ窓は、内外の障子を
上下移動可能に支持するガイド溝を有する両側の縦枠を
含む窓枠を備えており、この窓枠の上枠には滑車が設け
られ、この滑車に巻き掛けた吊りロープの両端が縦枠の
ガイド溝内に垂下され、各障子の側部下端に前記吊りロ
ープの端部が吊り金具を介して固定されている。
【0003】このような上げ下げ窓においては、吊りロ
ープに障子の荷重が常時加わっていることから、吊りロ
ープが緩み(伸び)易く、障子の閉りが不十分になる場
合があり、これを解消するために、例えば前記実開昭5
6−121863号公報に記載されている上げ下げ窓に
おいては、窓枠の上枠に調節ネジ及びブラケットを介し
て滑車を上下方向に移動調節可能に設けることにより、
吊りロープの緩みを吸収すべく調節できるようにしてい
る。しかしながら、前記上げ下げ窓においては、窓枠の
上枠に調節ネジ及びブラケットを介して滑車を上下方向
に移動調節可能に設けているため、構造が複雑で製造コ
ストが高くなるばかりでなく、障子の荷重が加わってい
る滑車を高所にある調節ネジにより上下方向に移動させ
て吊りロープの調節を行わなければならず、調節に困難
を伴うなどの問題があった。
【0004】そこで、本出願人は、障子の両側下端部に
突設された吊り部に吊りロープの端部を係止し、少なく
とも一方の障子の吊り部に前記吊りロープの端部を上下
に変位させて吊りロープの長さを調節するための調節部
を設けることにより、窓枠の上枠に取付けた滑車を上下
に移動させて吊りロープの調節を行う従来の上げ下げ窓
に比して吊りロープを調節するための構造を簡素化し、
製造コストの低減が図れると共に、吊りロープの調節を
極めて容易に行うことができる上げ下げ窓及び上げ下げ
窓付ドア(上げ下げ障子付ドアともいう)を先に出願し
た(特願平5−294175号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上げ下
げ窓および上げ下げ窓付ドアにおいては、例えば組立な
いしメンテナンス等で横置きにした時、或いは据付後に
両方の障子を同時に持上げた時などに、吊りロープが弛
むことにより調節部が吊り部の下端から突出し、この突
出した調節部に吊りロープが絡み付くことがあり、これ
により正常な調節が困難となり、障子の閉りが不十分に
なることがあった。
【0006】本発明の目的は、弛んだ吊りロープが調節
部に絡み付くことがなく、正常に調整ができる状態を維
持することができる上げ下げ窓および上げ下げ窓付ドア
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る上げ下げ窓は、内外の障子を
上下移動可能に支持するガイド溝を有する両側の縦枠を
含む窓枠と、前記縦枠のガイド溝内に位置するように滑
車に巻き掛けられ、一端が内障子を且つ他端が外障子を
吊るための吊りロープと、前記障子の両側下端部に突設
され、前記吊りロープの他端を係止する吊り部と、少な
くとも一方の障子の吊り部に設けられ、前記吊りロープ
の端部を上下に変位させて吊りロープの長さを調節する
ための調節部と、該調節部もしくは吊り部に設けられ、
吊りロープの弛みにより調節部が吊り部の下端から突出
するのを規制するための規制部とを備えたことを特徴と
する。
【0008】請求項2の発明に係る上げ下げ窓付ドア
は、上下桟と左右の縦框を框組みしてなるドア本体と、
前記縦框又は縦框に連続する部材に形成され、内外の障
子を上下移動可能に支持するガイド溝と、前記上下桟に
直接又は間接的に形成された前記内外の障子の上下枠部
と、前記ガイド溝内に位置するように滑車に巻き掛けら
れ、一端が内障子を且つ他端が外障子を吊るための吊り
ロープと、前記障子の両側下端部に突設され、前記吊り
ロープの他端を係止する吊り部と、少なくとも一方の障
子の吊り部に設けられ、前記吊りロープの端部を上下に
変位させて吊りロープの長さを調節するための調節部
と、該調節部もしくは吊り部に設けられ、吊りロープの
弛みにより調節部が吊り部の下端から突出するのを規制
するための規制部とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項3の発明に係る上げ下げ窓付ドア
は、前記請求項1に記載の上げ下げ窓をドア本体に設け
られた開口に装着してなることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明に係る上げ下げ窓によれば、障
の両側下端部に突設された吊り部に吊りロープの端部
を係止し、少なくとも一方の障子の吊り部に前記吊りロ
ープの端部を上下に変位させて吊りロープの長さを調節
するための調節部を設けているため、窓枠の上枠に取付
けた滑車を上下に移動させて吊りロープの調節を行う従
来の上げ下げ窓に比して吊りロープを調節するための構
造が簡素化され、製造コストの低減が図れると共に、吊
りロープの調節を極めて容易に行うことができることは
勿論、調節部もしくは吊り部に吊りロープの弛みにより
調節部が吊り部の下端から突出するのを規制するための
規制部を設けているため、弛んだ吊りロープが調節部に
絡み付くことがなく、正常に調節ができる状態を維持す
ることができ、信頼性の向上が図れる。
【0011】請求項2ないし3の発明に係る上げ下げ窓
付ドアによれば、ドアでありながら通気や換気を取るこ
とが可能となり、例えば勝手口のドア等として有効に利
用することができることは勿論、弛んだ吊りロープが調
節部に絡み付くことがなく、信頼性の向上が図れる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を添付図面に基づ
いて詳述する。図1〜図3において、1は上げ下げ窓付
ドアのドア本体で、このドア本体1は左右の縦框1a,
1aと、上桟1b及び下桟1cを方形に框組みすること
により構成されている。このドア本体1の縦框1a,1
aと、上桟1b及び下桟1cにより区画された開口2に
は上げ下げ窓3の窓枠4が装着されており、この窓枠4
は内外の障子5,6を上下移動可能に支持するガイド溝
7a,7bを有する両側の縦枠4a,4aと、上枠4b
及び下枠4cを方形に組むことにより構成されている。
なお、実施例における窓枠3の上枠4bは上枠部として
ドア本体1の上桟1aに一体的に形成されている。ま
た、図2において、8はドア本体1の一側部に設けられ
たヒンジ、9はドア本体1の他側部に設けられたハンド
ル、10はドア本体1の開口2の外側に取付けられた網
戸である。
【0013】内障子5は両側の縦框5a,5aと、上桟
5b及び下桟5cを方形に組んでガラス5dを装着する
ことにより構成され、外障子6も同様に両側の縦框6
a,6aと、上桟6b及び下桟6cを方形に組んでガラ
ス6dを装着することにより構成されている。前記上げ
下げ窓3は、内障子5を窓枠4の最下端位置に、外障子
6を窓枠4の最上端位置にそれぞれ位置させることによ
り閉状態となるように構成され、内障子5の上桟5bに
はこの内障子5を上下に移動操作するための取っ手5e
が設けられている。
【0014】また、前記上げ下げ窓3は、内障子5と外
障子6を窓枠4の上下方向略中間位置に重なり合うよう
に位置させることにより開状態となるように構成され、
縦枠4aのガイド溝7a,7b内には図9の(a)に示
すように内障子5と外障子6を開状態に位置決めするた
めのストッパー11a,11bが設けられている。な
お、図9の(a)において、haは内障子5の高さ寸
法、saは内障子5のストッパー11aまでの開閉スト
ローク、hbは外障子6の高さ寸法、sbは外障子6の
ストッパー11bまでの開閉ストロークである。
【0015】そして、縦枠4aのガイド溝7a,7b内
の長手方向略中間位置の奥部には両ガイド溝7a,7b
間の仕切壁7cに切欠部7dを設けることにより滑車1
2が仕切壁7cと干渉しない状態で取付けられ(図10
参照)、この滑車12には一端が内障子5を吊るべく一
方のガイド溝7aに位置し、他端が外障子6を吊るべく
他方のガイド溝7bに位置するように吊りロープ13が
巻き掛けられている。また、図9の(a)、(b)に示
すように内障子5のガイド溝7a内には閉位置の内障子
5の上端よりも若干下方から上方のストッパー11aに
亘って滑車12を覆う断面略L字状のカバー14aが取
付けられ、外障子6のガイド溝7b内には閉位置の外障
子6の下端よりも若干上方からガイド溝7bの上端部に
亘って滑車12を覆う断面略L字状のカバー14bが取
付けられており、これらのカバー14a,14bによっ
て両ガイド溝7a,7bの一部が浅い溝7e,7fにな
っている。
【0016】図4に示すように内障子5及び外障子6の
両側下端部にはガイド溝7a,7b内を摺動する摺動部
であって、吊りロープ13の端部を係止する吊り部を兼
ねた合成樹脂製のガイドピース15,16が突設され、
外障子6のガイドピース16には吊りロープ13の一端
が係止され、内障子5のガイドピース15には吊りロー
プ13の他端が係止されている。この場合、外障子6の
ガイドピース16は、図5、図7ないし図8に示すよう
に外障子6の側部下端よりガイド溝7bと略同じ幅及び
ガイド溝7bの奥部に届く長さで水平に延出される水平
部16aと、この水平部16aより起立して外障子6の
側部に当接される平断面U字状の垂直部16bとを一体
的に有し、その垂直部16bが外障子6の縦框6aと下
桟6cを結合する結合部材であるビスないしネジ17を
利用して外障子6の側部に固定されている。
【0017】また、前記吊りロープ13の外障子側の端
部には鍔状の係止部材18が固定され、外障子6のガイ
ドピース16の水平部16aには吊りロープ13を挿通
させるスリット16cが形成されされると共にこのスリ
ット16cの下端に係止部材18を嵌合させて係止する
ための凹状ないし沈み穴となった係止部(係止孔)16
dが形成されている。なお、前記ガイドピース16の係
止部16dには吊りロープ13の係止部材18がきつく
嵌合されるので、ドアの組立等の横置き時に吊りロープ
13が弛んでも係止部材18がガイドピース16の下端
から突出するようなことはない。
【0018】一方、内障子5のガイドピース15は、図
6に示すように前記外障子6のガイドピース16と同様
に水平部15a及び垂直部15bを一体的に有し、その
水平部15bにはスリット15c及び凹状の係止部15
dが形成されているが、これら以外に吊りロープ13の
内障子側の端部を上下に変位させて吊りロープ13の長
さを調節するための調節部19が設けられている。この
場合、調節部19は、前記吊りロープ13の端部に連結
されると共にガイドピース15の垂直部15bの内側に
回転しない状態で上下に摺動可能に収容される摺動体2
0と、この摺動体20の下端部に螺合された調節ネジ2
1とから主に構成されており、この調節ネジ21の頭部
21aが前記凹状の係止部15dに係止されている。
【0019】また、ドアの組立ないしメンテナンス等で
ドアを横置きにした時或いはドアの据付後に両障子5,
6を同時に持上げた時などに吊りロープ13が弛むこと
により前記調節ネジ21の頭部21aがガイドピース1
5の下端から突出するのを規制する規制部として、調節
ネジ21には頭部21aの付け根部にネジ径よりも小径
で前記ガイドピース15のスリット15cに回転可能に
係合支持される首部21bが形成されている。従って、
前記首部21bにより調節ネジ21の軸方向の移動が規
制されるため、吊りロープ13が弛んでも調節ネジ21
の頭部21aがガイドピース15の下端から突出するこ
とがなく、弛んだ吊りロープ13が調節ネジ21に絡み
付くことがない。
【0020】なお、内障子5及び外障子6の両側上端部
にはガイド溝7a,7b内にカバー14a,14bによ
って形成された浅い溝7e,7f内を摺動する合成樹脂
製のガイドピース22,23が突設されている(図4参
照)。また、図10ないし図11において、24は滑車
12を取付けるための補強用として縦枠4aの外側部に
取付けられた裏板であり、この裏板24には上げ下げ窓
3の窓枠4のガタツキを防止するためにドア本体1の縦
框1aの内側部に形成した係合穴25と係合する係合爪
26が一体形成されている。
【0021】以上のように構成された上げ下げ窓付ドア
によれば、ドア本体1の開口2に上げ下げ窓3が装着さ
れた構成になっているので、ドアでありながら通気や換
気を取ることができ、例えば勝手口のドアとして有効に
利用することができる。そして、その上げ下げ窓3にお
いては、内障子5及び外障子6の両側下端部にガイド溝
7a,7b内を摺動するように突設された摺動部である
ガイドピース15,16に、吊りロープ13の端部を係
止するための係止部15d,16dを設け、内障子5の
ガイドピース15に前記係止部15dに係止される吊り
ロープ13の端部を上下に変位させて吊りロープ13の
長さを調節するための調節部19を設けているので、窓
枠の上枠に取付けた滑車を上下に移動させて吊りロープ
の調節を行う従来の上げ下げ窓に比して吊りロープ13
を調節するための構造が簡素化され、製造コストの低減
が図れると共に、吊りロープ13の調節を極めて容易に
行うことができる。すなわち、吊りロープ13の調節を
行う場合、内障子5を上げて調節ネジ21を回せば良
く、窓枠4の上枠4bの位置とは異なり低い位置で調節
作業を行うことができるので、調節が容易であり、しか
も、外障子6がストッパー11bに当接して支持された
状態で調節ネジ21を回せば調節ネジ21には吊りロー
プ13を介して外障子6の荷重が掛からないので、調節
が極めて容易にできる。
【0022】特に、調節ネジ21には頭部21aの突出
を規制する規制部として、ネジ径よりも小径で前記ガイ
ドピース15のスリット15cに回転可能に係合する首
部21bが形成されているため、ドアの組立ないしメン
テナンス等で横置きにした時、或いは据付後に両方の障
子5,6を同時に持上げた時などに吊りロープ13が弛
んだとしても調節ネジ21の頭部21aがガイドピース
15の下端から突出するのを防止することができる。従
って、弛んだ吊りロープ13が調節ネジ21に絡み付く
ことがないので、障子5,6の閉りが悪くなることがな
く、常に確実な作動を確保することができ、すなわち正
常に調節ができる状態を維持することができ、障子5,
6の閉りが悪くなることがなく、信頼性の向上が図れ
る。
【0023】また、前記ガイドピース15,16が吊り
ロープ13の端部を固定するための吊り部を兼ねてお
り、しかも、障子5,6の縦框5a,6aと下桟5c,
6cを結合するネジ17を利用してガイドピース15,
16が取付けられているため、部品点数の削減により更
に構造の簡素化が図れる。また、滑車12が縦枠4aの
ガイド溝7a,7b内における長手方向略中間位置に設
置されているので、滑車が窓枠の上枠に設置されている
従来の上げ下げ窓に比して、吊りロープ13の長さを短
縮することができ、その分製造コストの低減が図れる。
更に、ガイド溝7a,7b内には滑車12を覆うカバー
14a,14bが取付けられ、滑車12が露出していな
いので、外観の向上が図れると共に滑車12や吊りロー
プ13へのほこりの付着を防止することができ、耐久性
の向上が図れる。
【0024】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。例えば、実施例の上げ下げ窓3は内障子
5を窓枠4内の最下端に、外障子6を窓枠4内の最上端
にそれぞれ位置させて閉状態となるように構成されてい
るが、これとは逆に内障子5を窓枠4内の最上端に、外
障子6を窓枠4内の最下端にそれぞれ位置させて閉状態
となるように構成しても良い。また、実施例では内障子
5のガイドピース15に調節部19が設けられている
が、外障子6のガイドピース16に調節部19を設けて
も良く、或いは内障子5及び外障子6の双方のガイドピ
ース15,16に調節部19を設けても勿論構わない。
【0025】更に、ガイドピースとしては、外障子6の
ガイドピース16のように必ずしも調節部19を備えて
いなくてもよい。また、実施例の摺動部であるガイドピ
ース15,16は吊りロープ13の端部を係止する吊り
部を兼ねているが、吊り部とガイドピースは別体に構成
してもよい。更に、実施例では縦枠4aのガイド溝7
a,7b内における長手方向略中間位置に滑車12が取
付けられているが、従来の上げ下げ窓と同様に窓枠4の
上枠4bに滑車を取付けるようにしても良く、この場
合、ガイド溝7a,7b内にカバー14a,14bを取
付けなくても良い。また、実施例では上げ下げ窓付ドア
について説明されているが、そのドア本体aの開口2に
装着された上げ下げ窓3と略同一構成の上げ下げ窓は通
常の上げ下げ窓と同様に建物の壁の開口に据付けること
ができる。
【0026】実施例の上げ下げ窓付ドアにおいては、ド
ア本体1の上下桟1b,1c及び左右の縦框1a,1a
に上げ下げ窓3の窓枠4が一辺(上桟4b)を除いて連
続(連接)する部材として別体(間接的)に設けられて
いるが、一体(直接的)に形成されていてもよく、或い
は4辺が一体又は別体の組合せからなっていてもよい。
例えば、窓枠4の縦枠4aが縦枠部としてドア本体1の
縦框1aに一体に形成され、この縦框1aにガイド溝7
a,7bが直接形成されているようになっていてもよ
く、或いは窓枠4の下枠4cが下枠部としてドア本体1
の下桟1cに一体に形成されていてもよい。また、前記
上げ下げ窓付ドアのドア本体1は、上下桟1b,1c及
び左右の縦框1a,1aを框組みしてなる框ドアからな
っているが、框を有しないフラッシュドアからなってい
てもよい。この場合、ドア本体1に開口2を設け、この
開口2に上げ下げ窓3を装着すればよい。
【0027】前記実施例では、調節部19を構成する調
節ネジ21の頭部21aが吊り部を兼ねたガイドピース
15の下端から突出するのを規制する規制部として、調
節ネジ21にガイドピース15のスリット15cに係合
する首部21bを形成したが、更に図3の(a)に示す
ように調節ネジ21の首部21bにワッシャ30を設け
てもよい。この場合、ガイドピース15のスリット15
cが調節ネジ21のネジ径よりも大径であったとして
も、ワッシャ30を介して調節ネジ21の突出方向への
移動を規制することができる。また、規制部として、図
13の(b)に示すようにガイドピース15内に調節ネ
ジ21を捩じ込み方向に付勢するコイルバネ31を設け
てもよく、或いは図13の(c)に示すようにガイドピ
ース15に調節ネジ21の頭部21a周縁部を覆う鍔状
のストッパー32を形成してもよい。
【0028】なお、規制部としては、調節ネジ21の頭
部21aをガイドピース15の下端から全く突出させな
いように規制するものが好ましいが、図示例のように調
節ネジ21の頭部21aが吊りロープ13の絡み付き
(巻き付き)にくい形状(半球状等)であれば、ガイド
ピース15の下端から調節ネジ21の頭部21aをある
程度以上突出させないように規制するものであってもよ
く、この場合、ガイドピース15の下端とこれより突出
した調節ネジ21の頭部21aとの間の隙間が吊りロー
プ13の直径未満(直径以上であると隙間から吊りロー
プが入り込んで巻き付く可能性がある)になるように突
出量を規制する。
【0029】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0030】(1) 請求項1の発明に係る上げ下げ窓
によれば、障子の両側下端部に突設された吊り部に吊り
ロープの端部を係止し、少なくとも一方の障子の吊り部
に前記吊りロープの端部を上下に変位させて吊りロープ
の長さを調節するための調節部を設けているため、窓枠
の上枠に取付けた滑車を上下に移動させて吊りロープの
調節を行う従来の上げ下げ窓に比して吊りロープを調節
するための構造が簡素化され、製造コストの低減が図れ
ると共に、吊りロープの調節を極めて容易に行うことが
できることは勿論、調節部もしくは吊り部に吊りロープ
の弛みにより調節部が吊り部の下端から突出するのを規
制するための規制部を設けているため、弛んだ吊りロー
プが調節部に絡み付くことがなく、正常に調節ができる
状態を維持することができ、信頼性の向上が図れる。
【0031】(2)請求項2ないし3の発明に係る上げ
下げ窓付ドアによれば、ドアでありながら通気や換気を
取ることが可能となり、例えば勝手口のドア等として有
効に利用することができることは勿論、弛んだ吊りロー
プが調節部に絡み付くことがなく、信頼性の向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す上げ下げ窓付ドアの正
面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線拡大断面図である。
【図4】上げ下げ窓の概略的分解正面図である。
【図5】外障子に取付けられるガイドピースの斜視図で
ある。
【図6】内障子に取付けられる調節部を有するガイドピ
ースの斜視図である。
【図7】ガイドピースの取付け状態を示す図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【図9】上げ下げ窓の縦枠を示す図で、(a)は内側面
図、(b)は(a)のD−D線拡大断面図である。
【図10】上げ下げ窓の縦枠に取付けられた滑車部分を
示す一部切欠正面図である。
【図11】上げ下げ窓の縦枠をドア本体の縦框に装着す
る状態を示す斜視図である。
【図12】調節部を有するガイドピースの断面図であ
る。
【図13】調節部を有するガイドピースの変形例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ドア本体 2 開口 3 上げ下げ窓 4 窓枠 4a 縦枠 5 内障子 6 外障子 7a,7b ガイド溝 12 滑車 13 吊りロープ 15,16 ガイドピース(摺動部) 15d,16d 係止部 17 ネジ(結合部材) 19 調節部 21 調節ネジ 21a 調節ネジの頭部 21b 調節ネジの首部(規制部)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外の障子を上下移動可能に支持するガ
    イド溝を有する両側の縦枠を含む窓枠と、前記縦枠のガ
    イド溝内に位置するように滑車に巻き掛けられ、一端が
    内障子を且つ他端が外障子を吊るための吊りロープと、
    前記障子の両側下端部に突設され、前記吊りロープの他
    端を係止する吊り部と、少なくとも一方の障子の吊り部
    に設けられ、前記吊りロープの端部を上下に変位させて
    吊りロープの長さを調節するための調節部と、該調節部
    もしくは吊り部に設けられ、吊りロープの弛みにより調
    節部が吊り部の下端から突出するのを規制するための規
    制部とを備えたことを特徴とする上げ下げ窓。
  2. 【請求項2】 上下桟と左右の縦框を框組みしてなるド
    ア本体と、前記縦框又は縦框に連続する部材に形成さ
    れ、内外の障子を上下移動可能に支持するガイド溝と、
    前記上下桟に直接又は間接的に形成された前記内外の障
    子の上下枠部と、前記ガイド溝内に位置するように滑車
    に巻き掛けられ、一端が内障子を且つ他端が外障子を吊
    るための吊りロープと、前記障子の両側下端部に突設さ
    れ、前記吊りロープの他端を係止する吊り部と、少なく
    とも一方の障子の吊り部に設けられ、前記吊りロープの
    端部を上下に変位させて吊りロープの長さを調節するた
    めの調節部と、該調節部もしくは吊り部に設けられ、吊
    りロープの弛みにより調節部が吊り部の下端から突出す
    るのを規制するための規制部とを備えたことを特徴とす
    る上げ下げ窓付ドア。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の上げ下げ窓をドア
    本体に設けられた開口に装着してなることを備えたこと
    を特徴とする上げ下げ窓付ドア。
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